JP2003272447A - ワイヤハーネスの外装構造 - Google Patents

ワイヤハーネスの外装構造

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JP2003272447A
JP2003272447A JP2002072714A JP2002072714A JP2003272447A JP 2003272447 A JP2003272447 A JP 2003272447A JP 2002072714 A JP2002072714 A JP 2002072714A JP 2002072714 A JP2002072714 A JP 2002072714A JP 2003272447 A JP2003272447 A JP 2003272447A
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JP
Japan
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tape
wire harness
electric wire
resistant tape
wire group
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JP2002072714A
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Yasunori Okuoka
靖規 奥岡
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスを構成する電線を外装するテ
ープの外部干渉材に対する耐破断性及び耐摩耗性を高め
る。 【解決手段】 外部干渉材と干渉する恐れがある部分の
ワイヤハーネスを保護する外装構造であって、ポリエチ
レンテレフタレート製の強化繊維をポリプロピレンから
なるマトリクス樹脂で含浸させた繊維強化樹脂製の耐摩
耗テープ20を用い、該耐摩耗性テープをワイヤハーネ
スを構成する電線群の外周面にハーフラップ巻きしてい
る。耐摩耗性テープ20は、厚みが0.2mm〜0.3
mm、その裏面にゴム系の粘着剤が塗布され、電線群の
外周面に上記耐摩耗性テープ同士を粘着材で固着しなが
ら巻き付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車に配索するワ
イヤハーネスの外装構造に関し、外部干渉材と干渉しや
すい領域に配索するワイヤハーネスの外周部に取り付け
てワイヤハーネスの損傷発生を防止するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤハーネスの幹線から分岐す
る支線を外部干渉材が存在する位置に配索される場合、
図5に示すように、端末に端子Tを取り付け他電線wを
塩化ビニル等の樹脂製のチューブ1に1本づつ通し、所
要本数の電線をチューブ1に通した後に、端子Tをコネ
クタCのキャビテイに挿入して接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにチューブ
1の内部に電線群を通しておくと、外部干渉材より電線
群を保護することができるが、電線群の端末にコネクタ
を接続する前に、チューブ1内に電線を通す作業が必要
となり、作業性が悪い。特に、図6に示すように、チュ
ーブ1が長尺の場合、チューブ1の内部で電線wの腰折
れが発生したり、チューブ1が途中で潰れて屈曲した場
合には、電線の通し作業が困難となる。
【0004】チューブ1で外装する代わりに、電線群を
テープ巻きして保護する場合もある。このテープ巻きの
場合、電線群端末をコネクタに接続した後、電線群の外
周にテープを巻き付ければよく、上記チューブ内に電線
を通す場合と比較して作業性は良くなる。しかしなが
ら、上記電線群に巻き付けるテープとしては従来一般に
塩化ビニルテープが用いられるため、車体パネルPの溶
接位置で金属製のエッジE等からなる鋭利な外部干渉材
がテープに接触すると、テープが突き破られて、電線に
損傷が発生する恐れがあった。また、外部干渉材と当接
すると、テープが摩耗により擦り切れやすくなる問題も
あった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、作業性の悪いチューブに代えてテープ巻きによりワ
イヤハーネスを保護し、かつ、該テープの材質を耐破断
性、耐摩耗性に優れたものとすることを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、自動車用ワイヤハーネスの外部干渉材と
干渉する恐れがある部分を保護する外装構造であって、
繊維強化樹脂製の耐摩耗性テープを用い、該耐摩耗性テ
ープをワイヤハーネスを構成する電線群の外周面にハー
フラップ巻きしていることを特徴とするワイヤハーネス
の外装構造を提供している。
【0007】上記耐摩耗性テープを形成する繊維強化樹
脂は、ポリエチレンテレフタレート製の強化繊維をポリ
プロピレンからなるマトリクス樹脂で含浸させたものか
らなり、その裏面にゴム系の粘着剤が塗布され、電線群
の外周面に上記耐摩耗性テープ同士を粘着材で固着しな
がら巻き付けている。
【0008】即ち、従来用いられている塩化ビニルテー
プ(以下、塩ビテープと略す)に代えて、繊維強化樹脂
製の耐摩耗性テープを電線に巻き付けることにより、外
部干渉材がエッジ等の鋭利な物であっても突き破られる
ことが防止でき、かつ、外部干渉材との接触により摩耗
することも防止できる。よって、テープ巻でも電線群を
十分に保護することができるため、前記図5に示すチュ
ーブによる電線群の外装を不要とすることができる。そ
の結果、電線群の端末の端子をコネクタに接続した後
に、これら電線群を上記繊維強化樹脂からなる耐摩耗テ
ープを巻き付けて外装することができ、作業性の向上を
図ることができる。該テープ巻き付け時に、テープが重
なるようにハーフラップ巻きしておくと、テープの2重
巻きとなって電線群の保護を高めることが出来ると共
に、電線群が外部に露出するのを確実に防止できる。特
に、テープとする繊維強化樹脂において、強化繊維をポ
リエチリンテレフタレート製とすると共に、該強化繊維
を縦糸および横糸として編んだ形状として、高密度にし
ておくと、テープの耐摩耗性を高めることが出来ると共
に耐破断性も高めることができる。また、耐摩耗性テー
プの裏面にはゴム系粘着剤が塗布されており、該ゴム系
粘着剤を用いると、特に、引き剥がし粘着力および重ね
合わせ粘着力を高めることができ、より電線群の保護性
能を高めることができる。
【0009】上記耐摩耗性テープの厚みは0.2mm〜
0.3mmとしている。なお、汎用されている塩ビテー
プの厚さ0.12mm〜0.13mmで、2〜3倍の厚
さとしている。かつ、引張強さは110〜120N/1
9mm巾で非常に強く、伸びは24〜26%と殆ど伸び
がなく,引き剥がし粘着力は8〜13N/19mm巾、
重ね合わせ粘着力は116〜119N/19mm巾はい
ずれも非常に強い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1に示すように、自動車の車体パ
ネル10に沿って配索するワイヤハーネスW/Hの支線
11を車体パネル10を溶接したラインLに跨がって配
線している。上記溶接ラインLにはエッジEがでてい
る。上記支線11の端末にはコネクタCが接続されてお
り、これら支線11の複数の電線wの外周面に耐摩耗性
テープ20をハーフラップ巻きして外装している。
【0011】上記耐摩耗性テープ20は、支線11の端
末にコネクタCを接続した後に図2に示すように、電線
群にハーフラップ巻きで巻き付けている。
【0012】上記耐摩耗性テープ20は、図3に示すよ
うに、ポリエチレンテレフタレートからなる樹脂糸21
を縦糸と横糸として繊維状に編んだものを強化繊維と
し、ポリプロピレンをマトリクス樹脂22として含浸さ
せた繊維強化樹脂製のテープからなる。なお、難燃剤と
して水酸化金属を添加しており、かつ、裏面にゴム系粘
着剤23を塗布している。上記耐摩耗性テープの厚さは
0.2〜0.3mmで、本実施例では0.25mmとし
ている。
【0013】上記耐摩耗性テープ20は、図4に示す試
験条件下において下記の物性を有する。 試験条件:金属棒30に耐摩耗性テープ20をハーフラ
ップ巻し、巻き付け部分の上面に金属製のブレード31
の先端を荷重10Nを負荷して接触させながら矢印方向
に振動させた。温度条件は常温とした。
【0014】上記試験結果では、耐摩耗性テープ20の
引張強さは110〜120N/19mm巾(汎用塩ビテ
ープは33N/19mm巾)、伸びは24〜26%(汎
用塩ビテープは180%)、引き剥がし粘着力は8〜1
3N/19mm巾(汎用塩ビテープは2N/19mm
巾)、重ね合わせ粘着力は116〜119N/19mm
巾(汎用塩ビテープ34N/19mm巾)であった。
【0015】上記のように、耐摩耗性テープ20は、引
張強さ、引き剥がし粘着力、重ね合わせ粘着力が汎用塩
ビテープと比較して略4倍以上であり、かつ、殆ど伸び
がないため、耐摩耗性、耐破断性が優れたものである。
よって、電線群に耐摩耗性テープ20を巻き付けて外装
しておくと、外部干渉材の上記エッジEが耐摩耗性テー
プ20に接触しても、耐摩耗性テープは突き破られない
と共に、かつ、車体パネルと慴動接触しても摩擦により
擦り減ることは殆どなく、該耐摩擦性テープ20により
保護された電線wを確実に保護することができる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、電線群を耐摩耗性および耐破断性が優れた耐
摩耗性テープでハーフラップ巻して保護しているため、
テープ巻きでありながら、鋭利な外部干渉材によっても
容易に突き破られず、かつ、車体パネル等に慴動接触し
ても擦り切れることはなく、確実に電線を保護すること
ができる。
【0017】このように耐摩耗性テープを巻き付けるだ
けで電線群を十分に保護できるため、チューブに電線を
通して保護する必要はなく、チューブへの電線通し作業
が不要となる。かつ、電線端末にコネクタを接続してか
ら電線群の外周に耐摩耗性テープを巻き付けて外装する
ことできるため、作業性を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 ワイヤハーネスにテープを巻き付ける状態を
示す斜視図である。
【図3】 テープを示す図面である。
【図4】 試験状態を示す概略図である。
【図5】 (A)は従来のチューブでワイヤハーネスを
外装している状態を示す斜視図、(B)は通し作業を示
す図面である。
【図6】 (A)(B)はチューブで外装する場合の問
題点を示す図面である。
【符号の説明】
10 車体パネル 11 支線 20 耐摩耗性テープ 21 強化繊維 22 マトリクス樹脂 w 電線 T 端子 C コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ワイヤハーネスの外部干渉材と
    干渉する恐れがある部分の電線群を保護する外装構造で
    あって、 繊維強化樹脂製の耐摩耗性テープを用い、該耐摩耗性テ
    ープをワイヤハーネスを構成する電線群の外周面にハー
    フラップ巻きしていることを特徴とするワイヤハーネス
    の外装構造。
  2. 【請求項2】 上記耐摩耗性テープを形成する繊維強化
    樹脂は、ポリエチレンテレフタレート製の強化繊維をポ
    リプロピレンからなるマトリクス樹脂で含浸させたもの
    からなり、その裏面にゴム系の粘着剤が塗布され、電線
    群の外周面に上記耐摩耗性テープ同士を粘着材で固着し
    ながら巻き付けている請求項1に記載のワイヤハーネス
    の外装構造。
  3. 【請求項3】 上記耐摩耗性テープの厚みは0.2mm
    〜0.3mmで、かつ、引張強さは110〜120N/
    19mm巾、伸びは24〜26%,引き剥がし粘着力は
    8〜13N/19mm巾、重ね合わせ粘着力は116〜
    119N/19mm巾である請求項1または請求項2に
    記載のワイヤハーネスの外装構造。
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Cited By (5)

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DE102023205926A1 (de) 2022-07-13 2024-01-18 Yazaki Corporation Kabelbaum

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