JP2003264114A - 点火コイル - Google Patents

点火コイル

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JP2003264114A
JP2003264114A JP2002065509A JP2002065509A JP2003264114A JP 2003264114 A JP2003264114 A JP 2003264114A JP 2002065509 A JP2002065509 A JP 2002065509A JP 2002065509 A JP2002065509 A JP 2002065509A JP 2003264114 A JP2003264114 A JP 2003264114A
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insulating material
resin insulating
ignition coil
temperature
coating material
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JP2002065509A
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Takashi Nagata
崇 永田
Kazutoyo Osuga
一豊 大須賀
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/327Encapsulating or impregnating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • H01F2038/122Ignition, e.g. for IC engines with rod-shaped core

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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷熱サイクル寿命の長い点火コイルを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 点火コイルは、樹脂絶縁材と、樹脂絶縁
材中に埋設され一次被覆材により覆われた一次巻線が巻
回されてなる一次コイル部と、樹脂絶縁材中に埋設され
るとともに一次コイル部に対し同心状に配置され二次被
覆材により覆われた二次巻線が巻回されてなる二次コイ
ル部と、を備え気筒のプラグホールに挿入配置される。
樹脂絶縁材のガラス転移温度(Tg)は、130℃以下
である。樹脂絶縁材のヤング率は、樹脂絶縁材の温度が
Tg以上になると、小さくなる。すなわち樹脂絶縁材が
軟化する。このため、樹脂絶縁材の使用環境温度域(△
T)において、Tg〜最高温度(TH)の範囲では、樹
脂絶縁材と隣接部材との間に発生する熱応力が、樹脂絶
縁材の変形により吸収される。したがって、冷熱サイク
ル寿命が長くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は点火コイル、より詳
しくは気筒のプラグホールに挿入配置されるスティック
タイプの点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】点火コイルは、低電圧側である一次コイ
ル部と高電圧側である二次コイル部とを備えている。一
次コイル部は、一次被覆材により覆われた一次巻線が巻
回され形成されている。同様に、二次コイル部は、二次
被覆材により覆われた二次巻線が巻回され形成されてい
る。また点火コイルの外殻をなすケースの内部には、樹
脂絶縁材が充填されている。
【0003】図8に、点火コイルの二次コイル部付近の
拡大断面図を示す。なお、点火コイルは、気筒のプラグ
ホールに挿入配置されている。図に示すように、二次コ
イル部100は、二次スプール101の外周面に配置さ
れている。二次コイル部100は、二次巻線102が巻
回され形成されている。二次巻線102の外周面は、被
覆材103により覆われている。そして、二次コイル部
100および二次スプール101は、ケース(図略)内
に充填された樹脂絶縁材104中に、埋設されている。
この樹脂絶縁材104は、各部材間の絶縁を確保し、ま
た各部材間を相対的に固定するために、ケース内に充填
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂絶縁材
104の物性は、ガラス転移温度を境とする比較的狭い
温度領域で著しく変化する場合がある。例えば、樹脂絶
縁材104の絶縁性はガラス転移温度を境に大きく変化
する。図1に、樹脂絶縁材の温度と絶縁性との関係を示
す。図中、横軸は温度を、縦軸は絶縁性を示している。
図に示すように、樹脂絶縁材の絶縁性はガラス転移温度
(以下、適宜「Tg」と称す。)を境に大きく変化す
る。すなわち、樹脂絶縁材の温度がTg未満の場合、絶
縁性は良好である。しかしながら、樹脂絶縁材の温度が
Tg以上の場合、絶縁性は悪化する。
【0005】ここで、点火コイルは気筒のプラグホール
に挿入配置されている。このため、樹脂絶縁材の温度
は、エンジンの駆動状況に影響される。すなわち、樹脂
絶縁材の温度は、エンジン停止後の一定時間経過後に最
低温度(以下、適宜「TL」と称す。)となる。また、
樹脂絶縁材の温度は、エンジン駆動後の一定時間経過後
に最高温度(以下、適宜「TH」と称す。)となる。す
なわち、樹脂絶縁材の使用環境温度域(以下、適宜「△
T」と称す。)は、TLとTHとの間である。
【0006】樹脂絶縁材が△T全域に亘って良好な絶縁
性を確保するためには、TgをTHよりも高く設定すれ
ばよい。このため、従来は、TgをTHよりも高く設定
することで、ケース内の各部材の絶縁性を確保してい
た。
【0007】しかしながら、樹脂絶縁材のTgをTHよ
りも高く設定すると、すなわちTg未満の温度域で樹脂
絶縁材104を使用すると、樹脂絶縁材のヤング率が比
較的大きくなってしまう。図2に樹脂絶縁材の温度とヤ
ング率との関係を示す。図中、横軸は温度を、縦軸はヤ
ング率を示している。図に示すように、樹脂絶縁材のヤ
ング率はTgを境に大きく変化する。すなわち、樹脂絶
縁材の温度がTg未満の場合、ヤング率は大きくなる。
しかしながら、樹脂絶縁材の温度がTg以上の場合、ヤ
ング率は小さくなる。このため、TgをTHよりも高く
すると、△T全域に亘って樹脂絶縁材が硬くなる。
【0008】ここで、点火コイルは、一定の温度幅(△
T=TH−TL)の冷熱サイクル環境下で使用されてい
る。ところが、樹脂絶縁材と、この樹脂絶縁材に固着す
る各部材とは、それぞれ熱膨張係数が異なる。
【0009】したがって従来は、Tgが高く硬い樹脂絶
縁材104と、この樹脂絶縁材104に固着する各部材
との間に、比較的大きな熱応力が発生しやすかった。そ
して、この熱応力により、点火コイル自体の冷熱サイク
ル寿命が短くなるおそれがあった。
【0010】本発明の点火コイルは、上記課題に鑑みて
完成されたものである。したがって本発明は、熱応力が
小さく冷熱サイクル寿命の長い点火コイルを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、本発明の点火コイルは、樹脂絶縁材と、樹脂絶
縁材中に埋設され一次被覆材により覆われた一次巻線が
巻回されてなる一次コイル部と、樹脂絶縁材中に埋設さ
れるとともに一次コイル部に対し同心状に配置され二次
被覆材により覆われた二次巻線が巻回されてなる二次コ
イル部と、を備え気筒のプラグホールに挿入配置される
点火コイルであって、樹脂絶縁材のガラス転移温度は、
130℃以下であることを特徴とする。
【0012】つまり、本発明の点火コイルは、樹脂絶縁
材のTgを130℃以下にするものである。なお、樹脂
絶縁材のTgは熱機械分析法(TMA法、JIS K
7197)により測定する。点火コイルは、プラグホー
ルに挿入配置されている。したがって、エンジン駆動中
においては、点火コイル周辺の温度が130℃以上とな
る場合がある。言い換えると、THが、130℃以上と
なる場合がある。このため、Tgを130℃以下に設定
すると、Tg≦THとなり樹脂絶縁材がTg以上の温度
で使用される場合が発生する。樹脂絶縁材の使用環境温
度がTg以上になると、樹脂絶縁材のヤング率は急激に
小さくなる(図2参照)。言い換えると、樹脂絶縁材が
軟化する。したがって、樹脂絶縁材の使用環境温度がT
g以上になると、柔らかい樹脂絶縁材に各部材が固着さ
れていることになり、樹脂絶縁材と各部材との間に発生
する熱応力が、樹脂絶縁材の変形により吸収される。図
3に、熱応力の作用する温度範囲を両端矢印で概念的に
示す。図に示すように、Tg以上TH以下の温度範囲で
は熱応力が加わらない状態となる。換言すると、実効的
な熱応力はTL以上Tg未満の温度範囲でのみ作用する
ことになる。このため、樹脂絶縁材と各部材との間に発
生する熱応力を小さくすることができる。したがって、
本発明の点火コイルによると冷熱サイクル寿命を長くす
ることができる。また本発明の点火コイルによると、通
常点火コイル用としては使用できないような、低Tgの
汎用樹脂絶縁材を流用することができる。すなわち、安
価な汎用樹脂絶縁材を流用することができる。このた
め、点火コイルの製造コストを削減することができる。
【0013】なお、樹脂絶縁材のTgの制御は、硬化剤
の選択、あるいは硬化剤の含有割合の調整などにより行
うことができる。例えば、樹脂絶縁材がエポキシ樹脂の
場合、硬化剤として無水ヘキサヒドロフタル酸(HHP
A)ではなく無水テトラヒドロフタル酸(THPA)を
選ぶことにより、Tgを下げることができる。また、T
HPAの含有割合を調整することにより、Tgを制御す
ることができる。
【0014】(2)好ましくは、上記(1)の構成にお
いて、樹脂絶縁材のガラス転移温度を、90℃以上13
0℃以下とする構成がよい。Tgを90℃以上としたの
は、以下の理由による。すなわち、図1に示したよう
に、樹脂絶縁材の使用環境温度がTg以上になると絶縁
性は悪化する。したがって、Tgが90℃未満だと、△
TのうちTg以上の範囲が比較的大きくなる。このた
め、樹脂絶縁材の絶縁性が悪化し、所望の高電圧を点火
プラグに印加できないおそれがあるからである。本構成
によると、樹脂絶縁材の絶縁性を確保しつつ、冷熱サイ
クル寿命を長くすることができる。
【0015】(3)好ましくは、上記(1)または
(2)の構成において、樹脂絶縁材のガラス転移温度
を、115℃以上130℃以下とする構成がよい。Tg
が115℃以上130℃以下であり、かつTHが低い
と、△TのうちTg以上の範囲が過度に小さくなる。T
g以上の範囲が過度に小さいと、冷熱サイクル寿命が短
くなる。このため、本構成は、THが比較的高いエンジ
ン、例えば熱帯地方などで使用される自動車に搭載され
るエンジンに適している。
【0016】(4)好ましくは、上記(1)または
(2)の構成において、樹脂絶縁材のガラス転移温度
を、105℃以上115℃未満とする構成がよい。Tg
が105℃以上115℃未満であり、かつTHが低い
と、△TのうちTg以上の範囲が比較的小さくなる。反
対に、Tgが105℃以上115℃未満であり、かつT
Hが高いと、△TのうちTg以上の範囲が比較的大きく
なる。このため、本構成は、THが中程度のエンジン、
例えば温帯地方などで使用される自動車に搭載されるエ
ンジンに適している。
【0017】(5)好ましくは、上記(1)または
(2)の構成において、樹脂絶縁材のガラス転移温度
を、90℃以上105℃未満とする構成がよい。Tgが
90℃以上105℃未満であり、かつTHが高いと、△
TのうちTg以上の範囲が過度に大きくなる。Tg以上
の範囲が過度に大きいと、冷熱サイクル寿命が長くなる
反面、絶縁性は悪化する。このため、本構成は、THが
比較的低いエンジン、例えば寒冷地方などで使用される
自動車に搭載されるエンジンに適している。
【0018】(6)好ましくは、上記(1)ないし
(5)のいずれかの構成において、二次被覆材のガラス
転移温度を、150℃以上とする構成がよい。上述した
ように、樹脂絶縁材のTgを130℃以下にすると、T
g≦THとなり樹脂絶縁材がTg以上の温度で使用され
る場合が発生する。樹脂絶縁材の使用環境温度がTg以
上になると、樹脂絶縁材のヤング率は小さくなる(図2
参照)。この小さいヤング率を利用して冷熱サイクル寿
命を長くすることができる。しかしながら、樹脂絶縁材
の使用環境温度がTg以上になると、樹脂絶縁材の絶縁
性は悪化してしまう(図1参照)。
【0019】本構成は、この悪化した樹脂絶縁材の絶縁
性を補うために、二次被覆材のTgを150℃以上にす
るものである。本構成によると、例えば二次巻線同士や
一次巻線と二次巻線との間の絶縁性を容易に確保するこ
とができる。このため、本構成によると、冷熱サイクル
寿命が長くかつ絶縁性も良好な点火コイルを得ることが
できる。
【0020】ここで、Tgを150℃以上にしたのは、
150℃未満だと、悪化した樹脂絶縁材の絶縁性を二次
被覆材の絶縁性が補いきれず、所望の絶縁性が確保でき
ないおそれがあるからである。なお、二次被覆材のTg
はTMA法(測定機器、理学電機(株)製TAS−20
0システム、TMA8140C)により測定する。
【0021】二次被覆材のTgの制御は、原料の選択、
あるいは原料の配合割合の調整などにより行うことがで
きる。例えば、二次被覆材がポリウレタンとポリイミド
とを含んで形成されている場合、ポリイミドの配合割合
を大きくすることによりTgを上げることができる。
【0022】(7)好ましくは、上記(1)ないし
(6)のいずれかの構成において、二次被覆材のガラス
転移温度を、150℃以上210℃以下とする構成がよ
い。Tgを210℃以下としたのは、210℃を超える
と二次被覆材の製造コストが高くなるおそれがあるから
である。また、Tgが210℃を超えると銅線被膜の融
点も高くなり、コイル結線時の半田付け性が悪化するお
それがあるからである。
【0023】(8)好ましくは、上記(1)ないし
(7)のいずれかの構成において、二次被覆材のガラス
転移温度を、150℃以上170℃未満とする構成がよ
い。Tgが150℃以上170℃未満だと、△Tのうち
Tg以上の範囲が大きくなる。このため、二次被覆材の
絶縁性は比較的悪くなる。したがって、本構成は、点火
プラグの要求電圧が比較的低いエンジンに適している。
【0024】特に好ましくは、本構成と上記(3)の構
成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、樹脂絶縁材
のTgを115℃以上130℃以下とし、かつ二次被覆
材のTgを150℃以上170℃未満とするのがよい。
この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧が低く、
かつTHが高いエンジンに好適である。
【0025】また、特に好ましくは、本構成と上記
(4)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを105℃以上115℃未満とし、か
つ二次被覆材のTgを150℃以上170℃未満とする
のがよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電
圧が低く、かつTHが中程度のエンジンに好適である。
【0026】また、特に好ましくは、本構成と上記
(5)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを90℃以上105℃未満とし、かつ
二次被覆材のTgを150℃以上170℃未満とするの
がよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧
が低く、かつTHが低いエンジンに好適である。
【0027】(9)好ましくは、上記(1)ないし
(7)のいずれかの構成において、二次被覆材のガラス
転移温度を、170℃以上190℃未満とする構成がよ
い。Tgが170℃以上190℃未満だと、△Tのうち
Tg以上の範囲をある程度確保することができる。この
ため、二次被覆材の絶縁性は中程度になる。したがっ
て、本構成は、点火プラグの要求電圧が中程度のエンジ
ンに適している。
【0028】特に好ましくは、本構成と上記(3)の構
成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、樹脂絶縁材
のTgを115℃以上130℃以下とし、かつ二次被覆
材のTgを170℃以上190℃未満とするのがよい。
この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧が中程度
で、かつTHが高いエンジンに好適である。
【0029】また、特に好ましくは、本構成と上記
(4)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを105℃以上115℃未満とし、か
つ二次被覆材のTgを170℃以上190℃未満とする
のがよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電
圧が中程度で、かつTHが中程度のエンジンに好適であ
る。
【0030】また、特に好ましくは、本構成と上記
(5)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを90℃以上105℃未満とし、かつ
二次被覆材のTgを170℃以上190℃未満とするの
がよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧
が中程度で、かつTHが低いエンジンに好適である。
【0031】(10)好ましくは、上記(1)ないし
(7)のいずれかの構成において、二次被覆材のガラス
転移温度を、190℃以上210℃以下とする構成がよ
い。Tgが190℃以上210℃以下だと、△Tのうち
Tg以上の範囲が小さくなる。このため、二次被覆材の
絶縁性は比較的良好になる。したがって、本構成は、点
火プラグの要求電圧が比較的高いエンジンに適してい
る。
【0032】特に好ましくは、本構成と上記(3)の構
成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、樹脂絶縁材
のTgを115℃以上130℃以下とし、かつ二次被覆
材のTgを190℃以上210℃以下とするのがよい。
この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧が高く、
かつTHが高いエンジンに好適である。
【0033】また、特に好ましくは、本構成と上記
(4)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを105℃以上115℃未満とし、か
つ二次被覆材のTgを190℃以上210℃以下とする
のがよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電
圧が高く、かつTHが中程度のエンジンに好適である。
【0034】また、特に好ましくは、本構成と上記
(5)の構成とを組み合わせる構成がよい。すなわち、
樹脂絶縁材のTgを90℃以上105℃未満とし、かつ
二次被覆材のTgを190℃以上210℃以下とするの
がよい。この組み合わせ構成は、点火プラグの要求電圧
が高く、かつTHが低いエンジンに好適である。
【0035】(11)好ましくは、上記(1)ないし
(10)のいずれかの構成において、二次巻線の線径は
40μm以上90μm以下であり、二次コイル部は二次
巻線を25000回以下巻回して形成されているととも
に外周径が25mm以下である構成とする方がよい。
【0036】本構成の点火コイルの二次コイル部は、高
電圧を発生でき、かつ外周径が小径である。したがっ
て、本構成の点火コイルは、プラグホールに挿入配置し
やすい。その反面、二次コイル部は、細い二次巻線を幾
層にも巻回して形成されている。このため、樹脂絶縁材
と二次被覆材とが、より密に接合されている。したがっ
て、樹脂絶縁材と二次被覆材との間に発生する熱応力が
大きい。
【0037】このような構造の点火コイルにおいて、樹
脂絶縁材や二次被覆材のTgを上記(1)ないし(1
0)のいずれかの構成のように調整すれば、冷熱サイク
ル寿命を長くすることができる。また、絶縁性を確保す
ることができる。すなわち本発明の点火コイルは、本構
成のような高電圧かつ小径の点火コイルとして具現化す
るのに特に適している。なお、本構成における二次巻線
の線径とは、外周面が被覆材により覆われた状態の二次
巻線の外周径をいう。
【0038】(12)好ましくは、上記(1)ないし
(11)のいずれかの構成において、さらに、樹脂絶縁
材と一次コイル部と二次コイル部とを収納するとともに
端部に拡径部を持つ円筒状のケースを備える構成とする
方がよい。点火コイルの中には、例えばコネクタ部やイ
グナイタを配置するために、ケース端部に拡径部が形成
されているタイプのものがある。この拡径部の内部に
は、比較的大量の樹脂絶縁材が充填される。そして拡径
部の内部には、比較的熱応力が集中しやすい。このた
め、拡径部付近には、より大きい冷熱サイクル負荷が加
わる。
【0039】このような構造の点火コイルとして本発明
の点火コイルを具現化すると、拡径部付近の冷熱サイク
ル負荷を小さくすることができる。すなわち、本発明の
点火コイルは、端部に拡径部が形成されたケースを備え
る点火コイルとして具現化するのに特に適している。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の点火コイルの実施
の形態について説明する。まず、本実施形態の点火コイ
ルの構成について説明する。図4に本実施形態の点火コ
イルの軸方向断面図を示す。点火コイル1は、エンジン
ブロックの上部において、気筒毎に形成されたプラグホ
ール(図略)に挿入配置されている。また、点火コイル
1は、後述するように、点火プラグ(図略)と図中下側
において接続されている。
【0041】点火コイル1は、コネクタ部6とコイル部
10と高圧タワー部7とを備えてなる。このうちコイル
部10は、円筒状のケース2を備えている。ケース2の
内部には、中心から拡径方向に向かって中心コア部5と
二次スプール4と二次コイル部40と一次スプール3と
一次コイル部30と外周コア20とが、配置されてい
る。
【0042】中心コア部5は、中心コア54と弾性部材
50とゴムチューブ52とからなる。中心コア54は、
幅の異なる短冊状の珪素鋼板を直径方向に積層して形成
されており、棒状を呈している。弾性部材50はシリコ
ンゴム製であって円柱状を呈している。弾性部材50
は、中心コア54の上端と下端とに計二つ配置されてい
る。ゴムチューブ52は筒状を呈している。そして中心
コア54および弾性部材50は、このゴムチューブ52
により被覆されている。
【0043】二次スプール4は、樹脂製であって有底円
筒状を呈している。二次スプール4は、中心コア部5と
同心状に、かつ中心コア部5の外周側隣りに配置されて
いる。二次コイル部40は、二次スプール4の外周面に
環装されている。すなわち、二次コイル部40は円筒状
を呈している。図5に二次コイル部付近の拡大断面図を
示す。二次コイル部40は、二次巻線400が1700
0回程度巻回されて形成されている。また二次巻線40
0は二次被覆材401により覆われている。また二次被
覆材401に覆われた二次巻線400の線径は、約65
μmである。また二次コイル部40全体の外周径は約1
4mmである。図4に戻って、二次スプール4の上端か
らは、上方向に向かって延びるスプール側係合爪41が
立設されている。
【0044】一次スプール3は、二次スプール4と同心
状に、かつ二次スプール4の外周側隣りに配置されてい
る。一次コイル部30は、一次スプール3の外周面に環
装されている。一次コイル部30も、二次コイル部40
と同様に、一次巻線(図略)が巻回されて形成されてい
る。また、一次巻線は一次被覆材(図略)により覆われ
ている。外周コア20は、一次コイル部30の外周側に
配置されている。外周コア20は、軸方向に延びるスリ
ットの入った円筒状を呈している。
【0045】エポキシ樹脂8は、ケース2内に配置され
た上記部材間に介在している。例えば、図5において
は、エポキシ樹脂8は二次被覆材401同士の隙間や、
二次被覆材401と二次スプール4との隙間に介在して
いる。そして、二次巻線400同士の絶縁を確保してい
る。なお、エポキシ樹脂8は、本発明の樹脂絶縁材に含
まれる。
【0046】コネクタ部6は、コイル部10の上方に配
置されている。コネクタ部6は、コネクタハウジング6
3とコネクタターミナル65とを備えている。コネクタ
ハウジング63は前記ケース2と一体的に形成されてい
る。コネクタハウジング63は、本発明の拡径部に含ま
れる。コネクタターミナル65は、樹脂製であって直方
体状を呈している。このコネクタターミナル65は、コ
ネクタハウジング63の内部に配置されている。コネク
タターミナル65の下面からは、ターミナル側係合爪6
6が下方に向かって立設されている。そして、このター
ミナル側係合爪66と前記スプール側係合爪41とが係
合することにより、コネクタターミナル65に二次スプ
ール4が係止されている。また同じくコネクタターミナ
ル65の下面からは、リングリブ67が下方に向かって
立設されている。このリングリブ67は、中心コア部5
と二次スプール4の上端部との隙間に、上方から介挿さ
れている。この介挿により、中心コア部5と二次スプー
ル4との位置決めがなされている。
【0047】高圧タワー部7は、コイル部10の下方に
配置されている。高圧タワー部7は、高圧タワーハウジ
ング70と高圧端子71とスプリング72と高圧椀部7
3とプラグ保持筒79とを備えている。
【0048】高圧タワーハウジング70は、樹脂製であ
って円筒状を呈している。高圧タワーハウジング70の
内周側中程には、高圧端子71が配置されている。この
高圧端子71は、下方に開口76を持つカップ状を呈し
ている。また高圧端子71の上面中央からは、上方に向
かって突出する円柱状の凸部75が配置されている。凸
部75の上方には、カップ状の高圧椀部73が配置され
ている。高圧椀部73は、上方に開口74を持ってい
る。開口74の内部には、前記二次スプール4の下端が
挿入されている。また高圧椀部73は、二次コイル部4
0と電気的に接続されている。一方、高圧椀部73の底
壁には、係合孔77が穿設されている。係合孔77に
は、前記凸部75の上端が挿入されている。この挿入に
より、二次コイル部40と高圧端子71とは電気的に接
続されている。
【0049】スプリング72は、螺旋状を呈している。
スプリング72の上端は、高圧端子71の開口76に止
着されている。一方スプリング72の下端には、点火プ
ラグ(図略)が嵌挿されている。また点火プラグは、高
圧タワーハウジング70の下部が圧入されたゴム製のプ
ラグ保持筒79により保持されている。
【0050】次に、本実施形態の点火コイル1の動作に
ついて説明する。制御信号はコネクタターミナル65か
ら一次コイル部30に伝達される。そしてこの制御信号
による相互誘導作用で、二次コイル部40に高電圧が発
生する。二次コイル部40に発生した高電圧は、高圧端
子71とスプリング72とを介して点火プラグに伝達さ
れる。そして、この高電圧により点火プラグのギャップ
間に火花が発生する。
【0051】次に、本実施形態の点火コイル1の製造方
法について説明する。本実施形態の点火コイル1の製造
方法は、部材配置工程とエポキシ樹脂注入工程とを備え
てなる。
【0052】部材配置工程においては、まず、高圧タワ
ー部7の組み立てを行う。具体的には、高圧タワーハウ
ジング70の下端をプラグ保持筒79に圧入する。そし
て高圧タワーハウジング70の内部に、高圧端子71や
スプリング72などの部材を組み付ける。本工程では次
に、高圧タワーハウジング70の上方にケース2を組み
付ける。そしてケース2の内周側に、外周コア20や中
心コア部5や一次スプール3や二次スプール4などの部
材を組み付ける。本工程ではそれから、ケース2と一体
であるコネクタハウジング63の内部に、コネクタター
ミナル65を組み付ける。このとき、リングリブ67を
中心コア部5と二次スプール4との隙間に介挿させる。
また、ターミナル側係合爪66とスプール側係合爪41
とを係合させる。本工程では、このようにして点火コイ
ルの仮組み立てを行う。
【0053】エポキシ樹脂注入工程においては、まず、
エポキシ樹脂8の調製を行う。本工程では次に、仮組み
立てした点火コイルを真空装置に入れて真空引きし、コ
ネクタハウジング63上方の開口から調製したエポキシ
樹脂8を注入する。そしてエポキシ樹脂8を各部材間に
含浸させる。本工程ではそれから、エポキシ樹脂8を注
入した点火コイルを所定の温度パターンで保持する。そ
してエポキシ樹脂8を硬化させる。このようにして点火
コイルが完成する。
【0054】次に、本実施形態の点火コイルの樹脂絶縁
材であるエポキシ樹脂8の特性について説明する。エポ
キシ樹脂8は、主剤であるエポキシプリポリマを、硬化
剤であるTHPAで硬化して形成されている。エポキシ
樹脂8全体に対するTHPAの含有割合を高くすること
で、Tgを低くすることができる。本実施形態における
エポキシ樹脂8のTgは100℃である。
【0055】次に、本実施形態の点火コイルの二次被覆
材401の特性について説明する。二次被覆材401は
ポリウレタンとポリイミドとを含んで形成されている。
二次被覆材401全体に対するポリイミドの含有割合を
高くすることで、Tgを高くすることができる。本実施
形態における二次被覆材401のTgは195℃であ
る。
【0056】本実施形態の点火コイル1によると、エポ
キシ樹脂8のTgが100℃に設定されている。一方、
THは130℃である。このため、使用環境温度が10
0℃以上130℃以下である場合は、エポキシ樹脂8
と、エポキシ樹脂8に固着した二次被覆材401などの
各部材との間に、熱応力が作用しにくい。したがって、
本実施形態の点火コイル1によると、冷熱サイクル寿命
が長くなる。
【0057】また、本実施形態の点火コイル1による
と、二次被覆材401のTgが195℃に設定されてい
る。このため、二次巻線400同士の絶縁性、または二
次巻線400と一次巻線との絶縁性を確保することが容
易である。
【0058】以上、本発明の点火コイルの実施形態につ
いて説明した。しかしながら実施形態は上記形態に特に
限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形
的、改良的形態で実施することもできる。例えば、上記
実施形態においては、中心コア部に、弾性部材とゴムチ
ューブとを配置したが、これらの部材は配置しなくても
よい。また弾性部材の代わりに磁石を配置してもよい。
また、上記実施形態においては外周コアを配置したが、
外周コアは配置しなくてもよい。
【0059】
【実施例】本実施形態の点火コイル、すなわちエポキシ
樹脂のTgが100℃であり、二次被覆材のTgが19
5℃である点火コイルを実施例とする。また、従来の点
火コイル、すなわちエポキシ樹脂のTgが135℃であ
り、二次被覆材のTgが195℃である点火コイルを比
較例とする。ここでは、これら実施例、比較例について
行った冷熱サイクル試験、高電圧発生試験について説明
する。
【0060】(1)冷熱サイクル試験 冷熱サイクル試験は、点火コイルを繰り返し昇温、降温
することにより行った。なお、試験条件は、1サイクル
におけるTLを−30℃、THを130℃、△T(=T
H−TL)を160℃とした。また、サイクル数を30
0サイクルとした。また、目標サイクル数を160サイ
クルとした。
【0061】図6に、冷熱サイクル試験の結果を示す。
図中横軸はサイクル数を示す。図から、実施例、比較例
ともに300サイクルの冷熱サイクル負荷に耐えること
が判った。
【0062】そこで、実施例と比較例との差異を検証す
るために、別の実施例、比較例を160サイクル後に軸
方向に切断し、コネクタハウジング内部に配置された一
次スプール端部におけるクラックの伝播状況を調査し
た。調査の結果、実施例のクラックの方が、比較例のク
ラックよりも伝播長さが短いことが判った。すなわち、
実施例の方が比較例よりも冷熱サイクル寿命が長いこと
が判った。
【0063】(2)高電圧発生試験 高電圧発生試験は、点火コイルの二次コイル部に繰り返
し高電圧を発生させることにより行った。なお、試験条
件は、二次コイル部の発生電圧を30kVとした。また
点火周期、すなわち高電圧発生周期を100Hzとし
た。また、目標時間を235時間とした。
【0064】図7に、高電圧発生試験の結果を示す。図
中横軸は時間を示す。図から、比較例は1300時間経
っても、二次コイル部に高電圧を発生できることが判っ
た。これに対し、実施例は、941時間経過後に二次コ
イル部の電圧が低下し始めることが判った。しかしなが
ら、実施例においても、目標時間である235時間は充
分二次コイル部に高電圧を発生できることが判った。す
なわち、実施例においても、充分に絶縁性を確保できる
ことが判った。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、熱応力が小さく冷熱サ
イクル寿命の長い点火コイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 樹脂絶縁材の温度と絶縁性との関係を示すグ
ラフである。
【図2】 樹脂絶縁材の温度とヤング率との関係を示す
グラフである。
【図3】 熱応力の作用する温度範囲を示す概念図であ
る。
【図4】 本実施形態の点火コイルの軸方向断面図であ
る。
【図5】 本実施形態の点火コイルの二次コイル部付近
の拡大断面図である。
【図6】 冷熱サイクル試験の結果を示すグラフであ
る。
【図7】 高電圧発生試験の結果を示すグラフである。
【図8】 従来の点火コイルの二次コイル部付近の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1:点火コイル、2:ケース、20:外周コア、3:一
次スプール、30:一次コイル部、4:二次スプール、
40:二次コイル部、400:二次巻線、401:二次
被覆材、41:スプール側係合爪、5:中心コア部、5
0:弾性部材、52:ゴムチューブ、54:中心コア、
6:コネクタ部、63:コネクタハウジング(拡径
部)、65:コネクタターミナル、66:ターミナル側
係合爪、67:リングリブ、7:高圧タワー部、70:
高圧タワーハウジング、71:高圧端子、72:スプリ
ング、73:高圧椀部、74:開口、75:凸部、7
6:開口、77:係合孔、79:プラグ保持筒、8:エ
ポキシ樹脂(樹脂絶縁材)、10:コイル部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂絶縁材と、該樹脂絶縁材中に埋設さ
    れ一次被覆材により覆われた一次巻線が巻回されてなる
    一次コイル部と、該樹脂絶縁材中に埋設されるとともに
    該一次コイル部に対し同心状に配置され二次被覆材によ
    り覆われた二次巻線が巻回されてなる二次コイル部と、
    を備え気筒のプラグホールに挿入配置される点火コイル
    であって、 該樹脂絶縁材のガラス転移温度は、130℃以下である
    ことを特徴とする点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記樹脂絶縁材のガラス転移温度は、9
    0℃以上130℃以下である請求項1に記載の点火コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記樹脂絶縁材のガラス転移温度は、1
    15℃以上130℃以下である請求項1または請求項2
    に記載の点火コイル。
  4. 【請求項4】 前記樹脂絶縁材のガラス転移温度は、1
    05℃以上115℃未満である請求項1または請求項2
    に記載の点火コイル。
  5. 【請求項5】 前記樹脂絶縁材のガラス転移温度は、9
    0℃以上105℃未満である請求項1または請求項2に
    記載の点火コイル。
  6. 【請求項6】 前記二次被覆材のガラス転移温度は、1
    50℃以上である請求項1ないし請求項5のいずれかに
    記載の点火コイル。
  7. 【請求項7】 前記二次被覆材のガラス転移温度は、1
    50℃以上210℃以下である請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載の点火コイル。
  8. 【請求項8】 前記二次被覆材のガラス転移温度は、1
    50℃以上170℃未満である請求項1ないし請求項7
    のいずれかに記載の点火コイル。
  9. 【請求項9】 前記二次被覆材のガラス転移温度は、1
    70℃以上190℃未満である請求項1ないし請求項7
    のいずれかに記載の点火コイル。
  10. 【請求項10】 前記二次被覆材のガラス転移温度は、
    190℃以上210℃以下である請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載の点火コイル。
  11. 【請求項11】 前記二次巻線の線径は40μm以上9
    0μm以下であり、前記二次コイル部は該二次巻線を2
    5000回以下巻回して形成されているとともに外周径
    が25mm以下である請求項1ないし請求項10のいず
    れかに記載の点火コイル。
  12. 【請求項12】 さらに、前記樹脂絶縁材と前記一次コ
    イル部と前記二次コイル部とを収納するとともに端部に
    拡径部を持つ円筒状のケースを備える請求項1ないし請
    求項11のいずれかに記載の点火コイル。
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