JP2003275925A - ワイヤ放電加工機及びその制御方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機及びその制御方法

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JP2003275925A
JP2003275925A JP2002080860A JP2002080860A JP2003275925A JP 2003275925 A JP2003275925 A JP 2003275925A JP 2002080860 A JP2002080860 A JP 2002080860A JP 2002080860 A JP2002080860 A JP 2002080860A JP 2003275925 A JP2003275925 A JP 2003275925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ放電加工機の工作物が載置固定される
テーブル面に対し、ワイヤ電極を垂直に保つことができ
るワイヤ放電加工機とその制御方法を提供する。 【解決手段】 ワイヤ放電加工機20のテーブル22の
水平面からの傾きであるピッチング誤差量が予め複数記
憶されたピッチング誤差量記憶手段から、テーブル位置
計測手段で計測されたテーブル計測位置のピッチング誤
差量を抽出し、当該ピッチング誤差量に基づきワイヤ電
極28をテーブル面に垂直にするための上ワイヤガイド
26の移動量を算出し、算出された移動量に基づき上ワ
イヤガイド26及びテーブル22を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工機
及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤ放電加工機において所望
の加工寸法精度を得るためには、工作物を載置固定する
テーブル面と工作物を加工するワイヤ電極とのなす角度
を予め定めた大きさに保つ必要がある。
【0003】そのため、従来より種々の工夫が行われて
きた。例えば、工作物を載置固定するテーブル面に対し
て、工作物を垂直に加工する必要がある場合には、垂直
出しゲージを用いてワイヤ電極をテーブル面に対して垂
直にする垂直出しの方法があり、これは特公平7−22
851に開示されている。
【0004】一般に、ワイヤ放電加工機において加工寸
法精度を向上させるには、工作物を載置固定するテーブ
ル面のテーブル位置の移動量と工作物を加工する加工量
とを等しくする必要がある。このため、ワイヤ放電加工
機では、テーブル面のテーブル位置を検出する検出部の
移動量と、工作物を加工する加工位置の移動量とを等し
くするために、通常、ピッチ誤差補正が採用されてい
る。
【0005】しかし、工作物を載置固定するテーブルが
移動するテーブル案内軌道面は、微視的に見ると必ずし
も平面ではない。テーブル案内軌道面が平面でない場
合、テーブルがテーブル案内軌道面に沿って移動する
と、テーブル案内軌道面の微小な凹凸や傾きにより、テ
ーブル面とワイヤ電極とのなす角度が予め定めた角度か
ら変わってしまう。そうすると、工作物を加工している
間、テーブル面とワイヤ電極とのなす角度を所望の大き
さに保てないという問題があった。
【0006】特に、近年、ワイヤ放電加工機に加工寸法
精度向上の要求が高まるにつれて、工作物を載置固定す
るテーブル面と工作物を加工するワイヤ電極とのなす角
度を予め定めた大きさに保つ必要性が高くなってきてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ワイヤ放電加工機の工作物が載置固定されるテーブ
ル面に対し、工作物を加工するワイヤ電極を垂直に保つ
ことができるワイヤ放電加工機及びその制御方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、本発明では、工作物が載置固定され
るテーブルを、水平面内で直交するX軸方向及びY軸方
向に移動させるためのテーブル駆動手段と、前記工作物
の上下に配置され、前記工作物を加工するためのワイヤ
電極を張架する2個のワイヤガイドと、前記X軸方向及
び前記Y軸方向に移動する前記テーブルの位置に関し
て、当該位置における前記テーブルの水平面からの傾き
をピッチング誤差量とし、複数の位置における前記ピッ
チング誤差量が予め記憶されたピッチング誤差量記憶手
段と、前記テーブルの位置を計測する位置計測手段と、
前記位置計測手段により計測された前記テーブルの前記
位置のピッチング誤差量を前記ピッチング誤差量記憶手
段から抽出し、抽出されたピッチング誤差量により前記
ワイヤガイドを移動させる移動量を算出し、その移動量
に基づいて前記ワイヤガイドを移動させることにより、
前記ワイヤ電極を前記テーブルの前記位置に垂直に保つ
制御手段と、を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工
機とする。
【0009】本発明のワイヤ放電加工機では、工作物が
載置固定されるテーブル位置が計測されると、当該計測
位置のピッチング誤差量がピッチング誤差量記憶手段よ
り抽出され、抽出されたピッチング誤差量によりワイヤ
ガイドを移動させる移動量が算出され、その移動量に基
づいてワイヤガイドを移動させる。それにより、工作物
を加工するワイヤ電極をテーブル面に垂直に保つことが
できる。
【0010】前記制御手段は、前記位置計測手段により
計測された前記テーブルの位置が予め定める位置ではな
い場合、その位置を挟むそれぞれ2つのX軸方向位置及
びY軸方向位置におけるピッチング誤差量を前記ピッチ
ング誤差量記憶手段から抽出し、前記ピッチング誤差量
に基づいて前記テーブルの位置のピッチング誤差量を算
出することができるようにするとよい。
【0011】そうすると、計測されたテーブル位置が予
め定める位置でない場合でも、その計測位置のピッチン
グ誤差量が算出され、算出されたピッチング誤差量によ
りワイヤガイドを移動させる移動量が算出され、その移
動量に基づいてワイヤガイドを移動させる。それによ
り、工作物を加工するワイヤ電極をテーブル面に垂直に
保つことができる。
【0012】更に、前記テーブルの積載重量を計測する
積載重量計測手段を備え、前記ピッチング誤差量記憶手
段は、前記ピッチング誤差量を前記テーブルの位置に関
してだけでなく前記テーブルの積載重量に関する値とし
て記憶し、前記制御手段は、前記位置計測手段により計
測された前記テーブルの位置と、前記積載重量計測手段
により計測された積載重量とに基づいて、前記ピッチン
グ誤差量記憶手段からピッチング誤差量を抽出するよう
にするとよい。
【0013】このようにすると、工作物が載置固定され
たテーブルの積載重量が計測され、計測された積載重量
がピッチング誤差量記憶手段に記憶されている場合、計
測位置のピッチング誤差量をピッチング誤差量記憶手段
から抽出することができる。前記積載重量計測手段によ
り計測された前記テーブルの積載重量が、前記ピッチン
グ誤差量記憶手段に予め記憶された積載重量と異なり、
前記テーブルの積載重量に対応するピッチング誤差量が
前記ピッチング誤差量記憶手段から抽出されない場合
に、前記制御手段は、前記ピッチング誤差量記憶手段に
予め記憶された積載重量から計測された重量に近い重量
を選択し、当該重量に対応するピッチング誤差量を前記
ピッチング誤差量記憶手段から抽出するようにするとよ
い。
【0014】そうすると、計測されたテーブル積載重量
が予め記憶された積載重量と異なる場合、予め記憶され
た積載重量から計測された重量に近い重量が選択され、
当該重量に対応するピッチング誤差量が前記ピッチング
誤差量記憶手段から抽出され、抽出されたピッチング誤
差量によりワイヤガイドを移動させる移動量が算出さ
れ、その移動量に基づいてワイヤガイドを移動させる。
それにより、工作物を加工するワイヤ電極をテーブル面
に垂直に保つことができる。
【0015】前記積載重量計測手段により計測された前
記テーブルの積載重量が、前記ピッチング誤差量記憶手
段に予め記憶された積載重量と異なり、前記テーブルの
積載重量に対応するピッチング誤差量が前記ピッチング
誤差量記憶手段から抽出されない場合に、前記制御手段
は、前記テーブルの積載重量を挟む予め定める2つの重
量を求め、当該重量に対応するそれぞれのピッチング誤
差量を前記ピッチング誤差量記憶手段から抽出し、抽出
されたピッチング誤差量に基づいて前記積載重量計測手
段により計測されたテーブルの積載重量に対応するピッ
チング誤差量を算出することができるようにしてもよ
い。
【0016】そうすると、計測されたテーブル積載重量
が予め記憶された積載重量と異なる場合でも、計測され
たテーブル積載重量を挟む2個の予め記憶されたピッチ
ング誤差量から、計測されたテーブル積載重量のピッチ
ング誤差量が算出され、算出されたピッチング誤差量に
よりワイヤガイドを移動させる移動量が算出され、その
移動量に基づいてワイヤガイドを移動させる。それによ
り、工作物を加工するワイヤ電極をテーブル面に垂直に
保つことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を
参照して、本発明によるワイヤ放電加工機の概念を説明
する。
【0018】図1は、ワイヤ放電加工機のテーブルが初
期位置にあるとき(初期状態という)の工作物とワイヤ
電極との位置関係を示す図である。図2は、ワイヤ放電
加工機のテーブルが初期状態から所定距離移動した後の
工作物とワイヤ電極との位置関係を示す図である。図3
は、ワイヤガイド移動後の状態におけるワイヤ放電加工
機の工作物とワイヤ電極との位置関係を示す図である。
【0019】図1において、3はワイヤ放電加工機のテ
ーブル、4は工作物が載置固定されるテーブル面であ
る。5は上ワイヤガイド、6は下ワイヤガイドである。
7は工作物を加工するワイヤ電極、8は工作物、9はテ
ーブル案内軌道面である。テーブル3はテーブル案内軌
道面9に沿って移動する。テーブル面4に平行で互いに
直交する座標軸をそれぞれX軸及びY軸とする。テーブ
ル面4の初期状態における水平面HからのX軸方向ある
いはY軸方向に対する傾きをθ0とする。但し、図1に
おいてはテーブル面4の初期状態における水平面Hから
のX軸方向に対する傾きθ0だけについて図示する。Y
軸方向については、X軸方向と同様であるので、図示を
省略する。又、図2及び図3についても同様にX軸方向
だけについて図示し、Y軸方向については、X軸方向と
同様であるので、図示を省略する。
【0020】この初期位置においてワイヤ電極7をテー
ブル面4に対して垂直にする垂直出しが行われると、図
1に示すように、ワイヤ電極7が工作物下面加工位置M
においてテーブル面4に垂直となる。次に、テーブル3
が図1に示す初期位置からテーブル案内軌道面9をワイ
ヤ電極7の方向に向かってA方向に移動し、図2に示す
状態にある場合のテーブル面4の水平面からの傾きをθ
1とする。
【0021】そうすると、図2に示す状態においてはワ
イヤ電極7は工作物8に対して(θ 1−θ0)傾いている
ことになる。更に、テーブル面4と上ワイヤガイド5と
の間の距離をH1、テーブル面4と下ワイヤガイド6と
の間の距離をH2とする。ワイヤ電極7を工作物下面加
工位置Pにおいて工作物8が載置固定されたテーブル面
4に垂直となるようにするためには、図2に示すよう
に、上ワイヤガイド5を(H1+H2)×tan(θ1
θ0)だけ工作物の移動方向(A方向)と逆方向(B方
向)に移動させる必要がある。
【0022】その場合、上ワイヤガイド5の移動により
工作物下面加工位置Pも移動してしまうので、図2に示
すように、工作物下面加工位置PをH2×tan(θ1
θ0)だけB方向に移動させる必要がある。しかし、下
ワイヤガイド6は通常ワイヤ放電加工機に固定されてお
り移動できないため、下ワイヤガイド6を移動させる代
わりにテーブル3をH2×tan(θ1−θ0)動かす。
それにより、工作物下面加工位置PをH2×tan(θ1
−θ 0)だけ移動させた場合と同じ効果を得る。
【0023】これにより、図3に示すように、ワイヤ電
極7を、図1における初期状態の垂直出しの場合と同様
に、工作物下面加工位置Mにおいて工作物に垂直にする
ことができる。即ち、ワイヤガイド移動後の位置におけ
る垂直出しが完了する。上記概念に基づく本発明の実施
形態を、以下に、添付図面を参照して説明する。
【0024】図4は、本発明によるテーブル可動方式の
ワイヤ放電加工機の概略構成を示す斜視図である。図4
において、ワイヤ放電加工機20は、ベッド21、テー
ブル22、上ワイヤガイド26、下ワイヤガイド27、
ワイヤ電極28、コラム33、ヘッド34及びNC制御
装置35等で構成されている。
【0025】テーブル22には工作物36が載置固定さ
れている。工作物36は、一般に加工槽23の中に収納
されている。テーブル22をテーブル22に平行な面内
で直交するX軸方向及びY軸方向に移動させるテーブル
駆動手段は、X軸方向駆動手段24とY軸方向駆動手段
25とからなる。X軸方向駆動手段24はテーブル22
をベッド21上でX軸方向に移動させる。Y軸方向駆動
手段25はテーブル22をベッド21上でY軸方向に移
動させる。
【0026】上ワイヤガイド26と下ワイヤガイド27
は工作物36を挟んでその上下に配置されている。上ワ
イヤガイド26と下ワイヤガイド27の間には工作物を
加工するためのワイヤ電極28が張架されている。上ワ
イヤガイド26をX軸とY軸とがなすXY面に平行に移
動させるワイヤガイド駆動手段は、コラム34に取り付
けられたU軸方向駆動手段29とV軸方向駆動手段31
とからなる。U軸方向駆動手段29は上ワイヤガイド2
6をX軸に平行なU軸方向に移動させる。V軸方向駆動
手段31は上ワイヤガイド26をY軸に平行なV軸方向
に移動させる。更に、上ワイヤガイド26を、XY面と
直角のZ軸方向に移動させるにはZ軸方向駆動手段32
を用いる。それにより、上ワイヤガイド26と下ワイヤ
ガイド27が工作物36及び加工槽23を、その上下方
向の大きさに応じて上下に挟むことができる。
【0027】次に、NC制御装置35の構成及びNC制
御装置35への入出力部分をブロック線図で図5に示
す。NC制御装置35は、ピッチング誤差量補正部35
aとピッチング誤差量記憶手段35eとからなる。
【0028】ピッチング誤差量補正部35aは、ピッチ
ング誤差量抽出手段35b、ピッチング誤差量算出手段
35c及びピッチング誤差量補正手段35dで構成され
る。ピッチング誤差量抽出手段35bは、計測されたテ
ーブル22の位置に対応するピッチング誤差量をピッチ
ング誤差量記憶手段35eから抽出し、抽出されたピッ
チング誤差量をピッチング誤差量補正手段35dに出力
する手段である。
【0029】ピッチング誤差量算出手段35cは、計測
されたテーブル22の位置が、ピッチング誤差量記憶手
段35eに記憶された位置と異なり、計測位置に対応す
るピッチング誤差量がピッチング誤差量記憶手段35e
から抽出されない場合に、X軸方向あるいはY軸方向で
計測位置を挟む2個の位置のピッチング誤差量記憶手段
35eに予め記憶されているピッチング誤差量から、計
測位置に対応するピッチング誤差量を算出する手段であ
る。
【0030】ピッチング誤差量補正手段35dは、工作
物36を所望の形状に加工するため、オペレータによっ
て入力されるNCからの座標41にワイヤ放電加工機2
0に予め備えられたピッチ誤差補正手段42による上述
のピッチ誤差補正を加え、ピッチ誤差補正が加えられた
NCからの座標と、ピッチング誤差量抽出手段35bか
らの出力あるいはピッチング誤差量算出手段35cから
の出力とから、必要なピッチング誤差量補正を行い、そ
の補正量を図5に示すサーボ制御手段44に出力する手
段である。
【0031】サーボ制御手段44は、テーブルの現在位
置を計測する現在位置カウンタ43からの入力を元に、
位置検出手段(エンコーダ)が備えられたX軸方向駆動
手段24,Y軸方向駆動手段25,U軸方向駆動手段2
9,V軸方向駆動手段31及びZ軸方向駆動手段32に
指令値を出力しサーボ制御を行う手段である。
【0032】ピッチング誤差量記憶手段35eは、X軸
方向及びY軸方向に移動するテーブル22の位置に関し
て、当該位置におけるテーブル22の水平面からの傾き
をピッチング誤差量とし、複数の位置におけるX軸方向
及びY軸方向のピッチング誤差量を予め測定し記憶させ
る手段である。
【0033】ピッチング誤差量は、例えば、テーブル面
上にJISB6191工作機械−静的試験方法及び工作
精度試験方法通則に記載されているオートコリメータ、
レーザ干渉計等を取付け、テーブル面の水平面からの傾
きである角度を測定する。測定結果をグラフで示すと、
図6のようになる。
【0034】図6は、横軸にテーブル位置Lを取り、縦
軸にテーブル位置Lにおけるテーブル面の水平面からの
傾きである角度ピッチングθを表す。図6に示すピッチ
ングθ曲線からテーブル22の任意のテーブル位置Lに
おけるピッチングθを求めることができる。ピッチング
θは、X軸方向及びY軸方向についてそれぞれ測定され
る。
【0035】表1は、このようにして測定されたテーブ
ル22のテーブル面のピッチングθを表に展開したもの
である。
【0036】
【表1】
【0037】表1では、テーブル位置Lの20mm間隔
毎のピッチングθが測定されている。測定は、テーブル
22が移動する移動範囲の一端(L=0mm)から他端
(ストロークエンド)まで20mm間隔毎に行われる。
表1の測定は、X軸方向及びY軸方向についてそれぞれ
行われる。即ち、表1はX軸方向及びY軸方向について
それぞれ作成される。このようにして測定されたピッチ
ングθは、ピッチング誤差量としてピッチング誤差量記
憶手段35eに記憶される。
【0038】なお、テーブル22のピッチング測定間隔
は、本実施例では20mmとしたが、必要に応じて20
mmより小さくしてもよくあるいは20mmより大きく
してもよい。次に、図4及び図5に示した本発明による
ワイヤ放電加工機20の動作を図10のフローチャート
を参照して説明する。
【0039】図10において、加工開始前に初期設定が
行われる(S100)。初期設定は、テーブル22が移
動する移動範囲の大きさ及びテーブル上面から上ワイヤ
ガイドまでの距離及びテーブル上面から下ワイヤガイド
までの距離について行われる。
【0040】テーブル22の移動範囲の計測は、テーブ
ル22の一端(通常X=0、Y=0であるが、必ずしもX
=0、Y=0から始めなくてもよい)から他端(ストロー
クエンド)までの範囲について行い、X軸方向とY軸方
向の座標位置として入力する。更に、テーブル上面から
上ワイヤガイド26までの距離H1及びテーブル上面か
ら下ワイヤガイド27までの距離H2を初期値として設
定する。
【0041】次に、計測されたテーブル22の位置が予
めピッチング誤差量記憶手段35eに記憶されているい
るかどうかを判断する(S101)。記憶されている場
合は、図5に示すピッチング誤差量抽出手段35bによ
り、その位置に対応するピッチング誤差量θがピッチン
グ誤差量記憶手段35eより抽出され、ピッチング誤差
量補正手段35dに出力される(S106)。
【0042】記憶されていない場合は、図5に示すピッ
チング誤差量算出手段35cに、計測位置におけるピッ
チング誤差量がピッチング誤差量記憶手段35eに記憶
されていないことを知らせる。そうすると、その場合の
ピッチング誤差量がピッチング誤差量算出手段35cに
より以下の手順で算出される。
【0043】まず、計測されたテーブル22の位置(以
下テーブル位置Lと呼ぶ)のうちX軸方向位置の範囲を
求める。即ち、テーブル位置Lが0mmと20mmとの
間にあるかどうかが判断される(S102)。0mmと
20mmとの間にある場合は、L1=0、L2=20と設定
される(S103)。0mmと20mmとの間にテーブ
ル位置Lがない場合は、テーブル位置Lが20mmと4
0mmとの間にあるかどうかが判断される。20mmと
40mmとの間にある場合は、L1=20、L2=40と設
定される(S103)。20mmと40との間にテーブ
ル位置Lがない場合は、テーブル位置Lが40mmと6
0mmとの間にあるかどうかが判断される。40mmと
60mmとの間にある場合は、L1=40、L2=60と設
定される。以下テーブル位置Lの範囲が求められるまで
同様の操作が繰り返される。テーブル位置LのY軸方向
についても同様の手順でテーブル位置LのY軸方向の範
囲が求められる(S102)。
【0044】このようにして、テーブル位置LのX軸方
向位置とY軸方向位置との範囲が求まると、図5に示す
ピッチング誤差量算出手段35cによりテーブル位置L
のX軸方向及びY軸方向のピッチング誤差量が算出され
る。即ち、求めるテーブル位置Lのピッチング誤差量θ
は、下記式(1)により算出される(S104)。
【0045】
【数1】
【0046】但し、θ(L1)及びθ(L2)はテーブル
位置Lを挟むそれぞれ2つのX軸方向位置及びY軸方向
位置におけるピッチング誤差量であり、予めピッチング
誤差量記憶手段35eに記憶された値である。又、L1
及びL2は、前述のようにテーブル位置Lが含まれる範
囲を表し、例えばテーブル位置LのX軸方向範囲が0m
mと20mmとの間にある場合は,L1=0、L2=20と
すればよい。式(1)は、L1とL2との間にあるテーブ
ル位置Lのピッチング誤差量θをテーブル位置L 1にお
ける予め記憶されたピッチング誤差量θX(L1)及びテ
ーブル位置L2における予め記憶されたピッチング誤差
量θX(L2)から周知の内挿法による演算より求める式
である。
【0047】同様に、テーブル位置LのY軸方向位置の
範囲をS102及びS103の手順にて求め、テーブル
位置LのY軸方向のピッチング誤差量θYがS104の
手順にて式(1)を用いて算出される。式(1)におい
て算出されたテーブル位置Lのピッチング誤差量θは、
図5に示すピッチング誤差量補正手段35dに入力され
る。なお、テーブル位置Lが予めピッチング誤差量記憶
手段35eに記憶されている場合は、ピッチング誤差量
記憶手段35eに記憶されているデータからピッチング
誤差量θが抽出され、図5に示すピッチング誤差量補正
手段35dに入力される。
【0048】そして、図5のピッチング誤差量補正手段
35dにおいて、X軸,Y軸,U軸及びV軸の補正すべ
き指令座標値が式(2)を用いて求められる(S10
5)。
【0049】
【数2】
【0050】但し、式(2)において、θX1、θY1はテ
ーブル22移動後の計測位置(図2に相当する)におけ
るピッチング誤差量であり、θX0、θY0はテーブル22
移動前の初期位置(図1に相当する)におけるピッチン
グ誤差量である。X1、Y1,U1,V1は、ワイヤ放電加
工機20のピッチ誤差補正である。式(2)は、図1〜
図3で説明したように、テーブル22の計測位置におい
てワイヤ電極を工作物下面加工位置に垂直にするための
上ワイヤガイド及びテーブル面の移動量を指令座標値と
して示すものである。
【0051】X3及びY3は、テーブル22の上端面にお
けるテーブル位置LのX軸方向及びY軸方向の補正後の
指令座標値を示す。又、U3及びV3は、上ワイヤガイド
26のU軸方向及びV軸方向の補正後の指令座標値を示
す。ここに、U軸はX軸に平行な座標軸であり、V軸は
Y軸に平行な座標軸である。H1は、前述のように、テ
ーブル上面から上ワイヤガイド26までの距離でありH
2はテーブル上面から下ワイヤガイド27までの距離で
ある。
【0052】式(2)により求められた指令座標値
3、Y3、U3及びV3は、図5のサーボ制御手段44に
サーボ制御値として出力される。そして、サーボ制御手
段44は、位置検出手段(エンコーダ)が備えられたX
軸方向駆動手段24,Y軸方向駆動手段25,U軸方向
駆動手段29,V軸方向駆動手段31に指令座標値
3、Y3、U3及びV3を出力する。その指令座標値に基
づいて上ワイヤガイド26及びテーブル面が移動し、ワ
イヤ電極が工作物下面加工位置に垂直になる。
【0053】このように制御すると、工作物が載置固定
されるテーブルのテーブル位置を計測することにより、
計測されたテーブル位置のピッチング誤差量をピッチン
グ誤差量記憶手段35eから抽出し、抽出されたピッチ
ング誤差量により上ワイヤガイド26を移動させる移動
量が算出される。
【0054】又、計測されたテーブル位置がピッチング
誤差量記憶手段35eに記憶されていない場合は、ピッ
チング誤差量算出手段35cにより計測されたテーブル
位置のピッチング誤差量が算出され、それに基づき上ワ
イヤガイド26を移動させる移動量が算出される。その
移動量に基づいて上ワイヤガイド26及びテーブル22
を移動させることにより、ワイヤ電極28をテーブル位
置に垂直に保つように制御することができる。
【0055】次に、図7に、本発明の別の実施形態を示
す。図7は、工作物が載置固定されたテーブルの積載重
量を計測し、計測された積載重量に基づくテーブル位置
のピッチング誤差量をピッチング誤差量記憶手段から抽
出し、抽出されたピッチング誤差量によりワイヤガイド
を移動させる移動量が算出され、その移動量に基づいて
ワイヤガイドを移動させることにより、ワイヤ電極をテ
ーブル位置に垂直に保つ制御手段を備えたワイヤ加工放
電機を示す。
【0056】図7において、ワイヤ放電加工機30はベ
ッド21、テーブル22、上ワイヤガイド26、下ワイ
ヤガイド27、ワイヤ電極28、コラム33、ヘッド3
4及びNC制御装置37等で構成されている。テーブル
22には工作物36が載置固定されている。通常、工作
物36は、加工槽23に収納されている。加工槽23の
中には加工槽内の液体重量を検出するための加工槽内液
面レベルセンサ38が取り付けられている。テーブル2
2を水平面内で直交するX軸方向及びY軸方向に移動さ
せるテーブル駆動手段は、X軸方向駆動手段39とY軸
方向駆動手段49とからなる。X軸方向駆動手段39は
テーブル22をベッド21上でX軸方向に移動させる駆
動手段であるとともにテーブル積載重量を計測する計測
手段ともなっている。Y軸方向駆動手段49はテーブル
22をベッド21上でY軸方向に移動させる駆動手段で
あるとともにテーブル積載重量を計測する計測手段とも
なっている。
【0057】なお、X軸方向駆動手段39とY軸方向駆
動手段49の重量計測機構の詳細については説明を省略
する。上ワイヤガイド26、下ワイヤガイド27、ワイ
ヤ電極28、コラム33及びヘッド34の構造と機能
は、前述のワイヤ放電加工機20と同じであるので、こ
こでは説明を省略する。
【0058】NC制御装置37の構成及びNC制御装置
37への入出力部分をブロック線図で図8に示す。NC
制御装置37は、ピッチング誤差量補正部37aとピッ
チング誤差量記憶手段37gとからなる。
【0059】ピッチング誤差量補正部37aは、テーブ
ル積載重量計測手段37b、積載重量特性選択手段37
c、積載重量特性算出手段37d、ピッチング誤差量抽
出手段37e、ピッチング誤差量算出手段37h及びピ
ッチング誤差量補正手段37fで構成される。
【0060】テーブル積載重量計測手段37bは、加工
槽内に設けられた加工槽内液面レベルセンサ38、X軸
方向駆動手段39及びY軸方向駆動手段49で構成され
る。加工槽内液面レベルセンサ38は加工槽23の中の
液体の重量を計測する。X軸方向駆動手段39及びY軸
方向駆動手段49は前述のようにテーブル22の重量を
計測する。従って、X軸方向駆動手段39及びY軸方向
駆動手段49は、テーブルを駆動する機能と重量を計測
する機能の両方を備えている。
【0061】積載重量特性選択手段37cは、計測され
たテーブル積載重量が予めピッチング誤差量記憶手段3
7gに記憶されているかどうかを判断し、記憶されてい
る場合は、ピッチング誤差量記憶手段37gに記憶され
ている計測位置のピッチング誤差量を出力する手段であ
る。それと同時に、計測されたテーブル積載重量がピッ
チング誤差量記憶手段37gに記憶されていない場合
は、ピッチング誤差量記憶手段37gに予め記憶された
重量から計測された重量に近い重量を選択する手段でも
ある。
【0062】積載重量特性算出手段37dは、計測され
たテーブル積載重量がピッチング誤差量記憶手段37g
に記憶された重量と異なり、その重量に対応するピッチ
ング誤差量がピッチング誤差量記憶手段37gから抽出
されない場合に、計測されたテーブル積載重量を挟むピ
ッチング誤差量記憶手段37gに予め記憶された2個の
重量のピッチング誤差量から計測されたテーブル積載重
量に対応するピッチング誤差量を算出する手段である。
【0063】ピッチング誤差量抽出手段37eは、計測
されたテーブル積載重量及び計測された計測位置に対応
するピッチング誤差量をピッチング誤差量記憶手段37
gより抽出する手段である。ピッチング誤差量算出手段
37hは、工作物36が載置固定され重量が計測された
テーブル22の計測位置が、ピッチング誤差量記憶手段
37gに記憶された位置と異なり、その位置に対応する
ピッチング誤差量がピッチング誤差量記憶手段37gか
ら抽出されない場合に、X軸方向あるいはY軸方向で計
測位置を挟むピッチング誤差量記憶手段37gに予め記
憶された2個の位置のピッチング誤差量から計測位置に
対応するピッチング誤差量を算出する手段である。
【0064】ピッチング誤差量補正手段37fは、工作
物36を所望の形状に加工するため、オペレータによっ
て入力されるNCからの座標51にワイヤ放電加工機3
0に予め備えられたピッチ誤差補正手段52によるピッ
チ誤差補正を加え、ピッチ誤差補正が加えられたNCか
らの座標と、ピッチング誤差量抽出手段37eからの出
力あるいはピッチング誤差量算出手段37hからの出力
とから、必要なピッチング誤差量補正を行い、その補正
量を図8に示すサーボ制御手段54に出力する手段であ
る。
【0065】サーボ制御手段54は、テーブルの現在位
置を計測する現在位置カウンタ53からの入力を元に、
位置検出手段(エンコーダ)が備えられたX軸方向駆動
手段39,Y軸方向駆動手段49,U軸方向駆動手段2
9,V軸方向駆動手段31及びZ軸方向駆動手段32に
指令値を出力しサーボ制御を行う手段である。
【0066】ピッチング誤差量記憶手段37gは、X軸
方向及びY軸方向に移動するテーブル22の位置に関し
て、テーブル22に載置固定される工作物の重量を加味
した当該位置におけるテーブル22の水平面からの傾き
をピッチング誤差量とし、複数の位置におけるX軸方向
及びY軸方向のピッチング誤差量を予め測定し記憶させ
る手段である。
【0067】ピッチング誤差量の測定は、前述のワイヤ
放電加工機20の場合と同様にして、各テーブル積載重
量毎に行う。測定結果をグラフで示すと、図9のように
なる。図9は、各テーブル積載重量毎に、横軸にテーブ
ル位置Lを取り、縦軸にテーブル位置Lにおけるテーブ
ル面の水平面に対する傾き即ちピッチングθをテーブル
積載重量毎に表す。図9に示すピッチングθ曲線からテ
ーブル22の任意の位置におけるピッチングθをテーブ
ル積載重量毎に求めることができる。ピッチングθはX
軸方向及びY軸方向についてそれぞれ測定される。
【0068】表2は、このようにして測定されたテーブ
ル22のピッチングθを表に展開したものである。
【0069】
【表2】
【0070】表2では、テーブル位置Lの20mm間隔
毎のピッチングθがテーブル積載重量100kg毎に測
定されている。測定は、テーブル22が移動する移動範
囲の一端(表2の場合はL=0mm)から他端(ストロ
ークエンド)まで20mm間隔毎に行われる。従って、
表2の測定は、X軸方向及びY軸方向についてそれぞれ
行われる。このようにして測定されたピッチングθは、
ピッチング誤差量としてピッチング誤差量記憶手段37
gに記憶される。
【0071】なお、テーブル22のピッチング測定間隔
は、本実施例では20mmとしたが、必要に応じて20
mmより小さくしてもよくあるいは20mmより大きく
してもよい。又、テーブル積載重量Wの測定間隔を本実
施例では100kgとしたが、必要に応じて100kg
よりも小さくしてもよくあるいは100kgよりも大き
くしてもよい。
【0072】次に、図7及び図8に示した本発明による
ワイヤ放電加工機30の動作を図11及び図12のフロ
ーチャートを参照して説明する。図11において、加工
開始前に初期設定が行われる(S200)。初期設定
は、テーブル22の移動範囲、テーブル積載重量の計測
範囲及びテーブル上面から上ワイヤガイド26までの距
離及びテーブル上面から下ワイヤガイド27までの距離
について行う。
【0073】テーブル22の移動範囲の計測は、テーブ
ル22の一端(通常X=0、Y=0であるが、必ずしもX
=0,Y=0から始めなくてもよい)から他端(ストロー
クエンド)までについて行い、その大きさをX軸方向と
Y軸方向の座標位置として入力する。
【0074】テーブル積載重量の範囲は、工作物の重量
を含むと推測される重量範囲を入力する。更に、テーブ
ル上面から上ワイヤガイド26までの距離H1及びテー
ブル上面から下ワイヤガイド27までの距離H2を初期
値として設定する。次に、テーブル積載重量Wをテーブ
ル積載重量計測手段37bにより計測する(S20
1)。
【0075】計測されたテーブル積載重量Wが予めピッ
チング誤差量記憶手段37gに記憶されているかどうか
を判断する(S202)。記憶されている場合は、図8
に示すピッチング誤差量抽出手段37eにより、その重
量に対応するピッチング誤差量がピッチング誤差量記憶
手段37gより抽出され、ピッチング誤差量補正手段3
7fに出力される(S210)。
【0076】記憶されていない場合は、図8に示す積載
重量特性選択手段37cにより、計測されたテーブル積
載重量Wに近い重量でピッチング誤差量記憶手段37g
に記憶されている重量を選択し、ピッチング誤差量抽出
手段37eに出力する(S202)。
【0077】あるいは、記憶されていない場合に積載重
量特性選択手段37cにより計測されたテーブル積載重
量に近い重量でピッチング誤差量記憶手段37gに記憶
されている重量を選択する代わりに、積載重量特性算出
手段37dにより、計測されたテーブル積載重量に対応
するピッチング誤差量が以下の手順で算出される。
【0078】まず、テーブル22のテーブル積載重量の
範囲を求める。即ち、テーブル積載重量Wが0kgと1
00kgとの間にあるかどうかが判断される(S20
3)。テーブル積載重量Wが0kgと100kgとの間
にある場合は、W1=0、W2=100と設定される(S2
04)。テーブル積載重量Wが0kgと100kgとの
間にない場合は、100kgと200kgとの間にある
かどうかが判断される。100kgと200kgとの間
にある場合は、W1=100,W2=200と設定される。
テーブル積載重量Wが100kgと200kgとの間に
ない場合は、200kgと300kgとの間にあるかど
うかが判断される。200kgと300kgとの間にあ
る場合は、W1=200、W2=300と設定される。以
下、テーブル積載重量Wの範囲が求められるまで同様の
操作が繰り返される。
【0079】このようにして、テーブル積載重量の範囲
が求められると、次に、計測位置が予めピッチング誤差
量記憶手段37gに記憶されているかどうかが判断され
る(S206)。まず、テーブル22の計測位置(以下
テーブル位置Lと呼ぶ)のうちX軸方向位置の範囲を求
める。即ち、テーブル位置Lが0mmと20mmとの間
にあるかどうかが判断される。0mmと20mmとの間
にある場合は、L1=0、L2=20と設定される(S20
5)。0mmと20mmとの間にテーブル位置Lがない
場合は、テーブル位置Lが20mmと40mmとの間に
あるかどうかが判断される。20mmと40mmとの間
にある場合は、L1=20、L2=40と設定される。20
mmと40との間にテーブル位置Lがない場合は、テー
ブル位置Lが40mmと60mmとの間にあるかどうか
が判断される。40mmと60mmとの間にある場合
は、L1=40、L2=60と設定される。以下テーブル位
置Lの範囲が求められるまで同様の操作が繰り返され
る。テーブル22の計測位置のうち、Y軸方向について
も同様の手順でテーブル位置LのY軸方向の範囲が求め
られる。
【0080】テーブル積載重量W及びテーブル位置Lの
範囲が求まると、図8に示すピッチング誤差量算出手段
37hにより、テーブル積載重量Wおよびテーブル位置
Lのピッチング誤差量が算出される。まず、テーブル積
載重量Wのピッチング誤差量は、式(3)と式(4)か
ら算出される(S207)。
【0081】
【数3】
【0082】
【数4】
【0083】但し、式(3)において、θx(L1
1)及びθx(L1,W2)は、テーブル積載重量Wを
挟むそれぞれ2つの重量W1及びW2のテーブル位置L1
におけるピッチング誤差量であり、予めピッチング誤差
量記憶手段37gに記憶された値である。W1及びW
2は、前述のように、テーブル積載重量が含まれる範囲
を表す。例えば、テーブル積載重量Wが0kgと100
kgとの間にある場合は、W1=0,W2=100とすれば
よい。式(3)は、2つの重量W1及びW2におけるテー
ブル位置L1でのピッチング誤差量θx(L1、W1)及び
θx(L1,W2)から重量Wにおけるピッチング誤差量
を周知の内挿法による演算により求める式である。
【0084】式(4)は、2つの重量W1及びW2におけ
るテーブル位置L2でのピッチング誤差量θx(L2
1)及びθx(L2,W2)から重量Wにおけるピッチン
グ誤差量を周知の内挿法による演算により求める式であ
る。このようにして、テーブル積載重量WのX軸方向の
テーブル位置L1及びL2におけるピッチング誤差量θx
(L1、W)及びθx(L2,W)が求まる。
【0085】同様の手順により、テーブル積載重量Wの
Y軸方向のテーブル位置L1及びL2におけるピッチング
誤差量θY(L1、W)及びθY(L2,W)を式(3)及
び式(4)と同様のY軸方向に関する式(図示省略)か
ら求めることができる。次に、計測されたテーブル位置
Lが予めピッチング誤差量記憶手段37gに記憶された
ものであるかどうかが判断される。
【0086】記憶されている場合はピッチング誤差量が
ピッチング誤差量記憶手段37gより抽出され、図8 に
示すピッチング誤差量補正手段37fに出力される。記
憶されていない場合は、図8に示すピッチング誤差量算
出手段37hにより、式(3)及び式(4)で求められ
たテーブル積載重量WのX軸方向のテーブル位置L1
びL2におけるピッチング誤差量θx(L1、W)及びθ
x(L2,W)を用いて、テーブル22の計測位置Lに
おけるX軸方向のピッチング誤差量θX1(L、W)が周
知の内挿法による演算により求められる式(5)を用い
て算出される(S208)。
【0087】
【数5】
【0088】Y軸方向についても同様に、式(3)及び
式(4)で求められたテーブル積載重量WのY軸方向の
テーブル位置L1及びL2におけるピッチング誤差量θY
(L1、W)及びθY(L2,W)を用いて、テーブル2
2の計測位置LにおけるY軸方向のピッチング誤差量θ
Y1(L、W)が式(5)と同様のY軸方向に関する式
(図示省略)により算出される。
【0089】このようにして、ピッチング誤差量記憶手
段37gより抽出されるかあるいはピッチング誤差量算
出手段37hにて算出されたテーブル積載重量Wの計測
位置Lにおけるピッチング誤差量が、図8に示すピッチ
ング誤差量補正手段37fに入力される。
【0090】そして、図8のピッチング誤差量補正手段
37fにおいて、X軸,Y軸,U軸及びV軸の補正すべ
き指令座標値が式(6)を用いて求められる(S20
9)。
【0091】
【数6】
【0092】但し、式(6)において、X1、Y1
1,V1は、ワイヤ放電加工機30のピッチ誤差補正で
ある。θX0(L、W)、θY0(L、W)は、θ=θ0にお
けるX軸方向及びY軸方向のピッチング誤差量である。
式(6)は、図1〜図3で説明したように、テーブル2
2の計測位置においてワイヤ電極28を工作物下面加工
位置に垂直にするための上ワイヤガイド26及びテーブ
ル面の移動量を指令座標値として示すものである。
【0093】X3及びY3は、テーブル22の上端面にお
けるテーブル位置LのX軸方向及びY軸方向の補正後の
指令座標値を示す。又、U3及びV3は、上ワイヤガイド
26のU軸方向及びV軸方向の補正後の指令座標値を示
す。ここに、U軸はX軸に平行な座標軸であり、V軸は
Y軸に平行な座標軸である。H1は、前述のように、テ
ーブル上面から上ワイヤガイド26までの距離でありH
2はテーブル上面から下ワイヤガイド27までの距離で
ある。
【0094】式(6)により求められた指令座標値
3,Y3,U3及びV3は、図8のサーボ制御手段44に
サーボ制御値として出力される。そして、サーボ制御手
段44は、位置検出手段(エンコーダ)が備えられたX
軸方向駆動手段39,Y軸方向駆動手段49,U軸方向
駆動手段29,V軸方向駆動手段31に指令座標値を出
力しその指令座標値に基づいて上ワイヤガイド26及び
テーブル面が移動し、ワイヤ電極28が工作物下面加工
位置に垂直になる。
【0095】このように制御すると、工作物が載置固定
されるテーブル22のテーブル積載重量及びテーブル位
置を計測することにより、計測された積載重量について
テーブル位置のピッチング誤差量をピッチング誤差量記
憶手段37gから抽出し、抽出されたピッチング誤差量
により上ワイヤガイド26を移動させる移動量が算出さ
れ、その移動量に基づいて上ワイヤガイド26を移動さ
せる。それにより、ワイヤ電極28をテーブル位置に垂
直に保つように制御することができる。
【0096】なお、本実施形態では、テーブル移動方式
のワイヤ放電加工機について示したが、テーブル22が
ベッド21に固定されコラム33が移動するコラムトラ
バース方式のワイヤ放電加工機についても同様に実施す
ることができる。以上、本発明のワイヤ放電加工機及び
その制御方法について説明したが、請求項1に記載のテ
ーブル駆動手段はワイヤ放電加工機20のX軸方向駆動
手段24,ワイヤ放電加工機30のX軸方向駆動手段3
9及びワイヤ放電加工機20のY軸方向駆動手段25,
ワイヤ放電加工機30のY軸方向駆動手段49が対応す
る。ワイヤガイドは上ワイヤガイド26及び下ワイヤガ
イド27が対応する。
【0097】ピッチング誤差量記憶手段はワイヤ放電加
工機20のNC制御装置35の中のピッチング誤差量記
憶手段35e及びワイヤ放電加工機30のNC制御装置
37の中のピッチング誤差量記憶手段37gがそれぞれ
対応する。位置計測手段はワイヤ放電加工機20の現在
位置カウンタ43及びワイヤ放電加工機30の現在位置
カウンタ53がそれぞれ対応する。
【0098】又、位置計測手段により計測されたテーブ
ルの位置のピッチング誤差量をピッチング誤差量記憶手
段から抽出し、抽出されたピッチング誤差量によりワイ
ヤガイドを移動させる移動量が算出され、その移動量に
基づいてワイヤガイドを移動させることにより、ワイヤ
電極をテーブルの位置に垂直に保つ制御手段は、ワイヤ
放電加工機20のNC制御装置35の中のピッチング誤
差量抽出手段35b、ピッチング誤差量算出手段35c
及びピッチング誤差量補正手段35dが対応する。
【0099】更に、ワイヤガイドを移動させる手段とし
てはU軸方向駆動手段29及びV軸方向駆動手段31が
対応する。請求項2に記載のピッチング誤差量を算出す
る手段は、ピッチング誤差量算出手段35cが対応す
る。
【0100】請求項3に記載の積載重量計測手段は、テ
ーブル積載重量計測手段37bが対応する。更に、ピッ
チング誤差量記憶手段は、ワイヤ放電加工機30のNC
制御装置37の中のピッチング誤差量記憶手段37gが
対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワイヤ放電加工機のテーブルが初期位置にあ
るときの工作物とワイヤ電極との位置関係を示す図であ
る。
【図2】 ワイヤ放電加工機のテーブルが初期状態から
所定距離移動した後の工作物とワイヤ電極との位置関係
を示す図である。
【図3】 ワイヤガイド移動後の状態におけるワイヤ放
電加工機の工作物とワイヤ電極との位置関係を示す図で
ある。
【図4】 テーブル可動方式のワイヤ放電加工機の概略
構成を示す斜視図である。
【図5】 NC制御装置及びNC制御装置への入出力部
分を示すブロック線図である。
【図6】 テーブル位置のピッチングθを示す図であ
る。
【図7】 テーブル可動方式のワイヤ放電加工機の概略
構成を示す斜視図である。
【図8】 NC制御装置及びNC制御装置への入出力部
分を示すブロック線図である。
【図9】 テーブル積載重量を加味したテーブル位置の
ピッチングθを示す図である。
【図10】 ワイヤ放電加工機の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】 テーブル積載重量を加味したワイヤ放電加
工機の動作を示すフローチャートである。
【図12】 テーブル積載重量を加味したワイヤ放電加
工機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3、22・・・テーブル 4・・・テーブル面 5、26・・・上ワイヤガイド 6、27・・・下ワイヤガイド 7、28・・・ワイヤ電極 8、36・・・工作物 9・・・ワイヤ案内軌道面 21・・・ベッド 23・・・加工槽 24、39・・・X軸方向駆動手段 25、49・・・Y軸方向駆動手段 29・・・U軸方向駆動手段 31・・・V軸方向駆動手段 32・・・Z軸方向駆動手段 33・・・コラム 34・・・ヘッド 35、37・・・NC制御装置 35a,37a・・・ピッチング誤差量補正部 35b、37e・・・ピッチング誤差量抽出手段 35c、37h・・・ピッチング誤差量算出手段 35d、37f・・・ピッチング誤差量補正手段 35e、37g・・・ピッチング誤差量記憶手段 37b・・・テーブル積載重量計測手段 37c・・・積載重量特性選択手段 37d・・・積載重量特性算出手段 38・・・加工槽内液面レベルセンサ 41、51・・・NCからの座標 42、52・・・ピッチ誤差補正手段 43、53・・・現在位置カウンタ 44、54・・・サーボ制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物が載置固定されるテーブルを、水
    平面内で直交するX軸方向及びY軸方向に移動させるた
    めのテーブル駆動手段と、 前記工作物の上下に配置され、前記工作物を加工するた
    めのワイヤ電極を張架する2個のワイヤガイドと、 前記X軸方向及び前記Y軸方向に移動する前記テーブル
    の位置に関して、当該位置における前記テーブルの水平
    面からの傾きをピッチング誤差量とし、複数の位置にお
    ける前記ピッチング誤差量が予め記憶されたピッチング
    誤差量記憶手段と、 前記テーブルの位置を計測する位置計測手段と、 前記位置計測手段により計測された前記テーブルの前記
    位置のピッチング誤差量を前記ピッチング誤差量記憶手
    段から抽出し、抽出されたピッチング誤差量により前記
    ワイヤガイドを移動させる移動量を算出し、その移動量
    に基づいて前記ワイヤガイドを移動させることにより、
    前記ワイヤ電極を前記テーブルの前記位置に垂直に保つ
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする、ワイヤ放電加工機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記位置計測手段によ
    り計測された前記テーブルの位置が予め定める位置では
    ない場合、その位置を挟むそれぞれ2つのX軸方向位置
    及びY軸方向位置におけるピッチング誤差量を前記ピッ
    チング誤差量記憶手段から抽出し、前記ピッチング誤差
    量に基づいて前記テーブルの位置のピッチング誤差量を
    算出することを特徴とする、請求項1記載のワイヤ放電
    加工機。
  3. 【請求項3】 更に、前記テーブルの積載重量を計測す
    る積載重量計測手段を備え、前記ピッチング誤差量記憶
    手段は、前記ピッチング誤差量を前記テーブルの位置に
    関してだけでなく前記テーブルの積載重量に関する値と
    して記憶し、前記制御手段は、前記位置計測手段により
    計測された前記テーブルの位置と、前記積載重量計測手
    段により計測された積載重量とに基づいて、前記ピッチ
    ング誤差量記憶手段からピッチング誤差量を抽出するこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載のワイヤ放電加工
    機。
  4. 【請求項4】 前記積載重量計測手段により計測された
    前記テーブルの積載重量が、前記ピッチング誤差量記憶
    手段に予め記憶された積載重量と異なり、前記テーブル
    の積載重量に対応するピッチング誤差量が前記ピッチン
    グ誤差量記憶手段から抽出されない場合に、前記制御手
    段は、前記ピッチング誤差量記憶手段に予め記憶された
    積載重量から計測された重量に近い重量を選択し、当該
    重量に対応するピッチング誤差量を前記ピッチング誤差
    量記憶手段から抽出することを特徴とする、請求項3 記
    載のワイヤ放電加工機。
  5. 【請求項5】 前記積載重量計測手段により計測された
    前記テーブルの積載重量が、前記ピッチング誤差量記憶
    手段に予め記憶された積載重量と異なり、前記テーブル
    の積載重量に対応するピッチング誤差量が前記ピッチン
    グ誤差量記憶手段から抽出されない場合に、前記制御手
    段は、前記テーブルの積載重量を挟む予め定める2つの
    重量を求め、当該重量に対応するそれぞれのピッチング
    誤差量を前記ピッチング誤差量記憶手段から抽出し、抽
    出されたピッチング誤差量に基づいて前記積載重量計測
    手段により計測されたテーブルの積載重量に対応するピ
    ッチング誤差量を算出することを特徴とする、請求項3
    記載のワイヤ放電加工機。
  6. 【請求項6】 工作物が載置固定されるテーブルを、水
    平面内で直交するX軸方向及びY軸方向に移動させるテ
    ーブル駆動手段と、 前記工作物の上下に配置され、前記工作物を加工するた
    めのワイヤ電極を張架する2個のワイヤガイドと、 を備えたワイヤ放電加工機の制御方法であって、 前記X軸方向及び前記Y軸方向に移動する前記テーブル
    の位置に関して、当該位置における前記テーブルの水平
    面からの傾きをピッチング誤差量とし、複数の位置にお
    ける前記ピッチング誤差量を予めピッチング誤差量記憶
    手段に記憶させ、 前記テーブルの位置を計測し、計測された前記位置のピ
    ッチング誤差量を前記ピッチング誤差量記憶手段から抽
    出し、抽出されたピッチング誤差量により前記ワイヤガ
    イドを移動させる移動量を算出し、その移動量に基づい
    て前記ワイヤガイドを移動させることにより、前記ワイ
    ヤ電極を前記テーブルの前記位置に垂直に保つワイヤ放
    電加工機の制御方法。
  7. 【請求項7】 工作物が載置固定されるテーブルを、水
    平面内で直交するX軸方向及びY軸方向に移動させるテ
    ーブル駆動手段と、 前記工作物の上下に配置され、前記工作物を加工するた
    めのワイヤ電極を張架する2個のワイヤガイドと、 前記テーブルの積載重量を計測する積載重量計測手段
    と、 を備えたワイヤ放電加工機の制御方法であって、 前記X軸方向及び前記Y軸方向に移動する前記テーブル
    の位置に関して、当該位置における工作物の重量が付加
    された場合の前記テーブルの水平面からの傾きをピッチ
    ング誤差量とし、複数の重量について複数の位置におけ
    る前記ピッチング誤差量を予めピッチング誤差量記憶手
    段に記憶させ、 前記テーブルの積載重量及び位置を計測し、計測された
    前記積載重量についての前記位置のピッチング誤差量を
    前記ピッチング誤差量記憶手段から抽出し、抽出された
    ピッチング誤差量により前記ワイヤガイドを移動させる
    移動量を算出し、その移動量に基づいて前記ワイヤガイ
    ドを移動させることにより、前記ワイヤ電極を前記テー
    ブルの前記位置に垂直に保つワイヤ放電加工機の制御方
    法。
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