JP2003275782A - 細砂緩速ろ過装置及びその方法 - Google Patents

細砂緩速ろ過装置及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬品を用いず、標準的な緩速ろ過法よりも維持
管理が簡単で、安全な浄水を得るための砂ろ過装置とそ
の方法を提供する。特に汚濁が激しくないが微細な腐葉
や大雨時に濁水となる原水も浄化できる装置を提供す
る。 【解決手段】砂ろ過装置のろ過最下部に集水・分水部2
を設け、その上に栗石層3と砂利層4もしくは穴あき板
を形成し、さらにその上に、粒径0.05〜0.2mm
の細砂を充填した細砂層5を形成する。この細砂緩速ろ
過装置1に、原水をろ過速度2〜100m/日で流し、
目詰まり時には細砂部分を逆洗して再生する。逆洗タイ
ミングは、タイマー、若しくはろ過時の圧力損失によっ
て決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川や地下などから
取水した水(以降「原水」記述する)を飲料水又は洗浄
水として浄水する緩速ろ過装置及び緩速ろ過法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水道水の浄水方法は、河川水や湖沼水に
凝集剤を加えて沈殿分離と急速ろ過を行う急速ろ過法が
最も一般的である。比較的きれいな原水が確保できる自
治体では緩速ろ過法も用いられている。その他、新しい
方法として膜ろ過法があるが、大量の水道水を製造する
方法としては規模が大きくなるため一般的ではない。全
くろ過せず地下水や伏流水を汲み上げて塩素消毒するの
みで給水する直送方式もあり、水道水の20%程度に適
用されている。
【0003】急速ろ過法はPAC(ポリ塩化アルミニウ
ム)などの凝集剤を原水の濁度に合わせて注入して濁質
を沈殿させた後、上澄みを粒径0.6〜0.7mmの砂
層により、ろ過速度130〜150m/日で急速ろ過す
る方法である。ろ過水は塩素消毒を行った後給水され
る。この方法は、高度な維持管理技術を要し、維持管理
が大変である。尚、本書では、粒径とは有効径のことで
ある(以降、「粒径」と記述する)。
【0004】緩速ろ過法は原水を砂層内にゆっくりと通
過させ、砂層に付着しているバクテリアが原水の濁質を
取り除く方法である。薬品を加える必要が無い。このろ
過は、砂の粒径0.3〜0.45mm、砂層の厚さ70
〜90cmとし、ろ過速度4〜5m/日(最大8m/
日)で行われる。砂層の逆洗は無く、その代わりに砂層
が目詰まりしたときは砂層の上部を削り取る。砂層の削
り取りにより砂層の厚さが40cmまで減少したら新し
く砂を補充する。この方法は原水の水質が類型AAである
極めて良好な場合に適している。また、管理は簡単であ
るが、実際には原水が濁水であったり、微細なゴミが多
量に含まれることもあり、維持管理に困り切っている浄
水場も多い。
【0005】急速ろ過法では、有効径(粒径分布の上下
10%の範囲)が0.45〜0.7mm、混入する最小
粒径が0.3mm、これ以下の粒径の割合が1%以下の
砂を使用する。また、従来の緩速ろ過法では、有効径
0.3〜0.45mm、最小径が0.18mmの砂を使
用する。これらの急速ろ過法又は緩速ろ過法において、
大きな粒径の砂を使うのはろ過時の目詰まりを避けるた
めで、急速ろ過法では凝集・沈殿処理した水を急速ろ過
するので、ろ過物が多く細砂であると直ぐに目詰まり
し、逆洗回数が非常に多くなる。また、緩速ろ過法では
細砂にすると、目詰まりが激しくなり、砂の掻き取りを
多頻度に行わなくてはならない。
【0006】また、砂には粒径分布があり、ろ過層とし
て見る場合、大きい砂に小さい砂が混入していると、そ
れらの混合砂層は小さい砂だけによる砂層とほぼ同じ空
隙構造になる。したがって、急速ろ過法や緩速ろ過法で
は細砂の混入は厳しく制限され、砂ろ過では細砂の混入
はあってはならないとされている。
【0007】しかしながら、そのような粒径では凝集剤
を使用するか、あるいはバクテリアの力を全面的に借り
なければ原水の浄水はうまくいかない。凝集剤を使用す
る急速ろ過法は高い維持管理技術を要するだけでなく、
浄水の味はまずくなり、ろ過汚泥が多く、汚泥の最終処
分地も考えなければならない。緩速ろ過法は、浄水が美
味しく、汚泥も少なく最終処分地も選ばないのである
が、濁質の除去を全てバクテリアに委ねていること、浮
遊物や濁流による目詰まりは、現場での運転管理を極め
て困難にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】地方では豊かな地下水
源が多く、浄水しないのが普通であるが、最近クリプト
スポリジウム問題が出てきた。このクリプトスポリジウ
ムは4〜6μmの大きさのオーシストと呼ばれる嚢包体
を作るが、塩素消毒では処理することが出来ない。
【0009】急速ろ過法は、高度な維持管理技術を要
し、維持管理が大変であるという問題があり、また、発
生する汚泥量は非常に多く、しかも、塩素を含む。汚泥
処理は現在では極めてやっかいな問題である。環境に優
しい浄水法の開発が待たれている。
【0010】従来の緩速ろ過法では原水の水質が良すぎ
ると砂層にバクテリアが繁殖できず、濁質が漏出するこ
とがある。この場合は敢えて原水に落ち葉など有機成分
を添加する。一方、水に有機物が少なく、濁度も低い場
合であっても、農業集落排水処理場などの処理水が流入
する河川の伏流水や都市の地下水などで見られるように
窒素とリンの濃度が高い場合は、従来の緩速ろ過法では
藻類が繁殖して目詰まりを起こしやすい。
【0011】また、谷川の水のように、晴天時でも腐葉
が常に流れ込み、大雨時には濁流が度々見られる場合
は、濁質と微細な腐葉などが多量に流れ込みトラブルを
発生させる。膜ろ過法も同様のトラブルが発生する問題
がある。
【0012】さらに、従来の緩速ろ過法は、砂層に濁質
が捕捉され、砂層と共に掻き取るが、この濁質は成分的
に本来水に含有されていた成分であり、薬品を含まず埋
立などまったく問題はないが、ろ過速度は4〜5m/日
と非常に遅く多大の敷地を要する。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題に鑑み
て、本発明者は、特殊な膜を使用しなくても、クリプト
スポリジウムが除去でき、目詰まりしにくく、しかも薬
品を使用しなくてもよい砂ろ過法を発明した。本発明
は、原理的には緩速ろ過法に近いもので、従来の緩速ろ
過法と同じバクテリアによる生物ろ過機能と、細砂よる
物理的ろ過機能を合わせ持っている。
【0014】本発明の物理的ろ過機能について説明す
る。本発明では、従来の急速ろ過法や緩速ろ過法の設計
基準において使用しないこととされている粒径0.3m
m以下の砂よりもさらに小さい粒径0.05〜0.2m
mの細砂を利用する。
【0015】今、0.1mmの球形砂を使うとすると
0.013mm以上の浮遊物は物理的に通過できない。
さらに砂は不定形であり、砂と砂との間には細い隙間が
無数に出来ている。したがって0.005mm程度の粒子
は容易に砂層に捕捉される。すなわち、大きさ4〜6μ
mのクリプト・オーシストは砂の物理的ろ過だけでもほ
ぼ完全に除去できる。
【0016】本発明でも細砂の粒径分布を厳しく制限す
る必要があり、細砂は篩選別自体が問題となるが、この
問題は後述の逆洗で解決できる。たとえば、0.1mm
と0.3mmの篩を使った細砂は0.05〜0.4mm
程度の分布になるが、本発明では細砂をろ過装置に充填
後、逆洗条件を調節することによりそのまま利用でき
る。すなわち、逆洗の水流を調整して、0.05mm程
度まで含むか、0.1mmまで含むか決めることがで
き、0.2mm以下の細砂部分が流れ出ないように運転
するのである。粒径を整えた後、穏やかに逆洗すれば、
水流効果により最も小さな細砂が支配的となる層が最上
部に形成され、下方に向かって粒径の小さなものから大
きなものへと順次並ぶ。このように粒子径の定義は広い
が、本発明に使用する細砂は粒径分布の下10%が0.
05〜0.2mmに入ればよいものとして、以降記述し
ていく。粒径分布の上限については大きい粒径の砂は緩
速ろ過の砂利層の働きをするのであるから特に問題はな
い。
【0017】次に、本発明の生物ろ過機能について述べ
る。本発明の装置では、従来の緩速ろ過法と同じく、細
砂層にバクテリアが繁殖し原水の濁質を取り除く。
【0018】発明者らが行った、伏流水を原水とした焼
細砂緩速ろ過の研究((社)日本水道協会関西地方支
部、第45回研究発表会 発表概要集、p80−p8
3、平成13年11月)によると、細砂を使用した緩速
ろ過装置によるろ過水のトリハロメタン生成能は約40
%減少した。伏流水であるから既に相当きれいな原水で
あるが、さらに水質が改善できたのは、細砂緩速ろ過で
バクテリアによる浄水効果と細砂による物理的ろ過効果
の両方が貢献したことを示している。また、細砂中のバ
クテリア量を推定する尺度となる有機物量を測定したと
ころ、細砂層全体に広がっていた。
【0019】工場排水のろ過でも0.3mm程度の砂を
使うことがある。浄化装置の最後に砂ろ過装置を置き、
万一の濁質の流出に備えるのである。この場合、砂ろ過
装置は有害物質の除去を主目的とすることが多く、通常
は凝集剤で処理した後で最後に付加的に置かれる。凝集
剤を前段で使用しているから、砂ろ過は基本的には急速
ろ過法に分類される。また、砂ろ過装置が活性汚泥法の
最終沈殿槽の後に置かれることもある。この場合、凝集
剤は使用しないが、活性汚泥法は汚泥の凝集性を利用し
て運転する方法であり、同様に急速ろ過法に分類すべき
ものである。一般に排水の生物処理では、凝集性の無い
汚泥が発生する場合は、運転不能になるものである。こ
のように、砂ろ過は排水処理などでも使われることもあ
るが、汚泥の凝集性を利用している点で本発明とは全く
別の物である。
【0020】本発明は、このように生物ろ過と物理的ろ
過のいわば相乗効果がある方法で、ろ過性能を大幅に向
上させるのであるが、言葉を代えると目詰まりしやすい
ことを意味する。緩速ろ過法では、砂表面に藻類が繁殖
することを由とする。藻類の繁殖は砂中のバクテリアに
酸素や有機物を補給するのであるから、ろ過性能が向上
するとされている。しかし、窒素、リンを多く含む原水
に細砂を用いる場合、目詰まりし易い。すなわち、請求
項4にあるように、覆蓋することにより藻類を繁殖させ
ないようにして、この目詰まりを大幅に改善することが
できる。
【0021】覆蓋は全体に設けることが必要であるが、
光の全波長を遮光する必要は無く、植物プランクトンや
アオミドロを抑制する効果のある青色のプラスチック板
が充分に利用できる。
【0022】当然のことながら、たとえ覆蓋したとして
も細砂を使用する場合、特別きれいな地下水などの場合
を除けば、そのままでは目詰まりは避けられない。本発
明では、砂層の目詰まりを逆洗で解決した。逆洗は従来
の急速ろ過法で使われている方法であるが、急速ろ過法
では、砂層に下部から多量の水を流し込み砂層を流動状
態にする。このため大きなポンプと大きな貯水槽が必要
になる。緩速ろ過法では広い面積のろ過装置となるた
め、大量の水が必要な逆洗は採用出来ない。しかし、本
発明ではろ過層は細砂であるから逆洗水はゆっくり流せ
ばよく、大きなポンプや貯水槽は必要ない。したがっ
て、緩速ろ過法を基本にするものでありながら、逆洗が
利用できることになる。
【0023】谷川の水の濁水や微細な腐葉を含む水のろ
過には、この逆洗は効果的である。原水が大雨時など時
たま濁水となる場合、請求項2にあるように、ろ過時の
圧力損失を測定し、ある値になったら逆洗するならば濁
水に対しても対応できることになる。また、貯水能力が
給水量の1日分以上あるような場合は、圧力損失が一定
以上になる前にタイマーによって一定時間毎に逆洗して
も良い。沢水や谷川の水などの原水では、覆蓋がなくて
も逆洗が1ヶ月に数回で済むことがある。これは発生す
る細砂上面の藻類が逆洗で除去されるためである。
【0024】本発明で使用する細砂は予めできるだけ付
着汚泥を除去しておく必要がある。細砂に強固に付着し
た汚泥は、装置立ち上げ後、長期間汚泥が浄水に混入す
る可能性がある。そのために、請求項3の発明のよう
に、予め細砂を焼き、汚泥と細砂の分離を行う。細砂に
強く張り付いた汚泥は焼くことで接着部分が剥がれる。
洗浄により付着汚泥を取り除く方法もあるが、細砂の場
合は特に洗浄による分離は困難で、焼細砂とすることは
効果が大きい。
【0025】沢水や谷川の水などの原水では、濁質が多
いがバクテリアが繁殖するための有機物が少ない場合が
ある。細砂緩速ろ過法は、逆洗という操作もあるから、
逆洗によりバクテリアが流され生物ろ過が弱くなる可能
性がある。この場合、逆洗直後のろ過水には除去されず
に通過する大きな粒子が混入する心配がある。そこで、
請求項5にあるように、細砂緩速ろ過を直列2段とし、
前段を逆洗装置付き、後段を逆洗装置なしで代わりに覆
蓋付きとすることが有効である。後段には原水の濁質は
ほとんど流入しないから逆洗装置は不要であるが、藻類
の繁殖を抑制するため覆蓋を備えることが望ましい。原
水の水質から藻類が発生する恐れがない場合は、覆蓋は
不要である。
【0026】本発明の装置の逆洗から発生する汚泥は何
も薬品が含まれていない自然由来の汚泥である。十分放
置して有機物を分解させれば、そのまま埋立処分でき
る。また、急速ろ過法に比較して汚泥の発生量も少な
い。
【0027】本発明のように、細砂緩速ろ過法に逆洗を
組合わせると、ろ過速度を大きくすることができる。な
ぜならば、表面砂の削り取りをしないから、濁質を砂層
の最上部に留める必要がなく、すなわち捕捉物を最上部
に留める必要はなく、砂層全体に捕捉すればよいためで
ある。従来の緩速ろ過法では砂上部1cm以内に汚泥を
集める必要があり、ろ過速度を極端に遅くしているので
ある。本発明では、従来の緩速ろ過法より小さい砂を使
っているのであるが、流速を大きくすることができる。
0.1mm程度の細砂を用いる場合、50m/日のろ過
も十分可能で、このろ過速度は急速ろ過法の1/3であ
るが、従来の緩速ろ過法の10倍である。
【0028】細砂を用いることで、逆洗が容易になり、
そして逆洗の採用はろ過速度を数倍に上げるという能力
アップを可能とした。その結果、ろ過速度の能力アップ
は浄水コストを大幅に引き下げることに繋がった。これ
ら、細砂→逆洗→ろ過速度のアップという一連の関係
は、ここに新しい浄水法を作り上げた。従来のタブーを
敢えて破ることによってはじめて、本発明の細砂緩速ろ
過法が出来上がった。
【0029】本発明は単独で用いることも出来るが、請
求項6にあるように、従来の緩速ろ過装置の前処理装置
としても利用できる。この場合、緩速ろ過装置の砂の掻
き取り頻度を落とすことができ、また、より濁度の大き
な原水に対しても対応できるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて
説明する。図1は本発明の典型的な細砂緩速ろ過装置の
1例である。細砂緩速ろ過装置1の最下部には集水・分
水部2があり、その上に栗石を置き栗石層3を形成し、
砂利層4では、上方に向かって、大きな砂利から小さな
砂利を順次充填する。砂利層4の最上部には粒径0.2
〜0.3mm程度の砂を入れる。この上が細砂層5であ
り、0.05〜0.2mmの細砂を充填する。尚、栗石
層3と砂利層4の部分は必ずしも図1に示したものであ
る必要はない。ポーラスコンクリート板やアルミナ粒子
の焼結板等を使うこともできる。この場合、栗石層3は
不要であり、砂利層4も砂部分以外は不要な場合があ
る。
【0031】細砂層5に充填する細砂は粒径分布を厳密
に狭めて有効径0.1〜0.2mmというように決め
て、予め分級・洗浄する必要はない。たとえば0.05
〜0.3mmの粒径のものでも良い。それは、細砂充填
後、逆洗をするため0.2mm以上の粒径の砂は最適位
置に移動でき、0.2mm以下の細砂はそれらの中で粒
径に応じた分布を作る。逆洗速度を高めに決めれば、留
まれない粒子は自然と流出するので、不必要に微細な砂
を容易に除去することができるためである。
【0032】粒径が小さくなるほど逆洗速度は遅くな
る。しかし、逆洗により排除すべき浮遊物や泥と細砂と
を分離する必要があるため、粒径を小さくするのには限
界がある。すなわち細砂の最小粒径は0.05mmが限
度である。このとき、逆洗速度は60m/日である。
【0033】ろ過速度を60m/日とすると、ろ過と逆
洗がほぼ同じ速度になる。このような場合、ろ過用ポン
プと逆洗用ポンプが兼用でき、特別の逆洗水供給システ
ムは不要である。ちなみに急速ろ過法では逆洗速度は9
00〜1300m/日と高速であり、多量の逆洗水を短
時間に供給するシステムが必要である。
【0034】逆洗時の細砂層の膨張率は30〜150%
程度に取ることが好ましい。汚泥などと細砂の分離を確
実にできる細砂の粒径は0.05〜0.2mmで、この
とき逆洗速度は30〜500m/日である。逆洗速度を
速め、細砂の膨張率をそれ以上に大きくすると、細砂で
あるため上下方向の粒径の分級は完全ではなく0.2〜
0.3mmの砂と混在するようになる。
【0035】次に、ろ過速度であるが、実験的には10
0m/日程度のろ過も可能である。それ以上になると、
ろ過水すなわち浄水に濁質の漏出が多くなり、細砂の目
詰まりも早く、逆洗操作を頻繁に行う必要がある。最低
のろ過速度は理論的には制限が無いが、実用的には緩速
ろ過法の下限値と同じ程度、2m/日までに留めること
が好ましい。それより遅くなると、バクテリアが繁殖す
る水では砂層を好気性状態に保てるかどうか問題となる
場合があり、好ましくは10〜70m/日である。
【0036】細砂層の厚さは3〜150cmが適当であ
る。細砂層の下部でも粒径0.2〜0.3mm程度の十
分小さな砂であり、この層もろ過に寄与している。3c
mの砂層でも十分にろ過機能を発揮する。砂層が150
cm以上の場合はろ過時の圧力損失が大きくなりすぎ
る。
【0037】図2は家屋内に細砂緩速ろ過装置を設置す
る場合に、屋根と覆蓋を兼用する例であり、図3は、覆
蓋の取り外しが可能な移動式覆蓋の例である。
【0038】
【実施例】次に実施例によって、この発明をさらに詳細
に説明する。
【0039】(実験例1)最適逆洗速度確認実験 図4に実験例1の装置の概略を示す。直径12.5cm
の透明な塩ビ塔13の最下部に栗石を充填して栗石層3
を形成し、その上に砂利を38cm充填して砂利層4を
形成し、さらに、その上に0.l〜0.3mmの焼細砂
を30cm充填して細砂層5を形成した。細砂層5の上
に汚泥を含有した0.1mm以下の細砂を5cm充填し
た。この塔を逆洗したところ、逆洗により汚泥と細砂が
分離できた時の最上部の細砂粒径は0.05mmであっ
た。また、この時の最適逆洗速度は30m/日以上であ
った。逆洗速度を速くすると粒径の小さいものから流出
するようになり、0.2mm程度の粒径を保持するには
逆洗速度は500m/日以下にする必要があった。
【0040】(実験例2)逆洗による砂の分級確認実験 実験例1と同じ直径12.5cmの透明な塩ビ塔13の
下部に砂利を38cm充填して、砂利層4を形成し、そ
の上に0.l〜0.3mmの焼細砂を30cm充填して
細砂層5を形成し、この塔を逆洗して上下方向に細砂を
分級させた。砂の膨張率を150%とした時、粒径0.
1〜0.2mmの砂が混在し、完全に分級できたとは言
えなかった。膨張率を20%程度に下げると、汚泥や微
細なゴミと細砂との分離が不充分であった。これから考
えると、逆洗時の最適な砂の膨張率は30〜100%で
ある。
【0041】(実験例3)濁質除去率の測定実験 実験例2で、膨張率100%で逆洗した後、粒子の大き
さが1〜8μmの汚泥を含む、濁度26度の原水をろ過
し、処理水の濁質除去率を測定した。その結果を表1に
示す。測定結果は塩ビ塔13のろ床容積の2倍量の原水
を通過させたときの値である。すなわち初期のろ過水で
あり、最もろ過性能が悪いときの値である。ろ過速度が
低い場合は90%以上の除去率であった。表2は、ろ床
容積に対する倍率で表したろ過量と濁度及び濁質除去率
の関係である。ろ過量が増えると濁質除去率は高くなっ
た。
【表1】
【表2】
【0042】沢水や谷川水などの清流の水の濁度は晴天
時には0.1〜1度程度である。すなわち、この実験例
3の結果から、沢水や谷川水をろ過する場合は90%以
上の濁質除去率すなわち、ろ過水の濁度はほぼ0.01
〜0.1度になることを示している。濁度0.1度はク
リプト・オーシストの安全限界である。この実験例3で
は単に物理的ろ過だけであるが、現実にはバクテリアが
砂に繁殖し、これによる捕捉がある。したがって、下部
に砂利を38cm充填して、砂利層4を形成し、その上
に0.l〜0.3mmの焼細砂を30cm充填して細砂
層5を形成した細砂緩速ろ過装置ではクリプト・オーシ
ストを確実に除去できることを示している。
【0043】(実験例4)粒子径確認実験 実験例3の後に、逆洗速度を速めて粒径0.2mm以下
の砂を除去した。この塩ビ塔13に濁度26の原水を流し
たところ、濁質が大量に流出した。このことから粒径
0.2mm以下の砂が必要であることが分かった。
【0044】(実験例5)細砂層層厚の決定実験 実験例2と同じ砂の充填を行った後逆洗し、細砂層の層
厚を変えてろ過を行った。層厚3cmまではろ過が可能
であった。層厚が100cmを越えると、水圧を2m水柱
以上に高くしないと、ろ過速度10m/日のろ過は出来
ないことが分かった。ろ過速度を50m/日以上とする
場合は、バクテリアも増殖することを考えると、細砂の
充填厚みは150cmが限度である。
【0045】(実験例6)覆蓋の効果確認実験その1 直径80cmの塔に砂利を38cm充填して砂利層を形
成し、その上に粒径0.3〜0.4mmの砂を入れ、最
上部に粒径0.1〜0.3mmの焼細砂を充填した。こ
れに伏流水を8〜15m/日のろ過速度で流したとこ
ろ、覆蓋がない場合はアオミドロが大繁殖し、目詰まり
を起こした。処理水の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃
度は0.2〜0.8mg/Lと原水としては中程度の濃
度であった。
【0046】(実験例7)覆蓋の効果確認実験その2 実験例6において覆蓋をした後、伏流水をろ過速度8m
/日で流し、3年経過しても目詰まりは発生しなかっ
た。
【0047】(実験例8)焼細砂の利用可能性確認実験 焼細砂と焼かなかった細砂を手揉み洗浄して比較した。
焼細砂は速やかに洗浄濁度5度まで洗浄できたが、焼か
なかった細砂は、洗浄濁度5度以下にするには大変時間
がかかった。
【0048】(実験例8)逆洗装置付き細砂緩速ろ過装
置と細砂緩速ろ過装置の組み合わせろ過実験 図5に示すような装置にて、実地実験で沢水の2段浄水
を行った。前段にて、沢水を逆洗装置付き細砂緩速ろ過
装置15でろ過速度16m/日でろ過し、後段にて、覆
蓋付き焼細砂緩速ろ過装置16でろ過した。細砂の粒径
と細砂ろ過装置の厚みは前段が0.2〜0.3mm、3
0cmであり、後段が0.1〜0.3mm、40cmと
した。総処理水量は25m/日であった。ろ過開始後
2ヶ月経っても順調に稼働している。逆洗は4日に1回は
必要であった。特に、雨天時、沢水が濁水で流れ込んで
きた後は逆洗が必要であった。晴天時における、前段の
逆洗装置付き細砂緩速ろ過装置による濁質除去率は30
〜90%程度であり、良好とはいえなかったが、粒径
0.1mmの細砂を投入したところ除去率は90%以上
となった。
【0049】(実験例9)逆洗タイミング及び逆洗諸条
件の確認実験 実験例8の実験を繰り返すことによって、逆洗のタイミ
ングと逆洗諸条件を調べることができた。逆洗タイミン
グは、ろ過圧力損失の検出及びタイマーによる設定の何
れでも可能であることが明らかになった。タイマーによ
る場合は濁水が流入すると早い段階で目詰まりが発生す
るので、総貯水量が消費されるまでの時間を逆洗間隔に
する必要があった。
【0050】
【本発明の効果】本発明によれば、薬品を添加せずに安
全な飲み水を提供することができる。特に河川の中流域
から上流までの水、沢水や谷川の水を原水として浄水す
る場合に、クリプトスポリジウムが容易に除去され、逆
洗システムが組込まれているため濁水にも対応できる。
また、本発明で用いる細砂は、ろ過装置への細砂充填
後、逆洗により不適切な粒子を除去できるため、粒径分
布を厳密に狭めて予め分級・洗浄する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な細砂緩速ろ過装置の1例の概
略図である。
【図2】家屋構造の覆蓋の1例の概略図である。
【図3】移動式覆蓋の1例の概略図である。
【図4】実験例1での透明塩ビ塔の細砂緩速ろ過装置の
概略図である。
【図5】実験例8での2段式浄水装置の概略図である。
【符号の説明】
1 細砂緩速ろ過装置 2 集水・分水部 3 栗石層 4 砂利層 5 細砂層 6 原水 7 逆洗水 8 浄水 9 家屋覆蓋 10 作業用2階 11 家屋 12 移動式覆蓋 13 塩ビ塔 14 沢水 15 逆洗装置付き焼細砂緩速ろ過装置 16 覆蓋付き焼細砂緩速ろ過装置 17 貯水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/00 B01D 23/26 Z 3/10 Fターム(参考) 4D003 AA01 AB11 CA02 DA01 DA22 DA25 EA01 EA14 EA22 EA38 FA02 FA05 4D041 BA01 BB04 BB08 BB14 BC12 BC15 BD17 CA08 CB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川や地下などから取水した水をろ過して
    飲料水又は洗浄水を生成する緩速ろ過装置において、粒
    径0.05〜0.2mmの細砂を充填して、3〜150
    cmの厚さの細砂層を該緩速ろ過装置の砂利層の上に配
    置し、該取水をろ過速度2〜100m/日で通過させて
    該飲料水又は該洗浄水を生成し、該細砂層の目詰まり時
    には該細砂層を30〜500m/日の速度で逆洗再生す
    る逆洗装置を配設することを特徴とする細砂緩速ろ過装
    置及びその方法。
  2. 【請求項2】上記細砂層の逆洗再生のタイミングを、タ
    イマー又はろ過時の圧力損失によって決定し、自動的に
    逆洗する装置を配設した請求項1記載の細砂緩速ろ過装
    置及びその方法。
  3. 【請求項3】上記細砂層に使用する細砂が所定温度で焼
    き、洗浄を繰り返し行った後の焼き砂である請求項1又
    は請求項2記載の細砂緩速ろ過装置及びその方法。
  4. 【請求項4】上記細砂層の上部に光を遮るための覆蓋を
    設けた請求項1又は2又は3記載の細砂緩速ろ過装置及
    びその方法。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3及び請求項
    4に記載の上記逆洗装置を配設した細砂緩速ろ過装置の
    後段に、粒径が0.05〜0.2mmの細砂を3〜10
    0cmの厚さで充填した細砂層を上記緩速ろ過装置の砂
    利層の上に形成した細砂緩速ろ過装置を設置し、上記逆
    洗装置を配設した細砂緩速ろ過装置から得られたろ過水
    をろ過速度2〜100m/日で通過させることを特徴と
    する細砂緩速ろ過装置及びその方法。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3及び請求項
    4に記載の上記逆洗装置を配設した細砂緩速ろ過装置
    を、上記取水から濁質を取り除くための緩速ろ過装置の
    前処理装置として使用することを特徴とする細砂緩速ろ
    過装置及びその方法。
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