JP2003274371A - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003274371A JP2002076062A JP2002076062A JP2003274371A JP 2003274371 A JP2003274371 A JP 2003274371A JP 2002076062 A JP2002076062 A JP 2002076062A JP 2002076062 A JP2002076062 A JP 2002076062A JP 2003274371 A JP2003274371 A JP 2003274371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタレース映像信号をプログレッシブ映像
信号に変換するに際し、画面上を水平方向に移動する字
幕などを含む画像の画質劣化を抑止する。 【解決手段】 ステップS1で、フィールド画像Ft
の補間ラインがフィールド内補間される。ステップS2
で、フィールド画像Ft,Ft-1が垂直方向にフィルタリ
ングされ、ステップS3で、フィールド間動きベクトル
mv1と、水平方向のフィールド間動きベクトルmv2
が検出され、ステップS4で、水平方向に限定したフレ
ーム間動きベクトルdmv2が検出される。ステップS
5で、最終的なフィールド間動きベクトルが選択され
る。本発明は、例えば、テレビジョン受像機やDVDプレ
ーヤなどに適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、例えば、
インタレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映
像信号に変換する場合に好適な画像処理装置および方
法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送による映像信号、ビデ
オカセットやDVD(Digital VersatileDisc)などの記録メ
ディアに録画されている映像信号などは、ODDフィール
ド画像とEVENフィールド画像が交互に配置されたインタ
レース方式である。
【0003】インタレース方式に対し、フィールド画像
の2倍の垂直解像度を有するフレーム画像が連続的に配
置された映像信号は、プログレッシブ方式と称される。
【0004】従来、より垂直解像度が高い高画質な映像
を表示することを目的として、インタレース方式の映像
信号(以下、インタレース映像信号と記述する)を、プ
ログレッシブ方式の映像信号(以下、プログレッシブ映
像信号と記述する)に変換してから表示させるテレビジ
ョン受像機、DVDプレーヤなどが存在する。
【0005】図1は、そのようなテレビジョン受像機、
DVDプレーヤなどに搭載される、インタレース映像信号
をプログレッシブ映像信号に変換する(換言すれば、フ
ィールド画像をフレーム画像に変換する)従来の回路
(以下、第1の従来回路と記述する)の構成の一例を示
している。
【0006】第1の従来回路において、入力端子1から
入力されるフィールド画像Ftは、フィールドメモリ
2、および動きベクトル検出回路5に供給される。フィ
ールドメモリ2は、入力されたフィールド画像Ftを1
フィールド周期だけ遅延して、フィールド内補間回路
3、およびフィールドメモリ4に出力する。以下、フィ
ールド画像Ftに対して1フィールド以前のフィールド
画像を、フィールド画像Ft -1と記述する。
【0007】フィールド内補間回路3は、入力されたフ
ィールド画像Ft-1に存在しないライン(例えば、フィ
ールド画像Ft-1がODDフィールド画像である場合、EVEN
ラインを指す。以下、補間ラインと記述する)の画素
を、存在するラインの画素を用いて補間することによ
り、補間されたフィールド画像F’t-1を生成して混合
回路8に出力する。補間の方法は、例えば、フィールド
画像Ft-1がODDフィールド画像である場合、補間ライン
であるEVENラインの画素として、その上下にそれぞれ存
在するODDラインの2画素の平均値を適用する。
【0008】フィールドメモリ4は、入力されたフィー
ルド画像Ft-1を1フィールド周期だけ遅延して、動き
ベクトル検出回路5、および水平垂直移動回路6に出力
する。以下、フィールド画像Ftに対して2フィールド
以前のフィールド画像を、フィールド画像Ft-2と記述
する。
【0009】動きベクトル検出回路5は、ブロックマッ
チング法により、入力された2フィールド周期分だけ間
隔が空いたフィールド画像Ft,Ft-2の画面上における
被写体のフレーム間動きベクトルを算出し、算出したフ
レーム間動きベクトルの信頼度を示すブロック差分値と
ともに水平垂直移動回路6に出力する。また、動きベク
トル検出回路5は、フレーム間動きベクトルの信頼度を
示すブロック差分値を混合比判定回路7にも出力する。
【0010】水平垂直移動回路6は、動きベクトル検出
回路5から入力されたフレーム間動きベクトルの1/2
(すなわち、1フィールド周期分に相当する動きベクト
ル)だけ、フィールドメモリ4から入力されたフィール
ド画像Ft-2を平行移動して混合回路8に出力する。
【0011】混合比判定回路7は、動きベクトル検出回
路5から入力された、フレーム間動きベクトルの信頼度
を示すブロック差分値に基づき、混合回路8における、
補間されたフィールド画像F’t-1と平行移動されたフ
ィールド画像Ft-2との同一座標に位置する画素のブロ
ック単位の混合比を決定して混合回路8に出力する。例
えば、ブロック差分値に基づき、フレーム間動きベクト
ルの信頼度が高いと判定できる場合、フィールド画像F
t-2の画素を混合する割合が多く、補間されたフィール
ド画像F’t-1の画素を混合する画素の割合が少なくな
るように混合比を決定する。反対に、動きベクトルの信
頼度が低いと判定できる場合、フィールド画像Ft-2
画素を混合する割合が少なく、補間されたフィールド画
像F’t-1の画素を混合する割合が多くなるように混合
比を決定する。
【0012】混合回路8は、混合比判定回路7から入力
された混合比に基づき、補間されたフィールド画像F’
t-1と平行移動されたフィールド画像Ft-2との同一座標
に位置する画素を混合することにより、フィールド画像
t-1に対応する補間ラインを生成して倍速変換回路9
に出力する。倍速変換回路9は、フィールドメモリ2か
ら出力されたフィールド画像Ft-1に実在するライン
と、混合回路8から入力された、フィールド画像Ft-1
に対応する補間ラインとを、入力時の2倍の水平走査周
期で交互に出力することによってフレーム画像(順次走
査画像)Ht-1を生成し、出力端子10を介して後段に
出力する。
【0013】次に、図1に示した第1の従来回路の問題
点について説明する。第1の従来回路では、フィールド
画像Ft,Ft-2のフレーム間動きベクトルを検出し、そ
れをフィールド画像Ft-1に対応する補間ラインを生成
する過程において利用しているので、例えば、1フレー
ム期間内において、被写体の動きが隣接するブロックを
飛び越えて移動するほど速い場合、生成されるフレーム
画像に画質の劣化が生じてしまうことがある。
【0014】例えば、図2A乃至図2Cにそれぞれ示す
フィールド画像Ft-2乃至Ftのように、フィールド画像
t-2においてはブロック(2−b)の存在した円形物
体が、フィールド画像Ft-1においてはブロック(2−
c)に移動し、フィールド画像Ftにおいてはブロック
(2−d)に移動したような場合、フィールド画像Ft
-1のブロック(2−c)に対応するフレーム間動きベク
トルは、フィールド画像Ft-2のブロック(2−c)と
フィールド画像Ftのブロック(2−c)とに基づいて
検出されるので、いまの場合、ブロック(2−c)のフ
レーム間動きベクトルは高い信頼度で0と検出される。
【0015】したがって、混合回路8が出力するフィー
ルド画像Ft-1に対応する補間ラインは、水平垂移動回
路6からの直実質的には平行移動されていないフィール
ド画像Ft-2の画素が高い割合で混合されて生成された
ものとなるので、倍速変換回路9から出力されるフレー
ム画像Ht-1は、図3に示すように、移動する円形物体
に水平方向の隙間が生じてしまう問題がある。
【0016】このような、被写体の移動速度が速い場合
に生じ得る問題を解決する方法として、例えば、図4に
示すような回路(以下、第2の従来回路と記述する)が
存在する。
【0017】第2の従来回路において、入力端子21か
ら入力されるフィールド画像Ftは、フィールド内補間
回路21、垂直フィルタ22、フィールドメモリ23、
および倍速変換回路29に供給される。
【0018】フィールド内補間回路21は、入力された
フィールド画像Ftの補間ラインの画素を、存在するラ
インの画素を用いて補間することにより、補間されたフ
ィールド画像F’tを生成して混合回路8に出力する。
補間の方法は、例えば、フィールド画像FtがODDフィー
ルド画像である場合、補間ラインであるEVENラインの画
素d1として、その上下に存在するODDラインの画素d
0,d2の平均値を適用する。
【0019】垂直フィルタ22は、入力されたフィール
ド画像Ftに対して垂直方向にフィルタリングして、具
体的には、例えば図5Aに示すように、フィールド画像
tに実在しない水平ライン上(図中におけるline0乃
至line4)の画素を、その上下にそれぞれ実在するライ
ンの画素を加重平均演算(例えば、上の画素×3/4+
下の画素×1/4)することによって算出して、動きベ
クトル検出回路25に出力する。
【0020】フィールドメモリ23は、入力されたフィ
ールド画像Ftを1フィールド周期だけ遅延したフィー
ルド画像Ft-1を、垂直フィルタ24、および水平垂直
移動回路26に出力する。
【0021】垂直フィルタ24は、入力されたフィール
ド画像Ft-1に対して垂直方向にフィルタリングして、
具体的には、垂直フィルタ22と同様、例えば図5Aに
示すように、フィールド画像Ft-1に実在しない水平ラ
イン上(図中におけるline0乃至4)の画素を、その上
下にそれぞれ実在するラインの画素を加重平均演算(例
えば、上の画素×1/4+下の画素×3/4)すること
によって算出して、動きベクトル検出回路25に出力す
る。
【0022】動きベクトル検出回路25は、ブロックマ
ッチング法により、垂直方向にフィルタリングされてい
るフィールド画像Ft,Ft-1の画面上における被写体の
フィールド間動きベクトルを算出し、算出したフィール
ド間動きベクトルの信頼度を示すブロック差分値ととも
に水平垂直移動回路26に出力する。また、動きベクト
ル検出回路25は、フレーム間動きベクトルの信頼度を
示すブロック差分値を混合比判定回路27にも出力す
る。
【0023】水平垂直移動回路26は、動きベクトル検
出回路5から入力されたフィールド間動きベクトルだ
け、フィールドメモリ23から入力されたフィールド画
像Ft- 1を平行移動して混合回路28に出力する。
【0024】混合比判定回路27は、動きベクトル検出
回路25から入力された、フィールド間動きベクトルの
信頼度を示すブロック差分値に基づき、混合回路28に
おける、補間されたフィールド画像F’tと平行移動さ
れたフィールド画像Ft-1との同一座標に位置する画素
のブロック単位の混合比を決定して混合回路8に出力す
る。例えば、ブロック差分値に基づき、フィールド間動
きベクトルの信頼度が高いと判定できる場合、フィール
ド画像Ft-1の画素を混合する割合が多く、補間された
フィールド画像F’tの画素を混合する画素の割合が少
なくなるように混合比を決定する。反対に、フィールド
動きベクトルの信頼度が低いと判定できる場合、フィー
ルド画像Ft-1の画素を混合する割合が少なく、補間さ
れたフィールド画像F’tの画素を混合する割合が多く
なるように混合比を決定する。
【0025】混合回路28は、混合比判定回路7から入
力された混合比に基づき、補間されたフィールド画像
F’tと平行移動されたフィールド画像Ft-1との同一座
標に位置する画素を混合することにより、フィールド画
像Ftに対応する補間ラインを生成して倍速変換回路2
9に出力する。倍速変換回路29は、入力端子21から
のフィールド画像Ftのラインと、混合回路28から入
力された、フィールド画像Ftに対応する補間ラインと
を、2倍の水平走査周期で交互に出力することによって
フレーム画像(順次走査画像)Htを生成し、出力端子
30を介して後段に出力する。
【0026】以上のように、第2の従来回路では、フィ
ールド画像Ft,Ft-1のフィールド間動きベクトルを検
出し、それをフィールド画像Ft-1に対応する補間ライ
ンを生成する過程において利用しているので、例えば、
1フレーム期間内において、隣接するブロックを飛び越
えて移動するほど速い被写体の動きにも対応して、動き
ベクトルを検出することが可能である。しかしながら、
垂直方向にフィルタリングしたフィールド画像Ft,F
t-1に基づいて、フィールド間動きベクトルを検出する
ことに起因して、動きベクトルの垂直成分を誤検出して
しまう可能性が存在する。
【0027】具体的に説明する。例えば、被写体に2ラ
イン幅の横線パターンを有する被写体が静止して存在し
ている場合、図5Aに示すようにフィールド画像Ft-1
に横線パターンの下側が現れ、フィールド画像Ftに横
線パターンの上側が現れる状態(以下、phase1と記述
する)と、図6Aに示すようにフィールド画像Ft-1
横線パターンの上側が現れ、フィールド画像Ftに横線
パターンの下側が現れる状態(以下、phase2と記述す
る)が発生し得る。なお、各画素の横の数値(100,
200など)は、各画素の信号レベルを示している。
【0028】phase1において、垂直フィルタ22,2
4からそれぞれ出力される、垂直方向にフィルタリング
されたフィールド画像Ft,Ft-1は、図5Bに示すとお
りである。
【0029】すなわち、例えば、フィールド画像Ft-1
のline1の画素は125(=実在する上の画素(20
0)×1/4+実在する下の画素(100)×3/4)
と算出され、フィールド画像Ft-1のline2の画素は1
75(=実在する上の画素(100)×1/4+実在す
る下の画素(200)×3/4)と算出され、フィール
ド画像Ft-1のline3の画素は200(=実在する上の
画素(200)×1/4+実在する下の画素(200)
×3/4)と算出される。
【0030】また例えば、フィールド画像Ftのline1
の画素は125(=実在する上の画素(100)×3/
4+実在する下の画素(200)×1/4)と算出さ
れ、フィールド画像Ftのline2の画素は200(=実
在する上の画素(200)×3/4+実在する下の画素
(200)×1/4)と算出され、フィールド画像Ft
のline3の画素は200(=実在する上の画素(20
0)×3/4+実在する下の画素(200)×1/4)
と算出される。
【0031】同様に、phase1において、垂直フィルタ
22,24からそれぞれ出力される、垂直方向にフィル
タリングされたフィールド画像Ft,Ft-1は、図6Bに
示すとおりである。
【0032】すなわち、例えば、フィールド画像Ft-1
のline1の画素は125(=実在する上の画素(20
0)×1/4+実在する下の画素(100)×3/4)
と算出され、フィールド画像Ft-1のline2の画素は1
75(=実在する上の画素(100)×1/4+実在す
る下の画素(200)×3/4)と算出され、フィール
ド画像Ft-1のline3の画素は200(=実在する上の
画素(200)×1/4+実在する下の画素(200)
×3/4)と算出される。
【0033】また例えば、フィールド画像Ftのline1
の画素は175(=実在する上の画素(200)×3/
4+実在する下の画素(100)×1/4)と算出さ
れ、フィールド画像Ftのline2の画素は125(=実
在する上の画素(100)×3/4+実在する下の画素
(200)×1/4)と算出され、フィールド画像Ft
のline3の画素は200(=実在する上の画素(20
0)×3/4+実在する下の画素(200)×1/4)
と算出される。
【0034】ここで、垂直方向にフィルタリングされた
フィールド画像Ftの3ライン(line1乃至line3)を
1つのブロックとして、ブロックマッチング法を用いる
場合を考慮すると、phase1においては、フィールド画
像Ftの3ライン(line1乃至line3)に対して最も相
関が高いブロックとしてフィールド画像Ft-1のline1
乃至line3が検出される。したがって、phase1におい
て、当該ブロックのフィールド間動きベクトルの垂直成
分は誤検出されることなく0と検出される。
【0035】それに対して、phase2においては、フィ
ールド画像Ftの3ライン(line1乃至line3)に対し
て最も相関が高いブロックとしてフィールド画像Ft-1
のline0乃至line2が検出される。したがって、phase
2において、当該ブロックのフィールド間動きベクトル
の垂直成分とはされず、誤検出されることなる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】このような第2の従来
回路の問題点を解決する方法として、例えば特開平8−
163573号公報には、画像データの圧縮処理に用い
ることを目的として、フィールド間動きベクトルを検出
した後、フィールド間動きベクトルの検出処理で求めら
れた移動位置を中心として、さらにフレーム間ベクトル
を検出することにより、動きベクトル検出の正確性を高
めるようにした技術(以下、先願技術と記述する)が存
在する。
【0037】しかしながら、先願技術のように、フィー
ルド間動きベクトルとフレーム間動きベクトルの両方を
検出する方法は、処理に時間がかかることや回路規模が
大きくなるという課題があった。
【0038】また、先願技術では、画面上を水平方向に
移動する字幕などを含む画像を処理した場合、画質劣化
が目立ってしまう課題があった。
【0039】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、インタレース映像信号をプログレッシブ映
像信号に変換するに際し、比較的小さい回路規模で、か
つ、短い時間で処理を終了させることができ、さらに、
画面上を水平方向に移動する字幕などを含む画像の画質
劣化を抑止できるようにすることを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、インタレース映像信号を構成する連続した第1乃至
第3のフィールド画像のうち、第2および第3のフィー
ルド画像に対応するブロック単位のフィールド間動きベ
クトルを検出するフィールド間動きベクトル検出手段
と、第2および第3のフィールド画像に対応するブロッ
ク単位の水平方向に限定したフィールド間水平方向動き
ベクトルを検出するフィールド間水平方向動きベクトル
検出手段と、フィールド間水平方向動きベクトルに基づ
き、第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移
動手段と、水平移動手段によって移動された第1のフィ
ールド画像、および第3のフィールド画像に対応するブ
ロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平方向動
きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベクトル
検出手段と、フィールド間動きベクトルの信頼度を示す
第1の評価値と、フレーム間水平方向動きベクトルの信
頼度を示す第2の評価値とを比較する比較手段と、比較
手段による比較結果に対応して、フィールド間動きベク
トルおよびフィールド間水平方向動きベクトルの一方を
最終的な動きベクトルに決定する決定手段とを含むこと
を特徴とする。
【0041】前記比較手段は、1ライン毎に水平動きブ
ロックの数をカウントし、水平動きブロックの数に対応
して第1の評価値をオフセットした後、第2の評価値と
比較するようにすることができる。
【0042】前記水平移動手段は、1ライン分の画素を
記憶する1以上のバッファメモリと、バッファメモリの
書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを発生するア
ドレス発生手段とを含むようにすることができ、前記ア
ドレス発生手段は、書き込みアドレスとしてシリアルな
値を発生するとともに、発生した書き込みアドレスにフ
ィールド間水平方向動きベクトルを2倍した値および所
定のオフセット値を加算することによって読み出しアド
レスを発生するようにすることができる。
【0043】本発明の画像処理装置は、第3のフィール
ド画像に対応する補間ラインの画素をフィールド内補間
によって生成するフィールド内補間手段と、最終的な動
きベクトルに基づき、第2のフィールド画像を平行移動
する平行移動手段と、フィールド内補間手段によって生
成された補間ラインの画素に、平行移動手段によって平
行移動された第2のフィールド画像の対応する画素を混
合する混合手段とをさらに含むことができる。
【0044】本発明の画像処理装置は、第3のフィール
ド画像に存在する水平エッジを検出する水平エッジ検出
手段と、平行移動手段によって平行移動された第2のフ
ィールド画像の画素のうち、水平エッジ検出手段によっ
て検出された水平エッジに隣接する画素を修正する修正
手段とをさらに含むことができる。
【0045】本発明の画像処理装置は、フレーム間水平
方向動きベクトルに対応して発生される1/2画素動き
フラグに基づき、混合手段の出力または修正手段の出力
を、補間ラインのブロック単位の画素として選択する選
択手段をさらに含むことができる。
【0046】本発明の画像処理方法は、インタレース映
像信号を構成する連続した第1乃至第3のフィールド画
像のうち、第2および第3のフィールド画像に対応する
ブロック単位のフィールド間動きベクトルを検出するフ
ィールド間動きベクトル検出ステップと、第2および第
3のフィールド画像に対応するブロック単位の水平方向
に限定したフィールド間水平方向動きベクトルを検出す
るフィールド間水平方向動きベクトル検出ステップと、
フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、第1のフ
ィールド画像を水平方向に移動する水平移動ステップ
と、水平移動ステップの処理で移動された第1のフィー
ルド画像、および第3のフィールド画像に対応するブロ
ック単位の水平方向に限定したフレーム間水平方向動き
ベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベクトル検
出ステップと、フィールド間動きベクトルの信頼度を示
す第1の評価値と、フレーム間水平方向動きベクトルの
信頼度を示す第2の評価値とを比較する比較ステップ
と、比較ステップの比較結果に対応して、フィールド間
動きベクトルおよびフィールド間水平方向動きベクトル
の一方を最終的な動きベクトルに決定する決定ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0047】本発明の記録媒体のプログラムは、インタ
レース映像信号を構成する連続した第1乃至第3のフィ
ールド画像のうち、第2および第3のフィールド画像に
対応するブロック単位のフィールド間動きベクトルを検
出するフィールド間動きベクトル検出ステップと、第2
および第3のフィールド画像に対応するブロック単位の
水平方向に限定したフィールド間水平方向動きベクトル
を検出するフィールド間水平方向動きベクトル検出ステ
ップと、フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、
第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移動ス
テップと、水平移動ステップの処理で移動された第1の
フィールド画像、および第3のフィールド画像に対応す
るブロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平方
向動きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベク
トル検出ステップと、フィールド間動きベクトルの信頼
度を示す第1の評価値と、フレーム間水平方向動きベク
トルの信頼度を示す第2の評価値とを比較する比較ステ
ップと、比較ステップの比較結果に対応して、フィール
ド間動きベクトルおよびフィールド間水平方向動きベク
トルの一方を最終的な動きベクトルに決定する決定ステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0048】本発明のプログラムは、インタレース映像
信号を構成する連続した第1乃至第3のフィールド画像
のうち、第2および第3のフィールド画像に対応するブ
ロック単位のフィールド間動きベクトルを検出するフィ
ールド間動きベクトル検出ステップと、第2および第3
のフィールド画像に対応するブロック単位の水平方向に
限定したフィールド間水平方向動きベクトルを検出する
フィールド間水平方向動きベクトル検出ステップと、フ
ィールド間水平方向動きベクトルに基づき、第1のフィ
ールド画像を水平方向に移動する水平移動ステップと、
水平移動ステップの処理で移動された第1のフィールド
画像、および第3のフィールド画像に対応するブロック
単位の水平方向に限定したフレーム間水平方向動きベク
トルを検出するフレーム間水平方向動きベクトル検出ス
テップと、フィールド間動きベクトルの信頼度を示す第
1の評価値と、フレーム間水平方向動きベクトルの信頼
度を示す第2の評価値とを比較する比較ステップと、比
較ステップの比較結果に対応して、フィールド間動きベ
クトルおよびフィールド間水平方向動きベクトルの一方
を最終的な動きベクトルに決定する決定ステップとをコ
ンピュータに実行させることを特徴とする。
【0049】本発明の画像処理装置および方法、並びに
プログラムにおいては、インタレース映像信号を構成す
る連続した第1乃至第3のフィールド画像のうち、第2
および第3のフィールド画像に対応するブロック単位の
フィールド間動きベクトルが検出され、第2および第3
のフィールド画像に対応するブロック単位の水平方向に
限定したフィールド間水平方向動きベクトルが検出さ
れ、フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、第1
のフィールド画像が水平方向に移動される。また、移動
された第1のフィールド画像、および第3のフィールド
画像に対応するブロック単位の水平方向に限定したフレ
ーム間水平方向動きベクトルが検出され、フィールド間
動きベクトルの信頼度を示す第1の評価値と、フレーム
間水平方向動きベクトルの信頼度を示す第2の評価値と
が比較されて、その比較結果に対応して、フィールド間
動きベクトルおよびフィールド間水平方向動きベクトル
の一方が最終的な動きベクトルに決定される。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態である順次
走査線変換装置の構成例について、図7を参照して説明
する。この順次走査線変換装置は、入力されるインタレ
ース映像信号をプログレッシブ映像信号に変換するもの
である。
【0051】入力端子41は、順次入力されるインタレ
ース映像信号を構成するフィールド画像Ftを、フィー
ルドメモリ42、垂直フィルタ44、水平動きベクトル
検出回路48、フィールド内補間回路49、水平エッジ
検出回路52、および倍速変換回路58に供給する。
【0052】フィールドメモリ42は、入力端子41か
らのフィールド画像Ftを1フィールド周期だけ遅延し
て、フィールドメモリ43、垂直フィルタ45、および
動きベクトル検出回路46に出力する。フィールドメモ
リ43は、フィールドメモリ42から入力されるフィー
ルド画像Ft-1を1フィールド周期だけ遅延して、水平
移動回路47に出力する。
【0053】垂直フィルタ44は、図4の垂直フィルタ
22と同様に、入力端子41からのフィールド画像Ft
に対し、垂直方向のフィルタリング処理を施して動きベ
クトル検出回路46に出力する。同様に、垂直フィルタ
45は、フィールドメモリ42からのフィールド画像F
t-1に対し、垂直方向のフィルタリング処理を施して動
きベクトル検出回路46に出力する。
【0054】動きベクトル検出回路46は、垂直フィル
タ44からの垂直方向にフィルタリングされたフィール
ド画像Ftに、座標(x,y)を中心とする水平P画
素、垂直Qラインの基準ブロックを設定するとともに、
垂直フィルタ45からの垂直方向にフィルタリングされ
たフィールド画像Ft-1に、基準ブロックと同サイズで
あって座標(x+mx,y+my)を中心とする参照ブ
ロックを設定し、ブロックマッチング法により、垂直方
向にフィルタリングされているフィールド画像F t,F
t-1の画面上における被写体のフィールド間動きベクト
ルmv1を検出する。このとき、探索範囲を示すmx,
myは、それぞれ、−MX乃至+MX、または−MY乃
至+MYの範囲で変動される。
【0055】動きベクトル検出回路46は、検出したフ
ィールド間動きベクトルmv1とともに、その信頼度を
示すブロック差分値df1をベクトル判定回路50に出
力する。ここで、ブロック差分値とは、基準ブロックと
参照ブロックとの対応する画素同士の差分のブロック単
位の積算値を指し、ブロック差分値df1は、その最小
値を指す。
【0056】さらに、動きベクトル検出回路46は、垂
直フィルタ45からの垂直方向にフィルタリングされた
フィールド画像Ft-1に、基準ブロックと同サイズであ
って座標(x+mx,y)を中心とする参照ブロックを
設定し、ブロックマッチング法により、垂直方向にフィ
ルタリングされているフィールド画像Ft,Ft-1の画面
上における被写体の水平方向のフィールド間動きベクト
ルmv2を検出し、水平移動回路47およびベクトル判
定回路50に出力する。なお、実際には、フィールド間
動きベクトルmv2を改めて検出する必要はなく、フィ
ールド間動きベクトルmv1を検出する過程の結果を流
用する。
【0057】水平移動回路47は、フィールドメモリ4
3からのフィールド画像Ft-2を、動きベクトル検出回
路46からの水平方向のフィールド間動きベクトルmv
2の2倍だけ移動して水平動きベクトル検出回路48に
出力する。
【0058】図8は、例えば水平8画素×垂直4ライン
を1ブロックとした場合における水平移動回路47の構
成例を示している。
【0059】水平移動回路47は、動きベクトル検出回
路46から入力される水平方向のフィールド間動きベク
トルmv2を2倍する乗算回路61、水平移動量(2・
mv2)に基づき、書き込みアドレスおよび読み出しア
ドレスを発生するアドレス発生回路62、上段から入力
されるフィールド画像Ft-1の1ライン分の画素を1ラ
イン周期だけ遅延して後段に出力するラインバッファ6
4,66、および68、並びに、入力される1ライン分
の画素を、アドレス発生回路62によって発生された読
み出しアドレスに書き込み、またアドレス発生回路62
によって発生された読み出しアドレスから水平8画素単
位で読み出すバッファメモリ63,65,67、および
69から構成される。
【0060】図9は、アドレス発生回路62によって発
生される書き込みアドレスおよび読み出しアドレスの一
例を示している。例えば、バッファメモリ63,65,
67、および69のそれぞれに入力される1ライン分の
各画素に対しては、図9Aに示すように、1ずつインク
リメントした書き込みアドレス(図9の場合、13乃至
27)が発生される。このとき順次入力された水平8画
素×垂直4ラインのブロックの水平移動量が、図9Bに
示すように0,−4,4である場合、次式に基づいて読
み出しアドレスが発生される。 読み出しアドレス=書き込みアドレス+水平移動量−オ
フセット値
【0061】図9の場合、1ずつインクリメントして発
生された書き込みアドレス13乃至27に対応し、書き
込みアドレス5乃至7、4乃至11、20乃至23が発
生される。ただし、いまの場合、オフセット値は8とさ
れている。
【0062】水平移動回路47においては、バッファメ
モリ63,65,67、および69がアドレス発生回路
62によって発生された読み出しアドレスに従って画素
を書き込み、その後、アドレス発生回路62によって発
生された読み出しアドレスに従って画素を読み出すの
で、フィールドメモリ43から入力されるフィールド画
像Ft-2を、ブロック単位で速やかに水平方向の移動す
ることが可能である。
【0063】図7に戻る。水平動きベクトル検出回路4
8は、入力端子41からのフィールド画像Ftに、座標
(x,y)を中心とする水平方向がP画素、垂直方向が
Qラインの基準ブロックを設定するとともに、水平移動
回路47から入力される、水平方向に移動されたフィー
ルド画像Ft-2に、基準ブロックと同サイズであって座
標(x+mx,y)を中心とする参照ブロックを設定
し、ブロックマッチング法により、水平方向に限定した
フレーム間動きベクトルdmv2を検出する。このと
き、探索範囲を示すmxは、広範囲で変動させる必要は
なく、例えば、−3乃至+3程度の範囲で変動させる。
【0064】このように、mxの探索範囲を−3乃至+
3程度の狭い範囲とすることは、水平動きベクトル検出
回路48の回路規模を削減できるだけでなく、水平方向
に限定したフレーム間動きベクトルdmv2が、水平方
向のフィールド間動きベクトルmv2に比較して著しく
大きな値として誤検出されることを抑止することができ
る。
【0065】水平動きベクトル検出回路48は、検出し
た水平方向のフレーム間動きベクトルdmv2ととも
に、その信頼度を示すブロック差分値df2をベクトル
判定回路50に出力する。
【0066】フィールド内補間回路49は、入力端子4
1からのフィールド画像Ftに対応する補間ラインの画
素を、存在するラインの画素を用いて補間することによ
り、補間されたフィールド画像F’tを生成してエッジ
処理回路55に出力する。補間の方法は、例えば、フィ
ールド画像FtがODDフィールド画像である場合、補間ラ
インであるEVENラインの画素として、その上下にそれぞ
れ存在するODDラインの2画素の平均値を適用する。
【0067】ベクトル判定回路50は、動きベクトル検
出回路46からのフィールド間動きベクトルmv1およ
び水平方向のフィールド間動きベクトルmv2の一方を
最終的なフィールド間動きベクトルに選択して水平垂直
移動回路51に出力するとともに、ブロック差分値df
1,df2の一方を相関レベル信号として混合比判定回
路53に出力し、さらに、1/2画素動きフラグを生成
してセレクタ56に出力する。
【0068】図10は、ベクトル判定回路50の構成例
を示している。ベクトル判定回路50において、計数回
路81は、1ライン上のブロック(水平P画素)のう
ち、対応する比較回路89(後述)の比較結果が0であ
るもの(以下、水平動きブロック)を計数して保持回路
83に出力する。計数回路82は、1ライン上に存在す
るブロック(水平P画素)を計数して保持回路85に出
力する。乗算回路84は、保持回路83に保持されてい
る、1ライン上に存在する水平動きブロックの数に所定
数nを乗算して比較回路86に出力する。比較回路86
は、水平動きブロックの数に所定数nが乗算された値
と、保持回路85に保持されている、1ライン上に存在
する全ブロック数を比較して、その比較結果をセレクタ
87に出力する。
【0069】セレクタ87は、比較回路86からの比較
結果に基づき、所定のオフセット値ofst1または0を加
算回路88に出力する。具体的には、比較回路86の比
較結果が、「1ライン上に存在する全ブロック数の方が
小さい」である場合、所定のオフセット値ofst1を加算
回路88に出力し、比較回路86の比較結果が、「1ラ
イン上に存在する全ブロック数の方が小さい」ではない
場合、0を加算回路88に出力する。
【0070】加算回路88は、動きベクトル検出回路4
6からのブロック差分値df1に、セレクタ87の出力
(所定のオフセット値ofst1、または0)を加算し、ブ
ロック差分値df3として比較回路89に出力する。比
較回路89は、水平動きベクトル検出回路48からのブ
ロック差分値df2と、加算回路88からのブロック差
分値df3を比較し、ブロック差分値df2の方が小さ
いと判定された場合には1を発生し、ブロック差分値d
f2の方が小さいと判定されなかった場合には0を発生
して、比較結果として計数回路81、セレクタ90、お
よびアンド回路93に出力する。
【0071】セレクタ90は、比較回路89からの比較
結果に基づき、動きベクトル検出回路46からのブロッ
ク差分値df1、または水平動きベクトル検出回路48
からのブロック差分値df2を、相関レベル信号として
混合比判定回路53に出力する。具体的には、比較回路
89からの比較結果が1である場合、ブロック差分値d
f2を相関レベル信号として出力し、比較回路89から
の比較結果が0である場合、ブロック差分値df1を相
関レベル信号として出力する。また、セレクタ90は、
比較回路89からの比較結果をセレクタ91に供給す
る。
【0072】セレクタ91は、比較回路89の比較結果
に基づき、動きベクトル検出回路46からのフィールド
間動きベクトルmv1または水平方向のフィールド間動
きベクトルmv2を、最終的なフィールド間動きベクト
ルとして水平垂直移動回路51に出力する。具体的に
は、比較回路89の比較結果が1である場合、フィール
ド間動きベクトルmv2を最終的なフィールド間動きベ
クトルとして出力し、比較回路89の比較結果が0であ
る場合、水平方向のフィールド間動きベクトルmv1を
最終的なフィールド間動きベクトルとして出力する。
【0073】不一致判定回路92は、水平動きベクトル
検出回路48からの水平方向のフレーム間動きベクトル
dmv2が0であるか否かを判定し、水平方向のフレー
ム間動きベクトルdmv2が0ではない場合、1をアン
ド回路93に出力する。反対に、水平方向のフレーム間
動きベクトルdmv2が0である場合、0をアンド回路
93に出力する。
【0074】アンド回路93は、比較回路89からの比
較結果と、不一致判定回路92からの出力との論理積
を、1/2画素フラグとしてセレクタ56に出力する。
【0075】すなわち、1/2画素フラグが1とされる
場合は、水平方向のフレーム間動きベクトルdmv2が
0ではなく、−3,−2,−1,1,2,3のいずれか
である。水平方向のフレーム間動きベクトルdmv2が
−3,−1,1、または3である場合には、対応するフ
ィールド間での画素の実際の動きは−1.5,−0.
5,0.5、または1.5であるが、対応するフィール
ド間動きベクトルmv2は整数単位で算出されるので、
フィールド間動きベクトルmv2と実際の動きとの間に
は1/2画素だけずれが存在することになる。1/2画
素フラグが1とされる場合は、このずれが発生している
ことを示すことになる。
【0076】なお、水平方向のフレーム間動きベクトル
dmv2が−2または2である場合には、フィールド間
動きベクトルmv2と実際の動きとの間にずれは存在し
ないが、フィールド間動きベクトルmv2の精度落ちて
いると考えられるので、1/2画素フラグが1とされ
る。
【0077】図7に戻る。水平垂直移動回路51は、フ
ィールドメモリ42からのフィールド画像Ft-1を、ベ
クトル判定回路50からの最終的なフィールド間動きベ
クトルの分だけ平行移動して混合回路54に出力する。
【0078】水平エッジ検出回路52は、入力端子41
からのフィールド画像Ftに存在する被写体の垂直方向
に伸びた辺(以下、水平エッジと記述する)を検出し、
水平エッジの座標情報をエッジ処理回路55およびセレ
クタ56に出力する。
【0079】図11は、水平エッジ検出回路52の構成
例を示している。水平エッジ検出回路52は、入力され
るフィールド画像Ftの全ラインのうちの2ラインを順
次1ラインずつずらして処理対象とする。
【0080】水平エッジ検出回路52において、処理対
象の2ラインのうち、上のラインに存在する画素は、保
持回路111および減算回路112に順次入力され、下
のラインに存在する画素は、保持回路114および減算
回路115に順次入力される。
【0081】保持回路111は、所定の周期で順次入力
される上のラインの画素を、1周期だけ遅延して減算回
路112に出力する。減算回路112は、同時に入力さ
れる2画素(すなわち、上のラインにおいて隣接する2
画素)の差分を演算し、絶対値回路113に出力する。
絶対値回路113は、隣接する2画素の差分の絶対値を
最大値選択回路117に出力する。
【0082】保持回路114は、所定の周期で順次入力
される下のラインの画素を、1周期だけ遅延して減算回
路115に出力する。減算回路115は、同時に入力さ
れる2画素(すなわち、下のラインにおいて隣接する2
画素)の差分を演算し、絶対値回路116に出力する。
絶対値回路116は、隣接する2画素の差分の絶対値を
最大値選択回路117に出力する。
【0083】最大値選択回路117は、絶対値回路11
3,116から同時に入力される、上のラインにおいて
隣接する2画素の差分の絶対値と、下のラインにおいて
隣接する2画素の差分の絶対値との大きい方の値を選択
し、右方向エッジレベルED_Rとして保持回路118およ
び判定回路119に出力する。保持回路118は、所定
の周期で最大値選択回路117から順次入力される右方
向エッジレベルED_Rを1周期だけ遅延し、左方向エッジ
レベルED_Lとして判定回路119に出力する。
【0084】判定回路119は、最大値選択回路117
および保持回路118から同時に入力される、右方向エ
ッジレベルED_Rと左方向エッジレベルED_Lを、所定のエ
ッジ判定閾値ed_thと比較して、ED_R>ED_L>ed_thと判
定した場合、隣接する2画素の中間に右方向のエッジが
ある(2画素の中間より右側に信号レベルが高い被写体
がある)と判定する。また、ED_L>ED_R>ed_thと判定
した場合、隣接する2画素の中間に左方向のエッジがあ
る(2画素の中間より左側に信号レベルが高い被写体の
エッジがある)と判定する。
【0085】さらに、判定回路119は、判定結果に対
応して、隣接する2画素の中間にエッジがあるか否かを
示すエッジフラグと、そのエッジの方向を示すエッジ方
向フラグを生成して座標情報生成回路120に出力す
る。
【0086】座標情報生成回路120は、判定回路11
9から入力されるエッジフラグおよびエッジ方向フラグ
に基づき、フィールド画像Ftに存在する水平エッジの
座標情報(エッジの方向を含む)を生成してエッジ処理
回路55およびセレクタ56に出力する。
【0087】図7に戻る。混合比判定回路53は、ベク
トル判定回路50からの相関レベル信号に基づき、混合
回路54における、フィールド内補間回路49からの補
間されたフィールド画像F’tと、水平垂直移動回路5
1からの平行移動されたフィールド画像Ft-1との同一
座標に位置する画素のブロック単位の混合比を決定して
混合回路54に出力する。
【0088】例えば、相関レベル信号(すなわち、ブロ
ック差分値df1またはdf2)が小さければ小さいほ
ど、動きベクトル判定回路50で算出された最終的なフ
ィールド間動きベクトルの信頼度が高いと判断できるの
で、その場合、水平垂直移動回路51からの平行移動さ
れたフィールド画像Ft-1の画素を混合する割合sが多
く、補間されたフィールド画像F’tの画素を混合する
画素の割合(1−s)が少なくなるように混合比を決定
する。
【0089】混合回路54は、混合比判定回路53から
の混合比に基づき、フィールド内補間回路49からの補
間されたフィールド画像F’tと、水平垂直移動回路5
1からの平行移動されたフィールド画像Ft-1との同一
座標に位置する画素を、(平行移動されたフィールド画
像Ft-1の画素)×s+(補間されたフィールド画像
F’tの画素)×(1−s)の演算によって混合し、セ
レクタ56に出力する。
【0090】エッジ処理回路55は、水平エッジ検出回
路52からの水平エッジの座標情報、およびフィールド
内補間回路49からの補間されたフィールド画像F’t
に基づき、水平垂直移動回路51からの平行移動された
フィールド画像Ft-1の画素のうち、水平エッジに隣接
する画素を修正して、セレクタ56に出力する。
【0091】エッジ処理回路55の処理について、図1
2を参照して具体的に説明する。例えばエッジ処理回路
55には、図12Aに示すように、フィールド内補間回
路49からのフィールド画像Ftに存在するライン(実
際には、補間されたフィールド画像Ft’の全てのライ
ンのうちの補間ラインではないもの)と、水平垂直移動
回路51からの平行移動されたフィールド画像Ft-1
入力される。
【0092】ここで、水平エッジ検出回路52からの水
平エッジの座標情報が、図12Aに示すように、画素P
e,Pdの境と画素Po,Ppの境を結ぶように水平エ
ッジが存在することを示している場合、平行移動された
フィールド画像Ft-1の画素のうち、水平エッジに隣接
する画素Pi,Pjを、近傍の画素を用いて生成した画
素PX,PY(図12B)に置換する。
【0093】具体的には、水平エッジの左側に位置する
画素Piと置換する画素PXには、当該画素Pi、その
上下の画素Pc,Po、およびその左隣の画素Phの4
画素の平均値が用いられる。また、水平エッジの右側に
位置する画素Pjと置換する画素PYには、当該画素P
j、その上下の画素Pd,Pp、およびその右隣の画素
Pkの4画素の平均値が用いられる。
【0094】このようなエッジ処理回路55の処理によ
り、図12Aに示したように、平行移動されたフィール
ド画像Ft-1が、フィールド画像Ftに存在するラインと
ずれていて水平ラインがギザギザ状になった場合(この
場合、ベクトル判定回路50によって1/2画素フラグ
が1とされる)でも、図12Bに示すように当該ギザギ
ザ状の部分はぼかされて目立たないものとなる。したが
って、画面上の水平方向に移動する字幕などの画像劣化
が抑止される。
【0095】図3に戻る。セレクタ56は、ベクトル判
定回路50からの1/2画素フラグが1であるブロック
については、エッジ処理回路55から入力される、平行
移動されて水平エッジ付近の画素が修正されたフィール
ド画像Ft-1の対応するブロックを採用し、反対に、ベ
クトル判定回路50からの1/2画素フラグが0である
ブロックについては、混合回路54からの混合された画
素から成るフィールド画像Ft−1の対応するブロック
を採用して、後段に出力するフィールド画像F’’t-1
を生成する。
【0096】倍速変換回路57は、入力端子41からの
フィールド画像Ftのラインと、セレクタ56からのフ
ィールド画像F’’t-1のラインとを、入力時の2倍の
水平走査周期で交互に出力することによってフレーム画
像(順次走査画像)Htを生成し、出力端子58を介し
て後段に出力する。
【0097】次に、図7の順次走査線変換装置による、
インタレース映像信号をプログレッシブ映像信号に変換
する変換処理について、図13を参照して説明する。な
お、順次走査線変換装置には、インタレース映像信号を
構成するフィールド画像が入力端子41を介して順次入
力されているものとする。
【0098】ステップS1において、フィールド内補間
回路49は、入力端子41を介して入力されたフィール
ド画像Ftに対応する補間ラインの画素を、存在するラ
インの画素を用いて補間することにより、補間されたフ
ィールド画像F’tを生成してエッジ処理回路55に出
力する。
【0099】ステップS2において、垂直フィルタ44
は、入力端子41を介して入力されたフィールド画像F
tに対し、垂直方向のフィルタリング処理を施して動き
ベクトル検出回路46に出力する。垂直フィルタ45
は、フィールドメモリ42から入力されたフィールド画
像Ft-1に対し、垂直方向のフィルタリング処理を施し
て動きベクトル検出回路46に出力する。
【0100】ステップS3において、動きベクトル検出
回路46は、垂直方向フィルタリング処理が施されたフ
ィールド画像Ft,Ft-1のブロック単位のフィールド間
動きベクトルmv1を検出し、その信頼度を示すブロッ
ク差分値df1とともにベクトル判定回路50に出力す
る。さらに、動きベクトル検出回路46は、水平方向の
フィールド間動きベクトルmv2を検出し、水平移動回
路47およびベクトル判定回路50に出力する。
【0101】ステップS4において、水平移動回路47
は、フィールドメモリ43から入力されたフィールド画
像Ft-2を、動きベクトル検出回路46から入力された
水平方向のフィールド間動きベクトルmv2の2倍だけ
移動して水平動きベクトル検出回路48に出力する。水
平動きベクトル検出回路48は、入力端子41を介して
入力されたフィールド画像Ftと、水平移動回路47に
よって水平方向に移動されたフィールド画像Ft-2との
水平方向に限定したフレーム間動きベクトルdmv2を
検出し、その信頼度を示すブロック差分値df2ととも
にベクトル判定回路50に出力する。
【0102】ステップS5において、ベクトル判定回路
50は、動きベクトル検出回路46から入力されたフィ
ールド間動きベクトルmv1、それに対応するブロック
差分値df1、および水平方向のフィールド間動きベク
トルmv2、並びに水平動きベクトル検出回路48から
入力された水平方向のフレーム間動きベクトルdmv
2、およびそれに対応するブロック差分値df2に基づ
き、最終的なフィールド間動きベクトルを算出して水平
垂直移動回路51に出力するとともに、ブロック差分値
df1,df2の一方を相関レベル信号として混合比判
定回路53に出力し、さらに、1/2画素動きフラグを
生成してセレクタ56に出力する。
【0103】ステップS6において、水平垂直移動回路
51は、フィールドメモリ42から入力されたフィール
ド画像Ft-1を、ベクトル判定回路50から入力された
最終的なフィールド間動きベクトルの分だけ平行移動し
て混合回路54に出力する。混合回路54は、混合比判
定回路53からの混合比に基づき、フィールド内補間回
路49から入力された、補間されたフィールド画像F’
tと、水平垂直移動回路51から入力された、平行移動
されたフィールド画像Ft-1との同一座標に位置する画
素を、混合比判定回路53によって判定された混合比に
従って混合し、セレクタ56に出力する。
【0104】ステップS6において、水平エッジ検出回
路52は、入力端子41を介して入力されたフィールド
画像Ftに存在する水平エッジを検出し、その座標情報
をエッジ処理回路55およびセレクタ56に出力する。
ステップS7において、エッジ処理回路55は、水平エ
ッジ検出回路52からの水平エッジの座標情報、および
フィールド内補間回路49からの補間されたフィールド
画像F’tに基づき、水平垂直移動回路51からの平行
移動されたフィールド画像Ft-1の画素のうち、水平エ
ッジに隣接する画素を修正して、セレクタ56に出力す
る。
【0105】ステップS8において、セレクタ56は、
ベクトル判定回路50からの1/2画素フラグが1であ
るブロックについては、エッジ処理回路55から入力さ
れた、平行移動されて水平エッジ付近の画素が修正され
たフィールド画像Ft-1の対応するブロックを採用し、
反対に、ベクトル判定回路50からの1/2画素フラグ
が0であるブロックについては、混合回路54から入力
された、混合された画素から成るフィールド画像Ft−
1の対応するブロックを採用して、後段に出力するフィ
ールド画像F’’t-1を生成する。
【0106】ステップS9において、倍速変換回路57
は、入力端子41を介して入力されたフィールド画像F
tのラインと、セレクタ56から入力されたフィールド
画像F’’t-1のラインとを、入力時の2倍の水平走査
周期で交互に出力することによってフレーム画像(順次
走査画像)Htを生成し、出力端子58を介して後段に
出力する。
【0107】以上説明したように、インタレース映像信
号を構成するフィールド画像Ftが、直前の2枚のフィ
ールド画像Ft-1,Ft-2に基づき、プログレッシブ映像
信号を構成するフレーム画像Htに変換される。
【0108】なお、図7に示した順次走査線変換装置に
おいてエッジ処理回路55は、水平垂直移動回路51か
ら入力される、平行移動されたフィールド画像Ft-1
画素のうち、水平エッジに隣接する全ての画素を修正す
るようにしているが、エッジ処理回路55に対し、ベク
トル判定回路50からの1/2画素フラグを入力するよ
うにして、エッジ処理回路55が、平行移動されたフィ
ールド画像Ft-1の画素のうち、1/2画素フラグが1
であるブロックに属する画素であって、かつ、水平エッ
ジに隣接する画素だけを修正するようにてもよい。この
ようにすれば、エッジ処理回路55による処理量を削減
することが可能となる。
【0109】次に、図14は、本発明を適用した順次走
査線変換装置の他の構成例を示している。図7に示した
構成例との違いは、図7のフィールドメモリ42,43
に相当するフィールドメモリ121,122の配置と、
水平移動回路123である。
【0110】図14の構成例において、入力端子41か
らのフィールド画像Ftはフィールドメモリ121、お
よび水平移動回路123に入力される。フィールドメモ
リ121からのフィールド画像Ft-1は、垂直フィルタ
44、フィールド内補間回路49、水平エッジ検出回路
52、倍速変換回路57、およびフィールドメモリ12
2に入力される。フィールドメモリ122からのフィー
ルド画像Ft-2は、水平動きベクトル検出回路48、お
よび水平垂直移動回路51、および垂直フィルタ45に
入力される。
【0111】水平移動回路123は、入力端子41から
のフィールド画像Ftを、動きベクトル検出回路46か
らの水平方向のフィールド間動きベクトルmv2の−2
倍だけ移動して水平動きベクトル検出回路48に出力す
る。
【0112】その他の構成回路は共通であり、同一の番
号を付しているので、その説明は省略する。
【0113】なお、図14の構成例の場合、フィールド
画像Ftの入力に対し、1フィールド周期前のフレーム
画像Ht-1が処理結果として出力される。
【0114】ところで、本発明を適用した順次走査線変
換装置は、ハードウェアにより実現することもできる
が、ソフトウェアにより実現することもできる。ソフト
ウェアにより実現させる場合には、そのソフトウェアを
構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込ま
れているコンピュータ、または、各種のプログラムをイ
ンストールすることで、各種の機能を実行することが可
能な、汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体
からインストールされる。
【0115】図15は、専用のソフトウェアを実行する
ことによって順次走査線変換装置として動作するパーソ
ナルコンピュータの構成例を示している。
【0116】このパーソナルコンピュータは、CPU(Cent
ral Processing Unit)141を内蔵している。CPU14
1にはバス144を介して、入出力インタフェース14
5が接続されている。バス144には、ROM(Read Only
Memory142およびRAM(Random Access Memory)143
が接続されている。
【0117】入出力インタフェース145には、ユーザ
が操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入
力デバイスよりなる操作入力部146、処理結果を表示
するCRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal
Display)等よりなる表示部147、プログラムや各種デ
ータを格納するハードディスクドライブなどよりなる記
憶部148、インタネットに代表されるネットワークを
介してデータ等を通信する通信部149、および磁気デ
ィスク151乃至半導体メモリ154などの記録媒体に
対してデータを読み書きするドライブ150が接続され
ている。
【0118】このパーソナルコンピュータに順次走査線
変換装置としての動作を実行させるプログラムは、磁気
ディスク151(フレキシブルディスクを含む)、光デ
ィスク152(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memor
y)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気デ
ィスク153(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半
導体メモリ154に格納された状態でパーソナルコンピ
ュータに供給され、ドライブ150によって読み出され
て記憶部148に内蔵されるハードディスクドライブに
インストールされている。記憶部148にインストール
されているプログラムは、操作入力部146に入力され
るユーザからのコマンドに対応するCPU141の指令に
よって、記憶部148からRAM143にロードされて実
行される。
【0119】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インタ
レース映像信号をプログレッシブ映像信号に変換するに
際し、比較的小さい回路規模で、かつ、短い時間で処理
を終了させることができ、さらに、画面上を水平方向に
移動する字幕などを含む画像の画質劣化を抑止すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インタレース映像信号をプログレッシブ映像信
号に変換する従来回路の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の従来回路の問題点を説明するための図で
ある。
【図3】図1の従来回路の問題点を説明するための図で
ある。
【図4】インタレース映像信号をプログレッシブ映像信
号に変換する従来回路の一例を示すブロック図である。
【図5】図4の従来回路の問題点を説明するための図で
ある。
【図6】図4の従来回路の問題点を説明するための図で
ある。
【図7】本発明を適用した順次走査線変換装置の第1の
構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の水平移動回路47の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8のアドレス発生回路62を説明するための
図である。
【図10】図7のベクトル判定回路50の構成例を示す
ブロック図である。
【図11】図7の水平エッジ検出回路52の構成例を示
すブロック図である。
【図12】図7のエッジ処理回路55を説明するための
図である。
【図13】本発明を適用した順次走査線変換装置による
変換処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明を適用した順次走査線変換装置の第2
の構成例を示すブロック図である。
【図15】所定のソフトウェアを実行することによって
順次走査線変換装置として動作するパーソナルコンピュ
ータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
42,43 フィールドメモリ, 44,45 垂直フ
ィルタ, 46 動き検出回路 , 47 水平移動回
路, 48 水平動きベクトル検出回路, 49 フィ
ールド内補間回路, 50 ベクトル判定回路, 51
水平垂直移動回路, 52 水平エッジ検出回路,
53 混合比判定回路, 54 混合回路, 55 エ
ッジ処理回路, 56 セレクタ, 57 倍速変換回
路, 62 アドレス発生回路, 141 CPU, 1
51 磁気ディスク, 152光ディスク, 153
光磁気ディスク, 154 半導体メモリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インタレース映像信号をプログレッシブ
    映像信号に変換する画像処理装置において、 前記インタレース映像信号を構成する連続した第1乃至
    第3のフィールド画像のうち、前記第2および第3のフ
    ィールド画像に対応するブロック単位のフィールド間動
    きベクトルを検出するフィールド間動きベクトル検出手
    段と、 前記第2および第3のフィールド画像に対応するブロッ
    ク単位の水平方向に限定したフィールド間水平方向動き
    ベクトルを検出するフィールド間水平方向動きベクトル
    検出手段と、 前記フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、前記
    第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移動手
    段と、 前記水平移動手段によって移動された前記第1のフィー
    ルド画像、および前記第3のフィールド画像に対応する
    ブロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平方向
    動きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベクト
    ル検出手段と、 前記フィールド間動きベクトルの信頼度を示す第1の評
    価値と、前記フレーム間水平方向動きベクトルの信頼度
    を示す第2の評価値とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に対応して、前記フィール
    ド間動きベクトルおよび前記フィールド間水平方向動き
    ベクトルの一方を最終的な動きベクトルに決定する決定
    手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段は、1ライン毎に水平動き
    ブロックの数をカウントし、前記水平動きブロックの数
    に対応して前記第1の評価値をオフセットした後、前記
    第2の評価値と比較することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水平移動手段は、 1ライン分の画素を記憶する1以上のバッファメモリ
    と、 前記バッファメモリの書き込みアドレスおよび読み出し
    アドレスを発生するアドレス発生手段とを含み、 前記アドレス発生手段は、前記書き込みアドレスとして
    シリアルな値を発生するとともに、発生した前記書き込
    みアドレスに前記フィールド間水平方向動きベクトルを
    2倍した値および所定のオフセット値を加算することに
    よって前記読み出しアドレスを発生することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第3のフィールド画像に対応する補
    間ラインの画素をフィールド内補間によって生成するフ
    ィールド内補間手段と、 前記最終的な動きベクトルに基づき、前記第2のフィー
    ルド画像を平行移動する平行移動手段と、 前記フィールド内補間手段によって生成された前記補間
    ラインの画素に、前記平行移動手段によって平行移動さ
    れた前記第2のフィールド画像の対応する画素を混合す
    る混合手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第3のフィールド画像に存在する水
    平エッジを検出する水平エッジ検出手段と、 前記平行移動手段によって平行移動された前記第2のフ
    ィールド画像の画素のうち、前記水平エッジ検出手段に
    よって検出された前記水平エッジに隣接する画素を修正
    する修正手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記フレーム間水平方向動きベクトルに
    対応して発生される1/2画素動きフラグに基づき、前
    記混合手段の出力または前記修正手段の出力を、前記補
    間ラインのブロック単位の画素として選択する選択手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 インタレース映像信号をプログレッシブ
    映像信号に変換する画像処理装置の画像処理方法におい
    て、 前記インタレース映像信号を構成する連続した第1乃至
    第3のフィールド画像のうち、前記第2および第3のフ
    ィールド画像に対応するブロック単位のフィールド間動
    きベクトルを検出するフィールド間動きベクトル検出ス
    テップと、 前記第2および第3のフィールド画像に対応するブロッ
    ク単位の水平方向に限定したフィールド間水平方向動き
    ベクトルを検出するフィールド間水平方向動きベクトル
    検出ステップと、 前記フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、前記
    第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移動ス
    テップと、 前記水平移動ステップの処理で移動された前記第1のフ
    ィールド画像、および前記第3のフィールド画像に対応
    するブロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平
    方向動きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベ
    クトル検出ステップと、 前記フィールド間動きベクトルの信頼度を示す第1の評
    価値と、前記フレーム間水平方向動きベクトルの信頼度
    を示す第2の評価値とを比較する比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に対応して、前記フィール
    ド間動きベクトルおよび前記フィールド間水平方向動き
    ベクトルの一方を最終的な動きベクトルに決定する決定
    ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 インタレース映像信号をプログレッシブ
    映像信号に変換するプログラムであって、 前記インタレース映像信号を構成する連続した第1乃至
    第3のフィールド画像のうち、前記第2および第3のフ
    ィールド画像に対応するブロック単位のフィールド間動
    きベクトルを検出するフィールド間動きベクトル検出ス
    テップと、 前記第2および第3のフィールド画像に対応するブロッ
    ク単位の水平方向に限定したフィールド間水平方向動き
    ベクトルを検出するフィールド間水平方向動きベクトル
    検出ステップと、 前記フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、前記
    第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移動ス
    テップと、 前記水平移動ステップの処理で移動された前記第1のフ
    ィールド画像、および前記第3のフィールド画像に対応
    するブロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平
    方向動きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベ
    クトル検出ステップと、 前記フィールド間動きベクトルの信頼度を示す第1の評
    価値と、前記フレーム間水平方向動きベクトルの信頼度
    を示す第2の評価値とを比較する比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に対応して、前記フィール
    ド間動きベクトルおよび前記フィールド間水平方向動き
    ベクトルの一方を最終的な動きベクトルに決定する決定
    ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み
    取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  9. 【請求項9】 インタレース映像信号をプログレッシブ
    映像信号に変換するコンピュータに、 前記インタレース映像信号を構成する連続した第1乃至
    第3のフィールド画像のうち、前記第2および第3のフ
    ィールド画像に対応するブロック単位のフィールド間動
    きベクトルを検出するフィールド間動きベクトル検出ス
    テップと、 前記第2および第3のフィールド画像に対応するブロッ
    ク単位の水平方向に限定したフィールド間水平方向動き
    ベクトルを検出するフィールド間水平方向動きベクトル
    検出ステップと、 前記フィールド間水平方向動きベクトルに基づき、前記
    第1のフィールド画像を水平方向に移動する水平移動ス
    テップと、 前記水平移動ステップの処理で移動された前記第1のフ
    ィールド画像、および前記第3のフィールド画像に対応
    するブロック単位の水平方向に限定したフレーム間水平
    方向動きベクトルを検出するフレーム間水平方向動きベ
    クトル検出ステップと、 前記フィールド間動きベクトルの信頼度を示す第1の評
    価値と、前記フレーム間水平方向動きベクトルの信頼度
    を示す第2の評価値とを比較する比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に対応して、前記フィール
    ド間動きベクトルおよび前記フィールド間水平方向動き
    ベクトルの一方を最終的な動きベクトルに決定する決定
    ステップとを実行させるプログラム。
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