JP2003270753A - Silver halide photographic sensitive material - Google Patents

Silver halide photographic sensitive material

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JP2003270753A
JP2003270753A JP2002074257A JP2002074257A JP2003270753A JP 2003270753 A JP2003270753 A JP 2003270753A JP 2002074257 A JP2002074257 A JP 2002074257A JP 2002074257 A JP2002074257 A JP 2002074257A JP 2003270753 A JP2003270753 A JP 2003270753A
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silver
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silver halide
emulsion
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JP2002074257A
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Masako Murofushi
雅子 室伏
Hideo Kouchi
秀雄 古内
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a silver halide photographic sensitive material having enhanced sensitivity. <P>SOLUTION: The silver halide photographic sensitive material contains at least two compounds represented by formula (I) in which the structure of D<SB>1</SB>, D<SB>2</SB>or La is different from each other. In the formula, D<SB>1</SB>and D<SB>2</SB>are each a dye chromophore; La is a linking group; q and r are each an integer of 1-100; M is a counter ion equilibrated with an electric charge; and m is a number required to neutralize electric charges in each molecule. <P>COPYRIGHT: (C)2003,JPO

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は分光増感されたハロ
ゲン化銀写真乳剤およびそれを用いた写真感光材料に属
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、ハロゲン化銀写真感光材料の
高感度化のために多大な努力がなされてきた。ハロゲン
化銀写真乳剤においては、ハロゲン化銀粒子表面に吸着
した増感色素が感材に入射した光を吸収し、その光エネ
ルギーをハロゲン化銀粒子に伝達することによって感光
性が得られる。したがって、ハロゲン化銀の分光増感に
おいては、ハロゲン化銀粒子単位粒子表面積あたりの光
吸収率を増加させることによってハロゲン化銀へ伝達さ
れる光エネルギ−を増大させることが出来、分光感度の
高感度化が達成されると考えられる。ハロゲン化銀粒子
表面の光吸収率を向上させるためには、単位粒子表面積
あたりの分光増感色素の吸着量を増加させればよい。し
かし、ハロゲン化銀粒子表面への増感色素の吸着量には
限界があり、単層飽和吸着(すなわち1層吸着)より多
くの色素発色団を吸着させるのは困難である。従って、
分光増感領域における個々のハロゲン化銀粒子の入射光
量子の吸収率は未だ低いのが現状である。 【0003】これらの点を解決する方法として提案され
たものを以下に述べる。ピー・ビー・ギルマン・ジュニ
アー(P.B.Gilman,Jr.)らは、フォトグ
ラフィック・サイエンス・アンド・エンジンニアリング
(Photographic Science and
Engineering)第20巻3号、第97頁
(1976年)において、1層目にカチオン色素を吸着
させ、さらに2層目にアニオン色素を静電力を用いて吸
着させたと述べている。ジー・ビー・バード(G.B.
Bird)らは米国特許3,622,316号におい
て、複数の色素をハロゲン化銀に多層吸着させ、フェル
スター(Forster)型励起エネルギ−移動の寄与
によって増感させたと述べている。 【0004】杉本らは、特開昭63ー138、341
号、及び同64ー84、244号において、発光性色素
からのエネルギ−移動による分光増感を行った。アール
・スタイガー(R.Steiger)らは、フォトグラ
フィック・サイエンス・アンド・エンジンニアリング
(Photographic Science and
Engineering)第27巻2号、第59頁
(1983年)において、ゼラチン置換シアニン色素か
らの、エネルギ−移動による分光増感を試みたと述べて
いる。池川らは、特開昭61ー251842号におい
て、シクロデキストリン置換色素からのエネルギ−移動
による分光増感を行った。また、リチャード・パートン
らは、欧州特許0985964A1、欧州特許0985
965A1、欧州特許0985966A1、欧州特許0
985965A1において、カチオン性の色素とアニオ
ン性の色素の組み合わせによって多層吸着せしめ、二層
目色素から一層目色素へのエネルギー移動による高感化
を試みたと述べている。 【0005】しかし、これらの方法では、実際にはハロ
ゲン化銀粒子表面上に増感色素が多層吸着する程度は不
十分で、感度の向上効果も極めて小さかった。 【0006】山下らは特開平10-239789において、芳香
族基を有するカチオン色素とアニオン色素による多層吸
着を実現して、高感化させた。 【0007】2つの別々に共役しておらず、共有結合で
連結された発色団をもつ、いわゆる連結色素は、ハロゲ
ン化銀に吸着していない色素部分と吸着した色素部分と
を共有結合によって接近させることができるので、効率
よく光吸収エネルギーをハロゲン化銀へ伝達して高感化
させるのに、また2層目色素の安定性を高めるのに有望
な方法である。 【0008】連結色素については、例えば米国特許2,
393,351号、同2,425,772号、同2,5
18,732号、同2,521,944号、同2,59
2,196号、欧州特許565,083号などに記載さ
れている。しかし、これらは光吸収率向上を狙ったもの
ではなかった。積極的に光吸収率向上を狙ったものとし
て、ジー・ビー・バード(G.B.Bird)、エー・
エル・ボロアー(A.L.Borror)らは米国特許
3,622,317号及び同3,976,493号にお
いて、複数のシアニン発色団を有する連結型増感色素分
子を吸着させて光吸収率を増やし、エネルギ−移動の寄
与によって増感を図った。鵜飼、岡崎、杉本は特開昭6
4ー91134号において、少なくとも2個のスルホ基
及び/又はカルボキシル基を含む実質的に非吸着性のシ
アニン、メロシアニン、およびヘミシアニン色素のうち
少なくとも1つを、ハロゲン化銀に吸着されうる分光増
感色素に結合させることを提案した。 【0009】また、エル・シー・ビシュワカルマ(L.
C.Vishwakarma)は特開平6ー57235
号において、2つの色素の脱水縮合反応によって、連結
色素を合成する方法を示した。さらに、特開平6ー27
578号において、モノメチンシアニンとペンタメチン
オキソノールの連結色素が赤感性を有することを示した
が、この場合オキソノールの発光とシアニンの吸収の重
なりがなく、色素間でのフェルスター型の励起エネルギ
−移動による分光増感はおこらず、連結されたオキソノ
ールの集光作用による高感度化は望めない。 【0010】また、エム・アール・ロバーツ(M.R.
Roberts)らは、米国特許4,950,587号
において、シアニン色素ポリマーになる分光増感を提案
した。 【0011】また、アール・エル・パートン(R.L.
Parton)らは欧州特許887,770A1号にお
いてメロシアニン色素をシアニン色素に異種原子を含む
連結基で連結させた化合物による高感化を報告したが、
光吸収向上の効果は十分ではなかった。 【0012】これらの方法では、ハロゲン化銀に吸着し
ていない色素部分から吸着した色素部分へ効率よく光吸
収エネルギーを伝達することができず、十分な高感化も
できていないのが現状である。私たちは、鋭意研究を重
ねた結果、構造の異なる2種の色素をハロゲン化銀に吸
着させることによって高感化できることを見出した。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、構造の異な
る2種の色素をハロゲン化銀に吸着させることによっ
て、高感化されたハロゲン化銀写真乳剤を含むハロゲン
化銀写真感光材料を提供することである。 【0014】 【課題を解決するための手段】(1) 下記一般式(I)
で表される化合物において、D1、D2、またはLaの構造の
異なる化合物を少なくとも2種含むことを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I) 【0015】 【化2】 【0016】式中、D1およびD2は色素発色団を表す。La
は連結基を表す。q、rは各々1から100までの整数
を表す。Mは電荷均衡対イオンを表し、mは分子の電荷を
中和するのに必要な数を表す。 (2) (1)に記載の一般式(I)で表される化合物に
おいて、Laの構造の異なる化合物を少なくとも2種含む
ことを特徴とする(1)に記載のハロゲン化銀写真感光
材料。 (3) (1)に記載の一般式(I)で表される化合物に
おいて、Laの長さの異なる化合物を少なくとも2種含む
ことを特徴とする(1)に記載のハロゲン化銀写真感光
材料。 (4) (1)に記載の一般式(I)で表される化合物に
おいて、Laの長さの差が3Å以上異なる化合物を少なく
とも2種含むことを特徴とする(1)に記載のハロゲン
化銀写真感光材料。 (5) (1)に記載の一般式(I)で表される化合物に
おいて、D2の構造の異なる化合物を少なくとも2種含む
ことを特徴とする(1)、(2)、(3)または(4)
記載のハロゲン化銀感光材料。 (6) (1)に記載の一般式(I)で表される化合物に
おいて、D2の異なる化合物を少なくとも2種含むことを
特徴とする(1),(2)、(3)、(4)または
(5)記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (7) ハロゲン化銀粒子表面上に(1)記載の化合物
の色素発色団が多層吸着していることを特徴とする
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、または
(6)のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (8) 分光吸収極大波長が500nm未満で光吸収強度が5
0以上、または分光吸収極大波長が500nm以上で光吸収強
度が70以上のハロゲン化銀粒子を含有することを特徴と
する(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、または(7)のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料。 【0017】(9) (1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、または(8)に記載
のハロゲン化銀写真感光材料において、ハロゲン化銀粒
子の1層目の色素発色団による分光吸収率の最大値をA1
max、2層目以降の色素発色団による分光吸収率の最大
値をA2max、ハロゲン化銀粒子の1層目の色素発色団に
よる分光感度の最大値をS1max、2層目以降の色素発色
団による分光感度の最大値をS2max としたとき、A1max
及びA2maxまたはS1maxおよびS2maxが400から500n
m、または500から600nm、または600から70
0nm、または700から1000nmの範囲にあることを
特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、または(8)のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料。 (10) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)または(9)に記載のハロゲン
化銀写真感光材料において、分光吸収率の最大値をAma
x、分光感度の最大値をS maxで表す時、AmaxまたはSmax
の50%の分光吸収率を示す最も長波長が460nmから
510nm、または560nmから610nm、または640
nmから730nmの範囲にあることを特徴とする(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
(8)または(9)のいずれかに記載のハロゲン化銀写
真感光材料。 (11) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)または(10)に記載
のハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀粒子におい
て、二層目以降の色素発色団の励起エネルギーが一層目
の色素発色団へ、効率10%以上でエネルギー移動するこ
とを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)または(1
0)のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (12) (2)記載の一般式(I)で表される化合物
において、D1がJ会合体を形成するような化合物であ
ることを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)ま
たは(11)のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光
材料。 【0018】(13) (2)記載の一般式(I)で表
される化合物において、構造の異なるD1どうしが混合
J会合体を形成するような化合物を含むことを特徴とす
る(12)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (14) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)または(13)に記載のハロゲン化銀写
真感光材料において、該感光材料中のハロゲン化銀写真
乳剤が、アスペクト比2以上の平板状粒子の表面積が乳
剤中の全ハロゲン化銀粒子の表面積の50%以上を占め
るような乳剤であることを特徴とする(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)、(10)、(11)、(12)または(13)
のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (15) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)、(13)、または(14)に記載のハ
ロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料中のハロ
ゲン化銀写真乳剤が、セレン増感されていることを特徴
とする(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)、(13)または(14)のいずれかに
記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (16) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)、(13)、(14)または(15)に
記載のハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀粒子
が、増感色素以外のハロゲン化銀吸着性化合物を有する
ことを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
(11)、(12)、(13)、(14)または(1
5)のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (17) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)または(13)に記載のハロゲン化銀写
真感光材料において、該感光材料中のハロゲン化銀写真
乳剤が、アスペクト比2以上の平板状粒子の表面積が乳
剤中の全ハロゲン化銀粒子の表面積の50%以上を占め
るような乳剤であることを特徴とする(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)、(10)、(11)、(12)または(13)
のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、発明について詳細に説明す
る。本発明は、構造の異なる2種以上の色素を吸着させ
た高感化のハロゲン化銀写真感光材料に関するものであ
る。 【0020】本発明においては、2つ以上の色素発色団
を有する化合物(以後、連結色素と称する)を用いる。
次に、本発明で用いる2つ以上の色素発色団を含む化合
物について説明する。該化合物は増感色素として好まし
く用いることができる。これらの色素発色団として好ま
しくは、後述するD1、D2と同様なものが挙げられる。
また、これらの色素発色団は同一であっても、異なって
いても良いが、好ましくは異なっている場合である。該
化合物に含まれる色素発色団の数は2つ以上であればい
かなる数でも良いが、好ましくは2〜10000、さら
に好ましくは2〜1000、さらに好ましくは2〜10
0、さらに好ましくは2〜10、さらに好ましくは2〜
5、さらに好ましくは2,3、最も好ましくは2であ
る。該化合物において、2つ以上の色素発色団は、共有
結合、又は配位結合で連結されているが、好ましくは共
有結合で連結されている場合である。また、該化合物に
おいて、共有結合、又は配位結合は予め形成されていて
も、ハロゲン化銀感光材料を作成する過程(例えばハロ
ゲン化銀乳剤中)で形成されていても良い。後者の方法
については、例えば、特開2000-81678に記載の方法など
を利用することができる。好ましくは結合が予め形成さ
れている場合である。 【0021】好ましい連結色素としては、前記一般式
(I)で表される化合物である。 【0022】まず、本発明に用いられる基などについ
て、詳細に説明する。 【0023】本発明において、特定の部分を「基」と称
した場合には、当該部分はそれ自体が置換されていなく
ても、一種以上の(可能な最多数までの)置換基で置換
されていても良いことを意味する。例えば、「アルキル
基」とは置換または無置換のアルキル基を意味する。ま
た、本発明における化合物に使用できる置換基は、置換
の有無にかかわらず、どのような置換基でも良い。 【0024】このような置換基をWとすると、Wで示さ
れる置換基としては、いかなるものでも良く、特に制限
は無いが、例えば、ハロゲン原子、アルキル基[(シク
ロアルキル基、ビシクロアルキル基、トリシクロアルキ
ル基を含む)、また、アルケニル基(シクロアルケニル
基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、も
含むこととする。]、アリール基、複素環基(ヘテロ環
基と言っても良い)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキ
シ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基
(アニリノ基を含む)、アンモニオ基、アシルアミノ
基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルア
ミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、ア
ルキル及びアリールスルフィニル基、アルキル及びアリ
ールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリ
ール及びヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホ
スフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルア
ミノ基、ホスホノ基、シリル基、ヒドラジノ基、ウレイ
ド基、ボロン酸基(-B(OH)2)、ホスファト基(-OPO(O
H)2)、スルファト基(-OSO3H)、その他の公知の置換
基、が例として挙げられる。 【0025】更に詳しくは、Wは、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、
アルキル基[〔直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換
のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましく
は炭素数1から30のアルキル基、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オ
クチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエ
チル、2―エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ま
しくは、炭素数3から30の置換または無置換のシクロ
アルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチ
ル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアル
キル基(好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは
無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から3
0のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一
価の基である。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタ
ン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−
イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含す
るものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基
(例えばアルキルチオ基のアルキル基)はこのような概
念のアルキル基を表すが、さらにアルケニル基、アルキ
ニル基も含むこととする。]、アルケニル基[直鎖、分
岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。
それらは、アルケニル基(好ましくは炭素数2から30
の置換または無置換のアルケニル基、例えば、ビニル、
アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアル
ケニル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしく
は無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から
30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価
の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル、
2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル
基(置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、好ま
しくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシ
クロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロ
アルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。
例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1
−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4
−イル)を包含するものである。]、アルキニル基(好
ましくは、炭素数2から30の置換または無置換のアル
キニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメチ
ルシリルエチニル基)]、アリール基(好ましくは炭素
数6から30の置換もしくは無置換のアリール基、例え
ばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニ
ル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、複素環基
(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳
香族もしくは非芳香族の複素環化合物から一個の水素原
子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素
数3から30の5もしくは6員の芳香族の複素環基であ
る。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジ
ニル、2−ベンゾチアゾリル、なお、1−メチル−2−
ピリジニオ、1−メチル−2−キノリニオのようなカチ
オン性の複素環基でも良い。)、シアノ基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ま
しくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアル
コキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキ
シ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシ
エトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6
から30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例
えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブ
チルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデ
カノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好まし
くは、炭素数3から20のシリルオキシ基、例えば、ト
リメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2から3
0の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、1−フェ
ニルテトラゾールー5−オキシ、2−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオ
キシ基、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアル
キルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換もし
くは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、ホ
ルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ス
テアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフ
ェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好
ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカ
ルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバ
モイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、
モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチ
ルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモ
イルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好まし
くは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキ
シカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキ
シ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニ
ルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリール
オキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から
30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル
オキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−
メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサ
デシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、アミノ基
(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換もし
くは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置
換もしくは無置換のアニリノ基、例えば、アミノ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−アニ
リノ、ジフェニルアミノ)、アンモニオ基(好ましくは
アンモニオ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換
のアルキル、アリール、ヘテロ環が置換したアンモニオ
基、例えば、トリメチルアンモニオ、トリエチルアンモ
ニオ、ジフェニルメチルアンモニオ)、アシルアミノ基
(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の
置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭
素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボ
ニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミ
ノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイル
アミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニ
ルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好
ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のア
ミノカルボニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、
N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジ
エチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニル
アミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは
炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカル
ボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、
エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルア
ミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−
メチルーメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシ
カルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の
置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ
基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p-クロロフ
ェノキシカルボニルアミノ、m-n−オクチルオキシフェ
ノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基
(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換
のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルア
ミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−
n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキル及び
アリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1から
30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミ
ノ、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリール
スルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニルアミノ、
ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、
2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p
−メチルフェニルスルホニルアミノ)、メルカプト基、
アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1から30の置換
もしくは無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、
エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基
(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換の
アリールチオ、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェ
ニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ
基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換の
ヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、
1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファ
モイル基(好ましくは炭素数0から30の置換もしくは
無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルフ
ァモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルフ
ァモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセ
チルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、
N−(N‘−フェニルカルバモイル)スルファモイ
ル)、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基
(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換の
アルキルスルフィニル基、6から30の置換または無置
換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィ
ニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p
−メチルフェニルスルフィニル)、アルキル及びアリー
ルスルホニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換
または無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置
換または無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基(好ま
しくはホルミル基、炭素数2から30の置換または無置
換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換も
しくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から3
0の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結
合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、
ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベン
ゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、
2―ピリジルカルボニル、2―フリルカルボニル)、ア
リールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から
30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル
基、例えば、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノ
キシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p
−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカル
ボニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしく
は無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、カルバモイ
ル基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無
置換のカルバモイル、例えば、カルバモイル、N−メチ
ルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,
N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスル
ホニル)カルバモイル)、アリール及びヘテロ環アゾ基
(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換の
アリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置
換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロ
ロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジ
アゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、N
−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基
(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換
のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェ
ニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホス
フィニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もし
くは無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル、
ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニ
ル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2か
ら30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ基、
例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチル
オキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基
(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換
のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィ
ニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、ホ
スフォ基、シリル基(好ましくは、炭素数3から30の
置換もしくは無置換のシリル基、例えば、トリメチルシ
リル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシ
リル)、ヒドラジノ基(好ましくは炭素数0から30の
置換もしくは無置換のヒドラジノ基、例えば、トリメチ
ルヒドラジノ)、ウレイド基(好ましくは炭素数0から
30の置換もしくは無置換のウレイド基、例えばN,N
−ジメチルウレイド)、を表す。 【0026】また、2つのWが共同して環(芳香族、又
は非芳香族の炭化水素環、又は複素環。これらは、さら
に組み合わされて多環縮合環を形成することができる。
例えばベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フ
ェナントレン環、フルオレン環、トリフェニレン環、ナ
フタセン環、ビフェニル環、ピロール環、フラン環、チ
オフェン環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾ
ール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリ
ダジン環、インドリジン環、インドール環、ベンゾフラ
ン環、ベンゾチオフェン環、イソベンゾフラン環、キノ
リジン環、キノリン環、フタラジン環、ナフチリジン
環、キノキサリン環、キノキサゾリン環、イソキノリン
環、カルバゾール環、フェナントリジン環、アクリジン
環、フェナントロリン環、チアントレン環、クロメン
環、キサンテン環、フェノキサチイン環、フェノチアジ
ン環、フェナジン環、が挙げられる。)を形成すること
もできる。 【0027】上記の置換基Wの中で、水素原子を有する
ものは、これを取り去り更に上記の基で置換されていて
も良い。そのような置換基の例としては、−CONHS
2−基(スルホニルカルバモイル基、カルボニルスル
ファモイル基)、−CONHCO−基(カルボニルカル
バモイル基)、−SO2NHSO2−基(スルフォニルス
ルファモイル基)、が挙げられる。より具体的には、ア
ルキルカルボニルアミノスルホニル基(例えば、アセチ
ルアミノスルホニル)、アリールカルボニルアミノスル
ホニル基(例えば、ベンゾイルアミノスルホニル基)、
アルキルスルホニルアミノカルボニル基(例えば、メチ
ルスルホニルアミノカルボニル)、アリールスルホニル
アミノカルボニル基(例えば、p−メチルフェニルスル
ホニルアミノカルボニル)が挙げられる。 【0028】次に、色素発色団、D1、D2、及びLaに
ついて述べる。 色素発色団、D1、及びD2で表される
色素発色団としてはいかなるものでも良いが、例えば、
シアニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、メロ
シアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニ
ン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色
素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色
素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクア
リウム色素、クロコニウム色素、アザメチン色素、クマ
リン色素、アリーリデン色素、アントラキノン色素、ト
リフェニルメタン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、ス
ピロ化合物、メタロセン色素、フルオレノン色素、フル
ギド色素、ペリレン色素、フェナジン色素、フェノチア
ジン色素、キノン色素、インジゴ色素、ジフェニルメタ
ン色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン
色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノ
フタロン色素、フェノキサジン色素、フタロペリレン色
素、ポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシア
ニン色素、金属錯体色素が挙げられる。 【0029】好ましくは、シアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、メロシアニン色素、3核メロシ
アニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色
素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロ
シアニン色素、アロポーラー色素、オキソノール色素、
ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウ
ム色素、アザメチン色素などのメチン色素発色団が挙げ
られる。さらに好ましくはシアニン色素、メロシアニン
色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、
オキソノール色素、ロダシアニン色素であり、さらに好
ましくはシアニン色素、メロシアニン色素、オキソノー
ル色素であり、特に好ましくはシアニン色素、メロシア
ニン色素であり、最も好ましくは一方がシアニン色素で
あり、もう一方がメロシアニン色素である。 【0030】これらの色素の詳細については、エフ・エ
ム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリック・コ
ンパウンズーシアニンダイズ・アンド・リレィティド・
コンパウンズ(Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes a
nd Related Compounds)」、ジョン・ウィリー・アンド
・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨーク、ロン
ドン、1964年刊、デー・エム・スターマー(D.M.Stu
rmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズースペシ
ャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミス
トリー(Heterocyclic Compounds-Special topics in he
terocyclic chemistry)」、第18章、第14節、第4
82から515頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ
(John Wiley & Sons) 社−ニューヨーク、ロンドン、1
977年刊、「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン
・コンパウンズ(Rodd's Chemistry of Carbon Compound
s)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977刊、第15章、第3
69から422頁、エルセビア・サイエンス・パブリッ
ク・カンパニー・インク(Elsevier Science Publishing
Company Inc.)社刊、ニューヨーク、などに記載されて
いる。好ましい色素の一般式としては、米国特許第5,
994,051号第32〜36頁記載の一般式、および
米国特許5,747,236号第30〜34頁記載の一
般式が挙げられる。また、好ましいシアニン色素、メロ
シアニン色素、ロダシアニン色素の一般式は、米国特許
第5,340,694号第21〜22欄の(XI)、(XI
I)、(XIII) に示されているもの(ただし、n12、n15、
n17、n18の数は限定せず、0以上の整数(好ましくは4
以下))が挙げられる。 【0031】本発明における、複数の色素発色団を有す
る化合物としては、共有結合で複数の色素発色団が連結
された化合物であれば、いかなるものでも良いが好まし
くは一般式(I)で表される化合物である。 【0032】本発明の一般式(I)のD1とD2は同一であ
っても良いが、好ましくは異なる場合である。D1とD2
は異なる場合の方が、以下に示すように多層吸着するた
めに好ましい。 【0033】本発明において、一般式(I)で表される
連結色素がハロゲン化銀粒子に吸着した場合には、D1
はハロゲン化銀に吸着し、D2はハロゲン化銀に直接吸
着していない発色団であることが好ましい。 【0034】すなわち、D2のハロゲン化銀粒子への吸
着力はD1よりも弱い方が好ましい。さらに、ハロゲン
化銀粒子への吸着力の序列は、D1>La>D2となって
いる場合が最も好ましい。 【0035】上記のように、D1はハロゲン化銀粒子へ
の吸着性を持つ増感色素部分であることが好ましいが、
物理吸着、または化学吸着いずれによって吸着させても
構わない。 【0036】D2はハロゲン化銀粒子への吸着性が弱
く、また発光性色素の場合が好ましい。発光性色素の種
類としては色素レーザー用に使用される色素の骨格構造
を持つものが好ましい。これらはたとえば、前田三男、
レーザー研究、第8巻、694頁、803頁、958頁
(1980年)及び第9巻、85頁(1981年)、及
びF. Sehaefer著、「Dye Lasers」、Springer(197
3年)の中に整理されている。 【0037】さらに、D1のハロゲン化銀写真感光材料
中における吸収極大波長がD2の吸収極大波長よりも長
波長であることが好ましい。さらに、D2の発光がD1
吸収と重なることが好ましい。また、D1はJ-会合体を
形成した方が好ましい。さらに、一般式(I)で表され
る連結色素が所望の波長範囲に吸収および分光感度を有
するためには、D2もJ会合体を形成していることが好
ましい。 【0038】D1とD2の還元電位、及び酸化電位はいか
なるものでも良いが、D1の還元電位がD2の還元電位の
値から0.2Vを引いた値よりも、貴であることが好ま
しい。 【0039】Laは連結基(好ましくは2価の連結基)
を表す。なお、これらの連結基は、単結合も含むことと
する。これらの連結基として好ましくは単結合、又は炭
素原子、窒素原子、硫黄原子、酸素原子のうち、少なく
とも1種を含む原子又は原子団からなる。好ましくはア
ルキレン基(例えばメチレン、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン)、アリーレン基
(例えばフェニレン、ナフチレン)、アルケニレン基
(例えば、エテニレン、プロペニレン)、アルキニレン
基(例えば、エチニレン、プロピニレン)、アミド基、
エステル基、スルホアミド基、スルホン酸エステル基、
ウレイド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオエー
テル基、エーテル基、カルボニル基、−N(Va)−(Va
は水素原子、又は一価の置換基を表す。一価の置換基と
しては後述のWが挙げられる。)、複素環2価基(例え
ば、6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
イル基、ピリミジン−2,4−ジイル基、キノキサリン
−2,3−ジイル基)を1つまたはそれ以上組み合わせ
て構成される炭素数0以上100以下、好ましくは炭素
数1以上20以下の連結基を表す。 【0040】上記の連結基は、更に前述のWで表される
置換基を有しても良い。また、これらの連結基は環(芳
香族、又は非芳香族の炭化水素環、又は複素環)を含有
しても良い。 【0041】更に好ましくは炭素数1以上10以下のア
ルキレン基(例えばメチレン、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン)、炭素数6以上
10以下のアリーレン基(例えばフェニレン、ナフチレ
ン)、炭素数2以上10以下のアルケニレン基(例え
ば)例えば、エテニレン、プロペニレン)、炭素数2以
上10以下のアルキニレン基(例えば、エチニレン、プ
ロピニレン)、エーテル基、アミド基、エステル基、ス
ルホアミド基、スルホン酸エステル基を1つ又はそれ以
上組み合わせて構成される炭素数1以上10以下の2価
の連結基である。これらは、前述のWで置換されていて
も良い。 【0042】本発明において、Laの長さとは、D1とD2
を連結する原子について、その原子―原子間の結合距離
の和で表すものとする。この時、D1およびD2の結合原
子とLaの結合原子間の距離も含める。ここで、Laを構成
する原子のうち、原子―原子間の結合距離の和の計算に
用いる原子をAnで表す。nは1からmの整数である。A 1
はD1に結合している原子であり、AmはD2に結合してい
る原子である。2≦n≦m-1のAnはすべて、An-1とAn +1
結合している。Anは、計算に用いない原子とはいくつ結
合してもいい。また、Anは環の一部でも良い。ここで、
Anの選び方として2種以上考えられる時は、原子―原子
間の結合距離の和の計算した時に、その値が最小になる
ように選ばなくてはいけない。結合距離の値としては、
日本化学会編、平成3年丸善発行「改訂3版化学便覧基
礎編II」717頁、表15.12に掲載されている値を用いる。
例えば、C-C結合、C-N結合、C-0結合はそれぞれ、1.541
Å、1.48Å、1.43Åを用いる。 【0043】本発明では、一般式(I)で表されるLaの
構造の異なった化合物を少なくとも2種含むことが好ま
しく、更に好ましくはLaの長さが異なった化合物を少な
くとも2種以上含むことである。 【0044】含有している、2種以上の一般式(I)で
表される化合物の中で最も短いLaの長さを、ra、最も
長いLaの長さをrbで表す。 【0045】1.5Å<rb―ra<100Åであること
が好ましく、更に好ましくは、3Å<rb―ra<50
Å、更に好ましくは、5Å<rb―ra<50Å、特に好
ましくは、7Å<rb―ra<20Å、である。 【0046】この時、2Å<ra<50Åであることが
好ましく、更に好ましくは、4Å<ra<30Åであ
り、特に好ましくは、6Å<ra<20Åである。 【0047】また、3Å<rb<100Åであることが
好ましく、更に好ましくは、10Å<ra<60Åであ
り、特に好ましくは、15Å<ra<30Åである。 【0048】含有している、2種以上の一般式(I)で
表される化合物の中で最も短いLaを持つ連結色素のD1
D2をそれぞれ、D1aとD2a、最も長いLaを持つ連結色素の
D1とD2をそれぞれ、D1bとD2bで表す。D2aのハロゲン化
銀写真感光材料中における吸収極大波長がD2bの吸収極
大波長よりも長波長であることが好ましい。さらにD1a
のハロゲン化銀写真感光材料中における吸収極大波長が
D2aの吸収極大波長よりも長波長であることが好まし
い。 【0049】Laはスルーボンド(through −bond)相
互作用によりエネルギー移動または電子移動を行っても
良い連結基である。スルーボンド相互作用にはトンネル
相互作用、超交換(super-exchange)相互作用などがあ
るが、中でも超交換相互作用に基づくスルーボンド相互
作用が好ましい。スルーボンド相互作用及び超交換相互
作用は、シャマイ・スペイサー(Shammai Speiser)
著、ケミカル・レビュー(Chem. Rev.)第96巻、第1960
−1963頁、1996年で定義されている相互作用である。こ
のような相互作用によりエネルギー移動または電子移動
する連結基としては、シャマイ・スペイサー(Shammai
Speiser)著、ケミカル・レビュー(Chem.Rev.)第96
巻、第1967−1969頁、1996年に記載のものが好ましい。 【0050】q、及びrは1から100までの整数を表
す。好ましくは1から5の整数であり、さらに好ましく
は1から2の整数であり、特に好ましくは1である。
q、及びrが2以上の場合は含まれる複数のLa、及び
2はそれぞれ相異なる連結基及び色素発色団であって
も良い。Laは、D1およびD2のどの部位で結合しても
よいが、メチン鎖部分でないことが好ましい。 【0051】なお、一般式(I)は、色素発色団が互い
にどのような連結様式をとって連結されることも可能で
あることを表している。 【0052】一般式(I)の色素は、全体で−1以下の電
荷を持つ場合が好ましく、さらに好ましくは−1の電荷
を持つ場合である。 【0053】さらに好ましくは、一般式(I)において、
1及びD2がそれぞれ独立に下記一般式(II)、(II
I)、(IV) 、又は(V)で表されるメチン色素である時で
ある。 一般式(II) 【0054】 【化3】 【0055】式(II)中、L11、L12、L13、L14、L
15、L16、及びL17はそれぞれメチン基を表す。p11
及びp12は0または1を表す。n11は0、1、2、3ま
たは4を表す。Z11及びZ12は含窒素複素環を形成する
ために必要な原子群を表す。ただし、これらに環が縮環
していても良い。M11は電荷均衡対イオンを表し、m 11
は分子の電荷を中和するのに必要な0以上の数を表す。
11及びR12はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリー
ル基、又は複素環基を表す。 一般式(III) 【0056】 【化4】 【0057】式(III)中、L18、L19、L20、及びL21
はそれぞれメチン基を表す。p13は0又は1を表す。q
11は0又は1を表す。n12は0、1、2、3又は4を表
す。Z13は含窒素複素環を形成するために必要な原子群
を表す。Z14とZ14’は(N−R14)q11と一緒になっ
て複素環、又は非環式の酸性末端基を形成するために必
要な原子群を表す。ただし、Z13、及びZ14とZ14’に
環が縮環していても良い。M12は電荷均衡対イオンを表
し、m12は分子の電荷を中和するのに必要な0以上の数
を表す。R13、及びR14はそれぞれ水素原子、アルキル
基、アリール基、又は複素環基を表す。 一般式(IV) 【0058】 【化5】 【0059】式(IV) 中、L22、L23、L24、L25、L
26、L27、L28、L29及びL30はそれぞれメチン基を表
す。p14及びp15はそれぞれ0又は1を表す。q12は0
又は1を表す。n13及びn14は0、1、2、3又は4を
表す。Z15、及びZ17はそれぞれ含窒素複素環を形成す
るために必要な原子群を表す。Z16とZ16’は(N−R
16)q12と一緒になって複素環を形成するために必要な
原子群を表す。ただし、Z15、Z16とZ16’、及びZ17
に環が縮環していても良い。M13は電荷均衡対イオンを
表し、m13は分子の電荷を中和するのに必要な0以上の
数を表す。R15、R16、及びR17はそれぞれ水素原子、
アルキル基、アリール基、又は複素環基を表す。 一般式(V) 【0060】 【化6】 【0061】式(V)中、L31、L32、及びL33はそれぞ
れメチン基を表す。q13及びq14はそれぞれ0又は1を
表す。n15は0、1、2、3又は4を表す。Z18
18’は(N−R18)q13と一緒になって、及び,Z19
とZ19’は(N−R19)q14と一緒になって,複素環、
又は非環式の酸性末端基を形成するために必要な原子群
を表す。ただし、Z18とZ18’、及びZ19とZ19’に環
が縮環していても良い。M 14は電荷均衡対イオンを表
し、m14は分子の電荷を中和するのに必要な0以上の数
を表す。R18、及びR19はそれぞれ水素原子、アルキル
基、アリール基、又は複素環基を表す。 【0062】一般式(I)のD1として好ましくは、上記の
一般式(II) 、(III)、(IV)で表さるメチン色素の場合
であり、さらに好ましくは一般式(II)で表されるメチ
ン色素の場合である。一般式(I)のD2として好ましく
は、上記の一般式(II) 、(III) 、(V)で表されるメチ
ン色素の場合であり、さらに好ましくは一般式(II) 、
(III) で表されるメチン色素の場合であり、特に好まし
くは一般式(II)で表されるメチン色素の場合である。 【0063】以下、一般式(I)、(II)、(III)、(I
V) 及び(V)で表されるメチン化合物について詳細に述
べる。 【0064】一般式(II)、(III)、(IV) 及び(V)
中、Z11、Z12、Z13、Z15、及びZ17は含窒素複素
環、好ましくは5又は6員の含窒素複素環を形成するの
に必要な原子群を表す。ただし、これらに環が縮環して
いても良い。環としては、芳香族環、又は非芳香族環い
ずれでも良い。好ましくは芳香族環であり、例えばベン
ゼン環、ナフタレン環などの炭化水素芳香族環や、ピラ
ジン環、チオフェン環などの複素芳香族環が挙げられ
る。 【0065】含窒素複素環としてはチアゾリン核、チア
ゾール核、ベンゾチアゾール核、オキサゾリン核、オキ
サゾール核、ベンゾオキサゾール核、セレナゾリン核、
セレナゾール核、ベンゾセレナゾール核、テルラゾリン
核、テルラゾール核、ベンゾテルラゾール核、3,3−
ジアルキルインドレニン核(例えば3,3−ジメチルイ
ンドレニン)、イミダゾリン核、イミダゾール核、ベン
ゾイミダゾール核、2−ピリジン核、4−ピリジン核、
2−キノリン核、4−キノリン核、1−イソキノリン
核、3−イソキノリン核、イミダゾ〔4,5−b〕キノ
キザリン核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、
テトラゾール核、ピリミジン核などを挙げることができ
るが、好ましくはベンゾチアゾール核、ベンゾオキサゾ
ール核、3,3−ジアルキルインドレニン核(例えば
3,3−ジメチルインドレニン)、ベンゾイミダゾール
核、2−ピリジン核、4−ピリジン核、2−キノリン
核、4−キノリン核、1−イソキノリン核、3−イソキ
ノリン核であり、さらに好ましくはベンゾチアゾール
核、ベンゾオキサゾール核、3,3−ジアルキルインド
レニン核(例えば3,3−ジメチルインドレニン)、ベ
ンゾイミダゾール核であり、特に好ましくはベンゾオキ
サゾール核、ベンゾチアゾール核、ベンゾイミダゾール
核であり、最も好ましくはベンゾオキサゾール核、また
はベンゾチアゾール核である。 【0066】これらには、前述のWで表される置換基、
及び環が置換していても縮合していても良い。好ましい
ものは、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、芳香環縮合、スルホ基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシル基である。 【0067】Z11、Z12、Z13、Z15、及びZ17によっ
て形成される複素環の具体例としては、米国特許第5,
340,694号第23〜24欄のZ11、Z12、Z13
14、及びZ16の例として挙げられているものと同様な
ものが挙げられる。 【0068】一般式(II)、(III)、または(IV) で表
されるメチン色素が、一般式(I)中のD1で表される発
色団を表すとき、Z11、Z12、Z13、Z15、及びZ17
の置換基Wとして、さらに好ましくはハロゲン原子、芳
香族基、芳香環縮合である。 【0069】一般式(II)、(III)、または(IV)で表
されるメチン色素が、一般式(I)中のD2で表される発
色団を表すとき、Z11、Z12、Z13、Z15、及びZ17
の置換基Wとして、さらに好ましくは酸基である。 【0070】ここで、酸基について説明する。酸基と
は、解離性プロトンを有する基である。具体的には、例
えばスルホ基、カルボキシル基、スルファト基、−CO
NHSO2−基(スルホニルカルバモイル基、カルボニ
ルスルファモイル基)、−CONHCO−基(カルボニ
ルカルバモイル基)、−SO2NHSO2−基(スルフォ
ニルスルファモイル基)、スルホンアミド基、スルファ
モイル基、ホスファト基、ホスホノ基、ボロン酸基、フ
ェノール性水酸基、など、これらのpkaと周りのpH
によっては、プロトンが解離する基が挙げられる。例え
ばpH5〜11の間で90%以上解離することが可能なプロトン
解離性酸性基が好ましい。 【0071】さらに好ましくはスルホ基、カルボキシル
基、−CONHSO2−基、−CONHCO−基、−S
2NHSO2−基であり、特に好ましくは、スルホ基、
カルボキシル基であり、最も好ましくはスルホ基であ
る。 【0072】Z14とZ14’と(N−R14)q11、Z18
18’と(N−R18)q13、及びZ 19とZ19’と(N−
19)q14はそれぞれ一緒になって、複素環、又は非環
式の酸性末端基を形成するために必要な原子群を表す。
複素環(好ましくは5又は6員の複素環)としてはいか
なるものでも良いが、酸性核が好ましい。次に、酸性核
及び非環式の酸性末端基について説明する。酸性核及び
非環式の酸性末端基は、いかなる一般のメロシアニン色
素の酸性核及び非環式の酸性末端基の形をとることもで
きる。好ましい形においてZ14、Z18、Z19はチオカル
ボニル基、カルボニル基、エステル基、アシル基、カル
バモイル基、シアノ基、スルホニル基であり、さらに好
ましくはチオカルボニル基、カルボニル基である。
14’、Z18’、Z19’は酸性核及び非環式の酸性末端
基を形成するために必要な残りの原子群を表す。非環式
の酸性末端基を形成する場合は、好ましくはチオカルボ
ニル基、カルボニル基、エステル基、アシル基、カルバ
モイル基、シアノ基、スルホニル基などである。 【0073】q11、q13、及びq14は0又は1である
が、好ましくは1である。 【0074】ここでいう酸性核及び非環式の酸性末端基
は、例えばジェイムス(James)編「ザ・セオリー
・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス」(The
Theory of the Photograph
ic Process)第4版、マクミラン出版社、1
977年、197〜200頁に記載されている。ここで
は、非環式の酸性末端基とは、酸性すなわち電子受容性
の末端基のうち、環を形成しないものを意味することと
する。酸性核及び非環式の酸性末端基は、具体的には、
米国特許第3、567、719号、第3、575、86
9号、第3、804、634号、第3、837、862
号、第4、002、480号、第4、925、777
号、特開平3ー167546号、米国特許第5,99
4,051号、米国特許5,747,236号などに記
載されているものが挙げられる。 【0075】酸性核は、炭素、窒素、及び/又はカルコ
ゲン(典型的には酸素、硫黄、セレン、及びテルル)原
子からなる複素環(好ましくは5員又は6員の含窒素複
素環)を形成するとき好ましく、さらに好ましくは炭
素、窒素、及び/又はカルコゲン(典型的には酸素、硫
黄、セレン、及びテルル)原子からなる5員又は6員の
含窒素複素環を形成するときである。具体的には、例え
ば次の核が挙げられる。 【0076】2ーピラゾリンー5ーオン、ピラゾリジン
ー3、5ージオン、イミダゾリンー5ーオン、ヒダント
イン、2または4ーチオヒダントイン、2ーイミノオキ
サゾリジンー4ーオン、2ーオキサゾリンー5ーオン、
2―チオオキサゾリジンー2、5―ジオン、2ーチオオ
キサゾリンー2、4ージオン、イソオキサゾリンー5ー
オン、2ーチアゾリンー4ーオン、チアゾリジンー4ー
オン、チアゾリジンー2、4ージオン、ローダニン、チ
アゾリジンー2、4ージチオン、イソローダニン、イン
ダンー1、3ージオン、チオフェンー3ーオン、チオフ
ェンー3ーオンー1、1ージオキシド、インドリンー2
ーオン、インドリンー3ーオン、2ーオキソインダゾリ
ニウム、3ーオキソインダゾリニウム、5、7ージオキ
ソー6、7ージヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン、シ
クロヘキサンー1、3ージオン、3、4ージヒドロイソ
キノリンー4ーオン、1、3ージオキサンー4、6ージ
オン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸、クロ
マンー2、4ージオン、インダゾリンー2ーオン、ピリ
ド[1,2−a]ピリミジンー1、3ージオン、ピラゾ
ロ[1,5−b]キナゾロン、ピラゾロ[1,5−a]
ベンゾイミダゾール、ピラゾロピリドン、1、2、3、
4ーテトラヒドロキノリンー2、4ージオン、3ーオキ
ソー2、3ージヒドロベンゾ[d]チオフェンー1、1
ージオキサイド、3ージシアノメチンー2、3ージヒド
ロベンゾ[d]チオフェンー1、1ージオキサイドの
核。 【0077】さらに、これらの核を形成しているカルボ
ニル基もしくはチオカルボニル基を、酸性核の活性メチ
レン位で置換したエキソメチレン構造を有する核、及
び、非環式の酸性末端基の原料となるケトメチレンやシ
アノメチレンなどの構造を有する活性メチレン化合物の
活性メチレン位で置換したエキソメチレン構造を有する
核。 【0078】これらの酸性核、及び非環式の酸性末端基
には、前述の置換基Wで示した置換基又は環が、置換し
ていても、縮環していても良い。 【0079】Z14とZ14’と(N−R14)q11、Z18
18’と(N−R18)q13、及びZ 19とZ19’と(N−
19)q14として好ましくは、ヒダントイン、2または
4ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、
2ーチオオキサゾリンー2、4ージオン、チアゾリジン
ー2、4ージオン、ローダニン、チアゾリジンー2、4
ージチオン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸
であり、さらに好ましくは、ヒダントイン、2または4
ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、ロ
ーダニン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸で
ある。 【0080】一般式(III)、または(V)で表されるメチ
ン色素が、一般式(I)中のD1で表される発色団を表す
場合は、特に好ましくは2または4ーチオヒダントイ
ン、2ーオキサゾリンー5ーオン、ローダニンである。 【0081】一般式(III)、または(V)で表されるメチ
ン色素が、一般式(I)中のD2で表される発色団を表す
場合は、特に好ましくはバルビツール酸である。 【0082】Z16とZ16’と(N−R16)q12によって
形成される複素環としては、前述のZ14とZ14’と(N
−R14)q11、Z18とZ18’と(N−R18)q13、及び
19とZ19’と(N−R19)q14の複素環の説明で述べ
たものと同じものが挙げられる。好ましくは前述のZ14
とZ14’と(N−R14)q11、Z18とZ18’と(N−R
18)q13、及びZ19とZ19’と(N−R19)q14の複素
環の説明で述べた酸性核からオキソ基、又はチオキソ基
を除いたものである。 【0083】さらに好ましくは、前述のZ14とZ14’と
(N−R14)q11、Z18とZ18’と(N−R18)q13
及びZ19とZ19’と(N−R19)q14の具体的として挙
げた酸性核からオキソ基、又はチオキソ基を除いたもの
であり、 【0084】さらに好ましくはヒダントイン、2または
4ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、
2ーチオオキサゾリンー2、4ージオン、チアゾリジン
ー2、4ージオン、ローダニン、チアゾリジンー2、4
ージチオン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸
からオキソ基、又はチオキソ基を除いたものであり、特
に好ましくは、ヒダントイン、2または4ーチオヒダン
トイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、ローダニン、バ
ルビツール酸、2ーチオバルビツール酸からオキソ基、
又はチオキソ基を除いたものであり、最も好ましくは2
または4ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ー
オン、ローダニンからオキソ基、又はチオキソ基を除い
たものである。 【0085】q12は0又は1であるが、好ましくは1で
ある。 【0086】R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、及びR19はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アリール基、及び複素環基であり、好ましくはアルキル
基、アリール基、及び複素環基である。R11、R12、R
13、R14、R15、R16、R17、R18、及びR19として表
されるアルキル基、アリール基、及び複素環基として、
具体的には、例えば、炭素原子1から18、好ましくは
1から7、特に好ましくは1から4の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、
オクタデシル)、炭素原子1から18、好ましくは1か
ら7、特に好ましくは1から4の置換アルキル基{例え
ば置換基として前述のWが置換したアルキル基が挙げら
れる。特に、上述した酸基を持つアルキル基が好まし
い。好ましくはアラルキル基(例えばベンジル、2−フ
ェニルエチル)、不飽和炭化水素基(例えばアリル基、
ビニル基、すなわち、ここでは置換アルキル基にアルケ
ニル基、アルキニル基も含まれることとする。)、ヒド
ロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル、3
−ヒドロキシプロピル)、カルボキシアルキル基(例え
ば、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、
4−カルボキシブチル、カルボキシメチル)、アルコキ
シアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル)、アリーロキシアルキル
基(例えば2ーフェノキシエチル、2ー(1ーナフトキ
シ)エチル)、アルコキシカルボニルアルキル基(例え
ばエトキシカルボニルメチル、2ーベンジルオキシカル
ボニルエチル)、アリーロキシカルボニルアルキル基
(例えば3ーフェノキシカルボニルプロピル)、アシル
オキシアルキル基(例えば2ーアセチルオキシエチ
ル)、アシルアルキル基(例えば2ーアセチルエチ
ル)、カルバモイルアルキル基(例えば2ーモルホリノ
カルボニルエチル)、スルファモイルアルキル基(例え
ばN,Nージメチルスルファモイルメチル)、スルホア
ルキル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロ
ピル、3−スルホブチル、4−スルホブチル、2−[3
−スルホプロポキシ]エチル、2−ヒドロキシ−3−ス
ルホプロピル、3−スルホプロポキシエトキシエチ
ル)、スルホアルケニル基、スルファトアルキル基(例
えば、2ースルファトエチル基、3−スルファトプロピ
ル、4−スルファトブチル)、複素環置換アルキル基
(例えば2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチ
ル、テトラヒドロフルフリル)、アルキルスルホニルカ
ルバモイルアルキル基(例えばメタンスルホニルカルバ
モイルメチル基)、アシルカルバモイルアルキル基(例
えばアセチルカルバモイルメチル基)、アシルスルファ
モイルアルキル基(例えばアセチルスルファモイルメチ
ル基)、アルキルスルフォニルスルファモイルアルキル
基(例えばメタンスルフォニルスルファモイルメチル
基)}、炭素数6から20、好ましくは炭素数6から1
0、さらに好ましくは炭素数6から8の置換または無置
換アリール基(置換基は前述のWが挙げられる。具体的
にはフェニル基、1ーナフチル基、p−メトキシフェニ
ル基、p−メチルフェニル基、p−クロロフェニル基な
どが挙げられる。)、炭素数1から20、好ましくは炭
素数3から10、さらに好ましくは炭素数4から8の置
換または無置換複素環基(置換基は前述のWが挙げられ
る。具体的には2ーフリル基、2ーチエニル基、2ーピ
リジル基、3ーピラゾリル、3ーイソオキサゾリル、3
ーイソチアゾリル、2ーイミダゾリル、2ーオキサゾリ
ル、2ーチアゾリル、2ーピリダジル、2ーピリミジ
ル、3ーピラジル、2ー(1,3,5-トリアゾリル)、3ー
(1,2,4-トリアゾリル)、5ーテトラゾリル、5ーメチ
ルー2ーチエニル基、4ーメトキシー2ーピリジル基な
どが挙げられる。)が挙げられる。 【0087】一般式(II)、(III) 、(IV)、または
(V)で表されるメチン色素が、一般式(I)中のD1で表
される発色団を表すとき、R11、R12、R13、R14、R
15、R 16、R17、R18、及びR19で表される置換基とし
て好ましくは無置換アルキル基、置換アルキル基であ
り、置換アルキル基として好ましくは上述の酸基を持つ
アルキル基である。酸基として、好ましくはスルホ基、
カルボキシル基、−CONHSO2 −基、−CONHC
O−基、−SO2 NHSO2 −基であり、特に好ましく
は、スルホ基、カルボキシル基であり、最も好ましくは
スルホ基である。 【0088】一般式(II)、(III) 、(IV)、または
(V)で表されるメチン色素が、一般式(I)中のD2で表
される発色団を表すとき、R11、R12、R13、R14,R
15、R 16,R17、R18,及びR19で表される置換基とし
て好ましくは、無置換アルキル基、置換アルキル基であ
り、さらに好ましくは上述の酸基を持つアルキル基であ
る。酸基として、好ましくはスルホ基、カルボキシル
基、−CONHSO2−基、−CONHCO−基、−S
2NHSO2−基であり、特に好ましくは、スルホ基、
カルボキシル基であり、最も好ましくはスルホ基であ
る。 【0089】L11、L12、L13、L14、L15、L16、L
17、L18、L19、L20、L21、L22、L23、L24
25、L26、L27、L28、L29、L30、L31、L32、及
びL33はそれぞれ独立にメチン基を表す。L1〜L33
表されるメチン基は置換基を有していても良く、置換基
としては前述のWが挙げられる。例えば置換又は無置換
の炭素数1から15、好ましくは炭素数1から10、特
に好ましくは炭素数1から5のアルキル基(例えば、メ
チル、エチル、2−カルボキシエチル)、置換または無
置換の炭素数6から20、好ましくは炭素数6から1
5、更に好ましくは炭素数6から10のアリール基(例
えばフェニル、o−カルボキシフェニル)、置換または
無置換の炭素数3から20、好ましくは炭素数4から1
5、更に好ましくは炭素数6から10の複素環基(例え
ばN,N−ジメチルバルビツール酸基)、ハロゲン原
子、(例えば塩素、臭素、沃素、フッ素)、炭素数1か
ら15、好ましくは炭素数1から10、更に好ましくは
炭素数1から5のアルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ)、炭素数0から15、好ましくは炭素数2から1
0、更に好ましくは炭素数4から10のアミノ基(例え
ばメチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N−メチル
−N−フェニルアミノ、N−メチルピペラジノ)、炭素
数1から15、好ましくは炭素数1から10、更に好ま
しくは炭素数1から5のアルキルチオ基(例えばメチル
チオ、エチルチオ)、炭素数6から20、好ましくは炭
素数6から12、更に好ましくは炭素数6から10のア
リールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニ
ルチオ)などが挙げられる。また他のメチン基と環を形
成してもよく、もしくはZ11〜Z19、R11〜R19と共に
環を形成することもできる。 【0090】L11、L12、L16、L17、L18、L19、L
22、L23、L29、及びL30として好ましくは、無置換メ
チン基である。 【0091】n11、n12、n13、n14、及びn15はそれ
ぞれ独立に0、1、2、3または4を表す。好ましくは
0、1、2、3であり、更に好ましくは0、1、2であ
り、特に好ましくは0、1である。n11、n12、n13
14、及びn15が2以上の時、メチン基が繰り返される
が同一である必要はない。 【0092】p11、p12、p13、p14、及びp15はそれ
ぞれ独立に0または1を表す。好ましくは0である。 【0093】M1、M11、M12、M13、及びM14は色素
のイオン電荷を中性にするために必要であるとき、陽イ
オン又は陰イオンの存在を示すために式の中に含められ
ている。典型的な陽イオンとしては水素イオン
(H+)、アルカリ金属イオン(例えばナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、リチウムイオン)、アルカリ土類
金属イオン(例えばカルシウムイオン)などの無機陽イ
オン、アンモニウムイオン(例えば、アンモニウムイオ
ン、テトラアルキルアンモニウムイオン、トリエチルア
ンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、エチルピリジ
ニウムイオン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセニウムイオン)などの有機イオンが挙げら
れる。陰イオンは無機陰イオンあるいは有機陰イオンの
いずれであってもよく、ハロゲン陰イオン(例えばフッ
素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリ−ル
スルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イオ
ン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリ−ル
ジスルホン酸イオン(例えば1、3−ベンゼンスルホン
酸イオン、1、5−ナフタレンジスルホン酸イオン、
2、6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキル硫
酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオン、チ
オシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホ
ウ酸イオン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフル
オロメタンスルホン酸イオンが挙げられる。さらに、イ
オン性ポリマー又は色素と逆電荷を有する他の色素を用
いても良い。また、CO2 -、SO3 -は、対イオンとして
水素イオンを持つときはCO2H、SO3Hと表記するこ
とも可能である。 【0094】m1、m11、m12、m13、及びm14は電荷
を均衡させるのに必要な0以上の数を表し、好ましくは
0〜4の数であり、さらに好ましくは0〜1の数であ
り、分子内で塩を形成する場合には0である。 【0095】本発明は構造の異なる連結色素を少なくと
も2つ含有するものである、連結色素の数はいくつでも
よいが、好ましくは10以下であり、さらに好ましくは
5以下である。特に好ましくは3ないし2である。 【0096】また、連結色素の混合比率はどのような割
合でもよいが、好ましくは、最も少ない連結色素の含ま
れる割合を百分率で表した値Pminが、5/z<Pmin≦10
0/z、である時である。ここで、zは連結色素の数を表
す。さらに好ましくは、20/z<Pmin≦100/z、の時
である。さらに好ましくは、40/z<Pmin≦100/z、
の時である。特に好ましくは、70/z<Pmin≦100/
z、の時である。 【0097】次に、発明の実施の形態の説明で詳細に述
べた、特に好ましい技術で使われる色素の具体例だけを
以下に示す。もちろん、本発明はこれらに限定されるも
のではない。まず、本発明のD1−の具体例を示す。こ
こで=N−はLaとの連結する窒素原子をあらわす。 【0098】 【化7】 【0099】次に、本発明の−D2の具体例を示す。こ
こで=N−LaのNはLaとの連結する窒素原子をあらわ
す。 【0100】 【化8】 【0101】 【化9】 【0102】 【化10】 【0103】次に、本発明のLaの具体例を示す。 【0104】 【化11】 【0105】 【化12】 【0106】 【化13】 【0107】 【化14】 【0108】次に、本発明の一般式(I)で表される色素
の具体例を示す。 【0109】 【化15】 【0110】 【化16】 【0111】 【化17】 【0112】 【化18】 【0113】 【化19】 【0114】 【化20】【0115】本発明の色素は、エフ・エム・ハーマー
(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−
シアニンダイズ・アンド・リレィティド・コンパウンズ
(Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related C
ompounds) 」、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(Joh
n Wiley & Sons)社−ニューヨーク、ロンドン、196
4年刊、デー・エム・スターマー(D.M.Sturmer) 著「ヘ
テロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・トピッ
クス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heter
ocyclic Compounds-Special topics in heterocyclic c
hemistry) 」、第18章、第14節、第482から51
5頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley
& Sons) 社−ニューヨーク、ロンドン、1977年刊、
「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパウン
ズ(Rodd's Chemistry of Carbon Compounds)」2nd.Ed.v
ol.IV,partB,1977刊、第15章、第369から42
2頁、エルセビア・サイエンス・パブリック・カンパニ
ー・インク(Elsevier Science Publishing Company In
c.)社刊、ニューヨーク、及び上述した特許・文献(具
体例の説明のために引用したもの)などに記載の方法に
基づいて合成することができる。 【0116】本発明において、本発明の増感色素だけで
なく、本発明以外の他の増感色素を用いたり、併用して
も良い。用いられる色素として、好ましくはシアニン色
素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素、3核メロシ
アニン色素、4核メロシアニン色素、アロポーラー色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素などが挙げられ
る。さらに好ましくはシアニン色素、メロシアニン色
素、ロダシアニン色素であり、特に好ましくはシアニン
色素である。これらの色素の詳細については、エフ・エ
ム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリック・コ
ンパウンズーシアニンダイズ・アンド・リレィティド・
コンパウンズ(Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes a
nd Related Compounds)」、ジョン・ウィリー・アンド
・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨーク、ロン
ドン、1964年刊、デー・エム・スターマー(D.M.Stu
rmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズースペシ
ャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミス
トリー(Heterocyclic Compounds-Special topics in he
terocyclic chemistry) 」、第18章、第14節、第4
82から515頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ
(John Wiley & Sons) 社−ニューヨーク、ロンドン、1
977年刊、「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン
・コンパウンズ(Rodd's Chemistry of Carbon Compound
s)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977刊、第15章、第3
69から422頁、エルセビア・サイエンス・パブリッ
ク・カンパニー・インク(Elsevier Science Publishing
Company Inc.)社刊、ニューヨーク、などに記載されて
いる。好ましい色素としては、米国特許第5,994,
051号第32〜44頁記載、及び米国特許第5,74
7,236号第30〜39頁記載の一般式、及び具体例
で示された増感色素が挙げられる。また、好ましいシア
ニン色素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素の一般
式は、米国特許第5、340、694号第21〜22欄
の(XI)、(XII)、(XIII)に示されているもの
(ただし、n12、n15、n17、n18の数は限定せず、0以上
の整数(好ましくは4以下)とする。)が挙げられる。 【0117】これらの増感色素は1種用いても良いが、
2種以上用いても良く、増感色素の組み合わせは、特に
強色増感の目的でしばしば用いられる。その代表例は米
国特許2,688,545号、同2,977,229
号、同3,397,060号、同3,522,052
号、同3,527,641号、同3,617,293
号、同3,628,964号、同3,666,480
号、同3,672,898号、同3,679,428
号、同3,303,377号、同3,769,301
号、同3,814,609号、同3,837,862
号、同4,026,707号、英国特許1,344,2
81号、同1,507,803号、特公昭43−493
36号、同53−12375号、特開昭52−1106
18号、同52−109925号などに記載されてい
る。 【0118】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んで良
い。 【0119】本発明における分光増感において有用な強
色増感剤(例えば、ピリミジルアミノ化合物、トリアジ
ニルアミノ化合物、アゾリウム化合物、アミノスチリル
化合物、芳香族有機酸ホルムアルデヒド縮合物、アザイ
ンデン化合物、カドミウム塩)、及び強色増感剤と増感
色素の組み合わせは、例えば米国特許3,511,66
4号、同3,615,613号、同3,615,632
号、同3,615,641号、同4,596,767
号、同4,945,038号、同4,965,182
号、同4,965,182号、同2,933,390
号、同3,635,721号、同3,743,510
号、同3,617,295号、同3,635,721号
等に記載されており、その使用法に関しても上記の特許
に記載されている方法が好ましい。 【0120】本発明の増感色素(また、その他の増感色
素、強色増感剤についても同様)を本発明のハロゲン化
銀乳剤中に添加する時期は、これまで有用である事が認
められている乳剤調製の如何なる工程中であってもよ
い。例えば、米国特許2,735,766号、同3,6
28,960号、同4,183,756号、同4,22
5,666号、特開昭58−184142号、同60−
196749号等に開示されているように、ハロゲン化
銀の粒子形成工程または/及び脱塩前の時期、脱塩工程
中及び/または脱塩後から化学熟成の開始前迄の時期、
特開昭58−113920号等に開示されているよう
に、化学熟成の直前または工程中の時期、化学熟成後塗
布迄の時期の乳剤が塗布される前なら如何なる時期、工
程に於いて添加されても良い。また、米国特許4,22
5,666号、特開昭58−7629号等に開示されて
いるように、同一化合物を単独で、または異種構造の化
合物と組み合わせて、例えば、粒子形成工程中と化学熟
成工程中または化学熟成完了後とに分けたり、化学熟成
の前または工程中と完了後とに分けるなどして分割して
添加しても良く、分割して添加する化合物及び化合物の
組み合わせの種類をも変えて添加されても良い。 【0121】本発明の増感色素(また、その他の増感色
素、強色増感剤についても同様)の添加量としては、ハ
ロゲン化銀粒子の形状、サイズにより異なり、いずれの
添加量でも良いが、ハロゲン化銀1モル当たり、1×1
-6〜8×10-3モルで用いることができる。例えば、
ハロゲン化銀粒子サイズが0.2〜1.3μmの場合に
は、ハロゲン化銀1モル当たり、2×10-6〜3.5×
10-3モルの添加量が好ましく、7.5×10-6〜1.
5×10-3モルの添加量がより好ましい。但し、前述し
たように本発明の増感色素を多層吸着させる場合は、多
層吸着するのに必要な量を添加することが好ましい。 【0122】本発明の増感色素(また、その他の増感色
素、強色増感剤についても同様)は、直接乳剤中へ分散
することができる。また、これらはまず適当な溶媒、例
えばメチルアルコール、エチルアルコール、メチルセロ
ソルブ、アセトン、水、ピリジンあるいはこれらの混合
溶媒などの中に溶解され、溶液の形で乳剤中へ添加する
こともできる。この際、塩基や酸、界面活性剤などの添
加物を共存させることもできる。また、溶解に超音波を
使用することもできる。また、この化合物の添加方法と
しては米国特許第3,469,987号などに記載のご
とき、該化合物を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を
親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加
する方法、特公昭46−24185号などに記載のごと
き、水溶性溶剤中に分散させ、この分散物を乳剤中へ添
加する方法、米国特許第3,822,135号に記載の
ごとき、界面活性剤に化合物を溶解し、該溶液を乳剤中
へ添加する方法、特開昭51−74624号に記載のご
とき、レッドシフトさせる化合物を用いて溶解し、該溶
液を乳剤中へ添加する方法、特開昭50−80826号
に記載のごとき、化合物を実質的に水を含まない酸に溶
解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法などが用いられ
る。その他、乳剤中への添加には米国特許第2,91
2,343号、同3,342,605号、同2,99
6,287号、同3,429,835号などに記載の方
法も用いられる。 【0123】本発明において、構造の異なる増感色素を
2種以上用いる場合、添加する次期は、同時でも別の次
期でもよい。好ましくは、同時に添加する場合である。 【0124】本発明において、多層吸着とは、ハロゲン
化銀粒子表面上に色素発色団が一層より多く積層してい
ることを意味する。本発明においては、多層吸着してい
る場合が好ましい。 【0125】本発明において光吸収強度とは、単位粒子
表面積あたりの増感色素による光吸収面積強度であり、
粒子の単位表面積に入射する光量をI0 、該表面で増感
色素に吸収された光量をIとしたときの光学濃度Log
(I0 /(I0 −I))を波数(cm-1)に対して積分
した値と定義する。積分範囲は5000cm-1から35
000cm-1までである。 【0126】本発明にかかわるハロゲン化銀写真乳剤
は、分光吸収極大波長が500nm以上の粒子の場合に
は光吸収強度が100以上、分光吸収極大波長が500
nm未満の粒子の場合には光吸収強度が60以上のハロ
ゲン化銀粒子を全ハロゲン化銀粒子投影面積の1/2以
上含むことが好ましい。また、分光吸収極大波長が50
0nm以上の粒子の場合には、光吸収強度は好ましくは
150以上、さらに好ましくは170以上、特に好まし
くは200以上、であり、分光吸収極大波長が500n
m未満の粒子の場合には、光吸収強度は好ましくは90
以上、さらに好ましくは100以上、特に好ましくは1
20以上である。上限は特にないが、好ましくは200
0以下、さらに好ましくは1000以下、特に好ましく
は500以下である。また分光吸収極大波長が500n
m未満の粒子に関しては、分光吸収極大波長は350n
m以上であることが好ましい。 【0127】光吸収強度を測定する方法の一例として
は、顕微分光光度計を用いる方法を挙げることができ
る。顕微分光光度計は微小面積の吸収スペクトルが測定
できる装置であり、一粒子の透過スペクトルの測定が可
能である。顕微分光法による一粒子の吸収スペクトルの
測定については、山下らの報告(日本写真学会、199
6年度年次大会講演要旨集、15ページ)を参照するこ
とができる。この吸収スペクトルから一粒子あたりの吸
収強度が求められるが、粒子を透過する光は上部面と下
部面の二面で吸収されるため、粒子表面の単位面積あた
りの吸収強度は前述の方法で得られた一粒子あたりの吸
収強度の1/2として求めることができる。このとき、
吸収スペクトルを積分する区間は光吸収強度の定義上は
5000cm -1から35000cm-1であるが、実験上
は増感色素による吸収のある区間の前後500cm-1
度を含む区間の積分で構わない。 【0128】また、光吸収強度は増感色素の振動子強度
と単位面積当たりの吸着分子数で一義的に決定される値
であり、増感色素の振動子強度、色素吸着量および粒子
表面積を求めれば光吸収強度に換算することが出来る。
増感色素の振動子強度は、増感色素溶液の吸収面積強度
(光学濃度×cm-1)に比例する値として実験的に求め
ることが出来るので、1Mあたりの色素の吸収面積強度
をA(光学濃度×cm-1)、増感色素の吸着量をB(m
ol/molAg)、粒子表面積をC(m2 /molA
g)とすれば、次の式により光吸収強度を誤差10%程
度の範囲で求めることが出来る。 0.156 ×A×B/C この式から光吸収強度を算出しても、前述の定義に基づ
いて測定された光吸収強度(Log(I0 /(I0
I)))を波数(cm-1)に対して積分した値)と実質
的に同じ値が得られる。 【0129】多層吸着について、さらに詳細に説明す
る。色素発色団が粒子表面上に一層より多く吸着した状
態とは、ハロゲン化銀粒子近傍に束縛された色素が一層
より多く存在することを意味し、分散媒中に存在する色
素を含まない。また、色素発色団が粒子表面上に吸着し
た物質と共有結合で連結されている場合でも、連結基が
非常に長く、色素発色団が分散媒中に存在する場合には
光吸収強度を増加させる効果は小さく好ましくない場合
がある。この場合、一層より多い吸着とは見なされな
い。 【0130】ここで述べた発色団とは、理化学辞典(第
四版、岩波書店、1987年)、985〜986頁に記載の
分子の吸収帯の主な原因となる原子団を意味し、例えば
C=C,N=Nなどの不飽和結合を持つ原子団など、い
かなる原子団も可能である。 【0131】具体的には、一般式(I)のD1、及びD2
表される色素発色団の具体例として挙げた色素発色団が
挙げられる。好ましくはポリメチン発色団が挙げられ
る。 【0132】ハロゲン化銀粒子への色素発色団の吸着
は、好ましくは1.5層以上、さらに好ましくは1.7
層以上、特に好ましくは2層以上である。なお、上限は
特にないが、10層以下が好ましく、さらに好ましくは
5層以下である。 【0133】多層吸着色素の吸着状態を評価する一つの
方法として、次の方法がある。ハロゲン化銀乳剤に添加
される共有結合で色素発色団が連結された増感色素のう
ち、連結しない状態の個々の色素のなかで、ハロゲン化
銀粒子表面の色素占有面積が最も小さい色素によって到
達する単位表面積あたりの飽和吸着量を一層飽和被覆量
とし、この一層飽和被覆量に対して色素発色団の単位面
積当たりの吸着量が多ければ多層吸着していると言え
る。また、吸着層数は一層飽和被覆量を基準とした時の
吸着量を意味する。 【0134】色素占有面積は、遊離色素濃度と吸着色素
量の関係を示す吸着等温線、および粒子表面積から求め
ることが出来る。吸着等温線は、例えばエー・ハーツ
(A.Herz)らのアドソープション フロム アク
エアス ソリューション(Adsorption fr
om Aqueous Solution)アドバンシ
ーズ イン ケミストリー シリーズ(Advance
s in Chemistry Series)No.
17、173ページ(1968年)などを参考にして求
めることが出来る。 【0135】増感色素の乳剤粒子への吸着量は、色素を
吸着させた乳剤を遠心分離器にかけて乳剤粒子と上澄み
のゼラチン水溶液に分離し、上澄み液の分光吸収測定か
ら未吸着色素濃度を求めて添加色素量から差し引くこと
で吸着色素量を求める方法と、沈殿した乳剤粒子を乾燥
し、一定質量の沈殿をチオ硫酸ナトリウム水溶液とメタ
ノールの1:1混合液に溶解し、分光吸収測定すること
で吸着色素量を求める方法の2つの方法を用いることが
出来る。複数種の増感色素を用いている場合には高速液
体クロマトグラフィーなどの手法で個々の色素について
吸着量を求めることも出来る。上澄み液中の色素量を定
量することで色素吸着量を求める方法は、例えばダブリ
ュー・ウエスト(W.West)らのジャーナル オブ
フィジカル ケミストリー(Journal of
Physical Chemistry)第56巻、1
054ページ(1952年)などを参考にすることがで
きる。しかし、色素添加量の多い条件では未吸着色素ま
でも沈降することがあり、上澄み中の色素濃度を定量す
る方法では必ずしも正しい吸着量を得られないことがあ
った。一方沈降したハロゲン化銀粒子を溶解して色素吸
着量を測定する方法であれば乳剤粒子の方が圧倒的に沈
降速度が速いため粒子と沈降した色素は容易に分離で
き、粒子に吸着した色素量だけを正確に測定できる。こ
の方法が色素吸着量を求める方法として最も信頼性が高
い。ハロゲン化銀吸着性化合物(写真性有用化合物)の
粒子への吸着量も増感色素と同様に測定できるが、可視
光域に吸収が小さいため、分光吸収による定量方法より
も高速液体クロマトグラフィーによる定量方法が好まし
い。 【0136】ハロゲン化銀粒子表面積の測定方法の一例
としては、レプリカ法による透過電子顕微鏡写真を撮影
して、個々の粒子の形状とサイズを求め算出する方法が
ある。この場合、平板状粒子において厚みはレプリカの
影(シャドー)の長さから算出する。透過型電子顕微鏡
写真の撮影方法としては、例えば、日本電子顕微鏡学会
関東支部編「電子顕微鏡試料技術集」誠分堂新光社19
70年刊、バターワーズ社(Buttwrworth
s)、ロンドン、1965刊、ピー・ビー・ヒルシュ
(P.B.Hirsch)らのエレクトロン マイクロ
スコープ オブ チン クリスタル(Electron
Microscopy of ThinCrysta
ls)を参考にすることができる。 【0137】他の方法としては、例えばエイ・エム・ク
ラギン(A.M.Kragin)らのらのジャーナル
オブ フォトグラフィック サイエンス(The Jo
urnal of Photographic Sci
ence)第14巻、185ページ(1966年)、ジ
ェイ・エフ・パディ(J.F.Paddy)のトランス
アクションズ オブ ザ ファラデ− ソサイアティ
(Transactions of the Fara
day Society)第60巻1325ページ(1
964年)、エス・ボヤー(S.Boyer)らのジュ
ナル デ シミフィジク エ デ フィジコシミ ビジ
ョロジク(Journal de Chimie Ph
ysique et de Physicochimi
e biologique)第63巻、1123ページ
(1963年)、ダブリュー・ウエスト(W.Wes
t)らのジャーナル オブ フィジカル ケミストリー
(Journal of Physical Chem
istry)第56巻、1054ページ(1952
年)、エイチ・ソーヴエニアー(H.Sauvenie
r)編集、イー・クライン(E.Klein)らのイン
ターナショナル・コロキウム(Internation
al Coloquium)、リエージュ(Lieg
e)、1959年、「サイエンティフィック フォトグ
ラフィー(Scientific Photograp
hy)」などを参考にすることができる。色素占有面積
は上記の方法で個々の場合について実験的に求められる
が、通常用いられる増感色素の分子占有面積はほぼ80
2付近であるので、簡易的にすべての色素について色
素占有面積を80Å2としておおよその吸着層数を見積
もることも出来る。 【0138】また、多層吸着においては、粒子表面に直
接吸着していない色素によって分光増感が生じることが
必要であり、そのためにはハロゲン化銀に直接吸着して
いない色素から粒子に直接吸着した色素への励起エネル
ギーの伝達又は電子の伝達が必要となる。励起エネルギ
ーの伝達と電子の伝達では、励起エネルギーの伝達がよ
り好ましい。励起エネルギー又は電子の伝達が10段階
を超えて起きる必要のある場合には、最終的な励起エネ
ルギー又は電子の伝達効率が低くなるため好ましくな
い。この一例は特開平2―113239などのポリマー
色素のように色素発色団の大部分が分散媒中に存在し、
励起エネルギーの伝達が10段階以上必要な場合が挙げ
られる。本発明では一分子あたりの色素発色団数は2か
ら3が好ましく、2がさらに好ましい。 【0139】本発明において、ハロゲン化銀粒子に色素
発色団が多層に吸着している場合、ハロゲン化銀粒子に
直接吸着している、いわゆる1層目の色素発色団と2層目
以上の色素発色団の還元電位、及び酸化電位はいかなる
ものでも良いが、1層目の色素発色団の還元電位が2層目
以上の色素発色団の還元電位の値から0.2vを引いた
値よりも、貴であることが好ましい。 【0140】還元電位、及び酸化電位の測定は、種々の
方法が可能であるが、好ましくは、位相弁別式第二高調
波交流ポーラログラフィーで行う場合であり、正確な値
を求めることができる。なお、以上の位相弁別式第二高
調波交流ポーラログラフィーによる電位の測定法はジャ
ーナル・オブ・イメージング・サイエンス(Journ
al of Imaging Science)、第3
0巻、第27頁(1986年)に記載されている。 【0141】また、2層目以上の色素発色団は、発光性
色素の場合が好ましい。発光性色素の種類としては色素
レーザー用に使用される色素の骨格構造を持つものが好
ましい。これらは例えば、前田三男、レーザー研究、第
8巻、694頁、803頁、958頁(1980年)及
び第9巻、85頁(1981年)、及びF. Sehaefer
著、「Dye Lasers」、Springer(1973年)の中に整
理されている。 【0142】さらに、1層目の色素発色団のハロゲン化
銀写真感光材料中における吸収極大波長が2層目以上の
色素発色団の吸収極大波長よりも長波長であることが好
ましい。さらに、2層目以上の色素発色団の発光が1層目
の色素発色団の吸収と重なることが好ましい。また、1
層目の色素発色団はJ-会合体を形成した方が好ましい。
さらに、所望の波長範囲に吸収および分光感度を有する
ためには、2層目以上の色素発色団もJ会合体を形成し
ていることが好ましい。二層目の色素発色団の励起エネ
ルギーの一層目の色素発色団へのエネルギー移動効率
は、好ましくは30%以上、さらに好ましくは60%、
特に好ましくは90%以上である。ここで二層目の色素
発色団の励起エネルギーとは、二層目の色素発色団が光
エネルギーを吸収して生成した励起状態の色素が有する
エネルギーを指す。ある分子の持つ励起エネルギーが他
の分子に移動する場合には励起電子移動機構、フェルス
ター型エネルギー移動機構(Forster Mode
l)、デクスターエネルギー移動機構(Dextor
Model)等を経て励起エネルギーが移動すると考え
られているため、本発明の多層吸着系においても、これ
らの機構から考えられる効率よい励起エネルギー移動を
起こすための条件を満たすことが好ましい。さらに、フ
ェルスター型エネルギー移動機構を起こすための条件を
満たすことが特に好ましい。フェルスター型のエネルギ
ー移動効率を高めるためには、乳剤粒子表面近傍の屈折
率を低下させることも有効である。二層目色素発色団か
ら一層目色素発色団へのエネルギー移動の効率は、二層
目色素発色団励起時の分光増感効率/一層目色素発色団
励起時の分光増感効率として求めることが出来る。 【0143】本発明において用いる用語の意味を以下に
記述する。 ・色素占有面積:色素一分子あたりの占有面積。吸着等
温線から実験的に求めることが出来る。本発明の共有結
合で色素発色団が連結された色素の場合には、連結しな
い状態の個々の色素の色素占有面積を基準とする。簡易
的には80Å2。 ・一層飽和被覆量:一層飽和被覆時の単位粒子表面積あ
たりの色素吸着量。添加された色素のうち最小の色素占
有面積の逆数。 ・多層吸着:ハロゲン化銀粒子表面上に色素発色団が一
層より多く積層していることを意味する。評価法の一つ
として、単位粒子表面積あたりの色素発色団の吸着量が
一層飽和被覆量よりも多いことによって評価する方法が
ある。 ・吸着層数:ハロゲン化銀粒子表面上に色素発色団が積
層している数を意味する。評価法の一つとして、一層飽
和被覆量を基準とした時の単位粒子表面積あたりの色素
発色団の吸着量から評価する方法がある。例えば、2つ
の色素発色団が共有結合で連結された化合物が、化合物
として1層分吸着している場合は、色素発色団として2層
吸着していることを意味する。 【0144】光吸収強度50、又は70以上のハロゲン
化銀写真乳剤粒子を含有する乳剤の増感色素による分光
吸収率の最大値Amax、および分光感度の最大値Smaxのそ
れぞれ50%を示す最も短波長と最も長波長の間隔は、
好ましくは120nm以下であり、さらに好ましくは1
00nm以下である。またAmaxおよびSmaxの80%を示
す最も短波長と最も長波長の間隔は好ましくは20nm
以上で、好ましくは100nm以下、さらに好ましくは
80nm以下、特に好ましくは50nm以下である。ま
たAmaxおよびSmaxの20%を示す最も短波長と最も長波
長の間隔は、好ましくは180nm以下、さらに好まし
くは150nm以下、特に好ましくは120nm以下、
最も好ましくは100nm以下である。 【0145】Amaxの50%の分光吸収率を示す最も長波
長は好ましくは460nmから510nm、または56
0nmから610nm、または640nmから730n
mである。 【0146】Smaxの50%の分光感度を示す最も長波長
は好ましくは460nmから510nm、または560
nmから610nm、または640nmから730nm
である。 【0147】また、ハロゲン化銀粒子の1層目の色素発
色団による分光吸収率の最大値をA1max、2層目以降の
色素発色団による分光吸収率の最大値をA2maxとしたと
き、A1max及びA2maxが、400〜500nm、又は50
0〜600nm、又は600〜700nm、又は700
〜1000nmの範囲にあることが好ましい。 【0148】さらに、ハロゲン化銀粒子の1層目の色素
発色団による分光感度の最大値をS1max、2層目以降の色
素発色団による分光感度の最大値をS2maxとしたとき、S
1max及びS2maxが、400〜500nm、又は500〜
600nm、又は600〜700nm、又は700〜1
000nmの範囲にあることが好ましい。 【0149】連結色素を用いて多層吸着を実現すること
ができる場合でも、二層目の色素発色団が単量体状態で
吸着すると、所望の吸収幅および分光感度幅よりも広く
なることある。従って、本発明において好ましくは、所
望の波長域で高い感度を実現するために、二層目に吸着
する色素発色団がJ会合体を形成する場合である。さら
にJ会合体は蛍光収率が高く、ストークスシフトも小さ
いため、光吸収波長の接近した一層目色素発色団へ二層
目色素発色団の吸収した光エネルギーをフェルスター型
のエネルギー移動で伝達するのにも好ましい。 【0150】本発明において、二層目以上の色素発色団
とは、ハロゲン化銀粒子には束縛されているが、ハロゲ
ン化銀に直接は吸着していない色素発色団のことであ
る。本発明において2層目以上の色素発色団のJ会合体
とは、二層目以上に吸着した色素発色団の示す吸収の長
波長側の吸収幅が、色素発色団間の相互作用のない単量
体状態の色素溶液が示す吸収の長波長側の吸収幅の2倍
以下であると定義する。ここで長波長側の吸収幅とは、
吸収極大波長と、吸収極大波長より長波長で吸収極大の
1/2の吸収を示す波長とのエネルギー幅を表す。一般
にJ会合体を形成すると単量体状態と比較して長波長側
の吸収幅は小さくなることが知られている。単量体状態
で二層目に吸着した場合には、吸着位置および状態の不
均一性があるため色素溶液の単量体状態の長波長側の吸
収幅の2倍以上に大きくなる。したがって、上記定義に
より二層目以上の色素発色団のJ会合体を定義すること
が出来る。 【0151】二層目以上に吸着した色素発色団の分光吸
収は、該乳剤の全体の分光吸収から一層目色素発色団に
よる分光吸収を引いて求めることが出来る。 【0152】一層目色素発色団による分光吸収は、連結
しない状態の一層目色素発色団部分のみを添加したとき
の吸収スペクトルを測定すれば求められる。 【0153】また、連結しない状態の色素を工夫を加え
ることにより多層吸着させることができる場合は、乳剤
に色素脱着剤を添加して二層目以上の色素を脱着させる
ことで、一層目色素による分光吸収スペクトルを測定す
ることも可能である。 【0154】色素脱着剤を用いて粒子表面から連結しな
い状態の色素を脱着させる実験では、通常一層目色素は
二層目以上の色素が脱着した後に脱着されるので、適切
な脱着条件を選べば、一層目色素による分光吸収を求め
ることが出来る。これにより、二層目以上の色素の分光
吸収を求めることが可能となる。色素脱着剤を用いる方
法は、浅沼らの報告(ジャーナル オブ フィジカル
ケミストリー B(Journal of Physi
cal Chemistry B)第101巻2149
頁から2153頁(1997年))を参考にすることが
出来る。 【0155】本発明では、本発明の色素以外を添加して
も構わないが、本発明の色素は、好ましくは全色素添加
量の50%以上、さらに好ましくは70%以上、最も好
ましくは90%以上である。 【0156】本発明において、増感色素以外のハロゲン
化銀吸着性化合物(ハロゲン化銀粒子に吸着する写真性
有用化合物、単に「写真性有用化合物」と称する場合あ
り)としては、被り防止剤、安定化剤、造核剤等が挙げ
られる。被り防止剤、安定化剤については、例えばリサ
ーチディスクロージャー誌(Research Dis
closure)176巻アイテム17643(RD1764
3)、同187巻アイテム18716(RD18716)および同
308巻アイテム308119(RD308119)に記載の化合
物を用いることができる。また、造核剤としては、例え
ば米国特許2,563,785、同2,588,982
に記載されたヒドラジン類、米国特許3,227,55
2に記載されたヒドラジド類、ヒドラゾン類、英国特許
1,283,835、特開昭52−69613、同55
−138742号、同60−11837号、同62−2
10451号、同62−291637号、米国特許3,
615,515、同3,719,494、同3,73
4,738、同4,094,683、同4,115,1
22、同4306016、同4471044等に記載さ
れた複素環4級塩化合物、米国特許3,718,470
に記載された、造核作用のある置換基を色素分子中に有
する増感色素、米国特許4,030,925、同4,0
31,127、同4,245,037、同4,255,
511、同4,266,013、同4,276,36
4、英国特許2,012,443等に記載されたチオ尿
素結合型アシルヒドラジン系化合物、及び米国特許4,
080,270、同4,278,748、英国特許2,
011,391B等に記載されたチオアミド環やトリア
ゾール、テトラゾール等のヘテロ環基を吸着基として結
合したシアルヒドラジン系化合物等が用いられる。 【0157】本発明において好ましいハロゲン化銀吸着
性化合物は、チアゾールやベンゾトリアゾール等の含窒
素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物、チオエーテル化
合物、スルフィン酸化合物、チオスルフォン酸化合物、
チオアミド化合物、尿素化合物、セレノ尿素化合物およ
びチオ尿素化合物であり、特に好ましくは含窒素ヘテロ
環化合物、メルカプト化合物、チオエーテル化合物およ
びチオ尿素化合物であり、特に好ましくは含窒素ヘテロ
環化合物である。含窒素ヘテロ環化合物は一般式(XII)
〜(XIV)で表される含窒素ヘテロ環化合物が好ましい。 【0158】 【化21】 【0159】一般式(XII) の化合物は、複素環中に(互
換異性しうる)イミノ基を含む含窒素複素環化合物であ
り、一般式(XIII) の化合物は(互換異性しうる)メル
カプト基を含む含窒素複素環化合物であり、一般式(XI
V)の化合物は(互換異性しない)チオン基を含む含窒
素複素環化合物であり、一般式(XV)の化合物は四級アン
モニウム基を含む含窒素複素環化合物である。またこれ
らは適当な塩の形であってもよい。式中、Q1 、Q2
3 、Q4 は含窒素複素環を表し、例えばイミダゾール
環、ベンゾイミダゾール環、ナフトイミダゾール環、チ
アゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール
環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオ
キサゾール環、ベンゾセレナゾール環、トリアゾール
環、ベンゾトリアゾール環、テトラゾール環、アザイン
デン環(例えば、ジアザインデン環、トリアザインデン
環、テトラザインデン環、ペンタザインデン環)、プリ
ン環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環、セレナ
ジアゾール環、インダゾール環、トリアジン環、ピラゾ
ール環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、ロ
ーダニン環、チオヒダントイン環、オキサゾリジンジオ
ン環、フタラジン環などを挙げることが出来る。これら
の中で好ましいのは、一般式(XII) では、アザインデン
環、(ベンゾ)トリアゾール環、インダゾール環、トリ
アジン環、プリン環、テトラゾール環などであり、一般
式(XIII)では、テトラゾール環、トリアゾール環、(ベ
ンゾ)イミダゾール環、(ベンゾ)チアゾール環、(ベ
ンゾ)オキサゾール環、チアジアゾール環、アザインデ
ン環、ピリミジン環などであり、一般式(XIV)では、
(ベンゾ)チアゾール環、(ベンゾ)イミダゾール環、
(ベンゾ)オキサゾール環、トリアゾール環、テトラゾ
ール環などであり、一般式(XV)では、(ベンゾ、ナフ
ト)チアゾール環、(ベンゾ、ナフト)イミダゾール
環、(ベンゾ、ナフト)オキサゾール環などである。上
記の表示の「(ベンゾ、ナフト)チアゾール環」は「チ
アゾール環、ベンゾチアゾール環またはナフトチアゾー
ル環」(他の場合も同様)を表すものとする。これらの
複素環には、適当な置換基を有してもよく、例えば、ヒ
ドロキシル基、アルキル基(メチル基、エチル基、ペン
チル基など)、アルケニル基(アリル基など)、アルキ
レン基(エチニル基など)、アリール基(フェニル基、
ナフチル基など)、アラルキル基(ベンジル基など)、
アミノ基、ヒドロキシアミノ基、アルキルアミノ基(エ
チルアミノ基など)、ジアルキルアミノ基(ジメチルア
ミノ基など)、アリールアミノ基(フェニルアミノ基な
ど)、アシルアミノ基(アセチルアミノ基など)、アシ
ル基(アセチル基など)、アルキルチオ基(メチルチオ
基など)、カルボキシ基、スルホ基、アルコキシル基
(エトキシ基など)、アリーロキシ基(フェノキシ基な
ど)、アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基
など)、置換されてよいカルバモイル基、置換されてよ
いスルファモイル基、置換されてよいウレイド基、シア
ノ基、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子など)、ニト
ロ基、メルカプト基、複素環(ピリジル基など)などで
ある。また式中、Rは、アルキル基(メチル基、エチル
基、ヘキシル基など)、アルケニル基(アリル基、2−
ブテニル基など)、アルキレン基(エチニル基など)、
アリール基(フェニル基など)、アラルキル基(ベンジ
ル基など)などを表し、これらはさらに適切な置換基を
有してもよい。X- は、アニオン(例えば、ハロゲンイ
オンなどの無機アニオンやパラトルエンスルフォネート
などの有機アニオン)を表す。上記化合物の中で好まし
いのは、一般式(XII) 、(XIII)、(XV)の化合物である。
特に好ましいのは一般式(XII) の中では、ヒドロキシル
基を置換したテトラザインデン類(互換異性でイミノ基
を有しうる)である。一般式(XIII)の中では、酸性基
(カルボキシ基、スルホ基)を有するメルカプトテトラ
ゾール類である。一般式(XV)の中では、ベンゾチアゾー
ル類である。上記化合物の中で、一般式(XII) と(XIII)
の化合物は銀イオンと結合して銀塩を形成するが、その
銀塩の室温付近での水への溶解度積が、10-9〜10
-20 、特に5×10-10 〜10-18 である含窒素複素環
化合物が好ましい。 【0160】写真性有用化合物の添加時期は増感色素の
添加前であっても、添加終了後であっても、添加開始か
ら添加終了までの期間であっても構わないが、好ましく
は増感色素の添加前、および添加開始から終了までの期
間であり、さらに好ましくは増感色素の添加開始から終
了までの期間である。写真性有用化合物の添加量は、添
加剤の機能や乳剤種によって様々であるが、典型的には
5×10-5〜5 ×10-3mol/mol Agである。 【0161】次に、粒子に吸着性の写真性有用化合物の
具体例を示す。もちろん、本発明はこれらに限定される
ものではない。 【0162】 【化22】 【0163】 【化23】 【0164】 【化24】【0165】 【化25】【0166】本発明におけるハロゲン化銀乳剤は、臭化
銀、塩化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭
化銀、等が好ましい。ハロゲン化銀粒子の形態として
は、八面体、立方体、十四面体の如き正常晶でも良い
が、平板状粒子がより好ましい。 【0167】まず本発明に関する第1の乳剤であるハロ
ゲン化銀粒子が平行な主平面が(111)面である塩化
銀含有率が10モル%未満の沃臭化銀または塩沃臭化銀
よりなる平板状ハロゲン化銀粒子について説明する。 【0168】この乳剤は対向する(111)主表面と該
主表面を連結する側面からなる。平板粒子乳剤は沃臭化
銀もしくは塩沃臭化銀より成る。塩化銀を含んでも良い
が、好ましくは塩化銀含率は8モル%以下、より好まし
くは3モル%以下もしくは、0モル%である。沃化銀含
有率については、40モル%以下、好ましくは20モル
%以下である。 【0169】沃化銀含有率に拘わらず、粒子間の沃化銀
含量の分布の変動係数は20%以下が好ましく、特に1
0%以下が好ましい。 【0170】沃化銀分布について粒子内で構造を有して
いることが好ましい。この場合、沃化銀分布の構造は2
重構造、3重構造、4重構造さらにはそれ以上の構造が
あり得る。また、粒子内部で沃化銀含有量が連続的に変
化していても良い。 【0171】全投影面積の50%以上がアスペクト比2
以上の粒子で占められる。ここで平板粒子の投影面積な
らびにアスペクト比は参照用のラテックス球とともにシ
ャドーをかけたカーボンレプリカ法による電子顕微鏡写
真から測定することができる。平板粒子は上から見た時
に、通常6角形、3角形もしくは円形状の形態をしてい
るが、該投影面積と等しい面積の円の直径を厚みで割っ
た値がアスペクト比である。平板粒子の形状は6角形の
比率が高い程好ましく、また、6角形の各隣接する辺の
長さの比は1:2以下であることが好ましい。 【0172】平板粒子は、投影面積径で0.1μm以上
20.0μm以下が好ましく、0.2μm以上10.0
μm以下がさらに好ましい。投影面積径とは、ハロゲン
化銀粒子の投影面積と等しい面積の円の直径である。ま
た、平板粒子の厚みは、0.01μm以上0.5μm以
下、好ましくは0.02μm以上0.4μm以下が好ま
しい。平板粒子の厚みとは二つの主平面の間隔である。
球相当径では0.1μm以上5.0μm以下が好まし
く、0.2μm以上3μm以下がさらに好ましい。球相
当径とは、個々の粒子の体積と等しい体積を有する球の
直径である。また、アスペクト比は、1以上100以下
が好ましく、2以上50以下がさらに好ましい。アスペ
クト比とは粒子の投影面積径をその粒子の厚みで割った
値である。 【0173】本発明のハロゲン化銀粒子は単分散性であ
ることが好ましい。本発明の全ハロゲン化銀粒子の球相
当径の変動係数は30%以下、好ましくは25%以下で
ある。また、平板状粒子の場合は投影面積径の変動係数
も重要であり、本発明の全ハロゲン化銀粒子の投影面積
径の変動係数は30%以下であることが好ましく、より
好ましくは25%以下であり、更に好ましくは20%以
下である。また、平板状粒子の厚みの変動係数は、30
%以下が好ましく、より好ましくは25%以下であり、
更に好ましくは20%以下である。変動係数とは個々の
ハロゲン化銀粒子の相当径の分布の標準偏差を平均相当
径で割った値、もしくは、個々のハロゲン化銀平板状粒
子の厚みの分布の標準偏差を平均厚みで割った値であ
る。 【0174】本発明の平板粒子の双晶面間隔は米国特許
第5219720号に記載のように0.012μm以下
にしたり、特開平5−249585号に記載のように
(111)主平面間距離/双晶面間隔を15以上にして
も良く、目的に応じて選んで良い。 【0175】アスペクト比が高い程、著しい効果が得ら
れるので、平板粒子乳剤は全投影面積の50%以上が好
ましくはアスペクト比5以上の粒子で占められる。さら
に好ましくはアスペクト比8以上である。アスペクト比
があまり大きくなりすぎると、前述した粒子サイズ分布
の変動係数が大きくなる方向になるために、通常アスペ
クト比は50以下が好ましい。 【0176】平板粒子の転位線は、例えばJ.F.Ha
milton,Phot.Sci.Eng.,11、5
7、(1967)やT.Shiozawa,J.So
c.Phot.Sci.Japan,35、213、
(1972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用
いた直接的な方法により観察することができる。すなわ
ち乳剤から粒子に転位線が発生するほどの圧力をかけな
いよう注意して取り出したハロゲン化銀粒子を電子顕微
鏡観察用のメッシュにのせ、電子線による損傷(プリン
トアウト等)を防ぐように試料を冷却した状態で透過法
により観察を行う。この時粒子の厚みが厚い程、電子線
が透過しにくくなるので高圧型(0.25・高フ厚さの
粒子に対して200kV以上)の電子顕微鏡を用いた方
がより鮮明に観察することができる。このような方法に
より得られた粒子の写真より、主平面に対して垂直方向
から見た場合の各粒子についての転位線の位置および数
を求めることができる。 【0177】転位線の数は、好ましくは1粒子当り平均
10本以上である。より好ましくは1粒子当り平均20
本以上である。転位線が密集して存在する場合、または
転位線が互いに交わって観察される場合には、1粒子当
りの転位線の数は明確には数えることができない場合が
ある。しかしながら、これらの場合においても、おおよ
そ10本、20本、30本という程度には数えることが
可能であり、明らかに、数本しか存在しない場合とは区
別できる。転位線の数の1粒子当りの平均数については
100粒子以上について転位線の数を数えて、数平均と
して求める。 【0178】転位線は、例えば平板粒子の外周近傍に導
入することができる。この場合転位は外周にほぼ垂直で
あり、平板状粒子の中心から辺(外周)までの距離の長
さのx%の位置から始まり外周に至るように転位線が発
生している。このxの値は好ましくは10以上100未
満であり、より好ましくは30以上99未満であり、最
も好ましくは50以上98未満である。この時、この転
位線の開始する位置を結んでつくられる形状は粒子形と
相似に近いが、完全な相似形ではなく、ゆがむことがあ
る。この型の転位数は粒子の中心領域には見られない。
転位線の方向は結晶学的におおよそ(211)方向であ
るがしばしば蛇行しており、また互いに交わっているこ
ともある。 【0179】また平板粒子の外周上の全域に渡ってほぼ
均一に転位線を有していても、外周上の局所的な位置に
転位線を有していてもよい。すなわち六角形平板ハロゲ
ン化銀粒子を例にとると、6つの頂点の近傍のみに転位
線が限定されていてもよいし、そのうちの1つの頂点近
傍のみに転位線が限定されていてもよい。逆に6つの頂
点近傍を除く辺のみに転位線が限定されていることも可
能である。 【0180】また平板粒子の平行な2つの主平面の中心
を含む領域に渡って転位線が形成されていてもよい。主
平面の全域に渡って転位線が形成されている場合には転
位線の方向は主平面に垂直な方向から見ると結晶学的に
おおよそ(211)方向の場合もあるが(110)方向
またはランダムに形成されている場合もあり、さらに各
転位線の長さもランダムであり、主平面上に短い線とし
て観察される場合と、長い線として辺(外周)まで到達
して観察される場合がある。転位線は直線のこともあれ
ば蛇行していることも多い。また、多くの場合互いに交
わっている。 【0181】転位線の位置は以上のように外周上または
主平面上または局所的な位置に限定されていても良い
し、これらが組み合わされて、形成されていても良い。
すなわち、外周上と主平面上に同時に存在していても良
い。 【0182】この平板粒子乳剤の粒子表面のヨウ化銀含
有量は、好ましくは10モル%以下で、特に好ましくは
5モル%以下である。本発明の粒子表面のヨウ化銀含有
量はXPS(X−ray Photoelectron
Spectroscopy)を用いて測定される。ハ
ロゲン化銀粒子表面付近のヨウ化銀含量の分析に使用さ
れるXPS法の原理に関しては、相原らの、「電子の分
光」(共立ライブラリ−16、共立出版発行,昭和53
年)を参考にすることができる。XPSの標準的な測定
法は、励起X線としてMg−Kαを使用し、適当な試料
形態としたハロゲン化銀から放出される沃素(I)と銀
(Ag)の光電子(通常はI−3d5/2、Ag−3d
5/2)の強度を観測する方法である。沃素の含量を求
めるには、沃素の含量が既知である数種類の標準試料を
用いて沃素(I)と銀(Ag)の光電子の強度比(強度
(I)/強度(Ag))の検量線を作成し、この検量線
からもとめることができる。ハロゲン化銀乳剤ではハロ
ゲン化銀粒子表面に吸着したゼラチンを蛋白質分解酵素
などで分解、除去した後にXPSの測定をおこなわなけ
ればならない。粒子表面のヨウ化銀含有量が10モル%
以下の平板粒子乳剤とは、1つの乳剤に含まれる乳剤粒
子を、XPSで分析したときにヨウ化銀含量が10モル
%以下であるものをさす。この場合、明瞭に2種以上の
乳剤が混合されているときには、遠心分離法、濾別法な
ど適当な前処理を施した上で同一種類の乳剤につき分析
を行なう必要がある。 【0183】本発明の平板粒子乳剤の構造は例えば臭化
銀/沃臭化銀/臭化銀からなる3重構造粒子ならびにそ
れ以上の高次構造も好ましい。構造間の沃化銀含有率の
境界は明確なものであっても、連続的になだらかに変化
しているものであっても、いずれでも良い。通常、粉末
X線回折法を用いた沃化銀含有量の測定では沃化銀含有
量の異なる明確な2山を示す様なことはなく、高沃化銀
含有率の方向にすそをひいたようなX線回折プロフィー
ルを示す。 【0184】表面よりも内側の層の沃化銀含有率が表面
の沃化銀含有率よりも高いことが好ましく、表面よりも
内側の層の沃化銀含有率は好ましくは5モル%以上、よ
り好ましくは7モル%以上である。 【0185】次に、本発明に関する第2の乳剤である平
行な主平面が(111)面であり、最小の長さを有する
辺の長さに対する最大の長さを有する辺の長さの比が2
以下である六角形ハロゲン化銀粒子の頂点部、および/
または側面部、および/または主平面部に1粒子当り少
なくとも一個以上のエピタキシャル接合を有する粒子に
ついて説明する。エピタキシャル接合した粒子とは、ハ
ロゲン化銀粒子本体の他に該粒子と接合した結晶部(す
なわち、エピタキシャル部)を持つ粒子であり、接合し
た結晶部は通常ハロゲン化銀粒子本体から突出してい
る。接合した結晶部(エピタキシャル部)の粒子全銀量
に対する割合は2%以上30%以下が好ましく、5%以
上15%以下がより好ましい。エピタキシャル部は粒子
本体のどの部分に存在しても良いが、粒子主表面部、粒
子エッジ部、粒子コーナー部が好ましい。エピタキシャ
ルの個数は、少なくとも一つ以上が好ましい。また、エ
ピタキシャル部のハロゲン組成は、AgCl、AgBr
Cl、AgBrClI、AgBrI、AgI、AgSC
N等が好ましい。エピタキシャル部が存在する場合、粒
子内部には転位線が存在しても良いが、存在しなくても
良い。 【0186】次に、本発明に関する、第1の乳剤および
第2の乳剤ハロゲン化銀粒子の調製方法について説明す
る。 【0187】本発明の調製工程としては、(a)基盤粒
子形成工程と、それに引き続く粒子形成工程((b)工
程)から成る。基本的に(a)工程に引き続き(b)工
程を行うことがより好ましいが、(a)工程のみでもよ
い。(b)工程は、(b1)転位導入工程、(b2)コ
ーナー部転位限定導入工程、または(b3)エピタキシ
ャル接合工程、のいずれでも良く、少なくとも一つでも
よければ、二つ以上組み合わせても良い。 【0188】まず、(a)基盤粒子形成工程について説
明する。基盤部は、粒子形成に使用した全銀量に対して
少なくとも50%以上が好ましく、さらに好ましくは6
0%以上である。また、基盤部の銀量に対するヨードの
平均含有率は0mol%以上30%mol以下が好まし
く、0mol%以上15mol%以下がさらに好まし
い。また、基盤部は必要に応じてコアシェル構造を取っ
ても良い。この際、基盤部のコア部は基盤部の全銀量に
対して50%以上70%以下であることが好ましく、コア
部の平均ヨード組成は0mol%以上30mol%以下
が好ましく、0mol%以上15mol%以下が更に好
ましい。シェル部のヨード組成は0mol%以上3mo
l%以下が好ましい。 【0189】ハロゲン化銀乳剤の調製方法としては、ハ
ロゲン化銀核を形成した後、更にハロゲン化銀粒子を成
長させて所望のサイズの粒子を得る方法が一般的であ
り、本発明も同様であることに変りはない。また、平板
状粒子の形成に関しては、少なくとも核形成、熟成、成
長の工程が含まれる。この工程は、米国特許第4945037
号に詳細に記載されている。 【0190】1.核形成 平板粒子の核形成は、一般にはゼラチンの水溶液を保持
する反応容器に、銀塩水溶液とハロゲン化アルカリ水溶
液を添加して行われるダブルジェット法、あるいはハロ
ゲン化アルカリを含むゼラチン溶液に銀塩水溶液を添加
するシングルジェット法が用いられる。また、必要に応
じて銀塩を含むゼラチン溶液にハロゲン化アルカリ水溶
液を添加する方法も用いることができる。さらに、必要
に応じて特開昭2-44335号に開示されている混合器にゼ
ラチン溶液と銀塩溶液とハロゲン化アルカリ水溶液を添
加し、ただちにそれを反応容器に移すことによって平板
粒子の核形成を行うこともできる。また、米国特許第51
04786号に開示されているように、ハロゲン化アルカリ
と保護コロイド溶液を含む水溶液をパイプに通しそこに
銀塩水溶液を添加することにより核形成を行うこともで
きる。また、米国特許第6022681号記載の塩素含
有量が核形成に使用した銀量に対して10モル%以上で
あるような核形成を用いても良い。核形成は、ゼラチン
を分散媒とし、pBrが1〜4の条件で分散媒形成する
ことが好ましい。ゼラチンの種類としては、アルカリ処
理ゼラチン、低分子量ゼラチン(分子量:3000〜4
万)、米国特許第4,713,320号および同第4,
942,120号に記載の酸化処理ゼラチン、および低
分子量の酸化処理ゼラチンを用いても良い。特に低分子
量の酸化処理ゼラチンを用いることは好ましい。分散媒
の濃度は、10質量%以下が好ましく、さらに1質量%
以下がより好ましい。核形成時の温度は、5〜60℃が
好ましいが、平均粒径が0.5μm以下の微粒子平板粒
子を作る場合は5〜48℃がより好ましい。分散媒のp
Hは、1以上10以下が好ましいが、1.5以上9以下
がさらに好ましい。また、米国特許第5,147,77
1号,同第5,147,772号、同第5,147,7
73号、同第5,171,659号、同第5,210,
013号、同第5,252,453号、および特許第3
089578号に記載のポリアルキレンオキサイド化合
物を核形成工程、もしくは後の熟成工程、および成長工
程で添加することが可能である。 【0191】2.熟成 1.における核形成では、平板粒子以外の微粒子(特
に、八面体および一重双晶粒子)が形成される。次に述
べる成長過程に入る前に平板粒子以外の粒子を消滅せし
め、平板粒子となるべき形状でかつ単分散性の良い核を
得る必要がある。これを可能とするために、核形成に引
き続いてオストワルド熟成を行うことがよく知られてい
る。核形成後直ちにpBrを調節した後、温度を上昇さ
せ六角平板粒子比率が最高となるまで熟成を行う。この
時に、ゼラチン溶液を追添加しても良い。その際の分散
媒溶液に対するゼラチンの濃度は、10質量%以下であ
ることが好ましい。この時使用する追添加ゼラチンは、
アルカリ処理ゼラチン、アミノ基が95%以上修飾され
たコハク化ゼラチンやトリメリット化ゼラチンのような
特開平11−143002号記載のアミノ基修飾ゼラチ
ン、特開平11−143003号記載のイミダゾール基
修飾ゼラチン、および酸化処理ゼラチンを用いる。特
に、コハク化ゼラチンやトリメリット化ゼラチンを用い
ることが好ましい。熟成の温度は、40〜80℃、好ま
しくは50〜80℃であり、pBrは1.2〜3.0で
ある。また、pHは1.5以上9以下が好ましい。ま
た、この時平板粒子以外の粒子を速やかに消失せしめる
ために、ハロゲン化銀溶剤を添加しても良い。この場合
のハロゲン化銀溶剤の濃度としては、0.3mol/リットル以下
が好ましく、0.2mol/リットル以下がより好ましい。直接反
転用乳剤として用いる場合は、ハロゲン化銀溶剤とし
て、アルカリ性側で用いられるNH3 より、中性、酸性
側で用いられるチオエーテル化合物等のハロゲン化銀溶
剤の方が好ましい。このように熟成して、ほぼ〜100
%平板状粒子のみとする。熟成が終わった後、次の成長
過程でハロゲン化銀溶剤が不要の場合は次のようにして
ハロゲン化銀溶剤を除去する。 NH3 のようなアルカリ性ハロゲン化銀溶剤の場合
は、HNO3 のようなAg+との溶解度積の大きな酸を
加えて無効化する。 チオエーテル系ハロゲン化銀溶剤の場合は、特開昭
60-136736号に記載のごとくH22 等の酸化剤を添加
して無効化する。 【0192】3.成長 熟成過程に続く結晶成長期のpBrは1.4〜3.5に
保つことが好ましい。成長過程に入る前の分散媒溶液中
のゼラチン濃度が低い場合(1質量%以下)に、ゼラチ
ンを追添加する場合がある。その際、分散媒溶液中のゼ
ラチン濃度は、1〜10質量%にすることが好ましい。
この時使用するゼラチンは、アルカリ処理ゼラチン、ア
ミノ基が95%以上修飾されたコハク化ゼラチンやトリ
メリット化ゼラチン、および酸化処理ゼラチンを用い
る。特に、コハク化ゼラチンやトリメリット化ゼラチン
を用いることが好ましい。成長中のpHは、2以上10
以下、好ましくは4以上8以下である。ただし、コハク
化ゼラチンおよびトリメリット化ゼラチン存在時には5
以上8以下が好ましい。結晶成長期におけるAg+ 、お
よびハロゲンイオンの添加速度は、結晶臨界成長速度の
20〜100%、好ましくは30〜100%の結晶成長
速度になるようにする事が好ましい。この場合、結晶成
長とともに銀イオンおよびハロゲンイオンの添加速度を
増加させていくが、その場合、特公昭48-36890号、同52
-16364号記載のように、銀塩およびハロゲン塩水溶液の
添加速度を上昇させても良く、水溶液の濃度を増加させ
ても良い。銀塩水溶液とハロゲン塩水溶液を同時に添加
するダブルジェット法で行ってもよいが、米国特許第
4,672,027号および同第4,693,964号
に記載の硝酸銀水溶液と臭化物を含むハロゲン水溶液と
沃化銀微粒子乳剤を同時に添加することが好ましい。こ
の際、成長の温度は、50℃以上90℃以下が好まし
く、60℃以上85℃以下が更に好ましい。また、添加
するAgI微粒子乳剤は、あらかじめ調製したものでも
良く、連続的に調製しながら添加しても良い。この際の
調製方法は特開平10−43570号を参考に出来る。
添加するAgI乳剤の平均粒子サイズは0.005μm以上
0.1μm以下、好ましくは0.007μm以上0.08
μm以下である。基盤粒子のヨード組成は、添加するA
gI乳剤の量により変化させることが出来る。 【0193】さらに、銀塩水溶液とハロゲン塩水溶液の
添加の代わりに、ヨウ臭化銀微粒子を添加することは好
ましい。この際、微粒子のヨード量を所望する基盤粒子
のヨード量と等しくすることで、所望のヨード組成の基
盤粒子が得られる。ヨウ臭化銀微粒子はあらかじめ調製
したものでも良いが、連続的に調製しながら添加する方
が好ましい。添加するヨウ臭化銀微粒子サイズは、0.
005μm以上0.1μm以下、好ましくは0.01μm
以上0.08μm以下である。成長時の温度は50℃以
上90℃以下、好ましくは60℃以上85℃以下であ
る。 【0194】次に、(b)工程について説明する。ま
ず、(b1)工程について説明する。(b1)工程は第
1シェル工程と第2シェル工程から成る。上述した基盤
に第1シェルを設ける。第1シェルの比率は好ましくは
全銀量に対して1%以上30%以下であって、その平均
沃化銀含有率20モル%以上100モル%以下である。
より好ましくは第1シェルの比率は全銀量に対して1%
以上20%以下であって、その平均沃化銀含有率25モ
ル%以上100モル%以下である。基盤への第1シェル
の成長は基本的には硝酸銀水溶液と沃化物と臭化物を含
むハロゲン水溶液をダブルジェット法で添加する。もし
くは硝酸銀水溶液と沃化物を含むハロゲン水溶液をダブ
ルジェット法で添加する。もしくは沃化物を含むハロゲ
ン水溶液をシングルジェット法で添加する。 【0195】以上のいずれの方法でも、それらの組み合
わせでも良い。第1シェルの平均沃化銀含有率から明ら
かなように、第1シェル形成時には沃臭化銀混晶の他に
沃化銀が析出しえる。いずれの場合でも通常は、次の第
2シェルの形成時に、沃化銀は消失し、すべて沃臭化銀
混晶に変化する。 【0196】第1シェルの形成の好ましい方法として沃
臭化銀もしくは沃化銀微粒子乳剤を添加して熟成し溶解
する方法がある。さらに、好ましい方法として沃化銀微
粒子乳剤を添加して、その後硝酸銀水溶液の添加もしく
は硝酸銀水溶液とハロゲン水溶液を添加する方法があ
る。この場合、沃化銀微粒子乳剤の溶解は、硝酸銀水溶
液の添加により促進されるが、添加した沃化銀微粒子乳
剤の銀量を用いて第1シェルとし、沃化銀含有率100
モル%とする。そして添加した硝酸銀水溶液を第2シェ
ルとして計算する。沃化銀微粒子乳剤は急激に添加され
ることが好ましい。 【0197】沃化銀微粒子乳剤を急激に添加するとは、
好ましくは10分以内に沃化銀微粒子乳剤を添加するこ
とをいう。より好ましくは7分以内に添加することをい
う。この条件は添加する系の温度、pBr、pH、ゼラ
チン等の保護コロイド剤の種類、濃度、ハロゲン化銀溶
剤の有無、種類、濃度等により変化しうるが、上述した
ように短い方が好ましい。添加する時には実質的に硝酸
銀等の銀塩水溶液の添加は行なわれない方が好ましい。
添加時の系の温度は40℃以上90℃以下が好ましく、
50℃以上80℃以下が特に好ましい。 【0198】沃化銀微粒子乳剤は実質的に沃化銀であれ
ば良く、混晶となり得る限りにおいて臭化銀および/ま
たは塩化銀を含有していても良い。好ましくは100%
沃化銀である。沃化銀はその結晶構造においてβ体、γ
体ならびに米国特許第4,672,026号に記載され
ているようにα体もしくはα体類似構造があり得る。本
発明においては、その結晶構造の制限は特にはないが、
β体とγ体の混合物さらに好ましくはβ体が用いられ
る。沃化銀微粒子乳剤は米国特許第5,004,679
号等に記載の添加する直前に形成したものでも良いし、
通常の水洗工程を経たものでもいずれでも良いが、本発
明においては好ましくは通常の水洗工程を経たものが用
いられる。沃化銀微粒子乳剤は、米国特許第4,67
2,026号等に記載の方法で容易に形成できうる。粒
子形成時のpI値を一定にして粒子形成を行う、銀塩水
溶液と沃化物塩水溶液のダブルジェット添加法が好まし
い。ここでpIは系のI- イオン濃度の逆数の対数であ
る。温度、pI、pH、ゼラチン等の保護コロイド剤の
種類、濃度、ハロゲン化銀溶剤の有無、種類、濃度等に
特に制限はないが、粒子のサイズは0.1μm以下、よ
り好ましくは0.07μm以下が本発明に都合が良い。
微粒子であるために粒子形状は完全には特定できないが
粒子サイズの分布の変動係数は25%以下が好ましい。
特に20%以下の場合には、本発明の効果が著しい。こ
こで沃化銀微粒子乳剤のサイズおよびサイズ分布は、沃
化銀微粒子を電子顕微鏡観察用のメッシュにのせ、カー
ボンレプリカ法ではなく直接、透過法によって観察して
求める。これは粒子サイズが小さいために、カーボンレ
プリカ法による観察では測定誤差が大きくなるためであ
る。粒子サイズは観察された粒子と等しい投影面積を有
する円の直径と定義する。粒子サイズの分布について
も、この等しい投影面積円直径を用いて求める。本発明
において最も有効な沃化銀微粒子は粒子サイズが0.0
6μm以下0.02μm以上であり、粒子サイズ分布の
変動係数が18%以下である。 【0199】沃化銀微粒子乳剤は上述の粒子形成後、好
ましくは米国特許第2,614,929号等に記載の通
常の水洗およびpH、pI、ゼラチン等の保護コロイド
剤の濃度調整ならびに含有沃化銀の濃度調整が行われ
る。pHは5以上7以下が好ましい。pI値は沃化銀の
溶解度が最低になるpI値もしくはその値よりも高いp
I値に設定することが好ましい。保護コロイド剤として
は、平均分子量10万程度の通常のゼラチンが好ましく
用いられる。平均分子量2万以下の低分子量ゼラチンも
好ましく用いられる。また上記の分子量の異なるゼラチ
ンを混合して用いると都合が良い場合がある。乳剤1k
gあたりのゼラチン量は好ましくは10g以上100g
以下である。より好ましくは20g以上80g以下であ
る。乳剤1kgあたりの銀原子換算の銀量は好ましくは
10g以上100g以下である。より好ましくは20g
以上80g以下である。ゼラチン量および/または銀量
は沃化銀微粒子乳剤を急激に添加するのに適した値を選
択することが好ましい。 【0200】沃化銀微粒子乳剤は、通常あらかじめ溶解
して添加するが、添加時には系の撹拌効率を十分に高め
る必要がある。好ましくは撹拌回転数は、通常よりも高
めに設定される。撹拌時の泡の発生を防じるために消泡
剤の添加は効果的である。具体的には、米国特許第5,
275,929号の実施例等に記述されている消泡剤が
用いられる。 【0201】第1シェル形成のさらに好ましい方法とし
て、従来の沃化物イオン供給法(フリーな沃化物イオン
を添加する方法)のかわりに米国特許第5、496、6
94号に記載の沃化物イオン放出剤を用いて、沃化物イ
オンを急激に生成せしめながら沃化銀を含むハロゲン化
銀相を形成することができる。 【0202】沃化物イオン放出剤は沃化物イオン放出調
節剤(塩基および/または求核試薬)との反応により沃
化物イオンを放出するが、この際に用いる求核試薬とし
ては好ましくは以下の化学種が挙げられる。例えば、水
酸化物イオン、亜硫酸イオン、ヒドロキシルアミン、チ
オ硫酸イオン、メタ重亜硫酸イオン、ヒドロキサム酸
類、オキシム類、ジヒドムキシベンゼン類、メルカプタ
ン類、スルフィン酸塩、カルボン酸塩、アンモニア、ア
ミン類、アルコール類、尿素類、チオ尿素類、フェノー
ル類、ヒドラジン類、ヒドラジド類、セミカルバジド
類、ホスフィン類、スルフィド類が挙げられる。塩基や
求核試薬の濃度、添加方法、また反応液の温度をコント
ロールすることにより沃化物イオンの放出速度、タイミ
ングをコントロールすることができる。塩基として好ま
しくは水酸化アルカリが挙げられる。沃化物イオンを急
激に生成せしめるのに用いる沃化物イオン放出剤及び沃
化物イオン放出調節剤の好ましい濃度範囲は1×10-7
〜20M(モル) であり、より好ましくは1×10-5
10M、さらに好ましくは1×10-4〜5M、特に好ま
しくは1×10-3〜2Mである。濃度が20Mを上回る
と、分子量の大きい沃化物イオン放出剤及び沃化物イオ
ン放出剤の添加量が粒子形成容器の容量に対して多くな
り過ぎるため好ましくない。 【0203】また、1×10-7Mを下回ると沃化物イオ
ン放出反応速度が遅くなり、沃化物イオン放出剤を急激
に生成せしめるのが困難になるため好ましくない。 【0204】好ましい温度範囲は30〜80℃であり、
より好ましくは35〜75℃、特に好ましくは35〜6
0℃である。温度が80℃を上回る高温では一般に沃化
物イオン放出反応速度が極めて速くなり、また30℃を
下回る低温では一般に沃化物イオン放出反応速度が極め
て遅くなるため、それぞれ使用条件が限られ好ましくな
い。 【0205】沃化物イオンの放出の際に塩基を用いる場
合、液pHの変化を用いても良い。この時、沃化物イオ
ンの放出速度、タイミングをコントロールするのに好ま
しいpHの範囲は2〜12であり、より好ましくは3〜
11、特に好ましくは5〜10、最も好ましくは調節後
のpHが7.5〜10.0である。pH7の中性条件下
でも水のイオン積により定まる水酸化物イオンが調節剤
として作用する。 【0206】また、求核試薬と塩基を併用しても良く、
この時もpHを上記の範囲でコントロールし、沃化物イ
オンの放出速度、タイミングをコントロールしても良
い。 【0207】沃化物イオン放出剤から沃素原子を沃化物
イオンの形で放出させる場合、全沃素原子を放出させて
も良いし、一部は分解せずに残っていても良い。 【0208】上述した基盤および第1シェルを有する平
板粒子上に第2シェルを設ける。第2シェルの比率は好
ましくは全銀量に対して10モル%以上40モル%以下
であって、その平均沃化銀含有率が0モル%以上5モル
%以下である。より好ましくは第2シェルの比率は全銀
量に対して15モル%以上30モル%以下であって、そ
の平均沃化銀含有率が0モル%以上3モル%以下であ
る。基盤および第1シェルを有する平板粒子上への第2
シェルの成長は該平板粒子のアスペクト比を上げる方向
でも下げる方向でも良い。基本的には硝酸銀水溶液と臭
化物を含むハロゲン水溶液をダブルジェット法で添加す
ることにより第2シェルの成長は行なわれる。もしくは
臭化物を含むハロゲン水溶液を添加した後、硝酸銀水溶
液をシングルジェット法で添加しても良い。系の温度、
pH、ゼラチン等の保護コロイド剤の種類、濃度、ハロ
ゲン化銀溶剤の有無、種類、濃度等は広範に変化しう
る。pBrについては、本発明においては該層の形成終
了時のpBrが該層の形成初期時のpBrよりも高くな
ることが好ましい。好ましくは該層の形成初期のpBr
が2.9以下であり該層の形成終了時のpBrが1.7
以上である。さらに好ましくは該層の形成初期のpBr
が2.5以下であり該層の形成終了時のpBrが1.9
以上である。最も好ましくは該層の形成初期のpBrが
2.3以下1以上である。最も好ましくは該層の終了時
のpBrが2.1以上4.5以下である。 【0209】(b1)工程の部分には転位線が存在する
ことが好ましい。転位線は平板粒子のエッジ部近傍に存
在することが好ましい。エッジ部近傍とは、平板粒子の
六辺の外周部(エッジ部)とその内側部分、すなわち
(b1)工程で成長させた部分のことである。エッジ部
に存在する転位線は1粒子当り平均10本以上が好まし
い。より好ましくは1粒子当り平均20本以上である。
転位線が密集して存在する場合、または転位線が互いに
交わって観察される場合には、1粒子当りの転位線の数
は明確には数えることができない場合がある。しかしな
がら、これらの場合においても、おおよそ10本、20
本、30本という程度には数えることが可能であり、明
らかに数本しか存在しない場合とは区別できる。転位線
の数の1粒子当りの平均数については100粒子以上に
ついて転位線の数を数えて、数平均として求める。 【0210】本発明の平板粒子は粒子間の転位線量分布
が均一であることが望ましい。本発明の乳剤は1粒子当
たり10本以上の転位線を含むハロゲン化銀粒子が全粒
子の100ないし50%(個数)を占めることが好まし
く、より好ましくは100ないし70%を、特に好まし
くは100ないし90%を占める。 【0211】50%を下回ると粒子間の均質性の点で好
ましくない。 【0212】本発明において転位線を含む粒子の割合及
び転位線の本数を求める場合は、少なくとも100粒子
について転位線を直接観察して求めることが好ましく、
より好ましくは200粒子以上、特に好ましくは300
粒子以上について観察して求める。 【0213】次に、(b2)工程について説明する。一
つ目の態様としては、頂点近傍のみをヨウ化物イオンに
より溶解する方法、二つ目の態様としては、銀塩溶液と
ヨウ化物塩溶液を同時に添加する方法、三つ目の態様と
しては、ハロゲン化銀溶剤を用いて頂点近傍のみを実質
的に溶解する方法、四つ目の態様としてはハロゲン変換
を介する方法がある。 【0214】一つ目の態様であるヨウ化物イオンにより
溶解する方法について説明する。基盤粒子にヨウ化物イ
オンを添加することで基盤粒子の各頂点部近傍が溶解し
て丸みを帯びる。続けて、硝酸銀溶液と臭化物溶液、ま
たは、硝酸銀溶液と臭化物溶液とヨウ化物溶液の混合液
を同時に添加すると粒子は更に成長して頂点近傍に転位
が導入される。この方法に関しては、特開平4−149
541号、および特開平9−189974号を参考に出
来る。 【0215】本態様において添加されるヨウ化物イオン
の総量は、該ヨウ化物イオン総モル数を基盤粒子の総銀
量モル数で除した値に100を掛けた値をI2(モル
%)とした時、基盤粒子のヨウ化銀含有率I1(モル
%)に対して、(I2−I1)が0以上8以下を満たす
ことが本態様に従う効果的な溶解を得る上で好ましく、
より好ましくは0以上4以下である。 【0216】本態様において添加されるヨウ化物イオン
の濃度は低い方が好ましく、具体的には0.2モル/リ
ットル以下の濃度であることが好ましく、更に好ましく
は0.1モル/リットル。また、ヨウ化物イオン添加時
のpAgは8.0以上が好ましく、更に好ましくは8.
5以上である。 【0217】基盤粒子へのヨウ化物イオンの添加による
該基盤粒子の頂点部溶解に引き続き、硝酸銀溶液の単独
添加、または、硝酸銀溶液と臭化物溶液、もしくは、硝
酸銀溶液と臭化物溶液とヨウ化物溶液の混合液を同時に
添加して粒子を更に成長させ頂点近傍に転位を導入させ
る。 【0218】二つ目の態様である銀塩溶液とヨウ化物塩
溶液との同時添加による方法について説明する。基盤粒
子に対して銀塩溶液とヨウ化物塩溶液を急速に添加する
ことで粒子の頂点部にヨウ化銀もしくはヨウ化銀含率の
高いハロゲン化銀をエピタキシャル生成させることが出
来る。この際、銀塩溶液とヨウ化物塩溶液の好ましい添
加速度は0.2分〜0.5分であり、更に好ましくは
0.5分から2分である。この方法に関しては、特開平
4−149541号に詳細に記載されているので、参考
にすることが出来る。。 【0219】基盤粒子へのヨウ化物イオンの添加による
該基盤粒子の頂点部溶解に引き続き、硝酸銀溶液の単独
添加、または、硝酸銀溶液と臭化物溶液、もしくは、硝
酸銀溶液と臭化物溶液とヨウ化物溶液の混合液を同時に
添加して粒子を更に成長させ頂点近傍に転位を導入させ
る。 【0220】三つ目の態様であるハロゲン化銀溶剤を用
いる方法について説明する。基盤粒子を含む分散媒にハ
ロゲン化銀溶剤を加えた後、銀塩溶液とヨウ化物塩溶液
を同時添加すると、ハロゲン化銀溶剤により溶解した基
盤粒子の頂点部にヨウ化銀もしくはヨウ化銀含率の高い
ハロゲン化銀が優先的に成長することになる。この際、
銀塩溶液およびヨウ化物塩溶液は急速に添加する必要は
ない。この方法に関しては、特開平4−149541号
に詳細に記載されているので、これを参考に出来る。 【0221】基盤粒子へのヨウ化物イオンの添加による
該基盤粒子の頂点部溶解に引き続き、硝酸銀溶液の単独
添加、または、硝酸銀溶液と臭化物溶液、もしくは、硝
酸銀溶液と臭化物溶液とヨウ化物溶液の混合液を同時に
添加して粒子を更に成長させ頂点近傍に転位を導入させ
る。 【0222】次に、四つ目の態様であるハロゲン変換を
介する方法について説明する。基盤粒子にエピタキシャ
ル成長部位支持剤(以下、サイトダイレクターと呼
ぶ)、例えば特開昭58−108526号記載の増感色
素や、水溶性ヨウ化物を添加することで基盤粒子の頂点
部に塩化銀のエピタキシャルを形成した後ヨウ化物イオ
ンを添加することで塩化銀をヨウ化銀もしくはヨウ化銀
含率の高いハロゲン化銀へハロゲン変換する方法であ
る。サイトダイレクターは増感色素、水溶性チオシアン
酸イオン、および水溶性ヨウ化物イオンが使用できる
が、沃化物イオンが好ましい。ヨウ化物イオンは基盤粒
子に対して0.0005〜1モル%、好ましくは0.0
01〜0.5モル%が好ましい。最適な量の沃化物イオ
ンを添加した後、銀塩溶液と塩化物塩溶液を同時添加す
ると塩化銀のエピタキシャルを基盤粒子の頂点部に形成
できる。 【0223】塩化銀のヨウ化物イオンによるハロゲン変
換について説明する。溶解度の大きいハロゲン化銀は溶
解度のより小さいハロゲン化銀を形成し得るハロゲンイ
オンを添加することにより、溶解度のより小さいハロゲ
ン化銀に変換される。この過程はハロゲン変換と呼ば
れ、例えば米国特許第4142900号に記載されてい
る。基盤の頂点部にエピタキシャル成長した塩化銀をヨ
ウ化物イオンにより選択的にハロゲン変換することで基
盤粒子頂点部にヨウ化銀相を形成させる。詳細は、特開
平4−149541号に記載されている。 【0224】基盤粒子の頂点部にエピタキシャル成長し
た塩化銀をヨウ化物イオンの添加によるヨウ化銀相への
ハロゲン変換に引き続き、硝酸銀溶液の単独添加、また
は、硝酸銀溶液と臭化物溶液、もしくは、硝酸銀溶液と
臭化物溶液とヨウ化物溶液の混合液を同時に添加して粒
子を更に成長させ頂点近傍に転位を導入させる。 【0225】(b2)工程の部分には転位線が存在する
ことが好ましい。転位線は平板粒子のコーナー部近傍に
存在することが好ましい。コーナー部近傍とは、粒子の
中心と各頂点を結ぶ直線の中心からx%の位置の点か
ら、各頂点を作る辺に垂線を下した時に、その垂線とそ
の辺とで囲まれた三次元の部分のことである。このxの
値は好ましくは50以上100未満、さらに好ましくは75
以上100未満である。エッジ部に存在する転位線は1
粒子当り平均10本以上が好ましい。より好ましくは1
粒子当り平均20本以上である。転位線が密集して存在
する場合、または転位線が互いに交わって観察される場
合には、1粒子当りの転位線の数は明確には数えること
ができない場合がある。しかしながら、これらの場合に
おいても、おおよそ10本、20本、30本という程度
には数えることが可能であり、明らかに数本しか存在し
ない場合とは区別できる。転位線の数の1粒子当りの平
均数については100粒子以上について転位線の数を数
えて、数平均として求める。 【0226】本発明の平板粒子は粒子間の転位線量分布
が均一であることが望ましい。本発明の乳剤は1粒子当
たり10本以上の転位線を含むハロゲン化銀粒子が全粒
子の100ないし50%(個数)を占めることが好まし
く、より好ましくは100ないし70%を、特に好まし
くは100ないし90%を占める。 【0227】50%を下回ると粒子間の均質性の点で好
ましくない。 【0228】本発明において転位線を含む粒子の割合及
び転位線の本数を求める場合は、少なくとも100粒子
について転位線を直接観察して求めることが好ましく、
より好ましくは200粒子以上、特に好ましくは300
粒子以上について観察して求める。 【0229】次に、(b3)工程について説明する。基
盤粒子へのハロゲン化銀のエピタキシャル形成に関して
は、米国特許第4435501号に記載されているよう
に、基盤粒子表面に吸着したヨウ化物イオン、アミノア
ザインデン、もしくは分光増感色素等のサイトダイレク
ターによって銀塩エピタキシャルが選択された部位、例
えば基盤粒子のエッジ、もしくはコーナーに形成できる
ことが示されている。また、特開平8−69069号に
は極薄平板粒子基盤の選択された部位に銀塩エピタキシ
ャルを形成させ、このエピタキシャル相を最適な化学増
感することで高感化を達成している。本態様において
も、これらの方法を用いて本態様の基盤粒子を高感化す
ることは非常に好ましい。サイトダイレクターは、アミ
ノアザインデン、もしくは分光増感色素を用いても良い
し、ヨウ化物イオン、もしくはチオシアン酸イオンを用
いることができ、目的に応じて使い分けることも出来る
し、組み合わせても良い。増感色素量、ヨウ化物イオ
ン、およびチオシアン酸イオンの添加量を変化させるこ
とで、銀塩エピタキシャルの形成部位を、基盤粒子のエ
ッジ、あるいはコーナーに限定させることが出来る。添
加するヨウ化物イオンの量は、基盤粒子の銀量に対して
0.0005〜1.0モル%、好ましくは、0.001
〜0.5モル%である。また、チオシアン酸イオンの量
は、基盤粒子の銀量に対して、0.01〜0.2モル
%、好ましくは、0.02〜0.1モル%である。これ
らサイトダイレクター添加後に、銀塩溶液とハロゲン塩
溶液を添加して銀塩エピタキシャルを形成する。この際
の、温度は、40〜70℃が好ましく、45〜60℃が
更に好ましい。また、この際のpAgは7.5以下が好
ましく、6.5以下が更に好ましい。サイトダイレクタ
ーを用いることで、基盤粒子のコーナー部、もしくはエ
ッジ部に銀塩のエピタキシャルが形成される。こうして
得た乳剤を、特開平8−69069号のようにエピタキ
シャル相に選択的に化学増感を施して高感化させても良
いが、銀塩エピタキシャル形成に引き続き、銀塩溶液と
ハロゲン塩溶液を同時添加して更に成長させても良い。
この際添加するハロゲン塩水溶液は、臭化物塩溶液、も
しくは、臭化物塩溶液とヨウ化物塩溶液との混合液が好
ましい。またこの際の温度は、40〜80℃が好まし
く、45〜70℃が更に好ましい。また、この際のpA
gは5.5以上9.5以下が好ましく、6.0以上9.
0以下が好ましい。 【0230】(b3)工程において形成されるエピタキ
シャルは、基本的に(a)工程で形成した基盤粒子の外
部に基盤粒子とは異なるハロゲン組成が形成されている
ことを特徴とする。エピタキシャルの組成は、AgC
l、AgBrCl、AgBrClI、AgBrI、Ag
I、AgSCN等が好ましい。また、エピタキシャル層
に特開平8−69069号に記載されているような「ド
ーパント(金属錯体)」を導入することはさらに好まし
い。エピタキシャル成長の位置は、基盤粒子のコーナー
部、エッジ部、主平面部の少なくとも一部分でも良く、
複数の個所にまたがっても良い。コーナー部のみ、もし
くは、エッジ部のみ、もしくは、コーナー部とエッジ部
の形態を取ることが好ましい。 【0231】(b3)工程の部分には転位線が存在しな
くても良いが、転位線が存在することはさらに好まし
い。転位線は基盤粒子とエピタキシャル成長部との接合
部、もしくはエピタキシャル部に存在することが好まし
い。接合部、もしくはエピタキシャル部に存在する転位
線は1粒子当り平均10本以上が好ましい。より好まし
くは1粒子当り平均20本以上である。転位線が密集し
て存在する場合、または転位線が互いに交わって観察さ
れる場合には、1粒子当りの転位線の数は明確には数え
ることができない場合がある。しかしながら、これらの
場合においても、おおよそ10本、20本、30本とい
う程度には数えることが可能であり、明らかに数本しか
存在しない場合とは区別できる。転位線の数の1粒子当
りの平均数については100粒子以上について転位線の
数を数えて、数平均として求める。 【0232】エピタキシャル部の形成時に6シアノ金属
錯体がドープされているのが好ましい。6シアノ金属錯
体のうち、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロ
ジウム、イリジウム又はクロムを含有するものが好まし
い。金属錯体の添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり1
-9乃至10-2モルの範囲であることが好ましく、ハロ
ゲン化銀1モル当たり10-8乃至10-4モルの範囲であ
ることがさらに好ましい。金属錯体は、水または有機溶
媒に溶かして添加することができる。有機溶媒は水と混
和性を有することが好ましい。有機溶媒の例には、アル
コール類、エーテル類、グリコール類、ケトン類、エス
テル類、及びアミド類が含まれる。 【0233】金属錯体としては、下記式(I )で表され
る6シアノ金属錯体が特に好ましい。6シアノ金属錯体
は、高感度の感光材料が得られ、しかも生感光材料を長
期間保存したときでも被りの発生を抑制するという効果
を有する。 【0234】(I )[M(CN)6n- (式中、Mは鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、
ロジウム、イリジウムまたはクロムであり、nは3また
は4である。) 6シアノ金属錯体の具体例を以下に示す。 【0235】(I-1 ) [Fe(CN)64- (I-2 ) [Fe(CN)63- (I-3 ) [Ru(CN)64- (I-4 ) [Os(CN)64- (I-5 ) [Co(CN)63- (I-6 ) [Rh(CN)63- (I-7 ) [Ir(CN)63- (I-8 ) [Cr(CN)64-。 【0236】6シアノ錯体の対カチオンは、水と混和し
やすく、ハロゲン化銀乳剤の沈殿操作に適合しているイ
オンを用いることが好ましい。対イオンの例には、アル
カリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン、ルビジウムイオン、セシウムイオン、リチウムイオ
ン)、アンモニウムイオンおよびアルキルアンモニウム
イオンが含まれる。 【0237】本発明の平板粒子は粒子間の転位線量分布
が均一であることが望ましい。本発明の乳剤は1粒子当
たり10本以上の転位線を含むハロゲン化銀粒子が全粒
子の100ないし50%(個数)を占めることが好まし
く、より好ましくは100ないし70%を、特に好まし
くは100ないし90%を占める。 【0238】50%を下回ると粒子間の均質性の点で好
ましくない。 【0239】本発明において転位線を含む粒子の割合及
び転位線の本数を求める場合は、少なくとも100粒子
について転位線を直接観察して求めることが好ましく、
より好ましくは200粒子以上、特に好ましくは300
粒子以上について観察して求める。 【0240】本発明の乳剤の調製時に用いられる保護コ
ロイドとして、及びその他の親水性コロイド層のバイン
ターとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、そ
れ以外の親水性コロイドも用いることができる。例え
ば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフ
トポリマー、アルブミン、カゼインのような蛋白質;ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロース硫酸エステル類のようなセルロース誘導
体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体のような糖誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾールのような単一あ
るいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用
いることができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチン
のほか、酸処理ゼラチンやBull.Soc.Sci.
Photo.Japan.No.16.P30(196
6)に記載されたような酵素処理ゼラチンを用いてもよ
く、また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いる
ことができる。好ましくは、アミノ基が95%以上修飾
されたコハク化ゼラチン、およびトリメリット化ゼラチ
ン、または酸化処理ゼラチンである、また低分子量ゼラ
チン、および低分子量酸化処理ゼラチンを用いることも
好ましい。さらに、分子量分布が28万以上の成分を3
0%以上、好ましくは35%以上含んでいるゼラチンを
用いても良い。石灰処理ゼラチンは、その分子量に基づ
いてサブα(低分子量)、α(分子量約10万)、β
(分子量約20万)、γ(分子量約30万)および大高
分子部分(ボイド:分子量30万より大)からなる。そ
れぞれの成分の比率、すなわち分子量分布は、国際的に
定められたPAGI法により測定される。更に詳しい説
明および製法は、特開平11−237704号に詳細に
記載されている。 【0241】本発明の乳剤は脱塩のために水洗し、新し
く用意した保護コロイド分散にすることが好ましい。こ
の際の保護コロイドは上述した親水性コロイドおよびゼ
ラチンを用いることができる。この際、分子量分布が2
8万以上の成分を30%以上、好ましくは35%以上含
んでいるゼラチンを用いることは好ましい。水洗の温度
は目的に応じて選べるが、5°C〜50℃の範囲で選ぶ
ことが好ましい。水洗時のpHも目的に応じて選べるが2
〜10の間で選ぶことが好ましい。さらに好ましくは3
〜8の範囲である。水洗時のpAg も目的に応じて選べる
が5〜10の間で選ぶことが好ましい。水洗の方法とし
てヌードル水洗法、半透膜を用いた透析法、遠心分離
法、凝析沈降法、イオン交換法のなかから選んで用いる
ことができる。凝析沈降法の場合には硫酸塩を用いる方
法、有機溶剤を用いる方法、水溶性ポリマーを用いる方
法、ゼラチン誘導体を用いる方法などから選ぶことがで
きる。 【0242】本発明に関する第3の乳剤のハロゲン化銀
粒子が平行な主平面が(100)面塩化銀含有率が10
モル%未満の沃臭化銀または塩沃臭化銀よりなる平板状
ハロゲン化銀粒子について以下説明する。 【0243】本発明に関する{100}平板状粒子は全
投影面積の50〜100%、好ましくは70〜100%、より好まし
くは90〜100%が主平面が{100}面である平均アスペ
クト比が2以上の平板状粒子からなる。粒子厚みは0.01
〜0.10μm、好ましくは0.02〜0.08μm、より好ましくは
0.03〜0.07μmであり、アスペクト比は2〜100、好まし
くは3〜50、より好ましくは5〜30である。粒子厚みの変
動係数(「分布の標準偏差/平均粒子厚み」の100分
率、以下COV.と記す)は30%以下、好ましくは25%以
下、より好ましくは20%以下である。このCOV.が小さい
ほど、粒子厚みの単分散度が高いことを示している。 【0244】平板状粒子の円相当直径ならびに厚みは、
レプリカ法による透過電子顕微鏡(TEM)写真を撮影し
て個々の粒子の円相当直径と厚みを求める。この場合、
厚みはレプリカの影(シャドー)の長さから算出する。
本発明におけるCOV.の測定は、少なくとも600個以上の
粒子について測定した結果である。 【0245】本発明に関する{100}平板状粒子の組
成は塩化銀含有率10モル%未満の塩沃臭化銀あるいは
沃臭化銀である。また、その他の銀塩、例えばロダン
銀、硫化銀、セレン化銀、テルル化銀、炭酸銀、リン酸
銀、有機酸銀等が別粒子として、あるいはハロゲン化銀
粒子の一部分として含まれていても良い。 【0246】AgX結晶中のハロゲン組成を調べる方法
としては、X線回折法が知られている。X線回折法につい
ては基礎分析化学講座24「X線回折」等に詳しく記載さ
れている。標準的には、CuのKβ線を線源としてAgX
(420)面の回折角度を粉末法により求める。 【0247】回折核2θが求まるとブラックの式から格
子定数aが以下のように求まる。 2 d sinθ =λ d = a /( h2 + k2 + l2 )1/2 ここで、2θは( h k l)面の回折角、λはX線の波長、
dは( h k l)面の面間隔である。ハロゲン化銀固溶体
のハロゲン組成と格子定数aの関係は既に知られている
ので(例えば、T.H.James編「The Theory of Photograp
hic Process. 4thEd.」Macmillian New Yorkに記載さ
れている)、格子定数が分かるとハロゲン組成が決定で
きる。 【0248】本発明に関する{100}平板状粒子のハ
ロゲン組成構造は、どのようなものでも良い。例えばコ
アとシェルのハロゲン組成の異なる(コア/シェル)2
構造を有する粒子やコアと2つ以上のシェルを有する多
重構造の粒子が例として挙げられる。コアの組成として
は臭化銀が好ましいがこれに限られるものではない。ま
た、シェルの組成はコアよりも沃化銀含有率が高い方が
好ましい。 【0249】本発明に関する{100}平板状粒子は、
平均沃化銀含有率2.3モル以上、かつ表面の平均沃化
銀含有率は8モ%以上であることが好ましい。また、沃
化銀含有率の粒子間の変動係数は20%未満であること
がより好ましい。表面沃化銀含有率は先述したXPSを用
いて測定することができる。 【0250】本発明に関する{100}平板状粒子を形
状で分類すると、次の6つを挙げることができる。
(1)主平面の形状が直角平行四辺形である粒子。(2)
該直角平行四辺形の4つの角の内、1個以上、好ましくは
1〜4個が非等価的に欠落した粒子。即ち〔(最大欠落部
の面積)/最少欠落部の面積=K1が2〜∞の粒子)〕、
(3)該4つの角が等価的に欠落した粒子(該K1が2より
小の粒子)、(4 )該欠落部の側面の面積の5〜100%、
好ましくは20〜100%が{111}面である粒子。(5)
主平面を構成する4つの辺の内の少なくとも相対する2つ
の辺が外側に凸の曲線である粒子、(6)該直角平行四
辺形の4つの角のうちの1つ以上、好ましくは1〜4個が直
角平行四辺形状に欠落した粒子。これらは電子顕微鏡を
用いた観察により確認できる。 【0251】本発明に関する{100}平板状粒子の表
面の晶癖に占める{100}面比率は、80%以上、好ま
しくは90%以上であるが、それについては粒子の電子顕
微鏡写真を用いて統計的に見積もることができる。乳剤
中のAgX粒子における{100}平板比率が100%にほ
ぼ近い場合には、以下の方法にて上記見積もりを確認す
ることもできる。その方法とは、日本化学会紙1984、N
o.6、942pに記載してある方法であり、一定量の該{1
00}平板状粒子にベンゾチアシアニン色素を量を変え
て40℃で17時間吸着させ、625nmでの光吸収より単位乳
剤あたりの全粒子の表面積の総和(S)及び{100}
面の面積の総和(S1)を求め、これらの値をもとに、
式:S1/S×100(%)よって{100}面比率を算出す
る方法である。 【0252】本発明に関する{100}平板状粒子の平
均球相当直径は好ましくは0.35μm未満である。粒
子サイズの見積もりはレプリカ法によって、投影面積と
厚みの測定により求めることができる。 【0253】本発明に関する{100}平板状粒子は粒
子形成中に多価金属イオンのドープにより電子捕獲ゾー
ンが導入されていることが好ましい。多価金属イオン含
有濃度が1×10-5モル/モル局所銀から1×10-3
ル/モル局所銀で、粒子体積の5%以上30%以下を占
める部分のことを言う。多価金属イオン含有濃度が5×
10-5モル/モル局所銀から5×10-4モル/モル局所
銀であるとより好ましい。 【0254】多価金属イオン含有濃度は均一であること
が必要である。均一であるとは該金属イオンの粒子内へ
の導入を単位銀量当たり一定量で行い、かつ粒子形成に
用いる硝酸銀と同時期に多価金属イオンを粒子形成用反
応容器に導入することをいう。このときハロゲン溶液も
同時に添加されて良い。本発明の多価金属イオンを含む
化合物を水溶液として添加しても良いし、多価金属イオ
ンとなる化合物をドープまたは吸着させた微粒子を調製
し添加しても良い。 【0255】電子捕獲ゾーンは粒子内のどの部分にあっ
ても良い。また電子捕獲ゾーンが粒子内に2カ所以上あ
っても良い。 【0256】本発明に関する第4の乳剤のハロゲン化銀
粒子が平行な主平面が(111)面あるいは(100)
面でありアスペクト比が2以上であって、少なくとも8
0モル%以上の塩化銀を含有する平板状粒子について以
下説明する。 【0257】高塩化銀で(111)粒子を製造するため
には特別の工夫が必要である。Weyの米国特許第43
99215号でアンモニアを用いて高塩化銀平板粒子を
製造する方法を用いてもよい。Maskaskyの米国
特許第5061617号明細書でチオシアン酸塩を用い
て高塩化銀平板粒子を製造する方法を用いてもよい。以
下に示した高塩化銀粒子において(111)面を外表面
とする粒子を形成するために粒子形成時に添加剤(晶相
制御剤)を添加する方法を用いてもよい。以下に示す。 特許番号 晶相制御剤 発明者 米国特許第4400463号 アザインデン類+ マスカスキー チオエーテルペプタイザ− 米国特許第4783398号 2−4−ジチアゾリジノン 御舩等 米国特許第4713323号 アミノピラゾロピリミジン マスカスキー 米国特許第4983508号 ビスピリジニウム塩 石黒等 米国特許第5185239号 トリアミノピリミジン マスカスキー 米国特許第5178997号 7−アザインドール系化合物 マスカスキー 米国特許第5178998号 キサンチン マスカスキー 特開昭64−70741号 色素 西川等 特開平3−212639号 アミノチオエーテル 石黒 特開平4−283742号 チオ尿素誘導体 石黒 特開平4−335632号 トリアゾリウム塩 石黒 特開平2−32号 ビスピリジニウム塩 石黒等 特願平7−146891号 モノピリジニウム塩 大関等 (111)平板粒子形成に関しては、前記表中に記載さ
れているように種々の晶相制御剤を用いる方法が知られ
ているが、特開平2−32号に記載された化合物(化合
物例1〜42)が好ましく、特願平6−333780号
に記載されている晶相制御剤1〜29が特に好ましい。
しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 【0258】(111)平板粒子はふたつの平行な双晶
面を形成することにより得られる。双晶面の形成は温
度、分散媒(ゼラチン)、ハロゲン濃度等により左右さ
れるのでこれらの適当な条件を設定しなければならな
い。晶相制御剤を核形成時に存在させる場合にはゼラチ
ン濃度は0.1%〜10%が好ましい。塩化物濃度は
0.01モル/リットル以上、好ましくは0.03モル
/リットル以上である。また、粒子を単分散化するため
には、核形成に際して晶相制御剤を用いないのが好まし
いことが特開平8−184931号に開示されている。
晶相制御剤を核形成時に用いない場合にはゼラチン濃度
は0.03%〜10%、好ましくは0.05%〜1.0
%である。塩化物濃度は0.001モル/リットル〜1
モル/リットル、好ましくは0.003モル/リットル
〜0.1モル/リットルである。核形成温度は2℃〜9
0℃まで任意の温度を選べるが5℃〜80℃が好まし
く、特に5℃〜40℃が好ましい。 【0259】最初の核形成段階で平板粒子の核が形成さ
れるが、核形成直後には反応容器内には平板粒子以外の
核も多数含まれる。そのため、核形成後、熟成を行い、
平板粒子のみを残存させ他を消滅させる技術が必要とな
る。通常のオストワルド熟成を行うと、平板粒子核も溶
解消滅するため、平板粒子核が減少し、結果として得ら
れる平板粒子のサイズが増大してしまう。これを防止す
るために、晶相制御剤を添加する。特にフタル化ゼラチ
ンを併用することで、晶相制御剤の効果を高め、平板粒
子の溶解を防止できる。熟成中のpAgは特に重要であ
り、銀塩化銀電極に対して60〜130mVが好まし
い。次に、形成した核を物理熟成及び銀塩とハロゲン化
物の添加により、晶相制御剤存在下に成長させる。この
際には、塩化物濃度は5モル/リットル以下、好ましく
は0.05〜1モル/リットルである。粒子成長時の温
度は10℃〜90℃の範囲で選択できるが、30℃〜8
0℃の範囲が好ましい。晶相制御剤の全使用量は完成乳
剤中のハロゲン化銀1モルあたり、6×10-5モル以
上、特に3×10-4モル〜6×10-2モルが好ましい。
晶相制御剤の添加時期としては、ハロゲン化銀粒子の核
形成時から物理熟成、粒子成長途中のどの時期でもよ
い。添加後より(111)面が形成を開始する。晶相制
御剤は予め反応容器内に添加してもよいが、小サイズ平
板粒子形成する場合には、粒子成長とともに反応容器内
に添加し、その濃度を増大させるのが好ましい。 【0260】核形成時に使用した分散媒量が成長にとっ
て不足の場合には添加により補う必要がある。成長には
10g/リットル〜100g/リットルのゼラチンが存
在するのが好ましい。補うゼラチンとしてはフタル化ゼ
ラチンあるいはトリメリットゼラチンが好ましい。粒子
形成時のpHは任意であるが中性から酸性領域が好まし
い。 【0261】次に(100)平板粒子について説明す
る。(100)平板粒子は(100)面を主平面とした
平板状粒子である。該主平面の形状は、直角平行四辺形
形状または、該直角平行四辺形のある一つの角が欠落し
た3〜5角形形状(欠落した形状とは、その角を頂点と
し、その角をなす辺によって形成される直角三角形部
分)、または該欠落部分が2つ以上4つ以下存在する4
〜8角形形状等がある。欠落した部分を補った直角平行
四辺形形状を、補充四辺形とすると、該直角平行四辺形
および該補充四辺形の隣接辺比率(長辺の長さ/短辺の
長さ)は1〜6、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜2で
ある。 【0262】(100)主平面を有する平板状ハロゲン
化銀乳剤粒子の形成法としては、ゼラチン水溶液のよう
な分散媒中に銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液を攪拌
しながら添加、混合することにより行うが、この時、例
えば、特開平6−301129号、同6−347929
号、同9−34045号、同9−96881号では、ヨ
ウ化銀またはヨウ化物イオンを、あるいは、臭化銀また
は臭化物イオンを存在させ、塩化銀との結晶格子の大き
さの違いから核に歪みを生じさせ、螺旋転位の様な異方
成長性を付与する結晶欠陥を導入する方法が開示されて
いる。該螺旋転位が導入されると、低過飽和条件ではそ
の面での2次元核の形成が律速ではなくなるため、この
面での結晶化が進み、螺旋転位を導入することによって
平板状の粒子が形成される。ここで低過飽和条件とは臨
界添加時の好ましくは35%以下、より好ましくは2〜
20%を示す。該結晶欠陥が螺旋転位であると確定され
たわけでは無いが、転位の導入された方向、あるいは粒
子に異方成長性が付与される事から螺旋転位である可能
性が高いと考えられている。平板粒子をより薄くする為
には、導入された該転位保持が好ましい事が特開平8−
122954号、同9−189977号に開示されてい
る。 【0263】また、特開平6−347928号ではイミ
ダゾール類、3,5−ジアミノトリアゾール類を用いた
り、特開平8−339044号ではポリビニルアルコー
ル類を用いるなどして、(100)面形成促進剤を添加
して(100)平板粒子を形成する方法が開示されてい
る。しかしながら、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 【0264】高塩化銀粒子とは塩化銀含有量が80モル%
以上の粒子をいうが、95モル%以上が塩化銀であるこ
とが好ましい。本発明の粒子はコア部とコア部を取り巻
くシェル部よりなる、いわゆるコア/シェル構造をして
いることが好ましい。コア部は90モル%以上が塩化銀
であることが好ましい。コア部はさらに、ハロゲン組成
の異なる二つ以上の部分からなっていてもよい。シェル
部は全粒子体積の50%以下であることが好ましく、2
0%以下であることが特に好ましい。シェル部はヨウ塩
化銀もしくは沃臭塩化銀であることが好ましい。シェル
部は0.5モル%から13モル%のヨードを含有するこ
とが好ましく、1モル%から13モル%で含有すること
が特に好ましい。ヨウ化銀の全粒子中の含有量は5モル
%以下が好ましく、1モル%以下が特に好ましい。臭化
銀含有率もコア部よりもシェル部が高いことが好まし
い。臭化銀含有率は20モル%以下が好ましく、5モル
%以下が特に好ましい。 【0265】ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(体積
換算球相当直径)に特に制限はないが、好ましくは0.
1μm〜0.8μm、特に好ましくは0.1μm〜0.
6μmである。ハロゲン化銀の平板粒子は、円相当直径
は好ましくは0.2〜1.0μmである。ここでハロゲ
ン化銀粒子の直径とは、電子顕微鏡写真における粒子の
投影面積に等しい面積の円の直径を云う。また、厚みは
0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下、特に好ま
しくは0.06μm以下である。イエロー色素形成カプ
ラーを含有する全ハロゲン化銀粒子の投影面積の50%以
上が、平均アスペクト比(その直径/厚みの比)2以上
が好ましく、より好ましくは5以上20以下である。一
般に平板粒子は、2つの平行な面を有する平板状であ
り、したがって本発明における「厚み」とは平板粒子を
構成する2つの平行な面の距離で表される。本発明のハ
ロゲン化銀粒子の粒子サイズの分布は、多分散でも単分
散でもよいが、単分散であることがより好ましい。特に
全投影面積の50%以上を占める平板粒子の円相当直径
の変動係数が20%以下が好ましい。理想的には0%で
ある。 【0266】晶相制御剤が粒子形成後も粒子表面に存在
すると、増感色素の吸着や現像に影響を与える。そのた
め、晶相制御剤は粒子形成後に除去することが好まし
い。ただし、晶相制御剤を除去した場合、高塩化銀(1
11)平板粒子は、通常の条件では(111)面を維持
するのが困難である。したがって、増感色素等写真的に
有用な化合物で置換して粒子形態を保持することが好ま
しい。この方法については、特開平9−80656号、
特開平9−106026号、米国特許第5,221,6
02号明細書、同第5,286,452号、同第5,2
98,387号、同第5,298,388号、同第5,
176,992号等に記載されている。 【0267】上記方法により晶相制御剤は粒子から脱着
するが、脱着した晶相制御剤を水洗により乳剤外へ除去
するのが好ましい。水洗温度としては、保護コロイドと
して通常用いられるゼラチンが凝固しない温度で行うこ
とができる。水洗方法としては、フロキュレーション法
や限外ろ過法等の種々の公知技術を用いることができ
る。水洗温度は40℃以上が好ましい。また、晶相制御
剤は低pHで粒子より脱着が促進される。従って、水洗
工程のpHは粒子が過度に凝集しない限りの低いpHが
好ましい。 【0268】ハロゲン化銀粒子には周期律表VIII属金
属、即ちオスミウム、イリジウム、ロジウム、白金、ル
テニウム、パラジウム、コバルト、ニッケル、鉄から選
ばれた金属のイオンまたはその錯イオン化合物( 金属イ
オン提供化合物) を単独または組み合わせて用いること
ができる。更にこれらの金属は、複数種用いてもよい。 【0269】上記金属イオン提供化合物は、ハロゲン化
銀粒子形成時に分散媒になるゼラチン水溶液中、ハロゲ
ン化物水溶液中、銀塩水溶液中、またはその他の水溶液
中に添加するか、あるいは予め、金属イオンを含有せし
めたハロゲン化銀微粒子の形でハロゲン化銀乳剤に添加
し、この乳剤を溶解させる等の手段によって本発明のハ
ロゲン化銀粒子に含有せしめることができる。また、金
属イオンを該粒子中に含有せしめるには、粒子形成前、
粒子形成、粒子形成直後のいずれかで行うことができる
が、この添加時期は、金属イオンを粒子のどの位置にど
れだけの量含有させるかによって変えることができる。 【0270】ハロゲン化銀粒子には、用いる金属イオン
提供化合物のうち50モル%以上、好ましくは80モル
%以上が、より好ましくは100モル%がハロゲン化銀
粒子表面から粒子体積の50%以下に相当するまでの表
面層に局在しているのが好ましい。この表面層の体積は
好ましくは30%以下である。金属イオンを表面層に局
在させることは、内部感度の上昇を抑制し、高感度を得
るのに有利である。こうしたハロゲン化銀粒子の表面層
に集中させて金属イオン提供化合物を含有せしめるに
は、例えば表面層を除いた部分のハロゲン化銀粒子(コ
ア)を形成した後、表面層を形成するための水溶性銀塩
溶液とハロゲン化物水溶液の添加にあわせて金属イオン
提供化合物を供給することで行うことができる。 【0271】ハロゲン化銀乳剤は、第VIII族金属以外
に、その乳剤粒子形成もしくは物理熟成の過程において
種々の多価金属イオン不純物を導入することができる。
これらの化合物の添加量は目的に応じて広範囲にわたる
が、ハロゲン化銀1モルに対して、10-9〜10-2モル
が好ましい。 【0272】以下に、本発明に関する乳剤全般に関わる
内容について説明する。 【0273】本発明で好ましく用いられる還元増感と
は、ハロゲン化銀に対して還元増感剤を添加する方法、
銀熟成と呼ばれるpAg1〜7の低pAg雰囲気下でハ
ロゲン化銀粒子を成長あるいは熟成させる方法、高pH
熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの雰囲気下で成長
あるいは熟成させる方法のいずれかを選ぶこともでき
る。また、これらのうち2つ以上の方法を併用すること
もできる。 【0274】特に、還元増感剤を添加する方法は還元増
感のレベルを微妙に調節できる点で好ましい方法であ
る。 【0275】還元増感剤として第一錫塩、アスコルビン
酸およびその誘導体、ハイドロキノンおよびその誘導
体、カテコールおよびその誘導体、ヒドロキシルアミン
およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒドラ
ジンおよびその誘導体、パラフェニレンジアミンおよび
その誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸(二酸化チオ
尿素)、シラン化合物、ボラン化合物を挙げることがで
きる。本発明の還元増感にはこれら還元増感剤を選んで
用いることができ、また2種以上の化合物を併用するこ
ともできる。還元増感の方法に関しては米国特許第2,
518,698号、同第3,201,254号、同第
3,411,917号、同第3,779,777号、同
第3,930,867号に開示された方法や、還元剤の
使用方法に関しては、特公昭57−33572、同58
−1410、特開昭57−179835に開示された方
法を使用することができる。還元増感剤としてカテコー
ルおよびその誘導体、ヒドロキシルアミンおよびその誘
導体、ホルムアミジンスルフィン酸(二酸化チオ尿
素)、が好ましい化合物である。還元増感剤の添加量は
乳剤製造条件に依存するので添加量を選ぶ必要がある
が、ハロゲン化銀1モル当り10-7〜10-1モルの範囲
が適当である。 【0276】還元増感剤は水あるいはアルコール類、グ
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子成長中に添加される。 【0277】本発明で用いることができるハロゲン化銀
溶剤としては、米国特許第3,271,157号、同第
3,531,289号、同3,574,628号、特開
昭54−1019号、同54−158917号等に記載
された(a)有機チオエーテル類、特開昭53−824
08号、同55−77737号、同55−2982号等
に記載された(b)チオ尿素誘導体、特開昭53−14
4319号に記載された(c)酸素または硫黄原子と窒
素原子とにはさまれたチオカルボニル基を有するハロゲ
ン化銀溶剤、特開昭54−100717号に記載された
(d)イミダゾール類、(e)アンモニア、(f)チオ
シアネート等があげられる。 【0278】特に好ましい溶剤としては、チオシアネー
ト、アンモニアおよびテトラメチルチオ尿素がある。ま
た用いられる溶剤の量は種類によっても異なるが、例え
ばチオシアネートの場合、好ましい量はハロゲン化銀1
モル当り1×10-4モル以上1×10-2モル以下であ
る。 【0279】本発明の乳剤調製時、例えば粒子形成時、
脱塩工程、化学増感時、塗布前に金属イオンの塩を存在
させることは目的に応じて好ましい。粒子にドープする
場合には粒子形成時、粒子表面の修飾あるいは化学増感
剤として用いる時は粒子形成後、化学増感終了前に添加
することが好ましい。先述したように、粒子全体にドー
プする場合と粒子のコアー部のみ、あるいはシェル部の
み、あるいはエピタキシャル部のみにドープする方法も
選べる。例えば、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、S
c、Y、La、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Ga、Ru、Rh、Pd、Re、Os、Ir、P
t、Au、Cd、Hg、Tl、In、Sn、Pb、Bi
を用いることができる。これらの金属はアンモニウム
塩、酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、水酸塩あるいは
6配位錯塩、4配位錯塩など粒子形成時に溶解させるこ
とができる塩の形であれば添加できる。例えば、CdB
2 、CdCl2 、Cd(NO32 、Pb(NO3
2 、Pb(CH3 COO)2 、K3 [Fe(CN)
6 ]、(NH44 [Fe(CN)6 ]、K3 IrCl
6 、(NH43 RhCl6 、K4 Ru(CN)6 があ
げられる。配位化合物のリガンドとしてハロ、アコ、シ
アノ、シアネート、チオシアネート、ニトロシル、チオ
ニトロシル、オキソ、カルボニルのなかから選ぶことが
できる。これらは金属化合物を1種類のみ用いてもよい
が2種あるいは3種以上を組み合せて用いてよい。 【0280】金属化合物は水またはメタノール、アセト
ンのような適当な有機溶媒に溶かして添加するのが好ま
しい。溶液を安定化するためにハロゲン化水素水溶液
(例えば、HCl、HBr)あるいはハロゲン化アルカ
リ(例えば、KCl、NaCl、KBr、NaBr)を
添加する方法を用いることができる。また必要に応じ酸
・アルカリなどを加えてもよい。金属化合物は粒子形成
前の反応容器に添加しても粒子形成の途中で加えること
もできる。また水溶性銀塩(例えば、AgNO3)ある
いはハロゲン化アルカリ水溶液(例えば、NaCl、K
Br、KI)に添加しハロゲン化銀粒子形成中連続して
添加することもできる。さらに水溶性銀塩、ハロゲン化
アルカリとは独立の溶液を用意し粒子形成中の適切な時
期に連続して添加してもよい。さらに種々の添加方法を
組み合せるのも好ましい。 【0281】米国特許第3,772,031号に記載さ
れているようなカルコゲン化合物を乳剤調製中に添加す
る方法も有用な場合がある。S、Se、Te以外にもシ
アン塩、チオシアン塩、セレノシアン酸、炭酸塩、リン
酸塩、酢酸塩を存在させてもよい。 【0282】本発明のハロゲン化銀粒子は硫黄増感、セ
レン増感、金増感、パラジウム増感又は貴金属増感、還
元増感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程
の任意の工程で施こすことができる。2種以上の増感法
を組み合せることは好ましい。どの工程で化学増感する
かによって種々のタイプの乳剤を調製することができ
る。粒子の内部に化学増感核をうめ込むタイプ、粒子表
面から浅い位置にうめ込むタイプ、あるいは表面に化学
増感核を作るタイプがある。本発明の乳剤は目的に応じ
て化学増感核の場所を選ぶことができるが、一般に好ま
しいのは表面近傍に少なくとも一種の化学増感核を作っ
た場合である。本発明で好ましく実施しうる化学増感の
一つはカルコゲン増感と貴金属増感の単独又は組合せで
あり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォ
トグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、
1977年、(T.H.James、The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess,4th ed,Macmillan,19
77)67−76頁に記載されるように活性ゼラチンを
用いて行うことができるし、またリサーチ・ディスクロ
ージャー、120巻、1974年4月、12008;リ
サーチ・ディスクロージャー、34巻、1975年6
月、13452、米国特許第2,642,361号、同
第3,297,446号、同第3,772,031号、
同第3,857,711、同第3,901,714号、
同第4,266,018号、および同第3,904,4
15号、並びに英国特許第1,315,755号に記載
されるようにpAg 5〜10、pH5〜8および温度30〜
80℃において硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラ
ジウム、イリジウムまたはこれら増感剤の複数の組合せ
とすることができる。貴金属増感においては、金、白
金、パラジウム、イリジウム等の貴金属塩を用いること
ができ、中でも特に金増感、パラジウム増感および両者
の併用が好ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリ
ウムクロロオーレート、カリウムオーリチオシアネー
ト、硫化金、金セレナイドのような公知の化合物を用い
ることができる。パラジウム化合物はパラジウム2価塩
または4価の塩を意味する。好ましいパラジウム化合物
は、R2 PdX6 またはR2 PdX4 で表される。ここ
でRは水素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウム
基を表す。Xはハロゲン原子を表し塩素、臭素または沃
素原子を表す。 【0283】具体的には、K2 PdCl4 、(NH4
2 PdCl6 、Na2 PdCl4 、(NH42 PdC
4 、Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2
PdBr4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合
物はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用す
ることが好ましい。硫黄増感剤として、ハイポ、チオ尿
素系化合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,8
57,711号、同第4,266,018号および同第
4,054,457号に記載されている硫黄含有化合物
を用いることができる。いわゆる化学増感助剤の存在下
に化学増感することもできる。有用な化学増感助剤に
は、アザインデン、アザピリダジン、アザピリミジンの
ごとき、化学増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を
増大するものとして知られた化合物が用いられる。化学
増感助剤改質剤の例は、米国特許第2,131,038
号、同第3,411,914号、同第3,554,75
7号、特開昭58−126526号および前述ダフィン
著「写真乳剤化学」、138〜143頁に記載されてい
る。本発明の乳剤は金増感を併用することが好ましい。
金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モル当り1
×10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ましいのは
1×10-5〜5×10-7モルである。パラジウム化合物
の好ましい範囲は1×10-3から5×10-7である。チ
オシアン化合物あるいはセレノシアン化合物の好ましい
範囲は5×10-2から1×10-6である。本発明のハロ
ゲン化銀粒子に対して使用する好ましい硫黄増感剤量は
ハロゲン化銀1モル当り1×10-4〜1×10-7モルで
あり、さらに好ましいのは1×10-5〜5×10-7モル
である。本発明の乳剤に対して好ましい増感法としてセ
レン増感がある。セレン増感においては、公知の不安定
セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状金属セレ
ニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレ
ノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素)、セレノケトン
類、セレノアミド類のようなセレン化合物を用いること
ができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金属増感あ
るいはその両方と組み合せて用いた方が好ましい場合が
ある。 【0284】本発明の乳剤の製造工程中に銀に対する酸
化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、
金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する
化合物をいう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および
化学増感過程において副生するきわめて微小な銀粒子
を、銀イオンに変換せしめる化合物が有効である。ここ
で生成する銀イオンは、例えば、ハロゲン化銀、硫化
銀、セレン化銀のような水に難溶の銀塩を形成してもよ
く、又、硝酸銀のような水に易溶の銀塩を形成してもよ
い。銀に対する酸化剤は、無機物であっても、有機物で
あってもよい。無機の酸化剤としては、例えば、オゾ
ン、過酸化水素およびその付加物(例えば、NaBO2
・H22 ・3H2 O、2NaCO3 ・3H22 、N
427 ・2H22 、2Na2 SO4 ・H22
・2H2 O)、ペルオキシ酸塩(例えば、K22
8 、K226 、K228 )、ペルオキシ錯体化
合物(例えば、K2 [Ti(O2 )C24 ]・3H2
O、4K2 SO4 ・Ti(O2 )OH・SO4 ・2H2
O、Na3 [VO(O2 )(C242 ]・6H2
O)、過マンガン酸塩(例えば、KMnO4 )、クロム
酸塩(例えば、K2 Cr27)のような酸素酸塩、沃
素や臭素のようなハロゲン元素、過ハロゲン酸塩(例え
ば、過沃素酸カリウム)、高原子価の金属の塩(例え
ば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオスルフ
ォン酸塩がある。 【0285】また、有機の酸化剤としては、p−キノン
のようなキノン類、過酢酸や過安息香酸のような有機過
酸化物、活性ハロゲンを放出する化合物(例えば、N−
ブロムサクシンイミド、クロラミンT、クロラミンB)
が例として挙げられる。 【0286】本発明の好ましい酸化剤は、オゾン、過酸
化水素およびその付加物、ハロゲン元素、チオスルフォ
ン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有機酸化剤である。
前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するのは好ま
しい態様である。酸化剤を用いたのち還元増感を施こす
方法、その逆方法あるいは両者を同時に共存させる方法
のなかから選んで用いることができる。これらの方法は
粒子形成工程でも化学増感工程でも選んで用いることが
できる。 【0287】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちチアゾール
類、例えば、ベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプト
チアゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカ
プトベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール);
メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン類;例
えば、オキサドリンチオンのようなチオケト化合物;ア
ザインデン類、例えば、トリアザインデン類、テトラア
ザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3
a,7)チトラアザインデン類)、ペンタアザインデン
類のようなかぶり防止剤または安定剤として知られた、
多くの化合物を加えることができる。例えば、米国特許
第3,954,474号、同第3,982,947号、
特公昭52−28660号に記載されたものを用いるこ
とができる。好ましい化合物の一つに特開昭63−21
2932号に記載された化合物がある。かぶり防止剤お
よび安定剤は粒子形成前、粒子形成中、粒子形成後、水
洗工程、水洗後の分散時、化学増感前、化学増感中、化
学増感後、塗布前のいろいろな時期に目的に応じて添加
することができる。乳剤調製中に添加して本来のかぶり
防止および安定化効果を発現する以外に、粒子の晶壁を
制御する、粒子サイズを小さくする、粒子の溶解性を減
少させる、化学増感を制御する、色素の配列を制御する
など多目的に用いることができる。 【0288】米国特許第5747235、同57472
36、欧州特許第786692A1、同893731A
1、同893732A1、およびWO99/05570
に記載されたような、電子供与基と脱離基からなる有機
電子供与化合物を用いて増感することも好ましい。 【0289】ハロゲン化銀乳剤感光性層は、支持体上に
一層もしくはそれ以上設けることができる。また、支持
体の片側に限らず両面に設けることができる。感光性層
は、黒白ハロゲン化銀写真感光材料(例えば、Xレイ感
材、リス型感材、黒白撮影用ネガフィルムなど)やカラ
ー写真感光材料(例えば、カラーネガフィルム、カラー
反転フィルム、カラーペーパー等)に用いることができ
る。さらに、拡散転写用感光材料(例えば、カラー拡散
転写要素、銀塩拡散転写要素)、熱現像感光材料(黒
白、カラー)等にも用いることができる。 【0290】以下、カラー写真感光材料について詳細に
説明するが、これらに限定されるものではない。 【0291】感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感
色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも
1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層およ
び非感光性層の層数および層順に特に制限はない。典型
的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じで
あるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成
る感色性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感
光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤
色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多
層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に
単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、
緑感色性層、青感色性層の順に設置される。しかし、目
的に応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色性
層中に異なる感光性層が挾まれたような設置順をもとり
得る。 【0292】上記のハロゲン化銀感光性層の間および最
上層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。 【0293】該中間層には、特開昭61−43748
号、同59−113438号、同59−113440
号、同61−20037号、同61−20038号に記
載されるようなカプラー、DIR化合物が含まれていて
もよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいて
もよい。 【0294】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるい
は英国特許第923,045号に記載されるように高感
度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いるこ
とができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低
くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
に記載されているように支持体より離れた側に低感度乳
剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。 【0295】具体例として支持体から最も遠い側から、
例えば低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層
(BH)/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性
層(GL)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光
性層(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/R
H/RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/
RHの順等に設置することができる。 【0296】また特公昭55−34932号公報に記載
されているように、支持体から最も遠い側から青感光性
層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56−25738号、同62−6393
6号明細書に記載されているように、支持体から最も遠
い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に設
置することもできる。 【0297】また特公昭49−15495号に記載され
ているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤
層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤
層、下層を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳
剤層を配置し、支持体に向かって感光度が順次低められ
た感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59−202464号に記載されているよ
うに、同一感色性層中において支持体より離れた側から
中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置
されてもよい。 【0298】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。 【0299】また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。 【0300】上記のように、それぞれの感光材料の目的
に応じて種々の層構成、配列を選択することができる。 【0301】本発明に関する感光材料には、前記の種々
の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じて種
々の添加剤を用いることができる。 【0302】これらの添加剤は、より詳しくはリサーチ
・ディスクロージャー Item17643(1978
年12月)、同 Item 18716(1979年1
1月)および同 Item 308119(1989年
12月)に記載されており、その該当個所を後掲の表に
まとめて示した。 【0303】 添加剤種類 RD17643 RD18716 RD308119 1 化学増感剤 23頁 648 頁右欄 996 頁 2 感度上昇剤 同 上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄〜 996 右〜998 右 強色増感剤 649 頁右欄 4 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 998 右 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649 頁右欄 998 右〜1000右 および安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄〜 1003左〜1003右 フィルター染料、 650 頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650 左〜右欄 1002右 8 色素画像安定剤 25頁 1002右 9 硬 膜 剤 26頁 651 頁左欄 1004右〜1005左 10 バインダー 26頁 同 上 1003右〜1004右 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650 頁右欄 1006左〜1006右 12 塗布助剤、 26〜27頁 同 上 1005左〜1006左 表面活性剤 13 スタチック 27頁 同 上 1006右〜1007左 防 止 剤 14 マット剤 1008左〜1009左 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第
4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと
反応して、固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。 【0304】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、VII −C〜G、および同N
o.307105、VII −C〜Gに記載された特許に記
載されている。 【0305】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許第3,933,501号、同第4,022,620
号、同第4,326,024号、同第4,401,75
2号、同第4,248,961号、特公昭58−107
39号、英国特許第1,425,020号、同第1,4
76,760号、米国特許第3,973,968号、同
第4,314,023号、同第4,511,649号、
欧州特許第249,473A号、等に記載のものが好ま
しい。 【0306】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同第3,725,067号、リサーチ・
ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開昭
60−43659号、同61−72238号、同60−
35730号、同55−118034号、同60−18
5951号、米国特許第4,500,630号、同第
4,540,654号、同第4,556,630号、国
際公開WO88/04795号に記載のものが特に好ま
しい。 【0307】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。 【0308】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
第2,102,137号、欧州特許第341,188A
号に記載されている。 【0309】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。 【0310】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643のVII −G項、同No.307105のVII −
G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−
39413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。 【0311】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD1
7643、VII −F項及び同No.307105、VII −
F項に記載された特許、特開昭57−151944号、
同57−154234号、同60−184248号、同
63−37346号、同63−37350号、米国特許
第4,248,962号、同第4,782,012号に
記載されたものが好ましい。 【0312】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。また、特開昭60−107029号、同
60−252340号、特開平1−44940号、同1
−45687号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元
反応により、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶
剤等を放出する化合物も好ましい。 【0313】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、RD.No.1
1449、同24241、特開昭61−201247号
等に記載の漂白促進剤放出カプラー、米国特許第4,5
55,477号等に記載のリガンド放出カプラー、特開
昭63−75747号に記載のロイコ色素を放出するカ
プラー、米国特許第4,774,181号に記載の蛍光
色素を放出するカプラーが挙げられる。 【0314】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
の分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散
法に用いられる高沸点溶媒の例は、例えば、米国特許第
2,322,027号に記載されている。水中油滴分散
法に用いられる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有
機溶剤の具体例としては、フタル酸エステル類(例え
ば、ジブチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレー
ト、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレ
ート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)
フタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェ
ニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピ
ル)フタレート);リン酸またはホスホン酸のエステル
類(例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェ
ート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エ
チルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリクロロプロ
ピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホ
スホネート);安息香酸エステル類(例えば、2−エチ
ルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−
エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート);アミ
ド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,
N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピロリ
ドン);アルコール類またはフェノール類(例えば、イ
ソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミ
ルフェノール);脂肪族カルボン酸エステル類(例え
ば、ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチ
ルアゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステ
アリルラクテート、トリオクチルシトレート);アニリ
ン誘導体(例えば、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−
5−tert−オクチルアニリン);炭化水素類(例え
ば、パラフィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナ
フタレン)を例示することができる。また補助溶剤とし
ては、例えば、沸点が約30℃以上、好ましくは50℃
以上かつ約160℃以下の有機溶剤が使用でき、典型例
としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミド
が挙げられる。 【0315】ラテックス分散法の工程、効果および含浸
用ラテックスの具体例は、例えば、米国特許第4,19
9,363号、西独特許出願(OLS)第2,541,
274号および、同第2,541,230号に記載され
ている。 【0316】本発明のカラー感光材料中には、フェネチ
ルアルコールや特開昭63−257747号、同62−
272248号、および特開平1−80941号に記載
の、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン、n−ブチル−p−ヒドロキシベンゾエート、フェノ
ール、4−クロル−3,5−ジメチルフェノール、2−
フェノキシエタノール、2−(4−チアゾリル)ベンゾ
イミダゾールのような各種の防腐剤もしくは防黴剤を添
加することが好ましい。 【0317】本発明は種々のカラー感光材料に適用する
ことができる。例えば、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよ
びカラー反転ペーパーを代表例として挙げることができ
る。本発明は、カラーデュープ用フィルムにも特に好ま
しく使用できる。 【0318】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.
18716の647頁右欄から648頁左欄、および同
No.307105の879頁に記載されている。 【0319】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下である
ことが好ましく、23μm以下がより好ましく、18μ
m以下が更に好ましく、16μm以下が特に好ましい。
また膜膨潤速度T1/2 が30秒以下が好ましく、20秒
以下がより好ましい。ここでの膜厚は、25℃相対湿度
55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味する。ま
た、膜膨潤速度T1/2 は当該技術分野において公知の手
法に従って測定することができ、例えばエー・グリーン
(A.Green)らによりフォトグラフィック・サイ
エンス・アンド・エンジニアリング(Photogr.
Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜129頁
に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用すること
により測定できる。なお、T1/2 は発色現像液で30
℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の9
0%を飽和膜厚とし、飽和膜厚の1/2に到達するまで
の時間と定義する。 【0320】膜膨潤速度T1/2 は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。 【0321】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性
コロイド層(バック層と称す)を設けることが好まし
い。このバック層には、例えば、前述の光吸収剤、フィ
ルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜
剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性
剤を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率
は150〜500%が好ましい。 【0322】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.
18716の651頁左欄〜右欄、および同No.30
7105の880〜881頁に記載された通常の方法に
よって現像処理することができる。 【0323】本発明の感光材料の現像処理に用いる発色
現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主
薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現
像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用であ
るが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用
され、その代表例としては3−メチル−4−アミノ−
N,Nジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N
−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メ
チル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホ
ンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N
−エチル−β−メトキシエチルアニリン、及びこれらの
硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩など
が挙げられる。これらの中で、特に、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ンの硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2
種以上併用することもできる。 【0324】発色現像液は、例えば、アルカリ金属の炭
酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、
塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール
類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のよ
うな現像抑制剤またはかぶり防止剤を含むのが一般的で
ある。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボ
キシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセ
ミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコールス
ルホン酸類の如き各種保恒剤;エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤;ベンジルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤;色素形成カプラー、競争
カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬;粘性付与剤;アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤を用いること
ができる。キレート剤としては、例えば、エチレンジア
ミン四酢酸、ニトリル三酢酸、ジエチレントリアミン五
酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチ
ルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−
ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホ
スホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,N−テトラ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒド
ロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例として挙
げることができる。 【0325】また、反転処理を実施する場合は、通常黒
白現像を行なってから発色現像する。この黒白現像液に
は、例えば、ハイドロキノンのようなジヒドロキシベン
ゼン類、例えば、1−フェニル−3−ピラゾリドンのよ
うな3−ピラゾリドン類、または例えば、N−メチル−
p−アミノフェノールのようなアミノフェノール類の公
知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用いる
ことができる。これらの発色現像液及び黒白現像液のp
Hは、9〜12であることが一般的である。また、これ
らの現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料に
もよるが、一般に感光材料1平方メートル当たり3リッ
トル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減さ
せておくことにより500ml以下にすることもでき
る。補充量を低減する場合には、処理液の空気との接触
面積を小さくすることによって液の蒸発、空気酸化を防
止することが好ましい。 【0326】処理槽での写真処理液と空気との接触面積
は、以下に定義する開口率で表すことができる。即ち、 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2 )]÷[処
理液の容量(cm3 )] 上記の開口率は0.1以下であることが好ましく、より
好ましくは0.001〜0.05である。このように開
口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液面
に、例えば浮き蓋のような遮蔽物を設ける方法に加え
て、特開平1−82033号に記載された可動蓋を用い
る方法、特開昭63−216050号に記載されたスリ
ット現像処理方法を挙げることができる。開口率を低減
させることは、発色現像及び黒白現像の両工程のみなら
ず、後続の諸工程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水
洗、安定化の全ての工程において適用することが好まし
い。また、現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段
を用いることにより、補充量を低減することもできる。 【0327】発色現像処理の時間は通常2〜5分の間で
設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を高
濃度に使用することにより、更に処理時間の短縮を図る
こともできる。 【0328】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後に漂白定着処理する処
理方法でもよい。さらに、二槽の連続した漂白定着浴で
処理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、
又は漂白定着処理後に漂白処理することも目的に応じ任
意に実施できる。漂白剤としては、例えば、鉄(III)の
ような多価金属の化合物、過酸類(特に、過硫酸ソーダ
は映画用カラーネガフィルムに適する)、キノン類、ニ
トロ化合物が用いられる。代表的漂白剤としては、鉄
(III)の有機錯塩、例えば、エチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸のような
アミノポリカルボン酸類との錯塩、または、例えば、ク
エン酸、酒石酸、リンゴ酸との錯塩を用いることができ
る。これらのうち、エチレンジアミン四酢酸鉄(III)錯
塩、及び1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)錯塩
をはじめとするアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は、
迅速処理と環境汚染防止の観点から好ましい。さらに、
アミノボリカルボン酸鉄(III)錯塩は、漂白液において
も、漂白定着液においても特に有用である。これらのア
ミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液又は漂
白定着液のpHは通常4.0〜8であるが、処理の迅速
化のためにさらに低いpHで処理することもできる。 【0329】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:例えば、米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、同第2,059,988
号、特開昭53−32736号、同53−57831
号、同53−37418号、同53−72623号、同
53−95630号、同53−95631号、同53−
104232号、同53−124424号、同53−1
41623号、同53−18426号、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17129号(1978号7月)
に記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化
合物;特開昭51−140129号に記載のチアゾリジ
ン誘導体;特公昭45−8506号、特開昭52−20
832号、同53−32735号、米国特許第3,70
6,561号に記載のチオ尿素誘導体、西独特許第1,
127,715号、特開昭58−16235号に記載の
沃化物塩;西独特許第966,410号、同第2,74
8,430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特
公昭45−8836号に記載のポリアミン化合物;その
他特開昭49−40943号、同49−59644号、
同53−94927号、同54−35727号、同55
−26506号、同58−163940号記載の化合
物;臭化物イオン等が使用できる。なかでも、メルカプ
ト基またはジスルフィド基を有する化合物が促進効果が
大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,893,8
58号、西独特許第1,290,812号、特開昭53
−95630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国
特許第4,552,884号に記載の化合物も好まし
い。これらの漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮
影用のカラー感光材料を漂白定着するときに、これらの
漂白促進剤は特に有効である。 【0330】漂白液や漂白定着液には上記の化合物の他
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pKa)が2〜5である化合物で、具体的には、例え
ば、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸を挙げること
ができる。 【0331】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
しては、例えば、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩を挙げる
ことができる。このなかではチオ硫酸塩の使用が一般的
であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用で
きる。また、チオ硫酸塩と、例えば、チオシアン酸塩、
チオエーテル系化合物、チオ尿素の併用も好ましい。定
着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫
酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧州特許第2
94,769A号に記載のスルフィン酸化合物が好まし
い。更に、定着液や漂白定着液には、液の安定化の目的
で、各種アミノポリカルボン酸類や有機ホスホン酸類の
添加が好ましい。 【0332】本発明において、定着液または漂白定着液
には、pH調整のためにpKaが6.0〜9.0の化合
物、好ましくはイミダゾール、1−メチルイミダゾー
ル、1−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール
の如きイミダゾール類を0.1〜10モル/リットル添
加することが好ましい。 【0333】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。
好ましい温度範囲においては脱銀速度が向上し、かつ処
理後のステイン発生が有効に防止される。 【0334】脱銀工程においては、撹拌ができるだけ強
化されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法
としては、特開昭62−183460号に記載の感光材
料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭
62−183461号に回転手段を用いて撹拌効果を上
げる方法が挙げられる。更には、液中に設けられたワイ
パーブレードと乳剤面を接触させながら感光材料を移動
させ、乳剤表面を乱流化することによってより撹拌効果
を向上させる方法や、処理液全体の循環流量を増加させ
る方法が挙げられる。このような撹拌向上手段は、漂白
液、漂白定着液、定着液のいずれにおいても有効であ
る。撹拌の向上は、乳剤膜中への漂白剤および、定着剤
の供給を速め、結果として脱銀速度を高めるものと考え
られる。また、前記の撹拌向上手段は漂白促進剤を使用
した場合により有効であり、促進効果を著しく増加させ
たり、漂白促進剤により定着阻害作用を解消させること
ができる。 【0335】本発明の感光材料の現像に用いられる自動
現像機は、特開昭60−191257号、同60−19
1258号、同60−191259号に記載の感光材料
搬送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭6
0−191257号に記載のとおり、このような搬送手
段は前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減で
き、処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このよう
な効果は、各工程における処理時間の短縮や処理液補充
量の低減に特に有効である。 【0336】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えば、カプラーのような使用素材による)、用途、
更には、例えば、水洗水温、水洗タンクの数(段数)、
向流、順流のような補充方式、その他種々の条件に応じ
て広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方式におけ
る水洗タンク数と水量の関係は、Journal of
the Society of Motion Pi
cture and Television Engi
neers 第64巻、P.248〜253(1955
年5月号)に記載の方法で求めることができる。 【0337】前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加によりバクテリアが繁殖し、生成した浮
遊物が感光材料に付着するというような問題が生じる。
本発明のカラー感光材料の処理おいては、このような問
題の解決策として、特開昭62−288838号に記載
のカルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる
方法を極めて有効に用いることができる。また、特開昭
57−8542号に記載の、例えば、イソチアゾロン化
合物やサイアベンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸
ナトリウムのような塩素系殺菌剤、その他、例えば、ベ
ンゾトリアゾールのような、堀口博著「防菌防黴剤の化
学」(1986年)三共出版、衛生技術会編「微生物の
滅菌、殺菌、防黴技術」(1982年)工業技術会、日
本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に
記載の殺菌剤を用いることもできる。 【0338】本発明の感光材料の処理おける水洗水のp
Hは、4〜9、好ましくは5〜8である。水洗水温およ
び水洗時間も、例えば感光材料の特性、用途に応じて種
々設定し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜1
0分、好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が
選択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に代
えて、直接安定液によって処理することもできる。この
ような安定化処理においては、特開昭57−8543
号、同58−14834号、同60−220345号に
記載の公知の方法はすべて用いることができる。 【0339】また、前記水洗処理に続いて、更に安定化
処理する場合もある。その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面活
性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安定
化剤としては、例えば、ホルマリンやグルタルアルデヒ
ドのようなアルデヒド類、N−メチロール化合物、ヘキ
サメチレンテトラミンあるいはアルデヒド亜硫酸酸付加
物を挙げることができる。この安定浴にも、各種キレー
ト剤や防黴剤を加えることができる。 【0340】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程のような他の工程において再
利用することもできる。 【0341】例えば自動現像機を用いた処理において、
上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、水を
加えて濃縮補正することが好ましい。 【0342】ハロゲン化銀カラー写真感光材料には、処
理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵させ
ても良い。内蔵させるためには、発色現像主薬の各種プ
レカーサーを用いるのが好ましい。例えば、米国特許第
3,342,597号記載のインドアニリン系化合物、
例えば、同第3,342,599号、リサーチ・ディス
クロージャーNo.14,850及び同No.15,1
59に記載のシッフ塩基型化合物、同No.13,92
4に記載のアルドール化合物、米国特許第3,719,
492号に記載の金属塩錯体、特開昭53−13562
8号に記載のウレタン系化合物を挙げることができる。 【0343】ハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応
じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合
物は、例えば、特開昭56−64339号、同57−1
44547号、および同58−115438号に記載さ
れている。 【0344】本発明における各種処理液は、10℃〜5
0℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度
が標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時
間を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理
液の安定性の改良を達成することができる。 【0345】また、本発明のハロゲン化銀感光材料は、
米国特許第4,500,626号、特開昭60−133
449号、同59−218443号、同61−2380
56号、欧州特許第210,660A2号などに記載さ
れている熱現像感光材料にも適用できる。 【0346】また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感
光材料は、特公平2−32615号、実公平3−397
84号などに記載されているレンズ付きフィルムユニッ
トに適用した場合に、より効果を発現しやすく有効であ
る。 【0347】 【実施例】次に本発明をより詳細に説明するため、以下
に実施例を示すが、本発明はそれらに限定されるもので
はない。 【0348】実施例1 (乳剤調整)特開2001-312022の実施例2と同じ方法で
ハロゲン化銀乳剤A−1、B〜Pを調製した。ただし、
乳剤A−1を下記のように置き換えた。 (乳剤A−5)4.50×10-4mol/molAgの
D−1を添加した後、C−5、チオシアン酸カリウム,
塩化金酸,チオ硫酸ナトリウムおよびN,N−ジメチル
セレノ尿素を添加し最適に化学増感を施した。さらにD
−1を0.51×10-4mol/molAg添加して60
分間攪拌した。 (乳剤A−6)2.25×10-4mol/molAgの
D−1と2.25×10-4mol/molAgの化15
を混合後に添加した後、C−5、チオシアン酸カリウ
ム,塩化金酸,チオ硫酸ナトリウムおよびN,N−ジメ
チルセレノ尿素を添加し最適に化学増感を施した。さら
に0.26×10-4mol/molAgのD−1と、
0.25×10-4mol/molAgのD−2を混合後
に添加して60分間攪拌した。 (乳剤A−7)D−2の替わりにD−3を用いて、乳剤
A−6と同様に化学増感した。 (乳剤A−8)D−2の替わりにD−6を用いて、乳剤
A−6と同様に化学増感した。 (乳剤A−9)D−2の替わりにD−4を用いて、乳剤
A−6と同様に化学増感した。 (乳剤A−10)D−2の替わりにD−5を用いて、乳
剤A−6と同様に化学増感した。特開2001-312022の実
施例2と同じ方法で塗布試料の作成、評価を行った。結
果を表1に示した。 【0349】 【表1】 【0350】Laの長さは本文中で示した方法で求めた。
例としてD−1のLaの長さの計算方法を述べる。D−1
のLaはLa−1であり、D1 −3の窒素原子に結合して
おり、かつD2 −3のN原子に結合している。よってC
−C結合は6つ、C−N結合は4つ、C−O結合は4つ
なので、それぞれの距離の値1.54、1.48,1.
43Åの値を用いて、20.9Åと求めた。 【0351】表1から、構造が異なる色素を2種用いた
場合に、高感化できることがわかった。また、異なった
色素発色団を持ち、かつ、長さの差が7Å以上ある色素
を2種用いた場合には、さらに高感化することがわかっ
た。 【0352】実施例2 (種乳剤aの調製)KBr0.017g、平均分子量2
0000の酸化処理ゼラチン0.4gを含む水溶液11
64mlを35℃に保ち撹拌した。AgNO3 (1.6
g)水溶液とKBr水溶液と平均分子量20000の酸
化処理ゼラチン(2.1g)水溶液をトリプルジェット
法で48秒間に渡り添加した。この時,銀電位を飽和カ
ロメル電極に対して13mVに保った。KBr水溶液を
加え、銀電位を−66mVとした後,60℃に昇温し
た。平均分子量100000のコハク化ゼラチン21g
を添加した後、NaCl(5.1g)水溶液を添加し
た。AgNO3 (206.3g)水溶液とKBr水溶液
をダブルジェット法で流量加速しながら61分間に渡っ
て添加した。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対し
て−44mVに保った。脱塩した後、平均分子量100
000のコハク化ゼラチンを加え、40℃でpH5.
8、pAg8.8に調整し、種乳剤を調製した。この種
乳剤は乳剤1kg当たり、Agを1モル、ゼラチンを8
0g含有し、平均円相当直径1.46μm、円相当直径
の変動係数28%、平均厚み0.046μm、平均アス
ペクト比32の平板粒子であった。 【0353】(コアの形成)上記種乳剤aを134g,
KBr1.9g,平均分子量100000のコハク化ゼ
ラチン22gを含む水溶液1200mlを75℃に保ち
撹拌した。AgNO3 (43.9g)水溶液とKBr水
溶液と分子量20000のゼラチン水溶液を特開平10
−43570号に記載の磁気カップリング誘導型攪拌機
を有する別のチャンバ−内で添加前直前混合して25分
間に渡り添加した。この時、銀電位を飽和カロメル電極
に対して−40mVに保った。 【0354】(第1シェルの形成)上記コア粒子の形成
後、AgNO3 (43.9g)水溶液とKBr水溶液と
分子量20000のゼラチン水溶液を同上の別のチャン
バ−内で添加前直前混合して20分間に渡って添加し
た。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して−40
mVに保った。 【0355】(第2シェルの形成)上記第1シェルの形
成後、AgNO3 (42.6g)水溶液とKBr水溶液
と分子量20000のゼラチン水溶液を同上の別のチャ
ンバ−内で添加前直前混合して17分間に渡って添加し
た。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して−20
mVに保った。その後、55℃に降温した。 【0356】(第3シェルの形成)上記第2シェルの形
成後、銀電位を−55mVに調整し、AgNO3 (7.
1g)水溶液とKI(6.9g)水溶液と分子量200
00のゼラチン水溶液を同上の別のチャンバ−内で添加
前直前混合して5分間に渡って添加した。 【0357】(第4シェルの形成)上記第3シェルの形
成後、AgNO3 (66.4g)水溶液とKBr水溶液
をダブルジェット法で30分間に渡って一定流量で添加
した。途中で6塩化イリジウムカリウムと黄血塩を添加
した。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して30
mVに保った。通常の水洗を行い、ゼラチンを添加し、
40℃でpH5.8、pAg8.8に調整した。この乳
剤を乳剤bとした。乳剤bは平均円相当径3.3μm、
円相当径の変動係数21%、平均厚み0.090μm、
平均アスペクト比37の平板粒子であった。また、全投
影面積の70%以上が円相当径3.3μ以上で厚み0.
090μ以下の平板粒子により占められていた。色素占
有面積を80Å2 としたときの一層飽和被覆量は1.4
5×10-3mol/molAgであった。 【0358】(比較例1)乳剤bを56℃に昇温し、D
−1を12.0×10-4mol/molAg添加した
後、C−5、チオシアン酸カリウム,塩化金酸,チオ硫
酸ナトリウムおよびN,N−ジメチルセレノ尿素を添加
し最適に化学増感を施した。さらにD−1を2.5×1
-4mol/molAg添加して60分間攪拌した。 (本発明1)乳剤bを56℃に昇温し、1.2×10-4
mol/molAgのD−1と10.8×10-4mol
/molAgのD−5を混合添加した後、C−5、チオ
シアン酸カリウム,塩化金酸,チオ硫酸ナトリウムおよ
びN,N−ジメチルセレノ尿素を添加し最適に化学増感
を施した。さらに0.25×10-4mol/molAg
のD−1と2.25×10-4mol/molAgのD−
5を混合添加して10分間攪拌した。 (本発明2)乳剤bを56℃に昇温し、3.0×10-4
mol/molAgのD−1と9.0×10-4mol/
molAgのD−5を混合添加した後、C−5、チオシ
アン酸カリウム,塩化金酸,チオ硫酸ナトリウムおよび
N,N−ジメチルセレノ尿素を添加し最適に化学増感を
施した。さらに0.63×10-4mol/molAgの
D−1と1.9×10-4mol/molAgのD−5を
混合添加して10分間攪拌した。 (本発明3)乳剤bを56℃に昇温し、6.0×10-4
mol/molAgのD−1と6.0×10-4mol/
molAgのD−5を混合添加した後、C−5、チオシ
アン酸カリウム,塩化金酸,チオ硫酸ナトリウムおよび
N,N−ジメチルセレノ尿素を添加し最適に化学増感を
施した。さらに1.2×10-4mol/molAgのD
−1と1.2×10-4mol/molAgのD−5を混
合添加して10分間攪拌した。 【0359】また得られた乳剤にゼラチン硬膜剤、及び
塗布助剤を添加し、塗布銀量が3.0g−Ag/m2
なるように、セルロースアセテートフィルム支持体上
に、ゼラチン保護層とともに同時塗布した。得られたフ
ィルムをタングステン電球(色温度2854K)に対し
て連続ウエッジ色フィルターを通して1秒間露光した。
色フィルターとして色素側を励起するマイナス青露光用
の富士ゼラチンフィルターSC−50(富士フイルム
(株)製)を用いて500nm以下の光を遮断し、試料
に照射した。露光した試料は、下記の表面現像液MAA
−1を用いて20℃で10分間現像した。 【0360】表面現像液MAA−1処方 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10g ナボックス(富士フイルム(株)) 35g 臭化カリウム 1g 水を加えて 1リットル pH 9.8 【0361】現像後、20℃において以下の定着液で定着
を行った。 定着液処方 チオ硫酸アンモニウム 170g 亜硫酸ナトリウム(無水) 15g 硼酸 7g 氷酢酸 15ml カリ明ばん 20g エチレンジアミン四酢酸 0.1g 酒石酸 3.5g 水を加えて 1リットル 処理したフィルムは富士自動濃度計で光学濃度を測定
し、感度は被り+0.2の光学濃度を与えるのに要した
光量の逆数で示し、比較例1の感度を100として表し
た。また階調は、被り+0.2〜被り+1.2の濃度差
を与えるのに要した光量の比の逆数で表し、比較例1の
階調を100として表した。結果を表2に示した。 【0362】 【表2】 【0363】表2から、構造が異なる色素を2種用いた
場合に、2種を等しい割合で混合した時に、より高感化
できることがわかった。 【0364】 【発明の効果】本発明の実施例から、構造の異なる2種
以上の多層吸着色素を用いることにより、高感度のハロ
ゲン化銀写真感材を得ることが出来る。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [0001] FIELD OF THE INVENTION This invention relates to spectrally sensitized halos.
Silver halide photographic emulsion and photographic light-sensitive material using the same
To do. [0002] Conventionally, silver halide photographic light-sensitive materials
Great efforts have been made to increase sensitivity. halogen
In silver halide photographic emulsion, adsorbed on the surface of silver halide grains
The absorbed sensitizing dye absorbs the light incident on the photosensitive material and
Sensitive by transferring the energy to silver halide grains
Sex is obtained. Therefore, for spectral sensitization of silver halide
Light per unit surface area of silver halide grains
Transmitted to silver halide by increasing the absorption rate
Light energy can be increased, and spectral sensitivity
High sensitivity is expected to be achieved. Silver halide grains
In order to improve the light absorption rate of the surface, the unit particle surface area
What is necessary is just to increase the adsorption amount of the spectral sensitizing dye. Shi
However, the amount of sensitizing dye adsorbed on the surface of silver halide grains
Limited and more than single layer saturated adsorption (ie single layer adsorption)
It is difficult to adsorb other dye chromophores. Therefore,
Incident light of individual silver halide grains in the spectral sensitization region
The quantum absorptivity is still low. It has been proposed as a method for solving these problems.
The following is described. PB Gilman Juni
P. B. Gilman, Jr. et al.
Rafic Science and Engine Nearing
(Photographic Science and
  (Engineering) Vol. 20, No. 3, p. 97
(1976) Adsorption of cationic dye in the first layer
In the second layer, an anionic dye is absorbed by electrostatic force.
It states that it was put on. GG Bird (GB)
Bird) et al. In US Pat. No. 3,622,316.
Multiple layers of dyes on silver halide
Forster-type excitation energy transfer contribution
It has been sensitized by. Sugimoto et al. Disclosed JP-A-63-138,341.
, And 64-84, 244
Spectral sensitization by energy transfer from R
・ R. Steiger et al.
Fick Science and Engine Nearing
(Photographic Science and
  (Engineering) Vol. 27, No. 2, p. 59
(1983), gelatin-substituted cyanine dyes
State that they tried spectral sensitization by energy transfer.
Yes. Ikekawa et al., In Japanese Patent Laid-Open No. 61-251842
Energy transfer from cyclodextrin substituted dyes
Spectral sensitization was performed. Also, Richard Parton
Et al., European Patent 0985964A1, European Patent 0985
965A1, European Patent 0985966A1, European Patent 0
985965A1 with cationic dyes and anio
Multi-layer adsorption by combination of two or more dyes, two layers
Sensitization by energy transfer from eye pigment to one eye pigment
States that they have tried. However, these methods actually do halo
The degree of multilayer adsorption of sensitizing dyes on the surface of silver halide grains is insignificant.
It was sufficient and the effect of improving sensitivity was extremely small. Yamashita et al. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-239789.
Multilayer absorption by cationic and anionic dyes containing aromatic groups
We realized wearing and made high sensitivity. Two separate, not conjugated, covalent bonds
So-called linked dyes with linked chromophores are halogenated.
A dye portion that is not adsorbed on silver halide and a dye portion that is adsorbed
Can be accessed by covalent bonds, so efficiency
Thoroughly enhances sensitivity by transmitting light absorption energy to silver halide
Promising to improve the stability of the second layer dye
It is a simple method. Concerning connecting dyes, for example, US Pat.
393,351, 2,425,772, 2,5
18,732, 2,521,944, 2,59
2,196, European Patent 565,083, etc.
It is. However, these are aimed at improving the light absorption rate
It wasn't. It is intended to actively improve the light absorption rate
G.B.Bird, A.
El Boror et al. US Patent
Nos. 3,622,317 and 3,976,493
A linked sensitizing dye having a plurality of cyanine chromophores
Adsorbing the child to increase the light absorption rate,
Increased sensitivity. Ukai, Okazaki, and Sugimoto
In 4-91134, at least two sulfo groups
And / or substantially non-adsorptive
Of the anine, merocyanine, and hemicyanine dyes
At least one spectral enhancement that can be adsorbed on silver halide
Proposed to bind to dyes. Also, L. C. Bishwakarma (L.
C. Vishwakarma) is disclosed in JP-A-6-57235.
No. 2 linked by dehydration condensation reaction of two dyes
The method of synthesizing the dye was shown. Further, JP-A-6-27
In 578, monomethine cyanine and pentamethine
Oxonol linking dye showed red sensitivity
In this case, however, the weight of oxonol emission and cyanine absorption
Unusual, Forster-type excitation energy between dyes
-No spectral sensitization by migration,
Sensitivity is not expected due to the light condensing action. In addition, MR Roberts (M.R.
Roberts) et al., US Pat. No. 4,950,587.
Proposed spectral sensitization to become cyanine dye polymer
did. Further, R.L. Parton (RL)
Parton et al. In European Patent No. 887,770A1.
The merocyanine dye contains a heteroatom in the cyanine dye
We reported high sensitization with compounds linked by linking groups.
The effect of improving light absorption was not sufficient. In these methods, they are adsorbed on silver halide.
Efficient light absorption from the undyed dye part to the adsorbed dye part
Inability to transmit energy and sufficient sensitivity
The current situation is not done. We are dedicated to research
As a result, two types of dyes with different structures were absorbed in the silver halide.
We found that it can be enhanced by wearing. [0013] The present invention has a different structure.
By adsorbing two types of dyes to silver halide
Halogens containing sensitized silver halide photographic emulsions
It is to provide a silver halide photographic light-sensitive material. [0014] Means for Solving the Problems (1) The following general formula (I)
In the compound represented by D1, D2Or LaThe structure of
Characterized by comprising at least two different compounds
Silver halide photographic material. Formula (I) [0015] [Chemical 2] Where D1And D2Represents a dye chromophore. La
Represents a linking group. q and r are each an integer from 1 to 100
Represents. M represents a charge balanced counter ion, m represents the charge of the molecule
Represents the number required to neutralize. (2) To the compound represented by the general formula (I) described in (1)
Including at least two compounds having different La structures
The silver halide photographic light-sensitive material as described in (1)
material. (3) To the compound represented by the general formula (I) described in (1)
Containing at least two compounds having different lengths of La
The silver halide photographic light-sensitive material as described in (1)
material. (4) The compound represented by the general formula (I) described in (1)
However, there are few compounds where the difference in the length of La differs by 3 mm or more.
Halogen as described in (1), characterized in that both are included
Silver halide photographic material. (5) The compound represented by the general formula (I) described in (1)
D2Including at least two compounds having different structures
(1), (2), (3) or (4)
The silver halide photosensitive material as described. (6) The compound represented by the general formula (I) described in (1)
D2Containing at least two different compounds
Characteristic (1), (2), (3), (4) or
(5) The silver halide photographic light-sensitive material described in (5). (7) The compound described in (1) on the surface of the silver halide grain
The dye chromophore is adsorbed in multiple layers
(1), (2), (3), (4), (5), or
(6) The silver halide photographic light-sensitive material according to any one of (6). (8) Spectral absorption maximum wavelength is less than 500nm and light absorption intensity is 5
Light absorption is strong at 0 or more, or spectral absorption maximum wavelength is 500nm or more
Characterized by containing silver halide grains having a degree of 70 or more
(1), (2), (3), (4), (5),
(6) or the silver halide according to any one of (7)
Photosensitive material. (9) (1), (2), (3),
(4), (5), (6), (7), or (8)
Silver halide grains in the silver halide photographic light-sensitive material of
The maximum value of the spectral absorptance due to the dye chromophore in the first layer of the child is A1.
max The maximum spectral absorptance due to the dye chromophore in the second and subsequent layers
The value is A2max, the dye chromophore of the first layer of silver halide grains
The maximum spectral sensitivity due to S1max, coloring of the second and subsequent layers
When the maximum value of the spectral sensitivity by the group is S2max, A1max
And A2max or S1max and S2max are 400 to 500n
m, or 500 to 600 nm, or 600 to 70
Be in the range of 0 nm or 700 to 1000 nm
Features (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), or halo according to any of (8)
Silver halide photographic material. (10) (1), (2), (3), (4), (5),
(6) Halogen according to (7), (8) or (9)
For silver halide photographic materials, the maximum value of spectral absorptance is
x, Amax or Smax when the maximum value of spectral sensitivity is expressed as Smax
The longest wavelength showing 50% spectral absorption of 460 nm
510 nm, or 560 nm to 610 nm, or 640
(1), characterized by being in the range of nm to 730 nm
(2), (3), (4), (5), (6), (7),
(8) The silver halide copy as described in either (9)
True photosensitive material. (11) (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9) or (10)
Of silver halide grains in silver halide photographic materials
The excitation energy of the dye chromophore after the second layer
Energy transfer to more than 10% efficiency
(1), (2), (3), (4),
(5), (6), (7), (8), (9) or (1
0) The silver halide photographic light-sensitive material according to any one of 0). (12) The compound represented by the general formula (I) described in (2)
In D1Is a compound that forms a J-aggregate
(1), (2), (3), (4),
(5), (6), (7), (8), (9), (10)
Or the silver halide photographic light-sensitive material according to any one of (11)
material. (13) It is represented by the general formula (I) described in (2).
D having a different structure1Mixed
Including a compound that forms a J-aggregate
(12). (14) (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9), (10), (1
Silver halide copy according to 1), (12) or (13)
In a true photosensitive material, a silver halide photograph in the photosensitive material
The emulsion has a tabular grain surface area with an aspect ratio of 2 or greater.
50% or more of the surface area of all silver halide grains in the agent
(1), (2),
(3), (4), (5), (6), (7), (8),
(9), (10), (11), (12) or (13)
The silver halide photographic light-sensitive material according to any one of the above. (15) (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9), (10), (1
1), (12), (13) or (14)
In a silver halide photographic light-sensitive material, a halo in the light-sensitive material
Silver photographic emulsion is characterized by selenium sensitization
(1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9), (10), (1
1), any one of (12), (13) or (14)
The silver halide photographic light-sensitive material described. (16) (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9), (10), (1
1), (12), (13), (14) or (15)
Silver halide grains of the silver halide photographic light-sensitive material described
Has a silver halide adsorbing compound other than a sensitizing dye
(1), (2), (3), (4),
(5), (6), (7), (8), (9), (10),
(11), (12), (13), (14) or (1
5) The silver halide photographic light-sensitive material described in any one of 5). (17) (1), (2), (3), (4), (5),
(6), (7), (8), (9), (10), (1
Silver halide copy according to 1), (12) or (13)
In a true photosensitive material, a silver halide photograph in the photosensitive material
The emulsion has a tabular grain surface area with an aspect ratio of 2 or greater.
50% or more of the surface area of all silver halide grains in the agent
(1), (2),
(3), (4), (5), (6), (7), (8),
(9), (10), (11), (12) or (13)
The silver halide color photographic light-sensitive material according to any one of the above. [0019] DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention will be described in detail below.
The The present invention adsorbs two or more dyes having different structures.
High sensitivity silver halide photographic materials.
The In the present invention, two or more dye chromophores
(Hereinafter referred to as a linking dye).
Next, a compound containing two or more dye chromophores used in the present invention.
Explain things. The compound is preferred as a sensitizing dye
Can be used. Preferred as these chromophores
Or D described later1, D2The same thing is mentioned.
Also, even though these dye chromophores are the same,
However, it is preferably different. The
The number of dye chromophores contained in the compound should be two or more
Any number can be used, but preferably 2 to 10,000.
2 to 1000, more preferably 2 to 10
0, more preferably 2 to 10, more preferably 2 to
5, more preferably 2, 3 and most preferably 2.
The In the compound, two or more dye chromophores are shared
Linked by a bond or a coordinate bond,
This is the case where they are connected with a bond. In addition, the compound
In this case, the covalent bond or the coordinate bond is formed in advance.
In the process of making a silver halide photosensitive material (for example, halo
In a silver halide emulsion). The latter method
For example, for example, the method described in JP-A-2000-81678
Can be used. Preferably the bond is preformed
This is the case. Preferred linking dyes are those represented by the general formula
It is a compound represented by (I). First, the group used in the present invention will be described.
This will be described in detail. In the present invention, a specific portion is referred to as a “group”.
The part is not itself replaced
Even with one or more (up to the maximum possible) substituents
Means that may have been. For example, "alkyl
“Group” means a substituted or unsubstituted alkyl group. Ma
In addition, the substituents that can be used in the compounds of the present invention are substituted
Any substituent may be used regardless of the presence or absence of. When such a substituent is W, it is represented by W.
Any substituent may be used, and particularly limited.
For example, a halogen atom, an alkyl group [(
Loalkyl group, bicycloalkyl group, tricycloalkyl
Alkenyl group (cycloalkenyl)
Groups, including bicycloalkenyl groups), alkynyl groups, and
To include. ], Aryl group, heterocyclic group (heterocycle
Group), cyano group, hydroxyl group, nito
B group, carboxyl group, alkoxy group, aryloxy
Group, silyloxy group, heterocyclic oxy group, acyloxy
Group, carbamoyloxy group, alkoxycarbonyloxy
Si group, aryloxycarbonyloxy group, amino group
(Including anilino group), ammonio group, acylamino
Group, aminocarbonylamino group, alkoxycarbonyl
Amino group, aryloxycarbonylamino group, sulf
Amoylamino, alkyl and arylsulfonyl groups
Mino group, mercapto group, alkylthio group, arylthio
Group, heterocyclic thio group, sulfamoyl group, sulfo group,
Alkyl and arylsulfinyl groups, alkyl and ant
Arylsulfonyl group, acyl group, aryloxycarboni
Group, alkoxycarbonyl group, carbamoyl group, ant
And azo, imide, phosphino,
Sufinyl group, phosphinyloxy group, phosphinyl group
Mino group, phosphono group, silyl group, hydrazino group, urei
Group, boronic acid group (-B (OH)2), Phosphato groups (-OPO (O
H)2), Sulfato groups (-OSOThreeH) Other known substitutions
The group is given as an example. More specifically, W is a halogen atom (for example,
Fluorine atom, chlorine atom, bromine atom, iodine atom),
Alkyl group [[linear, branched, cyclic substituted or unsubstituted
Represents an alkyl group. They are alkyl groups (preferably
Is an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms, such as methyl, ethyl
, N-propyl, isopropyl, t-butyl, n-o
Cutyl, eicosyl, 2-chloroethyl, 2-cyanoe
Til, 2-ethylhexyl), cycloalkyl group (preferably
Or a substituted or unsubstituted cyclohexane having 3 to 30 carbon atoms.
Alkyl groups such as cyclohexyl, cyclopentyl
, 4-n-dodecylcyclohexyl), bicycloal
A kill group (preferably a substitution of 5 to 30 carbon atoms or
Unsubstituted bicycloalkyl group, ie, having 5 to 3 carbon atoms
One hydrogen atom removed from 0 bicycloalkane
Is a valent group. For example, bicyclo [1,2,2] hepta
N-2-yl, bicyclo [2,2,2] octane-3-
Yl) and tricyclo structures with more ring structures
Is. Alkyl groups in the substituents described below
(For example, an alkyl group of an alkylthio group)
Represents the intended alkyl group, but also alkenyl group, alkyl
Nyl group is also included. ], Alkenyl group [straight chain, minute
Represents a cyclic substituted or unsubstituted alkenyl group.
They are alkenyl groups (preferably having 2 to 30 carbon atoms).
Substituted or unsubstituted alkenyl groups such as vinyl,
Allyl, prenyl, geranyl, oleyl), cycloal
A kenyl group (preferably a substitution of 3 to 30 carbon atoms or
Is an unsubstituted cycloalkenyl group, that is, from 3 carbon atoms
Monovalent with 30 hydrogen atoms removed from cycloalkene
It is the basis of. For example, 2-cyclopenten-1-yl,
2-cyclohexen-1-yl), bicycloalkenyl
Group (substituted or unsubstituted bicycloalkenyl group, preferably
Or a substituted or unsubstituted bismuth having 5 to 30 carbon atoms.
Chloalkenyl group, that is, bicyclo with one double bond
It is a monovalent group with one hydrogen atom of the alkene removed.
For example, bicyclo [2,2,1] hept-2-ene-1
-Yl, bicyclo [2,2,2] oct-2-ene-4
-Yl). ], An alkynyl group (preferably
Preferably, the substituted or unsubstituted alkyl having 2 to 30 carbon atoms
Quinyl groups, such as ethynyl, propargyl, trimethyl
Rusilylethynyl group)], aryl group (preferably carbon
A substituted or unsubstituted aryl group of formula 6 to 30, for example
Phenyl, p-tolyl, naphthyl, m-chloropheny
, O-hexadecanoylaminophenyl), heterocyclic group
(Preferably 5 or 6 membered substituted or unsubstituted, good
One hydrogen source from an aromatic or non-aromatic heterocyclic compound
A monovalent group with the child removed, more preferably carbon
A 5- or 6-membered aromatic heterocyclic group of 3 to 30
The For example, 2-furyl, 2-thienyl, 2-pyrimidi
Nyl, 2-benzothiazolyl, 1-methyl-2-
Pyridinio, 1-methyl-2-quinolinio
An on-ring heterocyclic group may be used. ), Cyano group, hydroxy
Group, nitro group, carboxyl group, alkoxy group (preferred
Or a substituted or unsubstituted alkyl having 1 to 30 carbon atoms.
Coxy groups such as methoxy, ethoxy, isopropoxy
Si, t-butoxy, n-octyloxy, 2-methoxy
Ethoxy), an aryloxy group (preferably having 6 carbon atoms)
To 30 substituted or unsubstituted aryloxy groups, eg
For example, phenoxy, 2-methylphenoxy, 4-t-butyl
Tylphenoxy, 3-nitrophenoxy, 2-tetrade
Canoylaminophenoxy), silyloxy group (preferred
Or a silyloxy group having 3 to 20 carbon atoms such as
Limethylsilyloxy, t-butyldimethylsilyloxy
Ii) a heterocyclic oxy group (preferably having 2 to 3 carbon atoms)
0 substituted or unsubstituted heterocyclic oxy group, 1-phen
Nyltetrazol-5-oxy, 2-tetrahydropyra
Nyloxy), acyloxy groups (preferably formylio)
Xyl group, substituted or unsubstituted alkyl having 2 to 30 carbon atoms
Kill carbonyloxy group, substitution of 6 to 30 carbon atoms
Or an unsubstituted arylcarbonyloxy group such as
Lumiloxy, acetyloxy, pivaloyloxy,
Thearoyloxy, benzoyloxy, p-methoxyph
Enylcarbonyloxy), carbamoyloxy group (preferably
Preferably, a substituted or unsubstituted carbon having 1 to 30 carbon atoms.
Rubamoyloxy group, for example, N, N-dimethylcarba
Moyloxy, N, N-diethylcarbamoyloxy,
Morpholinocarbonyloxy, N, N-di-n-octy
Ruaminocarbonyloxy, Nn-octylcarbamo
Yloxy), alkoxycarbonyloxy group (preferred
Or substituted or unsubstituted alkoxy having 2 to 30 carbon atoms.
Sicarbonyloxy groups such as methoxycarbonyloxy
Si, ethoxycarbonyloxy, t-butoxycarboni
Ruoxy, n-octylcarbonyloxy), aryl
Oxycarbonyloxy group (preferably having 7 to 7 carbon atoms)
30 substituted or unsubstituted aryloxycarbonyls
An oxy group such as phenoxycarbonyloxy, p-
Methoxyphenoxycarbonyloxy, pn-hexa
Decyloxyphenoxycarbonyloxy), amino group
(Preferably an amino group, a C 1-30 substituent.
Or an unsubstituted alkylamino group having 6 to 30 carbon atoms.
Substituted or unsubstituted anilino groups such as amino, methyl
Ruamino, dimethylamino, anilino, N-methyl-ani
Lino, diphenylamino), ammonio groups (preferably
Ammonio group, substituted or unsubstituted having 1 to 30 carbon atoms
Ammonio substituted with alkyl, aryl or heterocycle
Groups such as trimethylammonio, triethylammo
Nio, diphenylmethylammonio), acylamino group
(Preferably a formylamino group having 1 to 30 carbon atoms
Substituted or unsubstituted alkylcarbonylamino group, charcoal
Substituted or unsubstituted arylcarbo having a prime number of 6 to 30
Nylamino groups such as formylamino, acetylamido
, Pivaloylamino, lauroylamino, benzoyl
Amino, 3,4,5-tri-n-octyloxypheny
Rucarbonylamino), aminocarbonylamino group (preferably
Preferably, it is a substituted or unsubstituted atom having 1 to 30 carbon atoms.
Minocarbonylamino, such as carbamoylamino,
N, N-dimethylaminocarbonylamino, N, N-di
Ethylaminocarbonylamino, morpholinocarbonyl
Amino), an alkoxycarbonylamino group (preferably
C2-C30 substituted or unsubstituted alkoxycal
A bonylamino group, for example, methoxycarbonylamino,
Ethoxycarbonylamino, t-butoxycarbonyla
Mino, n-octadecyloxycarbonylamino, N-
Methyl-methoxycarbonylamino), aryloxy
A carbonylamino group (preferably having 7 to 30 carbon atoms)
Substituted or unsubstituted aryloxycarbonylamino
Groups such as phenoxycarbonylamino, p-chloro
Enoxycarbonylamino, mn-octyloxyphene
Noxycarbonylamino), sulfamoylamino group
(Preferably substituted or unsubstituted having 0 to 30 carbon atoms
A sulfamoylamino group such as sulfamoyla
Mino, N, N-dimethylaminosulfonylamino, N-
n-octylaminosulfonylamino), alkyl and
Arylsulfonylamino group (preferably from 1 carbon atom)
30 substituted or unsubstituted alkylsulfonylamines
No, substituted or unsubstituted aryl having 6 to 30 carbon atoms
Sulfonylamino, such as methylsulfonylamino,
Butylsulfonylamino, phenylsulfonylamino,
2,3,5-trichlorophenylsulfonylamino, p
-Methylphenylsulfonylamino), mercapto group,
Alkylthio groups (preferably substituted with 1 to 30 carbon atoms)
Or an unsubstituted alkylthio group such as methylthio,
Ethylthio, n-hexadecylthio), arylthio group
(Preferably substituted or unsubstituted having 6 to 30 carbon atoms
Arylthio, such as phenylthio, p-chlorophene
Nylthio, m-methoxyphenylthio), heterocyclic thio
Group (preferably substituted or unsubstituted having 2 to 30 carbon atoms)
A heterocyclic thio group such as 2-benzothiazolylthio,
1-phenyltetrazol-5-ylthio), sulfa
Moyl group (preferably substituted with 0 to 30 carbon atoms or
Unsubstituted sulfamoyl groups such as N-ethylsulf
Amoyl, N- (3-dodecyloxypropyl) sulfur
Amoyl, N, N-dimethylsulfamoyl, N-ace
Tilsulfamoyl, N-benzoylsulfamoyl,
N- (N′-phenylcarbamoyl) sulfamoy
), Sulfo group, alkyl and arylsulfinyl group
(Preferably substituted or unsubstituted having 1 to 30 carbon atoms
Alkylsulfinyl group, substituted or unsubstituted 6 to 30
Substituted arylsulfinyl groups such as methylsulfinyl
Nyl, ethylsulfinyl, phenylsulfinyl, p
-Methylphenylsulfinyl), alkyl and aryl
A rusulfonyl group (preferably a substitution of 1 to 30 carbon atoms)
Or an unsubstituted alkylsulfonyl group, from 6 to 30
Substituted or unsubstituted arylsulfonyl groups such as meth
Rusulfonyl, ethylsulfonyl, phenylsulfoni
, P-methylphenylsulfonyl), acyl group (preferred
Or a formyl group, substituted or non-substituted with 2 to 30 carbon atoms
Substituted alkylcarbonyl groups, and those with 7 to 30 carbon atoms
Or an unsubstituted arylcarbonyl group having 4 to 3 carbon atoms
Bonded to a carbonyl group with zero substituted or unsubstituted carbon atoms
Combined heterocyclic carbonyl groups such as acetyl,
Pivaloyl, 2-chloroacetyl, stearoyl, ben
Zoyl, pn-octyloxyphenylcarbonyl,
2-pyridylcarbonyl, 2-furylcarbonyl), a
A reeloxycarbonyl group (preferably having 7 to 7 carbon atoms)
30 substituted or unsubstituted aryloxycarbonyls
Groups such as phenoxycarbonyl, o-chloropheno
Xyloxycarbonyl, m-nitrophenoxycarbonyl, p
-T-butylphenoxycarbonyl), alkoxycal
A bonyl group (preferably a C 2-30 substituent or
Is an unsubstituted alkoxycarbonyl group such as methoxy
Rubonyl, ethoxycarbonyl, t-butoxycarbonyl
, N-octadecyloxycarbonyl), carbamoy
(Preferably substituted or non-substituted with 1 to 30 carbon atoms)
Substituted carbamoyl, eg carbamoyl, N-methyl
Rucarbamoyl, N, N-dimethylcarbamoyl, N,
N-di-n-octylcarbamoyl, N- (methylsulf
Phonyl) carbamoyl), aryl and heterocyclic azo groups
(Preferably substituted or unsubstituted having 6 to 30 carbon atoms
Arylazo group, substituted or unsubstituted 3 to 30 carbon atoms
Substituted heterocyclic azo groups such as phenylazo, p-chloro
Rophenylazo, 5-ethylthio-1,3,4-thiadi
Azol-2-ylazo), an imide group (preferably N
-Succinimide, N-phthalimide), phosphino group
(Preferably substituted or unsubstituted having 2 to 30 carbon atoms
Phosphino groups such as dimethylphosphino, diphe
Nylphosphino, methylphenoxyphosphino), phos
A finyl group (preferably substituted with 2 to 30 carbon atoms)
Or an unsubstituted phosphinyl group such as phosphinyl,
Dioctyloxyphosphinyl, diethoxyphosphini
Or phosphinyloxy group (preferably having 2 carbon atoms)
30 substituted or unsubstituted phosphinyloxy groups,
For example, diphenoxyphosphinyloxy, dioctyl
Oxyphosphinyloxy), phosphinylamino group
(Preferably substituted or unsubstituted having 2 to 30 carbon atoms
Phosphinylamino group such as dimethoxyphosphite
Nylamino, dimethylaminophosphinylamino), pho
Phospho group, silyl group (preferably having 3 to 30 carbon atoms)
Substituted or unsubstituted silyl groups such as trimethyl
Ril, t-butyldimethylsilyl, phenyldimethylsilane
Ryl), a hydrazino group (preferably having 0 to 30 carbon atoms)
Substituted or unsubstituted hydrazino groups such as trimethyl
Ruhydrazino), ureido group (preferably having 0 carbon atoms)
30 substituted or unsubstituted ureido groups such as N, N
-Dimethylureido). In addition, the two Ws are combined to form a ring (aromatic,
Is a non-aromatic hydrocarbon ring or heterocyclic ring. These are more
Can be combined to form a polycyclic fused ring.
For example, benzene ring, naphthalene ring, anthracene ring,
Enanthrene ring, fluorene ring, triphenylene ring, na
Phthacene ring, biphenyl ring, pyrrole ring, furan ring, thi
Offen ring, imidazole ring, oxazole ring, thiazo
Ring, pyridine ring, pyrazine ring, pyrimidine ring,
Dazine ring, indolizine ring, indole ring, benzofura
Ring, benzothiophene ring, isobenzofuran ring, quino
Lysine ring, quinoline ring, phthalazine ring, naphthyridine
Ring, quinoxaline ring, quinoxazoline ring, isoquinoline
Ring, carbazole ring, phenanthridine ring, acridine
Ring, phenanthroline ring, thianthrene ring, chromene
Ring, xanthene ring, phenoxathiin ring, phenothiazi
Ring and phenazine ring. Forming)
You can also. Among the above substituents W, it has a hydrogen atom.
Are removed and further substituted with the above groups
Also good. Examples of such substituents include -CONHS
O2-Group (sulfonylcarbamoyl group, carbonylsulfuryl group)
Famoyl group), -CONHCO- group (carbonyl cal)
Bamoyl group), -SO2NHSO2-Group (sulfonyls
Rufamoyl group). More specifically, a
Alkylcarbonylaminosulfonyl group (for example, acetyl
Ruaminosulfonyl), arylcarbonylaminosulfur
Phonyl group (for example, benzoylaminosulfonyl group),
An alkylsulfonylaminocarbonyl group (eg, methyl)
Rusulfonylaminocarbonyl), arylsulfonyl
An aminocarbonyl group (for example, p-methylphenylsulfur
Phonylaminocarbonyl). Next, a dye chromophore, D1, D2And La
Describe. Dye chromophore, D1, And D2Represented by
Any dye chromophore may be used. For example,
Cyanine dye, styryl dye, hemicyanine dye, melo
Cyanine dye, trinuclear merocyanine dye, tetranuclear merocyanine
Dye, rhodacyanine dye, complex cyanine color
Elementary, complex merocyanine dye, allopolar color
Element, oxonol dye, hemioxonol dye, squa
Lithium dye, Croconium dye, Azamethine dye, Bear
Phosphorous dye, arylidene dye, anthraquinone dye, toner
Riphenylmethane dye, azo dye, azomethine dye,
Pyro compound, metallocene dye, fluorenone dye, full
Gido dye, perylene dye, phenazine dye, phenothia
Gin dye, quinone dye, indigo dye, diphenyl meta
Dye, polyene dye, acridine dye, acridinone
Dye, diphenylamine dye, quinacridone dye, quino
Phthalon dye, phenoxazine dye, phthaloperylene color
Element, porphyrin dye, chlorophyll dye, phthalocyanine
Examples thereof include a nin dye and a metal complex dye. Preferably, cyanine dye, styryl color
Element, hemicyanine dye, merocyanine dye, trinuclear merosi
Anine dye, tetranuclear merocyanine dye, rhodacyanine color
Element, complex cyanine dye, complex melo
Cyanine dyes, allopolar dyes, oxonol dyes,
Hemioxonol dye, squalium dye, croconium
Examples include methine dye chromophores such as mu dye and azamethine dye
It is done. More preferably a cyanine dye or merocyanine
Dye, trinuclear merocyanine dye, tetranuclear merocyanine dye,
Oxonol dyes and rhodacyanine dyes.
Cyanine dyes, merocyanine dyes, oxonol
Particularly preferred are cyanine dyes and merocyanes.
Most preferably one is a cyanine dye.
One is the merocyanine dye. For details of these dyes, see F.E.
F.M.Harmer, `` Heterocyclic
Compound Soybean Soybean and Relaided
Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes a
nd Related Compounds) ", John Willie &
・ John Wiley & Sons-New York, Ron
Don, 1964, D.M. Sturmer (D.M.Stu
rmer) "Heterocyclic Compound Suspeci"
Topics in Heterocyclic Chemis
Tree (Heterocyclic Compounds-Special topics in he
terocyclic chemistry) ", Chapter 18, Section 14, Section 4
82-515, John Willie and Sons
(John Wiley & Sons)-New York, London, 1
Published in 977, “Rods Chemistry of Carbon”
・ Compods (Rodd's Chemistry of Carbon Compound)
s) "2nd. Ed. vol. IV, part B, 1977, Chapter 15, Chapter 3
69-422, Elsevier Science Public
Company Inc. (Elsevier Science Publishing
 Company Inc.), published in New York, etc.
Yes. Preferred general formulas of dyes include U.S. Pat.
994,051 pages 32 to 36, and
US Pat. No. 5,747,236, pages 30-34
The general formula is mentioned. Also preferred cyanine dyes, melo
General formula of cyanine dye and rhodacyanine dye
(XI), (XI of columns 21-22 of No. 5,340,694)
I), (XIII) (except for n12, n15,
The number of n17 and n18 is not limited and is an integer of 0 or more (preferably 4
The following)). In the present invention, it has a plurality of dye chromophores
As compounds, multiple dye chromophores are linked by covalent bonds
Any compound is acceptable as long as it is
Or a compound represented by the general formula (I). D of general formula (I) of the present invention1And D2Are the same
However, it is preferably a different case. D1And D2
Are different, the multilayer adsorption is as shown below.
Is preferable. In the present invention, it is represented by the general formula (I)
If the linking dye is adsorbed on the silver halide grains, D1
Adsorbs on silver halide and D2Absorbs directly into silver halide
A chromophore that is not worn is preferred. That is, D2Of silver into silver halide grains
Wear power is D1The weaker is preferable. In addition, halogen
The order of adsorption power to silver halide grains is D1> La> D2Become
The case is most preferable. As noted above, D1To silver halide grains
It is preferable that the sensitizing dye part has an adsorptive property of
Whether it is adsorbed by physical adsorption or chemical adsorption
I do not care. D2Is weakly adsorbed on silver halide grains
In addition, a luminescent dye is preferable. Luminescent dye seeds
For example, the skeleton structure of dyes used for dye lasers
Those having are preferred. These are, for example, Maeda Mitsuo,
Laser Research, Vol. 8, 694, 803, 958
(1980) and Volume 9, page 85 (1981), and
By F. Sehaefer, "Dye Lasers", Springer (197
(3 years). In addition, D1Silver halide photographic light-sensitive material
The absorption maximum wavelength in the inside is D2Longer than the absorption maximum wavelength of
A wavelength is preferred. In addition, D2The light emission of D1of
It is preferable to overlap with absorption. D1J-aggregate
It is preferable to form it. Furthermore, it is represented by the general formula (I)
Linking dyes have absorption and spectral sensitivity in the desired wavelength range
To do that, D2It is also preferable that J aggregates are formed
Good. D1And D2Is the reduction potential and oxidation potential of
D1The reduction potential of D is2Of reduction potential
It is preferable to be noble than the value obtained by subtracting 0.2V from the value.
That's right. La is a linking group (preferably a divalent linking group).
Represents. These linking groups also include single bonds.
To do. These linking groups are preferably single bonds or charcoal.
Less than elementary, nitrogen, sulfur and oxygen atoms
Both consist of atoms or atomic groups containing one species. Preferably
A alkylene group (eg methylene, ethylene, trimethyle)
, Tetramethylene, pentamethylene), arylene group
(Eg phenylene, naphthylene), alkenylene groups
(Eg, ethenylene, propenylene), alkynylene
Groups (eg ethynylene, propynylene), amide groups,
Ester group, sulfoamide group, sulfonate group,
Ureido group, sulfonyl group, sulfinyl group, thioate
Tell group, ether group, carbonyl group, -N (Va)-(Va
Represents a hydrogen atom or a monovalent substituent. With a monovalent substituent
For example, W described later can be given. ), A heterocyclic divalent group (for example,
6-chloro-1,3,5-triazine-2,4-di
Yl group, pyrimidine-2,4-diyl group, quinoxaline
One or more of -2,3-diyl groups)
Configured from 0 to 100 carbon atoms, preferably carbon
A linking group having a number of 1 to 20 is represented. The above linking group is further represented by the aforementioned W.
You may have a substituent. In addition, these linking groups are ring
Contains aromatic or non-aromatic hydrocarbon rings or heterocyclic rings)
You may do it. More preferably, the catalyst has 1 to 10 carbon atoms.
A alkylene group (eg methylene, ethylene, trimethyle)
, Tetramethylene, pentamethylene), 6 or more carbon atoms
Up to 10 arylene groups (eg phenylene, naphthylene)
), Alkenylene groups having 2 to 10 carbon atoms (for example,
Eg) ethenylene, propenylene), 2 or more carbon atoms
Up to 10 alkynylene groups (eg, ethynylene, propylene
Ropinylene), ether group, amide group, ester group,
One or more sulfoamide groups or sulfonic acid ester groups
A divalent valence of 1 to 10 carbon atoms composed of the above combination
The linking group of These are replaced by the aforementioned W
Also good. In the present invention, the length of La is D1And D2
The atoms connecting atoms, the bond distance between the atoms
It shall be expressed as the sum of At this time, D1And D2Bondage
It also includes the distance between the bond atom of the child and La. Configure La here
For the calculation of the sum of the bond distances between atoms
A atom to usenRepresented by n is an integer from 1 to m. A 1
Is D1A atom bonded to AmIs D2Bound to
Atom. 2 ≦ n ≦ m-1 AnIs all An-1And An +1In
Are connected. AnHow many atoms are not used in the calculation?
May be combined. AnMay be part of the ring. here,
AnWhen two or more kinds of choices are considered, atom-atom
When the sum of bond distances between them is calculated, the value is minimized
You have to choose like this. As the value of bond distance,
The Chemical Society of Japan, published by Maruzen in 1991, “Revised 3rd edition Chemical Handbook
Use the values listed in Table 15.12.
For example, C-C bond, C-N bond, and C-0 bond are each 1.541
Use Å, 1.48Å and 1.43Å. In the present invention, La represented by the general formula (I)
Preferably contain at least two compounds with different structures
More preferably, there are few compounds with different La lengths.
It is to contain at least two kinds. Contains two or more general formulas (I)
The shortest length of La among the represented compounds is expressed as ra,most
The length of long La is rbRepresented by 1.5Å <rb-Ra<100cm
More preferably, 3Å <rb-Ra<50
Å, more preferably 5 Å <rb-Ra<50cm, especially good
Preferably, 7Å <rb-Ra<20 cm. At this time, 2Å <ra<50cm
More preferably, 4Å <ra<30cm
Particularly preferably, 6Å <ra<20 mm. Also, 3Å <rb<100cm
More preferably, 10Å <ra<60cm
Particularly preferably, 15Å <ra<30 mm. Containing two or more general formulas (I)
D of a linking dye having the shortest La among the compounds represented1When
D2D1aAnd D2aOf linking dyes with the longest La
D1And D2D1bAnd D2bRepresented by D2aHalogenation of
The maximum absorption wavelength in silver photographic materials is D2bAbsorption pole
It is preferable that the wavelength is longer than the large wavelength. D1a
Absorption maximum wavelength in silver halide photographic materials
D2aIt is preferable that the wavelength is longer than the absorption maximum wavelength of
Yes. La is a through-bond phase.
Even if energy transfer or electron transfer is performed by interaction
Good linking group. Tunnel for through-bond interaction
Interaction, super-exchange interaction, etc.
However, in particular, through-bond mutual interaction based on super-exchange interaction
The action is preferable. Through-bond interaction and super-exchange interaction
The effect is Shammai Speiser
Author, Chemical Review (Chem. Rev.) Vol. 96, Vol. 1960
-Interaction defined in 1963, 1996. This
Energy transfer or electron transfer by interactions like
As a connecting group, Shamai Spacer (Shammai
Speiser), Chemical Review (Chem. Rev.) 96th
Volume 1, 1967-1969, 1996 is preferred. Q and r are integers from 1 to 100.
The Preferably it is an integer from 1 to 5, more preferably
Is an integer of 1 to 2, particularly preferably 1.
a plurality of La included when q and r are 2 or more, and
D2Are different linking groups and dye chromophores,
Also good. La is D1And D2Even if it binds at any part of
Although it is good, it is preferably not a methine chain moiety. In general formula (I), the dye chromophores are each other.
It can be connected in any connection style.
It represents something. The dye of the general formula (I) has a total electric power of −1 or less.
Preferably with a load, more preferably -1 charge
This is the case. More preferably, in the general formula (I):
D1And D2Are independently represented by the following general formulas (II) and (II
When it is a methine dye represented by I), (IV), or (V)
is there. Formula (II) [0054] [Chemical 3] In the formula (II), L11, L12, L13, L14, L
15, L16, And L17Each represents a methine group. p11,
And p12Represents 0 or 1. n11Is 0, 1, 2, 3
Or 4. Z11And Z12Forms a nitrogen-containing heterocycle
Represents an atomic group necessary for the purpose. However, these rings are condensed
You may do it. M11Represents a charge balanced counter ion and m 11
Represents a number of 0 or more necessary to neutralize the charge of the molecule.
R11And R12Are hydrogen atom, alkyl group, and aryl, respectively.
Represents a ruthenium group or a heterocyclic group. General formula (III) [0056] [Formula 4] In the formula (III), L18, L19, L20, And Ltwenty one
Each represents a methine group. p13Represents 0 or 1. q
11Represents 0 or 1. n12Represents 0, 1, 2, 3 or 4
The Z13Is the group of atoms required to form a nitrogen-containing heterocycle
Represents. Z14And Z14'(N-R14Q11Together with
Necessary to form a heterocyclic or acyclic acidic end group.
Represents an important atomic group. However, Z13And Z14And Z14To
The ring may be condensed. M12Represents a charge-balanced counterion
M12Is a number greater than or equal to zero required to neutralize the charge of the molecule
Represents. R13And R14Are hydrogen atom and alkyl respectively
Represents a group, an aryl group, or a heterocyclic group. Formula (IV) [0058] [Chemical formula 5] In the formula (IV), Ltwenty two, Ltwenty three, Ltwenty four, Ltwenty five, L
26, L27, L28, L29And L30Each represents a methine group
The p14And p15Represents 0 or 1, respectively. q12Is 0
Or 1 is represented. n13And n14Is 0, 1, 2, 3 or 4
Represent. Z15And Z17Each form a nitrogen-containing heterocycle
Represents an atomic group necessary for the purpose. Z16And Z16'(N-R
16Q12Necessary to form a heterocycle together with
Represents an atomic group. However, Z15, Z16And Z16'And Z17
The ring may be condensed. M13Charge balance counter ion
M13Is greater than zero required to neutralize the charge of the molecule
Represents a number. R15, R16And R17Are hydrogen atoms,
Represents an alkyl group, an aryl group, or a heterocyclic group; General formula (V) [0060] [Chemical 6] In the formula (V), L31, L32, And L33Is that
Represents a methine group. q13And q14Is 0 or 1 respectively
Represent. n15Represents 0, 1, 2, 3 or 4. Z18When
Z18'(N-R18Q13Together with and Z19
And Z19'(N-R19Q14Together with the heterocycle,
Or a group of atoms necessary to form an acyclic acidic end group
Represents. However, Z18And Z18'And Z19And Z19Ring to ‘
May be condensed. M 14Represents a charge-balanced counterion
M14Is a number greater than or equal to zero required to neutralize the charge of the molecule
Represents. R18And R19Are hydrogen atom and alkyl respectively
Represents a group, an aryl group, or a heterocyclic group. D in the general formula (I)1Preferably, as above
In the case of methine dyes represented by general formulas (II), (III), and (IV)
And more preferably a methyl represented by the general formula (II)
This is the case for dyes. D in general formula (I)2As preferred
Is a methyl group represented by the above general formula (II), (III), or (V).
More preferably, the general formula (II),
This is the case of the methine dye represented by (III) and is particularly preferred.
Or a methine dye represented by the general formula (II). In the following, the general formulas (I), (II), (III), (I
V) and methine compounds represented by (V) are described in detail.
Bell. General formulas (II), (III), (IV) and (V)
Medium, Z11, Z12, Z13, Z15And Z17Is nitrogen-containing complex
To form a ring, preferably a 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocycle
Represents an atomic group necessary for. However, when these rings are condensed
May be. As the ring, an aromatic ring or a non-aromatic ring
Misalignment is acceptable. An aromatic ring is preferable, for example, ben
Hydrocarbon aromatic rings such as zen and naphthalene rings,
Heteroaromatic rings such as gin ring and thiophene ring
The Nitrogen-containing heterocycles include thiazoline nuclei and thia
Zole nucleus, benzothiazole nucleus, oxazoline nucleus, oxy
Sazole nucleus, benzoxazole nucleus, selenazoline nucleus,
Selenazole nucleus, benzoselenazole nucleus, tellrazoline
Nucleus, tellurazole nucleus, benzotelrazole nucleus, 3,3-
Dialkyl indolenine nuclei (eg 3,3-dimethyli
Ndrenine), imidazoline nucleus, imidazole nucleus, ben
Zoimidazole nucleus, 2-pyridine nucleus, 4-pyridine nucleus,
2-quinoline nucleus, 4-quinoline nucleus, 1-isoquinoline
Nucleus, 3-isoquinoline nucleus, imidazo [4,5-b] quino
A kizarin nucleus, an oxadiazole nucleus, a thiadiazole nucleus,
Examples include tetrazole nucleus and pyrimidine nucleus.
Preferably, benzothiazole nucleus, benzoxazo
Nuclei, 3,3-dialkylindolenine nuclei (eg
3,3-dimethylindolenine), benzimidazole
Nucleus, 2-pyridine nucleus, 4-pyridine nucleus, 2-quinoline
Nucleus, 4-quinoline nucleus, 1-isoquinoline nucleus, 3-isoquinoline
Norrin nucleus, more preferably benzothiazole
Nucleus, benzoxazole nucleus, 3,3-dialkyl India
Renin nucleus (eg 3,3-dimethylindolenine),
Nzoimidazole nucleus, particularly preferably benzox
Sazole nucleus, benzothiazole nucleus, benzimidazole
A nucleus, most preferably a benzoxazole nucleus, and
Is the benzothiazole nucleus. These include the substituent represented by the aforementioned W,
And the ring may be substituted or condensed. preferable
The thing is alkyl group, aryl group, alkoxy group, halo
Gen atom, aromatic ring condensation, sulfo group, carboxyl group, hydrogen
It is a droxyl group. Z11, Z12, Z13, Z15And Z17By
Specific examples of the heterocyclic ring formed by the
340,694 No. 23-24 Z11, Z12, Z13,
Z14And Z16Similar to those listed as examples
Things. Represented by the general formula (II), (III) or (IV)
The methine dye to be produced is D in the general formula (I)1Departure represented by
Z for color group11, Z12, Z13, Z15And Z17Up
More preferably, the substituent W is a halogen atom,
Aromatic group, aromatic ring condensation. Represented by the general formula (II), (III) or (IV)
The methine dye to be produced is D in the general formula (I)2Departure represented by
Z for color group11, Z12, Z13, Z15And Z17Up
The substituent W is more preferably an acid group. Here, the acid group will be described. With acid groups
Is a group having a dissociable proton. Specifically, an example
For example, sulfo group, carboxyl group, sulfato group, -CO
NHSO2-Group (sulfonylcarbamoyl group, carboni
Rusulfamoyl group), -CONHCO- group (carboni
Rucarbamoyl group), -SO2NHSO2-Group (sulfo
Nylsulfamoyl group), sulfonamide group, sulfa
Moyl group, phosphato group, phosphono group, boronic acid group,
These pka and surrounding pH such as enolic hydroxyl groups
Depending on the case, a group capable of dissociating protons may be used. example
Protons capable of dissociating 90% or more between pH 5-11
A dissociable acidic group is preferred. More preferably, a sulfo group or a carboxyl group is used.
Group, -CONHSO2-Group, -CONHCO- group, -S
O2NHSO2-Group, particularly preferably a sulfo group,
A carboxyl group, most preferably a sulfo group.
The Z14And Z14'And (N-R14Q11, Z18When
Z18'And (N-R18Q13And Z 19And Z19'And (N-
R19Q14Together are heterocycles or acyclic rings
Represents a group of atoms necessary to form an acidic end group of the formula.
What is a heterocycle (preferably a 5- or 6-membered heterocycle)?
The acid nucleus is preferred. Next, the acidic nucleus
The acyclic acidic terminal group will be described. Acidic nucleus and
Acyclic acidic end groups can be any common merocyanine color
It can also take the form of an acidic nucleus of the element and an acyclic acidic end group.
Yes. Z in the preferred form14, Z18, Z19Is thiocar
Bonyl, carbonyl, ester, acyl, cal
A vamoyl group, a cyano group, and a sulfonyl group;
Preferably, it is a thiocarbonyl group or a carbonyl group.
Z14', Z18', Z19′ Is acidic nucleus and acyclic acidic terminal
Represents the remaining atomic groups necessary to form a group. Acyclic
When forming an acidic end group of
Nyl, carbonyl, ester, acyl, carba
A moyl group, a cyano group, a sulfonyl group, and the like. Q11, Q13And q14Is 0 or 1
Is preferably 1. The acidic nucleus and acyclic acidic end group mentioned here
For example, “The Theory” edited by James (James)
Of the Photographic Process "(The
  Theory of the Photograph
ic Process) 4th edition, Macmillan Publisher, 1
977, pages 197-200. here
Is an acyclic acidic end group
Of the terminal groups of, meaning that they do not form a ring
To do. Acid nuclei and acyclic acidic end groups are specifically
U.S. Pat. Nos. 3,567,719, 3,575,86
9, No. 3, 804, 634, No. 3, 837, 862
No. 4, 002, 480, No. 4, 925, 777
No. 1, JP-A-3-167546, US Pat. No. 5,995
4,051, U.S. Pat. No. 5,747,236, etc.
There are listed. Acid nuclei are carbon, nitrogen and / or chalcone.
Gen (typically oxygen, sulfur, selenium, and tellurium)
A heterocycle consisting of a child (preferably a 5- or 6-membered nitrogen-containing compound)
Carbon) is preferred, more preferably charcoal
Elemental, nitrogen, and / or chalcogen (typically oxygen, sulfur
Yellow, selenium, and tellurium) 5- or 6-membered atoms
This is when a nitrogen-containing heterocycle is formed. Specifically, for example
For example, the following nuclei are mentioned. 2-pyrazolin-5-one, pyrazolidine
-3, 5-dione, imidazoline 5-on, hydanto
In, 2 or 4-thiohydantoin, 2-iminooki
Sazolidin-4-one, 2-oxazoline-5-one,
2-thiooxazolidine-2,5-dione, 2-thioo
Xazoline-2, 4-dione, isoxazoline-5-
ON, 2-thiazoline-4-one, thiazolidine-4-
ON, thiazolidine-2, 4-dione, rhodanine, thio
Azolidine-2,4-dithione, isorhodanine, in
Dan-1,3-dione, Thiophene-3-one, Chioff
Yen 3-On-1, 1-dioxide, Indoline-2
-On, indoline-3-on, 2-oxoindazoli
Nium, 3-oxoindazolinium, 5,7-diochi
So 6, 7-dihydrothiazolo [3,2-a] pyrimidine, shi
Chlohexane-1, 3-dione, 3, 4-dihydroiso
Quinoline-4-one, 1,3-dioxane-4,6-di
ON, barbituric acid, 2-thiobarbituric acid, black
Man-2, 4-dione, Indazolin-2-one, Piri
[1,2-a] pyrimidine-1,3-dione, pyrazo
B [1,5-b] quinazolone, pyrazolo [1,5-a]
Benzimidazole, pyrazolopyridone, 1, 2, 3,
4-tetrahydroquinoline-2, 4-dione, 3-oki
So 2, 3-dihydrobenzo [d] thiophene-1, 1
-Dioxide, 3-dicyanomethine-2, 3-dihydride
Lobenzo [d] thiophene-1, 1-dioxide
Nuclear. Furthermore, the carbo forming these nuclei.
Nyl group or thiocarbonyl group
A nucleus having an exomethylene structure substituted at the len position, and
And ketomethylene and shim which are raw materials for acyclic acidic end groups
Of active methylene compounds having a structure such as anomethylene
Has an exomethylene structure substituted at the active methylene position.
Nuclear. These acidic nuclei and acyclic acidic end groups
In the above, the substituent or ring represented by the substituent W described above is substituted.
Or may be condensed. Z14And Z14'And (N-R14Q11, Z18When
Z18'And (N-R18Q13And Z 19And Z19'And (N-
R19Q14Preferably, hydantoin, 2 or
4-thiohydantoin, 2-oxazoline-5-one,
2-thiooxazoline-2,4-dione, thiazolidine
-2, 4-dione, rhodanine, thiazolidine-2, 4
-Dithione, barbituric acid, 2-thiobarbituric acid
And more preferably hydantoin, 2 or 4
-Thiohydantoin, 2-oxazoline-5-one, b
-Danine, barbituric acid, 2-thiobarbituric acid
is there. Methyl represented by the general formula (III) or (V)
The dye is D in the general formula (I)1Represents the chromophore represented by
In particular, 2 or 4-thiohydantoy is particularly preferred.
, 2-oxazoline-5-one, rhodanine. Methyl represented by the general formula (III) or (V)
The dye is D in the general formula (I)2Represents the chromophore represented by
In the case, barbituric acid is particularly preferred. Z16And Z16'And (N-R16Q12By
As the heterocyclic ring formed, the above-mentioned Z14And Z14'And (N
-R14Q11, Z18And Z18'And (N-R18Q13,as well as
Z19And Z19'And (N-R19Q14In the description of the heterocycle of
The same thing is mentioned. Preferably the aforementioned Z14
And Z14'And (N-R14Q11, Z18And Z18'And (N-R
18Q13And Z19And Z19'And (N-R19Q14Complex of
From the acidic nucleus described in the explanation of the ring, an oxo group or a thioxo group
Is excluded. More preferably, the aforementioned Z14And Z14'When
(N-R14Q11, Z18And Z18'And (N-R18Q13,
And Z19And Z19'And (N-R19Q14As a concrete example
A product obtained by removing the oxo group or thioxo group from the acidic nucleus
And More preferably hydantoin, 2 or
4-thiohydantoin, 2-oxazoline-5-one,
2-thiooxazoline-2,4-dione, thiazolidine
-2, 4-dione, rhodanine, thiazolidine-2, 4
Dithion, barbituric acid, 2-thiobarbituric acid
From which the oxo group or thioxo group is removed.
Preferably, hydantoin, 2 or 4-thiohydan
Toin, 2-oxazoline-5-one, rhodanine,
Rubituric acid, 2-thiobarbituric acid to oxo group,
Or a thioxo group, most preferably 2
Or 4-thiohydantoin, 2-oxazoline-5-
ON, remove oxo group or thioxo group from rhodanine
It is a thing. Q12Is 0 or 1, but preferably 1
is there. R11, R12, R13, R14, R15, R16, R
17, R18And R19Are a hydrogen atom, an alkyl group,
An aryl group and a heterocyclic group, preferably alkyl
A group, an aryl group, and a heterocyclic group. R11, R12, R
13, R14, R15, R16, R17, R18And R19As table
As an alkyl group, aryl group, and heterocyclic group
Specifically, for example, carbon atoms 1 to 18, preferably
1 to 7, especially preferably 1 to 4 unsubstituted alkyl groups
(E.g. methyl, ethyl, propyl, isopropyl,
Butyl, isobutyl, hexyl, octyl, dodecyl,
Octadecyl), 1 to 18 carbon atoms, preferably 1
7, particularly preferably 1 to 4 substituted alkyl groups {eg
Examples of the substituent include an alkyl group substituted with the aforementioned W.
It is. In particular, alkyl groups having the acid groups described above are preferred.
Yes. Preferably an aralkyl group (eg benzyl, 2-phenyl)
Enylethyl), unsaturated hydrocarbon groups (eg allyl groups,
The vinyl group, i.e.
Nyl group and alkynyl group are also included. ), Hide
Roxyalkyl groups (eg 2-hydroxyethyl, 3
-Hydroxypropyl), carboxyalkyl groups (eg
2-carboxyethyl, 3-carboxypropyl,
4-carboxybutyl, carboxymethyl), alkoxy
Cialkyl groups (eg 2-methoxyethyl, 2- (2
-Methoxyethoxy) ethyl), aryloxyalkyl
Groups such as 2-phenoxyethyl, 2- (1-naphthoxy
Ii) ethyl), alkoxycarbonylalkyl groups (eg
For example, ethoxycarbonylmethyl, 2-benzyloxycar
Bonylethyl), aryloxycarbonylalkyl group
(Eg 3-phenoxycarbonylpropyl), acyl
Oxyalkyl groups (eg 2-acetyloxyethyl)
), An acylalkyl group (for example, 2-acetylethyl)
), A carbamoylalkyl group (eg 2-morpholino)
Carbonylethyl), sulfamoylalkyl groups (eg
N, N-dimethylsulfamoylmethyl), sulfoa
Alkyl group (for example, 2-sulfoethyl, 3-sulfopro
Pill, 3-sulfobutyl, 4-sulfobutyl, 2- [3
-Sulfopropoxy] ethyl, 2-hydroxy-3-s
Rufopropyl, 3-sulfopropoxyethoxyethyl
), Sulfoalkenyl groups, sulfatoalkyl groups (eg
For example, 2-sulfatoethyl group, 3-sulfatopropi
, 4-sulfatobutyl), a heterocyclic-substituted alkyl group
(Eg 2- (pyrrolidin-2-one-1-yl) ethyl
, Tetrahydrofurfuryl), alkylsulfonylca
Rubamoylalkyl group (eg methanesulfonylcarba
Moylmethyl group), acylcarbamoylalkyl group (eg
Acetylcarbamoylmethyl group), acylsulfa
Moylalkyl groups (eg acetylsulfamoylmethyl)
Group), alkylsulfonylsulfamoylalkyl
Groups (eg methanesulfonylsulfamoylmethyl)
Group)}, 6 to 20 carbon atoms, preferably 6 to 1 carbon atoms
0, more preferably 6 to 8 carbon atoms substituted or unsubstituted
A substituted aryl group (substituent includes W described above.
And phenyl group, 1-naphthyl group, p-methoxypheny
Group, p-methylphenyl group, p-chlorophenyl group, etc.
And so on. ), Carbon number 1 to 20, preferably charcoal
A prime number of 3 to 10, more preferably 4 to 8 carbon atoms.
Substituted or unsubstituted heterocyclic group (substituent includes the aforementioned W
The Specifically, 2-furyl group, 2-thienyl group, 2-pi
Lysyl group, 3-pyrazolyl, 3-isoxazolyl, 3
-Isothiazolyl, 2-imidazolyl, 2-oxazoly
2, 2-thiazolyl, 2-pyridazyl, 2-pyrimidi
, 3-pyrazyl, 2- (1,3,5-triazolyl), 3-
(1,2,4-triazolyl), 5-tetrazolyl, 5-methyl
A leu-2-thienyl group, 4-methoxy-2-pyridyl group, etc.
And so on. ). General formula (II), (III), (IV), or
The methine dye represented by (V) is D in the general formula (I)1In the table
R represents the chromophore to be11, R12, R13, R14, R
15, R 16, R17, R18And R19As a substituent represented by
Preferably an unsubstituted alkyl group or a substituted alkyl group.
The substituted alkyl group preferably has the above acid group
It is an alkyl group. As an acid group, preferably a sulfo group,
Carboxyl group, -CONHSO2 -Group, -CONHC
O-group, -SO2 NHSO2 -Group, particularly preferred
Is a sulfo group or a carboxyl group, most preferably
It is a sulfo group. General formula (II), (III), (IV), or
The methine dye represented by (V) is D in the general formula (I)2In the table
R represents the chromophore to be11, R12, R13, R14, R
15, R 16, R17, R18, And R19As a substituent represented by
Preferably an unsubstituted alkyl group or a substituted alkyl group.
More preferably, it is an alkyl group having an acid group as described above.
The As an acid group, preferably a sulfo group or a carboxyl group
Group, -CONHSO2-Group, -CONHCO- group, -S
O2NHSO2-Group, particularly preferably a sulfo group,
A carboxyl group, most preferably a sulfo group.
The L11, L12, L13, L14, L15, L16, L
17, L18, L19, L20, Ltwenty one, Ltwenty two, Ltwenty three, Ltwenty four,
Ltwenty five, L26, L27, L28, L29, L30, L31, L32, And
And L33Each independently represents a methine group. L1~ L33so
The methine group represented may have a substituent.
Is the aforementioned W. For example, substituted or unsubstituted
Having 1 to 15 carbon atoms, preferably 1 to 10 carbon atoms,
Preferably, the alkyl group has 1 to 5 carbon atoms (for example,
Til, ethyl, 2-carboxyethyl), substituted or absent
Carbon number of substitution 6 to 20, preferably 6 to 1
5, more preferably an aryl group having 6 to 10 carbon atoms (eg
Phenyl, o-carboxyphenyl), substituted or
Unsubstituted C 3-20, preferably 4 C 1
5, more preferably a heterocyclic group having 6 to 10 carbon atoms (eg
N, N-dimethylbarbituric acid group), halogen source
Child (for example, chlorine, bromine, iodine, fluorine), 1 carbon
15, preferably 1 to 10 carbon atoms, more preferably
Alkoxy groups having 1 to 5 carbon atoms (eg methoxy, eth
Xi), 0 to 15 carbon atoms, preferably 2 to 1 carbon atoms
0, more preferably an amino group having 4 to 10 carbon atoms (eg
Methylamino, N, N-dimethylamino, N-methyl
-N-phenylamino, N-methylpiperazino), carbon
Number 1 to 15, preferably 1 to 10 carbons, more preferred
Or an alkylthio group having 1 to 5 carbon atoms (for example, methyl
Thio, ethylthio), 6 to 20 carbon atoms, preferably charcoal
Prime number 6 to 12, more preferably 6 to 10 carbon atoms
A reelthio group (eg phenylthio, p-methylpheny
Lucio) and the like. Also forms a ring with other methine groups
Or Z11~ Z19, R11~ R19With
Rings can also be formed. L11, L12, L16, L17, L18, L19, L
twenty two, Ltwenty three, L29, And L30Preferably, an unsubstituted
It is a chin group. N11, N12, N13, N14And n15Is it
Each independently represents 0, 1, 2, 3 or 4. Preferably
0, 1, 2, 3 and more preferably 0, 1, 2
Particularly preferred are 0 and 1. n11, N12, N13,
n14And n15When is 2 or more, the methine group is repeated
Need not be identical. P11, P12, P13, P14And p15Is it
Each independently represents 0 or 1. Preferably it is 0. M1, M11, M12, M13And M14Is a pigment
When necessary to neutralize the ionic charge of
Included in formulas to indicate the presence of on or anions
ing. Typical cations are hydrogen ions
(H+), Alkali metal ions (eg sodium
, Potassium ion, lithium ion), alkaline earth
Inorganic positive ions such as metal ions (eg calcium ions)
On, ammonium ion (eg ammonium ion
, Tetraalkylammonium ions, triethylammonium
Ammonium ion, pyridinium ion, ethyl pyridi
Ni-ion, 1,8-diazabicyclo [5.4.0]-
Organic ions such as 7-undecenium ion)
It is. Anions are inorganic or organic anions.
Any of these may be used, and halogen anions (eg, fluorine
Elementary ion, chlorine ion, iodine ion), substituted aryl
Sulfonate ions (eg p-toluenesulfonate ion)
P-chlorobenzenesulfonate ion), aryl
Disulfonate ion (eg 1,3-benzenesulfone)
Acid ion, 1,5-naphthalenedisulfonic acid ion,
2,6-naphthalenedisulfonic acid ion), alkyl sulfur
Acid ion (eg methyl sulfate ion), sulfate ion,
Ocynate ion, perchlorate ion, tetrafluorophor
Oxalate, picrate, acetate, triflu
Examples include olomethanesulfonate ion. In addition,
Use other dyes that have an opposite charge to the on-state polymer or dye
May be. CO2 -, SOThree -As a counter ion
CO with hydrogen ions2H, SOThreeIndicate H
Both are possible. M1, M11, M12, M13And m14Is the charge
Represents a number greater than or equal to zero required to balance, preferably
It is a number from 0 to 4, more preferably a number from 0 to 1.
That is, it is 0 when a salt is formed in the molecule. In the present invention, at least linking dyes having different structures are used.
Any number of linking dyes
Preferably 10 or less, more preferably
5 or less. Particularly preferred is 3 to 2. In addition, what is the mixing ratio of the linking dyes?
But preferably contains the least amount of linking dye
Value P expressed as a percentageminIs 5 / z <Pmin≦ 10
When 0 / z. Where z represents the number of linked dyes.
The More preferably, 20 / z <Pmin≤100 / z
It is. More preferably, 40 / z <Pmin≦ 100 / z,
Is the time. Particularly preferably, 70 / z <Pmin≦ 100 /
z. Next, a detailed description will be given in the description of the embodiment of the invention.
Only specific examples of dyes used in particularly preferred technology
It is shown below. Of course, the present invention is not limited to these.
Not. First, D of the present invention1Specific examples of − are shown. This
Here, = N- represents a nitrogen atom linked to La. [0098] [Chemical 7] Next, -D of the present invention2A specific example is shown. This
Here, N in N-La represents a nitrogen atom linked to La.
The [0100] [Chemical 8] [0101] [Chemical 9] [0102] Embedded image Next, specific examples of La of the present invention will be shown. [0104] Embedded image [0105] Embedded image [0106] Embedded image [0107] Embedded image Next, the dye represented by the general formula (I) of the present invention.
A specific example is shown. [0109] Embedded image [0110] Embedded image [0111] Embedded image [0112] Embedded image [0113] Embedded image [0114] Embedded imageThe coloring matter of the present invention is FMM
(F.M.Harmer) "Heterocyclic Compounds-
Cyanid Soybean and Relevant Compounds
(Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related C
ompounds), John Willie & Sons (Joh
n Wiley & Sons)-New York, London, 196
4th year, D.M. Sturmer
Terror Cyclic Compounds-Special Topic
Cus in Heterocyclic Chemistry (Heter
ocyclic Compounds-Special topics in recycled c
hemistry) ", Chapter 18, Section 14, 482-51
Page 5, John Wiley and Sons
& Sons)-New York, London, 1977,
"The Rods Chemistry of Carbon Compound
(Rodd's Chemistry of Carbon Compounds) '' 2nd.Ed.v
ol. IV, part B, 1977, Chapter 15, 369-42
2 pages, Elsevier Science Public Company
-Ink (Elsevier Science Publishing Company In
c.) Company, New York, and the above-mentioned patents and documents
(Quoted for explanation of example)
Can be synthesized on the basis. In the present invention, only the sensitizing dye of the present invention is used.
Without using other sensitizing dyes other than the present invention, or in combination
Also good. The dye used is preferably a cyanine color
Element, merocyanine dye, rhodacyanine dye, trinuclear merosi
Anine dye, tetranuclear merocyanine dye, allopolar color
Element, hemicyanine dye, styryl dye, etc.
The More preferably cyanine dye, merocyanine color
And rhodacyanine dyes, particularly preferably cyanine
It is a pigment. For more information on these dyes, see F.E.
F.M.Harmer, `` Heterocyclic
Compound Soybean Soybean and Relaided
Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes a
nd Related Compounds) ", John Willie &
・ John Wiley & Sons-New York, Ron
Don, 1964, D.M. Sturmer (D.M.Stu
rmer) "Heterocyclic Compound Suspeci"
Topics in Heterocyclic Chemis
Tree (Heterocyclic Compounds-Special topics in he
terocyclic chemistry) ", Chapter 18, Section 14, Section 4
82-515, John Willie and Sons
(John Wiley & Sons)-New York, London, 1
Published in 977, “Rods Chemistry of Carbon”
・ Compods (Rodd's Chemistry of Carbon Compound)
s) "2nd. Ed. vol. IV, part B, 1977, Chapter 15, Chapter 3
69-422, Elsevier Science Public
Company Inc. (Elsevier Science Publishing
 Company Inc.), published in New York, etc.
Yes. Preferred dyes include US Pat. No. 5,994,
No. 051, pages 32-44, and US Pat. No. 5,74.
No. 7,236, general formulas described on pages 30 to 39, and specific examples
And sensitizing dyes shown in FIG. Also preferred shear
General of nin, merocyanine and rhodacyanine dyes
Formula is US Pat. No. 5,340,694 column 21-22
Of (XI), (XII), (XIII)
(However, the number of n12, n15, n17, and n18 is not limited and is 0 or more.
An integer of (preferably 4 or less). ). These sensitizing dyes may be used alone,
Two or more types may be used.
Often used for supersensitization. A typical example is rice
National Patents 2,688,545 and 2,977,229
No. 3,397,060 No. 3,522,052
No. 3,527,641, No. 3,617,293
No., No. 3,628,964, No. 3,666,480
No. 3,672,898 No. 3,679,428
No. 3,303,377 No. 3,769,301
No. 3,814,609 No. 3,837,862
No. 4,026,707, British Patent 1,344,2
81, 1,507,803, Shoko 43-493
36, 53-12375, Japanese Patent Laid-Open No. 52-1106
18 and 52-109925 etc.
The Spectral sensitizing effect itself with sensitizing dye
Dyes that do not have visible light or substances that do not substantially absorb visible light
The emulsion may contain a substance that is high in quality and exhibits supersensitization.
Yes. Strong intensity useful in spectral sensitization in the present invention
Color sensitizers (eg, pyrimidylamino compounds, triazis
Nylamino compounds, azolium compounds, aminostyryl
Compound, aromatic organic acid formaldehyde condensate, azai
Compounds, cadmium salts), and supersensitizers and sensitizers
For example, US Pat. No. 3,511,66
No. 4, No. 3,615,613, No. 3,615,632
No.3,615,641, No.4,596,767
No. 4,945,038, No. 4,965,182
No. 4,965,182 No. 2,933,390
Nos. 3,635,721, 3,743,510
No., No. 3,617,295, No. 3,635,721
The above patents are also used for their usage.
Is preferred. The sensitizing dye of the present invention (and other sensitizing colors)
The same applies to elementary and supersensitizers).
It is recognized that the timing of addition to the silver emulsion has been useful so far.
Can be used during any process of emulsion preparation
Yes. For example, U.S. Pat. Nos. 2,735,766 and 3,6
28,960, 4,183,756, 4,22
5,666, JP-A-58-184142, 60-
Halogenation as disclosed in No. 196749 etc.
Silver particle formation process and / or time before desalting, desalting process
The period from middle and / or after desalting to before the start of chemical ripening,
As disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-11939
In addition, just before chemical aging or during the process, after chemical aging
Any time before the emulsion until the cloth is applied
It may be added at a later stage. U.S. Pat. No. 4,22
No. 5,666, Japanese Patent Laid-Open No. 58-7629, etc.
The same compound alone or of different structures
In combination with the compound, for example, during the grain formation process and chemical ripening
Separated during or after completion of chemical aging or chemical aging
Before or during the process and after completion
It may be added, and the compound to be added in portions and the compound
The kinds of combinations may be changed and added. The sensitizing dye of the present invention (and other sensitizing colors)
The same is true for elementary and supersensitizers)
Depending on the shape and size of silver halide grains, either
The amount added may be 1 x 1 per mole of silver halide
0-6~ 8x10-3Can be used in moles. For example,
When the silver halide grain size is 0.2 to 1.3 μm
Is 2 x 10 per mole of silver halide.-6~ 3.5x
10-3Molar addition amount is preferred, 7.5 × 10-6~ 1.
5 × 10-3A molar addition amount is more preferable. However, as mentioned above
As described above, in the case of multilayer adsorption of the sensitizing dye of the present invention,
It is preferable to add an amount necessary for layer adsorption. The sensitizing dye of the present invention (and other sensitizing colors)
The same applies to elementary and supersensitizers).
can do. These are also suitable solvents, eg
For example, methyl alcohol, ethyl alcohol, methyl cello
Solve, acetone, water, pyridine or a mixture of these
It is dissolved in a solvent and added to the emulsion in the form of a solution.
You can also. At this time, addition of base, acid, surfactant, etc.
Additives can coexist. Also, use ultrasonic waves for dissolution
It can also be used. In addition, the addition method of this compound and
As described in U.S. Pat. No. 3,469,987.
When the compound is dissolved in a volatile organic solvent, the solution is
Disperse in hydrophilic colloid and add this dispersion into emulsion
As described in Japanese Patent Publication No. 46-24185
Dispersed in a water-soluble solvent, and this dispersion is added to the emulsion.
Method described in US Pat. No. 3,822,135
The compound is dissolved in the surfactant and the solution is added to the emulsion.
As described in JP-A-51-74624
When using red shift compounds, dissolve
A method for adding a liquid into an emulsion, Japanese Patent Application Laid-Open No. 50-80826
The compound is dissolved in an acid substantially free of water as described in
And a method of adding the solution to the emulsion is used.
The In addition, U.S. Pat. No. 2,91
2,343, 3,342,605, 2,99
Those described in 6,287, 3,429,835, etc.
The method is also used. In the present invention, sensitizing dyes having different structures are used.
When two or more types are used, the next period to be added is different at the same time.
The period may be acceptable. Preferably, it is a case where it adds simultaneously. In the present invention, multilayer adsorption means halogen.
More dye chromophores are laminated on the surface of the silver halide grains.
Means that. In the present invention, multilayer adsorption is performed.
Is preferred. In the present invention, the light absorption intensity is the unit particle.
It is the light absorption area intensity by the sensitizing dye per surface area,
The amount of light incident on the unit surface area of a particle is I0 Sensitization at the surface
Optical density Log when the amount of light absorbed by the dye is I
(I0 / (I0 -I)) to wave number (cm-1) Integral for
Define the value as Integration range is 5000cm-1To 35
000cm-1Up to. Silver halide photographic emulsion according to the present invention
In the case of particles whose spectral absorption maximum wavelength is 500 nm or more
Has a light absorption intensity of 100 or more and a spectral absorption maximum wavelength of 500.
In the case of particles smaller than nm, a light absorption intensity of 60 or more
More than 1/2 of the total silver halide grain projected area
It is preferable to include the above. The spectral absorption maximum wavelength is 50.
In the case of particles of 0 nm or more, the light absorption intensity is preferably
150 or more, more preferably 170 or more, particularly preferred
Or 200 or more, and the spectral absorption maximum wavelength is 500 n.
For particles less than m, the light absorption intensity is preferably 90.
Or more, more preferably 100 or more, particularly preferably 1
20 or more. There is no upper limit, but preferably 200
0 or less, more preferably 1000 or less, particularly preferably
Is 500 or less. Spectral absorption maximum wavelength is 500n
For particles less than m, the spectral absorption maximum wavelength is 350 n
It is preferable that it is m or more. As an example of a method for measuring light absorption intensity
Can include a method using a microspectrophotometer
The Microspectrophotometer measures the absorption spectrum of a small area
Can measure the transmission spectrum of a single particle.
Noh. Absorption spectrum of one particle by microspectroscopy
Regarding the measurement, Yamashita et al.
Refer to the 6th Annual Conference Abstracts, page 15)
You can. From this absorption spectrum, the absorption per particle
Yield strength is required, but the light passing through the particles
Because it is absorbed by two surfaces of the part, the unit area of the particle surface
The absorption intensity of each particle is the absorption per particle obtained by the above method.
It can be determined as 1/2 of the yield strength. At this time,
The interval where the absorption spectrum is integrated is defined as the light absorption intensity.
5000cm -1To 35000cm-1But experimentally
Is 500 cm before and after the section with absorption by the sensitizing dye-1About
Integration of intervals including degrees is acceptable. In addition, the light absorption intensity is the oscillator strength of the sensitizing dye.
And the value uniquely determined by the number of adsorbed molecules per unit area
The oscillator strength of the sensitizing dye, the dye adsorption amount and the particles
If a surface area is calculated | required, it can convert into light absorption intensity.
The vibrator strength of the sensitizing dye is the absorption area strength of the sensitizing dye solution.
(Optical density x cm-1) Experimentally obtained as a value proportional to
The absorption area intensity of the dye per 1M
A (optical density x cm-1), The adsorption amount of the sensitizing dye is B (m
ol / molAg), the particle surface area is C (m2 / MolA
g), the light absorption intensity is estimated to be about 10% by the following equation.
It can be obtained in the range of degrees. 0.156 x A x B / C Even if the light absorption intensity is calculated from this equation, it is based on the above definition.
Measured light absorption intensity (Log (I0 / (I0 −
I))) wavenumber (cm-1) Integrated with) and real
The same value is obtained. The multilayer adsorption will be described in more detail.
The More dye adsorbed on the particle surface
The state is that a dye bound in the vicinity of the silver halide grains
Means that there is more, color that exists in the dispersion medium
Does not contain element. In addition, the dye chromophore adsorbs on the particle surface.
Even if the substance is covalently linked to the
Very long, if the dye chromophore is present in the dispersion medium
When the effect of increasing the light absorption intensity is small and undesirable
There is. In this case, more adsorption is not considered.
Yes. The chromophore mentioned here is the physics and chemistry dictionary (No. 1).
4th edition, Iwanami Shoten, 1987), 985-986
Means the atomic group that is the main cause of the absorption band of molecules, for example
Atomic groups with unsaturated bonds such as C = C, N = N, etc.
Any atomic group is possible. Specifically, D in the general formula (I)1, And D2so
The dye chromophore mentioned as a specific example of the dye chromophore represented
Can be mentioned. Polymethine chromophore is preferable
The Adsorption of dye chromophores on silver halide grains
Is preferably 1.5 layers or more, more preferably 1.7 layers.
There are two or more layers, particularly preferably two or more layers. The upper limit is
Although not particularly, 10 layers or less are preferable, more preferably
5 layers or less. One of the methods for evaluating the adsorption state of the multilayer adsorbing dye
There are the following methods. Add to silver halide emulsion
Sensitizing dyes with dye chromophores linked by covalent bonds
I.e., halogenated among the individual dyes that are not linked.
It is achieved by the dye that has the smallest dye occupation area on the silver particle surface.
Saturated adsorption amount per unit surface area reached
And the unit surface of the dye chromophore with respect to the saturated coating amount.
If the amount of adsorption per product is large, it can be said that multilayer adsorption is performed.
The In addition, the number of adsorbed layers is based on the saturated coating amount as a standard.
It means the amount of adsorption. The dye occupation area is determined by the free dye concentration and the adsorbed dye.
Calculated from adsorption isotherm indicating particle quantity relationship and particle surface area
Rukoto can. The adsorption isotherm is, for example, A Hearts
(A. Herz) et al. Adsorption from Ak
Ayth Solution (Adsorption fr
om Aqueous Solution) Advance
In Chemistry Series (Advanced
s in Chemistry Series) no.
See pages 17, 173 (1968)
You can The amount of the sensitizing dye adsorbed on the emulsion grains is determined by the amount of the dye.
The adsorbed emulsion is centrifuged to obtain emulsion grains and supernatant.
Of the aqueous solution of gelatin and measuring the absorbance of the supernatant
Calculate the amount of unadsorbed dye from the amount and subtract from the amount of added dye.
To determine the amount of adsorbed dye and drying the precipitated emulsion grains
A constant mass of precipitate with sodium thiosulfate aqueous solution and
Dissolve in a 1: 1 mixture of nor and measure spectral absorption
It is possible to use two methods of obtaining the amount of adsorbed dye with
I can do it. High-speed liquid when multiple sensitizing dyes are used
About individual dyes by methods such as body chromatography
The amount of adsorption can also be obtained. Determine the amount of pigment in the supernatant
The method for obtaining the dye adsorption amount by measuring
Journal of W. West et al.
  Physical chemistry (Journal of
(Physical Chemistry) Volume 56, 1
By referring to page 054 (1952)
Yes. However, under conditions where the amount of added dye is large, unadsorbed dye
However, it may settle, and the pigment concentration in the supernatant is quantified.
The correct adsorption amount may not always be obtained by this method.
It was. On the other hand, the precipitated silver halide grains are dissolved to absorb the dye.
Emulsion grains are overwhelmingly settled if it is a method for measuring the amount of deposit.
The falling speed is so fast that the particles and the settled pigment can be separated easily.
Thus, only the amount of dye adsorbed on the particles can be accurately measured. This
Is the most reliable method for determining the amount of dye adsorbed.
Yes. Of silver halide adsorbing compounds (useful photographic compounds)
The amount adsorbed on the particles can be measured in the same way as the sensitizing dye, but visible
Because the absorption in the light region is small, it is more than the quantitative method using spectral absorption.
However, quantitation by high performance liquid chromatography is preferred
Yes. Example of measuring method of silver halide grain surface area
As an example, take a transmission electron micrograph by the replica method
The method to calculate and calculate the shape and size of individual particles
is there. In this case, the thickness of the tabular grains is that of the replica.
Calculated from the length of the shadow. Transmission electron microscope
For example, the Japanese Society of Electron Microscopy
Kanto Chapter “Electron Microscope Sample Technology Collection” Seikodo Shinkosha 19
70 years, Butterworth (Butwrworth)
s), London, 1965, BB Hirsch
(P.B.Hirsch) et al. Electron Micro
Scope of Chin Crystal (Electron
  Microscope of ThinCrysta
ls) can be referred to. As other methods, for example, A.M.
Journal of A.M. Kragin et al.
Of Photographic Science (The Jo
urnal of Photographic Sci
ence), volume 14, page 185 (1966), di
Transformer of JF Paddy
Actions of the Faraday Society
(Transactions of the Fara
day Society) Volume 60, page 1325 (1
964), S. Boyer et al.
Nal de Simiphysique e de Physicosimi Business
Journal de Chimier Ph
ysique et de Physicochimi
e biologic) 63, 1123
(1963), W. Wes
t) et al. Journal of Physical Chemistry
(Journal of Physical Chem
(istry) vol. 56, page 1054 (1952)
H. Sauvenie (year)
r) Edited by E. Klein et al.
International Colloquium (International)
al Coloquium, Liege
e), 1959, “Scientific Photogram
Raffy (Scientific Photogram
hy) "and the like. Dye occupation area
Is experimentally determined for each case by the above method
However, the molecular occupying area of the sensitizing dye usually used is approximately 80.
Å2Because it is near, color for all dyes easily
80 square meters2Estimate the approximate number of adsorbed layers as
You can also. In multilayer adsorption, the particle surface is directly applied.
Spectral sensitization may occur due to non-adsorbing dyes
For this purpose, it must be adsorbed directly on the silver halide.
Excitation energy from undyed dye to dye directly adsorbed on particles
Transmission of energy or transmission of electrons is required. Excitation energy
The transmission of excitation energy is good for electron transmission and electron transmission.
More preferable. 10 levels of excitation energy or electron transfer
The final excitation energy
Rugged or electronic transmission efficiency is low.
Yes. An example of this is a polymer such as JP-A-2-113239.
Most of the dye chromophore, like the dye, is present in the dispersion medium,
Cases where more than 10 stages of excitation energy transfer are required
It is done. In the present invention, the number of dye chromophores per molecule is two.
3 is preferred, and 2 is more preferred. In the present invention, a dye is added to the silver halide grains.
If the chromophore is adsorbed in multiple layers, the silver halide grains
Directly adsorbed so-called first layer chromophore and second layer
What is the reduction potential and oxidation potential of the above dye chromophores?
The reduction potential of the dye chromophore in the first layer is the second layer.
0.2 v was subtracted from the reduction potential value of the above dye chromophore.
It is preferable to be noble rather than a value. The reduction potential and oxidation potential can be measured in various ways.
The method is possible, but preferably the phase discriminating second harmonic
This is an accurate value when using wave AC polarography.
Can be requested. The above phase discrimination type second high
The method of measuring potential by harmonic alternating current polarography is
-Null of Imaging Science (Journ
al of Imaging Science), 3rd
0, page 27 (1986). In addition, the dye chromophore in the second layer or more is luminescent.
A dye is preferred. As a kind of luminescent dye, dye
Those with a dye skeleton structure used for lasers are preferred.
Good. These include, for example, Maeda Mitsuo, Laser Research, No.
8, 694, 803, 958 (1980) and
9:85 (1981), and F. Sehaefer
In the book, "Dye Lasers", Springer (1973)
It is managed. Furthermore, the halogenation of the dye chromophore in the first layer
Absorption maximum wavelength in silver photographic material is 2nd layer or more
It is preferable that the wavelength is longer than the absorption maximum wavelength of the dye chromophore.
Good. In addition, the light emission of the dye chromophore in the second layer or higher
It preferably overlaps with the absorption of the dye chromophore. Also 1
The dye chromophore in the layer is preferably formed as a J-aggregate.
In addition, it has absorption and spectral sensitivity in the desired wavelength range
For this purpose, the dye chromophores in the second and higher layers also form J aggregates.
It is preferable. Excitation energy of the second layer dye chromophore
Lugie's energy transfer efficiency to the first pigment chromophore
Is preferably 30% or more, more preferably 60%,
Particularly preferably, it is 90% or more. Where the second layer dye
The excitation energy of the chromophore means that the dye chromophore in the second layer is light
Excited dye produced by absorbing energy has
It refers to energy. Excitation energy of one molecule is another
When moving to other molecules, the excited electron transfer mechanism, Fers
Forster Mode
l) Dexter energy transfer mechanism (Dextor)
The excitation energy moves via Model)
Therefore, even in the multilayer adsorption system of the present invention, this
Efficient excitation energy transfer conceivable from these mechanisms
It is preferable to satisfy the conditions for waking up. In addition,
The conditions for causing the Elster energy transfer mechanism
It is particularly preferable to satisfy it. Forster energy
-To increase the transfer efficiency, refraction near the emulsion grain surface
It is also effective to reduce the rate. Is the second layer dye chromophore?
The efficiency of energy transfer to the second layer dye chromophore is
Spectral sensitization efficiency upon excitation of eye dye chromophore / 1st eye dye chromophore
It can be obtained as spectral sensitization efficiency at the time of excitation. The meanings of terms used in the present invention are as follows:
Describe. -Dye occupation area: Occupied area per molecule of dye. Adsorption etc.
It can be determined experimentally from the temperature line. Shared connection of the present invention
If the dye has a dye chromophore linked, do not link it.
Based on the dye occupation area of each individual dye in a new state. Simple
It is 80cm2. ・ Saturated coating amount: Unit particle surface area at the time of single layer coating
Amount of dye adsorption per day. Minimal pigment occupancy among added pigments
The reciprocal of the area. Multi-layer adsorption: One dye chromophore on the surface of silver halide grains
It means that more layers are stacked. One of the evaluation methods
As the adsorption amount of the dye chromophore per unit particle surface area
There is a method to evaluate by more than the saturation coverage.
is there. -Number of adsorbed layers: Dye chromophores are accumulated on the surface of silver halide grains
It means the number of layers. As one of the evaluation methods,
Dye per unit particle surface area based on the total coating amount
There is a method of evaluating from the amount of adsorption of the chromophore. For example, two
A compound in which the dye chromophores are covalently linked is a compound
2 layers as a dye chromophore
It means that it is adsorbed. Light absorption intensity of 50 or 70 or more halogen
Spectroscopy with emulsion dyes containing silver halide photographic emulsion grains.
The maximum value Amax of the absorptance and the maximum value Smax of the spectral sensitivity
The interval between the shortest wavelength and the longest wavelength, each representing 50%, is
Preferably it is 120 nm or less, more preferably 1
00 nm or less. Also shows 80% of Amax and Smax
The distance between the shortest wavelength and the longest wavelength is preferably 20 nm.
Above, preferably 100 nm or less, more preferably
80 nm or less, particularly preferably 50 nm or less. Ma
Shortest wavelength and longest wave showing 20% of Amax and Smax
The long interval is preferably 180 nm or less, more preferably
Or 150 nm or less, particularly preferably 120 nm or less,
Most preferably, it is 100 nm or less. The longest wave showing a spectral absorption rate of 50% of Amax
The length is preferably from 460 nm to 510 nm, or 56
0 nm to 610 nm, or 640 nm to 730 n
m. Longest wavelength showing 50% spectral sensitivity of Smax
Is preferably 460 nm to 510 nm, or 560
nm to 610 nm, or 640 nm to 730 nm
It is. In addition, the color development of the first layer of silver halide grains
The maximum value of spectral absorptance by the color group is A1max.
A2max is the maximum spectral absorptance due to the dye chromophore.
A1max and A2max are 400 to 500 nm or 50
0-600 nm, or 600-700 nm, or 700
It is preferable to be in the range of ˜1000 nm. Further, a dye in the first layer of silver halide grains
The maximum spectral sensitivity due to the chromophore is S1max, the colors after the second layer
S2max is the maximum spectral sensitivity due to the elementary chromophore.
1max and S2max are 400 to 500 nm, or 500 to
600 nm, or 600-700 nm, or 700-1
It is preferably in the range of 000 nm. Realizing multilayer adsorption using linking dyes
The second layer of dye chromophore in the monomer state
When adsorbed, wider than desired absorption width and spectral sensitivity width
It may be. Therefore, in the present invention, preferably
Adsorbed in the second layer to achieve high sensitivity in the desired wavelength range
This is the case where the dye chromophore that forms a J-aggregate. More
J-aggregate has a high fluorescence yield and a small Stokes shift.
As a result, the first layer of the dye chromophore with a light absorption wavelength close
Forster-type light energy absorbed by eye pigment chromophore
It is also preferable to transmit by energy transfer. In the present invention, the dye chromophore in the second layer or more
Is bound to silver halide grains, but
A dye chromophore that is not directly adsorbed to silver halide.
The In the present invention, the J-aggregate of the dye chromophore in the second layer or more
Is the absorption length exhibited by the dye chromophore adsorbed on the second and higher layers.
Absorption width on the wavelength side is a single quantity with no interaction between dye chromophores
Double the absorption width on the long wavelength side of the absorption exhibited by the dye solution in the body state
It is defined as Here, the absorption width on the long wavelength side is
Absorption maximum wavelength and absorption maximum at a wavelength longer than the absorption maximum wavelength
It represents the energy width with respect to the wavelength exhibiting 1/2 absorption. General
When J-aggregate is formed on the long wavelength side compared to the monomer state
It is known that the absorption width of is small. Monomer state
In the case of adsorption on the second layer, the adsorption position and state
Due to the uniformity, the absorption of the long wavelength side of the monomer state of the dye solution
More than twice the yield. Therefore, the above definition
Define the J-aggregates of the dye chromophore in the second layer or higher
I can do it. Spectral absorption of the dye chromophore adsorbed on the second and higher layers
From the total spectral absorption of the emulsion to the first dye chromophore.
It can be obtained by subtracting the spectral absorption. Spectral absorption by the first layer dye chromophore is linked
When only the first-layer pigment chromophore portion is added
It can be obtained by measuring the absorption spectrum. [0153] In addition, the dye in the unconnected state was devised.
If it can be adsorbed in multiple layers
Add a dye desorbing agent to desorb the second layer or more of the dye
To measure the spectral absorption spectrum of the first layer dye.
It is also possible. Do not link from the particle surface with a dye desorbent.
In the experiment to desorb the dye in the
Appropriate because it is desorbed after the second and higher layers are desorbed
Spectral absorption by the first dye
Rukoto can. As a result, the spectrum of the dye in the second layer or higher
Absorption can be determined. For those who use a depigmenting agent
The law is reported by Asanuma et al. (Journal of Physical
Chemistry B (Journal of Physi
cal Chemistry B) Vol. 101, 2149
From page 2153 (1997))
I can do it. In the present invention, additives other than the dye of the present invention are added.
However, the dye of the present invention is preferably all dyes added
50% or more of the amount, more preferably 70% or more, most preferably
Preferably, it is 90% or more. In the present invention, halogens other than sensitizing dyes
Silver halide adsorptive compounds (photographs adsorbed on silver halide grains)
Useful compounds, sometimes simply referred to as “photographic useful compounds”
Include anti-fogging agents, stabilizers, nucleating agents, etc.
It is done. Regarding anti-fogging agents and stabilizers, for example,
Research Disclosure (Research Disc)
closure) Volume 176 Item 17643 (RD1764)
3), 187 volume item 18716 (RD18716) and
Compound described in Volume 308, Item 308119 (RD308119)
Can be used. Also, as a nucleating agent, for example
U.S. Pat. Nos. 2,563,785 and 2,588,982
Hydrazines described in US Pat. No. 3,227,55
2, hydrazides, hydrazones, UK patents
1,283,835, JP-A 52-69613, 55
-138742, 60-11837, 62-2
10451, 62-291737, U.S. Pat.
615,515, 3,719,494, 3,73
4,738, 4,094,683, 4,115,1
22, 4306016, 4447104, etc.
Heterocyclic quaternary salt compounds, US Pat. No. 3,718,470
The pigment molecule has a nucleating substituent described in 1.
Sensitizing dye, U.S. Pat. No. 4,030,925, 4,0
31,127, 4,245,037, 4,255
511, 4,266,013, 4,276,36
4. Thiourine described in British Patent 2,012,443, etc.
Elementary Bonded Acylhydrazine Compounds, and US Pat.
080,270, 4,278,748, British Patent 2,
Thioamide rings and tria described in 011,391B etc.
Heterocyclic groups such as sol and tetrazole are bonded as adsorption groups.
Combined siahydrazine compounds are used. Preferred silver halide adsorption in the present invention
Is a nitrogen-containing compound such as thiazole or benzotriazole
Heterocyclic compounds, mercapto compounds, thioetherification
Compound, sulfinic acid compound, thiosulfonic acid compound,
Thioamide compounds, urea compounds, selenourea compounds and
And thiourea compounds, particularly preferably nitrogen-containing hetero
Ring compounds, mercapto compounds, thioether compounds and
And thiourea compounds, particularly preferably nitrogen-containing hetero
It is a ring compound. Nitrogen-containing heterocyclic compounds are represented by the general formula (XII)
A nitrogen-containing heterocyclic compound represented by (XIV) is preferred. [0158] Embedded image The compounds of the general formula (XII) are
A nitrogen-containing heterocyclic compound containing an imino group
The compound of general formula (XIII)
A nitrogen-containing heterocyclic compound containing a capto group, which is represented by the general formula (XI
V) Compounds containing thione groups (not compatible)
A compound of the general formula (XV)
It is a nitrogen-containing heterocyclic compound containing a monium group. Again this
May be in the form of a suitable salt. Where Q1 , Q2 ,
QThree , QFour Represents a nitrogen-containing heterocycle, for example, imidazole
Ring, benzimidazole ring, naphthimidazole ring,
Azole ring, benzothiazole ring, naphthothiazole
Ring, oxazole ring, benzoxazole ring, naphtho
Xazole ring, benzoselenazole ring, triazole
Ring, benzotriazole ring, tetrazole ring, azaine
Den ring (eg, diazaindene ring, triazaindene
Ring, tetrazaindene ring, pentazaindene ring), pre
Ring, thiadiazole ring, oxadiazole ring, serena
Diazole ring, indazole ring, triazine ring, pyrazo
Ring, pyrimidine ring, pyridazine ring, quinoline ring,
-Dannin ring, thiohydantoin ring, oxazolidinedio
Ring, phthalazine ring and the like. these
Of these, azaindene is preferred in general formula (XII).
Ring, (benzo) triazole ring, indazole ring, tri
These are azine ring, purine ring, tetrazole ring, etc.
In formula (XIII), a tetrazole ring, a triazole ring,
Nzo) imidazole ring, (benzo) thiazole ring,
Nzo) oxazole ring, thiadiazole ring, azainde
Ring, pyrimidine ring, etc., and in general formula (XIV),
(Benzo) thiazole ring, (benzo) imidazole ring,
(Benzo) oxazole ring, triazole ring, tetrazo
In general formula (XV), (benzo, naphth
G) thiazole ring, (benzo, naphtho) imidazole
Ring, (benzo, naphtho) oxazole ring and the like. Up
"(Benzo, naphtho) thiazole ring"
Azole ring, benzothiazole ring or naphthothiazole
"Lu ring" (the same applies to other cases). these
The heterocycle may have a suitable substituent, for example,
Droxyl group, alkyl group (methyl group, ethyl group, pen
Til group), alkenyl group (allyl group, etc.), alkyl
Len group (such as ethynyl group), aryl group (phenyl group,
Naphthyl group), aralkyl group (benzyl group, etc.),
Amino group, hydroxyamino group, alkylamino group (d
Tilamino group), dialkylamino group (dimethyla)
Mino groups), arylamino groups (such as phenylamino groups)
), Acylamino group (acetylamino group, etc.), reed
Group (acetyl group, etc.), alkylthio group (methylthio)
Group), carboxy group, sulfo group, alkoxyl group
(Such as ethoxy group), aryloxy group (phenoxy group, etc.)
), Alkoxycarbonyl group (methoxycarbonyl group)
Carbamoyl group which may be substituted, etc.
Sulfamoyl group, optionally substituted ureido group,
Group, halogen atom (chlorine atom, bromine atom, etc.), nito
In the group B, mercapto group, heterocyclic ring (pyridyl group, etc.)
is there. In the formula, R is an alkyl group (methyl group, ethyl
Group, hexyl group, etc.), alkenyl group (allyl group, 2-
Butenyl group), alkylene group (ethynyl group, etc.),
Aryl group (phenyl group, etc.), aralkyl group (benzi
Group, etc.), and these are further suitable substituents.
You may have. X − represents an anion (eg, halogen
Inorganic anions such as ON and p-toluenesulfonate
Represents an organic anion). Preferred among the above compounds
These are compounds of the general formulas (XII), (XIII), (XV).
Particularly preferred among the general formula (XII) is hydroxyl.
Substituted tetrazaindenes (compatible isomers and imino groups
Can be included). In general formula (XIII), an acidic group
Mercaptotetra having (carboxy group, sulfo group)
Sols. In general formula (XV), benzothiazole
It is a kind. Among the above compounds, the general formulas (XII) and (XIII)
These compounds combine with silver ions to form silver salts,
The solubility product of silver salt in water near room temperature is 10-9-10
-20 , Especially 5 × 10-Ten -10-18 A nitrogen-containing heterocycle
Compounds are preferred. The addition time of the photographic useful compound is determined by the sensitizing dye.
Whether it is before addition or after addition is complete
May be the period until the end of the addition, but preferably
Is the period before and after the addition of the sensitizing dye
More preferably, from the start to the end of the addition of the sensitizing dye.
This is the period until the end. The amount of photographic useful compound added is
It varies depending on the function of the additive and the type of emulsion, but typically
5 × 10-Five~ 5 x10-3mol / mol Ag. Next, a photographically useful compound that is adsorptive to particles is used.
A specific example is shown. Of course, the present invention is limited to these.
It is not a thing. [0162] Embedded image [0163] Embedded image [0164] Embedded image[0165] Embedded imageIn the present invention, the silver halide emulsion contains bromide.
Silver, silver chloride, silver iodobromide, silver iodochlorobromide, silver chlorobromide, chloroiodo odor
Silver chloride and the like are preferable. As the morphology of silver halide grains
May be a normal crystal such as octahedron, cube, tetrahedron
However, tabular grains are more preferred. First, halo which is the first emulsion relating to the present invention.
Chlorination in which the main plane with parallel silver halide grains is the (111) plane
Silver iodobromide or silver chloroiodobromide having a silver content of less than 10 mol%
The tabular silver halide grains formed will be described. The emulsion comprises an opposing (111) major surface and the
Consists of side surfaces connecting main surfaces. Tabular grain emulsion is iodobromide
Made of silver or silver chloroiodobromide. May contain silver chloride
However, the silver chloride content is preferably 8 mol% or less, more preferably
Or 3 mol% or less or 0 mol%. Contains silver iodide
The proportion is 40 mol% or less, preferably 20 mol.
% Or less. Silver iodide between grains irrespective of the silver iodide content
The variation coefficient of the content distribution is preferably 20% or less, particularly 1
0% or less is preferable. The silver iodide distribution has a structure within the grain.
Preferably it is. In this case, the silver iodide distribution structure is 2
Heavy structure, triple structure, quadruple structure and more
possible. In addition, the silver iodide content continuously changes inside the grain.
It may be converted. More than 50% of the total projected area has an aspect ratio of 2
Occupied by the above particles. Where tabular grain projected area
In addition to the reference latex sphere,
Electron micrograph by the carbon replica method with shadow
It can be measured from true. When tabular grains are viewed from above
In addition, it is usually in the form of a hexagon, a triangle or a circle
However, the diameter of a circle with an area equal to the projected area is divided by the thickness.
The value is the aspect ratio. Tabular grains are hexagonal
The higher the ratio, the better, and for each adjacent side of the hexagon
The length ratio is preferably 1: 2 or less. Tabular grains have a projected area diameter of 0.1 μm or more.
20.0 μm or less is preferable, 0.2 μm or more and 10.0
More preferable is μm or less. Projected area diameter is halogen
It is the diameter of a circle having an area equal to the projected area of silver halide grains. Ma
The thickness of the tabular grain is 0.01 μm or more and 0.5 μm or less.
Lower, preferably 0.02 to 0.4 μm
That's right. The thickness of the tabular grain is the distance between the two main planes.
The equivalent sphere diameter is preferably 0.1 μm or more and 5.0 μm or less.
More preferably 0.2 μm or more and 3 μm or less. Sphere
The diameter is the diameter of a sphere with a volume equal to the volume of an individual particle.
Diameter. The aspect ratio is 1 or more and 100 or less.
Is preferably 2 or more and 50 or less. Aspe
The ratio of the projected area of a particle divided by the thickness of the particle
Value. The silver halide grains of the present invention are monodisperse.
It is preferable. Spherical phase of all silver halide grains of the present invention
The coefficient of variation of this diameter is 30% or less, preferably 25% or less
is there. In the case of tabular grains, the variation coefficient of the projected area diameter
It is also important that the projected area of all silver halide grains of the present invention
The coefficient of variation in diameter is preferably 30% or less, more
Preferably it is 25% or less, more preferably 20% or less.
It is below. The variation coefficient of the thickness of the tabular grains is 30
% Or less, more preferably 25% or less,
More preferably, it is 20% or less. The coefficient of variation is individual
The standard deviation of the equivalent diameter distribution of silver halide grains is equivalent to the average
Divided by diameter or individual silver halide tabular grains
This is the standard deviation of the child thickness distribution divided by the average thickness.
The The tabular grain spacing of the present invention is determined by US patent
0.012 μm or less as described in No. 5219720
Or as described in JP-A-5-249585
(111) Main plane distance / twin plane spacing is set to 15 or more
You can choose according to your purpose. The higher the aspect ratio, the more remarkable the effect.
Therefore, the tabular grain emulsion preferably has 50% or more of the total projected area.
Preferably, it is occupied by particles having an aspect ratio of 5 or more. More
Preferably, the aspect ratio is 8 or more. aspect ratio
If the particle size becomes too large, the particle size distribution described above
As the coefficient of variation of the
The cut ratio is preferably 50 or less. The dislocation lines of tabular grains are described in, for example, J.A. F. Ha
milton, Photo. Sci. Eng. , 11, 5
7, (1967) and T.W. Shiozawa, J. et al. So
c. Photo. Sci. Japan, 35, 213,
(1972), the transmission electron microscope at low temperature is used.
Can be observed by direct methods. Snow
Do not apply enough pressure to generate dislocation lines from the emulsion to the grains.
Electron micrographs of silver halide grains taken out carefully
Damage on the mesh for mirror observation (pudding)
The permeation method with the sample cooled to prevent
Observe. At this time, the thicker the particle, the more the electron beam
High pressure type (0.25.
Those who use an electron microscope (200 kV or more for particles)
Can be observed more clearly. In this way
From the photograph of the obtained particle, the direction perpendicular to the main plane
Position and number of dislocation lines for each particle
Can be requested. The number of dislocation lines is preferably an average per particle.
10 or more. More preferably, an average of 20 per particle
More than a book. When dislocation lines are densely present, or
When dislocation lines are observed crossing each other,
Sometimes the number of dislocation lines cannot be clearly counted.
is there. However, even in these cases,
It can be counted as about 10, 20, or 30
It is possible, and clearly there are only a few
Can be separated. For the average number of dislocation lines per particle
Count the number of dislocation lines for more than 100 grains,
And ask. For example, the dislocation line is introduced near the outer periphery of the tabular grain.
You can enter. In this case, the dislocation is almost perpendicular to the outer circumference.
Yes, the length of the distance from the center of the tabular grain to the side (outer circumference)
The dislocation lines start from the position of x% and reach the outer periphery.
I'm alive. The value of x is preferably 10 or more and not 100
It is full, more preferably 30 or more and less than 99.
Also preferably, it is 50 or more and less than 98. At this time,
The shape created by connecting the position where the position line starts is the particle shape.
It is close to similarity, but it is not completely similar and may be distorted.
The This type of dislocation number is not found in the central region of the grain.
The direction of dislocation lines is crystallographically approximately (211).
Often meandering and crossing each other
There is also. Further, almost all over the outer periphery of the tabular grain.
Even if it has dislocation lines evenly,
You may have a dislocation line. That is, hexagonal flat plate halogen
Taking silver halide grains as an example, dislocations are only near the six vertices.
The line may be limited or near one of the vertices
The dislocation line may be limited only to the side. Conversely, the six peaks
It is possible that the dislocation line is limited to only the sides except near the point.
Noh. Further, the centers of two parallel principal planes of the tabular grain
Dislocation lines may be formed over a region including. main
If dislocation lines are formed over the entire plane,
The direction of the grid line is crystallographic when viewed from the direction perpendicular to the main plane.
It may be roughly (211) direction, but (110) direction
Or it may be randomly formed, and each
The length of the dislocation line is also random, and it is a short line on the main plane.
And reach the side (outer circumference) as a long line
May be observed. The dislocation line may be a straight line
It is often meandering. Also often exchange with each other
I'm not. The position of the dislocation line is as described above on the outer periphery or
It may be limited to the main plane or local position
And these may be combined and formed.
That is, it may exist on the outer periphery and the main plane at the same time.
Yes. This tabular grain emulsion contains silver iodide on the grain surface.
The content is preferably 10 mol% or less, particularly preferably
5 mol% or less. Contains silver iodide on the grain surface of the present invention
The amount is XPS (X-ray Photoelectron
  Measured using Spectroscopy. C
Used for analysis of silver iodide content near the surface of silver halide grains
As for the principle of the XPS method, Aihara et al.
"Light" (Kyoritsu Library-16, Kyoritsu Shuppan Publishing, Showa 53
Year). XPS standard measurement
The method uses Mg-Kα as the excitation X-ray and an appropriate sample
Iodine (I) and silver released from silver halide in the form
(Ag) photoelectrons (usually I-3d5 / 2, Ag-3d
This is a method of observing the intensity of 5/2). Find iodine content
Several standard samples with known iodine content.
Intensity ratio (strength of photoelectrons of iodine (I) and silver (Ag))
(I) / Intensity (Ag)) calibration curve was created, and this calibration curve
Can be found from. Halo in silver halide emulsions
Proteolytic enzyme from gelatin adsorbed on the surface of silver halide grains
XPS measurement must be performed after disassembly and removal
I have to. The silver iodide content on the grain surface is 10 mol%
The following tabular grain emulsions are the emulsion grains contained in one emulsion.
The silver iodide content was 10 moles when analyzed by XPS.
% Or less. In this case, clearly two or more
When emulsions are mixed, do not centrifuge or filter.
Analyzes of the same type of emulsion after appropriate pretreatment
It is necessary to do. The structure of the tabular grain emulsion of the present invention is, for example, bromide.
Triple structure grains composed of silver / silver iodobromide / silver bromide and
Higher order structures are also preferred. Of silver iodide content between structures
Even if the boundary is clear, it changes smoothly and continuously
Any of them may be used. Usually powder
In the measurement of silver iodide content using the X-ray diffraction method, it contains silver iodide.
There is no such thing as showing two distinct peaks with different amounts, high silver iodide
X-ray diffraction profile with a skirt in the direction of content
Indicate. The silver iodide content of the layer inside the surface is the surface
Preferably higher than the silver iodide content of
The silver iodide content of the inner layer is preferably at least 5 mol%
More preferably, it is 7 mol% or more. Next, the second emulsion, the second emulsion relating to the present invention, is used.
Row principal plane is (111) plane and has minimum length
The ratio of the length of the side having the maximum length to the length of the side is 2
The apex of hexagonal silver halide grains, and / or
Or less per particle on the side and / or main plane
For particles with at least one epitaxial junction
explain about. Epitaxially bonded particles are
In addition to the main body of the silver halide grain, the crystal part joined with the grain
In other words, it is a particle with an epitaxial part)
The crystal part usually protrudes from the silver halide grain body.
The Total amount of grains in the bonded crystal part (epitaxial part)
The ratio to is preferably 2% to 30%, preferably 5% or less
The upper 15% or less is more preferable. The epitaxial part is particles
It may exist in any part of the main body, but the particle main surface part, grains
A child edge part and a particle | grain corner part are preferable. Epitaxia
As for the number of the at least one or more, it is preferred. Also,
The halogen composition of the epitaxial part is AgCl, AgBr.
Cl, AgBrClI, AgBrI, AgI, AgSC
N and the like are preferable. If an epitaxial part exists,
Dislocation lines may exist inside the child, but even if they do not exist
good. Next, the first emulsion relating to the present invention and
A method for preparing the second emulsion silver halide grains will be described.
The The preparation process of the present invention includes (a) base grains
Child forming step and subsequent particle forming step ((b)
About). Basically (b) construction following (a) process
It is more preferable to perform the process, but only the step (a) may be performed.
Yes. Step (b) consists of (b1) dislocation introduction step, (b2) step
-Inner dislocation limited introduction process, or (b3) epitaxy
Any of the bonding processes, at least one of which
If you like, you may combine two or more. First, (a) the base particle forming step is explained.
Light up. The base part is based on the total amount of silver used for grain formation.
Preferably at least 50% or more, more preferably 6
0% or more. In addition, the iodine of the base part silver amount
The average content is preferably 0 to 30% mol
More preferably 0 mol% or more and 15 mol% or less.
Yes. The base part has a core-shell structure if necessary.
May be. At this time, the core part of the base part is the total silver amount of the base part.
50% or more and 70% or less is preferable, and the core
The average iodine composition is 0 mol% or more and 30 mol% or less
0 mol% or more and 15 mol% or less is more preferable.
Good. The iodine composition of the shell is 0 mol% or more and 3 mo
It is preferably 1% or less. As a method for preparing a silver halide emulsion,
After the formation of silver halide nuclei, further silver halide grains were formed.
A general method is to obtain particles of a desired size by extending the length.
Thus, the present invention is not changed. Flat plate
As for the formation of particle-like particles, at least nucleation, ripening,
A long process is included. This process is described in U.S. Pat. No. 4,945,037.
It is described in detail in the issue. 1. Nucleation Tabular grain nucleation generally holds an aqueous solution of gelatin
In a reaction vessel, a silver salt aqueous solution and an alkali halide aqueous solution
Double-jet method with addition of liquid or halo
Add silver salt solution to gelatin solution containing alkali genide
Single jet method is used. Also, if necessary
Alkaline halide aqueous solution in gelatin solution containing silver salt
A method of adding a liquid can also be used. In addition, it is necessary
Depending on the condition, the mixer disclosed in JP-A-2-44335
Add latin solution, silver salt solution and alkali halide aqueous solution
Add and immediately transfer it to the reaction vessel
Particle nucleation can also be performed. Also, U.S. Pat.
As disclosed in 04786, alkali halides
And pass the aqueous solution containing the protective colloid solution through the pipe
Nucleation can be performed by adding an aqueous silver salt solution.
Yes. In addition, the chlorine-containing composition described in US Pat. No. 6,226,681 is also included.
The amount is 10 mol% or more with respect to the amount of silver used for nucleation.
Some nucleation may be used. Nucleation is gelatin
Is used as a dispersion medium, and the dispersion medium is formed under the conditions of pBr of 1 to 4.
It is preferable. The types of gelatin include alkaline treatment.
Physical gelatin, low molecular weight gelatin (molecular weight: 3000-4
US Pat. No. 4,713,320 and US Pat.
942,120 oxidation-treated gelatin, and low
Molecular weight oxidized gelatin may be used. Especially small molecules
It is preferred to use an amount of oxidized gelatin. Dispersion medium
The concentration of is preferably 10% by mass or less, and more preferably 1% by mass
The following is more preferable. The temperature during nucleation is 5 to 60 ° C.
Although preferred, the fine particle tabular grains having an average particle diameter of 0.5 μm or less
When making a child, 5-48 degreeC is more preferable. P of dispersion medium
H is preferably 1 or more and 10 or less, but 1.5 or more and 9 or less.
Is more preferable. U.S. Pat. No. 5,147,77.
No. 1, No. 5,147,772, No. 5,147,7
73, 5,171,659, 5,210,
No. 013, No. 5,252,453, and Patent No. 3
Polyalkylene oxide compounds described in 089578
Nucleation process or later ripening process and growth
It is possible to add as much as possible. 2. Aging 1. In nucleation, fine particles other than tabular grains (special
To octahedral and single twin grains). Next
Eliminate grains other than tabular grains before entering the growing process.
Therefore, a nucleus that has a shape that should become tabular grains and has good monodispersity
Need to get. To make this possible, nucleation
It is well known to continue Ostwald ripening
The Adjust pBr immediately after nucleation, then increase temperature
Aging is performed until the hexagonal tabular grain ratio reaches the maximum. this
Sometimes a gelatin solution may be additionally added. Distribution at that time
The concentration of gelatin relative to the medium solution is 10% by mass or less
It is preferable. The additional gelatin used at this time is
Alkali-treated gelatin, modified with 95% or more amino groups
Like succinated gelatin or trimellitated gelatin
Amino group-modified gelatin described in JP-A-11-143002
Imidazole group described in JP-A-11-143003
Modified gelatin and oxidized gelatin are used. Special
Succinylated gelatin and trimellitated gelatin
It is preferable. Aging temperature is preferably 40-80 ° C
It is 50-80 degreeC, and pBr is 1.2-3.0.
is there. The pH is preferably 1.5 or more and 9 or less. Ma
At this time, grains other than tabular grains disappear quickly.
Therefore, a silver halide solvent may be added. in this case
The concentration of the silver halide solvent is 0.3 mol / liter or less
Is preferable, and 0.2 mol / liter or less is more preferable. Direct anti
When used as a diverting emulsion, use a silver halide solvent.
NH used on the alkaline sideThree More neutral, acidic
Silver halide solution such as thioether compound used on the side
An agent is preferred. Aged like this, almost ~ 100
% Tabular grains only. After ripening, the next growth
If a silver halide solvent is not required during the process:
Remove the silver halide solvent.   NHThree In the case of alkaline silver halide solvents such as
HNOThree An acid with a large solubility product with Ag + such as
In addition, disable it.   In the case of a thioether-based silver halide solvent,
H as described in 60-1367362 O2 Add oxidizing agents such as
And disable it. 3). growth PBr in the crystal growth period following the ripening process is 1.4-3.5
It is preferable to keep. In dispersion medium solution before entering the growth process
When gelatin concentration is low (1% by mass or less)
May be added. At that time, the
The latin concentration is preferably 1 to 10% by mass.
The gelatin used at this time is alkali-processed gelatin or aluminum.
Succinated gelatin or trio modified with 95% or more of mino group
Using merit gelatin and oxidized gelatin
The In particular, succinylated gelatin and trimellitated gelatin
Is preferably used. PH during growth is 2 or more and 10
Hereinafter, it is preferably 4 or more and 8 or less. However, Kaku
5 when gelatinized or trimellitated gelatin is present
8 or less is preferable. Ag during crystal growth+,
And the addition rate of halogen ions is the critical growth rate of the crystal.
20-100% crystal growth, preferably 30-100% crystal growth
It is preferable to make the speed. In this case, crystal formation
Addition rate of silver ion and halogen ion with length
In this case, the Japanese Patent Publication No. 48-36890, 52
-16364 as described in silver salt and halogen salt aqueous solution
The rate of addition may be increased, increasing the concentration of the aqueous solution.
May be. Add silver salt solution and halogen salt solution simultaneously
Can be performed by the double jet method.
4,672,027 and 4,693,964
A silver nitrate aqueous solution and a halogen aqueous solution containing bromide
It is preferable to add the silver iodide fine grain emulsion simultaneously. This
In this case, the growth temperature is preferably 50 ° C. or higher and 90 ° C. or lower.
Further, 60 ° C. or more and 85 ° C. or less is more preferable. Also added
AgI fine grain emulsion
It may be added while preparing continuously. At this time
The preparation method can be referred to JP-A-10-43570.
The average grain size of the added AgI emulsion is 0.005μm or more
0.1 μm or less, preferably 0.007 μm or more and 0.08
It is below μm. The iodine composition of the base particles is A
It can be changed depending on the amount of gI emulsion. Further, an aqueous silver salt solution and an aqueous halogen salt solution
It is preferable to add silver iodobromide fine grains instead of addition.
Good. At this time, the base particle for which the iodine amount of the fine particles is desired
The amount of iodine of the desired iodine composition
Disc particles are obtained. Silver iodobromide fine particles prepared in advance
If you want to add while continuously preparing
Is preferred. The size of the silver iodobromide fine particles to be added is 0.00.
005 μm or more and 0.1 μm or less, preferably 0.01 μm
It is 0.08 μm or less. Growth temperature is 50 ° C or higher
90 ° C or lower, preferably 60 ° C or higher and 85 ° C or lower
The Next, step (b) will be described. Ma
First, the step (b1) will be described. (B1) Step
It consists of a 1 shell process and a second shell process. Base mentioned above
A first shell is provided. The ratio of the first shell is preferably
1% or more and 30% or less of the total silver amount, and the average
The silver iodide content is 20 mol% or more and 100 mol% or less.
More preferably, the ratio of the first shell is 1% with respect to the total amount of silver.
20% or less, and the average silver iodide content is 25%.
% Or more and 100 mol% or less. The first shell to the base
Basically, the growth of silver nitrate solution contains iodide and bromide.
Add the aqueous halogen solution by double jet method. if
Or double the silver nitrate aqueous solution and the halogen aqueous solution containing iodide.
Add by Ludgett method. Or halogen containing iodide
Add aqueous solution by single jet method. In any of the above methods, a combination of them
It can be used. From the average silver iodide content of the first shell
However, in addition to the silver iodobromide mixed crystal when the first shell is formed,
Silver iodide can precipitate. In any case, usually the next
During the formation of the two shells, the silver iodide disappears and all is silver iodobromide
Change to mixed crystal. As a preferred method for forming the first shell, iodine is used.
Add silver bromide or silver iodide fine grain emulsion, ripen and dissolve
There is a way to do it. Further, as a preferable method, silver iodide fine
Add a grain emulsion and then add an aqueous silver nitrate solution.
There is a method to add silver nitrate aqueous solution and halogen aqueous solution.
The In this case, the silver iodide fine grain emulsion is dissolved in a silver nitrate aqueous solution.
The silver iodide fine particle milk added is accelerated by the addition of the solution.
The amount of silver in the agent is used as the first shell, and the silver iodide content is 100.
Mole%. Then add the aqueous silver nitrate solution to the second shell.
Calculate as The silver iodide fine grain emulsion is added rapidly.
It is preferable. The rapid addition of silver iodide fine grain emulsion is:
The silver iodide fine grain emulsion is preferably added within 10 minutes.
Say. More preferably, it should be added within 7 minutes
Yeah. These conditions are the temperature of the system to be added, pBr, pH, gel
Types and concentrations of protective colloids such as tin, silver halide soluble
It may vary depending on the presence, type, concentration, etc. of the agent.
The shorter one is preferable. Nitric acid when added
It is preferable not to add an aqueous silver salt solution such as silver.
The temperature of the system at the time of addition is preferably 40 ° C. or higher and 90 ° C. or lower,
50 ° C. or more and 80 ° C. or less is particularly preferable. The silver iodide fine grain emulsion should be substantially silver iodide.
As long as it can be a mixed crystal, silver bromide and / or
Alternatively, it may contain silver chloride. Preferably 100%
It is silver iodide. Silver iodide has β-form and γ-form in its crystal structure.
As described in US Pat. No. 4,672,026.
As shown, there can be an α-form or an α-form-like structure. Book
In the invention, the crystal structure is not particularly limited,
A mixture of β-form and γ-form, more preferably β-form is used.
The Silver iodide fine grain emulsion is disclosed in US Pat. No. 5,004,679.
It may be formed just before the addition described in No.
Any of those that have undergone a normal washing process may be used.
In the light, it is preferable to use those that have undergone a normal washing process.
I can. A silver iodide fine grain emulsion is disclosed in US Pat.
It can be easily formed by the method described in No. 2,026. grain
Silver salt water that forms particles with a constant pI value during child formation
Double jet addition method of solution and iodide salt aqueous solution is preferred
Yes. Where pI is the I of the system-Is the logarithm of the inverse of the ion concentration.
The Protective colloid agent such as temperature, pI, pH, gelatin
Type, concentration, presence / absence of silver halide solvent, type, concentration, etc.
Although there is no particular limitation, the particle size is 0.1 μm or less.
More preferably, 0.07 μm or less is convenient for the present invention.
The particle shape cannot be completely specified because it is a fine particle.
The variation coefficient of the particle size distribution is preferably 25% or less.
In particular, when it is 20% or less, the effect of the present invention is remarkable. This
Here, the size and size distribution of the silver iodide fine grain emulsion are
Silver fine particles are placed on a mesh for electron microscope observation
Observe directly by transmission method, not Bon replica method
Ask. This is because of the small particle size,
This is because the measurement error increases when observing with the Preca method.
The The particle size has a projected area equal to the observed particle.
It is defined as the diameter of the circle to be. About particle size distribution
Is also determined using this equal projected area circle diameter. The present invention
The most effective silver iodide fine grain in the
6 μm or less and 0.02 μm or more, and the particle size distribution
The coefficient of variation is 18% or less. The silver iodide fine grain emulsion is preferably used after the above grain formation.
More preferably, as described in U.S. Pat. No. 2,614,929.
Ordinary water washing and protective colloid such as pH, pI, gelatin
Agent concentration adjustment and silver iodide concentration adjustment
The The pH is preferably 5 or more and 7 or less. pI value of silver iodide
PI value at which solubility is lowest or p higher than that value
It is preferable to set to I value. As protective colloid agent
Is preferably normal gelatin having an average molecular weight of about 100,000
Used. Low molecular weight gelatin with an average molecular weight of 20,000 or less
Preferably used. Gelatin with different molecular weight
It may be convenient to use a mixture. Emulsion 1k
The amount of gelatin per g is preferably 10g or more and 100g
It is as follows. More preferably, it is 20 g or more and 80 g or less.
The The silver amount in terms of silver atoms per kg of emulsion is preferably
It is 10 g or more and 100 g or less. More preferably 20g
It is 80 g or less. Gelatin amount and / or silver amount
Select a value suitable for abrupt addition of silver iodide fine grain emulsion.
It is preferable to select. The silver iodide fine grain emulsion is usually dissolved in advance.
However, at the time of addition, the stirring efficiency of the system is sufficiently increased.
It is necessary to Preferably, the stirring speed is higher than usual.
Set to Defoaming to prevent foam generation during agitation
The addition of the agent is effective. Specifically, US Pat. No. 5,
An antifoaming agent described in Examples of No. 275,929
Used. As a more preferable method for forming the first shell,
Conventional iodide ion supply method (free iodide ion
In place of US Pat. No. 5,496,6
Using the iodide ion releasing agent described in No. 94,
Halogenation containing silver iodide while rapidly generating on
A silver phase can be formed. The iodide ion releasing agent is an iodide ion releasing agent.
Iodine by reaction with a nodule (base and / or nucleophile)
, Which is a nucleophile used in this case.
Preferably, the following chemical species are mentioned. For example, water
Oxide ion, sulfite ion, hydroxylamine,
Osulfate ion, metabisulfite ion, hydroxamic acid
, Oximes, dihydroxybenzenes, mercapta
, Sulfinates, carboxylates, ammonia, amines
Mines, alcohols, ureas, thioureas, pheno
Hydrazines, hydrazides, semicarbazides
, Phosphines, sulfides. Bases and
Control nucleophile concentration, addition method, and reaction temperature.
Iodide ion release rate by rolling, time
Can be controlled. Preferred as a base
Alternatively, alkali hydroxide is used. Iodide ion suddenly
Iodide ion release agents and iodine used for intense production
The preferred concentration range of the fluoride ion release regulator is 1 × 10-7
~ 20M (mole), more preferably 1 x 10-Five~
10M, more preferably 1 × 10-Four~ 5M, especially preferred
Or 1 × 10-3~ 2M. Concentration exceeds 20M
High molecular weight iodide ion releaser and iodide ion
The amount of release agent added is large relative to the capacity of the particle formation container.
It is not preferable because it is too much. Further, 1 × 10-7Below M, iodide Io
The ion release reaction rate slows down and the iodide ion releasing agent
It is not preferable because it is difficult to generate the selenium. A preferred temperature range is 30 to 80 ° C.
More preferably, it is 35-75 degreeC, Most preferably, it is 35-6.
0 ° C. Iodination generally at high temperatures above 80 ° C
The product ion release reaction rate becomes extremely fast, and
In general, iodide ion release kinetics are extremely low at lower temperatures.
Each of which is preferable due to limited usage conditions.
Yes. Where a base is used in releasing iodide ions
In this case, a change in liquid pH may be used. At this time, iodide Io
Preferred for controlling release rate and timing
The correct pH range is 2-12, more preferably 3-12.
11, particularly preferably 5-10, most preferably after adjustment
PH is 7.5-10.0. pH 7 under neutral conditions
But the hydroxide ion determined by the ion product of water is the regulator.
Acts as Further, a nucleophile and a base may be used in combination,
At this time, the pH is controlled within the above range,
You can control the on-release speed and timing.
Yes. An iodide atom is released from an iodide ion releasing agent.
When releasing in the form of ions, release all iodine atoms.
Or some of them may remain without being disassembled. A flat having the base and the first shell described above.
A second shell is provided on the plate particles. Second shell ratio is good
Preferably it is 10 mol% or more and 40 mol% or less with respect to the total silver amount.
The average silver iodide content is 0 mol% or more and 5 mol
% Or less. More preferably the ratio of the second shell is all silver
15 mol% or more and 30 mol% or less with respect to the amount,
The average silver iodide content is 0 mol% or more and 3 mol% or less.
The Second on a tabular grain having a base and a first shell
The growth of the shell tends to increase the aspect ratio of the tabular grains
However, it may be lowered. Basically silver nitrate aqueous solution and odor
Add halogen aqueous solution containing fluoride by double jet method
As a result, the second shell grows. Or
After adding an aqueous halogen solution containing bromide, aqueous silver nitrate solution
The liquid may be added by a single jet method. System temperature,
pH, type and concentration of protective colloids such as gelatin, halo
Presence, type, concentration, etc. of silver halide solvent will vary widely
The For pBr, in the present invention, the formation of the layer is completed.
The pBr at the end is higher than the pBr at the initial stage of the formation of the layer.
It is preferable. Preferably pBr at the initial stage of formation of the layer
Is 2.9 or less, and the pBr at the end of formation of the layer is 1.7.
That's it. More preferably, pBr in the initial stage of formation of the layer
Is 2.5 or less, and pBr at the end of formation of the layer is 1.9.
That's it. Most preferably, the initial pBr of the layer is
2.3 or less and 1 or more. Most preferably at the end of the layer
PBr is 2.1 or more and 4.5 or less. (B1) Dislocation lines exist in the part of step
It is preferable. Dislocation lines exist near the edge of tabular grains.
Preferably present. The vicinity of the edge is the tabular grain
The outer periphery (edge) of the six sides and its inner part, ie
(B1) A portion grown in the process. Edge part
The average number of dislocation lines present in each particle is 10 or more.
Yes. More preferably, the average number is 20 or more per particle.
When dislocation lines are densely present, or dislocation lines are
Number of dislocation lines per particle when crossed
May not be clearly counted. But
However, in these cases, approximately 10 or 20
It is possible to count as many as 30 books.
It can be distinguished from the case where there are only a few. Dislocation line
The average number of particles per particle is over 100 particles
Then, the number of dislocation lines is counted and obtained as a number average. The tabular grain of the present invention has a dislocation dose distribution between grains.
Is desirable to be uniform. The emulsion of the present invention is equivalent to one grain.
All silver halide grains containing 10 or more dislocation lines
It is preferable to occupy 100 to 50% (number) of children
More preferably 100 to 70%.
Or 100 to 90%. [0211] Below 50%, good in terms of homogeneity between particles.
It ’s not good. In the present invention, the ratio of particles containing dislocation lines and
When determining the number of dislocation lines, at least 100 particles
It is preferable to directly observe the dislocation line for
More preferably 200 particles or more, particularly preferably 300 particles.
Observe over particles. Next, step (b2) will be described. one
The second mode is to use iodide ions only near the top.
The method of more dissolution, the second aspect is a silver salt solution and
A method of simultaneously adding an iodide salt solution, a third embodiment and
Use a silver halide solvent,
Dissolution method, the fourth aspect is halogen conversion
There is a way through. According to the iodide ion which is the first embodiment
A method of dissolving will be described. Iodide on base particles
By adding ON, the vicinity of each vertex of the base particle dissolves.
Rounded. Continue with silver nitrate and bromide solutions.
Or a mixture of silver nitrate solution, bromide solution and iodide solution
When added simultaneously, the grains grow and dislocations near the top
Is introduced. Regarding this method, Japanese Patent Laid-Open No. 4-149.
541 and JP-A-9-189974
come. Iodide ions added in this embodiment
The total amount of iodide ions is the total number of moles of iodide ions,
The value obtained by dividing the value divided by the number of moles by 100 is I2 (mol
%), The silver iodide content of the base grain I1 (mol)
%)), (I2-I1) satisfies 0 or more and 8 or less
Is preferred for obtaining effective dissolution according to this embodiment,
More preferably, it is 0 or more and 4 or less. Iodide ions added in this embodiment
The concentration of is preferably low, specifically 0.2 mol / liter.
It is preferable that the concentration is not more than a tuttle, more preferably
Is 0.1 mol / liter. Also, when iodide ion is added
The pAg is preferably 8.0 or more, more preferably 8.
5 or more. By addition of iodide ions to the base particles
Following dissolution of the apex of the base particle, the silver nitrate solution alone
Addition, silver nitrate solution and bromide solution, or glass
Simultaneously mix a mixture of silver acid solution, bromide solution and iodide solution
To further grow the grains and introduce dislocations near the top
The The silver salt solution and iodide salt which are the second embodiment
The method by simultaneous addition with a solution is demonstrated. Base grain
Add silver salt solution and iodide salt solution rapidly to the child
Of silver iodide or silver iodide content at the top of the grain
It is possible to epitaxially produce high silver halide.
come. At this time, preferred addition of the silver salt solution and the iodide salt solution.
The acceleration is from 0.2 minutes to 0.5 minutes, more preferably
0.5 to 2 minutes. Regarding this method,
Since it is described in detail in No. 4-149541, reference
Can be made. . By addition of iodide ions to the base particles
Following dissolution of the apex of the base particle, the silver nitrate solution alone
Addition, silver nitrate solution and bromide solution, or glass
Simultaneously mix a mixture of silver acid solution, bromide solution and iodide solution
To further grow the grains and introduce dislocations near the top
The Using the silver halide solvent of the third embodiment
Explain the method. In the dispersion medium containing the base particles
After adding silver halide solvent, silver salt solution and iodide salt solution
Are added together with the group dissolved by the silver halide solvent.
High silver iodide or silver iodide content at the top of the disc grain
Silver halide will grow preferentially. On this occasion,
Silver salt solution and iodide salt solution need to be added quickly
Absent. With respect to this method, JP-A-4-149541
It can be referred to because it is described in detail. By adding iodide ions to the base particles
Following dissolution of the apex of the base particle, the silver nitrate solution alone
Addition, silver nitrate solution and bromide solution, or glass
Simultaneously mix a mixture of silver acid solution, bromide solution and iodide solution
To further grow the grains and introduce dislocations near the top
The Next, halogen conversion which is the fourth embodiment is performed.
The method to be described will be described. Epitaxia for base particles
Growth site support (hereinafter referred to as site director)
E.g., sensitizing color described in JP-A-58-108526
Top of base particles by adding elemental or water-soluble iodide
After forming silver chloride epitaxial on
To add silver chloride to silver iodide or silver iodide
It is a method of converting halogen to silver halide with a high content
The Site director is sensitizing dye, water-soluble thiocyan
Acid ions and water-soluble iodide ions can be used
However, iodide ions are preferred. Iodide ions are base grains
0.0005 to 1 mol%, preferably 0.0
01-0.5 mol% is preferable. Optimal amount of iodide Io
Add silver salt solution and chloride salt solution at the same time.
Then, silver chloride epitaxial is formed at the top of the base grain
it can. Halogen change by iodide ion of silver chloride
The replacement will be described. Highly soluble silver halide is soluble
Halogens capable of forming silver halides with lower resolution
By adding on, the less soluble halogen
Converted to silver chloride. This process is called halogen conversion
For example, as described in US Pat. No. 4,142,900
The Silver chloride epitaxially grown on the top of the substrate
By selectively halogen-converting with an arsenide ion,
A silver iodide phase is formed at the top of the disk grain. For details, see
No. 4-149541. [0224] Epitaxially grown on top of the base particles.
Silver chloride into the silver iodide phase by the addition of iodide ions
Following halogen conversion, single addition of silver nitrate solution, or
Is a silver nitrate solution and bromide solution, or a silver nitrate solution and
Add a mixture of bromide solution and iodide solution simultaneously to add grains
The child is further grown and a dislocation is introduced near the apex. (B2) Dislocation lines exist in the part of step
It is preferable. Dislocation lines are near the corners of tabular grains
Preferably it is present. Near the corner is the particle
Is it a point at x% from the center of the straight line connecting the center and each vertex?
When a perpendicular line is drawn on the edge that makes each vertex,
It is a three-dimensional part surrounded by the sides. This x
The value is preferably 50 or more and less than 100, more preferably 75.
It is less than 100. The dislocation line at the edge is 1
An average of 10 or more per particle is preferred. More preferably 1
An average of 20 or more per particle. Dislocation lines are densely present
Or when dislocation lines are observed crossing each other
The number of dislocation lines per particle should be clearly counted.
May not be possible. However, in these cases
However, about 10, 20, 30
Can count, and obviously there are only a few
It can be distinguished from the case of no. The number of dislocation lines per particle
For the average number, the number of dislocation lines is the number of 100 grains or more.
It is calculated as a number average. The tabular grain of the present invention has a dislocation dose distribution between grains.
Is desirable to be uniform. The emulsion of the present invention is equivalent to one grain.
All silver halide grains containing 10 or more dislocation lines
It is preferable to occupy 100 to 50% (number) of children
More preferably 100 to 70%.
Or 100 to 90%. Below 50%, good in terms of homogeneity between particles.
It ’s not good. In the present invention, the ratio of particles containing dislocation lines and
When determining the number of dislocation lines, at least 100 particles
It is preferable to directly observe the dislocation line for
More preferably 200 particles or more, particularly preferably 300 particles.
Observe over particles. Next, the step (b3) will be described. Base
On the epitaxial formation of silver halide on disc grains.
As described in U.S. Pat. No. 4,435,501.
In addition, iodide ions and amino acids adsorbed on the surface of the base particles
Sitedirector such as Zainden or spectral sensitizing dye
Where silver salt epitaxial is selected by the
For example, it can be formed at the edge or corner of the base particle
It has been shown. Also, Japanese Patent Laid-Open No. 8-69069
Is silver salt epitaxy at selected sites of ultrathin tabular grain base
This epitaxial phase is optimally chemically amplified.
Sensitivity has been achieved. In this aspect
However, these methods are used to enhance the sensitivity of the base particles of this embodiment.
It is highly preferred. Site director
Noazaindene or spectral sensitizing dyes may be used
Use iodide ion or thiocyanate ion
Can be used according to the purpose
And may be combined. Sensitizing dye amount, iodide Io
And the amount of thiocyanate ion added can be changed.
Then, the formation site of the silver salt epitaxial is
Can be limited to wedges or corners. Attendant
The amount of iodide ion added is relative to the amount of silver in the base grain.
0.0005 to 1.0 mol%, preferably 0.001
-0.5 mol%. The amount of thiocyanate ion
Is 0.01 to 0.2 mol relative to the silver content of the base particles
%, Preferably 0.02 to 0.1 mol%. this
After adding the site director, silver salt solution and halogen salt
The solution is added to form a silver salt epitaxial. On this occasion
The temperature is preferably 40 to 70 ° C and 45 to 60 ° C.
Further preferred. In this case, the pAg is preferably 7.5 or less.
More preferably, it is 6.5 or less. Site director
By using the
A silver salt epitaxial layer is formed in the wedge portion. Thus
The obtained emulsion was subjected to epitaxy as described in JP-A-8-69069.
It may be enhanced by selectively chemically sensitizing the char phase.
However, following the silver salt epitaxial formation,
A halogen salt solution may be added simultaneously for further growth.
The halogen salt aqueous solution added at this time is a bromide salt solution,
Alternatively, a mixture of bromide salt solution and iodide salt solution is preferred.
Good. The temperature at this time is preferably 40-80 ° C.
Furthermore, 45-70 degreeC is still more preferable. In addition, pA at this time
g is preferably 5.5 or more and 9.5 or less, and 6.0 or more and 9.
0 or less is preferable. (B3) Epitaxy formed in step
Char is basically outside the base particles formed in step (a).
A halogen composition different from the base particle is formed
It is characterized by that. The epitaxial composition is AgC
l, AgBrCl, AgBrClI, AgBrI, Ag
I, AgSCN and the like are preferable. Also epitaxial layer
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-69069.
It is even more preferable to introduce “pant (metal complex)”
Yes. Epitaxial growth is at the corner of the base particle
Part, edge part, or at least part of the main plane part,
It may span multiple locations. Only in the corner, if
Or only the edge, or corner and edge
It is preferable to take the form of (B3) There is no dislocation line in the part of the step.
It is better to have dislocation lines.
Yes. The dislocation line is the junction between the base particle and the epitaxial growth part.
It is preferable to exist in the part or epitaxial part
Yes. Dislocations present at the junction or epitaxial part
The average number of lines per particle is preferably 10 or more. More preferred
Or an average of 20 or more per particle. Dislocation lines are dense
Or dislocation lines cross each other and are observed
The number of dislocation lines per particle is clearly counted.
It may not be possible. However, these
In some cases, about 10, 20, or 30
It is possible to count as much as possible, obviously only a few
It can be distinguished from the case where it does not exist. One particle per dislocation line
The average number of dislocation lines for 100 grains or more
Count the numbers and find the number average. In the formation of the epitaxial part, 6 cyano metal
It is preferred that the complex is doped. 6 cyano metal complex
Of the body, iron, ruthenium, osmium, cobalt,
Those containing palladium, iridium or chromium are preferred.
Yes. The amount of metal complex added is 1 per mole of silver halide.
0-910-2Preferably in the molar range, halo
10 per mole of silver halide-810-FourIn the range of moles
More preferably. Metal complexes can be water or organic
It can be added by dissolving in a medium. Organic solvent mixed with water
It is preferable to have compatibility. Examples of organic solvents include al
Coles, ethers, glycols, ketones, S
Tells and amides are included. The metal complex is represented by the following formula (I):
The 6-cyano metal complex is particularly preferred. 6 cyano metal complex
Provides a high-sensitivity light-sensitive material and a longer life of light-sensitive material.
Effect of suppressing the occurrence of covering even when stored for a period
Have (I) [M (CN)6]n- (Wherein M is iron, ruthenium, osmium, cobalt,
Rhodium, iridium or chrome, n is 3 or
Is 4. ) Specific examples of 6-cyano metal complexes are shown below. (I-1) [Fe (CN)6 ]Four- (I-2) [Fe (CN)6 ]3- (I-3) [Ru (CN)6 ]Four- (I-4) [Os (CN)6 ]Four- (I-5) [Co (CN)6 ]3- (I-6) [Rh (CN)6 ]3- (I-7) [Ir (CN)6 ]3- (I-8) [Cr (CN)6 ]Four-. The counter cation of the 6 cyano complex is miscible with water.
It is easy to use and is suitable for silver halide emulsion precipitation.
It is preferable to use ON. Examples of counter ions include Al
Potassium metal ions (eg, sodium ion, potassium ion)
, Rubidium ion, cesium ion, lithium ion
), Ammonium ions and alkylammonium
Ions are included. The tabular grain of the present invention has a dislocation dose distribution between grains.
Is desirable to be uniform. The emulsion of the present invention is equivalent to one grain.
All silver halide grains containing 10 or more dislocation lines
It is preferable to occupy 100 to 50% (number) of children
More preferably 100 to 70%.
Or 100 to 90%. Below 50%, good in terms of homogeneity between particles.
It ’s not good. In the present invention, the ratio of particles containing dislocation lines and
When determining the number of dislocation lines, at least 100 particles
It is preferable to directly observe the dislocation line for
More preferably 200 particles or more, particularly preferably 300 particles.
Observe over particles. The protective copolymer used in the preparation of the emulsion of the present invention.
As a Lloyd and other hydrophilic colloid layer vine
It is advantageous to use gelatin as a catalyst, but
Other hydrophilic colloids can also be used. example
For example, gelatin derivatives, graphs of gelatin and other polymers
Proteins such as polymers, albumin, casein;
Droxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose
Cellulose derivatives such as cellulose sulfates
Body, sugar derivatives such as sodium alginate, starch derivatives;
Polyvinyl alcohol, polyvinyl alcohol partial ace
Tar, poly-N-vinylpyrrolidone, polyacryl
Acid, polymethacrylic acid, polyacrylamide, polyvinylidene
Such as ruimidazole and polyvinylpyrazole
Or use various synthetic hydrophilic polymer materials such as copolymers.
Can be. As gelatin, lime-processed gelatin
In addition to acid-treated gelatin and Bull. Soc. Sci.
Photo. Japan. No. 16. P30 (196
Enzyme-treated gelatin as described in 6) may be used.
In addition, gelatin hydrolyzate and enzyme degradation product are also used.
be able to. Preferably, the amino group is 95% or more modified
Succinated gelatin and trimellitated gelatin
Or low-molecular-weight gelatin
Tin, and low molecular weight oxidized gelatin
preferable. In addition, 3 components with a molecular weight distribution of 280,000 or more
Gelatin containing 0% or more, preferably 35% or more
It may be used. Lime-processed gelatin is based on its molecular weight.
Sub α (low molecular weight), α (molecular weight about 100,000), β
(Molecular weight about 200,000), γ (molecular weight about 300,000) and Otaka
It consists of a molecular part (void: molecular weight greater than 300,000). So
The ratio of each component, ie the molecular weight distribution, is internationally
It is measured by the prescribed PAGI method. More detailed theory
The details and the manufacturing method are described in JP-A-11-237704.
Has been described. The emulsion of the present invention was washed with water for desalting and fresh.
It is preferable to prepare a protective colloid dispersion prepared in advance. This
The protective colloids used in this case are the hydrophilic colloids and
Latin can be used. At this time, the molecular weight distribution is 2
Contains more than 80,000 components over 30%, preferably over 35%
It is preferable to use gelatin. Washing temperature
Can be selected according to the purpose, but is selected in the range of 5 ° C to 50 ° C.
It is preferable. The pH at the time of washing can be selected according to the purpose, but 2
It is preferable to select between -10. More preferably 3
It is the range of ~ 8. The pAg at the time of washing can also be selected according to the purpose
Is preferably selected between 5 and 10. As a method of washing with water
Noodle washing, dialysis using semipermeable membrane, centrifugation
Method, coagulation sedimentation method, ion exchange method
be able to. In the case of coagulation sedimentation, use of sulfate
Method, using organic solvent, using water-soluble polymer
Method, method using gelatin derivatives, etc.
Yes. Silver halide of the third emulsion relating to the present invention
The main plane in which the grains are parallel has a (100) plane silver chloride content of 10
Flat plate made of less than mol% silver iodobromide or silver chloroiodobromide
The silver halide grains will be described below. The {100} tabular grains relating to the present invention are all
50-100% of the projected area, preferably 70-100%, more preferred
Or 90 to 100% of the average aspe
It consists of tabular grains having a cut ratio of 2 or more. Particle thickness is 0.01
~ 0.10μm, preferably 0.02 ~ 0.08μm, more preferably
0.03 ~ 0.07μm, aspect ratio is 2 ~ 100, preferable
Or 3 to 50, more preferably 5 to 30. Change in particle thickness
Dynamic coefficient (100 minutes of “standard deviation of distribution / average particle thickness”)
Rate, hereinafter referred to as COV.) Is 30% or less, preferably 25% or less
Lower, more preferably 20% or less. This COV is small
As shown, the monodispersity of the particle thickness is high. The equivalent-circle diameter and thickness of the tabular grains are:
Take a transmission electron microscope (TEM) photo by the replica method
To determine the equivalent circle diameter and thickness of each particle. in this case,
The thickness is calculated from the length of the shadow of the replica.
The measurement of COV. In the present invention is at least 600 or more.
It is the result measured about particle | grains. A set of {100} tabular grains relating to the present invention
The composition is silver chloroiodobromide having a silver chloride content of less than 10 mol% or
Silver iodobromide. Other silver salts such as rodin
Silver, silver sulfide, silver selenide, silver telluride, silver carbonate, phosphoric acid
Silver, organic acid silver, etc. as separate grains or silver halide
It may be included as part of the particles. Method for examining halogen composition in AgX crystal
As the X-ray diffraction method, the X-ray diffraction method is known. About X-ray diffraction
Are described in detail in Basic Analytical Chemistry Course 24 “X-ray diffraction” etc.
It is. Typically, AgX using Cu Kβ radiation as the source
The diffraction angle of the (420) plane is determined by the powder method. When the diffraction nucleus 2θ is obtained, it is determined from the black equation.
The child constant a is obtained as follows. 2 d sinθ = λ d = a / (h2 + k2 + l2) 1/2 Where 2θ is the diffraction angle of the (h k l) plane, λ is the X-ray wavelength,
d is the (h k l) plane spacing. Silver halide solid solution
The relationship between the halogen composition and the lattice constant a is already known
So (for example, “The Theory of Photograp
hic Process. 4thEd. "Described in Macmillian New York"
If the lattice constant is known, the halogen composition can be determined.
Yes. {100} Tabular grains related to the present invention
The rogen composition structure may be anything. For example
A and shell have different halogen composition (core / shell) 2
Many having a structured particle or core and two or more shells
An example is a particle having a heavy structure. As the composition of the core
Silver bromide is preferred but not limited to this. Ma
The shell composition should have a higher silver iodide content than the core.
preferable. The {100} tabular grains relating to the present invention are:
Average silver iodide content of 2.3 mol or more and average surface iodide
The silver content is preferably 8% or more. Also
Coefficient of variation between grains of silver halide content should be less than 20%
Is more preferable. For the surface silver iodide content, use the XPS described above.
Can be measured. [0250] Shape {100} tabular grains according to the present invention.
The following 6 can be enumerated when classified by state.
(1) Particles whose main plane is a right-angled parallelogram. (2)
One or more of the four corners of the right-angled parallelogram, preferably
1 to 4 particles missing non-equivalently. Ie [(maximum missing part
Area / minimum missing area = particles with K1 of 2 to ∞)]
(3) Particles in which the four corners are equivalently missing (K1 is 2
Small particles), (4) 5-100% of the area of the side surface of the missing part,
Preferably 20-100% of the particles are {111} faces. (Five)
At least two of the four sides that make up the principal plane
(6) the right parallel four
One or more of the four corners of the side, preferably 1-4
Particles missing in the shape of a square parallelogram. These are electron microscopes
This can be confirmed by the observation used. Table of {100} tabular grains relating to the present invention
The ratio of {100} faces to the crystal habit of faces is 80% or more, preferably
It is more than 90%, but it is about the electron microscope of particles.
Statistical estimates can be made using microscopic photographs. emulsion
The ratio of {100} tabs in the AgX grains is almost 100%.
If it is close, check the above estimate using the following method.
You can also. The method is the Chemical Society of Japan paper 1984, N
o.6, 942p, with a certain amount of the {1
00} Change the amount of benzothiocyanine dye in tabular grains
Adsorbed at 40 ° C for 17 hours, and unit milk from light absorption at 625 nm
Total surface area of all particles per agent (S) and {100}
Find the total area of the surface (S1), and based on these values,
Formula: Calculate {100} face ratio by S1 / S × 100 (%)
It is a method. The flatness of {100} tabular grains according to the present invention
The equivalent sphere diameter is preferably less than 0.35 μm. grain
The child size is estimated by the replica method and the projected area.
It can be determined by measuring the thickness. {100} tabular grains relating to the present invention are grains.
Electron trapping zones by doping with polyvalent metal ions during the formation of children.
Is preferably introduced. Contains polyvalent metal ions
Concentration is 1 × 10-Five1 x 10 from moles / mole topical silver-3Mo
Lu / mol local silver occupies 5% or more and 30% or less of the particle volume
Say the part you want. Concentration of polyvalent metal ions is 5x
10-Five5 x 10 mol / mol topical silver-FourMol / mol topical
Silver is more preferable. The concentration of polyvalent metal ions is uniform.
is required. To be uniform is into the metal ion particles.
Is introduced at a constant amount per unit silver amount, and for grain formation
At the same time as the silver nitrate used, polyvalent metal ions are used to form particles.
Introducing into a container. At this time, halogen solution
It may be added at the same time. Including the polyvalent metal ion of the present invention
The compound may be added as an aqueous solution or a polyvalent metal ion.
Preparation of fine particles doped or adsorbed with compounds
And may be added. The electron capture zone is located anywhere in the particle.
May be. There are two or more electron capture zones in the particle.
It's okay. Silver halide of the fourth emulsion relating to the present invention
The main plane with parallel particles is the (111) plane or (100)
Surface with an aspect ratio of 2 or more and at least 8
About tabular grains containing 0 mol% or more of silver chloride
I will explain below. To produce (111) grains with high silver chloride
Need special ingenuity. Wey's US Patent No. 43
No. 99215 High silver chloride tabular grains using ammonia
A manufacturing method may be used. Maskasky United States
Patent No. 5061617 uses thiocyanate
Alternatively, a method of producing high silver chloride tabular grains may be used. After
In the high silver chloride grains shown below, the (111) plane is the outer surface.
In order to form the particles, the additive (crystal phase
A method of adding a control agent) may be used. It is shown below. Patent Number Crystal Phase Control Agent Inventor   US Patent No. 4400463 Azaindenes + Muscasky                               Thioether peptizer   U.S. Pat. No. 4,783,398 2-4-dithiazolidinone   US Pat. No. 4,713,323 Aminopyrazolopyrimidine Muscasky   US Pat. No. 4,983,508 Bispyridinium salt Ishiguro, etc.   US Pat. No. 5,185,239 Triaminopyrimidine Muscasky   U.S. Pat. No. 5,178,997 7-azaindole compounds Muscasky   US Pat. No. 5,178,998 Xanthine Muscasky   JP-A 64-70741 Dye Nishikawa etc.   JP-A-3-212439 Aminothioether Ishiguro   JP-A-4-283742 Thiourea derivative Ishiguro   JP-A-4-335632 Triazolium salt Ishiguro   JP-A-2-32 Bispyridinium salt Ishiguro, etc.   Japanese Patent Application No. 7-146891 Monopyridinium salt Ozeki etc. The (111) tabular grain formation is described in the table above.
As is known, methods using various crystal phase control agents are known.
However, the compounds described in JP-A-2-32 (compounds)
Examples 1-42 are preferred, and Japanese Patent Application No. 6-333780 is preferred.
Are particularly preferred.
However, the present invention is not limited to these.
Yes. (111) Tabular grains consist of two parallel twins.
It is obtained by forming a surface. Twin plane formation is warm
Depends on temperature, dispersion medium (gelatin), halogen concentration, etc.
These appropriate conditions must be set.
Yes. If a phase control agent is present during nucleation,
The concentration is preferably 0.1% to 10%. Chloride concentration is
0.01 mol / liter or more, preferably 0.03 mol
/ L or more. Also to monodisperse the particles
For nucleation, it is preferable not to use a crystal phase control agent.
JP-A-8-184931 discloses this.
Gelatin concentration if no phase control agent is used during nucleation
0.03% to 10%, preferably 0.05% to 1.0
%. Chloride concentration is 0.001 mol / liter to 1
Mol / liter, preferably 0.003 mol / liter
~ 0.1 mol / liter. Nucleation temperature is 2 ° C ~ 9
Any temperature can be selected up to 0 ° C, but 5 ° C to 80 ° C is preferred
In particular, 5 ° C to 40 ° C is preferable. In the first nucleation stage, tabular grain nuclei are formed.
However, immediately after nucleation, the reaction vessel contains other than tabular grains.
Many nuclei are included. Therefore, after nucleation, ripening,
It is necessary to have technology that leaves only tabular grains and eliminates others.
The When normal Ostwald ripening is performed, tabular grain nuclei also dissolve.
As the solution disappears, the number of tabular grain nuclei decreases, resulting in
The size of the tabular grains to be increased. Prevent this
Therefore, a crystal phase controlling agent is added. Especially phthalated gelatin
In combination, the effect of the crystal phase control agent is enhanced and the tabular grains
The dissolution of the child can be prevented. Aging pAg is particularly important
60-130 mV is preferred for silver-silver chloride electrodes
Yes. Next, physical ripening of the formed nucleus and halogenation with silver salt
It is grown in the presence of a crystal phase controlling agent by adding the product. this
The chloride concentration is 5 mol / liter or less, preferably
Is 0.05 to 1 mol / liter. Temperature during grain growth
The degree can be selected in the range of 10 ° C to 90 ° C, but 30 ° C to 8 ° C.
A range of 0 ° C. is preferred. The total amount of crystal phase control agent used is finished milk
6 x 10 per mole of silver halide in the agent-FiveMole or less
Above, especially 3x10-FourMol ~ 6 × 10-2Mole is preferred.
The timing of addition of the crystal phase controlling agent is the core of the silver halide grains.
Any time from formation to physical ripening and grain growth
Yes. Formation of the (111) plane starts after the addition. Crystal phase system
The agent may be added to the reaction vessel in advance, but the small size flat
When plate particles are formed, the inside of the reaction vessel
It is preferable to increase the concentration. The amount of the dispersion medium used at the time of nucleation depends on the growth.
If it is insufficient, it is necessary to compensate by addition. For growth
10g / liter to 100g / liter of gelatin exists
Preferably present. Phthalate is used as supplemental gelatin
Latin or trimellit gelatin is preferred. particle
The pH during formation is arbitrary, but neutral to acidic regions are preferred
Yes. Next, (100) tabular grains will be described.
The The (100) tabular grains have the (100) plane as the main plane.
Tabular grains. The shape of the main plane is a right-angled parallelogram
The shape or one corner of the right parallelogram is missing
3 to 5 square shapes (The missing shape is the corner
And a right triangle formed by the corners
Min), or there are 2 or more and 4 or less missing parts 4
There are ~ octagonal shape. Right angle parallel to compensate for the missing part
If the quadrilateral shape is a supplementary quadrilateral, the right-angled parallelogram
And the ratio of adjacent sides of the supplemental quadrilateral (long side length / short side
Length) is 1-6, preferably 1-4, more preferably 1-2
is there. (100) Tabular halogen having main plane
As a method of forming silver halide emulsion grains, an aqueous gelatin solution is used.
An aqueous silver salt solution and an aqueous halide salt solution in a simple dispersion medium
While adding and mixing while
For example, JP-A-6-301129 and JP-A-6-347929.
No. 9-34045 and 9-96881
Silver or iodide ions, or silver bromide or
Contains bromide ions and the size of the crystal lattice with silver chloride
The difference in height causes the nucleus to be distorted, making it anisotropic like a screw dislocation.
Disclosed is a method for introducing crystal defects that impart growth properties.
Yes. When this screw dislocation is introduced, it will be under low supersaturation conditions.
Since the formation of two-dimensional nuclei on the surface of
By introducing crystallization on the surface and introducing screw dislocations
Tabular grains are formed. Here, the low supersaturation condition is
Preferably at the time of boundary addition 35% or less, more preferably 2
20%. The crystal defect is determined to be a screw dislocation.
Although not necessarily, the direction in which the dislocation was introduced or the grain
Possible to be a screw dislocation because anisotropic growth is imparted to the child
It is thought that the nature is high. To make tabular grains thinner
However, it is preferable that the introduced dislocations be retained.
122954 and 9-189777.
The Japanese Patent Laid-Open No. 6-347928 discloses an
Using dazoles and 3,5-diaminotriazoles
JP-A-8-339044 discloses polyvinyl alcohol.
(100) surface formation accelerator added by using
And a method of forming (100) tabular grains is disclosed.
The However, the present invention is not limited to these.
There is no. High silver chloride grains have a silver chloride content of 80 mol%.
The above-mentioned grains, but 95 mol% or more is silver chloride.
Are preferred. The particles of the present invention surround the core part and the core part.
It has a so-called core / shell structure consisting of shell parts.
Preferably it is. 90 mol% or more of the core is silver chloride
It is preferable that The core further has a halogen composition
It may consist of two or more different parts. shell
Part is preferably 50% or less of the total particle volume.
It is particularly preferably 0% or less. Shell part is iodine salt
Silver chloride or silver iodobromochloride is preferred. shell
Part contains 0.5 mol% to 13 mol% iodine.
And preferably 1 to 13 mol%
Is particularly preferred. Content of silver iodide in all grains is 5 mol
% Or less is preferable, and 1 mol% or less is particularly preferable. Bromide
Silver content is preferably higher in the shell than in the core
Yes. The silver bromide content is preferably 20 mol% or less, preferably 5 mol%.
% Or less is particularly preferable. Average grain size (volume) of silver halide grains
There is no particular limitation on the equivalent sphere diameter, but preferably 0.
1 μm to 0.8 μm, particularly preferably 0.1 μm to 0.
6 μm. Tabular grains of silver halide have an equivalent circle diameter
Is preferably 0.2 to 1.0 μm. Here is the halogene
The diameter of silver halide grains is the size of the grains in electron micrographs.
The diameter of a circle with an area equal to the projected area. The thickness is
0.2 μm or less, preferably 0.1 μm or less, particularly preferred
It is 0.06 μm or less. Yellow pigmented cap
50% or more of the projected area of all silver halide grains containing
Above, average aspect ratio (ratio of diameter / thickness) is 2 or more
Is more preferable, and more preferably 5 or more and 20 or less. one
In general, tabular grains are tabular with two parallel faces.
Therefore, in the present invention, “thickness” means tabular grains.
It is represented by the distance between the two parallel surfaces that constitute it. C of the present invention
The particle size distribution of silver halide grains is simple even in polydisperse
Although it may be dispersed, it is more preferably monodispersed. In particular
Equivalent circle diameter of tabular grains occupying 50% or more of the total projected area
The variation coefficient is preferably 20% or less. Ideally 0%
is there. The crystal phase controlling agent exists on the particle surface even after the particle formation.
This will affect the adsorption and development of sensitizing dyes. That
Therefore, it is preferable to remove the crystal phase control agent after forming the particles.
Yes. However, when the crystal phase controlling agent is removed, high silver chloride (1
11) Tabular grains maintain (111) faces under normal conditions
Difficult to do. Therefore, sensitizing dyes etc.
It is preferable to retain the particle morphology by substituting with useful compounds.
That's right. Regarding this method, JP-A-9-80656,
JP-A-9-106026, US Pat. No. 5,221,6
No. 02, No. 5,286,452, No. 5,2
98,387, 5,298,388, 5,
176,992 and the like. By the above method, the crystal phase controlling agent is desorbed from the particles.
However, the desorbed crystal phase control agent is removed from the emulsion by washing with water.
It is preferable to do this. As washing temperature, protective colloid and
At a temperature that does not solidify normally used gelatin.
You can. As a washing method, flocculation method
And various known techniques such as ultrafiltration can be used.
The The washing temperature is preferably 40 ° C. or higher. Crystal phase control
The agent is more desorbed than particles at low pH. Therefore, washing with water
The pH of the process is low as long as the particles do not aggregate excessively.
preferable. The silver halide grains contain a metal of group VIII of the periodic table.
Genus: osmium, iridium, rhodium, platinum, le
Choose from Tenium, Palladium, Cobalt, Nickel, Iron
Metal ions or complex ion compounds (metal ions
ON-providing compounds) alone or in combination
Can do. Further, a plurality of these metals may be used. The metal ion donating compound is a halogenated compound.
Halogen in an aqueous gelatin solution that becomes a dispersion medium during silver particle formation
In aqueous solution, silver salt solution, or other aqueous solution
Or add metal ions in advance.
Added to silver halide emulsion in the form of fine silver halide grains
Then, the method of the present invention is performed by means such as dissolving the emulsion.
It can be contained in silver halide grains. Also gold
In order to incorporate the genus ions in the particles, before forming the particles,
Can be performed either during grain formation or immediately after grain formation
However, during this addition period, the metal ion is moved to which position of the particle.
It can be changed depending on whether or not it is contained. Silver halide grains contain metal ions to be used.
50 mol% or more, preferably 80 mol of the provided compound
% Or more, more preferably 100 mol% is silver halide.
Table from particle surface to equivalent to 50% or less of particle volume
It is preferable to be localized in the face layer. The volume of this surface layer is
Preferably it is 30% or less. Metal ions on the surface layer
To suppress the increase in internal sensitivity and obtain high sensitivity.
This is advantageous. Surface layer of such silver halide grains
To contain the metal ion donating compound
For example, silver halide grains in the portion excluding the surface layer (co
A) After forming the water-soluble silver salt to form the surface layer
Metal ions with the addition of solution and aqueous halide solution
This can be done by supplying a provided compound. Silver halide emulsions other than Group VIII metals
In the process of emulsion grain formation or physical ripening
Various polyvalent metal ion impurities can be introduced.
The amount of these compounds added varies widely depending on the purpose.
Is 10 to 1 mole of silver halide.-9-10-2Mole
Is preferred. The following relates to all the emulsions relating to the present invention.
The contents will be described. Reduction sensitization preferably used in the present invention
Is a method of adding a reduction sensitizer to silver halide,
In a low pAg atmosphere of pAg1-7 called silver ripening
Method for growing or ripening silver halide grains, high pH
Growing in a high pH atmosphere called aging, pH 8-11
Or you can choose one of the aging methods
The Also, two or more of these methods should be used in combination
You can also. In particular, the method of adding a reduction sensitizer is a reduction enhancement.
This is a preferable method in that the level of feeling can be finely adjusted.
The As a reduction sensitizer, stannous salt, ascorbine
Acid and its derivatives, hydroquinone and its derivatives
Body, catechol and its derivatives, hydroxylamine
And its derivatives, amines and polyamines, hydra
Gin and its derivatives, paraphenylenediamine and
Its derivative, formamidinesulfinic acid (thiodioxide
Urea), silane compounds, and borane compounds.
Yes. These reduction sensitizers are selected for the reduction sensitization of the present invention.
Can be used, and two or more compounds can be used in combination.
You can also. Regarding the method of reduction sensitization, US Pat.
No. 518,698, No. 3,201,254, No.
3,411,917, 3,779,777,
The method disclosed in US Pat. No. 3,930,867 and the reducing agent
Regarding the method of use, JP-B-57-33572, 58
-1410, those disclosed in JP-A-57-179835
The method can be used. Cateco as a reduction sensitizer
And its derivatives, hydroxylamine and its derivatives
Conductor, formamidine sulfinic acid (thiouric dioxide)
Element) is a preferred compound. The amount of reduction sensitizer added is
Since it depends on the emulsion production conditions, it is necessary to select the addition amount
Is 10 per mole of silver halide.-7-10-1Molar range
Is appropriate. Reduction sensitizers are water or alcohols,
Soluble such as recalls, ketones, esters, amides
It is dissolved in a medium and added during particle growth. Silver halide that can be used in the present invention
As the solvent, US Pat. No. 3,271,157,
3,531,289, 3,574,628, JP,
Described in Sho 54-1019, 54-1558917, etc.
(A) Organic thioethers, JP-A-53-824
08, 55-77737, 55-2982, etc.
(B) Thiourea derivatives described in JP-A-53-14
(C) oxygen or sulfur atom and nitrogen described in No. 4319
Halogen having a thiocarbonyl group sandwiched between elemental atoms
Silver halide solvent, described in JP-A-54-100717
(D) Imidazoles, (e) Ammonia, (f) Thio
Examples include cyanate. Particularly preferred solvents are thiocyanates.
And ammonia and tetramethylthiourea. Ma
The amount of solvent used varies depending on the type.
In the case of thiocyanate, the preferred amount is silver halide 1
1 x 10 per mole-Four1 x 10 moles or more-2Less than or equal to
The During the preparation of the emulsion of the present invention, for example, during grain formation,
During the desalting process, chemical sensitization, there is a metal ion salt before coating.
It is preferable depending on the purpose. Dope particles
In some cases, during particle formation, particle surface modification or chemical sensitization
When used as an agent, added after grain formation and before chemical sensitization
It is preferable to do. As mentioned earlier, the entire particle is
And only the core part of the particle or the shell part
Or doping the epitaxial part only
You can choose. For example, Mg, Ca, Sr, Ba, Al, S
c, Y, La, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Cu,
Zn, Ga, Ru, Rh, Pd, Re, Os, Ir, P
t, Au, Cd, Hg, Tl, In, Sn, Pb, Bi
Can be used. These metals are ammonium
Salt, acetate, nitrate, sulfate, phosphate, hydrochloride or
6-coordination complex salt, 4-coordination complex salt, etc. dissolved during particle formation
It can be added if it is in the form of a salt that can For example, CdB
r2 , CdCl2 , Cd (NOThree )2 , Pb (NOThree )
2 , Pb (CHThree COO)2 , KThree [Fe (CN)
6 ], (NHFour )Four [Fe (CN)6 ], KThree IrCl
6 , (NHFour )Three RhCl6 , KFour Ru (CN)6 There
I can get lost. As ligands for coordination compounds, halo, ako, and shi
Ano, cyanate, thiocyanate, nitrosyl, thio
Choose from nitrosyl, oxo, carbonyl
it can. These may use only one kind of metal compound.
May be used in combination of two or more. Metal compounds are water, methanol, aceto
It is preferable to add it in a suitable organic solvent such as
That's right. Hydrogen halide aqueous solution to stabilize the solution
(Eg HCl, HBr) or halogenated alk
(For example, KCl, NaCl, KBr, NaBr)
The method of adding can be used. Also acid if necessary
・ Alkali may be added. Metal compounds form particles
Even if it is added to the previous reaction vessel, it must be added in the middle of particle formation.
You can also. In addition, water-soluble silver salt (for example, AgNOThree)is there
Or an aqueous alkali halide solution (for example, NaCl, K
Br, KI) added continuously during silver halide grain formation
It can also be added. Further water-soluble silver salt, halogenated
Prepare a solution independent of the alkali at an appropriate time during particle formation
You may add continuously in a period. Furthermore, various addition methods
It is also preferable to combine them. Described in US Pat. No. 3,772,031.
Add chalcogen compounds such as those mentioned during emulsion preparation
This method may be useful. In addition to S, Se, Te
Ansalt, thiocyanate, selenocyanic acid, carbonate, phosphorus
Acid salts and acetate salts may be present. The silver halide grains of the present invention are sulfur sensitized,
Ren sensitization, gold sensitization, palladium sensitization or noble metal sensitization, return
At least one of the original sensitization processes for producing silver halide emulsions
Can be applied in any step. Two or more sensitization methods
It is preferable to combine. Chemical sensitization in any process
Different types of emulsions can be prepared depending on
The Type that embeds chemical sensitization nucleus inside particle, particle table
Type that embeds in a shallow position from the surface, or chemical on the surface
There are types that make sensitization nuclei. The emulsion of the present invention can be used depending on the purpose.
Can choose the location of chemical sensitization nuclei, but is generally preferred
What is new is creating at least one chemical sensitization nucleus near the surface
This is the case. Chemical sensitization that can be preferably performed in the present invention
One is chalcogen sensitization and noble metal sensitization alone or in combination.
Yes, by TH James, The Fo
To graphic process, 4th edition, published by Macmillan,
1977, (TH James, The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess, 4th ed, McCillan, 19
77) Active gelatin as described on pages 67-76
Can also be used and research and disclosure
Jar, 120, April 1974, 12008;
Search Disclosure, 34, 1975 6
Moon, 13452, US Pat. No. 2,642,361, ibid.
No. 3,297,446, No. 3,772,031,
3,857,711, 3,901,714,
4,266,018, and 3,904,4
15 and British Patent 1,315,755
PAg 5-10, pH 5-8 and temperature 30-
Sulfur, selenium, tellurium, gold, platinum, para at 80 ° C
Palladium, iridium or multiple combinations of these sensitizers
It can be. For precious metal sensitization, gold, white
Use noble metal salts such as gold, palladium and iridium
In particular, gold sensitization, palladium sensitization and both
Is preferred. For gold sensitization, chloroauric acid, potassium
Umchloroaurate, potassium aurithiocyanate
Using known compounds such as gold sulfide, gold selenide
Can. Palladium compound is palladium divalent salt
Or a tetravalent salt is meant. Preferred palladium compounds
Is R2 PdX6 Or R2 PdXFour It is represented by here
Where R is a hydrogen atom, an alkali metal atom or ammonium
Represents a group. X represents a halogen atom and represents chlorine, bromine or iodine.
Represents an elementary atom. Specifically, K2 PdClFour , (NHFour )
2 PdCl6 , Na2 PdClFour , (NHFour )2 PdC
lFour , Li2 PdClFour , Na2 PdCl6 Or K2
PdBrFour Is preferred. Gold compounds and palladium compounds
Use in combination with thiocyanate or selenocyanate
It is preferable. Hypo, thiourine as sulfur sensitizer
Elemental compounds, rhodanine compounds and US Pat. No. 3,8
57,711, 4,266,018, and
Sulfur-containing compounds described in US Pat. No. 4,054,457
Can be used. In the presence of so-called chemical sensitization aids
It can also be chemically sensitized. Useful chemical sensitization aid
Of azaindene, azapyridazine, azapyrimidine
In the process of chemical sensitization, fog is suppressed and sensitivity is increased.
Compounds known to increase are used. Chemistry
Examples of sensitizing aid modifiers are described in US Pat. No. 2,131,038.
No. 3,411,914 No. 3,554,75
No. 7, Japanese Patent Laid-Open No. 58-126526 and the above-mentioned daffine
The book “Photo Emulsion Chemistry”, pages 138-143
The The emulsion of the present invention is preferably used in combination with gold sensitization.
The preferred amount of gold sensitizer is 1 per mole of silver halide.
× 10-Four~ 1x10-7Mole, and more preferred
1 × 10-Five~ 5x10-7Is a mole. Palladium compound
The preferred range of 1 × 10-3To 5 × 10-7It is. H
Preferred of ocyanine compound or selenocyan compound
The range is 5x10-2To 1 × 10-6It is. The halo of the present invention
The preferred amount of sulfur sensitizer used for the silver halide grains is
1 x 10 per mole of silver halide-Four~ 1x10-7In moles
Yes, more preferably 1 × 10-Five~ 5x10-7Mole
It is. As a preferred sensitizing method for the emulsion of the present invention,
There is a Ren sensitization. Known instability in selenium sensitization
Using selenium compounds, specifically, colloidal metal
Ni, selenoureas (for example, N, N-dimethylsel
Nourea, N, N-diethylselenourea), selenoketone
Selenium compounds such as selenoamides
Can do. Selenium sensitization is sulfur sensitization or noble metal sensitization.
Or in combination with both.
is there. An acid for silver during the production process of the emulsion of the present invention
It is preferable to use an agent. What is an oxidizing agent for silver?
Acts on metallic silver and converts it to silver ions
Refers to a compound. Especially the formation process of silver halide grains and
Very fine silver particles by-produced during chemical sensitization
A compound capable of converting to silver ions is effective. here
The silver ions produced in
It may form a slightly soluble silver salt in water such as silver or silver selenide
It is also possible to form a readily soluble silver salt in water such as silver nitrate.
Yes. The oxidizing agent for silver is organic, even if it is inorganic.
There may be. Examples of inorganic oxidizing agents include ozono
, Hydrogen peroxide and its adducts (eg NaBO2
・ H2 O2 ・ 3H2 O, 2NaCOThree ・ 3H2 O2 , N
aFour P2 O7 ・ 2H2 O2 2Na2 SOFour ・ H2 O2
・ 2H2 O), peroxyacid salts (eg K2 S2 O
8 , K2 C2 O6 , K2 P2 O8 ), Peroxy complexation
Compound (eg K2 [Ti (O2 ) C2 OFour ] 3H2
O, 4K2 SOFour ・ Ti (O2 ) OH / SOFour ・ 2H2
O, NaThree [VO (O2 ) (C2 HFour )2 ] 6H2
O), permanganate (eg KMnO)Four ),chromium
Acid salts (eg K2 Cr2 O7) Oxygenate salt such as
Halogen elements such as elemental and bromine, perhalogenates (eg
Eg potassium periodate), high valent metal salts (eg
For example, potassium hexacyanoferric acid) and thiosulfur
There is oxalate. Further, as an organic oxidizing agent, p-quinone is used.
Quinones, such as peracetic acid and perbenzoic acid.
Oxides, compounds that release active halogens (eg N-
Bromsuccinimide, chloramine T, chloramine B)
Is given as an example. Preferred oxidizing agents of the present invention are ozone and peracid.
Hydrogen fluoride and its adducts, halogen elements, thiosulfo
Inorganic oxidizers of phosphates and organic oxidants of quinones.
It is preferable to use the aforementioned reduction sensitization in combination with an oxidizing agent for silver.
This is a new aspect. Apply reduction sensitization after using an oxidizing agent
Method, the reverse method, or both
You can choose from among them. These methods are
Select and use in both particle formation process and chemical sensitization process
it can. The photographic emulsion used in the present invention contains a photosensitive material.
Prevents fogging during the production process, storage, or photo processing
To stop or stabilize photographic performance,
Compounds can be included. Ie thiazole
Such as benzothiazolium salt, nitroimidazole
, Nitrobenzimidazoles, chlorobenzimi
Dazoles, bromobenzimidazoles, mercapto
Thiazoles, mercaptobenzothiazoles, merca
Putobenzimidazoles, mercaptothiadiazoles
, Aminotriazoles, benzotriazoles, di
Trobenzotriazoles, mercaptotetrazoles
(Especially 1-phenyl-5-mercaptotetrazole);
Mercaptopyrimidines; mercaptotriazines; examples
For example, a thioketo compound such as oxadrine thione;
Zaindenes, such as triazaindenes, tetraa
Zaindenes (especially 4-hydroxy-substituted (1,3,3
a, 7) Chitraazaindene), Pentaazaindene
Known as antifoggants or stabilizers, such as
Many compounds can be added. For example, US patents
3,954,474, 3,982,947,
Use the one described in Japanese Patent Publication No. 52-28660.
You can. One preferred compound is disclosed in JP-A-63-21.
There are compounds described in No. 2932. Antifogging agent
And stabilizers before and during particle formation, after particle formation,
During the washing process, after dispersion with water, before chemical sensitization, during chemical sensitization,
After sensitization, add according to purpose at various times before application
can do. Add to the original fog during emulsion preparation
In addition to preventing and stabilizing,
Control, reduce particle size, reduce particle solubility
Control, chemical sensitization, control dye sequence
It can be used for various purposes. US Pat. Nos. 5,747,235 and 57472
36, European Patent Nos. 786692A1 and 893731A
1, 893732A1, and WO99 / 05570.
Organics consisting of electron donating groups and leaving groups, as described in
It is also preferred to sensitize with an electron donating compound. The silver halide emulsion light-sensitive layer is formed on the support.
One or more layers can be provided. Also support
It can be provided not only on one side of the body but on both sides. Photosensitive layer
Is a black-and-white silver halide photographic material (for example, X-ray sensation)
Materials, squirrel-type sensitive materials, negative films for black and white photography, etc.) and color
-Photosensitive materials (eg color negative film, color
Reversal film, color paper, etc.)
The Furthermore, diffusion transfer photosensitive materials (for example, color diffusion)
Transfer element, silver salt diffusion transfer element), photothermographic material (black)
(White, color) and the like. In the following, the color photographic light-sensitive material will be described in detail.
Although explained, it is not limited to these. The light-sensitive material has a blue color-sensitive layer and a green color on the support.
At least of the silver halide emulsion layer of the color layer and the red color sensitive layer
It is sufficient that one layer is provided, and the silver halide emulsion layer and
There are no particular limitations on the number of layers and the layer order of the non-photosensitive layers. Typical
As a typical example, the color sensitivity is substantially the same on the support.
It consists of multiple silver halide emulsion layers with different sensitivities.
Silver halide photographic sensitivity having at least one color-sensitive layer
A light material, the photosensitive layer comprising blue light, green light, and red light
It is a unit photosensitive layer that has color sensitivity to any of the colored lights.
In a layered silver halide color photographic light-sensitive material,
The arrangement of unit photosensitive layers is a red color-sensitive layer in order from the support side,
The green color-sensitive layer and the blue color-sensitive layer are installed in this order. But eyes
Even if the installation order is reversed, the same color sensitivity
The order of installation is as if different photosensitive layers were encased in the layers.
obtain. Between the above silver halide photosensitive layers and the
Provide a non-photosensitive layer such as an intermediate layer for each layer on the upper and lower layers.
Also good. In the intermediate layer, JP-A 61-43748 is disclosed.
Nos. 59-113438, 59-113440
No. 61-20037, 61-20038
Couplers and DIR compounds as listed
Well, it contains anti-color mixing agents as usual
Also good. A plurality of halogens constituting each unit photosensitive layer
For silver halide emulsion layers, see German Patent 1,121,470.
Is highly sensitive as described in British Patent No. 923,045
A two-layer structure consisting of an emulsion layer and a low sensitivity emulsion layer is preferably used.
You can. Normally, the photosensitivity decreases gradually toward the support.
It is preferable to arrange so that
A non-photosensitive layer may be provided between the layers. Also,
JP-A-57-112751 and 62-200350
No. 62-206541, 62-206543
Low sensitivity milk on the side away from the support as described in
A high-sensitivity emulsion layer may be installed on the side close to the agent layer and support.
Yes. As a specific example, from the side farthest from the support,
For example, low sensitivity blue photosensitive layer (BL) / high sensitivity blue photosensitive layer
(BH) / High-sensitivity green photosensitive layer (GH) / Low-sensitivity green photosensitive layer
Layer (GL) / high sensitivity red light sensitive layer (RH) / low sensitivity red light sensitive
Order of functional layer (RL), or BH / BL / GL / GH / R
H / RL order or BH / BL / GH / GL / RL /
It can be installed in the order of RH. Also described in Japanese Patent Publication No. 55-34932.
As shown, blue sensitive from the side farthest from the support
It can also be arranged in the order of layer / GH / RH / GL / RL
The JP-A-56-25738 and 62-6393.
As described in No. 6, the farthest from the support
Set in order of blue photosensitive layer / GL / RL / GH / RH
It can also be placed. Also described in Japanese Examined Patent Publication No. 49-15495.
As the upper layer, the most sensitive silver halide emulsion
Silver halide emulsions with lower photosensitivity for layers and middle layers
Silver halide milk whose layer and lower layer have lower photosensitivity than the middle layer
The agent layer is arranged, and the photosensitivity is gradually lowered toward the support.
An array composed of three layers with different photosensitivity
The When composed of three layers with different sensitivities
However, it is described in JP-A-59-202464.
Thus, from the side away from the support in the same color-sensitive layer
Arrange in order of medium sensitivity emulsion layer / high sensitivity emulsion layer / low sensitivity emulsion layer
May be. Others, high sensitivity emulsion layer / low sensitivity emulsion layer / medium
Sensitive emulsion layer or low sensitivity emulsion layer / medium sensitivity emulsion layer / high
They may be arranged in the order of the sensitivity emulsion layer. Also, in the case of four or more layers, the arrangement is as described above.
You may change the column. As described above, the purpose of each photosensitive material
Various layer configurations and arrangements can be selected according to the above. The light-sensitive material according to the present invention includes the above-mentioned various materials.
Other additives, but other than these,
Various additives can be used. These additives are more specifically researched.
Disclosure Item 17643 (1978)
December), Item 18716 (1979 1
January) and Item 308119 (1989)
December), and the corresponding locations are listed in the table below.
Shown together. [0303]     Additive type RD17643 RD18716 RD308119    1 Chemical sensitizer page 23 page 648 right column page 996    2 Sensitivity increasing agent Same as above    3 Spectral sensitizer, pages 23 to 24, page 648, right column to 996, right to 998, right       Supersensitizer 649, right column on page 649    4 Brightener 24 pages 647 right column 998 right    5 Antifoggant, 24-25 pages 649, right column 998 right-1000 right       And stabilizer    6 Light absorber, pages 25-26, page 649, right column-1003 left-1003 right       Filter dye, page 650, left column       UV absorber    7 Stain inhibitor Page 25 Right column 650 Left to right column 1002 Right    8 Dye image stabilizer 25 page 1002 right    9 Hardener page 26 page 651 left column 1004 right to 1005 left   10 Binder page 26 Same as above 1003 right to 1004 right   11 Plasticizer, Lubricant 27 pages 650 right column 1006 left to 1006 right   12 Application aid, pages 26-27 Same as above 1005 left-1006 left       Surfactant   13 Static 27 pages Same as above 1006 Right to 1007 Left       Anti-blocking agent   14 Matting agent 1008 left to 1009 left It also prevents photographic performance deterioration due to formaldehyde gas.
To stop, U.S. Pat. No. 4,411,987 and
Formaldehyde described in US Pat. No. 4,435,503
A compound that can react and be immobilized is added to the photosensitive material.
Are preferred. In the present invention, various color couplers are used.
An example of this can be found in the previous research disc.
Roger No. 17643, VII-CG, and N
o. 307105, described in the patents described in VII-CG
It is listed. As the yellow coupler, for example,
Allowed 3,933,501, 4,022,620
No. 4,324,024 No. 4,401,75
No. 2, No. 4,248,961, JP-B 58-107
No. 39, British Patent No. 1,425,020, No. 1,4
76,760, US Pat. No. 3,973,968, the same
No. 4,314,023, No. 4,511,649,
Preferred are those described in European Patent No. 249,473A, etc.
That's right. As a magenta coupler, 5-pyrazolone
And pyrazoloazole-based compounds are preferred.
Allowed 4,310,619, 4,351,897
No., European Patent No. 73,636, US Patent No. 3,06
No. 1,432, No. 3,725,067, Research
Disclosure No. 24220 (1984, 6
Moon), JP-A-60-33552, Research Disc
Roger No. 24230 (June 1984), JP
60-43659, 61-72238, 60-
35730, 55-118034, 60-18
No. 5951, US Pat. No. 4,500,630, No.
No. 4,540,654, No. 4,556,630, country
Particularly preferred are those described in International Publication WO88 / 04795.
That's right. Examples of cyan couplers include phenolic and cyan couplers.
Naphthol couplers, US Pat. No. 4,0
No. 52,212, No. 4,146,396, No. 4,
No. 228,233, No. 4,296,200, No.
2,369,929, 2,801,171,
Nos. 2,772,162, 2,895,826,
No. 3,772,002, No. 3,758,308
No. 4,334,011, No. 4,327,17
3, West German Patent Publication No. 3,329,729, European Patent
121,365A, 249,453A, US
Patents 3,446,622 and 4,333,999
Nos. 4,775,616, 4,451,55
9, No. 4,427,767, No. 4,690,8
89, 4,254,212, 4,296,
No. 199, JP-A 61-42658, etc.
preferable. Typical of polymerized dye-forming couplers
Examples are U.S. Pat. Nos. 3,451,820 and 4,084.
No. 0, 211, No. 4,367, 282, No. 4, 4
09,320, 4,576,910, British patent
No. 2,102,137, European Patent No. 341,188A
In the issue. Couplers in which coloring dyes have appropriate diffusibility
US Patent 4,366,237, British Patent
No. 2,125,570, European Patent No. 96,570,
Those described in West German Patent (Public) No. 3,234,533
Is preferred. Color for correcting unwanted absorption of coloring dyes
Coupler is a Research Disclosure No.
No. 17643, VII-G, no. 307105 VII-
G, U.S. Pat. No. 4,163,670, JP-B 57-
No. 39413, US Pat. No. 4,004,929, No.
No. 4,138,258, British Patent No. 1,146,368
Are preferred. U.S. Pat.
Fluorescence emitted during coupling described in No. 4,181
Couplers that correct unnecessary absorption of coloring dyes with dyes,
The developing agent described in US Pat. No. 4,777,120
A dye precursor group capable of forming a dye in response to a leaving group
It is also preferable to use a coupler having Residues that are photographically useful upon coupling
Compounds that release can also be preferably used in the present invention.
The DIR coupler that releases the development inhibitor is the RD1 described above.
7643, VII-F and No. 307105, VII −
Patents described in Section F, Japanese Patent Application Laid-Open No. 57-151944,
57-154234, 60-184248,
63-37346, 63-37350, US Patent
Nos. 4,248,962 and 4,782,012
What has been described is preferred. [0312] Nucleating agent or development acceleration in image form during development
As a coupler for releasing the agent, British Patent No. 2,09
7,140, 2,131,188, JP 59
-157638, 59-170840
Is preferred. JP-A-60-107029, the same as above.
60-252340, JP-A-1-44940, 1
-Redox with an oxidized form of the developing agent described in No. -45687
Depending on the reaction, fogging agent, development accelerator, silver halide dissolved
Also preferred are compounds that release agents and the like. In addition, it can be used for the light-sensitive material of the present invention.
Possible compounds include US Pat. No. 4,130,427.
Competitive couplers described in US Pat. No. 4,283,4
No. 72, No. 4,338,393, No. 4,310,
Multi-equivalent couplers described in No. 618, etc., JP-A-60-18
DI described in No. 5950, JP-A No. 62-24252, etc.
R redox compound release coupler, DIR coupler release
Coupler, DIR coupler release redox compound
Is a DIR redox release redox compound, European Patent No.
173,302A and 313,308A
A coupler that releases a dye that recovers color after release, RD. No. 1
1449, 24241, JP-A-61-2012247
Bleach accelerator releasing couplers described in US Pat.
Patent application title: Ligand-releasing coupler described in Japanese Patent No. 55,477
A leuco dye releasing agent described in JP-A-63-75747
Fluor, described in US Pat. No. 4,774,181
Examples include couplers that release a dye. There are various known couplers used in the present invention.
It can be introduced into the light-sensitive material by the dispersion method. Oil-in-water dispersion
Examples of high boiling solvents used in the process are, for example, U.S. Pat.
No. 2,322,027. Oil-in-water dispersion
High boiling point of 175 ° C or higher at normal pressure
Specific examples of organic solvents include phthalates (for example,
Dibutyl phthalate, dicyclohexyl phthalate
, Di-2-ethylhexyl phthalate, decyl phthalate
And bis (2,4-di-tert-amylphenyl)
Phthalate, bis (2,4-di-tert-amylphe)
Nyl) isophthalate, bis (1,1-diethylpropiyl)
Phthalate); esters of phosphoric acid or phosphonic acid
(Eg triphenyl phosphate, tricresyl
Phosphate, 2-ethylhexyl diphenyl phosphate
, Tricyclohexyl phosphate, tri-2-eth
Tylhexyl phosphate, tridodecyl phosphate
, Tributoxyethyl phosphate, trichloropro
Pyrphosphate, di-2-ethylhexylphenylphosphate
Benzoates); benzoates (eg 2-ethyl)
Ruhexyl benzoate, dodecyl benzoate, 2-
Ethylhexyl-p-hydroxybenzoate);
(E.g., N, N-diethyldodecanamide, N,
N-diethyllaurylamide, N-tetradecylpyrrole
Don); alcohols or phenols (eg
Sostearyl alcohol, 2,4-di-tert-amino
Ruphenol); aliphatic carboxylic acid esters (eg
For example, bis (2-ethylhexyl) sebacate, diocti
Ruazelate, glycerol tributyrate, isostere
Allyl lactate, trioctyl citrate); anili
Derivatives such as N, N-dibutyl-2-butoxy-
5-tert-octylaniline); hydrocarbons (eg
Paraffin, dodecylbenzene, diisopropyl na
Phthalene). Also as an auxiliary solvent
For example, the boiling point is about 30 ° C. or higher, preferably 50 ° C.
An organic solvent having a temperature of about 160 ° C or lower can be used.
For example, ethyl acetate, butyl acetate, propio
Ethyl acetate, methyl ethyl ketone, cyclohexanone,
2-Ethoxyethyl acetate, dimethylformamide
Is mentioned. Latex dispersion process steps, effects and impregnation
Specific examples of latexes for use are, for example, U.S. Pat. No. 4,19.
9,363, West German Patent Application (OLS) No. 2,541
274 and 2,541,230.
ing. In the color light-sensitive material of the present invention, phenethyl is used.
Alcohol, JP-A 63-257747, 62-
Described in No. 272248 and JP-A-1-80941
Of, for example, 1,2-benzisothiazoline-3-
N-butyl-p-hydroxybenzoate, phenol
4-chloro-3,5-dimethylphenol, 2-
Phenoxyethanol, 2- (4-thiazolyl) benzo
Add various preservatives or antifungal agents such as imidazole
It is preferable to add. The present invention is applied to various color light-sensitive materials.
be able to. For example, general or movie colors
Color film for negative film, slide or TV
Transfer film, color paper, color positive film and
And color reversal paper
The The present invention is also particularly preferred for color duplication films.
Can be used. Suitable supports that can be used in the present invention are, for example,
RD. No. 17643, page 28, ibid.
18716, page 647, right column to page 648, left column, and
No. 307105, page 879. The light-sensitive material of the present invention has an emulsion layer side.
The total thickness of all hydrophilic colloid layers is 28 μm or less
Is preferably 23 μm or less, more preferably 18 μm.
m or less is more preferable, and 16 μm or less is particularly preferable.
In addition, membrane swelling speed T1/2 Is preferably 30 seconds or less, 20 seconds
The following is more preferable. The film thickness here is 25 ° C relative humidity
It means the film thickness measured under 55% humidity control (2 days). Ma
Membrane swelling speed T1/2 Is a hand known in the art.
For example, A Green
(A. Green) et al.
Ens and Engineering (Photogr.
Sci. Eng. ), Vol. 19, No. 2, pp. 124-129
Use a spherometer of the type described in
Can be measured. T1/2 Is a color developer 30
9 of the maximum swollen film thickness reached when treated at 3 ° C for 3 minutes 15 seconds
0% is assumed to be a saturated film thickness, until it reaches 1/2 of the saturated film thickness
Is defined as the time. Film swelling speed T1/2 As a binder
Add hardener to gelatin or time after coating
It can be adjusted by changing the conditions. The light-sensitive material of the present invention has the emulsion layer side.
On the opposite side, hydrophilicity with a total dry film thickness of 2 μm to 20 μm
It is preferable to provide a colloid layer (called back layer)
Yes. The back layer includes, for example, the above-described light absorber and fibre.
Luther dye, UV absorber, antistatic agent, dura
Agent, binder, plasticizer, lubricant, coating aid, surface activity
It is preferable to contain an agent. Swell rate of this back layer
Is preferably 150 to 500%. A color photographic light-sensitive material according to the present invention has
RD. No. 17643, pp. 28-29, ibid.
No. 18716, page 651, left column to right column; 30
7105, pages 880-881 in the usual way
Therefore, it can be developed. Coloring used in the development processing of the light-sensitive material of the present invention
The developer is preferably an aromatic primary amine color developer
It is an alkaline aqueous solution mainly composed of a medicine. This color development
Aminophenol compounds are also useful as image agents.
However, p-phenylenediamine compounds are preferably used.
As a typical example, 3-methyl-4-amino-
N, N diethylaniline, 3-methyl-4-amino-N
-Ethyl-N-β-hydroxyethylaniline, 3-methyl
Tyl-4-amino-N-ethyl-N-β-methanesulfo
N-amidoethylaniline, 3-methyl-4-amino-N
-Ethyl-β-methoxyethylaniline, and these
Sulfate, hydrochloride or p-toluenesulfonate
Is mentioned. Among these, in particular, 3-methyl-4-
Amino-N-ethyl-N-β-hydroxyethylanily
Sulfate is preferred. These compounds can be used depending on the purpose.
More than one species can be used in combination. The color developer is, for example, an alkali metal charcoal.
PH buffering agents such as acid salts, borates or phosphates,
Chloride salt, bromide salt, iodide salt, benzimidazole
Benzothiazoles or mercapto compounds
Such development inhibitors or antifogging agents are generally included.
is there. If necessary, hydroxylamine, diethyl
Hydroxylamine, sulfite, N, N-biscarbo
Hydrazines such as xylmethylhydrazine, phenyl
Micarbazides, triethanolamine, catechols
Various preservatives such as sulfonic acids; ethylene glycol, di
Organic solvents such as ethylene glycol; benzyl alcohol
, Polyethylene glycol, quaternary ammonium salt,
Development accelerators such as amines; dye-forming couplers, competition
Couplers such as 1-phenyl-3-pyrazolidone
Auxiliary developing agent; Viscosifier; Aminopolycarboxylic acid, amino
Nopolyphosphonic acid, alkylphosphonic acid, phosphonocar
Use various chelating agents as represented by boric acid
Can do. Examples of chelating agents include ethylene dia
Mine tetraacetic acid, nitrile triacetic acid, diethylenetriamine five
Acetic acid, cyclohexanediaminetetraacetic acid, hydroxyethyl
Louisinodiacetic acid, 1-hydroxyethylidene-1,1-
Diphosphonic acid, nitrilo-N, N, N-trimethylene
Sphonic acid, ethylenediamine-N, N, N, N-tetra
Methylenephosphonic acid, ethylenediamine-di (o-hydride)
Roxyphenylacetic acid) and their salts are typical examples.
I can make it. [0325] When reversal processing is performed, it is usually black.
Color development is performed after white development. In this black and white developer
For example, dihydroxybens such as hydroquinone
Zens such as 1-phenyl-3-pyrazolidone
Such as 3-pyrazolidones or, for example, N-methyl-
Publicity of aminophenols such as p-aminophenol
Use known black and white developing agents alone or in combination
be able to. P of these color developers and black-and-white developers
H is generally 9-12. Also this
The replenishment amount of these developers is the color photographic material to be processed.
However, generally 3 liters per square meter of photosensitive material
Torr or less, reducing bromide ion concentration in the replenisher
You can make it less than 500ml
The When reducing the replenishment amount, contact the processing solution with air.
By reducing the area, liquid evaporation and air oxidation are prevented.
It is preferable to stop. Contact area between photographic processing solution and air in processing tank
Can be expressed by the aperture ratio defined below. That is, Opening ratio = [contact area between treatment liquid and air (cm2 )] ÷ [Process
Capacity of scientific liquid (cmThree ]] The opening ratio is preferably 0.1 or less, more
Preferably it is 0.001-0.05. Open like this
As a method of reducing the percentage, the photographic processing liquid level of the processing tank
In addition to providing a shield such as a floating lid
Using the movable lid described in JP-A-1-82033
The method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-2106050
Can be mentioned. Reduces aperture ratio
If only the color development and black-and-white development processes
And subsequent processes such as bleaching, bleach-fixing, fixing, water
It is preferable to apply in all steps of washing and stabilization.
Yes. Means to suppress accumulation of bromide ions in the developer
The amount of replenishment can also be reduced by using. The color development processing time is usually between 2 and 5 minutes.
Set at high temperature, high pH, and high color developing agent
By using it for concentration, the processing time is further shortened.
You can also The photographic emulsion layer after color development is usually bleached.
It is. The bleaching process may be performed simultaneously with the fixing process.
(Bleaching and fixing treatment) may be performed individually. Further processing
In order to speed up the process, a bleach-fix process is performed after the bleach process.
It may be a rational method. In addition, two continuous bleach-fixing baths
Processing, fixing processing before bleach-fixing processing,
Depending on the purpose, it is also possible to perform bleaching after bleach-fixing.
Can be implemented arbitrarily. Examples of bleaching agents include iron (III)
Polyvalent metal compounds such as peracids (especially sodium persulfate)
Is suitable for color negative films for movies), quinones,
Toro compounds are used. Typical bleach is iron
(III) organic complex salts, such as ethylenediaminetetraacetic acid,
Diethylenetriaminepentaacetic acid, cyclohexanediamine
Tetraacetic acid, methyliminodiacetic acid, 1,3-diaminopropa
Like tetraacetic acid, glycol ether diamine tetraacetic acid
Complex salts with aminopolycarboxylic acids or, for example,
Complex salts with enoic acid, tartaric acid, malic acid can be used
The Of these, ethylenediaminetetraacetic acid iron (III) complex
Salt and 1,3-diaminopropanetetraacetic acid iron (III) complex salt
And other aminopolycarboxylic acid iron (III) complex salts
It is preferable from the viewpoint of rapid processing and prevention of environmental pollution. further,
Aminopolycarboxylic acid iron (III) complex salt
Are also particularly useful in bleach-fixing solutions. These a
Bleaching solution or drift using iron (III) complex salt of minopolycarboxylate
The pH of the white fixer is usually from 4.0 to 8, but the processing is quick
It can also be processed at a lower pH for conversion. For bleaching solutions, bleach-fixing solutions and their pre-baths
If necessary, a bleaching accelerator can be used.
Specific examples of useful bleach accelerators are described in the following specification:
For example: US Pat. No. 3,893,858, West Germany
Patent Nos. 1,290,812 and 2,059,988
, JP-A-53-32736, 53-57831
No., 53-37418, 53-72623,
53-95630, 53-95311, 53-
104232, 53-124424, 53-1.
41623, 53-18426, Research D
Closure No. No. 17129 (July 1978)
Having a mercapto group or disulfide group as described in
Compound: thiazolid described in JP-A No. 51-140129
Derivatives: Japanese Examined Patent Publication No. 45-8506, Japanese Unexamined Patent Publication No. 52-20
No. 832, No. 53-32735, US Pat. No. 3,70
A thiourea derivative described in US Pat. No. 6,561, West German Patent 1,
127,715, described in JP-A-58-16235
Iodide salt; West German Patent No. 966,410, No. 2,74
Polyoxyethylene compounds described in No. 8,430;
A polyamine compound described in JP-A-45-8836;
Other JP-A-49-40943, 49-59644,
53-94927, 54-35727, 55
-26506 and 58-163940
Bromide ions can be used. Among them, mercap
A compound having a thio group or a disulfide group has an accelerating effect
Preferred from a large standpoint, especially US Pat. No. 3,893,8
58, West German Patent 1,290,812, JP 53
The compound described in -95630 is preferable. In addition, the United States
The compounds described in Japanese Patent No. 4,552,884 are also preferred.
Yes. These bleach accelerators may be added to the light-sensitive material. Shoot
When bleach-fixing color light-sensitive materials for shadows, these
Bleach accelerators are particularly effective. In the bleaching solution and bleach-fixing solution, in addition to the above compounds
To contain organic acid for the purpose of preventing bleach stain
It is preferable. Particularly preferred organic acids are acid dissociation constants.
A compound having (pKa) of 2 to 5, specifically,
For example, acetic acid, propionic acid, hydroxyacetic acid
Can do. Fixing agents used in fixing solutions and bleach-fixing solutions
For example, thiosulfate, thiocyanate, thioe
List of ether compounds, thioureas, and large amounts of iodide salts
be able to. Of these, the use of thiosulfate is common
In particular, ammonium thiosulfate is the most widely used
Yes. Also, thiosulfate and, for example, thiocyanate,
A combined use of a thioether compound and thiourea is also preferred. Constant
Preservatives for landing and bleach-fixing solutions include sulfites and bisulfites.
Acid salt, carbonyl bisulfite adduct or European Patent No. 2
94,769A is preferred sulfinic acid compound
Yes. In addition, fixing solutions and bleach-fixing solutions have the purpose of stabilizing the solutions.
Of various aminopolycarboxylic acids and organic phosphonic acids
Addition is preferred. In the present invention, a fixing solution or a bleach-fixing solution
Has a pKa of 6.0 to 9.0 for pH adjustment.
Products, preferably imidazole, 1-methylimidazole
1-ethylimidazole, 2-methylimidazole
0.1 to 10 mol / liter of imidazole such as
It is preferable to add. The total time of the desilvering process is the result of defective desilvering.
It is preferable that the length is as short as possible. Preferred time is 1 minute to 3
Minutes, more preferably 1 to 2 minutes. Also processing temperature
Is 25 ° C to 50 ° C, preferably 35 ° C to 45 ° C.
In the preferred temperature range, the desilvering rate is improved and
Stain generation after treatment is effectively prevented. In the desilvering process, stirring is as strong as possible.
It is preferable that Specific method of strengthening stirring
As a photosensitive material described in JP-A-62-183460.
A method in which a jet of processing liquid collides with the emulsion surface
Use the rotating means in No. 62-183461 to increase the stirring effect
The method to get off is mentioned. Furthermore, a wire provided in the liquid
Move photosensitive material while contacting par blade and emulsion surface
And more stirring effect by making the emulsion surface turbulent
Increase the circulation flow rate of the entire processing solution
Method. Such a stirring improving means is bleaching
Effective in any of solution, bleach-fixing solution and fixing solution
The Stirring is improved by bleaching agent and fixing agent in emulsion film.
To speed up the supply of silver and consequently increase the desilvering speed
It is done. Also, the above stirring improvement means uses a bleach accelerator.
It is more effective when the
Or to eliminate fixing problems with bleach accelerators
Can do. Automatic used for development of the light-sensitive material of the present invention
Developing machines are disclosed in JP-A-60-191257 and 60-19.
Photosensitive materials described in Nos. 1258 and 60-191259
It is preferable to have a conveying means. The above-mentioned JP-A-6
Such a carrier as described in 0-191257
The stage significantly reduces the amount of processing solution brought from the pre-bath to the post-bath.
Therefore, the effect of preventing the performance deterioration of the processing liquid is high. like this
The main effects are shortening of processing time and replenishment of processing solution in each process.
This is particularly effective for reducing the amount. Silver halide color photographic light-sensitive material of the present invention
After desilvering, it is recommended to go through water washing and / or stabilization process.
It is common. The amount of water washed in the washing process is a characteristic of the photosensitive material.
(For example, depending on the material used such as coupler), application,
Furthermore, for example, the washing water temperature, the number of washing tanks (number of stages),
Depending on replenishment methods such as counterflow and forward flow, and other various conditions
Can be set widely. Of these, the multistage countercurrent method
The relationship between the number of washing tanks and the amount of water is Journal of
  the Society of Motion Pi
cute and Television Engi
neers vol. 64, p. 248-253 (1955
In May). According to the multi-stage countercurrent system described in the above-mentioned document,
Although the amount of washing water can be greatly reduced, the water in the tank
Increased residence time causes bacteria to grow and
There arises a problem that the play material adheres to the photosensitive material.
In the processing of the color light-sensitive material of the present invention, such a problem.
As a solution to the problem, described in JP-A-62-288838
Reduces calcium and magnesium ions
The method can be used very effectively. In addition,
For example, isothiazolonation described in No. 57-8542
Compounds, siabendazoles, chlorinated isocyanuric acid
Chlorine disinfectants such as sodium, etc.
Horiguchi Hiroshi “Non-Triazole”
Science (1986) Sankyo Publishing, Hygienic Technology Society
Sterilization, sterilization and fouling technology "(1982) Japan Industrial Technology Association, Japan
This edition of the Society for Antibacterial and Antifungal Studies, “Encyclopedia of Antibacterial and Antifungal Agents” (1986)
The described fungicides can also be used. P of washing water in the processing of the light-sensitive material of the present invention
H is 4-9, preferably 5-8. Washing water temperature and
Depending on the characteristics and application of the photosensitive material,
Generally, it can be set, but in general, it is 20 seconds to 1 at 15 to 45 ° C.
0 minutes, preferably 25-40 ° C for 30 seconds to 5 minutes
Selected. Further, the light-sensitive material of the present invention can be used in place of the above water washing.
Alternatively, it can be treated directly with a stabilizing solution. this
In such stabilization treatment, JP-A-57-8543
No. 58-14834, 60-220345
All known methods described can be used. Further, following the water washing treatment, further stabilization
Sometimes it is processed. An example of this is color photography for photography.
Dye stabilizers and surface activity used as the final bath of materials
Mention may be made of a stabilizing bath containing a sexing agent. Dye stability
Examples of the agent include formalin and glutaraldehyde.
Aldehydes, N-methylol compounds, hex
Samethylenetetramine or aldehyde sulfite addition
You can list things. In this stable bath,
Toning agents and fungicides can be added. The above-mentioned washing with water and / or replenishment with a stabilizing solution.
-The bar flow solution can be reused in other processes such as the desilvering process.
It can also be used. For example, in processing using an automatic processor,
When each of the above treatment solutions is concentrated by evaporation, water is added.
In addition, it is preferable to correct the concentration. Silver halide color photographic light-sensitive materials include
Color developer is built in for the purpose of simplifying and speeding up the process.
May be. In order to incorporate it, various types of color developing agents are used.
It is preferable to use a precursor. For example, US Patent No.
Indoaniline compounds described in 3,342,597,
For example, No. 3,342,599, Research Disc
Closure No. 14,850 and No. 15,1
59, the Schiff base type compound described in No. 59. 13,92
4, an aldol compound, U.S. Pat. No. 3,719,
No. 492, a metal salt complex described in JP-A-53-13562
The urethane type compound as described in No. 8 can be mentioned. Silver halide color light-sensitive materials can be used as needed.
For the purpose of accelerating color development, various 1-phenyls
-3-Pyrazolidones may be incorporated. Typical compound
For example, JP-A-56-64339 and 57-1
44,547 and 58-115438
It is. In the present invention, various processing solutions are used at 10 ° C. to 5 ° C.
Used at 0 ° C. Usually a temperature between 33 ° C and 38 ° C
Is standard, but at higher temperatures, the process is accelerated and processed.
To improve the image quality and process
An improvement in the stability of the liquid can be achieved. In addition, the silver halide photosensitive material of the present invention is
U.S. Pat. No. 4,500,626, JP-A-60-133
449, 59-218443, 61-2380
56, European Patent No. 210,660A2, etc.
The present invention can also be applied to photothermographic materials. Further, the silver halide color photographic feeling of the present invention is used.
The optical materials are Japanese Patent Publication No. 2-32615 and Japanese Utility Model Publication 3-397.
Film unit with lens described in No. 84 etc.
When applied to the
The [0347] The following examples are provided to further illustrate the present invention.
However, the present invention is not limited to these examples.
There is no. Example 1 (Emulsion preparation) In the same manner as in Example 2 of JP-A-2001-312022
Silver halide emulsions A-1 and BP were prepared. However,
Emulsion A-1 was replaced as follows. (Emulsion A-5) 4.50 × 10-Fourmol / mol Ag
After adding D-1, C-5, potassium thiocyanate,
Chloroauric acid, sodium thiosulfate and N, N-dimethyl
Selenourea was added for optimal chemical sensitization. D
-1 to 0.51 × 10-Four60 mol / mol Ag added
Stir for minutes. (Emulsion A-6) 2.25 × 10-Fourmol / mol Ag
D-1 and 2.25 × 10-FourMol / molAg 15
And added after mixing, C-5, potassium thiocyanate
, Chloroauric acid, sodium thiosulfate and N, N-dimethyl
Chilselenourea was added for optimal chemical sensitization. More
0.26 × 10-Fourmol / mol Ag D-1;
0.25 × 10-FourAfter mixing mol / mol Ag D-2
And stirred for 60 minutes. (Emulsion A-7) Emulsion using D-3 instead of D-2
Chemical sensitization was performed in the same manner as A-6. (Emulsion A-8) Emulsion using D-6 instead of D-2
Chemical sensitization was performed in the same manner as A-6. (Emulsion A-9) Emulsion using D-4 instead of D-2
Chemical sensitization was performed in the same manner as A-6. (Emulsion A-10) Using D-5 instead of D-2, milk
Chemical sensitization was performed in the same manner as Agent A-6. JP 2001-312022
A coated sample was prepared and evaluated in the same manner as in Example 2. Result
The results are shown in Table 1. [0349] [Table 1] The length of La was determined by the method shown in the text.
As an example, a method for calculating the length of D-1 La will be described. D-1
La is La-1 and D1 -3 to the nitrogen atom
And D2 Bonded to N atoms of -3. Therefore C
6 -C bonds, 4 C-N bonds, 4 C-O bonds
Thus, the distance values 1.54, 1.48, 1..
Using the value of 43 cm, it was determined to be 20.9 cm. From Table 1, two dyes having different structures were used.
In some cases, it was found that the sensitivity could be improved. Also different
A dye having a dye chromophore and a length difference of 7 mm or more
When using 2 types, it is found that the sensitivity is further enhanced.
It was. Example 2 (Preparation of seed emulsion a) KBr 0.017 g, average molecular weight 2
Aqueous solution 11 containing 0.4 g of 0000 oxidized gelatin
64 ml was kept at 35 ° C. and stirred. AgNOThree (1.6
g) An aqueous solution, an aqueous KBr solution and an acid having an average molecular weight of 20000
Triple Jet of Gelatinized Gelatin (2.1g) Aqueous Solution
For 48 seconds. At this time, the silver potential is
It was kept at 13 mV to the romell electrode. KBr aqueous solution
In addition, after setting the silver potential to -66 mV, the temperature was raised to 60 ° C.
It was. 21 g of succinylated gelatin with an average molecular weight of 100,000
After adding an aqueous solution of NaCl (5.1 g)
It was. AgNOThree (206.3 g) Aqueous solution and KBr aqueous solution
For 61 minutes while accelerating the flow rate with the double jet method
Added. At this time, the silver potential is set to the saturated calomel electrode.
And kept at -44 mV. After desalting, the average molecular weight is 100
000 succinylated gelatin and add a pH of 5.
8 and adjusted to pAg 8.8 to prepare a seed emulsion. This kind
Emulsions are 1 mol of Ag and 8 g of gelatin per kg of emulsion.
Contains 0g, average equivalent circle diameter 1.46μm, equivalent circle diameter
Coefficient of variation 28%, average thickness 0.046μm, average asphalt
It was a tabular grain having a pect ratio of 32. (Formation of core) 134 g of the above seed emulsion a,
KBr 1.9g, average molecular weight 100,000
Keep 1200 ml of aqueous solution containing 22 g of latin at 75 ° C.
Stir. AgNOThree (43.9 g) Aqueous solution and KBr water
A solution and an aqueous gelatin solution having a molecular weight of 20000
Magnetic coupling induction stirrer described in No.-43570
25 minutes after mixing just before addition in another chamber with
Added in between. At this time, silver potential is saturated with calomel electrode
Against -40 mV. (Formation of first shell) Formation of the core particles
After, AgNOThree (43.9 g) an aqueous solution and an aqueous KBr solution
Gelatin aqueous solution with a molecular weight of 20000
Mix immediately before addition in the bar and add over 20 minutes
It was. At this time, the silver potential is −40 with respect to the saturated calomel electrode.
It was kept at mV. (Formation of second shell) Shape of the first shell
After the formation, AgNOThree (42.6 g) Aqueous solution and KBr aqueous solution
And an aqueous gelatin solution with a molecular weight of 20000.
And add for 17 minutes.
It was. At this time, the silver potential is −20 with respect to the saturated calomel electrode.
It was kept at mV. Thereafter, the temperature was lowered to 55 ° C. (Formation of third shell) Shape of the second shell
After the formation, the silver potential is adjusted to -55 mV and AgNOThree (7.
1 g) Aqueous solution and KI (6.9 g) aqueous solution and molecular weight 200
00 aqueous gelatin solution added in a separate chamber
Mixed just prior to addition over 5 minutes. (Formation of fourth shell) Shape of the third shell
After the formation, AgNOThree (66.4g) Aqueous solution and KBr aqueous solution
At a constant flow rate over 30 minutes using the double jet method
did. In the middle, potassium iridium hexachloride and yellow blood salt were added.
did. At this time, the silver potential is 30 with respect to the saturated calomel electrode.
It was kept at mV. Perform normal water washing, add gelatin,
The pH was adjusted to 5.8 and pAg 8.8 at 40 ° C. This milk
The agent was Emulsion b. Emulsion b has an average equivalent circular diameter of 3.3 μm,
Variation coefficient of equivalent circle diameter 21%, average thickness 0.090 μm,
The tabular grains had an average aspect ratio of 37. All throws
70% or more of the shadow area is 3.3 μ or more in equivalent circle diameter, and the thickness is 0.
It was occupied by tabular grains of 090 μm or less. Dye
80 square meters2 The saturated coating amount is 1.4.
5 × 10-3mol / molAg. Comparative Example 1 Emulsion b was heated to 56 ° C. and D
-1 is 12.0 × 10-Fourmol / mol Ag was added
After, C-5, potassium thiocyanate, chloroauric acid, thiosulfur
Sodium acid and N, N-dimethylselenourea added
Optimal chemical sensitization was applied. Furthermore, D-1 is 2.5 × 1
0-FourMol / mol Ag was added and stirred for 60 minutes. (Invention 1) Emulsion b was heated to 56 ° C. and 1.2 × 10-Four
mol / mol Ag D-1 and 10.8 × 10-Fourmol
/ MolAg D-5 was added, and then C-5, thio
Potassium cyanate, chloroauric acid, sodium thiosulfate and
Optimum chemical sensitization by adding N, N-dimethylselenourea
Was given. 0.25 x 10-Fourmol / molAg
D-1 and 2.25 × 10-Fourmol / mol Ag D-
5 was mixed and stirred for 10 minutes. (Invention 2) Emulsion b was heated to 56 ° C. and 3.0 × 10-Four
mol / mol Ag D-1 and 9.0 × 10-Fourmol /
After mixing and adding molAg D-5, C-5,
Potassium annate, chloroauric acid, sodium thiosulfate and
Optimum chemical sensitization by adding N, N-dimethylselenourea
gave. 0.63 × 10-Fourmol / mol Ag
D-1 and 1.9 × 10-Fourmol / mol Ag D-5
The mixture was added and stirred for 10 minutes. (Invention 3) The temperature of emulsion b is raised to 56 ° C. to 6.0 × 10-Four
mol / mol Ag D-1 and 6.0 × 10-Fourmol /
After mixing and adding molAg D-5, C-5,
Potassium annate, chloroauric acid, sodium thiosulfate and
Optimum chemical sensitization by adding N, N-dimethylselenourea
gave. 1.2 × 10-Fourmol / mol Ag D
-1 and 1.2 × 10-FourMixed with mol / mol Ag D-5
They were added together and stirred for 10 minutes. In addition, gelatin emulsion hardener, and
A coating aid is added, and the coating silver amount is 3.0 g-Ag / m.2 In
On the cellulose acetate film support
And simultaneously coated with a gelatin protective layer. Obtained
Film against tungsten bulb (color temperature 2854K)
For 1 second through a continuous wedge color filter.
For minus blue exposure to excite the dye side as a color filter
Fuji Gelatin Filter SC-50 (Fuji Film
Sample) to block light of 500 nm or less.
Irradiated. The exposed sample is the following surface developer MAA
-1 and developed at 20 ° C for 10 minutes. Surface developer MAA-1 formulation Metol 2.5g 10g of L-ascorbic acid Nabox (FUJIFILM Corporation) 35g Potassium bromide 1g 1 liter with water pH 9.8 After development, fixing with the following fixing solution at 20 ° C.
Went. Fixer formulation 170g ammonium thiosulfate Sodium sulfite (anhydrous) 15g 7g of boric acid Glacial acetic acid 15ml Potash alum 20g Ethylenediaminetetraacetic acid 0.1g Tartaric acid 3.5g 1 liter with water Optical density of processed film is measured with Fuji automatic densitometer
Sensitivity required to give an optical density of +0.2
Indicated by the reciprocal of the amount of light, the sensitivity of Comparative Example 1 is represented as 100.
It was. The gradation is the difference in density between fog + 0.2 and fog + 1.2.
Expressed by the reciprocal of the ratio of the amount of light required to give
The gradation is expressed as 100. The results are shown in Table 2. [0362] [Table 2] From Table 2, two dyes having different structures were used.
In some cases, when two types are mixed in equal proportions, the sensitivity is increased.
I knew it was possible. [0364] According to the embodiment of the present invention, two types having different structures are provided.
By using the above multilayer adsorbing dyes, high sensitivity halo
A silver halide photographic material can be obtained.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 【請求項1】下記一般式(I)で表される化合物におい
て、D1、D2、またはLaの構造の異なる化合物を少なくと
も2種含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。 一般式(I) 【化1】 式中、D1およびD2は色素発色団を表す。Laは連結基を表
す。q、およびr は、各々1から100までの整数を表
す。Mは電荷均衡対イオンを表し、mは分子の電荷を中和
するのに必要な数を表す。
[Patent Claims 1. A compound represented by the following formula (I), halogenated, characterized in that it comprises at least two of D 1, D 2, or different compounds of structure L a, Silver photographic material. General formula (I) In the formula, D 1 and D 2 represent a dye chromophore. La represents a linking group. q and r each represent an integer of 1 to 100. M represents a charge-balanced counter ion, and m represents the number necessary to neutralize the charge of the molecule.
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