JP2003262052A - 錠前構造 - Google Patents

錠前構造

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JP2003262052A
JP2003262052A JP2002064406A JP2002064406A JP2003262052A JP 2003262052 A JP2003262052 A JP 2003262052A JP 2002064406 A JP2002064406 A JP 2002064406A JP 2002064406 A JP2002064406 A JP 2002064406A JP 2003262052 A JP2003262052 A JP 2003262052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鍵を使用しないで施錠解錠ができる仮施錠機能
と鍵を使用しなければ解錠できない本施錠機能を組合せ
た錠前構造を提供すること 【解決手段】上下に施錠操作部と解錠操作部を形成し中
間位置を揺動自在に軸支した操作部と、その操作部内に
配置して操作部が揺動することにより起倒して引戸を施
錠あるいは解錠する鉤型部と、鍵を差込んで左右に回す
ことにより前記操作部の揺動を阻止あるいは容認するシ
リンダー錠で、施錠時には錠前本体の前面と施錠操作部
の前面がほぼ平面になると共に解錠操作部が突出し、解
錠時には錠前本体の前面と解錠操作部の前面がほぼ平面
になると共に施錠操作部が突出するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、引戸の錠前構造
に関するものであり、特に鍵を使用しないで施錠解錠が
できる仮施錠機能と鍵を使用しなければ解錠できない本
施錠機能を組合せた錠前構造である。
【0002】
【従来の技術】従来、建物や物置の引戸の錠前として
は、鍵を使用して施錠したり解錠したりするのが一般的
であった。しかし物置などは夜間は鍵を掛けておくが、
昼間は物を出し入れするたびに鍵をあけたり掛けたりす
るのが面倒で鍵を掛けずにいることが多く、そのため引
戸を閉じた反動で僅かに開いたり、物や人が引戸に接触
して開いたり、子供の悪戯や強風で開くというような問
題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題を解決するために、鍵を使用しないで施錠解錠がで
きる仮施錠機能と鍵を使用しなければ解錠できない本施
錠機能を組合せた錠前構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、上下に施錠操作部と解錠操作部
を形成し中間位置を揺動自在に軸支した操作部と、その
操作部内に配置して操作部が揺動することにより起倒し
て引戸を施錠するあるいは解錠する鉤型部と、鍵を差込
んで左右に回すことにより前記操作部の揺動を阻止ある
いは容認するシリンダー錠でなる錠前構造とした。
【0005】上記のように構成することにより、頻繁に
引戸を開閉する時は操作部を押すことにより施錠解錠を
して、夜間や長期使用しない時は鍵を使って施錠するこ
とができる。また請求項2の発明は、操作部に形成した
施錠操作部と解錠操作部が、施錠時には錠前本体の前面
と施錠操作部の前面がほぼ平面になると共に解錠操作部
が突出し、解錠時には錠前本体の前面と解錠操作部の前
面がほぼ平面になると共に施錠操作部が突出するように
形成したので、施錠、解錠の操作は突出している操作部
を錠前本体とほぼ平面になるように押し込むだけで簡単
に出来る。また請求項3の発明は、解錠時に錠前本体に
対して突出する施錠操作部の側面に施錠されていないこ
とを示す警告表示を設けたので、施錠忘れを防止でき
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は、引戸D1と重なり合った部分の
引戸D2に設けた錠前Aの斜視図であり、錠前Aは前面
の引戸D2に嵌め込んだ錠前本体1と、その錠前本体1
に揺動自在に軸支した操作部2と、その操作部内に配置
した鉤型部3と、錠前本体1の上部で鍵を差し込んで回
すシリンダー錠Sで構成されている。操作部2は上部約
2/3が施錠操作部21で下部約1/3が解錠操作部と
なっている。この図の錠前Aは解錠状態である。
【0007】図2は、引戸D2から錠前Aを取外した状
態を示した斜視図であり、錠前Aは操作部2およびシリ
ンダー錠Sを組み込んだ錠前本体1を前面の引戸D2に
形成した長円孔h2に嵌め込み、引戸D2の内側から当
材4を被せて錠前本体1と当材4で引戸D2を挟んだ状
態で止めねじ5で固定する。引戸D1には錠前の鉤型部
3に対応する位置に角孔h1が形成されている。
【0008】図3は、錠前Aを分解して示した分解斜視
図である。錠前Aは大きく分けて錠前本体1と操作部2
と鉤型部3と当材4とシリンダー錠Sで構成されてい
る。シリンダー錠Sは、鍵を差し込んで回すことにより
一緒に回転する施錠金具S1を後端部に配置し、その施
錠金具S1は一方向に突出した突出片S2を有する。錠
前本体1は、前記シリンダー錠Sを上部に配置しその下
に縦長の挿入凹部1aを形成し前面周縁にはフランジ部
1jを形成している。前記挿入凹部1aは上面から背面
にわたる開口部1cを形成し凹部内に板バネ支持部1g
を設け背面にねじ孔1dを設け左右側壁1fの上下位置
に軸孔1hと1iを形成している。
【0009】操作部2は、前記本体1の挿入凹部1a内
に嵌り込む形状であり背面には鉤型部3を配置するため
の空間部が形成されている。また操作部2は側面視が逆
く字形であり上部2/3が垂直に形成された施錠操作部
21でそれに対して下部1/3が傾斜して形成された解
錠操作部22となっている。上壁2kは後端に掛止片2
lを形成し、左右側壁2bは解錠操作部22の背面に斜
辺部2cを形成すると共に上下位置に軸孔2e、2jを
設け、軸孔2eの下方部で左右側壁2bの後端から中央
位置まで溝2dを形成している。錠前本体1の軸孔1i
から前記軸孔2jに軸P3を挿入して錠前本体1の挿入
凹部1a内に操作部2を揺動自在に軸支する。また施錠
操作部21の左右側壁2bおよび上壁2kを目立つ色の
塗料あるいは蛍光塗料また夜行塗料等で着色して後述す
る解錠状態であることを知らせる警告表示とする。
【0010】鉤型部3は断面略く字形で中間部および下
端部に軸孔3dと3aを設け先端部に鉤片3cが形成さ
れ、その鉤型部3を前記操作部2の背面空間部内に配置
して軸孔2eから軸孔3dに軸P1を挿入し軸P1を中
心に操作部2内で揺動自在に軸支し、軸孔3aに挿入し
た軸P2の両端を溝2d内でスライド可能にすると共に
さらに錠前本体1の軸孔1hに挿入する。
【0011】鉤型部3の下端部に設けた板バネ支持部3
bと錠前本体1の挿入凹部1a内に設けた板バネ支持部
1g間に湾曲した板バネBを取り付けて鉤型部3と操作
部2の揺動を制御する。当材4は、前記錠前本体1の後
部およびシリンダー錠Sが収まる形状で、前面周縁にフ
ランジ部4aが形成され、背面には鉤型部3の鉤片3c
が出没するための角孔4cとシリンダー錠Sの施錠金具
S1を取付けるための開孔4bと止めねじ5の挿通孔4
dが形成されている。
【0012】図4は、引戸D1、D2を錠前Aで仮施錠
の状態としたことを示す縦断面図である。錠前Aは、錠
前本体1の上部にシリンダー錠Sが配置され、軸P3で
軸支された操作部2は施錠操作部21が錠前本体1内に
収まり解錠操作部22の一部が錠前本体1の前面から突
出した状態であり、引戸D2の板材をフランジ部1jと
4aで挟んで止めねじ5で固定している。鉤型部3は倒
れて鉤片3cが錠前本体1の開口部1cおよび当材4の
角孔4cから突き出て引戸D1の角孔h1にその先端を
引掛けているので引戸D1、D2は開閉が不可となる。
このとき板バネBは鉤型部3を軸P2に対して図面上時
計回り方向に助勢して仮施錠状態が外れることを防止し
ている。
【0013】図5は、錠前Aの解錠した状態を示す縦断
面図である。図4の状態から突出している操作部2の解
錠操作部22を押すことにより操作部2は錠前本体1内
で軸P3を中心として図面上反時計回りに回転し斜辺部
2cが本体の背面壁に接し反対に施錠操作部21が錠前
本体1から突出した状態となる。ここで鉤型部3は軸P
2で本体1に軸支され軸P1で操作部2に軸支されてい
るので操作部2の回転により軸P2を中心として図面上
反時計回りに回転して起き上がり開口部1c、角孔4
c、角穴h1から外れた状態となるので、引戸D1、D
2は開閉が可能となる。
【0014】なお「0009」で述べたように警告表示
として施錠操作部21の周壁を目立つ色で着色している
ので錠前本体1から露出した部分がはっきりと見え施錠
されていない状態であることが確認できる。また錠前本
体1から突き出した施錠操作部21を引戸開閉のための
手掛け部として利用することもできる。このとき板バネ
Bは鉤型部3を軸P2に対して反時計回り方向に助勢し
て図4の仮施錠の状態に戻ることを防止しているが、施
錠操作部21を押すことで簡単に仮施錠の状態にでき
る。またこの板バネBの替わりに引っ張りバネを用いて
鉤型部3を軸P2を中心として図4の場合は時計回りに
引っ張り図5の場合は反時計回りに引っ張る構造として
も良い。
【0015】図6は、錠前Aの本施錠の状態を示す縦断
面図である。図4の仮施錠の状態においてシリンダー錠
Sに鍵Kを差し込んで回すことによりシリンダー錠Sの
後端の施錠金具S1が回り横を向いていた突出片S2が
下向きになるので、解錠操作部22を押しても操作部2
の上端の掛止片2lが前記突出片S2に当って操作部2
は回転できず、鉤型部3は解錠されない。
【0016】図7は、引戸D1、D2を有する組立物置
Fに本発明の錠前Aを取付けた状態を示す斜視図であ
る。
【0017】
【発明の効果】揺動自在に軸支した操作部を押すことに
より施錠解錠が出来るので、頻繁に引戸を開閉する時は
いちいち鍵を使って施錠解錠をしなくても、閉じた反動
で引戸が開いたり、物や人が引戸に接触して開いたり、
子供の悪戯や強風で開いたりすることが防止できる。ま
た夜間や長期使用しない時は鍵を使って確実に施錠する
ことができるので安心である。
【0018】施錠する場合には突出している施錠操作部
を錠前本体の前面とほぼ平面になるように押し、解錠す
る場合には突出している解錠操作部を錠前本体の前面と
ほぼ平面になるように押すので、例えば品物を持ってい
て両手がふさがっていても肘で押して施錠、解錠の操作
をすることも可能であり、また突出した施錠操作部を手
掛け部として引戸を開閉することもできる。
【0019】さらに操作部を押す操作が、錠前本体の前
面より奥に押し込む操作であるならば指の爪が錠前本体
の縁に引っ掛かり爪が割れる場合も考えられるが、本発
明の錠前装置は操作部の突出している面を錠前本体の前
面とほぼ平面になるところまで押すだけであるので、前
述のような問題は発生しない。
【0020】また施錠操作部の周壁は目立つ色の塗料あ
るいは蛍光塗料または夜行塗料等で着色されており施錠
時には見えないが解錠状態の時に錠前本体から露出して
いる部分がはっきりと見えるので、施錠できていないこ
とが確認でき施錠忘れの防止となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠前を引戸に取付けた状態を示す斜視
【図2】図1において引戸から錠前を取外した状態を示
す斜視図
【図3】錠前の分解した状態を示す分解斜視図
【図4】仮施錠の状態を示す縦断面図
【図5】解錠の状態を示す縦断面図
【図6】本施錠の状態を示す縦断面図
【図7】錠前を取付けた組立物置の斜視図
【符号の説明】
A…錠前 S…シリンダー錠 D1、D2…引戸 1…錠前本体 2…操作部 21…施錠操作部 22…解錠操作部 3…鉤型部 4…当材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵を使用しないで施錠解錠ができる仮施錠
    機能と鍵を使用しなければ解錠できない本施錠機能を組
    合せた錠前構造であり、上下に施錠操作部と解錠操作部
    を形成し中間位置を揺動自在に軸支した操作部と、その
    操作部内に配置して操作部が揺動することにより起倒し
    て引戸を施錠するあるいは解錠する鉤型部と、鍵を差込
    んで左右に回すことにより前記操作部の揺動を阻止ある
    いは容認するシリンダー錠でなる錠前構造。
  2. 【請求項2】操作部は、施錠時には錠前本体の前面と施
    錠操作部の前面がほぼ平面になると共に解錠操作部が突
    出し、解錠時には錠前本体の前面と解錠操作部の前面が
    ほぼ平面になると共に施錠操作部が突出する施錠操作部
    と解錠操作部を形成したことを特徴とする請求項1記載
    の錠前構造。
  3. 【請求項3】解錠時に錠前本体の前面に対して突出する
    施錠操作部の側面に施錠されていないことを示す警告表
    示を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の錠
    前構造。
JP2002064406A 2002-03-08 2002-03-08 錠前構造 Expired - Lifetime JP3577050B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012125890A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Seiko Epson Corp ロボットアーム及びロボットアームの制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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