JP2003278597A - エンジン部材、排気弁、ピストンクラウン、及び内燃機関型エンジン - Google Patents
エンジン部材、排気弁、ピストンクラウン、及び内燃機関型エンジンInfo
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- JP2003278597A JP2003278597A JP2002079709A JP2002079709A JP2003278597A JP 2003278597 A JP2003278597 A JP 2003278597A JP 2002079709 A JP2002079709 A JP 2002079709A JP 2002079709 A JP2002079709 A JP 2002079709A JP 2003278597 A JP2003278597 A JP 2003278597A
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた耐高温腐食性を備え、かつ低コストで
製造可能なエンジン部材、及びこれを備えた内燃機関型
エンジンを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係るエンジン部材は、シリンダ
1と、該シリンダ1に摺動自在に嵌合されるピストンク
ラウン2と、前記シリンダ1の先端部に設けられた排気
弁3とを備えてなり、燃焼室6を構成する前記排気弁3
に、Ni及びCrを含む耐高温腐食コーティング材から
なる被覆膜が形成されている。前記被覆膜は、ピストン
クラウン2の頂部2aにも形成されることが好ましい。
製造可能なエンジン部材、及びこれを備えた内燃機関型
エンジンを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係るエンジン部材は、シリンダ
1と、該シリンダ1に摺動自在に嵌合されるピストンク
ラウン2と、前記シリンダ1の先端部に設けられた排気
弁3とを備えてなり、燃焼室6を構成する前記排気弁3
に、Ni及びCrを含む耐高温腐食コーティング材から
なる被覆膜が形成されている。前記被覆膜は、ピストン
クラウン2の頂部2aにも形成されることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン部材及び
これを備えたエンジンに係り、特に、燃焼室の触火部を
構成する部材の耐高温腐食性を高める技術に関するもの
である。
これを備えたエンジンに係り、特に、燃焼室の触火部を
構成する部材の耐高温腐食性を高める技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は、船舶などのディーゼルエンジン
に利用されているエンジン部材の側断面図である。この
図に示すエンジン部材は、管状のシリンダ101と、こ
のシリンダ101内に摺動自在に嵌合され、ピストンロ
ッド105の先端に設けられた円柱状のピストンクラウ
ン102と、シリンダ10の上部に結合された排気管1
04と、この排気管104の内部に挿通された排気弁1
03とを備えている。そして、排気弁103の先端部に
設けられた円盤状のフランジ部103aが、排気管10
4の入口部を遮蔽できるようになっており、シリンダ1
01と、ピストンクラウン102と、排気弁103とに
囲まれる空間が燃焼室106とされている。また、図示
されていないが、上記構成部材の他、燃焼室106に燃
料を供給するための燃料供給手段や、燃焼室に空気を供
給するための給気手段などがシリンダ101の先端部に
は設けられている。このようなエンジン部材において
は、使用される燃料にVやNaが大量に含まれているた
め、触火部である燃焼室106、特にピストン102の
頂部や、排気弁103が、高温の腐食性ガスに曝され、
これらが腐食されることによる減肉が問題となってい
た。そこで、このような高温腐食を防止するために、ピ
ストンクラウンの頂部102aにインコネル625(登
録商標)などの耐食材110を溶接肉盛することで高温
腐食対策を行っていた。
に利用されているエンジン部材の側断面図である。この
図に示すエンジン部材は、管状のシリンダ101と、こ
のシリンダ101内に摺動自在に嵌合され、ピストンロ
ッド105の先端に設けられた円柱状のピストンクラウ
ン102と、シリンダ10の上部に結合された排気管1
04と、この排気管104の内部に挿通された排気弁1
03とを備えている。そして、排気弁103の先端部に
設けられた円盤状のフランジ部103aが、排気管10
4の入口部を遮蔽できるようになっており、シリンダ1
01と、ピストンクラウン102と、排気弁103とに
囲まれる空間が燃焼室106とされている。また、図示
されていないが、上記構成部材の他、燃焼室106に燃
料を供給するための燃料供給手段や、燃焼室に空気を供
給するための給気手段などがシリンダ101の先端部に
は設けられている。このようなエンジン部材において
は、使用される燃料にVやNaが大量に含まれているた
め、触火部である燃焼室106、特にピストン102の
頂部や、排気弁103が、高温の腐食性ガスに曝され、
これらが腐食されることによる減肉が問題となってい
た。そこで、このような高温腐食を防止するために、ピ
ストンクラウンの頂部102aにインコネル625(登
録商標)などの耐食材110を溶接肉盛することで高温
腐食対策を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
耐食材によるピストンクラウン102頂部への肉盛は、
インコネルなどの耐食材自体が高価であるために、施工
や補修にかかる費用が高くなるという問題があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、優れ
た耐高温腐食性を備え、かつ低コストで製造可能なエン
ジン部材、及びこれを備えたエンジンを提供することを
目的とする。また本発明は、優れた耐高温腐食性を備え
た排気弁及びピストンクラウンを提供することを目的と
する。
耐食材によるピストンクラウン102頂部への肉盛は、
インコネルなどの耐食材自体が高価であるために、施工
や補修にかかる費用が高くなるという問題があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、優れ
た耐高温腐食性を備え、かつ低コストで製造可能なエン
ジン部材、及びこれを備えたエンジンを提供することを
目的とする。また本発明は、優れた耐高温腐食性を備え
た排気弁及びピストンクラウンを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明に係るエ
ンジン部材は、エンジンの燃焼室に適用されるエンジン
部材であって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni
及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる被覆
膜が形成されたことを特徴とする。上記構成によれば、
高温の腐食性ガスに曝される燃焼室を構成するエンジン
部材の高温腐食を防止することができるので、エンジン
部材の寿命を長くすることができる。尚、本発明に係る
「エンジン部材」は、エンジンの燃焼室内にその表面の
一部又は全体が配置されて適用される部材のみならず、
これらの部材を含んで構成されたエンジンの構成部品を
含むものである。
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明に係るエ
ンジン部材は、エンジンの燃焼室に適用されるエンジン
部材であって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni
及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる被覆
膜が形成されたことを特徴とする。上記構成によれば、
高温の腐食性ガスに曝される燃焼室を構成するエンジン
部材の高温腐食を防止することができるので、エンジン
部材の寿命を長くすることができる。尚、本発明に係る
「エンジン部材」は、エンジンの燃焼室内にその表面の
一部又は全体が配置されて適用される部材のみならず、
これらの部材を含んで構成されたエンジンの構成部品を
含むものである。
【0005】次に、本発明に係るエンジン部材において
は、前記耐高温腐食コーティング材が、Ni−Cr合金
からなり、前記Ni−Cr合金のCr含有量が、20〜
50重量%の範囲とされた構成とすることが好ましい。
上記Cr含有量を前記範囲とすることで、耐高温腐食性
に優れるエンジン部材を提供することができる。上記C
r含有量が20重量%未満では、十分な耐高温腐食性が
得られず、50重量%を越えると、合金の延性が著しく
低下し、起動及び停止の繰り返しの際に被覆膜に割れが
生じるおそれがある。
は、前記耐高温腐食コーティング材が、Ni−Cr合金
からなり、前記Ni−Cr合金のCr含有量が、20〜
50重量%の範囲とされた構成とすることが好ましい。
上記Cr含有量を前記範囲とすることで、耐高温腐食性
に優れるエンジン部材を提供することができる。上記C
r含有量が20重量%未満では、十分な耐高温腐食性が
得られず、50重量%を越えると、合金の延性が著しく
低下し、起動及び停止の繰り返しの際に被覆膜に割れが
生じるおそれがある。
【0006】次に、本発明に係るエンジン部材において
は、前記耐高温腐食コーティング材が、CoNiCrA
lY合金からなる構成とすることもでき、NiCoCr
AlYRe合金からなる構成とすることもできる。上記
合金で構成されたコーティング材を採用することによっ
ても、耐高温腐食性に優れるエンジン部材を提供するこ
とができる。
は、前記耐高温腐食コーティング材が、CoNiCrA
lY合金からなる構成とすることもでき、NiCoCr
AlYRe合金からなる構成とすることもできる。上記
合金で構成されたコーティング材を採用することによっ
ても、耐高温腐食性に優れるエンジン部材を提供するこ
とができる。
【0007】次に、本発明に係るエンジン部材において
は、前記被覆膜が、高速フレーム溶射法により形成され
たものであることが好ましい。前記被覆膜を高速フレー
ム溶射法により形成することで、緻密で耐食性優れた被
覆膜を安価に形成することができる。また、従来の溶接
肉盛に比して複雑な形状の部材にも容易に被覆膜を形成
することができるので、施工や補修が容易になり、この
点においても施工コストの低減が図れる。
は、前記被覆膜が、高速フレーム溶射法により形成され
たものであることが好ましい。前記被覆膜を高速フレー
ム溶射法により形成することで、緻密で耐食性優れた被
覆膜を安価に形成することができる。また、従来の溶接
肉盛に比して複雑な形状の部材にも容易に被覆膜を形成
することができるので、施工や補修が容易になり、この
点においても施工コストの低減が図れる。
【0008】また、本発明に係るエンジン部材において
は、前記被覆膜が、低圧プラズマ溶射法又は大気圧プラ
ズマ溶射法により形成されたものであっても良い。
は、前記被覆膜が、低圧プラズマ溶射法又は大気圧プラ
ズマ溶射法により形成されたものであっても良い。
【0009】次に、本発明に係る排気弁は、内燃機関型
エンジンの燃焼室に適用される排気弁であって、少なく
とも前記燃焼室側の表面に、Ni及びCrを含む耐高温
腐食コーティング材からなる被覆膜が形成されたことを
特徴とする。上記構成によれば、耐高温腐食性に優れる
排気弁を提供することができる。従って、高温の腐食性
ガスに曝される排気弁の高温腐食を防止することができ
るので、排気弁の補修間隔を長くすることができ、内燃
機関型エンジンの性能維持に係るコストを低減すること
ができる。
エンジンの燃焼室に適用される排気弁であって、少なく
とも前記燃焼室側の表面に、Ni及びCrを含む耐高温
腐食コーティング材からなる被覆膜が形成されたことを
特徴とする。上記構成によれば、耐高温腐食性に優れる
排気弁を提供することができる。従って、高温の腐食性
ガスに曝される排気弁の高温腐食を防止することができ
るので、排気弁の補修間隔を長くすることができ、内燃
機関型エンジンの性能維持に係るコストを低減すること
ができる。
【0010】次に、本発明に係る排気弁においては、前
記排気弁を被覆する被覆膜の膜厚が、0.3mm〜2m
mの範囲とされることが好ましい。前記排気弁における
被覆膜の膜厚が、0.3mm未満では、長時間運転中に
被覆膜が腐食により消失する場合があり、また2mmを
越えると起動及び停止の際に基材との熱膨張差に耐えら
れらず、被覆膜の剥離が生じやすくなる傾向にある。
記排気弁を被覆する被覆膜の膜厚が、0.3mm〜2m
mの範囲とされることが好ましい。前記排気弁における
被覆膜の膜厚が、0.3mm未満では、長時間運転中に
被覆膜が腐食により消失する場合があり、また2mmを
越えると起動及び停止の際に基材との熱膨張差に耐えら
れらず、被覆膜の剥離が生じやすくなる傾向にある。
【0011】次に、本発明に係るピストンクラウンは、
内燃機関型エンジンの燃焼室に適用されるピストンクラ
ウンであって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni
及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる被覆
膜が形成されたことを特徴とする。上記構成によれば、
耐高温腐食性に優れるピストンクラウンを提供すること
ができる。従って、ピストンクラウンを低コストで製造
することができ、低コストで信頼性の高いエンジン部材
を提供することができる。
内燃機関型エンジンの燃焼室に適用されるピストンクラ
ウンであって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni
及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる被覆
膜が形成されたことを特徴とする。上記構成によれば、
耐高温腐食性に優れるピストンクラウンを提供すること
ができる。従って、ピストンクラウンを低コストで製造
することができ、低コストで信頼性の高いエンジン部材
を提供することができる。
【0012】次に、本発明に係るピストンクラウンにお
いては、前記ピストンクラウンの頂部を被覆する被覆膜
の膜厚が、0.3mm〜2mmの範囲とされることが好
ましい。前記ピストンクラウン頂部における被覆膜の膜
厚が、0.3mm未満では、長時間運転中に被覆膜が腐
食により消失する場合があり、また2mmを越えると起
動及び停止の際に基材との熱膨張差に耐えられらず、被
覆膜の剥離が生じやすくなる傾向にある。
いては、前記ピストンクラウンの頂部を被覆する被覆膜
の膜厚が、0.3mm〜2mmの範囲とされることが好
ましい。前記ピストンクラウン頂部における被覆膜の膜
厚が、0.3mm未満では、長時間運転中に被覆膜が腐
食により消失する場合があり、また2mmを越えると起
動及び停止の際に基材との熱膨張差に耐えられらず、被
覆膜の剥離が生じやすくなる傾向にある。
【0013】次に、本発明に係る内燃機関型エンジン
は、先のいずれかに記載のシリンダと、該シリンダに摺
動自在に嵌合されるピストンクラウンと、前記シリンダ
の先端部に設けられた排気弁とに囲まれてなる燃焼室を
備えた内燃機関型のエンジンであって、先に記載の本発
明のエンジン部材が備えられたことを特徴とする。係る
構成によれば、上記の優れた耐高温腐食性を有する低コ
ストのエンジン部材を備えたことで、低コストで高い信
頼性を備えたエンジンを得ることができる。
は、先のいずれかに記載のシリンダと、該シリンダに摺
動自在に嵌合されるピストンクラウンと、前記シリンダ
の先端部に設けられた排気弁とに囲まれてなる燃焼室を
備えた内燃機関型のエンジンであって、先に記載の本発
明のエンジン部材が備えられたことを特徴とする。係る
構成によれば、上記の優れた耐高温腐食性を有する低コ
ストのエンジン部材を備えたことで、低コストで高い信
頼性を備えたエンジンを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係るエンジン部
材の要部を示す斜視構成図であり、図2は、図1の断面
構成図である。これらの図に示すエンジン部材は、円筒
状のシリンダ1と、このシリンダ1に摺動自在に嵌合さ
れ、ピストンロッド5に背面側で支持された円柱状のピ
ストンクラウン2と、シリンダ1の上端部に結合され、
シリンダ1よりも細く形成された排気管4と、この排気
管に挿通され、先端部に円盤状のフランジ部3aを備え
た排気弁3とを備えて構成されている。そして、上記シ
リンダ1と、ピストンクラウン2の頂部2aと、排気弁
3のフランジ部3aとに囲まれる空間が、燃焼室6とさ
れている。上記構成のエンジン部材は、内燃機関型エン
ジンに適用される。また、図示は省略したが、シリンダ
1の上端部の排気管4に隣接して、燃焼室6に燃料を供
給するための燃料供給手段や、燃焼室6に空気を供給す
るための給気手段など設けられている。また、図2に示
すように、排気弁3及びピストンクラウン2は、本発明
に係る被覆膜を備えており、排気弁3の表面に、耐高温
腐食コーティング材からなる被覆膜13が形成され、ピ
ストンクラウン2の頂部2a上に耐高温腐食コーティン
グ材からなる被覆膜12が形成されている。
を参照して説明する。図1は、本発明に係るエンジン部
材の要部を示す斜視構成図であり、図2は、図1の断面
構成図である。これらの図に示すエンジン部材は、円筒
状のシリンダ1と、このシリンダ1に摺動自在に嵌合さ
れ、ピストンロッド5に背面側で支持された円柱状のピ
ストンクラウン2と、シリンダ1の上端部に結合され、
シリンダ1よりも細く形成された排気管4と、この排気
管に挿通され、先端部に円盤状のフランジ部3aを備え
た排気弁3とを備えて構成されている。そして、上記シ
リンダ1と、ピストンクラウン2の頂部2aと、排気弁
3のフランジ部3aとに囲まれる空間が、燃焼室6とさ
れている。上記構成のエンジン部材は、内燃機関型エン
ジンに適用される。また、図示は省略したが、シリンダ
1の上端部の排気管4に隣接して、燃焼室6に燃料を供
給するための燃料供給手段や、燃焼室6に空気を供給す
るための給気手段など設けられている。また、図2に示
すように、排気弁3及びピストンクラウン2は、本発明
に係る被覆膜を備えており、排気弁3の表面に、耐高温
腐食コーティング材からなる被覆膜13が形成され、ピ
ストンクラウン2の頂部2a上に耐高温腐食コーティン
グ材からなる被覆膜12が形成されている。
【0015】本実施形態に係る被覆膜12,13は、N
iとCrを含む耐高温腐食コーティング材から構成され
るが、その中でも、Cr含有量が重量%で20〜50%
のNi−Cr合金、又はCoNiCrAlY合金、Ni
CoCrAlYRe合金で構成するのがよい。これらの
合金で被覆膜12,13を被覆すれば、より優れた高温
腐食耐性を備えたエンジン部材とすることができる。ま
た、いずれの合金においても20重量%以上のCrを含
有する組成とすることが好ましい。これは、Cr含有量
が20重量%未満では、十分な耐高温腐食性が得られな
いためである。また、Cr含有量の上限は、50重量%
とすることが好ましい。これは、50重量%を越えるC
rを含有する合金で被覆膜12,13を形成すると、被
覆膜12,13を構成する合金の延性が著しく低下し、
起動及び停止の繰り返しの際に被覆膜に割れが生じるお
それがあるためである。
iとCrを含む耐高温腐食コーティング材から構成され
るが、その中でも、Cr含有量が重量%で20〜50%
のNi−Cr合金、又はCoNiCrAlY合金、Ni
CoCrAlYRe合金で構成するのがよい。これらの
合金で被覆膜12,13を被覆すれば、より優れた高温
腐食耐性を備えたエンジン部材とすることができる。ま
た、いずれの合金においても20重量%以上のCrを含
有する組成とすることが好ましい。これは、Cr含有量
が20重量%未満では、十分な耐高温腐食性が得られな
いためである。また、Cr含有量の上限は、50重量%
とすることが好ましい。これは、50重量%を越えるC
rを含有する合金で被覆膜12,13を形成すると、被
覆膜12,13を構成する合金の延性が著しく低下し、
起動及び停止の繰り返しの際に被覆膜に割れが生じるお
それがあるためである。
【0016】上記ピストンクラウン2上に形成された被
覆膜12の膜厚は、0.3mm〜2mmの範囲とされる
ことが好ましく、また、上記排気弁3上に形成された被
覆膜13の膜厚は、0.3mm〜2mmとされることが
好ましい。これは、上記被覆膜12,13が0.3mm
未満の場合には、長時間運転中に被覆膜12,13が腐
食により焼失するおそれがあり、2mm以上では、起動
及び停止の繰り返しの際に基材との熱膨張差に耐えられ
ず、被覆膜が剥離し易くなる傾向にあるからである。
覆膜12の膜厚は、0.3mm〜2mmの範囲とされる
ことが好ましく、また、上記排気弁3上に形成された被
覆膜13の膜厚は、0.3mm〜2mmとされることが
好ましい。これは、上記被覆膜12,13が0.3mm
未満の場合には、長時間運転中に被覆膜12,13が腐
食により焼失するおそれがあり、2mm以上では、起動
及び停止の繰り返しの際に基材との熱膨張差に耐えられ
ず、被覆膜が剥離し易くなる傾向にあるからである。
【0017】本実施形態に係る被覆膜12,13は、耐
高温腐食コーティング材の粉末を溶融又は半溶融状態で
基材上に高速で堆積させる溶射法により形成するのがよ
い。具体的には、高速フレーム溶射法、低圧プラズマ溶
射法、大気圧プラズマ溶射法により形成されてなるもの
であることが好ましく、この内でも高速フレーム溶射法
により形成するのがよい。これは、高速フレーム溶射法
によれば、より緻密で耐腐食性に優れる被覆膜を、複雑
な形状の基材上にも容易に形成できるためである。この
ように、本実施形態に係る被覆膜12,13は、溶射法
により形成することができるので、従来の溶接肉盛によ
る腐食対策に比して大幅な施工コストの低減を実現する
ことができる。また、このような溶射法で形成された被
覆膜は補修も容易であり、維持コストも低減することが
できる。さらに、従来用いられていたインコネルなどの
材料よりも低コストで材料を調達することができるの
で、この点においても低コスト化に寄与し得るものであ
る。
高温腐食コーティング材の粉末を溶融又は半溶融状態で
基材上に高速で堆積させる溶射法により形成するのがよ
い。具体的には、高速フレーム溶射法、低圧プラズマ溶
射法、大気圧プラズマ溶射法により形成されてなるもの
であることが好ましく、この内でも高速フレーム溶射法
により形成するのがよい。これは、高速フレーム溶射法
によれば、より緻密で耐腐食性に優れる被覆膜を、複雑
な形状の基材上にも容易に形成できるためである。この
ように、本実施形態に係る被覆膜12,13は、溶射法
により形成することができるので、従来の溶接肉盛によ
る腐食対策に比して大幅な施工コストの低減を実現する
ことができる。また、このような溶射法で形成された被
覆膜は補修も容易であり、維持コストも低減することが
できる。さらに、従来用いられていたインコネルなどの
材料よりも低コストで材料を調達することができるの
で、この点においても低コスト化に寄与し得るものであ
る。
【0018】上記構成のエンジン部材は、燃料供給手段
及び給気手段から供給される燃料及び空気を燃焼室6で
混合するとともに燃焼させ、その圧力でピストンクラウ
ン2を駆動するようになっており、前記燃焼後に燃焼室
6内のガスを、排気弁3を解放し、排気管4を通じて燃
焼室6外へ排出するようになっている。
及び給気手段から供給される燃料及び空気を燃焼室6で
混合するとともに燃焼させ、その圧力でピストンクラウ
ン2を駆動するようになっており、前記燃焼後に燃焼室
6内のガスを、排気弁3を解放し、排気管4を通じて燃
焼室6外へ排出するようになっている。
【0019】本実施形態のエンジン部材は、図2に示す
ように、排気弁3の表面に被覆膜13が形成されている
ことで、排気弁13の高温腐食を抑制し、またピストン
クラウン2の頂部2a上に被覆膜12が形成されている
ことで、ピストンクラウン2の腐食を抑制することがで
きる。これにより、排気弁3及びピストンクラウン2の
補修の間隔を長くすることができ、エンジン部材の性能
を維持するための費用を低減することができる。また、
被覆膜12,13を溶射法(特に高速フレーム溶射法)
により形成することで、エンジン部材の腐食対策に係る
施工及び補修費用を低減することができ、より低コスト
のエンジン部材を提供することができる。
ように、排気弁3の表面に被覆膜13が形成されている
ことで、排気弁13の高温腐食を抑制し、またピストン
クラウン2の頂部2a上に被覆膜12が形成されている
ことで、ピストンクラウン2の腐食を抑制することがで
きる。これにより、排気弁3及びピストンクラウン2の
補修の間隔を長くすることができ、エンジン部材の性能
を維持するための費用を低減することができる。また、
被覆膜12,13を溶射法(特に高速フレーム溶射法)
により形成することで、エンジン部材の腐食対策に係る
施工及び補修費用を低減することができ、より低コスト
のエンジン部材を提供することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。本例では、本発明によるエンジン部材が、優れた
耐高温腐食性を有し、内燃機関型エンジンに用いて好適
なものであることを検証するために、ディーゼルエンジ
ンの排気弁に用いられているFe−15Cr−14Ni
−2Si−2.5W−0.4Cなる組成の基材上に、そ
れぞれ、Ni−50Cr(試料1)、Ni−20Cr
(試料2)、Co−32Ni−21Cr−8Al−0.
5Y(試料3)、Ni−10Co−20Cr−6Al−
0.3Y−5Re(試料5)の組成を有する耐高温腐食
コーティング材からなる被覆膜を、高速フレーム溶射法
により膜厚0.5mmに形成して試料1〜5を作製し
た。また、比較試料として被覆膜が形成されていないも
のを用意した。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。本例では、本発明によるエンジン部材が、優れた
耐高温腐食性を有し、内燃機関型エンジンに用いて好適
なものであることを検証するために、ディーゼルエンジ
ンの排気弁に用いられているFe−15Cr−14Ni
−2Si−2.5W−0.4Cなる組成の基材上に、そ
れぞれ、Ni−50Cr(試料1)、Ni−20Cr
(試料2)、Co−32Ni−21Cr−8Al−0.
5Y(試料3)、Ni−10Co−20Cr−6Al−
0.3Y−5Re(試料5)の組成を有する耐高温腐食
コーティング材からなる被覆膜を、高速フレーム溶射法
により膜厚0.5mmに形成して試料1〜5を作製し
た。また、比較試料として被覆膜が形成されていないも
のを用意した。
【0021】次に、上記にて得られた試料1〜5及び比
較試料について、被覆膜側に80%V2O5−20%Na
2SO4の合成灰を塗布して耐食試験を行った。試験条件
は、1%二酸化硫黄、5%二酸化炭素、12%酸素、8
2%窒素の雰囲気下で、650℃で20時間保持したあ
と、25℃に冷却するサイクルを繰り返し行った。そし
て、5サイクル(100時間)及び15サイクル(30
0時間)終了後に、試料の被覆膜(又は基材)が腐食に
より減肉された厚さを測定した。結果を図3に示す。図
3に示すグラフの縦軸は腐食による減肉厚みを示す。図
3に示すように、本発明の構成とされた試料1〜5は、
5サイクル、15サイクル終了後の減肉厚みが、いずれ
も、被覆膜が形成されていない比較試料よりも小さくな
っており、本発明に係る被覆膜が耐高温腐食性の向上に
有効であることが確認された。特に、Ni−50Cr合
金からなる被覆膜を備えた試料1は、15サイクル終了
時にも、減肉厚みがほとんど変化せず、極めて優れた耐
高温腐食性を有することが示唆される。
較試料について、被覆膜側に80%V2O5−20%Na
2SO4の合成灰を塗布して耐食試験を行った。試験条件
は、1%二酸化硫黄、5%二酸化炭素、12%酸素、8
2%窒素の雰囲気下で、650℃で20時間保持したあ
と、25℃に冷却するサイクルを繰り返し行った。そし
て、5サイクル(100時間)及び15サイクル(30
0時間)終了後に、試料の被覆膜(又は基材)が腐食に
より減肉された厚さを測定した。結果を図3に示す。図
3に示すグラフの縦軸は腐食による減肉厚みを示す。図
3に示すように、本発明の構成とされた試料1〜5は、
5サイクル、15サイクル終了後の減肉厚みが、いずれ
も、被覆膜が形成されていない比較試料よりも小さくな
っており、本発明に係る被覆膜が耐高温腐食性の向上に
有効であることが確認された。特に、Ni−50Cr合
金からなる被覆膜を備えた試料1は、15サイクル終了
時にも、減肉厚みがほとんど変化せず、極めて優れた耐
高温腐食性を有することが示唆される。
【0022】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、内燃機関型エンジンの燃焼室に適用されるエン
ジン部材であって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、
Ni及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる
被覆膜が形成されたエンジン部材を提供することがで
き、係るエンジン部材によれば、高温の腐食性ガスに曝
される燃焼室内壁を構成する部材の高温腐食が防止さ
れ、エンジン部材の補修間隔を長くすることができ、エ
ンジン部材の性能維持に係るコストを低減することがで
きる。また本発明によれば、上記被覆膜を、Cr含有量
が20〜50重量%のNi−Cr合金、又はCoNiC
rAlY合金、NiCoCrAlY合金で構成すること
で、低コストで耐高温腐食性に優れたエンジン部材を提
供することができる。
よれば、内燃機関型エンジンの燃焼室に適用されるエン
ジン部材であって、少なくとも前記燃焼室側の表面に、
Ni及びCrを含む耐高温腐食コーティング材からなる
被覆膜が形成されたエンジン部材を提供することがで
き、係るエンジン部材によれば、高温の腐食性ガスに曝
される燃焼室内壁を構成する部材の高温腐食が防止さ
れ、エンジン部材の補修間隔を長くすることができ、エ
ンジン部材の性能維持に係るコストを低減することがで
きる。また本発明によれば、上記被覆膜を、Cr含有量
が20〜50重量%のNi−Cr合金、又はCoNiC
rAlY合金、NiCoCrAlY合金で構成すること
で、低コストで耐高温腐食性に優れたエンジン部材を提
供することができる。
【0023】また、本発明に係る内燃機関型エンジン
は、上記の優れた耐高温腐食性を有する低コストのエン
ジン部材を含んで構成された燃焼室を備えたことで、低
コストで高い信頼性を備えた内燃機関型エンジンとされ
ている。
は、上記の優れた耐高温腐食性を有する低コストのエン
ジン部材を含んで構成された燃焼室を備えたことで、低
コストで高い信頼性を備えた内燃機関型エンジンとされ
ている。
【図1】 図1は、本発明に係るエンジン部材の要部を
示す斜視構成図である。
示す斜視構成図である。
【図2】 図2は、図1に示すエンジン部材の断面構成
図である。
図である。
【図3】 図3は、本発明の実施例に係る腐食試験結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図4】 図4は、従来のエンジン部材の部分断面図で
ある。
ある。
1 シリンダ
2 ピストンクラウン
3 排気弁
3a フランジ部
4 排気管
5 ピストンロッド
6 燃焼室
12,13 被覆膜
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F16J 1/01 F16J 1/01
10/02 10/02 Z
(72)発明者 小城 育昌
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
(72)発明者 小川 亮
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
(72)発明者 蟹川 昌也
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
(72)発明者 岡部 雅彦
兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1
号 三菱重工株式会社神戸造船所内
Fターム(参考) 3G024 AA02 FA09 GA19 HA01
3J044 AA01 AA20 BA01 BB21 BB28
BB29 BC04 BC11 DA09 EA10
Claims (11)
- 【請求項1】 内燃機関型エンジンの燃焼室に適用され
るエンジン部材であって、 少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni及びCrを含む
耐高温腐食コーティング材からなる被覆膜が形成された
ことを特徴とするエンジン部材。 - 【請求項2】 前記耐高温腐食コーティング材が、Ni
−Cr合金からなり、 前記Ni−Cr合金のCr含有量が、20〜50重量%
の範囲とされたことを特徴とする請求項1に記載のエン
ジン部材。 - 【請求項3】 前記耐高温腐食コーティング材が、Co
NiCrAlY合金からなることを特徴とする請求項1
又は2に記載のエンジン部材。 - 【請求項4】 前記耐高温腐食コーティング材が、Ni
CoCrAlYRe合金からなることを特徴とする請求
項1又は2に記載のエンジン部材。 - 【請求項5】 前記被覆膜が、高速フレーム溶射法によ
り形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか1項に記載のエンジン部材。 - 【請求項6】 前記被覆膜が、低圧プラズマ溶射法又は
大気圧プラズマ溶射法により形成されたことを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエンジン部
材。 - 【請求項7】 内燃機関型エンジンの燃焼室に適用され
る排気弁であって、 少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni及びCrを含む
耐高温腐食コーティング材からなる被覆膜が形成された
ことを特徴とする排気弁。 - 【請求項8】 前記被覆膜の膜厚が、0.3mm〜2m
mの範囲とされたことを特徴とする請求項7に記載の排
気弁。 - 【請求項9】 内燃機関型エンジンの燃焼室に適用され
るピストンクラウンであって、 少なくとも前記燃焼室側の表面に、Ni及びCrを含む
耐高温腐食コーティング材からなる被覆膜が形成された
ことを特徴とするピストンクラウン。 - 【請求項10】 前記被覆膜の膜厚が、0.3mm〜2
mmの範囲とされたことを特徴とする請求項9に記載の
ピストンクラウン。 - 【請求項11】 シリンダと、該シリンダに摺動自在に
嵌合されるピストンクラウンと、前記シリンダの先端部
に設けられた排気弁とに囲まれてなる燃焼室を備えた内
燃機関型のエンジンであって、 前記燃焼室に、請求項1ないし10のいずれか1項に記
載のエンジン部材が備えられたことを特徴とする内燃機
関型エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002079709A JP2003278597A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | エンジン部材、排気弁、ピストンクラウン、及び内燃機関型エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002079709A JP2003278597A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | エンジン部材、排気弁、ピストンクラウン、及び内燃機関型エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003278597A true JP2003278597A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29229047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002079709A Withdrawn JP2003278597A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | エンジン部材、排気弁、ピストンクラウン、及び内燃機関型エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003278597A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536712A (ja) * | 2006-05-10 | 2009-10-15 | フェデラル−モーグル コーポレイション | スチールピストンのための熱酸化保護表面 |
JP2010106842A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Mahle Internatl Gmbh | 高温のガスに曝される弁体のガス封止部の構造 |
JP2015014262A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | 株式会社リケン | バルブシート及びその製造方法 |
JP2017196661A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-11-02 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ろう付け組成物、ろう付けプロセス、およびろう付けされた物品 |
DE102019129128A1 (de) * | 2019-10-29 | 2021-04-29 | Federal-Mogul Valvetrain Gmbh | Motorventil |
-
2002
- 2002-03-20 JP JP2002079709A patent/JP2003278597A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010106842A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Mahle Internatl Gmbh | 高温のガスに曝される弁体のガス封止部の構造 |
US8726873B2 (en) | 2008-10-31 | 2014-05-20 | Mahle International Gmbh | Moveable valve sealing body exposed to hot gases |
JP2015014262A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | 株式会社リケン | バルブシート及びその製造方法 |
JP2017196661A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-11-02 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ろう付け組成物、ろう付けプロセス、およびろう付けされた物品 |
JP7114222B2 (ja) | 2016-03-02 | 2022-08-08 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ろう付け組成物、ろう付けプロセス、およびろう付けされた物品 |
DE102019129128A1 (de) * | 2019-10-29 | 2021-04-29 | Federal-Mogul Valvetrain Gmbh | Motorventil |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |