JP2003262494A - 冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその装置 - Google Patents
冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその装置Info
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Abstract
カルシウム系のスケールとシリカ系のスケールに対応す
る水溶液を処理槽底面全域からのエアの吹き出しにより
充分に均一に攪拌し、カルシウム系、シリカ系のスケー
ルを確実に、且つ簡易に冷却塔部品から除去する。 【解決手段】カルシウム除去用の塩酸水溶液と、酸性フ
ッ化アンモニウムの水溶液とを処理槽11内に同時に供
給しヒーター13で加温し冷却塔本体から外したフィン
のない熱交換コイル12を複数本浸漬する。次いで、エ
ア吹き出しパイプ18からカルシウム除去用の塩酸水溶
液と酸性フッ化アンモニウムの水溶液の混合液内に処理
槽底部からエアを吹き込み、バブリングし、気泡と共に
混合液を上昇させてこの混合液を攪拌して積み重ねられ
たフィンのない熱交換コイル12外周面に付着している
カルシウム系及びシリカ系スケールを除去する。
Description
スケールの溶解、除去方法とその装置に関する。
配管内部、密閉型熱交換器の外周面に循環水乃至散布水
に含有されるスケールが付着し、これを放置しておく
と、冷却能力が低下し、最悪の場合には前記配管が目詰
まりし破損したり、前記密閉型熱交換器のコイル管に沿
い外気が通風不能となり、送風機の駆動モータが過負荷
となり、運転が停止してしまう事態を招く。従来は、手
の届く範囲のみ、前記スケールを手作業で除去したり、
冷却塔から熱交換器を外し、前記スケールを手作業で同
様に除去している。更に、冷却塔の散布水に薬品を混入
し、時間を掛けて循環させて、除去している。しかし、
冷却塔の鉄製フレームの腐蝕を考慮して、使用される薬
品は、主に中性に近い薬品が使用されている。酸性の薬
品を使用する場合には、事前に冷却塔の鉄製フレームに
タールエポキシ樹脂又はプライマーを塗布、又は塗装し
て保護処置を施さなければならない。
ールの除去能率が悪く、前記熱交換器を取り外して行う
場合には、肉厚の薄い(例えば0.5mm)熱交換器の
銅管を傷つけやすく、リスクを伴う。更に、シリカ系の
スケールを完全に除去することは出来ず、残留する傾向
にある。また前記中性の薬品を使用する場合には、手作
業より能率は良いが、冷却塔の鉄製フレームの腐蝕を考
慮して、希釈したかなり薄い薬品が使用されるため、前
記スケールの除去に時間と労力が掛かり、シリカ系のス
ケールを完全に除去することは出来ない。また前記酸性
の薬品を使用する場合には、冷却塔の鉄製フレームに前
もってタールエポキシ樹脂又はプライマーを塗布、又は
塗装しても、冷却塔の鉄製フレームを完全には被覆でき
ず、塗装膜の隙間から酸性の薬品が侵入し、数ヶ月、数
年経つと著しく腐蝕する。又、屋外で使用するので周囲
に多少、酸性の薬品が飛散するため、余り強い酸性薬品
が使用できず、冷却能力を大幅に向上できる程に、熱交
換器を洗浄することは出来ない。この発明は前記従来の
技術の課題を改善し、手間を掛けずに冷却塔の部品、殊
に充填材に付着しているスケールをほぼ完全に除去可能
とする冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその
装置を市場に提供することを目的とする。
に、特定発明は、a)冷却塔用部品を処理槽内に貯留さ
れている塩酸系の水溶液内に浸け、この塩酸系の水溶を
加温すると共に、前記処理槽底部から気体を塩酸系の水
溶液内に吹き込み多数の気泡を冷却塔用部品に沿い上昇
させながらこの塩酸系の水溶液を攪拌し、カルシウム系
スケールに塩酸系の水溶液を強制的に接触させ、化学反
応により、カルシウム系スケールを冷却塔用部品から溶
解し除去させる工程。b)処理槽内に酸性フッ化アンモ
ニウムの水溶液を貯留し、この酸性フッ化アンモニウム
の水溶液を加温すると共に、前記処理槽底部から気体を
この酸性フッ化アンモニウムの水溶液内に気体を吹き込
み多数の気泡を前記冷却塔用部品に沿い上昇させながら
この酸性フッ化アンモニウムの水溶液を攪拌し、シリカ
系スケールに酸性フッ化アンモニウムの水溶液を強制的
に接触させ、化学反応により、シリカ系スケールを冷却
塔用部品から溶解し除去させる工程。前記a)、b)の
工程を含むことを特徴とする冷却塔におけるスケールの
溶解、除去方法とする。
とb)工程を同一の処理槽で同時に行うことを特徴とす
る請求項1記載の冷却塔におけるスケールの溶解、除去
方法とする。なお、前記水溶液の攪拌と並行して、循環
ポンプにより水溶液を処理槽内で循環することもある。
の溶解、除去方法における前記a)工程とb)工程を別
の処理槽で前後して行うことを特徴とすることが好まし
い。前記課題を解決するために、このスケールの溶解、
除去方法における前記a)工程とb)工程の後で、スケ
ールを溶解し除去された冷却塔用部品を水洗いするC工
程を更に含むことが好ましい。前記課題を解決するため
に、このスケールの溶解、除去方法における前記a)工
程とb)工程の終了後、またはc)工程終了後、スケー
ルの溶解、除去済みの前記冷却塔用部品を防錆処理する
d)工程を更に含むことを特徴とすることが好ましい。
前記課題を解決するために、このスケールの溶解、除去
方法における前記a)工程の前に、前記冷却塔部品から
高圧の噴射液体でカルシウム系スケールを機械的に除去
するe)工程を更に含むことを特徴とすることが好まし
い。
部品を、冷却塔本体から外した波形で合成樹脂製のフィ
ルム状充填板、フィン付き熱交換コイル、フィンのない
熱交換コイルのうちの一種である充填材、ルーバー、ス
トレーナー、エリミネータのうちの少なくとも1つと
し、付着している前記カルシウム系スケールおよびシリ
カ系スケールを溶解し除去することを特徴とする。
て冷却塔におけるスケールの溶解、除去装置において、
塩酸系の水溶液と、酸性フッ化アンモニウムの水溶液が
供給される処理槽が設けてあり、この処理槽には前記水
溶液を加温する加温部が配置してあり、前記処理槽の底
部には、この処理槽の内部に供給され貯留された塩酸系
の水溶液乃至は酸性フッ化アンモニウムの水溶液内に上
向きで気体を突沸する気泡発生部材が配置されているこ
とを特徴とする冷却塔におけるスケールの溶解、除去装
置とする。
明の前記気泡発生部材は多数の小穴を上側に設けたパイ
プ乃至ホース、小穴を上側に分布して設けた扁平中空体
のうちの一種としてあることを特徴とする。
明の冷却塔における前記処理槽の側面及び底面の外側は
断熱層で被覆してあり、少なくとも前記底面に沿って、
ヒーターが設けてあることを特徴とすることもある。
明の前記多孔エア吹き出しパイプは、熱交換コイルと類
似の蛇行管、渦巻管、櫛歯状管のうちの一種からなるこ
とを特徴とする。
明の冷却塔における前記エア吹き出しパイプ乃至ホー
ス、小穴を上側に分布して設けた扁平中空体が前記冷却
塔部品を載置するパレットを兼用乃至パレットに埋設し
てあることを特徴とする。
の代表的な実施の形態である。図1において、10は冷
却塔における充填材の一種である密閉型熱交換器、例え
ばフィンのない熱交換コイル12の表面に付着したスケ
ールを溶解、除去するための装置全体を示し、この装置
10は、カルシウム除去用の塩酸水溶液「例えば商品
名;ガードクリーン 3120、製造元;株式会社荏原
製作所」と、シリカ除去用の酸性フッ化アンモニウムの
水溶液「例えば商品名;ガードクリーンNF、製造元;
株式会社荏原製作所」が供給される処理槽11を備えて
いる。
され貯蔵された前記混合液内に上向きで気体を吹き込
み、この混合液を攪拌する気泡発生部材18が配置され
ている。前記気泡発生部材18は多数の小穴20を上側
に穿設してあるパイプ19により形成してあり、処理槽
11の外部に設けてある圧縮エア供給源であるエアコン
プレッサー16と、ホース乃至パイプよりなるエアライ
ン15により接続して気泡装置Pとしてある。前記処理
槽11は断熱層で外面が覆われ、この処理槽11内の底
面に沿って加温部として棒状ヒーター13が液中位置に
設けてある。このヒーター13は耐酸性処理、例えばシ
リコンで被覆されたヒーターとしてある。前記ヒーター
13は処理槽11の外壁面に沿って設ける場合は耐酸性
処理を特に施す必要はない。前記気泡発生部材18の一
例としてエア吹き出しパイプ19は熱交換コイルと類似
の蛇行管からなり、エア吹き出し用の小穴20がその上
側部分に間隔をおいて設けてある(図3参照)。前記蛇
行管に限らず渦巻管、櫛歯状管のうちの一種を使用する
こともある。必要に応じ、このエア吹き出しパイプ19
に代えて、例えば小穴20を上側に分布して設けた扁平
中空体、前記処理槽11底部に設置することもある。こ
の冷却塔から外され処理される前記フィンのない熱交換
コイル12を前記処理槽11内に浸漬するのに充分な寸
法、形状に、前記処理槽11は形成されている。この熱
交換コイル12の各屈曲部には、電蝕防止用の断面コ字
の合成樹脂製のチャンネル材17が取り付けられている
(図2参照)。
1、2、4、5、7記載の方法発明の代表的な実施の形
態と共に説明する。前記カルシウム除去用の塩酸水溶液
である前記ガードクリーン 3120と、酸性フッ化ア
ンモニウムの水溶液である前記ガードクリーンNFとを
前記処理槽11内に同時に供給し混合液とし、前記ヒー
ター13で加温し冷却塔本体から外したフィンのない熱
交換コイル12を複数本この混合液内に浸漬する。この
際、上下の熱交換コイル12は前記チャンネル材17に
より間隔をおいて積み重ねられる。次いで、前記気泡発
生装置Pのエアコンプレッサー16を作動し、このエア
ライン15に圧縮エアを供給し、前記エア吹き出しパイ
プ19から前記カルシウム除去用の塩酸水溶液と酸性フ
ッ化アンモニウムの水溶液の混合液内にこの処理槽11
底部からエアを吹き込み、バブリングし、気泡と共に混
合液を上昇させてこの混合液を攪拌して前記チャンネル
17で間隔をおいて積み重ねられた前記フィンのない熱
交換コイル12外周面に付着しているスケールに前記混
合液をバブリング力によって上昇水溶液流として充分に
接触させ、スケール中のカルシウム系スケール及びシリ
カ系スケールを除去し、即ちカルシウム系スケール及び
シリカ系スケールの硬度を低下させ、劣化させて、フィ
ンのない熱交換コイル12の外周面から溶解し、前記空
気の突沸乃至バブリング力により、その近傍から順次除
去する。この際、循環ポンプ(図示せず)を使用して前
記混合液を処理槽11内で強制循環することもある。
が上昇し、前記塩酸水溶液及び酸性フッ化アンモニウム
の水溶液の混合液を攪拌して上下に間隔を置いて積み重
ねたフィンのない熱交換コイル12の直管部分及びベン
ト管部分周面とこの塩酸水溶液及び酸性フッ化アンモニ
ウム水溶液が充分接触する。この実施の形態では、フィ
ンのない熱交換コイル12を対象部品としたが、波形で
合成樹脂製のシート状充填板、ルーバー、エリミネー
タ、ストレーナー、熱交換コイル12にフィンをロー付
けしたもの、即ち、フィン付きの熱交換コイルも、この
発明の対象部品である。
必要に応じてフィンのない熱交換コイル12を前記処理
槽11外において、高圧液体の一種たる高圧水を前記フ
ィンのない熱交換コイル12の外周面に噴射して、カル
シウム系スケールをこの噴射圧力で機械的に溶解し、除
去することもある(請求項6記載の発明の代表的な実施
の形態に対応)。このように高圧水を吹き付けること
で、前記塩酸水溶液による前記カルシウム系スケールの
溶解、除去時間を短縮できる。高圧水に代え高圧蒸気の
場合もある。このカルシウム系スケール除去工程及びシ
リカ系スケール除去工程における前記塩酸水溶液とシリ
カ除去用水溶液混合液のpHは2以下とする。このよう
にしてカルシウム系スケール及びシリカ系スケールを溶
解し、除去した後、処理槽11の前記混合液を中和す
る。
ル及びシリカ系スケールを除去したフィンのない熱交換
コイル12を水洗いし、前記カルシウム除去用の塩酸水
溶液を前記フィンのない熱交換コイル12外周面から洗
い流す。このようにして、全てのスケールを除去し、表
面が清浄となった前記フィンのない熱交換コイル12の
外周面を中和水溶液「例えば商品名;ガードクリーン
N、製造元;株式会社荏原製作所」で中和する。
イル12を、防錆水溶液「例えば商品名;エバガード1
220、製造元;株式会社荏原製作所」で防錆処理す
る。
の代表的な実施の形態である。実施の形態1と異なる構
造は前記気泡発生部材18の一種である前記エア吹き出
しパイプ19乃至ホース、小穴を上側に分布して設けた
扁平中空体(図示せず)が前記冷却塔部品載置用のパレ
ット21内に埋め込まれ、前記エア吹き出し口である小
穴20が前記パレット21の上面から外部に露出して配
置されている。前記のパレット21は、処理槽11内の
水溶液中に洗浄すべき冷却塔部品と共に完全浸漬され
る。実施の形態1と同一の符号は同一の構成作用をな
し、この形態では、前記処理槽11底面に若干の凹凸が
あっても、前記冷却塔部品の姿勢を安定させ、前記水溶
液で前記スケールの除去が行なわれる。
な実施の形態である。前記カルシウム系スケールの除去
とシリカ系のスケールの除去を同一又は別の処理槽11
で前後して行うことが実施の形態1と異なる。その他、
実施の形態1で使用した装置はそのまま使用し、同様の
洗浄を行う。前記処理槽11内に冷却塔部品を浸漬け
し、前記処理槽11内に投入した前記塩酸水溶液内に前
記エア吹き出しパイプ19から処理槽11底部からエア
を吹き込み、突沸乃至パブリングし、前記塩酸水溶液を
スケール表面に積極的に接触させ、前記冷却塔部品に付
着しているカルシウム系のスケールを除去する。
酸性フッ化アンモニウム水溶液を前記処理槽11に投入
し、この状態で、酸性フッ化アンモニウム水溶液内に処
理槽11底部からエアを吹き込み、突沸乃至バブリング
して、前記冷却塔部品に付着しているシリカ系のスケー
ルに酸性フッ化アンモニウム水溶液を接触させ、このシ
リカ系のスケールを溶解し、化学的に除去する。この
際、シリカ除去用の酸性フッ化アンモニウム水溶液は前
記ヒーター13で加温しておく。これらスケールを除去
した冷却塔部品を水洗い後、防錆処理する。前記実施の
形態では、気泡発生装置Pが設けられているが、必要に
応じて前記各水溶液に超音波振動させ、前記突沸乃至バ
ブリングとの共同作用で前記スケールを除去するための
超音波振動装置を処理槽11に付設することもある。或
いは前記気泡発生部材18を処理槽11中において水平
方向に往復動させる方法及び装置を付加しても、この発
明の実施の形態の範囲である。
開放面には、洗浄液が飛散しないように開閉自在の蓋を
設け、液面で大気中に放出される空気のみを外部に放出
できるようにしてある。
1乃至7記載の方法発明においては、冷却塔から取り外
した部品の表面に付着したカルシウム系のスケールは勿
論、従来落ち難かったシリカ系のスケールと対応する前
記水溶液を処理槽底面全域からのエアの吹き出しにより
充分に均一に攪拌でき、前記水溶液と対応するスケール
との接触時間を長く出来、前記カルシウム系のスケー
ル、シリカ系のスケールを確実に、且つ簡易に前記冷却
塔部品から除去出来る。殊に請求項2記載の発明におい
ては、前記カルシウム系及びシリカ系のスケールの溶
解、除去時間を短縮でき、その結果、全体としてのスケ
ールの処理時間を短縮できる。請求項3記載の発明にお
いては、冷却塔部品から溶融除去されたスケールを混在
することなく、各々処理槽に沈殿させ、その排液処理が
容易となる。請求項5記載の発明においては、スケール
除去後、冷却塔部品が酸化し、その表面が黒色化するの
を防止できる。請求項6記載の発明においては、カルシ
ウム系のスケール除去を前処理として機械的に行うこと
ができる。殊に請求項7記載の発明においては、殊に波
形で合成樹脂製のシート状充填板、フィン付き熱交換コ
イル、フィンのない熱交換コイルに付着している全スケ
ールを確実に除去でき、その熱交換効率を向上すること
が出来る。例えば、スケール厚さが1.5mm以上で、
熱交換コイルとしての冷却能力は半減する。
2、3、4記載の方法発明を実施でき、その効果を奏す
ることができる。請求項9記載の発明は、請求項8記載
の発明の効果を顕著に発揮でき、前記気泡発生部材は、
前記処理槽の底部域からエアを吹き出し、水溶液と共に
上昇し、前記水溶液をその全域に攪拌でき前記冷却塔部
品と前記水溶液との接触を充分に行うことができ、洗浄
効果を上げることができる。請求項10記載の発明で
は、ヒーターにより前記水溶液を各スケールの除去に適
切な温度に加温でき、請求項5、6記載の発明の効果を
増大させることができる。請求項11記載の発明では、
前記エア吹き出しパイプは、熱交換コイルと類似の蛇行
管、渦巻管、櫛歯状管のうちの一種からなり、エア吹き
出し用の小穴が間隔をおいて設けてあるから処理槽の中
心部の液は上昇し、充分に処理物表面に流体が接触し、
洗浄効果を向上させる。請求項12記載の発明では、気
泡発生部材である前記エア吹き出しパイプ乃至ホース、
小穴を上側に分布して設けた扁平中空体が前記冷却塔部
品を載置するパレットを兼用しているため、前記冷却塔
部品を処理槽内に安定した姿勢で沈めて、前記スケール
の溶解、除去を行うことができる。また前記エア吹き出
しパイプ乃至気ホース小穴を上側に分布して設けた扁平
中空体がパレット内に埋め込まれ、そのエア吹き出し用
の小穴が前記パレット上面から外部に露出して配置され
ていることにより、前記処理槽内を有効に利用出来、且
つ、前記エア吹き出しパイプ乃至ホース、前記偏平中空
体マットを処理槽底部に容易に設置でき、前記スケール
の溶解、除去を行うことができる。
換コイル12をその屈曲部に取り付けたコ字型のチャン
ネル材17により上下間隔をおいて、処理槽11内に積
み重ねでき、上下各段の熱交換コイル12間に充分に前
記水溶液を流動させ、熱交換コイル12の外周面を一様
に洗浄できる。また、超音波振動装置を併用した場合に
は、前記洗浄効果は一段と向上する。
Claims (12)
- 【請求項1】a)冷却塔用部品を処理槽内に貯留されて
いる塩酸系の水溶液内に浸け、この塩酸系の水溶液を加
温すると共に、前記処理槽底部から気体を塩酸系の水溶
液内に吹き込み多数の気泡を冷却塔用部品に沿い上昇さ
せながらこの塩酸系の水溶液を攪拌し、カルシウム系ス
ケールに塩酸系の水溶液を強制的に接触させ、化学反応
により、カルシウム系スケールを冷却塔用部品から溶解
し除去させる工程。 b)処理槽内に酸性フッ化アンモニウムの水溶液を貯留
し、この酸性フッ化アンモニウムの水溶液を加温すると
共に、前記処理槽底部から気体をこの酸性フッ化アンモ
ニウムの水溶液内に気体を吹き込み多数の気泡を前記冷
却塔用部品に沿い上昇させながらこの酸性フッ化アンモ
ニウムの水溶液を攪拌し、シリカ系スケールに酸性フッ
化アンモニウムの水溶液を強制的に接触させ、化学反応
により、シリカ系スケールを冷却塔用部品から溶解し除
去させる工程。前記a)、b)の工程を含むことを特徴
とする冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法。 - 【請求項2】前記a)工程とb)工程を同一の処理槽で
同時に行うことを特徴とする請求項1記載の冷却塔にお
けるスケールの溶解、除去方法。 - 【請求項3】前記a)工程とb)工程を別の処理槽で前
後して行うことを特徴とする請求項1記載の冷却塔にお
けるスケールの溶解、除去方法。 - 【請求項4】前記a)工程とb)工程の後で、スケール
を溶解し除去された冷却塔用部品を水洗いするc)工程
を更に含む請求項1、2または3記載の冷却塔における
スケールの溶解、除去方法。 - 【請求項5】前記a)工程とb)工程の終了後、または
c)工程終了後、スケールの溶解、除去済みの前記冷却
塔用部品を防錆処理するd)工程を更に含むことを特徴
とする請求項1、2、3または4記載の冷却塔における
スケールの溶解、除去方法。 - 【請求項6】前記a)工程の前に、前記冷却塔部品から
高圧の噴射液体でカルシウム系スケールを機械的に除去
するe)工程を更に含むことを特徴とする冷却塔におけ
る請求項1、2、3、4または5記載の冷却塔における
スケールの溶解、除去方法。 - 【請求項7】前記冷却塔用部品を、冷却塔本体から外し
た波形で合成樹脂製のフィルム状充填板、フィン付き熱
交換コイル、フィンのない熱交換コイルのうちの一種で
ある充填材、ルーバー、ストレーナー、エリミネータの
うちの少なくとも1つとし、付着している前記カルシウ
ム系スケールおよびシリカ系スケールを溶解し除去する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記
載の冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法。 - 【請求項8】冷却塔におけるスケールの溶解、除去装置
において、塩酸系の水溶液と、酸性フッ化アンモニウム
の水溶液が供給される処理槽が設けてあり、この処理槽
には前記水溶液を加温する加温部が配置してあり、前記
処理槽の底部には、この処理槽の内部に供給され貯留さ
れた塩酸系の水溶液乃至は酸性フッ化アンモニウムの水
溶液内に上向きで気体を突沸する気泡発生部材が配置さ
れていることを特徴とする冷却塔におけるスケールの溶
解、除去装置。 - 【請求項9】前記気泡発生部材は多数の小穴を上側に設
けたパイプ乃至ホース、小穴を上側に分布して設けた扁
平中空体のうちの一種としてあることを特徴とする請求
項8記載の冷却塔におけるスケールの溶解、除去装置。 - 【請求項10】前記処理槽の側面及び底面の外側は断熱
層で被覆してあり、少なくとも前記底面に沿って、ヒー
ターが設けてあることを特徴とする請求項8または9記
載の冷却塔におけるスケールの溶解、除去装置。 - 【請求項11】前記多孔エア吹き出しパイプは、熱交換
コイルと類似の蛇行管、渦巻管、櫛歯状管のうちの一種
からなることを特徴とする請求項9または10記載の冷
却塔におけるスケールの溶解、除去装置。 - 【請求項12】前記エア吹き出しパイプ乃至ホース、小
穴を上側に分布して設けた扁平中空体が前記冷却塔部品
を載置するパレットを兼用乃至パレットに埋設してある
ことを特徴とする請求項9、10または11記載の冷却
塔におけるスケールの溶解、除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061676A JP2003262494A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002061676A JP2003262494A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003262494A true JP2003262494A (ja) | 2003-09-19 |
JP2003262494A5 JP2003262494A5 (ja) | 2004-11-18 |
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ID=29195846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002061676A Pending JP2003262494A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 冷却塔におけるスケールの溶解、除去方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003262494A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20060006278A (ko) * | 2004-07-15 | 2006-01-19 | 한국서부발전 주식회사 | 배연탈황설비의 가스가스히터 고착물의 제거방법 |
WO2011077539A1 (ja) * | 2009-12-25 | 2011-06-30 | 三菱電機株式会社 | 気泡供給装置及び気泡供給方法及び給湯器 |
KR101828030B1 (ko) * | 2016-03-24 | 2018-02-09 | (주)삼성플렉스 | 열교환기 세정장치 및 이를 이용한 열교환기 세정방법 |
CN111282904A (zh) * | 2020-03-28 | 2020-06-16 | 天津全诚桓金环保科技有限公司 | 一种基于微纳米气泡的绿色清洗工艺 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002061676A patent/JP2003262494A/ja active Pending
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