JP2003265916A - 集塵ベッセル - Google Patents

集塵ベッセル

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JP2003265916A
JP2003265916A JP2002118589A JP2002118589A JP2003265916A JP 2003265916 A JP2003265916 A JP 2003265916A JP 2002118589 A JP2002118589 A JP 2002118589A JP 2002118589 A JP2002118589 A JP 2002118589A JP 2003265916 A JP2003265916 A JP 2003265916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中に浮遊する塵埃の補集装置において、
濾過集塵の原理によらないで、圧力損失の低い空中浮遊
塵埃微粒子の補集装置を提供する。 【解決手段】 集塵ベッセルに内蔵する集塵ユニット1
の集塵部が、トンネル状の孔5を有するハニカム多孔集
合体2であって、かつ該孔が粘着壁面であって、矢印6
方向から孔5に流入する空気が、孔5の該粘着壁面に当
たり、該粘着壁面が該空気中の塵埃を補集する構造の集
塵部で構成する集塵ユニット1を、1個ないし直列配置
で複数個内蔵していることを特徴とする集塵ベッセルを
提供した。濾過式のフィルタの通気間隙に対し、極めて
大きいトンネル状の孔5を有する該ハニカム多孔集合体
で構成する該集塵ユニットを使用するので、該ベッセル
の入口と出口間の圧力損失が少なく、粘着補集された塵
埃粒子の再離脱などがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の仕切られた
空気通路を流通する空気中の空中浮遊塵埃微粒子を補集
し該空気を清浄にする、空中浮遊塵埃微粒子補集装置に
係わる。
【0002】
【従来の技術】最近の電子工業や精密機械工業の発達の
結果として、精密化、微小化、高品質化ならびに高信頼
性が要求されるようになってきた。これらの目標が達成
されるためには、工場室内の空気中の浮遊塵埃微粒子は
少なくなければならない。したがって、このような工場
室内、あるいはその最も重要な作業をする部分を必要に
応じて清浄な状態にする必要がある。
【0003】かような清浄な状態の工場の室をICR
(Industrial CleanRoom)と呼
ぶ。ICRの空気清浄化は、装置的概念としては一般の
屋内に適用される如き仕組みの空気調節装置によって行
われる。空中浮遊塵埃微粒子を少なくする空気清浄化の
部分は、仕切られた空気通路に流通する空気中から、該
空気中に浮遊する塵埃微粒子を補集し、清浄にした空気
を該ICRに供給する装置である。
【0004】該仕切られた空気通路に流通する空気中か
ら、該空中浮遊塵埃微粒子を補集し、清浄化した空気を
供給する装置において、該塵埃微粒子の補集の仕組みで
ある集塵の原理は、次の如く分類される。すなわち、
ア)重力よる沈降を利用する重力集塵、イ)遠心力によ
り沈降速度が速くなることを利用する遠心力集塵、ウ)
水滴への付着による洗浄集塵、エ)静電気による電気集
塵、オ)直接的に遮りなどによるふるい(篩)を利用す
る濾過集塵、カ)慣性力による衝突付着、あるいは拡散
力、静電気、分子力による接触付着を利用するところ
の、高性能エアフィルタといわれる濾過集塵、などがあ
げられる。
【0005】しかしながら、塵埃補集効率、設備費、設
備形状、設備の保守の難易度などからICRなど空気調
節用の空気清浄の原理には、前記オ)あるいは、前記
カ)の原理に基づく機構が基本になっている。前記オ)
あるいは、前記カ)の原理は、該仕切られた空気通路に
濾過用フィルタを設け、該フィルタを通過する空気中か
ら、該空中浮遊塵埃微粒子を補集し、清浄化した空気を
供給する装置である。
【0006】前記オ)あるいは、前記カ)の原理に使用
する該フィルタの中でもHEPA(High Eff
iciency Particulate Air)
は、粒径1.0μm以下のサブミクロン領域の高度な補
集能力をもつエアフィルタをいい、ICRなどに適用さ
れている。加えて、粒径0.1μm以下クラスのフィル
タの呼称としてULPA(Ultra Low Pen
etration Air)が、さらに高度な清浄度を
求められている工場室内、あるいはその最も重要な作業
をする部分に適用されている。
【0007】HEPAやULPAは、一般に濾材の構成
において、該濾材部の重量の大部分が濾材としてのガラ
ス繊維などの繊維集合体で、該濾材部の重量の大凡1割
程度以下がバインダや補強用の有機繊維であり、微細な
該ガラス繊維などが絡み合った構造をもっている。HE
PAやULPAは、粒径1.0μm以下のサブミクロン
領域の空気中に浮遊する塵埃微粒子の補集を対象にして
いるが、該フィルタ部の該ガラス繊維などの相互間に
は、穴径が大凡10μm程度の大きな空隙がかなり存在
している。
【0008】該フィルタ部に大きな空隙がかなり存在し
ているにもかかわらず、該微粒子の補集が可能な理由
は、気流に沿ってフィルタに流入したサブミクロン粒子
が、該空隙を通過する際、空気分子との衝突によるブラ
ウン拡散効果により繊維表面に付着補集されるからであ
る。HEPAやULPAの該濾材部は、該空隙があるた
めに初期圧力損失がそれほど高くなく、補集粒子による
目詰まりが比較的起こりにくいといわれている。しかし
ながら、HEPAやULPAが濾過集塵の原理である以
上、初期圧力損失がかなり高く、理想的な集塵の仕組み
とは云い難い。また、処理風量が増加すれば圧力損失が
増加し、該濾材が塵埃を補集するにつれ該圧力損失も増
大し、目詰りに至るという問題点がある。また、コスト
が高いことも改善の余地がある。
【0009】一般に集塵装置では、粒径5μm以下の空
中浮遊塵埃微粒子において濾過型フィルターなどで99
%以上の補集率を得ることは比較的容易に達成できる。
しかしながら、上限粒径1.0μm以下のサブミクロン
領域の空中浮遊塵埃微粒子の補集能力、あるいは粒径
0.5とか0.3μm以下の空中浮遊塵埃微粒子補集能
力については、補集率で99%以上を得るのは容易では
ない。また、微粒子および浮遊させている気体の2相系
で、スモーク、フェーム、ミストなどの領域を含んでい
るエアロゾルといわれる補集はさらに容易ではない。
【0010】かようなことから、HEPAやULPA用
の濾過式の濾材部が提供され、改良が加えられているわ
けで、これらのサブミクロン領域やそれ以下の空中浮遊
微粒子の補集率については99%台で、そのコンマ以下
2桁の差が問題にされているのが現状である。例えば、
化学繊維やガラス繊維主体で構成されているHEPA
で、粒径0.3μm以下の空中浮遊塵埃微粒子を99.
97%以上補集するためには、JIS規格でいう初期の
圧力損失の上限が比較的高圧力である245Paであ
り、この圧力に近いところでかかる高補集率が達成され
ているという現状からも、高補集率を得ることが容易で
ないことが窺われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】フィルターによる濾過
型集塵の仕組は、濾過原理であることに由来する欠陥、
すなわち、初期の圧力損失が大きく、さらに処理風量の
増加にともなって圧力損失が増加し、また、該濾材が塵
埃を補集するにつれ該圧力損失も増大し目詰まりに至る
という問題点がある。また高性能にすればするほどコス
トが高くなるという問題点がある。かかる欠陥のある該
濾過集塵の原理によらないで、圧力損失が少なく、塵埃
補集率が高く、特にサブミクロン領域以下の該空中浮遊
塵埃微粒子補集能力のある、塵埃保持重量の限界に至る
までの時間が長い、該空中浮遊塵埃微粒子補集装置の提
案が望まれている。
【0012】本発明は上記の課題を考慮し、該濾過型集
塵の原理によらないで、空中浮遊塵埃、特にサブミクロ
ン領域の空気中に浮遊する塵埃微粒子の補集において、
塵埃透過率が低く、圧力損失が低い空中浮遊塵埃微粒子
補集装置、すなわち集塵ベッセル(集塵ユニット集合容
器)を提供することを目的とする
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者は鋭意検討の結
果、次の手段を得た。すなわち、空調機の主集塵装置と
して用いる集塵ベッセル(集塵ユニットの集合容器)の
提供である。該集塵ベッセルの設置場所の例として、図
5に示す空調機内の集塵装置部に設置されるべき集塵ベ
ッセル37部分の発明である。図5において、集塵ベッ
セル37のE−E断面略図であるところの、図6の該集
塵ベッセル断面略図において、矢印41方向からの該空
調機の取込空気が、集塵ベッセル37の空気入口部38
から入り、矢印40方向に直列配置された集塵ユニット
1を通過して、集塵ベッセル37の空気出口部39から
矢印42方向に清浄空気となってクリーンルームに供給
される。
【0014】図1の該集塵ユニット1の集塵部は、図1
のハニカム状多孔集合体2に描く如き空気の流通可能な
トンネル状の孔5を多数有する該ハニカム状多孔集合体
であって、かつ空気通路である該孔の内側壁面が粘着面
であって、ハニカム状多孔集合体2に、矢印6方向から
流入する空気が、矢印7方向にハニカム状多孔集合体2
の孔5の内側壁面の該粘着面に当たりつつ流通すると
き、該粘着面が該空気中の浮遊塵埃粒子を粘着補集する
構造である集塵部で構成する集塵ユニット1を、1個な
いし直列配置で複数個内蔵していることを特徴とする集
塵ベッセルの発明である。
【0015】また、該集塵ベッセルに内蔵されている該
集塵ユニットの該集塵部である該ハニカム状多孔集合体
において、該孔1個の内周が6mm以上である該集塵部
で構成の該集塵ユニットであることを特徴とする集塵ベ
ッセルの発明である。さらに、該集塵ベッセルに内蔵さ
れている該集塵ユニットの集塵部である該ハニカム状多
孔集合体が、図3の平面略図20および正面略図21に
示す如く、コルゲート薄板部とライナー薄板部とで形成
のダンボール形の基礎躯体の積層体であるとき、該孔の
長手方向が該ライナー薄板部の面に対し平行で、直線状
であることを特徴とする集塵ベッセルの発明である。
【0016】さらに、該集塵ベッセルに内蔵されている
該集塵ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体
が、図4の左図の平面略図23および正面略図24、あ
るいは図4の右図の平面略図26および正面略図27に
示す如く、コルゲート薄板部とライナー薄板部とで形成
のダンボール形の基礎躯体の積層体であるとき、該孔の
長手方向が該ライナー薄板部の面に対し平行で、該ライ
ナー薄板部の面に沿ってカーブ状であることを特徴とす
る集塵ベッセルの発明である。加えて、該集塵ベッセル
に内蔵されている該集塵ユニットの集塵部である該ハニ
カム状多孔集合体の、該孔の内側壁面の粘着面の粘着力
が、0.2N/10mm以上である該集塵部で構成の該
集塵ユニットを内蔵していることを特徴とする集塵ベッ
セルの発明である。
【0017】さらに、集塵ベッセルの断面略図の図7あ
るいは図8に示す如く、集塵ベッセル内で1個ないし直
列配置で複数個内蔵されている該集塵ユニットが、該集
塵ベッセル内への空気流入方向と直交方向に対して10
〜20度傾斜していることを特徴とする集塵ベッセルの
発明である。また、該集塵ベッセルに内蔵されている該
集塵ユニットの集塵部である該ハニカム多孔集合体の躯
体が、紙であることを特徴とする集塵ベッセルの発明で
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。まず、本発明の集塵ベッセ
ルの位置づけなどの全体構成の概略について説明する。
なお、空中浮遊塵埃微粒子を以降、単に塵埃と称する。
図6は、本発明の集塵ベッセルの一例を示し、クリーン
ルームなどの空調設備における集塵装置である、図5に
描く主・集塵部分に設置するところの前記吸塵ベッセル
37部のE−E断面略図である。図6において、矢印4
1方向からの該空調設備の取込空気は、吸塵ベッセル3
7の空気入口部38から入り、吸塵ベッセル37内に直
列配置されている集塵ユニット1を矢印40方向に5個
通過して、吸塵ベッセル37の空気出口部39から矢印
42方向に清浄空気となってクリーンルームに供給され
る。
【0019】該集塵ベッセルは、該空調設備に取込まれ
た空気の入口と出口を両端部に有する、集塵ユニットを
内蔵する該集塵ユニット集合容器の名称である。該集塵
ユニットはその集塵部が、空気流通可能で粘着性壁面の
トンネル状の孔によるハニカム状多孔集合体で構成して
いる。
【0020】次に、該吸塵ベッセルに内蔵される該集塵
ユニットの集塵部を構成する該ハニカム状多孔集合体に
ついて説明する。図1は、本発明の該吸塵ベッセルに内
蔵させる集塵ユニット1と、集塵ユニット1の集塵部を
構成するハニカム状多孔集合体2の一例の部分斜視略図
である。つまり、1個の該集塵ユニット1の全体斜視略
図が左図1、該集塵ユニット1の全体斜視略図のA−A
断面(奥行きD方向に平行な切断面)の破線円内2を拡
大したハニカム(蜂の巣)状多孔集合体が右図2であ
る。本発明の該集塵ベッセルに内蔵されるべき集塵ユニ
ットの集塵部であるところのハニカム状多孔集合体2
は、この例の場合、空気通路である断面三角形の多数の
トンネル状の孔5をもつ多孔集合体である。かようなハ
ニカム状多孔集合体2を、該集塵ベッセル中に取付け易
くするために、枠などで補強したものが集塵ユニット1
である。
【0021】集塵ユニット1の拡大斜視略図の該ハニカ
ム状多孔集合体である右図2のトンネル状の孔5は、あ
たかもダンボールの如き断面形状で、コルゲート(波
形)薄板部3と、ライナー(裏張り)薄板部4とに囲ま
れてトンネル状の孔5を形成している。空気は矢印6方
向から矢印7方向にほぼ自由に流通する。また、方向性
もなく矢印6および7方向が逆方向でも同様で、ほぼ自
由に空気が流通する。本発明の集塵ベッセルは、集塵部
としてかかるハニカム状多孔集合体2で構成する集塵ユ
ニット1を、1個ないし複数個内蔵している。
【0022】次に、該集塵ベッセルに内蔵する集塵ユニ
ット1の説明をする。図1において、集塵ユニット1の
集塵部を構成するハニカム状多孔集合体2において、コ
ルゲート薄板部3、およびライナー薄板部4の表面、つ
まりトンネル状孔5の壁面は粘着面になっている。ハニ
カム状多孔集合体2において、送風機などでトンネル状
の孔5に矢印6方向から流入した空気は、トンネル状の
孔5を通って矢印7方向に出て行く。該空気は、その間
にトンネル状の孔5の壁面であるコルゲート薄板部3な
らびにライナー薄板部4の粘着性壁面に該空気が触れな
がら該トンネル状の孔5の中を流通して行く。しかし
て、該空気中に浮遊している塵埃が粘着性壁面に補集さ
れ、矢印6方向から流入した空気よりも矢印7方向に出
て行く空気の方が浮遊塵埃の少ない清浄な空気となる。
【0023】図2はトンネル状の孔5の構造を説明する
ための部分斜視略図である。つまり図2は、図1のハニ
カム状多孔集合体2を形作るところの、コルゲート薄板
部とライナー薄板部とに囲まれて形成されるダンボール
形の基礎躯体の部分図を描いている。また、図2では、
図1の空気流出方向7に向かってハニカム状多孔集合体
2を時計針回転方向に90°回転して描いる。つまり図
1のハニカム状多孔集合体2の縦に描くところのライナ
ー薄板部4に相当するライナー薄板部を、図2では横に
描いている。
【0024】トンネル状の孔5の断面が三角形である例
が左図8で片面ダンボール形の基礎躯体、トンネル状の
孔5の断面が正弦波形である例が中図9で同じく片面ダ
ンボール形の基礎躯体、トンネル状の孔5の断面が正弦
波形であって、ライナー薄板部が天井部(上部)にもあ
る例が右図10で両面ダンボール形の基礎躯体である。
断面三角形の孔を有する片面ダンボール形の基礎躯体8
は、三連の孔の両端の二つがコルゲート薄板部3とライ
ナー薄板部4とで囲まれた断面三角形のトンネル状の孔
5を形成している。三連の孔の断面逆三角形の中一つは
三角形コルゲート薄板部3とその天井部に来るべき破線
で示す片面ダンボール形の別の基礎躯体のライナー薄板
部13とで囲まれたトンネル状の孔5を形成する。
【0025】断面正弦波形の孔を有する片面ダンボール
形の基礎躯体9は 、三連の孔の両端の二つは断面正弦
波形のコルゲート薄板部11とライナー薄板部12とで
囲まれたトンネル状の孔5を形成し、三連の孔の中一つ
は正弦波形コルゲート薄板部11とその天井部に来るべ
き破線で示す別の片面ダンボール形の基礎躯体のライナ
ー薄板部14とで囲まれたトンネル状の孔5を形成す
る。断面正弦波形の孔を有する両面ダンボール形基礎躯
体10は、断面正弦波形コルゲート薄板の上側天井部に
もライナーがあるタイプで、三連の孔5の全部がコルゲ
ート薄板部11とライナー薄板部12および15で囲ま
れた基礎躯体の段階でトンネル状の孔5を形成してい
る。以上、該コルゲート薄板部として、三角形と正弦波
形の例を示したが、トンネル状の孔5の断面は矩形状や
台形状、円形などでもよく、円形と鼓形との組み合わせ
でもよく、トンネル状空気通路の形成ができれば如何な
る断面形状でもよい。
【0026】図2の左図8の断面三角形の場合のトンネ
ル状の孔5の1個の、内高さは大凡2〜7mm、内底辺
は大凡2〜7mm程度が適用されるが、断面三角形の場
合を含めて如何なる断面形状の場合でも、該トンネル状
空気通路の孔周(断面内周)が大凡6mm以上は必要で
ある。というのは、これ以下の内周であると、空気が通
過するときの圧力損失が少ないという本発明の集塵ユニ
ットの特徴が損なわれるからである。
【0027】次に、図1のハニカム状多孔集合体2に描
く如き、トンネル状の孔の集合構造について、該断面三
角形コルゲート薄板部と該ライナー薄板部とで囲まれて
形成する例を説明する。図3は、該断面三角形のトンネ
ル状の孔5の集合体である該ハニカム多孔集合体の説明
のための略図である。図3の左図の平面図20および正
面図21は、右図の正面図22に示すハニカム状多孔集
合体の躯体を形作る基礎躯体、つまり片面ダンボール形
の図例である。つまり、正面図21に示す基礎躯体を複
数個重ね合わせて形成される多孔体が該ハニカム多孔集
合体の断面略図22である。片面ダンボール形のトンネ
ル状の孔5を有する基礎躯体20および21は、断面三
外形のコルゲート薄板部3とライナー薄板部4からな
り、該基礎躯体の正面図21に描く如く、コルゲート薄
板部3の谷部の裏部とライナー薄板部4のその部分の上
部とが接着されて1枚の該基礎躯体ができている。
【0028】さらに、該基礎躯体の山部と、その天井部
にくるべき別の該基礎躯体のライナー薄板部の裏部とを
互いに複数枚重ね合わせて接着されて、断面略図22に
描く如き該ハニカム状多孔集合体を形成している。
【0029】図4は、左図の平面略図23および正面略
図24に描くように、三角形コルゲート薄板部25とラ
イナー薄板部5とで形成される、トンネル状の孔5の長
手方向をカーブ状にした例である。図4において、左図
の基礎躯体の平面略図23、同正面略図24は、トンネ
ル状の孔5の長手方向のカーブを正弦波状にした例で、
円みのあるカーブの例である。図4において、右図の基
礎躯体の平面略図26、同正面略図27は、トンネル状
の孔5の長手方向のカーブを鋸歯波状にした例で、角の
あるカーブの例である。
【0030】このように、トンネル状の孔5の壁面を形
成するコルゲート薄板部25や28がトンネル状の孔5
の長手方向についてカーブ状になっていると、流通する
空気がトンネル状の孔5を流通時に粘着性壁面に触れる
機会が著しく増大する。しかして、図3の平面図の左図
20に示す如き孔の長手方向が直線状の場合より、図4
の平面図の左図23あるいは右図26に描くカーブ状の
方が流入空気中に浮遊している塵埃微粒子がより多く補
集される。また、図4における左図23、24に示す該
円みのある孔5のカーブと、右図26、27に示す該角
のある孔5のカーブとでは、塵埃微粒子の補集効率の差
は殆ど認められなかった。したがって、トンネル状の孔
5の孔長手方向が直線状の場合に比較して、カーブ状の
方が通過後の空気の浮遊塵埃は、より清浄な空気とな
る。以上、トンネル状の孔の長手方向がカーブ状の場合
について、断面が三角形の場合で説明したが、トンネル
状の孔5の断面は矩形状や台形状、円形などでもよく、
円形と鼓形との組み合わせでもよく、トンネル状空気通
路の形成ができれば如何なる断面形状でもよい。
【0031】次に、該トンネル状の孔の該基礎躯体であ
るところの、ダンボール形の該基礎躯体の製造方法の例
を説明する。該コルゲート薄板部のコルゲート薄板は、
波形の刃のついているコルゲータと称する2本のローラ
を備えた機械により、該2本のローラ間に薄板を通して
波形をつける。しかる後、できたコルゲート薄板の山の
部分に接着剤をつけ、ライナー薄板を貼り合わせて該基
礎躯体を作る。しかして、該基礎躯体を接着剤を介して
適宜枚数重ね合わせて該ハニカム状多孔集合体が形成さ
れる。
【0032】該コルゲート薄板および該ライナー薄板の
材料は、紙、不織布、編織布、合成樹脂シートあるいは
鋼やアルミなどの金属板が適用できる。該コルゲート薄
板として紙を使用する場合、コルゲート薄板側はセミ・
ケミカルパルプから作るセミ中芯、古紙から作る特芯な
どのダンボール原紙でもよいが、板紙や白板紙などの厚
紙でもよい。ライナー薄板側は、クラフトパルプから作
るクラフト・ライナー、古紙を配合したジュート・ライ
ナーなどのダンボール原紙でもよいが、板紙や白板紙な
どの厚紙でもよい。該コルゲート薄板およびライナー薄
板として紙を使用する場合、ダンボールの加工装置なら
びにその加工技術が、ほぼそのまま援用することができ
るので、コスト面などで有利である。
【0033】集塵部材には難燃性が要求される場合があ
る。この場合、紙は易燃性であるので難燃加工が必要な
場合がある。本発明の紙によるハニカム多孔集合体の躯
体に適用できる難燃剤は、無機系としてはアンモニウム
塩(燐酸アンモン、スルファミン酸アンモン)、無機酸
(ホウ酸)、アルカリ金属(ホウ砂)、金属酸化物、水
和物(酸化アンチモン、水酸化アルミニウム)など。有
機系では燐酸塩(燐酸メラミン、燐酸グアニジン)、含
燐化合物(燐酸エステル)、含ハロゲン化物(臭化水素
酸グアニジン、など)、含ハロゲン高分子(塩化ビニリ
デン、など)、含硫黄化物(硫酸グアニジン、スルファ
ミン酸アンモン)などが適用できる。
【0034】難燃化の方法は、物理的に難燃剤を混合、
含浸または塗布する方法と、化学反応によって難燃性を
もっている化学分子を結合させる方法とがある。紙によ
るハニカム状多孔集合体躯体に適用できる方法は、この
何れでもよいがハニカム状多孔集合体の躯体に組んでか
らの処理が望ましい。
【0035】該コルゲート薄板として合成樹脂シートを
使用する場合、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリ
エステル)などの比較的硬質な合成樹脂シートが適する
が、特に特定しない。可燃性樹脂の場合で難燃性が必要
のときには、難燃剤などを練込、コーティングなどを行
った難燃性のシートを用いる。ポリ乳酸系樹脂、ポリサ
クシネート系樹脂などの生分解性樹脂の使用の場合は、
紙に準拠して廃棄できるので適用するのに望ましい樹脂
種といえる。
【0036】ところで、該ハニカム多孔集合体のトンネ
ル状の孔壁面は全て粘着面であり、該壁面が図1に示す
集塵ユニット1に流入通過する空気中から微粒子、つま
り塵埃を粘着補集する。該壁面を粘着性にする方法とし
て、該ハニカム多孔集合体の躯体を作り、紙の場合には
強度向上のための液状セラミック塗工などして、その上
に粘着剤をスプレー塗工する方法がある。また、図2に
示す如き基礎躯体段階、つまり左図8、中図9の描く如
き片面ダンボール形の基礎躯体や、右図10に描く如き
両面ダンボール形の基礎躯体の段階で、トンネル状の孔
5の壁面を粘着面にすることもできる。この場合、該基
礎躯体の上下部に離剥紙などを貼付してマスキングして
から、粘着剤をスプレーするか、あるいは該粘着剤の液
に漬込み(ディッピング)して該粘着剤を塗工し、該離
剥紙などを除去してから、粘着剤塗工後のダンボール形
躯体を複数個を接着積層して該ハニカム多孔集合体とし
てもよい。
【0037】適用する粘着剤は、樹脂系とゴム系に大別
され、前者はアクリル、ウレタン系樹脂など、後者には
天然、合成ゴム系などがあり、本発明に適用する粘性剤
は如何なるタイプでもよい。さらに粘着特性によって永
久粘着タイプと再剥離タイプとがあるが、この方の性質
は何れでもよい。本発明の該ハニカム状多孔構造体の該
孔の壁面に用いる粘着剤はこの何れのタイプでもよい
が、水分や有機溶剤を含有しないことが望ましい。粘着
剤塗布状態で未使用で保管する期間を3年程度以上、使
用状態で交換期限を1年以上と予測される。したがっ
て、未使用保管において密封状態で大凡4〜5年程度の
間、また使用状態で1〜1.5年粘着性が失われないも
のが望ましい。
【0038】具体的な例としては、アクリル系粘性剤と
してはアクリル酸エステル(C2〜C12程度)を主体
に、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、酢酸
ビニル、スチレン、アクリロニトリルなどを共重合した
ものなどを主成分とする。また、未架橋型と架橋型とが
あるがその何れのタイプでもよい。ゴム系粘性剤として
は天然ゴム系、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)、
ブチルゴム、SIS(スチレン・イソプレン・スチレ
ン)、SBS(スチレン・ブタジエン・スチレン)、ポ
リイソプレンなどのエラストマーと、粘着性付与剤(t
ackifier;ロジン、テルペン、石油系樹脂な
ど)、可塑剤、充填剤、老化防止剤などから構成され、
その何れのタイプでもよい。
【0039】粘着剤の効率的利用のため、粘着剤塗布前
にアンダーコーテイングを施すことが望ましい。これは
紙の場合に特に必要で、粘着作用に寄与しない紙の層へ
のしみ込みを防ぐためであり、ワニスのコーティングや
PE(ポリエチレン)ラミネートなどを適宜行う。以上
が、本発明の集塵ベッセルに内蔵する集塵ユニットの集
塵部を構成するハニカム状多孔集合体の説明である。
【0040】次に、図1に示す如き集塵ユニット1を内
蔵する集塵ベッセルについて説明する。図5は、本発明
の集塵ベッセルをクリーンルーム用の空調設備に組み込
む場合の例としての斜視略図である。つまり空調設備の
空気清浄部として適用する該集塵ベッセルの位置づけの
例を示している。図5において、送風機31の吸引力で
取込まれた矢印32方向からの取込空気は、仕切られた
空気通路である破線四角柱で描く集塵ケーシング30中
を通過し、クリーンルームへの供給空気として矢印33
方向に至る。すなわち、該取込空気は、プレフィルタ3
4、中・性能フィルタ35および36を経由し、主・集
塵部であるところの、該集塵ユニットを内蔵する本発明
の集塵ベッセル37を経由し、ケーシング30から矢印
33方向に清浄な供給空気としてクリーンルームに供給
される。
【0041】先ず、集塵ベッセル37における空気の流
れについて説明する。図6は、図5における集塵ベッセ
ル37のE−E断面略図で、図5の集塵ベッセル37の
入口部38が図6の入口部38、図5の出口部39が図
6の出口部39である。図6は、直立した集塵ユニット
1が、該集塵ベッセル37中に互いに平行で離れた状態
で直列に5個内蔵されている例である。図6において
は、集塵ベッセル37に集塵ユニット1を5個備えた例
であるが、このように集塵ベッセル37中の空気通路
に、集塵ユニット1が、図6に描く如くおのおの離れた
状態で、1個ないし複数個直列状態で集塵ベッセル中に
備えられている。図6において、矢印41方向からの取
込空気は、集塵ベッセル37中を矢印40方向に流動
し、集塵ユニット1を5個通過し、清浄空気となって矢
印42方向に該クリーンルームへの供給空気として出て
行く。
【0042】ところで、図1の集塵ユニット1を構成す
る、図3に示す如きハニカム状多孔集合体の断面図22
において、トンネル状の孔5の壁面の粘着面の粘着性
と、通過空気中に含まれる塵埃の捕捉性との関係の検討
を行った。図3におけるハニカム状多孔集合体である右
図22に描く如き三角形断面のトンネル状の孔5におい
て、1個の内高さを5mm、内底辺を6mm、両稜辺長
が5.8mmで、トンネル状の孔5の長手方向の長さ、
つまり図1で説明すれば、集塵ユニット1の奥行きDを
50mmとした該ハニカム状多孔構造体の躯体を作成し
た。
【0043】該粘着剤はSBSエラストマーとし、粘着
付与剤としてロジンを使用、これに可塑剤、充填剤、老
化防止剤を加え、ゴム系粘着剤コンパウンドとし、粘着
力の調整は主としてロジンの添加量で行った。粘着性の
水準は、0.05、0.1、0.2、0.3、0.8、
1.6、2.4N/10mmの7水準とした。作成方法
は、先ず板紙製のハニカム状多孔集合体の躯体を作り、
該板紙の強度向上のため該躯体に液状セラミックをスプ
レー塗工して後、トンネル状の該孔壁面に粘着剤をスプ
レー塗工する方法で、該孔壁面が粘着性のトンネル状の
孔を有するハニカム状多孔集合体を作成した。
【0044】このハニカム状多孔集合体に、集塵ベッセ
ルに設置するための枠を取付け、集塵ユニットとした。
なお、トンネル状の孔のサイズ表示の前記内高さ5m
m、内底辺6mm、両稜辺長が5.8mmの合計17.
6mmという孔周の値は、粘着剤塗工処理前の躯体段階
の該孔の孔周であり、粘着剤塗工後の孔周は、粘着剤の
塗工による壁厚が増えるなどの変形が加わる。したがっ
て、該粘着剤塗工後の使用状態での該ハニカム状多孔集
合体断面の拡大投影による孔形状の写真から、該トンネ
ル状の該孔の内周を実測した。前記集塵ユニットの集塵
部を構成する該ハニカム状多孔集合体の孔の粘着性壁面
の合計面積は、前記内周の実測値の平均値と、該集塵ユ
ニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体の実測孔
数から求めた。
【0045】かようにして作成した該集塵ユニットにお
いて、該ハニカム状多孔集合体を空気が通過するときの
壁面の合計面積、つまり粘着面の合計面積は、図1に示
す集塵ユニット1で説明すれば、正面の間口面積(B×
C)1m当たり約49.7mであった。
【0046】前記集塵ユニットのサイズは、図1の集塵
ユニット1の形状で説明すると、幅(B)が220m
m、高さ(C)が220mm、奥行き(D)が50mm
で、正面の間口面積(B×C)が0.0484mの集
塵ユニットである。したがって、該集塵ユニット1個あ
たりのトンネル状の孔の全粘着壁面積は2.4mであ
る。かような該集塵ユニットを図6に描く如く、互いに
平行に離れた状態で均等間隔で5個直列に設置し、全長
800mmの集塵ベッセルとした。なお、トンネル状の
該孔の粘着性壁面の合計は、該集塵ユニットを直列で5
個使用しているので約12mである。
【0047】評価に当たっては、該集塵ベッセルを、パ
ーティクル・カウンター(アート・インストリューメン
ツ会社製;#HHPC−2型)にセットし、測定チャン
バーの空気容量を1500リットルとし、人為的に高濃
度を生成した試料空気採集量を0.0028m(0.
1ft)として、トンネル状の該孔の壁面の粘着性と
空中浮遊塵埃粒子の補集性との関係を検討した。なお、
該ハニカム状多孔集合体に加工してしまうと粘着力の測
定ができないので、該ハニカム状多孔構造体と同じ材料
の該板紙の表面に該ハニカム状多孔集合体の躯体への塗
工と同条件で該粘着剤をスプレー塗工して試料として、
粘着力を測定した。粘着力の評価方法は、JIS Z
0237:2000の10(10.4;180度引きは
がし粘着力)による粘着力(単位;N/10mm)とし
た。この評価結果を試料1〜7として表1の上段に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】塵埃粒子補集性の評価は、粒径0.5μm
以下の45分後の補集率(%)でみた。表1の上段の結
果をみると、試料2の粘着力0.1N/10mmと試料
3の粘着力0.2N/10mmの間に変曲領域がみられ
た。すなわち、試料2の場合は45分後の粒径0.5μ
m以下の粒子補集率が76.32%に対し、試料3の場
合は該粒子補集率が97.34%であった。試料3の
0.3N/10mm以上の粘着力の場合は、何れもこの
値より高い値を示し、試料2と試料3の間に変曲領域が
存在した。したがって、該ハニカム状多孔集合体の該ト
ンネル状の孔の壁面の粘着力は、大凡0.2N/10m
m程度以上であることを要することが分かった。
【0050】なお、この試験に供した図6における如き
該集塵ベッセルの入口38と出口39間の初期の圧力損
失は29Pa程度であり、長期使用後でも圧力損失はさ
ほど上がらないことも分かった。この理由は、HEPA
やULPAが濾過集塵の原理である以上、通気間隙が小
さいので圧力損失が大きく、該濾材が粉塵を補集するに
つれさらに該圧力損失が増大し、目詰まりに至るという
性質がある。これに対し本発明の集塵ベッセルは、HE
PAやULPAの濾材の通気間隙より、はるかに大きな
粘着性壁面のトンネル状孔を多数有するハニカム状多孔
集合体で構成する該集塵ユニット中を空気が通過するの
みであるので、HEPAやULPAに用いている如き濾
材濾過型フィルタ特有の圧力損失が大きいという欠陥が
ないという理由による。
【0051】次に、図4に描くように、トンネル状の孔
5の孔の長手方向の形状がライナー薄板の面に平行で、
該ライナー薄板の面に沿ってカーブ状である場合の検討
を行った。図4の片面ダンボール形基礎躯体の左図の平
面図23と正面図24、また右図の平面図26と正面図
27に示す、コルゲート薄板形状によって形成されたト
ンネル状の孔の長手方向の該形状がライナー薄板部5の
面に沿ってカーブ状となるようなトンネル状の孔の形状
に関する検討を行った。つまり、図4の左図23および
24は円みのある正弦波状のカーブの場合、右図26お
よび27は角のある鋸歯波状のカーブの場合である。
【0052】評価用のハニカム状多孔集合体のトンネル
状の孔5において、基礎躯体である図4の平面図の左図
23に示す如き円みのある正弦波状カーブ、および平面
図の右図26に示す如き角のある鋸歯波状カーブで比較
検討を行った。粘着力について1.6N/10mmのみ
にしたこと以外は、前記の粘着力と塵埃の補集性との関
係の検討と同様とした。図4の該正弦波状カーブにおい
ては、そのカーブのピッチ(周期長)gを15および2
5mmの2水準、ピッチg=15mmの場合には振幅f
=0.25および0.5mmの2水準、ピッチg=25
mmの場合には振幅f=0.5および1.0の2水準と
した。なお振幅fは、トンネル状の孔の最大開口幅(ラ
イナー部の幅)hを基準としてその倍数で示した。
【0053】本検討の測定結果を試料8〜15として表
1の下段に示す。これをみると、表1の上段の、トンネ
ル状の孔5が直線状の場合の粘着力1.6N/10mm
の試料6の粒径0.5μm以下の45分後の塵埃補集率
が99.22%であるのに対し、正弦波状カーブ、鋸歯
波状カーブの場合とも該補集率が99.44〜99.4
9と大幅に向上したことが認められた。また、正弦波状
と鋸歯波状のカーブ間、ならびに各カーブについてピッ
チgとカーブの振幅f間には大きな差異は認められなか
った。
【0054】このように、トンネル状の孔5の孔が該孔
の長手方向について、該ライナー薄板の面に平行で、該
ライナー薄板の面に沿ってカーブしていると、流通する
空気が該粘着壁面に触れる機会が著しく増大するので、
流入空気中に浮遊している塵埃がより多く補集されるこ
とが分かった。なお、本評価に供した該集塵ベッセルの
該入口と該出口間の初期の圧力損失は31〜35Pa程
度であり、長期使用後でも圧力損失はさほど上がらない
ことも分かった。
【0055】次に、図1の集塵ユニット1を構成する、
図3に示す如きハニカム状多孔集合体22において、ト
ンネル状の孔5を形作る空気通路孔の孔周と圧力損失、
および通過空気中に含まれる塵埃の捕捉性との関係の検
討を行った。該孔の断面を正三角形とし、該断面内周を
おのおの4.5、6、9、12、15、18、21、2
4mmに設定した。したがって、例として該孔の孔周1
8mmは、三辺が6mmの正三角形である。これとは別
に、該トンネル状の孔5の断面形が図2の基礎躯体の正
弦波形9に描く如き、正弦波形として孔周15、18m
mの場合を加えた。粘着力について1.6N/10mm
にしたこと以外は、前記の粘着力と空中浮遊粒子の補集
性との関係の検討と同様とした。前記集塵ユニットの集
塵部を構成する該ハニカム状多孔集合体の孔の粘着性壁
面の合計面積は、前記内周の実測値の平均値と、該集塵
ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体の実測
孔数から求めた。この結果を試料16〜25として表2
に示す。
【0056】
【表2】
【0057】試料16の空気通路の孔周4.5mmにつ
いては、初期圧力損失がHEPAのJIS規格の245
Pa以下というガイドラインを越えているいるゆえ、本
発明の目的であるところの初期圧力損失の低減化からみ
て本発明には適用できない。試料17の該孔周が6mm
以上の場合では、初期圧力損失が245Paより大幅に
下回るので本発明に適用できることが分かった。
【0058】また、表2によると、該孔周が大きくなる
ほど該補集率が低下する傾向があることが分かった。し
かしながら、該孔の孔周が大きくなれば、これにともな
って該集塵ユニットの該間口面積の単位面積当りの該孔
の粘着壁面の合計面積は当然小さくなるが、該補集率の
低下は該合計面積の減少率に伴ってなく、評価範囲では
僅かな低下であった。該孔の形状が正弦波形の場合につ
いては、試料24の15mm、試料25の18mmの場
合で、該補集率はおのおの99.23、99.20%で
あった。該孔の形状が三角形の場合は、試料20の15
mm、試料21の18mmの場合で、おのおの該補集率
が99.24、99.21%であった。このことから、
該孔の形状の該補集率に対する依存性は少ないことが分
り、粘着壁面の合計面積に対する依存性の方が大きいこ
とが分かった。
【0059】次に、集塵ベッセルにおける、内蔵する集
塵ユニット1の配置に関する検討を行った。図7は、図
6における場合とは別な実施例であり、図5の集塵ベッ
セル37のE−E断面に相当する集塵ベッセルの断面略
図である。図7においては、図5の集塵ベッセル37の
入口部38が図7の集塵ベッセル45の入口部46に相
当し、図5の集塵ベッセル37の出口部39が図7の集
塵ベッセル45の出口部47に相当する。図7におい
て、矢印43方向からの取込空気は、集塵ベッセル45
中を矢印48方向に移動し、清浄空気となって矢印44
方向に供給空気としてクリーンルームに供給される。
【0060】図8は、図7における場合とはさらに別な
実施例であり、図5の集塵ベッセル37のE−E断面に
相当する集塵ベッセルの断面略図である。図8において
は、図5の集塵ベッセル37の入口部38が図8の集塵
ベッセル55の入口部56に相当し、図5の集塵ベッセ
ル37の出口部39が図8の集塵ベッセル55の出口部
57に相当する。図8において、矢印53方向からの取
込空気は、集塵ベッセル55中を矢印52方向に移動
し、清浄空気となって矢印54方向に供給空気としてク
リーンルームに供給される。
【0061】図7は、該集塵ベッセル中に集塵ユニット
1を複数個用いる場合、集塵ユニット1を互いの傾斜を
鏡映関係(鏡に映した如き対称形)で5個直列に配置し
た例である。図8は、該集塵ベッセル中に集塵ユニット
1を複数個用いる場合、集塵ユニット1を互いの傾斜を
平行関係で5個直列に配置した例である。図7の集塵ベ
ッセル45に描くように、該空気流入方向との平行線4
9との直交線50に対して集塵ユニット1を傾斜させる
と、集塵ユニット1の該トンネル状空気通路の粘着性壁
面に該流通空気が効率よく当たり、集塵効果が向上する
と考えたものである。また、図8の集塵ベッセル55に
描くように、該空気流入方向との平行線58との直交線
59に対して集塵ユニット1を傾斜させると、集塵ユニ
ット1の該トンネル状空気通路の粘着性壁面に該流通空
気が効率よく当たり、集塵効果が向上すると考えたもの
である。
【0062】そこで、集塵ベッセル45ならびに集塵ベ
ッセル55中に、複数個内蔵する場合の集塵ユニット1
の傾斜角の検討を行った。内蔵の集塵ユニット1につい
ては、粘着力を1.6N/10mmにしたこと以外は、
前記の粘着力と空中塵埃浮遊粒子の補集性との関係の検
討の場合と同様とした。図7における傾斜角は、空気流
入方向43と平行な一点鎖線49と直交する一点鎖線5
0に対する角度jで表し、集塵ユニット1を5個使用
し、5個の直列配置の相互関係を図7に描く如き鏡映関
係とした。また、図8における傾斜角は、空気流入方向
53と平行な一点鎖線58と直交する一点鎖線59に対
する角度kで表し、集塵ユニット1を5個使用し、5個
の直列配置の相互関係を図8に描く如き平行関係とし
た。
【0063】図7における鏡映関係については、角度j
で5、10、15、20、25度の5水準、図8におけ
る平行関係については、角度kで10、15、20の3
水準とした。評価方法は、該集塵ベッセルを、該パーテ
ィクル・カウンターにセットし、測定チャンバーの空気
容量を1500リットルとし、人為的に高濃度を生成し
た試料空気採集量を0.0028m(0.1ft
として、粘着性と空中浮遊粒子の補集性との関係を検討
し、45分後の浮遊塵埃の粒径で0.5μm以下の補集
率で示した。この結果を試料26〜33として表3に示
す。
【0064】
【表3】
【0065】表3によると、該集塵ユニット相互間の関
係で、図7に描く如き鏡映配置においては、試料26の
5度の場合の該補集率の99.27%と、試料27の1
0度の場合の該補集率の99.91%との間に変曲領域
がみられた。前者が表1の同粘着力での試料6(表3の
角度で示せば、角度が0度に当たる)の補集率99.2
2%と殆ど変わらないのに対し、試料27の10度の場
合は該補集率99.91%と試料6よりかなり高いこと
が分かった。また、試料28の15度の場合の該補集率
が99.98%、試料29の20度の場合の該補集率が
99.92%と高い値を示した。試料25の20度の場
合と試料30の25度の場合の98.15%間にも変曲
領域があり、試料30は表1の同粘着力での試料6の場
合の該補集率99.22%と殆ど変わらないことが分か
った。
【0066】また、該集塵ユニット相互間の関係で、図
8に描く如き平行配置においては、試料31の10度の
場合が該補集率で99.88%、試料32の15度の場
合で99.97%、試料33の20度の場合で該補集率
99.90%と、該鏡映配置の場合とほぼ同様な結果で
あった。以上のことから、本発明集塵ベッセル中の集塵
ユニット1の該傾斜角度は、空気の流入方向と直交方向
に対する角度で表して、大凡10〜20度が補集率を向
上させる角度であることが分かった。なお、本評価に供
した該集塵ベッセルの該入口と該出口間の初期の圧力損
失は31〜33Pa程度であり、かような範囲で集塵ユ
ニット1を傾斜配置しても初期圧力損失への影響は殆ど
なく、長期使用後でも圧力損失はさほど上がらないこと
も分かった。
【0067】以上、本発明の集塵ベッセルは工業用であ
るICRばかりでなく、病院、医学施設、医薬関係ある
いは食品関係などの用途であるBCR(Biologi
cal Clean Room)にも適用できる。その
場合、集塵ユニットの粘着壁面に殺菌剤を添加するなど
の方法がある。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0069】(1)通過中の空中の浮遊塵埃を補集する
空気浄化機構において、従来の濾材による濾過式のフィ
ルタの仕組みに対し、本発明の吸塵ベッセルの仕組み
は、粘着性壁面の極めて大きい空気通路からなるトンネ
ル状の孔によるハニカム状多孔集合体の集塵部で構成す
る塵ユニットを使用するので、該ベッセルの入口と出口
間の圧力損失が極めて少ない。 (2)集塵の仕組みが粘着補集であるので、通過空気中
の塵埃粒子の粒径の大小には基本的に関係なく補集が可
能である。 (3)粘着補集された塵埃粒子は、風力や水分など、ま
た振動などの物理現象で再離剥現象がない。 (4)集塵ユニットの主体であるハニカム多孔集合体
は、ダンボールの加工技術の応用であり、低コストで作
ることができる。 (5)該吸塵ベッセル中の集塵ユニットを適宜交換する
だけで初期状態になるため、メインテナンスなどのため
の人手とコストが低減化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】集塵ベッセルに内蔵する集塵ユニットおよびハ
ニカム多孔集合体の斜視略図
【図2】コルゲート薄板部とライナー薄板部とで囲まれ
たトンネル状の孔の部分略図
【図3】ハニカム多孔集合体説明略図
【図4】コルゲート薄板部で形成のカーブ形トンネル状
の孔の平面略図と正面略図
【図5】空調設備における集塵部への集塵ベッセルの組
込み例
【図6】集塵ベッセル内蔵の集塵ユニットの配置例の断
面略図
【図7】集塵ユニットが鏡映傾斜している集塵ベッセル
の断面略図
【図8】集塵ユニットが平行傾斜している集塵ベッセル
の断面略図
【符号の説明】
1 集塵ユニット 2 集塵ユニットを構成するハニカム状多孔集合体の部
分斜視略図 3 断面三角形コルゲート薄板部 4 ライナー薄板部 5 トンネル状の孔 6 流入空気の方向 7 流出空気の方向 8 断面三角形の孔を有する片面ダンボール形基礎躯体
の斜視略図 9 断面正弦波形の孔を有する片面ダンボール形基礎躯
体の斜視略図 10 断面正弦波形の孔を有する両面ダンボール形基礎
躯体の斜視略図 11 断面正弦波形コルゲート薄板部 12 ライナー薄板部 13 天井部にくるべき他の基礎躯体のライナー薄板部 14 天井部にくるべき他の基礎躯体のライナー薄板部 15 天井部のライナー薄板部 20 21 コルゲート薄板部とライナー薄板部で形成
のトンネル状の孔の基礎躯体の平面と正面略図 22 ハニカム多孔集合体の断面略図 23 24 片面ダンボール形における正弦波状コルゲ
ートとライナー薄板部で形成のトンネル状孔の基礎躯体
の平面と正面略図 25 正弦波状カーブ・コルゲート薄板部 26 27 片面ダンボール形における鋸歯波状コルゲ
ートとライナー薄板部で形成のトンネル状孔の基礎躯体
の平面と正面略図 28 鋸歯波状カーブ・コルゲート薄板部 30 集塵部ケーシング 31 送風機 32 取込空気の方向 33 供給空気の方向 34 プレ・フィルタ 35、36 中性能フィルタ 37 内蔵集塵ユニットが直立平行配置の集塵ベッセル 38 空気入口部 39 空気出口部 40 集塵ベッセル中の空気流の方向 41 取込空気の方向 42 流出空気の方向 43 取込空気の方向 44 流出空気の方向 45 内蔵集塵ユニットが鏡映傾斜配置している集塵ベ
ッセル 46 空気入口部 47 空気出口部 48 集塵ベッセル中の空気流の方向 49 取込空気方向との平行線 50 取込空気方向と平行線との直交線 52 集塵ベッセル中の空気流の方向 53 取込空気方向 54 流出空気方向 55 内蔵集塵ユニットが平行傾斜配置している集塵ベ
ッセル 56 空気入口部 57 空気出口部 58 取込空気方向との平行線 59 取込空気方向と平行線との直交線 B 集塵ユニットの幅 C 集塵ユニットの高さ D 集塵ユニットの奥行 f カーブの振幅 g カーブのピッチ h トンネル状孔の最大間口長 j 集塵ユニットの傾斜角度 k 集塵ユニットの傾斜角度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵ユニットが1個ないし複数個直列配
    置で内蔵されている集塵ベッセルであって、内蔵されて
    いる該集塵ユニットにおいて、該集塵ユニットの集塵部
    が、空気の通路であるトンネル状の孔を有するハニカム
    状多孔集合体であって、かつ該孔の内側壁面が粘着面で
    あって、該孔を空気が流通するとき、該空気から該粘着
    面が該空気中に浮遊する塵埃を粘着補集する構造で構成
    されるていることを特徴とする集塵ベッセル。
  2. 【請求項2】 該集塵ベッセルに内蔵されている該集塵
    ユニットの該集塵部である該ハニカム状多孔集合体にお
    いて、該孔1個の内周が6mm以上である該集塵部で構
    成の該集塵ユニットであることを特徴とする請求項1に
    記載する集塵ベッセル。
  3. 【請求項3】 該集塵ベッセルに内蔵されている該集塵
    ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体が、コ
    ルゲート薄板部とライナー薄板部とで形成のダンボール
    形の基礎躯体の積層体であるとき、該孔の長手方向が該
    ライナー薄板部の面に対し平行で、直線状であることを
    特徴とする請求項1ならびに2に記載する集塵ベッセ
    ル。
  4. 【請求項4】 該集塵ベッセルに内蔵されている該集塵
    ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体が、コ
    ルゲート薄板部とライナー薄板部とで形成のダンボール
    形の基礎躯体の積層体であるとき、該孔の長手方向が該
    ライナー薄板部の面に対し平行で、該ライナー薄板部の
    面に沿ってカーブ状であることを特徴とする請求項1、
    2ならびに3に記載する集塵ベッセル。
  5. 【請求項5】 該集塵ベッセルに内蔵されている該集塵
    ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体の、該
    孔の内側壁面の粘着面の粘着力が、0.2N/10mm
    以上である該集塵部で構成の該集塵ユニットを内蔵して
    いることを特徴とする請求項1、2、3ならびに4に記
    載する集塵ベッセル。
  6. 【請求項6】 集塵ベッセル内で1個ないし直列配置で
    複数個内蔵されている該集塵ユニットが、該ベッセル内
    への空気流入方向と直交方向に対して10〜20度傾斜
    していることを特徴とする請求項1、2、3、4ならび
    に5に記載する集塵ベッセル。
  7. 【請求項7】 該集塵ベッセルに内蔵されている該集塵
    ユニットの集塵部である該ハニカム状多孔集合体の躯体
    が、紙であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5ならびに6に記載する集塵ベッセル。
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