JP2003266426A - 微振動電気ドリル - Google Patents

微振動電気ドリル

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JP2003266426A
JP2003266426A JP2002075010A JP2002075010A JP2003266426A JP 2003266426 A JP2003266426 A JP 2003266426A JP 2002075010 A JP2002075010 A JP 2002075010A JP 2002075010 A JP2002075010 A JP 2002075010A JP 2003266426 A JP2003266426 A JP 2003266426A
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JP
Japan
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electric drill
vibration
small ball
spindle
micro
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JP2002075010A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakayama
剛 中山
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Nidec Shibaura Corp
Original Assignee
Nidec Shibaura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動及び騒音が少なく、粉塵の排出がよく、か
つ、コンパクトな微振動電気ドリルを提供することを課
題としている。 【解決手段】出力軸6を回転させる電動機と2、回転を
減速させる減速機構部3と、微振動を発生させる微振動
発生部4と、工具保持部と、スイッチ部5とからなる微
振動電気ドリル1において、微振動発生部4は、棒状体
であり一方が出力軸6となり他方が減速機構部3のギア
12と係合し、この棒状体の中程に小球9が摺動する摺
動面13が形成されているスピンドル7と、略円筒状で
一端に小球9が摺動する摺動面14が形成され、かつ、
スピンドル7に軸方向移動自在に軸着され、外周部が軸
受と15係合しているブッシュ8と、小球9の周囲を保
持するリテーナ10とからなり、前記スピンドル7また
はブッシュ8に形成された小球摺動面にフラット部或い
は凹部16を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微振動電気ドリル
における微振動発生機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、コンクリートやタイルなどの硬
い物質に穴明け作業を行う場合、振動ドリルや電気ドリ
ルに穿孔用ダイヤモンド工具を装着して穴明け作業を行
っていた。
【0003】振動ドリルの主な構成は、電動機を用いた
動力機構部と、電動機の回転を減速させる機能をもつ減
速機構部と、振動を発生させるための振動発生部と、出
力軸及びこの軸に保持された工具保持部と、電源の入り
切りを行うスイッチ部とから構成されている。
【0004】そして、この振動ドリルは、ラチェット機
構などを用いて発振させているので、工具の先端が軸方
向に比較的大きく振動しながら回転する。従って、穴明
けの作業性はよいが、しかし、作業時に騒音及び振動が
大きいという問題があった。穴明け作業時に大きな騒音
が発生するため、特に、住宅地やオフィスなどの室内作
業においては、近くで生活している人のことや作業時間
帯を気にしながら行わなければならなかった。さらに、
この振動ドリルは軸方向への振動が大きく、かつ、作業
時は、手で強く押圧しながら作業を行わなければならな
いので、長時間連続で使用していると手が痺れてくる恐
れがあった。
【0005】また、穴明けに電気ドリルを使用した場合
は、軸方向の振動がないので騒音及び振動は少ないが、
穴明け作業に時間がかかるという問題があり、また、穴
明けの際に出る粉塵の排出がしにくいという問題があっ
た。このドリルへの粉塵詰まりの対策として、微振動が
発生するアタッチメントを電気ドリルに装着していた
が、重量が重くなり、かつ、軸方向に長くなり狭い場所
などでの作業がしにくいという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な事
情を鑑みてなされたものであり、振動及び騒音が少な
く、粉塵の排出をよくし、かつ、コンパクトな微振動電
気ドリルを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、出力
軸を回転させる動力である電動機と、前記電動機の回転
を減速させる減速機構部と、微振動を発生させる微振動
発生部と、工具を保持する工具保持部と、電動工具本体
を保持するハンドル部と、電源の入り切りを行うスイッ
チ部とからなる微振動電気ドリルにおいて、前記微振動
発生は、棒状体であり一方が出力軸となり他方が前記減
速機構部のギアと係合し、この棒状体の中程に小球が摺
動する摺動面が形成されているスピンドルと、略円筒状
で一端に小球が摺動する摺動面が形成され、かつ、前記
スピンドルに軸方向に移動自在に軸着され、外周部が軸
受と係合しているブッシュと、前記小球の周囲を回動自
在に保持するリテーナとからなり、前記スピンドルに形
成された小球摺動面または前記ブッシュに形成された小
球摺動面にフラット部或いは凹部を形成したことにより
軸方向への微振動を発生させたことを特徴とする微振動
電気ドリルである。
【0008】この発明の構成の微振動電気ドリルを使用
することにより、穴明け作業中の騒音及び振動を大幅に
減少することができ、そして、粉塵の排出が良好にな
り、また、電気ドリルの全長を短くすることができ課題
を解決している。
【0009】請求項2の発明は、スピンドルに形成され
た小球摺動面及びブッシュに形成された小球摺動面を傾
斜面にしたことを特徴とする請求項1記載の微振動電動
ドリルである。この様な構成にすることにより、小球が
安定して回動するようになる。
【0010】請求項3の発明は、前記スピンドルの小球
摺動面を径方向に突出させ、前記ブッシュの小球摺動面
にフランジ状突出部を形成したことを特徴とする請求項
1または請求項2記載の微振動電気ドリルである。この
様な構成にすることにより、小球が安定して回動するこ
とができる。
【0011】請求項4の発明は、前記小球としてスチー
ルボール或いはセラミックスボールを用いたことを特徴
とする請求項1乃至請求項3記載の微振動電動ドリルで
ある。
【0012】請求項5の発明は、前記凹部またはフラッ
ト部を形成することにより軸方向の移動距離を0.1〜
1.0mmにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4
記載の微振動電気ドリルである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の微振動電気ドリルは、
コンクリート等硬質物質の穴明けを軸方向に微振動を発
生させて行うことを特徴としたものである。以下に本発
明の一実施形態を図に基づき説明する。図1は本発明の
一実施形態の微振動電気ドリルの要部の断面図であり、
図2は本発明の微振動電気ドリルの外観図である。
【0014】本発明の微振動電気ドリル1は、出力軸6
を回転させる動力である電動機2と、前記電動機2の回
転を減速させる減速機構部3と、微振動を発生する微振
動発生部4と、電源の入り切りを行うスイッチ部5と、
出力軸6に係合された工具保持部とから構成されてい
る。そして、微振動発生部4は、スピンドル7とブッシ
ュ8と小球9とリテーナ10とカラー11とからなって
いる。
【0015】次に、それぞれの部品の構造及び組み合わ
せについて説明する。スピンドル11は、棒状体をして
おり、この一方が出力軸6となり、他方が減速機構部3
のギア12と係合している。この棒状体の中程に小球9
が摺動する摺動面13が形成されている。そして、小球
9が摺動する摺動面13、14を傾斜面に形成(請求項
2に記載)し、さらに、この摺動面13、14を径方向
に突出(請求項3に記載)させることにより、さらに安
定した状態で小球9を摺動させることができる。ブッシ
ュ8は、略円筒状をしており、一端に小球9が摺動する
摺動面14が形成されている。そして、このブッシュ8
の内周部は、スピンドル7に軸方向に移動自在に軸着さ
れており、さらに、外周部は軸受け15と係合してい
る。
【0016】この様に、小球9は、スピンドル7の傾斜
面とブッシュ8の傾斜面とでV字状に形成された溝部に
取り付けられている。リテーナ10は、略リング状をし
ており、外周部に複数の孔が形成されている。そして、
この孔により小球9の周囲を回動自在に保持している。
さらに、このリテーナ10の外周にリング状のカラー1
1が配されている。このカラー11は、小球9が飛散す
るのを防止するために設けられている。そして、スピン
ドル7に形成された小球摺動面13またはブッシュ8に
形成された小球摺動面14にフラット部或いは凹部16
が形成してある。
【0017】この様な構成において、微振動電気ドリル
1のスイッチ5を入れることにより電動機2の回転子が
回され、この回転が減速機構部3に伝達される。さら
に、この回転がスピンドル7に伝達されてスピンドル7
及びブッシュ8が回される。このスピンドル7とブッシ
ュ8の回転により、小球9が、スピンドル7或いはブッ
シュ8の小球摺動部13、14に形成されたフラット部
或いは凹部16を通過したときに、この窪みの分だけ軸
方向にガタが発生することになる。
【0018】この様な構成の微振動電気ドリル1を使用
して穴明け作業を行い、ドリルの先端が押圧されること
により小球9が、スピンドル7或いはブッシュ8の小球
摺動面13、14に形成されたフラット部或いは凹部1
6を通過したときに、この窪みの分だけ軸方向電気ドリ
ル本体側に移動することになる。このフラット部或いは
凹部16を通過すると元の位置(逆方向)に移動するこ
とになる。これを繰り返すことにより微振動が発生す
る。
【0019】この微振動は、0.3mm〜0.4mm位
が好適であるが、ドリルの形状、穴径、被作物の材質、
電気ドリルの性能などにより0.1mm〜1.0mmの
間で微振動発生の設定しても効果がある。
【0020】この様な微振動発生機構にすることによ
り、従来の振動ドリルと比較して騒音及び振動を大幅に
減少することができる。そして、ドリルに絡みついた粉
塵の排出が良くなる。さらに、微振動発生用のアタッチ
メントが不要になるので電気ドリルの全長を短くするこ
とができる。
【0021】なお、小球9としてスチールボールやセラ
ミックスボールを用いるのが一般的であるが、硬質球体
であれば他の材質を用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の電気ドリルは、微振動発生機構
を備えることにより、従来の振動ドリルと比較して騒音
及び振動を大幅に減少することができ、そして、粉塵の
排出が良くなり、さらに、電気ドリルの全長を短くする
ことができるなどその効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の微振動電気ドリルの要部
の断面図である。
【図2】本発明の微振動電気ドリルの外観図である。
【符号の説明】
1.微振動電気ドリル 2.電動機 3.減速機構部 4.微振動発生部 5.スイッチ 6.出力軸 7.スピンドル 8.ブッシュ 9.小球 10.リテーナ 11.カラー 12.ギア 13.14.摺動面 15.軸受け 16.ラット部(凹部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸を回転させる動力である電動機と、 前記電動機の回転を減速させる減速機構部と、 微振動を発生させる微振動発生部と、 工具を保持する工具保持部と、 電動工具本体を保持するハンドル部と、 電源の入り切りを行うスイッチ部とからなる微振動電気
    ドリルにおいて、 前記微振動発生機構は、 棒状体であり一方が出力軸となり他方が前記減速機構部
    のギアと係合し、この棒状体の中程に小球が摺動する摺
    動面が形成されているスピンドルと、 略円筒状で一端に小球が摺動する摺動面が形成され、か
    つ、前記スピンドルに軸方向に移動自在に軸着され、外
    周部が軸受と係合しているブッシュと、 前記小球の周囲を回動自在に保持するリテーナとからな
    り、 前記スピンドルに形成された小球摺動面または前記ブッ
    シュに形成された小球摺動面にフラット部或いは凹部を
    形成したことにより軸方向への微振動を発生させたこと
    を特徴とする微振動電気ドリル。
  2. 【請求項2】スピンドルに形成された小球摺動面及びブ
    ッシュに形成された小球摺動面を傾斜面にしたことを特
    徴とする請求項1記載の微振動電動ドリル。
  3. 【請求項3】前記スピンドルの小球摺動面を径方向に突
    出させ、前記ブッシュの小球摺動面にフランジ状突出部
    を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の微振動電気ドリル。
  4. 【請求項4】前記小球としてスチールボール或いはセラ
    ミックスボールを用いたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3記載の微振動電動ドリル。
  5. 【請求項5】前記凹部またはフラット部を形成すること
    により軸方向の移動距離を0.1〜1.0mmにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4記載の微振動電気ド
    リル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4056322A1 (en) 2021-03-11 2022-09-14 Subaru Corporation Tool driving device and method of producing drilled product
EP4327983A1 (en) 2022-08-23 2024-02-28 Subaru Corporation Tool driving device and method of producing drilled product

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EP4056322A1 (en) 2021-03-11 2022-09-14 Subaru Corporation Tool driving device and method of producing drilled product
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