JP2003279429A - 光学式圧力センサ - Google Patents

光学式圧力センサ

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JP2003279429A
JP2003279429A JP2002080932A JP2002080932A JP2003279429A JP 2003279429 A JP2003279429 A JP 2003279429A JP 2002080932 A JP2002080932 A JP 2002080932A JP 2002080932 A JP2002080932 A JP 2002080932A JP 2003279429 A JP2003279429 A JP 2003279429A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure sensor
optical pressure
mirror
substrate
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JP2002080932A
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English (en)
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Hiroteru Kato
博照 加藤
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気との相対圧も検知可能であり、検知でき
る圧力の幅が広く、加工が容易で且つ劣化しにくい光学
式圧力センサを提供する。 【解決手段】 基板3の中間部を薄膜化して形成された
ダイヤフラム2と、ダイヤフラム2の中央上面に載置さ
れた反射ミラー6と、ダイヤフラム2の上側に開口可能
に空間を形成する上容器4と、反射ミラー6に光線を照
射する光源8と、反射ミラー6から反射された光線を受
光する反射光強度計素子9と、ダイヤフラム2の下方に
流体導入空間を形成する下容器5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式圧力センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式圧力センサとしては、特開
平9−243489号公報に開示されたものが知られて
いる。この光学式圧力センサは、光源と受光素子との間
の光路途中に、光源から照射された光を垂直成分と水平
成分とに分離する偏光分離膜と、偏光分離膜で反射した
光を反射させて受光素子に導く反射膜と、反射膜と偏光
分離膜との間に配置する4分の1波長板とを有する構成
であり、光の位相差で圧力を検知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た光学式圧力センサでは、位相差の変化がかなり小さい
ため、検知できる圧力の幅が狭いものであった。また、
光学系としてプリズムを用いるため、構造が複雑となる
問題点があった。さらに、反射膜が樹脂製の弾性体で形
成されるため、流体によって劣化され易いという問題点
があった。また、偏光分離膜と反射膜との間の空間が密
閉空間であったため、大気との相対圧を検知することが
不可能であった。
【0004】この発明の目的は、大気との相対圧も検知
可能であり、検知できる圧力の幅が広く、加工が容易で
且つ劣化しにくい光学式圧力センサを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板の中間部を薄膜化して形成されたダイヤフラムと、
前記ダイヤフラムの中央上面に載置されたミラーと、前
記ダイヤフラムの上側に開口可能に空間を形成する上容
器と、前記ミラーに光線を照射する光源と、前記ミラー
から反射された光線を受光する反射光強度計素子と、前
記ダイヤフラムの下方に流体導入空間を形成する下容器
と、備えることを特徴とする。
【0006】このような構成の請求項1記載の発明で
は、基板の中間部を薄膜化してダイヤフラムが形成され
ているため、ダイヤフラムと基板との境界から流体が浸
入することを防止できる。また、ダイヤフラムの上側の
容器が開口可能であるため、ダイヤフラムの下側の圧力
と、ダイヤフラムの上側の大気との相対圧を検知するこ
とができる。さらに、ミラーから反射される光線を受光
する構成であるため、光の角度による強度変化の変化率
が大きく、圧力変化を検出し易い。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の光学式圧力センサであって、前記基板の下面には、
前記ダイヤフラムを底板とする凹部が形成され、前記凹
部が圧力導入空間の一部を形成し、前記ダイヤフラムの
上側に、前記光源と前記反射光強度計素子とが配置され
ることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、基板の下面に凹部
が形成され、この凹部の底板がダイヤフラムとなる。こ
のため、基板を加工することにより、一体的にダイヤフ
ラムを容易に形成することができる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載された光学式圧力センサであっ
て、前記基板はシリコンウエハでなり、前記ダイヤフラ
ムは前記基板をエッチングすることにより形成されたも
のであることを特徴とする。
【0010】したがって、請求項3記載の発明は、請求
項1および請求項2に記載された発明の作用に加えて、
シリコンウエハに対して、例えばフォトリソグラフィー
技術やエッチング技術を用いることで、容易且つ正確に
所定厚さ寸法のダイヤフラムを形成することができる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載された光学式圧力センサで
あって、前記ミラーは、前記ダイヤフラム上に配置され
た支持材の端面が鏡面加工して形成されたものであるこ
とを特徴とする。
【0012】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項1〜請求項3に記載された発明の作用に加えて、ミ
ラーを別途容易する必要がなく、支持材を研磨して鏡面
加工すればよいため、加工を容易にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光学式圧力セ
ンサの詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説明す
る。図1は本実施の形態に係る光学式圧力センサの全体
を示す断面説明図、図2は基板を示す斜視図である。
【0014】図1に示すように、本実施の形態に係る光
学式圧力センサ1は、薄膜化されてダイヤフラム2が形
成された、シリコンウエハを用いて形成された基板3
と、ダイヤフラム2の上側に開口可能に空間を形成する
上容器4と、ダイヤフラム2の下方に圧力検知が行われ
る流体を導入するための流体導入空間を形成する下容器
5と、ダイヤフラム2の中央に配置される反射ミラー6
と、この反射ミラー6が端面に形成されたミラー支え7
と、反射ミラー6に光線を照射する光源8と、反射ミラ
ー6からの反射光が入射され、反射光の光強度を計測す
る反射光強度計素子9と、反射光強度計素子9に接続さ
れた反射光強度測定回路10と、反射光強度測定回路1
0に接続された圧力測定回路11と、を備えて大略構成
されている。
【0015】基板3は、上記したようにシリコンウエハ
を用いて形成されたものであり、具体的には、例えば円
形状に切断されたシリコンウエハでなる基板の下面中央
に所定深さの凹部3Aが例えばウェットエッチングによ
り加工、形成されている。そして、この凹部3Aの底板
が所定厚さ寸法のダイヤフラム2となっている。
【0016】また、このダイヤフラム2の中央には、図
1および図2に示すように、端面が位置するように、ミ
ラー支え7が配置されている。このミラー支え7は、例
えばシリコンでなる支持材であり、ダイヤフラム2の中
央に位置する端面は、図1に示すように、斜面をなすよ
うに形成されるとともに、その斜面に鏡面加工が施され
て反射ミラー6となっている。
【0017】さらに、光源8は、反射ミラー6の上方に
配置されている。また、反射光強度計素子9は、光源8
と反射ミラー6とを結ぶ線に対して所定角度をなす位置
に配置されている。
【0018】上容器4は、ダイヤフラム2の上方の空間
を覆うものであり、適宜開閉可能な開口部4Aが設けら
れている。なお、本実施の形態では、上容器4に光源
8、ミラー支え7、反射光強度計素子9などを取り付け
た構造となっている。また、下容器5は、圧力が検出さ
れる流体が導入される流体導入口5Aが設けられてい
る。
【0019】なお、ダイヤフラム2の形状は、円形の
他、矩形、楕円形など、圧力によって撓みを発生させる
形状であればよい。
【0020】このような構成の光学式圧力センサ1で
は、流体導入口5Aから流体を導入して下容器5内の空
間に流体を満たしダイヤフラム2の下面に流体を接触さ
せる。流体の圧力に応じてダイヤフラム2が撓んだ後、
光源8から光線が反射ミラー6へ向けて照射る。そし
て、反射ミラー6で反射された反射光は、図1に示すよ
うに、ダイヤフラム2の撓みの状態に応じて反射光強度
計素子9に角度を変えて入射する。このように反射光強
度計素子9に入射する反射光の角度が変わると、反射光
強度計素子9で測定される光強度が変化(基準光強度と
の差が変化)し、この反射光強度計素子9の出力信号に
基づいて反射光強度測定回路10で反射光の強度が算出
される。圧力測定回路11では、反射光強度測定回路1
0から出力信号に応じて、ダイヤフラム2を撓ませてい
る流体圧力を算出する。
【0021】また、上容器4の開口部4Aを開口状態に
しておくことにより、上容器4内の空間は、大気に解放
された状態となり、微差圧を検知することも可能とな
る。
【0022】このような本実施の形態に係る光学式圧力
センサ1では、光源8、反射ミラー6、反射光強度素子
9の数は、それぞれ1つであればよく、センサ全体が大
型化することを抑制できる。また、光の角度に伴って変
化する光強度を検知することにより圧力を算出するた
め、圧力を感度よく検知することが可能となる。
【0023】以上、本実施の形態について説明したが、
上記の実施の形態の開示の一部をなす論述および図面は
この発明を限定するものであると理解するべきではな
い。この開示から当業者には様々な代替実施の形態およ
び運用技術が明らかとなろう。
【0024】例えば、上記した実施の形態では、基板3
をシリコンウエハを利用して形成したが、他の材料を用
いても勿論よい。なお、このような材料としては、エッ
チング技術を適用できる無機材料が、加工性および耐久
性の点で好ましい。
【0025】なお、上記した実施の形態では、エッチン
グとしてウェットエッチングを施したが、ドライエッチ
ング技術や、イオンミリング技術などを用いることも可
能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、基板の中間部を薄膜化してダイヤフラムが一体
に形成されているため、ダイヤフラムと基板との境界か
ら流体が浸入することを防止できる。また、反射ミラー
から反射される光線を受光する構成であるため、光の角
度による強度変化の変化率が大きく、圧力を感度よく検
知することができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、基板を加工
することにより、一体的にダイヤフラムを容易に形成す
ることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、シリコンウ
エハに対して、例えばフォトリソグラフィー技術やエッ
チング技術を用いることで、容易且つ正確に所定厚さ寸
法のダイヤフラムを形成することができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、ミラーを別
途容易する必要がなく、支持材を研磨して鏡面加工すれ
ばよいため、加工を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光学式圧力センサの
全体を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光学式圧力センサの
基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光学式圧力センサ 2 ダイヤフラム 3 基板 4 上容器 5 下容器 6 反射ミラー 8 光源 9 反射光強度計素子 1 圧力測定回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の中間部を薄膜化して形成されたダ
    イヤフラムと、 前記ダイヤフラムの中央上面に載置されたミラーと、 前記ダイヤフラムの上側に開口可能に空間を形成する上
    容器と、 前記ミラーに光線を照射する光源と、 前記ミラーから反射された光線を受光する反射光強度計
    素子と、 前記ダイヤフラムの下方に流体導入空間を形成する下容
    器と、を備えることを特徴とする光学式圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学式圧力センサであっ
    て、 前記基板の下面には、前記ダイヤフラムを底板とする凹
    部が形成され、前記凹部が流体導入空間の一部を形成
    し、前記ダイヤフラムの上側に、前記光源と前記反射光
    強度計素子とが配置されることを特徴とする光学式圧力
    センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された光
    学式圧力センサであって、 前記基板はシリコンウエハでなり、前記ダイヤフラムは
    前記基板をエッチングすることにより形成されたもので
    あることを特徴とする光学式圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    された光学式圧力センサであって、 前記ミラーは、前記ダイヤフラム上に配置された支持材
    の端面が鏡面加工して形成されたものであることを特徴
    とする光学式圧力センサ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007538371A (ja) * 2004-05-18 2007-12-27 ジェニングス テクノロジー 真空開閉装置における高圧条件を検出する方法および装置
CN101799345A (zh) * 2010-03-02 2010-08-11 厦门大学 激光压力传感器
CN102359838A (zh) * 2011-08-10 2012-02-22 陈拥军 一种激光式压力传感器
CN109655193A (zh) * 2019-01-18 2019-04-19 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种无线气体压力监测系统
CN109655193B (zh) * 2019-01-18 2024-05-14 国网江苏省电力有限公司电力科学研究院 一种无线气体压力监测系统

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