JP2003261886A - 木材等バイオマスのガス化設備 - Google Patents

木材等バイオマスのガス化設備

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JP2003261886A
JP2003261886A JP2002066004A JP2002066004A JP2003261886A JP 2003261886 A JP2003261886 A JP 2003261886A JP 2002066004 A JP2002066004 A JP 2002066004A JP 2002066004 A JP2002066004 A JP 2002066004A JP 2003261886 A JP2003261886 A JP 2003261886A
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gasification
furnace
biomass
pyrolysis
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Atsushi Fujikawa
淳 藤川
Shigeru Hashimoto
茂 橋本
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 木材等バイオマスの微粉砕を低減、あるいは
微粉砕をなくして効率よく木材等バイオマスをガス化で
きる木材等バイオマスガス化設備を提供する。 【解決手段】 高温ガスを発生するガス化炉1と、該高
温ガスにより木材等のバイオマスを熱分解する熱分解炉
2とを備え、ガス化炉1及び熱分解炉2にて発生した可
燃性ガスと固形分とを分離する固気分離装置5を備えた
ガス化装置において、熱分解炉内流速を5m/s以下と
なる熱分解炉断面積とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材等のバイオマ
ス原料をガス化及び熱分解する木材等バイオマスガス化
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材等のバイオマス材料をガス化する木
材等バイオマスガス化設備について本出願人は、特願2
001−306865号で提案した。
【0003】図3は木材等バイオマスガス化設備の概略
図である。図3において、ガス化炉1の上部に熱分解炉
2が連通して設けられている。ガス化炉1にはガス化バ
ーナ1aが、熱分解炉2には木材バーナ2aが設けられ
ている。ガス化炉1では、ハンマークラッシャーのよう
な木材粉砕装置3で10mm程度に粗粉砕した木材をさ
らに2次粉砕装置4で数mm以下に微粉砕しガス化剤と
して、また酸素及び蒸気を酸化剤としてガス化バーナ1
aより吹き込む。熱分解炉2にはガス化炉1と同様に微
粉砕した木材を吹き込む。
【0004】操業は、まず、ガス化炉1を木材の着火温
度まで補助バーナ等を用いて昇温し、ガス化炉1の炉況
を整える。ガス化炉1が所定の温度に達したら、2次粉
砕装置4で微粉砕した木材を吹き込んで木材を燃焼さ
せ、ガス化温度まで上昇させる。そしてガス化炉1で発
生した高温ガスは熱分解炉2に流出し、熱分解炉2に2
次粉砕装置4にて微粉砕された木材を木材バーナ2aよ
り吹き込むことにより木材と混合し、木材を熱分解す
る。
【0005】熱分解炉2にて木材の熱分解により発生し
た可燃性の熱分解ガス及びチャー等の固形分(以下「チ
ャー」という。)は、熱分解炉2出側に設置されたサイ
クロン5にて熱分解ガスとチャーとに固気分離される。
熱分解ガスは、ガス処理設備に導かれて冷却及び精製さ
れる。サイクロン5にて捕集されたチャーは、ガス化剤
としてガス化炉2に導かれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の木材等バイオマ
スガス化設備において供給する木材等のバイオマス材料
は、繊維質が多く弾力性を有しているため、粉砕が非常
に困難な物性を有している。木材粉砕装置3による10
mm程度までの粗粉砕はハンマーミル等の簡便な粉砕機
で対応できるが、微粉砕は糸状の繊維質が生成するた
め、粉状ではなく、綿状に固まり、ホッパでの棚吊り、
閉塞などの問題を生じ、粉砕後の貯蔵・搬送行程におい
て大きな弊害が生じる。これらを回避し、微粉砕を行お
うとすれば、簡便な粉砕機ではなく、カッターなどの切
断式の粉砕機を使用しなければならず、非常に処理能力
が小さく、時間と大きな粉砕エネルギーを必要とするた
めに非効率的であって、設備費も高価なものを使用しな
ければならないという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、前述の従来の木材等バ
イオマスの微粉砕に起因する問題点を解決するため、木
材等バイオマスの微粉砕を低減、あるいは微粉砕をなく
して効率よく木材等バイオマスをガス化できる木材等バ
イオマスガス化設備を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の木材等バイオマ
スのガス化設備は、高温ガスを発生するガス化炉と、該
高温ガスにより木材等のバイオマスを熱分解する熱分解
炉とを備え、ガス化炉及び熱分解炉にて発生した可燃性
ガスと固形分とを分離する固気分離装置を備えたガス化
装置において、熱分解炉内流速を5m/s以下となる熱
分解炉断面積としたことを特徴とする。
【0009】前記ガス化炉及び熱分解炉にて生成した可
燃性ガスを前記ガス化炉ガス化剤としてガス化炉に供給
する手段を設けたり、あるいは粉砕装置にて粉砕された
木材等のバイオマスを粗粒粉と微粒粉とに選別する選別
装置を設け、粗粒粉を熱分解炉に供給し、微粒粉をガス
化炉に供給する供給装置を設けて構成することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、熱分解炉流速を
5m/s以下とする理由は、次のとおりである。図2に
標準的なチャーの見かけ密度範囲である0.3〜0.2
における、終末速度と飛散粒子径の関係をグラフに示
す。ρ=0.3で流速5m/s時の飛散粒子径はおよそ
2mm、ρ=0.2で流速5m/s時の飛散粒子径はお
よそ3mmとなる。チャーを捕集後にガス化炉へ気流搬
送する際、最も経済的な、搬送である固気比10〜3
0、搬送流速10〜20m/sの搬送状態では、3mm
以上の粒子径は、搬送困難である。3mm以上の粒子径
にて搬送状態を安定させるには、固気比を10以下と
し、搬送流速を20m/s以上にしなければならないた
め、経済性が悪くなる。よって、経済的な気流搬送が可
能な、3mm以下の粒径のみを捕集するためには、熱分
解炉流速を5m/s以下とし、熱分解炉から飛散するチ
ャー粒径を3mm以下とする必要がある。
【0011】
【実施例】実施例1 図1(a)において、図3に示す木材等バイオマス材料
ガス化設備と同様に、ガス化炉1の上部に熱分解炉2が
連通して設けられている。ガス化炉1にはガス化バーナ
1aが、熱分解炉2には木材バーナ2aが設けられてい
る。熱分解炉2には木材粉砕装置3で10mm程度に粗
粉砕した木材を熱分解炉に吹き込む。ガス化炉1では、
ハンマークラッシャーのような木材粉砕装置3で10m
m程度に粗粉砕した木材をさらに2次粉砕装置4で数m
m以下に微粉砕しガス化剤として、また酸化剤として酸
素及び蒸気をガス化バーナ1aより吹き込む。
【0012】熱分解炉2にて木材の熱分解により発生し
た可燃性の熱分解ガス及びチャーは、固気分離装置であ
るサイクロン5にて熱分解ガスとチャーとに固気分離さ
れ、分離されたチャーをガス化炉1に供給する。分離さ
れた熱分解ガスは、ガス処理設備に導かれ、冷却し、精
製される。
【0013】熱分解炉は、経済的な気流搬送が可能な3
mm以下の微粒をサイクロンで捕集するために、熱分解
炉内流速を5m/s以下となる熱分解炉断面積にして、
チャーの粗粒が飛散しないようにする。
【0014】本実施例では、熱分解炉内流速を5m/s
以下となる熱分解炉断面積にし3mm以下の微粒のみを
熱分解炉から飛散させ、サイクロン5にて回収してガス
化炉1に供給するので、熱分解炉に微粉砕した木材を吹
き込む必要がなくなり2次粉砕装置4の微粉砕量を低減
させることができるので、ランニングコストを小さくす
ることができる。
【0015】実施例2 図1(b)は本発明の第2の実施例を示す図である。図
1(a)と同一構成には同一符号を付している。
【0016】実施例1ではサイクロン5で固気分離され
たチャーのみをガス化炉1に供給し、サイクロン5で固
気分離された熱分解ガスは、ガス処理設備に導かれて冷
却及び精製されているが、本実施例では、サイクロン5
で固気分離されたチャーをガス化炉1に供給するととも
に、分離された熱分解ガスの一部をガス化炉1にガス化
剤として使用するものである。
【0017】チャーと熱分解ガスをガス化炉1に供給す
ることにより、ガス化炉に微粉砕した木材を吹き込むこ
となく充分にガス化できるので、木材の微粒粉をガス化
炉へ吹き込まなくてよいので、2次粉砕装置4が不要と
なる。
【0018】実施例3 図(c)は本発明の第3の実施例を示す図である。図1
(a)と同一構成には同一符号を付している。
【0019】実施例2では、サイクロン5で固気分離さ
れたチャーをガス化炉1に供給するとともに、分離され
た熱分解ガスの一部をガス化炉1にガス化剤として使用
しているが、ガス化炉1に供給する熱分解ガスが多く、
ガス処理設備で精製する熱分解ガスが少なくなる場合が
ある。
【0020】本実施例では、ガス化炉1に供給する熱分
解ガスの供給量を低減させるため、木材粉砕装置4で粗
粉砕された木材を粗粒粉と微粒粉とに風力選別機や振動
篩等の選別装置6で選別して粗粒を熱分解炉2に吹き込
み、微粒をガス化炉1にガス化剤として吹き込む。
【0021】本実施例では、ガス化剤としてサイクロン
5からのチャーと選別装置7からの微粒を吹き込むの
で、サイクロンからの熱分解ガスの使用量を低減させる
ことができる。また、高価な2次粉砕装置が不要とな
る。
【0022】
【発明の効果】本発明により以下に示す効果を奏する。
【0023】(1)熱分解炉内流速を5m/s以下とな
る熱分解炉断面積にしてサイクロンで捕集した3mm以
下の微粒をサイクロンにて回収してガス化炉に供給する
ことにより、熱分解炉に微粉砕した木材を吹き込む必要
がなくなり2次粉砕装置の微粉砕量を低減させることが
でる。そのため高価で大きな粉砕エネルギーを必要とす
る微粉砕機を小さくすることができ、設備費及びランニ
ングコストを小さくすることができる。
【0024】(2)チャーと熱分解ガスをガス化炉に供
給することにより、ガス化炉に微粉砕した木材を吹き込
むことなく充分にガス化できるので、2次粉砕装置が不
要となる。
【0025】(3)ガス化剤としてチャーと選別機で選
別した微粒粉を吹き込むことにより、ガス化炉への熱分
解ガスの吹き込み量を低減させることができる。また、
高価な2次粉砕装置が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材等バイオマス材料ガス化設備の構
成図である。
【図2】流速と粒径の関係を示すグラフである。
【図3】従来の木材等バイオマスガス化設備の概略図で
ある。
【符号の説明】
1:ガス化炉 1a:ガス化バーナ 2:熱分解炉 2
a:木材バーナ 3:木材粉砕装置 4:2次粉砕装置
5:サイクロン 6:選別装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温ガスを発生するガス化炉と、該高温
    ガスにより木材等のバイオマスを熱分解する熱分解炉と
    を備え、ガス化炉及び熱分解炉にて発生した可燃性ガス
    と固形分とを分離する固気分離装置を備えたガス化装置
    において、熱分解炉内流速を5m/s以下となる熱分解
    炉断面積としたことを特徴とする木材等バイオマスのガ
    ス化設備。
  2. 【請求項2】 前記ガス化炉及び熱分解炉にて生成した
    可燃性ガスをガス化剤としてガス化炉に供給する手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の木材等バイオマ
    スガス化設備。
  3. 【請求項3】 粉砕装置にて粉砕された木材等のバイオ
    マスを粗粒粉と微粒粉とに選別する選別装置を設け、粗
    粒粉を熱分解炉に供給し、微粒粉をガス化炉に供給する
    供給装置を設けたことを特徴とする請求項2記載の木材
    等バイオマスのガス化設備。
JP2002066004A 2002-03-11 2002-03-11 木材等バイオマスのガス化設備 Withdrawn JP2003261886A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256490A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Nippon Steel Engineering Co Ltd ガス化方法及びガス化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009256490A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Nippon Steel Engineering Co Ltd ガス化方法及びガス化装置

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Effective date: 20050607