JP2003264116A - 昇降機のコンデンサの劣化検知装置 - Google Patents

昇降機のコンデンサの劣化検知装置

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JP2003264116A
JP2003264116A JP2002063657A JP2002063657A JP2003264116A JP 2003264116 A JP2003264116 A JP 2003264116A JP 2002063657 A JP2002063657 A JP 2002063657A JP 2002063657 A JP2002063657 A JP 2002063657A JP 2003264116 A JP2003264116 A JP 2003264116A
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capacitor
elevator
wall
strain sensor
deterioration
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Kunio Kirii
邦夫 桐井
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサの劣化による本体形状の変化を監
視するようにして、昇降機の利用客に不便を強いること
もなく、個人差や測定タイミングの問題も解消した昇降
機のコンデンサの劣化検知装置を得る。 【解決手段】 昇降機の動力回路5に接続されたコンデ
ンサ7の本体外壁に歪みセンサ12、13を取り付け、
この歪みセンサ12、13による検出信号から外壁の変
形量を演算し、この演算結果が所定値を越えたときに異
常と判定し、その判定結果を表示するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降機の動力回
路に接続された力率改善用コンデンサの劣化検知に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】昇降機、例えば、エレベータの動力回路
には、力率改善用のコンデンサが接続されている。コン
デンサに交流電圧が印加されると、コンデンサ損Prが
発生する。このコンデンサ損Prは、誘電損が大部分で
あるが、他に電極や導体における抵抗損、内蔵されてい
る放電抵抗による損失からなる。コンデンサ損Pr
(W)は、誘電正接tanδとコンデンサの容量Pc
(VA)から、Pr=Pc・tanδとして算出され
る。コンデンサは、通常、一定温度以下の値で安定す
る。しかし、コンデンサ損Prが増大すると異常過熱と
なり、破損して油が飛散したり発煙する等の不具合が発
生する。そこで、コンデンサは、異常過熱及び外形異常
の有無、並びに静電容量又は誘電正接tanδの測定等
により点検が行われる。
【0003】特開平10−223481号公報には、誘
電正接tanδを測定することによりコンデンサの劣化
の程度を検知する方法が開示されている。ここでは、図
5によって、昇降機、特にエレベータの動力回路に接続
されたコンデンサの静電容量を測定して劣化検知を行う
従来例を示す。図において、かご1は巻上機2によって
巻き上げられ、この巻上機2は巻上モータ3で駆動され
る。巻上モータ3には、制御回路4を介して動力回路5
によって電力が供給される。動力回路5には、分岐端子
5aを介して力率改善用のコンデンサ7が接続されてい
る。コンデンサ7の静電容量を測定するには、かご1を
停止させた後、遮断器6を開放して動力回路5を電源か
ら切り放す。更に、分岐端子5aをコンデンサ7から外
し、静電容量測定器8に接続された測定用プローブ9を
端子7aに当ててコンデンサ7の二端子間の静電容量を
測定する。この各端子間の静電容量の平均値が、定格容
量に対して所定の範囲内にあるか否か調べる。また、コ
ンデンサ7の本体の温度、外観形状の変形、油漏れの有
無についても点検する。点検の結果、異常が認められた
場合は早期に取りかえる等の処置を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
コンデンサの点検によれば、静電容量の測定には、昇降
機を一旦停止させなければならない。このため、利用客
に不便を強いる、という問題があった。また、コンデン
サの変形に対する対応には個人差があったり、現実には
変形が生じているのに見落としたりする、という問題が
あった。更に、コンデンサの変形は、寿命末期に急に顕
在化するという傾向があるので、定められたインターバ
ルで点検したのでは、コンデンサの異常発生をタイミン
グ良く見つけ出すことは困難で、事故を未然に防止でき
ない、という問題もあった。
【0005】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、コンデンサの劣化が進行すると本体の
形状が変化することから、この形状変化を監視すること
により劣化を検知するようにして、昇降機の利用客に不
便を強いることもなく、個人差や測定タイミングの問題
も解消した昇降機のコンデンサの劣化検知装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
に記載の昇降機のコンデンサの劣化検知装置は、昇降機
の動力回路に接続されたコンデンサの本体外壁に歪みセ
ンサを取り付け、この歪みセンサによる検出信号から外
壁の変形量を演算し、この演算結果が所定値を越えたと
きに異常と判定し、その判定結果を表示するようにした
ものである。
【0007】この発明に係る請求項2に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、コンデンサの本
体外壁の側面中央部に中央部歪みセンサを取り付け、本
体外壁の側面の上縁部、下縁部及び上面周縁部の内のい
ずれかの縁部に縁部歪みセンサを取り付け、中央部歪み
センサの検出信号と縁部歪みセンサの検出信号との差値
から外壁の変形量を演算するようにしたものである。
【0008】この発明に係る請求項3に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、異常と判定され
た場合は、開閉器で回路を遮断してコンデンサを動力回
路から切り放すようにしたものである。
【0009】この発明に係る請求項4に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、異常と判定され
た場合は、電話回線網を介して判定結果を昇降機の保守
管理センタへ伝送するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図3は、
この発明の実施の形態1に係る昇降機のコンデンサの劣
化検知装置を示す。ここでは、昇降機としてエレベータ
を例示する。図1は、昇降機のコンデンサの劣化検知装
置の構成を示すブロック図で、1はエレベータのかご、
2はかご1を昇降させる巻上機、3は巻上機2を駆動す
る巻上モータ、4は巻上モータ3を制御する制御回路、
5は制御回路4を介して巻上モータ3に電力を供給する
動力回路、6は動力回路5を電源から切り放す遮断器、
7は端子7aを介して動力回路5に接続されたコンデン
サである。
【0011】12はコンデンサ7の本体外壁に取り付け
られて外壁の歪みを検出する歪みセンサであって、特
に、温度による本体の伸縮以外の歪み、即ち、劣化によ
ってコンデンサ損Prが増大し、これに伴って本体が膨
張することによって生じる歪みを避けるために本体の上
面周縁部に取り付けられた縁部歪みセンサである。13
は、同じくコンデンサ7の本体外壁に取り付けられて外
壁の歪みを検出する歪みセンサであって、特に、劣化に
伴う膨張による歪みの著しい本体外壁の側面中央部に取
り付けられた中央部歪みセンサである。ここで、歪みセ
ンサ12及び13は、例えば、張力が与えられると伸び
て細くなり、その電気抵抗が増大する電気抵抗歪みケー
ジからなるものとする。
【0012】14は、中央部歪みセンサ13の検出信号
と縁部歪みセンサ12の検出信号との差値からコンデン
サ7の本体外壁の変形量を演算する歪み量演算手段であ
る。15は、歪み量演算手段14によって演算された変
形量が所定値を越えたときに異常と判定する判定手段で
ある。16は、判定手段15の判定結果を表示する表示
手段である。17は、判定手段15の判定結果を電話回
線網18を介して昇降機の保守管理センタ19に伝送す
る通信装置である。20は、判定手段15の判定結果に
よって接点20aを開放してコンデンサ7を動力回路5
から切り放す開閉器である。
【0013】図2は、電気回路接続図で、図1と同符合
は、同一部分を示す。7rはコンデンサ7に内蔵された
放電抵抗である。歪み量演算手段14において、正極+
Vccに接続された抵抗R1が調整抵抗R2と直列に接
続され、縁部歪みセンサ12を介して接地されている。
また、正極+Vccに接続された抵抗R3が抵抗R4と
直列に接続され、中央部歪みセンサ13を介して接地さ
れている。演算増幅器31の非反転入力端子+は抵抗R
5を介して抵抗R1と調整抵抗R2の接続点V1に接続
されている。反転入力端子−には抵抗R6を介して抵抗
R3と調整抵抗R4の接続点V2に接続され、更に抵抗
R8を介して接地されている。演算増幅器31の出力端
子V0は帰還抵抗R7を介して非反転入力端子+に接続
されている。
【0014】ここで、各抵抗R5〜R8は、それぞれ抵
抗値R5〜R8を有し、接続点V1及びV2は、それぞ
れ電圧V1及びV2を有し、出力端子V0は電圧V0を
有し、更に(R7/R5)=(R8/R6)の関係を有
する。従って、歪み量演算手段14は、差動増幅回路を
構成し、出力電圧V0は、下記(1)式となる。 V0=(R7/R5)(V2−V1) (1) また、調整抵抗R2は、コンデンサ7の本体外壁が変形
していないときに出力電圧V0=0となるように調整さ
れる。
【0015】判定手段15において、32は第1の所定
値E1を発生する基準電圧発生手段である。33は歪み
量演算手段14の出力電圧V0が第1の所定値E1より
も低いときは負電圧を出力し、高いときは正電圧を出力
する比較器である。34は第2の所定値E2を発生する
基準電圧発生手段である。35は歪み量演算手段14の
出力電圧V0が第2の所定値E2よりも低いときは負電
圧を出力し、高いときは正電圧を出力する比較器であ
る。ここで、第1の所定値E1は、コンデンサ7の正常
状態と注意状態とを分ける「しきい値」として機能し、
第2の所定値E2は、コンデンサ7の注意状態と危険状
態とを分ける「しきい値」として機能する。
【0016】36は抵抗、37はツェナーダイオード
で、比較器33の出力が負のときは順方向となり、
「0」がディジタル回路へ入力される。比較器33の出
力が正のときは逆極性となり、ツェナー電圧である
「1」がディジタル回路へ入力される。同じく、38は
抵抗、39はツェナーダイオードで、比較器35の出力
が負のときは「0」がディジタル回路へ入力され、比較
器35の出力が正のときは「1」がディジタル回路へ入
力される。40はフリップフロップ素子で、セット端子
Sがツェナーダイオード39のカソードに接続され、
「1」が入力されると記憶されてQ端子から「1」が出
力され続ける。41はフリップフロップ素子40をリセ
ットするリセット釦である。
【0017】42は比較器33とフリップフロップ素子
40の出力が入力されるNOR素子、43はフリップフ
ロップ素子40のQ端子の出力が入力されるNOT素
子、44は比較器33の出力とNOT素子43の出力が
入力されるAND素子である。45はNOR素子42に
接続されてコンデンサ7が正常状態にあることを示す表
示ランプ、46はAND素子に接続されて注意状態にあ
ることを示す表示ランプ、47はフリップフロップ素子
40のQ端子に接続されて危険状態にあることを示す表
示ランプである。なお、フリップフロップ素子40のQ
端子の出力は、通信装置17を介して電話回線網18に
接続されて保守管理センタ19に通報されると共に、開
閉器20に接続され、その接点20aによってコンデン
サ7を動力回路5から切り放すようになっている。
【0018】次に、図2及び図3により動作を述べる。 1.コンデンサ7が正常状態のとき コンデンサ7は、正常な状態では、図3に示したとお
り、許容される条件の下では熱的に安定して一定温度以
下となる。このため、本体の側面中央部の伸縮も少な
く、中央部歪みセンサ13の抵抗値の変化も小さい。従
って、電圧V2と電圧V1の差値は小さく、歪み量演算
手段14の出力電圧V0は、式(2)及び(3)とな
る。 V0=(R7/R5)(V2−V1)<E1 (2) V0=(R7/R5)(V2−V1)<E2 (3) 比較器33及び35の出力は、いずれも「0」となり、
フリップフロップ素子40も当初はリセットされている
から、Q端子の出力も「0」であり、NOR素子42の
出力は「1」となって表示ランプ45が点灯し、正常状
態である旨を表示する。
【0019】2.コンデンサ7が注意状態のとき コンデンサ7の漏洩電流の増加等に起因してコンデンサ
損Prが増大すると、コンデンサ7の温度が上昇する。
これに伴って、縁部歪みセンサ12に比べて中央部歪み
センサ13の抵抗値が増大し、電圧V2と電圧V1の差
値が増大する。このため、図3の使用年数t1を経過す
ると、歪み量演算手段14の出力電圧V0は、式(4)
及び(5)となる。 V0=(R7/R5)(V2−V1)>E1 (4) V0=(R7/R5)(V2−V1)<E2 (5) 式(4)より比較器33の出力は「1」となり、式
(5)より比較器35の出力は「0」となる。この結
果、NOR素子42の出力は「0」となって表示ランプ
45は消灯する。また、比較器35の出力は、「0」で
あるから、フリップフロップ素子40のQ端子の出力は
「0」である。このため、NOT素子43の出力は
「1」となり、AND素子44の出力は「1」となって
表示ランプ46が点灯し、コンデンサ7は注意状態にあ
ることを示す。
【0020】3.コンデンサ7が危険状態のとき コンデンサ損Prが更に増大し続けて図3の使用年数t
2を経過すると、歪み量演算手段14の出力電圧V0
は、式(6)及び(7)となる。 V0=(R7/R5)(V2−V1)>E1 (6) V0=(R7/R5)(V2−V1)>E2 (7) これにより、比較器33及び35の出力は、いずれも
「1」となる。この結果、フリップフロップ素子40の
セット端子Sに「1」が入力されて記憶され、Q端子は
「1」となる。このため、NOT素子43の出力は
「0」となり、NOR素子42及びAND素子44の出
力は、いずれも「0」となって表示ランプ45及び46
は消灯する。一方、表示ランプ47は、Q端子が「1」
であるから点灯して危険状態にあることを表示する。ま
た、Q端子が「1」であるから開閉器20が消勢されて
接点20aが開放され、コンデンサ7は動力回路5から
切り放される。また、通信装置17及び電話回線網18
を介して保守管理センタ19にも通報される。
【0021】上記実施の形態1によれば、コンデンサ7
の本体外壁に縁部歪みセンサ12と中央部歪みセンサ1
3を取り付け、この縁部歪みセンサ12及び中央部歪み
センサ13の検出信号から外壁の変形量を演算し、この
変形量から正常状態、注意状態及び危険状態の別を判定
して表示ランプ45、46及び47に表示するようにし
たので、エレベータの保守員は、自ら形状について判断
することなく、表示に従ってコンデンサ7の変形状態に
応じた処置をすることができる。また、コンデンサ7の
変形量が危険状態に達した場合は、開閉器20を作動さ
せてコンデンサ7を動力回路5から切り放すようにした
ので、変形量の更なる増大を阻止して事故を未然に防止
することができる。更に、電話回線網18を介して昇降
機の保守管理センタ19に通報するようにしたので、危
険状態に至った場合は、保守点検のインターバルに関係
なくコンデンサ7を取り替える等、迅速に対処すること
もできる。このため、無為に使用を継続して図3に示し
た使用年数t3に達し、コンデンサ7が破損する、とい
う事故を回避することができる。
【0022】実施の形態2.縁部歪みセンサ12は、本
体の上面周縁部に取り付けられたが、これに限られるも
のではない。この実施の形態2では、縁部歪みセンサ1
2を、コンデンサ7の本体外壁側面の上縁部又は下縁部
に取り付けたものである。
【0023】図4は、この発明の実施の形態2を示すコ
ンデンサ7の側面図で、図1と同符合は同一部分を示
す。7′は膨張する前のコンデンサ7の形状を示し、
7″は膨張したコンデンサ7の形状を示す。71は膨張
したコンデンサ7の上面、72はコンデンサ7の本体の
上面周縁で、膨張による歪みが生じ難い部位を示す。7
3は膨張したコンデンサ7の下面、74は下面周縁で、
同じく膨張による歪みが生じ難い部位を示す。75はコ
ンデンサ7の劣化に伴う膨張による歪みの著しい本体外
壁の側面中央部を示す。76は本体外壁側面の上縁部
で、膨張による歪みが生じ難い部位を示す。77は、本
体外壁側面の下縁部で、同じく膨張による歪みが生じ難
い部位を示す。121は上縁部76に添着された縁部歪
みセンサ、122は下縁部77に添着された縁部歪みセ
ンサである。
【0024】縁部歪みセンサ121によっても、また、
縁部歪みセンサ122によっても、縁部歪みセンサ12
と同様に膨張による歪みの影響を受け難いので、縁部歪
みセンサ12に替えて歪み量演算手段14へ入力するこ
とにより、コンデンサ7の外壁の膨張による変形量を演
算することができ、この変形量から正常状態、注意状態
及び危険状態の別を判定して表示ランプ45、46及び
47に表示し、コンデンサ7の変形状態に応じた対応が
可能となる。
【0025】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。この発明に係る請求項1に
記載の昇降機のコンデンサの劣化検知装置は、昇降機の
動力回路に接続されたコンデンサの本体外壁に歪みセン
サを取り付け、この歪みセンサによる検出信号から外壁
の変形量を演算し、この演算結果が所定値を越えたとき
に異常と判定し、その判定結果を表示手段に表示するよ
うにしたものである。このため、昇降機を停止させるこ
となくコンデンサの異常変形の有無を検知することがで
きるので、利用客に不便を強いることがない、という効
果を奏する。また、コンデンサが異常に変形すると表示
手段に表示するようにしたので、異常変形の有無判断に
当って個人的な要素を払拭することができる、という効
果も併せて奏する。
【0026】この発明に係る請求項2に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、コンデンサの本
体外壁の側面中央部に中央部歪みセンサを取り付け、本
体外壁の側面の上縁部、下縁部及び上面周縁部の内のい
ずれかの縁部に縁部歪みセンサを取り付け、中央部歪み
センサの検出信号と縁部歪みセンサの検出信号との差値
から外壁の変形量を演算するようにしたものである。こ
のため、縁部歪みセンサはコンデンサの劣化に伴う本体
の膨張による歪みの影響を避けて温度による本体の伸縮
を検出することができ、中央部歪みセンサは本体外壁の
側面中央部の温度と劣化による本体の膨張による歪みの
双方を検出することができ、しかも、両者の差値を演算
するようにしたので、劣化による本体外壁の膨張による
異常変形を検知することができる、という効果を奏す
る。
【0027】この発明に係る請求項3に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、異常と判定され
た場合は、開閉器で回路を遮断してコンデンサを動力回
路から切り放すようにしたものである。このため、コン
デンサの外壁の変形量が更に増大するのを阻止すること
ができる、という効果を奏する。
【0028】この発明に係る請求項4に記載の昇降機の
コンデンサの劣化検知装置は、請求項1に記載の昇降機
のコンデンサの劣化検知装置において、異常と判定され
た場合は、電話回線網を介して判定結果を昇降機の保守
管理センタへ伝送するようにしたものである。このた
め、点検のインターバルに関係なく危険状態に至ったこ
とを迅速に知得することができ、コンデンサを取り替え
る等の対策をとることにより、事故を未然に防止するこ
とができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における昇降機のコ
ンデンサの劣化検知装置の構成を示すブロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1における昇降機のコ
ンデンサの劣化検知装置の電気回路接続図。
【図3】 この発明の実施の形態1における昇降機のコ
ンデンサの劣化検知装置の動作説明用図。
【図4】 この発明の実施の形態2における昇降機のコ
ンデンサの劣化検知装置の歪みセンサを添着したコンデ
ンサの側面図。
【図5】 従来の昇降機のコンデンサの劣化検知装置の
構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 かご、 2 巻上機、 3 巻上モータ、 4 制
御回路、 5 動力回路、 6 遮断器、 7 コンデ
ンサ、 12 縁部歪みセンサ、 13 中央部歪みセ
ンサ、 14 歪み量演算手段、 15 判定手段、
16 表示手段、 17 通信装置、 18 電話回線
網、 19 保守管理センタ、 20開閉器、 31
演算増幅器、 32 基準電圧発生手段、 33 比較
器、34 基準電圧発生手段、 35 比較器、 37
ツェナーダイオード、 39 ツェナーダイオード、
40 フリップフロップ素子、 41 リセット釦、
42 NOR素子、 43 NOT素子、 44 A
ND素子、 45 表示ランプ、 46 表示ランプ、
47 表示ランプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降機の動力回路に接続されたコンデン
    サの劣化を検知する装置において、上記コンデンサの本
    体外壁に取り付けられて上記外壁の歪みを検出する歪み
    センサと、この歪みセンサの検出信号から上記外壁の変
    形量を演算する歪み量演算手段と、この歪み量演算手段
    によって演算された上記変形量が所定値を越えたときに
    異常と判定する判定手段と、この判定手段の上記判定結
    果を表示する表示手段とを備えた昇降機のコンデンサの
    劣化検知装置。
  2. 【請求項2】 歪みセンサは、コンデンサの本体外壁の
    側面中央部に取り付けられた中央部歪みセンサと、上記
    本体外壁の上記側面の上縁部、下縁部及び上面周縁部の
    内のいずれかの縁部に取り付けられた縁部歪みセンサと
    からなるものとし、歪み量演算手段は、上記中央部歪み
    センサの検出信号と上記縁部歪みセンサの検出信号との
    差値から外壁の変形量を演算するものとした請求項1に
    記載の昇降機のコンデンサの劣化検知装置。
  3. 【請求項3】 判定手段の判定結果によって作動してコ
    ンデンサを動力回路から切り放す開閉器を備えた請求項
    1に記載の昇降機のコンデンサの劣化検知装置。
  4. 【請求項4】 判定手段の判定結果を電話回線網を介し
    て昇降機の保守管理センタに伝送する通信装置を備えた
    請求項1に記載の昇降機のコンデンサの劣化検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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