JP2003268743A - 河川の護岸の水漏れ防止構造の補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】栗石の護岸のコンクリート部を簡単に修理す
る。 【解決手段】河岸に栗石が敷き詰められ、これら栗石と
河岸表面との間の隙間をコンクリートによる隙間固定が
なされた河川の護岸の水漏れ防止構造において、経日的
に劣化又は振動、流圧によってコンクリート９が破損
し、水の逃漏が発生する際に、破損個所Ｈのコンクリー
ト９を取り除き、栗石８の破損個所をワイヤブラシで汚
れを取り除き、該破損個所Ｈに水中接着テープ４を詰め
込み、隙間に変性シリコン接着剤２を押出し注入して、
恒久性のある補修を行う。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、河川の護岸の水漏れ防
止構造の補修方法に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、河川の護岸には栗石が敷き詰めら
れ、栗石と護岸表面との間の隙間をコンクリートにより
固定し、水漏れ防止構造とされていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、コンクリート
による隙間固定が、経日的に劣化又は振動、流圧によっ
てコンクリート９が破損し、水の逃漏が発生する。水中
でのセメントによる修理は不可である。 【０００４】そこで、本発明は、破損個所に水中でも接
着能力の低下しない変性シリコン接着剤を用い、容易に
補修することができる護岸の水漏れ防止構造の補修方法
を提供するものである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】如上の課題を解決するた
めに、本発明においては、河岸に栗石が敷き詰められ、
これら栗石と河岸表面との間の隙間をコンクリートによ
る隙間固定がなされた河川の護岸の水漏れ防止構造にお
いて、水漏れ構造が破損した際、破損個所のコンクリー
トを取り除き、栗石の破損個所をワイヤブラシで汚れを
取り除き、該破損個所に水中接着テープを詰め込み、隙
間に変性シリコン接着剤を押出し注入することを特徴と
している。 【０００６】 【発明の実施形態】以下、本発明の補修方法を図面に基
いて説明する。図１及び図２は河川の護岸の水漏れ防止
のための概略図で、図１のコンクリートによる隙間固定
が、経日的に劣化又は振動、流圧によってコンクリート
９が破損し、水の逃漏が発生する。水中でのセメントに
よる修理は不可であるので、本発明においては、破損個
所Ｈのコンクリート９を取り除き、栗石８の破損個所を
ワイヤブラシで汚れを取り除き、該破損個所Ｈに水中接
着テープ４を詰め込み、隙間に変性シリコン接着剤２を
押出し注入する。 【０００７】変性シリコン接着剤の水中での接着の２４
時間後の特性は５０％・引張応力は１．４ｋｇ ／ｃｍ
²、最大引張力５．９ｋｇ／ｃｍ²、破断時の伸びは６９
０％である。 【０００８】本発明に使用する変性シリコン接着剤の効
果を高めるには、シラン系のプライマーを使用する。 【０００９】上記方法によると、水中での破損個所に水
中でも接着能力の低下しない変性シリコン接着剤を用い
るので、補修は簡単である。 【００１０】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
水中での破損個所の修理に変性シリコン接着剤、水中接
着テープ及びベントマットを用いて行うため、耐久性が
よいので、修理の機会が減り、補修が容易になった。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の河岸の栗石の護岸を示す概略図。 【図２】栗石の護岸のコンクリート部の補修を示す概略
図。 【符号の説明】 ２ 変性シリコン接着剤 ４ 水中接着テープ ８ 栗石 ９ コンクリート Ｈ 破損個所

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 河岸に栗石が敷き詰められ、これら栗石
   と河岸表面との間の隙間をコンクリートによる隙間固定
   がなされた河川の護岸の水漏れ防止構造において、水漏
   れ構造が破損した際、破損個所のコンクリートを取り除
   き、栗石の破損個所をワイヤブラシで汚れを取り除き、
   該破損個所に水中接着テープを詰め込み、隙間に変性シ
   リコン接着剤を押出し注入することを特徴とする護岸の
   水漏れ防止構造の補修方法。