JP2003266724A - 廃インクタンクおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

廃インクタンクおよびインクジェット記録装置

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JP2003266724A
JP2003266724A JP2002067033A JP2002067033A JP2003266724A JP 2003266724 A JP2003266724 A JP 2003266724A JP 2002067033 A JP2002067033 A JP 2002067033A JP 2002067033 A JP2002067033 A JP 2002067033A JP 2003266724 A JP2003266724 A JP 2003266724A
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ink tank
waste ink
ink
gas
waste
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JP2002067033A
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Inventor
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Takashi Nojima
隆司 野島
Masahito Yoshida
正仁 吉田
Yasufumi Tanaami
康文 棚網
Yasuyuki Hirai
康行 平井
Noriko Sato
典子 佐藤
Hidesuke Inamura
秀介 稲村
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容積効率がより高められた廃インクタンク等
を提供する。 【解決手段】 インクを記録媒体に吐出して画像を形成
するインクジェット記録ヘッド(不図示)のメンテナン
ス動作を行うことにより排出される廃インク13を収容
する廃インクタンク12は、略直方体に形成されている
とともに、該略直方体の少なくとも各隅部の近傍に、通
気孔を有する気液分離部材2が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを記録媒体
に吐出して画像を形成するインクジェット記録装置に備
えられたインクジェット記録ヘッドのメンテナンス動作
を行うことにより排出される廃インクを収容する廃イン
クタンク、および該廃インクタンクを備えたインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノズルからインクを吐出して記録媒体に
画像を形成するインクジェット記録ヘッドを備えたイン
クジェット記録装置においては、記録ヘッドのメンテナ
ンスを行うためにポンプ等を用いてノズルからインクが
吸引される。このインクは、通常、廃棄されるべき廃イ
ンクとなり、このような廃インクは記録装置内に備えら
れた廃インクタンクに収容される。
【0003】従来から、廃インクタンク内にはパルプ等
からなる吸収体が収容されており、廃インクはこの吸収
体に吸収されて保持される。廃インクは廃棄されるべき
インクであるからそのまま貯蔵しておく必要はなく、多
くの場合、大気に開放されて自然に蒸発することが期待
されている。
【0004】廃インクタンクには、インクジェット記録
装置の内部に組み込まれ、記録装置本体の所定の耐用期
間が過ぎるまで廃インクを受け入れるパーマネントタイ
プのものと、所定のタイミングで交換される交換タイプ
のものとがある。いずれの場合でも、廃インクタンクの
容積効率の高い方がスペース的に有利である。特に前者
のタイプの場合、記録装置本体のサイズに対して廃イン
クタンクの占めるスペースはかなり大きい。廃インクを
吸収体で吸収保持する場合、容積効率の大小は、吸収体
が如何に多くの廃インクを吸収保持できるかにかかって
いる。しかし、吸収体が多くの廃インクを吸収保持する
ためには、吸収体の材質や密度等に関して最適なものを
選ばなければならない。また、吸収量が多くても廃イン
クの保持能力が低い場合には、姿勢や振動で廃インクが
漏れてしまう可能性もある。
【0005】また、例えば、吸収体の容積に対する吸収
保持可能な廃インク量の割合が70%で、吸収した廃イ
ンクの蒸発率が50%である場合には、廃インクの蒸発
を考慮すると吸収体の容積の140%の廃インクを保持
できる。一方、廃インクを可撓性の袋に収容する構成の
廃インクタンクも知られているが、この構成では、廃イ
ンクタンクの容積の100%の量の廃インクを保持でき
るものの、蒸発がほとんど期待できないため、保持でき
る廃インクの量はその容積の100%に留まる。したが
って、保持できるインク量の多い、吸収体を用いた構成
の廃インクタンクが多用されている。
【0006】なお、前述のパーマネントタイプの廃イン
クタンクと交換タイプの廃インクタンクとでは、そのサ
イズを小さくことに関しては交換タイプのものの方が圧
倒的に有利である。また、従来から、記録装置本体に供
給するインクを収容するインクタンクと上述のような廃
インクタンクとが一体に構成され、インクタンクに収容
されたインクが使用されて空になったときに、廃インク
を吸収保持している廃インクタンクも一緒に交換して廃
棄するものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は、記録装置の小型化の要求が高まってきている一方
で、記録装置の高寿命化や、記録ヘッドのメンテナンス
の複雑化に伴い、廃インクの量が多くなる傾向にある。
そのため、廃インクタンクの容積効率をより高める必要
が生じていた。
【0008】そこで本発明は、容積効率がより高められ
た廃インクタンクおよび該廃インクタンクを備えたイン
クジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の廃インクタンクは、インクを記録媒体に吐
出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドのメン
テナンス動作を行うことにより排出される廃インクを収
容する廃インクタンクであって、前記廃インクタンクは
略直方体に形成されているとともに、該略直方体の少な
くとも各隅部の近傍に通気孔を有する気液分離部材が設
けられていることを特徴とする。
【0010】上記本発明の廃インクタンクによれば、内
部に吸収体を有しないため、廃インクタンクの容積のほ
ぼ100%の量の廃インクを収容することができる。さ
らに、気液分離部材を通じて内部の廃インクを積極的に
蒸発させることができるので、吸収体を備えた廃インク
タンクに比べてより多くの廃インクを蒸発させることが
できる。そのため、廃インクのきわめて高い収容容積効
率を得ることができる。また、気液分離部材が略直方体
の少なくとも各隅部の近傍に設けられているので、廃イ
ンクタンクを搭載したインクジェット記録装置が通常の
設置姿勢で設置されている場合は勿論のこと、廃インク
タンク単体を略直方体のいずれの面を下にして置いた場
合であっても、温度変化や気圧変化などに起因して空気
が膨張することで廃インクが気液分離部材を通って漏れ
てしまうこと等を防止することができる。
【0011】さらに、前記略直方体の各々の外面を形成
する各壁部材の内面が、該内面に対向する他の壁部材の
外面に対して所定の角度に傾斜した状態に形成されてい
る構成としてもよい。これにより、廃インクタンクを搭
載したインクジェット記録装置が通常の設置姿勢で設置
されている場合は勿論のこと、廃インクタンク単体を略
直方体のいずれの面を下にして置いた場合であっても、
そのときの廃インクタンクの上側の壁部材の内面は水平
に対して傾いた状態となる。そのため、廃インクタンク
内に少量の空気が存在する場合であっても、その空気は
自身の浮力で壁部材の内面に沿って斜め上方に移動し、
気液分離部材の存在する廃インクタンクの隅部に到達す
る。したがって、その空気は気液分離部材に接触して外
気と連通することになるので、気液分離部材が廃インク
で覆われてしまうことによって廃インクタンク内に空気
を導入することが困難になることがなく、さらに温度変
化や気圧変化などに起因して空気が膨張することで廃イ
ンクが気液分離部材を通って漏れてしまうこと等を防止
することができる。
【0012】また、前記所定の角度は1°〜5°の範囲
である構成とすることが好ましい。壁部材の内面に設け
る傾斜角度がこのような範囲であれば、空気を内面に沿
って移動させるのに十分であり、その一方で、壁部材の
内面に傾斜角度を持たせることによる廃インクタンク内
の容積の減少を極めて少なく抑えることができる。
【0013】また、前記気液分離部材が取り付けられる
取り付け面が前記廃インクタンクの外側に設けられてい
る構成とすることが好ましい。取り付け面が廃インクタ
ンクの内側に取り付けられている構成では、廃インクタ
ンクの内面に気液分離部材を取り付けるための面を必要
とし、廃インクタンクの壁部材の最端部にも取り付け面
を設ける必要があるため、その部分に通気性のない段差
部ができてしまう。これに対し、本発明のように取り付
け面が廃インクタンクの外側に設けられている構成で
は、廃インクタンクの壁部材の最端部に通気性のない段
差部が形成されないので、廃インクタンク内部の上面に
沿って隅部に移動してきた空気を、気液分離部材に確実
に接触させることができる。また、気液分離部材を廃イ
ンクタンクの外側から取り付けることができるので、廃
インクタンクの製造工程を簡略化させることが可能にな
る。
【0014】さらに、前記気液分離部材は、該気液分離
部材の平面部が前記略直方体の互いに隣接する少なくと
も2つの面に対して平行または直角となる角度以外の角
度を持って前記各隅部の近傍に取り付けられている構成
としてもよい。この構成によれば、廃インクタンクを搭
載したインクジェット記録装置が通常の設置姿勢で設置
されている場合は勿論、廃インクタンク単体を略直方体
のいずれの面を下にして置いた場合であっても、気液分
離部材の平面部は水平に対して傾いた状態となる。その
ため、気液分離部材に付着した廃インクは、その廃イン
クの成分により気液分離部材の撥水性能が十分に得られ
ない場合でも、傾いた気液分離部材の平面部が成す斜面
に沿って重力によって下へと流れ落ちるため、廃インク
は気液分離部材の表面に残ることがなく、気液分離部材
としての機能が妨げられることがない。
【0015】また、前記各気液分離部材を覆うカバーが
設けられており、該カバーには断面積が前記気液分離部
材の有効機能面積よりも小さい大気連通孔が形成されて
いる構成とすることにより、比較的強度の弱い気液分離
部材を保護することができることに加え、気液分離部材
から蒸発した廃インクを大気連通孔を通して大気中に十
分に放出させることができる。
【0016】また、上記本発明の廃インクタンクを、前
記インクジェット記録装置に供給するインクを収容する
インクタンクと一体に構成することにより、インクタン
ク内のインクを使用した後にインクタンクと廃インクタ
ンクとを同時に交換することができ、廃インクタンクだ
けを交換する煩わしさを無くすことができる。
【0017】さらに、前記一体に構成された前記廃イン
クタンクおよび前記インクタンクの互いに共通する各隅
部に対して、1部品で構成された前記気液分離部材がそ
れぞれ設けられている構成とすることにより、気液分離
部材の部品点数の削減と製造工程の簡略化を図ることが
でき、廃インクタンクのコストを低減することができ
る。
【0018】さらに、前記一体に構成された前記廃イン
クタンクおよび前記インクタンクのうち、前記廃インク
タンクの部分は非透明の材料で構成し、前記インクタン
クの部分は透明の材料で構成することにより、これから
使用するインクはユーザが目で見て確認することがで
き、ユーザが意識する必要のない廃インクをユーザの目
に触れないようにすることができる。
【0019】さらには、前記インクタンクは黒色のイン
クを収容するインクタンクである構成としてもよい。
【0020】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インクを記録媒体に吐出して画像を形成するインク
ジェット記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置で
あって、前記インクジェット記録ヘッドのメンテナンス
動作を行うために、前記インクジェット記録ヘッドのノ
ズルからインクを吸引し、該インクを廃インクとして押
し出すポンプと、該ポンプによって押し出された前記廃
インクを収容する、上記本発明の廃インクタンクと、前
記ポンプから前記廃インクタンクへ廃インクを導く廃イ
ンク流路と、前記廃インクが前記廃インクタンク側から
前記ポンプ側へ逆流することを防止する逆止弁と、を備
えていることを特徴とする。
【0021】上記本発明のインクジェット記録装置によ
れば、廃インクタンクに吸収体が備えられていなくて
も、廃インクタンク内に収容された廃インクが廃インク
流路を逆流して廃インク漏れを引き起こすおそれを無く
すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明の一参考例にかかるインクタ
ンクを示す斜視図、図2は図1に示したインクタンクの
A−A線における概略断面図である。
【0024】図1等に示すインクタンク1は、インクジ
ェット記録装置に供給するインクを収容するものであ
る。インクタンク1は直方体をなしており、その8つの
隅部に面取りが施され、その面取り部分に気液分離部材
2がそれぞれ設けられている。気液分離部材2は、上述
したように撥水性を備えた通気孔を有するものであり、
例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を延伸
させた膜部材からなる。そのため、その表面の通気孔に
インクなどの液体が接触しても、液体は自身の表面張力
によって膜を透過せず、気体は膜を透過する。また、図
2に示すように、インクタンク1の下面には、ゴム等の
材質からなるスパウト7が、インクタンク1に対し密閉
状態を保つように圧着あるいは2色成形等で取り付けら
れている。
【0025】インクタンク1からインクを取り出す際に
は、先端が比較的鋭利な形状を成しているインク針6を
スパウト7に突き刺し、その先端をインクタンク1内に
入り込ませる。インク針6は中空形状になっており、そ
の先端には孔が設けられている。そのため、インクタン
ク1内のインクは、この孔から中空のインク針6内のイ
ンク流路(不図示)を通り、不図示のインクジェット記
録装置へと供給される。
【0026】図3は、図1に示したインクタンクの壁部
材の形状を示す断面図である。
【0027】インクタンク1の壁部材の内面は、それに
対向する壁部材の外面に対して所定の角度の傾斜をなす
ように形成されている。このような内面形状にすると、
外面が水平になるように置かれた場合(通常は記録装置
本体にインクタンク1が設置されているときはこのよう
に置かれる場合がほとんどであるが)、天井部にあたる
壁部材の内面が水平に対して必ず傾斜した状態となる。
そうすると、インクタンク1内に存在する空気4はこの
傾斜した天井面に沿って浮力によって移動し、必ずイン
クタンク1内の各隅部に設けられた気液分離部材2と接
触する。このように、気液分離部材2をインクタンク1
の各隅部に設け、さらにこの各隅部に空気4が移動しや
すいようにインクタンク1の内面に傾斜を与えること
で、空気4と気液分離部材2との接触がより確実なもの
となる。これにより、前記のようにインク3が気液分離
部材2の全表面に接触することによってインク3をイン
クタンク1から取り出すことが困難になることを防ぐこ
とができるとともに、周囲温度変化や気圧変化による空
気4の膨張があっても、気液分離部材2にインク3の圧
力がかかることがなく、気液分離部材2からインク3が
漏れることを無くすことができる。
【0028】なお、図3は各壁部材の内面のほぼ中央か
ら各隅部に向かって傾斜を設けたものであるが、図4の
ように、各壁部材の内面が、それに対向する壁部材の外
面に対して、一方の隅部から隣接する他方の隅部へ向か
って連続的に傾斜するような形状としてもよい。また、
図3,4はインクタンク1のある一断面について示して
いるものであるが、全ての壁部材の断面において内面が
このような傾斜をなすように形成することにより、いず
れの外面が水平になるようにインクタンク1を置いて
も、上記の効果を得ることができる。
【0029】ここで、上記の所定の角度は、1°〜5°
の範囲とすることが好ましい。壁部材の内面に設ける傾
斜角度がこのような範囲であれば、空気を内面に沿って
移動させるのに十分であり、その一方で、壁部材の内面
に傾斜角度を持たせることによるインクタンク1内の容
積の減少を極めて少なく抑えることができる。
【0030】図5は、図1,2に示したインクタンクと
は異なり、インク取り出し口であるインク針6の突き刺
し部(スパウト7)をインクタンク1の隅部に極めて近
い位置に設置した例を示している。
【0031】本例のインクタンク1では、インク針6は
インクタンク1の隅部に極めて近い位置に突き刺され
る。このような位置にインク針6を設置し、前述のよう
にインクタンク1の内面をインク針6に向かって下がっ
ていくように傾斜させる構成とすることによって、イン
ク3を使い切る最後の状態におけるインク3の残量を極
めて少なくすることができる。図6は図5に示したイン
クタンクのインク針近傍における拡大図である。インク
針6に設けられた孔をできるだけスパウト7に近い位置
に配置することにより、インク3の残量を少なくでき
る。
【0032】一方、壁部材の内面を、図7に示すように
インク針6が配置される隅部から反対側の隅部に向かっ
て下がるような傾斜を有するように形成すると、その反
対側の隅部にインクが残留してしまうため、図6に示し
た構成に比べてインク残量が多くなってしまう。したが
って、インク針6をインクタンク1の隅部近傍に突き刺
さるような構成とし、かつ、インクタンク1の内面をイ
ンク針6の突き刺さる部分に向かって下がるような傾斜
を持つように形成することにより、インク残量を少なく
することができる。
【0033】また、このようなインクタンク1を内蔵し
たインクジェット記録装置は、通常の設置姿勢から90
°回転させた姿勢で使用されることがある。インクジェ
ット記録装置20は、通常は、図8に示すようにインク
ジェット記録装置20の外装の広い面を下向きに設置し
た「平置き状態」で使用される。しかし、例えばインク
ジェット記録装置20を壁にかけて使用するような場合
には、図9に示すようにインクジェット記録装置20の
外装の広い面を鉛直方向と平行に設置した「縦置き状
態」で使用される。
【0034】図9に示すような縦置き姿勢のときには、
記録装置20内のインクタンク1は、図10に示すよう
に、図5等では側面になっていた面が下面となる「縦置
き姿勢」になる。このような場合でも、図10のように
インク針6をインクタンク1の隅部に極めて近い位置に
突き刺し、縦置き姿勢の時にインク針6がインクタンク
1の下面側の隅部に位置するようにすることによって、
縦置き時にもインクタンク6からインクを取り出すこと
ができる。この場合でも、インクタンク1の下面側の壁
部材の内面に、やはりインク針6に向かって下がるよう
な傾斜を持たせることにより、インク残りを少なくする
ことができる。この様子の詳細を示したのが図11であ
る。これに対し、図12のように、インクタンク1の下
面側の壁部材の内面が、インク針6から離れるにしたが
って下がっていく傾斜を持っていると、インク残りが多
くなることは明らかである。
【0035】このように、記録装置20が縦置き状態に
設置されてインクタンク1が「縦置き姿勢」になる場合
には、インク針6は水平方向を向いている。この場合、
図11に示すようなインク針6の高さよりも下方に存在
するインクは取り出すことはできない。
【0036】これに対し、記録装置20を図8に示す平
置き姿勢で設置した場合は、図6に示すようにインク針
6に設けた孔を限りなくスパウト7に近づけることによ
って、インク残りを極めて少なくすることができる。と
ころが、記録装置20を図9のように縦置き状態に設置
した場合は、インク取り出し位置は、インク針6の孔位
置で調整することはできず、インク針6をスパウト7へ
突き刺した位置によって決まる。この位置をできるだけ
インクタンク1の下面に近づけることでインク残りを少
なくできるが、インクタンク1の下面とインク針6とが
干渉するおそれがあるため、インクタンク1の下面とイ
ンク針6との間にはどうしても隙間ができてしまう。よ
って、図6に示した場合よりもインク残りが多くなって
しまう。
【0037】そこで、インク針6が水平方向に向いてい
る場合にインク残り量をできるだけ少なくするために
は、インクタンク1の下面の長さを短くすることが好ま
しい。つまり、インクタンク1が直方体、すなわち断面
形状が長方形であるときに、インク針1が鉛直方向に突
き刺されるとき(図5参照)のインクタンク1の下面の
長手方向長さよりも、インク針6が水平に突き刺される
とき(図10参照)のインクタンク1の下面の長手方向
長さを短くすることによって、記録装置20本体の姿勢
を縦置きとした場合でも、インク残りを少なくすること
ができる。
【0038】なお、ここで「平置き」「縦置き」という
語は便宜的に用いているに過ぎず、記録装置20の形状
によって逆の呼び方等をしても良い。
【0039】図13および図14は、本発明の参考例に
かかるインクタンクにおける気液分離部材の取り付け構
造を説明するための図である。
【0040】気液分離部材2をインクタンク1に取り付
ける手段としては、熱溶着、超音波溶着、接着剤による
接着等がある。しかし、図14のようにインクタンク1
の内部に気液分離部材2を取り付ける場合には、インク
タンク1の内面に気液分離部材2を接着するための面を
必要とする。その結果、インクタンク1の壁部材の最端
部にも接着面を設ける必要が生じ、その部分に通気性の
ない段差部ができてしまう。図14に示す状態では、イ
ンク液面5が気液分離部材2とインクタンク1の段差部
との接着面にかかっており、気液分離部材2の通気領域
をインク3が覆っているので、気液分離部材2での通気
性を確保することができない。
【0041】そこで、図13に示すように気液分離部材
2をインクタンク1の外側に取り付けることにより、気
液分離部材2をインクタンク1の最上端部にも配置する
ことができる。これにより、インクタンク1内の空気4
を確実に気液分離部材2と接触させることができ、気液
分離部材2と空気4とが接触しないことによってインク
タンク1からインクを取り出すことが困難となることを
防止できるとともに、インクタンク1内部の空気4の周
囲の温度上昇や気圧変化によって空気4が膨張すること
でインク3が気液分離部材2を通して漏れ出すことを防
止することができる。
【0042】図15は本発明の他の参考例にかかるイン
クタンクを示す斜視図、図16は図15に示したインク
タンクのB−B線における概略断面図である。
【0043】図15,16に示すインクタンク1は、直
方体であるが比較的扁平な形状を有しており、その最も
短い4辺の部分を面取りした4箇所に気液分離部材2が
設けられている。このインクタンク1は、気液分離部材
2が4箇所に設けられているだけであるが、図1に示し
たように8箇所に気液分離部材2を設けた構成のインク
タンクと同じ効果を得ることができる。そのため、使用
する気液分離部材2の面積が少なくて済み、その取り付
け工程上も簡略化できるので、インクタンク1のコスト
低減を図ることができる。
【0044】また、図1や図15に示すインクタンク1
のように、隅部を面取りするように斜めに気液分離部材
2を設けることにより、以下のような効果を得ることが
できる。
【0045】インクタンク1に貯蔵されるインクは様々
な種類があるが、画像を形成する媒体への浸透性を改善
する等、多くの目的のために、気液分離部材2の撥水性
の能力を阻害する成分が含まれている。例えば、界面活
性剤がインク3に含まれている場合、それが含まれてい
ない場合に比べてインク3は気液分離部材2に付着しや
すい。特に、気液分離部材2がインクタンク1の天井部
分に設けられている場合には、気液分離部材2の表面全
体にインク3が付着したままになることがあった。
【0046】そこで、図1や図15に示すように、気液
分離部材2を、その平面部が略直方体形状のインクタン
ク1の互いに隣接する少なくとも2つの面に対して平行
または直角となる角度以外の角度を持ってインクタンク
1に取り付けると、直方体のいずれの面を下にしてイン
クタンク1を置いた場合にも、気液分離部材2は水平方
向に対してある角度を持つことになる。そのため、気液
分離部材2に付着したインク3は、図17に示すように
この気液分離部材2の斜面に沿って滑り落ち、気液分離
部材2の表面にインク3が残ることがない。これによ
り、インクタンク1内の空気4を確実に気液分離部材2
と接触させることができ、気液分離部材2と空気4とが
接触しないことによってインクタンク1からインク3を
取り出すことが困難となることを防止できるとともに、
インクタンク1内部の空気4の周囲の温度上昇や気圧変
化によって空気4が膨張することでインク3が気液分離
部材2を通して漏れ出すことを防止することができる。
【0047】また、インクタンク1の隅部を面取り形状
にした場合も、図18に示すように、前述のような気液
分離部材2をインクタンク1の外側から取り付けること
ができ、上述と同様の効果を得ることができる。さら
に、図19に示すように、大気連通孔9を有するカバー
8で各気液分離部材2をそれぞれ覆う構成とすることに
より、比較的強度の弱い気液分離部材2を保護すること
ができる。
【0048】なお、上記のように気液分離部材を直方体
のインクタンクの少なくとも2面に対して傾けて配設す
るという構成は、インクジェット記録装置に供給するイ
ンクを貯蔵するインクタンクだけでなく、インクジェッ
ト記録ヘッドのメンテナンスを行う際に発生する廃イン
クを貯蔵する廃インクタンクに対しても適用することが
できる。
【0049】図20は、上記のように構成された気液分
離部材が適用された、本発明にかかる廃インクタンク含
むインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。
【0050】廃インクタンク12は略直方体をなし、各
隅部の近傍に気液分離部材2が設けられている。インク
針6がスパウト7に突き刺されており、インクジェット
記録ヘッド(不図示)のメンテナンス動作を行うことに
より排出された廃インクが、そのインク針6を通じて廃
インクタンク12内に導入される。インク針6には廃イ
ンク流路10が接続されており、その上流側(記録ヘッ
ド側)にはポンプ14が設けられている。このポンプ1
4は、記録ヘッドのノズルからインクを吸い出すと同時
に、吸引したインクを廃インク13として廃インクタン
ク12へ押し出す。ポンプ14には、ピストンポンプ、
チューブポンプ、ダイアフラムポンプなど、さまざまな
形態のポンプを用いることができる。
【0051】さらに、廃インク流路10のポンプ14よ
りも下流側(廃インクタンク側)には逆止弁11が設け
られており、この逆止弁11により、ポンプ14によっ
て廃インクタンク12に導入された廃インク13がポン
プ14側へ逆流することが防止されている。逆止弁11
が無いと、廃インクタンク12に導入された廃インク1
3が水頭等によってポンプ14側へ逆流してしまい、記
録装置本体内に廃インク13が漏れる事態が発生してし
まう。よって、逆止弁11によって廃インクが逆流する
ことを防止する必要がある。
【0052】また、ポンプ14は、そのさらに上流側に
ある記録ヘッドのノズルを保護するキャップ15に、廃
インク流路10を介して連通している。キャップ15と
廃インク流路10内とが密閉されていると、記録装置本
体の非動作時にキャップ15および廃インク流路10内
の空気が温度変化や気圧の変化によって膨張した場合に
は、その空気がノズル内に入り込み、ノズルからのイン
クの吐出を妨げてしまうおそれがある。しかしながら、
逆止弁11が設けられているので、空気や廃インクをキ
ャップ15から廃インクタンク12の方向へは自由に流
すことができる一方、逆に廃インクが廃インクタンク1
2からキャップ15の方向へ流れることを防止すること
ができるようになっている。なお、逆止弁11には公知
の様々なタイプのものを使用することができ、さらには
ポンプ14に内蔵化されたタイプの逆止弁を用いること
もできる。
【0053】図21は、廃インクタンクとインクタンク
とが一体化された例を示している。
【0054】図21に示すように廃インクタンク12と
インクタンク1とを一体化させることにより、インクタ
ンク1と廃インクタンク12とを同時に交換することが
可能になるので、廃インクタンク12だけを交換する煩
わしさを無くすことができる。また、廃インクタンク1
2とインクタンク1とが一体であれば、廃インクタンク
とインクタンクとのそれぞれについて各隅部に気液分離
部材を設けた場合に比べて、使用する気液分離部材の数
を半数にすることができるので、部品点数の削減と製造
工程の簡略化を図ることができ、コストを低減すること
ができる。
【0055】また、一体的に構成された廃インクタンク
およびインクタンクのうち、廃インクタンク12を非透
明の材料で構成し、インクタンク1を透明の材料で構成
することにより、これから使用しようとするインクの種
類等をユーザーが目で見て確認することができ、またユ
ーザーが意識する必要のない廃インクをユーザーの目に
触れないようにすることができる。なお、この場合のイ
ンクタンク1には、黒色のインクを収容してもよい。
【0056】なお、図20および図21に示した廃イン
クタンク12にも、上述してきたようにインクタンク1
に対して施された様々な工夫を全て適用することができ
る。
【0057】例えば、廃インクタンク12の略直方体の
各々の外面を形成する各壁部材の内面を、その内面に対
向する他の壁部材の外面に対して所定の角度に傾斜した
状態に形成してもよい。これにより、廃インクタンク1
2を搭載したインクジェット記録装置が通常の設置姿勢
で設置されている場合は勿論のこと、廃インクタンク1
2単体を略直方体のいずれの面を下にして置いた場合で
あっても、そのときの廃インクタンク12の上側の壁部
材の内面は水平に対して傾いた状態となる。そのため、
廃インクタンク12内に少量の空気が存在する場合であ
っても、その空気は自身の浮力で壁部材の内面に沿って
斜め上方に移動し、気液分離部材2の存在する廃インク
タンク12の隅部に到達する。したがって、その空気は
気液分離部材2に接触して外気と連通することになるの
で、気液分離部材2が廃インク13で覆われてしまうこ
とによって廃インクタンク12内に空気を導入すること
が困難になることがなく、さらに温度変化や気圧変化な
どに起因して空気が膨張することで廃インクが気液分離
部材2を通って漏れてしまうこと等を防止することがで
きる。
【0058】また、前記の所定の角度を1°〜5°の範
囲としてもよい。壁部材の内面に設ける傾斜角度がこの
ような範囲であれば、空気を内面に沿って移動させるの
に十分であり、その一方で、壁部材の内面に傾斜角度を
持たせることによる廃インクタンク12内の容積の減少
を極めて少なく抑えることができる。
【0059】さらに、気液分離部材2が取り付けられる
取り付け面が廃インクタンク12の外側に設けられてい
る構成としてもよい。取り付け面が廃インクタンク12
の内側に取り付けられている構成では、廃インクタンク
12の内面に気液分離部材2を取り付けるための面を必
要とし、廃インクタンク12の壁部材の最端部にも取り
付け面を設ける必要があるため、その部分に通気性のな
い段差部ができてしまう。これに対し、取り付け面が廃
インクタンク12の外側に設けられている構成では、廃
インクタンク12の壁部材の最端部に通気性のない段差
部が形成されないので、廃インクタンク12内部の上面
に沿って隅部に移動してきた空気を、気液分離部材2に
確実に接触させることができる。また、気液分離部材2
を廃インクタンク12の外側から取り付けることができ
るので、廃インクタンク12の製造工程を簡略化させる
ことが可能になる。
【0060】さらに、各気液分離部材2を覆うカバーが
設けられており、そのカバーには断面積が気液分離部材
2の有効機能面積よりも小さい大気連通孔が形成されて
いる構成とすることにより、比較的強度の弱い気液分離
部材2を保護することができることに加え、気液分離部
材2から蒸発した廃インク13を大気連通孔を通して大
気中に十分に放出させることができる。
【0061】また、インクタンク1および/または廃イ
ンクタンク12にインクジェット記録ヘッド(不図示)
が一体化されたタイプのものであっても、上記と同様の
効果を得られることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃インク
タンクは、略直方体に形成されているとともに、その略
直方体の少なくとも各隅部の近傍に通気孔を有する気液
分離部材が設けられているので、内部に吸収体を有しな
いため、廃インクタンクの容積のほぼ100%の量の廃
インクを収容することができる。さらに、気液分離部材
を通じて内部の廃インクを積極的に蒸発させることがで
きるので、吸収体を備えた廃インクタンクに比べてより
多くの廃インクを蒸発させることができる。そのため、
廃インクのきわめて高い収容容積効率を得ることができ
る。また、気液分離部材が略直方体の少なくとも各隅部
の近傍に設けられているので、廃インクタンクを搭載し
たインクジェット記録装置が通常の設置姿勢で設置され
ている場合は勿論のこと、廃インクタンク単体を略直方
体のいずれの面を下にして置いた場合であっても、温度
変化や気圧変化などに起因して空気が膨張することで廃
インクが気液分離部材を通って漏れてしまうこと等を防
止することができる。
【0063】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インクジェット記録ヘッドのメンテナンス動作を行
うために、インクジェット記録ヘッドのノズルからイン
クを吸引し、そのインクを廃インクとして押し出すポン
プと、ポンプによって押し出された廃インクを収容す
る、上記本発明の廃インクタンクと、ポンプから廃イン
クタンクへ廃インクを導く廃インク流路と、廃インクが
廃インクタンク側からポンプ側へ逆流することを防止す
る逆止弁とを備えているので、廃インクタンクに吸収体
が備えられていなくても、廃インクタンク内に収容され
た廃インクが廃インク流路を逆流して廃インク漏れを引
き起こすおそれを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一参考例にかかるインクタンクを示す
斜視図である。
【図2】図1に示したインクタンクのA−A線における
概略断面図である。
【図3】図1に示したインクタンクの壁部材の形状の一
例を示す断面図である。
【図4】図1に示したインクタンクの壁部材の形状の他
の例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の参考例にかかるインクタンクを示
す斜視図である。
【図6】図5に示したインクタンクのインク針近傍にお
ける拡大図である。
【図7】図5に示したインクタンクとは壁部材の内面の
傾き方向が異なる例を示した参考図である。
【図8】本発明の参考例にかかるインクタンクが使用さ
れる、平置き型のインクジェット記録装置を示す図であ
る。
【図9】本発明の参考例にかかるインクタンクが使用さ
れる、縦置き型のインクジェット記録装置を示す図であ
る。
【図10】図9に示した縦置き型のインクジェット記録
装置内におけるインクタンクの姿勢を示す図である。
【図11】図10に示したインクタンクのインク針近傍
における拡大図である。
【図12】図11に示したインクタンクとは壁部材の内
面の傾き方向が異なる例を示した参考図である。
【図13】本発明の参考例にかかるインクタンクにおけ
る気液分離部材の取り付け構造を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の参考例にかかるインクタンクにおけ
る気液分離部材の取り付け構造を説明するための図であ
る。
【図15】本発明のさらに他の参考例にかかるインクタ
ンクを示す斜視図である。
【図16】図15に示したインクタンクのB−B線にお
ける概略断面図である。
【図17】本発明の参考例に係るインクタンクの隅部の
内側に取り付けられた気液分離部材の表面をインクが滑
り落ちる様子を示す図である。
【図18】インクタンクの隅部の外側に気液分離部材を
取り付けた例を示す図である。
【図19】インクタンクの隅部の外側に気液分離部材を
取り付け、さらにその気液分離部材を大気連通孔を有す
るカバーで覆った例を示す図である。
【図20】本発明に係る、気液分離部材が適用された廃
インクタンクを含むインクジェット記録装置の概略構成
を示す図である。
【図21】一体化された廃インクタンクとインクタンク
とに対して気液分離部材を適用した例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 気液分離部材 3 インク 4 空気 5 インク液面 6 インク針 7 スパウト 8 カバー 9 大気連通孔 10 廃インク流路 11 逆止弁 12 廃インクタンク 13 廃インク 14 ポンプ 15 キャップ 20 インクジェット記録装置 21 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 正仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 棚網 康文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平井 康行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 典子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 稲村 秀介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 武史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA27 JC06 JC13 KB09 KC13 KC16 KC17 KC23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを記録媒体に吐出して画像を形成
    するインクジェット記録ヘッドのメンテナンス動作を行
    うことにより排出される廃インクを収容する廃インクタ
    ンクであって、 前記廃インクタンクは略直方体に形成されているととも
    に、該略直方体の少なくとも各隅部の近傍に通気孔を有
    する気液分離部材が設けられていることを特徴とする廃
    インクタンク。
  2. 【請求項2】 前記略直方体の各々の外面を形成する各
    壁部材の内面が、該内面に対向する他の壁部材の外面に
    対して所定の角度に傾斜した状態に形成されている、請
    求項1に記載の廃インクタンク。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度は1°〜5°の範囲であ
    る、請求項2に記載の廃インクタンク。
  4. 【請求項4】 前記気液分離部材が取り付けられる取り
    付け面が前記廃インクタンクの外側に設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の廃インクタン
    ク。
  5. 【請求項5】 前記各気液分離部材は、該気液分離部材
    の平面部が前記略直方体の互いに隣接する少なくとも2
    つの面に対して平行または直角となる角度以外の角度を
    持って前記各隅部の近傍に取り付けられている、請求項
    1から4のいずれか1項に記載の廃インクタンク。
  6. 【請求項6】 前記各気液分離部材をそれぞれ覆うカバ
    ーが設けられており、該カバーには前記気液分離部材が
    有する通気孔の面積よりも小さい断面積を有する大気連
    通孔が形成されている、請求項1から5のいずれか1項
    に記載の廃インクタンク。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット記録装置に供給する
    インクを収容するインクタンクと一体に構成されてい
    る、請求項1から6のいずれか1項に記載の廃インクタ
    ンク。
  8. 【請求項8】 前記一体に構成された前記廃インクタン
    クおよび前記インクタンクの互いに共通する各隅部に対
    して、1部品で構成された前記気液分離部材がそれぞれ
    設けられている、請求項7に記載の廃インクタンク。
  9. 【請求項9】 前記一体に構成された前記廃インクタン
    クおよび前記インクタンクのうち、前記廃インクタンク
    の部分は非透明の材料で構成されており、前記インクタ
    ンクの部分は透明の材料で構成されている、請求項7ま
    たは8に記載の廃インクタンク。
  10. 【請求項10】 前記インクタンクは黒色のインクを収
    容するインクタンクである、請求項7から9のいずれか
    1項に記載の廃インクタンク。
  11. 【請求項11】 インクを記録媒体に吐出して画像を形
    成するインクジェット記録ヘッドを備えるインクジェッ
    ト記録装置であって、 前記インクジェット記録ヘッドのメンテナンス動作を行
    うために、前記インクジェット記録ヘッドのノズルから
    インクを吸引し、該インクを廃インクとして押し出すポ
    ンプと、 該ポンプによって押し出された前記廃インクを収容す
    る、請求項1から10のいずれか1項に記載の廃インク
    タンクと、 前記ポンプから前記廃インクタンクへ廃インクを導く廃
    インク流路と、 前記廃インクが前記廃インクタンク側から前記ポンプ側
    へ逆流することを防止する逆止弁と、 を備えていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
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