JP2003270283A - ジョイントプレートの検査装置 - Google Patents

ジョイントプレートの検査装置

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JP2003270283A
JP2003270283A JP2002076297A JP2002076297A JP2003270283A JP 2003270283 A JP2003270283 A JP 2003270283A JP 2002076297 A JP2002076297 A JP 2002076297A JP 2002076297 A JP2002076297 A JP 2002076297A JP 2003270283 A JP2003270283 A JP 2003270283A
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electric wire
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terminals
insulation
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Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
Kozo Ogura
興三 小掠
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を
精度よく検査する。 【解決手段】 ジョイントプレート2に収容された複数
の絶縁被覆電線3の複数のプレート端子4の圧接部7と
の接続状態を、各絶縁被覆電線3の芯線に接続される電
線端子20と、各プレート端子4に接触する測定端子2
1とを用いて、予め設定されたパターンに応じて各電線
端子20及び測定端子21間の抵抗を順次測定してジョ
イントプレート2の絶縁被覆電線3とプレート端子4と
の接続状態を検査する。その測定は4端子法により行う
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁被覆電線とプ
レート端子との接続状態を精度よく検査することができ
るジョイントプレートの検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、電気機器等において、電源供給
やアース等の目的で別々の絶縁被覆電線(ワイヤハーネ
スを構成する電線)を相互に接続するには、所要の絶縁
被覆電線の端末部同士を溶着機で溶着させたり、ジョイ
ント端子を有するコネクタ(ジョイントコネクタ)を用
いて電線端末部の端子を相互に接続させるといった手段
が採用されていた。しかし、溶着による手段では、各絶
縁被覆電線の端末部を束ねて溶着するまでに多くの工数
がかかると共に、溶着接続部の絶縁のためのビニルテー
プ巻きや絶縁樹脂成形に多くの工数がかかる。また、ジ
ョイントコネクタを用いた場合には、特に多数の電線の
接続を行うときには電線端末部の端子をコネクタに挿入
する作業に多くの工数を要すると共に、コネクタがコネ
クタ内のジョイント端子と電線端末部側の端子とで肥大
化し、省スペースで多くの回路をジョイント接続させる
ことが困難である。
【0003】このため、本出願人は、絶縁被覆電線相互
の接続を容易とするために、先に合成樹脂製のJ/Bプ
レート(ジョイントプレート)を複数枚用いて、各ジョ
イントプレート内に挿着した所要数の各端子の圧接部に
所要の絶縁被覆電線を圧接して、これら各ジョイントプ
レートを積層する。これら積層したジョイントプレート
内の所要の端子の電気接触部同士を積層方向に相互に例
えば接続バーを用いて接続し、各絶縁被覆電線のジョイ
ントを行うJ/B(ジョイントブロック)を提案した。
【0004】ジョイントプレートは、図20に示すよう
に、複数例えば10個の電線収容溝100を並列に有す
ると共に、これら電線収容溝100の間に、電線収容溝
100に複数のプレート端子4(圧接部7)がその長手
方向に所定の間隔を隔てて複数係止されるべくプレート
端子4の電気接触部8が挿入される貫通した挿嵌部10
1を複数有するプレート本体102に、プレート端子4
を収容して係止されてなる。このジョイントプレート1
03の電線収容溝100に絶縁被覆電線3を収容させる
と共に絶縁被覆電線3をプレート端子4の圧接部7に圧
接させることにより、絶縁被覆電線3がジョイントプレ
ート103に装着される。
【0005】このように、絶縁被覆電線3とプレート端
子4との接続は、絶縁被覆電線3をプレート端子4の圧
接部7に圧接し圧接部7が絶縁被覆電線3の絶縁部を切
断して絶縁被覆電線3の芯線(導体)と電気的に接触す
ることにより行うため、絶縁被覆電線3とプレート端子
4とが接続されていないことがあることも考えられる。
このため、絶縁被覆電線3とプレート端子4とが接続さ
れているか否かを検査する必要があり、例えばテスター
を用いて導通検査を行うことが考えられるが、導通検査
は絶縁被覆電線3とプレート端子4とが少しでも接触し
ていれば導通していると判断されるので、絶縁被覆電線
3とプレート端子4との接触状態を精度よく検査するこ
とができず、ジョイントプレート103の品質を確保す
ることができないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、
絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を精度よく検
査することができるジョイントプレートの検査装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のジョイントプレートの検査装置は、複数の
プレート端子装着部を有する電線収容溝が設けられたジ
ョイントプレート本体に複数のプレート端子を装着した
後、絶縁被覆電線を収容して、絶縁被覆電線とプレート
端子とを圧接接続したジョイントプレートの接続状態を
検査する装置において、前記各電線収容溝毎に挿入さ
れ、収容されている絶縁被覆電線の芯線に接続される複
数の電線端子と、前記プレート端子装着部毎に配置さ
れ、プレート端子装着部に装着されたプレート端子に接
触する複数の測定端子と、予め設定されたパターンに応
じて各電線端子及び測定端子間の抵抗を順次測定して前
記ジョイントプレートの絶縁被覆電線とプレート端子と
の接続状態を検査する測定部とを備えたものである(請
求項1)。
【0008】このように構成することで、絶縁被覆電線
とプレート端子との接続状態を抵抗を測定して検査する
ので、導通検査に比して精度よく絶縁被覆電線とプレー
ト端子との接続状態を検査することができる。また、各
電線端子及び測定端子間の抵抗を予め設定されたパター
ンに応じて順次測定していくので、間違えることなく効
率よく測定することができる。従って、ジョイントプレ
ートの絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を精度
よく、しかも効率よく検査することができ、ジョイント
プレートの品質を確保することができる。
【0009】また、本発明のジョイントプレートの検査
装置は、複数のプレート端子装着部を有する電線収容溝
が設けられたジョイントプレート本体に複数のプレート
端子を装着した後、絶縁被覆電線を収容して、絶縁被覆
電線とプレート端子とを圧接接続したジョイントプレー
トの接続状態を検査する装置において、前記各電線収容
溝毎に挿入され、収容されている絶縁被覆電線の芯線に
接続される複数の電線端子と、前記プレート端子装着部
毎に配置され、プレート端子装着部に装着されたプレー
ト端子に接触する複数の測定端子と、それら各電線端子
及び測定端子間の抵抗を測定して、この測定値と絶縁被
覆電線の種類毎、プレート端子の位置毎に設定した基準
値と比較して絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態
を検査する測定部とを備えたものである(請求項2)。
【0010】このように構成することで、絶縁被覆電線
とプレート端子との接続状態を抵抗を測定して検査する
ので、導通検査に比して精度がよく、また、基準値が絶
縁被覆電線の種類毎、端子の位置毎に設定されているた
めに、より精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接
続状態を検査することができ、ジョイントプレートの品
質を確保することができる。
【0011】前記測定部が、各電線端子及び測定端子間
の抵抗を予め設定されたパターンに応じて順次測定する
ことが好ましい(請求項3)。これにより、各電線端子
及び測定端子間の抵抗を予め設定されたパターンに応じ
て順次測定していくので、間違えることなく効率よく測
定することができる。
【0012】前記測定部が、前記検査したジョイントプ
レート毎に検査データを保存するデータ保存手段を有す
ることが好ましい(請求項4)。このように保存機能を
有することにより、ジョイントプレート毎の履歴が残る
ので、ジョイントプレートを製造する製造機別のジョイ
ントプレートの品質等を検査することが可能となる。
【0013】前記測定部が、前記測定端子を選択可能に
表示し、これら表示されたうちの1つを選択したとき、
その選択した測定端子と、その測定端子が接触し得るプ
レート端子が圧接接続される絶縁被覆電線の芯線に接続
される電線端子との間の抵抗を測定してその絶縁被覆電
線とプレート端子との接続状態を検査する選択手段を有
することが好ましい(請求項5)。このように選択手段
を有することにより、特定のプレート端子の接続状態の
みをもう一度確認(検査)することができるので、簡単
に確認作業を行える。
【0014】前記測定部が、前記測定して抵抗値を温度
に応じて補正する温度補正手段を有することが好ましい
(請求項6)。このように、温度補正手段を有すること
により、より正確に抵抗を求めることができ、精度よく
測定することが可能となる。
【0015】前記電線端子が2つの第1、第2電線端子
とからなると共に、前記測定端子が2つの第1、第2測
定端子とからなり、かつ、前記測定部が4端子法により
前記抵抗を測定することが好ましい(請求項7)。この
ように、電線端子及び測定端子間の抵抗を4端子法によ
り測定することにより、より正確に抵抗を測定すること
ができ、精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続
状態を把握することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1は本発明のジョイントプ
レートの検査装置の一例を示す図である。図1におい
て、1は検査装置を示し、この検査装置1は、本出願人
が先に提案した図15及び図20に示したJ/Bプレー
ト(ジョイントプレート)2における絶縁被覆電線3と
プレート端子4との接続状態を検査するものである。ジ
ョイントプレート2は、複数枚積層可能なプレート状
(平板状)のプレート本体5に所要数のプレート端子4
を装着してなるものである。
【0017】プレート端子4は、絶縁被覆電線3が圧接
接続される圧接端子である一対の圧接刃6を1又は2以
上有するほぼU字状又はほぼ凹字状の圧接部7と、その
圧接部7の一端部にその長手方向とほぼ直交する方向に
沿って延出して連設され、圧接部7に絶縁被覆電線3を
圧接する方向に沿って中空部が形成されると共に接続バ
ーが貫通挿入されて電気的に接続される断面ほぼ矩形の
角筒状の電気接触部8とから、ほぼL字状に形成されて
いる。
【0018】一対の圧接刃6の間隔は、絶縁被覆電線3
の芯線に電気的に接続されるように任意に設定され、例
えば、太物被覆電線(例えば0.85mm、1.25m
m)を圧接接続する場合と細物被覆電線(例えば0.3
0mm、0.50mm)を圧接接続する場合との2種類
に設定されている。すなわち、太物用と細物用の2種類
のプレート端子があり、これらプレート端子は、一対の
圧接刃6の間隔が異なる以外はほぼ同じ形状であるの
で、本発明の実施の形態では太物用と細物用の2種類に
ついて区別しないで1種類として扱う。
【0019】また、プレート端子4の圧接部7の外表面
には、プレート本体5に装着したとき、プレート本体5
に係合する係合部9が1又は2以上設けられている。ま
た、プレート端子4には、圧接部7に圧接した絶縁被覆
電線3の外表面に接して圧接部からの絶縁被覆電線3の
抜け出を防止する折り曲げ可能な電線接触片が設けられ
ている。
【0020】プレート本体5は、合成樹脂により矩形平
板状に形成され、一方の表面(一表面)がフラット状に
形成されていると共に、4つの側部の他方の表面近傍で
あってその全域に、他方の表面より適宜突出して、プレ
ート本体5をある程度ずれることなく積層させる積層片
10が一体的に設けられている。すなわち、プレート本
体5を側部から目視すると、概略ほぼ凸状(図14参
照)に形成されている。これら積層片10の突出端面
は、ほぼ同一平面上であって一表面とほぼ平行に形成さ
れていると共に、基端面(突出端面と反対側の端面)も
ほぼ同一平面上であって一表面とほぼ平行に形成されて
いる。
【0021】プレート本体5の一表面(フラット面)5
aには、その長手方向に沿って延在する断面凹状の電線
収容溝11が複数例えば10個所定の間隔を隔てて並設
されている。電線収容溝11は、細物絶縁被覆電線でも
太物絶縁被覆電線でも収容可能に形成されていると共
に、プレート端子4の圧接部7が装着されるプレート端
子装着部12がその長手方向に沿って複数例えば6つ所
定の間隔を隔てて設けられている。電線収容溝11の一
端部(絶縁被覆電線3の端部が収容される側の端部)の
長手方向前方が閉塞されていると共に、他端部は開口さ
れている。電線収容溝11内の一端部近傍の対向する内
壁には、細物絶縁被覆電線を挟持する一対の細物挟持片
13、13と、太物絶縁被覆電線を挟持する一対の太物
挟持片(一対の細物挟持片の間隔より間隔が広い挟持
片)14、14とが順次設けられている。
【0022】プレート本体5の電線収容溝11間には、
隣接する一方の電線収容溝11のプレート端子装着部1
2にプレート端子4の圧接部7を収容したとき、その電
気接触部8が挿嵌される貫通した第1挿嵌部15と、そ
の電線収容溝11に収容したプレート端子4(圧接部
7)とは長手方向の向きが逆になるように他方の電線収
容溝11にプレート端子4の圧接部7を収容したとき、
その電気接触部8が挿嵌される貫通した第2挿嵌部16
とが、交互に規則正しく行列状に配設されている。すな
わち、電線収容溝11の所望のプレート端子装着部12
にプレート端子4の圧接部7を収容し得ると共に、その
プレート端子4の圧接部7の長手方向の向きを逆(18
0°反転した状態)にしてほぼ同じプレート端子装着部
12に収容し得るように第1、第2挿嵌部15、16が
形成されている。なお、図示例では並列されている電線
収容溝11のうち両外側の電線収容溝11は、プレート
端子4が一方向しか収容できないが、プレート端子4を
ニ方向に収容するように形成してもよい。
【0023】また、プレート本体5の電線収容溝11間
の第1、第2挿嵌部15、16の間であって、電線収容
溝11のプレート端子4の圧接部7が収容される間のフ
ラット面5aには、断面矩形状の角孔17が規則正しく
行列状に設けられている。また、電線収容溝11の長手
方向に対してほぼ直交する方向に並列されている角孔1
7を含む直線上のプレート本体5の側部には、プレート
本体5の厚さ方向に沿って延在する側凹部18が設けら
れている。
【0024】検査装置1は、図1に示すように、電線端
子20(図3参照)及び測定端子21(図3参照)を有
する検査機器22と測定部23とから主になる。検査機
器22は、図1及び図2に示すように、検査機器本体2
4と、ジョイントプレート2を保持するプレートホルダ
25と、プレートホルダ25を検査位置に搬送するホル
ダ搬送部26とからなる。
【0025】プレートホルダ25は、図1、図2及び図
12に示すように、ジョイントプレート2を嵌合して保
持するもので、所定の厚みを有しジョイントプレート2
より大きなほぼ矩形平板状に形成されている。プレート
ホルダ25の一方の面(上面)には、ジョイントプレー
ト2が載置されるプレート凹部27が設けられ、このプ
レート凹部27内のフラット状の底面28の縁部の周囲
にはジョイントプレート2の積層片10が挿入される挿
入凹部29が設けられていると共に、その底面28はジ
ョイントプレート2の裏面の形状に嵌合され得るように
形成されて、プレート凹部27にジョイントプレート2
がその裏面から多少の遊びをもって嵌合されるようにな
っている。プレート凹部27の深さは、プレート凹部2
7にジョイントプレート2を嵌合させたとき、ジョイン
トプレート2の上面がプレート凹部27を形成する壁部
30より上方に位置されるような寸法に形成されてい
る。
【0026】プレート凹部27を形成する壁部30であ
って、ジョイントプレート2の電線収容溝11の延在方
向とほぼ平行に延在する壁に対応する2つの壁部は、プ
レート凹部27に嵌合したジョイントプレート2を容易
に取り出せるように指で掴めるように断続的に形成され
ている。プレートホルダ25のプレート凹部27を形成
する壁部30であって保持されたジョイントプレート2
の他端部側(電線収容溝11が開口されている側)の壁
部30aの一部(又は全部)は、電線収容溝11に収容
されている絶縁被覆電線3が位置されるように他の壁部
30より低く形成されている。
【0027】また、プレートホルダ25には、図12及
び図13に示すように、プレート凹部27内に嵌合され
たジョイントプレート2を固定するプレート固定機構3
1が設けられている。プレート固定機構31は、プレー
ト凹部27に嵌合されたジョイントプレート2を固定す
る固定部材33と、その固定部材33を検知する検知セ
ンサ32とからなる。
【0028】固定部材33としては、例えば、プレート
ホルダ25にプレート凹部27方向に出没自在に設けら
れた押圧片である。押圧片33は、プレート凹部27に
プレート本体5が嵌合されていないときは、プレート本
体5の嵌合が容易に行えるようにプレートホルダ25内
に位置され、プレート本体5を嵌合してから駆動装置
(図示せず)を駆動することによってプレート凹部27
内に突出してプレート本体5の一端部側の側部に当接し
プレート本体5が他端部側に押圧されて固定されるよう
になっている。押圧片33の高さは、プレート凹部27
にプレート本体5を嵌合させたとき、プレート本体5の
表面より上方に突出しない範囲から任意に設定される。
【0029】検知センサ32は、固定部材(押圧片)3
3がプレート凹部27内に突出されているか否かを検知
するセンサで、その検知が行えるならばどのようなセン
サを用いてもよい。なお、固定部材(押圧片)33の突
出(駆動)は、プレート凹部27にプレート本体5を嵌
合させた後、手動で行うが、プレート本体5が完全に嵌
合した場合に動作するセンサを設けて、このセンサの駆
動により自動的に固定部材(押圧片)33の突出を行う
ようにしてもよい。このセンサとしては、プレート凹部
27に嵌合されたジョイントプレート2を検知すること
ができるならば、どのようなものでもよく、例えば、ジ
ョイントプレート2の先端部(一端部)の積層片10が
挿入される挿入凹部29の底壁に物体が近づくと検知す
るか、又は積層片10の先端部が接触すると検知するセ
ンサ等である。この検知センサ32は、プレート凹部2
7にジョイントプレート2が完全に嵌合したとき、検知
するような位置に配設することが好ましい。
【0030】ホルダ搬送部26は、図1及び図2に示す
ように、プレートホルダ25に保持(固定)されたジョ
イントプレート2をプレート装着位置から検査位置に移
動又はその逆方向に移動させるものである。具体的に
は、検査機器本体24の下方に一端部が延在する矩形状
の基台34上にその長手方向に沿ってガイドレール35
が設けられている。ガイドレール35は、検査機器本体
24の下方から機器等が上方に存在しないプレート装着
位置まで延在し、このガイドレール35にプレートホル
ダ25が移動(スライド)自在に支持されている。
【0031】プレートホルダ25には、ガイドレール3
5に沿ってプレートホルダ25を移動させる例えば往復
動可能のシリンダ(図示せず)のロッドが連結されてお
り、シリンダの駆動によりプレートホルダ25がプレー
ト装着位置と検査位置との間を移動するように構成され
ている。つまり、プレート装着位置でプレートホルダ2
5にジョイントプレート2を嵌合して保持させてからプ
レートホルダ25を検査機器本体24の検査位置に移動
させることにより、ジョイントプレート2が検査位置に
位置決めされるようになっている。プレートホルダ25
をガイドレール35に沿って移動させる駆動手段は、シ
リンダに限定されず、例えば正逆回転可能なモータ等を
用いて移動させる駆動機構等であってもよい。シリンダ
の駆動は、手動で行ってもよいが、検知センサ32の検
知により自動的に行うことが好ましい。
【0032】検査機器本体24は、検査位置の上方に箱
状に形成されている。検査機器本体24は、電線端子2
0及び測定端子21を有するピンブロック36と、その
ピンブロック36の検査面(当接面36a)36aをジ
ョイントプレート2のフラット面5aに当接させるべく
ピンブロック36を上下に移動させるピンブロック移動
部(図示せず)と、特定の電線端子20及び測定端子2
1を介して絶縁被覆電線3及びプレート端子4に電流を
流す等する電源部(図示せず)とを備えてなる。
【0033】ピンブロック36は、ジョイントプレート
2より大きな断面ほぼ矩形状で所定の厚みを有する平板
状に例えば硬性を有する合成樹脂により成形され、その
下面がジョイントプレート2のフラット面5aと当接す
る当接面36aとして形成されている。ピンブロック3
6は、検査位置に位置されるジョイントプレート2のフ
ラット面5aと当接面36aが平行に対向するように配
置されると共に、ジョイントプレート2のフラット面5
aにそのフラット面5aを覆うように当接し得るように
図示例では上下方向に移動自在に検査機器本体24に設
けられている。
【0034】ピンブロック36の当接面36aは、フラ
ット状に形成されている。このように、当接面36aが
フラット状に形成されていることにより、ジョイントプ
レート2に当接したとき、ピンブロック36とプレート
ホルダ25(プレート凹部27)との間にジョイントプ
レート2が挟まれるので、ジョイントプレート2がそっ
ていてもジョイントプレート2がほぼ平たくなりそのが
たが吸収されるようになっている。また、ピンブロック
36の当接面36aには、ジョイントプレート2の電線
収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向に沿って延在
するフラット段部37を設けることが好ましい。フラッ
ト段部37は、特に好ましくは、ジョイントプレート2
の太物挟持片14の近傍例えば太物挟持片14に最も近
い角孔17より太物挟持片14側の上面に当接する箇所
に設けることがよく、このようにフラット段部37を設
けることで、フラット段部37がジョイントプレート2
のフラット面5aに当接したとき、ジョイントプレート
2の電線収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向にフ
ラット段部37が押しつけられるので、ジョイントプレ
ート2がそっていてもほぼ平たくなりそのがたが吸収さ
れるようになっている。
【0035】ピンブロック36には、図3、図4、図1
0及び図11に示すように、ピンブロック36の当接面
36aをジョイントプレート2のフラット面5aに当接
するとき、ピンブロック36の当接面36aの位置決め
を行う位置決め部である位置決めブロック38が設けら
れている。位置決めブロック38は、ピンブロック36
をジョイントプレート2の同じ位置に当接させるための
ものであり、どのように構成してもよく、例えば、ピン
ブロック36に取り付けられる取付部39の両端部に、
ピンブロック36の当接面36aからその面とほぼ直交
する方向に沿って突出する一対の角孔挿入部40と側部
当接片41とをそれぞれ設けたものでもよい。
【0036】取付部39は、例えば細長の矩形板状に例
えば金属により形成され、その厚さはピンブロック36
のストッパ42の厚さより薄く形成されている。取付部
39には、ピンブロック本体43に設けられている2つ
の位置合わせ孔44と同径の位置決め孔45が設けられ
ていると共に、ネジ溝が螺刻されている取付孔46が例
えば3つ設けられており、取付部39の2つの位置決め
孔45とピンブロック本体43の2つの位置合わせ孔4
4とを例えば位置合わせ治具(図示せず)を用いて同軸
上に位置させてから、例えば取付ネジ(図示せず)をピ
ンブロック本体43のネジ取付孔47に挿入して取付部
39の取付孔46に螺合して締め付けることにより、精
度よく取付部39(位置決めブロック38)をピンブロ
ック本体43に取り付ける(固定する)ことができるよ
うになっている。
【0037】角孔挿入部40は、ジョイントプレート2
の角孔17に挿入される断面矩形状に形成され、その先
端部は、角孔17に挿入し易いようにR状に形成されて
いる。側部当接片41は、その2つの角孔挿入部40と
平行に位置されてジョイントプレート2の側凹部18に
当接(嵌合)するように設けられている。
【0038】これら角孔挿入部40及び側部当接片41
は、取付部39の両端部にそれぞれ設けられて、ピンブ
ロック36の当接面36aをジョイントプレート2のフ
ラット面5aに当接させるとき、両側の電線収容溝11
のどちらか一方に近接する角孔17のその電線収容溝1
1の長手方向の両端部の2つに角孔挿入部40がそれぞ
れ挿入されると共に、その角孔17の近傍であって電線
収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向に沿って延在
する側凹部18に側部当接片41が当接(嵌合)され
て、ピンブロック36とジョイントプレート2とが位置
決めされるようになっている。
【0039】また、取付部39の両端部にそれぞれ設け
た一対の角孔挿入部40及び側部当接片41の厚さ(電
線収容溝11の長手方向に相当する方向の厚さ)は、好
ましくはどちらか一方が角孔17を形成する壁に接する
ような寸法に形成し、他方をその寸法より短く形成する
ことが好ましい。このように、厚さを変えることによ
り、特に2つの角孔挿入部40を角孔17に挿入しやす
くなり位置決めを行い易くなる。
【0040】ピンブロック36には、図3乃至図9に示
すように、厚み方向に沿って電線端子20及び測定端子
21をそれぞれ収容すると共に貫通した円形状の電線端
子収容部48及び測定端子収容部49が多数設けられて
いる。ピンブロック36は、厚み方向に、ピンブロック
本体43と、そのピンブロック本体43より厚さが例え
ば1/4であり当接面36aを有するストッパ42とに
2つに分割され、電線端子収容部48及び測定端子収容
部49もピンブロック本体43とストッパ42との2つ
に跨って貫通して設けられている。
【0041】ピンブロック本体43には、ストッパ42
を取り付ける例えばネジを挿入するネジ挿入孔50が複
数設けられていると共に、ストッパ42には、ピンブロ
ック本体43のネジ挿入孔50に挿入されたネジ(図示
せず)が螺合するネジ溝が螺刻されているネジ孔51が
複数設けられている。ストッパ42には、位置決めブロ
ック38が挿入される位置決めブロック孔52が設けら
れている。
【0042】電線端子収容部48は、ストッパ42の当
接面36aの近傍と、ピンブロック本体43の中央部よ
り当接面36aとは反対側の面(他方の面)よりの位置
から他方の面までの箇所とが小径部48aに、その小径
部48a以外が小径部48aより大径の大径部48bに
それぞれ形成されている。すなわち、電線端子収容部4
8は、先端部及び後端部以外の電線端子20が嵌合固定
されるように形成されている。
【0043】電線端子20は、電線端子収容部48の小
径部48a内に収容されると共に小径部48aを形成す
る壁に接触する径の断面円形の棒状に形成されている。
電線端子20の中央部から先端部の近傍までが電線端子
収容部48の大径部48bとほぼ同じ径で電線端子収容
部48の大径部48bの長手方向の長さとほぼ同じ長さ
の収容大部53として形成されて、電線端子収容部48
に嵌合されて固定されるようになっている。電線端子2
0の後端部は、電線端子収容部48に嵌合固定したと
き、電線の端子例えばスリーブ端子が装着し得るように
ピンブロック36から突出する長さに形成されている。
【0044】電線端子20の先端部は、絶縁被覆電線3
に突き刺さる針状に形成されて、電線端子20が電線挿
入ピンとして形成されている。電線挿入ピン20の針状
の先端部の長さは、ピンブロック36をジョイントプレ
ート2のフラット面5aに当接したとき、電線収容溝1
1に収容されている絶縁被覆電線3の絶縁部に突き刺さ
って絶縁部を貫通して先端が芯線に達し、芯線と電気的
に接続されるような寸法に形成されている。
【0045】電線端子収容部48は、収容された電線端
子(電線挿入ピン)20がジョイントプレート2の1つ
の電線収容溝11に対してその長手方向に沿って3個例
えば電線収容溝11が10あれば30個ピンブロック3
6に配設されている。具体的には、1つの電線収容溝1
1に対応する電線端子収容部48に収容された3つの電
線挿入ピン20の先端が、ピンブロック36とジョイン
トプレート2とを当接したとき、一対の細物挟持片1
3、13間又はその近傍、一対の太物挟持片14、14
間又はその近傍、及び、その太物挟持片14に一番近い
角孔17より太物挟持片14側の3箇所にそれぞれ位置
されるようにピンブロック36のフラット段部37に電
線端子収容部48が配設されている。電線端子収容部4
8に収容される電線挿入ピン20は、全て同じ形状のも
のであるが、一対の太物挟持片14、14間又はその近
傍に位置される電線挿入ピン20を第1電線挿入ピン
(第1電線端子)20aと、その太物挟持片14に一番
近い角孔17より太物挟持片14側に位置される電線挿
入ピン20を第2電線挿入ピン(第2電線端子)20b
と、残りの一対の細物挟持片13、13間又はその近傍
に位置される電線挿入ピン20を第2電線補助挿入ピン
(第2電線補助端子)20cとそれぞれする。
【0046】測定端子収容部49は、ピンブロック本体
43の他方の面の近傍が小径部49aに、それ以外が小
径部49aより大径の大径部49bにそれぞれ形成され
ていると共に、ストッパ42の部分はピンブロック本体
43の大径部49bより小径の先端収容部49cに形成
されている。
【0047】測定端子21は、測定端子収容部49の小
径部49a内に収容されると共に小径部49aを形成す
る壁に接触する径の断面円形の棒状に形成されている。
測定端子21の中央部より先端部側には、ピンブロック
本体43の大径部49bより若干小さな径で測定端子収
容部49の大径部49bの長手方向の長さより短い長さ
の移動部54が形成されて、測定端子21が測定端子収
容部49に収容されたとき、その移動部54が測定端子
収容部49の大径部49b内をその軸方向に沿って移動
し得る範囲で測定端子21がスライド可能になってい
る。すなわち、測定端子21はスライドピン本体のみか
らなるスライドピンとして形成されている。
【0048】スライドピン(測定端子)21の後端部
は、移動部54が測定端子収容部49の大径部49b内
の当接面36a側の端部に接する位置にあっても、端子
例えばスリーブ端子が装着し得るようにピンブロック3
6から突出する長さに形成されている。すなわち、スラ
イドピン21が移動しても後端部は常にピンブロック3
6から突出し、この突出した部分に例えば円筒形のスリ
ーブ端子が取り付けられる。
【0049】スライドピン21の移動部54より先端の
部分(接触部)は、ストッパ42の先端収容部49cの
径より若干小さな径に形成されている。スライドピン2
1の接触部の長さは、移動部54が測定電線端子収容部
49の大径部49b内の当接面36a側の端部に位置さ
れているとき、ストッパ(ピンブロック36)から突出
し、ピンブロック36をジョイントプレート2のフラッ
ト面5aに当接したとき、先端部がプレート端子4の電
気接触部8内に挿入して電気接触部8と接触し得ると共
に、この突出した部分をストッパ42内に押し込め得
る、すなわち、ストッパ42(ピンブロック36)から
の突出長が、移動部54の大径部49b内の移動長さよ
り短くなる寸法に形成されている。
【0050】また、測定端子収容部49の大径部49b
内に移動自在に収容されているスライドピン21の移動
部54より後端部側の外周にはばね55が周設されてい
る。このばね55は、一端部がスライドピン21の移動
部54に当接していると共に、他端部が測定端子収容部
49の大径部49bの当接面36a側と反対側の端部に
当接して、スライドピン21が当接面36a側に付勢さ
れている。また、スライドピン21の接触部の先端部に
は、プレート端子4の電気接触部8内に確実に挿入され
得るように径が小さい係合段部56が設けられている。
【0051】測定端子収容部49は、収容されたスライ
ドピン21がジョイントプレート2の第1、第2挿嵌部
15、16全てに対して2個ずつ例えば第1、第2挿嵌
部15、16が108個あれば216個ピンブロック3
6に行列状に配設されている。具体的には、同一の第1
挿嵌部15又は第2挿嵌部16に対応する測定端子収容
部49に収容された2つのスライドピン21の先端が、
ピンブロック36とジョイントプレート2とを当接した
とき、第1挿嵌部15又は第2挿嵌部16に装着さてい
るプレート端子4のほぼ断面矩形筒体状の電気接触部8
の圧接部7側の側部に接する箇所とその側部と対向する
側部に接する箇所の2箇所にそれぞれ位置されるように
ピンブロック36に測定端子収容部49が配設されてい
る。測定端子収容部49に収容されるスライドピン21
は、全て同じ形状のものであるが、プレート端子4の電
気接触部8の圧接部7側の側部と対向する側部に接する
スライドピン21を第1スライドピン(第1測定端子)
21aと、残りの電気接触部8の圧接部7側の側部に接
するスライドピン21を第2スライドピン(第2測定端
子)21bとそれぞれする。
【0052】ピンブロック36は、検査位置に移動され
たプレートホルダ25に装着されているジョイントプレ
ート2のフラット面5aと当接面36aが平行に所定の
間隔を隔てて対向する位置に位置されると共に、当接面
36aがジョイントプレート2のフラット面5aに当接
可能に移動自在に検査機器本体24の取付体57に取り
付けられている。ピンブロック36は、取付体57と共
に検査機器本体24内を図示例では上下方向に移動可能
に支持されている。取付体57には各スライドピン21
と例えばスリーブ端子を介して接続される接続ピン58
がスライドピン21の数だけ取り付けられている。
【0053】検査機器本体24には、ピンブロック移動
部である往復移動可能なロッドを有するエアシリンダー
が設けられ、このエアシリンダーのロッドが取付体57
やピンブロック36に連結されて、当接面36aがジョ
イントプレート2のフラット面5aに当接される(押し
当てられる)ようにピンブロック36が移動されるよう
になっている。ピンブロック移動部は、ピンブロック3
6を移動させることができるならば、エアシリンダーに
限定されることはなく、モータや電磁シリンダー等の他
の手段を用いて移動させるようにしてもよい。
【0054】ピンブロック36に配設されている電線端
子収容部48及び測定端子収容部49の全てに電線挿入
ピン20(第1、第2電線挿入ピン20a、20b、第
2電線補助挿入ピン20c)及びスライドピン21(第
1、第2スライドピン21a、21b)が収容され、こ
れら電線挿入ピン20及びスライドピン21(接続ピン
55)には、例えばスリーブ端子を介して電源部に接続
される電線がそれぞれ接続される。
【0055】電源部は、測定部23からの信号により指
定された第1電線挿入ピン20aと第1スライドピン2
1aとを介してジョイントプレート2の電線収容溝11
に収容されている絶縁被服電線3及びプレート端子4に
定電流を流すと共に、その第1電線挿入ピン21aが位
置される電線収容溝11に位置されている第2電線挿入
ピン21bとその第1スライドピン21aと同じ電気接
触部8に接触する第2スライドピン21bとによりこれ
ら端子20b、21b間の電圧を測定して、この測定値
を測定部23に送出するもので、例えば電線挿入ピン2
0がプラス(+)に、スライドピン21がマイナス
(−)となるように定電流を流すようになっている。こ
のように、定電流を与える2つの端子20、21(第1
電線挿入ピン20a、第1スライドピン21a)とは別
の2つの端子20、21(第2電線挿入ピン20b、第
2スライドピン21b)で電圧を測定するため、リード
線の抵抗や接触抵抗の影響を受けずに、端子間の真の電
位差を測定することができる。
【0056】また、電源部は、次の測定すなわち定電流
を流す端子及び電圧を測定する端子の切換をどのように
構成してもよく、例えばリレー切換方式によって行うよ
うにしてもよい。また、プレート端子4は電線収容溝1
1に装着されている向きによって電気接触部8の位置が
第1挿嵌部15か第2挿嵌部16かの2つのパターンが
あるので、それら第1、第2挿嵌部15、16に対応す
る各第1、第2スライドピン21a、21bの計4本の
端子を用いて測定するようにしてもよいし、また、予め
プレート端子4の装着向きが分かっている場合には、電
気接触部8が装着されている方(第1挿嵌部15か第2
挿嵌部16のどちらか一方)の第1、第2スライドピン
21a、21bのみを用いて測定するようにしてもよ
い。
【0057】測定部23は、測定するプレート端子4に
対応した第1電線挿入ピン20aがプラス(+)に、第
1スライドピン21aがマイナス(−)となるように定
電流を流して第2電線挿入ピン20b及び第2スライド
ピン21bにより電圧を測定するように電源部を制御す
るものであり、電源部からの測定値に基づいて抵抗を求
め、この求めた値(算出値)と基準値とを比較して算出
値が基準値より小さければ、プレート端子4の圧接状態
が良好であり、算出値が基準値を超えると、プレート端
子4の圧接状態が不良であると判断するものであり、例
えば、図1に示すように、マルチメータ60と電装ボッ
クス61とからなる。測定部23の操作は、電装ボック
ス61に設けられている操作盤等を用いて行ってもよい
が、PC(パーソナルコンピューター)62等のコンピ
ューターを接続して例えばPC62により行うことが好
ましい。
【0058】このPC62は、検査場所温度、ジョイン
トプレート2の情報等を入力する情報入力手段と、プレ
ート端子の測定箇所及び測定順序のパターンを入力して
記録しておくパターン記録入力手段と、絶縁被覆電線3
の種類毎、端子の位置毎に基準値を入力して記録してお
く基準値記録手段と、温度に応じて抵抗値を補正する温
度補正値を入力して記録しておく温度補正手段と、第1
電線挿入ピン20aと第1スライドピン21aとに定電
流を流して第2電線挿入ピン20b及び第2スライドピ
ン21bにより電圧を測定してこの測定値に基づいて抵
抗を求め、この求めた抵抗値に入力した検査温度に基づ
いて温度補正手段からその検査温度の温度補正値を補正
し、測定した端子と同じ端子の基準値を基準値記録手段
から読み出して補正した算出値と比較して算出値が基準
値より小さければ、プレート端子4の圧接状態が良好で
あり、測定値が基準値を超えると、プレート端子4の圧
接状態が不良であるとする測定手段と、パターン記録入
力手段からパターンデータを読み出しこのパターンデー
タに応じて測定手段により順次絶縁被覆電線3とプレー
ト端子4との圧接状態の良否を決定する自動測定手段
と、測定する測定端子を選択可能に表示し、これら表示
されたうちの1つを選択したとき、その選択した測定端
子に基づいた絶縁被覆電線3とプレート端子4との圧接
状態の良否を決定する半自動測定手段と、検査した絶縁
被覆電線3とプレート端子4との接続状態をジョイント
プレート2毎に記録して保存するデータ保存手段と、を
備えてなる。
【0059】PCは、演算処理及び外部とのデータの入
出力をPC本体内のCPU等で行いこの演算処理等を実
行させるための入力をキーボード63、マウス等の入力
装置を用いてCRT64に表示させつつ行うものであ
り、データ等のファイルの入出力を行う磁気ディスクド
ライブ等の入出力装置が備えられていると共に、データ
等を印刷するプリンタ等の印刷装置(図示せず)が備え
られている。
【0060】情報入力手段は、検査する前の情報等を入
力して例えば検査データの履歴を残すためのものであ
る。入力する情報等としては、例えば、検査場所、作業
者名、ジョイントプレート2の圧接日及び品番、サブ番
号、プレート番号、ジョイントプレート2を製造した設
備名及び製造機械番号、検査回数、検査温度等の検査条
件等である。これら入力情報等は、予め設定しておき、
設定した中から特定のものを選択し得るようにしてもよ
い。これら入力情報等の入力は、例えば、図16に示す
ように、CRT64にJ/B抵抗測定画面65を表示さ
せ、このJ/B抵抗測定画面65中の入力情報等の入力
欄66の検査場所欄67、作業者名欄68、ジョイント
プレート2の圧接日欄69及び製品品番欄70、サブN
o欄71、プレート番号欄72、ジョイントプレート2
を製造した設備名欄73及び製造機械番号欄74、検査
回数欄75、検査温度欄76である。これら入力情報等
は、予め設定して行うようにしてもよい。
【0061】パターン記録入力手段は、ジョイントプレ
ート2のプレート端子装着部12の全てにプレート端子
4が装着されていることはほとんどなく、ほとんどの場
合は一部の箇所に装着され、これら装着箇所はいくつか
のパターンによって決まっているため、プレート端子4
が装着されている箇所のみが検査されるようにパターン
を入力して例えばパターンデータファイルに記録(保
存)させるものである。パターンの入力は、どのように
行ってもよく、例えば、図17に示すように、CRT6
4にプレートNo登録画面77を表示させ、このプレート
No登録画面77は、列が電線収容溝11に、行がプレー
ト端子装着部12(プレート端子4)にそれぞれ相当さ
せるようにジョイントプレート2の全てのプレート端子
装着部12に対応する表であり、各欄には例えば右の列
の一番下の行から上の行へと順に1、2、3、4、5、
6に、次の列も同じように一番下の行から順に7、8、
9・・と、全ての列に同様に番号付けをする番号欄(穴
位置欄)78を設ける。つまり、番号は、プレート端子
装着部12を番号付けしたものであり、番号欄78を選
択して、例えば白黒反転させることで、検査するプレー
ト端子4を選択することができるようにしてもよい。
【0062】特定の番号を選択してから特定のパターン
番号(プレートNo)を入力し、入力後、例えば図示例の
77aで示す画像を実行することにより、入力された番
号がファイル名となってパターンデータがパターンデー
タファイルに記録(保存)されるようになっている。ま
た、77bで示す画像は、プレートNo登録画面77を閉
じてCRT64にJ/B抵抗測定画面65を表示させる
ものであり、77cは、画面上のプレートNoを削除す
るものである。また、検査前にこのパターン記録入力手
段によってできるだけ多くのパターンを予め入力して記
録(保存)させるようにすることが好ましい。パターン
データファイルに記録(保存)されているパターンデー
タは、読み出して例えば図示例では受信を実行すること
で読み出されて入力事項等の変更が行えるようにすると
共に、パターンデータの保存及び読出時にパスワードを
入力しないと実行できないようにしてもよい。
【0063】基準値記録手段は、絶縁被覆電線3とプレ
ート端子4との接続状態が良好であると抵抗値が小さ
く、接続されていないと抵抗値が高くなるので、接続さ
れているか否かの基準を入力して例えば基準値データフ
ァイルに記録(保存)させるものである。基準値の入力
は、どのように行ってもよいが、全てのプレート端子装
着部12ここに個別に設定可能にするようにすることが
好ましい。これは、絶縁被覆電線3の種類毎、端子の位
置毎に抵抗値が異なるからであり、ここに絶縁被覆電線
3の種類毎、端子の位置毎に基準値を入力するようにす
ることが好ましい。
【0064】基準値の入力としては、電線収容溝11の
プレート端子装着部12の位置は他の電線収容溝11と
同じであるため、1つの電線収容溝11に6つのプレー
ト端子装着部12が設けられているので、例えば、図1
8に示すように、CRT64に電線サイズ別抵抗値画面
79を表示させ、この電線サイズ別抵抗値画面79中
で、絶縁被覆電線3のサイズ毎に6つのプレート端子装
着部12に対応する6つの基準値を入力できるように電
線サイズ欄80及び抵抗値欄81を設けてもよい。この
とき、例えば図示例の79aで示す画像を実行すること
により、電線サイズがファイル名となって基準値データ
が基準値データファイルに記録(保存)されるようにな
っている。また、79bで示す画像は、電線サイズ別抵
抗値画面79を閉じてCRT64にJ/B抵抗測定画面
65を表示させるものであり、79cは、画面上の電線
サイズを削除するものである。また、基準値データファ
イルに記録(保存)されている基準値データは、読み出
して入力事項等の変更が行えるようにすると共に、基準
値データの保存及び読出時にパスワードを入力しないと
実行できないようにしてもよい。
【0065】また、パターンを作成するときに、基準値
データを付加したパターンデータを作成するようにして
もよい。すなわち、図17に示すように、プレートNo登
録画面77中に検査するプレート端子4を選択すると共
に、一番上の穴位置欄78の上に電線サイズを選択でき
る電線サイズ欄82を設け、この欄82で電線サイズを
選択すると、先に入力した基準値が各番号欄78の下に
抵抗設置値mΩ欄83として表示させて確認できるよう
にしてもよい。このようにすれば、検索するパターンと
共に基準値データを一緒にパターンデータファイルとし
て利用することができる。
【0066】温度補正手段は、温度に応じて抵抗値が変
わるため、この変動を補正するもので、温度に応じて抵
抗値を補正する温度補正値を入力して例えば温度補正デ
ータファイルに記録(保存)させるものである。温度補
正値の入力としては、例えば、図19に示すように、C
RT64に補正値登録画面84を表示させ、この補正値
登録画面84中で抵抗オフセット値を入力できる抵抗オ
フセット値欄85、温度下限値と温度上限値とを入力
し、その温度範囲で補正する温度補正値を入力すること
ができる温度下限値欄86、温度上限値欄87及び温度
補正値欄88を設けてもよい。抵抗オフセット値、温度
上下限値及び温度補正値を入力してから補正値登録画面
84中の84aで示す画像を実行することにより、温度
補正データが温度補正データファイルに記録(保存)さ
れるようになっている。また、84bで示す画像は、補
正値登録画面84を閉じてCRT64にJ/B抵抗測定
画面65を表示させるものである。
【0067】測定手段は、1つのプレート端子装着部1
2に対応する第1電線挿入ピン20aと第1スライドピ
ン21aとに定電流を流して第2電線挿入ピン端子20
b及び第2スライドピン21bにより電圧を測定してこ
の測定値に基づいて抵抗を求め、この求めた抵抗値に入
力した検査温度に基づいて温度補正手段からその検査温
度の温度補正値を補正し、測定した端子と同じ端子の基
準値を基準値記録手段から読み出して補正した算出値と
比較して算出値が基準値より小さければ、プレート端子
4の圧接状態が良好であり、測定値が基準値を超える
と、プレート端子4の圧接状態が不良であるとするもの
である。例えば、図16に示すように、CRT64にJ
/B抵抗測定画面65を表示させ、このJ/B抵抗測定
画面65中の測定89を実行することにより、特定のプ
レート端子4の圧接状態が検査され、この検査結果がJ
/B抵抗測定画面65中に表示されるようにしてもよ
い。
【0068】また、1つのプレート端子装着部12に装
着されるプレート端子4は、装着される向きが2つあ
り、向きが異なることにより電気接触部8が挿嵌される
位置が第1挿嵌部15か第2挿嵌部16のどちらかであ
るので、パターンデータを作成する際に第1挿嵌部15
か第2挿嵌部16のどちらかを選択させるようにしても
よい。また、第1、第2挿嵌部15、16に対応するそ
れぞれ2つの第1、第2スライドピン21a、21bの
両方を用いて抵抗を求めるようにしてもよい。
【0069】また、細物の絶縁被覆電線を電線収容溝1
1に収容したとき、電線収容溝11は太物でも収容可能
に形成されているため、細物の絶縁被覆電線が電線収容
部11内で蛇行することもあり、この場合、第2電線挿
入ピン20bが細物の絶縁被覆電線の絶縁部に突き刺さ
ったとしても芯線に接触しないこともあり得るので、電
線サイズとして細物のものが選択されたときには、第2
電線挿入補助ピン20cを用いて電圧を測定してもよい
し、第2電線挿入ピン20b及び第2電線挿入補助ピン
20cの2つを用いて電圧を測定するようにしてもよ
い。
【0070】J/B抵抗測定画面65は、例えば、図示
するように、入力情報等の入力欄66の下方に、列が電
線収容溝11に、行がプレート端子装着部12(プレー
ト端子4)にそれぞれ相当させるようにジョイントプレ
ート2の全てのプレート端子装着部12に対応する表で
あり、各欄には例えば右の列の一番下の行から上の行へ
と順に1、2、3、4、5、6に、次の列も同じように
一番下の行から順に7、8、9・・と、全ての列に同様
に番号付けをする番号欄(穴位置欄)90を有する検査
欄91を設ける。検査欄91の各番号欄90の下方に測
定値mΩを表示させる測定値欄92及び抵抗設定値mΩ
を表示させる設定値欄93にて確認できるようにするこ
とが好ましい。また、表示の際、不良の場合にはその番
号やその近傍を良好の場合とは色を変えたり、白黒反転
させたりして一目で識別できるようにしてもよいし、ま
た、不良の場合、音を鳴らせて不良があると認識させる
ようにしてもよい。
【0071】このJ/B抵抗測定画面65からジョイン
トプレート2の品番(製品品番)を登録させる製品品番
登録画面、プレートNo登録画面77、電線サイズ別抵抗
値画面79、補正値登録画面84等に切り換わるように
してもよい。
【0072】自動測定手段は、プレートNoに対応する
パターンデータファイルから所望のパターンデータを読
み出しこのパターンデータに応じて順次測定手段により
プレート端子4の圧接状態を検査するものである。半自
動測定手段は、例えばJ/B抵抗測定画面65で番号欄
を選択か可能にして、これらのうちの1つを選択したと
き、その選択した番号に対応したプレート端子4の接続
状態が測定手段により求められるようにするものであ
る。選択範囲は、全てのプレート端子装着部12に対応
するものであっても、パターンデータファイルから所望
のパターンデータを読み出しこのパターンデータによる
一部であってもよい。これら自動・半自動手段は、どち
らか一方を選択することができるようにし、J/B抵抗
測定画面65中で切り替えるようにしてもよいし、別の
画面上で切り替えるようにしてもよい。
【0073】データ保存手段は、1つのジョイントプレ
ート2におけるプレート端子4の一連の測定が終了した
とき、その結果をジョイントプレート2毎にデータ保存
ファイルに自動的に又は手動で記録して保存するもので
ある。なお、保存する際には、ファイル名を変えられる
ようにし、また、終了時に保存するかどうかの確認を行
うようにしてもよい。また、保存するデータは、プレー
ト端子4の接続結果と共に、情報入力手段〜入力された
データや、パターンデータが一緒に含まれるようにする
ことが好ましい。データ保存ファイルに保存されている
データは、読み出して入力事項等の変更が行えるように
する。
【0074】また、データ保存ファイル、パターンデー
タファイル、基準値データファイル等のファイルに保存
されているデータは、外部出入力装置に出力可能である
と共に、外部出入力装置からデータをファイルに出力す
ることもできるようになっていることが好ましい。
【0075】次に、このPCによる一連の動作を説明す
る。まず、J/B抵抗測定画面65において、検査場
所、作業者名、ジョイントプレート2の圧接日及び品
番、プレートNo、ジョイントプレート2を製造した設
備名及び製造機械番号、検査回数、現在の温度を入力又
は選択する。このとき、プレートNoの入力(又は選
択)により、そのジョイントプレート2のプレート端子
4の装着パターンと同じものがパターンデータファイル
から自動的に読み出される。このとき、画面65上で検
査するプレート端子4に対応する番号を検査しない番号
と番号の色を変えたりして区別できるようにすることが
好ましい。このようにすれば、どのプレート端子4を検
査するのかが目視により認識することができる。また、
自動・半自動の切り替えは通常は自動でプレート端子4
の検査が行われるようにする。
【0076】検査を開始する際、検査部の検査位置にジ
ョイントプレート2が装着されたプレートホルダ25が
位置決めされるが、この位置決めは、ジョイントプレー
ト2がプレートホルダ25に嵌合されると押圧片33に
より固定されるので、押圧片33により固定されたら、
プレートホルダ25をジョイントプレート2の検査位置
に搬送して位置決めを行う。
【0077】すなわち、プレートホルダ25のプレート
凹部27にジョイントプレート2の裏面を嵌合させてか
ら押圧片33を突出させる。突出した押圧片33は、プ
レート凹部27内に嵌合されているプレート本体5(ジ
ョイントプレート2)の一端部側の側部に当接し、ジョ
イントプレート2が他端部側に押圧されて保持(固定)
される。このように、ジョイントプレート2は押圧片3
3により固定されるので、ジョイントプレート2をプレ
ートホルダ25の所定の位置に位置決めすることができ
る。突出した押圧片33は検知センサ32に検知され、
これによりシリンダが駆動されて、プレートホルダ25
がプレート装着位置から検査位置へと搬送されてジョイ
ントプレート2が検査位置に位置決めされる。
【0078】検査開始の指示が出された後、またはプレ
ートホルダ25が検査位置に位置決めされた後、ジョイ
ントプレート2のフラット面5aと対向する位置に配設
されているピンブロック36が、ジョイントプレート2
のフラット面5aに向って移動して、図14に示すよう
にピンブロック36の当接面36aがジョイントプレー
ト2のフラット面5aに押し付けられて面接触する。
【0079】このように、ピンブロック36の当接面3
6aがジョイントプレート2のフラット面5aに押し付
けられる(当接される)と、ピンブロック36の当接面
36aから立設された第1、第2電線挿入ピン20a、
20b及び第2電線挿入補助ピン20cのそれぞれの先
端部がジョイントプレート2の電線収容溝11内に挿入
される。具体的には、第1電線挿入ピン20aは一対の
太物挟持片14、14間又はその近傍に、第2電線挿入
ピン20bはその太物挟持片14に一番近い角孔17よ
り太物挟持片14側の電線収容溝11内に、第2電線挿
入補助ピン20cは一対の細物挟持片13、13又はそ
の近傍にそれぞれに挿入される。挿入された第1、第2
電線挿入ピン20a、20b及び第2電線挿入補助ピン
20cの先端部が針状に形成されているため、各第1、
第2電線ピン20a、20b及び第2電線挿入補助ピン
20cの先端部が電線収容溝11内に収容されている絶
縁被覆電線3に突き刺さり、絶縁部を貫通して芯線に達
し、絶縁被覆電線3と電気的に接続される。ピンブロッ
ク36をジョイントプレート2に当接させた後、ジョイ
ントプレート2から離間させると、図15に示すように
絶縁被覆電線3の絶縁部には3箇所の孔が空いている。
【0080】電線端子20が絶縁被覆電線3の外表面に
突き刺してその芯線に電気的に接続する電線挿入ピンで
あると、絶縁被覆電線3の絶縁部を皮むきせずに、電線
挿入ピン20を絶縁被覆電線3に突き刺すだけの簡単な
作業で、絶縁被覆電線3の芯線と電線挿入ピン20とを
電気的に接続することができる。
【0081】また、ピンブロック36には、図3、図4
及び図9に示すように、多数の第1、第2スライドピン
21a、21bがスライド自在に収容され、これら第
1、第2スライドピン21a、21bの当接面36aか
ら立設している先端部も、第1、第2挿嵌部15、16
にそれぞれ一対ずつ挿入される。第1挿嵌部15又は第
2挿嵌部16にプレート端子4の電気接触部8が装着さ
れていると、第1、第2スライドピン21a、21bの
先端部がそれぞれその電気接触部8内に挿入されて接触
し、電気接触部8と電気的に接続される。
【0082】1つのピンブロック36に多数の電線挿入
ピン20及びスライドピン21を立設し、このピンブロ
ック36をジョイントプレート2のフラット面5aに当
接させることにより、電線挿入ピン20及びスライドピ
ン21をそれぞれ別々の動作により絶縁被覆電線3及び
プレート端子4に接続させる場合に比して作業性がよ
い。
【0083】また、測定端子21が、フラット面5aか
ら出没自在にピンブロック36に設けられているスライ
ドピンであると、スライドピン21はプレート端子4に
接触すると、付勢力に抗して移動可能であるため、プレ
ート端子4の位置にバラツキがあってもスライドピンの
プレート端子4への接触状態がほぼ同じになるので、測
定する抵抗値のバラツキが少なくなる。
【0084】また、ピンブロック36をジョイントプレ
ート2のフラット面5aに当接させるとき、ピンブロッ
ク36に角孔挿入部40及び側部当接片41からなる位
置決めブロック38が取り付けられていると、角孔挿入
部40がジョイントプレート2の角孔17に挿入される
と共に側部当接片41が側凹部18に当接(嵌合)して
から、ピンブロック36の当接面36aがジョイントプ
レート2のフラット面5aに当接するので、ピンブロッ
ク36をジョイントプレート2に対して精度よく位置決
めすることができ、確実に電線挿入ピン20及びスライ
ドピン21を絶縁被覆電線3や電気接触部8に接触させ
ることができる。
【0085】また、ピンブロック36の当接面36aが
フラット状に形成されていると、ピンブロック36とプ
レートホルダ25(プレート凹部27)との間にジョイ
ントプレート2が挟まれるため、ジョイントプレート2
がそっていてもジョイントプレート2がほぼ平たくなり
そのがたが吸収されるので、安定した測定を行える。
【0086】また、ジョイントプレート2はそりが生じ
る場合電線収容溝11が複数設けられているためその長
手方向とほぼ直交する方向であるので、ピンブロック3
6の当接面36aにフラット段部37が設けられている
と、当接面が当接したときジョイントプレートは電線収
容溝の長手方向とほぼ直交する方向に確実に平たくなる
ので、安定した測定を行える。
【0087】また、フラット段部37のフラット面5a
に電線挿入ピン20が立設されていることで、絶縁被覆
電線3の刺し込み量をほぼ同じにできる。また、電線挿
入ピン20は、電線収容溝11内の一対の太物挟持片1
4、14間及びその近傍に挿入されるため、絶縁被覆電
線3に電線挿入ピン20を突き刺すとき、確実に電線挿
入ピン20を絶縁被覆電線3に突き刺して接続させるこ
とができる。
【0088】また、絶縁被覆電線3が細物絶縁被覆電線
である場合には、細物絶縁被覆電線が電線収容溝11内
で蛇行して第2電線挿入ピン20bが細物絶縁被覆電線
に刺さっても芯線と接触しないことがあるが、第2電線
挿入補助ピン20cが設けられているので、第2電線挿
入補助ピン20cと第1電線挿入ピン20aとで測定す
ることができる。従って、絶縁被覆電線3が細物・太物
どちらの場合でも抵抗値を測定することができる。
【0089】そして、ピンブロック36がジョイントプ
レート2に当接した後、パターンデータファイルから所
望のパターンデータが読み出され、このパターンデータ
に応じて順次測定手段によりプレート端子4の圧接状態
が検査される。すなわち、測定手段は、指定(番号では
例えば1)された第1電線挿入ピン20aと第1スライ
ドピン21aとを介してジョイントプレート2の電線収
容溝11に収容されている絶縁被覆電線3及びプレート
端子4に定電流を流すと共に、その第1電線挿入ピン2
0aと対応する第2電線挿入ピン20bとその第1スラ
イドピン21aと対になる第2スライドピン21bとに
よりこれら端子20b、21b間の電圧を測定して、こ
の測定値に基づいて抵抗を求め、この求めた抵抗値に温
度補正データファイルからその検査温度の温度補正値を
補正し、測定した端子と同じ端子の基準値を基準値デー
タファイルから読み出して補正した算出値と比較して算
出値が基準値より小さければ、プレート端子4の圧接状
態が良好であり、測定値が基準値を超えると、プレート
端子4の圧接状態が不良であるとする。
【0090】このように、抵抗を算出するとき、温度補
正データファイルからその検査温度の温度補正値を補正
するので、より正確に抵抗を求めることができ、精度よ
く測定することが可能となる。また、基準値が絶縁被覆
電線3の種類毎、プレート端子4の位置毎に設定されて
いるために、より精度よく絶縁被覆電線3とプレート端
子4との接続状態を検査することができる。
【0091】この測定は、パターンデータに応じて順次
行われ、検査回数が複数回の場合には、これを繰り返
し、1つのジョイントプレート2におけるプレート端子
4の一連の測定が行われる。このとき、測定した番号の
下方に算出した抵抗値(及び/又は基準値)が表示され
る。複数回検査を行うときには、平均値を表示するよう
にしてもよいし、個別の値を表示させるようにしてもよ
い。また、不良の場合にはその番号やその近傍を良好の
場合とは色を変えて一目で識別できるようにし、自動検
査の場合、不良と判断されたとき、自動検査を中止又は
中断するようにしてもよい。また、不良の場合、音を鳴
らせて不良があると認識させるようにしてもよい。
【0092】半自動測定が選択されている場合には、検
査画面の番号及び番号欄を選択して実行することによ
り、その番号に対応した第1電線挿入ピンと第1スライ
ドピンとを介してジョイントプレート2の電線収容溝1
1に収容されている電線3及びプレート端子4に電流を
流すと共に、その第1電線挿入ピン20aと対応する第
2電線挿入ピン20bとその第1スライドピン21aと
対になる第2スライドピン21bとによりこれら端子2
0a、21b間の電圧を測定して、この測定値に基づい
て抵抗を求め、この求めた抵抗値に温度補正データファ
イルからその検査温度の温度補正値を補正し、測定した
端子と同じ端子の基準値を基準値データファイルから読
み出して補正した算出値と比較して算出値が基準値より
小さければ、プレート端子4の圧接状態が良好であり、
測定値が基準値を超えると、プレート端子4の圧接状態
が不良であるとする。この測定結果(抵抗値(及び/又
は基準値))を測定した番号の下方にを表示させる。
【0093】検査が終了したときには、検査データは自
動的に保存される。すなわち、検査データは情報入力手
段から入力されたデータやパターンデータ等の他のデー
タと共に1つのファイルとしてデータ保存ファイルに記
録されて保存される。このデータ保存ファイルに記録さ
れてているデータはファイルから読み出して加工するこ
とができるようにする。
【0094】このように、絶縁被覆電線3とプレート端
子4との接続状態を抵抗を測定して検査するので、導通
検査に比して精度よく絶縁被覆電線3とプレート端子4
との接続状態を検査することができる。また、各電線挿
入ピン20及びスライドピン21間の抵抗を予め設定さ
れたパターンに応じて順次測定していくので、間違える
ことなく効率よく測定することができる。従って、ジョ
イントプレート2の絶縁被覆電線3とプレート端子4と
の接続状態を精度よく、しかも効率よく検査することが
でき、ジョイントプレート2の品質を確保することがで
きる。
【0095】また、電線挿入ピン20及びスライドピン
21間の抵抗を4端子法により測定することにより、リ
ード線の抵抗や接触抵抗の影響を受けずに、電線挿入ピ
ン20及びスライドピン21間の真の電位差を測定する
ことができるので、より正確に抵抗を測定することがで
き、精度よく絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続
状態を検査することができる。
【0096】また、検査するプレート端子4のパターン
が予め設定されていると共に、基準値も予め設定されて
いるため、異なるパターンのジョイントプレート2でも
測定間違えなく容易に検査を行えると共に、オペレータ
による入力が少ないので、入力ミスがなくなり、ジョイ
ントプレート2のプレート端子4の接続状態をより精度
よく、検査することができる。
【0097】また、検査されたデータファイルは、デー
タ保存ファイルに記録されるため、データの補完や管理
が容易であり、かつ、データをファイルから読み出すこ
とができるので、ジョイントプレート2を製造する製造
機別のジョイントプレート2の品質等を検査することが
できる。
【0098】
【発明の効果】以上要するに請求項1に記載の発明によ
れば、ジョイントプレートの絶縁被覆電線とプレート端
子との接続状態を精度よく、しかも効率よく検査するこ
とができ、ジョイントプレートの品質を確保することが
できる。
【0099】請求項2に記載の発明によれば、ジョイン
トプレートの絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態
をより精度よく検査することができ、ジョイントプレー
トの品質を確保することができる。
【0100】請求項3に記載の発明によれば、各電線端
子及び測定端子間の抵抗を予め設定されたパターンに応
じて順次測定していくので、間違えることなく効率よく
測定することができる。
【0101】請求項4に記載の発明によれば、ジョイン
トプレート毎の履歴が残るので、ジョイントプレートを
製造する製造機別のジョイントプレートの品質等を検査
できる。
【0102】請求項5に記載の発明によれば、特定のプ
レート端子の接続状態のみをもう一度確認(検査)する
ことができるので、簡単に確認作業を行える。
【0103】請求項6に記載の発明によれば、温度補正
手段を有することにより、より正確に抵抗を求めること
ができ、精度よく測定することが可能となる。
【0104】請求項7に記載の発明によれば、より正確
に抵抗を測定することができ、精度よく絶縁被覆電線と
プレート端子との接続状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョイントプレートの検査装置の一例
を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の検査機器の一例を示す一部破断正面図
である。
【図3】本発明のピンブロックの一例を示す側面図であ
る。
【図4】本発明のピンブロックの一例を示す正面図であ
る。
【図5】本発明のピンブロック本体の一例を示す平面図
である。
【図6】図5中のA−A線断面図である。
【図7】本発明のピンブロックのストッパの一例を示す
平面図である。
【図8】図7中のB−B線断面図である。
【図9】本発明のスライドピンの一例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の位置きめブロックの一例を示す平面
図である。
【図11】本発明の位置きめブロックの一例を示す側面
図である。
【図12】本発明のプレートホルダの一例を示す平面図
である。
【図13】図12中のC−C線断面図である。
【図14】本発明のピンブロックをジョイントプレート
に当接させた状態を示す側面図である。
【図15】本発明のピンブロックを当接した後のジョイ
ントプレートを示す一部平面図である。
【図16】本発明のJ/B抵抗測定画面の一例を示す図
である。
【図17】本発明のプレートNo登録画面の一例を示す
図である。
【図18】本発明の電線サイズ別抵抗値登録画面の一例
を示す図である。
【図19】本発明の補正値登録画面の一例を示す図であ
る。
【図20】ジョイントプレートの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 検査装置 2 ジョイントプレート 3 絶縁被覆電線 4 プレート端子 5 プレート本体 11 電線収容溝 12 プレート端子装着部 20 電線挿入ピン(電線端子) 20a 第1電線挿入ピン(第1電線端子) 20b 第2電線挿入ピン(第2電線端子) 21 スライドピン(測定端子) 21a 第1スライドピン(第1スライドピン) 21b 第2スライドピン(第2スライドピン) 23 測定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプレート端子装着部を有する電線
    収容溝が設けられたジョイントプレート本体に複数のプ
    レート端子を装着した後、絶縁被覆電線を収容して、絶
    縁被覆電線とプレート端子とを圧接接続したジョイント
    プレートの接続状態を検査する装置において、 前記各電線収容溝毎に挿入され、収容されている絶縁被
    覆電線の芯線に接続される複数の電線端子と、前記プレ
    ート端子装着部毎に配置され、プレート端子装着部に装
    着されたプレート端子に接触する複数の測定端子と、予
    め設定されたパターンに応じて各電線端子及び測定端子
    間の抵抗を順次測定して前記ジョイントプレートの絶縁
    被覆電線とプレート端子との接続状態を検査する測定部
    とを備えたことを特徴とするジョイントプレートの検査
    装置。
  2. 【請求項2】 複数のプレート端子装着部を有する電線
    収容溝が設けられたジョイントプレート本体に複数のプ
    レート端子を装着した後、絶縁被覆電線を収容して、絶
    縁被覆電線とプレート端子とを圧接接続したジョイント
    プレートの接続状態を検査する装置において、 前記各電線収容溝毎に挿入され、収容されている絶縁被
    覆電線の芯線に接続される複数の電線端子と、前記プレ
    ート端子装着部毎に配置され、プレート端子装着部に装
    着されたプレート端子に接触する複数の測定端子と、そ
    れら各電線端子及び測定端子間の抵抗を測定して、測定
    した測定値と絶縁被覆電線の種類毎、プレート端子の位
    置毎に設定した基準値と比較して絶縁被覆電線とプレー
    ト端子との接続状態を検査する測定部とを備えたことを
    特徴とするジョイントプレートの検査装置。
  3. 【請求項3】 前記測定部が、各電線端子及び測定端子
    間の抵抗を予め設定されたパターンに応じて順次測定す
    る請求項2に記載のジョイントプレートの検査装置。
  4. 【請求項4】 前記測定部が、前記検査したジョイント
    プレート毎に検査データを保存するデータ保存手段を有
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のジョイント
    プレートの検査装置。
  5. 【請求項5】 前記測定部が、前記測定端子を選択可能
    に表示し、これら表示されたうちの1つを選択したと
    き、その選択した測定端子と、その測定端子が接触し得
    るプレート端子が圧接接続される絶縁被覆電線の芯線に
    接続される電線端子との間の抵抗を測定してその絶縁被
    覆電線とプレート端子との接続状態を検査する選択手段
    を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のジョイ
    ントプレートの検査装置。
  6. 【請求項6】 前記測定部が、前記測定して抵抗値を温
    度に応じて補正する温度補正手段を有する請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載のジョイントプレートの検査装
    置。
  7. 【請求項7】 前記電線端子が2つの第1、第2電線
    端子とからなると共に、前記測定端子が2つの第1、第
    2測定端子とからなり、かつ、前記測定部が4端子法に
    より前記抵抗を測定する請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載のジョイントプレートの検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004347446A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Hitachi Unisia Automotive Ltd ソレノイド異常検出装置
JP2010192131A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Mitsubishi Electric Corp コネクタ接続検出装置および熱転写印刷装置
JP2013242251A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Hioki Ee Corp 導通検査装置及び導通検査方法

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