JP2003278229A - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

人体局部洗浄装置

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JP2003278229A
JP2003278229A JP2002080748A JP2002080748A JP2003278229A JP 2003278229 A JP2003278229 A JP 2003278229A JP 2002080748 A JP2002080748 A JP 2002080748A JP 2002080748 A JP2002080748 A JP 2002080748A JP 2003278229 A JP2003278229 A JP 2003278229A
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Tadashi Tomita
正 冨田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水の噴射を確実に開始でき、間歇洗浄を
開始時の洗浄水の噴出量の立ち上がりが良好な人体局部
衛生洗浄装置の提供。 【解決手段】 使用者の局部に近接し、洗浄水を噴出噴
出孔から噴出するノズル部8と、これに洗浄水を送る流
路6と、ノズル部8内において噴出孔9及び流路6と連
通するよう形成された空間10と、この内部に収容さ
れ、流路6から空間10内に供給された洗浄水の力を受
けて回転力を発生する翼面12a乃至12fと、翼面1
2a乃至12fによる回転に応じて噴出孔9と空間10
との連通を間歇的に制限する遮断面13を有する回転翼
体11とを備える人体局部洗浄装置において、遮断面1
3により制限される噴出孔9の開口面積を所定値以下と
したことを特徴とする人体局部洗浄装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器等の衛生器具
の使用者の局部に対して洗浄水を噴出する人体局部洗浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便座に装着され、洗浄水を間歇的に噴出
して使用者の局部を洗浄する衛生洗浄装置は数多く提案
されている。これらの衛生洗浄装置によれば、使用者は
局部を洗浄する際、衛生洗浄装置から間歇的に噴出され
る洗浄水により刺激感や強さ感を得ることができる。
【0003】従来のこの種の装置として特開2000−
265523に記載されているものがある。この装置は
便座の開口部の一部に装着され、洗浄水を吐水する吐水
部の噴出孔近傍に形成された空間内に回転翼体を配設し
た人体局部衛生洗浄装置である。
【0004】この衛生洗浄装置では、水回路により洗浄
水タンクからノズル部の噴出孔に送られる洗浄水の水流
により回転翼体が回転され、回転する回転翼体の一体に
固定された遮蔽面がノズル部の噴出孔を内側から間歇的
に塞ぐことにより洗浄水がノズル部から間歇的に噴出さ
れる。この装置では洗浄水の噴出を水回路の途中に電磁
弁等を配設して電気的に制御して洗浄水の水流を遮断す
るのではなく、機械的に噴出孔と流路の連通を制限し、
間歇洗浄を低い製造コストで実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ノズル部の噴出孔の形
状、開口面積、個数、及び配置、並びに回転翼体の遮蔽
面の形状及び前記噴出孔の遮蔽面積等の変更による、多
様な設計が考えられる。
【0006】しかし、上記の設計の中には、ノズル部に
対する回転翼体の位相によっては遮蔽面が噴出孔の全て
を内側から覆い、噴出孔の全開口面積について洗浄水の
連通を制限するものも含まれる。このような設計の回転
翼体がノズル部内において、その遮蔽面が噴出孔の全て
を内側から覆う位置で停止した場合、ノズル部に洗浄水
を送って間歇洗浄を開始時、洗浄水が遮蔽面と噴出孔の
内側開口部の間を徐々に漏れ出るため、洗浄水の噴出方
向が定まらなかった。また、洗浄水の水圧により回転翼
体が噴出孔内側開口部周辺に押し付けられた場合、空間
と噴出孔の間の連通が妨げられて洗浄水の流速がゼロに
なり回転翼体が動かず、ノズル部から洗浄水が噴出しな
い可能性もあった。
【0007】本発明の課題は、洗浄水の噴射を確実に開
始でき、間歇洗浄を開始する時の洗浄水の噴出量の立ち
上がりが良好な人体局部衛生洗浄装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた第1の技術的手段は請求項1に示す
ように、使用者の局部に近接し、洗浄水が噴出する噴出
孔を有する吐水部と、前記吐水部に前記洗浄水を送る流
路と、前記吐水部内において前記噴出孔及び前記流路と
連通するよう形成された空間と、前記空間内に収容さ
れ、前記流路から前記空間内に供給された前記洗浄水の
力を受けて回転力を発生する翼面と、該翼面による回転
に応じて前記噴出孔と前記空間との連通を間歇的に制限
する連通制限機構を有する回転翼体とを備える人体局部
洗浄装置において、前記噴出孔の開口面積のうち、前記
連通制限機構により制限される面積を所定値以下とした
ことを特徴とする人体局部洗浄装置を構成したことであ
る。
【0009】上記の構成によれば、衛生洗浄装置の例え
ばノズル部である吐水部の内部に収容された回転翼体
が、流路により供給された洗浄水により力を受けて回転
し、回転翼体の回転に応じて噴出孔と空間の連通を制限
する連通制限機構、例えば回転翼体の回転に応じて回転
しながら噴出孔を塞ぐ回転翼体と一体或いは別体の遮断
部材等により洗浄水の間歇的噴射を行う人体局部洗浄装
置において、連通制限機構に噴出孔が所定値以下の開口
面積についてのみ制限されるとしたことにより、即ち連
通制限機構による噴出孔の全開口面積についての制限が
防止される。これにより噴出孔において連通を制限され
ない開口部分が確保されるため、空間と噴出孔の連通を
遮断若しくは微小流量まで制限して、流路から空間にか
けての洗浄水の流速がゼロ若しくはゼロに近くなって回
転翼体が回転しなくなり、洗浄水の間歇噴射のみなら
ず、洗浄水の噴射が不能になったり、洗浄水噴出開始時
に一時的に流路から空間にかけての洗浄水の流速がゼロ
若しくはゼロに近くなって回転翼体が回転しなくなり、
間歇噴射を開始直後の洗浄水の流量の増加率が所望の値
より低くなる等の不具合を防止することができる。
【0010】より好ましくは請求項2に示すように、前
記連通制限機構は前記回転翼体の回転に応じて前記噴出
孔と前記空間の間を移動する遮蔽部材であり、前記噴出
孔は前記吐水部の前記遮蔽部材の移動範囲に近接した位
置に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の人
体局部洗浄装置とするとよい。
【0011】上記の構成において、連通制限機構は、回
転翼体と一体に回転する、或いは別体に構成され、回転
翼体との係合により連動して回転する遮蔽部材である。
遮蔽部材は噴出孔と空間の間に間歇的に介在して、噴出
孔と空間の間の洗浄水の連通を制限、即ち遮断若しくは
流量を抑制する等の作動を行う。噴出孔は遮断面が移動
する範囲に近接する吐水部の一部に、例えば遮断面の移
動範囲を投影した範囲及びその周辺等の吐水部壁面に形
成され、噴出孔と空間の連通は遮断部材の移動により間
歇的に制限される。また、遮断部材は回転翼体の回転に
一体若しくは連動により作動するよう構成されるのがよ
り好適であり、この構成においては遮断部材を作動させ
るための駆動源等を特に必要としない。以上述べた簡素
な構成からなる噴出孔と遮断部材により、間歇洗浄する
時に洗浄水を確実に噴射し、間歇洗浄開始時に洗浄水の
噴出量の立ち上がりが良好な人体局部洗浄装置が可能と
なる。
【0012】さらに好ましくは請求項3に示すように、
前記噴出孔は同じ形状の同じ開口面積の複数の噴出孔で
あり、前記噴出孔の個数をN個として、前記所定値は前
記噴出孔全ての開口面積の合計の(N−1)/N倍であ
ることを特徴とする、請求項1及び請求項2の何れか1
項に記載の人体局部洗浄装置とするとよい。
【0013】請求項1及び請求項2に示す発明の効果
は、各噴出孔の大きさ、形状について限定的ではなく、
例えば湾曲した長孔1つ、径の異なる複数の円孔、複雑
な形状の孔等の場合においても効果的である。請求項3
に示す発明では、噴出孔を所定流量の洗浄水が通過可能
である程度の開口面積を確保しつつ、N個の同一形状、
同一開口面積とし、人体局部洗浄装置を作動する時は常
に噴出孔1個分以上の開口面積を確保するように構成し
た。上述の構成により、遮蔽部材及び噴出孔の形状・配
置等の設計及び遮蔽部材及び吐出部の製造工程を単純化
することができ、製造コスト低減の面からも好適であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態の人体局
部衛生洗浄装置1は例えば便器等の衛生陶器の弁座開口
部に取り付けられ、使用者の局部を洗浄するものであ
る。
【0015】図1に示す人体局部衛生洗浄装置1の水回
路において、水回路の最上流端2は便器が備え付けられ
ているトイレ等に敷設されている水道管に接続されてお
り、最上流端2の水路内には水道管内と同等の水圧がか
かっている。
【0016】最上流端2の下流には止水弁3が接続され
ている。止水弁3はトイレを通常使用する時は開放状態
になっているものである。止水弁3の下流側には洗浄水
タンク4が接続されており、水道管、止水弁3を経て水
道水が供給されている。
【0017】洗浄水タンク4は図示しないヒータ等によ
り、所定の温度に加温された洗浄水を所定量溜め、人体
局部衛生洗浄装置1を使用時には温水となった洗浄水を
下流に供給する。洗浄水タンク4の下流側は流量調整弁
5の上流側に接続されている。
【0018】流量調整弁5の下流側には水路6の上流側
端が接続されている。流量調整弁5は洗浄水タンク4か
ら供給された洗浄水の水路6への供給量を調整するもの
で、図示しない制御装置に制御されるモータにより駆動
される。供給量は設計・製造時に予め設定され、製造・
出荷後に使用者の図示しない操作パネル等の操作による
供給量の選択が可能となっている。なお、流量調整弁5
は機械的な機構により調整・操作されるよう構成しても
よい。
【0019】水路6の下流側端は人体局部衛生洗浄装置
1の使用者の局部に近接して噴出孔から洗浄水を噴射す
るノズル部8(吐水部)に接続され、流量調整弁5によ
り決められた供給量の洗浄水が供給されるようになって
いる。
【0020】図2及び図3に示すノズル部8は人体局部
衛生洗浄装置1の使用時に、弁座に着座した使用者の局
部の下方側に延びて近接し、先端部の上面の所定位置に
設けられた噴出孔9(噴出孔9a、9b及び9c)から
洗浄水を噴出するものである。図3に示すノズル部8内
には流量調整弁5の下流側から水路6が先端部に至るま
で延びるよう形成されている。
【0021】ノズル部8の先端部内には略円筒状にくり
抜いたような空間10が形成されており、水路6は空間
10の一端側(図3の下側)において空間10の内周縁
の接線方向に略並行に形成され、空間10と連結してい
る。水路6の空間10との連通部分近傍はテーパ形状に
なっており、水路6から空間10内へ流速を上げた状態
で洗浄水が流入するようになっている。
【0022】ノズル部8の先端部内に形成された空間1
0の底部中心には支持軸10aが配設されている。空間
10内には空間10の内径より小さい外径の回転翼体1
1が収容され、回転翼体11は支持軸10aに回転可能
に支持されている。この支持軸10aは回転翼体11の
回転軸中心をノズル部8に対して固定し、回転翼体11
と空間10の内面との摩擦を低減させる目的で配設され
ている。しかし、回転翼体11の回転軸中心の振れ及び
摩擦は無視できる程度のものであれば、支持軸10aを
省き、回転翼体11は空間10の内面に摺動しつつ、空
間10の内面上に支持されて回転する構成としてもよ
い。
【0023】さて、本発明の主要部である回転翼体11
及び噴出孔9の構成について以下に述べる。回転翼体1
1は翼面12a乃至12fと、これらと一体に整形され
た連通制限機構である遮断面13から構成されている。
図4に上視図を示す回転翼体11の上部(図4紙面)に
は中心角にして180度分遮断面が広がり、残りの18
0度分には連通孔13aが形成されている。遮断面13
上面には複数の突起13bが一体的に形成され、洗浄水
の圧力より回転翼体11が空間10の上面に押し付けら
れても、回転翼体11と空間10の上面とは突起13b
による点接触となり摺動抵抗を最小にするようになって
いる。
【0024】回転翼体11の遮断面13の下方側に略円
筒状に形成された支持部14が一体的に且つ、回転翼体
11の回転中心と同軸的に形成されている。翼面12a
乃至12fはそれぞれ支持部14を中心として水平方向
(図2の左右方向、図3の紙面に平行な方向)に放射状
に延在するよう遮断面13及び支持部14と一体的に形
成されている。翼面12a乃至12fの外側端は空間1
0の側面及び下面と所定隙間を保つよう形成されてい
る。また、翼面12a乃至12fのそれぞれが互いにな
す角(中心角)は全て等しくなるよう形成されている。
【0025】本実施形態の人体局部洗浄装置1の吐水部
8に形成される噴出孔9は形状、開口面積が同じ3個の
噴出孔9a、9b、9cからなる。噴出孔9a、9b、
9cの1個当たりの開口面積は、噴出孔9a、9b、9
cの何れかの下方側を遮断面13が移動して開口状態に
なった間に必要量の洗浄水を噴出できるような大きさと
する。
【0026】噴出孔9a、9b、9cは図2に示す遮断
面13が回転する位置より上方、図4に示す遮断面13
の回転範囲を吐水部8の天井面へ投影した範囲内に形成
されている。(図4には吐水部8の天井面に形成された
噴出孔9a、9b、9cの開口縁を仮想腺で示してい
る。)さらに、遮断面13が回転して、いかなる位置に
あっても、噴出孔9a、9b、9cの全開口面積のうち
1個以上の開口面積分は遮断面13に制限されないよう
に噴出孔9a、9b、9cは遮断面13の回転範囲内に
配置されている。
【0027】図5に噴出孔9a、9b、9cの下側を遮
断面13が回転する過程を示す。図5(a)乃至(l)
において遮断面13は反時計回り方向に回転している。
図5(a)または(l)において、他の2個の噴出孔9
b、9cが遮断面13により連通を制限されている(略
塞がれている)状態で噴出孔9aのみが空間14と直接
連通している。同様に、図5(d)では噴出孔9bのみ
が、図5(i)では噴出孔9cのみが空間14と直接連
通し、それぞれ他の2個の噴出孔は遮断面13に連通を
制限されている。
【0028】その他の図(b)、(c)、(e)、
(f)、(g)、(h)、(j)及び(k)に示す上記
3つの状態間の過渡状態においても、噴出孔9a、9
b、9cのうち2個は完全に連通が制限されず、各状態
における遮断面13に制限されない開口面積は合計して
1個分以上確保されている。
【0029】もし、遮断面13が噴出孔9a乃至9cの
全てと空間14の連通を制限してしまった状態で人体局
所洗浄装置1が間歇洗浄作動を開始すると、流路6から
噴出孔へかけての洗浄水の流速がゼロになり、ノズル部
8から洗浄水が噴出されない不具合が発生する可能性が
ある。また、洗浄水の遮断面13の上面と、これに対向
する噴出孔9a乃至9cの内側開口部との間の隙間から
洗浄水が漏れ出て洗浄水の流速が上がり、回転翼体11
が回転して間歇洗浄作動が開始されたとしても、漏れ出
た洗浄水の流れの方向が定まらず、噴出孔9a乃至9c
の何れかから噴出する洗浄水が望まぬ方向へ飛び散った
り、洗浄水の噴出量の立ち上がりが悪くなる可能性もあ
る。
【0030】これに対し、上述のように、遮断面13の
位置(位相)に関わらず、遮断面13に制限されない開
口面積を噴出孔1個分以上は確保すると、人体局所洗浄
装置1が間歇洗浄作動の開始時に、流路6から噴出孔へ
かけての洗浄水の流速がゼロとなることはなく、洗浄水
は確実にノズル部8から噴射され、洗浄水の噴出量の立
ち上がりも良くなる。
【0031】また、以上の噴出孔9a、9b、9cと遮
断面13の一連の作動において遮断面13に制限されな
い開口面積は合計して噴出孔1個分以上確保されている
かどうかは、例えば噴出孔9a、9b、9cの配置を設
計する段階でCADの画面上で図5に示すように上視図
中の遮断面13を回転させる等の方法で容易に確認する
ことができる。
【0032】3個ではなく、さらに一般的には、(噴出
孔の開口面積を開口状態になった間に必要量の洗浄水を
噴出できるような大きさにすることが前提とはなる
が、)人体局部洗浄装置1においてN個の同一形状、同
一開口面積の噴出孔9を備えた場合、遮断面13の位置
に関わらず、遮断面13に制限される噴出孔9の開口面
積は、全噴出孔9の開口面積の(N−1)/N倍以下で
あればよいと言える。
【0033】さらに、N個の噴出孔の配置を設計する場
合も、3個の噴出孔の場合と同様に、CADの画面上で
上視図中の遮断面13を回転させる等の方法で遮断面1
3に制限されない噴出孔の開口面積が確保できているか
は容易に確認できる。以上述べたことから、同一形状、
同一開口面積の複数の噴出孔9をノズル部8に配置した
ことで、遮断面13及びノズル部8の設計及び製造工程
を単純化することが効果として挙げられる。
【0034】本実施形態では3個の同一形状、同一開口
面積の噴出孔を備えた人体局所洗浄装置1を示し、また
これを一般化したN個の同一形状、同一開口面積の噴出
孔を備えた人体局所洗浄装置についても本発明の効果を
述べたが、噴出孔の形状が湾曲した長孔、径の異なる複
数の噴出孔、さらに複雑な形状の噴出孔等であっても、
人体局所洗浄装置の間歇洗浄開始時に水路6から噴出孔
にかけて洗浄水の流速をゼロにしないように、上述の噴
出孔の開口面積のうち、遮断面13に制限される面積を
所定値以下とすれば本発明の範疇である。
【0035】本発明の第2の実施形態である人体局部洗
浄装置20は、第1の実施形態である人体局部洗浄装置
1の回転翼体11と異なる形状の回転翼体21を備えて
いる。その他の構成については人体局部洗浄装置1と共
通であるため説明を省略する。
【0036】回転翼体11と同様、回転翼体21は翼面
12a乃至12fと、これらと一体に整形された連通制
限機構である遮断面23から構成されている。図6に上
視図を示す回転翼体11の上部には所定中心角にして2
つの同形状の遮断面23a、23bが回転中心に関して
対称に配置され、残りの中心角分には連通孔24a、2
4bが形成されている。遮断面23a、23b上面には
複数の突起23cが一体的に形成され、洗浄水の圧力よ
り回転翼体21が空間10の天井面に押し付けられて
も、回転翼体21と空間10の天井面とは突起23cに
よる点接触となり摺動抵抗を最小にするようになってい
る。
【0037】図6に示す各状態において、人体局部洗浄
装置20は遮断面23a,23bの位置(位相)に関わ
らず、遮断面23a,23bに制限されない開口面積を
噴出孔略2個分は確保しているため、人体局所洗浄装置
20の間歇洗浄作動の開始時に、流路6から噴出孔へか
けての洗浄水の流速がゼロとなることはなく、洗浄水は
確実にノズル部8から噴射され、洗浄水の噴出量の立ち
上がりも良くなる。
【0038】また、以上の噴出孔9a、9b、9cと遮
断面23a,23bの一連の作動において遮断面23
a、23bに制限されない開口面積は合計して噴出孔略
2個分確保されているかどうかは、第1の実施形態の場
合と同様にCADの画面上で図6に示す上視図中で遮断
面23a、23bを回転させる等の方法で容易に確認す
ることができる。よって、第2の実施形態である人体局
所洗浄装置20においても、同一形状、同一開口面積の
噴出孔9a、9b、9cをノズル部8に配置したこと
で、遮断面13及びノズル部8の設計及び製造工程を単
純化することが効果として挙げられる。
【0039】なお、第1の実施形態の人体局部衛生洗浄
装置1及び第2の実施形態の人体局所洗浄装置20にお
ける回転翼体11、21の翼面12a乃至12fの枚
数、遮断面13、23a及び23b、並びに連通孔13
a24a、24bの形状及び数は一例であり、これらを
変更しただけのものも本発明の範疇であることは言うま
でもない。
【0040】さらに、連通制限機構である遮断面13は
回転翼体11と一体に形成されたものであるが、回転翼
体11の回転に応じて動く別体の部材であっても、当然
本発明の範疇に含まれる。
【0041】
【発明の効果】本発明により、洗浄水の噴射を確実に開
始でき、間歇洗浄を開始時の洗浄水の噴出量の立ち上が
りが良好な人体局部衛生洗浄装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である人体局部衛生洗浄装置
の水回路の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態である人体局部衛生洗浄装置
の図1に示すノズル部の構造を示す縦断面図である。
【図3】図2のA―A断面図である。
【図4】図2に示す回転翼体の上視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態である人体局部衛生洗
浄装置の回転翼体の回転に応じて噴出孔と空間の間を移
動する遮断面の各位相における、噴出孔と空間の連通を
制限する状態を示した図2のB―B断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である人体局部衛生洗
浄装置の回転翼体の回転に応じて噴出孔と空間の間を移
動する遮断面の各位相における、噴出孔と空間の連通を
制限する状態を示した図2のB―B断面図である。
【符号の説明】
6 水路(流路) 8 ノズル部(吐水部) 9a、9b、9c 噴出孔 10 空間 11 回転翼体 12a〜12f 翼面 13 遮断面(連通制限機構、遮蔽部材) 23a、23b 遮断面(連通制限機構、遮蔽部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の局部に近接し、洗浄水が噴出す
    る噴出孔を有する吐水部と、 前記吐水部に前記洗浄水を送る流路と、 前記吐水部内において前記噴出孔及び前記流路と連通す
    るよう形成された空間と、 前記空間内に収容され、前記流路から前記空間内に供給
    された前記洗浄水の力を受けて回転力を発生する翼面
    と、該翼面による回転に応じて前記噴出孔と前記空間と
    の連通を間歇的に制限する連通制限機構を有する回転翼
    体とを備える人体局部洗浄装置において、 前記噴出孔の開口面積のうち、前記連通制限機構により
    制限される面積を所定値以下としたことを特徴とする人
    体局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記連通制限機構は前記回転翼体の回転
    に応じて前記噴出孔と前記空間の間を移動する遮蔽部材
    であり、前記噴出孔は前記吐水部の前記遮蔽部材の移動
    範囲に近接した位置に形成されることを特徴とする、請
    求項1に記載の人体局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記噴出孔は同じ形状の同じ開口面積の
    複数の噴出孔であり、前記噴出孔の個数をN個として、
    前記所定値は前記噴出孔全ての開口面積の合計の(N−
    1)/N倍であることを特徴とする、請求項1及び請求
    項2の何れか1項に記載の人体局部洗浄装置。
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