JP2003278760A - 複層滑り軸受及びその製造方法 - Google Patents

複層滑り軸受及びその製造方法

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JP2003278760A JP2002086417A JP2002086417A JP2003278760A JP 2003278760 A JP2003278760 A JP 2003278760A JP 2002086417 A JP2002086417 A JP 2002086417A JP 2002086417 A JP2002086417 A JP 2002086417A JP 2003278760 A JP2003278760 A JP 2003278760A
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Masao Shimura
雅生 志村
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秀樹 沼澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、
したがって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持
する回転軸等を滑らかに回転させることができる複層滑
り軸受及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 複層滑り軸受1は、金属板を二つ折りに
折り曲げてなると共に径方向において互いに重合する内
周側円筒部2及び外周側円筒部3並びに断面U字状の連
結部4を一体的に有した補強体5と、ステンレス鋼板製
の多孔板等からなる網状体6及び網状体6の貫通孔から
なる網目7に一部が配され且つ当該網状体7の一方の面
8に一体に被着されている合成樹脂製の滑り層9を有し
た複層板10を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層
9が位置するように二つ折りに折り曲げてなると共に径
方向において互いに重合する内周側円筒部11及び外周
側円筒部12並びに断面U字状の連結部13を一体的に
有した複層滑り軸受体14とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的厚肉の複層
滑り軸受、特にローラを用いた転がり軸受に代用できる
複層滑り軸受及びその製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】軸受には、通常、転が
り軸受と滑り軸受とが存在するが、転がり軸受は、摩擦
抵抗が極めて低くてエネルギ損失が少ない等の利点を有
している反面、比較的高価である上に必然的に転がり音
を発生するという欠点を有しており、一方、滑り軸受
は、摩擦抵抗の低さについては精度よく設計された転が
り軸受に及ばないものの、比較的低価格である上に滑り
音は発生するが転がり軸受に比較すれば音の発生は少な
く低音性に優れているという利点を有しており、斯かる
利点から滑り軸受は多くの分野で利用されている。
【0003】滑り軸受としては、薄鋼板と、この薄鋼板
の一方の面に一体に被着された多孔質焼結金属層と、こ
の薄鋼板の一方の面に一体に被着された滑り層とを具備
した短冊状の複層板を円筒状に巻いた所謂巻きブッシュ
が知られているが、斯かる巻きブッシュには、当然、円
筒状に巻いた複層板の両端面に突き合わせ部が生じるこ
とになる。
【0004】ところで、転がり軸受に代えて滑り軸受を
用いる場合であって、滑り軸受に対して転がり軸受と同
等の径方向の厚みが要求される場合、斯かる比較的大き
な径方向の厚みをもった巻きブッシュを製作するには、
厚肉の複層板を円筒状に巻くことになるために、複層板
の両端面を精度よく突き合わせることが困難であって突
き合わせ部に大きな段差が生じる虞がある上に、突き合
わせ部の外周側には内周側と比較して必然的に大きな隙
間が生じる。斯かる段差及び隙間は、当然、支持される
回転軸等の滑らかな回転を阻害することになる。
【0005】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、巻きブッシュのよ
うな突き合わせ部もなく、したがって厚肉の転がり軸受
に代えて使用できて、支持する回転軸等を滑らかに回転
させることができる複層滑り軸受及びその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の複
層滑り軸受は、金属板を二つ折りに折り曲げてなると共
に径方向において互いに重合する内周側円筒部及び外周
側円筒部を一体的に有した補強体と、網状体及びこの網
状体の網目に一部が配され且つ当該網状体の少なくとも
一方の面に一体に被着されている合成樹脂製の滑り層を
有した複層板を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層
が位置するように二つ折りに折り曲げてなると共に径方
向において互いに重合する内周側円筒部及び外周側円筒
部を一体的に有した複層滑り軸受体とを具備しており、
ここで、複層滑り軸受体の内周側円筒部と外周側円筒部
との間に、補強体の内周側円筒部又は外周側円筒部が嵌
装されており、複層滑り軸受体の外周側円筒部の径方向
の外周面又は内周側円筒部の径方向の内周面に、補強体
の外周側円筒部又は内周側円筒部が接触して配されてい
る。
【0007】第一の態様の複層滑り軸受では、複層板を
径方向の最外周側及び最内周側に滑り層が位置するよう
に二つ折りに折り曲げてなると共に径方向において互い
に重合する内周側円筒部及び外周側円筒部を一体的に有
した複層滑り軸受体を具備しているために、巻きブッシ
ュのような突き合わせ部もなく、したがって、厚肉にし
ても突き合わせ部に起因する問題が生じなく、厚肉の転
がり軸受に代えて使用できて、支持する回転軸等を滑ら
かに回転させることができ、しかも、複層滑り軸受体を
補強体でもって補強しているために、薄い内周側円筒部
及び外周側円筒部をもった複層滑り軸受体を使用しても
複層滑り軸受体の軸受面をしっかりと保持できる上に、
ローラを用いた転がり軸受に好ましく代用できる。
【0008】本発明の複層滑り軸受においては、複層滑
り軸受体の内周側円筒部が径方向の最内周側に、その径
方向外側に補強体の内周側円筒部が、更にその径方向外
側に複層滑り軸受体の外周側円筒部が、そして径方向の
最外周側に補強体の外周側円筒部が夫々配されていて
も、これに代えて、補強体の内周側円筒部が径方向の最
内周側に、その径方向外側に複層滑り軸受体の内周側円
筒部が、更にその径方向外側に補強体の外周側円筒部
が、そして径方向の最外周側に複層滑り軸受体の外周側
円筒部が夫々配されていてもよく、前者の複層滑り軸受
では、複層滑り軸受体の内周側円筒部の内周面により軸
を回転自在に支持することになり、後者の複層滑り軸受
では、複層滑り軸受体の外周側円筒部の外周面により軸
を回転自在に支持することになる。
【0009】本発明の第二の態様の複層滑り軸受では、
第一の態様の複層滑り軸受において、複層滑り軸受体の
内周側円筒部と外周側円筒部との間に、当該内周側円筒
部の外周面と当該外周側円筒部の内周面とに接触して補
強体の内周側円筒部又は外周側円筒部が嵌装されてい
る。
【0010】本発明の複層滑り軸受において、網状体
は、好ましくはその第三の態様の複層滑り軸受のよう
に、エキスパンドメタル、金属細線を編んだり織ったり
して形成された金網又は多孔板からなる。なお、多孔板
としては、特開2001−140892号公報に記載さ
れているような、多数の孔が形成されていると共に少な
くとも一方の面には、面外方向に突出すると共に孔の一
端を取り囲んだ環状の突出部が一体的に形成されている
多孔金属シートを用いてもよく、また、斯かる多孔金属
シートを用いた同公報に記載の複層摺動部材を本発明に
おける複層板に用いてもよい。
【0011】本発明の複層滑り軸受において、エキスパ
ンドメタル及び多孔板の形成材料としては、ステンレス
鋼板(SUS)、冷間圧延鋼板(SPCC)、電気亜鉛
めっき鋼板(SECC)、黄銅又はアルミニウムからな
る金属シートが好ましいが、本発明はこれらに限定され
ず、その他の金属シートからなっていてもよく、また、
金属細線としては、鉄系としてオーステナイト系のSU
S304若しくはSUS316又はフェライト系のSU
S430等のステンレス鋼線又は鉄線(JIS−G−3
532)若しくは亜鉛メッキ鉄線(JIS−G−354
7)、また銅系として銅−ニッケル合金(白銅)、銅−
ニッケル−亜鉛合金(洋白)、黄銅、ベリリウム銅から
なる線径0.10〜0.32mm程度の細線材を好まし
い例として挙げることができ、金網は、これら金属細線
の1本又は2本以上を使用して織ったり、編んだりして
形成された網目3〜6mm程度のものを好ましい例とし
て挙げることができる。なお、金網を具備した複層板を
形成する場合には、板状に圧縮した金網に対して滑り層
を形成するとよい。
【0012】本発明の複層滑り軸受において、滑り層の
形成材料である合成樹脂としては、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂、ポリイミド樹脂などの充填材を含むポリ
テトラフルオロエチレン樹脂又はポリアセタール樹脂あ
るいは潤滑油剤を含有する含油ポリアセタール樹脂など
を好ましい例として挙げることができるが、その他、網
状体に対するなじみ性及び用途等との関連で公知のもの
を用いることができる。
【0013】本発明の複層滑り軸受において、補強体の
金属板としては、冷間圧延鋼板(SPCC:JISG4
141)、一般構造用圧延鋼板(SS:JISG310
1)などを用いて好適である。
【0014】例えば、内径35mm、軸方向長7mmの
本発明の複層滑り軸受の一例では、補強体の金属板とし
て厚み1.5mmの冷間圧延鋼板を用い、複層板として
厚み0.5mmの特開2001−140892号公報に
記載された複層摺動部材を用いるとよい。
【0015】本発明の第一の態様の複層滑り軸受の製造
方法は、無端円環状の金属板の内周部を折り曲げて、円
筒部とこの円筒部と一体であって円筒部に対して30°
から90°の範囲の角度をもって径方向に伸長した鍔部
とを有した補強体素体を形成し、網状体及びこの網状体
の網目に一部が配され且つ当該網状体の少なくとも一方
の面に一体に被着されている合成樹脂製の滑り層を有し
た複層板を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層が位
置するように二つ折りに折り曲げてなると共に径方向に
おいて互いに重合する内周側円筒部及び外周側円筒部を
一体的に有した複層滑り軸受体を形成し、複層滑り軸受
体の内周側円筒部と外周側円筒部との間に補強体素体の
円筒部を嵌装し、補強体素体の鍔部を複層滑り軸受体の
内周側円筒部の内側又は外周側円筒部の外側に折り曲げ
て、鍔部からなる内周側円筒部又は外周側円筒部を複層
滑り軸受体の内周側円筒部の径方向の内周面又は外周側
円筒部の径方向の外周面に接触させて、無端円環状の金
属板を二つ折りに折り曲げてなると共に径方向において
互いに重合する、鍔部又は円筒部からなる内周側円筒部
と円筒部又は鍔部からなる外周側円筒部とを一体的に有
した補強体を形成することを含んでいる。
【0016】第一の態様の複層滑り軸受の製造方法によ
れば、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、した
がって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持する
回転軸等を滑らかに回転させることができる上記の複層
滑り軸受を製造し得る上に、複層滑り軸受体の内周側円
筒部と外周側円筒部との間に補強体素体の円筒部を嵌装
し、補強体素体の鍔部を複層滑り軸受体の内周側円筒部
の内側又は外周側円筒部の外側に折り曲げて補強体を形
成するために、複層滑り軸受体と補強体とが互いにしっ
かりと結合した複層滑り軸受を製造し得る。
【0017】本発明の第一の態様の複層滑り軸受の製造
方法では、その第二の態様の複層滑り軸受の製造方法の
ように、円板状の複層板から複層滑り軸受体を形成して
もよく、この場合、その第三の態様の複層滑り軸受の製
造方法のように、円板状の複層板に深絞り成形を施して
円板状の底部とこの底部に一体であって内周面側に滑り
層が配された円筒部とこの円筒部に一体であって円筒部
の滑り層に連続な滑り層を有した鍔部とからなる複層滑
り軸受体素体を形成し、この複層滑り軸受体素体から複
層滑り軸受体を形成してもよく、更にこの場合、その第
四の態様の複層滑り軸受の製造方法のように、複層滑り
軸受体素体の底部を除去し、複層滑り軸受体素体の鍔部
を当該鍔部の滑り層が外周側に位置すると共に当該鍔部
が複層滑り軸受体素体の円筒部に径方向において重なり
合うように折り曲げて、複層滑り軸受体素体の鍔部から
なる外周側円筒部と複層滑り軸受体素体の円筒部からな
る内周側円筒部とを有した複層滑り軸受体を形成しても
よい。
【0018】本発明の第一の態様の複層滑り軸受の製造
方法では、その第五の態様の複層滑り軸受の製造方法の
ように、内周面側に滑り層が配された円筒部とこの円筒
部に一体であって円筒部の滑り層に連続な滑り層を有し
た鍔部とからなる複層滑り軸受体素体を形成し、この複
層滑り軸受体素体から複層滑り軸受体を形成してもよ
く、この場合には、その第六の態様の複層滑り軸受の製
造方法のように、複層滑り軸受体素体の鍔部を当該鍔部
の滑り層が外周側に位置すると共に当該鍔部が複層滑り
軸受体素体の円筒部に径方向において重なり合うように
折り曲げて、複層滑り軸受体素体の円筒部からなる内周
側円筒部と複層滑り軸受体素体の鍔部からなる外周側円
筒部を有した複層滑り軸受体を形成してもよい。
【0019】また第一の態様の複層滑り軸受の製造方法
では、本発明の第七の態様の複層滑り軸受の製造方法の
ように、網状体とこの網状体の網目に一部が配され且つ
当該網状体の一方の面に一体に被着されている滑り層と
を有した複層板から内周面側に滑り層が配された円筒部
とこの円筒部に一体であって円筒部の滑り層に連続な滑
り層を有した鍔部とからなる複層滑り軸受体素体を形成
し、この複層滑り軸受体素体から複層滑り軸受体を形成
してもよく、この場合には、その第八の態様の複層滑り
軸受の製造方法のように、複層滑り軸受体素体の鍔部を
当該鍔部の滑り層が外周側に位置すると共に当該鍔部が
複層滑り軸受体素体の円筒部に径方向において重なり合
うように折り曲げて、複層滑り軸受体素体の円筒部から
なる内周側円筒部と複層滑り軸受体素体の鍔部からなる
外周側円筒部とを有した複層滑り軸受体を形成してもよ
い。
【0020】複層滑り軸受体素体をドロー成形、すなわ
ち深絞り成形により形成すると、極めて寸法精度のよい
複層滑り軸受体素体を得ることができる。
【0021】上記のいずれかの態様の製造方法におい
て、網状体として、エキスパンドメタル、金属細線を編
んだり織ったりして形成された金網又は多孔板を用いる
とよい。
【0022】次に本発明及びその実施の形態を、図に示
す好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本
発明はこの例に何等限定されないのである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1において、本例の無端環状の
複層滑り軸受1は、冷間圧延鋼板(SPCC:JISG
4141)のような金属板を二つ折りに折り曲げてなる
と共に径方向において互いに重合する内周側円筒部2及
び外周側円筒部3並びに断面U字状の連結部4を一体的
に有した補強体5と、ステンレス鋼板(SUS)製の多
孔板等からなる網状体6及び網状体6の貫通孔からなる
網目7に一部が配され且つ当該網状体6の一方の面8に
一体に被着されている充填材として鉛を含むポリテトラ
フルオロエチレン樹脂等の合成樹脂製の滑り層9を有し
た複層板10を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層
9が位置するように二つ折りに折り曲げてなると共に径
方向において互いに重合する内周側円筒部11及び外周
側円筒部12並びに断面U字状の連結部13を一体的に
有した複層滑り軸受体14とを具備している。
【0024】複層滑り軸受1では、複層滑り軸受体14
の内周側円筒部11と外周側円筒部12との間に、補強
体5の内周側円筒部2又は外周側円筒部3、本例では内
周側円筒部2が嵌装されており、複層滑り軸受体14の
外周側円筒部12の径方向の外周面21又は内周側円筒
部11の径方向の内周面22、本例では外周側円筒部1
2の径方向の外周面21に、補強体5の外周側円筒部3
又は内周側円筒部2、本例では外周側円筒部3が接触し
て配されている。
【0025】また、複層滑り軸受1では、複層滑り軸受
体14の内周側円筒部11と外周側円筒部12との間
に、当該内周側円筒11の外周面23と外周側円筒部1
2の内周面24とに接触して補強体5の内周側円筒部2
又は外周側円筒部3、本例では内周側円筒部2が嵌装さ
れている。
【0026】斯かる複層滑り軸受1は、例えば、外周側
円筒部3が図示しない支持部材に固定される一方、内周
面22で規定される孔25に挿通されて当該内周面22
に摺動自在に接触する回転軸を回転自在に支持するよう
に用いられる。
【0027】複層滑り軸受1によれば、複層板10を径
方向の最外周側及び最内周側に滑り層9が位置するよう
に二つ折りに折り曲げてなると共に径方向において互い
に重合する内周側円筒部11及び外周側円筒部12を一
体的に有した複層滑り軸受体14を具備しているため
に、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、したが
って、厚肉にしても突き合わせ部に起因する問題が生じ
なく、厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持する
回転軸等を滑らかに回転させることができ、しかも、複
層滑り軸受体14を補強体5でもって補強しているため
に、薄い内周側円筒部11及び外周側円筒部12をもっ
た複層滑り軸受体14を使用しても複層滑り軸受体14
の軸受面である内周面22をしっかりと保持できる上
に、ローラを用いた転がり軸受に好ましく代用できる。
【0028】上記の複層滑り軸受1は次のようにして製
造される。まず、冷間圧延鋼板のような金属板から図2
及び図3に示すような無端円環状の金属板31を形成
し、金属板31の内周部32をプレス等で折り曲げて、
図4に示すような円筒部33と円筒部33と一体であっ
て円筒部33に対して30°から90°の範囲、本例で
は75°の角度αをもって径方向に伸長した鍔部34と
を有した補強体素体35を形成する。
【0029】また、ステンレス鋼板(SUS)製の多孔
板からなる網状体6及び網状体6の貫通孔である網目7
に一部が配され且つ当該網状体6の一方の面8に一体に
被着されている充填材として鉛を含むポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂等の合成樹脂製の滑り層9を有した特開
2001−140892号公報に記載のような図5及び
図6に示す複層板10であって図7及び図8に示すよう
にプレス等により円板状に切断された複層板10を準備
する。
【0030】次に図7及び図8に示す円板状の複層板1
0に深絞り成形を施して図9に示すように円板状の底部
41と底部41に一体であって内周面側に滑り層9が配
された円筒部42と円筒部42に一体であって円筒部4
2の滑り層9に連続な滑り層9を有した鍔部43とから
なる複層滑り軸受体素体44を形成する。次に、複層滑
り軸受体素体44の底部41を図10に示すようにプレ
ス等により剪断除去し、複層滑り軸受体素体44の鍔部
43を当該鍔部43の滑り層9が外周側に位置すると共
に当該鍔部43が複層滑り軸受体素体44の円筒部42
に径方向において重なり合い且つ径方向の最内周側及び
最外周側に滑り層9が位置するようにプレス等により二
つ折りに折り曲げてしかも絞り成形を施して、図11に
示すように径方向において互いに重合すると共に、複層
滑り軸受体素体44の鍔部43からなる外周側円筒部1
2と複層滑り軸受体素体44の円筒部42からなる内周
側円筒部11と、内周側円筒部11及び外周側円筒部1
2の夫々に連結した曲げ部である連結部13とを一体的
に有した複層滑り軸受体14を形成する。
【0031】また、図12に示すような上基台50に取
り付けられていると共に円錐凹面51及び中央円孔52
を有する上型53と、円錐凹面51に相補的な形状の円
錐凸面54、中央小径円孔55及び中央小径円孔55と
同心な中央大径円孔56を有する下型57と、下基台5
8に取り付けられていると共に下型57の中央大径円孔
56に配されており且つ小径円柱部59及び大径円柱部
60を一体に有した心金61と、下基台58に取り付け
られていると共に下型57の上下動を案内する案内ロッ
ド62と、下型57を下基台58上で弾性的に支持する
弾性部材63とを具備したプレス装置64を準備し、同
じく図12に示すように中央小径円孔55に複層滑り軸
受体14を嵌装すると共に複層滑り軸受体14上に補強
体素体35を配置し、その後、上型53を下降させて、
図13に示すように複層滑り軸受体14の内周側円筒部
11と外周側円筒部12との間に補強体素体35の円筒
部33を圧入して嵌装すると共に円筒部33に対して7
5°の角度αをもって径方向に伸長した鍔部34を円錐
凹面51と円錐凸面54とにより円筒部33に対して4
0°の角度αをもって径方向に伸長するようにする。
【0032】その後、一体になった補強体素体35と複
層滑り軸受体14との組み合わせ体71をプレス装置6
4から取り外して、次に、図14に示す取り外した組み
合わせ体71において、補強体素体35の鍔部34に深
絞り成形を施しつつ当該鍔部34をプレスして複層滑り
軸受体14の内周側円筒部11の内側又は外周側円筒部
12の外側、本例では外周側円筒部12の外側に折り曲
げて、鍔部34からなる内周側円筒部2又は外周側円筒
部3、本例では外周側円筒部3を複層滑り軸受体14の
内周側円筒部11の径方向の内周面22又は外周側円筒
部12の径方向の外周面21、本例では外周側円筒部1
2の外周面21に接触させて、その後、内周側円筒部1
1の軸方向の一方の端面側にプレス等を施して当該内周
側円筒部11の軸方向の一方の端面側を拡径してこれを
補強体5の連結部4に密着させ、こうして図1に示すよ
うな複層滑り軸受1を形成する。
【0033】以上のような複層滑り軸受1の製造方法に
よれば、巻きブッシュのような突き合わせ部もなく、し
たがって厚肉の転がり軸受に代えて使用できて、支持す
る回転軸等を滑らかに回転させることができる複層滑り
軸受1を製造し得る上に、複層滑り軸受体14の内周側
円筒部11と外周側円筒部12との間に補強体素体35
の円筒部33を嵌装し、補強体素体35の鍔部34を複
層滑り軸受体14の外周側円筒部12の外側に折り曲げ
て補強体5を形成するために、複層滑り軸受体14と補
強体5とが互いにしっかりと結合した複層滑り軸受1を
製造し得、加えて、複層滑り軸受体素体44をドロー成
形、すなわち深絞り成形により形成するために、極めて
寸法精度のよい複層滑り軸受体素体44を得ることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、巻きブッシュのような
突き合わせ部もなく、したがって厚肉の転がり軸受に代
えて使用できて、支持する回転軸等を滑らかに回転させ
ることができる複層滑り軸受及びその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の例の縦断面図で
ある。
【図2】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図3】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図
2に示すIII−III線矢視断面図である。
【図4】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図5】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図6】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図
5に示すVI−VI線矢視断面図である。
【図7】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図8】図1に示す例の製造方法の説明図であって、図
7に示すVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図10】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図11】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図12】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図13】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【図14】図1に示す例の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 複層滑り軸受 2、11 内周側円筒部 3、12 外周側円筒部 5 補強体 6 網状体 7 網目 8 面 9 滑り層 10 複層板 14 複層滑り軸受体
フロントページの続き (72)発明者 志村 雅生 大阪府大阪市西区立売堀1丁目11番2号 オイレス工業株式会社大阪支店内 (72)発明者 沼澤 秀樹 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社藤沢事業場内 (72)発明者 宮本 一紀 鳥取県鳥取市古海259−3 Fターム(参考) 3J011 BA02 DA02 MA12 QA05 SC12 SC13 SC14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を二つ折りに折り曲げてなると共
    に径方向において互いに重合する内周側円筒部及び外周
    側円筒部を一体的に有した補強体と、網状体及びこの網
    状体の網目に一部が配され且つ当該網状体の少なくとも
    一方の面に一体に被着されている合成樹脂製の滑り層を
    有した複層板を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層
    が位置するように二つ折りに折り曲げてなると共に径方
    向において互いに重合する内周側円筒部及び外周側円筒
    部を一体的に有した複層滑り軸受体とを具備しており、
    複層滑り軸受体の内周側円筒部と外周側円筒部との間
    に、補強体の内周側円筒部又は外周側円筒部が嵌装され
    ており、複層滑り軸受体の外周側円筒部の径方向の外周
    面又は内周側円筒部の径方向の内周面に、補強体の外周
    側円筒部又は内周側円筒部が接触して配されている複層
    滑り軸受。
  2. 【請求項2】 複層滑り軸受体の内周側円筒部と外周側
    円筒部との間に、当該内周側円筒部の外周面と当該外周
    側円筒部の内周面とに接触して補強体の内周側円筒部又
    は外周側円筒部が嵌装されている請求項1に記載の複層
    滑り軸受。
  3. 【請求項3】 網状体は、エキスパンドメタル、金属細
    線を編んだり織ったりして形成された金網又は多孔板か
    らなる請求項1又は2に記載の複層滑り軸受。
  4. 【請求項4】 無端円環状の金属板の内周部を折り曲げ
    て、円筒部とこの円筒部と一体であって円筒部に対して
    30°から90°の範囲の角度をもって径方向に伸長し
    た鍔部とを有した補強体素体を形成し、網状体及びこの
    網状体の網目に一部が配され且つ当該網状体の一方の面
    に一体に被着されている合成樹脂製の滑り層を有した複
    層板を径方向の最内周側及び最外周側に滑り層が位置す
    るように二つ折りに折り曲げてなると共に径方向におい
    て互いに重合する内周側円筒部及び外周側円筒部を一体
    的に有した複層滑り軸受体を形成し、複層滑り軸受体の
    内周側円筒部と外周側円筒部との間に補強体素体の円筒
    部を嵌装し、補強体素体の鍔部を複層滑り軸受体の内周
    側円筒部の内側又は外周側円筒部の外側に折り曲げて、
    鍔部からなる内周側円筒部又は外周側円筒部を複層滑り
    軸受体の内周側円筒部の径方向の内周面又は外周側円筒
    部の径方向の外周面に接触させて、無端円環状の金属板
    を二つ折りに折り曲げてなると共に径方向において互い
    に重合する、鍔部又は円筒部からなる内周側円筒部と円
    筒部又は鍔部からなる外周側円筒部とを一体的に有した
    補強体を形成する複層滑り軸受の製造方法。
  5. 【請求項5】 円板状の複層板から複層滑り軸受体を形
    成する請求項4に記載の複層滑り軸受の製造方法。
  6. 【請求項6】 円板状の複層板に深絞り成形を施して円
    板状の底部とこの底部に一体であって内周面側に滑り層
    が配された円筒部とこの円筒部に一体であって円筒部の
    滑り層に連続な滑り層を有した鍔部とからなる複層滑り
    軸受体素体を形成し、この複層滑り軸受体素体から複層
    滑り軸受体を形成する請求項5に記載の複層滑り軸受の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 複層滑り軸受体素体の底部を除去し、複
    層滑り軸受体素体の鍔部を当該鍔部の滑り層が外周側に
    位置すると共に当該鍔部が複層滑り軸受体素体の円筒部
    に径方向において重なり合うように折り曲げて、複層滑
    り軸受体素体の鍔部からなる外周側円筒部と複層滑り軸
    受体素体の円筒部からなる内周側円筒部とを有した複層
    滑り軸受体を形成する請求項6に記載の複層滑り軸受の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 内周面側に滑り層が配された円筒部とこ
    の円筒部に一体であって円筒部の滑り層に連続な滑り層
    を有した鍔部とからなる複層滑り軸受体素体を形成し、
    この複層滑り軸受体素体から複層滑り軸受体を形成する
    請求項4に記載の複層滑り軸受の製造方法。
  9. 【請求項9】 複層滑り軸受体素体の鍔部を当該鍔部の
    滑り層が外周側に位置すると共に当該鍔部が複層滑り軸
    受体素体の円筒部に径方向において重なり合うように折
    り曲げて、複層滑り軸受体素体の円筒部からなる内周側
    円筒部と複層滑り軸受体素体の鍔部からなる外周側円筒
    部を有した複層滑り軸受体を形成する請求項8に記載の
    複層滑り軸受の製造方法。
  10. 【請求項10】 網状体とこの網状体の網目に一部が配
    され且つ当該網状体の一方の面に一体に被着されている
    滑り層とを有した複層板から内周面側に滑り層が配され
    た円筒部とこの円筒部に一体であって円筒部の滑り層に
    連続な滑り層を有した鍔部とからなる複層滑り軸受体素
    体を形成し、この複層滑り軸受体素体から複層滑り軸受
    体を形成する請求項4に記載の複層滑り軸受の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 複層滑り軸受体素体の鍔部を当該鍔部
    の滑り層が外周側に位置すると共に当該鍔部が複層滑り
    軸受体素体の円筒部に径方向において重なり合うように
    折り曲げて、複層滑り軸受体素体の円筒部からなる内周
    側円筒部と複層滑り軸受体素体の鍔部からなる外周側円
    筒部とを有した複層滑り軸受体を形成する請求項10に
    記載の複層滑り軸受の製造方法。
  12. 【請求項12】 網状体として、エキスパンドメタル、
    金属細線を編んだり織ったりして形成された金網又は多
    孔板を用いる請求項4から11のいずれか一項に記載の
    複層滑り軸受の製造方法。
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