JP2003263157A - 楽曲環境整合方法およびシステム - Google Patents

楽曲環境整合方法およびシステム

Info

Publication number
JP2003263157A
JP2003263157A JP2002061501A JP2002061501A JP2003263157A JP 2003263157 A JP2003263157 A JP 2003263157A JP 2002061501 A JP2002061501 A JP 2002061501A JP 2002061501 A JP2002061501 A JP 2002061501A JP 2003263157 A JP2003263157 A JP 2003263157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
music
data
listener
tone color
sound source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002061501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3834811B2 (ja
Inventor
Shinichi Ito
真一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2002061501A priority Critical patent/JP3834811B2/ja
Publication of JP2003263157A publication Critical patent/JP2003263157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3834811B2 publication Critical patent/JP3834811B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】楽曲制作者の楽曲開発環境を楽曲聴取者のシス
テム上にある程度自動的に再現させることによって、手
間を省いて開発環境と聴取環境を整合させることができ
るようにすることを目的とする。 【解決手段】楽曲制作者の制作した楽曲データを構成す
る編集音色データに環境データとして対応音源バージョ
ン情報および制作機種情報を付与する。楽曲聴取者は、
ネットワーク経由で楽曲制作者から楽曲データを取得
し、当該楽曲データの環境データを参照して自装置が当
該楽曲データの再生に適応しているかを判断する。判断
した結果、適応していなければネットワーク経由でサー
バのダウンロードライブラリから環境データによって示
唆される必要となるソフトウェア音源やデータをダウン
ロードしてインストールする。これにより、楽曲制作者
装置と同等の音源環境を楽曲聴取者装置でも再現できる
ため、当該楽曲データは忠実に演奏再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽曲環境整合方
法およびシステムに関し、特に楽曲制作者と楽曲聴取者
との間で開発環境と聴取環境を整合させる方法およびシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽曲の制作者が作成した楽曲
を離れた場所にいる聴取者が聴取するというケースは少
なからずある。例えば、制作者が作成した楽曲を別の場
所にいる者がチェックする場合や、制作者が作成した楽
曲を別の場所の複数のユーザに配布して聴かせる場合な
どである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、楽曲制作者
と楽曲聴取者との間で作業環境が異なると、制作者が作
成した楽曲が、聴取者側で制作者が意図した通りには再
生されない場合があった。例えば、制作者は、パソコン
(PC)を使用し、シーケンスソフト(シーケンサ)、
ソフトウェア音源(シミュレーション音源)、および標
準的な音色データ(標準音色データ)などを用いて楽曲
を作成する。制作者は、標準的な音色(標準音色デー
タ)では不満足なことが多いので、音色エディタで標準
音色データを編集(編集音色データと呼ぶ)して楽曲デ
ータのシーケンスデータと組み合わせて楽曲を仕上げる
場合も少なくない。このような場合、その楽曲の聴取者
側のPCでは、その編集音色データを備えていないの
で、制作者の意図した音色で聞くことができない。
【0004】この発明は、楽曲制作者の楽曲開発環境を
楽曲聴取者のシステム上にある程度自動的に再現させる
ことによって、手間を省いて開発環境と聴取環境を整合
させることができる楽曲環境整合方法およびシステムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、楽曲制作者が楽曲の制作に
使用する楽曲制作者装置と、楽曲聴取者が楽曲の聴取に
使用する楽曲聴取者装置と、ライブラリを備えたサーバ
とをネットワークで接続したシステムに適用する楽曲環
境整合方法であって、楽曲データを前記ネットワーク経
由で前記楽曲制作者装置から前記楽曲聴取者装置に転送
し、前記楽曲聴取者装置に取り込むステップと、前記楽
曲データを演奏再生するために必要なソフトウェア音源
を、前記サーバからダウンロードして前記楽曲聴取者装
置にインストールするステップと、前記ソフトウェア音
源をインストールした前記楽曲聴取者装置により、前記
楽曲データを演奏再生するステップとを備えたことを特
徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
楽曲環境整合方法において、前記楽曲聴取者装置が前記
楽曲データの演奏再生に適合しているか否かを、対応音
源バージョン情報および制作機種情報を備えた環境デー
タを参照して判断するステップと、前記楽曲データを演
奏再生できないとき、前記環境データにより特定される
ソフトウェア音源を前記サーバからダウンロードして前
記楽曲聴取者装置にインストールするステップとをさら
に備えたことを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1および2
に記載の楽曲環境整合方法において、前記楽曲データは
シーケンスデータと複数の編集音色データとを含み、前
記環境データは前記編集音色データに付与されることを
特徴とする。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1から3の
何れか1つに記載の楽曲環境整合方法において、標準音
色データの波形メモリデータのバージョンが楽曲制作者
の使用している標準音色データと同一となるように最適
な標準音色データを前記サーバからダウンロードして前
記楽曲聴取者装置にインストールするステップと、前記
楽曲制作者装置と前記楽曲聴取者装置を構成する計算機
機種の違いによって発生する音色の違いを補正する音色
補正データを前記サーバからダウンロードして前記楽曲
聴取者装置にインストールするステップと、前記サーバ
からダウンロードして前記楽曲聴取者装置にインストー
ルした前記ソフトウェア音源、前記標準音色データ、お
よび前記音色補正データを用いることによって、前記楽
曲データを忠実に再生するステップとを備えたことを特
徴とする。
【0009】請求項5に係る発明は、楽曲制作者が楽曲
の制作に使用する楽曲制作者装置と、楽曲聴取者が楽曲
の聴取に使用する楽曲聴取者装置と、ライブラリを備え
たサーバとをネットワークで接続した楽曲環境整合シス
テムであって、楽曲データを前記ネットワーク経由で前
記楽曲制作者装置から前記楽曲聴取者装置に転送し、前
記楽曲聴取者装置に取り込む手段と、前記楽曲データを
演奏再生するために必要なソフトウェア音源を、前記サ
ーバからダウンロードして前記楽曲聴取者装置にインス
トールする手段と、前記ソフトウェア音源をインストー
ルした前記楽曲聴取者装置により、前記楽曲データを演
奏再生する手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0011】図1は、この発明の実施の形態に係る楽曲
開発システムのシステム構成図である。このシステム
は、楽曲制作者装置101、楽曲聴取者装置102、サ
ーバ103、およびネットワーク104を備える。楽曲
制作者装置101および楽曲聴取者装置102は、複数
台あってもよいが、図1では1台ずつのみ記載した。ま
た、楽曲制作者装置101と楽曲聴取者装置102は、
パーソナルコンピュータに所定のソフトウェアをインス
トールして実現される。
【0012】1011は、楽曲制作者装置101にイン
ストールされているシーケンサを示す。シーケンサ10
11は、ソフトウェア音源1012、音色エディタ10
14、および楽曲データ1015などを備える。ソフト
ウェア音源1012は、標準音色データ1013を備
え、楽曲データ1015の再生機能を有する。音色エデ
ィタ1014は、標準音色データ1013や編集音色デ
ータ1017を編集して、新たな編集音色データを作成
する音色エディット機能を有する。楽曲データ1015
は、シーケンスデータ1016と複数の編集音色データ
1017を含む。編集音色データ1017は、音色デー
タ本体1018、対応音源バージョン情報1019、お
よび制作機種情報1020を含む。
【0013】1021は、楽曲聴取者装置102にイン
ストールされているシーケンサを示す。シーケンサ10
21は、ソフトウェア音源1012および楽曲データ1
024などを備え、音色編集機能をもたない再生専用の
ものとする。ソフトウェア音源1022は、標準音色デ
ータ1023を備える。楽曲データ1024は、シーケ
ンスデータ1025および複数の編集音色データ102
6を含む。また、必要ならば楽曲データ1024には、
音色補正データ1027が含まれる。
【0014】サーバ103は、ダウンロードライブラリ
1031を備えている。ダウンロードライブラリ103
1は、ソフトウェア音源(のプログラム)1032、標
準音色データ1033、音色補正データ1034、およ
び音色エディタ(のプログラム)1035を格納してい
る。ネットワーク104は、インターネット、イントラ
ネット、あるいはLANなど、どのようなものでもよ
い。楽曲制作者装置101および楽曲聴取者装置102
から、ネットワーク104を介してサーバ103にアク
セスし、ダウンロードライブラリ1031内の各種のデ
ータやプログラムをダウンロードできるようになってい
る。
【0015】このシステムでは、楽曲制作者が楽曲制作
者装置101を用いて制作した楽曲を、楽曲聴取者が楽
曲聴取者装置102を用いて聴取(楽曲の出来具合のチ
ェック)することができる。チェックの際、楽曲聴取者
装置102は、楽曲制作者が制作した楽曲データ101
5を忠実に演奏再生するため、楽曲制作者装置101と
同様の音源環境を再現する必要がある。そのため、楽曲
聴取者は、必要に応じて、ネットワーク104を介し
て、サーバ103から種々のデータやプログラムをダウ
ンロードして自装置にインストールし、音源環境を一致
させる。
【0016】楽曲を制作する場合、楽曲制作者は、楽曲
制作者装置101に備えられているシーケンサ1011
を実行することにより、ソフトウェア音源1012内に
既に用意してある標準音色データ1013を用いて楽曲
データ1015を作成する。標準音色データ1013で
は楽曲作成に音色の幅を持たせることができず不満も多
いため、ソフトウェア音源1012に備えられている音
色エディタ1014を用いて標準音色データ1013を
編集し、楽曲作成者自身のオリジナルな音色である編集
音色データ1017を作成する。シーケンスデータ10
16と、作成した前記編集音色データ1017または標
準音色データ1013とを組み合わせて楽曲データ10
15が完成する。
【0017】楽曲制作者のオリジナル音色を含む楽曲デ
ータ1015は、シーケンスデータ1016と複数の編
集音色データ1017とを含む。シーケンスデータ10
16は、演奏情報を並べたデータであるが、さらに、楽
曲制作時に使用したシーケンサ1011を特定する情報
とそのバージョン情報、および楽曲制作時に使用したソ
フトウェア音源1012を特定する情報とそのバージョ
ン情報が記録されている。編集音色データ1017に
は、編集した音色データ本体1018、対応音源バージ
ョン情報1019、および制作機種情報1020が記録
されている。音色データ本体1018は、標準音色デー
タ1013を編集した音色そのものであり、必要な音色
パラメータを全て記憶する形式でもよいし、変更した差
分のパラメータのみを記憶する形式としてもよい。対応
音源バージョン情報1019は、使用したソフトウェア
音源プログラム名、そのバージョン、および標準音色バ
ージョン番号などに関する情報である。制作機種情報1
020は、制作に使用したパーソナルコンピュータなど
の計算機に関する情報や再生機器に関する情報などであ
る。編集音色データ1017に記録される情報のうち、
対応音源バージョン情報1019および制作機種情報1
020を総称して「環境データ」と呼ぶものとする。な
お、楽曲編集の際に使用した音色エディタ1014のバ
ージョン情報を、上記環境データに含めるようにしても
よい。
【0018】楽曲聴取する場合、楽曲聴取者は、ネット
ワーク104を介して受信した楽曲データ1015を楽
曲聴取者装置102のシーケンサ1021に取り込む。
すると、楽曲聴取者装置102は、前記楽曲データ10
15に付与されている環境データを認識して、自装置に
インストールされている音源環境が前記楽曲データ10
15の再生に適合しているかどうかを自動的にチェック
する。つまり、楽曲制作者装置101と楽曲聴取者装置
102が同じ開発環境になっているかどうかをチェック
する。
【0019】楽曲聴取者装置102にインストールされ
ている音源環境が前記楽曲データ1015の再生に適合
していなければ、楽曲聴取者装置102は、サーバ10
3にアクセスし、音源環境を適合させるために必要なソ
フトウェア音源1032をダウンロードライブラリ10
32からダウンロードして自装置にインストールする。
ソフトウェア音源1032は、そのバージョン毎に複数
あるが、環境データと適合コンテンツの関係はサーバ1
03内のデータベースに記憶されているため、基本的に
は最適または最新のソフトウェア音源1032を楽曲聴
取者装置102はダウンロードすることが可能である。
ただし、状況に応じて指定されたバージョンや特定のバ
ージョンのソフトウェア音源1032をダウンロードす
ることも当然可能である。
【0020】また、楽曲制作者装置101と楽曲聴取者
装置102は、パーソナルコンピュータによって実現さ
れるが、その機種に相違があると微妙に楽曲再生環境が
異なることがある。そのため、楽曲聴取者装置102
は、サーバ103にアクセスして必要な音色補正データ
1034をダウンロードライブラリ1031からダウン
ロードする。音色補正データ1034は、パーソナルコ
ンピュータの機種毎の音色の聴感のばらつきを補正する
データである。楽曲制作者装置101から受信した楽曲
データ1015に、ダウンロードした音色補正データ1
027を付与することで、楽曲データ1015を忠実に
再現することができる。音色補正データ1027は、楽
曲データ1015を再生する際に、例えば、楽曲聴取者
装置102内の標準音色データ1023や編集音色デー
タ1026に対し微調整を施したり、楽曲聴取者装置1
02に装備されるオーディオ再生系のイコライジングの
ために用いる情報である。
【0021】ここでは、楽曲制作者が作成した楽曲デー
タ1015を楽曲聴取者が忠実に再現することについて
説明したが、楽曲制作者が最新のソフトウェア音源など
希望するソフトウェア音源を使用したい場合にも、楽曲
制作者装置101からサーバ103にアクセスしてダウ
ンロードライブラリ1031から所望のソフトウェア音
源1032をダウンロードすることが可能である。
【0022】図2は、楽曲制作者が楽曲データを制作す
るシーケンサ1011の処理手順を示すフローチャート
である。ステップ201で、楽曲制作者は、楽曲制作者
装置101のシーケンサ1011、ソフトウェア音源1
012、および音色エディタ1014などを立ち上げ
る。次にステップ202で、演奏情報を入力して楽曲デ
ータ1015の本体を構成するシーケンスデータ101
6を作成する。次にステップ203で、標準音色データ
1013だけでは表現できない音色について、音色エデ
ィタ1014を用いて標準音色データ1013を編集し
て編集音色データ1017を作る。
【0023】なお、ソフトウェア音源1012に付与さ
れている音色エディタ1014により実現されている音
色エディット機能を、サーバ103に備えるようにして
もよい。これにより、楽曲制作者は、楽曲制作者装置1
01の音色エディタ1014に限らず、ネットワーク1
04経由でサーバ103の音色エディタ1035を用い
て音色の編集を行なうことができる。
【0024】ステップ204で、楽曲データ105が完
成したか否かを判断する。まだ完成していない場合、ス
テップ202,203を繰り返し、シーケンスデータ1
016と編集音色データ1017の作成を続ける。楽曲
データ105が完成したら、ステップ205に進み、完
成した当該楽曲データ1015を楽曲聴取者装置102
にメールなどの手段を用いてネットワーク104を介し
て送信する。所定のサーバに当該楽曲データ1015を
アップロードし、楽曲聴取者がそのサーバから当該楽曲
データ1015をダウンロードできるようにしてもよ
い。そのような楽曲データ配布用のサーバは、ダウンロ
ードライブラリ1031を備えたサーバ103を兼ねる
ようにしてもよい。
【0025】図3は、楽曲聴取者が楽曲データを演奏再
生するシーケンサ1021の処理手順を示すフローチャ
ートである。ステップ301で、楽曲聴取者は、ネット
ワーク104を介して楽曲制作者装置101から受信
し、あるいは所定のサーバからダウンロードした楽曲デ
ータ1015を、楽曲聴取者装置102に取り込む。ス
テップ302で、その楽曲データ1015に編集音色デ
ータ1017が含まれているか否かを判定する。編集音
色データ1017が楽曲データ1015に含まれている
ときは、ステップ303に進み、音源チェックを実行す
る。編集音色データ1017が含まれていなければ、楽
曲聴取者装置102に標準装備されている再生専用のソ
フトウェア音源1022の標準音色データ1023を用
いて当該楽曲データ1015を演奏再生することが可能
であるため、ステップ302の音源チェックを行なわず
に、ステップ307に進む。
【0026】ステップ303の音源チェックでは、編集
音色データ1017に記録されている対応音源バージョ
ン情報1019や制作機種情報1020などの環境デー
タを参照して、楽曲聴取者装置102が、楽曲データ1
015の演奏再生に適合しているかどうかのチェックを
行なう。音源チェックの結果、ステップ304で、演奏
再生に必要なソフトウェア音源が未インストールである
と判断した場合は、ステップ305に進む。既に、楽曲
聴取者装置102に演奏再生に必要な最新または最適な
ソフトウェア音源1022がインストールされていれ
ば、新たにサーバ103からソフトウェア音源1032
をダウンロードすることなく当該楽曲データ1015を
演奏再生できるので、ステップ307に進む。
【0027】ステップ305では、前記楽曲データ10
15を演奏再生するために必要な最新あるいは最適なソ
フトウェア音源1032を、サーバ103のダウンロー
ドライブラリ1031からダウンロードし、楽曲聴取者
装置102にインストールする。ダウンロードすべきソ
フトウェア音源1032のバージョンは、楽曲データ1
015の編集音色データ1017に記録されている対応
音源バージョン情報1019から特定することができ
る。
【0028】楽曲聴取者装置102のソフトウェア音源
1022が、楽曲制作者装置101のソフトウェア音源
1012と同一であったとしても、標準音色データ10
23の波形メモリデータのバージョンが楽曲制作者装置
101のものと異なることがある。その場合、サーバ1
03のダウンロードライブラリ1031に格納されてい
る複数の標準音色データ1033から最新または最適な
ひとつを選びダウンロードする。また、必要ならば音色
補正データ1034も同時にダウンロードして前記楽曲
データ1015に付与する。これにより、楽曲制作者の
楽曲データ1015とほぼ同じ音色で発音することがで
きる。
【0029】ステップ306で、ソフトウェア音源10
32と標準音色データ1033のインストールが完了し
たか否かを判定する。インストールが完了していなけれ
ば、ステップ305に戻って処理を繰り返す。完了した
ら、ステップ307に進み演奏処理を行なう。ステップ
308で、演奏が終了したか否かの判定を行なう。演奏
が終了していない場合は、ステップ307に戻って演奏
処理を繰り返し、演奏が終了した場合は、本処理フロー
を終了する。
【0030】上記処理によって、楽曲聴取者装置102
のソフトウェア音源情報のみならず音色データについて
も楽曲制作者側と整合させることができる。具体的に
は、標準音色データ、ソフトウェア音源、シーケンスデ
ータ、および編集音色データを楽曲制作者装置101と
整合させることができ、さらには音色補正データ102
7によって機種ごとの音色相違を補正することもでき
る。よって、楽曲聴取者装置102は、ソフトウェア音
源1022と楽曲データ1024を用いて演奏再生処理
を行なうことができる。この演奏再生処理によって発音
される音色は楽曲制作者が制作した楽曲を再現している
とみなすことができる。
【0031】なお、楽曲制作者が作った楽曲データを楽
曲聴取者が編集することを可能としてもよい。
【0032】上記実施の形態では、主として楽曲制作者
が制作した楽曲を楽曲聴取者がチェックする場合を例に
説明したが、一般ユーザが作成した楽曲を特定の個人、
あるいは不特定多数の聴取者に配布する場合などにも本
発明は適用可能である。例えば、音色エディタ付きソフ
トウェア音源は有料、再生専用ソフトウェア音源は無料
とする。音色編集して楽曲を作成したいユーザは、音色
エディタ付きのソフトウェア音源を購入して楽曲を作成
して、楽曲聴取者に対して配布する。楽曲提供を受けた
楽曲聴取者は、再生専用ソフトウェア音源をネットワー
ク経由でサーバのダウンロードライブラリから無料でダ
ウンロードしてインストールすれば(これを有料として
もよい)、当該楽曲を完璧に再現することができる。し
かも、楽曲制作者の使用するソフトウェア音源のバージ
ョンが変わったとしても、直ぐに対応するバージョンの
再生専用ソフトウェア音源が自動的にダウンロード/イ
ンストールされるので、常に当該楽曲を忠実に再現でき
る。
【0033】なお、上記とは逆に音色エディタ付きソフ
トウェア音源を無料で特定の楽曲制作者に提供し、制作
した楽曲をサーバーから提供する。これらの楽曲を聴取
したい楽曲聴取者は対応の再生用ソフトウェアを購入し
て楽曲を聴取する(楽曲にも課金を課してもよい)とい
うシステム形態も考えられる。
【0034】楽曲制作者がサーバ103の音色エディタ
1035を使用してWeb上で音色パラメータをエディ
ットする場合には、この作業に対して課金するようにし
てもよい。
【0035】なお、上記実施の形態では、ソフトウェア
音源にこの発明を適用した例を示したが、この発明はエ
フェクタにも適用することができる。
【0036】ソフトウェア音源1012,1022,1
032は、どのような方式のものでもよい。例えば、ア
ナログモデリング方式(アナログシンセサイザの構成を
デジタル・シミュレーションしたもの)、FM方式、P
CM方式、および物理モデル音源方式などの音源をソフ
トウェアで実現するものでもよい。また、ソフトウェア
音源1012には、音色エディット機能のほかに、オー
ディオ信号の編集機能を含んでも良い。この場合、ネッ
トワーク104で転送する楽曲データ1015にはオー
ディオデータ(信号)も含まれるものとする。シーケン
スデータの互換、セキュリティー、電子メール/ビデオ
メールなどを含む統合環境を作り、離れた場所にいる楽
曲開発者同士が共同で曲を作る環境を提供することも可
能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、楽曲聴取者装置が楽曲制作者の音源環境を示す環境
データをネットワーク経由で受信し、当該環境データか
ら示唆されるソフトウェア音源、標準音色データ、およ
び音色補正データをダウンロードしてインストールする
ことにより、音源環境を楽曲制作者側と一致させること
ができ、これにより楽曲制作者が作成した楽曲を忠実に
再現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る楽曲開発システム
のシステム構成図。
【図2】楽曲制作処理のフローチャート図。
【図3】楽曲演奏再生処理のフローチャート図。
【符号の説明】
101…楽曲制作者装置、102…楽曲聴取者装置、1
03…サーバ、1011,1021…シーケンサ、10
12,1022,1032…ソフトウェア音源、101
3,1023,1033…標準音色データ、1014,
1035…音色エディタ、1015,1024…楽曲デ
ータ、1016,1025…シーケンスデータ、101
7,1026…編集音色データ、1018…音色データ
本体、1019…対応音源バージョン情報、1020…
制作機種情報、1027,1034…音色補正データ、
1031…ダウンロードライブラリ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲制作者が楽曲の制作に使用する楽曲制
    作者装置と、楽曲聴取者が楽曲の聴取に使用する楽曲聴
    取者装置と、ライブラリを備えたサーバとをネットワー
    クで接続したシステムに適用する楽曲環境整合方法であ
    って、 楽曲データを前記ネットワーク経由で前記楽曲制作者装
    置から前記楽曲聴取者装置に転送し、前記楽曲聴取者装
    置に取り込むステップと、 前記楽曲データを演奏再生するために必要なソフトウェ
    ア音源を、前記サーバからダウンロードして前記楽曲聴
    取者装置にインストールするステップと、 前記ソフトウェア音源をインストールした前記楽曲聴取
    者装置により、前記楽曲データを演奏再生するステップ
    とを備えたことを特徴とする楽曲環境整合方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の楽曲環境整合方法におい
    て、 前記楽曲聴取者装置が前記楽曲データの演奏再生に適合
    しているか否かを、対応音源バージョン情報および制作
    機種情報を備えた環境データを参照して判断するステッ
    プと、 前記楽曲データを演奏再生できないとき、前記環境デー
    タにより特定されるソフトウェア音源を前記サーバから
    ダウンロードして前記楽曲聴取者装置にインストールす
    るステップとをさらに備えたことを特徴とする楽曲環境
    整合方法。
  3. 【請求項3】請求項1および2に記載の楽曲環境整合方
    法において、 前記楽曲データはシーケンスデータと複数の編集音色デ
    ータとを含み、前記環境データは前記編集音色データに
    付与されることを特徴とする楽曲環境整合方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れか1つに記載の楽曲
    環境整合方法において、 標準音色データの波形メモリデータのバージョンが楽曲
    制作者の使用している標準音色データと同一となるよう
    に最適な標準音色データを前記サーバからダウンロード
    して前記楽曲聴取者装置にインストールするステップ
    と、 前記楽曲制作者装置と前記楽曲聴取者装置を構成する計
    算機機種の違いによって発生する音色の違いを補正する
    音色補正データを前記サーバからダウンロードして前記
    楽曲聴取者装置にインストールするステップと、 前記サーバからダウンロードして前記楽曲聴取者装置に
    インストールした前記ソフトウェア音源、前記標準音色
    データ、および前記音色補正データを用いることによっ
    て、前記楽曲データを忠実に再生するステップとを備え
    たことを特徴とする楽曲環境整合方法。
  5. 【請求項5】楽曲制作者が楽曲の制作に使用する楽曲制
    作者装置と、楽曲聴取者が楽曲の聴取に使用する楽曲聴
    取者装置と、ライブラリを備えたサーバとをネットワー
    クで接続した楽曲環境整合システムであって、 楽曲データを前記ネットワーク経由で前記楽曲制作者装
    置から前記楽曲聴取者装置に転送し、前記楽曲聴取者装
    置に取り込む手段と、 前記楽曲データを演奏再生するために必要なソフトウェ
    ア音源を、前記サーバからダウンロードして前記楽曲聴
    取者装置にインストールする手段と、 前記ソフトウェア音源をインストールした前記楽曲聴取
    者装置により、前記楽曲データを演奏再生する手段とを
    備えたことを特徴とする楽曲環境整合システム。
JP2002061501A 2002-03-07 2002-03-07 楽曲環境整合方法およびシステム Expired - Fee Related JP3834811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061501A JP3834811B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 楽曲環境整合方法およびシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061501A JP3834811B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 楽曲環境整合方法およびシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003263157A true JP2003263157A (ja) 2003-09-19
JP3834811B2 JP3834811B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=29195771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002061501A Expired - Fee Related JP3834811B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 楽曲環境整合方法およびシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3834811B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014521185A (ja) * 2011-07-20 2014-08-25 ソノズ インコーポレイテッド ウェブベースの音楽パートナーシステムおよびその方法
JP2015032949A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ヤマハ株式会社 通信装置及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014521185A (ja) * 2011-07-20 2014-08-25 ソノズ インコーポレイテッド ウェブベースの音楽パートナーシステムおよびその方法
JP2015032949A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ヤマハ株式会社 通信装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3834811B2 (ja) 2006-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1750000B (zh) 信息处理装置和方法、和信息处理系统
US8457977B2 (en) Advanced encoding of music files
JP4042571B2 (ja) コンテンツ提供方法及び装置
JP6484605B2 (ja) 複数のオーディオステムからの自動マルチチャネル音楽ミックス
JP3659149B2 (ja) 演奏情報変換方法、演奏情報変換装置、記録媒体および音源装置
US20100095829A1 (en) Rehearsal mix delivery
JP6509192B2 (ja) オーディオ・ファイルを生成するためのシステム及び方法
CA2693668C (en) Media playable with selectable performers
WO2021216115A1 (en) System, method, and non-transitory computer-readable storage medium for collaborating on a musical composition over a communication network
US11138261B2 (en) Media playable with selectable performers
White Basic mixing techniques
Owusu-Poku Ghanaian highlife sound recordings of the 1970s: the legacy of Francis Kwakye and the Ghana Film Studio
Lerch The relation between music technology and music industry
JP3834811B2 (ja) 楽曲環境整合方法およびシステム
CN2909452Y (zh) 用于再现接收的音乐内容的电子音乐装置
US20010042145A1 (en) Method for combining multimedia data with audio data from a compact disk
JP4563549B2 (ja) 編集装置、方法、記録媒体
JP2006154777A (ja) 音楽生成システム
JP2004279756A (ja) 音あるいは音楽に関連したコンテンツの利用装置およびプログラム
WO2004010411A1 (ja) データ配信システムおよび方法、データ配信サーバ、データ配信プログラム、楽曲ファイル生成方法、記録媒体
Earl Home Music Production: A Complete Guide to Setting Up Your Home Recording Studio to Make Professional Sounding Music at Home: Getting Started
Bennett Electroacoustic Etudes for Clarinet and Pure Data: A Set of Etudes for Clarinet and Electronics for the Advancing Musician
Garrigus Sound forge power
JP2004310054A (ja) 楽曲ファイル生成装置、楽曲ファイル生成方法および記録媒体
Kadis et al. How Recordings Are Made II: Digital Hard-Disk-Based Recording

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3834811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees