JPH10513317A - 無線チャンネル特性に基づいて疑似ランダム量を発生するための装置および方法 - Google Patents

無線チャンネル特性に基づいて疑似ランダム量を発生するための装置および方法

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JPH10513317A JP8522968A JP52296896A JPH10513317A JP H10513317 A JPH10513317 A JP H10513317A JP 8522968 A JP8522968 A JP 8522968A JP 52296896 A JP52296896 A JP 52296896A JP H10513317 A JPH10513317 A JP H10513317A
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Abstract

(57)【要約】 無線チャンネルの特性が情報を通信する上で使用するための疑似ランダムシーケンスを確立するために用いられる。これら特性は無線チャンネルの位相の短期相互性および急速な空間的非相関性である。これら無線チャンネル特性の相互性により、無線チャンネルを介して通信を行っているトランシーバは一般的に共に同じシーケンスを決定する。決定されたシーケンスは疑似ランダム機能において使用するために常に十分に不規則であるとは限らないが、不規則性試験装置が十分に不規則ではないシーケンスを放棄するために設けられ得る。例示的な疑似ランダム通信機能はCDMAシステムでは拡散シーケンスの選択を、TDMAあるいはCDMAシステムではホッピングシーケンスの選択を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 無線チャンネル特性に基づいて疑似ランダム量を発生するための装置および方法 背景 出願人の発明は、例えば、符号分割多重あるいは符号分割多元接続(CDMA )を用いて通信を行う上で拡散シーケンスとしてまたは時分割多元接続(TDM A)あるいはCDMAシステムで周波数ホッピングシーケンスとして使用され得 る疑似ランダム量を複数の受信機において発生するために無線チャンネル特性を 使用するための装置および方法に関する。 無線通信システムにおいて安全な通信のための広範囲の必要性は明かである。 単なる2つの例として、金融取引に関連した情報は無線によって日常的に取り交 わされ、かつ法律施行官公吏は往々無線によって音声および/またはデータを通 信する必要がある。両方の例において、可能性ある盗聴者が強力な情報信号に対 するアクセスを持つかどうかに拘らず、通信が殆ど完全な機密状態で行われなけ ればならないことが重要である。セルラ無線電話のユーザも、また、移動電話機 と基地局との間のリンクあるいは移動体間の直接リンクでなされることができる 通信でプライバシーを希望している。 機密性を与える1つの態様は、使用に先立ってユーザが同意した通信情報をあ るシステムに従って暗号化することである。幾つかの暗号化方法が、データ暗号 化規格(DES)および公開キー暗号技術(PKC)のような文献に記載されて いる。W.ディフィエ(Diffie)等著「プライバシーおよび固有識別:暗 号技術入門」Proc.IEEE誌、第67巻、第397─427頁(1979 年3月)に説明されているように、古典的な暗号技術システムは、一般的に、普 通のテキスト(暗号化されていない情報)を種々の態様で暗号文に変換するかあ るいはその逆に変換することができる命令のセット、一片のハードウェアあるい はコンピュータプログラムであり、その1つがユーザにとって既知であるが他人 には秘密状態となっている特定のキーによって選択される。このDESは古典的 な暗号技術システムである。 普及しているPKCシステムは、大きな素数を見い出すことは計算的には容易 であるが2つの大きな素数の積を因数化することは計算上困難であるという事実 を用いる。PKCシステムは、このシステムが暗号化のためのキーとは異なった 暗号解読のためのキーを用いる点でDESのような他の暗号化システムを越える 長所を有している。従って、PKCユーザの暗号化キーは他人の使用のために公 になってもよく、キーを秘密裡に配布する困難さは回避される。例えば、R.I .リベスト(Rivest)等著「デジタル署名を得る方法および公開キー暗号 システム」ACMの通信(Commun. of the ACM)誌、第21 巻、第120─126頁(1978年2月)、ならびにW.ディフィエ(Dif fie)著「公開キー暗号技術の初めの10年間」Proc.IEEE誌、第7 6巻、第560─577頁(1988年5月)を参照されたい。 古典的あるいはPKCシステムのいずれに対しても、メッセージの機密性は、 C.E.シャノン(Shannon)著「機密システムの通信理論」ベルシステ ム技術ジャーナル誌、第28巻、第656─715頁(1949年10月)に記 載されているようにキーの長さに大きく依存する。 好ましくないことには、二人のユーザ(例えば、二人の警官官吏)が予め機密 キーを共用していないために、古典的暗号技術システムによる安全な実時間通信 を不可能にするといった場合が往々存在する。PKCシステムでさえユーザが疑 似ランダム量を発生することを必要とする。更に、普及しているPKCシステム は確実には機密保護を行わず、計算上の複雑性および取り交わす必要がある情報 量の点で過激な要求を受ける。PKCシステムを打ち負かす新たな手段が装着さ れると、PKCシステムは退けられて、より長いベクトル(実際にはより大きい 素数)を交換すればそれだけ複雑な計算となってしまうようになる。この結果、 古典的およびPKC暗号技術システムは多くの通信事情に対して理想的なもので はなくなってしまう。 任意の無線通信システムのタスクを複雑化するのは、大気の乱れ、システムユ ーザの相対移動、構築物あるいは車両等からの無線信号の反射を変化することに よって生じる無線チャンネルの可変性である。このような無線チャンネルの可変 性は通信される情報に誤差を生じさせてしまい、これらの誤差を克服するために 相当の努力が費やされている。例えば、あるセルラ無線電話システムでは伝送さ れるべきアナログ情報がデジタル情報に変換され、次いでこれはブロック誤差補 正コードに従って変形される。このようなセルラ無線システムはTIA/EIA /IS─95─Aで明細仕様化されており、これは北アメリカCDMA通信シス テムのためのアメリカ電気通信工業会およびアメリカ電子工業会(TIA/EI A)によって刊行されている暫定規格である。 このようなCDMAシステムにおいて、各無線チャンネルあるいは特定の周波 数を有する無線キャリア信号は例えば音声会話のデジタル的に符号化された部分 といったデータ源からの情報ビットのシーケンスを符号化するために使用される デジタルビットのそれぞれ拡散シーケンスに対応する。通信されるべき情報シー ケンスはこの情報シーケンスを拡散シーケンスに組み合せることによってより長 いシーケンスに拡散、すなわちマッピングされる。この結果、情報シーケンスの 1つあるいはそれ以上のビットはN「チップ」値のシーケンスによって表される 。チップのシーケンス、すなわち拡散情報シーケンスは、次いで、無線キャリア 信号の周波数を変調するために使用される。 例えば、送信機で、2進情報シンボルb(±)はbを拡散シーケンスxと掛算 する拡散されることができ、例えば拡散シーケンスxは4つの2進チップからな る+1,−1,+1,−1となり得る。実際上、この拡散プロセスは各2進情報 シンボルを4チップ拡散シンボルに置き換え、すなわちb=+1の時には+1, −1,+1,−1に、b=−1の時には−1,+1,−1,+1に置き換える。 「直接拡散」と呼ばれるこのプロセスにおいては、拡散プロセスは、本質的には 、情報シンボルと拡散シーケンスとの積になる。 「間接拡散」と呼ばれる第2の形態の拡散においては、種々の可能な情報シン ボルが種々の、必ずしも関連していない拡散シーケンスと置換される。情報シン ボルから拡散シンボルへのこのようなマッピングはブロック符号化と看ることが できる。一般的な場合に、単一のM項情報シンボル、すなわちM個の任意のもの を取ることができるシンボルはM個の可能な拡散シンボルの1つにマッピングさ れる。2進の場合に、シンボルb=+1はシーケンスx=+1,−1,+1,− 1と置換されることができ、シンボルb=−1はシーケンスy=+1,+1,− 1,−1と置換されることができる。 直接あるいは間接拡散のいずれにおいても、情報シンボルは微分シンボルdか ら得られてもよい。例えば、時間nでの2進情報シンボルb(b(n)で表され る)は時間n−1での情報シンボル(b(n−1)で表される)によって決定さ れることができ、時間nでの微分情報シンボルd(d(n)で表される)は次の 関係に従い、 b(n)=b(n−1)d(n) これは、次式を与え、 d(n)=b(n)b*(n−1) ここで、*は共役複素数を表す。また、上に記載した情報シンボルはチャンネル 符号化および/または拡散の前段階で発生されてもよいことを理解されたい。 このような拡散の長所は、種々の源(ソース)の情報シーケンスを表すために 使用される拡散シーケンスが互いにそれ程多く干渉しない限り、多くの源からの 情報が同じ無線周波数帯域において同時に送信され得ることである。実際上、種 種の拡散シーケンスは種々の通信「チャンネル」に対応する。 従来のCDMA通信の種々の特徴は、K.ギルハウセン(Gilhousen )等著「セルラシステムの収量能力について」IEEEトランザクション、車両 技術1、第40巻、第303─312頁(1991年5月)に記載されている。 CDMA技術の他の特徴は「移動無線通信のための折曲げ(bent)シーケン スを用いる多元接続符号化」と題するボトムレイ(Bottomley)等によ り1994年8月16日に出願された米国特許出願第08/291,693号に 記載されており、かつデント(Dent)への米国特許第5,151,919号 、デント(Dent)等への米国特許第5,353,352号、1993年11 月22日に出願され現在特許された米国特許出願第08/155,557号の米 国特許明細書に記載されている。これら特許および特許明細書は本件出願に参照 として組み入れることを言明する。 時間的あるいは周波数的な重なりによるチャンネル間の干渉を最少にするため に、拡散シーケンスはできるだけランダムでなければならず、(従って、CDM Aチャンネル)も相互に直交となることができ、すなわち拡散シーケンスの相互 相関はゼロにならなければならない。(2つの2進シーケンスは、それらが実際 それらのビット位置の半分異なっていれば直交となる)。他方、長さNの直交拡 散シーケンスはN個存在するに過ぎない。 情報シーケンスを1組の直交拡散シーケンスと組み合せることによってこの情 報シーケンスを拡散することはブロック符号化の共通のプロセスに類似している ことを認識することができる。多くの通信システムにおいて、通信されるべき情 報シーケンスは誤差の補正のためにブロック符号化される。直交ブロック符号化 において、数Nの情報ビットは2NのNビット直交コード語(符号語)の1つに 変換される。このような直交コード語を復号化することはそれを2Nのコード語 の組の全ての数のものと相関することを含んでいる。最も高い相関を与えるコー ド語の相関インデックスは所望の情報となる。例えば、受けた16ビットコード 語とインデックス0─15を有する16個の直交16ビットコード語の組のそれ ぞれとの相関が10番目のコード語で最高の相関を生じさせたら、下位の情報信 号は4ビット2進コード語1010(これは十進表示で整数10となる)である 。このようなコードは〔16,4〕直交ブロックコードと呼ばれる。コード語の ビットの全てを反転することによって、コード語当り情報の1つの一層のビット が伝達されてもよい。この形式の符号化は二重直交ブロック符号化(bi−or thogonal block coding)として知られている。 このような符号化の重要な特徴は、1組の直交ブロックコード語の全てとの同 時の相関がファストワルシュトランスフォーム(Fast Walsh Tra nsform)装置(FWT装置)によって効果的に行われrことができること である。例えば、〔128,78〕ブロックコードの場合に、128の入力信号 サンプルが128点ワルシュ(Walsh)スペクトルに変換され、そこでスペ クトルの各点は入力信号サンプルとその組のコード語の1つとの相関の値を表す 。好ましいFWTプロセッサはデント(Dent)への米国特許第5,357, 454号に記載されている。 上に記載したように、典型的なCDMAシステムは情報シーケンスをブロック 誤差補正コード語に拡散し、次いでブロックコード語と各ユーザに一意であるコ ードシーケンスとを組み合せる。米国特許第5,353,352号に記載されて いるシステムにおいて、ブロックコード語は情報シーケンスを一層は拡散しない スクランブルマスクと組み合せられる。 CDMAシステム(あるいはTDMAシステム)において干渉と戦う他の技術 は周波数ホッピングとして知られている。周波数ホッピングは、全体の接続の期 間ではなく、接続に関連したデータシンボルが変調されるキャリア周波数を変え ることによって、干渉の最悪の場合が1つの周波数ホップ間隔より長くは起こら ないようにする技術である。この特性は干渉体ダイバーシチとして普通に知られ ている。また、周波数ホッピングはゆっくりと動いている移動局に対するフェー ジングに対処する周波数ダイバーシチを与える。更にまた、周波数ホッピングは マイクロセルにおいて特に重要なものである、周波数計画決めの困難なタスクを 取り去るためにも使用される。これは、システムのセルの全てが同じ周波数を使 用しているが各セルが異なったホップシーケンスを持つ場合に達成され得る。こ のようなシステムは周波数システム多元接続(FHMA)と呼ばれている。 周波数ホッピングシステムにおいて、各セルは疑似ランダム周波数ホップ発生 器によって決定されるように、異なった時間ではあるが、利用可能な周波数の全 てを使用することができる。このような発生器は、例えば、任意の2つのセルが 同時に同じ周波数を選択する偶発的な確立を与えたり(非直交ホッピングとして 知られている)、特定のセルあるいは移動局が同時に決して同じ周波数を選ばな いことを保証させたり(直交ホッピングとして知られている)、あるいはこれら 2つの技術を混成させたものを得る(例えば、近接したセルの信号に関しては非 直交の状態で、同一セルホップの信号を直交とする)ようにする幾つかの態様で 構成され得る。 CDMAシステムでシーケンスを拡散すること、およびTDMAあるいはCD MAシステムでシーケンスを周波数ホッピングすることは総合システム干渉を減 少する上で助けとなるように設計される所望の疑似ランダム特性を共通に有して いる。通常のシステムは疑似ランダム発生器を用いてこれら形式のシーケンスを 発生している。これら疑似ランダム発生器は幾つかの欠点を有している。例えば 、典型的にこれらは発生することができる疑似ランダムシーケンスの数に制限を 有している。更に、これら装置はシーケンス発生を行わせるために多くのメモリ を 必要とする。無線通信システムにおいて基地局および移動局の構成要素として疑 似ランダム発生器を使用する更に他の欠点は、互いに通信を行う基地局および移 動局が同じ疑似ランダムシーケンスを発生してそれらが例えばCDMA複合信号 を適切に拡散および拡散解除することができるようにするために複雑な手法を施 した共通入力を用いる必要があることである。 概要 出願人の発明によれば、例えば拡散、拡散解除および周波数ホッピングシーケ ンス発生といった種々の信号処理機能を行うために送信機および受信機によって 使用されることができる疑似ランダム量を確立しかつ交換するために無線チャン ネルの特性が使用される。これらの特性は無線チャンネルの位相の短期の相反性 および急速な空間的非相関性である。換言すれば、短期間(数ミリ秒程度)の間 で、位置Aに配置されたアンテナから位置Bに配置されたアンテナまで見た無線 チャンネルのインパルス応答は、熱雑音を除けば位置Bから位置Aまで見たチャ ンネルのインパルス応答と同じである。疑似ランダム量は有界距離復号化プロシ ージャと同様な計算で達成されることができ、決定された疑似ランダム量はシー ケンスデータ伝送を処理するために使用されてもよい。 また、出願人は、測定された量が拡散および周波数ホッピングのような信号処 理において疑似ランダム量として使用するためには充分に不規則であるとは限ら ない可能性があるということを認識した。例えば、疑似ランダムシーケンスとし て使用するにはふさわしくないようにする0および1のストリングを有するシー ケンスを発生する可能性がある。従って、本発明の1つの特徴によれば、無線チ ャンネル特性の分析に基づいて発生されるシーケンスは、それらが種々の信号処 理技術において使用するために充分に不規則となるようにするために更に適格化 される。例えば、本明細書で記載されるように確立されるシーケンスに関連して 不規則性試験装置が使用され得る。 1つの特徴において、出願人の発明は、第1の無線トランシーバと第2の無線 トランシーバとの間の接続に関連した信号を処理するための疑似ランダムシーケ ンスを確立する方法において、上記第1の無線トランシーバで、それぞれの正弦 波信号がそれぞれの所定周波数と所定初期位相とを有するような複数の正弦波信 号を送信すること、上記第2の無線トランシーバで、上記第1の無線トランシー バによって送信された上記複数の正弦波信号を検出し、かつ所定の時間期間の後 に上記複数の正弦波信号を送信すること、のステップを具備した方法を与える。 この方法は、更に、上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、他方 の無線トランシーバから受信した上記複数の正弦波信号のそれぞれの位相を決定 すること、受信した上記正弦波信号の対の位相間の差を決定すること、それぞれ の差を複数の位相決定値のそれぞれの1つに量子化すること、複数の量子化され た差を可能な疑似ランダムシーケンスとして用いること、のステップを具備して いる。 この方法は、更に、後続の信号処理で上記シーケンスを使用するに先立って確 立されたシーケンスの不規則性を試験するステップを含んでもよい。無線チャン ネル特性に基づいて疑似ランダム量を発生して使用するための他の方法およびシ ステムがここに記載される。 図面の簡単な説明 出願人の発明は、単に例で与えられるに過ぎずかつ次の添付図面で図示される 実施例に関連して以下により詳細に記載される。 第1A、1B図は例示的な多層構造セルラシステムを示す。 第2図は例示的なセルラ移動無線通信システムのブロック図である。 第3図は通信システムを示すブロック図である。 第4図はキーシーケンスを確立するためのトーンのコムを用いる通信システム を示すブロック図である。 第5図は位相空間決定領域を示す。 第6図は不規則変数ψの確率密度関数を示す。 第7図はキーシーケンスを確立するためのパイロットシンボルを用いる通信シ ステムのブロック図である。 第8図は例示的な不規則性試験装置のブロック図である。 第9A図は時間スロットと周波数ホッピングを一般的に示すために使用される マトリクスである。 第9B図は本発明に従った例示的なホップシーケンス発生器のブロック図であ る。 第10図は本発明の例示的な実施例によるCDMA送信機および受信機の素子 を一般的に示すブロック図である。 第11図は出願人の発明に従った通信システムの性能を示す。 詳細な説明 以下の説明はポータブルあるいは移動無線電話を含むセルラ通信システムおよ び/または個人用通信ネットワークに関連しているが、出願人の発明は他の通信 の応用に適用され得ることを当業者が理解するであろう。 システム概要 第1A、1B図は例示的な多層構造のセルラシステムを示す。六角形で表され る傘形マイクロセル10(第1A図参照)は多くのマイクロセルA1─A7、B1 ─B7(第1B図参照)からなる上位重なりセルラ構造の一部である。各傘形セ ルは下位重なりマイクロセル構造を含んでもよい。傘形セルおよび下位重なりマ イクロセルの無線到達範囲は重なってもよく、あるいは実質的に非重なり状態で あってもよい。傘形セル10は市街路に沿った区域に対応する、点線内に包囲さ れた区域によって表されるマイクロセル20および点線内に包囲された区域によ って表されるミクロセル30と、建物の個別の階層をカバーするピコセル40、 50および60とを含んでいる。 間略すれば、制御チャンネルは呼出しをセットアップし、移動局に関連した位 置およびパラメータについて基地局に通知し、基地局に関連した位置およびパラ メータについて移動局に通知するために使用される。基地局は移動局による呼出 しアクセス要求を聴取し、次いで移動局はページングメッセージを聴取する。一 旦呼出しアクセスメッセージが受信されると、どのセルが呼出しに寄与したかが 決定されなければならない。一般的に、これはすぐ近くのセルで受けられた移動 局の信号の強度によって決定される。次に、指定されたセルは、例えば移動通信 交換局によって、指定されたセルにとってアクセス可能な音声チャンネルの組か ら割り当てられた利用可能な音声チャンネルに代わるように命令される。 第2図は第1A、1B図に示されたセルラ構造と共に使用するための例示的な セルラ移動無線電話通信システムのブロック図である。この通信システムは、マ クロセル、マイクロセルおよびピコセルのそれぞれの1つと関連した基地局11 0と、移動局120と、MSC140とを含んでいる。各基地局はMSC120 と通信を行いかつ次いで公衆交換電話ネットワーク(図示せず)に接続される制 御および処理ユニット130を有する。また、各基地局は少なくとも1つの音声 チャンネルトランシーバ150と制御チャンネルトランシーバ160とを含み、 これらは制御および処理ユニット130によって制御される。移動局170はト ランシーバ150、160と情報を取り交わす同様の音声および制御チャンネル トランシーバ170と、音声および制御チャンネルトランシーバ170を制御す る同様の制御および処理ユニット180とを含んでいる。移動局のトランシーバ 170も他の移動局のトランシーバ170と情報を取り交わすことができる。 本発明による技術が実現される例示的な無線通信システムの一般的な概要の説 明を行ったが、以下は、無線チャンネルの固有の不規則性が疑似ランダムシーケ ンス発生器のための代用としてどのように使用され得るかを記載する。ガロア体 GF(M=2m)に含まれる要素を有する全てのベクトル、すなわちriεGF( M=2m)とした場合全てのr=(r1,r2,・・・,rn)からなるn次元ベク トル空間を考えられたい。(以下において、ベクトル量すなわちシーケンスは太 字のタイプ体で表され、スカラー量および関数はそのままの文字のタイプ体で表 される)。あるハミング半径tに対して、MnベクトルrはS個の球に包み込ま れるt球であり、すなわち半径tを有する互いに素の球の最大数はSである。1 つの球のベクトルはその球の中心からなる代表的なものにマッピングされる。S 個の代表的なものの組を{c1,c2,・・・,cs}であるものとする。各代表 的なベクトルciは長さnを有し、長さnmを有する2進ベクトルkにマッピン グされる。対応する2進ベクトルの組をK={k1,k2,・・・,ks}である ものとする。 送信機および受信機が組Kに含まれる共通シーケンスkiを大きな確率で確立 することができるならば、シーケンスkiは送信機から受信機に通信される情報 シーケンスを拡散するためあるいは情報シーケンスの通信の間に使用されるべき 周波数ホッピングシーケンスを確立するために使用され得る。更に、盗聴者がそ の共通のシーケンスkiを決定することができる確率が実質的にゼロであれば、 暗号セキュリティを達成するために余分な暗号化および暗号解除アルゴリズムを 組み入れることをせずに安全な通信が同様達成される。 出願人の発明に従って構成された球は、無線チャンネルおよびシステムハード ウェアでの雑音および他の相違の場合に送信機および受信機がこのような共通の シーケンスkiを確立する可能性を増大する。一般的に、送信機はシーケンスrT を確立し、受信機は異なったシーケンスrRを確立する。これらシーケンスrT、 rRが同一の球内にあれば、組Kの同一のシーケンスkにマッピングされる。 このようにして、出願人の発明は、1つが送信機でのシーケンスで他が受信機 でのシーケンスといった2つのシーケンスが大きな確率で同じ球内に入るように これら2つのシーケンスを確立する方法および装置を与える。これらシーケンス は、時間変化する無線チャンネルの複雑な性質のため極めて頻繁に疑似ランダム 特性を呈する。疑似ランダムではないシーケンスが検出され、必要に応じて放棄 される。更に、2つのシーケンスが同じ球内に存在しない希な事象が速やかに検 出可能とされていて、共通のシーケンスを確立するためのプロシージャを反復さ せることができるようにする。任意のベクトルに関連した球は実時間でかつハー ドウェアをそれ程複雑にせずに効果的に決定される。本発明の第1の例示的な実 施例が暗号化と暗号化に使用されるキーシーケンスの確立に関連して次に記載さ れる。その後、疑似ランダム量としての確立されたシーケンスのより一般的な使 用を説明する。 シーケンス確立 一般化された通信リンクは、2つの通信チャンネル、第1のユーザの送信機か ら第2のユーザの受信機までのチャンネルと、第2のユーザの送信機から第1の ユーザの受信機までのチャンネルとからなる。このリンクは、第1および第2の ユーザによって取り交わされた情報にアクセスすることを望む盗聴者までの第3 のチャンネルを含むことが考えられる。この単純な場合が第3図に示されており 、これは第1のユーザA、第2のユーザBおよび盗聴者Eを示す。一般的に、A Bチャンネル、BAチャンネルおよびAEチャンネルの特性は全て時間と共に変 化する。これらチャンネルのそれぞれの熱雑音は付加雑音項ni(t)、i=1 , 2,3によって表される。 それらは時間と共に変化するが、A−Bチャンネルのインパルス応答は熱雑音 を除いてB−Aチャンネルのインパルス応答と同一であり、これは、数ミリ秒程 度の短時間期間にわたってリンクが交互になることを意味する。熱雑音(および 他の可能な非理想化状態)が含まれる時にはリンクは相互的にはならないことを 理解されたい。 また、A−BチャンネルおよびB−Aチャンネルのインパルス応答は第1のユ ーザ−盗聴者A−Eおよび第2のユーザ−盗聴者B−Eチャンネルのインパルス 応答とは異なっていることを理解することも重要である。これらの相違は、変化 している空間位置と信号位相が急速に非相関になるために生じる。 シーケンスを確立する2つの方法を以下に記載する。 トーンのコム(COMB OF TONE) すぐに続く記載は一度に2つのトーンを伝送することに関連するが、後に記載 するように一度に2つ以上のトーンを伝送することができることを理解されたい 。 第4図において、第1のトランシーバ(第1のユーザによって使用されるよう なものである)が周波数f1およびf2を有しかつk番目の信号化間隔〔kT,( k+1)T〕の間に等しい初期位相φとエネルギーEとを有する2つの正弦波か らなる信号s(t)を送信するものと想定する。この送信される信号s(t)は 、例えば2つの好ましい発振器401、403あるいは周波数シンセサイザの出 力信号を増幅および加算しかつその結果をキャリア信号との変調によって好まし い送信周波数まで上変換するといった多くの態様の任意のもので発生され得る。 変調を無視すれば、送信信号s(t)は次の式によって与えられる。 一般的に、送信信号s(t)はアンテナによって放射され、空気のようなチャ ンネルを通過するが、これはマルチパス伝播による時間変化のフェーディングを 導入しかつ両側波電力スペクトル密度N0/2を有するホワイトガウス雑音を加 えることによって送信信号を変化する。チャンネルの効果はブロック404によ り図式的に表されている。 受信機はそのチャンネルから得た信号を下変換しかつ増幅し(下変換器および 増幅器は第4図には示されていない)、その結果の信号r(t)をcos(2π f1t)およびcos(2πf2t)の局部的に発生したものと相関を行う。第4 図に示されるように、各相関は好ましいミキサ405、407およびリセット可 能な積分器409、411によって行われることができ、これら積分器は、当業 者に既知の多くの他の装置が使用可能であるが、ミキサの出力信号を継続した時 間間隔T=1/2πfiの間積分する。相関によって発生された出力信号は低域 フィルタ413、415によって従来の態様で濾波され、和(上変換された)信 号を、近接した無線信号によるかもしれない成分と共に抑制する。 正弦波cos(2πf1t)およびcos(2πf2t)が直交しておりかつチ ャンネルの少なくともコヒーレンス帯域幅だけ隔てられているものと想定すれば 、k番目の信号化間隔の間に第2のユーザBのような第2のトランシーバによっ て受信される信号r(t)は次式によって与えられる。 ここで、振幅係数Λi(k),i=1,2は独立した、理想的には分布不規則変 数となる。 レイリー(Rayleigh)分布フェーディングを受けるチャンネルに対し ては、変数Λi(k)は次式によって与えられるレイリー確率密度を有する。 関する期待値を表す。位相項θ1(k)およびθ2(k)は相互に独立の不規則変 数であり、それぞれは間隔〔−π,π〕にわたって均一である確率密度を有する 。 受信した信号r(t)に対する同様な数式がリチアン(Rician)分布フ ェーディングのような他の特性を有する通信チャンネルに対して与えられること ができる。例えば、リチアン分布チャンネルに対する確率密度は次式によって与 えられる。 ここで、I0(.)はゼロ次の変更されたベッセル関数であり、s2は直接見通し 成分の累乗である。 第2のユーザBのトランシーバにおいて、濾波された相関器出力信号が微分位 相検出器417に与えられ、これは、各時間間隔Tの間、位相項θ1(k)とθ2 (k)との間の差の評価を発生する。継続した位相差評価は量子化器419に与 えられ、これは、多数の予め決定された位相値のそれぞれのものを各位相差評価 に割り当てる。出願人の発明によれば、種々の時間間隔に対する位相差評価が互 いに非相関にされなければならないことだけが必要である。(以下で、時間イン デックスkはそれがあいまいにはならない結果となる時には落される)。 受信機Bにおいて微分位相検出器417によって発生されたベースバンド微分 信号は次式によって与えられる。 ここで、N1およびN2はゼロ平均値と分散値ρ2=2EN0とを有する複素数値の ガウス不規則変数であり、”*”は共役を表す。位相差評価はΦB=tan−IYB /XBによって与えられる。上に記載したように、第2のユーザBは位相差評価 をM個の予め定められた位相値の1つに量子化し、量子化器出力信号Q(ΦB) を発生する。第5図はM=4に対する位相空間決定領域を示す。この図で、0お よび360°間の任意の値をとってもよい評価された位相ΦBは4つの値に量子 化される。例えば、間隔範囲〔0,360〕は4つの領域に分割され(第5図に 示されるように)、この場合、 領域R1は間隔[0°,45°]U[315°,360°] 領域R2は間隔[45°,135°] 領域R3は間隔[135°,225°] 領域R4は間隔[225°,315°] ΦB 1,ならば、量子化出力はQ(ΦB)=0°. ΦB 2,ならば、量子化出力はQ(ΦB)=90°. ΦB 3,ならば、量子化出力はQ(ΦB)=180°. ΦB 4,ならば、量子化出力はQ(ΦB)=270°. 次いで、これら位相は情報ビットにマッピングされることができ、例えば次の通 りにされる。 0°→00,90°→01,180°→11,270°→10. 微分位相検出器すなわち位相測定装置417はベースバンド信号の瞬時位相の アナログあるいはデジタルのいずれかの測定値を発生することができる。好まし い微分検出器はデント(Dent)への米国特許第5,084,669号および ホルムキュビスト(Holmqvist)への米国特許第5,220,275号 (これらは本明細書に参照として明示的に組み込まれる)に記載される2つの位 相検出器の組合せである。 それぞれの時間k=1,2,...,nで上記評価─量子化プロセス反復する ことによって、第2のユーザBは次式によって与えられる量子化された位相差評 価のシーケンス確立する。 量子化器419によって発生されるこのシーケンスrBは、ランダムアクセスメ モリ、シフトレジスタあるいは等価な装置のようなものからなりかつ最小距離、 誤差補正デコーダ423のパラメータによって決定される長さを有するバッファ 421に記憶される。受信機Bの誤差補正デコーダ423は量子化された位相差 評価のシーケンスを変形し、受信機のキーシーケンスkBに対応する出力信号を 発生する。別態様として、すなわち暗号キーの発生との組合せにあって、第8図 に関連して後に述べるように、位相値のシーケンスrBは不規則化試験装置に向 けられることができる。 実際上、バッファ421の大きさは必要なキーシーケンスの長さによって決定 される。デコーダ423がブロック長Nと次元の数kとを有するならば、バッフ ァ遅延はコムがN回のそれぞれで同時に送信される2つのトーンだけからなるこ の例に対してはNである。後に述べるように、2つ以上のトーンが同時に送信さ れることができ、これはそれに応じてバッファ遅延を減少する。例えば、T個の トーンが同時に送信されるとしたら、T−1位相差が一度に量子化されることが でき、バッファ遅延はN/(T−1)となる。 バッファ421で発生されるベクトルrBはN個の要素を有し、そのそれぞれ はM項のものであり、従ってN─要素ベクトルは種々の最小距離デコーダ423 の任意のものへの入力となる。1つの有効なデコーダはR.ブラハット(Bla hut)著「誤差制御コードの理論および実際」第7章、アディソン・ウェスレ イ(Addison−Wesley)、マサチューセッツ州リーディング(Re ading)、1983年刊(この開示は本明細書において参照として明示的に 組み入れられる)に記載されている複雑性が低いデコーダである有界距離デコー ダである。デコーダ423はバッファによって発生されたN個のシンボルを、後 により詳細に記載されるように目的の暗号キーシーケンスkBである他のN個の シンボルにマッピングする。 受信機によって行われる信号処理動作は好ましいデジタル信号処理(DSP) 装置によってデジタル域で行われ得ることを理解されたい。この構成をもってす れば、殆どどの形式の変調も、例えば「多モード信号処理」と題するデント(D ent)の米国特許出願番号07/967,027号(これは本明細書に参照と して明示的に組み入れられる)に記載されるように、受信された信号のデジタル サンプルを適切に操作するようにDSP装置をプログラミングすることによって 検出されることができる。DSP装置はハードウェア化した論理回路として、あ るいは好ましくはアプリケーション特定の集積回路(ASIC)のような集積化 したデジタル信号プロセッサとして実現され得ることを理解されたい。勿論、A SICは、速度あるいは他の性能パラメータがプログラム可能なデジタル信号プ ロセッサの融通性よりも重要である時に共通的に選択される構成である、必要 な機能を行うために最適なハードウェア化した論理回路を含んでもよいことを理 解されたい。 上に記載したものと同様な態様およびハードウェアで、第1のユーザAは第2 のユーザBによって送信された信号から、量子化された位相差評価のそれ自体の シーケンスを確立する。第1のユーザによる送信後のごく僅かな遅延、すなわち チャンネルのコヒーレンス帯域幅に比べて小さい遅延で、第2のユーザBは周波 数f1およびf2と等しい位相オフセットおよびエネルギーとを有する2つの正弦 波からなる信号を送信する。換言すれば、相互の仮定を維持するために第1のユ ーザAが送信を行い、次いで第2のユーザBが、次いで第1のユーザAが、とい ったようにインターリーブした態様で行う。 第1のユーザAが基地局あるいは他のトランシーバ(第2のユーザB)に関し て100km/時の速度で移動しておりかつ900MHz域の無線周波数キャリ アを用いている無線電話であるものと想定する。第1のユーザによる送信と第2 のユーザによる送信との間の遅延が10μ秒であるとしたら、この無線電話は各 遅延時に0.28mmだけ移動するに過ぎず、この距離は0.3mの波長に比較 して無視できる。従って、種々の反射物からの信号の散乱は大きく相関されなけ ればならない。また、10μ秒の遅延はマルチパス伝播による全ての信号電波を 第2のユーザに到達させる通常必要な時間よりも長く、そのチャンネルの相互性 を確保するために必要な数ミリ秒よりも短い。動きがより遅いかあるいは遅延が より短ければ、チャンネルの相互性はより一層正確となる。 従って、第1のユーザAは次式によって与えられるベースバンド微分信号(そ れ自体の微分位相検出器の出力)を形成する。 ここで、V1およびV2はN1およびN2とは独立である。第1のユーザAによって 発生された評価位相差はΦA=tan-1A/XAである。チャンネルの相互性の ため、UAおよびUB間の差だけが付加ガウス雑音となることが解るであろう。 評価─量子化プロセスを継続して反復することによって、第1のユーザAは次 式によって与えられる位相差評価のシーケンスを確立する。 これは第1のユーザのトランシーバのバッファに記憶されかつその第1のトラン シーバの対応する誤差補正デコーダに与えられるシーケンスである。 これら送信される信号から、盗聴者Eは次式によって与えられるベースバンド 微分信号を得ることが可能となる。 ここで、Ai,i=1,2,3,4,は相互に独立である。盗聴者の評価された 位相差はΦE=tan-1E/XEである。また、θi,i=1,2,3,4,は相 互に独立の不規則性変数である。盗聴者Eは次式によって与えられる位相差評価 のシーケンスを確立することが可能となる。 上に記したように、確立された3つのシーケンスすなわちベクトルrA、rBお よびrEはそれぞれの誤差補正デコーダへの入力信号である。デコーダによって 発生される出力信号はキーシーケンスkA、kBおよびkEに対応する。暗号化が 送信機A、Bで行われる必要がないことに注意されたい。デコーダは後に詳細に 記載するように第1のユーザおよび第2のユーザが同一のキーを制定する確立を 増大するために可能なキーの数を制限する。 トーンf1、f2がそれらの位相が独立となるように充分に隔てられた周波数を 何故持たなければならないかを説明するために、式10として、式11を規定す る。 ベッセル関数であり、ωDは送信機および受信機間の相対移動によるドップラ周 波数シフトであり、τは送信時間遅延であり、σはマルチパス信号電波間の時間 遅延拡散である。次いで、W.C.ジェークス(Jakes)ジュニア編「マイ クロ波移動通信」第1章、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wi ley and Sons)刊(1974年)に説明されているように、Ψは次 式によって与えられる確立密度関数を有する不規則性変数である。 第6図はパラメータα2の5つの異なった値に対するψ/πの関数として確率 密度関数pψを示す。40KHzの周波数の分離(ω1−ω2)および5μ秒の時 間遅延拡散σ(すなわち、ωDτ=0といった最悪の場合に対してさえα2<0. 4)に対して、不規則性変数ψは殆ど均一に分布される。この場合において、量 子化器は位相差評価を等しい確率1/MでM位相値のそれぞれに量子化する。シ ステムのセキュリティすなわち機密性は、トーンの位相が通信チャンネルを通る ことで非相関とされる程度に依存する。非相関が実質的に完全であれば、盗聴者 がシステムを破壊しなければならない仕事量はキーシーケンスkA、kBのための 全数検索のものとなる。 以上の解析は2つのトーンが等しいエネルギーと等しい初期位相オフセットを 有するようにして(これは例えば位相ロックドループで容易に得られる)簡略化 したということを理解されたい。一般的に、これらパラメータが予め決定されて いる、すなわち両トランシーバに予め既知であることのみが必要であるが、この ようなシステムは上に述べたものよりも一層複雑化する。 また、上の解析はただ2つのトーンを任意の1つの時間で送信したものとみな したが、一般的に、コムは2つ以上の同時に送信されるトーンからなることがで き、上の解析をこのようなトーンのコムの継続した対に適用することができる。 実際上、シーケンスrA、rBは、適切な数のトーンのコムを同時に送信しかつ各 継続した対のトーンの位相差を評価および量子化することによって一度に全て発 生されることができる。2つあるいはそれ以上のトーンの同時の送信が好まし く、これは、後に、トーンの初期位相を制御することが容易になり、システムの 複雑さの程度を小さくすることに結び付くためである。 更にまた、1対のトーンのトーン間の周波数分離は他の対のもの間の周波数分 離と同じになる必要はなく、換言すれば、「コム」は一様ではない「歯」によっ て分離されることができる。また、継続したトーンの対だけを考慮する必要がな く、換言すれば、1つの対における「歯」は他の「歯」によって分離されること ができる。例えば、コムが周波数を増加する順序で配列された10個のトーンf1 ,f2,...,f10を含むならば、不規則性変数ψの必要な均一分布(式12 参照)は例えばトーンf1およびf4、f2およびf5、f3およびf6等のように対 にすることによって得られることができる。各対のトーンが直交的に隔てられる ことのみが必要であり、すなわち周波数分離は上述したように十分でなければな らない。 パイロットシンボル 上述したような正弦波のコムを送信する代わりに、第1のトランシーバおよび 第2のトランシーバを同期するために送信されてもよいビットのような複数のパ イロットシンボルだけに基づいてシーケンスkA、kBを確立することができる。 このような同期ビットは、典型的には、当業者にとって周知であるように通常の セルラ無線通信システムで送信されるメッセージの専用同期フィールドに含まれ る。パイロットシンボルに基づいてシンボルを確立する2つの態様を次に述べる 。 シーケンスkは、おおざっぱには、パイロットシンボルをハード決定復号化し かつ復号化されたパイロットシンボルの結果のシーケンスをある球の中心にマッ ピングすることによって確立される。第1のユーザによって復号化されたシーケ ンスに誤差があればこれは第2のユーザによって復号化されたシーケンスの誤差 と同じになるものと考えられる。従って、2つのパイロットシンボルシーケンス が同じ球にマッピングされ、同一のキーを与える。第1および第2のよって復号 化されたシーケンスの誤差が僅かに異なっている場合でさえ、これら2つのシー ケンスは高い確率で依然として同じ球にマッピングされ、同じk−を与えるよう になる。この方法のあり得る短所は、盗聴者が全ての可能性を試すのを計算上困 難にするには多くのパイロットシンボルを必要とすることである。パイロットシ ンボルがセルラ無線電話システムにおける同期ビットであるならば、少なくとも 60個のビットが必要であると現在考えられている。 必要なパイロットシンボルが共に送信される必要はなく、すなわちCDMAチ ャンネルの1つのフレームあるいはTDMAチャンネルの1つの時間スロットの 同期ビットの全てを使う必要がないことを理解されたい。例えば、1つのフレー ムの同期ビットの任意の1つあるいはそれ以上が他のフレームの同期ビットの任 意の1つあるいはそれ以上と共に使用されることができる。フレームが上述した ようにコヒーレンス時間よりも長い時間間隔だけ隔てられなければならないこと のみ必要である。 パイロットシンボルに基づいてシーケンスを確立する精巧な方法はハード決定 復号化とは異なったチャンネル状態情報を用いる。この方法において、第1およ び第2のユーザは既知のパイロットシンボルを改竄し、トーンのコムに基づいて シーケンスを確立する方法に関連して上述したものと類似した態様で補間回路の 出力を量子化する。 例えば、受信した信号を必要に応じて下変換し、増幅しかつ濾波した後に、第 2のユーザはCDMAフレームの同期部分のビットのそれぞれに対する位相評価 を決定する。勿論、第1および第2のユーザは既知のビットの他の組を使用する ことを同意することができる。第2のユーザは位相評価のそれぞれと既知のビッ トに対するそれぞれの所定のいそうとの間の差を決定する。これらの位相差評価 は、次いで、量子化され、トーンのコムを送信することによるシーケンス確立に 関連して上述したような最小距離デコーダにまたは以下に記載されるように拡散 シーケンスあるいは周波数ホッピングシーケンスに関連した不規則性試験装置に 与えられる。 第7図はパイロットシンボルを用いるこの「精巧な方法」を行うためのシステ ムのブロック図である。第1のトランシーバにおいて、送信されるべきデータは 暗号化器701によってキーシーケンスに従って暗号化される。勿論、キーシー ケンスが確立される前には、暗号化器は送信されるべきデータを変更せずに単に 通過させる。マルチプレクサ703は送信されるべき暗号化されたデータを既知 のパイロットシンボルと組み合せるが、それは通常の無線電話において同期およ びオーバーヘッド信号化のために使用されるビットであってもよい。パイロット シンボルが既知の位相で送信されることのみ必要である。マルチプレクサ703 によって形成されたインターリーブしたデータおよびパイロットシンボルのシー ケンスは、一般的にフェージングおよび付加的なホワイトガウス雑音によって特 性付けられている通信チャンネルを介して情報を伝送するためにパルス成形およ び上変換器705に与えられる。 受信している第2のトランシーバにおいては、チャンネルから受信された信号 は必要に応じて下変換され、整合フィルタ707を通される。整合フィルタ70 7によって発生された信号は好ましい被制御スイッチ709あるいはデシメータ によって、送信された受信データからなる信号と受信したパイロットシンボルか らなる信号とに分割される。補間回路711は受信したパイロットシンボルの位 相を測定し、一般的にチャンネルフェージングによって回転された各測定された 位相とそれぞれのパイロットシンボルの既知の送信された位相との間の差を形成 する。補間回路711は、好ましくは、これら位相差評価を低域濾波する。補間 回路711によって発生された位相差値は量子化器713によって量子化され、 充分な位相差値を蓄積するためのバッファメモリ715に記憶される。次いで、 位相差値のシーケンスは第4図に関連して上述したようにキーシーケンスを発生 するためのデコーダ717によって復号化される。 補間回路711によって発生された位相差値は、また、送信されたデータを回 復するための誤差補正デコーダのような復調器719に与えられる。復調器71 9は、位相差値と送信されたデータとを同期するために好ましい遅延装置721 を通されてもよい、送信されたデータをも受ける。受信されたデータは送信前に キーシーケンスに従って暗号化されていたものと想定すれば、復調器719によ り発生された暗号化されている送信データとデコーダ717によって発生された キーシーケンスは送信されたデータを回復させるための暗号解除器723に与え られる。 上述のものと類似する態様およびハードウェアで、送信機は受信機からの送信 に基づいてそれ自体のキーシーケンスを確立し、そのキーシーケンスは受信機か らの暗号化された送信を暗号解除するために使用されることができる。 球パッキングおよび結合(SPHERE PACKING AND ASSOC IATION) Kが与えられかつ球が予め定められるとすれば、任意のシーケンスを球にマッ ピングする一般的な問題はNPハード(NP−hard)、すなわちその問題の 計算上の複雑さが可能な球の数に比例することである。安全な伝送および拡散の この適用に対して、確率的に球の数は大きくなる。それにも拘らず、候補シーケ ンスk(球の代表値cに対応する)についての単純な構造を押し付けることはア クセス可能なレベルまで計算上の複雑さを減少するようになってしまう。 出願人の発明によれば、候補シーケンスの組は線形ブロック誤差補正コードの シーケンスの組に制限される。球の半径は、その際、このようなコード誤差補正 能力によって、すなわちコードが補正することができる誤差の数によって決定さ れ、受信したシーケンスrは適切な既知の復号化プロシージャによって候補シー ケンスkにマッピングされることができる。 1つの特定の例として、線形BCH(Bose─Chaudhuri─Hoc quenghem)コードが候補シーケンスkの組として使用されることができ 、このようなコードは、R.ブラハット(Blahut)による上述した文献に 記載されているように、Peterson─Gorenstein─Zierl erプロシージャあるいはBerlekamp─Masseyプロシージャ、ま たは周期的コードを復号化する任意のプロシージャのいずれかを用いる複雑さの 程度が低い状態で復号化され得る。コードパラメータが最小ハミング距離dおよ びコードシンボルアルファベットGF(2m)で(n,k)であれば、長さmn の候補シーケンスは大きさの組2mnから確立されることができる。球のハミング 半径t、あるいは等価的にコードの誤差補正能力はt≦〔(d−1)/2〕によ って与えられる(球は密にパッキングされる必要はない)。 好ましくは不規則性特性を有する受信したシーケンスrA、rB、rEはBer lekamp─Masseyプロシージャを実行する誤差補正デコーダへの入力 である。デコーダの出力はシーケンスkA、kB、kEである。再度、暗号化は送 信機によって行われる必要がない点に留意されたい。デコーダは可能なシーケン スの数を実質的に制限し、それにより第1および第2のユーザ間でのシ ーケンスの一致の可能性を増大する。デコーダは極めて高い信号対雑音比(SN R)を必要としない(このような極めて高いSNRは実際的な通信システムで得 ることは困難であろう)ことを特記する。 不規則性試験 前の例示的な実施例はある無線チャンネル特性の固有の不規則性が通常の疑似 ランダム量の発生を用いずにかつ疑似ランダム量を空中インターフェースを介し て取り交わす必要無しにキーシーケンスを得るためにどのようにして利用され得 るかを説明する。しかしながら、出願人は、例えば、疑似ランダム周波数ホップ シーケンスおよび拡散シーケンスの決定を含むこれら技術の付加的な適用を同様 認識した。 通信チャンネルの不規則性のために、バッファ421あるいは715に記憶さ れたシーケンスrは不規則である。これらシーケンスは直接シーケンス拡散スペ クトルあるいは周波数ホッピング拡散スペクトル技術を使用する基本的な通信シ ステムにおいては理想的となろう。更にまた、種々のユーザは多ユーザ拡散スペ クトル通信システムにおいて種々のシーケンスを使うことを承諾することができ る。 他方、多くの場合に、バッファに記憶されたシーケンスrは、継続した2進0 あるいは1のストリングを含む。このようなシーケンスは、相互相関特性が好ま しくないために極めて不規則な量が例えばCDMAシステムで拡散シーケンスと して使用するために必要とされるような信号処理技術としては好ましく使用され ない。従って、バッファ421あるいは715に記憶されているシーケンスはシ ーケンスのスペクトルが適切な形態を持つことができるように不規則性試験装置 に入力信号として与えられる。 第8図は統計プロセッサ801および品位(quality)プロセッサ80 3からなる好ましい不規則性試験装置のブロック図である。統計プロセッサ80 1はシーケンスrの不規則性を試験し、不規則性の質を表す出力信号qを発生す る。品位プロセッサ803は、実際上は、比較器によって制御されるスイッチで あり、この比較器は、信号qとそれぞれのシーケンスrとを受けてqの値が受け 入れられるかどうか、すなわちqが所定の質スレッショルドλを合格したかどう か、例えばq≧λかどうかを決定する。そうであれば、それぞれのシーケンスr は、後に記載されるように、直接拡散システムでは拡散シーケンスとして、周波 数ホッピングシステムでは周波数シンセサイザのための制御信号として使用され る。qの値が受入可能でないならば、例えばq≦λであれば、それぞれのシーケ ンスrは使用されず、バッファから消されてもよい。 一般的に、品位プロセッサ803に与えられる受入可能なqの値、スレッショ ルドλの値はチャンネルの状態および特定の適用に依存する。例えば、qのより 低い値はチャンネルのロード状態が高くないという情報をユーザが有する時には 受入可能である。拡散スペクトルチャンネルは現在1つの接続のみをサポートす るために使用されていることを考慮されたい。このチャンネルをアクセスするこ とを試みている第2のユーザに対して、1つだけの付加的な接続によって生じる 相互干渉が比較的に小さいと期待されるために、比較的に低いqの値がシーケン スrに対して受入可能となる。低いトラフィック状態において、一般かを行うた めに、比較的少ないユーザの相互干渉は、これらユーザが理想的な相互相関特性 を有する拡散シーケンスを使用していなくても受入可能となることができ、これ によりスレッショルドλを低くすることができるようになる。 統計プロセッサ801は、好ましくは、シーケンスrのスペクトルの白さに対 するt試験およびガウス特性に対する尖度試験を迅速に行うための好ましくプロ グラムされたマイクロプロセッサによって実現される。要素r(1),r(2) ,r(3),...r(N),からなるシーケンスrを試験する理由の1つはシ ーケンスが理想的な白ガウス源によって発生されたことを想定することが合理的 であるかどうかを決定することにある。また、シーケンスにDCバイアスがあれ ばこれを取り除く(ゼロの平均値に正規化する)ことが望ましい。 統計プロセッサ801によってなされる最初のステップは次式に従ってシーケ 算することによってDCバイアスを取り除くことである。 次に、相関試験が正規化されたシーケンスに関して行われ、この相関試験は次 る。 この点で、t試験のためのスレッショルドが選択されることができ、ρ=0の仮 定が成り立つかどうかのチェックが行われる。成り立たなければ、シーケンスr は放棄される。このt試験は文献的に周知であり、例えばA.ヘルド(Held )著「工学的適用に伴う統計理論」第609頁、ウィリー・インターサイエンス (Wiley Inter─Science)刊(1952年)に記載されてい る(この開示は本明細書において参照として明示的に組み入れられる)。 第3のステップとして、統計プロセッサ901は次式からパラメータβ2を決 定することによって尖度試験を行う。 尖度試験のためのスレッショルドは有用な態様で選択され、パラメータβ2が受 け入れられ得るかどうかを試験するためにチェックが行われる。尖度試験に落ち たら、シーケンスrは放棄される。例えば、E.S.パーソン(Pearson )著「正規化のための試験のその後の進展」Biometrika誌、第XXI I巻、第239─249頁(1930年7月)に記載されているように、越える 確率等の、Nの異なった値に対して異なったスレッショルドが設定されてもよい 。これら異なったスレッショルドは次の態様でCDMAシステムの性能に影響す る。λの大きな値に対しては、システムは良好なシーケンス発生を行わせ、従っ て多 くのユーザが相互干渉を制限した状態でチャンネルを同時にアクセスすることが できる。しかしながら、システムはλの値が大きくなればより多くの遅延を受け る(不規則性試験がスレッショルドを越えるシーケンスに達する前に多くのシー ケンスを拒絶してしまうためである)。より小さなλの値に対しては、それだけ 少ないユーザしか収容され得ないが、シーケンス確率はより高速である。 上に記載したt試験および尖度試験は「計算上好適な」ものであり、それらは 単に単純な算術的計算を必要にするに過ぎないと言うべきであることを理解され たい。この結果、これら試験は容易に入手可能でかつ廉価なマイクロプロセッサ によって幾つかの候補シーケンスについて並列的に行われることができる。 周波数ホッピング 第9A図はある例示的な通信システムにおける時間スロットと周波数ホッピン グの両方を示す。しかしながら、当業者は、ここに記載された技術が、記載され たような組合せではなく時間スロットホッピングあるいは周波数ホッピング単独 のものにも等しく適用されると認めるであろう。第9A図において、各トラフィ ックチャンネルは各フレームで1つのキャリアについて1つの時間スロットを有 する。特定のチャンネル(すなわち、時間スロットとキャリア周波数の組合せ) に対して、時間スロットとキャリア周波数の両方はフレーム対フレームで変化す る。特定のチャンネルのために使用されるスロット/キャリアのシーケンスはホ ップシーケンスと呼ばれ、与えられたセルで使用されるホップシーケンスは、上 述したように、そのセルで使用された他のシーケンスには直交することができる が、他のセルで使用されるホップシーケンスとは直交しない。 第9A図には、2つのこのようなTDMAフレームに対する時間スロット/キ ャリアのマトリクスが示されている。フレームnにおいて、あるチャンネルは、 マトリクスでXでマークした矩形部によって示されるように時間スロット6のキ ャリア周波数Nでの1つのバーストからなる。次のフレームn+1において、同 じチャンネルは、疑似ランダムホップシーケンスに従ってXでマークした矩形部 によって表されるように他のキャリア周波数および時間スロットを用いる。この ホップシーケンスを決定するための例示的なシステムが第9B図に関連して次に 記載される。 そこにおいて、ホップ速度クロック901は時間スロットおよびキャリア周波 数の各所望の変化に対して選択的に時間決めされたクロックパルスを発生する。 このパルスはラッチ903をトリガーしてそこの記憶されている疑似ランダムシ ーケンスrが出力されるように使用される。同時に、好ましい不規則性を持つよ うにするために、シーケンス確立について上述したように決定されかつ第8図に 関連して上述したように評価された新たな疑似ランダム量が装置903にラッチ される。出力疑似ランダムシーケンスはモジュロMアダー905に入力され、こ れはラッチ903から受けた疑似ランダム量を直交化するために選択的に設けら れ得る。アダー905は周波数メモリ907の周波数の数Mだけモジュロを演算 する。疑似ランダム量および直交オフセットも、モジュロMアダー905の出力 が周波数メモリ907において与えられたアドレスの範囲を越えないように範囲 0からM−1に抑制されることができる。従って、周波数メモリ907に一旦ア ドレスが与えられれば、そこに記憶されている対応する周波数が移動局あるいは 基地局のいずれかに対して選択された周波数として出力されて、そのそれぞれの 受信機あるいは送信機を同調させるようにする。従って、典型的にはラッチ90 3の代わりに見い出される疑似ランダム発生器が極めて複雑性が小さい要素で置 換されている。 拡散シーケンス 第10図は本発明に従ってCDMA送信および受信を与えるように使用され得 る例示的な送信機1000と受信機1100とを示す。送信機では、入力データ 信号がチャンネル符号化ブロック1001に与えられ、そこでデータは誤差補正 コードで符号化される。ブロック1003で、その結果のシンボルシーケンスが インターリーブされ、ブロック1005で、信号は第8図の不規則性試験装置に よって与えられかつ特異なコードrとして第10図に示されている疑似ランダム シーケンスを用いて拡散される。前に記載したように、この例示的な実施例での 拡散コードは上に記載したような無線チャンネル特性を試験することによって決 定される。次いで、この結果の信号はブロック1007でRFキャリアを変調す るために使用され、アンテナ1009から送信される。 一般的に1100で示された受信機は、その後、ブロック1101で信号を復 調し、送信信号を拡散するためにブロック1005で使用されたものと同じ特異 な拡散コードを用いてブロック1103で信号を拡散解除する。再度、受信機は 上述した態様で無線チャンネルを試験することによって特異な拡散コードを決定 する。このようにして決定されたシーケンスは、次いで、特異な拡散コードrと して与えられる前に、第8図に示されたもののような不規則性試験装置に与えら れる。他の処理として、ブロック1105で示されたチャンネル評価器および速 度結合器はこの結果の信号を同じ信号のエコーあるいは前エコーと組み合せる。 ブロック1003および1001と逆の機能がそれぞれ逆インターリーバ110 7およびチャンネル復号化ブロック1109において行われる。 性能解析 出願人のシーケンス一致システムの性能を評価するために、次の事象を想定す ることが有用である。 第1および第2のユーザ間のシンボル一致の確率は次式で与えられる。 第1のユーザおよび盗聴者間のシンボル一致の確率は次式によって与えられる。 決定領域における評価された位相θの確率密度関数は以下のようにして誘導さ れることができる。最初に、Δ=θ1−θ2が与えられ、これが0に等しいものと 想定する。次を考慮されたい。 U=2Λ1Λ2E+Λ11+Λ22 * =X+jY X=2Λ1Λ2E+Re(Λ11+Λ22 *) Y=Im(Λ11+Λ22 *) ここで、Λ1およびΛ2について、次式の条件の下で、 となる。XおよびYの条件付き結合確率密度関数は次式によって与えられ、 分散の変化が伴えば、 θおよびRの条件付き結合確率密度関数は次式によって与えられる。 間隔rε[0,∞]にわたって積分すれば、θの確率密度関数が次式によっ与え られることが証明され得る。 ここで、 Δ’は間隔〔−π,π〕にわたって均一に分布されると言うことが証明され得 る。i=1,...,Mに対して、Ri=〔−πi/M,πi/M〕によって与 えられる領域で、ある決定領域の評価された位相θの所望の確率は次式によって 与えられる。 ここで、最小ハミング距離d、次元kおよびブロック長nを有する線形ブロッ クコードの使用を考慮する。t=〔(d−1)/2〕をデコーダによって補正さ れ得る誤差数とする。第1および第2のユーザによって確立されるシーケンスが 一致する確率は2つの受信したベクトルがコード語の同じ復号化領域にある確率 である。 cをハミング長1を持ったコード語とする。3つのベクトルc、rAおよびrB が利用可能である。これらベクトルの座標を再配列しても性能解析は変化しない 。1つのこのような置換は次の通りである。 シーケンスが一致しかつシーケンスがcとなる確率は次のように与えられること が証明され得る。 ここで、 β=m1+m2+m3+m4 j+k t 01+j−m2+k−m3+m4 t 従って、相互一致の確率は次によって与えられる。 ここで、A1はコードの重み計算子関数である。盗聴者によって確立されるシー ケンスが一致する確率PBはpgに対してpbを置換することによって同様の式で 与えられる。デコーダを用いなければ、Pr(kA=kB)=Pr(rAる。 このようなシーケンス一致システムに関連した妥協点を論議することは有意義 である。次元kの小さな値は良好な誤差補正能力を有するコードを可能とし、k が減少するにつれ、全数検索が行われ得る速度は指数関数的に増大する。コード パラメータの選択はコードが候補シーケンス空間の大きさを制限するために重要 であるが、その減少は否安全システムを与えることにはならない。 決定領域の大きな数Mに対しては、大きなコードを使用することができ、それ によりシステムの計算上の機密性を高め、またPbが減少し、この結果良好な確 率上の機密性が得られるようになる。しかしながら、良好な暗号技術システムを 得るためには、これは十分なものではない。Mを大きくすれば、熱雑音効果は優 勢になり、ある確率上の機密状態でシーケンス一致を達成するためにはEb/N0 (ビットエネルギー対雑音エネルギーの比)を増大することが必要である。従っ て、通信の機密性、確率上の機密性および送信エネルギー間にはある妥協点が存 在する。 他の例として、GF(32)にわたる(31,13)リードソロモンコードの 使用を考える。このコードの大きさ(可能なコード語すなわちビットシーケンス の数)は3213=265であり、計算上の機密性は56の秘密ビットと8つのパリ ティービットからなるデジタル暗号化規格を用いるシステムのシーケンスである DES256のものよりも実質的に良好である。このようなリードソロモンコード の最小ハミング距離は18である。 第11図はこのようなリードソロモンコードを用いる機密通信システムの性能 を示す。(61,11)リードソロモンコードの性能と、未符号化システムの性 能とが同様示されている。第11図から、チャンネルデコーダを使用して、第1 および第2のユーザによって確立されるキーが一致しない確率がそれぞれM=6 4およびM=32に対する11dBおよび13dBの信号対雑音比Eb/N0で1 0-8である。これはデコーダを持たない通信システムと比べてそれぞれ約9dB および4dBのゲインである。更に、Pr(kA=kE)≒0およびPr(rA= rE)≒0(共に約10−41となる)になる。 このようなシステムにおいて、デコーダの使用は、上述したように厳密には必 要としないが、第1および第2のユーザに対しては好ましいものではあるが、デ コーダの使用は盗聴者を助長させるものではない。 無線チャンネルの可逆性に基づく出願人のシーケンス一致方法および装置は優 れた通信上の機密性と確率上の機密性を与える。出願人の発明を用いれば、長い 任意のキーシーケンスが共用可能であり、キーシーケンスを通信「期間」中でさ え変更可能である。セルラ無線電話システムにおいては、少なくとも、移動局が 通信システムに関連して登録される度毎に、そして多分、各呼出しに対してとい ったより頻繁に、または所定の時間期間が経過する度に、新たなキーシーケンス を確立することが好ましいであろう。 線形ブロックコードを用いる代わりに、機密通信システムは各ユーザによって 送信される2M個の直交トーンのコムを用いることができる。このようなコムシ ステムはブロックコードシステムと同じ性能を持っているが、システムは直交信 号化によって要求されるより大きな帯域幅を必要とし、トーンを発生するための より複雑な周波数シンセサイザを必要とする。 いずれのシステムにおいても、機密性のための性能の測定が確率的にかつ完全 な機密性のシャノンの測定とは異なるように行われる。特に、ブロックコードシ ステムにおいて、二人のユーザが同じ秘密キーを確立する確率は1に近く、盗聴 者が同じシーケンスを確立する確率は実質的に0である。これは確率的な機密性 である。また、可能なキーシーケンスの数は全数検索により正しいシーケンスを 見い出すことが実際的ではない程十分に大きい。 更に、キーシーケンスではなく疑似ランダム量を決定するためにシーケンス確 立が使用されるような出願人の発明の例示的な実施例が記載された。これら例示 的な実施例によれば、不規則性試験装置がこの目的のため不規則性が不十分であ るシーケンスをふるい分けるために設けられることができる。このような疑似ラ ンダム量が使用され得る特に拡散シーケンス決定およびホップシーケンス決定の 2つの例示的な応用が与えられた。しかしながら、当業者は、本発明に従って発 生される疑似ランダム量が入力として疑似ランダム量を必要とする任意の関数の 一部として使用され得ることを認めるであろう。例えば、無線チャンネルを介し て接続される移動局および基地局の両方にとって既知である疑似ランダム量が必 要であるような基地局あるいは移動局における任意の機能が本発明に従って構成 化されることができる。 出願人の発明の種々の実施例が記載されかつ図示されたが、本発明がこれに限 定されないことを理解すべきである。この出願は請求の範囲によって定められる 出願人の発明の精神および範囲内にあるいずれかおよび全ての変更を意図するも のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ ,VN (72)発明者 チェンネイクシュ,サンディープ アメリカ合衆国 27513 ノース カロラ イナ州ケリー,グレン アベイ ドライブ 311

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.無線通信システムで第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバと の間での通信に使用するための疑似ランダムシーケンスを確立する方法において 、 上記第1の無線トランシーバで、それぞれの正弦波信号がそれぞれの所定周波 数と所定初期位相とを有するような複数の正弦波信号を送信すること、 上記第2の無線トランシーバで、上記第1の無線トランシーバによって送信さ れた上記複数の正弦波信号を検出し、かつ所定の時間期間の後に上記複数の正弦 波信号を送信すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、他方の無線トランシー バから受信した上記複数の正弦波信号のそれぞれの位相を決定すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、受信した上記正弦波信 号の対の位相間の差を決定すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、それぞれの差を複数の 位相決定値のそれぞれの1つに量子化すること、 第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、複数の量子化された差を可 能な疑似ランダムシーケンスとして用いること、のステップを具備した方法。 2.第1項記載の方法において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 3.第2項記載の方法において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと比 較するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 4.第3項記載の方法において、比較する上記ステップは、システムロードに 基づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを特徴 とする方法。 5.第2項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するステップを具備したことを特徴とする方法。 6.第2項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するステップを更 に具備したことを特徴とする方法。 7.第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバとの間での通信に使用 するための疑似ランダムシーケンスを確立する方法において、 上記第1の無線トランシーバで、複数のビットを含む所定のデジタル語を送信 すること、 上記第2の無線トランシーバで、上記第1の無線トランシーバによって送信さ れた上記所定のデジタル語を検出し、かつ所定の時間期間の後に上記所定のデジ タル語を送信すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、他方の無線トランシー バから受信した上記所定のデジタル語の上記複数のビットのそれぞれをハード決 定復号化すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、上記ハード決定復号化 した複数のビットを所定のブロックコードに従って可能な疑似ランダムシーケン スにマッピングすること、のステップを具備した方法。 8.第7項記載の方法において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 9.第8項記載の方法において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと比 較するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 10.第9項記載の方法において、比較する上記ステップは、システムロードに 基づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを特徴 とする方法。 11.第8項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するステップを具備したことを特徴とする方法。 12.第8項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するステップを更 に具備したことを特徴とする方法。 13.第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバとの間での通信に使用 するための疑似ランダムシーケンスを確立する方法において、 上記第1の無線トランシーバで、複数のビットを含む所定のデジタル語を送信 すること、 上記第2の無線トランシーバで、上記第1の無線トランシーバによって送信さ れた上記所定のデジタル語を検出し、かつ所定の時間期間の後に上記所定のデジ タル語を送信すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、他方の無線トランシー バから受信した上記複数のビットのそれぞれの位相を決定すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、決定された各位相とそ れぞれの所定の位相との間の差を決定すること、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、それぞれの差を複数の 位相決定値のそれぞれの1つに量子化すること、 第1および第2の無線トランシーバのそれぞれで、複数の量子化された差を所 定のブロックコードに従って可能な疑似ランダムシーケンスに復号化すること、 のステップを具備した方法。 14.第13項記載の方法において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 15.第14項記載の方法において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと 比較するステップを更に具備したことを特徴とする方法。 16.第15項記載の方法において、比較する上記ステップは、システムロード に基づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを特 徴とする方法。 17.第14項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するステップを具備したことを特徴とする方法。 18.第14項記載の方法において、選択的に出力する上記ステップは、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するステップを更 に具備したことを特徴とする方法。 19.第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバとの間での通信に使用 するための疑似ランダムシーケンスを確立するための装置において、 上記第1の無線トランシーバにあって、それぞれの正弦波信号がそれぞれの所 定周波数と所定初期位相とを有するような複数の正弦波信号を送信するための手 段と、 上記第2の無線トランシーバにあって、上記第1の無線トランシーバによって 送信された上記複数の正弦波信号を検出し、かつ開始が検出された後の所定の時 間期間に上記複数の正弦波信号を送信するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、他方の無線トラ ンシーバから受信した上記複数の正弦波信号のそれぞれの位相を決定すための手 段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、受信した上記正 弦波信号の対の位相間の差を決定するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、それぞれの差を 複数の位相決定値のそれぞれの1つに量子化するための手段と、 第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、複数の量子化された 差を所定のブロックコードに従って可能な疑似ランダムシーケンスに復号化する 手段と、を具備した装置。 20.第19項記載の装置において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力するための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 21.第20項記載の装置において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと 比較するための手段を更に具備したことを特徴とする方法。 22.第21項記載の装置において、比較する上記手段は、システムロードに基 づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを特徴と する装置。 23.第20項記載の装置において、選択的に出力する上記装置は、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するための手段を更に具備したことを特徴とする方法。 24.第20項記載の装置において、選択的に出力する上記装置は、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するための手段を 更に具備したことを特徴とする方法。 25.第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバとの間での通信に使用 するための疑似ランダムシーケンスを確立する装置において、 上記第1の無線トランシーバにあって、複数のビットを含む所定のデジタル語 を送信するための手段と、 上記第2の無線トランシーバにあって、上記第1の無線トランシーバによって 送信された上記所定のデジタル語を検出し、かつ所定の時間期間の後に上記所定 のデジタル語を送信するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、他方の無線トラ ンシーバから受信した上記所定のデジタル語の上記複数のビットのそれぞれをハ ード決定復号化するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、上記ハード決定 復号化した複数のビットを所定のブロックコードに従って可能な疑似ランダムシ ーケンスにマッピングするための手段と、を具備した装置。 26.第25項記載の装置において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力すための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 27.第26項記載の装置において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと 比較するための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 28.第27項記載の装置において、比較するための上記手段は、システムロー ドに基づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを 特徴とする装置。 29.第26項記載の装置において、選択的に出力するための上記手段は、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 30.第26項記載の方法において、選択的に出力するための上記手段は、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するための手段を 更に具備したことを特徴とする装置。 31.第1の無線トランシーバと第2の無線トランシーバとの間での通信に使用 するための疑似ランダムシーケンスを確立するための装置において、 上記第1の無線トランシーバにあって、複数のビットを含む所定のデジタル語 を送信するための手段と、 上記第2の無線トランシーバにあって、上記第1の無線トランシーバによって 送信された上記所定のデジタル語を検出し、かつ所定の時間期間の後に上記所定 のデジタル語を送信するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞにあって、他方の無線トラン シーバから受信した上記複数のビットのそれぞれの位相を決定するための手段と 、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、決定された各位 相とそれぞれの所定の位相との間の差を決定するための手段と、 上記第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、それぞれの差を 複数の位相決定値のそれぞれの1つに量子化するための手段と、 第1および第2の無線トランシーバのそれぞれにあって、複数の量子化された 差を所定のブロックコードに従って可能な疑似ランダムシーケンスに復号化する ための手段と、を具備した装置。 32.第31項記載の装置において、 上記可能な疑似ランダムシーケンスの不規則性を評価し、上記評価に基づいて 疑似ランダムシーケンスとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出 力すための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 33.第32項記載の装置において、上記不規則性を不規則性スレッショルドと 比較するための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 34.第33項記載の装置において、比較するための上記手段は、システムロー ドに基づいて上記不規則性スレッショルドを選択することを更に具備したことを 特徴とする装置。 35.第32項記載の装置において、選択的に出力するための上記手段は、 上記疑似ランダムシーケンスをCDMA無線通信システムで拡散シーケンスと して使用するための手段を更に具備したことを特徴とする装置。 36.第32項記載の装置において、選択的に出力するための上記手段は、 上記疑似ランダムシーケンスをホップシーケンスとして使用するための手段を 更に具備したことを特徴とする装置。 37.無線局において、 無線チャンネルの所定の特性を検出するための無線トランシーバと、 疑似ランダムシーケンスを決定するために上記検出された所定の特性を使用す るためのプロセッサと、を具備した無線局。 38.第37項記載の無線局において、上記所定の特性は上記無線トランシーバ で受信された複数の信号間の位相差を含んだことを特徴とする無線局。 39.第38項記載の無線局において、上記プロセッサは、 上記位相差に基づいて可能な疑似ランダムシーケンスを決定するための手段と 、 上記可能な疑似ランダムシーケンスを評価し、かつ上記疑似ランダムシーケン スとして上記可能な疑似ランダムシーケンスを選択的に出力するための不規則性 試験装置と、を更に具備したことを特徴とする無線局。 40.第39項記載の無線局において、上記不規則性試験装置は、 上記可能な疑似ランダムシーケンスが所定の不規則性スレッショルドを越えた かどうかを決定するためのスレッショルド比較器を更に具備したことを特徴とす る無線局。 41.第37項記載の無線局において、 上記疑似ランダムシーケンスに基づいて周波数を周期的に選択するためのホッ プシーケンス発生器を更に具備しており、上記選択された周波数は上記無線トラ ンシーバを同調するために使用されるようにしたことを特徴とする無線局。 42.第37項記載の無線局において、 上記無線トランシーバにおいて使用されるデータシンボルを拡散あるいは拡散 解除するための拡散装置を更に具備しており、上記拡散装置は上記拡散シーケン スを決定するために上記疑似ランダムシーケンスを用いるようにしたことを特徴 とする無線局。 43.第37項記載の無線局において、上記無線局は移動局であることを特徴と する無線局。 44.第37項記載の無線局において、上記無線局は基地局であることを特徴と する無線局。
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