JP2003264338A - 半導体レーザ駆動回路および画像形成装置 - Google Patents

半導体レーザ駆動回路および画像形成装置

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JP2003264338A
JP2003264338A JP2002065102A JP2002065102A JP2003264338A JP 2003264338 A JP2003264338 A JP 2003264338A JP 2002065102 A JP2002065102 A JP 2002065102A JP 2002065102 A JP2002065102 A JP 2002065102A JP 2003264338 A JP2003264338 A JP 2003264338A
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power supply
supply voltage
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Atsuko Shimizu
敦子 清水
Masanori Kato
昌法 加藤
Atsushi Suganuma
敦 菅沼
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップを抑えながら、オペアンプの出力
電圧の飽和によりレーザ駆動電流の立上がり時間が長く
なる現象を防止する。 【解決手段】半導体レーザのアノードをグランド電位、
カソードを負電位とした場合、オペアンプの負側の出力
電圧が飽和しないように、オペアンプの絶対最大定格の
範囲内で負電源電圧の絶対値を正電源電圧の絶対値より
も大きくし、半導体レーザのカソードをグランド電位、
アノードを正電位とした場合、オペアンプの正側の出力
電圧が飽和しないように、オペアンプの絶対最大定格の
範囲内で正電源電圧の絶対値を負電源電圧の絶対値より
も大きくする。これにより、オペアンプの出力電圧が飽
和するのを防止することができるので、レーザ駆動電流
の理想的な立上がり時間を実現することができ、レーザ
駆動電流を低コストで高速にパルス変調することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高出力型半導体レ
ーザの駆動電流を高速にパルス変調可能な半導体レーザ
駆動回路、およびこの半導体レーザ駆動回路を用いて記
録材料上に画像信号に対応した画像を形成する画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の半導体レーザ駆動回路の
一例の構成概略図である。同図は、高出力型半導体レー
ザの駆動回路として一般的に用いられているものであ
る。図中左側の駆動回路54と同右側の半導体レーザL
Dは、コネクタCNを介してツイストペアケーブル56
により接続されている。半導体レーザLDは、そのアノ
ードがグランド電位に、カソードが負電位に接続されて
おり、駆動回路54は、半導体レーザLDから供給され
る電流を引き抜くように構成されている。
【0003】図示例の半導体レーザ駆動回路54は、電
圧発生部60と、定電流源62とによって構成されてい
る。
【0004】まず、電圧発生部60は、半導体レーザL
Dに定常的に供給する直流バイアス電流IBの値を決定
するバイアスレベルの電圧、および、このバイアスレベ
ルの電圧に重畳して、半導体レーザLDを発振させる電
流の値を決定する変調レベルの電圧を発生するものであ
り、2組のD/A(デジタル/アナログ)変換器64,
66およびバッファ68,70と、スイッチSWと、加
算回路72とを備えている。
【0005】ここで、D/A変換器64,66の出力は
それぞれバッファ68,70へ入力されている。スイッ
チSWの一方の入力端子にはバッファ68の出力が接続
され、その他方の入力端子はグランド電位に接続されて
いる。このスイッチSWは、オンオフ(ON/OFF)
変調信号がオン状態の時にバッファ68の出力に接続さ
れ、オフ状態の時にはグランド電位に接続される。ま
た、スイッチSWの出力端子およびバッファ70の出力
は、それぞれ加算回路72に入力されている。
【0006】電圧発生部60では、図中下側のD/A変
換器66およびバッファ70によりバイアスレベルの電
圧が発生され、同上側のD/A変換器64およびバッフ
ァ68により変調レベルの電圧が発生される。変調レベ
ルの電圧は、スイッチSWにより、画像信号に基づくオ
ンオフ変調信号に従ってパルス変調される。バイアスレ
ベルの電圧とパルス変調後の変調レベルの電圧は加算回
路72により加算され、加算後の正電位の電圧信号VI
Nが定電流源62へ供給される。
【0007】定電流源62は、電圧発生部60から供給
される電圧信号VINに比例したレーザ駆動電流ILD
を発生するものであり、オペアンプ74と、トランジス
タTr1,Tr2と、抵抗R1〜R7とを備えている。
ここで、オペアンプ74の正電源電圧は+VS、負電源
電圧は−VSである。また、トランジスタTr1,Tr
2は、正電源電圧+VCCと負電源電圧−VCCとの間
に直列に接続され、そのベースには、オペアンプ74の
出力電圧VOUTがそれぞれ抵抗R6,R7を介して入
力されている。
【0008】定電流源62では、電圧信号VINとレー
ザ駆動電流ILDとの間に下記式(1)で示す関係が成
立する。 ILD=(R3/(R1×R5))×VIN … (1) ここで、R1=R2,R3=R4である。半導体レーザ
LDは、上記式(1)で算出されるレーザ駆動電流IL
Dに応じて駆動される。
【0009】ここで、オペアンプ74の出力電圧VOU
Tを決める主な要因は、半導体レーザLDの順方向電圧
VLD、トランジスタTr2のベース・エミッタ間電圧
VBE、抵抗R5で発生する電圧VR5、およびケーブ
ル56のインダクタンスL1,L2により発生する電圧
VL1,VL2であり、下記式(2)の関係が成立す
る。なお、抵抗R6,R7で発生する電圧は、これらの
要因と比較して十分小さいため無視できる。 VOUT=−VL2−VLD−VL1−VR5−VBE =−L2×(dlLD/dt)−L1×(dlLD/dt)−VLD −ILD×R5−VBE =−(dlLD/dt)×(L1+L2)−(VLD+ILD×R5 +VBE) … (2)
【0010】上記式(2)において、半導体レーザLD
の順方向電圧VLD、トランジスタTr2のベース・エ
ミッタ間電圧VBEは駆動電流に関わらずほぼ一定であ
り、抵抗R5で発生する電圧VR5は駆動電流に比例す
る。また、ケーブル56のインダクタンスL1,L2に
より発生する電圧VL1,VL2はレーザ駆動電流IL
Dの時間変化に比例し、過渡状態において発生する。
【0011】通常、光出力が1Wを超える高出力型半導
体レーザを駆動する場合には2A以上の大電流が必要と
なる。このため、図6に示す駆動回路54のように、定
電流源62のオペアンプ74の後段にトランジスタTr
1,Tr2を付加することにより電流駆動能力を向上さ
せるのが一般的である。また、オペアンプ74およびト
ランジスタTr1,Tr2は高速なものが選択され、オ
ペアンプ74の電源は、その定格の範囲内で正電源電圧
と負電源電圧の絶対値の大きさを等しく(|−VS|=
|+VS|)して用いるのが一般的である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ある立上が
り時間tr、立下がり時間tfでレーザ駆動電流ILD
をパルス変調する場合、レーザ駆動電流ILDおよびオ
ペアンプ74の出力電圧VOUTは定性的に図7のタイ
ミングチャートに示すような波形になる。
【0013】しかし実際は、オペアンプ74の出力電圧
VOUTは、電源電圧範囲(−VS〜+VS)によって
決定される出力電圧範囲(−VOL〜+VOL)で飽和
し、正負の電源電圧の絶対値の大きさが等しい場合、出
力可能な電圧範囲も正負でほぼ等しくなる。したがっ
て、レーザ駆動電流ILDおよびオペアンプ74の出力
電圧VOUTは図8のタイミングチャートに示すような
波形となる。この結果、立上がり時間はtr’となり、
理想値に比べて長くなるという問題が生じる。
【0014】この問題に対して、従来技術では下記の対
策が行われていた。
【0015】(1)定電流源62で用いられるオペアン
プ74の出力電圧範囲を大きくする目的から、電源電圧
を大きく取ることができるオペアンプを用いる。 (2)上記(1)と同様の目的から、出力電圧範囲を電
源電圧範囲付近まで振ることができるrail-to-rail(登
録商標)のオペアンプを用いる。 (3)半導体レーザLDから駆動回路54までの間の電
圧降下を小さくする目的から、ケーブル56のインダク
タンスL1,L2を小さくする。
【0016】しかしながら、これらの従来技術では次に
述べるような問題点があった。
【0017】上記(1)および(2)の場合、高速かつ
電源電圧の絶対最大定格の大きいオペアンプ、さらにra
il-to-railのものとなると種類が非常に少ない。このよ
うなオペアンプは代替品がなく、供給安定性が問題にな
る可能性がある。また、上記(3)の場合、ケーブル長
を短くすることによってインダクタンスを小さくするこ
とができるが、配置等の制約がある場合、この方法では
限界がある。また、同軸ケーブルやフレキシブル基板等
を用いる方法もあるが、一般的なツイストペアケーブル
と比較すると大幅なコストアップとなる。
【0018】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、光出力が1W以上の高出力型半導体レー
ザを駆動するに際し、従来の駆動回路からのコストアッ
プを抑えながら、オペアンプの出力電圧の飽和によりレ
ーザ駆動電流の立上がり時間が長くなる現象を防止する
ことができる半導体レーザ駆動回路およびこの半導体レ
ーザ駆動回路を用いて記録材料を走査露光する画像形成
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、オペアンプを用い、供給される電圧信号
に基づいて半導体レーザを駆動するためのレーザ駆動電
流を発生する定電流源を備え、前記半導体レーザのアノ
ードをグランド電位、カソードを負電位とした場合、前
記オペアンプの負側の出力電圧が飽和しないように、当
該オペアンプの絶対最大定格の範囲内で負電源電圧の絶
対値を正電源電圧の絶対値よりも大きくし、前記半導体
レーザのカソードをグランド電位、アノードを正電位と
した場合、前記オペアンプの正側の出力電圧が飽和しな
いように、当該オペアンプの絶対最大定格の範囲内で正
電源電圧の絶対値を負電源電圧の絶対値よりも大きくす
ることを特徴とする半導体レーザ駆動回路を提供するも
のである。
【0020】ここで、前記オペアンプの正電源電圧と負
電源電圧との間の電圧を変更せずに、当該オペアンプの
正電源電圧および負電源電圧の電圧レベルを正側または
負側へシフトするのが好ましい。
【0021】また、本発明は、画像信号に対応した画像
を記録材料上に形成する画像形成装置であって、前記記
録材料の露光光源となる半導体レーザと、この半導体レ
ーザから射出される光ビームが、レンズを介して前記記
録材料の表面近傍で結像するように制御する結像光学系
と、前記半導体レーザから前記結像光学系を介して射出
される光ビームおよび前記記録材料を主走査方向および
この主走査方向と略直交する副走査方向に相対的に移動
させながら、前記画像信号に基づいて、前記半導体レー
ザから射出される光ビームにより前記記録材料を走査露
光する走査露光手段と、上記に記載の半導体レーザ駆動
回路とを備え、前記半導体レーザ駆動回路は、さらに、
前記画像信号に基づいてパルス変調された電圧信号を発
生する電圧発生部を備え、前記定電流源は、前記電圧発
生部により発生された電圧信号に基づいて前記半導体レ
ーザを駆動するためのレーザ駆動電流を発生することを
特徴とする画像形成装置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の半導体レーザ駆動回路および
画像形成装置を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例
の概略斜視図である。同図に示す画像形成装置10は、
本発明の半導体レーザ駆動回路により、画像信号に基づ
いて露光光源となる半導体レーザLDを駆動制御し、こ
の半導体レーザLDから射出される光ビームにより記録
材料Aを走査露光して、記録材料A上に画像信号に対応
した画像を形成するものであり、光源部12と、走査露
光部14と、結像光学系16とを備えている。
【0024】なお、図示例の場合、光源部12のファイ
バアレイ24および結像光学系16は、1つの移動支持
台38上の所定位置に固定され、結像ユニット36とさ
れている。
【0025】画像形成装置10において、まず、光源部
12は、所定の間隔を空けて一列に配置された複数本の
光ビームからなるマルチビームを射出するものであり、
複数個の半導体レーザ18と、これらの半導体レーザ1
8に1対1に対応して設けられた複数本の光ファイバケ
ーブル20と、これらの光ファイバケーブル20の中央
部および終端部を1カ所に束ねるコネクタアレイ22お
よびファイバアレイ24とを備えている。
【0026】ここで、複数個の半導体レーザ18は、ヒ
ートシンク26上の副走査方向(図中矢印c方向)に所
定の間隔を空けて一列に配置され、このヒートシンク2
6により所定温度に保持されている。各々の半導体レー
ザ18からは、記録材料Aを露光するための光ビームが
射出される。図示例の場合、各々の半導体レーザ18か
らそれぞれ1本の光ビームが射出され、合計複数本の光
ビームからなるマルチビームが射出される。
【0027】なお、図示を省略しているが、各々の半導
体レーザ18は、後述する本発明の半導体レーザ駆動回
路によって駆動される。
【0028】光ファイバケーブル20は、その始端部の
入射端面が各々対応する半導体レーザ18の光ビームの
出射部に接続されている。また、コネクタアレイ22に
より、その中央部が支持板28上に一括して束ねられ、
ファイバアレイ24により、光ファイバケーブル20の
終端部の出射端面から射出されるマルチビームが、記録
材料A上で副走査方向に所定の間隔を空けて配置される
ように、支持部材30により一列に配置されている。
【0029】各々の半導体レーザ18から射出された光
ビームは、各々対応する光ファイバケーブル20を通し
て、ファイバアレイ24の支持部材30により一列に配
置された終端部の出射端面から射出される。
【0030】続いて、図1に示す画像形成装置10にお
いて、走査露光部14は、記録材料Aに対してアウター
ドラム(外面ドラム)方式の走査露光を行うものであ
り、アウタードラム32と、このアウタードラム32の
回転駆動手段(図示省略)と、副走査手段34とを備え
ている。
【0031】ここで、アウタードラム32は、その外周
面上にPS版(PreSensitized plate )等の記録材料A
が装着され、走査露光時には、図示していない回転駆動
手段によって主走査方向(アウタードラム32の回転方
向)に所定の一定速度で回転される。
【0032】副走査手段34は、結像ユニット36とア
ウタードラム32とを副走査方向に相対的に移動させる
ものであり、結像ユニット36の基台となる移動支持台
38と、ボールねじ(駆動ねじ)40と、このボールね
じ40の回転駆動手段(図示省略)と、基台42とを備
えている。
【0033】ここで、移動支持台38の下部には、副走
査方向に延在するV字型の突起部が形成され、この突起
部の中央部分には、副走査方向に延在するボールねじ4
0と螺合するめねじが形成されている。また、基台42
には、移動支持台38のV字型の突起部と嵌合し、副走
査方向に延在するV字型の溝44が形成されており、移
動支持台38は、図示していない回転駆動機構によるボ
ールねじ40の回転によって副走査方向に移動可能に構
成されている。
【0034】図1に示すように、基台42の上面部分に
は、光源部12のヒートシンク26およびコネクタアレ
イ22も載置されている。
【0035】続いて、図1に示す画像形成装置10にお
いて、結像光学系16は、光源部12から射出されたマ
ルチビームを所定のスポットサイズで走査露光部14の
記録材料A上に結像する縮小光学系であり、コリメータ
レンズ46と、結像レンズ48とを備えている。
【0036】ここで、コリメータレンズ46は、ファイ
バアレイ24の光の進行方向下流側に配置されており、
ファイバアレイ24から射出されるマルチビームの全て
の光ビームはコリメート光(平行光)とされる。結像レ
ンズ48は、コリメータレンズ46とアウタードラム3
2の外周面上に装着された記録材料Aとの間に配置され
ており、結像レンズ48を通して射出された光ビーム
は、所定のスポットサイズで記録材料A上に結像され
る。
【0037】画像形成装置10では、走査露光時に、ア
ウタードラム32が主走査方向に所定の一定速度で回転
されつつ、副走査手段34により、結像ユニット36が
副走査方向に所定の一定速度で移動される。これによ
り、記録材料Aは、半導体レーザ18、光ファイバケー
ブル20および結像光学系16を通して記録材料A上に
結像されるマルチビームによって2次元的に走査露光さ
れ、画像信号に対応した画像が記録材料A上に形成され
る。
【0038】なお、本発明の画像形成装置は、図示例に
限定されず、以下に説明する本発明の半導体レーザ駆動
回路を用いて半導体レーザを駆動制御し、走査露光手段
により、半導体レーザから結像光学系を介して射出され
る光ビームと記録材料とを相対的に主走査方向および副
走査方向に移動させながら記録材料を2次元的に走査露
光するあらゆる構成の画像形成装置に適用可能である。
また、記録材料もPS版等の印刷版に限定されず、従来
公知のあらゆる記録材料が利用可能である。
【0039】次に、図1に示す個々の半導体レーザ18
を駆動する本発明の半導体レーザ駆動回路について説明
する。
【0040】図2は、本発明の半導体レーザ駆動回路の
一実施例の構成概略図である。同図に示す半導体レーザ
駆動回路50は、図6に示す従来の半導体レーザ駆動回
路54に対して本発明を適用したものであり、半導体レ
ーザLDは、そのアノードがグランド電位に、カソード
が負電位に接続されている。また、電圧発生部60から
定電流源62へ供給される電圧信号VINは正電圧であ
り、駆動回路50は、半導体レーザLDから供給される
電流を引き抜くように構成されている。
【0041】図2に示す本発明の半導体レーザ駆動回路
50と図6に示す従来の半導体レーザ駆動回路54との
違いは、駆動回路50からレーザ駆動電流ILDを供給
するための抵抗R6およびトランジスタTr1を備えて
いない点と、オペアンプ74の負側の出力電圧VOUT
が飽和しないように、オペアンプ74の絶対最大定格の
範囲内で負電源電圧の絶対値を正電源電圧の絶対値より
も大きく(|−VS|>|+VS|)してある点であ
る。
【0042】なお、これ以外の半導体レーザ駆動回路5
0の構成は、図6に示す従来の半導体レーザ駆動回路5
4と同じであるから、ここでは同一構成要件に同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。また、図2に示
す半導体レーザ駆動回路50の動作は、オペアンプ74
の負側の出力電圧VOUTが飽和しない点を除いて、基
本的に図6に示す従来の半導体レーザ駆動回路54と同
じであるから、以下簡単に説明する。
【0043】すなわち、電圧発生部60では、図中下側
のD/A変換器66およびバッファ70によりバイアス
レベルの電圧が発生され、同上側のD/A変換器64お
よびバッファ68により変調レベルの電圧が発生され
る。変調レベルの電圧は、スイッチSWにより、画像信
号に基づくオンオフ(ON/OFF)変調信号に従って
パルス変調され、バイアスレベルの電圧とパルス変調後
の変調レベルの電圧は加算回路72により加算される。
【0044】電圧発生部60の加算回路72から出力さ
れる加算後の電圧信号VINは、抵抗R1を介して定電
流源62のオペアンプ74に供給される。定電流源62
では、オペアンプ74およびトランジスタTr2によ
り、電圧発生部60の加算回路72から供給される電圧
信号VINに比例したレーザ駆動電流ILDが発生さ
れ、半導体レーザLDは、定電流源62によって発生さ
れるレーザ駆動電流ILDに応じて駆動される。
【0045】図3のタイミングチャートに示すように、
半導体レーザ駆動回路50では、オペアンプ74の絶対
最大定格の範囲内で、その正電源電圧と負電源電圧との
間の電圧を変更せずに、正電源電圧および負電源電圧の
電圧レベルを負側へシフトしてある。すなわち、オペア
ンプ74の正電源電圧は+VOLから所定電圧低い+V
OL’に、また、負電源電圧は−VOLから同一電圧だ
け低い−VOL’にシフトされている。
【0046】これにより、図3上側のタイミングチャー
トに示すようにレーザ駆動電流ILDをパルス変調する
場合、同下側のタイミングチャートに示すように、オペ
アンプ74の負側の出力電圧VOUTが飽和しないの
で、理想的な立上がり時間trを実現することが可能で
あり、レーザ駆動電流ILDを高速にパルス変調するこ
とができる。従って、本発明の半導体レーザ駆動回路5
0を用いる画像形成装置10では、記録材料上に高画質
な画像を高速に形成することができる。
【0047】次に、本発明の半導体レーザ駆動回路の別
の実施例を挙げて説明する。
【0048】図4は、本発明の半導体レーザ駆動回路の
別の実施例の構成概略図である。同図に示す半導体レー
ザ駆動回路52は、図2に示す半導体レーザ駆動回路5
0の場合とは逆に、半導体レーザLDのカソードがグラ
ンド電位に、アノードが正電位に接続されている。ま
た、電圧発生部60から定電流源62へ供給される電圧
信号VINは負電圧であり、駆動回路52から半導体レ
ーザLDへ電流を供給するように構成されている。
【0049】図4に示す半導体レーザ駆動回路52と図
2に示す半導体レーザ駆動回路50との違いは、上述す
るように、半導体レーザの接続状態が反対になっている
点と、抵抗R7およびトランジスタTr2の代わりにレ
ーザ駆動電流を供給するための抵抗R6およびトランジ
スタTr1が用いられている点と、オペアンプ74の正
側の出力電圧VOUTが飽和しないように、その正電源
電圧の絶対値を負電源電圧の絶対値よりも大きく(|−
VS|<|+VS|)してある点である。
【0050】なお、これ以外の構成は、図2に示す半導
体レーザ駆動回路50と同じであるから、ここでも同一
構成要件に同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。また、図4に示す半導体レーザ駆動回路52の動作
は、オペアンプ74の正側の出力電圧VOUTが飽和し
ない点と、レーザ駆動電流の流れる向きが逆である点を
除いて、基本的に図2に示す従来の半導体レーザ駆動回
路50と同じであるから、ここではその動作説明につい
ても省略する。
【0051】図5のタイミングチャートに示すように、
半導体レーザ駆動回路52では、オペアンプ74の絶対
最大定格の範囲内で、その正電源電圧と負電源電圧との
間の電圧を変更せずに、正電源電圧および負電源電圧の
電圧レベルを正側へシフトしてある。すなわち、オペア
ンプ74の正電源電圧は+VOLから所定電圧高い+V
OL’に、また、負電源電圧は−VOLから同一電圧だ
け高い−VOL’にシフトされている。
【0052】これにより、図5上側のタイミングチャー
トに示すようにレーザ駆動電流ILDをパルス変調する
場合、同下側のタイミングチャートに示すように、オペ
アンプ74の正側の出力電圧VOUTが飽和しないの
で、理想的な立上がり時間trを実現することが可能で
あり、レーザ駆動電流を高速にパルス変調することがで
きる。従って、同様に、本発明の半導体レーザ駆動回路
52を用いる画像形成装置10では、記録材料上に高画
質な画像を高速に形成することができる。
【0053】本発明の半導体レーザ駆動回路は、オペア
ンプ74の出力電圧VOUTが飽和しないように、オペ
アンプの絶対最大定格の範囲内で正電源電圧の絶対値と
負電源電圧の絶対値を異なる値に設定することを主旨と
するものであり、これ以外の具体的な回路構成は何ら限
定されるものではない。また、本発明の画像形成装置
は、本発明の半導体レーザ駆動回路を用いて半導体レー
ザLDを駆動制御し、記録材料上に画像信号に対応した
画像を形成するものであり、これ以外の具体的な構成は
何ら限定されない。
【0054】本発明の半導体レーザ駆動回路および画像
形成装置は、基本的に以上のようなものである。以上、
本発明の半導体レーザ駆動回路および画像形成装置につ
いて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定され
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の半導
体レーザ駆動回路は、半導体レーザのアノードをグラン
ド電位、カソードを負電位とした場合、オペアンプの負
側の出力電圧が飽和しないように、オペアンプの絶対最
大定格の範囲内で負電源電圧の絶対値を正電源電圧の絶
対値よりも大きくし、半導体レーザのカソードをグラン
ド電位、アノードを正電位とした場合、オペアンプの正
側の出力電圧が飽和しないように、オペアンプの絶対最
大定格の範囲内で正電源電圧の絶対値を負電源電圧の絶
対値よりも大きくするようにしたものである。また、本
発明の画像形成装置は、本発明の半導体レーザ駆動回路
を用いて半導体レーザを駆動制御し、記録材料上に画像
信号に対応した画像を形成するようにしたものである。
これにより、本発明の半導体レーザ駆動回路によれば、
オペアンプの出力電圧が飽和しないので、レーザ駆動電
流の立上がり時間が長くなるということがなく、レーザ
駆動電流を低コストで高速にパルス変調することができ
る。また、本発明の画像形成装置によれば、記録材料に
高画質画像を高速に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の一実施例の概略斜視
図である。
【図2】 本発明の半導体レーザ駆動回路の一実施例の
構成概略図である。
【図3】 図2に示す半導体レーザ駆動回路において、
レーザ駆動電流とオペアンプの出力電圧との間の関係を
表す一実施例のタイミングチャートである。
【図4】 本発明の半導体レーザ駆動回路の別の実施例
の構成概略図である。
【図5】 図4に示す半導体レーザ駆動回路において、
レーザ駆動電流とオペアンプの出力電圧との間の関係を
表す一実施例のタイミングチャートである。
【図6】 従来の半導体レーザ駆動回路の一例の構成概
略図である。
【図7】 図6に示す半導体レーザ駆動回路において、
レーザ駆動電流とオペアンプの出力電圧との間の理想的
な関係を表す一例のタイミングチャートである。
【図8】 図6に示す半導体レーザ駆動回路において、
レーザ駆動電流とオペアンプの出力電圧との間の実際の
関係を表す一例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 12 光源部 14 走査露光部 16 結像光学系 18 半導体レーザ 20 光ファイバケーブル 22 コネクタアレイ 24 ファイバアレイ 26 ヒートシンク 28,30 支持板 32 アウタードラム 34 副走査手段 36 結像ユニット 38 移動支持台 40 ボールねじ(駆動ねじ) 42 基台 44 溝 46 コリメータレンズ 48 結像レンズ 50,52,54 半導体レーザ駆動回路 56 ツイストペアケーブル 60 電圧発生部 62 定電流源 64,66 D/A変換器 68,70 バッファ 72 加算回路 74 オペアンプ CN コネクタ LD 半導体レーザ R1〜R7 抵抗 SW スイッチ Tr1,Tr2 トランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 菅沼 敦 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE23 AE28 AE48 AF14 AF36 AF72 FA04 FA18 FA48 2C362 AA07 AA55 AA61 CB71 5F073 BA07 EA14 GA02 GA24 GA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オペアンプを用い、供給される電圧信号に
    基づいて半導体レーザを駆動するためのレーザ駆動電流
    を発生する定電流源を備え、 前記半導体レーザのアノードをグランド電位、カソード
    を負電位とした場合、前記オペアンプの負側の出力電圧
    が飽和しないように、当該オペアンプの絶対最大定格の
    範囲内で負電源電圧の絶対値を正電源電圧の絶対値より
    も大きくし、前記半導体レーザのカソードをグランド電
    位、アノードを正電位とした場合、前記オペアンプの正
    側の出力電圧が飽和しないように、当該オペアンプの絶
    対最大定格の範囲内で正電源電圧の絶対値を負電源電圧
    の絶対値よりも大きくすることを特徴とする半導体レー
    ザ駆動回路。
  2. 【請求項2】前記オペアンプの正電源電圧と負電源電圧
    との間の電圧を変更せずに、当該オペアンプの正電源電
    圧および負電源電圧の電圧レベルを正側または負側へシ
    フトする請求項1に記載の半導体レーザ駆動回路。
  3. 【請求項3】画像信号に対応した画像を記録材料上に形
    成する画像形成装置であって、 前記記録材料の露光光源となる半導体レーザと、この半
    導体レーザから射出される光ビームが、レンズを介して
    前記記録材料の表面近傍で結像するように制御する結像
    光学系と、前記半導体レーザから前記結像光学系を介し
    て射出される光ビームおよび前記記録材料を主走査方向
    およびこの主走査方向と略直交する副走査方向に相対的
    に移動させながら、前記画像信号に基づいて、前記半導
    体レーザから射出される光ビームにより前記記録材料を
    走査露光する走査露光手段と、請求項1または2に記載
    の半導体レーザ駆動回路とを備え、 前記半導体レーザ駆動回路は、さらに、前記画像信号に
    基づいてパルス変調された電圧信号を発生する電圧発生
    部を備え、前記定電流源は、前記電圧発生部により発生
    された電圧信号に基づいて前記半導体レーザを駆動する
    ためのレーザ駆動電流を発生することを特徴とする画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103647213A (zh) * 2013-11-12 2014-03-19 福建中科光汇激光科技有限公司 高效快速激光泵浦驱动电源和快速启动的激光器
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