JP2003276939A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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JP2003276939A JP2002085967A JP2002085967A JP2003276939A JP 2003276939 A JP2003276939 A JP 2003276939A JP 2002085967 A JP2002085967 A JP 2002085967A JP 2002085967 A JP2002085967 A JP 2002085967A JP 2003276939 A JP2003276939 A JP 2003276939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙に折り目を付ける用紙後処理装置であっ
て、用紙に形成されている画像が傷むのを防ぐととも
に、生産性を高めることができるものを提供すること。 【解決手段】 用紙を搬送するための第1の搬送路31
と、この第1の搬送路31の処理領域Aに面して設けら
れた折りローラ対37を介して第1の搬送路31から分
岐した第2の搬送路32を備える。第1の搬送路31を
搬送される用紙80の折り目を付けるべき部位80mが
折りローラ対37のニップNに対向する位置に達したと
き、用紙80のその部位80mをニップNに導いて、折
りローラ対37を通過させて用紙80を二つ折りにす
る。その二つ折りの用紙80の端部80t,80rが折
りローラ対37のニップNに達したとき、用紙80の一
方の端部80rを他方の端部80tに対して開いて第2
の搬送路32へ導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は用紙後処理装置に
関する。より詳しくは、この発明は、複写機、プリンタ
等の出力側に設けられ、出力された用紙を一旦二つ折り
にして折り目を形成した後、その用紙を再び開く処理を
行う用紙後処理装置に関する。
【0002】なお、そのようにして折り目が付けられた
用紙は、例えば折り目が重なるように順次積み重ねら
れ、折り目に沿って一括してステープルが施されて、週
刊誌のように綴じられる。
【0003】
【従来の技術】この種の用紙後処理装置(フィニッシャ
とも呼ばれる。)としては、例えば図12(a)に示す
ように、上下一対のガイド板901a,901b;90
1c,901d;901e,901f,901f′;9
01g,901hで定められた搬送路901と、この搬
送路901のうち下側のガイド板901f,901f′
の間の隙間(これを「処理領域」と呼ぶ。)Aに搬送路
901に面して設けられた折りローラ対(折りローラ9
10a,910bからなる)910と、それぞれ折りロ
ーラ910a,910bの外周に沿って回動し得る一対
の円弧状ガイド部材911,912とを備えたものが知
られている。搬送路901に配置されている搬送ローラ
対906,907,908が正転(回転の向きを図中に
矢印で示す。以下同様。)されて用紙880が処理領域
Aへ搬送される段階では、用紙880の先端部880t
が折りローラ対910に引っかかるのを防止するため
に、円弧状ガイド部材911,912はそれぞれ折りロ
ーラ910a,910bと搬送路901との間に介在す
る角度位置に配置されている。用紙880の先端部88
0tが処理領域Aを通り過ぎて用紙880の中央部88
0mが折りローラ対910のニップ(挟み部)Nの直上
まで達すると、図12(b)に示すように、円弧状ガイ
ド部材911,912が折りローラ対910の両側に相
当する角度位置に退避され、上流側の搬送ローラ対90
7がさらに正転され、下流側の搬送ローラ対908が逆
転される。これにより、用紙880の中央部880m
は、上方へ湾曲しようとしても上側のガイド板901e
によって規制されているので、下方へ湾曲する。ここで
折りローラ対910が正転されると、用紙880の中央
部880mが折りローラ対910のニップNに引き込ま
れ、その結果、用紙880の中央部880mに折り目F
が付けられる(折り処理)。折りローラ対910が用紙
880の中央部880mを一定量引き込んだ後、図12
(c)に示すように、それぞれ上流側の搬送ローラ対9
07が逆転、下流側の搬送ローラ対908が正転、折り
ローラ対910が逆転される。これにより、用紙880
の折り目Fの両側に相当する部分880a,880bが
折りローラ対910のニップNを通過しながら開かれ
て、搬送路901に戻される(開き処理)。このとき、
用紙880の中央部880mには折り目Fが残ってい
る。そして、図12(d)に示すように、搬送ローラ対
907,908,909が正転されて、用紙880が下
流側へ搬送される。円弧状ガイド部材911,912
は、その用紙880の次に続く用紙881を処理領域A
へ搬送する用意のために、それぞれ折りローラ910
a,910bと搬送路901との間に介在する角度位置
に復帰される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方式では、開き処理で、用紙880の折り目Fの両側に
相当する部分880a,880bが折りローラ対910
のニップNを通過しながら開かれる。このため、折りロ
ーラ対910と搬送ローラ対907,908との回転の
ばらつきに起因して、用紙880の折り目Fの両側の部
分880a,880b同士が擦れ合って、用紙880に
形成されている画像が傷む(特に、トナー画像は剥離し
て画像の乱れ、汚れが発生する)という問題がある。ま
た、上述の方式では、搬送路901の処理領域Aで或る
用紙880の折り処理と開き処理とが完了するまで、次
に続く用紙881を処理領域Aへ送り込まないように上
流側で待機させる時間が長くなる。このため、生産性
(単位時間当たりの処理枚数)が低いという問題があ
る。
【0005】そこで、この発明の課題は、用紙に折り目
を付ける用紙後処理装置であって、用紙に形成されてい
る画像が傷むのを防ぐとともに、生産性を高めることが
できるものを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の用紙後処理装置は、用紙に折り目
を付ける用紙後処理装置であって、用紙を搬送するため
の第1の搬送路と、この第1の搬送路の所定の処理領域
に面して設けられた折りローラ対を介して上記第1の搬
送路から分岐した第2の搬送路を備えるとともに、上記
第1の搬送路を搬送される用紙の折り目を付けるべき部
位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達した
とき、用紙のその部位を上記折りローラ対のニップに導
いて、上記折りローラ対を通過させて上記用紙を二つ折
りにする手段と、その二つ折りの用紙の端部が上記折り
ローラ対のニップに達したとき、上記用紙の一方の端部
を他方の端部に対して開いて上記第2の搬送路へ導く手
段を備えたことを特徴とする。
【0007】なお、用紙の「折り目を付けるべき部位」
は中央部に限られず、中央部から外れた部分である場合
も含まれる。
【0008】また、用紙の「端部」とは、二つ折りの用
紙の折り目とは反対側の端部を意味する。
【0009】また、「用紙の端部が上記折りローラ対の
ニップに達したとき」とは、用紙が中央部から外れた部
分で二つ折りされている場合は、折り目から遠い方の端
部が「上記折りローラ対のニップに達したとき」を指
す。
【0010】この請求項1の用紙後処理装置では、第1
の搬送路を搬送される用紙の折り目を付けるべき部位が
折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、用
紙のその部位を折りローラ対のニップに導いて、上記折
りローラ対を通過させて上記用紙を二つ折りにする(折
り処理)。続いて、その二つ折りの用紙の端部が上記折
りローラ対のニップに達したとき、上記用紙の一方の端
部を他方の端部に対して開いて第2の搬送路へ導く(開
き処理)。これにより、折り目が付けられた用紙が得ら
れる。
【0011】しかも、この用紙後処理装置では、開き処
理で、用紙の一方の端部を他方の端部に対して開いて第
2の搬送路へ導くことによって用紙が開かれるので、用
紙の折り目の両側の部分同士が擦れ合うことがない。し
たがって、用紙に形成されている画像が傷む(画像の乱
れ、汚れが発生する)のが防止される。
【0012】また、この用紙後処理装置では、折り処理
によって二つ折りにされた用紙の端部が折りローラ対の
ニップに達した時点で、上記用紙の次に続く用紙を第1
の搬送路の処理領域を通して搬送することができる。つ
まり、次に続く用紙を処理領域へ送り込まないように上
流側で待機させる時間が、従来に比して短くて済む。し
たがって、生産性(単位時間当たりの処理枚数)が高ま
る。
【0013】請求項2に記載の用紙後処理装置は、請求
項1に記載の用紙後処理装置において、上記折りローラ
対のニップに対して所定距離だけ離間した位置に、その
ニップを通過した二つ折りの用紙を係止するストッパが
設けられ、上記距離は、上記用紙の折り目と端部との間
の長さよりも短くなるように、その長さに応じて可変し
て設定されることを特徴とする。
【0014】この請求項2の用紙後処理装置では、上記
折りローラ対のニップとストッパとの間の距離は、予
め、上記用紙の折り目と端部との間の長さよりも短くな
るように、その長さに応じて可変して設定される。例え
ば、用紙が中央部で二つ折りにされた場合は、上記折り
ローラ対のニップとストッパとの間の距離は、用紙の長
さ(第1の搬送路を搬送されたときの搬送方向の長さ)
の半分よりも若干短くなるように設定される。これによ
り、その二つ折りの用紙の端部が折りローラ対のニップ
に達したとき、折りローラ対の回転によって上記用紙の
一方の端部を他方の端部に対して容易に開くことができ
る。
【0015】請求項3に記載の用紙後処理装置は、請求
項1に記載の用紙後処理装置において、上記折りローラ
対のニップの下流側に上記二つ折りの用紙を案内する一
対のガイド板を備え、上記二つ折りの用紙を開いて上記
第2の搬送路へ導く時に、上記ガイド板の少なくとも上
部が開かれるようになっていることを特徴とする。
【0016】この請求項3の用紙後処理装置では、上記
二つ折りの用紙の一方の端部を他方の端部に対して開く
時に、上記ガイド板の少なくとも上部が開かれる。した
がって、上記用紙の一方の端部を他方の端部に対して、
ストレスをかけずに容易に開くことができる。
【0017】請求項4に記載の用紙後処理装置は、請求
項1に記載の用紙後処理装置において、上記第2の搬送
路は上記第1の搬送路と合流していることを特徴とす
る。
【0018】この請求項4の用紙後処理装置では、上記
第2の搬送路は上記第1の搬送路と合流している。した
がって、それらが別々に構成される場合に比して、装置
がコンパクトに構成される。
【0019】請求項5に記載の用紙後処理装置は、請求
項4に記載の用紙後処理装置において、上記第1の搬送
路のうち上記第2の搬送路が合流する箇所は、上記第1
の搬送路を搬送される最大サイズの用紙の折り目を付け
るべき部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置
に達したときに、その用紙の先端が止まるべき位置より
も下流側に設定されていることを特徴とする。
【0020】なお、「最大サイズの用紙」とは、この用
紙後処理装置で折り目を形成することが予定されている
用紙のうち、第1の搬送路を搬送されたときの搬送方向
の長さが最大であるものを指す。この用紙後処理装置で
折り目を形成することが予定されている用紙が1種類で
あれば、その用紙を指す。
【0021】この請求項5の用紙後処理装置では、最大
サイズの用紙を順次搬送する場合であっても、折り処理
によって二つ折りにされた用紙の端部が折りローラ対の
ニップに達した時点で、上記用紙の次に続く用紙を第1
の搬送路の処理領域を通して搬送することができる。し
たがって、最大サイズの用紙を順次搬送する場合であっ
ても、生産性(単位時間当たりの処理枚数)が高まる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の用紙後処理装置
を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0023】図1は、複写機本体1(上部に原稿を自動
送りするための自動原稿搬送装置2が設けられてい
る。)の出力側に一実施形態の用紙後処理装置3を付設
した状態を示している。
【0024】この用紙後処理装置3は、複写機本体1の
排出ローラ11から排出された画像形成済みの用紙(以
下、単に「用紙」という。)に折り目を形成するための
折り目形成部6と、ステープルを施すためのステープル
部5と、この用紙後処理装置3全体の動作を制御する制
御部9とを備えている。折り目形成部6は、用紙に折り
目を形成することなく、第1の搬送路としての主搬送路
31を通して積載トレイ4上へ用紙を収容する第1モー
ドの処理と、折りローラ対37によって用紙に折り目を
形成して、第2の搬送路としての副搬送路32をバイパ
スさせて積載トレイ4上へ用紙を収容する第2モードの
処理とを実行することができる。そのようにして折り目
が付けられた用紙は、折り目が重なるように積載トレイ
4上に順次積み重ねられ、ステープル部5によって折り
目に沿って一括してステープルが施されて、週刊誌のよ
うに綴じられる。制御部9は、複写機本体1内の図示し
ない制御部との間で通信を行って、折り目形成部6が第
1モードの処理と第2モードの処理とのいずれかを実行
するように、また、ステープル部5が必要なステープル
処理を実行するように制御を行う。
【0025】図2は上述の折り目形成部6の構成を示し
ている。この折り目形成部6は、上側のガイド板31a
と下側のガイド板31b,31cとで定められた実質的
に水平な主搬送路31と、この主搬送路31のうち下側
のガイド板31b,31cの間の隙間(これを「処理領
域」と呼ぶ。)Aに主搬送路31に面して設けられた折
りローラ対(折りローラ37a,37bからなる)37
と、この折りローラ対37のニップ(挟み部)Nから鉛
直下方へ延びる左右一対のガイド板33a,33bで定
められたスイッチバック搬送路33と、左側の折りロー
ラ37bの下面に圧接して従動するスイッチバックロー
ラ38と、この折りローラ37bとスイッチバックロー
ラ38とのニップから左方へ略水平に延びる副搬送路3
2とを備えている。
【0026】上流側から下流側へ(図において左側から
右側へ)用紙を搬送するために、主搬送路31には、処
理領域Aの上流側に搬送ローラ対51,52,53がこ
の順に設けられ、処理領域Aの下流側に搬送ローラ対5
4,55,56がこの順に設けられている。同様に、副
搬送路32には、搬送ローラ対58,59がこの順に設
けられている。装置をコンパクトに構成できるように、
副搬送路32は主搬送路31と点Cで合流している。こ
の合流点Cの位置は、生産性(単位時間当たりの処理枚
数)を高めるために、主搬送路31を搬送される最大サ
イズの用紙の折り目を付けるべき部位が折りローラ対3
7のニップNに対向する位置に達したときに、その用紙
の先端が止まるべき位置Bよりも下流側に設定されてい
る。
【0027】なお、用紙の「折り目を付けるべき部位」
は、この実施形態では搬送方向に関して用紙の中央部と
する。
【0028】「最大サイズの用紙」とは、この折り目形
成部6で折り目を形成することが予定されている用紙の
うち、主搬送路31を搬送されたときの搬送方向の長さ
が最大であるものを指す。この折り目形成部6で折り目
を形成することが予定されている用紙が1種類であれ
ば、その用紙を指す。
【0029】スイッチバック搬送路33には、この折り
ローラ対37のニップNから鉛直下方へ距離Lだけ離間
した位置に、そのニップNを通過した二つ折りの用紙を
係止するストッパ42が設けられている。折りローラ対
37のニップNとストッパ42との間の距離Lは、後述
する開き処理の便宜のために、用紙の折り目と端部との
間の長さ(用紙の搬送方向の長さをlとすると、l/
2)よりも若干量だけ短くなるように、その長さ(l/
2)に応じて制御部9によって可変して設定される。同
様に、後述する開き処理の便宜のために、スイッチバッ
ク搬送路33を定める右側のガイド33aは、ストッパ
42近傍の位置を中心にして回動し得るように構成され
ている。
【0030】処理領域Aの上方、より正確には折りロー
ラ対37のニップNの直上には、主搬送路31を搬送さ
れる用紙の折り目を形成すべき部位を、折りローラ対3
7のニップNへ向けて押し込むための押し込み部材41
が設けられている。この押し込み部材41は図示しない
支持機構によって上下移動可能に支持されており、制御
部9によって上下の位置が制御される。
【0031】また、スイッチバックローラ38の近傍の
位置には、副搬送路32に面して、副搬送路32を搬送
される用紙を検出するセンサ49が設けられている。
【0032】次に、図3〜図11を参照して、この折り
目形成部6の第2モードの処理について詳細に説明す
る。この第2モードでは、主搬送路31を搬送される用
紙を折りローラ対37によって一旦二つ折りにして折り
目を形成する処理(折り処理)と、その用紙を再び開い
て、副搬送路32をバイパスさせて積載トレイ4上へ用
紙を収容する処理(開き処理)とを実行する。
【0033】i) まず、図3に示すように、主搬送路
31に配置されている搬送ローラ対51,52,53,
…が正転(回転の向きを図中に矢印で示す。以下同
様。)されて用紙80が処理領域Aへ搬送される。用紙
80の先端部80tが処理領域Aを通り過ぎて、図4に
示すように用紙80の折り目を付けるべき部位、この例
では中央部80mが折りローラ対37のニップNの直上
まで達すると、搬送ローラ対51,52,53,…は一
旦停止され、用紙80も停止する。続いて、図5に示す
ように、押し込み部材41が下方へ移動されるのと同期
して、上流側の搬送ローラ対53がさらに正転され、下
流側の搬送ローラ対54が逆転され、また、折りローラ
対37が正転される。これにより、用紙80の中央部8
0mは、下方へ湾曲して折りローラ対37のニップNに
引き込まれて、折りローラ対37のニップNを通過す
る。その結果、用紙80の中央部80mに折り目Fが付
けられる(折り処理)。
【0034】ii) この後、折りローラ対37の正転が
継続されて、用紙80は二つ折りにされた状態でスイッ
チバック搬送路33を下方へ搬送される。これにより、
図6に示すように、用紙80の中央部80m(折り目F
が付けられた部分)がストッパ42に当接する。ここ
で、この実施形態では、折りローラ対37のニップNと
ストッパ42との間の距離Lは、用紙の搬送方向の長さ
をlとしたとき、次式(1)を満たすように、制御部9
によって可変して設定されている。
【0035】 (l/2)=L+α …(1) (ただし、αは5mm〜10mmのマージンである。)
したがって、用紙80の中央部80mがストッパ42に
当接したとき、用紙80の端部80t,80rは折りロ
ーラ対37のニップNからマージンα(長さ5mm〜1
0mm)だけ上方の位置にある。
【0036】iii) さらに折りローラ対37の正転が
継続されると、図7に示すように、用紙80の大部分が
静止した状態で端部80t,80r近傍部分だけがそれ
ぞれ折りローラ37b,37aの外周に沿って下方へ移
動する。これにより、用紙の端部80t,80r近傍部
分がそれぞれ左側,右側へ湾曲して捌かれる。
【0037】このように、用紙の端部80t,80r近
傍部分を巧みに捌くことができるのは、折りローラ対3
7のニップNとストッパ42との間の距離Lを式(1)
のように設定したからである。
【0038】なお、マージンαが小さ過ぎると、用紙8
0のうち折りローラ37b,37aにそって左側,右側
へ湾曲する部分が少なくなるため、用紙80を捌き難く
なる。一方、マージンαが大き過ぎると、次のステップ
iv)で折りローラ37bとスイッチバックローラ38と
のニップによって、用紙80は左側の端部80tが折ら
れてしまう可能性が生ずる。
【0039】iv) さらに折りローラ対37の正転が継
続されると、図8に示すように、用紙の端部80t,8
0r近傍部分が湾曲して折りローラ37b,37aの外
周に押しつけられて搬送力を受けて、折りローラ37
b,37aの外周に沿って搬送される。左側の端部80
tは折りローラ37bとスイッチバックローラ38との
ニップに引き込まれる。そして、用紙80は左側の端部
80tを先頭にして副搬送路32を搬送され始める。
【0040】v) 用紙80の先端80tが副搬送路3
2に引き込まれると、スイッチバックローラ38近傍に
設けられたセンサ49が用紙80を検出する。すると、
制御部9がこのセンサ49の出力信号に基づいて、用紙
80の先端80tが副搬送路32のセンサ49のところ
を通過したことを認識する。制御部9は、その通過タイ
ミングに応じて、図9に示すように、ストッパ42近傍
の位置を中心にしてガイド板33aを右回り(図におい
て)に回転させて、スイッチバック搬送路33の上部を
開く(開き処理)。したがって、用紙80の折り目Fの
両側に相当する部分を、ストレスをかけずに容易に開く
ことができる。
【0041】vi) この後、図10に示すように、折り
ローラ37bとスイッチバックローラ38、および搬送
ローラ対58,59が正転されて、用紙80がさらに開
かれながら下流側へ搬送される。
【0042】このように、この折り目形成部6によれ
ば、用紙80の一方の端部80rを他方の端部80tに
対して開いて副搬送路32へ導くことによって用紙80
が開かれるので、用紙80の折り目Fの両側の部分同士
が擦れ合うことがない。したがって、用紙80に形成さ
れている画像が傷む(画像の乱れ、汚れが発生する)の
を防止できる。
【0043】また、この折り目形成部6にれば、折り処
理によって二つ折りにされた用紙80の端部80t,8
0rが折りローラ対37のニップNに達した時点で、図
6〜図11中に示すように、用紙80の次に続く用紙8
1を主搬送路31の処理領域Aを通して搬送することが
できる。つまり、次に続く用紙81を処理領域Aへ送り
込まないように上流側で待機させる時間が、従来に比し
て短くて済む。したがって、生産性(単位時間当たりの
処理枚数)を高めることができる。
【0044】ここで、既述のように、副搬送路32の主
搬送路31への合流点Cの位置は、主搬送路31を搬送
される最大サイズの用紙の折り目を付けるべき部位が折
りローラ対37のニップNに対向する位置に達したとき
に、その用紙の先端が止まるべき位置Bよりも下流側に
設定されている。したがって、最大サイズの用紙を順次
搬送する場合であっても、生産性を高めることができ
る。
【0045】なお、この実施形態では、「折り目を付け
るべき部位」を、搬送方向に関して用紙80の中央部8
0mとしたが、これに限られるものではなく、用紙80
の中央部80mから外れた部位であっても良い。この折
り目形成部6によれば、例えば「折り目を付けるべき部
位」が用紙80の後端80r寄りの位置に設定された場
合であっても、中央部80mに設定された場合と同様に
折り処理、開き処理を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の用
紙後処理装置によれば、用紙に折り目を付ける場合に、
用紙に形成されている画像が傷むのを防ぐとともに、生
産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複写機本体の出力側に本発明の一実施形態の
用紙後処理装置を付設した状態を示す図である。
【図2】 上記用紙後処理装置の折り目形成部の構成を
示す図である。
【図3】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図4】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図5】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図6】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図7】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図8】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図9】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形
成する処理を説明する図である。
【図10】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を
形成する処理を説明する図である。
【図11】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を
形成する処理を説明する図である。
【図12】 従来の用紙後処理装置によって用紙に折り
目を形成する処理を説明する図である。
【符号の説明】
3 用紙後処理装置 6 折り目形成部 31 主搬送路 32 副搬送路 37 折りローラ 38 スイッチバックローラ 42 ストッパ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F054 AA01 AC02 AC05 BA11 BG11 DA01 3F108 AA01 AB01 AC02 AC03 BA03 CD07 GA02 GA04 GB01 GB03 HA02 HA39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に折り目を付ける用紙後処理装置で
    あって、 用紙を搬送するための第1の搬送路と、この第1の搬送
    路の所定の処理領域に面して設けられた折りローラ対を
    介して上記第1の搬送路から分岐した第2の搬送路を備
    えるとともに、 上記第1の搬送路を搬送される用紙の折り目を付けるべ
    き部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達
    したとき、用紙のその部位を上記折りローラ対のニップ
    に導いて、上記折りローラ対を通過させて上記用紙を二
    つ折りにする手段と、 その二つ折りの用紙の端部が上記折りローラ対のニップ
    に達したとき、上記用紙の一方の端部を他方の端部に対
    して開いて上記第2の搬送路へ導く手段を備えたことを
    特徴とする用紙後処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の用紙後処理装置におい
    て、 上記折りローラ対のニップに対して所定距離だけ離間し
    た位置に、そのニップを通過した二つ折りの用紙を係止
    するストッパが設けられ、 上記距離は、上記用紙の折り目と端部との間の長さより
    も短くなるように、その長さに応じて可変して設定され
    ることを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の用紙後処理装置におい
    て、 上記折りローラ対のニップの下流側に上記二つ折りの用
    紙を案内する一対のガイド板を備え、 上記二つ折りの用紙を開いて上記第2の搬送路へ導く時
    に、上記ガイド板の少なくとも上部が開かれるようにな
    っていることを特徴とする用紙後処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の用紙後処理装置におい
    て、 上記第2の搬送路は上記第1の搬送路と合流しているこ
    とを特徴とする用紙後処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の用紙後処理装置におい
    て、 上記第1の搬送路のうち上記第2の搬送路が合流する箇
    所は、上記第1の搬送路を搬送される最大サイズの用紙
    の折り目を付けるべき部位が上記折りローラ対のニップ
    に対向する位置に達したときに、その用紙の先端が止ま
    るべき位置よりも下流側に設定されていることを特徴と
    する用紙後処理装置。
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JP2008024453A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Fuji Xerox Co Ltd バッファ装置及びこれを用いたシート処理装置

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