JP2003273689A - 積層lcフィルタ素子 - Google Patents

積層lcフィルタ素子

Info

Publication number
JP2003273689A
JP2003273689A JP2002076017A JP2002076017A JP2003273689A JP 2003273689 A JP2003273689 A JP 2003273689A JP 2002076017 A JP2002076017 A JP 2002076017A JP 2002076017 A JP2002076017 A JP 2002076017A JP 2003273689 A JP2003273689 A JP 2003273689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated
filter element
electrode
conductor pattern
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002076017A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomotoshi Otsuka
智敏 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Corp
Original Assignee
Koa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koa Corp filed Critical Koa Corp
Priority to JP2002076017A priority Critical patent/JP2003273689A/ja
Publication of JP2003273689A publication Critical patent/JP2003273689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波帯においてより大きな減衰を与え、且
つ、表面実装が可能な積層LCフィルタ素子を提供す
る。 【解決手段】 積層LCフィルタ素子において、信号入
力用電極1と接地用電極2とに接続した一対の平行イン
ダクタ導体31,32,33,34,35をスルーホー
ルを介して複数層に螺旋状に形成することにより第1の
共振点を形成し、前記信号入力用電極に接続したインダ
クタ導体の他端を信号出力用電極3に接続すると共に、
第3のインダクタ導体39,40とキャパシタ導体3
6,37,38とを接地用電極2に直列に接続すること
で第2の共振点を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減衰特性において
複数の共振点を有し、広帯域にわたり大きな減衰量を有
する積層LCフィルタ素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報機器の高速化・小型化に伴
い、それに使用される部品に対する小型化・集積化への
要求が著しい。小型集積化志向の表面実装用部品に対す
る期待が強く、就中、積層セラミック電子部品に対する
期待が高まっている。積層セラミック部品として、積層
LCフィルタ素子や積層チップコイルなどがある。
【0003】積層LCフィルタ素子の一つに分布定数型
ノイズフィルタがある。特開平4−147599が開示
する分布定数型ノイズフィルタは、導体パターンがチッ
プ内部に配置され、外部に露出することがない構造とな
っている。その為、部品の信頼性が高い上に小型化が達
成でき、表面実装できる構造であり、電気的接続に要す
るリードも短いなど望ましくない寄生インダクタンスが
小さい長所がある。
【0004】減衰域を高周波域まで広げるため、特許第
3030399号は二つの共振点を有する分布定数型ノ
イズフィルタを提案している。この分布定数型ノイズフ
ィルタは、図6のような等価回路で表され、その減衰特
性は、図5に示されているように、7GHz程度まで延
びている。しかしながら、各種機器の高周波数化に伴い
マイクロ波帯域での減衰特性が改善された分布定数型ノ
イズフィルタの開発が待たれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みて為されたもので、高周波帯においてより大きな
減衰を与え、且つ、装置の小型化が可能な積層LCフィ
ルタ素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の積層LCフィルタ素子は、信号入力用電
極と接地用電極とに接続した一対の平行インダクタ導体
をスルーホールを介して複数層に螺旋状に形成すること
により第1の共振点を形成し、前記信号入力用電極に接
続したインダクタ導体の他端を信号出力用電極に接続す
ると共に、第3のインダクタ導体とキャパシタ導体とを
接地用電極に直列に接続することで第2の共振点を形成
したことを特徴とする。
【0007】本発明の積層LCフィルタ素子は、高周波
帯に二つの共振点を有する。第一の共振点は、例えば7
00MHzであり、第二の共振点は1GHzである。第
一の共振点を螺旋状に平行に配置した一対のインダクタ
導体で形成し、その後段に前記第3の螺旋状のインダク
タと平行平板型キャパシタで形成されるトラップ回路
(例えば共振周波数=1GHz)を信号出力用電極と接
地用電極の間に直列に配置するようにしたものである。
これにより、第二の共振点以上の周波数帯における減衰
特性を著しく改善することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層LCフィ
ルタ素子の実施形態について図1乃至図5を参照して説
明する。
【0009】図1は、本発明の積層LCフィルタ素子の
外観を示す図である。この積層LCフィルタ素子は、複
数層のセラミックグリーンシートを積層して焼結するこ
とにより形成した積層セラミック体10に信号入力電極
1と接地用電極2と信号出力電極3を有しており、表面
実装用チップ部品としての構造を備えている。
【0010】図2は、本発明の積層LCフィルタ素子の
分解斜視図である。この積層LCフィルタ素子は、導体
パターン5をその上面に配置した複数の誘電体層4を積
み重ねて構成されている。導体パターン5は、スルーホ
ール6を介して他の誘電体層上の導体パターンに接続
し、これによりコイル状(螺旋状)のインダクタ導体が
形成される。導体パターンは、インダクタ導体に限ら
ず、キャパシタンス素子を構成する平板状の導体等も含
まれる。
【0011】図3は、本発明の積層LCフィルタ素子の
誘電体層に配置された導体パターンの構成例を示す図で
あり、図4に示す等価回路の積層LCフィルタ素子を具
現化する。即ち、本発明の積層LCフィルタ素子は、信
号入力用電極と接地用電極とに接続した一対の平行イン
ダクタ導体をスルーホールを介して複数層に螺旋状に形
成することにより第1の共振点を形成する。そして、信
号入力用電極に接続したインダクタ導体の他端を信号出
力用電極に接続すると共に、第3のインダクタ導体とキ
ャパシタ導体とを接地用電極に直列に接続することで第
2の共振点を形成している。
【0012】図3(e)の導体パターン35は、最下層
の導体パターンであり、信号入力電極1に接続している
分布定数型インダクタンス素子の一部となっている。図
3(c)の導体パターン33と図3(a)の導体パター
ン31も、一つのインダクタ導体となっていて、導体パ
ターン35と組み合わせて螺旋状のコイル導体を構成す
る。即ち、導体パターン35と導体パターン33は、接
続部Jから導体の詰まっているスルーホールH,Eを介し
て接続される。同様に、導体パターン33と導体パター
ン31は、接続部FからスルーホールC,Aを介して接続
される。従って、導体パターン35と導体パターン33
と導体パターン31は、一つの螺旋状のインダクタ、即
ち、信号入力電極と信号出力電極の間のインダクタンス
素子を構成している。このインダクタンス素子は図4に
示す等価回路のL1に相当する。
【0013】図3(d)の導体パターン34と、図3
(b)の導体パターン32とでもって接地電極2に接続
するインダクタンス素子を形成している。導体パターン
34は、その一端がチップの端縁に到達し、外部の接地
用電極2に接続される。そして、導体パターン34と導
体パターン32は、接続部Iから導体の詰まっているス
ルーホールG,D を介して接続されて一つの螺旋状のイ
ンダクタンス素子を構成する。このインダクタンス素子
は図4のL2に相当する。導体パターン35,33,3
1と、導体パターン34,32とは、それぞれ信号入力
用電極1と接地用電極2とに接続した一対の平行インダ
クタ導体を構成する。例えば、図3(a)の導体パター
ン31と図3(b)の導体パターン32は、相互に電磁
結合および静電結合する位置に配置されている。従っ
て、相互に結合したインダクタンス素子L1,L2によ
り、分布定数型の第一の共振回路が形成される。
【0014】図3(a)の導体パターン31は、その端
部がチップ端縁に到達し、外部の信号出力用電極3に接
続される。そして、図3(a)の接続部Bと図3(j)
のスルーホールQを介して、図3(a)の導体パターン
31の出力端と図3(j)の導体パターン40とが接続
される。図3(j)の導体パターン40と図3(i)の
導体パターン39は、接続部PおよびスルーホールN
を介して接続されて、一つの螺旋状のインダクタ導体を
構成する。即ち、信号出力電極3と接地電極2の間に配
置される直列共振回路のインダクタンス素子L3を構成
している(図4参照)。
【0015】図3(h)の導体パターン38と図3
(f)の導体パターン36は、接地用電極に接続される
平行平板型キャパシタンス素子の一方の対向電極であ
る。これらの電極は、その端部がチップ端縁に到達し、
接地電極2に接続される。図3(g)の導体パターン3
7は、インダクタンス素子L3に接続される平行平板型
キャパシタンス素子の他方の対向電極である。この平行
平板型キャパシタンス素子は、図4の等価回路における
C3に相当する。上記インダクタンス素子(L3相当)
と平行平板型キャパシタンス素子(C3相当)は、接続
部MからスルーホールL,Kを介して直列に接続される。
従って、信号出力用電極3と接地用電極2に接続される
直列共振回路が、インダクタンス素子L3とキャパシタ
ンス素子C3とで構成される。
【0016】本発明の積層LCフィルタ素子は、下から
上へ(e)、(d)、(c)、(b)、(a)、
(J)、(i)、(h)、(g)、(f)の順で誘電体
層4を図2のように積み重ねて、構成されている。ここ
で、第一の共振回路(L1,L2)の共振周波数は、7
00MHzに設定され、第二の共振回路(L3,C3)
の共振周波数は、1000MHzに設定されているが、
フィルタ素子の要求仕様に応じて、共振周波数は適宜変
更される。
【0017】図5は、本発明の積層LCフィルタ素子の
減衰特性を示す図である。図5に示すように、100M
Hz以上の周波数領域において、700MHz近傍と1
GHz近傍の二つの極を中心として、良好な減衰特性が
得られる。特に、1GHz以上の高周波数帯において、
減衰特性が格段に改善され、周波数=8GHzにおいて
も減衰量は14dBの値を示している。従来の積層LC
フィルタ素子の周波数=7GHzにおける減衰量の値
は、0dBであるのに比して大幅に改善されていること
が判る。これは、従来の図6に示す等価回路において
は、インダクタンス素子L13が、1GHz以上の高周
波数帯において、大きなインピーダンス成分となるのに
対して、本発明の構造では、インダクタンス素子L2を
直接接地することで、係る問題が解決したものと考えら
れる。
【0018】上述したように、本発明の積層LCフィル
タ素子は、導体パターンがチップ内部に配置され、外部
に露出することがなく、モジュール基板に表面実装でき
る構造となっている。その為、部品の信頼性が高く、且
つ部品の小型化が達成され、高周波帯での減衰量が大き
いノイズフィルタが実現できる。これにより、マイクロ
波通信装置や高速通信用情報機器などの高性能化・小型
化、およびそれら装置の干渉雑音の軽減に大きく貢献で
きる。
【0019】これまで本発明の一実施形態について説明
したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技
術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施され
てよいことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明の積層LCフィ
ルタ素子によれば、部品の信頼性が高く部品の小型化が
達成され、マイクロ波帯での減衰量が大きいノイズフィ
ルタが実現される。これにより、マイクロ波通信装置や
高速通信用情報機器などの高性能化・小型化におよびこ
れら装置の干渉雑音の軽減に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層LCフィルタ素子の外観を示す図
である。
【図2】本発明の積層LCフィルタ素子の分解斜視図で
ある。
【図3】本発明の積層LCフィルタ素子の誘電体層に配
置された導体パターンの構成例を示す図である。
【図4】本発明の積層LCフィルタ素子の等価回路を示
す図である。
【図5】本発明と従来例の積層LCフィルタ素子の減衰
特性を示す図である。
【図6】従来の積層LCフィルタ素子の等価回路を示す
図である。
【符号の説明】 1 信号入力用電極 2 接地用電極 3 信号出力用電極 4 誘電体層 5 導体パターン 6 スルーホール 10 セラミック積層体 31〜35 インダクタ導体パターン 36,38 平行平板型キャパシタンス素子の電極
(接地側) 37 平行平板型キャパシタンス素子の電極 39、40 螺旋状の導体パターン H,E,G,D,Q,N,L スルーホール J,F,B,P,M 接続部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層LCフィルタ素子において、 信号入力用電極と接地用電極とに接続した一対の平行イ
    ンダクタ導体をスルーホールを介して複数層に螺旋状に
    形成することにより第1の共振点を形成し、 前記信号入力用電極に接続したインダクタ導体の他端を
    信号出力用電極に接続すると共に、第3のインダクタ導
    体とキャパシタ導体とを接地用電極に直列に接続するこ
    とで第2の共振点を形成したことを特徴とする積層LC
    フィルタ素子。
  2. 【請求項2】 前記第3のインダクタ導体は、スルーホ
    ールを介して複数層に螺旋状に接続して形成したもので
    あることを特徴とする請求項1記載の積層LCフィルタ
    素子。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタ導体は、平行平板型の電
    極により形成したものであることを特徴とする請求項1
    記載の積層LCフィルタ素子。
JP2002076017A 2002-03-19 2002-03-19 積層lcフィルタ素子 Pending JP2003273689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076017A JP2003273689A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 積層lcフィルタ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076017A JP2003273689A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 積層lcフィルタ素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003273689A true JP2003273689A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29204931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002076017A Pending JP2003273689A (ja) 2002-03-19 2002-03-19 積層lcフィルタ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003273689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018078450A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 Tdk株式会社 積層型フィルタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018078450A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 Tdk株式会社 積層型フィルタ
CN108063606A (zh) * 2016-11-09 2018-05-22 Tdk株式会社 层叠型滤波器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7982557B2 (en) Layered low-pass filter capable of producing a plurality of attenuation poles
JP6801826B2 (ja) フィルタ素子
KR101492268B1 (ko) 반도체 디바이스용 인덕터와 그 제조 방법 및 반도체 디바이스의 형성 방법
KR101060870B1 (ko) 적층형 필터
JP2001210527A (ja) 電子部品及び電子部品複合体
JP5804076B2 (ja) Lcフィルタ回路及び高周波モジュール
US8018305B2 (en) Electronic component
JP2006222607A (ja) フィルタ素子及び電子モジュール
US7782157B2 (en) Resonant circuit, filter circuit, and multilayered substrate
JP4693588B2 (ja) バンドパスフィルタ
US8400236B2 (en) Electronic component
JP4009178B2 (ja) ローパスフィルタ
JP2003273689A (ja) 積層lcフィルタ素子
JP2003258547A (ja) アンテナ装置
JPH11225033A (ja) 積層型バンドパスフィルタ
JP2001185972A (ja) 積層フィルタ
KR100961500B1 (ko) 노이즈 필터
JPH1197962A (ja) 高周波部品
KR100660652B1 (ko) Mmic형 전자기 노이즈 필터 및 이를 포함한 고주파집적회로소자
JPH11191702A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP2003283284A (ja) 平面化フィルタ
JP2000223906A (ja) ハイパスフィルタおよびそれを具備する回路基板
JP2003023332A (ja) 電子回路用配線基板
JP2004119891A (ja) ノイズフィルタ
JP2000341005A (ja) ハイパスフィルタおよび回路基板