JP2003264052A - 面状発熱体およびこれを用いた暖房装置 - Google Patents

面状発熱体およびこれを用いた暖房装置

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JP2003264052A
JP2003264052A JP2002062958A JP2002062958A JP2003264052A JP 2003264052 A JP2003264052 A JP 2003264052A JP 2002062958 A JP2002062958 A JP 2002062958A JP 2002062958 A JP2002062958 A JP 2002062958A JP 2003264052 A JP2003264052 A JP 2003264052A
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JP
Japan
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heating element
base material
protective layer
temperature control
sheet
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JP2002062958A
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English (en)
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Keiko Yasui
圭子 安井
Takahito Ishii
隆仁 石井
Masayuki Terakado
誠之 寺門
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は自己温度制御機能を有する面状発熱
体に関するものであり、柔軟で加工性の良い面状発熱体
を提供することを目的としている。 【解決手段】 電極を含浸形成した基材1と、発熱体7
を印刷塗布した保護層3を積層接着することで、布や不
職布などの柔軟性を有する基材を用いても発熱体が含浸
せず結晶高分子の膨張が阻害されないため、抵抗温度特
性の良い柔軟性を有する面状発熱体を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己温度制御機能
を有する面状発熱体と、電気カーペット、電気毛布、床
暖房、畳暖房、座椅子暖房、車搭載シート暖房等の暖房
機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自己温度制御機能を有する発熱体
は、ポリエステルフィルムなどからなる基材上に、電極
として銀あるいは銅などの金属粉末からなる導電材料を
塗布し、さらに電極と電気的に接続するように発熱体を
塗布している。発熱体としては、結晶性高分子からなる
ベースポリマーと、カーボンブラック、金属粉末、グラ
ファイトなどの導電性微粉末を溶剤に分散させてなるも
のなどが用いられ、特開昭56−13689号公報、特
開平6−96843号公報、特開平8−120182号
公報などが提案されている。電極に電圧を印加すること
で、電流が流れ発熱体が発熱する。発熱体は、結晶性高
分子の体積膨張により、ある所定の温度に達すると抵抗
値が急激に増大する正温度特性(以下PTC)を有する
ため、所定温度に達すると発熱体の発熱量が小さくなり
温度上昇が抑えられる自己温度制御機能を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の発
熱体は、基材として樹脂フィルムを用いているため湾曲
させることはできるが、毛布やシートなどの人体にフィ
ットさせて用いるような柔軟性は有していない。また、
基材として布や不職布などの繊維シート、ゴム系樹脂な
どの柔軟性のある基材を用いたものもあるが、発熱体を
布や不職布などの基材に含浸させると結晶高分子の体積
膨張が妨げられ抵抗値の増大が低下するという課題や、
発熱体の膜厚にばらつきが生じ不均一温度分布が生じる
という課題があった。
【0004】また、発熱体の膜厚が厚いと基材のしなや
かで柔らかい曲がりに発熱体の曲げ追随できず、発熱体
に割れや剥れが発生し、発熱体を薄く形成すると、発熱
体の抵抗値が高くなり発熱量が低下するという課題があ
った。
【0005】また、使用目的に合わせて異なる自己温度
制御特性を持つ面状発熱体を組み合わせて用いる場合、
従来の印刷方法では電極を共通して用いることができ
ず、高価な電極の使用量が増えコストが高くなるという
課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の面状発熱体は上
記課題を解決するために可とう性を有する基材に含浸形
成した電極と、保護層に形成した発熱体を積層接着する
ことで、布や不職布などの柔軟性を有する基材を用いて
も発熱体が含浸せず結晶高分子の膨張が阻害されないた
め、抵抗温度特性の良い柔軟性を有する面状発熱体を得
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、可とう性
を有する基材に含浸形成した電極と、保護層に形成した
発熱体を積層接着することで、布や不職布などの柔軟性
を有する基材を用いても発熱体が含浸せず結晶高分子の
膨張が阻害されないため、抵抗温度特性の良い柔軟性を
有する面状発熱体を得ることができる。また。印刷塗布
工程において発熱体の塗布ばらつきがなくなり不均一発
熱分布のない面状発熱体を得ることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、発熱体を塗布形成
した保護層を基材の両面に積層することで、それぞれの
発熱体は薄膜であるため基材の曲がりにしなやかに曲が
って追随するため、発熱体および電極に割れや剥れの発
生がなくなり柔軟性を有する面状発熱体を得ることがで
きるとともに、発熱体を両面に積層することで、大きな
発熱量を得ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は結晶性樹脂をエチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを単
独、又は組み合わせて用いるため、種々の温度での抵抗
変化率の大きい異なる抵抗温度特性を有する発熱体を提
供できる。
【0010】請求項4記載の発明は、導電体として、低
ストラクチャーカーボンブラックと高ストラクチャーカ
ーボンブラックとを組み合わせて用いこの構成により、
同一結晶性樹脂を用いた発熱体であっても、温度に対す
る抵抗の変化率を調節可能な発熱体を提供できる。
【0011】請求項5の発明は、異なる自己温度制御特
性を有する発熱体を塗布形成した保護層を基材の両面に
積層することで、使用目的に合わせて異なる自己温度制
御特性を持つ面状発熱体を組み合わせて用いることがで
きる。また電極を共通して用いることができるため、高
価な電極の使用量を減らすことができる。
【0012】請求項6記載の発明は、異なる自己温度制
御特性を有する発熱体を融点の異なる結晶性樹脂を用い
て作製することで、抵抗値が急激に増大する温度を変化
させることができ、発熱量を調整することができる。
【0013】請求項7記載の発明は、保護層をポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂の少なくとも1つから
なる薄膜で形成することで、発熱体の抵抗温度特性を阻
害せず柔軟性を有する面状発熱体を得ることができる。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1から7記
載の柔軟性を有する面状発熱体を、電気毛布、座椅子、
車搭載シートなどの暖房器具に用いるので、基材の人体
フィットしたしなやかで柔らかい曲がりに発熱体の曲げ
も追随し、発熱体に割れや剥れが発生せず、信頼性の高
い暖房器具を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0016】(実施例1)本発明の第1の実施例につい
て説明する。図1は本実施例1の面状発熱体の断面図で
ある。図2は実施例1の発熱体の概念図である。図1に
おいて、繊維もしくは不織布からなる基材1上に、銀、
銅、カーボン等の導電性粉末を含む導電性ペーストを含
浸塗布して電極2a、2bを形成し、次に電気絶縁機能
を有する保護層3にポリオレフィン系樹脂あるいは酢酸
ビニル系樹脂などの結晶性樹脂4と導電体5とバインダ
ー6とを含んだ自己温度制御機能を有する発熱体7を印
刷塗布している。そして、基材1と保護層3を電極2
a、2bと発熱体7が電気的に接続するように積層して
いる。
【0017】発熱体7は、図2示すように導電体5を分
散した結晶性樹脂4の塊の周囲を導電体5とバインダー
6が囲んだ構成となっており、バインダー6により導電
体5を分散した結晶性樹脂4の塊の間を物理的に結合し
ている。発熱体7を保護層3に印刷塗布することで、布
や不職布などの柔軟性を有する基材を用いても、発熱体
7が基材1に含浸せず結晶高分子の膨張が阻害されない
ため、抵抗温度特性の良い柔軟性を有する面状発熱体を
得ることができる。また。印刷塗布工程において発熱体
の塗布ばらつきがなくなり不均一発熱分布のない面状発
熱体を得ることができる。
【0018】なお、バインダー5としてイソプロピレン
系ゴム、ブタジエン系ゴム、ニトリルゴム、エチレンプ
ロピレンゴムなどの合成ゴムあるいは熱可塑性エラスト
マーなど弾性材料の1種もしくは2種以上の混合物を用
いることで、さらに基材への追随性をよくすることがで
きる。
【0019】また、保護層3としてはポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂の少なくとも1つからなる薄膜
とすることで、発熱体の抵抗温度特性を阻害せず柔軟性
を有する面状発熱体を得ることができ、外気雰囲気から
発熱体や電極を遮蔽するとともに外部との接触による損
傷を防ぐことができる。
【0020】具体的には、不職布からなる基材上に、銀
紛末とニトリルゴムとフッ素樹脂紛体を混合した導電性
ペーストをスクリーン印刷により塗布乾燥させ電極2
a、2bを形成し、さらにポリエステル樹脂からなる保
護層にエチレン酢酸ビニル共重合体とカーボンブラック
とニトリルゴムとフッ素樹脂粉体とを含んだペーストを
印刷塗布する。その後基材と保護層を電極2a、2bと
発熱体が電気的に接続するように積層接着させ面状発熱
体を作製した。
【0021】こうして得た面状発熱体の、20℃の抵抗
値(R20)は25Ω(面積抵抗値3kΩ/□)、20
℃の抵抗値に対する50℃の抵抗値の比(R50/R2
0)は3で布基材を用いたことによる抵抗温度特性の低
下は認められなかった。
【0022】こうして得た面状発熱体を車のシート表皮
下に装着し、人の膝頭を想定した半円球を50mmスト
ロークで繰り返し荷重を与える耐久試験において10万
回繰り返し後も発熱体および電極に割れや剥れの発生が
ないことを確認した。
【0023】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
の断面図を図3に示す。図3において、繊維もしくは不
織布からなる基材1上に、銀、銅、カーボン等の導電性
粉末を含む導電性ペーストを含浸塗布して電極2a、2
bを形成し、次に電気絶縁機能を有する保護層3に自己
温度制御機能を有する発熱体7を印刷塗布している。そ
して、基材1の両面に保護層3を電極2a、2bと発熱
体7が電気的に接続するように積層している。
【0024】上記構成において、発熱体を塗布形成した
保護層を基材の両面に積層することで、それぞれの発熱
体は薄膜であるため基材の曲がりにしなやかに曲がって
追随するため、発熱体および電極に割れや剥れの発生が
なくなり柔軟性を有する面状発熱体を得ることができる
とともに、発熱体を両面に積層することで、大きな発熱
量を得ることができる。
【0025】(実施例3)次に本発明第3の実施例を示
す。本実施例において、結晶性樹脂はエチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを単独、又は組
み合わせて用いている。
【0026】すなわち、エチレン酢酸ビニル共重合体を
用いた場合には約60℃から90℃、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物の場合には約90℃から100℃、低
密度ポリエチレンの場合には約90℃から110℃、高
密度ポリエチレンの場合には約110℃から120℃の
急峻な温度に対する抵抗上昇域(PTC特性)を有し、
60℃から120℃までの種々の温度域で、抵抗変化率
の大きい良好なPTC特性を有する面状発熱体を得るこ
とができる。なお、前述した温度は保温負荷時の発熱温
度に相当するもので、無負荷時の発熱温度はそれよりも
約20〜30℃低い(室温20℃)。
【0027】(実施例4)次に本発明第4の実施例を示
す。本実施例において、導電体は、低ストラクチャーカ
ーボンブラックと高ストラクチャーカーボンブラックと
を組み合わせて用いている。この構成により、同一結晶
性樹脂を用いたPTC発熱体であっても種々の勾配のP
TC特性、すなわち、温度に対する抵抗の変化率を調節
可能な変えたPTC発熱体を提供できる。
【0028】具体的には、導電体として、ダイアブラッ
クG(三菱化学(株)製、粒子径80nm、DBP吸油
量85ml/100g)等の低ストラクチャーカーボン
ブラックと、MA600(三菱化学(株)製、粒子径2
0nm、DBP吸油量120ml/100g)等の高ス
トラクチャーカーボンブラックとを用いたPTC発熱体
とした。ここで、低ストラクチャーカーボンブラックと
は、粒子径が約50以上で比較的大きく、DBP吸油量
が約50から100の間のもので、高ストラクチャーカ
ーボンブラックとは、粒子径が50nm以下で、DBP
吸油量が約100以上のものを意味する。
【0029】この構成により、低ストラクチャーカーボ
ンブラックは大きい抵抗温度特性、すなわち、所定の温
度(用いた結晶性樹脂の融点近傍)での抵抗の急峻な立
ち上がりの度合いが大きい特性を有するのに対して、高
ストラクチャーカーボンは低い抵抗温度特性を有し、一
方、抵抗の安定性(温度履歴繰り返しによる抵抗値の安
定性)は高ストラクチャーカーボンブラックの方が低ス
トラクチャーカーボンブラックより大きいという知見を
もとに、この両者のカーボンを、用いる結晶性樹脂に応
じて任意の割合で組み合わせて用いることで、所定の抵
抗温度特性を有し、かつ抵抗安定に優れたPTC発熱体
を提供できる。
【0030】なお、上記実施例においては、2種類のカ
ーボンブラックについて述べたが、これに限定するもの
でないことは言うまでもない。低ストラクチャーカーボ
ンブラックとして、#5(三菱化学(株)製、粒子径7
6nm,DBP吸油量70ml/100g)、高ストラ
クチャーカーボンブラックとしては、MA600(三菱
化学(株)製、粒子径20nm,DBP吸油量120m
l/100g)、PrintexL(デグサ社製、粒子
径23nm,DBP吸油量115ml/100g)等を
用いても良い。
【0031】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
の断面図を図4に示す。図4において繊維もしくは不織
布からなる基材1上に、銀、銅、カーボン等の導電性粉
末を含む導電性ペーストを含浸塗布して電極2a、2b
を形成し、次に電気絶縁機能を有する第1の保護層8に
自己温度制御機能を有する発熱体9を印刷塗布、また第
2の保護層10に異なる自己温度制御特性を有する発熱
体11を印刷塗布している。そして、基材1の両面に第
1の保護層8および第2の保護層10を電極2a、2b
と発熱体9および発熱体11が電気的に接続するように
積層している。
【0032】上記構成において、異なる自己温度制御特
性を有する発熱体を塗布形成した保護層を基材の両面に
積層することで、使用目的に合わせて異なる自己温度制
御特性を持つ面状発熱体を組み合わせて用いることがで
きる。また電極を共通して用いることができるため、高
価な電極の使用量を減らすことができる。
【0033】また、異なる自己温度制御特性を有する発
熱体を融点の異なる結晶性樹脂を用いて作製すること
で、抵抗値が急激に増大する温度を変化させることがで
き、発熱量を調整することができる。
【0034】(実施例6)次に本発明第6の実施例を示
す。
【0035】本実施例において、実施例1から実施例5
に記載した柔軟性を有する面状発熱体を、電気毛布、座
椅子、車搭載シート、電気ひざかけ、足温器、床暖房、
壁暖房、畳暖房、電気布団、電気座布団、電気マット、
暖房衣類、暖房便座などの暖房器具に用いるので、基材
の人体フィットしたしなやかで柔らかい曲がりに発熱体
の曲げも追随し、発熱体に割れや剥れが発生せず、信頼
性の高い暖房器具を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、可とう性を有す
る基材に含浸形成した電極と、保護層に形成した発熱体
を積層接着することで、布や不職布などの柔軟性を有す
る基材を用いても発熱体が含浸せず結晶高分子の膨張が
阻害されないため、抵抗温度特性の良い柔軟性を有する
面状発熱体を得ることができる。また。印刷塗布工程に
おいて発熱体の塗布ばらつきがなくなり不均一発熱分布
のない面状発熱体を得ることができる。
【0037】請求項2記載の発明は、発熱体を塗布形成
した保護層を基材の両面に積層することで、それぞれの
発熱体は薄膜であるため基材の曲がりにしなやかに曲が
って追随するため、発熱体および電極に割れや剥れの発
生がなくなり柔軟性を有する面状発熱体を得ることがで
きるとともに、発熱体を両面に積層することで、大きな
発熱量を得ることができる。
【0038】請求項3記載の発明は結晶性樹脂をエチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを単
独、又は組み合わせて用いるため、種々の温度での抵抗
変化率の大きい異なる抵抗温度特性を有するPTC発熱
体を提供できる。
【0039】請求項4記載の発明は、導電体として低ス
トラクチャーカーボンブラックと高ストラクチャーカー
ボンブラックとを組み合わせて用いこの構成により、同
一結晶性樹脂を用いたPTC発熱体であっても種々の勾
配のPTC特性、すなわち、温度に対する抵抗の変化率
を調節可能な変えたPTC発熱体を提供できる。
【0040】請求項5の発明は、異なる自己温度制御特
性を有する発熱体を塗布形成した保護層を基材の両面に
積層することで、使用目的に合わせて異なる自己温度制
御特性を持つ面状発熱体を組み合わせて用いることがで
きる。また電極を共通して用いることができるため、高
価な電極の使用量を減らすことができる。
【0041】請求項6記載の発明は、異なる自己温度制
御特性を有する発熱体を融点の異なる結晶性樹脂を用い
て作製することで、抵抗値が急激に増大する温度を変化
させることができ、発熱量を調整することができる。
【0042】請求項7記載の発明は、保護層をポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂の少なくとも1つから
なる薄膜で形成することで、発熱体の抵抗温度特性を阻
害せず柔軟性を有する面状発熱体を得ることができる。
【0043】請求項8記載の発明は、請求項1から7記
載の柔軟性を有する面状発熱体を、電気毛布、座椅子、
車搭載シートなどの暖房器具に用いるので、基材の人体
フィットしたしなやかで柔らかい曲がりに発熱体の曲げ
も追随し、発熱体に割れや剥れが発生せず、信頼性の高
い暖房器具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における面状発熱体の構成外
観図
【図2】本発明の実施例1における発熱体の概念図
【図3】本発明の実施例2における面状発熱体の断面図
【図4】本発明の実施例5における面状発熱体の断面図
【符号の説明】
1 基材 2a、2b 電極 3 保護層 4 結晶性樹脂 5 導電体 6 バインダー 7 発熱体 8 第1の保護層 9 第1の発熱体 10 第2の保護層 11 第2の発熱体
フロントページの続き (72)発明者 寺門 誠之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K034 AA02 AA05 AA06 AA07 AA08 AA09 AA15 AA34 BB08 BB10 BB13 BB15 BB16 BC04 BC12 BC13 CA02 CA03 CA06 CA08 CA14 CA22 CA27 CA32 HA01 HA10 JA01 JA09 3K092 PP05 PP15 QA05 QB02 QB14 QB18 QB19 QB21 QB31 QB75 QB76 QC02 QC05 QC07 QC09 QC19 QC25 QC36 QC38 QC42 QC49 QC58 QC62 RF02 RF04 RF13 RF14 RF17 RF22 RF23 VV31 3L072 AA01 AB04 AC02 AD13 AD17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可とう性を有する基材に含浸形成した電
    極と、電気絶縁機能を有する保護層に塗布形成した結晶
    性樹脂と導電体を含んだ自己温度制御機能を有する発熱
    体からなり、前記基材と前記保護層を積層接着すること
    で、前記電極と前記発熱体とを電気的に接続する面状発
    熱体。
  2. 【請求項2】 自己温度制御機能を有する発熱体を塗布
    形成した保護層を、基材の両面に積層した請求項1記載
    の面状発熱体。
  3. 【請求項3】 結晶性樹脂は、エチレン酢酸ビニル共重
    合体、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、低密度ポ
    リエチレン、高密度ポリエチレンを単独、又は組み合わ
    せて用いる請求項1または2項記載の面状発熱体。
  4. 【請求項4】 導電体として、低ストラクチャーカーボ
    ンブラックと高ストラクチャーカーボンブラックとを組
    み合わせて用いる請求項1から3のいずれか1項記載の
    面状発熱体。
  5. 【請求項5】 異なる自己温度制御特性を有する発熱体
    を塗布形成した保護層を基材の両面に積層した請求項1
    から4のいづれか1項記載の面状発熱体。
  6. 【請求項6】 異なる自己温度制御特性を有する発熱体
    は、融点の異なる結晶性樹脂を用いて作製した請求項5
    記載の面状発熱体。
  7. 【請求項7】 保護層はポリエステル系樹脂、ポリウレ
    タン系樹脂の少なくとも1つからなる薄膜からなる請求
    項1から6のいずれか1項記載の面状発熱体。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項記載の面
    状発熱体を有する暖房機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013251064A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Toppan Printing Co Ltd 面状発熱体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013251064A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Toppan Printing Co Ltd 面状発熱体及びその製造方法

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