JP2003271924A - 画像処理システムおよび医療画像処理システム - Google Patents

画像処理システムおよび医療画像処理システム

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JP2003271924A JP2002067842A JP2002067842A JP2003271924A JP 2003271924 A JP2003271924 A JP 2003271924A JP 2002067842 A JP2002067842 A JP 2002067842A JP 2002067842 A JP2002067842 A JP 2002067842A JP 2003271924 A JP2003271924 A JP 2003271924A
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菊男 梅垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的の処理の共通化を図るとともに、目的
に応じた専用の処理も効率的に実行可能な画像処理シス
テムおよび医療画像処理システムを提供することを課題
とする。 【解決手段】 診断または/および治療を支援する医療
画像処理システム1であって、医療画像データに対する
基本処理の手順を記述した基本のテンプレートおよび医
療画像データに対して基本処理を施すための基本の処理
モジュールを有するプラットフォーム2と、目的に応じ
た医療画像データに対する専用処理の手順を記述した専
用のテンプレートと、目的に応じて医療画像データに対
して専用処理を施すための専用の処理モジュールとを備
え、プラットフォーム2では、診断または/および治療
で使用する目的に応じて専用のテンプレートまたは/お
よび専用の処理モジュールを取り込むことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに各種
処理を施す画像処理システムおよび医療画像処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放射線診断装置や超音波診断装置
等の医療診断装置の高度化に伴って、それらの装置から
得られる医療画像の質および量において情報量が飛躍的
に増大している。例えば、肺の検診の場合、従来、X線
写真により、肺全体を2次元平面上に投影した写真画像
を元に診断および治療を行っていた。近年、X線CT[C
omputed Tomography]装置の登場により、人の体の断層
写真が撮影可能になった。そのため、肺全体を体軸方向
にスライスした画像を取り、そのスライス画像を元に診
断および治療が行えるようになった。
【0003】X線CT装置は、更に詳細に体軸方向にス
ライス画像を撮影できるように開発が進んでおり、一回
でスライス画像を数十枚から百枚程度も撮影することが
できる。その結果、多数のスライス画像により画像の解
像度が向上し、画像に含まれる情報の質が更に向上して
いる。一方、それら全てのスライス画像を見て診断する
医師の負担は、膨大なものになっている。また、初期の
癌等の微小な病巣を発見するには、経時変化を調べるこ
とが重要である。そのため、現在の医療画像と過去の医
療画像とを比較読影する必要があり、その点でも、医師
の負担は更に増大している。さらに、診断の質を向上さ
せるために、超音波診断装置とX線CT装置等の異なる
診断装置で撮影した医療画像を比較しながら診断するニ
ーズも高まっており、医療画像を読影する医師の負担は
増大する一方である。
【0004】このような医療画像の膨大化、高度化に伴
って、医師の読影の負担を軽減するために、これらの医
療画像をコンピュータで処理して表示するためのプログ
ラムが開発され、医師によって使用されている。このプ
ログラムは、現在のところ、基本的には医療画像データ
を入力し、様々な形式で表示するものである。例えば、
表示用のプログラムは、2次元のスライス画像を体軸方
向に連続画像として表示したり、体軸方向に補完して3
次元の立体画像として表示したり、あるいは、医師が見
たい臓器部分のみを抽出して表示する機能等を有してい
る。さらに、診断や治療の支援を行う専用の解析プログ
ラムが、開発され、市販されている。例えば、専用の解
析プログラムは、スライス画像等の医療画像を利用し
て、関心臓器(診断または/および治療対象の臓器)の
病巣を自動的に判定したり、関心臓器を仮想空間上に表
示して臓器内面を観察したり、あるいは、抽出した関心
臓器のデータを元に臓器を造形する機能等を有してい
る。
【0005】例えば、従来の医療画像処理システム(コ
ンピュータ上で診断や治療の支援を行うプログラムを実
行させたシステム)によりX線CTによる肺癌の自動診
断を行った場合について説明する。被験者をX線CT装
置で撮影し、肺のスライス画像を取得する。そして、こ
のスライス画像により、肺癌専用の自動診断プログラム
を用いて解析(スクリーニング診断)を行う。まず、ス
ライス画像から関心臓器の肺を抽出する。このとき、肺
領域を際立たせて抽出し易くするために、スライス画像
上でしきい値以上のコントラストの高い部分の削除を行
う等して、助骨等の組織をスライス画像から取り除く処
理を行う。さらに、肺の標準モデル等と形状を比較する
ことによって、肺領域の認知処理を行って肺領域を抽出
する。そして、抽出した肺領域から異常な部分(癌病
巣)を抽出し、その抽出した部分に対して各種判定を行
って解析する。この判定では、円形度、孤立性や模様パ
ターン等の特徴量を基準に自動的に判定する。このよう
にして、肺癌のスクリーニング診断を自動的に行ってい
る。同様に、乳癌の自動診断を行う場合には、乳癌専用
の自動診断プログラムを一式導入する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】関心臓器の表示および
解析を行う場合、その関心臓器の表示プログラムと解析
プログラムとが一体となったプログラムを導入するか、
あるいは、その関心臓器の表示プログラムと解析プログ
ラムとを個別に導入する。しかし、これらプログラム
は、症例あるいは関心臓器毎に、専用のプログラムとし
て開発され、市販されている。そのため、症例あるいは
関心臓器毎に専用のプログラムを導入する必要があり、
コスト負担が増大するとともに、医師にとってもプログ
ラム毎にそのプログラムの使用方法を習熟する必要があ
る。例えば、肺癌の検診および診断を行う場合、肺癌専
用のプログラムを一式導入しなければならない。さら
に、表示プログラムと解析プログラムとでデータ形式が
異なる場合、データ変換する必要もあり、診断効率が低
下する。また、超音波診断装置とX線CT装置等の異な
る診断装置で撮影した医療画像を用いて診断する場合、
複数の装置間で医療画像データが異なるため、同じ症例
や関心臓器に対する診断でも、各装置の医療画像データ
に対応した専用のプログラムを導入しなければならな
い。
【0007】一般に、医療画像データを扱う各種処理に
おいて、解析等の主処理を行うまでの入力や前処理ある
いは各処理後の出力等の処理では、プログラムの構造的
な面から見ると、共通した部分が非常に多い。そのた
め、症例あるいは関心臓器毎で異なる専用のプログラム
の中でも、主処理以外では共通したプログラム構造を有
している場合が多い。したがって、症例あるいは関心臓
器毎に多数の専用のプログラムを購入している場合、同
じようなプログラム構造を有するプログラムに対してコ
ストを費やしていることになる。
【0008】そこで、本発明の課題は、基本的の処理の
共通化を図るとともに、目的に応じた専用の処理も効率
的に実行可能な画像処理システムおよび医療画像処理シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明は、基本的な処理の共通化を図るために、画像データ
に対する処理の手順を記述したテンプレートと画像デー
タに対して処理を施すための処理モジュールとを備える
構成とし、テンプレートに記述した手順に従って、処理
モジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実
行する画像処理システムとする。この発明によれば、基
本的な処理を施すための処理モジュールおよびその処理
モジュールを呼び出して実行するための基本的な処理用
のテンプレートにより、目的に係わらず基本的な処理の
共通化を図ることができる。さらに、目的に応じた専用
の処理を施すための処理モジュールおよびその処理モジ
ュールを呼び出して実行するための専用の処理用のテン
プレートにより、目的に応じて専用の処理も可能であ
る。
【0010】また、前記課題を解決した本発明は、基本
的な処理の共通化部分を一体化するために、画像データ
に対する基本処理の手順を記述した基本のテンプレート
および画像データに対して基本処理を施すための基本の
処理モジュールを有するプラットフォームと、目的に応
じた画像データに対する専用処理の手順を記述した専用
のテンプレートと、目的に応じて画像データに対して専
用処理を施すための専用の処理モジュールとを備える構
成とし、プラットフォームでは、目的に応じて専用のテ
ンプレートまたは/および専用の処理モジュールを取り
込み、基本のテンプレートまたは/および専用のテンプ
レートに記述した手順に従って、基本の処理モジュール
または/および専用の処理モジュールを呼び出し、呼び
出した処理モジュールを実行することを特徴とする画像
処理システムとする。この発明によれば、プラットフォ
ームにより目的に係わらず基本的な処理を実行可能であ
り、プラットフォームに目的に応じて専用の処理モジュ
ールまたは/および専用のテンプレートを取り込むこと
により目的に応じた専用の処理に対応可能である。
【0011】特に、本発明は、任意のデータ形式の医療
画像データを入力し、診断または/および治療で使用す
る目的に応じて、入力した医療画像データに各種処理を
施し、診断または/および治療を支援する医療画像処理
システムに有効なシステムである。この発明によれば、
診断または/および治療で使用する目的に係わらず主処
理以外の処理を共通化でき、診断または/および治療で
使用する目的に応じた主処理にも対応可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る画像処理システムおよび医療画像処理システムの実
施の形態について説明する。
【0013】本発明に係る画像処理システムは、任意の
データ形式の画像データを入力し、任意の目的に応じ
て、入力した画像データに各種処理を施す画像処理シス
テムであって、画像データに対する処理の手順を記述し
たテンプレートと、画像データに対して処理を施すため
の処理モジュールとを備え、テンプレートに記述した手
順に従って、処理モジュールを呼び出し、呼び出した処
理モジュールを実行することを特徴とする。この画像処
理システムによれば、基本的な処理用にテンプレートお
よび処理モジュールを構成することにより、目的に係わ
らず基本的な処理の共通化を図ることができる。
【0014】また、本発明に係る画像処理システムは、
任意のデータ形式の画像データを入力し、任意の目的に
応じて、入力した画像データに各種処理を施す画像処理
システムであって、画像データに対する基本処理の手順
を記述した基本のテンプレートおよび画像データに対し
て基本処理を施すための基本の処理モジュールを有する
プラットフォームと、目的に応じた画像データに対する
専用処理の手順を記述した専用のテンプレートと、目的
に応じて画像データに対して専用処理を施すための専用
の処理モジュールとを備え、プラットフォームでは、目
的に応じて専用のテンプレートまたは/および専用の処
理モジュールを取り込み、基本のテンプレートまたは/
および専用のテンプレートに記述した手順に従って、基
本の処理モジュールまたは/および専用の処理モジュー
ルを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行するこ
とを特徴とする。この画像処理システムによれば、プラ
ットフォームにより目的に係わらず基本的な処理を実行
可能であり、さらに、プラットフォームに専用の処理モ
ジュールまたは/および専用のテンプレートをプラグイ
ンすることにより目的に応じた専用の処理に対応可能で
ある。
【0015】本発明に係る医療画像処理システムは、任
意のデータ形式の医療画像データを入力し、診断または
/および治療で使用する目的に応じて、入力した医療画
像データに各種処理を施し、診断または/および治療を
支援する医療画像処理システムであって、医療画像デー
タに対する処理の手順を記述したテンプレートと、医療
画像データに対して処理を施すための処理モジュールと
を備え、テンプレートに記述した手順に従って、処理モ
ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
することを特徴とする。この医療画像処理システムによ
れば、医療画像処理における基本的な処理用にテンプレ
ートおよび処理モジュールを構成することにより、診断
または/および治療で使用する目的に係わらず基本的な
処理の共通化を図ることができる。
【0016】また、本発明に係る医療画像処理システム
は、任意のデータ形式の医療画像データを入力し、診断
または/および治療で使用する目的に応じて、入力した
医療画像データに各種処理を施し、診断または/および
治療を支援する医療画像処理システムであって、医療画
像データに対する基本処理の手順を記述した基本のテン
プレートおよび医療画像データに対して基本処理を施す
ための基本の処理モジュールを有するプラットフォーム
と、目的に応じた医療画像データに対する専用処理の手
順を記述した専用のテンプレートと、目的に応じて医療
画像データに対して専用処理を施すための専用の処理モ
ジュールとを備え、プラットフォームでは、目的に応じ
て専用のテンプレートまたは/および専用の処理モジュ
ールを取り込み、基本のテンプレートまたは/および専
用のテンプレートに記述した手順に従って、基本の処理
モジュールまたは/および専用の処理モジュールを呼び
出し、呼び出した処理モジュールを実行することを特徴
とする。この医療画像処理システムによれば、プラット
フォームにより診断または/および治療で使用する目的
に係わらず医療画像処理における基本的な処理を実行可
能であり、プラットフォームに診断または/および治療
で使用する目的に応じて専用の処理モジュールおよび専
用のテンプレートをプラグインすることにより診断また
は/および治療で使用する目的に応じた専用の処理に対
応可能である。
【0017】さらに、画像処理システムまたは医療画像
処理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療
画像処理システムにおいて、プラットフォームでは、専
用のテンプレートまたは/および専用の処理モジュール
をネットワークを介して取り込むことを特徴とする。こ
のシステムによれば、プラットフォームに専用のテンプ
レートまたは/および専用の処理モジュールを迅速に取
り込むことができ、プラットフォームを構築しているコ
ンピュータの記憶装置に専用のテンプレートまたは/お
よび専用の処理モジュールを保持しておく必要はない。
【0018】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、テンプレートを組み合わせて
目的に応じた画像データに対する全ての処理の手順を構
成し、組み合わせたテンプレートを1つのテンプレート
として取り扱うこと特徴とする。このシステムによれ
ば、1つのテンプレートにより、目的に応じた全ての処
理を施すための全ての処理モジュールを呼び出し、全て
の処理モジュールを実行できる。
【0019】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、テンプレートを、ユーザに対
して選択可能に提供し、ユーザによって選択されたテン
プレートに従って処理を施すことを特徴とする。このシ
ステムによれば、ユーザは目的に応じてテンプレートを
選択するだけで、その目的に応じた処理を実行させるこ
とができる。
【0020】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、テンプレートは、手順を示す
マクロ定義であり、入力、初期化、前処理、主処理、出
力、転送および通信のうちの少なくとも1つまたは複数
を組み合わせた処理のテンプレートであることを特徴と
する。特に、医療画像処理システムでは、入力のテンプ
レートは、少なくとも各種医療装置から出力する医療画
像データを入力するためのマクロ定義からなり、少なく
とも入力処理の処理モジュールを呼び出して実行させ
る、初期化のテンプレートは、少なくとも任意のデータ
形式の医療画像データを統一データ形式の医療画像デー
タに変換するためのマクロ定義からなり、少なくともテ
ータ変換処理の処理モジュールを呼び出して実行させ
る、前処理のテンプレートは、少なくとも診断または/
および治療の目的に応じた関心領域を抽出するためのマ
クロ定義からなり、少なくとも関心領域抽出処理の処理
モジュールを呼び出して実行させる、主処理のテンプレ
ートは、少なくとも診断または/および治療の目的に応
じて関心領域の診断または/および治療を支援するため
のマクロ定義からなり、診断または/および治療を支援
するための処理モジュールを呼び出して実行させる、出
力のテンプレートは、各処理モジュールでの処理結果を
出力するためのマクロ定義からなり、データ格納処理、
表示処理およびデータ出力処理のうちの少なくとも1つ
の処理モジュールを呼び出して実行させる、転送のテン
プレートは、各処理モジュールでの処理結果、医療情
報、テンプレートおよび処理モジュールのうちの少なく
とも1つを転送するためのマクロ定義からなり、転送処
理の処理モジュールを呼び出して実行させる、通信のテ
ンプレートは、各処理モジュールでの処理結果、医療情
報、テンプレートおよび処理モジュールのうちの少なく
とも1つをネットワーク間で通信するためのマクロ定義
からなり、通信処理の処理モジュールを呼び出して実行
させる。このシステムによれば、目的に応じた主処理以
外の処理については基本的な処理として目的に関係なく
共通化できる。
【0021】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、処理モジュールは、各種処理
を実現するためのプログラムであり、処理する画像デー
タまたは医療画像データが統一データ形式であることを
特徴とする。このシステムによれば、処理モジュールで
は統一データ形式の画像データが使用されるので、入力
した画像データのデータ形式に係わらず複数の処理モジ
ュール間で画像データを処理する場合でもデータ変換す
ることなく、効率的に処理を実行することができる。さ
らに、画像処理システムまたは医療画像処理システム
は、前記画像処理システムまたは前記医療画像処理シス
テムにおいて、処理モジュールで処理された統一データ
形式の画像データまたは医療画像データは、ローカルコ
ンピュータまたは/およびネットワークに接続されたコ
ンピュータとの間で送受信されることを特徴とする。こ
のシステムによれば、画像データまたは医療画像データ
を統一データ形式で取り扱っているので、送受信された
画像データまたは医療画像データをデータ変換すること
なく使用でき、各コンピュータで画像データまたは医療
画像データを迅速に処理することができる。
【0022】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、このシステムにおける各処理
結果を、出力先に適合するデータ形式で出力することを
特徴とする。このシステムによれば、出力先の各種装置
やコンピュータで使用している各種プログラムに応じた
データ形式で画像データまたは医療画像データを出力す
るので、出力先で画像データまたは医療画像データをデ
ータ変換する必要がない。
【0023】また、画像処理システムまたは医療画像処
理システムは、前記画像処理システムまたは前記医療画
像処理システムにおいて、画像処理システムまたは医療
画像処理システムにおける各処理結果、医療情報、テン
プレートの情報および処理モジュールの情報の少なくと
も1つを格納するデータベースを備えることを特徴とす
る。この医療画像処理システムによれば、データベース
を備えるので、過去のデータとの比較、過去の情報に基
づく学習による処理の精度向上や効率化等にデータベー
スに格納した情報を利用できる。
【0024】特に、医療画像処理システムは、前記医療
画像処理システムにおいて、テンプレートに従って実行
する各種処理の中で健康保険で指定されている医療行為
に該当する処理の場合、この処理の医療行為に対して保
険点数を自動的に加算することを特徴とする。この医療
画像処理システムによれば、処理モジュールで実行した
医療行為に対しては健康保険の保険点数を自動的に加算
するので、このシステムを導入した医療機関での会計業
務を効率化できる。
【0025】また、本発明に係る医療画像処理システム
は、任意のデータ形式の医療画像データを入力し、診断
または/および治療で使用する目的に応じて、入力した
医療画像データに各種処理を施し、診断または/および
治療を支援する医療画像処理システムであって、医療画
像処理システムは、医療画像データに対する処理の手順
を示すマクロ定義からなるテンプレートと、統一データ
形式の医療画像データに対して処理を施すための処理モ
ジュールとを備え、テンプレートの手順に従って、処理
モジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実
行するシステムであり、テンプレートおよび/または処
理モジュールを販売するサービス、テンプレートおよび
/または処理モジュールを貸与するサービス、テンプレ
ートおよび/または処理モジュールの開発ラインセンス
を供与するサービス、開発したテンプレートおよび/ま
たは処理モジュールの販売を代行するサービス、医療画
像処理システムで取り扱う医療画像データを仲介するサ
ービス、あるいは、医療画像処理システムで取り扱う医
療画像データを利用して診断を代行するサービスを提供
し、提供するサービスに応じて課金することを特徴とす
る。この医療画像処理システムによれば、様々なサービ
スを高度医療の病院、個人の病院、遠隔地の病院、ある
いは、アプリケーション開発会社や医療装置製造会社等
に提供でき、このシステムによりサービスを提供する事
業者はそのサービス提供料により事業を運営することが
できる。
【0026】また、本発明に係る医療画像処理システム
は、任意のデータ形式の医療画像データを入力し、診断
または/および治療で使用する目的に応じて、入力した
医療画像データに各種処理を施し、診断または/および
治療を支援する医療画像処理システムであって、医療画
像処理システムは、医療画像データに対する基本処理の
手順を示すマクロ定義からなる基本のテンプレートおよ
び統一データ形式の医療画像データに対して基本処理を
施すための基本の処理モジュールを有するプラットフォ
ームと、目的に応じた医療画像データに対する専用処理
の手順を示すマクロ定義からなる専用のテンプレート
と、目的に応じて統一データ形式の医療画像データに対
して専用処理を施すための専用の処理モジュールとを備
え、プラットフォームでは、目的に応じて専用のテンプ
レートまたは/および専用の処理モジュールを取り込
み、基本のテンプレートまたは/および専用のテンプレ
ートに記述した手順に従って、基本の処理モジュールま
たは/および専用の処理モジュールを呼び出し、呼び出
した処理モジュールを実行するシステムであり、プラッ
トフォーム、専用のテンプレートおよび/または専用の
処理モジュールを販売するサービス、プラットフォー
ム、専用のテンプレートおよび/または専用の処理モジ
ュールを貸与するサービス、プラットフォーム、専用の
テンプレートおよび/または専用の処理モジュールの開
発ラインセンスを供与するサービス、開発したプラット
フォーム、専用のテンプレートおよび/または専用の処
理モジュールの販売を代行するサービス、医療画像処理
システムで取り扱う医療画像データを仲介するサービ
ス、あるいは、医療画像処理システムで取り扱う医療画
像データを利用して診断を代行するサービスを提供し、
提供するサービスに応じて課金することを特徴とする。
この医療画像処理システムによれば、様々なサービスを
高度医療の病院、個人の病院、遠隔地の病院、あるい
は、アプリケーション開発会社や医療装置製造会社等に
提供でき、このシステムによりサービスを提供する事業
者はそのサービス提供料により事業を運営することがで
きる。
【0027】例えば、本発明に係る医療画像処理システ
ムによりX線CTによる肺癌の自動診断を行った場合に
ついて説明する。被験者をX線CT装置で撮影し、肺の
スライス画像を取得する。そして、本発明に係る医療画
像処理システムにそのスライス画像をX線CT装置のデ
ータ形式で取り込み、この取り込んだ医療画像データに
対して肺癌診断や治療で使用することを目的とした医療
画像処理を施す。医師は、医療画像処理システムに予め
備えられているテンプレートを選択することで、医療画
像処理を自動的に組み立てることができる。まず、医師
が肺癌のスクリーニングというテンプレートを選択する
と、医療画像処理システムでは、X線CT装置からのス
ライス画像の取り込むためのプログラム、統一データ形
式に変換するためのプログラム、肺(関心臓器)を抽出
するためのプログラム、および、抽出した肺を表示する
ためのプログラム等をテンプレートに従って順次呼び出
し、実行する。これらのプログラムは、医療画像処理に
おける基本的な処理であり、診断や治療で使用する目的
に関係なく共通化されたプログラムである。さらに、抽
出した肺を解析して肺癌の有無を自動診断するために、
医師が肺癌の自動診断のテンプレートを選択すると、医
療画像処理システムでは、肺癌の病巣を抽出する処理プ
ログラムおよび抽出した病巣を自動診断するプログラム
等をライブラリまたはインターネット上のサーバから取
り込む。そして、医療画像処理システムでは、病巣を抽
出するプログラム、抽出した病巣を自動診断するプログ
ラムおよび診断結果を表示するプログラム等をテンプレ
ートに従って順次呼び出し、実行する。この肺癌の自動
診断のテンプレートは、医療画像処理システムに予め備
えられている標準的な組み合せのテンプレートを使用す
ることもできるし、あるいは、診断や治療の目的に応じ
て組み替えることもできる。さらに、抽出した病巣を立
体的に人工造形するテンプレートを追加して、その後の
手術計画や手術のリハーサルを立てることもできる。な
お、この医療画像処理システムは、肝臓癌や乳癌等の他
の関心臓器や症例に対しても、医師が行いたい診断や治
療の目的に応じたテンプレートが選択されると、その目
的に応じた専用の処理モジュールをプラグインして実行
するので、医療画像を様々な症例や関心領域に対する診
断または/および治療に役立てることができる。
【0028】なお、任意のデータ形式とは、画像を取り
扱う各種装置が出力する画像データのデータ形式や各種
画像処理ソフトウエアで取り扱われる画像データのデー
タ形式等の様々なデータ形式のことであり、例えば、医
療画像の場合にはDICOM[Digital Image and Commu
nication in Medicine]等がある。任意の目的とは、何
のために画像処理を行うのかということであり、例え
ば、アニメの製作、CG[Computer Graphics]の製作、
CAD[Computer Aided Design]あるいは医療における
診断または/および治療の支援等がある。診断または/
および治療の支援とは、医者が診断や治療を行う上で有
用な画像、情報やデータを提供することであり、関心領
域の各種表示や関心領域に対する解析や自動診断等であ
る。診断または/および治療で使用する目的は、症例や
関心領域に応じてその目的が変り、例えば、肺癌の自動
診断、肝臓癌の自動診断、乳癌の自動診断等がある。
【0029】また、医療画像データは、各種医療装置か
ら出力される画像データであり、例えば、放射線診断装
置や超音波診断装置等から出力される画像データある。
関心領域とは、診断または/および治療で使用する目的
に応じた人体の部位であり、例えば、肺や肝臓等の臓
器、骨の各部位、脳の各部位、筋肉の各部位等である。
統一データ形式とは、各処理モジュール間でデータ変換
することなく画像データを取り扱うための本発明に係る
システムにおける標準のデータ形式であり、このシステ
ムに入力される任意のデータ形式とは異なる。出力先に
適合したデータ形式とは、本発明に係るシステムの各処
理結果を各種装置やコンピュータに出力する場合、その
各種装置が取り扱うデータ形式やそのコンピュータで実
行するソフトウエアのデータ形式等のことであり、例え
ば、医療画像の場合にはDICOM等がある。
【0030】また、医療情報とは、医療情報システムを
使用している医療機関における情報であり、例えば、診
断結果、検診結果、患者の情報等である。テンプレート
の情報は、テンプレートに関する様々な情報であり、例
えば、テンプレートの組み合せの情報、何の処理のため
のテンプレートかの情報、基本のテンプレートの種類、
専用のテンプレートの情報等である。処理モジュールの
情報は、処理モジュールに関する様々な情報であり、例
えば、何の処理のための処理モジュールかの情報、基本
の処理モジュールの種類、専用の処理モジュールの情
報、処理モジュールで使用するパラメータの情報(エッ
ジ処理のしきい値、2値化のしきい値、コントラスト処
理のしきい値等)等である。
【0031】本実施の形態では、本発明に係る画像処理
システムおよび医療画像処理システムを、中核病院に構
築した医療画像処理システムを中心として説明する。本
実施の形態に係る医療画像処理システムは、その基本と
なるプラットフォームをサービスセンタから初期導入し
てサーバ等に組み込み、必要に応じて専用の処理モジュ
ール等をサービスセンタからインターネットを介してプ
ラットフォームにプラグインする構成である。また、本
実施の形態に係る医療画像処理システムは、各種医療診
断装置で撮影した医療画像データ(データ形式:DID
OM形式)を入力し、その医療画像データを処理モジュ
ール間で共通して使用できる統一データ形式に変換して
各種処理を施し、診断または/および治療の支援を行う
システムである。
【0032】図1を参照して、本実施の形態に係る医療
画像処理システム1を含む全体構成を中核病院CHを中
心にして説明する。図1は、医療画像処理システムを含
む全体構成図である。なお、本実施の形態では、医療画
像処理システム1が特許請求の範囲に記載する画像処理
システムにも相当する。
【0033】中核病院CHでは、院内のサーバSVに医
療画像処理システム1の基盤となるプラットフォーム2
をサービスセンタSSから初期導入するとともに、その
プラットフォーム2に診断や治療の目的に応じて医療画
像処理システム1の専用アプリケーション3(専用処理
モジュールや専用テンプレート)をサービスセンタSS
からインターネットINを介して取り込む(図2参
照)。アプリケーション開発会社AD,・・・では、専
用アプリケーション3を開発しており、開発した専用ア
プリケーション3をサービスセンタSSに登録してい
る。ちなみに、アプリケーション開発会社ADには、プ
ラットフォーム2と同様のプラットフォームが導入され
ている。なお、本実施の形態ではインターネットINが
特許請求の範囲に記載するネットワークに相当する。
【0034】また、中核病院CHでは、診断や治療に際
して必要となった専用の診断治具や治療治具等を医療画
像処理システム1を利用して設計し、その専用の診断治
具や治療治具等の設計画像データ(統一データ形式(図
3参照))を製造依頼書と共にインターネットINを介
してサービスセンタSSに送信する。サービスセンタS
Sでは、その設計画像データ(統一データ形式)を医療
メーカMM,・・・に送信して、その専用の診断治具や
治療治具等の製造を依頼する。医療メーカMM,・・・
では、その専用の診断治具や治療治具等を製造し、中核
病院CHに納入する。ちなみに、医療メーカMM,・・
・には、プラットフォーム2と同様のプラットフォーム
が導入されている。
【0035】検診センタMSでは、実施された検診の結
果として臓器のスライス画像等の医療画像データ(統一
データ形式(図3参照))をインターネットINを介し
てサービスセンタSSに送信する。サービスセンタSS
では、その医療画像データ(統一データ形式)を中核病
院CHあるいは地域病院AH,・・・に送信して、その
医療画像に対する診断やその被検診者の治療を依頼す
る。ちなみに、検診センタMSには、プラットフォーム
2と同様のプラットフォームが導入されている。
【0036】地域病院AHでは、院内の施設や医師等で
は診断や治療を行うことができない患者の臓器のスライ
ス画像等の医療画像データ(統一データ形式(図3参
照))をインターネットINを介してサービスセンタS
Sに送信する。サービスセンタSSでは、その医療画像
データ(統一データ形式)を中核病院CHに送信して、
その患者に対する診断や治療を依頼する。ちなみに、地
域病院AHには、プラットフォーム2と同様のプラット
フォームが導入されている。
【0037】中核病院CHでは、院内の施設では治療を
行うことができない患者の臓器のスライス画像等の医療
画像データ(統一データ形式(図3参照))をインター
ネットINを介してサービスセンタSSに送信する。サ
ービスセンタSSでは、その医療画像データ(統一デー
タ形式)を高度医療センタHTに送信して、その患者に
対する高度な治療を依頼する。ちなみに、高度医療セン
タHTには、プラットフォーム2と同様のプラットフォ
ームが導入されている。
【0038】図1を参照して、サービスセンタSSにつ
いて説明する。サービスセンタSSは、医療画像処理シ
ステムを利用した様々なサービスを提供する施設であ
り、提供したサービスに応じてサービス提供料を課金
し、そのサービス提供料により事業を運営している。そ
のために、サービスセンタSSは、プラットフォーム2
と同様のプラットフォームを構築したサーバ(図示せ
ず)を備えている。このサーバは、WWW[World Wide
Web]サーバプログラムを備えており、インターネットI
Nに接続可能であり、中核病院CHのサーバSV、アプ
リケーション開発会社AD,・・・のパソコン(図示せ
ず)、医療メーカMM,・・・のパソコン(図示せ
ず)、検診センタMSのパソコン(図示せず)、地域病
院AH,・・・のパソコン(図示せず)および高度医療
センタHTのパソコン(図示せず)にインターネットI
Nを介して接続可能である。
【0039】サービスセンタSSでは、病院等からの依
頼に応じて、その依頼先にプラットフォーム2と同様の
プラットフォームを導入するサービスを行っており、そ
の初期導入料を受け取る。この導入では、病院等にサー
バやパソコンが予め備えられている場合にはプラットフ
ォームを構築するための基本プログラムをそのサーバ等
にインストールし、そのサーバ等にプラットフォームを
構築する。また、サーバ等が備えられていない場合には
基本プログラムをインストールしてプラットフォームを
構築したサーバ等のハードウエアも導入する。基本プロ
グラムは、図2に示すような、基本テンプレートライブ
ラリ2a、共通処理モジュールライブラリ2bおよび医
療ソフト統合環境2cから構成されており、サービスセ
ンタSSで開発される場合あるいはサービスセンタSS
の要求仕様に応じてアプリケーション開発会社ADで開
発される場合がある。
【0040】また、サービスセンタSSでは、サーバの
記憶装置内に専用アプリケーション3として専用テンプ
レートライブラリ3aおよび専用処理モジュールライブ
ラリ3bを格納している(図2参照)。そして、サービ
スセンタSSでは、これらのライブラリ3a,3bから
専用テンプレートや専用処理モジュールを中核病院C
H、検診センタMS、地域病院AH,・・・および高度
医療センタHT等へ提供するサービスを行っており、そ
の専用テンプレートや専用処理モジュールの使用料や販
売代金を得ている。その専用テンプレートや専用処理モ
ジュールの提供には、リース、レンタル、販売等があ
る。これらの専用テンプレートや専用処理モジュール
は、アプリケーション開発会社ADで開発され、アプリ
ケーション開発会社ADからの依頼に応じてサービスセ
ンタSSに登録されているものである。サービスセンタ
SSでは、専用テンプレートや専用処理モジュールの登
録に応じてアプリケーション開発会社ADから登録料を
得ており、専用テンプレートや専用処理モジュールの使
用実績や販売代金に応じてアプリケーション開発会社A
Dにロイヤリティを支払っている。そのために、サービ
スセンタSSは、アプリケーション開発会社AD,・・
・と登録料やロイヤリティ等を設定したアプリケーショ
ン開発契約を結んでおり、契約を結んだアプリケーショ
ン開発会社AD,・・・に対してアプリケーションの開
発ライセンスを与えるとともに開発環境を開示してい
る。
【0041】また、サービスセンタSSでは、医療メー
カMM,・・・に対して治療治具や診断治具等の製造の
仲介(斡旋)をするサービスを行っており、その仲介に
応じて医療メーカMM,・・・から仲介料を得ている。
専用テンプレートや専用処理モジュールには治療治具や
診断治具等の設計や要求仕様の設定を行うものがあり、
設計した画像データを統一データ形式(図3参照)であ
るいは要求仕様を医療メーカMM,・・・のパソコンの
プラットフォームに送信する。そのために、サービスセ
ンタSSは、医療メーカMM,・・・と仲介料等を設定
した治具仲介契約を結んでいる。
【0042】また、サービスセンタSSでは、医療画像
データあるいは診断結果や治療結果を中核病院CH、検
診センタMS、地域病院AH,・・・および高度医療セ
ンタHT間で仲介するサービスを行っており、その仲介
に応じて仲介料を得ている。仲介される医療画像データ
は、統一データ形式(図3参照)でサービスセンタSS
を介して送受信される。
【0043】例えば、検診センタMSにおいて、検診セ
ンタMSのプラットフォーム(図示せず)に肺癌の自動
診断のテンプレートや処理モジュールをサービスセンタ
SSからプラグインし、地域住民の肺癌検診を実施す
る。検診センタMSにおいて癌病巣が発見された場合、
サービスセンタSSでは、その被検診者の検診結果と医
療画像データ(統一データ形式(図3参照))を中核病
院CHあるいは地域病院AHへ送信し、その被検診者に
対する診断や治療を中核病院CHあるいは地域病院AH
に依頼する。それらの病院CH,AHでは、医師が院内
のプラットフォーム上の検診結果や医療画像データ(統
一データ形式)を元に診断したり、プラットフォーム上
にサービスセンタSSから治療検索のテンプレートや処
理モジュールをプラグインして治療計画を立てることも
できる。このとき、医師が放射線照射による治療が有効
と判断した場合、中核病院CHあるいは地域病院AHの
依頼に応じて、サービスセンタSSでは、患者(前記被
検診者)の検診結果や医療画像データ(統一データ形
式)および診断結果を高度治療センタHTへ送信する。
高度治療センタHTでは、センタ内のプラットフォーム
(図示せず)上で照射計画のテンプレートを選択してそ
の処理モジュールを実行して放射線の照射量、照射方向
等を解析して具体的な治療計画を立てることができる。
放射線治療の際に、患者に特有の治療冶具(例えば、放
射線のマスク)が必要な場合、高度治療センタHTで
は、センタのプラットフォーム(図示せず)上で治療冶
具を設計するテンプレートを選択してその処理モジュー
ルを実行して治療冶具の設計を行い、データセンタSS
にその設計画像データ(統一データ形式)を送信して治
具の製造を依頼する。サービスセンタSSでは、その設
計画像データ(統一データ形式)に基づいて最適な医療
メーカMMを選定し、その医療メーカMMにその設計画
像データ(統一データ形式)に送信してその治療冶具を
発注する。このように、サービスセンタSSが提供する
共通のプラットフォームを中核病院CH、検診センタM
S、地域病院AH,・・・および高度医療センタHTで
導入することにより、サービスセンタSSから必要な処
理モジュールの提供を受けながら、医療画像データ(統
一データ形式)等に基づいて診断や治療を誰でも何処で
も何時でも利用することが可能になる。
【0044】図1を参照して、アプリケーション開発会
社ADについて説明する。アプリケーション開発会社A
Dは、プログラムの開発会社であり、サービスセンタS
Sとアプリケーション開発契約を結んで専用の処理モジ
ュールや専用のテンプレートを開発して、開発した専用
の処理モジュールや専用のテンプレートの使用に応じて
ロイヤリティを得ている。そのために、アプリケーショ
ン開発会社ADは、プラットフォーム2と同様のプラッ
トフォームを構築したパソコン(図示せず)を備えてい
る。このパソコンは、WWWブラウザを備えており、イ
ンターネットINに接続可能である。
【0045】図1を参照して、医療メーカMMについて
説明する。医療メーカMMは、医療用の各種治療治具や
各種診断治具を製造するメーカであり、サービスセンタ
SSと治具仲介契約を結んで専用の治療治具や専用の診
断治具を製造して、製造した治具の納入に応じて代金を
得ている。そのために、医療メーカMMは、プラットフ
ォーム2と同様のプラットフォームを構築したパソコン
(図示せず)を備えている。このパソコンは、WWWブ
ラウザを備えており、インターネットINに接続可能で
ある。
【0046】図1を参照して、検診センタMSについて
説明する。検診センタMSは、X線CT装置やMRI[M
agnetic Resonance Imaging]装置等の医療診断装置も用
いて各種検診を行うセンタであり、検診により治療が必
要な場合には中核病院CHや地域病院AHにその被検診
者の医療画像データ(統一データ形式)を転送するため
にサービスセンタSSに医療画像データを送信する。そ
のために、検診センタMSは、プラットフォーム2と同
様のプラットフォームを構築したパソコン(図示せず)
を備えている。このパソコンは、WWWブラウザを備え
ており、インターネットINに接続可能である。
【0047】図1を参照して、地域病院AHについて説
明する。地域病院AHは、地域に点在する病院(X線C
T装置やMRI装置等の医療診断装置を備える病院を含
む)であり、院内で治療できないと診断した場合あるい
は正確な診断を下せないと判断した場合には中核病院C
Hや高度医療センタHTにその患者の医療画像データ
(統一データ形式)を転送するためにサービスセンタS
Sに医療画像データを送信したり、検診センタMSで治
療が必要と診断された被検診者の医療画像データ(統一
データ形式)をサービスセンタSSから受信する。その
ために、地域病院AHは、プラットフォーム2と同様の
プラットフォームを構築したパソコン(図示せず)を備
えている。このパソコンは、WWWブラウザを備えてお
り、インターネットINに接続可能である。
【0048】図1を参照して、高度医療センタHTにつ
いて説明する。高度医療センタHTは、放射線治療装置
等の高度な医療装置を備える病院であり、中核病院CH
や地域病院AHで高度な医療装置による治療が必要と診
断された患者の医療画像データ(統一データ形式)をサ
ービスセンタSSから受信する。そのために、高度医療
センタHTは、プラットフォーム2と同様のプラットフ
ォームを構築したパソコン(図示せず)を備えている。
このパソコンは、WWWブラウザを備えており、インタ
ーネットINに接続可能である。
【0049】図1を参照して、中核病院CHについて説
明する。中核病院CHは、地域の中核となる病院であ
り、大学病院等である。中核病院CHは、各種診断装置
DM、医療画像サーバIS、医療情報サーバDS、医療
会計サーバAS、各医局MOに備えられるパソコンおよ
びサーバSVを有しており、これらの装置を院内ネット
ワークMNで接続している。中核病院CHには、サーバ
SVに構築しているプラットフォーム2とインターネッ
トINを介して取り込む専用アプリケーション3(専用
テンプレート、専用処理モジュール)とにより医療画像
処理システム1が構成されている(図2参照)。なお、
本実施の形態では、各種診断装置DMが特許請求の範囲
に記載する各種医療装置に相当し、医療画像サーバI
S、医療情報サーバDS、医療会計サーバASおよび各
医局MOに備えられるパソコンが特許請求の範囲に記載
するローカルコンピュータに相当する。
【0050】各種診断装置DMには、放射線診断装置、
超音波診断装置、MRI装置、X線CT装置等がある。
各種診断装置DMは、医療画像データをDICOM形式
で出力する。なお、本実施の形態ではDICOM形式が
任意のデータ形式に相当する。
【0051】医療画像サーバISは、医療画像データ
(DICOM形式)および医療画像データ(統一データ
形式)を蓄積および管理するためのサーバである。医療
画像サーバISでは、それらのデータを格納するための
データベースを各々構築している。データベースでは、
放射線診断装置、超音波診断装置、MRI装置、X線C
T装置等の装置別に医療画像データが格納されている。
なお、医療画像サーバISに構築されるデータベースが
特許請求の範囲に記載するデータベースの1つに相当す
る。
【0052】医療情報サーバDSは、診断カルテ(患者
情報を含む)、診断履歴、治療履歴、プラットフォーム
2の処理モジュールの種類や処理モジュールで使用する
パラメータ、テンプレートの種類やテンプレートの組み
合せ、医療画像データのフィルタの種類、専用の処理モ
ジュールや専用のテンプレートの使用実績等を蓄積およ
び管理するためのサーバである。医療情報サーバDSで
は、それらの情報やデータを格納するためのデータベー
スを構築している。なお、医療情報サーバDSに構築さ
れるデータベースが特許請求の範囲に記載するデータベ
ースの1つに相当する。
【0053】医療会計サーバASは、患者別の健康保険
の保険点数、患者の医療費、職員の給与、院内設備のコ
スト等を蓄積および管理し、中核病院CHの会計業務を
行うためのサーバである。医療会計サーバASでは、そ
れらの情報やデータを格納するためのデータベースを構
築している。なお、医療会計サーバASに構築されるデ
ータベースが特許請求の範囲に記載するデータベースの
1つに相当する。
【0054】各医局MOのパソコンでは、院内ネットワ
ークMNを介してサーバSVからプラットフォーム2を
起動し、プラットフォーム2を動作させることができ
る。つまり、各医局MOのパソコンにおいて、プラット
フォーム2による診断や治療の支援を受けることができ
る。
【0055】サーバSVは、中核病院CHの全ての装置
やコンピュータを統括しているサーバであり、プラット
フォーム2が構築されている。プラットフォーム2は、
サービスセンタSSから導入した基本プログラムをサー
バSVにインストールすることによって構築されてい
る。基本プログラムはTCP/IP[Transmission Cont
rol Protocol / Internet Protocol]を通信プロトコル
とするWWWサーバプログラムを有しており、プラット
フォーム2(サーバSV)はインターネットINに接続
可能である。サーバSVは、医療画像サーバIS、医療
情報サーバDSおよび医療会計サーバASと連携し、電
子カルテシステムや医療会計システム等の病院内情報シ
ステムと情報をやりとりして患者データの一元管理や医
療会計の効率化を図っている。
【0056】プラットフォーム2では、医師が設定した
テンプレートや基本プログラムに予め組み込まれている
テンプレート内に記述されているマクロ定義に従って処
理手順を解釈し、実行する。つまり、プラットフォーム
2では、テンプレートのマクロ定義に従って必要な処理
モジュールを共通処理モジュールライブラリ2bから呼
び出したり、あるいは、サービスセンタSSの専用処理
モジュールライブラリ3bから取り込み、実行する(図
2参照)。
【0057】テンプレートは、例えば、VBA[Visual
Basic for Applications](R)、UNIX(R)等で
用いられるシェルスクリプトやジャバ(R)スクリプト
等のスクリプト言語を用いて記述したマクロ定義であ
り、処理モジュールを呼び出したり、実行させたりする
ための各種命令が記述されている。テンプレートとして
は、基本プログラムに含まれており、医療画像処理にお
ける基本的な処理を行うための基本テンプレートがあ
る。また、テンプレートとしては、アプリケーション開
発会社ADで開発された診断や治療の目的に応じた専用
テンプレートもある。さらに、開発効率向上のために、
ユーザである医師が、専用のグラフィカル・プログラミ
ングエディタまたは基本プログラムに含まれるテンプレ
ート作成の処理モジュールを用いてテンプレートを作成
できる。テンプレートは、医療画像データの入力処理用
のテンプレート、入力した医療画像データの初期化処理
用のテンプレート等の1つの処理を行うテンプレート、
入力処理用のテンプレートと初期化処理用のテンプレー
ト等の幾つかのテンプレートを組み合わせたテンプレー
ト、あるいは、医療画像データの入力処理から出力処理
までの全ての処理を行うテンプレートがある。例えば、
テンプレートには、スクリプト言語を用いて、医療画像
データのフィルタの処理モジュール、肺癌診断の処理モ
ジュール、乳癌診断の処理モジュールあるいは医療画像
データを2次元スライス画像や3次元画像として可視化
する処理モジュール等の処理モジュールを呼び出して実
行する順番が記述してある。
【0058】処理モジュールは、例えば、ダイナミック
ロードライブラリ、COM[Component Object Model]、
DCOM[Distributed Component Object Model]、シェ
アドライブライブラリやジャバ(R)言語で記述された
ライブラリ、CORBA[Common Object Request Broke
r Architecture]等の分散オブジェクトを用いてプログ
ラミングされる。処理モジュールには医療分野で一般に
広く使用されているDICOM形式から統一データ形式
に変換するモジュールがあり、データ変換後は、処理モ
ジュールでは、医療画像データの入出力データフォーマ
ットとして医療画像処理システム1で共通な統一データ
形式を用いる。これにより、処理モジュールは、プログ
ラムとしての独立性を確保でき、かつ、プラットフォー
ム2における任意の処理モジュールの呼び出しにも対応
できる。その結果、医療画像データに対する基本的な処
理モジュールを共通化できるとともに専用の処理モジュ
ールでもデータ変換無しで医療画像データを処理するこ
とができ、テンプレートを用いた汎用的な医療画像処理
を実現できる。また、処理モジュールには統一データ形
式からDICOM形式やその他のデータフォーマットへ
のデータ変換モジュールがあり、他の医療装置や他の医
療画像ソフトウェアとの連携も可能である。
【0059】図3を参照して、統一データ形式について
説明しておく。図3は、DICOM形式の医療画像デー
タおよび統一データ形式の医療画像データの説明図であ
る。DICOM形式の医療画像データは、医療画像の1
枚毎に、その医療画像データにヘッダを設けている。D
ICOM形式のヘッダには、撮影年月日、医療画像の情
報(解像度、画像サイズ)、患者(被検診者)の情報等
が記述してある。統一データ形式の医療画像データは、
DICOM形式の医療画像データにおける1枚毎のヘッ
ダを全て取り除き、医療画像データを連続して繋げ、1
つのヘッダを設けている。統一データ形式のヘッダに
は、医療画像データの数、撮影年月日、医療画像の情報
(解像度、画像サイズ)、患者(被検診者)の情報等が
記述してある。ちなみに、医療画像データは、放射線診
断装置、超音波診断装置、MRI装置、X線CT装置等
の装置別に医療画像データの解像度、画像サイズ等が設
定されている。
【0060】図1および図2を参照して、医療画像処理
システム1の詳細な構成を説明する。図2は、医療画像
処理システムの構成図である。医療画像処理システム1
は、前記したように、中核病院CHのサーバSVに構築
されているプラットフォーム2とサービスセンタSSの
サーバ(図示せず)の専用アプリケーション3とからな
り、必要に応じてプラットフォーム2に専用アプリケー
ション3の専用テンプレートや専用処理モジュールを取
り込んでプラグインする。
【0061】プラットフォーム2は、基本プログラムを
サーバSVにインストールして実行することによって構
築される。プラットフォーム2は、主に、基本テンプレ
ートライブラリ2a、共通処理モジュールライブラリ2
bおよび医療ソフト統合環境2cを有している。
【0062】基本テンプレートライブラリ2aは、医療
画像処理における基本処理を行うための基本テンプレー
トおよび中核病院CHで行う標準処理でテンプレートを
幾つか組み合わせて入力から出力まで行うためのテンプ
レートからなるライブラリである。基本テンプレートと
しては、データ入力初期化、フィルタ処理、表示、出
力、転送、通信、承認等を行うためのテンプレートがあ
る。中核病院CHで日常的によく行う標準処理のテンプ
レートとしては、肺癌自動診断、肝臓癌自動診断、乳癌
自動診断等を行うためのテンプレートがあり、その他
に、ユーザ(医師)がテンプレートを作成するためのテ
ンプレートや専用の診断治具や治療治具等を設計するた
めのテンプレートもある。さらに、基本テンプレートラ
イブラリ2aには、医師が作成したテンプレートやサー
ビスセンタSSから取り込んだテンプレート等も格納し
ておく場合がある。プラットフォーム2では基本テンプ
レートライブラリ2aのテンプレートを選択するための
画面をユーザに提供し、ユーザはその中から診断や治療
で使用する目的に応じてテンプレートを選択すればその
医療画像処理を行うことができる。
【0063】共通処理モジュールライブラリ2bは、医
療画像処理における共通化した処理(基本処理)を行う
ための処理モジュールからなるライブラリである。共通
化した処理を行うための処理モジュールとしては、入
力、初期化、フィルタ(前処理)、表示、出力、転送、
通信、承認を行うための処理モジュールであり、その他
に、医療画像処理における医療行為の中で健康保険に該
当する医療行為に対して自動的に保険点数を加算するた
めの処理モジュール、ユーザがテンプレートを作成する
ための処理モジュールや専用の診断治具や治療治具を設
計するための処理モジュール等もある。これらの処理モ
ジュールは、ユーザによって選択されたテンプレートの
マクロ定義に従って呼び出され、実行される。
【0064】入力処理モジュールは、診断装置DMで撮
影されたDICOM形式の医療画像データを院内ネット
ワークMNと入力装置(図示せず)を介してプラットフ
ォーム2に入力する処理等を行うためのプログラムであ
る。この入力では、診断装置DMから医療画像データを
直接入力する場合、あるいは、医療画像サーバISに一
旦格納されている医療画像データを入力する場合があ
る。ちなみに、入力処理モジュールは、DICOM形式
の医療画像データをインターネットINを介してプラッ
トフォーム2に入力する処理を行うためのプログラムを
含む場合がある。
【0065】初期化処理モジュールは、入力した医療画
像データを統一データ形式に変換する処理等を行うため
のプログラムである。
【0066】フィルタ処理モジュールは、医療画像デー
タから関心領域を抽出し易くする各種処理を行い、さら
に、関心領域(肺、肝臓等)を抽出し、必要に応じて抽
出した関心領域にエッジを際立たせる処理等を行うため
のプログラムである。関心領域を抽出し易くする各種処
理としては、階調処理、2値化処理、コントラスト処理
等がある。抽出処理としては、例えば、関心領域の標準
モデルと形状を比較することによって関心領域の認知処
理を行い、関心領域を抽出する。
【0067】表示処理モジュールは、統一データ形式の
医療画像データや各処理モジュールで処理した医療画像
データを2次元スライス画像や3次元立体画像で表示す
る処理等を行うためのプログラムである。
【0068】出力処理モジュールは、各処理モジュール
で処理した統一データ形式の医療画像データや各処理モ
ジュールによる医療情報(診断結果や解析結果等)を医
療画像サーバISや医療情報サーバDSのデータベース
に格納したり、プリンタ出力する処理等を行うためのプ
ログラムである。また、出力処理モジュールは、各処理
モジュールで処理した統一データ形式の医療画像データ
や各処理モジュールによる医療情報(診断結果や解析結
果等)を他の画像装置のデータ形式や他のコンピュータ
のソフトウエアで取り扱うデータ形式(DICON形式
等)に変換して、他の画像装置や他のコンピュータに出
力する処理等を行うためのプログラムである。
【0069】転送処理モジュールは、各処理モジュール
で処理した統一データ形式の医療画像データや各処理モ
ジュールによる医療情報(診断結果や解析結果等)を医
療画像サーバIS、医療情報サーバDSや医療会計サー
バASに転送する処理等を行うためのプログラムであ
る。
【0070】通信処理モジュールは、医療画像データ、
医療情報(診断結果や解析結果等)、テンプレート、処
理モジュール等をサービスセンタSSとの間でインター
ネットINを介して送受信する処理等を行うためのプロ
グラムである。
【0071】承認処理モジュールは、医師が下した判断
や診断結果等あるいは自動診断した診断結果等を診断カ
ルテに書き込み、正式な診断カルテとして承認する処理
等を行うためのプログラムである。
【0072】医療ソフト統合環境2cは、プラットフォ
ーム2のカーネルであり、テンプレートのマクロ定義の
解釈や実行、処理モジュールの実際の処理の実現、ユー
ザインターフェース等の機能を有する。そのために、医
療ソフト統合環境2cには、プログラミング機能、プラ
グイン管理、データ互換・変換管理、ネットワーク管理
等があり、その他に、表示機能、出力機能等もある。
【0073】専用アプリケーション3は、医療画像処理
において診断や治療で使用する目的に応じた主処理を行
うために用意されており、例えば、治療計画、PET[P
ositron Emission Tomography]診断、治療支援、各種疾
病自動診断、各種医療画像解析等を行うためのアプリケ
ーションがある。そのために、専用アプリケーション3
は、主に、専用テンプレートライブラリ3aおよび専用
処理モジュールライブラリ3bを有している。
【0074】専用テンプレートライブラリ3aは、医療
画像処理における診断や治療で使用する目的に応じた主
処理を行うための専用テンプレートからなるライブラリ
である。専用テンプレートとしては、治療計画、PET
診断、治療支援、各種疾病自動診断、各種医療画像解析
等を行うためのテンプレートがある。ちなみに、プラッ
トフォーム2では、専用テンプレートライブラリ3aの
テンプレートを選択するための画面をユーザに提供する
こともできる。
【0075】専用処理モジュールライブラリ3bは、医
療画像処理における主処理を行うための専用処理モジュ
ールからなるライブラリである。専用処理モジュールと
しては、治療計画、PET診断、治療支援、各種疾病自
動診断、各種医療画像解析等を行うための処理モジュー
ルがある。プラットフォーム2では、ユーザが選択した
基本テンプレートまたは専用テンプレートのマクロ定義
に記述されている処理モジュールが共通処理モジュール
ライブラリ2bにない場合には、専用処理モジュールラ
イブラリ3bから該当する専用処理モジュールを取り込
んでプラグインする。
【0076】図4および図5を参照して、医療画像処理
システム1における一般的なテンプレートGTの一例を
説明する。図4は、医療画像処理システムにおけるテン
プレートの構成の一例である。図5は、図4のテンプレ
ートによって医療画像処理実行時の画面構成の一例であ
る。
【0077】テンプレートGTは、基本テンプレート
(データ入力初期化、フィルタ処理、承認)や専用テン
プレート(主処理)を組み合わせたテンプレートであ
り、医療画像データに対する入力から出力の一連の処理
をマクロ定義している。ちなみに、医局MOのパソコン
(図示せず)でプラットフォーム2が使用され、このパ
ソコンのディスプレイ(図示せず)に表示された多数の
テンプレートの中(基本テンプレートライブラリ2a)
から医師によってテンプレートGTが選択されると、テ
ンプレートGTに定義された処理が開始する(図1、図
2参照)。プラットフォーム2では、主処理過程以外の
過程では共通処理モジュールライブラリ2bから処理モ
ジュールを呼び出して実行し、主処理過程では専用処理
モジュールライブラリ3bの処理モジュールをプラグイ
ンして実行する(図2参照)。
【0078】データ入力初期化過程では、診断装置DM
からDICOM形式の医療画像データをプラットフォー
ム2に取り込み、DICOM形式の医療画像データを統
一データ形式の医療画像データに変換する(図1参
照)。このデータ形式の変換以降、各処理モジュールで
は、統一データ形式の医療画像データを取り扱う。
【0079】続いて、フィルタ処理過程では、統一デー
タ形式の医療画像データに関心領域を高精度に抽出する
ための各種処理を施し、医療画像データから関心領域を
抽出する。
【0080】さらに、主処理過程では、抽出した関心領
域に対して解析や診断を行う。
【0081】最後に、承認過程では、診断結果や解析結
果を診断カルテに書き込み、正式な診断カルテとするた
めの承認を行う。
【0082】なお、各処理過程では、医師による指示あ
るいは自動的に、医療画像を医局MOのパソコンのディ
スプレイに表示することができるとともに、医療画像デ
ータや診断結果等の医療情報を医療画像サーバIS、医
療情報サーバDSあるいは医療会計サーバASのデータ
ベースに格納することができる(図1参照)。さらに、
各処理過程では、医療画像データや診断結果等を他の医
療画像装置や他のコンピュータ等にその装置やそのコン
ピュータで使用するソフトウエアのデータ形式に変換し
て出力することができる。
【0083】テンプレートGTの実行中、医局MOのパ
ソコンのディスプレイにはメイン画面GSが表示される
(図1、図5参照)。メイン画面GSには、画面右上部
(画面に向かって)に選択されているテンプレートの構
成、現在の処理の進行状況やシステムメッセージ等を表
示するテンプレートウィンドウTW、画面右下部(画面
に向かって)に各処理過程での医療画像や医療情報を表
示する医療情報ウィンドウPWおよび画面左部(画面に
向かって)に各種情報を表示する情報ウィンドウIWを
有している。医療画像としては、ユーザの指示に応じ
て、2次元スライス画像、2次元スライス画像から生成
した3次元立体画像等がある。医療情報としては、診断
結果、解析結果、保険点数等がある。各種情報として
は、テンプレートや処理モジュールの最新情報、専用テ
ンプレートや専用処理モジュールの使用料、サービスセ
ンタSSからのお知らせ等がある。ユーザは、メイン画
面GSの画面最上部のメニューバーMBにおける各メニ
ューの中からプルダウンで必要な操作を行うことができ
る。その操作としては、例えば、テンプレートの選択、
テンプレートの作成、各種パラメータの変更、処理する
医療画像データの指定等がある。
【0084】図6を参照して、医療画像処理システム1
における具体的な処理のテンプレートDTの一例および
その医療画像処理の流れを説明する。図6は、医療画像
処理システムにおけるX線CT装置による医療画像デー
タを用いた肝臓の自動診断テンプレートによる医療画像
処理の一例である。
【0085】ユーザ(医師)は、ある患者(被検診者)
に対する肝臓の診断を行うために、医局MOのパソコン
(図示せず)上にプラットフォーム2を使用し(図1参
照)、プラットフォーム2が提供するテンプレートの中
(基本テンプレートライブラリ2a)からテンプレート
DTを選択する(図2参照)。テンプレートDTは、肝
臓の自動診断テンプレートであり、X線CT装置による
医療画像データに対して入力から出力の一連の処理をマ
クロ定義している。ここでは、使用する医療画像データ
は、診断装置DM(X線CT装置)で撮影した医療画像
データ、検診センタMSのX線CT装置で撮影され、サ
ービスセンタSSを介して送信された医療画像データあ
るいは地域病院AHのX線CT装置で撮影され、サービ
スセンタSSを介して送信された医療画像データが、医
療画像サーバISのデータベースに一旦格納されたもの
である。なお、使用する医療画像データとしては、診断
装置DM(X線CT装置)で撮影した医療画像データを
診断装置DMから直接取り込む場合もある。
【0086】データ入力初期化課程では、医療画像デー
タをDICOM形式で医療画像サーバISから取り込
む。このとき、ユーザ(医師)は、医局MOのパソコン
から対象の患者(被検診者)の情報や撮影日等の情報を
プラットフォーム2に入力しておく。さらに、データ入
力初期化課程では、医療画像データをDICOM形式か
ら統一データ形式に変換する(図3参照)。さらに、デ
ータ入力初期化課程では、ユーザ(医師)の指示に応じ
て医療画像データを加工し、2次元スライス画像の表示
や2次元スライス画像から形成した3次元の再構成画像
の表示を行う。また、データ入力初期化課程では、統一
データ形式に変換した医療画像データ、あるいは、2次
元スライス画像データや3次元再構成画像データ等を医
療画像サーバISのデータベースに格納する。
【0087】フィルタ処理過程では、肝臓を抽出するた
めに必要な階調処理、コントラスト処理、2値化処理等
を行う。そして、フィルタ処理過程では、内蔵から肝臓
のみを抽出し、抽出した肝臓を際立たせるためにエッジ
処理を行う。さらに、フィルタ処理課程では、ユーザ
(医師)の指示に応じて抽出した肝臓の医療画像データ
を加工し、肝臓の2次元スライス画像の表示や肝臓の3
次元の再構成画像の表示を行う。また、フィルタ処理課
程では、肝臓の2次元スライス画像データや3次元再構
成画像データ等を医療画像サーバISのデータベースに
格納するとともに、使用したフィルタの種類、階調処
理、コントラスト処理、2値化処理やエッジ処理等のパ
ラメータを医療情報サーバDSのデータベースに格納す
る。
【0088】主処理過程では、抽出した肝臓の病巣(癌
細胞)の有無を検出し、病巣が有る場合には抽出する。
続いて、主処理過程では、その病巣に対して各種解析処
理を行う。解析処理としては、例えば、病巣の大きさの
測定、該当する患者の過去の病巣のデータに基づいて大
きさの比較、円形度、孤立性、模様パターン等の特徴量
を基準にした自動判定等がある。そして、主処理過程で
は、これらの解析結果に基づいて診断を下す。ちなみ
に、解析結果に基づいて、医師が診断を下す場合もあ
る。さらに、主処理課程では、ユーザ(医師)の指示に
応じて抽出した肝臓の医療画像データを加工し、病巣の
2次元スライス画像の表示や病巣の3次元の再構成画像
の表示を行うとともに、解析結果や診断結果の表示を行
う。また、主処理課程では、病巣の2次元スライス画像
データや3次元再構成画像データ等を医療画像サーバI
Sのデータベースに格納するとともに、使用した主処理
の種類、解析結果、診断結果等を医療情報サーバDSの
データベースに格納する。
【0089】承認過程では、解析結果や診断結果に基づ
いて診断カルテを作成し、その診断カルテを医師が承認
したことを示す認証を付与する。また、承認過程では、
解析過程や診断過程に基づいて健康保険の医療行為に該
当する医療行為の有無を判断し、該当する医療行為が有
る場合にその医療行為に対して保険点数を計算し、その
情報を医療会計サーバASに送信する。さらに、承認課
程では、診断カルテや診断レポート等を医療情報サーバ
DSのデータベースに格納する。
【0090】このように、医師は、肝臓の自動診断のテ
ンプレートDTを選択するだけで、各処理過程でプログ
ラム(処理モジュール)を選択して実行させたり、それ
らの各プログラムの使用方法を理解したり、あるいはプ
ログラムの組み合せを考えたりする等の余計な労力を使
わなくてよい。前記のように、各処理過程において、処
理結果、医療画像データ、使用した処理モジュールやテ
ンプレートの情報を保存しておくことにより、同様のプ
ラットフォームを有する他の医師や高度医療センタHT
等の他の病院等が診断プロセスを追跡することができる
とともに、診断方法や医療画像の最適な処理や見方等の
知識ベースとして利用することができる。また、保険点
数を自動加算し、医療会計システムと連動することによ
り、医療会計の効率化を図ることができる。
【0091】さらに、テンプレートの組み合せやテンプ
レートのマクロ定義が自由自在なので、アプリケーショ
ン開発会社ADで新たな処理モジュールを開発したり、
医師が新たにテンプレートを作成したりして、それぞれ
の使用目的に応じて様々な医療画像処理が可能となる。
【0092】図1乃至図3を参照して、医療画像処理シ
ステム1の運用の一例を図7のフローに沿って説明す
る。ここでは、サービスセンタSSを中心として、中核
病院CH、患者PT、アプリケーション開発会社AD、
医療メーカMM間のデータ、お金、アプリケーション等
のやりとりについて説明する。図7は、医療画像処理シ
ステムを利用したビジネスの一例を示すフロー図であ
る。
【0093】中核病院CHでは、医療画像処理の効率化
を図るために、サービスセンタSSにプラットフォーム
2の導入を依頼する(S1)。
【0094】サービスセンタSSでは、中核病院CHに
プラットフォーム2を導入する(S2)。この際、サー
ビスセンタSSでは、中核病院CHのサーバSVに基本
プログラムをインストールし、サーバSVにおけるプラ
ットフォーム2の動作確認や医局MO,・・・の各パソ
コンにおけるプラットフォーム2の動作確認を行った
り、プラットフォーム2と各サーバAS,DS,ISと
の連動確認を行ったり、プラットフォーム2とサービス
センタSSのサーバとの通信確認を行ったりする。
【0095】導入後、中核病院CHでは、サービスセン
タSSに初期導入料を支払う(S3)。
【0096】アプリケーション開発会社ADでは、専用
アプリケーションを開発してそのロイヤリティを得るた
めに、サービスセンタSSとの間でアプリケーション開
発契約を締結する(S4)。この契約では、サービスセ
ンタSSに支払う登録料、登録したアプリケーションの
ロイヤリティ等を設定しておく。ロイヤリティの設定
は、そのアプリケーションの提供方法(販売、レンタ
ル、リース等)に応じて設定される。
【0097】契約を締結すると、サービスセンタSSで
は、アプリケーション開発会社ADに、プラットフォー
ムの環境およびテンプレートや処理モジュールを開発す
るための環境を公開するとともにプラットフォームも導
入する(S5)。
【0098】そして、アプリケーション開発会社ADで
は、公開された開発環境に基づいて、専用アプリケーシ
ョンとして専用処理モジュールや専用テンプレートを開
発する(S6)。この開発では、医師の要望やサービス
センタSSの要望等に応じてアプリケーションを開発す
る。
【0099】専用アプリケーションを開発すると、アプ
リケーション開発会社ADでは、専用アプリケーション
を病院等で使用してもらうために、サービスセンタSS
のサーバに登録し(S7)、その登録料をサービスセン
タSSに支払う(S8)。
【0100】医療メーカMMでは、病院等で必要となる
専用の診断治具や治療治具の仲介を受けるために、サー
ビスセンタSSとの間で治具仲介契約を締結する(S
9)。この契約では、サービスセンタSSに支払う仲介
料等を設定しておく。
【0101】契約を締結すると、サービスセンタSSで
は、治具の設計画像データや要求仕様等を送信するため
に、医療メーカMMにプラットフォームを導入する(S
10)。
【0102】中核病院CHでは、患者PTが来診すると
(S11)、担当の医師による診察を行う(S12)。
【0103】この診察において、医師は、初診の患者P
Tの場合には診断装置DMの医療画像による診断が必要
と判断したとき、あるいは、通院中の患者PTの場合に
は以前から診断装置DMの医療画像を元に診断を行って
いたときには、患者PTに対して放射線診断装置等の診
断装置DMにより診断に必要な部位を撮影するととも
に、プラットフォーム2を使用し、その診断の目的に応
じたテンプレートを選択する(S13)。
【0104】テンプレートを選択すると、プラットフォ
ーム2では、テンプレートのマクロ定義に従って、共通
処理モジュールライブラリ2bから共通の処理モジュー
ルを呼び出すとともに、必要に応じてサービスセンタS
Sのサーバ(図示せず)の専用処理モジュールライブラ
リ3bから専用のアプリケーションとして専用処理モジ
ュールを取り込んでプラグインする(図2参照)(S1
4)。そして、プラットフォーム2では、テンプレート
のマクロ定義に従って処理モジュールを実行し、診断装
置DMあるいは医療画像サーバISからの診断に必要な
医療画像データ(DICOM形式)の取り込み、データ
変換、関心領域の抽出、関心領域に対する解析や自動診
断、承認、各種処理結果の表示、各種データの保存等を
行う(S15)。診断については、自動診断ではなく、
関心領域の病巣の医療画像や解析結果等に基づいて医師
が診断を下す場合もある(S15)。
【0105】診断の結果、治療に専用治具が必要な場
合、医師は、プラットフォーム2を利用して専用治具の
製造をサービスセンタSSに依頼する(S16)。この
際、医師は、専用治具を設計あるいは専用治具の要求仕
様を設定するテンプレートを選択し、プラットフォーム
2上で専用治具の設計あるいは要求仕様を設定する。そ
して、プラットフォーム2では、その設計画像データあ
るいは要求仕様を添付した依頼書をサービスセンタSS
のサーバ(図示せず)に送信する。
【0106】依頼書を受信すると、サービスセンタSS
では、その専用治具の製造に適した医療メーカMMを選
定し、その医療メーカMMのパソコン(プラットフォー
ム)に依頼書(設計画像データあるいは要求仕様)を送
信する(S17)。
【0107】依頼書を受信すると、医療メーカMMで
は、設計画像データあるいは要求仕様に基づいて、専用
治具を製造し(S18)、その専用治具を中核病院CH
に納入する(S19)。
【0108】専用治具を受け取ると、中核病院CHで
は、その専用治具を使って患者PTに治療を行う(S2
0)。
【0109】治療後、患者PTは、医療画像診断や専用
治具等の代金が加味された治療費を支払う(S21)。
【0110】一方、サービスセンタSSでは、仲介料を
加味した専用治具の代金を請求する(S22)。
【0111】この請求に応じて、中核病院CHでは、専
用治具の代金をサービスセンタSSに支払う(S2
3)。
【0112】サービスセンタSSでは、専用治具の代金
を受け取ると、仲介料を差し引いて、専用治具の製造代
金を医療メーカMMに支払う(S24)。
【0113】また、サービスセンタSSでは、一ヶ月毎
に、中核病院CHで使用した専用アプリケーション(専
用処理モジュールや専用テンプレート)の使用料を算出
し、その使用料を請求する(S25)。この使用料の算
出では、販売の場合にはその販売料、レンタルの場合に
はレンタル料、あるいはリースの場合にはリース料等と
提供方法に応じて料金を算出する。
【0114】この請求に応じて、中核病院CHでは、専
用アプリケーション(専用処理モジュールや専用テンプ
レート)の使用料をサービスセンタSSに支払う(S2
6)。
【0115】そして、サービスセンタSSでは、一ヶ月
毎に、専用アプリケーションの使用状況に応じてアプリ
ケーション開発会社ADへのロイヤリティをアプリケー
ション開発契約に基づいて算出し、そのロイヤリティを
支払う(S27)。
【0116】この医療画像処理システム1によれば、医
療画像を取り扱うのに最低限必要な共通化された基本プ
ログラム(プラットフォーム2)を導入すれば、ユーザ
(医師等)は診断や治療での使用目的に応じたテンプレ
ートを選択するだけで、面倒な作業無しに目的に応じた
処理モジュールを呼び出して解析や診断を行える。ま
た、プラットフォーム2では、医療画像データを統一デ
ータ形式で取り扱っているので、関心領域(臓器等)や
症例に係わらず基本的な処理モジュール(入力、初期
化、フィルタ、表示等)を共通化でき、必要に応じて、
関心領域や症例毎に応じた専用の診断や解析のアプリケ
ーションをプラグインすることができる。そのため、中
核病院CHでは、関心領域や症例に応じて基本的な処理
モジュールを導入する必要がないし、また、関心領域や
症例毎に応じた専用の診断や解析のアプリケーションを
全て導入する必要はなく、そのアプリケーションの使用
実績に応じてその費用を負担すればよいので、医療画像
処理に対するコスト負担が大幅に軽減される。
【0117】また、中核病院CHの異なる医局MO,・
・・間でプラットフォーム2を共有し、さらに、同様の
プラットフォームを他の医療機関MS,AH,HTにも
導入することにより、他の医局MOの医師や他の医療機
関MS,AH,HT等との間で医療画像データ(統一デ
ータ形式)の互換性がとれ、ある医師が行った診断過程
を別の医師が同じ医療画像あるいは診断結果や解析結果
に基づいて把握でき、診断に対するセカンドオピニオン
を受け易くなる。さらに、同様のプラットフォームを遠
隔地の病院や個人病院にも導入することにより、インタ
ーネットIN等を介して最新の診断や治療のアプリケー
ションを使用できたり、同じ医療画像あるいは診断結果
や解析結果に基づいて専門医の診断を容易に受けること
ができるので、医療の均質化や高度化を医療現場の末端
までもたらすことができる。
【0118】また、アプリケーション開発会社ADで
は、共通化した基本的な処理(入力、初期化、フィル
タ、表示等)部分のプログラムの開発の必要がなく、プ
ラットフォームにプラグインするための統一データ形式
でのみプログラムを開発すればよいので、開発のコスト
を低減できる。さらに、アプリケーション開発会社AD
では、開発したアプリケーションをサービスセンタSS
に登録しておけば、サービスセンタSSでそのアプリケ
ーションの販売等を行うので、営業コストを削減でき
る。また、アプリケーション開発会社ADでは、実際に
使用した医療現場のニーズをインターネットINで取り
込むことにより、アプリケーションの開発や改良を迅速
に行える。
【0119】また、医療メーカMMでは、同様のプラッ
トフォームを導入することにより、統一データ形式で製
造する治具の設計画像データをインターネットINを介
して受信でき、治具製造に迅速に対応できる。また、医
療メーカMMでは、サービスセンタSSと仲介契約を結
ぶことにより、営業コストを削減できる。
【0120】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、前記の実施の形態に限定されることな
く、様々な形態で実施される。例えば、本実施の形態で
は医療画像データを取り扱うシステムに適用したが、ア
ニメの画像データ、CADの画像データ、CGの画像デ
ータ等の他の画像データを取り扱うシステムに適用して
もよい。また、本実施の形態ではシステムに入力する医
療画像のデータ形式をDICOMとしたが、他のデータ
形式の医療画像を取り込む構成としてもよい。また、本
実施の形態では医療画像処理システムを院内ネットワー
クやインターネットを介して構築する構成としたが、医
療画像処理システムを単一のパソコン等に構築する構成
としてもよい。また、本実施の形態ではネットワークと
してインターネットを利用したが、専用回線によるネッ
トワーク等の他のネットワークで構成してもよい。ま
た、本実施の形態ではプラットフォームをサーバにのみ
構築する構成としたが、医局のパソコン等に個別に構築
する構成としてもよい。
【0121】また、本実施の形態では専用のテンプレー
トや専用の処理モジュールを必要に応じてサービスセン
タから取り込む構成としたが、プラットフォームを構築
しているサーバやパソコン等にインストールしておく構
成でもよいし、あるいは、使用頻度の高い専用のテンプ
レートや専用の処理モジュールをプラットフォーム(基
本プログラム)に予めカスタメイドしておいてもよい。
また、本実施の形態では専用テンプレートや専用処理モ
ジュールをサービスセンタに登録してサービスセンタか
ら提供する構成としたが、専用テンプレートや専用処理
モジュールを開発したアプリケーション開発会社から直
接提供するようにしてもよい。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、目的や入力する画像デ
ータのデータ形式に係わらず、画像処理の中の基本的の
処理を共通化でき、目的に応じた専用の処理も効率的に
実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る医療画像処理システムを含
む全体構成図である。
【図2】本実施の形態に係る医療画像処理システムの構
成図である。
【図3】DICOM形式の医療画像データおよび統一デ
ータ形式の医療画像データの説明図である。
【図4】本実施の形態に係る医療画像処理システムにお
けるテンプレートの構成の一例である。
【図5】図4のテンプレートによって医療画像処理実行
時の画面構成の一例である。
【図6】本実施の形態に係る医療画像処理システムにお
けるX線CT装置による医療画像データを用いた肝臓の
自動診断テンプレートによる医療画像処理の一例であ
る。
【図7】本実施の形態に係る医療画像処理システムを利
用したビジネスの一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1・・・医療画像処理システム(画像処理システム) 2・・・プラットフォーム 2a・・・基本テンプレートライブラリ 2b・・・共通処理モジュールライブラリ 3・・・専用アプリケーション 3a・・・専用テンプレートライブラリ 3b・・・専用処理モジュールライブラリ AS・・・医療会計サーバ(ローカルコンピュータ) CH・・・中核病院 DM・・・診断装置(医療装置) DS・・・医療情報サーバ(ローカルコンピュータ) IN・・・インターネット(ネットワーク) IS・・・医療画像サーバ(ローカルコンピュータ) SS・・・サービスセンタ SV・・・サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 竜弥 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 小橋 啓司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 岡崎 隆司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 梅垣 菊男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 柴田 圭一郎 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 藤▲高▼ 伸一郎 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 5B050 AA02 BA03 BA10 CA08 DA02 EA02 EA06 EA14 FA02 FA19 GA08

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のデータ形式の画像データを入力
    し、任意の目的に応じて、入力した画像データに各種処
    理を施す画像処理システムであって、 画像データに対する処理の手順を記述したテンプレート
    と、 画像データに対して処理を施すための処理モジュール
    と、 を備え、 前記テンプレートに記述した手順に従って、前記処理モ
    ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
    することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 任意のデータ形式の画像データを入力
    し、任意の目的に応じて、入力した画像データに各種処
    理を施す画像処理システムであって、 画像データに対する基本処理の手順を記述した基本のテ
    ンプレートおよび画像データに対して基本処理を施すた
    めの基本の処理モジュールを有するプラットフォーム
    と、 前記目的に応じた画像データに対する専用処理の手順を
    記述した専用のテンプレートと、 前記目的に応じて画像データに対して専用処理を施すた
    めの専用の処理モジュールと、 を備え、 前記プラットフォームでは、前記目的に応じて前記専用
    のテンプレートまたは/および前記専用の処理モジュー
    ルを取り込み、前記基本のテンプレートまたは/および
    前記専用のテンプレートに記述した手順に従って、前記
    基本の処理モジュールまたは/および前記専用の処理モ
    ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
    することを特徴とする画像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記プラットフォームでは、前記専用の
    テンプレートまたは/および前記専用の処理モジュール
    をネットワークを介して取り込むことを特徴とする請求
    項2に記載する画像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記テンプレートを組み合わせて前記目
    的に応じた画像データに対する全ての処理の手順を構成
    し、前記組み合わせたテンプレートを1つのテンプレー
    トとして取り扱うこと特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載する画像処理システム。
  5. 【請求項5】 前記テンプレートを、ユーザに対して選
    択可能に提供し、 前記ユーザによって選択されたテンプレートに従って処
    理を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載する画像処理システム。
  6. 【請求項6】 前記テンプレートは、手順を示すマクロ
    定義であり、入力、初期化、前処理、主処理、出力、転
    送および通信のうちの少なくとも1つまたは複数を組み
    合わせた処理のテンプレートであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載する画像処理
    システム。
  7. 【請求項7】 前記処理モジュールは、各種処理を実現
    するためのプログラムであり、処理する画像データが統
    一データ形式であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれか1項に記載する画像処理システム。
  8. 【請求項8】 前記処理モジュールで処理された統一デ
    ータ形式の画像データは、ローカルコンピュータまたは
    /およびネットワークに接続されたコンピュータとの間
    で送受信されることを特徴とする請求項7に記載する画
    像処理システム。
  9. 【請求項9】 前記画像処理システムにおける各処理結
    果を、出力先に適合するデータ形式で出力することを特
    徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載す
    る画像処理システム。
  10. 【請求項10】 前記画像処理システムにおける各処理
    結果、テンプレートの情報および処理モジュールの情報
    の少なくとも1つを格納するデータベースを備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記
    載する画像処理システム。
  11. 【請求項11】 任意のデータ形式の医療画像データを
    入力し、診断または/および治療で使用する目的に応じ
    て、入力した医療画像データに各種処理を施し、診断ま
    たは/および治療を支援する医療画像処理システムであ
    って、 医療画像データに対する処理の手順を記述したテンプレ
    ートと、 医療画像データに対して処理を施すための処理モジュー
    ルと、 を備え、 前記テンプレートに記述した手順に従って、前記処理モ
    ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
    することを特徴とする医療画像処理システム。
  12. 【請求項12】 任意のデータ形式の医療画像データを
    入力し、診断または/および治療で使用する目的に応じ
    て、入力した医療画像データに各種処理を施し、診断ま
    たは/および治療を支援する医療画像処理システムであ
    って、 医療画像データに対する基本処理の手順を記述した基本
    のテンプレートおよび医療画像データに対して基本処理
    を施すための基本の処理モジュールを有するプラットフ
    ォームと、 前記目的に応じた医療画像データに対する専用処理の手
    順を記述した専用のテンプレートと、 前記目的に応じて医療画像データに対して専用処理を施
    すための専用の処理モジュールと、 を備え、 前記プラットフォームでは、前記目的に応じて前記専用
    のテンプレートまたは/および前記専用の処理モジュー
    ルを取り込み、前記基本のテンプレートまたは/および
    前記専用のテンプレートに記述した手順に従って、前記
    基本の処理モジュールまたは/および前記専用の処理モ
    ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
    することを特徴とする医療画像処理システム。
  13. 【請求項13】 前記プラットフォームでは、前記専用
    のテンプレートまたは/および前記専用の処理モジュー
    ルをネットワークを介して取り込むことを特徴とする請
    求項12に記載する医療画像処理システム。
  14. 【請求項14】 前記テンプレートを組み合わせて前記
    目的に応じた医療画像データに対する全ての処理の手順
    を構成し、前記組み合わせたテンプレートを1つのテン
    プレートとして取り扱うこと特徴とする請求項11乃至
    請求項13のいずれか1項に記載する医療画像処理シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記テンプレートを、ユーザに対して
    選択可能に提供し、 前記ユーザによって選択されたテンプレートに従って処
    理を施すことを特徴とする請求項11乃至請求項14の
    いずれか1項に記載する医療画像処理システム。
  16. 【請求項16】 前記テンプレートは、手順を示すマク
    ロ定義であり、入力、初期化、前処理、主処理、出力、
    転送および通信のうちの少なくとも1つまたは複数を組
    み合わせた処理のテンプレートであり、 前記入力のテンプレートは、少なくとも各種医療装置か
    ら出力する医療画像データを入力するためのマクロ定義
    からなり、少なくとも入力処理の処理モジュールを呼び
    出して実行させる、 前記初期化のテンプレートは、少なくとも任意のデータ
    形式の医療画像データを統一データ形式の医療画像デー
    タに変換するためのマクロ定義からなり、少なくともテ
    ータ変換処理の処理モジュールを呼び出して実行させ
    る、 前記前処理のテンプレートは、少なくとも前記診断また
    は/および治療の目的に応じた関心領域を抽出するため
    のマクロ定義からなり、少なくとも関心領域抽出処理の
    処理モジュールを呼び出して実行させる、 前記主処理のテンプレートは、少なくとも前記診断また
    は/および治療の目的に応じて関心領域の診断または/
    および治療を支援するためのマクロ定義からなり、診断
    または/および治療を支援するための処理モジュールを
    呼び出して実行させる、 前記出力のテンプレートは、各処理モジュールでの処理
    結果を出力するためのマクロ定義からなり、データ格納
    処理、表示処理およびデータ出力処理のうちの少なくと
    も1つの処理モジュールを呼び出して実行させる、 前記転送のテンプレートは、各処理モジュールでの処理
    結果、医療情報、テンプレートおよび処理モジュールの
    うちの少なくとも1つを転送するためのマクロ定義から
    なり、転送処理の処理モジュールを呼び出して実行させ
    る、 前記通信のテンプレートは、各処理モジュールでの処理
    結果、医療情報、テンプレートおよび処理モジュールの
    うちの少なくとも1つをネットワーク間で通信するため
    のマクロ定義からなり、通信処理の処理モジュールを呼
    び出して実行させること、 を特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか1項
    に記載する医療画像処理システム。
  17. 【請求項17】 前記処理モジュールは、各種処理を実
    現するためのプログラムであり、処理する医療画像デー
    タが統一データ形式であることを特徴とする請求項11
    乃至請求項16のいずれか1項に記載する医療画像処理
    システム。
  18. 【請求項18】 前記処理モジュールで処理された統一
    データ形式の医療画像データは、ローカルコンピュータ
    または/およびネットワークに接続されたコンピュータ
    との間で送受信されることを特徴とする請求項17に記
    載する医療画像処理システム。
  19. 【請求項19】 前記医療画像処理システムにおける各
    処理結果を、出力先に適合するデータ形式で出力するこ
    とを特徴とする請求項11乃至請求項18のいずれか1
    項に記載する医療画像処理システム。
  20. 【請求項20】 前記医療画像処理システムにおける各
    処理結果、医療情報、テンプレートの情報および処理モ
    ジュールの情報の少なくとも1つを格納するデータベー
    スを備えることを特徴とする請求項11乃至請求項19
    のいずれか1項に記載する医療画像処理システム。
  21. 【請求項21】 前記テンプレートに従って実行する各
    種処理の中で健康保険で指定されている医療行為に該当
    する処理の場合、この処理の医療行為に対して保険点数
    を自動的に加算することを特徴とする請求項11乃至請
    求項20のいずれか1項に記載する医療画像処理システ
    ム。
  22. 【請求項22】 任意のデータ形式の医療画像データを
    入力し、診断または/および治療で使用する目的に応じ
    て、入力した医療画像データに各種処理を施し、診断ま
    たは/および治療を支援する医療画像処理システムであ
    って、 前記医療画像処理システムは、 医療画像データに対する処理の手順を示すマクロ定義か
    らなるテンプレートと、 統一データ形式の医療画像データに対して処理を施すた
    めの処理モジュールと、 を備え、 前記テンプレートの手順に従って、前記処理モジュール
    を呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行するシス
    テムであり、 前記テンプレートおよび/または前記処理モジュールを
    販売するサービス、前記テンプレートおよび/または前
    記処理モジュールを貸与するサービス、前記テンプレー
    トおよび/または前記処理モジュールの開発ラインセン
    スを供与するサービス、開発した前記テンプレートおよ
    び/または前記処理モジュールの販売を代行するサービ
    ス、前記医療画像処理システムで取り扱う医療画像デー
    タを仲介するサービス、あるいは、前記医療画像処理シ
    ステムで取り扱う医療画像データを利用して診断を代行
    するサービスを提供し、 提供するサービスに応じて課金することを特徴とする医
    療画像処理システム。
  23. 【請求項23】 任意のデータ形式の医療画像データを
    入力し、診断または/および治療で使用する目的に応じ
    て、入力した医療画像データに各種処理を施し、診断ま
    たは/および治療を支援する医療画像処理システムであ
    って、 前記医療画像処理システムは、 医療画像データに対する基本処理の手順を示すマクロ定
    義からなる基本のテンプレートおよび統一データ形式の
    医療画像データに対して基本処理を施すための基本の処
    理モジュールを有するプラットフォームと、 前記目的に応じた医療画像データに対する専用処理の手
    順を示すマクロ定義からなる専用のテンプレートと、 前記目的に応じて統一データ形式の医療画像データに対
    して専用処理を施すための専用の処理モジュールと、 を備え、 前記プラットフォームでは、前記目的に応じて前記専用
    のテンプレートまたは/および前記専用の処理モジュー
    ルを取り込み、前記基本のテンプレートまたは/および
    前記専用のテンプレートに記述した手順に従って、前記
    基本の処理モジュールまたは/および前記専用の処理モ
    ジュールを呼び出し、呼び出した処理モジュールを実行
    するシステムであり、 前記プラットフォーム、前記専用のテンプレートおよび
    /または前記専用の処理モジュールを販売するサービ
    ス、前記プラットフォーム、前記専用のテンプレートお
    よび/または前記専用の処理モジュールを貸与するサー
    ビス、前記プラットフォーム、前記専用のテンプレート
    および/または前記専用の処理モジュールの開発ライン
    センスの供与するサービス、開発した前記プラットフォ
    ーム、前記専用のテンプレートおよび/または前記専用
    の処理モジュールの販売を代行するサービス、前記医療
    画像処理システムで取り扱う医療画像データを仲介する
    サービス、あるいは、前記医療画像処理システムで取り
    扱う医療画像データを利用して診断を代行するサービス
    を提供し、 提供するサービスに応じて課金することを特徴とする医
    療画像処理システム。
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