JP2003273964A - 通信システム、通信制御方法及びルータ - Google Patents

通信システム、通信制御方法及びルータ

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JP2003273964A
JP2003273964A JP2002072616A JP2002072616A JP2003273964A JP 2003273964 A JP2003273964 A JP 2003273964A JP 2002072616 A JP2002072616 A JP 2002072616A JP 2002072616 A JP2002072616 A JP 2002072616A JP 2003273964 A JP2003273964 A JP 2003273964A
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JP2002072616A
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So Ishida
創 石田
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークコストの削減を図り、素早く故
障判定を行う。 【解決手段】 送信側ルータAが、ユーザパケットを含
むパケットを、予め受信側ルータBとの間で規定した故
障判定時間より短い時間間隔で連続的にルータBへ送信
する。ルータBは、故障判定時間で満了するタイマーを
備え、ルータA、B間のネットワークが正常であれば、
ルータBはタイマーの満了前にパケットを受信すること
になる。これを利用して、ルータBは、タイマーの満了
前にパケットを受信すれば、ネットワークは正常と判断
しタイマーをリセットするが、パケットを受信する前に
タイマーが満了すれば、ネットワークは正常でないと判
断できるため、故障が発生したと判定する。このように
ユーザパケットを含むパケットの送受信にタイマーの判
定を適用することで、ネットワーク2重化を回避しコス
ト削減を図りつつ、ネットワークの故障判定を素早く行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IPパケット網に
おいて接続された2つのルータを含んで構成された通信
システム、当該通信システムにて実行される通信制御方
法、及び当該通信システムを構成するルータに関する。
【0002】
【従来の技術】RIP(RFC2453で規定)やOSPF(R
FC2328で規定)などのルーチングプロトコルは、各ルー
タが定期的に経路情報の更新や生存確認のためのメッセ
ージを出し、他のルータはこのメッセージの受信有無を
監視して一定時間内に該当のメッセージを受信しなかっ
た場合にルータ又はリンクに障害が発生したものと判断
し、ルータ間でメッセージを送受信し合って、経路切替
等の障害時対応を行っている。
【0003】例えば、RIPの場合は通常は約30秒毎
に経路情報メッセージを出し、3分間メッセージが来な
いと故障と判断している。また、OSPFでは、図8に
示すように、通常10秒毎にHELLOメッセージを出
し、40秒メッセージが来ない場合に故障発生と判断し
ている。故障発生と判断すると、図9に示すように、ル
ーチングプロトコルは代替経路を探し出し、その代替経
路を利用してパケット転送を行うよう制御している。
【0004】専用線などのリンク層の装置は、種類によ
りその方式は異なるが、物理層の伝送路の2重化を行
い、故障の発生を抑える機能がある。よく行われている
方法は、図10に示すように、送信側は2つの伝送路R
1、R2に、伝送路が使えることの確認のための確認用
ビットを同時に送信し、受信側では確認用ビットを正常
に受信できた方の伝送路のデータを使用する方法であ
る。この図10の例では、受信側では、伝送路R2から
のみ確認用ビットを正常に受信できたことをもって、伝
送路R2のデータを使用する。この方法では、ほとんど
データを失うことなく、故障切替を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ルータが定
期的に出すメッセージは、通信トラヒックに悪影響を与
えない様に、10〜30秒間隔とゆっくりとした間隔で
送出しており、障害の発生を検出するのに40秒以上の
時間が必要であった。
【0006】また、リンク層での故障切替は素早く行わ
れるものの、そのためには平行して2本の伝送路が必要
でコストが高くなっており、予備の伝送路は平時には使
用されず無駄になっている。また並行した伝送路は、工
事で誤って伝送路を切断した場合など、同時に故障する
可能性が高く、接続性の面でルータにより経路切替より
性能が劣っている。
【0007】また、イーサネット(登録商標)を利用し
た広域LANサービスを利用する場合、イーサネットの
レイヤ2には故障探索や故障切替機能がないため、1秒
以下の時間での故障判定は不可能であった。
【0008】また、音声などのリアルタイム性の高い通
信を行ったり、ユーザに対してパケット通信サービスを
提供する場合、故障により通信が途絶える時間をなるべ
く1秒以下に抑える必要があり、ルーチングプロトコル
による別経路の確保と、リンク層で2重化の両方が必要
になり、ネットワークのコストの増加を招いていた。
【0009】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、ネットワークコストの削減を図りつ
つ、素早く故障判定を行うことができる通信システム、
通信制御方法及びルータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る通信システムは、請求項1に記載した
ように、IPパケット網において接続された2つのルー
タを含んで構成された通信システムであって、前記2つ
のルータの各々は、パケット送信機能として、ユーザパ
ケットを含むパケットを、予め他方のルータとの間で規
定した故障判定時間より短い時間間隔で連続的に他方の
ルータへ送信する送信手段を備え、パケット受信機能と
して、前記故障判定時間で満了するタイマーと、前記タ
イマーが満了する前に他方のルータからパケットを受信
した場合、前記タイマーをリセットするリセット手段
と、他方のルータからパケットを受信する前に前記タイ
マーが満了した場合、他方のルータとの間のネットワー
クに故障が発生したと判定する故障判定手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】本発明では、各ルータを上記構成としたこ
とで、一方のルータ(送信側)が送信手段により、ユー
ザパケットを含むパケットを、予め他方のルータ(受信
側)との間で規定した故障判定時間より短い時間間隔で
連続的に他方のルータへ送信する。他方のルータ(受信
側)はタイマーを備えており、このタイマーは故障判定
時間で満了する。従って、2つのルータ間のネットワー
クが正常であれば、他方のルータ(受信側)はタイマー
が満了する前にパケットを受信することになる。
【0012】これを利用することで、他方のルータ(受
信側)は、タイマーが満了する前に一方のルータ(送信
側)からパケットを受信した場合、2つのルータ間のネ
ットワークは正常と判断できるため、リセット手段によ
りタイマーをリセットして次回の受信に備える。一方、
他方のルータ(受信側)は、パケットを受信する前に前
記タイマーが満了した場合、2つのルータ間のネットワ
ークは正常でないと判断できるため、故障判定手段によ
りネットワークに故障が発生したと判定する。
【0013】このようにして、ユーザパケットを含むパ
ケットの送受信においてタイマーの判定を適用すること
で、ネットワークの2重化を行うことなくコストの削減
を図りつつ、素早く故障判定を行うことができる。
【0014】ここでは、請求項2に記載したように、前
記送信手段は、送信すべきユーザパケットがある場合、
当該ユーザパケットを送信し、送信すべきユーザパケッ
トがない場合、ダミーパケットを送信する構成とするこ
とが望ましい。これは、故障判定のためにダミーパケッ
トのみを用いるのではなく、ユーザパケットが利用可能
なら、そのユーザパケットも利用するものである。即
ち、送信手段は、送信すべきユーザパケットがある場合
は当該ユーザパケットを送信し、送信すべきユーザパケ
ットがない場合にダミーパケットを送信することで、故
障判定時間より短い時間間隔で連続的にパケットを送信
することを実現できるとともに、ネットワークのトラヒ
ック量の増大防止およびルータの処理負荷軽減を図るこ
とができる。
【0015】ところで、上述した通信システムに係る発
明は、以下のような通信制御方法に係る発明及びルータ
に係る発明として捉えることもできる。これらは実質的
に同一の技術的思想に基づくものであり、同様の作用・
効果を奏する。
【0016】即ち、本発明に係る通信制御方法は、請求
項3に記載したように、IPパケット網において接続さ
れ、予め相互間で規定された故障判定時間で満了するタ
イマーを備えた2つのルータ、を含んで構成された通信
システムにおける通信制御方法であって、前記2つのル
ータのうち一方のルータは、ユーザパケットを含むパケ
ットを、前記故障判定時間より短い時間間隔で連続的に
他方のルータへ送信し、他方のルータは、前記タイマー
が満了する前に一方のルータからパケットを受信した場
合に前記タイマーをリセットし、一方のルータからパケ
ットを受信する前に前記タイマーが満了した場合に当該
一方のルータとの間のネットワークに故障が発生したと
判定することを特徴とする。
【0017】ここでは、請求項4に記載したように、前
記一方のルータは、送信すべきユーザパケットがある場
合、当該ユーザパケットを送信し、送信すべきユーザパ
ケットがない場合、ダミーパケットを送信することが望
ましい。
【0018】本発明に係るルータは、請求項5に記載し
たように、IPパケット網において、予め相互間で規定
された故障判定時間で満了するタイマーが満了する前に
パケットを受信した場合に前記タイマーをリセットし、
パケットを受信する前に前記タイマーが満了した場合に
送信元のルータとの間のネットワークに故障が発生した
と判定する機能を備えた他方のルータ、と接続されたル
ータであって、前記他方のルータにパケットを送信する
場合、ユーザパケットを含むパケットを前記故障判定時
間より短い時間間隔で連続的に送信する送信手段を備え
たことを特徴とする。
【0019】ここでは、請求項6に記載したように、前
記送信手段は、送信すべきユーザパケットがある場合、
当該ユーザパケットを送信し、送信すべきユーザパケッ
トがない場合、ダミーパケットを送信する構成とするこ
とが望ましい。
【0020】また、前記送信手段は、請求項7又は8の
ように構成することが望ましい。即ち、請求項7に記載
したように、前記送信手段は、格納されるパケットの送
信優先度に応じて使い分けられる複数のパケットキュー
と、ダミーパケットを生成して最低送信優先度のパケッ
ト用のパケットキューに格納するダミーパケット生成格
納手段と、前記最低送信優先度のパケット用のパケット
キューを除いたパケットキューに、ユーザパケットを送
信優先度に応じて格納するユーザパケット格納手段と、
送信優先度の高い順にパケットキューを探索して、送信
すべきパケットを選択する選択手段と、選択されたパケ
ットを送信する送信制御手段とを含んで構成することが
望ましい。
【0021】この場合、ユーザパケットは、ユーザパケ
ット格納手段により、最低送信優先度のパケット用のパ
ケットキューを除いたパケットキューに、その送信優先
度に応じて格納される。ダミーパケットは、ダミーパケ
ット生成格納手段により生成されて最低送信優先度のパ
ケット用のパケットキューに格納される。この状態で、
選択手段は、送信優先度の高い順にパケットキューを探
索して、送信すべきパケットを選択し、送信制御手段
は、選択されたパケットを送信する。
【0022】これにより、送信すべきユーザパケット
が、最低送信優先度のパケットキューを除いたパケット
キューにあれば、当該パケットキューは、ダミーパケッ
トが格納された最低送信優先度のパケットキューより送
信優先度が高いので、当該ユーザパケットが選択され送
信される。送信すべきユーザパケットがなければ、ダミ
ーパケットが格納された最低送信優先度のパケットキュ
ーが探索され、ダミーパケットが選択され送信されるこ
とになる。
【0023】また、請求項8に記載したように、前記送
信手段は、自機の送信インターフェースからパケットが
送信されているか否かを監視する監視手段と、監視によ
り自機の送信インターフェースからパケットが送信され
ていないことが判明した場合、ダミーパケットを生成す
るダミーパケット生成手段と、生成されたダミーパケッ
トを送信する送信制御手段と、を含んで構成することが
望ましい。
【0024】この場合、監視手段が、自機の送信インタ
ーフェースからパケットが送信されているか否かを監視
し、監視により自機の送信インターフェースからパケッ
トが送信されていないことが判明した場合、ダミーパケ
ット生成手段がダミーパケットを生成し、送信制御手段
が生成されたダミーパケットを送信する。これにより、
送信インターフェースからパケットが送信されていれ
ば、当該パケットが利用され、送信インターフェースか
らパケットが送信されていなければ、ダミーパケットが
送信されることになる。
【0025】また、本発明に係るルータは、請求項9に
記載したように、IPパケット網において、ユーザパケ
ットを含むパケットを、予め相互間で規定された故障判
定時間より短い時間間隔で連続的に送信先のルータへ送
信する機能を備えた他方のルータ、と接続されたルータ
であって、前記故障判定時間で満了するタイマーと、前
記タイマーが満了する前に他方のルータからパケットを
受信した場合、前記タイマーをリセットするリセット手
段と、他方のルータからパケットを受信する前に前記タ
イマーが満了した場合、他方のルータとの間のネットワ
ークに故障が発生したと判定する故障判定手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一実施の形態について説明する。
【0027】[通信システムの構成]図1に示すよう
に、本実施形態の通信システム1は、ルータA、Bによ
り構成され、これらのルータ間はネットワーク(IPパ
ケット網)60により接続されている。
【0028】ルータAは、パケットの送信処理を行う送
信手段10と、送信インターフェース40と、パケット
の受信処理を行う受信手段30と、受信インターフェー
ス50とを含んで構成されている。
【0029】受信手段30は、予めルータBとの間で規
定した故障判定時間で満了するタイマー31と、タイマ
ー31が満了する前にルータBからパケットを受信した
場合、タイマー31をリセットするリセット手段32
と、ルータBからパケットを受信する前にタイマー31
が満了した場合、ルータBとの間のネットワーク60に
故障が発生したと判定する故障判定手段33と、受信さ
れたパケットがダミーパケットであるか否かを分別する
ダミーパケット分別手段34と、分別されたダミーパケ
ットを廃棄するダミーパケット廃棄手段35とを含んで
構成されている。
【0030】送信手段10は、図2に示すように、格納
されるパケットの送信優先度に応じて使い分けられる複
数のパケットキュー13A〜13Dと、ダミーパケット
を生成して最低優先度パケットキュー13Aに格納する
ダミーパケット生成格納手段11と、最低優先度パケッ
トキュー13Aを除いたパケットキュー13B〜13D
に、送信すべきユーザパケットを送信優先度に応じて格
納するユーザパケット格納手段12と、送信優先度の高
い順にパケットキュー13A〜13Dを探索して、送信
すべきパケットを選択する選択手段14と、選択された
パケットを送信する送信制御手段15とを含んで構成さ
れている。
【0031】なお、本実施形態では、一例として、タイ
マー31の満了時間、即ち、故障判定時間は、100ミ
リ秒と規定されており、送信手段10は、少なくとも故
障判定時間よりも短い時間間隔で連続的にパケットを送
信する。例えば、送信手段10は、100ミリ秒に10
個以上のパケットを送信するよう構成されている。ま
た、もう一方のルータBは、上記のルータAと同様の構
成とされている。
【0032】以上により、図4に示すように、ルータA
からルータBへパケットを送信する場合、ルータAは、
100ミリ秒に10個以上のパケットを送信する。この
とき、送信すべきユーザパケットがなければ、ダミーパ
ケットを送信する。ルータBは、ネットワークが正常で
あれば、少なくとも故障判定時間の100ミリ秒以内に
はパケットを受信すると考えられるので、100ミリ秒
以内にはパケットを受信できない場合、ネットワークに
故障が発生したと判定する。また、ルータBは、受信さ
れたパケットがダミーパケットであれば、当該ダミーパ
ケットを廃棄する。
【0033】[第1の送受信処理]次に、ルータA、B
間での第1の送受信処理を説明する。まず、送信側のル
ータAの動作を図5に基づき説明する。なお、この図5
の処理実行時には、ダミーパケットが、ダミーパケット
生成格納手段11により生成され最低優先度パケットキ
ュー13Aに格納されており、ユーザパケットが、ユー
ザパケット格納手段12により、最低優先度パケットキ
ュー13Aを除くパケットキュー13B〜13Dに、そ
の送信優先度に応じて格納されているものとする。
【0034】ルータAの選択手段14は、パケットキュ
ー13A〜13Dを優先度順に探索する(A01)。即
ち、パケットキュー13D、13C、13B、13Aの
順に探索していく。ここで、パケットキュー13D、1
3C、13Bの何れかに、送信すべきユーザパケットが
あったか否かを判断する(A02)。ここで、送信すべ
きユーザパケットがあれば、選択手段14は当該ユーザ
パケットを、送信されるパケットとして選択し(A0
3)、送信制御手段15は当該選択されたユーザパケッ
トを送信する(A05)。一方、A02で送信すべきユ
ーザパケットがなければ、選択手段14は、最低優先度
パケットキュー13Aに格納されたダミーパケットを、
送信されるパケットとして選択し(A04)、送信制御
手段15は当該選択されたダミーパケットを送信する
(A05)。
【0035】以上の図5の処理により、送信側のルータ
Aは、ユーザパケットを利用しながらパケットを連続的
に送信することができる。なお、ダミーパケットとして
は、具体的には使われていないICMPメッセージ等を
使用することが望ましい。ICMPメッセージ等を使用
すれば、受信側のルータが、受信パケットをダミーパケ
ットであると簡単に見分けることができるという利点が
ある。
【0036】次に、受信側のルータBの動作を図6に基
づき説明する。
【0037】ルータBでは、パケットを受信したか否か
の判断(B01)およびタイマー31がタイムアウトに
なったか否かの判断(B02)を行う。ここで、タイマ
ー31が満了する前にルータAからパケットを受信した
場合、B01で肯定判断され、ネットワーク60に故障
が発生していないと判断できるので、リセット手段32
がタイマー31をリセットする(B03)。そして、ダ
ミーパケット分別手段34が、受信されたパケットがダ
ミーパケットであるか否かを分別し(B04)、ダミー
パケット廃棄手段35が、分別されたダミーパケットを
廃棄する(B05)。
【0038】一方、ルータAからパケットを受信する前
にタイマー31が満了してタイムアウトになった(即
ち、故障判定時間の100ミリ秒が経過した)場合、B
02で肯定判断され、故障判定手段33がネットワーク
60に故障が発生していると判定し(B06)、障害発
生信号を出力することで警告を発する(B07)。
【0039】その後、ルータBでパケットが受信される
と、B03へ進むが、故障が回復したと判断できるた
め、B03においてタイマー31をリセットするととも
に障害回復信号を出力してもよい。
【0040】以上の図6の処理により、受信側のルータ
Bは、ユーザパケットを含むパケットの受信においてタ
イマーの判定を適用することで、ネットワークの故障判
定を素早く行うことができる。
【0041】[第2の送信処理]次に、ルータA、B間
での第2の送信処理を説明する。この第2の送信処理
は、ルータの送信インターフェース40からパケット
(ここではユーザパケット)が送信されていることを監
視し、一定時間(100ミリ秒以下の所定時間、例え
ば、5〜20ミリ秒)パケットが送信されていなければ
ダミーパケットを生成して送信するものである。なお、
受信側のルータBの動作は、上記第1の送受信処理と同
様なので、説明を省略する。
【0042】そこで、図3を用いて第2の送信処理に係
る送信手段10の構成を説明する。送信手段10は、自
機の送信インターフェース40からパケットが送信され
ているか否かを監視するパケット監視タイマー17と、
監視により送信インターフェース40からパケットが送
信されていないことが判明した場合、ダミーパケットを
生成するダミーパケット生成手段16と、生成されたダ
ミーパケットを送信する送信制御手段18とを含んで構
成されている。
【0043】次に、送信側のルータAの動作を図7に基
づき説明する。ルータAでは、パケット監視タイマー1
7は、自機の送信インターフェース40からパケットが
送信されているか否かを監視する(A11)。ここで、
送信インターフェース40からパケットが送信されてい
ないことが判明した場合、ダミーパケット生成手段16
がダミーパケットを生成し(A12)、送信制御手段1
8が、生成されたダミーパケットを送信する(A1
3)。
【0044】以上の図7の処理により、送信側のルータ
Aは、自機の送信インターフェース40を監視し、パケ
ット(ここではユーザパケット)が送信されている場合
は当該ユーザパケットを送信し、パケットが送信されて
いない場合はダミーパケットを生成して送信することに
より、ユーザパケットを利用しながらパケットを連続的
にルータBへ送信することができる。
【0045】なお、障害検出をしたネットワーク60で
は、いくつかの方法で障害回避が試みられる。1つの方
法は、障害を発見したルータがSNMPのトラップメッ
セージで、ネットワークの保守装置(不図示)に対し障
害の発生を通知し、当該保守装置が障害回避操作を行う
方法である。別の方法は、ルータがOSPFなどのルー
チングプロトコルの経路変更メッセージを送出し、ルー
チング経路を再計算することで障害地点の迂回を図る方
法である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザパケットを含むパケットの送受信においてタイマ
ーの判定を適用することで、ネットワークの2重化を行
うことなくコストの削減を図りつつ、素早く故障判定を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態に係る通信システムの構成図で
ある。
【図2】第1の送受信処理を実現する送信手段の構成図
である。
【図3】第2の送信処理を実現する送信手段の構成図で
ある。
【図4】ルータA、Bの動作概要を示す図である。
【図5】第1の送受信処理に関するルータAの動作を示
す流れ図である。
【図6】第1の送受信処理に関するルータBの動作を示
す流れ図である。
【図7】第2の送信処理に関するルータAの動作を示す
流れ図である。
【図8】OSPFでの故障判断を示す図である。
【図9】ルーチングプロトコルによる代替経路の探索及
び切替を示す図である。
【図10】2重化された伝送路における確認用ビットを
用いた正常な経路の選択及び利用を示す図である。
【符号の説明】
1…通信システム、10…送信手段、11…ダミーパケ
ット生成格納手段、12…ユーザパケット格納手段、1
3A、13B、13C、13D…パケットキュー、14
…選択手段、15…送信制御手段、16…ダミーパケッ
ト生成手段、17…パケット監視タイマー、18…送信
制御手段、30…受信手段、31…タイマー、32…リ
セット手段、33…故障判定手段、34…ダミーパケッ
ト分別手段、35…ダミーパケット廃棄手段、40…送
信インターフェース、50…受信インターフェース、6
0…ネットワーク、A、B…ルータ、R1、R2…伝送
路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IPパケット網において接続された2つ
    のルータを含んで構成された通信システムであって、 前記2つのルータの各々は、 パケット送信機能として、ユーザパケットを含むパケッ
    トを、予め他方のルータとの間で規定した故障判定時間
    より短い時間間隔で連続的に他方のルータへ送信する送
    信手段を備え、 パケット受信機能として、 前記故障判定時間で満了するタイマーと、 前記タイマーが満了する前に他方のルータからパケット
    を受信した場合、前記タイマーをリセットするリセット
    手段と、 他方のルータからパケットを受信する前に前記タイマー
    が満了した場合、他方のルータとの間のネットワークに
    故障が発生したと判定する故障判定手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は、 送信すべきユーザパケットがある場合、当該ユーザパケ
    ットを送信し、 送信すべきユーザパケットがない場合、ダミーパケット
    を送信する、 ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 IPパケット網において接続され、予め
    相互間で規定された故障判定時間で満了するタイマーを
    備えた2つのルータ、を含んで構成された通信システム
    における通信制御方法であって、 前記2つのルータのうち一方のルータは、ユーザパケッ
    トを含むパケットを、前記故障判定時間より短い時間間
    隔で連続的に他方のルータへ送信し、 他方のルータは、前記タイマーが満了する前に一方のル
    ータからパケットを受信した場合に前記タイマーをリセ
    ットし、一方のルータからパケットを受信する前に前記
    タイマーが満了した場合に当該一方のルータとの間のネ
    ットワークに故障が発生したと判定する、 ことを特徴とする通信制御方法。
  4. 【請求項4】 前記一方のルータは、 送信すべきユーザパケットがある場合、当該ユーザパケ
    ットを送信し、 送信すべきユーザパケットがない場合、ダミーパケット
    を送信する、 ことを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  5. 【請求項5】 IPパケット網において、予め相互間で
    規定された故障判定時間で満了するタイマーが満了する
    前にパケットを受信した場合に前記タイマーをリセット
    し、パケットを受信する前に前記タイマーが満了した場
    合に送信元のルータとの間のネットワークに故障が発生
    したと判定する機能を備えた他方のルータ、と接続され
    たルータであって、 前記他方のルータにパケットを送信する場合、ユーザパ
    ケットを含むパケットを前記故障判定時間より短い時間
    間隔で連続的に送信する送信手段を備えたルータ。
  6. 【請求項6】 前記送信手段は、 送信すべきユーザパケットがある場合、当該ユーザパケ
    ットを送信し、 送信すべきユーザパケットがない場合、ダミーパケット
    を送信する、 ことを特徴とする請求項5記載のルータ。
  7. 【請求項7】 前記送信手段は、 格納されるパケットの送信優先度に応じて使い分けられ
    る複数のパケットキューと、 ダミーパケットを生成して最低送信優先度のパケット用
    のパケットキューに格納するダミーパケット生成格納手
    段と、 前記最低送信優先度のパケット用のパケットキューを除
    いたパケットキューに、ユーザパケットを送信優先度に
    応じて格納するユーザパケット格納手段と、 送信優先度の高い順にパケットキューを探索して、送信
    すべきパケットを選択する選択手段と、 選択されたパケットを送信する送信制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする請求項5又は6に
    記載のルータ。
  8. 【請求項8】 前記送信手段は、 自機の送信インターフェースからパケットが送信されて
    いるか否かを監視する監視手段と、 監視により自機の送信インターフェースからパケットが
    送信されていないことが判明した場合、ダミーパケット
    を生成するダミーパケット生成手段と、 生成されたダミーパケットを送信する送信制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする請求項5又は6に
    記載のルータ。
  9. 【請求項9】 IPパケット網において、ユーザパケッ
    トを含むパケットを、予め相互間で規定された故障判定
    時間より短い時間間隔で連続的に送信先のルータへ送信
    する機能を備えた他方のルータ、と接続されたルータで
    あって、 前記故障判定時間で満了するタイマーと、 前記タイマーが満了する前に他方のルータからパケット
    を受信した場合、前記タイマーをリセットするリセット
    手段と、 他方のルータからパケットを受信する前に前記タイマー
    が満了した場合、他方のルータとの間のネットワークに
    故障が発生したと判定する故障判定手段と、 を備えたルータ。
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