JP2003270196A - 照合電極と電位測定装置 - Google Patents

照合電極と電位測定装置

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JP2003270196A
JP2003270196A JP2003003533A JP2003003533A JP2003270196A JP 2003270196 A JP2003270196 A JP 2003270196A JP 2003003533 A JP2003003533 A JP 2003003533A JP 2003003533 A JP2003003533 A JP 2003003533A JP 2003270196 A JP2003270196 A JP 2003270196A
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明伸 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘って電位を精度良く測定できるよう
にする。 【解決手段】 電極用金属1と電解質溶液2とを非電導
性の容器5内に収容し、電極用金属を容器外側の外部電
解質中の構造物又はその擬似部材Cに電気的に接続する
とともに、電解質溶液を外部電解質に電気的に接続し
て、構造物の電位を測定できるように構成してある照合
電極であって、電解質溶液と電導性粘性流体4とを、非
電導性の多孔質材料で形成してある内部隔壁10を通し
て互いに電気的に接続するように、容器内に各別に充填
して、電解質溶液を、電導性粘性流体を介して外部電解
質に電気的に接続可能に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極用金属と電解
質溶液とを非電導性の容器内に収容し、前記電極用金属
を容器外側の外部電解質中の構造物又はその擬似部材に
電気的に接続するとともに、前記電解質溶液を前記外部
電解質に電気的に接続して、前記構造物の電位を測定す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の照合電極( 基準電極または参照電
極ともいう) は、非電導性の容器内に収容してある電極
用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又はその擬似
部材に電気的に接続するとともに、容器内に収容してあ
る電解質溶液を、容器に設けた非電導性の多孔質材料で
形成してある容器隔壁を通して、容器外側の土壌などの
外部電解質に接触させることにより、その外部電解質に
電気的に接続して、構造物の電位を測定できるように構
成してある。
【0003】また、従来の電位測定装置は、例えば、図
17に示すように、外部直流電源29の負極側を土壌(
外部電解質の一例) 8中の鋼製埋設管(構造物の一例)
Bに接続するとともに、外部直流電源29の正極側を土
壌8中に埋設した対極30に接続して、対極30から土
壌8を介して埋設管Bに防食電流を流す外部電源法によ
り防食されている埋設管Bの防食電位を測定するものに
おいて、塗装欠陥部を模擬する試験片を擬似部材Cとし
て埋設管Bの近くに埋設し、非電導性の容器5内に収容
してある電解質溶液2を、容器5に設けた非電導性の多
孔質材料で形成してある隔壁40を通して、容器外側の
土壌8に接触させることにより、土壌8に電気的に接続
するように構成してある照合電極Aを使用して、その電
極用金属1を直流電圧計Dを介して擬似部材Cに電気的
に接続するとともに、電解質溶液2を地表Gに接触させ
て土壌に電気的に接続しておき、防食電位を測定しない
通常状態においては、擬似部材Cを埋設管Bに短絡させ
て、擬似部材Cを埋設管Bと同電位の防食状態に維持し
ておき、防食電位の測定時には、擬似部材Cに防食電流
が流れないように、擬似部材Cと埋設管Bとの短絡状態
を切って、その短絡状態を切った瞬間に応じたタイミン
グ(短絡状態を切った瞬間から数msというオーダのタ
イミング) で、直流電圧計Dで測定した擬似部材Cと照
合電極Aとの電位差を、埋設管Bの防食電位として測定
できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の照合電極
は、電解質溶液を、多孔質材料で形成してある容器隔壁
を通して容器外側の外部電解質に接触させることによ
り、その外部電解質に電気的に接続するように構成して
いるために、電解質溶液が容器隔壁を通して外部電解質
中に滲み出てしまい、電解質溶液がなくなってしまった
り、或いは、雨水等の溶液環境への滲みだしに伴う電解
質溶液の濃度の低下により、電位の測定精度が低下する
おそれがあり、電解質溶液を外部電解質に電気的に接続
したまま長期に亘って設置できない欠点がある。
【0005】また、上記従来の照合電極は、電解質溶液
を土壌などの外部電解質に接触させることにより、その
外部電解質に電気的に接続されるように設置するので、
外部電解質によるIR損などの影響を少なくするため
に、擬似部材に近接させて設置した場合は、金属イオン
を取り込んで分解するバクテリア( 例えば、鉄細菌,鉄
酸化細菌,硫黄酸化細菌等) が外部電解質中で繁殖する
と、その分解物などにより、電解質溶液と擬似部材とが
擬似導通状態に陥って、電位の測定精度が低下するおそ
れがあり、擬似部材に近接させた状態で長期に亘って設
置できない欠点がある。
【0006】上記従来の電位測定装置は、電解質溶液2
を、多孔質材料で形成してある隔壁40を通して容器外
側の外部電解質8に接触させることにより、その外部電
解質8に電気的に接続するように構成してある照合電極
を使用しているために、電解質溶液2が隔壁40を通し
て外部電解質8中に滲み出てしまい、電解質溶液2がな
くなってしまったり、或いは、雨水等の溶液環境への滲
みだしに伴う電解質溶液2の濃度の低下により、電位の
測定精度が低下するおそれがあり、照合電極Aの電解質
溶液2を外部電解質8に電気的に接続したまま長期に亘
って設置できない欠点がある。
【0007】また、上記従来の電位測定装置は、照合電
極Aを地表G側に接地し、擬似部材Cと埋設管Bとの短
絡状態を切って、防食電流が流れていない擬似部材Cと
照合電極Aとの電位差を測定するために、防食電流を流
したままで地表G側に接地した照合電極Aと埋設管Bと
の電位差を測定する場合に比べて、擬似部材C周りの防
食電流(I) と土壌抵抗(R) とによって生じるIR損
を消すことができる利点があるが、防食電流や電気鉄道
などからの迷走電流が流れている埋設管B周りのIR損
は消えないので、照合電極Aを擬似部材Cの近くに埋設
しなければ、電位を精度良く測定できない欠点がある。
【0008】更に、上記従来の電位測定装置は、擬似部
材Cと埋設管Bとの短絡状態を切った瞬間から数msと
いうオーダの極めて短いタイミングで、擬似部材Cと照
合電極Aとの電位差を測定する必要があり、そのような
微妙なタイミングで電位差を測定できる高価な測定機器
が必要になって、電位を簡便に測定できない欠点もあ
る。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、長期に亘って電位を精度良く測定できるように
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、電極用金属と電解質溶液とを非電導性の容器
内に収容し、前記電極用金属を容器外側の外部電解質中
の構造物又はその擬似部材に電気的に接続するととも
に、前記電解質溶液を前記外部電解質に電気的に接続し
て、前記構造物の電位を測定できるように構成してある
照合電極であって、前記電解質溶液と電導性粘性流体と
を、非電導性の多孔質材料で形成してある内部隔壁を通
して互いに電気的に接続するように、前記容器内に各別
に充填して、前記電解質溶液を、前記電導性粘性流体を
介して前記外部電解質に電気的に接続可能に設けてある
点にある。
【0011】〔作用及び効果〕電解質溶液と外部電解質
との直接的な接触を、電解質溶液と外部電解質との間に
介在させた電導性粘性流体で阻止し、電解質溶液を、電
導性粘性流体を介して外部電解質に電気的に接続可能に
設けてあるので、電解質溶液が外部電解質中に滲み出る
おそれが少ない。従って、電解質溶液が外部電解質中に
滲み出るおそれが少ないので、防食電位の測定精度が低
下するおそれは略皆無であり、電解質溶液を外部電解質
に電気的に接続したまま長期に亘って設置しても、電位
を精度良く測定できる。
【0012】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記容
器を、内部電解質材を充填してある非電導性の外装容器
に内装して、前記電導性粘性流体と前記内部電解質材と
を、前記容器に設けた非電導性の多孔質材料で形成して
ある容器隔壁を通して互いに電気的に接続し、前記外装
容器に形成した貫通孔を通して、前記内部電解質材を前
記外部電解質に電気的に接続可能に設けてある点にあ
る。
【0013】〔作用及び効果〕内部電解質材を充填して
内部を等電位に保つことができるようにしてある非電導
性の外装容器に、電解質溶液と電導性粘性流体とを充填
してある容器を内装して、電導性粘性流体と内部電解質
材とを、容器に設けた非電導性の多孔質材料で形成して
ある容器隔壁を通して互いに電気的に接続するととも
に、内部電解質材を外装容器に形成した貫通孔を通して
外部電解質に電気的に接続可能に設けて、電解質溶液
を、電導性粘性流体と内部電解質材とを介して、外装容
器に形成した貫通孔を通して外部電解質に電気的に接続
可能に設けてあるので、電解質溶液を、外装容器に形成
した貫通孔近くで、その貫通孔を通して外部電解質に電
気的に接続したのと同等の効果を得ることができる。従
って、電解質溶液を、外装容器に形成した貫通孔近く
で、その貫通孔を通して外部電解質に電気的に接続した
のと同等の効果を得ることができるので、外装容器に形
成する貫通孔を構造物又は擬似部材に近接させて設置で
きるように、外装容器の形状や貫通孔の位置を設定する
ことにより、電解質溶液と構造物又は擬似部材との間に
介在する外部電解質によるIR損などの影響を少なくし
て、構造物の電位を精度良く測定できる。
【0014】請求項3記載の発明の特徴構成は、前記内
部電解質材に電気的に接触する補助金属電極を設け、前
記補助金属電極と前記構造物又は前記擬似部材とを電気
的に接続して、前記構造物の電位を測定できるように構
成してある点にある。
【0015】〔作用及び効果〕内部電解質材に電気的に
接触する補助金属電極を設け、その補助金属電極と構造
物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造物の電位を
測定できるように構成してあるので、電解質溶液と外部
電解質との電気的な接触によらずに、補助金属電極と構
造物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造物の電位
を測定できる。従って、電解質溶液を外部電解質に電気
的に接続したまま長期に亘って設置していた結果、電解
質溶液と外部電解質とを電気的に接触させて測定した電
位の精度が低下しているおそれがある場合は、補助金属
電極と構造物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造
物の電位を測定できる。
【0016】請求項4記載の発明の特徴構成は、前記容
器を筒状に形成して、その筒軸芯方向に沿って装脱可能
に、前記外装容器に内装し、前記容器隔壁を、前記容器
の前記筒軸芯方向に略沿わせて設けてある容器壁に設け
てある点にある。
【0017】〔作用及び効果〕容器を筒状に形成して、
その筒軸芯方向に沿って装脱可能に、外装容器に内装し
てあるので、容器を外装容器に対して筒軸芯方向に沿っ
て装脱して、電解質溶液を補充したり、電極用金属や電
解質溶液を容器ごと交換したりし易いものの、電導性粘
性流体と内部電解質材とを電気的に接続させる容器隔壁
を、容器底板などの筒軸芯方向に略直交する方向に沿わ
せて設けてある容器壁に設けてある場合は、容器と外装
容器との相対位置が筒軸芯方向に沿って互いに離間する
方向にずれると、容器隔壁の全面に亘って内部電解質材
との間に隙間ができて、電導性粘性流体と内部電解質材
との電気的な接続を確保できなくなるおそれがあるが、
容器隔壁を、容器の筒軸芯方向に略沿わせて設けてある
容器壁に設けてあるので、容器と外装容器との相対位置
が筒軸芯方向に沿って互いに離間する方向にずれても、
容器隔壁の全面に亘って内部電解質材との間に隙間がで
きるおそれが少ない。従って、電解質溶液を補充した
り、電極用金属や電解質溶液を容器ごと交換したりし易
いとともに、容器と外装容器との相対位置が筒軸芯方向
に沿って互いに離間する方向にずれても、容器隔壁の全
面に亘って内部電解質材との間に隙間ができるおそれが
少ないので、電導性粘性流体と内部電解質材との電気的
な接続を確保し易い。
【0018】請求項5記載の発明の特徴構成は、電極用
金属と電解質溶液とを非電導性の容器内に収容し、前記
電極用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又はその
擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質溶液
を前記外部電解質に電気的に接続して、前記構造物の電
位を測定できるように構成してある照合電極であって、
前記外部電解質と電気的に接続可能な補助金属電極を設
け、前記補助金属電極と前記構造物又は前記擬似部材と
を電気的に接続して、前記構造物の電位を測定できるよ
うに構成してある点にある。
【0019】〔作用及び効果〕外部電解質に電気的に接
続可能な補助金属電極を設け、その補助金属電極と構造
物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造物の電位を
測定できるように構成してあるので、電解質溶液と外部
電解質との電気的な接触によらずに、補助金属電極と構
造物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造物の電位
を測定できる。従って、電解質溶液を外部電解質に電気
的に接続したまま長期に亘って設置していた結果、電解
質溶液が外部電解質中に滲み出てしまい、電解質溶液が
なくなってしまったり、或いは、雨水等の溶液環境への
滲みだしに伴う電解質溶液の濃度の低下により、電解質
溶液と外部電解質とを電気的に接触させて測定した電位
の精度が低下しているおそれがある場合は、補助金属電
極と構造物又は擬似部材とを電気的に接続して、構造物
の電位を測定できるので、電解質溶液を外部電解質に電
気的に接続したまま長期に亘って設置しても、電位を精
度良く測定できる。
【0020】請求項6記載の発明の特徴構成は、前記補
助金属電極を、その金属イオンが抗菌性を有する抗菌金
属で形成してある点にある。
【0021】〔作用及び効果〕補助金属電極から内部電
解質材や外部電解質に抗菌性を有する金属イオンが放出
されるので、バクテリアが補助金属電極近くの内部電解
質材中や外部電解質中に繁殖しにくい。従って、金属イ
オンを取り込んで分解するバクテリアが補助金属電極近
くの内部電解質材中や外部電解質中に繁殖しにくいの
で、擬似部材に近接させて設置した場合でも、バクテリ
アの分解物などにより電解質溶液と擬似部材とが擬似導
通状態に陥るおそれが少なく、外部電解質によるIR損
などの影響を少なくするために、擬似部材に近接させた
状態で長期に亘って設置しても、電位の測定精度が低下
しにくい。
【0022】請求項7記載の発明の特徴構成は、電極用
金属と電解質溶液とを非電導性の容器内に収容し、前記
電極用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又はその
擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質溶液
を前記外部電解質に電気的に接続して、前記構造物の電
位を測定できるように構成してある照合電極であって、
金属イオンが抗菌性を有する抗菌金属を、前記外部電解
質に接触するように設けてある点にある。
【0023】〔作用及び効果〕抗菌金属は、電極として
使用しなくても、外部電解質に抗菌性を有する金属イオ
ンを放出するので、バクテリアが抗菌金属近くの外部電
解質中に繁殖しにくい。従って、金属イオンを取り込ん
で分解するバクテリアが抗菌金属近くの外部電解質中に
繁殖しにくいので、擬似部材に近接させて設置した場合
でも、バクテリアの分解物などにより電解質溶液と擬似
部材とが擬似導通状態に陥るおそれが少なく、外部電解
質によるIR損などの影響を少なくするために、擬似部
材に近接させた状態で長期に亘って設置しても、電位の
測定精度が低下しにくい。
【0024】請求項8記載の発明の特徴構成は、前記抗
菌金属に対してカソードとして作用させる再生用金属電
極を、前記抗菌金属と電気的に接続自在に設けてある点
にある。
【0025】〔作用及び効果〕抗菌金属と再生用金属電
極とを電気的に接続し、外部より直流電圧や直流電流を
加えることにより、抗菌金属をアノードとして作用させ
ることができる。従って、抗菌金属と再生用金属電極と
を必要に応じて電気的に接続して、外部より直流電圧や
直流電流を加えることにより、抗菌金属をアノードとし
て作用させて、抗菌金属の表面に安定した酸化被膜を形
成させ、照合電極として安定した電位を保持させること
が可能になる。
【0026】請求項9記載の発明の特徴構成は、電極用
金属と電解質溶液とを非電導性の容器内に収容してある
照合電極を設け、前記電極用金属を、容器外側の外部電
解質中の構造物の擬似部材に電気的に接続するととも
に、前記電解質溶液を前記外部電解質に電気的に接続し
て、前記擬似部材と前記照合電極との電位差を前記構造
物の電位として測定できるように構成してある電位測定
装置であって、前記照合電極を構成するに、前記電解質
溶液と電導性粘性流体とを、非電導性の多孔質材料で形
成してある内部隔壁を通して互いに電気的に接続するよ
うに、前記容器内に各別に充填するとともに、前記容器
を、内部電解質材を充填してある非電導性の外装容器に
内装して、前記電導性粘性流体と前記内部電解質材と
を、前記容器に設けた非電導性の多孔質材料で形成して
ある容器隔壁を通して互いに電気的に接続することによ
り、前記電解質溶液を、前記電導性粘性流体と前記内部
電解質材とを介して、前記外装容器に形成した貫通孔を
通して、前記外部電解質に電気的に接続可能に設けて構
成し、前記擬似部材を、その特定面が前記外装容器の前
記貫通孔近くで前記外部電解質に電気的に接触し、か
つ、前記特定面以外の面が前記内部電解質材に対して電
気的に絶縁されるように設けてある点にある。
【0027】〔作用及び効果〕電解質溶液と電導性粘性
流体とを、非電導性の多孔質材料で形成してある内部隔
壁を通して互いに電気的に接続するように、容器内に各
別に充填して照合電極を構成し、電解質溶液と外部電解
質との直接的な接触を、電解質溶液と外部電解質との間
に介在させた電導性粘性流体で阻止して、電解質溶液
を、電導性粘性流体を介して外部電解質に電気的に接続
可能に設けてあるので、電解質溶液が外部電解質中に滲
み出るおそれが少ない。
【0028】また、内部電解質材を充填して内部を等電
位に保つことができるようにしてある非電導性の外装容
器に、電解質溶液と電導性粘性流体とを充填してある容
器を内装して、電導性粘性流体と内部電解質材とを、容
器に設けた非電導性の多孔質材料で形成してある容器隔
壁を通して互いに電気的に接続することにより、電解質
溶液を、電導性粘性流体と内部電解質材とを介して、外
装容器に形成した貫通孔を通して、外部電解質に電気的
に接続可能に設けて照合電極を構成してあるので、電解
質溶液を、外装容器に形成した貫通孔近くで、その貫通
孔を通して外部電解質に電気的に接続したのと同等の効
果を得ることができ、外装容器の貫通孔近くで外部電解
質に電気的に接触するように設けた擬似部材と、その擬
似部材に電気的に接続してある照合電極との間に介在す
る外部電解質を少なくして、擬似部材に防食電流や迷走
電流が流れていても、外部電解質の抵抗によるIR損を
小さくすることができる。
【0029】更に、擬似部材を、その特定面が外部電解
質に電気的に接触し、かつ、特定面以外の面が内部電解
質材に対して電気的に絶縁されるように設けてあるの
で、擬似部材と外部電解質との境界面における電流密度
のばらつきを少なくして、擬似部材における電位のばら
つきを抑制できる。従って、照合電極の電解質溶液が外
部電解質中に滲み出るおそれが少ないので、電位の測定
精度が低下するおそれが少なく、電解質溶液を外部電解
質に電気的に接続したまま長期に亘って設置しても、電
位を精度良く測定できる。
【0030】また、防食電流と外部電解質の抵抗とによ
るIR損を無視できる程度の小さなものにすることがで
きるとともに、擬似部材における電位のばらつきを抑制
できるので、擬似部材に防食電流や迷走電流が流れてい
ても、擬似部材と照合電極との電位差を構造物の電位と
して精度良く測定でき、その上、従来のように、数ms
以内という極めて短い微妙なタイミングで擬似部材と照
合電極との電位差を測定する必要もないので、高価な測
定機器を使用することなく簡便に測定できる。
【0031】請求項10記載の発明の特徴構成は、前記
照合電極の複数を設けるとともに、各照合電極毎に対応
する前記擬似部材を、その特定面が略一定方向に向くよ
うに並べて、非導電性の連結材を介して一体に固定して
ある点にある。
【0032】〔作用及び効果〕各照合電極毎に対応する
擬似部材を、その特定面が略一定方向に向くように並べ
て、非導電性の連結材を介して一体に固定してあるの
で、外部電解質の含水率や比抵抗,成分などが場所によ
って異なっているような場合に、各擬似部材毎に対応す
る照合電極との電位差を測定して、電位差の分布を調べ
ることができる。
【0033】請求項11記載の発明の特徴構成は、非導
電性の板材を、その一側面が前記特定面側に向くように
設けて、前記一側面と前記特定面との間に、前記外部電
解質が入り込む又は前記外部電解質を充填する隙間を形
成してある点にある。
【0034】〔作用及び効果〕構造物の塗膜や塗覆装隙
間内部における隙間状況を、非導電性の板材の一側面と
特定面との間に形成した外部電解質が入り込む又は外部
電解質を充填する隙間で再現した状態で、擬似部材と照
合電極との電位差をその構造物の電位として測定でき
る。従って、従来の電位測定装置においては、構造物の
塗膜や塗覆装隙間内部における防食・腐食状況をモニタ
リングすることは、構造上、不可能であったが、構造物
の塗膜や塗覆装隙間内部における隙間状況を再現した状
態で、擬似部材と照合電極との電位差をその構造物の電
位として測定できるので、隙間内部における防食・腐食
状況をモニタリングすることができる。
【0035】請求項12記載の発明の特徴構成は、非導
電性の板材を、その一側面が前記擬似部材の各特定面側
に向くように一連に設けて、前記一側面と各特定面との
間に、前記外部電解質が入り込む又は前記外部電解質を
充填する隙間を一連に形成してある点にある。
【0036】〔作用及び効果〕構造物の塗膜や塗覆装隙
間内部における隙間状況を、非導電性の板材の一側面と
各特定面との間に一連に形成した外部電解質が入り込む
又は外部電解質を充填する隙間で再現した状態で、各擬
似部材毎に対応する照合電極との電位差を測定して、一
連に形成した隙間内における電位差の分布を調べること
ができる。従って、従来の電位測定装置においては、構
造物の塗膜や塗覆装隙間内部における防食・腐食状況を
モニタリングすることは、構造上、不可能であったが、
構造物の塗膜や塗覆装隙間内部における隙間状況を再現
した状態で、各擬似部材と対応する照合電極との電位差
をその構造物の電位として測定できるので、隙間内部に
おける電位差の分布を調べながら、防食・腐食状況をモ
ニタリングすることができる。
【0037】請求項13記載の発明の特徴構成は、前記
擬似部材を前記外装容器に固定し、前記外装容器の上部
に硬質の筒体部を略同芯状に一体連設するとともに、前
記外装容器の下部に下端側ほど小径の硬質先端部を略同
芯状に一体連設し、前記擬似部材と前記電極用金属とを
電気的に接続可能な導線を、前記筒体部の内側を通して
その筒体部の上部に延設してある点にある。
【0038】〔作用及び効果〕擬似部材を前記外装容器
に固定し、外装容器の上部に硬質の筒体部を略同芯状に
一体連設するとともに、外装容器の下部に下端側ほど小
径の硬質先端部を略同芯状に一体連設してあるので、筒
体部を外部電解質中に打ち込むことにより、擬似部材を
照合電極と共に構造体近くに入り込ませることができ、
また、擬似部材と電極用金属とを電気的に接続可能な導
線を、筒体部の内側を通してその筒体部の上部に延設し
てあるので、必要に応じて、所望の場所で擬似部材と照
合電極との電位差を測定できる。
【0039】請求項14記載の発明の特徴構成は、前記
貫通孔を前記硬質先端部の先端から径方向にずらして開
口するように形成してある点にある。
【0040】〔作用及び効果〕貫通孔を硬質先端部の先
端から径方向にずらして開口するように形成してあるの
で、筒体を外部電解質中に打ち込む際に、貫通孔内に外
部電解質が押し込まれにくい。
【0041】請求項15記載の発明の特徴構成は、前記
擬似部材と前記構造物とに亘って流れる電流を測定可能
な電流測定手段を設けてある点にある。
【0042】〔作用及び効果〕擬似部材と照合電極との
電位差の測定時に、擬似部材と構造物とに亘って流れる
電流を同時に測定できる。従って、従来の電位測定装置
は、擬似部材と構造物とに亘って流れる電流を測定する
手段が設けられておらず、構造物の腐食状況を知りたい
ときは、測定した電位のみから推測或いは監視するほか
無かったが、構造物の電位測定時に、擬似部材に流れる
電流を同時に測定できるので、構造物の電位と、擬似部
材の外部電解質との接触面積から求めた電流密度とに基
づいて、構造物の腐食速度などの腐食状況、或いは、防
食電流密度から鑑みた防食状況を精度良く測定或いは監
視することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0044】〔第1実施形態〕図1は、電極用金属(
銅) 1と電解質溶液( 飽和硫酸銅溶液) 2と硫酸銅結晶
3を含有させたイオン電導性粘性流体4とを、非電導性
を備えたポリエチレン樹脂製の円筒状の外側容器5内に
収容するとともに、その外側容器5を、内部電解質材6
を充填してある非電導性を備えたポリエチレン樹脂製の
筒状の外装容器7に同芯状に内装してある照合電極Aを
示す。
【0045】前記照合電極Aは、図5に示すように、そ
の複数個を容器外側の外部電解質(土壌) 8中に埋設し
てある地盤改良用の鋼管杭( 防食対象物となる構造物の
一例) Bの近くに上下に所定の間隔を隔てて埋設して、
各照合電極Aの電極用金属1と外部電源法で防食してい
る鋼管杭Bの擬似部材Cとを直流電圧計Dを介して電気
的に接続するとともに、電解質溶液2を外部電解質8に
電気的に接続して、各照合電極Aの埋設深さに応じた位
置での鋼管杭Bの防食電位を測定できるように構成して
ある。
【0046】前記電解質溶液2は、電極用金属1を内側
に同芯状に支持してある非電導性を備えた円筒状の内側
容器9に充填してあり、その内側容器9を、イオン電導
性粘性流体4を充填してある外側容器5内に同芯状に固
定するとともに、セラミックなどの非電導性を備えた多
孔質材料で形成してある内部隔壁10を内側容器9の底
部に設けて、電解質溶液2とイオン電導性粘性流体4と
を内部隔壁10を通して互いに電気的に接続するように
外側容器5内に各別に充填してある。
【0047】前記外装容器7に充填してある内部電解質
材6は、内部電解質材の一例として土壌に水を浸透させ
て保湿状態に保つことによりイオン電導性を備えるよう
にしてあり、図2にも示すように、セラミックなどの非
電導性を備えた多孔質材料で形成してある容器隔壁13
を、外側容器5の底部に筒軸芯X方向に略沿わせて設け
てある容器壁5aから筒軸芯X方向に略直交する方向に
沿わせて外装容器7内に突出するように設けて、イオン
電導性粘性流体4と内部電解質材6とを容器隔壁13を
通して互いに電気的に接続するとともに、外装容器7の
底板25に同芯状に設けた貫通孔14に内部電解質材6
が入り込むように充填して、内部電解質材6を貫通孔1
4を通して外部電解質8に電気的に接続可能に設けてあ
る。
【0048】従って、電解質溶液2は、イオン電導性粘
性流体4と内部電解質材6とを介して、外装容器7の底
板25に同芯状に設けた貫通孔14を通して、外部電解
質8に電気的に接続可能に設けてある。
【0049】また、内部電解質材6に電気的に接触する
補助金属電極15を、内部電解質材6を介して外部電解
質8に電気的に接続可能に設け、この補助金属電極15
を金属イオンが抗菌性を有する銀などの抗菌金属で形成
するとともに、補助金属電極( 抗菌金属) 15に対して
カソードとして作用させる白金などの再生用金属電極1
6を内部電解質材6に電気的に接触するように設けてあ
る。
【0050】また、内部電解質材6に電気的に接触する
補助金属電極15を、内部電解質材6を介して外部電解
質8に電気的に接続可能に設けて、補助金属電極15と
擬似部材Cとを直流電圧計Dを介して電気的に接続し
て、電極用金属1を使用せずに鋼管杭Bの防食電位を測
定できるように構成し、この補助金属電極15を金属イ
オンが抗菌性を有する銀などの抗菌金属で形成するとと
もに、補助金属電極( 抗菌金属) 15に対してカソード
として作用させる白金などの再生用金属電極16を内部
電解質材6に電気的に接触するように設けて、補助金属
電極15と再生用金属電極16とをスイッチ17の操作
で外部直流電源39を介して電気的に接続自在に設けて
ある。
【0051】前記外装容器7は、図3にも示すように、
非電導性を備えたポリエチレン樹脂製の蓋体18を上部
にねじ込んで開閉自在に設けてあり、蓋体18と内部電
解質材6との隙間を埋めるエポキシ樹脂やウレタン樹脂
等の耐水・絶縁性能を有する樹脂製の詰め物19を蓋体
18に一体固定し、外側容器5と補助金属電極15及び
再生用金属電極16を、その詰め物19に埋め込むよう
に固定して、外側容器5を筒軸芯X方向に沿って装脱可
能に外装容器7に内装するとともに、電極用金属1に接
続してある電極用導線20と補助金属電極15に接続し
てある補助電極用導線21と再生用金属電極16に接続
してある再生用導線22を詰め物19内に一体固定し、
それらの導線20,21,22を束ねたシールド線23
を蓋体18を通して外装容器7の外部に延設してある。
【0052】そして、図4にも示すように、鋼管杭Bの
擬似部材Cを、その特定面24が外装容器7の底板25
に設けた貫通孔14近くで外部電解質8に電気的に接触
し、かつ、特定面24以外の面26が内部電解質材6に
対して電気的に絶縁されるように、貫通孔14周りの外
面側に固定して、図5に示すように、測定ユニットJを
介して、外部電解質8中で外部電源法により防食されて
いる鋼管杭Bに接続するとともに、電解質溶液2を、イ
オン電導性粘性流体4と内部電解質材6とを介して、外
部電解質8に電気的に接続して、擬似部材Cと照合電極
Aとの電位差を鋼管杭Bの電位として測定できる電位測
定装置Eを構成してある。
【0053】つまり、擬似部材Cを、鋼管杭Bと同一材
料で断面形状が四角形のリング状に形成し、その下面側
を形成している扁平なリング状の面を特定面24として
貫通孔14を囲む状態で鋼管杭B近くの外部電解質8に
電気的に接触し、かつ、特定面24以外の面26、つま
り、上面側を形成している扁平なリング状の面26aと
内周面26bと外周面26cとが貫通孔14を囲む状態
で内部電解質材6に対して絶縁されるように、底板25
に形成した環状溝27に嵌合して、外装容器7に固定し
てある。
【0054】そして、擬似部材Cの被覆導線28を底板
25に挿通して内部電解質材6内に通し、電極用導線2
0などと共にシールド線23に束ねて、蓋体18を通し
て外装容器7の外部に延設してある。
【0055】図5に示すように、鋼管杭Bは、外部直流
電源29の負極側を鋼管杭Bに電気的に接続するととも
に、外部直流電源29の正極側を外部電解質8中に埋設
した対極30に電気的に接続して、対極30から外部電
解質8を介して鋼管杭Bに防食電流を流す外部電源法に
より防食されている。
【0056】前記測定ユニットJは、各擬似部材Cを鋼
管杭Bと同一構造物としての防食状態に維持できるよう
に、擬似部材Cに接続してある被覆導線28を鋼管杭B
に接続するとともに、電極用金属1を擬似部材Cに直流
電圧計Dを介して電気的に接続し、擬似部材Cと照合電
極Aとの電位差の測定時に、擬似部材Cと鋼管杭Bとに
亘って流れる電流を同時に測定できるように、被覆導線
28の鋼管杭Bとの接続箇所の間に直流電流計( 電流測
定手段の一例) Fを設けてある。
【0057】また、スイッチ31の操作で補助金属電極
15と擬似部材Cとを直流電圧計Dを介して電気的に接
続して、電極用金属1を使用せずに鋼管杭Bの防食電位
を測定できるように構成し、補助金属電極15と再生用
金属電極16とをスイッチ17の操作で外部直流電源3
9を介して電気的に接続自在に設けてある。
【0058】そして、鋼管杭Bの防食電位を測定すると
きは、各擬似部材Cに接続してある直流電圧計Dと各照
合電極Aの電極用導線20とを、スイッチ31の操作で
接続し、擬似部材Cと照合電極Aとの電位差を鋼管杭B
の防食電位として測定でき、また、電解質溶液2が減少
して電解質溶液2と外部電解質8との電気的な接触によ
り測定した防食電位の精度が低下しているおそれがある
場合は、補助金属電極15に接続してある補助電極用導
線21を、スイッチ31の操作で直流電圧計Dに接続し
て、擬似部材Cと補助金属電極15との電位差を鋼管杭
Bの電位として測定できるようにしてある。
【0059】〔第2実施形態〕図6,図7は、照合電極
Aの別実施形態を示し、外装容器7を、非電導性を備え
たポリエチレン樹脂製の円筒体32の外周部に、非電導
性を備えたポリエチレン樹脂製の円板状底板25を着脱
自在にねじ込んで構成し、その円板状底板25に貫通孔
14を形成するとともに、擬似部材Cを固定してある。
【0060】そして、円板状底板25と略同径で、非導
電性を備えたポリエチレン樹脂製の円形板材33を、そ
の一側面33aが擬似部材Cの扁平な特定面24に向く
ように対向させて、非導電性を備えたポリエチレン樹脂
製のスペーサ34を介して、円板状底板25と同芯状に
着脱自在にビス35で固定し、構造物の塗膜部等におけ
る隙間状況を再現できるように、一側面33aと特定面
24との間に外部電解質8が入り込む又は外部電解質8
を充填しておいて電流が流出入する隙間36を一定間隔
で形成するとともに、スペーサ34の寸法を変更するこ
とにより、一側面33aと特定面24との間隔を変更調
節できるようにしてある。その他の構成は第1実施形態
と同様である。
【0061】〔第3実施形態〕図8,図9は、構造物の
塗膜部等における隙間状況を再現できるように設けた隙
間36の別実施形態を示し、外装容器7の円板状底板2
5と略同径で、非導電性を備えたポリエチレン樹脂製の
円形板材33を、その一側面33aが擬似部材Cの扁平
な特定面24に向くように対向させて、電流が流出入す
るように開口部37を備えたC型リング状の周壁(スペ
ーサの一例) 38とともに、円板状底板25に同芯状に
一体形成し、一側面33aと特定面24との間に外部電
解質8が入り込む又は外部電解質8を充填する隙間36
を一定間隔で形成してある。その他の構成は第2実施形
態と同様である。
【0062】〔第4実施形態〕図10,図11は、構造
物の塗膜部等における隙間状況を再現できるように設け
た隙間36の別実施形態を示し、外装容器7の円板状底
板25と略同径で、非導電性を備えたポリエチレン樹脂
製の円形板材33に、電流が流出入するように円形の開
口部37を同芯状に形成し、その円形板材33を、その
一側面33aが擬似部材Cの扁平な特定面24に向くよ
うに対向させて、リング状の周壁(スペーサの一例) 3
8とともに、円板状底板25に同芯状に一体形成し、一
側面33aと特定面24との間に外部電解質8が入り込
む又は外部電解質8を充填する隙間36を一定間隔で形
成してある。その他の構成は第2実施形態と同様であ
る。
【0063】〔第5実施形態〕図12は、電位測定装置
Eの別実施形態を示し、第1実施形態で示した照合電極
Aの複数を一体に組み付けてある照合電極ユニットHを
鋼製埋設管(構造物の一例) Bの近傍に埋設し、各照合
電極A毎に対応して第1実施形態で示した測定ユニット
Jを設けて、各擬似部材Cと対応する照合電極Aとの電
位差を埋設管Bの電位として測定できるように構成して
ある。
【0064】前記埋設管Bは、外部直流電源29の負極
側を埋設管Bに電気的に接続するとともに、外部直流電
源29の正極側を外部電解質8中に埋設した対極30に
電気的に接続して、対極30から外部電解質8を介して
埋設管Bに防食電流を流す外部電源法により防食されて
いる。
【0065】前記照合電極ユニットHは、図13に示す
ように、複数の照合電極Aを各擬似部材Cの特定面24
が略一定方向に向くように縦横に並べて、ポリエチレン
樹脂製の基板( 非導電性の連結材) 41を介して一体に
固定し、透明アクリル樹脂製の隙間形成用板材( 非導電
性の板材) 33と各疑似部材Cの特定面24との間に外
部電解質8が入り込む又は外部電解質8を充填する一連
の隙間36を形成してある。
【0066】つまり、埋設管Bどうしを突き合わせて溶
接する場合は、溶接箇所近傍は工場塗覆装がなく管体金
属表面が露出しているため、溶接箇所を挟む両側に亘っ
て埋設管Bの外周面を熱収縮性樹脂チューブ等で被覆し
て防食することが行われており、経年劣化等によって生
じる、この場合の樹脂チューブ等と埋設管Bとの隙間状
態を再現できるように、隙間形成用板材33をその一側
面が擬似部材Cの各特定面24側に向くように一連に設
けることにより、隙間形成用板材33と各疑似部材Cの
特定面24との間に一連の隙間36を形成し、その隙間
36に埋設管B近くの外部電解質8又はその外部電解質
8に相当する電解質を充填して、隙間36内における電
位分布や電流分布のモニタリングができるようにしてあ
る。
【0067】前記擬似部材Cの各々は、図14に示すよ
うに、樹脂チューブ等による埋設管Bの被覆長さよりも
長い長方形の基板41の略中央部に、被覆長さに相当す
る隙間形成用板材33を配置し、管体金属表面長さに相
当する範囲に亘って分散するように複数の貫通孔44を
縦横に並べて形成するとともに、各貫通孔44に照合電
極Aの外装容器7の下端部を嵌合して、接着剤や熱融着
で全周に亘って液密に接続することにより、基板41を
介して一体に固定してある。
【0068】前記一連の隙間36は、基板41の左右の
長辺側と一方の短辺側とに沿って接着剤や熱融着で液密
に接着したポリエチレン樹脂製のコの字状のスペーサ4
5に隙間形成用板材33をビス止めして、基板41の長
手方向一端側において開口するように設けてある。
【0069】尚、図示しないが、基板41の左右の長辺
側にのみ接着したスペーサ45に隙間形成用板材33を
ビス止めして、隙間形成用板材33と各疑似部材Cの特
定面24との間に、基板41の長手方向両端側において
開口する一連の隙間36を形成したり、スペーサ45の
基板41からの突出高さを変更して、隙間形成用板材3
3と各疑似部材Cの特定面24との間隔を調節できるよ
うにしても良い。その他の構成は第1実施形態と同様で
ある。
【0070】〔第6実施形態〕図15は、電位測定装置
Eの別実施形態を示し、図16に示すように、第1実施
形態で示した照合電極Aの外装容器7に擬似部材Cを固
定し、外装容器7の上部に硬質の円筒体部46を略同芯
状に一体連設するとともに、外装容器7の下部に下端側
ほど小径の硬質先端部50を略同芯状に一体連設し、貫
通孔14を硬質先端部50の先端から径方向にずらして
開口するように形成してある。
【0071】つまり、外装容器7の底板25に、外装容
器7と略同径で、かつ、先端部を下端側ほど小径の円錐
状に形成してある擬似部材Cを同芯状に固定して硬質先
端部50を構成するとともに、外装容器7と略同径でポ
リエチレン樹脂製の硬質材で構成してある硬質の円筒体
部46を外装容器7上部の蓋体18に着脱自在に同芯状
にねじ込み固定して構成した照合電極Aを設けてある。
【0072】前記照合電極Aは、外装容器7の底板25
に細い筒部材47を一体に延設して、擬似部材Cの先端
から径方向にずらして開口する貫通孔14を形成し、擬
似部材Cに形成した貫通孔に筒部材47を密着嵌合させ
て、擬似部材Cの円筒状外周面48と円錐面49とから
なる特定面24が貫通孔14を囲む状態で外部電解質8
に電気的に接触し、かつ、特定面24以外の面( 絶縁
面) 26が貫通孔14を囲む状態で内部電解質6に対し
て電気的に絶縁されるように、擬似部材Cを外装容器7
に固定してある。
【0073】そして、擬似部材Cの絶縁面26と電極用
金属1とを内部電解質6に対して電気的に絶縁する状態
で電気的に接続可能な被覆導線20,28を、外装容器
7の内側と円筒体部46の内側とを通してその円筒体部
46の上部に延設し、円筒体部46を外部電解質8中に
打ち込むことにより、所望の場所で擬似部材Cを埋設管
Bの近くに入り込ませて、必要に応じて、擬似部材Cと
照合電極Aとの電位差を測定できるようにしてある。
【0074】尚、外装容器7の底部において内部電解質
6と外部電解質8とが電気的に接続するように外装容器
7の内外を連通させる貫通孔14の複数を、擬似部材C
の外面側に開口するように設けてあっても良い。その他
の構成は第1実施形態と同様である。
【0075】〔その他の実施形態〕 1.本発明による照合電極は、外装容器から離して外部
電解質中に設けてある擬似部材に電極用金属を電気的に
接続して、構造物の電位を測定できるように構成してあ
っても、擬似部材を設けていない構造物に電極用金属を
電気的に接続して、構造物の電位を測定できるように構
成してあっても良い。 2.本発明による照合電極は、外部電解質に直に接触し
て電気的に接続可能な補助金属電極を設けてあっても良
い。 3.本発明による照合電極は、外部電解質に直に接触す
る抗菌金属を設けてあっても良い。 4.本発明による照合電極と電位測定装置は、必要に応
じて、電解質溶液が外部電解質に電気的に接続するよう
に設置して使用するものであっても良い。 5.本発明による照合電極と電位測定装置は、非電導性
の多孔質材料で形成してある内部隔壁で容器の内側を区
画して、電解質溶液と電導性粘性流体とを、内部隔壁を
通して互いに電気的に接続するように、容器内に各別に
充填してあっても良い。 6.本発明による照合電極と電位測定装置は、各種構造
物の自然電位を測定するために使用するものであっても
良い。 7.本発明による照合電極と電位測定装置は、外部電解
質としての海水中の各種構造物の電位や自然電位を測定
するために使用するものであっても良い。 8.本発明による照合電極と電位測定装置は、鋼管杭や
埋設管以外の各種構造物の電位を測定するために使用す
るものであっても良い。 9.本発明による照合電極と電位測定装置は、二重管構
造等における鞘管内部の防食・腐食状況を把握・モニタ
リングするために使用するものであっても良い。 10.本発明による電位測定装置は、擬似部材を外装容
器から離した状態で、その特定面が外装容器の貫通孔近
くで外部電解質に電気的に接触し、かつ、特定面以外の
面が内部電解質材に対して電気的に絶縁されるように設
けてあっても良い。 11.本発明による電位測定装置は、自然腐食状況や各
種マクロセルによる腐食状況や電食による影響度や影響
範囲の特定等を把握するための電位や電流を測定するも
のであっても良く、また、腐食状況等をモニタリングす
るための分極抵抗法に代表される電気化学測定による電
位や電流を測定するものであっても良い。 12.請求項13記載の本発明による電位測定装置は、
下端部を下端側ほど小径に形成してある筒状の外装容器
に擬似部材を設けるとともに、その外装容器の上部に硬
質の筒体部を略同芯状に一体連設してあっても良い。 13.請求項13記載の本発明による電位測定装置は、
外装容器の下部と硬質先端部との間に擬似部材を固定し
てあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】照合電極の縦断面図
【図2】照合電極の要部横断面図
【図3】照合電極の頂部を示す平面図
【図4】照合電極の底部を示す斜視図
【図5】電位測定装置の概略図
【図6】第2実施形態を示す要部の断面図
【図7】第2実施形態を示す底面図
【図8】第3実施形態を示す要部の断面図
【図9】第3実施形態を示す底面図
【図10】第4実施形態を示す要部の断面図
【図11】第4実施形態を示す底面図
【図12】第5実施形態を示す概略図
【図13】( イ) 第5実施形態を示す要部の斜視図 ( ロ) 第5実施形態を示す要部の一部切欠き底面図
【図14】第5実施形態を示す要部の断面図
【図15】第6実施形態を示す概略図
【図16】第6実施形態を示す要部の断面図
【図17】従来の電位測定装置の概略図
【符号の説明】
1 電極用金属 2 電解質溶液 4 電導性粘性流体 5 容器 5a 容器壁 6 内部電解質材 7 外装容器 8 外部電解質 10 内部隔壁 13 容器隔壁 14 貫通孔 15 補助金属電極 16 再生用金属電極 20 導線 24 特定面 26 特定面以外の面 28 導線 33 板材 33a 一側面 36 隙間 41 連結材 46 筒体部 50 硬質先端部 A 照合電極 B 構造物 C 擬似部材 F 電流測定手段 X 筒軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/401 G01N 27/30 313A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極用金属と電解質溶液とを非電導性の
    容器内に収容し、 前記電極用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又は
    その擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質
    溶液を前記外部電解質に電気的に接続して、前記構造物
    の電位を測定できるように構成してある照合電極であっ
    て、 前記電解質溶液と電導性粘性流体とを、非電導性の多孔
    質材料で形成してある内部隔壁を通して互いに電気的に
    接続するように、前記容器内に各別に充填して、 前記電解質溶液を、前記電導性粘性流体を介して前記外
    部電解質に電気的に接続可能に設けてある照合電極。
  2. 【請求項2】 前記容器を、内部電解質材を充填してあ
    る非電導性の外装容器に内装して、前記電導性粘性流体
    と前記内部電解質材とを、前記容器に設けた非電導性の
    多孔質材料で形成してある容器隔壁を通して互いに電気
    的に接続し、前記外装容器に形成した貫通孔を通して、
    前記内部電解質材を前記外部電解質に電気的に接続可能
    に設けてある請求項1記載の照合電極。
  3. 【請求項3】 前記内部電解質材に電気的に接触する補
    助金属電極を設け、 前記補助金属電極と前記構造物又は前記擬似部材とを電
    気的に接続して、前記構造物の電位を測定できるように
    構成してある請求項2記載の照合電極。
  4. 【請求項4】 前記容器を筒状に形成して、その筒軸芯
    方向に沿って装脱可能に、前記外装容器に内装し、 前記容器隔壁を、前記容器の前記筒軸芯方向に略沿わせ
    て設けてある容器壁に設けてある請求項2又は3記載の
    照合電極。
  5. 【請求項5】 電極用金属と電解質溶液とを非電導性の
    容器内に収容し、 前記電極用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又は
    その擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質
    溶液を前記外部電解質に電気的に接続して、前記構造物
    の電位を測定できるように構成してある照合電極であっ
    て、 前記外部電解質と電気的に接続可能な補助金属電極を設
    け、 前記補助金属電極と前記構造物又は前記擬似部材とを電
    気的に接続して、前記構造物の電位を測定できるように
    構成してある照合電極。
  6. 【請求項6】 前記補助金属電極を、その金属イオンが
    抗菌性を有する抗菌金属で形成してある請求項3又は5
    記載の照合電極。
  7. 【請求項7】 電極用金属と電解質溶液とを非電導性の
    容器内に収容し、 前記電極用金属を容器外側の外部電解質中の構造物又は
    その擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質
    溶液を前記外部電解質に電気的に接続して、前記構造物
    の電位を測定できるように構成してある照合電極であっ
    て、 金属イオンが抗菌性を有する抗菌金属を、前記外部電解
    質に接触するように設けてある照合電極。
  8. 【請求項8】 前記抗菌金属に対してカソードとして作
    用させる再生用金属電極を、前記抗菌金属と電気的に接
    続自在に設けてある請求項6又は7記載の照合電極。
  9. 【請求項9】 電極用金属と電解質溶液とを非電導性の
    容器内に収容してある照合電極を設け、 前記電極用金属を、容器外側の外部電解質中の構造物の
    擬似部材に電気的に接続するとともに、前記電解質溶液
    を前記外部電解質に電気的に接続して、前記擬似部材と
    前記照合電極との電位差を前記構造物の電位として測定
    できるように構成してある電位測定装置であって、 前記照合電極を構成するに、 前記電解質溶液と電導性粘性流体とを、非電導性の多孔
    質材料で形成してある内部隔壁を通して互いに電気的に
    接続するように、前記容器内に各別に充填するととも
    に、 前記容器を、内部電解質材を充填してある非電導性の外
    装容器に内装して、前記電導性粘性流体と前記内部電解
    質材とを、前記容器に設けた非電導性の多孔質材料で形
    成してある容器隔壁を通して互いに電気的に接続するこ
    とにより、 前記電解質溶液を、前記電導性粘性流体と前記内部電解
    質材とを介して、前記外装容器に形成した貫通孔を通し
    て、前記外部電解質に電気的に接続可能に設けて構成
    し、 前記擬似部材を、その特定面が前記外装容器の前記貫通
    孔近くで前記外部電解質に電気的に接触し、かつ、前記
    特定面以外の面が前記内部電解質材に対して電気的に絶
    縁されるように設けてある電位測定装置。
  10. 【請求項10】 前記照合電極の複数を設けるととも
    に、各照合電極毎に対応する前記擬似部材を、その特定
    面が略一定方向に向くように並べて、非導電性の連結材
    を介して一体に固定してある請求項9記載の電位測定装
    置。
  11. 【請求項11】 非導電性の板材を、その一側面が前記
    特定面側に向くように設けて、前記一側面と前記特定面
    との間に、前記外部電解質が入り込む又は前記外部電解
    質を充填する隙間を形成してある請求項9又は10記載
    の電位測定装置。
  12. 【請求項12】 非導電性の板材を、その一側面が前記
    擬似部材の各特定面側に向くように一連に設けて、前記
    一側面と各特定面との間に、前記外部電解質が入り込む
    又は前記外部電解質を充填する隙間を一連に形成してあ
    る請求項10記載の電位測定装置。
  13. 【請求項13】 前記擬似部材を前記外装容器に固定
    し、前記外装容器の上部に硬質の筒体部を略同芯状に一
    体連設するとともに、前記外装容器の下部に下端側ほど
    小径の硬質先端部を略同芯状に一体連設し、 前記擬似部材と前記電極用金属とを電気的に接続可能な
    導線を、前記筒体部の内側を通してその筒体部の上部に
    延設してある請求項9記載の電位測定装置。
  14. 【請求項14】 前記貫通孔を前記硬質先端部の先端か
    ら径方向にずらして開口するように形成してある請求項
    13記載の電位測定装置。
  15. 【請求項15】 前記擬似部材と前記構造物とに亘って
    流れる電流を測定可能な電流測定手段を設けてある請求
    項9〜14のいずれか1項記載の電位測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008285714A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Jfe Engineering Kk 防食状態監視電極用水抜け防止キャップ、防食状態監視電極
JP2012093254A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Suntory Holdings Ltd 測定装置
KR101312176B1 (ko) 2011-12-29 2013-09-26 국립대학법인 울산과학기술대학교 산학협력단 공기아연전지의 성능 측정장치
JP2015004625A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社島津製作所 液中電位測定用電極装置

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