JP2003273856A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

通信装置および通信方法

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JP2003273856A
JP2003273856A JP2002069516A JP2002069516A JP2003273856A JP 2003273856 A JP2003273856 A JP 2003273856A JP 2002069516 A JP2002069516 A JP 2002069516A JP 2002069516 A JP2002069516 A JP 2002069516A JP 2003273856 A JP2003273856 A JP 2003273856A
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Japan
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Application number
JP2002069516A
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Makoto Honda
真 本多
Hiroshi Harada
博司 原田
Masayuki Fujise
雅行 藤瀬
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Communications Research Laboratory
Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Communications Research Laboratory
Tektronix Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 秘密鍵を伝送する必要がなく、高い機密性で
情報またはプログラムデータを無線伝送する。 【解決手段】 受信ディジタルベースバンド信号がベー
スバンド復調・暗号復号化・秘密鍵生成部22jまたは
プログラマブル復調部22oに供給される。ベースバン
ド復調・暗号復号化・秘密鍵生成部22jにおいては、
復調・誤り訂正符号の復号化、さらに、暗号化と暗号復
号化のための秘密鍵が生成され、暗号の復号化が行われ
て情報データまたは変復調プログラムとして出力され
る。変復調プログラムにしたがって所望の仕様の変復調
器が構成される。送信情報データまたはプログラムが秘
密鍵によって暗号化・ベースバンド変調部22rにおい
て暗号化、誤り訂正符号化、ディジタル変調の処理を受
ける。暗号化・ベースバンド変調部22rは、ベースバ
ンドディジタルデータを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線通信システ
ムにおける通信装置および通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、普及の著しい携帯電話や無線LA
N(Local area network)を始めとする移動体無線通信シ
ステムは社会の最も重要なインフラの一つと見なすこと
ができる。当然のことであるが、例えば企業や情報機密
および個人のプライバシー保護の観点から無線の盗聴を
防止するためには暗号化は必須である。
【0003】一方、近年、ソフトウェア無線通信システ
ムの研究開発が活発に行なわれている。ソフトウェア無
線通信システムとは、無線通信システムをディジタル化
してソフトウェアでシステム機能を変更することによ
り、単一のハードウェアでも複数のシステム機能に対応
できるマルチモードのシステムを実現するという概念で
ある。ソフトウェア無線通信システムによれば、通信装
置の仕様、規格、動作特性などを使用する環境に応じて
変更することが可能となり、また、各種の通信方式や異
なる規格がプログラムを書き換えるだけで一つの装置で
使用できるようになるため、開発費用の削減、期間の短
縮、大量生産及び、保守・更新への適合性、低コスト化
を実現できる。
【0004】より具体的には、ソフトウェア無線通信技
術では、マイクロプロセッサやDSP(Digital Signal
Processor)のチップまたはFPGA(Field Programmabl
e Gate Array)を用いてディジタル無線通信用のプログ
ラマブルな変復調装置を構成し、所望の通信方式の変復
調方式を構成するためのソフトウェアを変復調装置にイ
ンストールして、種々の仕様を同一のハードウェアで柔
軟に実現することができる。例えばソフトウェアをイン
ストールすることによって、PHS(PersonalHandyphon
e System)や携帯電話、構内LAN(Local Area Networ
k)等の異なる無線通信方式を1つの無線通信装置で実現
することができれば、ユーザは同一の無線端末装置さえ
あればその地域の通信方式のプログラムをインストール
することによって世界中でサービスを受けられる。端末
装置の製造メーカにとっては、ハードウェアを共通化す
ることによって量産が可能となり、製造コストを削減で
きる。
【0005】ところで、ソフトウェア無線通信システム
において、共通のハードウェア上に種々のプログラムを
搭載して対応した無線通信方式に基づく無線通信装置を
実現するためには、ソフトウェアのインストール方式と
しては、電話や、有線インターネット等の有線によって
ケーブルを接続してダウンロードする方法(第1の方
法)、超小型のメモリデバイスによる方法(第2の方
法)、無線によってプログラムをダウンロードする方法
(第3の方法)が考えられる。
【0006】第1の方法は、自宅、職場、販売店、駅・
空港等の公共施設にソフトウェア供給装置を設けて利用
者のソフトウェア無線端末装置をケーブルで接続して有
線経由でダウンロードする方法である。第1の方法は、
利用者はソフトウェア供給装置のある場所を探し、足を
運ばなければならない問題点を有する。第2の方法は、
販売店などで所望のソフトウェアが格納されているメモ
リデバイスを購入する必要がある。媒体であるメモリデ
バイスの価格分高くなってしまう。第3の方法は、前述
した第1および第2の方法と異なり利用者が電波の届く
場所にいれば、所望のプログラムを伝送して効率よくダ
ウンロードできる。そこで、以降は無線経由でプログラ
ムの伝送・ダウンロードを行なう無線ダウンロードの方
式に着目する。
【0007】ソフトウェア無線機が動作するのに必要と
されるプログラムは、メーカが作成して政府の電波を管
理する部署が電波法を満たすかどうかを検査して、その
検査に合格し、販売を認可されたプログラムでなければ
ならない。例えば、そのプログラムに意図的な改竄が行
なわれた場合、インストールしたソフトウェア無線機が
違法電波または妨害電波を発生してしまうことになり、
無線通信インフラを破壊しかねない。あるユーザAに対
してソフトウェアの無線ダウンロードが行なわれると仮
定する。悪意のある別のユーザBがそのプログラムを盗
聴しソフトウェア無線機にダウンロードしてユーザAに
なりすまして通信を行なってしまうことも有り得る。こ
の場合では、ユーザAに経済的に多大な損害を与えるこ
とも考えられる。また、ユーザBが盗聴したプログラム
を改竄して違法電波を発生することも有り得る。
【0008】以上のような情報データとソフトウェア無
線通信システムにおけるプログラムの機密性を向上させ
るために、暗号化技術を適用する方法がある。従来の暗
号化技術として、図1および図2に示すようなものが知
られている。図1は一般的な公開鍵暗号方式の構成であ
る。この方式の代表的な暗号はRSA(Rivest-Shamir-A
dleman)暗号がある。公開鍵と秘密鍵はともに整数値で
ある。公開鍵は一般に公開されているが、一方、秘密鍵
は公開されないため、暗号通信に先立って第三者に盗聴
されないように配送されなければならない。図1におい
て、参照符号1aが暗号通信で送信する予定の情報デー
タまたはプログラムである。参照符号1bが暗号化アル
ゴリズムである。参照符号1cが伝送路であり、参照符
号1dが受信側における復号化アルゴリズムであり、復
号化アルゴリズム1dは、受信した暗号化を復号化鍵す
なわち秘密鍵を用いて、参照符号1eで示す情報データ
またはプログラムを復号化する。
【0009】図2は、暗号化鍵および復号化鍵として、
共に秘密鍵を使用する共通鍵方式または秘密鍵方式の構
成を示す。この方式の代表的な例はDES(Data Encryp
tionStandard)および、DEA(Data Encryption Algori
thm)であり、それぞれ、ANSI(米国規格協会、Amer
ican National Standrds Institure)とISO(国際標
準化機構、International Organization for Standardi
zation)で標準化されている。秘密鍵は送信側と受信側
で同じ鍵を持たなければならないので、通信のペアの両
者に同じ鍵を持たせるために、暗号通信に先立って第三
者に盗聴されないように鍵を配送しなければならない。
参照符号2aが暗号通信で送信する予定の情報データま
たはソフトウェアである。参照符号2bが暗号化アルゴ
リズムである。参照符号2cは伝送路であり、参照符号
2dは受信側における復号化アルゴリズムであり、復号
化アルゴリズム2dは、受信した暗号化データを復号化
鍵すなわち秘密鍵を用いて、参照符号2eで示す情報デ
ータまたはプログラムを復号化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の暗号化技術例え
ば秘密鍵方式を使用して、ソフトウェア無線通信システ
ムにおける基地局では、秘密鍵を用いてプログラムに対
して暗号化を施した後に端末局に伝送する。端末局では
秘密鍵を用いて復号化の後、プログラムをダウンロード
する。しかしながら、端末局側の秘密鍵の番号が漏洩
し、悪意のある利用者がその秘密鍵を用いて暗号を解読
し、プログラムを解析し、改竄の後に端末のハードウェ
アにインストールして違法電波を送信し、無線インフラ
を破壊する可能性がある。したがって、現在、信頼性の
高い秘密鍵生成方法の確立が必要であると考えられる。
【0011】したがって、この発明の目的は、鍵配送の
問題を生じることがなく、無線通信システムにおいて情
報データ、ソフトウェア無線のプログラムデータ等を安
全に通信することを可能とする通信装置および通信方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、略同一のキャリア周波数を
時分割に使用して他の通信装置との間で送信および受信
を交互に行なう無線通信システムにおける通信装置にお
いて、既知の信号に基づいて、他の通信装置との間の伝
搬路の遅延プロファイルを推定する手段と、推定した遅
延プロファイルの複素振幅情報、電力情報および位相情
報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成する手段
と、秘密鍵を用いて情報データを暗号化して送信し、ま
たは秘密鍵で暗号化された情報データを受信して復号化
を行なう手段とを有する通信装置である。請求項13
は、推定した遅延プロファイルの複素振幅情報、電力情
報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を
生成する通信方法である。
【0013】請求項2の発明は、略同一のキャリア周波
数を時分割に使用して他の通信装置との間で送信および
受信を交互に行なう無線通信システムにおける通信装置
において、既知の信号に基づいて、他の通信装置との間
の伝搬路の周波数特性を推定する手段と、推定した周波
数特性の複素振幅情報、電力情報および位相情報の少な
くとも一つを用いて、秘密鍵を生成する手段と、秘密鍵
を用いて情報データを暗号化して送信し、または秘密鍵
で暗号化された情報データを受信して復号化を行なう手
段とを有する通信装置である。請求項14の発明は、推
定した周波数特性の複素振幅情報、電力情報および位相
情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成する通信
方法である。
【0014】請求項3の発明は、略同一のキャリア周波
数を時分割に使用して他の通信装置との間で送信および
受信を交互に行なう無線通信システムにおける通信装置
であって、ハードウェアの一部または全部がプログラム
可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラ
ムデータによって、所望の無線通信方式を実現するよう
にした通信装置において、既知の信号に基づいて、他の
通信装置との間の伝搬路の遅延プロファイルを推定する
手段と、推定した遅延プロファイルの複素振幅情報、電
力情報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密
鍵を生成する手段と、秘密鍵を用いてプログラムデータ
を暗号化して送信し、または秘密鍵で暗号化されたプロ
グラムデータを受信して復号化を行なう手段とを有する
通信装置である。請求項15の発明は、推定した遅延プ
ロファイルの複素振幅情報、電力情報および位相情報の
少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成する通信方法で
ある。
【0015】請求項4の発明は、略同一のキャリア周波
数を時分割に使用して他の通信装置との間で送信および
受信を交互に行なう無線通信システムにおける通信装置
であって、ハードウェアの一部または全部がプログラム
可能な論理回路で構成され、論理回路に対するプログラ
ムデータによって、所望の無線通信方式を実現するよう
にした通信装置において、既知の信号に基づいて、他の
通信装置との間の伝搬路の周波数特性を推定する手段
と、推定した周波数特性の複素振幅情報、電力情報およ
び位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成す
る手段と、秘密鍵を用いてプログラムデータを暗号化し
て送信し、または秘密鍵で暗号化されたプログラムデー
タを受信して復号化を行なう手段とを有する通信装置で
ある。請求項16の発明は、推定した周波数特性の複素
振幅情報、電力情報および位相情報の少なくとも一つを
用いて、秘密鍵を生成する通信方法である。
【0016】この発明では、電波伝搬路の遅延プロファ
イルまたは周波数特性が二つの通信装置の間で固有の情
報となることに着目し、二つの通信装置間の伝搬路の遅
延プロファイルまたは周波数特性から暗号化の秘密鍵を
生成する。秘密鍵を相手に伝送する必要がなく、高いセ
キュリティで無線通信を行うことができる。情報シンボ
ルデータのみならず、ソフトウェア無線装置のプログラ
ムデータも高いセキュリティでもって通信できる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について以
下説明する。基地局から端末局に情報データまたはプロ
グラムを伝送する際に他局に盗聴されないような暗号用
の秘密鍵を生成するためには、基地局と端末局の2者の
みしか知らない固有の情報に着目すれば良い。ここで、
基地局から端末局に対して送信される電波の下りのキャ
リアに周波数と端末局から基地局に対して送信される電
波の上りのキャリア周波数は一致し、十分に短い時間間
隔で上りと下りの電波が交互に繰り返されて送信される
ものとする。
【0018】波長が数cm(通常1GHz以上)のマイク
ロ波、または数ミリ程度(30〜300GHz)のミリ波
を使用した場合、基地局と端末局の無線伝搬路の伝達関
数または周波数特性は、その時刻と位置に依存した両者
に固有のデータと成り得る。空間的にたかだか数cmの
距離を移動するのみで無線伝搬路の特性が激変し、自己
と周囲の移動物体によって特性は時々刻々と変動する。
したがって、基地局と他の端末間の電波伝搬路の特性と
は無相関であるとみなせるから、その無線伝搬路の特性
から特徴量を抽出して、それに基づいて秘密鍵を生成す
れば極めて機密性の高い暗号化を行うことができる。
【0019】図3は、陸上移動通信における電波伝搬の
様子を示す。基地局3aと端末局3b間には、建造物、
自動車や樹木が存在する。これらは電波が伝搬するうえ
で大きな影響を与える。屋外の基地局3aから送信され
た電波は唯一の通り道だけを通って伝搬するのではな
く、あらゆる方向に放射され、移動局3bへ直接到来す
る直接波3cの他にビル3dによる反射波3e、自動車
3fなどの移動物体による反射波3gが端末局3bに到
達する。2局間には他にも電波が建造物の角などにより
電波の進行方向が曲げられる回折波、建造物の角や壁面
の不均一性などで電波があらゆる方向に散っていく錯乱
波も無数存在する。これらの電波はそれぞれに経路長が
異なるため、移動局に到達する時間が異なる。その結果
として移動局では到達時間の異なるいくつもの電波(遅
延波)の重ね合わせを受信することになる。これをマル
チパルスと呼ぶ。
【0020】端末局や周囲の反射物が移動することによ
り激しいフェージングを伴った電波となる一般的な携帯
電話のセルラ環境においては、フェージング特性がレイ
リー分布となることが解析的に導かれている。レイリー
フェージング下における受信信号の空間的な相関につい
ては空間で半波長程度離した2本のアンテナで受信した
フェージング信号は互いに無相関であると導かれてい
る。例えば、キャリア周波数をそれぞれ、2GHzと5
GHzとすればλ=150mm、λ=60mmであるか
ら、無相関であるための空間的なアンテナの距離はそれ
ぞれ、75mmと30mmとなる。
【0021】電波の伝搬路特性は、時間領域で表される
遅延プロファイルと、周波数特性で表現することができ
る。図4は、ある伝搬環境の遅延プロファイルの例を示
す。遅延プロファイルは、基本的には、インパルス波形
を地点Aから送信し、地点Bで受信したインパルス波形
の電力の過渡応答を測定したものである。これは、電波
の伝搬路の時間領域の伝達特性を表す。最初に、時刻が
0のときに最も遅延が最小で受信電力が最大の直接波が
到来して、続いて電力の減衰した反射波・回折波・錯乱
波が伝搬距離に応じて遅れて到来することを示してい
る。
【0022】マイクロ波とミリ波において、遅延プロフ
ァイルの波形は、受信地点とある時刻において固有の特
性であり、数ミリから数センチのオーダーで離れた2つ
の受信地点で測定すれば、各受信地点における伝搬特性
は無相関の異なった特性となる。つまり、伝搬路の遅延
プロファイルの各時間に対応したパスの振幅と位相が異
なる。この点に着目すれば、振幅と位相情報は、キャリ
ア周波数、時刻、送信点並びに受信地点に固有のもので
あり、他の受信地点では得ることができない。したがっ
て、この特性から基地局と端末局のみが共有する秘密鍵
を生成することが可能となる。また、時間領域上の特性
である遅延プロファイルを周波数領域に変換した周波数
特性においても同様である。
【0023】インパルス波形は広帯域のスペクトラムを
有するために他の無線通信に妨害を与えてしまうおそれ
がある。そこで、インパルス波を送信する代わりに、キ
ャリアを自己相関特性の強い既知のPN(Pseudo Noise)
信号(M系列とも呼ばれる)で変調し、被変調信号を送
信する。受信側では、受信信号と同一のPN信号との相
関演算を行なう。遅延プロファイルは、このような手法
で測定することができる。
【0024】図5は、遅延プロファイル測定のための送
信装置の構成例を示す。参照符号5aで示すPN系列発
生器5aは、シフトレジスタと排他的論理和ゲートから
構成されている。PN系列の出力ビットがBPSK(Bin
ary Phase Shift Keying:2相位相偏移変調)変調器5
bによってBPSK変調される。BPSK変調器5bの
出力のIチャンネル(同相成分)のディジタルデータI
−DとQチャンネル(直交成分)のディジタルデータQ
−DがそれぞれD/A変換器5cによってベースバンド
アナログ信号に変換される。直交検波器5dにおいて、
ベースバンドアナログ信号が第1局部発振器5eの発振
周波数の中間周波数帯信号に変換される。その後に送信
ミキサ5fと第2局部発振器5gによってキャリア周波
数に変換され、パワーアンプ5hで電力増幅を行なった
後にアンテナ5iから送信される。
【0025】図6は、遅延プロファイル測定のための受
信装置の構成例を示す。ディジタル変調されたキャリア
をアンテナ6aより受信し、ローノイズアンプ6bで受
信波の信号増幅を行なう。ローノイズアンプ6bの出力
信号が受信ミキサ6cに供給され、受信ミクサ6cにお
いて、第1局部発振器6dの出力信号と乗積されること
によって中間周波数帯信号に変換される。直交検波器6
eと第2局部発振器6fによって中間周波数帯信号は、
IチャンネルとQチャンネルから構成されるベースバン
ド信号に変換される。A/D変換器6gによって両チャ
ンネルのベースバンドアナログ信号がそれぞれディジタ
ルデータに変換される。各チャンネルのディジタルデー
タが複素数相関器6hに入力される。送信装置で使用さ
れたのと同種のPN発生器6iがBPSK変調器6jに
よって変調され、BPSK変調器6jからのディジタル
変調信号と受信信号との複素数相関演算が複素数相関器
6hにおいて行われ複素遅延プロファイとして出力され
る。
【0026】図7は、測定された複素遅延プロファイル
の一例を示す。各グラフの横軸は遅延時間を表す。図7
Aおよび図7Bは、それぞれ複素遅延プロファイルの振
幅の実数成分の時系列データ7aと虚数成分の時系列デ
ータ7bを示す。図7Cおよび図7Dは、それぞれ複素
数の振幅情報から計算した電力の時系列データ7cと位
相の時系列データ7dを示す。
【0027】次に、電波の伝搬路の周波数特性について
説明する。周波数特性は、図7Aおよび図7Bに示すよ
うな複素遅延プロファイルの振幅の時系列複素数データ
をDFT(Discrete Fourier Transform)またはFFT(F
ast Fourier Transform)によって周波数領域の複素数デ
ータに変換したものである。図8は、FFTを使用した
場合の計算手法を示す。図6に示した受信装置の複素遅
延プロファイルの出力をシリアル・パラレル変換器8a
によってFFTのポイント数のパラレルデータに変換し
てFFT8bに入力する。FFT8bが伝搬路の周波数
特性を出力する。なお、図面において、実線の信号経路
が実数データの信号経路を表し、破線の信号経路が虚数
データの信号経路を表している。
【0028】以上の説明では、図5に示した送信装置
と、図6に示した受信装置とを使用した自己相関特性の
良好なPN信号を使用した遅延プロファイルの測定シス
テムについて説明した。次に、PN信号を使用しない一
般的な既知信号を使用した伝搬路の周波数特性の測定手
法について述べる。送信側では、図5のPN発生器5a
とBPSK変調器5bの代わりにディジタル変調された
既知信号が生成され、既知信号が送信される。
【0029】一方、受信側では、A/D変換された複素
ディジタルデータに対して、図6中の複素数相関器6
h、PN発生器6i、BPSK変調器6jに代えて図9
に示す構成が設けられる。受信した時間領域の既知信号
の複素ディジタルデータx(t)がシリアル・パラレル変
換器9aによってパラレルデータに変換され、FFT9
bによって周波数領域のパラレルデータX(f)に変換さ
れる。あらかじめ用意した既知信号データy(t)9cが
シリアル・パラレル変換器9dによってパラレルデータ
に変換され、変換したパラレルデータをFFT9eに入
力して周波数領域データY(f)に変換する。X(f)をY
(f)で複素除算することによって伝搬路の周波数特性Z
(f)を求めることができる。すなわち、Y(f)Z(f)=X
(f)の関係にあり、Z(f)=X(f)/Y(f)となる。
【0030】図10は、伝搬路の周波数特性の例を示
す。各グラフの横軸は周波数を示す。図10Aおよび図
10Bは、それぞれ振幅の実数成分10aと虚数成分1
0bを示す。図10Cおよび図10Dは、複素振幅のデ
ータから計算した電力の特性10cと位相の特性10d
をそれぞれ示す。
【0031】図7に示した複素遅延プロファイルと、図
10に示した伝搬路の周波数特性は、例えば、5GHz
のキャリア周波数を使用して測定したとすれば、受信ア
ンテナの空間的な距離が30mm以上離れていればそれ
ぞれの受信地点での特性は無相関であるとみなせる。ま
た受信地点と送信地点を交換しても同一周波数で且つ測
定時刻が十分に近ければ可逆性が成立し、送信側と受信
側のアンテナや増幅器などの利得を考慮して正規化すれ
ば同様な特性が得られる。したがって、伝搬路の複素遅
延プロファイルと周波数特性は送信側と受信側の両者だ
けのキャリア周波数と位置と時刻に依存する固有の特性
であるとみなせる。それらの特性をある手法に基づいて
数値化すれば、送信側と受信側が共有する秘密鍵を生成
することが可能となる。以下に、伝搬路の遅延プロファ
イルと周波数特性の電力、振幅、位相の各情報による秘
密鍵生成の手法を示す。
【0032】図11は、電力情報から秘密鍵を生成する
構成を示す。遅延プロファイルまたは周波数特性の電力
のパラレルデータがM入力N出力選択器11aに入力さ
れる。M入力N出力選択器11aは、M個の遅延プロフ
ァイルまたは周波数特性の複素パラレルデータの中で、
電力が比較的大きいN個のデータを選択して出力する。
図7の遅延プロファイルの例では、t0,t1,t2 ,・
・・,tMのそれぞれの時刻のそれぞれの振幅がM個の
データである。この選択器11aで選択されたN個の遅
延プロファイルまたは周波数特性の複素パラレルデータ
が電力・秘密鍵生成器11bに入力されて秘密鍵が生成
される。
【0033】図12は、振幅情報から秘密鍵を生成する
構成を示す。遅延プロファイルまたは周波数特性の振幅
のパラレルデータがM入力N出力選択器12aに入力さ
れる。M入力N出力選択器12aは、M個の遅延プロフ
ァイルまたは周波数特性の複素パラレルデータの中で、
電力が比較的大きいN個のデータを選択して出力する。
この選択器12aで選択されたN個の遅延プロファイル
または周波数特性の複素パラレルデータが電力・秘密鍵
生成器12bに入力されて秘密鍵が生成される。
【0034】図13は、位相情報から秘密鍵を生成する
構成を示す。遅延プロファイルまたは周波数特性の位相
のパラレルデータがM入力N出力選択器13aに入力さ
れる。M入力N出力選択器13aは、M個の遅延プロフ
ァイルまたは周波数特性の複素パラレルデータの中で、
電力が比較的大きいN個のデータを選択して出力する。
この選択器13aで選択されたN個の遅延プロファイル
または周波数特性の複素パラレルデータが電力・秘密鍵
生成器13bに入力されて秘密鍵が生成される。
【0035】図14は、M入力N出力選択器の構成例を
示す。M≧Nとする。M個の入力複素数データはそれぞ
れ電力計算回路14a1〜14aMに入力されて電力が計
算される。例えば入力データ番号が1の入力データの実
数データa1と虚数データb1とから、電力計算回路14
1は、(a1 2+b1 2)の演算によって電力を計算す
る。計算した電力値がマルチプレクサ制御信号生成器1
4bに入力されて電力の比較的高いN個の入力複素数デ
ータを選択する制御信号が生成される。この制御信号が
N個のマルチプレクサ14c1〜14cNに供給される。
マルチプレクサ14c1〜14cNに対しては、M個の入
力複素数データが供給され、制御信号にしたがってその
中の一つが選択的に出力される。マルチプレクサ14c
1〜14cNによって選択したN個の入力複素数データが
出力される。
【0036】図11、図12、図13にそれぞれ示され
た電力情報、振幅情報、位相情報から秘密鍵を生成する
秘密鍵生成器11b,12b,13bの構成についてさ
らに説明する。
【0037】図15は、電力・秘密鍵生成器11bの構
成例を示す。N個の複素数データはそれぞれ電力計算回
路15a1〜15aNによって電力が計算される。計算し
た電力値は多入力加算器15bに入力され電力和が求め
られる。その電力和に対して除算器15cによってデー
タ個数Nで除算が行われて平均電力が算出される。この
平均電力値を用いて各入力データの電力値を除算器15
1〜15dNでそれぞれ除算して正規化を行なう。正規
化した各データに対して量子化回路15e1〜15eN
よって量子化が行われ、それぞれpビットのビット系列
に割り当てられる。入力されたN個のビット系列はビッ
ト結合器15fによって結合されてNpビットの秘密鍵
として出力される。
【0038】図16は、図15で使用した電力計算回路
15a1〜15aNの構成例を示す。入力された実数デー
タと虚数データを2乗回路16a,16bでそれぞれ2
乗した後に加算器16cで加算して電力値として出力す
る。
【0039】図17は、図15で使用した量子化回路1
5e1〜15eNの動作例を示す。ここではp=3、すな
わち、3ビット出力の例を示す。入力された正規化され
た電力値に対応するビット系列を出力する。レベル範囲
の境界上の白い丸は、その値を範囲内に含まないことを
意味し、黒い丸は、その値を範囲内に含むことを意味す
る。例えば、正規化電力値として4.5が入力された場
合、出力ビット系列として(101)が出力される。
【0040】図18は、ビット結合器の構成例を示す。
量子化されて変換されたN個のデータ系列のビット数を
それぞれpとすれば、それらを結合してNpビットのデ
ータとして出力される。例えば、p=3として1番目の
データを(100)、2番目のデータを(001)、3
番目のデータを(010)、N番目のデータを(11
1)とすれば、ビット結合器の出力は(1000010
10,...,111)となる。
【0041】図19は、図12で使用した振幅・秘密鍵
生成器12bの構成例を示す。N個の複素振幅データの
実数成分が多入力加算器19aに入力され、多入力加算
器19aによって実数成分の振幅値の総和が求められ、
また、虚数成分が多入力加算器19bに入力され、多入
力加算器19aによって虚数成分の振幅値の総和が求め
られる。実数成分の総和が除算器19cに供給され、虚
数成分の総和が除算器19dに供給され、各除算器19
c,19dによって各総和をデータ入力数Nで割って実
数と虚数のそれぞれの平均振幅値が求められる。
【0042】求めた平均振幅値によって実数入力データ
と虚数入力データがそれぞれ正規化される。除算器19
1〜19eNによって、N個の実数入力データのそれぞ
れが実数成分の平均振幅値で除算されることで、正規化
がなされる。同様に、除算器19f1〜19fNによっ
て、N個の虚数入力データのそれぞれが虚数成分の平均
振幅値で除算されることで、正規化がなされる。正規化
された実数データが実数の量子化回路19g1〜19gN
によってpビットのビット系列にそれぞれ変換され、ビ
ット結合器19iに入力される。同様に、正規化された
虚数データが虚数の量子化回路19h1〜19hNによっ
てpビットのビット系列にそれぞれ変換され、ビット結
合器19iに入力される。実数データおよび虚数データ
がビット結合器19iによって結合されて2Npビット
の秘密鍵として出力される。なお、図19における量子
化回路とビット結合器の構成は、図17と図18で示し
た構成とそれぞれ同様である。
【0043】図20は、位相・秘密鍵生成器13bの構
成例を示す。N個の複素数データはそれぞれ位相・ビッ
ト変換器20a1〜20aNによって位相値からpビット
のビット系列に変換されてビット結合器20bに入力さ
れて結合されたNpビットのビット系列が秘密鍵として
出力される。ビット結合器の構成は図18と同様であ
る。図20で図示はしないが、N個の複素数データから
直接、位相・ビット変換する手法のほかに、例えば入力
データ番号が1の複素数データの位相を基準位相θref
と定め、N個の複素数データから求めた位相値からθ
refを引いた相対的な位相値を用いてビットに変換する
手法も考えられる。
【0044】図21は、位相・ビット変換器20a1
20aNの動作例を示す。図21Aに示す例では、入力
された複素数データを(p=1)ビットに変換する例で
ある。位相をθとすると、(π/2<θ≦π,−π/2
≦θ<−π)では、θが0に変換され、(0<θ≦π/
2,−π/2<θ≦0)では、θが0に変換される。図
21Bに示す例では、実数軸(横軸)および虚数軸(縦
軸)で表される2次元領域の4つの象限に含まれる位相
がそれぞれ(p=2)ビットへ変換される。図21Cに
示す例では、2次元領域が45°の各間隔で8個の領域
に分割され、各領域に含まれる位相がそれぞれ(p=
3)ビットへ変換される。なお、図21Bと図21Cに
おいて、黒い丸はその境界を範囲内に含むことを意味
し、白い丸はその値を範囲内に含まないことを意味す
る。
【0045】上述したように、遅延プロファイルと伝搬
路の周波数特性が測定(推定)され、測定(推定)され
た遅延プロファイルまたは伝搬路周波数特性から秘密鍵
が生成される。次に、無線通信装置に対して、これらの
手法を適用した例について説明する。
【0046】図22は、上述した秘密鍵生成方式による
ソフトウェア無線通信装置の構成例を示す。上部は復調
部、下部は変調部である。本構成では、情報データのみ
ならず所望の変復調器を構成するためのプログラムをも
暗号化して無線伝送を行なう。プログラムの暗号化と暗
号復号化のための秘密鍵をこの発明による方式で生成す
るものとする。復調部では、アンテナ22aから受信さ
れた信号はアンテナスイッチ22bを通り、ローノイズ
アンプ22cに入力される。ローノイズアンプ22cか
ら出力された信号は、受信ミキサ22eにおいて、第1
局部発振器22dの局部発振信号によって中間周波数帯
信号に変換される。
【0047】中間周波数帯信号は、直交検波器22gに
おいて、第2局部発振器22fの出力信号により直交検
波され、アナログベースバンド信号I、Qに変換され
る。アナログベースバンド信号I、Qは、A/D変換器
22hにおいて、ディジタルベースバンド信号I−D、
Q−Dに変換される。ディジタルベースバンド信号I−
D、Q−Dがデマルチプレクサ22iに供給される。デ
ィジタルベースバンド信号I−D、Q−Dがデマルチプ
レクサ22iを介してベースバンド復調・暗号復号化・
秘密鍵生成部22jまたはプログラマブル復調部22o
に供給される。
【0048】ベースバンド復調・暗号復号化・秘密鍵生
成部22jにおいては、復調・誤り訂正符号の復号化、
さらに、暗号化と暗号復号化のための秘密鍵が生成さ
れ、暗号の復号化が行われてデマルチプレクサ22lを
通って情報データまたは変復調プログラムとして出力さ
れる。復調された変復調プログラムは、マルチプレクサ
22mを介してプログラマブル復調部22oとプログラ
マブル変調部22pに供給され、復調された変復調プロ
グラムにしたがって、所望の仕様の変復調器が構成され
る。さらに、生成された秘密鍵はレジスタ22kに記憶
される。
【0049】次に変調部の動作を説明する。マルチプレ
クサ22qから出力される情報データまたはプログラム
は、先ず、既に生成した秘密鍵が保持されているレジス
タ22kから秘密鍵を読み出して、暗号化・ベースバン
ド変調部22rにおいて暗号化、誤り訂正符号化、ディ
ジタル変調の処理を受ける。暗号化・ベースバンド変調
部22rは、ベースバンドディジタルデータとしてI−
DとQ−Dを出力する。これらのデータは、マルチプレ
クサ22sを介してD/A変換器22tによってそれぞ
れ、ベースバンドアナログI,Q信号に変換される。
【0050】アナログ信号は、第2局部発振器22fの
発振周波数の中間周波数帯に直交変調器22uによって
変換される。中間周波数帯のアナログ信号は、送信ミキ
サ22vに供給され、送信ミキサ22vにおいて、第1
局部発振器22dの発振周波数が加算されることで所望
のキャリア周波数帯に変換される。この信号が電力増幅
器22wによって電力が増幅された後にアンテナスイッ
チ22bを通りアンテナ22aによって送信される。
【0051】プログラマブル変調部22pとプログラマ
ブル復調部22oは、ディジタル信号処理をプログラム
で行なうDSP(Digital signal processor)とプログラ
ム可能な論理回路であるFPGA(Field programmable
gate arrays)から構成されている。プログラマブル変調
部22pとプログラマブル復調部22oの機能を拡張す
ることが可能で、ディジタル変復調のみならず、誤り訂
正符号化・復号化機能や暗号化・暗号復号化機能も実現
可能である。マルチプレクサ22i,22sを制御する
ことによって、ベースバンド復調・暗号復号化・秘密鍵
生成部22jと暗号化・ベースバンド変調部22rの代
わりにこれらのプログラマブルな変調部と復調部が前述
した機能を実現することもできる。
【0052】また、変復調プログラムデータベース22
nには、自己で使用するプログラムと相手局に無線で伝
送するプログラムが格納されている。マルチプレクサ2
2mは、プログラマブル変調部22pと復調部22oに
対して無線伝送されたプログラムとデータベースのプロ
グラムのどちらをダウンロードするかを選択する。マル
チプレクサ22qは、情報データとデータベースのプロ
グラムのどちらを送信するかを選択する。なお、プログ
ラムは、基地局に限らず、端末局が送信する機能を持つ
ことも可能である。また、変復調プログラムデータベー
ス22nを基地局のみが備えていても良い。
【0053】図23は、暗号化・ベースバンド変調部2
2rの構成例を示す。情報データ入力または変復調プロ
グラム入力が暗号化器23aによって暗号化され、誤り
訂正符号化器23bによって符号化される。誤り訂正符
号化器23bの出力がマルチプレクサ23cを介してベ
ースバンドディジタル変調部23dに供給され、変調部
23dによってディジタル変調され、ベースバンドディ
ジタル変調データI−DとQ−Dが出力される。
【0054】伝搬路の遅延プロファイルと周波数特性の
推定を行なうために、マルチプレクサ23cには、パイ
ロットシンボルが入力され、一定周期でパイロットシン
ボルが挿入されたデータがディジタル変調される。ベー
スバンドディジタル変調方式は、例えば、無線LANで
使用されているOFDM(Orthogonal frequency-divisi
on multiplexing)変調方式、スペクトル拡散変調方式さ
らに、一般の携帯電話等で使用されているシングルキャ
リア変調方式等である。なお、図23では、パケット生
成ブロック等の図示を省略した。
【0055】以下では、図23におけるベースバンド復
調・暗号復号化・秘密鍵生成部22jの内部構成に関し
て、OFDM変調方式、スペクトル拡散変調方式、シン
グルキャリア変調方式の3種類の方式について説明を行
なう。
【0056】図24にこの発明による秘密鍵生成器を搭
載したOFDM用ベースバンド復調・暗号復号化・秘密
鍵生成部の第1の構成例を示す。図24中のスイッチ2
4e、24fは、それぞれ伝搬路特性推定モードと復調
モードとで切り換えるものである。つまり、スイッチ2
4e、24fが復調モードでは、1の状態とされ、伝搬
路特性推定モードでは、2の状態とされる。切り換え信
号は、省略されているが、制御部から各スイッチに供給
される。スイッチ24e、24fによって、FFTを伝
搬路特性推定モードと復調モードとで兼用できる。
【0057】入力されたベースバンド複素ディジタルデ
ータに対してパケットタイミング同期部24aでタイミ
ングの同期をとり、同期パルスを各部に供給する。ま
た、入力されたベースバンドディジタルデータに対して
キャリア周波数同期部24bにおいてキャリア周波数を
同期させる。同期させた後にシリアル・パラレル変換器
24cにおいてシリアルデータからFFTの演算ポイン
ト数の個数のパラレル複素数データに変換される。FF
T24dにおいて入力された信号を周波数領域に変換
し、周波数領域の信号をスイッチ24e,24fに供給
する。
【0058】スイッチ24e,24fが1の状態では、
通常のOFDM復調処理を行なう。スイッチが24e,
24fが2の状態では、受信した信号からパイロットシ
ンボルを抽出して伝搬路の周波数特性の推定を行なう。
伝搬路周波数特性の推定手法は図9に説明した手法を使
用している。パイロットシンボルは既知であるから同様
にパイロットシンボルをあらかじめFFTによって周波
数領域に変換した参照データ24hが具備されている。
【0059】受信したパイロットシンボルをFFT24
dによって変換された周波数領域の信号に対して、複素
数除算器24gによって除算を行ない、伝搬路の周波数
特性を計算する。その周波数特性から秘密鍵生成器24
iによって秘密鍵を生成してレジスタ24kに記憶させ
る。この秘密鍵生成器24iは、図11、図12およ
び、図13に示した構成に対応する。秘密鍵の生成手法
は、図11から図22において説明したものである。周
波数特性はレジスタ24jに記憶される。
【0060】スイッチ24e,24fが1の状態では、
このレジスタ24jに記憶された伝搬路周波数特性を利
用して等化器(複素数除算器)24lにおいて等化が行
われる。等化器24lの出力がパラレル・シリアル変換
器24mによってシリアルデータに変換されて誤り訂正
符号復号化器24nに供給されて誤り訂正符号の復号化
が行われる。さらに、生成した秘密鍵を用いて暗号復号
化器24oにおいて暗号が復号化された後に情報ビット
が出力される。また、生成した秘密鍵は変調部に出力さ
れる。
【0061】図25にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したOFDM用ベースバンド復調・暗号復号化・秘
密鍵生成部の第2の構成例を示す。入力されたベースバ
ンド複素ディジタルデータに対しパケットタイミング同
期部25aでタイミングの同期をとり、同期パルスを各
部に供給する。また、入力されたベースバンドディジタ
ルデータに対してキャリア周波数同期部25bにおいて
キャリア周波数を同期させる。同期させた後にシリアル
・パラレル変換器25cにおいてシリアルデータからF
FTの演算ポイント数の個数のパラレル複素数データに
変換される。FFT25dにおいて入力された信号が周
波数領域の複素数データに変換される。このデータは等
化器25eによって等化が行われた後にパラレル・シリ
アル変換器25fにおいてシリアルデータに変換され
る。そして、誤り訂正符号復号化器25gによって誤り
訂正が行なわれ、その後に暗号復号化器25hに供給さ
れる。暗号復号化器25hでは、あらかじめレジスタ2
5mに記憶した秘密鍵を使用して暗号の復号化が行わ
れ、情報ビットが出力される。
【0062】次に秘密鍵の生成について説明する。受信
したパイロットシンボルは複素数相関器25jにおいて
あらかじめ具備されている共役パイロットシンボル25
iと相関演算が行われる。共役は、虚数部の符号が反転
した関係を意味する。演算結果が遅延プロファイルとな
る。遅延プロファイルのデータはシリアル・パラレル変
換器25kにおいてパラレル複素数データに変換された
後に秘密鍵生成器25lに供給される。秘密鍵生成器2
5lによって秘密鍵が生成される。この生成器の構成は
図11、図12および、図13に示した構成例に対応す
る。生成した秘密鍵がレジスタ25mに記憶されて、暗
号復号化器25hと変調部へ出力される。
【0063】図26にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したスペクトル拡散方式用ベースバンド復調・暗号
復号化・秘密鍵生成部の第1の構成例を示す。入力され
たベースバンド複素ディジタルデータに対してパケット
タイミング同期部26aでタイミングの同期をとり、同
期パルスを各部に供給する。また、入力されたベースバ
ンド複素ディジタルデータに対してキャリア周波数同期
部26bにおいてキャリア周波数を同期させる。同期さ
せた後、逆拡散・等化器26cによって逆拡散と等化が
行われる。その出力に対して誤り訂正符号復号化器26
dによって誤り訂正符号の復号化が行われて、暗号復号
化器26eにおいてあらかじめ生成されたレジスタ26
jに記憶されている秘密鍵を用いて暗号の復号化が行わ
れて情報ビットが出力される。
【0064】次に、秘密鍵の生成について説明する。ベ
ースバンド複素ディジタルデータよりパイロットシンボ
ルを抽出する。受信したパイロットシンボルは複素数相
関器26gにおいてあらかじめ具備されている参照パイ
ロットシンボル26fと相関演算が行われる。演算結果
が遅延プロファイルとなる。遅延プロファイルのデータ
がシリアル・パラレル変換器26hにおいてパラレルデ
ータに変換された後に秘密鍵番号生成器26iによって
秘密鍵が生成される。この生成器の構成は図11、図1
2および、図13に示した構成例に対応する。生成した
秘密鍵はレジスタ26jに記憶されて、暗号復号化器2
6eと変調部へ出力される。また、推定した遅延プロフ
ァイルは逆拡散・等化器26cにも供給される。
【0065】図27にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したスペクトル拡散方式用ベースバンド復調・暗号
復号化・秘密鍵生成部の第2の構成例を示す。入力され
たベースバンド複素ディジタルデータに対してパケット
タイミング同期部27aでタイミングの同期をとり、同
期パルスを各部に供給する。また、入力されたベースバ
ンド複素ディジタルデータに対してキャリア周波数同期
部27bにおいてキャリア周波数を同期させる。同期さ
せた後、逆拡散・等化器27cによって逆拡散と等化が
行われる。その出力に対して誤り訂正符号復号化器27
dによって誤り訂正符号の復号化が行われて、暗号復号
化器27eにおいてあらかじめ生成されレジスタ27k
に記憶されている秘密鍵を用いて暗号の復号化が行われ
て情報ビットが出力される。
【0066】次に、秘密鍵の生成について説明する。ベ
ースバンド複素ディジタルデータよりパイロットシンボ
ルを抽出する。受信したパイロットシンボルは複素数相
関器27gにおいてあらかじめ具備されている共役パイ
ロットシンボル27fと相関演算が行われる。演算結果
が遅延プロファイルとなる。遅延プロファイルのデータ
がシリアル・パラレル変換器27hにおいてFFTポイ
ント数のパラレルデータに変換される。そのパラレルデ
ータはFFT27iによって周波数領域に変換されて伝
搬路の周波数特性が計算される。伝搬路の周波数特性か
ら秘密鍵生成器27jによって秘密鍵が生成される。そ
の生成器の構成は図11、図12および図13に示した
構成に対応する。生成した秘密鍵はレジスタ27kに記
憶されて、暗号復号化器27eと変調部へ出力される。
また、推定した遅延プロファイルは逆拡散・等化器27
cにも供給される。
【0067】図28にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したシングルキャリア方式用ベースバンド復調・暗
号復号器・秘密鍵生成部の第1の構成例を示す。入力さ
れたベースバンド複素ディジタルデータに対してパケッ
トタイミング同期部28aでタイミングの同期をとり、
同期パルスを各部に供給する。また、入力されたベース
バンドディジタルデータに対してキャリア周波数同期部
28bにおいてキャリア周波数を同期させる。同期させ
た後、等化器28cによって等化が行われる。その出力
に対して誤り訂正符号復号化器28dによって誤り訂正
符号の復号化が行われて、暗号復号化器28eにおいて
あらかじめ生成されレジスタ28jに記憶されている秘
密鍵を用いて暗号の復号化が行われて情報ビットが出力
される。
【0068】次に、秘密鍵の生成について説明する。ベ
ースバンド複素ディジタルデータよりパイロットシンボ
ルを抽出する。受信したパイロットシンボルは複素数相
関器28gにおいてあらかじめ具備されている共役パイ
ロットシンボル28fと相関演算が行われる。演算結果
が遅延プロファイルとなる。遅延プロファイルのデータ
はシリアル・パラレル変換器28hにおいてパラレルデ
ータに変換された後に秘密鍵生成器28iによって秘密
鍵が生成される。この生成器の構成は図11、図12お
よび、図13に示した構成に対応する。生成した秘密鍵
はレジスタ28jに記憶されて、暗号復号化器28eと
変調部へ出力される。また、推定した遅延プロファイル
は等化器28cにも供給される。
【0069】図29にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したシングルキャリア方式用ベースバンド復調・暗
号復号化・秘密鍵生成部の第2の構成例を示す。入力さ
れたベースバンド複素ディジタルデータに対してパケッ
トタイミング同期部29aでタイミングの同期をとり、
同期パルスを各部に供給する。また、入力されたベース
バンドディジタルデータに対してキャリア周波数同期部
29bにおいてキャリア周波数を同期させる。同期させ
た後、等化器29cによって等化が行われる。その出力
に対して誤り訂正符号復号化器29dによって誤り訂正
符号の復号化が行われて、暗号復号化器29eにおいて
あらかじめ生成されレジスタ29kに記憶されている秘
密鍵を用いて暗号の復号化が行われて情報ビットが出力
される。
【0070】次に、秘密鍵の生成について説明する。ベ
ースバンド複素ディジタルデータよりパイロットシンボ
ルを抽出する。受信したパイロットシンボルは複素数相
関器29gにおいてあらかじめ具備された共役パイロッ
トシンボル29fと相関演算が行われる。演算結果が遅
延プロファイルとなる。遅延プロファイルのデータはシ
リアル・パラレル変換器29hにおいてパラレルデータ
に変換される。そのパラレルデータがFFT29iによ
って周波数領域に変換されて伝搬路の周波数特性が計算
される。伝搬路周波数特性から秘密鍵生成器29jによ
って秘密鍵が生成される。この生成器の構成は図11、
図12および、図13に示した構成に対応する。生成し
た秘密鍵はレジスタ29kに記憶されて、暗号復号化器
29eと変調部へ出力される。また、推定した遅延プロ
ファイルは等化器29cにも供給される。
【0071】図30にはこの発明による秘密鍵生成器を
搭載したシングルキャリア方式用ベースバンド復調・暗
号復号化・秘密鍵生成部の第3の構成例を示す。入力さ
れたベースバンド複素ディジタルデータに対してパケッ
トタイミング同期部30aでタイミングの同期をとり、
同期パルスを各部に供給する。また、入力されたベース
バンドディジタルデータに対してキャリア周波数同期部
30bにおいてキャリア周波数を同期させる。同期させ
た後、等化器30cによって等化が行われる。その出力
が誤り訂正符号復号化器30dによって誤り訂正符号の
復号化が行われて、暗号復号化器30eにおいてあらか
じめ生成されたレジスタ30gに記憶された秘密鍵を用
いて暗号の復号化が行われて情報ビットが出力される。
【0072】次に、秘密鍵の生成について説明する。一
般的な等化器は、内部にパイロットシンボルを具備し、
そのシンボルを使用してある種の推定アルゴリズムによ
って伝搬路の伝達関数を推定し、その伝達関数の逆特性
をFIR(Finite Impulse Response)フィルタで実現し
誤差が最小となるようにフィルタの係数を適応的に決定
している。また、そのフィルタの係数は、その時刻にお
ける伝搬路の固有なパラメータであると考えられる。そ
こで、等化器30cのフィルタの係数データを秘密鍵生
成器30fに供給して秘密鍵を生成する。その生成器の
構成は図11、図12および、図13に示した構成に対
応する。生成した秘密鍵はレジスタ30gに記憶され
て、暗号復号化器30eと変調部へ出力される。
【0073】図31に図30の構成図内で使用する等化
器30cの構成例を示す。等化器に供給された入力複素
数データがレジスタ31a1〜31aM-1が縦続接続され
たシフトレジスタにサンプリングクロック毎に記憶され
る。レジスタ31a1〜31aM-1の入力データおよび出
力データが係数生成部31cと複素数乗算器31b1
31bMに供給される。係数生成部31cでは、LMS
(Least Mean Squares)アルゴリズムまたは、RLS(Rec
ursive Least Squares)アルゴリズムによって係数が生
成される。
【0074】係数生成部31cで生成された係数が複素
乗算器31b1〜31bMに供給され、計数出力C1〜CM
とレジスタ31a1〜31aM-1の入出力データとの積が
生成される。この積が複素数多入力加算器31dに入力
される。加算器31dの出力がスイッチ31e,31f
に入力される。スイッチ31e,31fが1の状態に設
定された場合では、通常の等化器として動作が行われ、
等化された結果として出力される。一方、パイロットシ
ンボルを受信・入力した場合は、スイッチ31e,31
fが2の状態に設定され、フィルタ係数の計算が行なわ
れる。このとき、加算器31dの出力がスイッチ31
e,31fを介して減算器31g、31hに入力され、
あらかじめ具備されているパイロットシンボル31iと
の誤差が計算される。誤差は、係数生成部31cに供給
される。係数生成部31cは、その誤差が最小となるよ
うな最適な係数C1〜CMを計算する。また、その係数C
1〜CMが秘密鍵生成のために出力される。この生成器の
構成は、図11、図12および図13に示した構成に対
応する。
【0075】図32は、この発明による秘密鍵生成器を
搭載した無線通信システムで使用するパケットの第1の
構成例を示す。端末局から基地局に伝送される上りパケ
ット32a1,32a2,・・・と基地局から端末局に伝
送される下りパケット32b1,32b2,・・・が同
一のキャリア周波数で交互に伝送される。上りパケット
および下りパケットの両パケットのデータ構成について
説明する。
【0076】1パケットは、パイロットシンボル32
c、誤り検出を行なうCRC(CyclicRedundancy Check)
符号によるパリティビット32d、暗号化された情報デ
ータ32eから構成される。情報データは、情報シンボ
ル32f1,32f2 ,・・・32fmから構成されてい
る。CRCは、受信時にパリティビットチェックを行な
い、誤りが検出された場合には、送信側に対して再送要
求が行なわれる。なお、上りと下りパケットとは、基本
的には同じ構成である。
【0077】図33は、この発明による秘密鍵生成器を
搭載した無線通信システムで使用するパケットの第2の
構成例を示す。当然のことながら基地局と端末局で生成
した秘密鍵は本来、一致していなければならない。しか
しながら、雑音または高速に移動する移動通信の伝搬環
境下において伝搬路の状態が激変することによって両者
で推定した伝搬路特性に差異が生じて生成した秘密鍵が
異なる可能性がある。本構成は、基地局と端末局で生成
した秘密鍵が異なった場合、それを検出・再生成させる
ための機能を付加したものである。
【0078】端末局から基地局に伝送される上りパケッ
ト33a1,33a2,・・・と基地局から端末局に伝送
される下りパケット33b1,33b2,・・・が同一の
キャリア周波数で交互に伝送される。上りおよび下り両
パケットの内部構成について説明する。パイロットシン
ボル33c、誤り検出を行なうCRC符号によるパリテ
ィビットCRC133d、暗号化された情報データ33
eから構成される。情報データはパリティビットCRC
233f、情報シンボル33g1,33g2 ,・・・3
3gmから構成されている。
【0079】CRC1は、受信時にパリティチェックを
行ない、ビット誤りが検出された場合には再送要求が行
われる。CRC2の機能について説明する。この発明に
よれば秘密鍵が基地局と端末局でそれぞれ生成される
が、伝搬環境によってはその秘密鍵は一致しない場合が
有り得る。
【0080】そこで、図34に示すように、送信側で
は、例えば、基地局において、まず、ステップS1にお
いて、平文(元の情報データ)にパリティCRC2を付
加する。ステップS2において、CRC2を付加したデ
ータに対して、基地局で生成した秘密鍵kBを用いて暗
号化を行なう。ステップS3において、パリティCRC
1を付加した後に、ステップS4において変調し、端末
局に送信する。
【0081】受信側では図35に示すように、端末局側
では先ず、ステップS11において、通常のCRC1に
よる検査を行なう。ステップS12では、検査の結果が
合格か否かがチェックされる。合格が確認されれば、ス
テップS14において、端末局で生成した秘密鍵kTで
暗号復号化を行なう。CRC1による検査が不合格の場
合では、ステップS13において再送要求が行われる。
【0082】ステップS15では、復号化されたデータ
に対してCRC2を用いて検査を行なう。ステップS1
6では、検査の結果が合格か否かがチェックされる。合
格が確認されれば、ステップS18において、復調され
たデータが情報データとして出力される。
【0083】両局の秘密鍵が異なっていれば、復号され
たデータは正しいデータではなくビット誤りが発生する
ので、ステップS16においてなされるCRC2による
検査が不合格となる確率が高い。このときは、ステップ
S17において、両局に対して秘密鍵の再生成・再暗号
化・再送処理を要求する。それによって、両局の秘密鍵
が異なっていることを検出できる。
【0084】図36は、この発明による秘密鍵生成器を
搭載した無線通信システムで使用するパケットの第3の
構成例を示す。基地局と端末局の両局で生成した秘密鍵
が一致しない一つの原因として、生成した時刻間の時間
差によって伝搬路が変化して両者で推定した遅延プロフ
ァイルまたは周波数特性が異なってしまうことが挙げら
れる。そこで、その時間差を極力小さくする必要があ
る。
【0085】そこで、本パケット構成では、最初に、基
地局が秘密鍵生成時に用いる上りパイロットシンボル3
6aを伝送し、その直後に直ちに端末局が秘密鍵生成時
に用いる下りパイロットシンボル36bを伝送する。そ
の後に上りパケット36c1,36c2 ,・・・と下り
パケット36d1,36d2 ・・・が交互に伝送され
る。これらのパケットの内部構造は、図32または図3
3で示した構造と同様である。
【0086】図37は、図33,図34,図35,図3
6に示した手法によってパケットを構成した場合の送受
信処理のタイムチャートを示す。まず、処理ST1で
は、端末局から基地局に向けて上りパイロットシンボル
37aを送信する。基地局では直ちに下りパイロットシ
ンボル37bを送信し、上りパイロットシンボルによ
り、伝搬路推定を行なって秘密鍵kB1を生成する(S
T2)。一方、端末局においても下りパイロットシンボ
ルにより伝搬路推定を行なって秘密鍵kT1を生成する
(ST4)。
【0087】そして、秘密鍵kT1を使用して情報デー
タを暗号化して上りパケット37cとして送信する(S
T5)。処理ST6において、基地局ではこのパケット
のCRC1に対する検査を行ない、合格したと仮定す
る。次に、秘密鍵kB1を使用して暗号復号化を行なっ
た後にCRC2に対する検査を行ない、不合格であった
と仮定する。kB1とKT1は等しくないと判断する。
そして、基地局が秘密鍵の再生成のために下りパイロッ
トシンボル37dを端末局に送信する(ST7)。
【0088】端末局において受信後、このパイロットシ
ンボル伝送を秘密鍵の再生成の要求と判断して、秘密鍵
kT2を生成する(ST8)。直ちに上りパイロットシ
ンボル37eを送信する(ST9)。基地局においてパ
イロットシンボル受信後に秘密鍵kB2を生成する(S
T10)。秘密鍵kB2を用いて情報データを暗号化し
て下りパケット37fとして送信する(ST11)。
【0089】端末局側では、処理ST12において、C
RC1とCRC2に対する検査がともに合格したと仮定
する。これによって秘密鍵kT2とkB2が等しいと判
断し、復号されたデータを情報データとみなす。次に、
秘密鍵kT2を用いて情報データを暗号化して上りパケ
ット37gとして基地局に送信する(ST13)。基地
局では、秘密鍵kB2によって暗号復号化を行ない、復
号されたデータを情報データとみなす(ST14)。以
下、同様にパケットの送受を行なって、通信を行なう。
なお、パイロットシンボルの送受を頻繁に行って秘密鍵
を生成・更新する頻度を高めれば信頼性をさらに向上さ
せることが可能となる。
【0090】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱
しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば
複素振幅情報、電力情報、位相情報の内の2以上の情報
を使用して遅延プロファイルまたは周波数特性を推定す
るようにしても良い。また、図32、図33、または図
36にそれぞれ示すデータ構成は、情報データに限ら
ず、ソフトウェア無線装置のプログラムデータの通信に
対しても適用できる。また、上述した構成において、各
構成要素をハードウエア以外にソフトウェアによって実
現するようにしても良い。さらに、この発明は、陸上移
動通信に限らず、固定通信に対しても同様に適用でき、
さらに、屋内の無線LANに対しても適用できる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、情報
データまたはソフトウェア無線通信機のプログラムを2
局間に固有の伝搬路の状態を利用して秘密鍵番号を生成
することによって、盗聴が困難な秘匿性の高い秘密鍵を
生成することが可能となる。一般的に陸上移動体通信等
で用いられる周波数が数GHzものマイクロ波やミリ波
においては特定の2局間の伝搬路状態は基地局と他の端
末局間の無線伝搬路の状態とは無相関であるからであ
る。この発明は、秘密鍵を送信側と受信側とで共有する
ために、相手側に秘密鍵を伝送することがなく、セキュ
リティを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の暗号化方式の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】従来の暗号化方式の他の例を示すブロック図で
ある。
【図3】陸上移動通信における電波伝搬の様子を示す略
線図である。
【図4】遅延プロファイルの例を示す略線図である。
【図5】遅延プロファイル測定のための送信装置の構成
例を示すブロック図である。
【図6】遅延プロファイル測定のための受信装置の構成
例を示すブロック図である。
【図7】伝搬路の複素遅延プロファイルの例を示す略線
図である。
【図8】伝搬路の周波数特性の求める処理の一例を示す
ブロック図である。
【図9】伝搬路の周波数特性の求める処理の他の例を示
すブロック図である。
【図10】伝搬路の周波数特性の例を示す略線図であ
る。
【図11】電力情報による秘密鍵生成方法を説明するた
めのブロック図である。
【図12】振幅情報による秘密鍵生成方法を説明するた
めのブロック図である。
【図13】位相情報による秘密鍵生成方法を説明するた
めのブロック図である。
【図14】M入力N出力選択器の構成例を示すブロック
図である。
【図15】電力・秘密鍵生成器の構成例を示すブロック
図である。
【図16】電力計算回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図17】量子化回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図18】ビット結合器の構成例を示すブロック図であ
る。
【図19】振幅・秘密鍵生成器の構成例を示すブロック
図である。
【図20】位相・秘密鍵生成器の構成例を示すブロック
図である。
【図21】位相・ビット変換器のいくつかの動作例を示
す略線図である。
【図22】この発明をソフトウェア無線通信装置に適用
した一実施形態のブロック図である。
【図23】この発明の一実施形態における暗号化・ベー
スバンド変調部の構成例を示すブロック図である。
【図24】この発明の一実施形態におけるOFDM用ベ
ースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生成部の第1の
構成例を示すブロック図である。
【図25】この発明の一実施形態におけるOFDM用ベ
ースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生成部の第2の
構成例を示すブロック図である。
【図26】この発明の一実施形態におけるスペクトラム
拡散用方式用ベースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵
生成部の第1の構成例を示すブロック図である。
【図27】この発明の一実施形態におけるスペクトラム
拡散用ベースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生成部
の第2の構成例を示すブロック図である。
【図28】この発明の一実施形態におけるシングルキャ
リア方式用ベースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生
成部の第1の構成例を示すブロック図である。
【図29】この発明の一実施形態におけるシングルキャ
リア方式用ベースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生
成部の第2の構成例を示すブロック図である。
【図30】この発明の一実施形態におけるシングルキャ
リア方式用ベースバンド復調・暗号化復号化・秘密鍵生
成部の第3の構成例を示すブロック図である。
【図31】この発明の一実施形態におけるシングルキャ
リア復調器用等化器の構成例を示すブロック図である。
【図32】この発明で使用できるパケットの構成の第1
の例を示す略線図である。
【図33】この発明で使用できるパケットの構成の第2
の例を示す略線図である。
【図34】第2のパケット構成を使用した場合の送信側
の処理を説明するフローチャートである。
【図35】第2のパケット構成を使用した場合の受信側
の処理を説明するフローチャートである。
【図36】この発明で使用できるパケットの構成の第3
の例を示す略線図である。
【図37】この発明が適用された無線通信システムにお
けるパケット通信のタイミングチャートである。
【符号の説明】
3a・・・基地局、3b・・・端末局、、22j・・・
ベースバンド復調・暗号復号化・秘密鍵生成部、22o
・・・プログラマブル復調部、22p・・・プログラマ
ブル変調部、22r・・・暗号化・ベースバンド変調
部、22n・・・変復調プログラムデータベース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 13/00 A (72)発明者 原田 博司 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 (72)発明者 藤瀬 雅行 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 Fターム(参考) 5J104 AA16 EA04 EA24 JA03 NA02 PA01 5K022 DD01 DD13 DD19 DD23 DD33 EE02 EE14 EE22 EE32 5K067 AA30 AA33 BB04 BB21 CC04 DD17 HH36

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略同一のキャリア周波数を時分割に使用
    して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行な
    う無線通信システムにおける通信装置において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の遅延プロファイルを推定する手段と、 推定した上記遅延プロファイルの複素振幅情報、電力情
    報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を
    生成する手段と、 上記秘密鍵を用いて情報データを暗号化して送信し、ま
    たは上記秘密鍵で暗号化された情報データを受信して復
    号化を行なう手段とを有する通信装置。
  2. 【請求項2】 略同一のキャリア周波数を時分割に使用
    して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行な
    う無線通信システムにおける通信装置において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の周波数特性を推定する手段と、 推定した上記周波数特性の複素振幅情報、電力情報およ
    び位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成す
    る手段と、 上記秘密鍵を用いて情報データを暗号化して送信し、ま
    たは上記秘密鍵で暗号化された情報データを受信して復
    号化を行なう手段とを有する通信装置。
  3. 【請求項3】 略同一のキャリア周波数を時分割に使用
    して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行な
    う無線通信システムにおける通信装置であって、 ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理
    回路で構成され、論理回路に対するプログラムデータに
    よって、所望の無線通信方式を実現するようにした通信
    装置において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の遅延プロファイルを推定する手段と、 推定した上記遅延プロファイルの複素振幅情報、電力情
    報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を
    生成する手段と、 上記秘密鍵を用いてプログラムデータを暗号化して送信
    し、または上記秘密鍵で暗号化されたプログラムデータ
    を受信して復号化を行なう手段とを有する通信装置。
  4. 【請求項4】 略同一のキャリア周波数を時分割に使用
    して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行な
    う無線通信システムにおける通信装置であって、 ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理
    回路で構成され、論理回路に対するプログラムデータに
    よって、所望の無線通信方式を実現するようにした通信
    装置において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の周波数特性を推定する手段と、 推定した上記周波数特性の複素振幅情報、電力情報およ
    び位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成す
    る手段と、 上記秘密鍵を用いてプログラムデータを暗号化して送信
    し、または上記秘密鍵で暗号化されたプログラムデータ
    を受信して復号化を行なう手段とを有する通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、 他の通信装置から受信した受信信号中の上記既知の信号
    に基づいて、上記伝搬路の遅延プロファイルまたは上記
    周波数特性を推定する通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4において、 内部に既知の信号を使用して伝搬路の伝達関数を推定
    し、上記伝達関数の逆特性を実現する等化器を備え、 上記等化器で決定されたフィルタ係数に基づいて上記秘
    密鍵を生成する通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3または4において、 上記既知の信号がパイロットシンボルであり、上記伝搬
    路の遅延プロファイルまたは上記周波数特性を推定する
    手段は、内部にパイロットシンボルをそれぞれ含む、送
    信パケットと上記受信データパケットとが時間的に隣接
    して配され、上記受信データパケット中の上記パイロッ
    トシンボルを使用して上記遅延プロファイルまたは上記
    周波数特性を推定する通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3または4において、 上記既知の信号がパイロットシンボルであり、送信デー
    タパケットおよび受信データパケットにそれぞれ上記パ
    イロットシンボルが含まれ、上記送信データパケットと
    上記受信データパケットとが時間的に隣接して配され、
    上記受信データパケット中の上記パイロットシンボルを
    使用して上記遅延プロファイルまたは上記周波数特性を
    推定する通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3または4において、 上記既知の信号がパイロットシンボルであり、送信およ
    び受信するデータパケットと別個に上記パイロットシン
    ボルのスロットを形成し、送信するパイロットシンボル
    と受信するパイロットシンボルとを時間的に隣接したス
    ロットに配し、受信したパイロットシンボルを使用して
    上記遅延プロファイルまたは上記周波数特性を推定する
    通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3または4において、 上記既知の信号としてPN系列を使用する通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3または4において、 さらに、平文に対して第1の誤り検出符号で符号化を行
    い、第1の誤り検出符号のパリティを有するデータに対
    して暗号化を行い、暗号化されたデータに対して第2の
    誤り検出符号で符号化を行う通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3または4において、 受信データは、送信側において、平文に対して第1の誤
    り検出符号で符号化がされ、上記第1の誤り検出符号の
    パリティを有するデータに対して暗号化がなされ、暗号
    化されたデータに対して第2の誤り検出符号で符号化が
    されており、 上記第2の誤り検出符号の復号化を行い、復号結果が合
    格であれば、上記秘密鍵を使用して復号化を行い、上記
    第1の誤り検出符号の復号化を行い、復号結果が合格で
    あれば、復号化データとして出力する通信装置。
  13. 【請求項13】 略同一のキャリア周波数を時分割に使
    用して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行
    なう無線通信システムにおける無線通信システムにおけ
    る通信方法において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の遅延プロファイルを推定するステップと、 推定した上記遅延プロファイルの複素振幅情報、電力情
    報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を
    生成するステップと、 上記秘密鍵を用いて情報データを暗号化して送信し、ま
    たは上記秘密鍵で暗号化された情報データを受信して復
    号化を行なうステップとを有する通信方法。
  14. 【請求項14】 略同一のキャリア周波数を時分割に使
    用して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行
    なう無線通信システムにおける通信方法において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の周波数特性を推定するステップと、 推定した上記周波数特性の複素振幅情報、電力情報およ
    び位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成す
    るステップと、 上記秘密鍵を用いて情報データを暗号化して送信し、ま
    たは上記秘密鍵で暗号化された情報データを受信して復
    号化を行なうステップとを有する通信方法。
  15. 【請求項15】 略同一のキャリア周波数を時分割に使
    用して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行
    なう無線通信システムにおける通信方法であって、 ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理
    回路で構成され、論理回路に対するプログラムデータに
    よって、所望の無線通信方式を実現するようにした通信
    方法において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の遅延プロファイルを推定するステップと、 推定した上記遅延プロファイルの複素振幅情報、電力情
    報および位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を
    生成するステップと、 上記秘密鍵を用いてプログラムデータを暗号化して送信
    し、または上記秘密鍵で暗号化されたプログラムデータ
    を受信して復号化を行なうステップとを有する通信方
    法。
  16. 【請求項16】 略同一のキャリア周波数を時分割に使
    用して他の通信装置との間で送信および受信を交互に行
    なう無線通信システムにおける通信方法であって、 ハードウェアの一部または全部がプログラム可能な論理
    回路で構成され、論理回路に対するプログラムデータに
    よって、所望の無線通信方式を実現するようにした通信
    方法において、 既知の信号に基づいて、上記他の通信装置との間の伝搬
    路の周波数特性を推定するステップと、 推定した上記周波数特性の複素振幅情報、電力情報およ
    び位相情報の少なくとも一つを用いて、秘密鍵を生成す
    るステップと、 上記秘密鍵を用いてプログラムデータを暗号化して送信
    し、または上記秘密鍵で暗号化されたプログラムデータ
    を受信して復号化を行なうステップとを有する通信方
    法。
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