JP2003264493A - 無線中継機制御回路 - Google Patents

無線中継機制御回路

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JP2003264493A
JP2003264493A JP2002063465A JP2002063465A JP2003264493A JP 2003264493 A JP2003264493 A JP 2003264493A JP 2002063465 A JP2002063465 A JP 2002063465A JP 2002063465 A JP2002063465 A JP 2002063465A JP 2003264493 A JP2003264493 A JP 2003264493A
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transmission
circuit
frequency
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JP2002063465A
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Fumihiro Honma
文洋 本間
Tetsuya Shiromizu
哲也 白水
Toru Taniguchi
徹 谷口
Kazuo Saito
和男 齋藤
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Japan Radio Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はデマンドアサイン型TDMA/TD
Dで通信する場合であっても無線中継機の装置の簡略化
を可能にする無線中継機制御回路を提供することを目的
とする。 【解決手段】 下り回線信号処理回路と、上り回線信号
処理回路と、アンテナ21を前記下り回線信号処理回路
の入力及び上り回線信号処理回路の出力の一方に選択的
に接続する第1の送受信切替回路22と、アンテナ31
を前記下り回線信号処理回路の出力及び上り回線信号処
理回路の入力の一方に選択的に接続する第2の送受信切
替回路32と、前記下り回線信号処理回路及び上り回線
信号処理回路のそれぞれの信号経路中に挿入された遅延
素子25,35と、遅延素子25,35の入力側に現れ
る受信信号のタイミングに基づいて第1の送受信切替回
路22び及び第2の送受信切替回路32の選択状態を切
り替えるタイミング信号を生成する切替制御回路28,
38とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多元接続
(TDMA:Time Division Multiple Access)を用い
て通信する無線基地局と複数の無線加入者局との間で通
信を中継する無線中継機を制御する無線中継機制御回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】固定無線アクセスシステムのような通信
システムにおいては、ネットワークと接続された無線基
地局を利用する。すなわち、無線基地局の配下に配置さ
れた各無線加入者局は無線基地局との間で無線通信を行
い、無線基地局を介してネットワークにアクセスするこ
とができる。
【0003】このような通信システムでは、複数の回線
及び上りと下りの回線をそれぞれ確保するためにTDM
A/TDD(Time Division Duplex:時分割複信)を用
いる場合が多い。TDMA/TDDの通信を行う場合に
は、無線基地局が無線加入者局に対して送信可能な時間
(タイムスロット)を割り振る。タイムスロットの割り
当て方法としては、プリアサイン型とデマンドアサイン
型との2つの種類がある。
【0004】プリアサイン型の場合には、各無線加入者
局にタイムスロットを固定的に割り当てる。そのため、
スケジューリングは簡易に行えるものの、無線加入者局
に送信要求がない場合でもタイムスロットが割当てられ
るので、帯域を有効に利用できない。一方、デマンドア
サイン型の場合には、無線加入者局の送信要求に応じて
タイムスロットを割り当てる。そのため、帯域を有効に
利用することができる。しかしながら、タイムスロット
の割り当てが動的に変化するため、全ての無線加入者局
が常にタイムスケジューリング情報を把握する必要があ
る。
【0005】以下の説明においては、デマンドアサイン
型のTDMA/TDDで通信する場合を想定して説明す
る。ところで、無線通信を行う場合には、送信出力など
の制約により1つの無線基地局が通信可能な地理的範囲
は制限される。さらに、無線基地局と無線加入者局との
間に存在する障害物が原因となって電波が遮られ、無線
加入者局と無線基地局の間で通信を行えない状況も発生
する。
【0006】このため、実質的に通信可能な範囲を広げ
るために無線中継機が用いられる。すなわち、障害物の
影響のため無線基地局と無線加入者局の間で通信ができ
ない場合には、障害物の影響を受けない場所に無線基地
局及び線加入者局の双方と通信を行える無線中継機を設
置して通信の中継を行う。また、デマンドアサイン型の
TDMA/TDDで通信する場合には、無線中継機にお
いても動的に変化するタイムスケジューリング情報を把
握することが必要とされる。すなわち、少なくとも送信
/受信のタイミングを把握して中継動作を切り替える必
要がある。
【0007】そのため、従来の無線中継機では、一般的
に受信した信号をディジタル信号に復調して情報を取り
出し、再び変調した後で送信する再生中継方法が用いら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】デマンドアサイン型T
DMA/TDDの通信システムでは、無線基地局及び無
線加入者局は無線基地局の定めたスケジューリング情報
に従って送信を行っている。無線中継機は、無線基地局
及び無線加入者局の双方との間で信号を送受信するの
で、無線中継機も無線基地局や無線加入者局と同様にタ
イムスケジュールに沿って送信を行わなければならな
い。
【0009】スケジューリング情報は通常、無線基地局
の報知情報として全ての無線加入者局に向けて送信され
ている。この報知情報からスケジューリング情報を取り
出すためには、受信した搬送波の信号を周波数の低い中
間周波数へ変換した後、復調回路を用いてディジタル信
号としてベースバンド信号を再生し、そのなかの制御情
報の一部に含まれるタイムスケジューリング情報を抽出
する必要がある。
【0010】このため、無線中継機においても変調回路
及び復調回路並びに制御情報を扱うMAC制御部を有し
ている必要があり、信号を再生する再生中継方法を用い
なければならない。従って、無線中継機の装置の簡略化
が困難であった。本発明は、デマンドアサイン型TDM
A/TDDで通信する場合であっても、無線中継機の装
置の簡略化を可能にする無線中継機制御回路を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の無線中継機制
御回路は、時分割多元接続を用いて通信する無線基地局
と複数の無線加入者局との間で通信を中継する無線中継
機を制御する無線中継機制御回路において、前記無線基
地局から無線加入者局に向かう方向の下り回線の通信の
信号を中継処理する下り回線信号処理回路と、前記無線
加入者局から無線基地局に向かう方向の上り回線の通信
の信号を中継処理する上り回線信号処理回路と、アンテ
ナを前記下り回線信号処理回路の入力及び上り回線信号
処理回路の出力の一方に選択的に接続する第1の送受信
切替回路と、アンテナを前記下り回線信号処理回路の出
力及び上り回線信号処理回路の入力の一方に選択的に接
続する第2の送受信切替回路と、前記下り回線信号処理
回路及び上り回線信号処理回路のそれぞれの信号経路中
に挿入された遅延素子と、前記遅延素子の入力側に現れ
る受信信号のタイミングに基づいて前記第1の送受信切
替回路及び第2の送受信切替回路の選択状態を切り替え
るタイミング信号を生成する切替制御回路とを設けたこ
とを特徴とする。
【0012】下り回線信号処理回路は下り回線の通信の
信号を中継処理し、上り回線信号処理回路は上り回線の
通信の信号を中継処理する。また、第1の送受信切替回
路はアンテナを下り回線信号処理回路の入力及び上り回
線信号処理回路の出力の一方に選択的に接続し、第2の
送受信切替回路はアンテナを下り回線信号処理回路の出
力及び上り回線信号処理回路の入力の一方に選択的に接
続する。
【0013】このような無線中継機においては、前記第
1の送受信切替回路及び第2の送受信切替回路の選択状
態を、動的に変化する通信のタイムスケジュールに従っ
て切り替える必要がある。しかし、無線中継機上で受信
信号を復調しない限り、受信信号から無線基地局の決定
したタイムスケジューリング情報を取得することはでき
ない。
【0014】但し、受信信号を復調しなくても受信信号
の有無を調べることにより受信と送信との境界のタイミ
ングを把握することは可能である。しかし、無線中継機
における送信/受信を切り替えるためにはスイッチの作
動時間などに相当する時間が必要であり、受信信号の有
無を検出してから送信/受信の切替を制御した場合には
制御の遅れが生じることになり、無線中継動作に支障が
生じる。
【0015】請求項1においては、前記第1の送受信切
替回路及び第2の送受信切替回路のそれぞれの信号経路
中に遅延素子が挿入されている。そして、切替制御回路
は前記遅延素子の入力側に現れる受信信号のタイミング
に基づいて前記第1の送受信切替回路及び第2の送受信
切替回路の選択状態を切り替えるタイミング信号を生成
する。
【0016】切替制御回路の入力には、遅延素子におけ
る遅延時間だけ、前記遅延素子が出力する信号よりも早
いタイミングで受信信号が現れる。そのため、切替制御
回路は前記第1の送受信切替回路及び第2の送受信切替
回路の選択状態を切り替えるべき時刻よりも早いタイミ
ングで受信信号の有無を識別することができる。すなわ
ち、デマンドアサイン型TDMA/TDDで通信する場
合であっても、受信信号の復調を行うことなく受信と送
信との境界のタイミングを把握し、そのタイミングで前
記第1の送受信切替回路及び第2の送受信切替回路の選
択状態を切り替えることができる。従って、無線中継機
の構成を簡略化できる。
【0017】請求項2は、請求項1の無線中継機制御回
路において、前記下り回線信号処理回路には、前記無線
基地局と無線中継機との間の通信に用いる第1の無線周
波数をそれよりも周波数の低い中間周波数に変換する第
1の周波数変換手段と、前記中間周波数の受信信号を前
記無線加入者局と無線中継機との間の通信に用いる第2
の無線周波数に変換する第2の周波数変換手段とを設
け、前記上り回線信号処理回路には、前記第2の無線周
波数をそれよりも周波数の低い中間周波数に変換する第
3の周波数変換手段と、前記中間周波数の受信信号を前
記第1の無線周波数に変換する第4の周波数変換手段と
を設け、前記第1の周波数変換手段の出力と前記第2の
周波数変換手段の入力との間に第1の遅延素子を挿入
し、前記第3の周波数変換手段の出力と前記第4の周波
数変換手段の入力との間に第2の遅延素子を挿入したこ
とを特徴とする。
【0018】請求項2においては、無線基地局から送信
された下り回線の信号は無線中継機で受信され、第1の
周波数変換手段によって第1の無線周波数から中間周波
数に変換され、第2の周波数変換手段によって中間周波
数から第2の無線周波数に変換され無線加入者局に向け
て送信される。また、無線加入者局から送信された上り
回線の信号は無線中継機で受信され、第3の周波数変換
手段によって第2の無線周波数から中間周波数に変換さ
れ、第4の周波数変換手段によって中間周波数から第1
の無線周波数に変換されて無線基地局に向けて送信され
る。
【0019】また、第1の遅延素子は下り回線信号処理
回路において中間周波数の信号を遅延し、第2の遅延素
子は上り回線信号処理回路において中間周波数の信号を
遅延する。請求項3は、請求項1の無線中継機制御回路
において、前記遅延素子としてSAWフィルタを用いた
ことを特徴とする。
【0020】SAW(表面弾性波)フィルタは、一般的
には雑音を除去するために利用されるが通過する信号を
遅延させる特性を有している。従って、SAWフィルタ
を遅延素子として利用することができる。請求項4は、
請求項1の無線中継機制御回路において、前記無線基地
局と無線中継機との間の通信に用いる第1のアンテナ
と、前記無線加入者局と無線中継機との間の通信に用い
る第2のアンテナとを設け、前記第1の送受信切替回路
を前記第1のアンテナに接続し、前記第2の送受信切替
回路を前記第2のアンテナに接続したことを特徴とす
る。
【0021】請求項4においては、2つのアンテナを備
えているので、受信と送信とを同時に行うことができ
る。すなわち、無線中継機は下り回線の信号を無線基地
局から受信しながら中継し、無線加入者局に向けて送信
することができる。また、無線中継機は上り回線の信号
を無線加入者局から受信しながら中継し、無線基地局に
向けて送信することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の無線中継機制御回路の1
つの実施の形態について図1〜図3を参照して説明す
る。この形態は全ての請求項に対応する。図1はこの形
態の無線中継機の構成を示すブロック図である。図2は
この形態の無線中継機の動作を示すタイムチャートであ
る。図3は通信システムの構成例を示す斜視図である。
【0023】この形態では、請求項1の下り回線信号処
理回路,上り回線信号処理回路,第1の送受信切替回
路,第2の送受信切替回路,遅延素子及び切替制御回路
は、それぞれ下り信号処理回路20,上り信号処理回路
30,送受信切替器22,32,遅延素子25(35)
及び送受信切替制御回路28(38)に対応する。ま
た、請求項2の第1の周波数変換手段,第2の周波数変
換手段,第3の周波数変換手段,第4の周波数変換手
段,第1の遅延素子及び第2の遅延素子は、それぞれ周
波数変換回路24,26,34,36,遅延素子25及
び35に対応する。
【0024】この形態では、図3に示すような通信シス
テムにこの発明を適用する場合を想定している。この通
信システムでは、基地局10はルータ12を介してネッ
トワーク107と接続されている。基地局10が形成す
るサービスエリア104内に配置された各加入者局10
8,109は周波数f1の電波を用いて基地局10との
間で直接無線通信を行い、ネットワーク107にアクセ
スすることができる。
【0025】一方、サービスエリア104の範囲外の各
加入者局110,111,112,113は基地局10
との間で直接通信することはできない。そこで、基地局
10との間で無線通信が可能な位置に無線中継装置11
(1)及び11(2)を配置してある。無線中継装置11(1)
及び11(2)は、それぞれサービスエリア105及び1
06を形成する。サービスエリア105内に配置された
各加入者局110,111は無線中継装置11(1)との
間で周波数f2を用いて無線通信することができる。ま
た、サービスエリア106内に配置された各加入者局1
12,113は無線中継装置11(2)との間で周波数f
3を用いて無線通信することができる。
【0026】各無線中継装置11(1)は基地局10と各
加入者局110,111との間で無線信号の中継を行
い、各無線中継装置11(2)は基地局10と各加入者局
112,113との間で無線信号の中継を行う。従っ
て、各サービスエリア104,105,106内に配置
された加入者局108〜113は基地局10との間で通
信することができる。
【0027】この形態では、基地局10と加入者局10
8〜113との間でTDMA/TDDを用いて無線通信
を行う。また、基地局10は各加入者局108〜113
からの要求に応じて動的に通信に必要な無線回線(タイ
ムスケジュール)を割り当てる。図1に示す無線中継機
は、図3に示すような通信システムの無線中継装置11
として利用することができる。この通信システムで用い
る無線信号のタイムスケジュールは動的に変化するが、
図1に示す無線中継機は、受信した信号の復調を行うこ
となく中継を行う。
【0028】図1を参照すると、この無線中継機にはア
ンテナ21,31,送受信切替器22,32,下り信号
処理回路20,上り信号処理回路30,送受信切替制御
回路28及び38が設けてある。また、下り信号処理回
路20には低歪雑音増幅回路23,周波数変換回路2
4,遅延素子25,周波数変換回路26及び高出力増幅
回路27が備わっており、上り信号処理回路30には低
歪雑音増幅回路33,周波数変換回路34,遅延素子3
5,周波数変換回路36及び高出力増幅回路37が備わ
っている。
【0029】アンテナ21は、基地局10とこの無線中
継機との間の双方向の無線通信に利用される。基地局1
0とこの無線中継機との間の通信では、周波数f1の無
線信号を用いる。また、アンテナ31は各加入者局とこ
の無線中継機との間の双方向の無線通信に利用される。
加入者局とこの無線中継機との間の通信では、周波数f
2の無線信号を用いる。
【0030】送受信切替器22は、アンテナ21を下り
信号処理回路20の受信入力及び上り信号処理回路30
の送信出力のいずれか一方に選択的に接続する。また、
送受信切替器32はアンテナ31を下り信号処理回路2
0の送信出力及び上り信号処理回路30の受信入力のい
ずれか一方に選択的に接続する。送受信切替器22の選
択状態は送受信切替制御回路38の出力する信号によっ
て制御され、送受信切替器32の選択状態は送受信切替
制御回路28の出力する信号によって制御される。
【0031】基地局10から送信された周波数f1の信
号は、無線中継機のアンテナ21で受信され、送受信切
替器22を通って下り信号処理回路20に入力される。
この信号は、低歪雑音増幅回路23で増幅され、周波数
変換回路24で周波数変換されて所定の中間周波数(f
i)の受信信号SG1になる。この中間周波数の受信信
号SG1は、送受信切替制御回路28の入力及び遅延素
子25の入力に印加される。
【0032】この例では、遅延素子25,35としてS
AWフィルタを採用している。遅延素子25から出力さ
れる信号SG2は、遅延素子25の特性によって定まる
遅延時間Td1だけ遅延して現れる。遅延素子25から
出力される信号SG2は、周波数変換回路26で周波数
変換されて周波数f2の信号になる。周波数変換回路2
6から出力される周波数f2の信号は、高出力増幅回路
27で増幅された後、送受信切替器32を介してアンテ
ナ31に送出され、周波数f2の無線信号として加入者
局110,111に送信される。
【0033】送受信切替制御回路28は、受信信号SG
1の信号レベル(振幅)を予め定めた閾値と比較するこ
とにより、基地局10からの信号を受信しているか否か
を識別する。そして、信号を受信し始めたタイミング及
び受信が終了したタイミングに基づいて、送受信切替器
32を切り替えるための制御信号SG3のタイミングを
決定する。
【0034】すなわち、無線中継機が下り回線に出力す
る信号が高出力増幅回路27の出力に現れる直前に、送
受信切替器32を切り替えて高出力増幅回路27の出力
とアンテナ31とを接続し送信状態にする。例えば図2
に示すように、送受信切替制御回路28が受信信号SG
1を検出し始めてから送受信切替器32を送信状態に切
り替えるまでの時間(Td2)は、送受信切替器32の
切替動作に要する時間(Td4),遅延素子25の遅延
時間Td1,周波数変換回路26,高出力増幅回路27
における遅延時間などを考慮して予め決定される。
【0035】また、送受信切替制御回路28が受信信号
SG1の終了タイミングを検出してから所定時間(Td
3)が経過し、高出力増幅回路27の出力に現れる送信
信号が終了するタイミングになると、送受信切替制御回
路28の出力する制御信号SG3が切り替わり、送受信
切替器32は受信状態に切り替わる。送受信切替制御回
路28が信号の受信を検出してから送受信切替器32を
送信状態状態に切り替えるまでにはある程度の時間が必
要であるが、高出力増幅回路27が送信する信号は遅延
素子25で予め遅延されているため、高出力増幅回路2
7の出力に送信信号が現れる前に、送受信切替制御回路
28は送受信切替器32を確実に送信状態に切り替える
ことができる。
【0036】上り回線の信号についても、下り回線の信
号の場合と同様に信号の中継処理が実施される。すなわ
ち、加入者局110,111から送信される周波数f2
の信号は、アンテナ31で受信され送受信切替器32を
介して上り信号処理回路30に入力される。この受信信
号は、低歪雑音増幅回路33で増幅され、周波数変換回
路34で周波数変換されて中間周波数(fi)の受信信
号になる。この受信信号は、遅延素子35及び送受信切
替制御回路38に入力される。
【0037】送受信切替制御回路28と同様に、送受信
切替制御回路38は、それに入力された受信信号の有無
を検出したタイミングに基づいて送受信切替器22を切
り替える制御信号のタイミングを決定する。
【0038】周波数変換回路34の出力する受信信号
は、遅延素子35で遅延された後、周波数変換回路36
で周波数変換され、送信周波数f1の信号になる。この
信号は、高出力増幅回路37で増幅され送信信号として
送受信切替器22に印加される。この送信信号が現れる
時点では、送受信切替制御回路38の出力する制御信号
によって既に送受信切替器22が送信状態に切り替わっ
ているので、この送信信号は送受信切替器22を通って
アンテナ21に印加され無線信号として基地局10に送
信される。
【0039】送信が終了するタイミングになると、送受
信切替制御回路38の出力する制御信号が切り替わり、
送受信切替器22は受信状態になる。図1に示す無線中
継機には、復調回路や変調回路は備わっていない。ま
た、この無線中継機は受信した信号の内容を再生するこ
となく、基地局10及び各加入者局の送信/受信のタイ
ミングを自動的に判断し、白律的な中継動作を行うこと
ができる。
【0040】また、送信信号が現れる前に送受信切替器
32,22を送信状態に確実に切り替えることができる
ので、送信信号の一部分が欠落するおそれはない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればデ
マンドアサイン型TDMA/TDDで通信するシステム
の通信を中継する場合であっても、受信信号を再生する
ことなく送信タイミングを自律的に制御できるので、無
線中継機の構成を大幅に簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の無線中継機の構成を示すブロック
図である。
【図2】実施の形態の無線中継機の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図3】通信システムの構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 基地局 11 無線中継装置 12 ルータ 20 下り信号処理回路 30 上り信号処理回路 21,31 アンテナ 22,32 送受信切替器 23,33 低歪雑音増幅回路 24,34 周波数変換回路 25,35 遅延素子 26,36 周波数変換回路 27,37 高出力増幅回路 28,38 送受信切替制御回路 104〜106 サービスエリア 107 ネットワーク 108〜113 加入者局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白水 哲也 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 谷口 徹 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 齋藤 和男 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5K011 BA01 DA02 DA21 DA28 EA05 FA01 GA04 JA08 5K028 AA06 BB06 CC02 DD04 DD06 HH00 5K072 AA19 BB25 CC03 CC15 CC25 DD16 DD17 FF09 GG02 GG14 GG39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多元接続を用いて通信する無線基
    地局と複数の無線加入者局との間で通信を中継する無線
    中継機を制御する無線中継機制御回路において、 前記無線基地局から無線加入者局に向かう方向の下り回
    線の通信の信号を中継処理する下り回線信号処理回路
    と、 前記無線加入者局から無線基地局に向かう方向の上り回
    線の通信の信号を中継処理する上り回線信号処理回路
    と、 アンテナを前記下り回線信号処理回路の入力及び上り回
    線信号処理回路の出力の一方に選択的に接続する第1の
    送受信切替回路と、 アンテナを前記下り回線信号処理回路の出力及び上り回
    線信号処理回路の入力の一方に選択的に接続する第2の
    送受信切替回路と、 前記下り回線信号処理回路及び上り回線信号処理回路の
    それぞれの信号経路中に挿入された遅延素子と、 前記遅延素子の入力側に現れる受信信号のタイミングに
    基づいて前記第1の送受信切替回路及び第2の送受信切
    替回路の選択状態を切り替えるタイミング信号を生成す
    る切替制御回路とを設けたことを特徴とする無線中継機
    制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の無線中継機制御回路におい
    て、 前記下り回線信号処理回路には、前記無線基地局と無線
    中継機との間の通信に用いる第1の無線周波数をそれよ
    りも周波数の低い中間周波数に変換する第1の周波数変
    換手段と、前記中間周波数の受信信号を前記無線加入者
    局と無線中継機との間の通信に用いる第2の無線周波数
    に変換する第2の周波数変換手段とを設け、 前記上り回線信号処理回路には、前記第2の無線周波数
    をそれよりも周波数の低い中間周波数に変換する第3の
    周波数変換手段と、前記中間周波数の受信信号を前記第
    1の無線周波数に変換する第4の周波数変換手段とを設
    け、 前記第1の周波数変換手段の出力と前記第2の周波数変
    換手段の入力との間に第1の遅延素子を挿入し、前記第
    3の周波数変換手段の出力と前記第4の周波数変換手段
    の入力との間に第2の遅延素子を挿入したことを特徴と
    する無線中継機制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1の無線中継機制御回路におい
    て、前記遅延素子としてSAWフィルタを用いたことを
    特徴とする無線中継機制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項1の無線中継機制御回路におい
    て、前記無線基地局と無線中継機との間の通信に用いる
    第1のアンテナと、前記無線加入者局と無線中継機との
    間の通信に用いる第2のアンテナとを設け、前記第1の
    送受信切替回路を前記第1のアンテナに接続し、前記第
    2の送受信切替回路を前記第2のアンテナに接続したこ
    とを特徴とする無線中継機制御回路。
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