JP2003274553A - 保護回路及びそれを用いた高周波回路装置 - Google Patents

保護回路及びそれを用いた高周波回路装置

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JP2003274553A
JP2003274553A JP2003004687A JP2003004687A JP2003274553A JP 2003274553 A JP2003274553 A JP 2003274553A JP 2003004687 A JP2003004687 A JP 2003004687A JP 2003004687 A JP2003004687 A JP 2003004687A JP 2003274553 A JP2003274553 A JP 2003274553A
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榮 尹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サージによる静電破壊を防止する保護回路
を、利得の低下を生じさせることなく設けられるように
する。 【解決手段】 FET11のゲートは、入力整合回路3
1を介して入力端子21と接続されると共に、第1のイ
ンダクタ12からなる保護回路33を介して接地されて
いる。ドレインは出力整合回路32を介して出力端子2
2に接続されると共に、ドレインバイアス回路35を介
してドレイン電源端子23に接続されている。また、ソ
ースはソースバイアス回路34を介して接地されてい
る。保護回路33を構成する第1のインダクタ12は、
サージ及び不所望の高周波信号をFET11に対して遮
断するようなインピーダンスを有している。その上、保
護回路33は入力整合回路31と共にインピーダンス変
換回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路装置に
関し、特に静電破壊防止用の回路とインピーダンス整合
用の回路とを備えた高周波回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波回路装置に用いられる電界効果ト
ランジスタ(FET)には、砒化ガリウム(GaAs)
系のMESFET(Metal-Semiconductor FET)や高
電子移動度トランジスタ(HEMT)が広く用いられて
いる。特に、GaAsからなる半絶縁性基板上に能動素
子と受動素子とを集積化して製造するモノリシックマイ
クロ波集積回路(MMIC)は、量産性と性能の均一性
とに優れている。
【0003】しかし、MESFET及びHEMTにはシ
ョットキ接合によるゲートが用いられるため、ゲート耐
圧は高くない。このため、例えば人の手が接触すること
による静電気や、電源のオン時又はオフ時に生じる機械
的なパルス信号のような、パルス状のサージによってゲ
ートに静電破壊が生じることがある。特に、ミリ波帯域
用のMESFETではゲート長が0.1μm〜1μm程
度に形成されているため、前述のようなサージによる静
電破壊が生じやすく、サージ対策は極めて重要である。
【0004】従来、静電破壊を防ぐ手段として、ダイオ
ード素子や抵抗器によって構成される保護回路が用いら
れている。例えば特許文献1には、互いに向きを逆方向
にして並列接続された2つのダイオード素子によって構
成された保護回路を有する高周波回路装置が開示されて
いる。
【0005】以下に、従来例として前述のようなアンチ
パラレルに接続された2つのダイオード素子からなる保
護回路を備えた高周波回路装置について説明する。
【0006】図10は従来例に係る高周波回路装置の回
路構成を示している。図10に示すように、従来の高周
波回路装置は、ゲートが入力整合回路111を介して入
力端子102と接続され、ドレインが出力整合回路11
2を介して出力端子105と接続され、ソースが接地さ
れたFET101を有している。入力端子102には、
保護回路113が接続されている。保護回路113は、
アンチパラレルに接続された2つのダイオード素子10
6、107によって構成されており、一方の共通端子が
入力端子102と接続され、他方の共通端子は接地され
ている。
【0007】また、FET101のゲートは、ゲートバ
イアス回路114を介してゲート電源端子103と接続
され、ドレインはドレインバイアス回路115を介して
ドレイン電源端子104と接続されている。
【0008】入力端子102に正電荷のサージが流入し
た場合は、入力端子102から見て順方向接続となるダ
イオード素子106がオン状態となって、サージは接地
端子に流れる。また、入力端子102に負電荷のサージ
が流入した場合は、入力端子102から見て逆方向接続
となるダイオード素子107がオン状態となって、サー
ジは接地端子に流れる。このようにして、FET101
のゲートはサージから保護される。
【0009】
【特許文献1】特開昭62−165977号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の高周波回路装置において、保護回路113に用いら
れる各ダイオード素子106、107は、高周波信号に
おける入力側のインピーダンス整合にずれを生じさせ
る。このため、入力端子102から入力された高周波信
号に生じる電力損失が大きくなり、高周波回路装置の電
力利得が低下するという問題を有している。
【0011】具体的に、ダイオード素子106、107
には寄生容量及び寄生抵抗からなる寄生インピーダンス
成分が生じる。この寄生インピーダンス成分によりFE
T101の入力側のインピーダンスが設計値からずれて
しまう。この寄生インピーダンス成分は製造プロセスの
ばらつきや素子構成等の複雑な要因により生じるため、
その値を制御することが困難である。
【0012】しかも、各ダイオード素子106、107
の寄生容量値及び寄生抵抗値は、それぞれに印加される
バイアスによりその値が変化するため、各ダイオード素
子106、107の寄生成分の特性値が特定されても、
電圧値が異なるとインピーダンス整合のずれ量が変化す
る。このため、入力端子102から入力される高周波信
号の振幅が大きい場合には、各ダイオード素子106、
107の寄生インピーダンス成分の値が大きく変化す
る。つまり、高周波回路装置の動作時に入力インピーダ
ンスが設計値からずれてしまうため、十分な電力利得を
得られずに高周波回路装置の高周波特性(RF特性)が
劣化する。
【0013】また、入力端子102からサージが流入し
た場合には、各ダイオード素子106、107に印加さ
れるバイアス電圧が変化するため、寄生インピーダンス
成分の値はサージが流入する度に変化することとなる。
【0014】このように、従来の高周波回路装置では、
バイアスに依存する寄生容量及び寄生抵抗が生じるた
め、高い電力利得を得られなくなる。特に、高周波特性
の劣化の程度が大きい場合には、高周波回路装置が用い
られる高周波システムが誤作動するおそれもある。
【0015】本発明は、前記従来の問題を解決し、サー
ジによる静電破壊を防止する保護回路を、例えば利得等
の高周波特性を劣化を生じさせることなく設けられるよ
うにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、保護回路に、容量値及び抵抗値がバイア
ス電圧値に依存して変化することがない素子を用いる構
成とする。
【0017】具体的に、本発明に係る第1の保護回路
は、高周波信号を伝送する配線に設けられた保護回路を
対象とし、一方の端子が配線と接続され、他方の端子が
接地されたインダクタからなる。
【0018】本発明の第1の保護回路によると、保護回
路はインダクタにより構成されているため、寄生容量及
び寄生抵抗が、配線から入力される高周波信号又は外部
から流入するサージの電圧値に依存して変化することが
ない。従って、保護回路のインピーダンスをインダクタ
により所定の値に設定することが可能となるため、イン
ピーダンス整合にずれを生じることなく保護回路を設け
ることができる。
【0019】本発明に係る第2の保護回路は、高周波信
号を伝送する配線に設けられた保護回路を対象とし、一
方の共通端子が配線と接続され、他方の端子が接地され
た、互いに並列に接続されたインダクタ及びキャパシタ
からなる。
【0020】本発明の第2の保護回路によると、保護回
路はインダクタ及びキャパシタからなるため、寄生容量
及び寄生抵抗が、配線から入力される高周波信号又は外
部から流入するサージの電圧値に依存して変化すること
がない。
【0021】本発明の第1の保護回路又は第2の保護回
路において、主面と反対側の面である裏面に形成された
接地導体膜と、主面と裏面とを貫通する貫通孔とを有す
る基板の主面上に形成されており、貫通孔を通って、接
地導体膜と電気的に接続されていることが好ましい。こ
のようにすると、配線と接地導体膜とが確実に接続され
るため、配線に流入するサージ及び不所望の周波数帯域
の高周波信号を接地に流すことができる。
【0022】本発明の第1の保護回路又は第2の保護回
路において、インダクタは基板上に形成された導体線路
からなることが好ましい。このようにすると、導体線路
の線路長を変更することによりインダクタのインダクタ
ンス値を容易に且つ確実に制御することができる。
【0023】本発明の第1の保護回路又は第2の保護回
路において、導体線路は、金からなる単層膜又は白金及
びチタンが順次積層された積層膜からなることが好まし
い。
【0024】本発明の第2の保護回路において、キャパ
シタは、キャパシタは、絶縁膜と該絶縁膜を上下に挟む
金属膜とによって構成されていることが好ましい。
【0025】本発明の第2の保護回路において、金属膜
は、金からなる単層膜又は白金及びチタンが順次積層さ
れた積層膜であることが好ましい。
【0026】本発明の第2の保護回路において、絶縁膜
は窒化シリコンからなることが好ましい。
【0027】本発明に係る第1の高周波回路装置は、基
板と、基板の主面に形成された電界効果トランジスタ
と、基板における主面と反対側の面である裏面上に形成
された接地導体膜と、電界効果トランジスタのゲートと
接地導体膜とを電気的に接続する保護回路とを備えてい
る。
【0028】本発明の第1の高周波回路装置によると、
ゲートと接地端子とを接続する保護回路を備えているた
め、高周波回路装置にサージが流入しても、保護回路を
介してサージを接地に流すことが可能となり、ゲートを
サージから保護することができる。また、保護回路のイ
ンピーダンスは、ゲートに入力される高周波信号又は外
部から流入するサージの電圧に依存して変化しないた
め、保護回路を入力側のインピーダンス変換回路の一部
として機能させることができ、例えば利得等の高周波特
性を劣化させることなく保護回路を設けることができ
る。
【0029】本発明の第1の高周波回路装置において、
保護回路は、電界効果トランジスタの入力インピーダン
スの整合をとるように設けられていることが好ましい。
このようにすると、保護回路を備えても入力インピーダ
ンス整合にずれが生じることがなく、且つインピーダン
ス変換回路の構成を簡単化できる。
【0030】本発明に係る第2の高周波回路装置は、基
板と、基板の主面に形成された電界効果トランジスタ
と、基板における主面と反対側の面である裏面上に形成
された接地導体膜と、電界効果トランジスタのドレイン
と接地導体膜とを電気的に接続する保護回路とを備えて
いる。
【0031】本発明の第2の高周波回路装置によると、
ドレインと接地端子とを接続する保護回路を備えている
ため、高周波回路装置にサージが流入しても、保護回路
を介してサージを接地に流すことが可能となり、ドレイ
ンをサージから保護することができる。また、保護回路
のインピーダンスは、ドレインから出力される高周波信
号又は外部から流入するサージに依存して変化しないた
め、保護回路を出力側のインピーダンス変換回路の一部
として機能させることができ、高周波特性を劣化させる
ことなく保護回路を設けることができる。
【0032】第2の高周波回路装置において、保護回路
は、電界効果トランジスタの出力インピーダンス整合を
とるように設けられていることが好ましい。このように
すると、保護回路を備えても出力インピーダンス整合に
ずれが生じることがなく、且つインピーダンス変換回路
の構成を簡単化できる。
【0033】本発明の第1の高周波回路装置又は第2の
高周波回路装置において、基板は、該基板の主面と裏面
とを貫通する貫通孔を有し、保護回路は、基板の主面上
に形成され、貫通孔の壁面上部分が接地導体膜と接続さ
れた導体膜からなることが好ましい。このようにする
と、電界効果トランジスタのゲートと接地導体膜とが確
実に接続される。
【0034】本発明の第1の高周波回路装置又は第2の
高周波回路装置において、導体膜は、基板の主面上に形
成された線路部を有していることが好ましい。このよう
にすると、線路部の線路長を変更することによって保護
回路のインピーダンスを容易に且つ確実に制御すること
ができる。
【0035】本発明の第1の高周波回路装置又は第2の
高周波回路装置において、保護回路を構成する素子と電
界効果トランジスタと基板上にモノリシックに形成され
ていることが好ましい。このようにすると、量産性と性
能の均一性に優れた高周波回路装置を得ることができ
る。
【0036】本発明の第1の高周波回路装置又は第2の
高周波回路装置において、基板は化合物半導体からな
り、電界効果トランジスタは、ショットキ接合型である
ことが好ましい。
【0037】本発明に係る第3の高周波回路装置は、高
周波信号が入力される電界効果トランジスタと、互いに
並列に接続されたインダクタ及びキャパシタからなり、
一方の共通端子が電界効果トランジスタのゲートと接続
され、他方の共通端子が接地された保護回路とを備え、
保護回路は高周波信号の周波数に対して開放状態であ
る。
【0038】本発明の第3の高周波回路装置によると、
保護回路は高周波信号に対して開放状態であるため、高
周波信号を損失なくゲートに入力することができ、また
外部から流入するサージ又は不所望の高周波信号を接地
に流すことができる。さらに、保護回路はインダクタ及
びキャパシタからなるため、高周波信号及びサージの電
圧値に依存して保護回路のインピーダンスが変化しない
ので、高周波特性が劣化することがない。
【0039】本発明に係る第4の高周波回路装置は、高
周波信号が入力される電界効果トランジスタと、互いに
並列に接続されたインダクタ及びキャパシタからなり、
一方の共通端子が電界効果トランジスタのドレインと接
続され、他方の共通端子が接地された保護回路とを備
え、保護回路は高周波信号の周波数に対して開放状態で
ある。
【0040】本発明の第4の高周波回路装置によると、
保護回路は高周波信号に対して開放状態であるため、保
護回路は高周波信号に対して開放状態であるため、高周
波信号を損失なく高周波回路装置の外部に出力すること
ができ、また外部から流入するサージ又は不所望の高周
波信号を接地に流すことができる。さらに、保護回路は
インダクタ及びキャパシタからなるため、高周波信号及
びサージの電圧値に依存して保護回路のインピーダンス
が変化しないので、高周波特性が劣化することがない。
【0041】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置において、保護回路は、主面と反対側の
面である裏面に形成された接地導体膜と、主面と裏面と
を貫通する貫通孔とを有する基板の主面上に形成されて
おり、保護回路における接地された共通端子は、貫通孔
を通って接地導体膜と電気的に接続されていることが好
ましい。このようにすると、電界効果トランジスタが接
地導体膜と接続されるため、外部から流入するサージか
ら電界効果トランジスタを確実に保護できる。
【0042】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置は、互いに並列に接続されたキャパシタ
及び抵抗器からなり、一方の共通端子が電界効果トラン
ジスタのソースと接続され、他方の共通端子が接地され
たバイアス回路をさらに備えていることが好ましい。こ
のようにすると、ゲートに印加されるバイアス電圧を制
御できるので、高周波回路装置の消費電流を低減するこ
とができる。
【0043】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置において、保護回路及びバイアス回路
は、基板の主面と反対側の面である裏面上に形成された
接地導体膜と、主面と裏面とを貫通する複数の貫通孔と
を有する基板上に形成されており、保護回路及びバイア
ス回路における接地された各共通端子は、複数の貫通孔
うちの1つを通って接地導体膜と電気的に接続されてい
ることが好ましい。
【0044】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置において、基板は化合物半導体からな
り、電界効果トランジスタは、ショットキ接合型である
ことが好ましい。
【0045】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置において、保護回路を構成する各素子と
電界効果トランジスタとは、基板上にモノリシックに形
成されていることが好ましい。このようにすると、この
ようにすると、量産性と性能の均一性に優れた高周波回
路装置を得ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0047】図1は本発明の第1の実施形態に係る高周
波回路装置の回路構成を示している。図1に示すよう
に、第1の実施形態の高周波回路装置は、FET11、
1つ以上のインダクタ又はキャパシタを含む入力整合回
路31及び出力整合回路32、第1のインダクタ12か
らなる保護回路33、互いに並列に接続された抵抗器1
3及び第1のキャパシタ14からなるソースバイアス回
路34、並びに第2のインダクタ15及び第2のキャパ
シタ16からなるドレインバイアス回路35を備えてい
る。
【0048】第1のインダクタ12の一方の端子はFE
T11のゲートと接続され、その他方の端子は接地され
ている。抵抗器13及び第1のキャパシタ14は並列接
続されており、その一方の共通端子はFET11のソー
スと接続され、その他方の共通端子は接地されている。
第2のインダクタ15の一方の端子はドレイン電源端子
23と接続され、その他方の端子はFET11のドレイ
ンと接続されている。第2のキャパシタ16の一方の電
極はドレイン電源端子23と接続され、その他方の電極
は接地されている。
【0049】FET11のゲートは、入力整合回路31
を介して入力端子21と接続されると共に、保護回路3
3を介して接地されている。FET11のソースは、ソ
ースバイアス回路34を介して接地されている。また、
FET11のドレインは、ドレインバイアス回路35を
介してドレイン電源端子23と接続されると共に、出力
整合回路32を介して出力端子22と接続されている。
【0050】前述の各回路を構成する抵抗器、キャパシ
タ及びインダクタ等の受動素子、FET11及びそれら
を接続する金属配線は、GaAsからなる基板の主面上
にモノリシックに形成されている。また、FET11
は、GaAs系のMESFET又はHEMTとして形成
されており、GaAs系の化合物半導体が積層された半
導体層、該半導体層に形成されたソース領域及びドレイ
ン領域、該ソース領域及びドレイン領域とそれぞれオー
ミック接触するソース電極及びドレイン電極、並びにソ
ース領域とドレイン領域との間のチャネル領域とショッ
トキ接合するゲート電極からなる。
【0051】入力整合回路31及び出力整合回路32は
インピーダンス変換回路であり、キャパシタ及びインダ
クタのうちの少なくとも一方の素子が1つ以上配置され
ている。具体的には、FET11の入出力インピーダン
スと、入力端子21と接続される外部回路又は出力端子
22と接続される外部回路のインピーダンスとの間に、
それぞれインピーダンス整合がとれるように、キャパシ
タ及びインダクタによって所定のインピーダンスに変換
する。
【0052】保護回路33は、第1のインダクタ12に
よって構成されており、入力端子21に流入するサージ
及び不所望の周波数帯域の信号をFET11に対して遮
断するようにインピーダンスが設定されている。
【0053】ここで、FET11の入力側においては、
保護回路33と入力整合回路31とがインピーダンス変
換回路となる。すなわち、保護回路33は不所望の高周
波信号を遮断するインピーダンスを有するように整合回
路の一部として設定されるため、入力整合回路31にお
けるインピーダンス変換は、その分を差し引いて行えば
良く、その結果、入力整合回路31の構成は従来よりも
簡単化できる。
【0054】なお、入力整合回路31を挿入する位置
は、入力端子21と保護回路33との間には限られず、
保護回路33とゲートとの間に挿入してもよい。また、
保護回路33のみによってインピーダンス整合を図る場
合には入力整合回路31は不要となる。
【0055】ソースバイアス回路34は、ゲートソース
間の電圧を制御する。すなわち、第1の実施形態では、
ゲートは接地電位となるため、ゲート電圧を直接制御す
ることはできないが、抵抗器13の抵抗値を変更するこ
とにより、ソースバイアス回路34で生じる電圧降下を
調節することが可能となり、FET11の動作点を制御
することが可能である。ここで、第1のキャパシタ14
は、高周波信号に対する抵抗器13の影響を抑制するた
めの高周波バイパスキャパシタとして機能している。な
お、ゲート−ソース間の電圧を制御する必要がない場合
は、ソースバイアス回路34は設ける必要はなく、従っ
てFET11のソースを直接に接地すればよい。
【0056】ドレインバイアス回路35は、第2のイン
ダクタ15によって不所望の高周波信号を出力端子22
に対して遮断し、FET11のドレインから出力される
増幅された高周波信号を出力整合回路32を経て出力端
子22に出力する。また、ドレインから出力された高周
波信号のうちの第2のインダクタ15を通過した高周波
成分は、第2のキャパシタ16を通して接地端子にバイ
パスされる。
【0057】以下、第1の実施形態における保護回路3
3の具体的な構成について説明する。
【0058】図2(a)は、本発明の高周波回路装置の
保護回路の平面構成を示しており、図2(b)は図2
(a)のIIb−IIb線における断面構成を示している。
【0059】図2(a)及び図2(b)に示すように、
例えばGaAsからなる基板41には、基板41の主面
と、該主面の反対側の面である裏面とを接続する接地用
貫通孔41aが設けられており、基板41の裏面には、
例えば金(Au)からなる接地導体膜42が板状に形成
されている。ここで、接地導体膜42は接地電位が供給
されており、また、金属配線43は入力整合回路31と
FET11のゲートとを接続する。
【0060】FET11のゲートと接地導体膜42とを
接続するように形成された保護回路として、接続部44
が形成されている。接続部44は、接地用貫通孔41a
の壁面及び壁面と接続される上面部分に形成されたAu
からなる孔部導体膜44aと、基板41主面上に形成さ
れたAuからなる導体線路44bとにより構成されてい
る。導体線路44bの一方の端部は金属配線43と接続
され、他方の端部は孔部導体膜44aと接続されてい
る。また、孔部導体膜44aは、基板41の裏面におい
て接地導体膜42と接続されている。
【0061】なお、孔部導体膜44a及び導体線路44
bを構成する材料はAuに限られず、白金及びチタンを
順次積層することにより積層膜として形成してもよい。
【0062】ここで、接続部44は接地導体膜42と接
続されることにより電気的に短絡されているため、高周
波的にはインダクタとして働く。つまり、接続部44は
保護回路33を構成する第1のインダクタ12として機
能する。
【0063】接続部44のインダクタンス値は、例えば
導体線路44bの線路長を変えることにより所定の値に
設定することができる。具体的に、第1の実施形態にお
いては、準ミリ波帯域(約20GHz)以上の高周波信
号の整合素子として用いるために、導体線路44bの線
路長を50μm〜500μm程度に設定している。この
ようにすると、サージ及び不所望の高周波成分を接地に
流してFET11から遮断することが可能である。
【0064】また、基板41の厚さを変更するか又は接
地用貫通孔41aの形状を変更する等の方法によっても
接続部44のインダクタンス値を設定することが可能で
ある。すなわち、導体線路44bは、接続部44が第1
のインダクタ12として機能するために必須ではなく、
例えば基板41の厚さの変更のみによって所定のインダ
クタンス値を得られる場合は孔部導体膜44aを金属配
線43と接して形成することにより導体線路44bを省
略してもよい。
【0065】以下、図1、図2(a)及び図2(b)を
参照しながら第1の実施形態の高周波回路装置の動作に
ついて具体的に説明する。
【0066】まず、入力端子21に所定の周波数帯域を
持つ高周波信号が入力されると、入力された高周波信号
は入力整合回路31を経てFET11に入力される。こ
こで、保護回路33は、導体線路44bの線路長を50
μm〜500μm程度とすることにより高周波信号の周
波数帯域に対してはインピーダンスが極めて高くなるた
め、高周波信号が接地に流れずにFET11に入力され
る。
【0067】一方、入力端子21にパルス状のサージが
流入した場合には、該パルス状のサージは、高周波信号
と比べて周波数が低いため、保護回路33を経て接地に
流れる。具体的に、人体から生じる静電気(Human Body
モデル)は直流〜2.1MHzの周波数帯域の静電パル
スであり、電源のオン時又はオフ時に生じる機械的なパ
ルス信号(Machine モデル)は直流〜12MHzの周波
数帯域幅の静電パルスであるため、準ミリ波帯域の高周
波信号と比べて周波数は極めて低い。従って、低周波成
分は保護回路33を通して接地に流れるので、FET1
1のゲートを静電破壊から保護することができる。
【0068】また、入力端子21に高周波信号を入力す
る回路のインピーダンスは、入力整合回路31及び保護
回路33によって、FET11の入力インピーダンスと
整合するように変換される。具体的には、保護回路33
の第1のインダクタ12すなわち接続部44及び入力整
合回路31がインピーダンス変換回路となる。これによ
り、入力側での入力信号の電力損失を最小限に押さえる
ことができる。
【0069】FET11のゲートは保護回路33を介し
て接地されているため、ゲートの電圧は接地電位、例え
ば0Vとなるが、ソースバイアス回路34によってソー
スにバイアス電圧を印加することができる。このバイア
ス電圧は、ソースバイアス回路の抵抗器13の抵抗値を
調整することによって制御することができる。また、F
ET11のドレインには、ドレイン電源端子23からド
レインバイアス回路35を介してドレインバイアス電圧
Vdが印加されている。これにより、ゲートに入力され
た高周波信号は、FET11によって増幅された高周波
信号としてドレインから出力される。
【0070】FET11のドレインから出力された高周
波信号は、出力整合回路32を経て出力端子22に出力
される。FET11の出力インピーダンスは、出力整合
回路32によって、出力端子22と接続される外部回路
のインピーダンスと整合するように変換される。これに
より、出力側での電力損失を最小限に押さえることがで
きる。
【0071】以上説明したように、第1の実施形態の高
周波回路装置によると、FET11のゲートと接地端子
とを接続する保護回路33を備えているため、入力端子
21より流入したサージをFET11のゲートに達する
ことなく接地に流すことが可能である。さらに、保護回
路33を、入力整合回路31と共にインピーダンス変換
回路として機能させることができるため、インピーダン
ス整合にずれを生じさせることなく保護回路33を導入
することが可能である。これにより、例えば電力利得等
の高周波特性を低下させることなく高性能の高周波回路
装置を得ることができる。
【0072】また、保護回路にダイオード素子を用いた
従来の高周波回路装置に比べて、ダイオード素子を設け
る必要がなくなるのに加えて、入力整合回路31の構成
を簡単化できるため、高周波回路装置の微細化が可能と
なる。
【0073】(第1の実施形態の一変形例)以下、図面
を参照しながら本発明の実施形態の一変形例に係る高周
波回路装置について説明する。
【0074】図3は実施形態の一変形例に係る高周波回
路装置の回路構成を示している。図3において、第1の
実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0075】図3に示すように、本変形例の高周波回路
装置は、図1に示す保護回路33がFET11のゲート
及びドレインのそれぞれに設けられている。
【0076】また、FET11のドレインと保護回路3
3との間には、直流電流を遮断するためのブロックキャ
パシタ36が設けられている。ブロックキャパシタ36
を設けることにより、ドレイン電源端子23と保護回路
33の接地との間の直流電流が遮断されるため、ドレイ
ン電圧Vdが接地電位となることを防止できる。
【0077】本変形例において、保護回路33は、図2
に示す保護回路部と同様に、孔部導体膜44a及び導体
線路44bからなる接続部44を第1のインダクタ12
として用い、接地用貫通孔41aを介して接地導体膜4
2と接続する。
【0078】ドレインと接続された保護回路33は、出
力端子22から流入する不所望の高周波信号及びサージ
をFET11に対して遮断するインピーダンスを有する
ように設定されている。
【0079】具体的には、保護回路33において、導体
線路44bの長さ寸法又は基板の厚さ寸法を適宜変更し
て第1のインダクタ12のインダクタンス値を調節する
ことにより保護回路33のインピーダンスを設定する。
【0080】ここで、FET11の出力側においては、
ドレインと接続された保護回路33と出力整合回路32
とがインピーダンス変換回路となる。すなわち、ドレイ
ンと接続された保護回路33は、サージ及び不所望の高
周波信号をFET11に対して遮断するインピーダンス
を有しているため、出力整合回路32におけるインピー
ダンス変換は、その分を差し引いて行えばよい。これに
より、出力整合回路32の構成は従来よりも簡単化でき
る。
【0081】なお、本変形例では保護回路33をFET
11のゲートとドレインとに設けているが、ゲートと接
続された保護回路33を設ける必要はなく、ドレインと
接続された保護回路33により出力端子22側から流入
するサージからFET11を保護することができる。
【0082】なお、本変形例において、ドレインと接続
された保護回路33を挿入する位置は、ドレインと出力
整合回路32との間には限られず、出力整合回路32と
出力端子22との間に挿入してもよい。また、ドレイン
と接続された保護回路33のみによってインピーダンス
整合を図る場合には出力整合回路32は不要となる。
【0083】第1の実施形態の一変形例によると、出力
端子より流入したサージをFET11のドレインに達す
ることなく接地に流し、且つ出力側のインピーダンス整
合にずれを生じさせることなく保護回路33を設置する
ことが可能である。これにより、高周波帯域で使用して
も高周波特性が劣化することがなく、且つサージ耐性に
優れた高性能の高周波回路装置を得ることができる。
【0084】第1の実施形態及びその変形例では、保護
回路33では入力端子21に高い振幅を有する高周波信
号が入力されることによってバイアスが変化しても第1
のインダクタ12のインダクタンス値は変化しないた
め、インピーダンス整合にバイアス電圧に依存したずれ
が生じることがない。
【0085】また、第1の実施形態及びその変形例に係
る高周波回路装置において、保護回路33を動作周波数
の高周波信号に対して開放状態とすることにより、イン
ピーダンス整合において保護回路33を考慮しなくても
入力整合回路31又は出力整合回路32のみを用いて整
合をとることも可能である。具体的に、保護回路33を
構成する導体線路44bの線路長を、FET11に入力
される高周波信号の周波数に対して4分の1波長の整数
倍とすることにより、所定周波数の高周波信号に対して
保護回路33が開放された状態となり、所定の高周波信
号が接地に流れずにFET11に入力される。
【0086】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態について図面を参照しながら説明する。
【0087】図4は第2の実施形態に係る高周波回路装
置を示している。図4において、図1に示す高周波回路
装置と同一の構成部材については同一の符号を用いるこ
とにより説明を省略する。
【0088】図4に示すように、FET11は、ゲート
が入力整合回路31を介して入力端子と接続され、ソー
スがソースバイアス回路34を介して接地され、ドレイ
ンが出力整合回路32を介して出力端子22と接続され
ると共にドレインバイアス回路35を介してドレイン電
源端子23と接続されている。
【0089】入力整合回路31はFET11と入力端子
に高周波信号を入力する回路とのインピーダンス整合を
とり、出力整合回路32はFET11と増幅された高周
波信号を出力端子から受ける回路とのインピーダンス整
合をとる。
【0090】また、ソースバイアス回路34はFET1
1のゲートとソースと間にバイアス電圧を供給する回路
であり、抵抗器13の抵抗値を調節することによりゲー
ト電圧が0Vであっても負のバイアス電圧をゲートに供
給できる。
【0091】また、FET11のドレインと出力整合回
路32との間には直流電流を遮断するブロックキャパシ
タ36が設けられている。
【0092】第2の実施形態の特徴として、入力端子2
1と入力整合回路31との間及び出力整合回路32と出
力端子22との間には、インダクタ51a及びキャパシ
タ51bが並列に接続された保護回路51がそれぞれに
接続されており、保護回路51は、保護回路51が所定
周波数の入力信号に対して開放となるように、即ちFE
T11に入力される信号の周波数(動作周波数)に対し
てインピーダンスが無限大となるように構成されてい
る。
【0093】ここで、FET11と、保護回路51、入
力整合回路31、出力整合回路32、ソースバイアス回
路34及びドレインバイアス回路35を構成する各素子
とは、GaAsからなる基板上にモノリシックに形成さ
れている。例えば、保護回路51を構成するインダクタ
51aは、基板上に金からなる単層膜又は白金及びチタ
ンが順次積層された多層膜からなる導体線路として実現
されており、キャパシタ51bは絶縁膜と該絶縁膜を上
下に挟む金属膜とによって構成されたMIM(Metal- I
nsulator-Metal)型キャパシタとして形成されている。
【0094】図5(a)及び図5(b)に、保護回路5
1の具体的な構成を示している。図5(a)は保護回路
51の平面構成を示し、図5(b)は図5(a)におけ
るVb-Vb線における断面構成を示している。
【0095】図5(a)及び図5(b)に示すように、
GaAsからなる基板41には、該基板41の主面と主
面の反対側の面である裏面とを接続する貫通孔として、
接地用貫通孔41aとキャパシタ用貫通孔41bが形成
されており、基板41の裏面には例えば金からなる接地
導体膜42が形成されている。
【0096】接地用貫通孔41aの壁面及び壁面と接続
される上面部分には接地用のパッド部となる孔部導体膜
44aが形成されている。孔部導体膜44aは、該孔部
導体膜44aから延びる導体線路44bを介して、入力
端子21と入力整合回路31とを接続する金属配線43
と接続されている。
【0097】また、キャパシタ用貫通孔41bには、窒
化シリコンからなる誘電体膜45が充填されており、孔
部導体膜44aは、キャパシタ用孔部41bの誘電体膜
45の上を覆うように形成されている。
【0098】孔部導体膜44a及び導体線路44bは接
地と接続される接続部44を構成すると共に、保護回路
51のインダクタ51aを構成している。また、接地導
体膜42、誘電体膜45及び孔部導体膜44aは、保護
回路51のキャパシタ51bにおける上部電極、容量絶
縁膜及び下部電極をとなる。
【0099】なお、ソースバイアス回路34の接地部に
関しても、図5(a)及び図5(b)の接地用貫通孔4
1aを介して接地導体膜42と接続することができる。
また、図5(c)に示すように、基板41上に複数の接
地用貫通孔41aを設けることにより、保護回路33の
接地部とソースバイアス回路34の接地部とをそれぞれ
1つの接地用貫通孔41aを介して接地導体膜42と電
気的に接続してもよい。
【0100】また、誘電体膜45が充填されるキャパシ
タ用貫通孔41bの形状は、図5(a)に示す円形状に
限られず、図6(a)に示すように、平面方形状又は溝
状に貫通孔を形成してキャパシタ用貫通孔41bとして
もよい。
【0101】また、保護回路51のキャパシタ51bの
構成は、キャパシタ用貫通孔41bに誘電体膜45を充
填する構成に代えて、キャパシタ用貫通孔41bに接地
導体膜42を形成し、誘電体膜45を基板41上に形成
することにより、図6(b)又は図6(c)に示すよう
な構成として形成してもよい。
【0102】以下に、保護回路51のインピーダンスが
高周波回路装置の動作周波数において無限大となる条件
を説明する。
【0103】保護回路51のインピーダンスZinは、
FET11の動作周波数をfとし、インダクタ51aの
インダクタンス値をLとし、キャパシタ51bの容量値
をCとすると、以下に示す[数1]で表される。
【0104】
【数1】
【0105】ここで、[数1]から、保護回路51のイ
ンピーダンスZinが無限大となるための条件は、以下
に示す[数2]で表される。
【0106】
【数2】
【0107】即ち、第2の実施形態の保護回路51で
は、インダクタ51aのインダクタンス値Lとキャパシ
タ51bの容量値Cとを調節することにより、FET1
1の動作周波数に対してインピーダンスが無限大となる
ように構成できる。
【0108】具体的に、インダクタ51aは短絡された
導体線路として形成されているため、導体線路における
長さ、管内波長及び特性インピーダンスをそれぞれl、
λg、Zoとすると、短絡線路式により、動作周波数f
におけるインダクタ51aのインダクタンス値Lは以下
に示す[数3]で表される。
【0109】
【数3】
【0110】ここで、[数2]及び[数3]より、保護
回路51のインピーダンスが無限大となる導体線路の長
さlは、以下に示す[数4]で表される。
【0111】
【数4】
【0112】ここで、導体線路からなるインダクタの特
性インピーダンスZoは、導体線路の線路幅によって決
まる値である。従って、所定の動作周波数fに対して、
キャパシタ51bの容量値Cを決定すると、導体線路の
長さと幅を調節することにより、所定周波数の入力信号
に対して開放となる保護回路51を実現できる。
【0113】以上の条件に基づいて作製した保護回路5
1の一例を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1に示すように、動作周波数が24GH
zである場合、キャパシタ51b容量値が0.15pF
であれば、長さが約200μmで幅が約20μmの導体
線路を用いてインダクタ51aを構成すればよい。この
とき、キャパシタ51bの占有面積は約20×20μm
2 となり、保護回路51の占有面積は40×200μm
2 以下の大きさとなる。
【0116】ここで、第1の実施形態では、動作周波数
に対して保護回路のインピーダンスが無限大となるよう
にするためには、導体線路の長さを動作周波数に対して
4分の1波長の整数倍とする必要がある。これに対し、
第2の実施形態では、保護回路51をインダクタ51a
とキャパシタ51bとの並列回路としているため、導体
線路の長さを第1の実施形態よりも短くできる。即ち、
第2の実施形態では、保護回路51の占有面積を増大さ
せることなく、保護回路51のインピーダンスを動作周
波数に対して無限大にすることができる。
【0117】このように、インダクタ51aに導体線路
を用いると、その線路長を調節してインダクタンス値を
容易に且つ確実に所定の値にすることができ、高周波回
路装置の微細化を妨げることなく、FET11の動作周
波数に対して保護回路51のインピーダンスを無限大と
することができる。
【0118】これに対し、従来のように保護回路にダイ
オードを用いる構成では、ダイオードの寄生インダクタ
ンスと寄生容量とがバイアス電圧により異なるため、
[数1]におけるL及びCの値がバイアス電圧により変
化して保護回路のインピーダンスZinが変化すること
となる。
【0119】以下に、第2の実施形態の高周波回路装置
の動作について具体的に説明する。
【0120】入力端子21から所定周波数の高周波信号
が入力された場合には、ゲートと接続された保護回路5
1は高周波信号の周波数に対して開放状態であるため、
接地に流れずに入力整合回路31を経てFET11に入
力される。FET11に入力された高周波信号は出力整
合回路32を経て出力端子22に出力される。この際、
保護回路51は電圧の変化によるインピーダンスのずれ
が生じないため、入力整合回路31及び出力整合回路3
2によってそれぞれFET11の入力インピーダンス整
合及び出力インピーダンス整合をとることができる。
【0121】入力端子21からパルス状のサージが流入
すると、ゲートと接続された保護回路51のインダクタ
51aを経てサージが接地に流れるため、FET11を
サージから保護できる。
【0122】また出力端子からパルス状のサージが流入
すると、ドレインと接続された保護回路51のインダク
タ51aを経てサージが接地に流れるため、FET11
をサージから保護できる。
【0123】なお、第2の実施形態において、保護回路
51は入力端子21と入力整合回路31との間及び出力
端子22と出力整合回路32との間に設けられている
が、これに限られず、入力整合回路31とゲートの間及
び出力整合回路とドレインとの間に設けられていてもよ
い。また、入力端子21側の保護回路51及び出力端子
22側の保護回路51のいずれかを省略してもよい。
【0124】(第2の実施形態の第1変形例)以下に、
第2の実施形態の第1変形例について図面を参照しなが
ら説明する。
【0125】図7は本発明の第2の実施形態の第1変形
例に係る高周波電力増幅器を示している。
【0126】図7に示すように、第2の実施形態の第1
変形例では、第2の実施形態の保護回路51をFET1
1のゲートと接続することにより、保護機能付きの高周
波電力増幅として用いる。
【0127】第1変形例では、保護回路51を高周波増
幅素子の一部として用い、高周波増幅用の回路が形成さ
れた実装基板上にチップ部品として組み込むことができ
る。この際に、保護回路51はダイオード素子を用いて
いないため、入力端子21から入力される高周波信号又
はサージの電圧値によらず保護回路51のインピーダン
スがほぼ一定であるため、高周波電力増幅器の動作時に
インピーダンスの整合ずれが生じることがない。
【0128】(第2の実施形態の第2変形例)以下に、
第2の実施形態の第2変形例について図面を参照しなが
ら説明する。
【0129】図8は本発明の第2の実施形態の第2変形
例に係る高周波電力増幅器を示している。図8におい
て、図7と同一の構成部材については同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0130】図8に示すように、FET11のソース
に、抵抗器13及び第1のキャパシタ14が並列に接続
されたソースバイアス回路34が設けられている点が第
1変形例と異なっている。
【0131】第2変形例の高周波電力増幅器によると、
抵抗器13の抵抗値を調節することにより、ソースバイ
アス回路34からゲートに所定のバイアス電圧を供給で
きる。これにより、ゲートに負の電圧を印加して高周波
回路装置での消費電流を低減することができる。
【0132】以下に、第2の実施形態及びその各変形例
に用いる保護回路51を用いる効果について図面を用い
て説明する。
【0133】図9は、図8に示す高周波電力増幅器を用
いて、動作周波数と最大有能電力利得(Maximum availa
ble power gain)との関係をシミュレーションにより算
出した結果を示している。
【0134】図9に示すように、5GHz以上の高周波
帯域では、保護回路51を用いる場合と、保護回路を用
いない場合とはほぼ同一の最大有能電力利得を得られる
ことが分かる。これに対し、従来のダイオードを用いた
保護回路では、保護回路を用いない場合と比べて最大有
能電力利得が低下している。このように、保護回路51
を用いることにより、高周波特性の劣化を生じることな
くFET11を静電破壊から防ぐことが可能である。
【0135】なお、第1の実施形態、第2の実施形態及
びこれらの各変形例において、FET11と各回路を構
成する受動素子はGaAsからなる基板上にモノリシッ
クに形成されていると説明したが、これに限られず、各
回路を構成する受動素子は基板上にチップ部品を実装す
ることにより実現されていてもよい。また、基板はGa
Asに限らず、シリコンやサファイアを用いてもよく、
また、FET11は、例えば燐化インジウム(InP)
等その他の化合物半導体からなるMESFET若しくは
HEMT、又はポリシリコンからなるMOSFETであ
ってもよい。
【0136】
【発明の効果】本発明の第1の高周波回路装置又は第2
の高周波回路装置によると、保護回路はバイアス電圧に
よりインピーダンスが変化することがないので、高周波
回路装置の動作時にインピーダンスの整合ずれが生じる
ことがなく、高周波特性が劣化されない。その上、保護
回路のインピーダンスを所定の値に制御できるため、イ
ンピーダンス変換回路の一部として機能するので、整合
回路の構成を簡単にすることができる。
【0137】本発明の第3の高周波回路装置又は第4の
高周波回路装置によると、保護回路はバイアス電圧によ
りインピーダンスが変化することがないので、高周波回
路装置の動作時にインピーダンスの整合ずれが生じるこ
とがなく、高周波特性が劣化されない。その上、所定周
波数の入力信号に対して保護回路のインピーダンスが無
限大となるように設定できるので、入力信号を損失無く
伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る高周波回路装置
を示す回路図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態に係る高周波
回路装置の保護回路を示す平面図であり、(b)は
(a)のIIb−IIb線における断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る高周
波回路装置を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る高周波回路装置
を示す回路図である。
【図5】(a)は本発明の第2の実施形態に係る高周波
回路装置における保護回路を示す平面図であり、(b)
は(a)のVb−Vb線における断面図であり、(c)は接
地用貫通孔の一変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る保護回路におけ
るキャパシタの変形例を示し、(a)はキャパシタ用貫
通孔を溝状に形成する場合を示す平面図であり、(b)
及び(c)はキャパシタ用貫通孔に接地導体膜を形成す
る場合を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の第1変形例に係る電
界効果トランジスタを示す回路図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の第2変形例に係る電
界効果トランジスタを示す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る高周波回路装置
の動作周波数と最大電力利得との関係を示すグラフであ
る。
【図10】従来の高周波回路装置を示す回路図である。
【符号の説明】
11 FET(電界効果トランジスタ) 12 第1のインダクタ 13 抵抗器 14 第1のキャパシタ 15 第2のインダクタ 16 第2のキャパシタ 21 入力端子 22 出力端子 23 ドレイン電源端子 31 入力整合回路 32 出力整合回路 33 保護回路 34 ソースバイアス回路 35 ドレインバイアス回路 36 ブロックキャパシタ 41 基板 41a 接地用貫通孔 41b キャパシタ用貫通孔 42 接地導体膜(金属膜) 43 金属配線 44 接続部(導体膜) 44a 孔部導体層(金属膜) 44b 導体線路(線路部) 45 誘電体膜(絶縁膜) 51 保護回路 51a インダクタ 51b キャパシタ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を伝送する配線に設けられた
    保護回路であって、 一方の端子が前記配線と接続され、他方の端子が接地さ
    れたインダクタからなることを特徴とする保護回路。
  2. 【請求項2】 高周波信号を伝送する配線に設けられた
    保護回路であって、 一方の共通端子が前記配線と接続され、他方の端子が接
    地され、互いに並列に接続されたインダクタ及びキャパ
    シタからなることを特徴とする保護回路。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタは、絶縁膜と該絶縁膜を
    上下に挟む金属膜とからなることを特徴とする請求項2
    に記載の保護回路。
  4. 【請求項4】 前記金属膜は、金からなる単層膜又は白
    金及びチタンが順次積層された積層膜であることを特徴
    とする請求項3に記載の保護回路。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜は窒化シリコンからなること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の保護回路。
  6. 【請求項6】 主面と反対側の面である裏面に形成され
    た接地導体膜と、主面と裏面とを貫通する貫通孔とを有
    する基板の主面上に形成されており、前記貫通孔を通っ
    て前記接地導体膜と電気的に接続されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の保護回路。
  7. 【請求項7】 前記インダクタは前記基板上に形成され
    た導体線路からなることを特徴とする請求項6に記載の
    保護回路。
  8. 【請求項8】 前記導体線路は、金からなる単層膜又は
    白金及びチタンが順次積層された積層膜からなることを
    特徴とする請求項7に記載の保護回路。
  9. 【請求項9】 基板と、 前記基板の主面に形成された電界効果トランジスタと、 前記基板における主面と反対側の面である裏面上に形成
    された接地導体膜と、 前記電界効果トランジスタのゲートと前記接地導体膜と
    を電気的に接続する保護回路とを備えていることを特徴
    とする高周波回路装置。
  10. 【請求項10】 前記保護回路は、前記電界効果トラン
    ジスタの入力インピーダンスの整合をとるように設けら
    れていることを特徴とする請求項9に記載の高周波回路
    装置。
  11. 【請求項11】 基板と、 前記基板の主面に形成された電界効果トランジスタと、 前記基板における主面と反対側の面である裏面上に形成
    された接地導体膜と、 前記電界効果トランジスタのドレインと前記接地導体膜
    とを電気的に接続する保護回路とを備えていることを特
    徴とする高周波回路装置。
  12. 【請求項12】 前記保護回路は、前記電界効果トラン
    ジスタの出力インピーダンス整合をとるように設けられ
    ていることを特徴とする請求項11に記載の高周波回路
    装置。
  13. 【請求項13】 前記基板は、該基板の主面と裏面とを
    貫通する貫通孔を有し、 前記保護回路は、前記基板の主面上に形成され、前記貫
    通孔の壁面上部分が前記接地導体膜と接続された導体膜
    からなることを特徴とする請求項9〜12のうちのいず
    れか1項に記載の高周波回路装置。
  14. 【請求項14】 前記導体膜は、前記基板の主面上に形
    成された線路部を有していることを特徴とする請求項1
    3に記載の高周波回路装置。
  15. 【請求項15】 前記基板は化合物半導体からなり、 前記電界効果トランジスタは、ショットキ接合型である
    ことを特徴とする請求項9〜14のうちのいずれか1項
    に記載の高周波回路装置。
  16. 【請求項16】 前記保護回路を構成する素子と前記電
    界効果トランジスタと前記基板上にモノリシックに形成
    されていることを特徴とする請求項9〜15のうちのい
    ずれか1項に記載の高周波回路装置。
  17. 【請求項17】 高周波信号が入力される電界効果トラ
    ンジスタと、 互いに並列に接続されたインダクタ及びキャパシタから
    なり、一方の共通端子が前記電界効果トランジスタのゲ
    ートと接続され、他方の共通端子が接地された保護回路
    とを備え、 前記保護回路は前記高周波信号の周波数に対して開放状
    態であることを特徴とする高周波回路装置。
  18. 【請求項18】 高周波信号が入力される電界効果トラ
    ンジスタと、 互いに並列に接続されたインダクタ及びキャパシタから
    なり、一方の共通端子が前記電界効果トランジスタのド
    レインと接続され、他方の共通端子が接地された保護回
    路とを備え、 前記保護回路は前記高周波信号の周波数に対して開放状
    態であることを特徴とする高周波回路装置。
  19. 【請求項19】 前記保護回路は、主面と反対側の面で
    ある裏面に形成された接地導体膜と、主面と裏面とを貫
    通する貫通孔とを有する基板の主面上に形成されてお
    り、 前記保護回路における接地された共通端子は、前記貫通
    孔を通って前記接地導体膜と電気的に接続されているこ
    とを特徴とする請求項17又は18に記載の高周波回路
    装置。
  20. 【請求項20】 互いに並列に接続されたキャパシタ及
    び抵抗器からなり、一方の共通端子が前記電界効果トラ
    ンジスタのソースと接続され、他方の共通端子が接地さ
    れたバイアス回路をさらに備えていることを特徴とする
    請求項17又は18に記載の高周波回路装置。
  21. 【請求項21】 前記保護回路及びバイアス回路は、主
    面と反対側の面である裏面に形成された接地導体膜と、
    主面と裏面とを貫通する複数の貫通孔とを有する基板上
    に形成されており、 前記保護回路及びバイアス回路における接地された各共
    通端子は、前記複数の貫通孔うちの1つを通って前記接
    地導体膜と電気的に接続されていることを特徴とする請
    求項20に記載の高周波回路装置。
  22. 【請求項22】 前記基板は化合物半導体からなり、 前記電界効果トランジスタは、ショットキ接合型である
    ことを特徴とする請求項19〜21のうちのいずれか1
    項に記載の高周波回路装置。
  23. 【請求項23】 前記保護回路を構成する素子と前記電
    界効果トランジスタと前記基板上にモノリシックに形成
    されていることを特徴とする請求項19〜22のうちの
    いずれか1項に記載の高周波回路装置。
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JP2020013632A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 富士通コンポーネント株式会社 高周波モジュール

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