JP2003269943A - プロファイルの測定方法、エッチングばらつき予測方法および測定装置 - Google Patents

プロファイルの測定方法、エッチングばらつき予測方法および測定装置

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JP2003269943A
JP2003269943A JP2002075552A JP2002075552A JP2003269943A JP 2003269943 A JP2003269943 A JP 2003269943A JP 2002075552 A JP2002075552 A JP 2002075552A JP 2002075552 A JP2002075552 A JP 2002075552A JP 2003269943 A JP2003269943 A JP 2003269943A
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etching
measurement
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Masahiko Taira
雅彦 平
Tokihisa Kanaguchi
時久 金口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測長SEMにおいて、複数の閾値でレジスト
パターン幅を測定し、レジストプロファイルの違いを検
知し、エッチング後の寸法ばらつきを未然に予測または
低減することができ、製品の品質向上および製造歩留ま
りを向上させることができるプロファイルの測定方法、
エッチングばらつき予測方法および測定装置を提供する
こと。 【解決手段】 複数の位置で、測定対象となるレジスト
パターンの線幅を、第1および第2の閾値でそれぞれ測
定する測長用走査型電子顕微鏡10を持つエッチングば
らつき予測装置である。この装置は、レジストパターン
の複数の位置で測定した第1の閾値での測定結果におけ
る第1ばらつき範囲を算出し、第2の閾値での測定結果
における第2ばらつき範囲を算出する。そして、第1ば
らつき範囲と第2ばらつき範囲を算術処理して、レジス
トパターンを用いてエッチングした後の寸法ばらつきを
予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロファイルの測
定方法、エッチングばらつき予測方法および測定装置に
係り、さらに詳しくは、半導体製造フォトリソグラフィ
プロセスにおけるレジストプロファイルの測定方法、エ
ッチングばらつき予測方法および測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいては、
その性能や信頼性を確保し、製造歩留まりの向上などを
図るために、たとえばフォトレジスト膜の種類の変更
時、フォトレジスト膜の成膜条件の変更時、フォトリソ
グラフィ工程での露光条件の変更時などの種々の場合
に、レジスト膜のパターン幅を測定する必要が生じる。
【0003】このようなパターン幅の測定は、測長用走
査型電子顕微鏡(以下、単に、測長SEMとも言う)に
より行われている。
【0004】一方、パターンの微細化に伴い、製品にお
いて達成すべきパターン幅のばらつきの値は小さくなっ
てきており、より感度の高い測定方法および測定装置が
求められている。
【0005】従来では、測長SEMを用いて、レジスト
パターンの線幅を測定する場合には、測長SEMのフォ
ーカスの閾値を、たとえば50%に固定してパターンの
線幅を測定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、測長SEM
のフォーカスの閾値を1点に固定して測定したのでは、
レジストパターンの断面形状プロファイルの違いを検出
することはできない。すなわち、異なるプロファイルの
レジストパターンを、同じ断面幅のレジストパターンで
あると誤認する場合があった。レジストパターンの線幅
が、比較的に微細ではない場合には、レジストパターン
のプロファイルの違いは、たとえばドライエッチング後
の寸法変換差のばらつきに、それほど影響しない。
【0007】しかしながら、パターンの微細化に伴い、
レジストパターンのプロファイルの違いが、エッチング
後の寸法変換差のばらつきに大きく影響することが、本
発明者等により見出された。すなわち、従来では、測長
SEMのフォーカスの閾値を1点に固定して測定してい
たため、レジストパターンのプロファイルの違いを検出
することができない。このため、プロファイルの違いに
よって発生するエッチング後のばらつきを、エッチング
前のフォトリソグラフィ段階で予測することができず、
製品ばらつきを低減することが困難であった。このこと
は、製品の製造歩留まり向上を低迷させてしまう。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、測長SEMにおいて、複数の閾値でレジストパター
ン幅を測定し、レジストプロファイルの違いを検知し、
エッチング後の寸法ばらつきを未然に予測または低減す
ることができ、製品の品質向上および製造歩留まりを向
上させることができるプロファイルの測定方法、エッチ
ングばらつき予測方法および測定装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプロファイルの測定方法は、測定対象
となるパターンの線幅を、複数の閾値で、測長用走査型
電子顕微鏡を用いて測定する工程と、前記複数の閾値で
各々求められた線幅からパターンのプロファイルを算出
する工程とを有する。好ましくは、前記パターンのプロ
ファイルが、レジストパターンの断面形状である。
【0010】本発明に係る測定装置は、測定対象となる
パターンの線幅を、複数の閾値で測定する測長用走査型
電子顕微鏡と、前記複数の閾値で各々求められた線幅か
らパターンのプロファイルを算出する算出手段とを有す
る。
【0011】本発明に係る測定方法および測定装置で
は、測定対象となるパターンの線幅を、複数の閾値で、
測長用走査型電子顕微鏡を用いて測定するため、たとえ
ばレジストパターンなどのパターンの断面プロファイル
を検出することができる。そのため、パターンの断面形
状を定量化することが可能になり、パターンの断面形状
の改善に寄与し、製品の製造歩留まりを向上させること
ができる。
【0012】また、パターンの複数位置で、パターンの
プロファイルを検出することで、パターンのプロファイ
ルの違いを認識することができる。その結果、たとえば
プロファイルの違いによるエッチング後の寸法ばらつき
を実験的に把握しておけば、プロファイルの違いによる
エッチング後の寸法ばらつきを容易且つ正確に予測する
ことができる。エッチング後の寸法ばらつきを正確に予
測することができれば、エッチングを行う前のフォトリ
ソグラフィ工程において、たとえばドライエッチング後
の寸法ばらつきを低減することができ、製造歩留まりの
低減に寄与し、製品の品質向上につながる。
【0013】本発明に係るエッチングばらつき予測方法
は、複数の位置で、測定対象となるレジストパターンの
線幅を、測長用走査型電子顕微鏡を用いて第1の閾値で
測定する工程と、前記レジストパターンの複数の位置で
測定した第1の閾値での測定結果における第1ばらつき
範囲を算出する工程と、複数の位置で、測定対象となる
レジストパターンの線幅を、測長用走査型電子顕微鏡を
用いて第2の閾値で測定する工程と、前記レジストパタ
ーンの複数の位置で測定した第2の閾値での測定結果に
おける第2ばらつき範囲を算出する工程と、前記第1ば
らつき範囲と前記第2ばらつき範囲を算術処理して、前
記レジストパターンを用いてエッチングした後の寸法ば
らつきを予測する工程とを有する。
【0014】本発明に係るばらつき予測装置は、複数の
位置で、測定対象となるレジストパターンの線幅を、第
1および第2の閾値でそれぞれ測定する測長用走査型電
子顕微鏡と、前記レジストパターンの複数の位置で測定
した第1の閾値での測定結果における第1ばらつき範囲
を算出する第1ばらつき範囲算出手段と、前記レジスト
パターンの複数の位置で測定した第2の閾値での測定結
果における第2ばらつき範囲を算出する第2ばらつき範
囲測定手段と、前記第1ばらつき範囲と前記第2ばらつ
き範囲を算術処理して、前記レジストパターンを用いて
エッチングした後の寸法ばらつきを予測する予測手段と
を有する。
【0015】好ましくは、前記算術処理が平均値算出処
理である。好ましくは、本発明の予測方法は、複数の位
置で、測定対象となる前記レジストパターンの線幅を、
測長用走査型電子顕微鏡を用いて第3以降の閾値で測定
する工程と、前記レジストパターンの複数の位置で測定
した第3以降の閾値での測定結果における第3以降のば
らつき範囲を算出する工程と、前記第1ばらつき範囲か
ら前記第3以降のばらつき範囲までを算術処理して、前
記レジストパターンを用いてエッチングした後の寸法ば
らつきを予測する工程とを有する。
【0016】本発明の予測方法によれば、微細なレジス
トパターンであったとしても、エッチング前のフォトリ
ソグラフィ工程において、エッチング後の寸法ばらつき
を容易且つ正確に予測することができる。エッチング後
の寸法ばらつきを正確に予測することができれば、エッ
チングを行う前のフォトリソグラフィ工程において、た
とえばドライエッチング後の寸法ばらつきを低減するこ
とができ、製造歩留まりの低減に寄与し、製品の品質向
上につながる。
【0017】好ましくは、前記測長用走査型電子顕微鏡
による測定結果の二次電子波形におけるレジストパター
ンの底部幅に相当する位置を閾値=0%とし、レジスト
パターンの頂部幅に相当する位置を閾値=トップとし、
二次電子波形における二つのピーク間に相当する位置を
閾値=100%とし、前記第1の閾値が50%であり、
前記第2の閾値がトップである。
【0018】あるいは、好ましくは、前記測長用走査型
電子顕微鏡による測定結果の二次電子波形におけるレジ
ストパターンの底部幅に相当する位置を閾値=0%と
し、レジストパターンの頂部幅に相当する位置を閾値=
トップとし、二次電子波形における二つのピーク間に相
当する位置を閾値=100%とし、前記第1の閾値が0
〜100%の間であり、前記第2の閾値がトップであ
る。
【0019】第1の閾値および第2の閾値を、前記の値
に設定することで、エッチング後の寸法ばらつきを、事
前に、さらに正確に予測することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る測長SEMの概略図、図2(A)は測長SEMの測定
結果を平面的に図示した概略図、図2(B)は図2
(A)に対応するレジストパターンの断面プロファイル
図、図2(C)は図2(A)に対応する測長SEMにお
ける二次電子波形図、図3(A)〜(C)はそれぞれ異
なる断面プロファイルのレジストパターンを測長SEM
を用いて同じ閾値で測定した結果を平面的に図示した概
略図、図4は図3(A)〜(C)に示す断面プロファイ
ルのレジストパターンを測長SEMを用いて異なる閾値
で測定した場合の測定パターン幅と閾値との関係を示す
グラフ、図5は本発明の一実施形態に係るエッチングば
らつき予測方法のフローチャート図である。
【0021】まず、図1に基づき、測長SEM10につ
いて説明する。測長SEM10は、電子銃12と、電子
銃12から放出された電子ビームを収束させる光学系1
4と、二次電子検出器16と、表示装置18と、ウエハ
を載置してX−Y面で自在に移動するXYステージ20
と、ウエハをアライメントするアライメント系24とを
備えている。
【0022】光学系14は、電子銃12から出射された
電子ビームを収束する収束レンズ26と、ウエハ上に電
子ビームの焦点を結ぶ対物レンズ28と、電子ビームの
軌道を曲げてウエハ上を一次元又は二次元走査させる偏
向器30とから構成されている。二次電子検出器16
は、ウエハ上で反射した二次電子を検出し、電気信号に
変換した後、増幅処理を行い、次いでCRT等の表示装
置18に輝度変調信号或いは偏向信号として出力する。
電子ビームによるウエハ面上走査と同期して表示装置1
8の画面を走査し、輝度信号を二次電子信号で変調する
ことにより、表示装置18の画面上にSEM像を形成す
ることができる。
【0023】アライメント系24は、XYステージ20
を駆動する駆動モータ32と、ウエハ上の位置決めマー
クを観測する光学顕微鏡34と、光学顕微鏡34で観測
した位置決めマークの像を撮像する撮像装置36と、撮
像装置36で撮像した位置決めマークの画像に基づいて
駆動モータ32の動作を制御してXYステージ20を移
動する制御装置38とを備えている。二次電子検出器1
6、XYステージ20及び駆動モータ32は、密閉型筐
体40内に収容されている。
【0024】ウエハWの表面に形成されたレジストパタ
ーンの測長を行うには、まず、XYステージ上にウエハ
Wをローディングする。次いで、ウエハW上の位置決め
マークを光学顕微鏡によって観測しつつXYステージを
移動してウエハのアライメントを行い、XYステージを
移動して、測長目的のパターンの存在する露光ショット
領域に測長SEMの電子ビームの焦点が来るように、ウ
エハを位置決めする。
【0025】次に、自動測長ファイルに登録してある規
格値を使用して、アドレッシングを行う。アドレッシン
グとは、低倍率、例えば5,000倍から20,000
倍の低倍率で画像を拡大して測長対象のパターンを探索
することを言う。ここで、像質レベルとは、画像のコン
トラスト等のレベルを言い、像質レベルの規格値とは、
アドレッシングまたは測長する際の画像に要求される像
質レベルを言い、自動測長ファイルとは、測長を自動的
に行う際、使用するファイルであって、アドレッシング
および測長点の画像や座標を登録することによって、自
動測長ファイルを作成することができる。次に、自動測
長ファイルに登録したパラメータ値、例えば像質レベル
の規格値等を用いて、測長対象のパターンの測長点を検
出する。表示装置の画面上で、自動測長ファイルに登録
した位置に測長カーソルを表示させ、測長点の自動測長
を行う。測長点の自動測長の際の倍率は、通常、10
0,000倍程度である。
【0026】たとえば図2(B)に示すレジストパター
ンの断面プロファイル50を、図1に示す測長SEMで
測定し、表示装置18に表示すると、図2(A)に示す
画像が得られる。図2(A)において、中央部の線幅パ
ターン60が、プロファイル50の頂部52の幅に対応
し、その両側の白抜きパターン62が、プロファイル5
0の傾斜部に対応し、それらの両側の黒パターン64
が、プロファイル50が無い部分54に対応している。
また、測長SEM10では、図2(C)に示すように、
レジストパターンの断面プロファイル50に対応する二
次電子ビーム波形70が得られる。波形70におけるプ
ロファイル50の底部幅に相当する位置が閾値T=0%
と定義され、プロファイル50の頂部幅に相当する位置
を閾値T=トップと定義され、二次電子波形における二
つのピーク72間に相当する位置を閾値T=100%と
定義される。
【0027】従来では、図2(B)に示すレジストパタ
ーンの線幅を測定する場合には、閾値Tを、30%〜7
0%の間の値、たとえば50%に設定して、その線幅を
測定している。ところが、異なる断面プロファイルのレ
ジストパターンサンプルを、たとえば3種類だけ準備し
たとしても、図3(A)〜図3(C)に示すように、測
長SEM10の画面上からは、ほとんど区別できない。
また、下記の表1に示すように、閾値30%、50%お
よび70%にて、図3に示すプロファイル1〜3の線幅
を測長SEMで測定しても、断面プロファイルの違い
を、ほとんど検出できないことが明らかである。
【0028】特に、表1に示すように、閾値30%、5
0%および70%では、各プロファイル1〜3間のばら
つき範囲は、0.0〜3.9nmの範囲であり、次の表
2に示す実測寸法変換差のばらつき範囲18.0nmと
著しく異なり、エッチング後の寸法ばらつきの予測がで
きていないことが明らかである。なお、表2における実
測寸法変換差は、プロファイル1〜3のレジストパター
ンを用いて、実際にドライエッチングを行い、その前後
における寸法変換差を、測長SEMで計測した結果であ
る。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】 そこで、本実施形態では、以下に示す手法を採用するこ
とにより、各レジストパターンの断面プロファイルを正
確に測定することができると共に、エッチング工程前の
フォトリソグラフィ工程で、エッチング後の寸法ばらつ
きを簡易且つ正確に予測することができる。
【0031】本実施形態では、各プロファイル1〜3の
レジストパターンの線幅を、測長SEMを用いて単一の
閾値で測定するのではなく、表1および図4に示すよう
に、複数の閾値30%、50%、70%、100%およ
びトップの位置において、線幅を測定する。
【0032】このように、測長SEM10を用いて、複
数の閾値において、線幅CDを測定することで、図4に
示すように、各プロファイル1〜3のレジストパターン
の断面プロファイルの違いを確認することができる。各
プロファイル1〜3におけるレジストパターンの断面プ
ロファイルの算出は、測長SEM10を用いて、複数の
閾値において、線幅CDを測定し、各閾値CD毎の線幅
を、図4に示すようにプロットすることで求められる。
その算出は、たとえば図1に示す測長SEM10に接続
してある測定制御装置(コンピュータ)100により実
行される。
【0033】本実施形態では、たとえばプロファイルの
違いによるエッチング後の寸法ばらつきを実験的に把握
しておけば、プロファイルの違いによるエッチング後の
寸法ばらつきを容易且つ正確に予測することができる。
エッチング後の寸法ばらつきを正確に予測することがで
きれば、エッチングを行う前のフォトリソグラフィ工程
において、たとえばドライエッチング後の寸法ばらつき
を低減することができ、製造歩留まりの低減に寄与し、
製品の品質向上につながる。
【0034】また、本実施形態では、図5に示すアルゴ
リズムを採用し、このアルゴリズムを、図1に示す測長
SEM10に接続してある測定制御装置(コンピュー
タ)100に実行させることで、以下に示す作用を奏す
る。
【0035】すなわち、ステップS1にて測定制御をス
タートさせた後、ステップS2にて測長SEM10を用
いて、第1の閾値でレジストパターンの線幅CD(クリ
ティカルディメンジョン)を測定する。たとえば第1の
閾値T=50%とすれば、表1において、その測定線幅
CDは、プロファイル1〜3において、全て150.0
nmである。
【0036】次に、または同時に、ステップS3では、
測長SEM10を用いて、第2の閾値で、プロファイル
1〜3のレジストパターンの線幅CDを測定する。たと
えば第2の閾値T=トップとすれば、表1において、そ
の測定線幅CDは、プロファイル1〜3において、それ
ぞれ84.3nm、96.7nm、61.3nmとな
り、そのばらつき範囲は35.4nmである。
【0037】次に、または同時に、ステップS4では、
図1に示す測定制御装置100にて、ステップS2にて
測定した測定結果としての測定線幅のばらつきΔU1を
算出する(第1ばらつき範囲算出手段)。表1に示すよ
うに、第1の閾値T=50%では、ばらつき範囲ΔU1
は、0.0nmである。
【0038】次に、または同時に、ステップS5では、
図1に示す測定制御装置100にて、ステップS3にて
測定した測定結果としての測定線幅のばらつきΔU2を
算出する(第2ばらつき範囲算出手段)。表1に示すよ
うに、第2の閾値T=トップでは、ばらつき範囲ΔU2
は、35.4nmである。
【0039】次に、または同時に、ステップS6では、
図1に示す測定制御装置100にて、ステップS4およ
びS5にて算出したばらつき範囲ΔU1およびΔU2を
用いて、寸法変換差のばらつきを予測し(予測手段)、
ステップS7にて制御を終了する。このステップS6に
おける予測工程では、予測寸法変換差のばらつきΔU
は、平均値を算出するための計算、すなわち、ΔU=
(ΔU1+ΔU2)/2の計算を行うことにより求め
る。その結果は、表2に示すように、17.7であり、
エッチング前後の実測により求めた実測寸法変換差のば
らつきに略等しいことが分かる。
【0040】すなわち、図5に示すアルゴリズムによれ
ば、たとえば150nm±100nm程度の微細なレジ
ストパターンであったとしても、エッチング前のフォト
リソグラフィ工程において、エッチング後の寸法ばらつ
きを容易且つ正確に予測することができる。エッチング
後の寸法ばらつきを正確に予測することができれば、エ
ッチングを行う前のフォトリソグラフィ工程において、
たとえばドライエッチング後の寸法ばらつきを低減する
ことができ、製造歩留まりの低減に寄与し、製品の品質
向上につながる。
【0041】なお、第1の閾値としては、50%に限ら
ず、T=0〜100%の間、たとえば30%、70%、
100%のいずれであっても良い。その場合には、図5
に示すアルゴリズムでは、予測寸法変換差のばらつきΔ
Uは、17.7nm〜21.9nmとなり、いずれにし
ても、表2に示すように、実測寸法変換差のばらつきに
近くなり、正確な予測が可能であることが確認できた。
【0042】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、本発明の方法により測定され
るプロファイルは、レジストパターンに限らず、その他
の半導体装置の微細パターンであっても良い。また、本
発明において、線幅とは、広い概念で用い、パターンの
長手方向に垂直な幅に限らず、パターンの長手方向の長
さを含む概念で用いる。また、図5に示す予測工程で行
う算術処理は、単純な平均値算出処理に限らず、その他
の算術処理でも良い。また、本発明のアルゴリズムで
は、二つの閾値における測定結果のみでなく、複数の閾
値における測定結果に基づき、算術処理しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、測長SEMにおいて、複数の閾値でレジストパター
ン幅を測定し、レジストプロファイルの違いを検知し、
エッチング後の寸法ばらつきを未然に予測または低減す
ることができ、製品の品質向上および製造歩留まりを向
上させることができるプロファイルの測定方法、エッチ
ングばらつき予測方法および測定装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る測長SEM
の概略図である。
【図2】 図2(A)は測長SEMの測定結果を平面的
に図示した概略図、図2(B)は図2(A)に対応する
レジストパターンの断面プロファイル図、図2(C)は
図2(A)に対応する測長SEMにおける二次電子波形
図である。
【図3】 図3(A)〜(C)はそれぞれ異なる断面プ
ロファイルのレジストパターンを測長SEMを用いて同
じ閾値で測定した結果を平面的に図示した概略図であ
る。
【図4】 図4は図3(A)〜(C)に示す断面プロフ
ァイルのレジストパターンを測長SEMを用いて異なる
閾値で測定した場合の測定パターン幅と閾値との関係を
示すグラフである。
【図5】 図5は本発明の一実施形態に係るエッチング
ばらつき予測方法のフローチャート図である。
【符号の説明】
10… 測長SEM(測長用走査型電子顕微鏡) 50… レジストパターンの断面プロファイル 100… 測定制御装置(第1および第2ばらつき範囲
算出手段、予測手段、算出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F067 AA26 AA54 BB04 CC15 HH06 HH13 JJ05 KK04 LL00 PP12 5C033 UU06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となるパターンの線幅を、複数
    の閾値で、測長用走査型電子顕微鏡を用いて測定する工
    程と、 前記複数の閾値で各々求められた線幅からパターンのプ
    ロファイルを算出する工程とを有するプロファイルの測
    定方法。
  2. 【請求項2】 前記パターンのプロファイルが、レジス
    トパターンの断面形状であることを特徴とする請求項1
    に記載のプロファイルの測定方法。
  3. 【請求項3】 測定対象となるパターンの線幅を、複数
    の閾値で測定する測長用走査型電子顕微鏡と、 前記複数の閾値で各々求められた線幅からパターンのプ
    ロファイルを算出する算出手段とを有するプロファイル
    の測定装置。
  4. 【請求項4】 複数の位置で、測定対象となるレジスト
    パターンの線幅を、測長用走査型電子顕微鏡を用いて第
    1の閾値で測定する工程と、 前記レジストパターンの複数の位置で測定した第1の閾
    値での測定結果における第1ばらつき範囲を算出する工
    程と、 複数の位置で、測定対象となるレジストパターンの線幅
    を、測長用走査型電子顕微鏡を用いて第2の閾値で測定
    する工程と、 前記レジストパターンの複数の位置で測定した第2の閾
    値での測定結果における第2ばらつき範囲を算出する工
    程と、 前記第1ばらつき範囲と前記第2ばらつき範囲を算術処
    理して、前記レジストパターンを用いてエッチングした
    後の寸法ばらつきを予測する工程とを有する、 エッチングばらつき予測方法。
  5. 【請求項5】 前記算術処理が平均値算出処理である請
    求項4に記載のエッチングばらつき予測方法。
  6. 【請求項6】 複数の位置で、測定対象となる前記レジ
    ストパターンの線幅を、測長用走査型電子顕微鏡を用い
    て第3以降の閾値で測定する工程と、 前記レジストパターンの複数の位置で測定した第3以降
    の閾値での測定結果における第3以降のばらつき範囲を
    算出する工程と、 前記第1ばらつき範囲から前記第3以降のばらつき範囲
    までを算術処理して、前記レジストパターンを用いてエ
    ッチングした後の寸法ばらつきを予測する工程とを有す
    る、 請求項4または5に記載のエッチングばらつき予測方
    法。
  7. 【請求項7】 前記測長用走査型電子顕微鏡による測定
    結果の二次電子波形におけるレジストパターンの底部幅
    に相当する位置を閾値=0%とし、レジストパターンの
    頂部幅に相当する位置を閾値=トップとし、二次電子波
    形における二つのピーク間に相当する位置を閾値=10
    0%とし、 前記第1の閾値が50%であり、前記第2の閾値がトッ
    プであることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記
    載のエッチングばらつき予測方法。
  8. 【請求項8】 前記測長用走査型電子顕微鏡による測定
    結果の二次電子波形におけるレジストパターンの底部幅
    に相当する位置を閾値=0%とし、レジストパターンの
    頂部幅に相当する位置を閾値=トップとし、二次電子波
    形における二つのピーク間に相当する位置を閾値=10
    0%とし、 前記第1の閾値が0〜100%の間であり、前記第2の
    閾値がトップであることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれかに記載のエッチングばらつき予測方法。
  9. 【請求項9】 複数の位置で、測定対象となるレジスト
    パターンの線幅を、第1および第2の閾値でそれぞれ測
    定する測長用走査型電子顕微鏡と、 前記レジストパターンの複数の位置で測定した第1の閾
    値での測定結果における第1ばらつき範囲を算出する第
    1ばらつき範囲算出手段と、 前記レジストパターンの複数の位置で測定した第2の閾
    値での測定結果における第2ばらつき範囲を算出する第
    2ばらつき範囲測定手段と、 前記第1ばらつき範囲と前記第2ばらつき範囲を算術処
    理して、前記レジストパターンを用いてエッチングした
    後の寸法ばらつきを予測する予測手段とを有する、 エッチングばらつき予測装置。
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