JP2003260372A - ピペットチップおよびその成形金型 - Google Patents

ピペットチップおよびその成形金型

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JP2003260372A JP2002067029A JP2002067029A JP2003260372A JP 2003260372 A JP2003260372 A JP 2003260372A JP 2002067029 A JP2002067029 A JP 2002067029A JP 2002067029 A JP2002067029 A JP 2002067029A JP 2003260372 A JP2003260372 A JP 2003260372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周方向の肉厚差に伴う先端部の曲がりのないピ
ペットチップを提供する。 【解決手段】先端に液体を吸引し、吐出する小孔2xが
形成された略円錐管状の収容部2と、収容部2の基端に
連続して形成され、吸引ノズルと装着可能な装着部3
と、からなるピペットチップ1において、収容部2の内
周面22に設定されたテーパー角度と円錐長さを有する
複数個の内周円錐面22a〜22fが形成されるととも
に、隣接する内周円錐面22a〜22fの交差する辺に
谷B1,B2および山P2,P3,P4が順に形成され
ている。そして、谷B1,B2に向かって外周面21と
内周面22からなる肉厚が漸減している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸引ノズルの先端
に装着され、液体を吸引して収容するとともに、所定量
の液体を吐出するプラスチック製のピペットチップおよ
びその成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、生化学分析装置においては、血
液、尿などの試料液を分析用素子に点着して測定を行う
ものであり、また、試料液を希釈容器に供給するととも
に、希釈液を供給して希釈してから、その混合液を分析
用素子に点着して測定を行うものである。これらの試料
液、希釈液、混合液などの液体を収容容器から吸引して
吐出するために、吸引ノズルの先端に着脱自在にピペッ
トチップを装着し、このピペットチップ内に液体を収容
容器から吸引するとともに、分析用素子もしくは希釈容
器などに吐出するようにしている。この場合、吸引ノズ
ル内に直接液体を吸引すると、吸引ノズルの洗浄処理が
必要となって処理能力が低下するため、通常、ピペット
チップは使い捨てとなっている。
【0003】このようなピペットチップは、ポリプロピ
レンなどの透明または半透明のプラスチックから成形さ
れ、先端に液体を吸引し、吐出する小孔が形成された略
円錐管状の収容部と、収容部の基端に連続して形成さ
れ、吸引ノズルと装着可能な装着部と、から構成されて
いる(例えば、特開平8−112537号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したピ
ペットチップを成形する場合、樹脂の流動をコントロー
ルすることが困難で、圧力や流動方向の微妙な調整で内
周面と外周面との中心ずれが発生し、肉厚が周方向に均
一にならず、厚い場合と薄い場合との収縮差によって先
端が曲がるという現象が発生していた。このため、18
0度離れた位置にそれぞれゲートを設けて周方向の溶融
樹脂の均一な充填を採用せざるを得ず、2点ゲートを回
り込むランナが必要となっていた。この結果、ピペット
チップを多数個取りする場合、各ピペットチップについ
て、2点ゲートを回り込むランナが必要となり、成形金
型が大型化するという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、周方向の肉厚差に伴う先端部の曲がりのな
いピペットチップを提供するものである。また、1点ゲ
ートによって周方向の肉厚差の発生を可及的に防止する
ことのできるピペットチップの成形金型を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のピペットチップ
は、先端に液体を吸引し、吐出する小孔が形成された略
円錐管状の収容部と、収容部の基端に連続して形成さ
れ、吸引ノズルと装着可能な装着部と、からなるプラス
チック製のピペットチップにおいて、前記収容部の外周
面もしくは内周面の少なくとも一方に、設定されたテー
パー角度と設定された円錐長さを有する複数個の円錐面
が形成されるとともに、隣接する円錐面の交差する辺に
谷および山が順に形成されてなり、谷に向かって外周面
と内周面からなる肉厚が漸減することを特徴とするもの
である。
【0007】本発明によれば、ピペットチップにおける
収容部の外周面もしくは内周面の少なくとも一方に、設
定されたテーパー角度と設定された円錐長さを有する複
数個の円錐面が形成されるとともに、隣接する円錐面の
交差する辺に谷および山が順に形成され、さらに、谷に
向かって外周面と内周面からなる肉厚が漸減しているこ
とにより、内周面と外周面との中心ずれがなく、周方向
に均一な厚みを形成することができる。
【0008】この結果、先端部に曲がりのないピペット
チップを得ることができ、歩留りを大きく改善すること
ができる。
【0009】本発明において、前記小孔と谷または山と
の間の収容部の空間容積が設定量に形成されていると、
収容部に収容された液体量を、山および谷を目盛として
計量することができる。
【0010】本発明のピペットチップの成形金型は、固
定型と、固定型に対して型締め、型開き可能なコアピン
と、コアピンと連動可能な突き出しプレートと、からな
り、固定型に対して型締めされたコアピンおよび突き出
しプレートによってピペットチップに対応するキャビテ
ィが形成される成形金型において、前記固定型のキャビ
ティ面もしくはコアピンのキャビティ面の少なくとも一
方に、設定されたテーパー角度と設定された円錐長さを
有する複数個の円錐面が形成されるとともに、隣接する
円錐面の交差する辺に山および谷が順に形成されてな
り、山に向かって固定型のキャビティ面とコアピンのキ
ャビティ面からなる間隔が漸減することを特徴とするも
のである。
【0011】本発明によれば、固定型のキャビティ面も
しくはコアピンのキャビティ面に隣接する円錐面が交差
することによって山および谷が順に形成され、また、山
に向かって固定型のキャビティ面とコアピンのキャビテ
ィ面からなる間隔が漸減することにより、溶融樹脂が、
固定型のキャビティ面とコアピンのキャビティ面との間
隔が漸減する山に向かって流動する際、抵抗が発生し、
周方向に均一になった後、狭窄部となる山を通過する。
【0012】この結果、成形されたピペットチップの肉
厚は、周方向に均一となり、厚い場合と薄い場合との収
縮差による曲がり現象の発生を確実に防止することがで
きる。また、従来の成形金型のように、180度離れた
位置にそれぞれゲートを2個設ける必要がないことか
ら、ピペットチップを多数個取りする場合であっても、
成形金型の小型化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1には、本発明のピペットチップ1の一
実施形態が示されている。
【0015】このピペットチップ1は、透明または半透
明のプラスチック、例えば、ポリプロピレンなどから成
形されており、小端径側に液体を吸引し、吐出する小孔
2xが形成された略円錐管状の収容部2と、収容部2の
大端径側に連続して形成され、図示しない吸引ノズルと
装着可能な装着部3と、から構成されている。
【0016】収容部2は、小孔2xが形成された小端径
側から、設定されたテーパー角度Φaの第1外周円錐面
21aおよび第1外周円錐面21aのテーパー角度Φa
よりも小さなテーパー角度Φbの第2外周円錐面21b
からなる外周面21を有し、第1外周円錐面21aと第
2外周円錐面21bとが交わる辺に山P1が周方向に形
成されている。
【0017】また、収容部2は、小孔2xが形成された
小端径側から、第1外周円錐面21aのテーパー角度Φ
aよりも小さく、第2外周円錐面21bのテーパー角度
Φbよりも大きなテーパー角度φaの第1内周円錐面2
2aと、第1外周円錐面21aのテーパー角度Φaより
も大きなテーパー角度φbの第2内周円錐面22bと、
第1内周円錐面22aのテーパー角度φaよりも小さな
テーパー角度φcの第3内周円錐面22cと、第2内周
円錐面22bのテーパー角度φbよりも小さく、第1外
周円錐面21aのテーパー角度Φaよりも大きなテーパ
ー角度φdの第4内周円錐面22dと、第3内周円錐面
22cのテーパー角度φcと略等しいか、わずかに小さ
なテーパー角度φeの第5内周円錐面22eと、第2外
周円錐面21bのテーパー角度Φbと略等しいか、わず
かに小さなテーパー角度φfの第6内周円錐面22f
と、からなる内周面22を有している。
【0018】そして、第1内周円錐面22aと第2内周
円錐面22bとが交わる辺、第3内周円錐面22cと第
4内周円錐面22dとが交わる辺および第5内周円錐面
22eと第6内周円錐面22fとが交わる辺にそれぞれ
山P2,P3,P4が周方向に形成され、また、第2内
周円錐面22bと第3内周円錐面22cとが交わる辺お
よび第4内周円錐面22dと第5内周円錐面22eとが
交わる辺にそれぞれ谷B1,B2が周方向に形成されて
いる。
【0019】一方、第1内周円錐面22aの円錐長さY
a、第2内周円錐面22bの円錐長さYb、第3内周円
錐面22cの円錐長さYcおよび第4内周円錐面22d
の円錐長さYdは、各内周円錐面22a,22b,22
c,22dによって区画される空間容積によって設定さ
れている。すなわち、小孔2xを通して液体を吸引し、
収容部2に収容する際、円錐長さYaの第1内周円錐面
22aで区画される空間に液体が収容された場合の容積
がV1に設定され、円錐長さYaの第1内周円錐面22
aおよび円錐長さYbの第2内周円錐面22bにわたっ
て区画される空間に液体が収容された場合の容積がV2
に設定されている。また、円錐長さYaの第1内周円錐
面22a、円錐長さYbの第2内周円錐面22bおよび
円錐長さYcの第3内周円錐面22cにわたって区画さ
れる空間に液体が収容された場合の容積がV3に設定さ
れ、さらに、円錐長さYaの第1内周円錐面22a、円
錐長さYbの第2内周円錐面22b、円錐長さYcの第
3内周円錐面22cおよび円錐長さYdの第4内周円錐
面22dにわたって区画される空間に液体が収容された
場合の容積がV4に設定されている。このため、収容部
2に収容された液体量を、山P2,P3および谷B1,
B2を目盛として計量することができる。
【0020】ここで、第1外周円錐面21aの円錐長さ
Xaと、第1内周円錐面22aの円錐長さYaおよび第
2内周円錐面22bの円錐長さYbの和とは、同一に設
定されている。すなわち、外周面21の山P1と、内周
面22の谷B1とは、同一位置に形成されている。
【0021】また、各外周円錐面21a,21bのテー
パー角度Φa,Φbおよび各内周円錐面22a,22
b,22c,22d,22e,22fのテーパー角度φ
a,φb,φc,φd,φe,φfの関係は、φe≦φ
c<φf≦Φb<φa<Φa<φd<φbとなってお
り、このため、谷B1に向かって第1外周円錐面21a
と第2内周円錐面22bとの間隔および第2外周円錐面
21bと第3内周円錐面22cとの間隔が漸減し、谷B
1の肉厚は、該谷B1を挟む外周面21と内周面22間
の肉厚において最小となっている。同様に、谷B2の肉
厚は、該谷B2を挟む外周面21と内周面22間の肉
厚、すなわち、第2外周円錐面21bと第4内周円錐面
22d間の肉厚および第2外周円錐面21bと第5内周
円錐面22e間の肉厚において最小となっている。
【0022】装着部3は、外周円筒面31と、前述した
収容部2の第6内周円錐面22fのテーパー角度φfと
同一のテーパー角度の内周円錐面32を有し、外周円筒
面31の基端部には、つば311が形成されるととも
に、つば311の外径と同一外径の複数本の補強リブ3
12が設定角度間隔をおいて形成されている。また、装
着部3の内周円錐面32には、基端部にガイド溝321
が形成されるとともに、前述した収容部2との境界にア
ンダーカットとなる凹状溝322が形成されている。
【0023】次に、このようなピペットチップ1を成形
する成形金型10について説明する。
【0024】この成形金型10は、図2に示すように、
固定型11と、固定型11に対して前後方向に移動して
型締め、型開き可能なコアピン12と、コアピン12と
連動可能な突き出しプレート13と、から構成され、固
定型11には、コアピン12を型締めすることで形成さ
れるキャビティCに臨んでゲート14が形成されるとと
もに、ゲート14と図示しないスプルブッシュとを連通
するランナ15が形成されている。
【0025】ここで、固定型11に対してコアピン12
を型締めして形成されるキャビティCは、前述したピペ
ットチップ1に対応して形成されている。すなわち、固
定型11のキャビティ面11aは、ピペットチップ1の
収容部2における第1外周円錐面21a、第2外周円錐
面21bからなる外周面21、装着部3におけるつば3
11および補強リブ312を含む外周円筒面31に対応
して形成されており、外周面21の山P1に対応する谷
P1’が周方向に形成されている。また、コアピン12
のキャビティ面12aは、ピペットチップ1の収容部2
における第1内周円錐面22a、第2内周円錐面22
b、第3内周円錐面22c、第4内周円錐面22d、第
5内周円錐面21e、第6内周円錐面22fからなる内
周面22、装着部3におけるガイド溝321および凹状
溝322を含む内周円錐面32に対応して形成されてお
り、内周面22の山P2,P3,P4に対応する谷P
2’,P3’,P4’が周方向に形成されているととも
に、内周面22の谷B1,B2に対応する山B1’,B
2’が周方向に形成されている。そして、前述したゲー
ト14は、ピペットチップ1の装着部3における外周円
筒面31のつば311の近傍に対応する位置に臨んで形
成されている。
【0026】なお、突き出しプレート13は、コアピン
12の型開きの際、コアピン12の移動に連動して設定
位置まで移動するものの、設定位置において図示しない
ストッパに規制されてそれ以上追従して移動しないよう
に構成されている(図3(a)参照)。
【0027】このような成形金型10を用いてピペット
チップ1を成形するには、固定型11に対してコアピン
12を型締めしてキャビティCを形成した後、図示しな
い射出装置から溶融樹脂をランナ15およびゲート14
を通してキャビティCに射出充填すればよい。
【0028】この際、キャビティCに充填された溶融樹
脂は、固定型11およびコアピン12のキャビティ面1
1a,12aのうち、ピペットチップ1の装着部3に対
応する部分から小孔2x側に向かって収容部3に対応す
る部分へと充填される。
【0029】ここで、ピペットチップ1の収容部2にお
ける第2外周円錐面21bに対応する固定型11のキャ
ビティ面11aと、ピペットチップ1の収容部2におけ
る第5内周円錐面22eに対応するコアピン12のキャ
ビティ面12aとによって区画されたキャビティCは、
山B2’に向かって間隔が漸減しているため、溶融樹脂
の流動に抵抗が発生する。この結果、溶融樹脂は、周方
向に均一になった後、ピペットチップ1の収容部2にお
ける第2外周円錐面21bに対応する固定型11のキャ
ビティ面11aと、ピペットチップ1の収容部2におけ
る第5内周円錐面22eと第4内周円錐面22dとの谷
B2に対応するコアピン12のキャビティ面12aの山
B2’とで形成される狭窄部を通過する。
【0030】次いで、溶融樹脂は、ピペットチップ1の
収容部2における第2外周円錐面21bに対応する固定
型11のキャビティ面11aと、ピペットチップ1の収
容部2における第4内周円錐面22dに対応するコアピ
ン12のキャビティ面12aとによって区画されたキャ
ビティCを経て、第2外周円錐面21bに対応する固定
型11のキャビティ面11aと、第3内周円錐面22c
に対応するコアピン12のキャビティ面12aとによっ
て区画されたキャビティCに達する。
【0031】ピペットチップ1の収容部2における第2
外周円錐面21bに対応する固定型11のキャビティ面
11aと、ピペットチップ1の収容部2における第3内
周円錐面22cに対応するコアピン12のキャビティ面
12aとによって区画されたキャビティCは、山B1’
に向かって間隔が漸減しているため、溶融樹脂の流動に
抵抗が発生する。この結果、溶融樹脂は、周方向に均一
になった後、ピペットチップ1の収容部2における第2
外周円錐面21bと第1外周円錐面21aとの山P1に
対応する固定型11のキャビティ面11aの谷P1’
と、ピペットチップ1の収容部2における第3内周円錐
面22cと第2内周円錐面22bとの谷B1に対応する
コアピン12のキャビティ面12aの山B1’とで形成
される狭窄部を通過する。
【0032】この後、溶融樹脂は、ピペットチップ1の
収容部2における第1外周円錐面21aに対応する固定
型11のキャビティ面11aと、ピペットチップ1の収
容部2における第1内周円錐面22aに対応するコアピ
ン12のキャビティ面12aとによって区画されたキャ
ビティCに達する。このキャビティCも、小孔2x側に
向かって間隔が漸減しているため、溶融樹脂の流動に抵
抗が発生し、溶融樹脂が円周方向に均一になって小孔2
xに対応する先端に達する。
【0033】キャビティCに充填した溶融樹脂が冷却固
化したならば、コアピン12を固定型11に対して型開
きする。この際、突き出しプレート13もコアピン12
の型開きに連動して、図示しないストッパに当接する位
置まで移動する(図3(a)参照)。さらに、突き出し
プレート13に対してコアピン12が型開きすれば、コ
アピン12は、突き出しプレート13に当接されたピペ
ットチップ1から強制的に離脱することから、ピペット
チップ1を取り出すことができる(図3(b)参照)。
【0034】このように、固定型11のキャビティ面1
1aと、コアピン12のキャビティ面12aとの間に、
山B2’,B1’による狭窄部が形成されているため、
溶融樹脂は、山B2’,B1’による狭窄部を通過する
際、その流動抵抗によって円周方向に均一になるもので
ある。この結果、成形されたピペットチップ1の肉厚
は、円周方向に均一となり、厚い場合と薄い場合との収
縮差による曲がり現象の発生を確実に防止することがで
きる。したがって、ピペットチップ1の歩留りを大きく
改善することができる。また、180度離れた位置にそ
れぞれゲートを2個設ける必要がなく、1点ゲートでよ
いことから、ピペットチップ1を多数個取りする場合で
あっても、成形金型10の小型化を図ることができる。
【0035】ところで、前述した実施形態においては、
第1外周円錐面21aおよび第2外周円錐面21bから
なる外周面21と、第1内周円錐面22a、第2内周円
錐面22b、第3内周円錐面22c、第4内周円錐面2
2d、第5内周円錐面22eおよび第6内周円錐面22
fからなる内周面22とによって収容部2を形成し、か
つ、外周面21にテーパー角度の異なる第1外周円錐面
21aと第2外周円錐面21bとが交差する辺に山P1
を形成する一方、内周面22にテーパー角度の異なる第
1内周円錐面22aと第2内周円錐面22bが交差する
辺、第3内周円錐面22cと第4内周円錐面22dが交
差する辺および第5内周円錐面22eと第6内周円錐面
22fが交差する辺にそれぞれ山P2,P3,P4を形
成するとともに、テーパー角度の異なる第2内周円錐面
22bと第3内周円錐面22cが交差する辺および第4
内周円錐面22dと第5内周円錐面22eが交差する辺
にそれぞれ谷B1,B2をそれぞれ形成したピペットチ
ップ1を例示したが、図4に示すように、外周面21に
テーパー角度および円錐長さが異なる外周円錐面21
c,21d,21e,21f,21gを形成し、隣接す
る外周円錐面21c,21d,21e,21f,21g
との間に山P5,P6および谷B3,B4を形成するよ
うにしてもよい。
【0036】すなわち、図4に示す実施形態のピペット
チップ1の収容部2は、小孔2xが形成された小端径側
から、設定されたテーパー角度Φcの第1外周円錐面2
1cと、第1外周円錐面21cのテーパー角度Φcより
も大きなテーパー角度Φdの第2外周円錐面21dと、
第1外周円錐面21cのテーパー角度Φcよりも小さな
テーパー角度Φeの第3外周円錐面21eと、第1外周
円錐面21cのテーパー角度Φcよりも大きく、第2外
周円錐面21dのテーパー角度Φdよりも小さなテーパ
ー角度Φfの第4外周円錐面21fと、第1外周円錐面
21cのテーパー角度Φcよりも小さく、第3外周円錐
面21eのテーパー角度Φeよりも大きなテーパー角度
Φgの第5外周円錐面21gと、からなる外周面21を
有し、第1外周円錐面21cと第2外周円錐面21dと
が交わる辺および第3外周円錐面21eと第4外周円錐
面21fとが交わる辺にそれぞれ谷B3,B4が形成さ
れるとともに、第2外周円錐面21dと第3外周円錐面
21eとが交わる辺および第4外周円錐面21fと第5
外周円錐面21gとが交わる辺にそれぞれ山P5,P6
が形成されている。
【0037】また、収容部2は、第1外周円錐面21c
のテーパー角度Φcよりも小さく、第3外周円錐面21
eのテーパー角度Φeよりも大きなテーパー角度φgの
内周円錐面22gの内周面22を有している。
【0038】そして、第1外周円錐面21cの円錐長さ
Xc、第2外周円錐面21dの円錐長さXd、第3外内
周円錐面21eの円錐長さXeおよび第4外周円錐面2
1fの円錐長さXfは、各外周円錐面21c,21d,
21e,21fに対応する内周面22によって区画され
る空間容積によって設定されている。すなわち、小孔2
xを通して液体を液体を吸引し、収容部2に収容する
際、円錐長さXcに対応する空間に液体が収容された場
合の容積がV5に設定され、円錐長さXcおよび円錐長
さXdに対応する空間に液体が収容された場合の容積が
V6に設定されている。また、円錐長さXc、円錐長さ
Xdおよび円錐長さXeに対応する空間に液体が収容さ
れた場合の容積がV7に設定され、さらに、円錐長さX
c、円錐長さXd、円錐長さXeおよび円錐長さXfに
対応する空間に液体が収容された場合の容積がV8に設
定されている。このため、収容部2に収容された液体量
を、山P5,P6および谷B3,B4を目盛として計量
することができる。
【0039】なお、装着部3については、先に説明した
実施形態と同一であるため、同一の符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0040】このような実施形態のピペットチップ1を
成形する成形金型10は、図5に示すように、先に説明
した成形金型10と同様、固定型11と、固定型11に
対して前後方向に移動して型締め、型開き可能なコアピ
ン12と、コアピン12と連動可能な突き出しプレート
13と、から構成されている。そして、固定型11に
は、コアピン12を型締めすることで形成されるキャビ
ティCに臨んでゲート14が形成されるとともに、ゲー
ト14と図示しないスプルブッシュとを連通するランナ
15が形成されている。
【0041】固定型11のキャビティ面11aは、ピペ
ットチップ1の収容部2における第1外周円錐面21
c、第2外周円錐面21d、第3外周円錐面21e、第
4外周円錐面21f、第5外周円錐面21gからなる外
周面21、装着部3におけるつば311および補強リブ
312を含む外周円筒面31に対応して形成されてお
り、外周面21の山P5,P6に対応する谷P5’,P
6’が周方向に形成されているとともに、外周面21の
谷B3,B4に対応する山B3’,B4’が周方向に形
成されている。また、コアピン12のキャビティ面は、
ピペットチップ1の収容部2における内周円錐面22g
の内周面22、装着部3におけるガイド溝321および
凹状溝322を含む内周円錐面32に対応して形成され
ている。
【0042】なお、突き出しプレート13は、先に説明
した突き出しプレート13と同一であり、その詳細な説
明を省略する。
【0043】この成形金型10を用いてピペットチップ
1を成形する場合も、固定型11に対してコアピン12
を型締めしてキャビティCを形成した後、図示しない射
出装置から溶融樹脂をランナ15およびゲート14を通
してキャビティCに射出充填すればよい。
【0044】ここで、ピペットチップ1の収容部2にお
ける第4外周円錐面21fに対応する固定型11のキャ
ビティ面11aと、ピペットチップ1の収容部2におけ
る内周円錐面22gに対応するコアピン12のキャビテ
ィ面12aとによって区画されたキャビティCは、山B
4’に向かって間隔が漸減しているため、溶融樹脂の流
動に抵抗が発生する。この結果、溶融樹脂は、周方向に
均一になった後、ピペットチップ1の収容部2における
第4外周円錐面21fおよび第3外周円錐面21eが交
差する谷B4に対応する固定型11のキャビティ面11
aの山B4’と、ピペットチップ1の収容部2における
内周円錐面22gに対応するコアピン12のキャビティ
面12aとで形成される狭窄部を通過する。
【0045】次いで、溶融樹脂は、ピペットチップ1の
収容部2における第3外周円錐面21eに対応する固定
型11のキャビティ面11aと、ピペットチップ1の収
容部2における内周円錐面22gに対応するコアピン1
2のキャビティ面12aとによって区画されたキャビテ
ィCを経て、第2外周円錐面21dに対応する固定型1
1のキャビティ面11aと、内周円錐面22gに対応す
るコアピン12のキャビティ面12aとによって区画さ
れたキャビティCに達する。
【0046】ピペットチップ1の収容部2における第2
外周円錐面21dに対応する固定型11のキャビティ面
11aと、ピペットチップ1の収容部2における内周円
錐面22gに対応するコアピン12のキャビティ面12
aとによって区画されたキャビティCは、山B3’に向
かって間隔が漸減しているため、溶融樹脂の流動に抵抗
が発生する。この結果、溶融樹脂は、周方向に均一にな
った後、ピペットチップ1の収容部2における第2外周
円錐面21dと第1外周円錐面21cとの谷B3に対応
する固定型11のキャビティ面11aの山B3’と、ピ
ペットチップ1の収容部2における内周円錐面22gに
対応するコアピン12のキャビティ面12aとで形成さ
れる狭窄部を通過する。
【0047】この後、溶融樹脂は、ピペットチップ1の
収容部2における第1外周円錐面21cに対応する固定
型11のキャビティ面11aと、ピペットチップ1の収
容部2における内周円錐面22gに対応するコアピン1
2のキャビティ面12aとによって区画されたキャビテ
ィCに達する。このキャビティCも、小孔2x側に向か
って間隔が漸減しているため、溶融樹脂の流動に抵抗が
発生し、溶融樹脂が円周方向に均一になって小孔2xに
対応する先端に達する。
【0048】キャビティCに充填した溶融樹脂が冷却固
化したならば、コアピン12を突き出しプレート13と
ともに固定型11に対して型開きした後、突き出しプレ
ート13を固定した状態で、突き出しプレート13に対
してコアピン12をさらに型開きすれば、ピペットチッ
プ1を取り出すことができる。
【0049】このように、固定型11のキャビティ面1
1aと、コアピン12のキャビティ面12aとの間に、
山B4’,B3’による狭窄部が形成されているため、
溶融樹脂は、山B4’,B3’による狭窄部を通過する
際、その流動抵抗によって円周方向に均一になるもので
ある。この結果、成形されたピペットチップ1の肉厚
は、円周方向に均一となり、厚い場合と薄い場合との収
縮差による曲がり現象の発生を確実に防止することがで
きる。したがって、ピペットチップ1の歩留りを大きく
改善することができる。また、180度離れた位置にそ
れぞれゲートを2個設ける必要がなく、1点ゲートでよ
いことから、ピペットチップ1を多数個取りする場合で
あっても、成形金型10の小型化を図ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明のピペットチップに
よれば、周方向の肉厚差に伴う先端部の曲がりのないピ
ペットチップを得ることができ、歩留りを大きく改善す
ることができる。
【0051】また、本発明の成型金型によれば、1点ゲ
ートによる金型の小型化を図ることができるとともに、
周方向の肉厚差の発生を可及的に防止してピペットチッ
プを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピペットチップの一実施形態を示す断
面図およびそのA−A線拡大断面図である。
【図2】図1のピペットチップの成形金型を示す断面図
である。
【図3】図2の成形金型によるピペットチップの型開き
工程を示す説明図である。
【図4】本発明のピペットチップの他の実施形態を示す
断面図である。
【図5】図4のピペットチップの成形金型を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ピペットチップ 2 収容部 2x 小孔 21 内周面 21a,21b,21c,21d,21e,21f,2
1g 外周円錐面 Φa,Φb,Φc,Φd,Φe,Φf,Φg 外周円錐
面のテーパー角度 Xa,Xb,Xc,Xd,Xe,Xf 外周円錐面の円
錐長さ 22 外周面 22a,22b,22c,22d,22e,22f,2
2g 内周円錐面 φa,φb,φc,φd,φe,φf,φg 内周円錐
面のテーパー角度 Ya,Yb,Yc,Yd,Ye,Yf 内周円錐面の円
錐長さ 3 装着部 31 外周円筒面 32 内周円錐面 10 成形金型 11 固定型 12 コアピン 13 突き出しプレート P1,P2,P3,P4,P5,P6 山 B1,B2,B3,B4 谷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に液体を吸引し、吐出する小孔が形
    成された略円錐管状の収容部と、収容部の基端に連続し
    て形成され、吸引ノズルと装着可能な装着部と、からな
    るプラスチック製のピペットチップにおいて、前記収容
    部の外周面もしくは内周面の少なくとも一方に、設定さ
    れたテーパー角度と設定された円錐長さを有する複数個
    の円錐面が形成されるとともに、隣接する円錐面の交差
    する辺に谷および山が順に形成されてなり、谷に向かっ
    て外周面と内周面からなる肉厚が漸減することを特徴と
    するピペットチップ。
  2. 【請求項2】 前記小孔と谷または山との間の収容部の
    空間容積が設定量に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のピペットチップ。
  3. 【請求項3】 固定型と、固定型に対して型締め、型開
    き可能なコアピンと、コアピンと連動可能な突き出しプ
    レートと、からなり、固定型に対して型締めされたコア
    ピンおよび突き出しプレートによってピペットチップに
    対応するキャビティが形成される成形金型において、前
    記固定型のキャビティ面もしくはコアピンのキャビティ
    面の少なくとも一方に、設定されたテーパー角度と設定
    された円錐長さを有する複数個の円錐面が形成されると
    ともに、隣接する円錐面の交差する辺に山および谷が順
    に形成されてなり、山に向かって固定型のキャビティ面
    とコアピンのキャビティ面からなる間隔が漸減すること
    を特徴とするピペットチップの成形金型。
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