JP2003272427A - 導光体、及び照明装置 - Google Patents

導光体、及び照明装置

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JP2003272427A
JP2003272427A JP2002068121A JP2002068121A JP2003272427A JP 2003272427 A JP2003272427 A JP 2003272427A JP 2002068121 A JP2002068121 A JP 2002068121A JP 2002068121 A JP2002068121 A JP 2002068121A JP 2003272427 A JP2003272427 A JP 2003272427A
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light guide
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discharge tube
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JP2002068121A
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Tetsuo Furuya
哲夫 古屋
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West Electric Co Ltd
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West Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光源からの光が紫外線を含んでい
ても劣化することのない導光体、及び導光体を備えた照
明装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 光源1から発せられる光を受光面で受光
して内部に導光し、内部に導光した光を他の面から外部
に向けて放射する板状をなした透明樹脂製の導光体2の
受光面に紫外線を吸収する紫外線吸収膜6が形成されて
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
照明装置に使用される導光体、及び導光体を備えた照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶表示装置の照明装置とし
て、板状をなした透明なアクリル樹脂やポリカーボネー
ト製の導光体の端面(受光面)に、光反射傘で取り囲ま
れた光源である冷陰極放電管から発せられる光の方向を
照射し、この光が導光体の受光面を介して内部に導光さ
れ、導光された光を導光体の一方の面に対向配置された
反射板で反射させ、反射した光を導光体の他方の面から
外部に放射するものが多用されている。
【0003】ところで、周知のように冷陰極放電管は、
紫外線を含んだ光を発する。そのため、アクリル樹脂や
ポリカーボネートなどの樹脂で成型された導光体の受光
面に、冷陰極放電管からの光が照射されると、光に含ま
れた紫外線が、導光体の受光面のみならず導光体自身を
劣化させてしまう。特に受光面の紫外線劣化は著しく、
受光面が変色(例えば、黄色に変色)し、照明装置とし
て必要な冷陰極放電管からの光が、この変色によって遮
られ、結果的に外部に放射する照明装置として十分な光
量の光を得ることができなくなるという問題を有してい
た。
【0004】そこで、冷陰極放電管から発せられる光に
紫外線が含まれないように、冷陰極放電管が改良され
た。この改良された冷陰極放電管は、図3に示すよう
に、筒状のガラスバルブ7と、ガラスバルブ7の両端部
をビードガラス8a,8bを介して封止した一対の主電
極9a,9bとを備え、筒状のガラスバルブ7の内周面
に、紫外線を遮断する紫外線カット膜10を形成すると
ともに、紫外線カット膜10の表面上に蛍光被膜11が
形成されている。
【0005】このように、ガラスバルブ7内に紫外線カ
ット膜10を形成したことで、紫外線が外部へ放射され
るのを防止し、導光体の受光面、及び導光体の劣化の防
止が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、液晶表示装置の小型化が進み、液晶表示装置に用
いられる照明装置も小型化されている。これに伴って、
照明装置の光源である冷陰極放電管も外径及び内径が小
さな極細のものが開発されているが、このような極細な
冷陰極放電管は、ガラスバルブ7の内径が小さいため、
内周面に完全な紫外線カット膜10を形成することが困
難となっており、結局、放電管の製法が複雑化し、コス
ト的に高いものとなっている。
【0007】そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、光
源からの光が紫外線を含んでいても劣化することのない
導光体、及び該導光体を備えた照明装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の請求項1に記載の導光体は、光源から発せられ
る光を受光面で受光して内部に導光し、内部に導光した
光を他の面から外部に向けて放射する板状をなした透明
樹脂製の導光体であって、前記受光面に紫外線を吸収す
る紫外線吸収層が形成されてなることを特徴とする。
【0009】上記構成の導光体によれば、受光面に紫外
線吸収層が形成されているので、光源からの光が紫外線
を含んでいても、紫外線吸収層により紫外線のみが吸収
されて導光体に紫外線が到達するのを防止し、必要な光
のみを内部に導光することができる。これにより紫外線
による導光体の劣化を防止することができるため、導光
体の変色を防止して常に十分な光量の光を外部に放射す
ることができる。
【0010】また、本発明にかかる請求項2に記載の照
明装置は、請求項1記載の導光体と、光源と、この光源
から発せられた光を前記導光体の受光面に向けて照射す
る反射体と、導光体の一方の面に対向配置される光反射
板と導光体の他方の面に対向配置される光制御部材を備
えてなることを特徴とする。
【0011】上記構成の照明装置によれば、導光体の受
光面に形成された紫外線吸収層が形成されているので、
光源からの光に紫外線が含まれていても、紫外線を吸収
して導光体の劣化を防止することができ、且つ照明に必
要な十分な光量の光を導光体内に導光して外部に放射す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る導光体、及び照明装置について、図面を参酌しつつ説
明する。
【0013】本実施形態にかかる照明装置は、図1に示
す如く、光源である直管形状の冷陰極放電管1と、冷陰
極放電管1からの光が照射され、内部に光を導光して外
部に放射する楔形状の導光体2と、冷陰極放電管1から
の全ての光を前記導光体2側に向ける光反射体である反
射傘3と、導光体2の一方の面に対向配置され、導光体
2内に導光されこの一方の面から放出した光を再度導光
体2に光入射させる反射板4と、前記導光体2の他方の
面と対向配置され、他方の面から放射される光の方向性
等を制御する板状の光制御部材5とで構成されている。
なお、前記冷陰極放電管1は、従来のものと略同等の構
成を有しているので、図3及び同図に付した符号を用い
て説明する。
【0014】冷陰極放電管1は、筒状のガラスバルブ7
と、このガラスバルブ7の両端部を、ビードガラス8
a,8bを介して封止した棒状をなした一対の主電極9
a,9bとで構成され、従来技術で説明した紫外線をカ
ットする紫外線カット膜10がないものである。
【0015】ガラスバルブ1の内周面は、蛍光被膜11
のみが形成されている。この点において、従来技術で説
明した冷陰極放電管と構成を異にしている。つまり、紫
外線を含んだ光を発する冷陰極放電管である。
【0016】一対の主電極9a,9bのそれぞれは、一
端部に有底筒状の電極が形成され、この電極の底部に棒
状をなした導入金属体の一端が接続されたものであり、
電極をガラスバルブ7内に位置させるとともに、導入金
属体の他端部をガラスバルブ7から露出させるように配
置されている。
【0017】またビードガラス8a,8bは、球状をな
しており、主電極9a,9bの導入金属体に挿通された
状態で、気密性を有して取り付けられ、上述の如く、ガ
ラスバルブ7の両端部と溶着されて、主電極9a,9b
とともにガラスバルブ1の内部空間を封止している。な
お、一対の主電極9a,9b間におけるガラスバルブ7
内には、アルゴンとネオンの混合ガスからなる希ガス、
及び気化した水銀が封入されている。
【0018】一方、導光体2は、透明なアクリル樹脂、
或いはポリカーボネートを成型したものであり、平面視
略矩形状をなした樹脂製の板材である。かかる導光体2
の一方の面(以下、放射面という)に対して他方の面
は、導光体2の長手方向に傾斜しており(以下、この面
を傾斜面という)、断面形状が、光源の受光面に対する
一端側に向けて先細りした楔状をなしている。また、導
光体2における光入射の他端面(以下受光面という)の
全面には、図2に示す如く、紫外線を吸収する紫外線吸
収層である紫外線吸収膜6が形成されている。
【0019】この紫外線吸収膜6は、例えば、酸化チタ
ンの粉末と、溶剤である酢酸エチルと、結着剤とを混合
して得られる懸濁液を導光体2の受光面に塗布し、乾燥
させることにより形成されている。
【0020】このように構成された導光体2は、紫外線
吸収膜6を冷陰極放電管1のガラスバルブ7と対向させ
るように配置されている。
【0021】図1に戻り、反射傘3は、たとえば光を反
射し得るように内面に光反射率の良好な反射膜を形成し
た板材を略U字状に曲げて形成されたものであり、冷陰
極放電管1の周りを包囲し、冷陰極放電管1の光が外部
に漏れないように、U字状の開口部分が前記導光体2の
受光面近傍に接続されている。
【0022】反射板4は、反射傘3と同様に、光反射率
の良い反射膜を形成した板材からなり、板材が、導光体
2の傾斜面、及び一端面に対向しうるように配設されて
いる。
【0023】また光制御部材5は、樹脂製の板材からな
り、光の方向性を制御するように表面形状が構成されて
おり、前記導光体2の放射面と対向配置されている。こ
の光制御部材5は、光を拡散する部材と拡散光の方向を
規制するプリズム板とで構成しても良い。
【0024】このように構成された照明装置は、冷陰極
放電管1の一対の主電極9a,9b間に通電して光が発
せられると、この光が反射傘3によって導光体2の受光
面に形成された紫外線吸収膜6に向けて照射され、紫外
線吸収膜6によって光に含まれた紫外線のみが吸収され
て他の光が導光体2内に導光される。そして、導光体2
内に導光された光は、受光面とは別の面(傾斜面、一端
面)から外部に向けて放射しようとするが、この光は、
少なくとも導光体2の傾斜面、及び一端面に対向配置さ
れた反射板4によって導光体2の放射面に向けて反射さ
れ、導光体に再入射され、結果的に放射面から光制御部
材5に向けて放射され、光制御部材5によって、光の放
射方向が制御されて外部に放射される。
【0025】以上のように、光源である冷陰極放電管1
からの光が照射される導光体2の受光面に、紫外線を吸
収する紫外線吸収膜6を形成したので、冷陰極放電管1
からの光が紫外線を含んでいても、導光体2の受光面、
及び導光体2には紫外線が到達せず、樹脂製の導光体2
が劣化するのを防止することができる。これにより、導
光体2が変色するのを防止することができ、導光体2の
劣化による光量の減少を防止し、十分な光量の光を放射
する導光体2、及び導光体2を備えた照明装置を提供す
ることができる。
【0026】また、導光体2の受光面に紫外線吸収膜6
を形成することで、冷陰極放電管1からの紫外線による
劣化を防止するようにしたので、光源である冷陰極放電
管に特別なもの、すなわち、紫外線を遮断し得る構成を
有したコストの高い冷陰極放電管を使用することがな
く、結果的に、照明装置の製造コストを低コストにする
ことができる。
【0027】尚、本発明の導光体、及び照明装置は、上
記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿
論である。
【0028】本実施形態において、光源として冷陰極放
電管1を採用したが、光源は、冷陰極放電管に限定され
るものではなく、紫外線を含む光を発する他の光源であ
ってもよく、この場合においても本実施形態と同様の作
用、及び効果を奏することはもちろんのことである。
【0029】本実施形態における冷陰極放電管1は、ガ
ラスバルブ7の内周面に紫外線カット膜を備えていない
が、従来と同様に、紫外線カット膜を形成したものであ
ってもよく、導光体2の紫外線吸収膜6との相乗効果が
えられる。
【0030】また、本実施形態において、導光体2の断
面形状を楔状にしたが、導光体2は、平板状であっても
よい。
【0031】さらに、本実施形態における導光体2は、
平面視略矩形状に構成されたが、導光体2は、平面視略
矩形状のものに限定されるものではなく、種々の形状で
あってもよい。この場合、光源から光を照射される面、
すなわち、本実施形態における受光面に相当する面に、
紫外線吸収膜6を形成すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べた様に本発明の照明装置は、光
源からの紫外線を含んだ光を受光する導光体の受光面に
紫外線吸収層が形成されているので、光源からの光が紫
外線を含んでいても、紫外線吸収層により紫外線のみが
吸収されて導光体に紫外線が到達するのを防止すること
ができ、紫外線による導光体の劣化を防止することがで
きる。これにより、導光体の変色を防止して十分な光量
の光を外部に放射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる照明装置の断面図
【図2】同実施形態にかかる照明装置の導光体の部分斜
視図
【図3】従来の照明装置の光源の冷陰極放電管の断面図
【符号の説明】
1 冷陰極放電管 2 導光体 3 反射傘 4 反射板 5 光制御部材 6 紫外線吸収膜 7 ガラスバルブ 8a、8b ビードガラス 9a、9b 主電極 10 紫外線カット膜 11 蛍光被膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G02F 1/13357 // F21Y 103:00 F21Y 103:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられる光を受光面で受光し
    て内部に導光し、内部に導光した光を他の面から外部に
    向けて放射する板状をなした透明樹脂製の導光体であっ
    て、前記受光面に紫外線を吸収する紫外線吸収層が形成
    されてなることを特徴とする導光体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導光体と、光源と、この
    光源から発せられた光を前記導光体の受光面に向けて照
    射する反射体と、前記導光体の一方の面に対向して設け
    られる光反射板と、前記導光体の他方の面に対向配置さ
    れる光制御部材とを備えてなることを特徴とする照明装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006043485A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置およびそれを備えた電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006043485A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置およびそれを備えた電子機器
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