JP2003278746A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

円筒ころ軸受

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JP2003278746A
JP2003278746A JP2002078638A JP2002078638A JP2003278746A JP 2003278746 A JP2003278746 A JP 2003278746A JP 2002078638 A JP2002078638 A JP 2002078638A JP 2002078638 A JP2002078638 A JP 2002078638A JP 2003278746 A JP2003278746 A JP 2003278746A
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bearing
raceway surface
roller bearing
diameter
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JP2002078638A
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Mineo Furuyama
峰夫 古山
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転時の発熱を抑制する。 【解決手段】 円筒ころの直径Daと、H=(D−d)
/2(D:軸受外径、d:軸受内径)で表される断面高
さHとの比Da/Hは0.3≦Da/H<0.45に設
定され、円筒ころの長さLwと軸受幅Bとの比Lw/B
は0.3≦Lw/B<0.45に設定されている。保持
器4は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)にガ
ラス繊維又は炭素繊維を20〜40wt%配合した樹脂
材で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、ジェッ
トエンジン、ガスタービン等において、高速で回転する
軸を支持するのに好適な円筒ころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、マシニングセンタ、CNC旋
盤、フライス盤等の工作機械の主軸装置は、ワークの加
工効率や精度を高める等の理由から高速回転で運転され
る場合が多く、特に最近は主軸回転速度のより高速化の
傾向が顕著である。
【0003】一般に、工作機械の主軸装置において、主
軸は、フロント側(工具側)及びリア側(反工具側)に
それぞれ配置された転がり軸受でハウジングに対して回
転自在に支持され、転がり軸受は、使用条件等に応じ
て、オイルミスト潤滑、エアオイル潤滑、ジェット潤
滑、グリース潤滑などの潤滑方式によって潤滑される。
通常、フロント側の転がり軸受部は主軸の軸方向変位を
許容しない構造とされ(固定側)、リア側の転がり軸受
部は運転時の熱による主軸の軸方向膨張量を吸収し又は
逃がすため、主軸の軸方向変位を許容できる構造とされ
る(自由側)。そのようなフロント側の転がり軸受部に
は、組合せアンギュラ玉軸受、組合せアンギュラ玉軸受
+複列円筒ころ軸受が多く使用され、リア側の転がり軸
受部には、組合せアンギュラ玉軸受、複列又は単列の円
筒ころ軸受が多く使用される。
【0004】図8は、円筒ころ軸受の一構造例を示して
いる。この円筒ころ軸受は、外周に軌道面21aを有す
る内輪21と、内周に軌道面22aを有する外輪22
と、内輪21の軌道面21aと外輪22の軌道面22a
との間に転動自在に配された複数の円筒ころ23と、円
筒ころ23を円周所定間隔に保持する保持器24とを備
えている。内輪21の両側部には、それぞれ、鍔部21
bが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リア側に組合せアンギ
ュラ玉軸受を使用する場合、軸受自身では主軸の軸方向
変位を許容できないため、外輪とハウジングとの間に隙
間を設け、両者の間でスライド変位できる構造にしてい
る。あるいは、外輪とハウジングとの間にボールブッシ
ュ等のスライド部材を介装する場合もある。しかしなが
ら、前者の構造では、外輪とハウジングとの間に隙間を
設けるため、特に主軸の回転速度が高くなると、外輪と
ハウジングとの接触部にクリープ摩耗が生じることが心
配される。また、後者の構造では、ボールブッシュ等の
スライド部材を別途設ける必要があるので、部品点数の
増大、組立工数の増大を招く。さらに、両者の構造にお
いて、アンギュラ玉軸受は2個を組み合わせて使用する
上、高速化対応のためにセラミックボールを用いている
場合が多いことから、価格が高くなる傾向にあり、主軸
装置の低価格化を図る観点から改善の余地が認められ
る。
【0006】一方、リア側に円筒ころ軸受を使用する
と、主軸の軸方向変位を円筒ころと軌道面との間のスラ
イド変位で吸収し又は逃がすことができるため、上記の
不都合を解消する上で有利である。また、円筒ころ軸受
は、円筒ころと軌道面とが線接触するため、ラジアル荷
重の負荷能力が高く、主軸剛性を確保する上でも有利で
ある。その反面、円筒ころ軸受は、アンギュラ玉軸受に
比べて、高速回転時の発熱量が大きいという問題を抱え
ている。
【0007】また、近時の主軸装置の駆動方式は、高速
高効率対応のため、ベルト駆動方式から、内蔵したモー
タによって主軸を高速で回転駆動する方式(いわゆるビ
ルトイン・タイプ)が主流になりつつあるが、この駆動
方式の主軸装置では、熱源であるモータを内蔵したこと
により、主軸とハウジングに温度差がつきやすく、ベル
ト駆動方式に比べ、転がり軸受部の負隙間がさらに増大
して、予圧条件下での運転となる。また、フロント側の
転がり軸受部とリア側の転がり軸受部とのスパンが長く
なり、熱による主軸の軸方向膨張量が増加する傾向も見
られる。
【0008】本発明の課題は、高速回転時の発熱量が少
なく、より高速回転に適した円筒ころ軸受を提供するこ
とである。
【0009】本発明の他の課題は、高速回転で運転され
る工作機械の主軸装置、特にそのリア側に使用するのに
好適な円筒ころ軸受を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、外周に軌道面を有する内輪と、内周に軌
道面を有する外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との
間に転動自在に配された複数の円筒ころとを備えた円筒
ころ軸受において、円筒ころの直径Daと、H=(D−
d)/2(D:軸受外径、d:軸受内径)で表される断
面高さHとの比Da/Hが0.3≦Da/H<0.45
で、円筒ころの長さLwと軸受幅Bとの比Lw/Bが
0.3≦Lw/B<0.45である構成を提供する。こ
こで、軸受幅Bは、内輪と外輪の幅寸法が異なる場合、
外輪の幅寸法とする。
【0011】例えば、工作機械の主軸装置に組み込まれ
る転がり軸受では、通常、初期ラジアル内部隙間をゼロ
か極僅かな負隙間に設定するが、運転時には内外輪の温
度差により負隙間が増大して予圧条件下での運転とな
る。この場合、円筒ころの直径Daや長さLwが他の寸
法に対して相対的に大きくなりすぎると、円筒ころと軌
道面との接触部の発熱が増大する原因となる。
【0012】また、保持器を具備させる場合、円筒ころ
の直径Daや長さLwが大きくなりすぎることは、保持
器の剛性や強度を確保する上で不利になる。すなわち、
断面高さHに対して直径Daが相対的に大きくなると、
円筒ころ相互間の間隔が狭まり、保持器の柱部の円周方
向肉厚を十分に確保することが難しくなる。また、軸受
幅Bに対して長さWが相対的に大きくなると、保持器の
環状部の軸方向肉厚を十分に確保することが難しくなる
場合がある。予圧条件下の運転では、円筒ころの公転の
遅れ進み量が大きくなり、保持器が円筒ころから大きな
力を受けるので、特に保持器を樹脂材で形成する場合、
上記の肉厚が不足すると、保持器の所要の剛性や強度が
得られない場合がある。
【0013】その一方で、円筒ころの直径Daや長さL
wが他の寸法に対して相対的に小さくなりすぎると、基
本動定格荷重が小さくなりすぎ、軸受寿命の低下を招
く。また、断面高さHに対して直径Daが相対的に小さ
くなると、保持器の径方向肉厚を十分に確保することが
難しくなる。
【0014】本発明は、以上の点を踏まえ、比Da/
H、比Lw/Bの最適範囲として0.3≦Da/H<
0.45、0.3≦Lw/B<0.45とした。すなわ
ち、比Da/H、比Lw/Bを上記範囲内に設定するこ
とにより、円筒ころと軌道面との接触部の発熱を抑制し
つつ、所要の基本動定格荷重を確保することができ、保
持器を具備させる場合は、その保持器の肉厚を十分に確
保して、所要の剛性や強度を得ることができる。また、
0.3≦Lw/B<0.45とすることにより、円筒こ
ろと軌道面との軸方向位置合わせの許容量が従来よりも
増えるので、組立作業が容易になるという利点もある。
【0015】さらに、本発明の円筒ころ軸受を主軸装置
のリア側の転がり軸受に適用した場合、円筒ころと軌道
面との間のスライド変位の許容量が従来よりも増えるの
で、特にビルトイン・タイプの主軸装置のように、フロ
ント側とリア側とのスパンが長く、熱による主軸の軸方
向膨張量が大きい場合に有利である。また、組合せアン
ギュラ玉軸受と同じ軸受内径、軸受外径で同等又はそれ
以上の剛性を確保することができるので、従来の組合せ
アンギュラ玉軸受に代えて本発明の円筒ころ軸受を採用
することにより、主軸装置のコスト低減を図ることがで
きる。
【0016】本発明の円筒ころ軸受の軸受形式には、N
形(内輪両鍔)、NU形(外輪両鍔)、NF形(内輪両
鍔、外輪片鍔)、NJ形(内輪片鍔、外輪両鍔)、NU
P形(内輪の両鍔のうち片側を別体の鍔輪で構成、外輪
両鍔)など、種々の公知の軸受形式が含まれる。
【0017】保持器を樹脂材で形成する場合、耐摩耗、
耐熱性、軽量性、機械強度に優れた樹脂材で形成するの
が好ましく、このような樹脂材として、例えば繊維強化
したポリエーテルエーテルケトン材を挙げることができ
る。また、保持器の成形方法は特に限定されないが、量
産性を高めるため、樹脂材の射出成形によるのが好まし
い。
【0018】また、本発明は、ハウジングと、ハウジン
グに挿入された主軸と、主軸をハウジングに対してフロ
ント側及びリア側でそれぞれ回転自在に支持する転がり
軸受とを備えた工作機械の主軸装置において、リア側の
転がり軸受が円筒ころ軸受であり、該円筒ころ軸受が、
外周に軌道面を有する内輪と、内周に軌道面を有する外
輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に転動自在に
配された複数の円筒ころとを備え、円筒ころの直径Da
と、H=(D−d)/2(D:軸受外径、d:軸受内
径)で表される断面高さHとの比Da/Hが0.3≦D
a/H<0.45である構成を提供する。
【0019】上記構成において、円筒ころの長さLwと
軸受幅Bとの比Lw/Bは0.3≦Lw/B<0.45
であることが好ましく、また保持器を具備させる場合、
該保持器は樹脂材で形成するのが好ましい。
【0020】本発明は、特に、内蔵したモータによって
主軸を回転駆動する方式の、いわゆるビルトイン・タイ
プの主軸装置に好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0022】図1は、マシニングセンタ、研削盤等の工
作機械における主軸装置の一構造例を示している。同図
に示す主軸装置は、ビルトイン・タイプと呼ばれている
のもので、内蔵したモータ10によって主軸11を高速
で回転駆動する方式のものである。モータ10は主軸装
置の軸方向中央部に配設され、主軸11の外周に設けら
れたロータ10aとハウジング12の内周に設けられた
ステータ10bとで構成される。ステータ10bに電流
を通じると、ロータ10aとの間に励磁力が発生し、そ
の励磁力によって主軸11が高速で回転駆動される。
【0023】主軸11の回転は、モータ10を挟んでフ
ロント側(工具側)とリア側(反工具側)にそれぞれ配
置された転がり軸受でハウジング12に対して回転自在
に支持される。通常、リア側の転がり軸受部は、運転時
の熱による主軸11の軸方向膨張量を吸収し又は逃がす
ため、主軸11の軸方向変位を許容できる構造とされる
(自由側)。この例では、フロント側の転がり軸受部に
組合せアンギュラ玉軸受(一対のアンギュラ玉軸受)1
3を使用し、リア側の転がり軸受部に単列の円筒ころ軸
受14を使用している。
【0024】図2は、リア側に配置される円筒ころ軸受
14を示している。この円筒ころ軸受14は、外周に軌
道面1aを有する内輪1と、内周に軌道面2aを有する
外輪2と、内輪1の軌道面1aと外輪2の軌道面2aと
の間に転動自在に配された複数の円筒ころ3と、円筒こ
ろ3を円周所定間隔に保持する保持器4とを備えてい
る。内輪1の両側部には、それぞれ、鍔部1bが設けら
れている。
【0025】円筒ころ3の直径Daと、断面高さH=
(D−d)/2(D:軸受外径、d:軸受内径)との比
Da/H、円筒ころ3の長さLwと軸受幅Bとの比Lw
/Bは、それぞれ前述した理由により、0.3≦Da/
H<0.45、0.3≦Lw/B<0.45の範囲内の
値に設定されている。尚、円筒ころ3の長さLwと直径
Daとの比は、例えばLw/Da=1である。また、上
記の設定に加え、円筒ころ3の本数を所定本数に設定す
ることにより(例えば、標準円筒ころ軸受のころ本数よ
りも少なくして)、同じ軸受内径、軸受外径の組合せア
ンギュラ玉軸受と同等又はそれ以上の剛性としている。
【0026】保持器4は、樹脂材、例えばポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)にガラス繊維又は炭素繊維
を20〜40wt%配合した樹脂材で形成され、図3に
示すように、軸方向に対向する一対の環状部4aと、一
対の環状部4aを所定間隔で軸方向に繋ぐ複数の柱部4
bと、円周方向に隣接する柱部4b間に設けられた窓形
のポケット4cとを備えている。各柱部4bには、基部
4b2から円周方向に2股状に分かれた一対の舌片部4
b1が設けられており、また、ポケット4cの軸方向壁
面には、円筒ころ3の端面を案内する、僅かに凸状とな
った接触面4c1が設けられている。
【0027】図4に拡大して示すように、ポケット4c
の円周方向壁面は、内径側のストレート面4c2と外径
側の円弧面4c3とで構成され、ストレート面4c2と
円弧面4c3とは滑らかに連続している。ストレート面
4c2は、主に、基部4b2の一方の側面によって構成
され、円弧面4c3は、主に、舌片部4b1の一方の側
面によって構成される。円弧面4c3は、円筒ころ3の
転動面3aの曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径をも
った円弧で描かれ、円筒ころ3がポケット4c内で外径
方向に所定量相対移動すると円弧面4c3と係合し、こ
れにより、円筒ころ3の外径方向への抜けが規制され
る。また、ストレート面4c2と円弧面4c3は、円筒
ころ3の転動面3aを案内する案内面となる。また、舌
片部4b1の他方の側面4b3間に底面4b4があり、
側面4b3と底面4b4との隅部4b5はアール面で丸
められている。
【0028】この実施形態では、保持器4の所要の剛性
や強度を確保すべく、各部位の肉厚が次のように設定さ
れている。まず、舌片部4b1の基端肉厚寸法U(図4
参照)は、円筒ころ3の直径Daに対してU/Da≧
0.2に設定されている。ここで、隅部4b5がアール
面で丸められている場合、基端肉厚寸法Uは、側面4b
3間と隅部4b5との交点Xを基準位置とし、そこから
ストレート面4c2又は円弧面4c3に到る最小寸法と
する。つぎに、環状部4aの軸方向肉厚W{図3(a)
参照}は、円筒ころ3の長さLwに対してW/Lw≧
0.4に設定され、環状部4aの径方向肉厚T{図3
(b)参照}は、円筒ころ3の直径Daに対して0.5
≦T/Da≦0.6に設定されている。
【0029】図1に示すように、この実施形態の円筒こ
ろ軸受14は、内輪1を主軸11の外周に嵌合され、外
輪2をハウジング12の内周に嵌合される。運転時のラ
ジアル内部隙間は例えば負隙間に設定され、軸受内部は
エアオイル潤滑、オイルミスト潤滑、ジェット潤滑、グ
リース潤滑などの潤滑方式によって潤滑される。
【0030】主軸装置に内蔵されたモータ10によって
主軸11が高速で回転駆動されると、その回転が、フロ
ント側のアンギュラ玉軸受13とリア側の円筒ころ軸受
14でハウジング12に対して回転自在に支持される。
また、運転時の温度上昇によって、主軸11が軸方向に
熱膨張すると、その軸方向膨張量が、円筒ころ軸受14
の外輪2と円筒ころ3との間のスライド変位によって吸
収され又は逃がされる。
【実施例】下記の実施例1及び2、比較例1の円筒ころ
軸受をエアオイル潤滑で運転して(内輪回転)、回転速
度と外輪温度上昇との関係を求めた。その結果を図5に
示す。 [試験軸受] 実施例1:円筒ころ Da=7mm、Lw=7mm、本
数20本 保持器 高力黄銅鋳物もみ抜き保持器 Da/H=0.35、Lw/B=0.35 実施例2:円筒ころ Da=7mm、Lw=7mm、本
数20本 保持器 (PEEK+炭素繊維30wt%)保持器 Da/H=0.35、Lw/B=0.35 比較例1:標準円筒ころ軸受 円筒ころ Da=9mm、Lw=9mm、本数23本 保持器 高力黄銅鋳物もみ抜き保持器 Da/H=0.45、Lw/B=0.45 [共通項目] 軸受サイズ:d=70mm、D=110mm、B=20
mm 軸受隙間:組込み時の初期ラジアル隙間0μm 潤滑:エアオイル(VG32) ハウジング冷却有り
【0031】図5に示すように、実施例1及び2の円筒
ころ軸受は、比較例1の円筒ころ軸受に比べて、外輪の
温度上昇が少なく、特に(PEEK+炭素繊維30wt
%)保持器を用いた実施例2の円筒ころ軸受ではその傾
向が顕著であった。
【0032】図6は、上記の実施例1の円筒ころ軸受
と、下記の比較例2の組合せアンギュラ玉軸受につい
て、ラジアル剛性を計算によって求めた結果を示してい
る。 比較例2:NTN製 5S−HSBO14CDB/GL 2列背面組合せ、セラミックボール入り 接触角15°、軽予圧 軸受サイズは実施例1と同じ
【0033】図6に示すように、実施例1の円筒ころ軸
受のラジアル剛性は、比較例2の組合せアンギュラ玉軸
受のそれと同等以上であった。
【0034】つぎに、上記の実施例1及び2の円筒ころ
軸受をグリース潤滑で運転して(内輪回転)、回転速度
と外輪温度上昇との関係を求めた。その結果を図7に示
す。 [共通項目] 軸受隙間:組込み時の初期ラジアル隙間0μm グリース封入量:空間容積の10% ハウジング冷却有り
【0035】図7に示すように、高力黄銅鋳物もみ抜き
保持器を用いた実施例1の円筒ころ軸受では、回転速度
12×103/min以上の高速領域で温度上昇勾配が
大きくなる傾向が見られたが、(PEEK+炭素繊維3
0wt%)保持器を用いた実施例2の円筒ころ軸受で
は、回転速度12×103/min以上の高速領域でも
急激な温度上昇は見られなかった。このことから、グリ
ース潤滑で運転する場合、実施例2の円筒ころ軸受が高
速化対応に適していることが分かる。
【発明の効果】本発明によれば、高速回転時の発熱量が
少なく、より高速回転に適した円筒ころ軸受を提供する
ことができる。
【0036】また、高速回転で運転される工作機械の主
軸装置、特にそのリア側に使用するのに好適な円筒ころ
軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工作機械の主軸装置の一構造例を示す断面図で
ある。
【図2】実施形態に係る円筒ころ軸受を示す断面図であ
る。
【図3】保持器の部分平面図{図3(a)}、図3
(a)のb−b断面図{図3(b)}、図3(a)のc
−c断面図{図3(c)}である。
【図4】保持器の柱部周辺の部分拡大断面図である。
【図5】エアオイル潤滑条件下での、回転速度と外輪温
度上昇との関係を示す図である。
【図6】ラジアル剛性の比較計算結果を示す図である。
【図7】グリース潤滑条件下での、回転速度と外輪温度
上昇との関係を示す図である。
【図8】従来の円筒ころ軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内輪 1a 軌道面 2 外輪 2a 軌道面 3 円筒ころ 4 保持器 11 主軸 12 ハウジング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に軌道面を有する内輪と、内周に軌
    道面を有する外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との
    間に転動自在に配された複数の円筒ころとを備えた円筒
    ころ軸受において、 前記円筒ころの直径Daと、H=(D−d)/2(D:
    軸受外径、d:軸受内径)で表される断面高さHとの比
    Da/Hが0.3≦Da/H<0.45で、前記円筒こ
    ろの長さLwと軸受幅Bとの比Lw/Bが0.3≦Lw
    /B<0.45であることを特徴とする円筒ころ軸受。
  2. 【請求項2】 前記複数の円筒ころを保持する保持器を
    備え、該保持器が樹脂材で形成されていることを特徴と
    する円筒ころ軸受。
  3. 【請求項3】 工作機械の主軸装置に組み込まれる請求
    項1又は2記載の円筒ころ軸受。
  4. 【請求項4】 ハウジングと、該ハウジングに挿入され
    た主軸と、該主軸を前記ハウジングに対してフロント側
    及びリア側でそれぞれ回転自在に支持する転がり軸受と
    を備え、内蔵したモータによって前記主軸を回転駆動す
    る工作機械の主軸装置において、 前記リア側の転がり軸受が円筒ころ軸受であり、該円筒
    ころ軸受が、外周に軌道面を有する内輪と、内周に軌道
    面を有する外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間
    に転動自在に配された複数の円筒ころとを備え、該円筒
    ころの直径Daと、H=(D−d)/2(D:軸受外
    径、d:軸受内径)で表される断面高さHとの比Da/
    Hが0.3≦Da/H<0.45であることを特徴とす
    る工作機械の主軸装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒ころの長さLwと軸受幅Bとの
    比Lw/Bが0.3≦Lw/B<0.45であることを
    特徴とする請求項4記載の工作機械の主軸装置。
  6. 【請求項6】 前記円筒ころ軸受が前記複数の円筒ころ
    を保持する保持器を備え、該保持器が樹脂材で形成され
    ていることを特徴とする請求項4又は5記載の工作機械
    の主軸装置。
JP2002078638A 2002-03-20 2002-03-20 円筒ころ軸受 Pending JP2003278746A (ja)

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