JP2003259000A - Ip−pbxにおけるip電話機サービス機能のバージョンアップ方式および方法 - Google Patents

Ip−pbxにおけるip電話機サービス機能のバージョンアップ方式および方法

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JP2003259000A
JP2003259000A JP2002056703A JP2002056703A JP2003259000A JP 2003259000 A JP2003259000 A JP 2003259000A JP 2002056703 A JP2002056703 A JP 2002056703A JP 2002056703 A JP2002056703 A JP 2002056703A JP 2003259000 A JP2003259000 A JP 2003259000A
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data
server device
pbx
telephone
program
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JP2002056703A
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Yujiro Nakagawa
雄次郎 中川
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IP−PBXが有する制御機能とIP電話機が
有する機能に対応したプログラム、データをIP電話機
にダウンロードすることで、容易にIP電話機のサービ
ス機能を向上させ、IP電話機での複雑な設定を軽減さ
せることにある。 【解決手段】IP−PBX20が自分の制御機能情報を
サーバ装置30へ通知し、IP電話機40が検出したハ
ードウェア資源の機能情報をサーバ装置40に通知する
と、サーバ装置30のダウンロード制御部32が受信し
た制御機能情報と機能情報を基に変換テーブル部36を
用いてプログラム部品とデータ部品とをプログラム部品
格納部33とデータ部品格納部34とから抽出して結合
することでIP電話機40の有するハードウェア資源を
活用するプログラムとデータとを作成してIP電話機4
0へダウンロードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IP−PBXにお
けるIP電話機サービス機能のバージョンアップ方式お
よび方法に関し、特に、伝送路に接続されたIP(イン
ターネット・プロトコル)−PBX(private
branch exchange)とIP−PBX内部
または外部に設置したサーバ装置と複数のIP電話機と
の間で、IP−PBXが有する制御機能とIP電話機が
検出する機能を基にサーバ装置がIP電話機のプログラ
ム/データを作成してIP電話機へダウンロードするI
P−PBXにおけるIP電話機サービス機能のバージョ
ンアップ方式および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、他装置から電話機へのプログラム
のバージョンアップ方式として、例えば、特開昭63−
294095号公報に開示されている。すなわち、特開
昭63−294095号公報に記載のボタン電話機の制
御部は、データ伝送プログラムを起動し、RAM内に制
御プログラムのプログラムファイルがバックアップされ
ているか否かの判断を行い、残っていなければデータ伝
送部を介して主装置に対して伝送要求を送信する。主装
置のデータ伝送部にて電話機からの伝送要求データを受
信し、主装置の記憶部からボタン電話機制御用のプログ
ラムファイルを取り出し、電話機へ伝送する。電話機は
データ伝送部に送られてくるデータを随時受取り、ダウ
ンロードプログラムにより書き込む。主装置はファイル
全てを送信した時点で、電話機に対して終了データを送
信する。電話機の制御部はプログラムファイル全てが受
信されたか判断を行い、受信完了と判断されれば、その
制御プログラムの起動を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術である特開昭63−294095号公報では、ボタン
電話機やIP電話機が有するハードウェア資源を検出し
て主装置に通知する手段がないため、電話機が有するハ
ードウェア資源が変更になった場合に、新しいハードウ
ェア資源に対応するプログラムをダウンロードすること
ができないという問題点がある。
【0004】また、従来技術である特開昭63−294
095号公報では、ボタン電話機やIP電話機内のデー
タ伝送プログラムは、ROM内に存在するため、データ
伝送プログラムを書き換えることができないという問題
点がある。
【0005】また、従来技術である特開昭63−294
095号公報では、ボタン電話機やIP電話機制御用の
アプリケーション・プログラムをダウンロードしている
が、ブート・プログラムやデータをダウンロードするこ
とができないという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を鑑み、IP
−PBXが有する制御機能とIP電話機が検出するハー
ドウェア資源を有効に活用するブート・プログラム、ア
プリケーション・プログラムおよびデータを、IP−P
BXの内部又は外部に設置したサーバ装置内において自
動で作成し、IP電話機へ自動でダウンロードすること
で、容易にIP電話機のサービス機能を向上させ、IP
電話機での複雑な設定を軽減させることにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、IP電話機に
おいて障害が発生した場合に、障害情報をサーバ装置へ
通知することで障害を回避するプログラムやデータをサ
ーバ装置内において自動で作成し、IP電話機へ自動で
ダウンロードすることで、容易にIP電話機のサービス
機能を向上させ、IP電話機での複雑な設定を軽減させ
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のIP−PBXにおけるIP電話機
サービス機能のバージョンアップ方式は、IP−PBX
と、サーバ装置と、複数のIP電話機と、IP−PBX
とIP−PBXとサーバ装置と間を接続する伝送路とを
備えたIP−PBXにおけるIP電話機サービス機能の
バージョンアップ方式であって、前記IP−PBXが立
上げ時に前記IP−PBX自身の有する制御機能情報を
前記サーバ装置に通知する第1の通知手段と、前記IP
電話機が立上げ時に検出する前記IP電話機のハードウ
ェア資源の機能情報を前記サーバ装置に通知する第2の
通知手段と、前記サーバ装置が前記制御機能情報と前記
機能情報とを基に前記IP電話機の有するハードウェア
資源を活用するプログラムおよび/またはデータを作成
する第1の作成手段と、前記第2の通知手段で通知を受
けたIP電話機に対して前記第1の作成手段で作成した
プログラムおよび/またはデータをダウンロードする第
1のダウンロード手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明の第2のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方式は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方式であって、前記IP
電話機が障害を検出した場合に障害情報を前記サーバ装
置に通知する通知手段と、前記サーバ装置が前記障害情
報を基に障害を回避するプログラムとデータとを作成す
る作成手段と、前記通知手段で通知を受けたIP電話機
に対して前記作成手段で作成したプログラムとデータと
をダウンロードするダウンロード手段と、を有すること
を特徴としている。
【0010】更に、上記の第1のIP−PBXにおける
IP電話機サービス機能のバージョンアップ方式におい
て、前記IP電話機が障害を検出した場合に障害情報を
前記サーバ装置に通知する第3の通知手段と、前記サー
バ装置が前記障害情報を基に障害を回避するプログラム
とデータとを作成する第2の作成手段と、前記第3の通
知手段で通知を受けたIP電話機に対して前記第2の作
成手段で作成したプログラムおよびデータをダウンロー
ドする第2のダウンロード手段と、を有することを特徴
としている。
【0011】更に、上記の第1のIP−PBXにおける
IP電話機サービス機能のバージョンアップ方式におい
て、前記第1の作成手段で作成したプログラムは、ブー
ト・プログラムとアプリケーション・プログラムとを含
むことを特徴している。
【0012】更に、上記の第1のIP−PBXにおける
IP電話機サービス機能のバージョンアップ方式におい
て、前記第1の作成手段で作成したデータは、前記IP
電話機のハードウェア資源の活用に対応した各種パラメ
ータ情報と各種コード変換情報とを含むことを特徴とし
ている。
【0013】更に、上記の第1のIP−PBXにおける
IP電話機サービス機能のバージョンアップ方式におい
て、前記IP電話機がダウンロードされた前記ブート・
プログラムと前記アプリケーション・プログラムと前記
データとを再書込みできる不揮発性メモリの予め割り当
てられた領域にそれぞれ保存して再立上げを行う再立上
げ手段と、前記IP電話機が前記再立上げ時に前記不揮
発性メモリに保存されたブート・プログラムを実行する
ことにより前記アプリケーションを読出し書込みのでき
る揮発性のメモリに複写する複写手段と、を有すること
を特徴としている。
【0014】また、本発明の第1のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方法であって、前記IP
−PBXが立上げ時に前記IP−PBX自身の有する制
御機能情報を前記サーバ装置に通知し、前記IP電話機
が立上げ時に検出する前記IP電話機のハードウェア資
源の機能情報を前記サーバ装置に通知し、前記サーバ装
置が前記制御機能情報と前記機能情報とを基に前記IP
電話機のハードウェア資源を活用するプログラムおよび
/またはデータを作成し、前記サーバ装置が前記機能情
報の通知を受けたIP電話機に対して前記作成したプロ
グラムおよび/またはデータをダウンロードすることを
特徴としている。
【0015】また、本発明の第2のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方法であって、前記IP
電話機が障害を検出した場合に障害情報を前記サーバ装
置に通知し、前記サーバ装置が前記障害情報を基に障害
を回避するプログラムとデータとを作成し、前記サーバ
装置が前記障害情報の通知を受けたIP電話機に対して
前記作成したプログラムとデータとをダウンロードする
ことを特徴としている。
【0016】また、本発明の第3のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方法であって、前記サー
バ装置に制御機能情報と機能情報と毎にプログラム部品
識別情報とデータ部品情報とを格納した機能部品変換テ
ーブルと、前記サーバ装置にプログラム部品識別情報毎
にプログラム部品を格納したプログラム部品格納部と、
前記サーバ装置にデータ部品識別情報毎にデータ部品を
格納したデータ部品格納部と、を準備し、前記IP−P
BXが立上げ時に前記IP−PBX自身の有する前記制
御機能情報を前記サーバ装置に通知するステップと、前
記IP電話機が立上げ時に検出する前記IP電話機のハ
ードウェア資源の前記機能情報を前記サーバ装置に通知
するステップと、前記サーバ装置が通知を受けた前記制
御機能情報と前記機能情報とを基に前記機能部品変換テ
ーブルを検索してプログラム部品識別情報とデータ部品
識別情報とを抽出するステップと、前記サーバ装置が前
記抽出したプログラム部品識別情報を基に前記プログラ
ム部品格納部からプログラム部品を抽出しその抽出した
プログラム部品を結合することで前記IP電話機のハー
ドウェア資源を活用するブート・プログラムのファイル
とアプリケーション・プログラムのファイルとを作成す
るステップと、前記サーバ装置が前記抽出したデータ部
品識別情報を基に前記データ部品格納部からデータ部品
を抽出しその抽出したデータ部品を結合することで前記
IP電話機のハードウェア資源を活用するデータのファ
イルを作成するステップと、前記サーバ装置が前記機能
情報の通知を受けたIP電話機に対して前記作成したブ
ート・プログラムのファイルとアプリケーション・プロ
グラムのファイルとデータのファイルとをダウンロード
するステップと、を含むことを特徴としている。
【0017】また、本発明の第4のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方法であって、前記サー
バ装置に制御機能情報と機能情報と毎にデータ部品情報
とを格納した機能部品変換テーブルと、前記サーバ装置
にデータ部品識別情報毎にデータ部品を格納したデータ
部品格納部と、を準備し、前記IP−PBXが立上げ時
に前記IP−PBX自身の有する前記制御機能情報を前
記サーバ装置に通知するステップと、前記IP電話機が
立上げ時に検出する前記IP電話機のハードウェア資源
の前記機能情報を前記サーバ装置に通知するステップ
と、前記サーバ装置が通知を受けた前記制御機能情報と
前記機能情報とを基に前記機能部品変換テーブルを検索
してデータ部品識別情報とを抽出するステップと、前記
サーバ装置が前記抽出したデータ部品識別情報を基に前
記データ部品格納部からデータ部品を抽出しその抽出し
たデータ部品を結合することで前記IP電話機のハード
ウェア資源を活用するデータのファイルを作成するステ
ップと、前記サーバ装置が前記機能情報の通知を受けた
IP電話機に対して前記作成したデータのファイルをダ
ウンロードするステップと、を含むことを特徴としてい
る。
【0018】また、本発明の第5のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法は、
IP−PBXと、サーバ装置と、複数のIP電話機と、
IP−PBXとIP−PBXとサーバ装置と間を接続す
る伝送路とを備えたIP−PBXにおけるIP電話機サ
ービス機能のバージョンアップ方法であって、前記サー
バ装置に障害情報毎にプログラム部品識別情報とデータ
部品情報とを格納した障害部品変換テーブルと、前記サ
ーバ装置にプログラム部品識別情報毎にプログラム部品
を格納したプログラム部品格納部と、前記サーバ装置に
データ部品識別情報毎にデータ部品を格納したデータ部
品格納部と、を準備し、前記IP電話機が障害を検出し
た場合に障害情報を前記サーバ装置に通知するステップ
と、前記サーバ装置が通知を受けた前記障害情報を基に
前記部品変換テーブルを検索してプログラム部品識別情
報とデータ部品識別情報とを抽出するステップと、前記
サーバ装置が抽出した前記プログラム部品識別情報を基
に前記プログラム部品格納部からプログラム部品を抽出
しその抽出したプログラム部品を結合することで障害を
回避するプログラムのファイルを作成するステップと、
前記サーバ装置が前記データ部品識別情報を基に前記デ
ータ部品格納部からデータ部品を抽出しその抽出したデ
ータ部品を結合することで障害を回避するデータのファ
イルを作成するステップと、前記サーバ装置が前記障害
情報の通知を受けたIP電話機に対して前記作成したプ
ログラムのファイルとデータのファイルとをダウンロー
ドするステップと、を含むことを特徴としている。
【0019】更に、本発明の第3のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法にお
いて、前記サーバ装置に障害情報毎にプログラム部品識
別情報とデータ部品情報とを抽出させる障害部品変換テ
ーブルを準備し、前記IP電話機が障害を検出した場合
に障害情報を前記サーバ装置に通知するステップと、前
記サーバ装置が通知を受けた前記障害情報を基に前記障
害部品変換テーブルを検索してプログラム部品識別情報
とデータ部品識別情報とを抽出するステップと、前記サ
ーバ装置が前記障害情報から抽出した前記プログラム部
品識別情報を基に前記プログラム部品格納部からプログ
ラム部品を抽出しその抽出したプログラム部品を結合す
ることで障害を回避するプログラムのファイルを作成す
るステップと、前記サーバ装置が前記データ部品識別情
報を基に前記データ部品格納部からデータ部品を抽出し
その抽出したデータ部品を結合することで障害を回避す
るデータのファイルを作成するステップと、前記サーバ
装置が前記障害情報の通知を受けたIP電話機に対して
前記作成した障害用のプログラムのファイルと障害用の
データのファイルとをダウンロードするステップと、を
含むことを特徴としている。
【0020】更に、本発明の第3または第4のIP−P
BXにおけるIP電話機サービス機能のバージョンアッ
プ方法において、前記データ部品は、前記IP電話機の
ハードウェア資源の活用に対応した各種パラメータ情報
と各種コード変換情報とを含むことを特徴としている。
【0021】更に、本発明の第3のIP−PBXにおけ
るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法にお
いて、前記IP電話機がダウンロードされた前記ブート
・プログラムと前記アプリケーション・プログラムと前
記データとを再書込みできる不揮発性メモリの予め割り
当てられた領域にそれぞれ保存して再立上げを行うステ
ップと、前記IP電話機が前記再立上げ時に前記不揮発
性メモリに保存されたブート・プログラムを実行するこ
とにより前記アプリケーション・プログラムを読出し書
込みのできる揮発性メモリに複写するステップと、前記
IP電話機が前記揮発性メモリに複写した前記アプリケ
ーション・プログラムを実行するステップと、を含むこ
とを特徴としている。
【0022】更に、上記のIP−PBXにおけるIP電
話機サービス機能のバージョンアップ方法において、前
記IP電話機がダウンロードされた前記データを再書込
みできる不揮発性メモリの予め割り当てられた領域に保
存するステップを含むことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1を参照すると、本発
明の実施の形態は、IP−PBX20と、複数のIP電
話機40と、サーバ装置30と、LAN伝送路10とか
ら構成されている。なお、IP−PBX20、複数のI
P電話機40、およびサーバ装置30は、LAN伝送路
10に接続され、LAN伝送路10を介してそれぞれの
通信が行われる。
【0024】IP−PBX20は、各IP電話機40を
制御するIP電話機制御部23と、IP−PBX20が
有する制御機能情報をサーバ装置30へ通知するための
制御機能管理部22と、LAN伝送路10との通信を行
うLANインタフェース部21とで構成される。この場
合のサーバ装置30へ通知する制御機能情報は、IP電
話機40を制御するための情報であり、IP−PBX2
0自身が各IP電話機40に対してサポートできる情報
(例えば、IP電話機40に送出できる漢字LCDコー
ドの種別を示すパラメータ)を含んでおり、サポートで
きる情報をコード化したものである。
【0025】サーバ装置30は、IP電話機40の各機
能に対応したプログラム部品を格納するプログラム部品
格納部33と、IP電話機40の各機能に対応したデー
タ部品(例えば、IPアドレス、サブネットマスク、障
害復旧データ等のパラメータ情報、音声圧縮変換コー
ド、LCDへの漢字表示対応コード等のコード変換デー
タ)を格納するデータ部品格納部34と、IP−PBX
20からの制御機能情報とIP電話機40からの機能情
報とをまたはIP電話機40からの障害情報を基にプロ
グラム部品を選択して結合し、各IP電話機40へダウ
ンロードするためのブート・プログラム、アプリケーシ
ョン・プログラム、およびデータを作成するダウンロー
ド制御部32と、ダウンロードするブート・プログラ
ム、アプリケーション・プログラム、データを格納する
格納部35と、IP−PBX20からの制御機能情報か
らの制御機能情報とIP電話機40からの機能情報とを
または障害情報を基にプログラム部品識別情報(ブート
・プログラム部品識別情報、AP部品識別情報、障害プ
ログラム部品情報)またはデータ部品識別情報を抽出す
るための変換テーブル部36と、LAN伝送路10との
通信を行うLANインタフェース部31とで構成され
る。
【0026】サーバ装置30のプログラム部品格納部3
3およびデータ部品格納部34は、不揮発性の記録媒体
装置(例えば、磁気ディスク)内の領域に割り当てられ
ている。また、プログラム部品格納部33には、プログ
ラム部品識別情報毎にプログラム部品が予め格納されて
いる。また、データ部品格納部34には、データ部品識
別情報毎にデータが予め格納されている。なお、本実施
の形態例では、プログラム部品識別情報には、ブート・
プログラム部品識別情報、AP部品識別情報、障害プロ
グラム部品情報が含まれる。
【0027】サーバ装置30の格納部35は、読出し書
込みのできるメモリ(例えば、RAM)内に割り当てら
れており、格納部35には、IP電話機40にダウンロ
ードするブート・プログラムを格納するブート・プログ
ラム格納領域351、IP電話機40にダウンロードす
るアプリケーション・プログラムを格納するアプリケー
ション・プログラム格納領域352、およびIP電話機
40にダウンロードするデータを格納するデータ格納領
域353の各領域が割り当てられている。なお、領域3
51,352,353には、それぞれIP電話機毎に管
理される。
【0028】サーバ装置30の変換テーブル部36は、
読出し書込みのできるメモリ(例えば、RAM)内に割
り当てられており、更に、変換テーブル部36には、機
能部品変換テーブル361および障害部品変換テーブル
362の各領域が割り当てられている。
【0029】変換テーブル部36の機能部品変換テーブ
ル361は、図2の構成例に示すように、制御機能コー
ドの領域と、機能コードの領域と、ブート・プログラム
部品識別情報の領域と、AP部品識別情報と、データ部
品識別情報の領域とから構成され、ダウンロード制御部
32の制御により、IP−PBX20からの制御機能コ
ードとIP電話機40からの機能コードとを基に、ブー
ト・プログラム部品識別情報とAP部品識別情報とデー
タ部品識別情報とが抽出される。なお、機能部品変換テ
ーブル361は、運用管理者等により予め設定(作成)
されている。また、機能部品変換テーブル361のプロ
グラム部品識別情報およびデータ部品識別情報の領域に
は、制御機能コードと機能コードとに対応して、複数が
設定されていることもあるし、何も設定されていないこ
ともある。
【0030】変換テーブル部36の障害部品変換テーブ
ル362は、図3の構成例に示すように、障害コードの
領域と、障害プログラム部品識別情報の領域と、データ
部品識別情報の領域とから構成され、ダウンロード制御
部32の制御により、IP電話機40からの障害コード
を基に、障害プログラム部品識別情報とデータ部品識別
情報とが抽出される。なお、機能部品変換テーブル36
1および障害部品変換テーブル362は、運用管理者等
により予め設定(作成)されている。障害部品変換テー
ブル362の障害プログラム部品識別情報およびデータ
部品識別情報の領域には、制御機能コードと機能コード
とに対応して、複数が設定されていることもあるし、何
も設定されていないこともある。
【0031】IP電話機40は、LCD制御部42と、
LED制御部43と、音声制御部44と、LANインタ
フェース部41と、キー検出部45と、それら(LCD
制御部42、LED制御部43、音声制御部44、LA
Nインタフェース部41、キー検出部45)の機能を検
出する機能検出部47と、それらの障害を検出する障害
検出部48と、プログラムやデータを格納しておくFR
OM部50と、IP電話機40の動作時のプログラムや
データを格納しておく揮発性のメモリであるSRAM部
49と、機能検出部47からの機能情報または障害検出
部48からの障害情報をサーバ装置30へ送信しサーバ
装置30からのダウンロード情報を格納したりIP−P
BX20からの指示によりIP電話機40自身を制御す
る制御部46とで構成される。なお、LCD制御部4
2、LED制御部43、音声制御部44、LANインタ
フェース部41、およびキー検出部45は、アダプタで
あってIP電話機40からそれぞれ脱着可能な構造にな
っており、上記以外の機能を付加したアダプタおよび上
記の各アダプタ(ハードウェア資源)を組み合わせるこ
とにより、IP電話機40のハードウェア資源となり、
IP電話機40の機能が決まる。
【0032】IP電話機40のFROM部50は、再書
き込みのできる不揮発性メモリであるフラッシュROM
であって、FROM部50には、ブート・プログラムが
保存されるブート・プログラム格納領域51、アプリケ
ーション・プログラムが保存されるアプリケーション・
プログラム格納領域52、およびデータが保存されるデ
ータ格納領域53の各領域にそれぞれ割り当てられてい
る。
【0033】次に、本発明の実施の形態の概要を説明す
る。
【0034】IP−PBX20の制御機能管理部22
は、IP−PBX20の制御機能情報をサーバ装置30
に通知し、IP電話機40の機能検出部41は、ハード
ウェアの機能を検出してその機能情報をサーバ装置30
へ通知する。
【0035】IP−PBX20からの制御機能情報およ
びIP電話機40からの機能情報を受信したサーバ装置
30は、ダウンロード制御部32において、IP電話機
40が有する新しいハードウェア資源を活用できるプロ
グラムの部品をプログラム部品格納部33から選択して
ダウンロードできるプログラムを作成してIP電話機4
0へダウンロードする。
【0036】更に、サーバ装置30のダウンロード制御
部32において、IP電話機40からの機能情報とIP
電話機40へダウンロードするプログラムの種類から、
IP電話機における最適なデータを作成してIP電話機
40へダウンロードする。
【0037】また、IP電話機40の障害検出部48に
おいて、障害を検出しその障害情報をサーバ装置30へ
通知する。サーバ装置30のダウンロード制御部32に
おいて、IP電話機40の障害を回避するプログラムや
データを作成してサーバ装置30からIP電話機40へ
ダウンロードする。IP電話機40は、制御部46にお
いてダウンロードされた情報がブート・プログラムやア
プリケーション・プログラムおよびデータをダウンロー
ドされたファイル名や属性から識別してIP電話機のF
ROM部50へそれぞれ格納する。
【0038】次に、図1〜図4を参照して、本実施の形
態例の動作について説明する。
【0039】先ず、IP−PBX20のIP電話機制御
部23は、立ち上がり時に、図示していない記憶部から
制御可能な機能(例えば、LCDへの漢字表示、音声圧
縮方法:G711、G729A)として予め機能毎に設
定されている制御機能コードを複数読み出し、その読み
出した制御機能コードについて制御機能管理部22に対
して通知する。すると、制御機能管理部22は、LAN
インタフェース部21を経由してサーバ装置30のダウ
ンロード制御部32へ制御機能情報(複数の制御機能コ
ードを含む)を通知する(図4のステップS101)。
【0040】すると、LANインタフェース部31を介
して制御機能情報を受信すると、サーバ装置30は、図
示していないメモリにIP−PBXの制御機能情報とし
て格納する(図4のステップS201)。なお、サーバ
装置30内で制御機能情報を使用する場合は、このメモ
リに格納された制御機能情報を読み出すことにより使用
する。
【0041】一方、IP電話機40の機能検出部47
は、立ち上がり時に、装着されている各アダプタから機
能(例えば、漢字表示LCD等)を検出してLANイン
タフェース部41を経由してサーバ装置30へ機能情報
(複数の機能コードを含む)を通知し、WAIT状態
(待ち状態)になる。この場合の機能は、各機能の判別
ができるようにコード化されており、そのコード化され
た機能コードを機能情報として機能検出部47が各アダ
プタからそれぞれ読み出して、読み出した各機能コード
をサーバ装置30のダウンロード制御部32に通知する
ことになる(図5のステップS301〜S303)。
【0042】すると、サーバ装置30のダウンロード制
御部32は、IP電話機40からの機能情報(機能コー
ド)とIP−PBX20からの制御機能情報(制御機能
コード)を基に変換テーブル部36の機能部品変換テー
ブル361から該当するブート・プログラム部品識別情
報とAP部品識別情報とデータ部品識別情報とを抽出す
る(図5のステップS401)。
【0043】ダウンロード制御部32は、ステップS4
01で抽出したブート・プログラム部品識別情報を基に
プログラム部品格納部33から該当する全てのプログラ
ム部品を取り出し、取り出した複数のプログラム部品を
結合する(コンパイラを含む)ことでブート・プログラ
ムを作成し、格納部35のブート・プログラム格納領域
351に格納する。この場合、作成されたブート・プロ
グラムは、ファイル名と属性(この場合の属性とは、ブ
ートを示す拡張子のことを言う)が付与され、通知のあ
ったIP電話機40のブート・プログラムとして格納部
35のブート・プログラム格納領域351に格納される
(ステップS402)。
【0044】ダウンロード制御部32は、ステップS4
01で抽出したAP部品識別情報を基にプログラム部品
格納部33から該当する全てのプログラム部品(例え
ば、漢字表示LCDドライバ、音声圧縮:G711)を
取り出し、取り出した複数のプログラム部品を結合する
(コンパイラを含む)ことでアプリケーション・プログ
ラムを作成し、格納部35のアプリケーション・プログ
ラム格納領域352に格納する。この場合、作成された
アプリケーション・プログラムは、ファイル名と属性
(この場合の属性とは、アプリケーションを示す拡張子
のことを言う)が付与され、通知のあったIP電話機4
0のアプリケーション・プログラムとして格納部35の
アプリケーション・プログラム格納領域351に格納さ
れる(ステップS403)。
【0045】ダウンロード制御部32は、ステップS4
01で抽出したデータ部品識別情報を基にデータ部品格
納部34から該当する全てのデータ部品(例えば、漢字
表示LCDドライバ、音声圧縮:G711)を取り出
し、取り出した複数のデータ部品を結合することでデー
タを作成し、格納部35のデータ格納領域353に格納
する。この場合、作成されたデータは、ファイル名と属
性(この場合の属性とは、データを示す拡張子のことを
言う)が付与され、通知のあったIP電話機40のデー
タとして格納部35のデータ格納領域353に格納され
る(ステップS404)。
【0046】すなわち、サーバ装置30のダウンロード
制御部32は、ステップS402〜S404の処理にお
いて、IP電話機40のハードウェア資源を有効に活用
するブート・プログラムとアプリケーション・プログラ
ムとデータとを作成したことになる。
【0047】なお、図5に示すように、ダウンロード制
御部32がステップS402から順にステップS403
まで実行するようにしたが、特に順番の規定は設けない
ものとする。
【0048】更に、サーバ装置30のダウンロード制御
部32は、各IP電話機40から機能の通知を受けたI
P電話機40に対して作成したブート・プログラム、ア
プリケーション・プログラム、およびデータをダウンロ
ードし、IP−PBX20の制御機能管理部22へは各
IP電話機40が有する機能情報(IP電話機40から
受信した機能コード一覧)を通知して、終了する(ステ
ップS405,S406)。
【0049】一方、ステップS303で待ち状態にあっ
たIP電話機40においては、制御部46は、サーバ装
置30からLANインタフェース部41を介してダウン
ロードされてきたブート・プログラム、アプリケーショ
ン・プログラム、およびデータを一端SRAM部49に
格納する。制御部46は、ダウンロードされたファイル
名および属性(拡張子)によりブート・プログラム、ア
プリケーション・プログラム、およびデータを識別し
て、FROM部50のブート・プログラム格納領域51
にはブート・プログラムを、アプリケーション・プログ
ラム格納領域52にはアプリケーション・プログラム
を、データ格納領域53にはデータを、それぞれ格納す
る。この時、利用者が設定するデータを格納する領域と
ダウンロードしたデータを格納するデータ格納領域53
とは同じ領域を使用している(ステップS304)。
【0050】格納が終了すると、IP電話機40の制御
部46は、自機の再起動(再立上げ)を行い、FROM
部50のブート・プログラム格納領域51にあるブート
・プログラムを実行することによりFROM部50内の
アプリケーション・プログラムとデータとをSRAM部
49に複写し、SRAM部49のアプリケーション・プ
ログラムを実行する(ステップS305,S306,S
307)。すなわち、IP電話機40は、SRAM部4
9のアプリケーション・プログラムとデータとにより起
動されることになり、IP−PBX20との通信を可能
にする。
【0051】なお、IP電話機40の通常の立上げと再
立上げの区別を付ける為に、IP電話機40は、再立ち
上げを行う場合にFROM部50内のある領域に再立上
げを示す情報を格納して自機の再起動(自機のリセッ
ト)をかける。従って、通常の立上げまたは再起動によ
る再立上げがかかると、IP電話機40は、この情報を
読み出す(読んだ後はリセット:再立上げでないことを
示す情報を格納)ことにより通常の立上げか再立上げか
を判断することができる。
【0052】以上説明したように、IP電話機40内で
ハードウェア資源であるアダプタを交換、増設、削減等
による機能変更を行っても、IP電話機40の立上げ時
にハードウェア資源の機能を示す機能コードをサーバ装
置30に送信させ、機能コードを受信したサーバ装置3
0がIP−PBX20の制御機能コードとIP電話機4
0の機能コードを基にIP電話機40搭載のハードウェ
ア資源の活用に対応したプログラム、データを作成して
IP電話機40にダウンロードするようにしているた
め、常に、IP電話機40のIP電話機サービス機能の
バージョンをアップすると共に、ダウンロードしたプロ
グラムを実行することによりIP−PBX20との通信
ができることになる。また、プログラム変更に伴うパラ
メータ、コード変換等のデータの設定を自動的にサーバ
装置30で作成してIP電話機40のFROM50内の
データ格納領域53(この場合、プログラムの実行中で
使用する予め決められたデータ位置を示す)に保存する
ようにしているため、サーバ装置30で管理すればよ
く、IP電話機40の利用者のデータ設定の軽減に繋が
る。
【0053】次に、IP電話機40の障害検出部48に
おいて障害(例えば、音声圧縮:G711の遅延や歪
み)を検出した場合の動作について説明する。
【0054】IP電話機40の障害検出部48は、障害
を検出すると、検出した障害をコード化(障害コード)
して障害情報としてLANインタフェース部41を経由
してサーバ装置30のダウンロード制御部32へ送出
し、WAIT(待ち状態)になる(図6のステップS5
01,S502)。
【0055】すると、LANインタフェース部31を介
して障害情報を受信したサーバ装置30のダウンロード
制御部32は、受信した障害情報(障害コード)を基
に、変換テーブル部36の障害部品変換テーブル362
から障害プログラム部品識別情報とデータ識別情報とを
抽出してその抽出した障害プログラム部品識別情報を基
にプログラム部品を、データ部品識別情報を基にデータ
を、それぞれ取り出す(図6のステップS601)。
【0056】ダウンロード制御部32は、ステップS6
01で抽出した障害プログラム部品識別情報を基にプロ
グラム部品格納部33から該当する全てのプログラム部
品を取り出し、取り出した複数のプログラム部品を結合
する(プログラムのコンパイラを含む)ことで障害プロ
グラムを作成する。この場合、作成された障害プログラ
ムは、ファイル名と属性(この場合の属性とは、障害プ
ログラムを示す拡張子のことを言う)を付与される(ス
テップS602)。
【0057】ダウンロード制御部32は、ステップS6
01で抽出したデータ部品識別情報を基にデータ部品格
納部34から該当する全てのデータ部品を取り出し、取
り出した複数のデータ部品を結合することでデータを作
成する。この場合、作成されたデータは、ファイル名と
属性(この場合の属性とは、データを示す拡張子のこと
を言う)が付与される(ステップS603)。
【0058】ダウンロード制御部32は、作成した障害
プログラムおよびデータを障害情報の通知のあったIP
電話機40に対してLANインタフェース部31を経由
してダウンロードし、終了する(ステップS604)。
【0059】LANインタフェース部41を介して障害
プログラムおよびデータを受信したIP電話機40の制
御部46は、SRAM部49に格納し、その格納した障
害用の障害プログラムを実行して終了する(ステップS
503,S504)。すなわち、制御部46は、障害プ
ログラムを実行することにより障害に対応することが可
能となる。
【0060】上記説明において、サーバ装置30がIP
−PBX20の外部にあるような構成で説明したが、サ
ーバ装置30をIP−PBX20の内部にある場合(但
し、IP−PBXの本体とはLAN伝送路10を介して
通信される)も同じように動作することは言うまでもな
い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、サーバ装置が制御
機能情報と機能情報とを基にIP電話機のハードウェア
資源を活用するプログラムおよび/またはデータを作成
し、機能情報の通知を受けたIP電話機に対して前記作
成したプログラムおよび/またはデータをダウンロード
するようにしているため、IP電話機に付加される各ハ
ードウェア資源の機能に対応し、かつIP−PBXの制
御機能に対応したIP電話機が動作する上で必要なプロ
グラムとデータとが自動的に作成されるという効果があ
る。
【0062】また、本発明は、IP電話機がダウンロー
ドされたブート・プログラムを不揮発性のメモリに格納
して、IP電話機の再起動時に不揮発性メモリに格納さ
れた新しいブート・プログラムによりIP電話機を起動
するため、IP電話機におけるブート・プログラムの書
き換えが可能となる効果がある。
【0063】また、本発明は、IP電話機が有するハー
ドウェア機能や障害情報を自動で検出しサーバ装置に通
知して、サーバ装置において機能向上や障害対応に対処
するプログラムやデータを自動で作成し、サーバ装置か
らIP電話機へプログラムをダウンロードするようにし
ているため、IP電話機がダウンロードされたプログラ
ムを実行することによりIP電話機のサービス機能の向
上や障害対応が自動的に可能となる効果がある。
【0064】また、本発明は、サーバ装置にてIP−P
BXからの制御機能情報と各IP電話機からの機能情報
とを基に、各IP電話機へダウンロードするデータを作
成して、不揮発性のメモリの予め割り当てられた領域に
ダウンロードするようにしているため、利用者自身で行
うべき各IP電話機の動作で必要なパラメータ等の複雑
な設定を軽減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるIP−PBX装置の方式
図である。
【図2】図1のサーバ装置の変換テーブル部にある機能
部品変換テーブルの構成例を示す構成概略図である。
【図3】図1のサーバ装置の変換テーブル部にある障害
部品変換テーブルの構成例を示す構成概略図である。
【図4】図1のIP−PBX立ち上げ時におけるIP−
PBXとサーバ装置と間の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図1のIP電話機立ち上げ時におけるIP電話
機とサーバ装置と間の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】障害発生時におけるIP電話機とサーバ装置と
間の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 10 LAN伝送路 20 IP−PBX 21 LANインタフェース部 22 制御機能管理部 23 IP電話機制御部 30 サーバ装置 31 LANインタフェース部 32 ダウンロード制御部 33 プログラム部品格納部 34 データ部品格納部 35 格納部 36 変換テーブル部 40 IP電話機 41 LANインタフェース部 42 LCD制御部 43 LED制御部 44 音声制御部 45 キー検出部 46 制御部 47 機能検出部 48 障害検出部 49 SRAM部 50 FROM部 51,351 ブート・プログラム格納領域 52,352 アプリケーション・プログラム格納領
域 53,353 データ格納領域 361 機能部品変換テーブル 362 障害部品変換テーブル

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数の
    IP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ装
    置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方式であ
    って、前記IP−PBXが立上げ時に前記IP−PBX
    自身の有する制御機能情報を前記サーバ装置に通知する
    第1の通知手段と、前記IP電話機が立上げ時に検出す
    る前記IP電話機のハードウェア資源の機能情報を前記
    サーバ装置に通知する第2の通知手段と、前記サーバ装
    置が前記制御機能情報と前記機能情報とを基に前記IP
    電話機の有するハードウェア資源を活用するプログラム
    および/またはデータを作成する第1の作成手段と、前
    記第2の通知手段で通知を受けたIP電話機に対して前
    記第1の作成手段で作成したプログラムおよび/または
    データをダウンロードする第1のダウンロード手段と、
    を有することを特徴とするIP−PBXにおけるIP電
    話機サービス機能のバージョンアップ方式。
  2. 【請求項2】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数の
    IP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ装
    置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方式であ
    って、前記IP電話機が障害を検出した場合に障害情報
    を前記サーバ装置に通知する通知手段と、前記サーバ装
    置が前記障害情報を基に障害を回避するプログラムとデ
    ータとを作成する作成手段と、前記通知手段で通知を受
    けたIP電話機に対して前記作成手段で作成したプログ
    ラムとデータとをダウンロードするダウンロード手段
    と、を有することを特徴とするIP−PBXにおけるI
    P電話機サービス機能のバージョンアップ方式。
  3. 【請求項3】 前記IP電話機が障害を検出した場合に
    障害情報を前記サーバ装置に通知する第3の通知手段
    と、前記サーバ装置が前記障害情報を基に障害を回避す
    るプログラムとデータとを作成する第2の作成手段と、
    前記第3の通知手段で通知を受けたIP電話機に対して
    前記第2の作成手段で作成したプログラムおよびデータ
    をダウンロードする第2のダウンロード手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方式。
  4. 【請求項4】 前記第1の作成手段で作成したプログラ
    ムは、ブート・プログラムとアプリケーション・プログ
    ラムとを含むことを特徴とする請求項1記載のIP−P
    BXにおけるIP電話機サービス機能のバージョンアッ
    プ方式。
  5. 【請求項5】 前記第1の作成手段で作成したデータ
    は、前記IP電話機のハードウェア資源の活用に対応し
    た各種パラメータ情報と各種コード変換情報とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のIP−PBXにおけるI
    P電話機サービス機能のバージョンアップ方式。
  6. 【請求項6】 前記IP電話機がダウンロードされた前
    記ブート・プログラムと前記アプリケーション・プログ
    ラムと前記データとを再書込みできる不揮発性メモリの
    予め割り当てられた領域にそれぞれ保存して再立上げを
    行う再立上げ手段と、前記IP電話機が前記再立上げ時
    に前記不揮発性メモリに保存されたブート・プログラム
    を実行することにより前記アプリケーションを読出し書
    込みのできる揮発性のメモリに複写する複写手段と、を
    有することを特徴とする請求項4記載のIP−PBXに
    おけるIP電話機サービス機能のバージョンアップ方
    式。
  7. 【請求項7】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数の
    IP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ装
    置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法であ
    って、前記IP−PBXが立上げ時に前記IP−PBX
    自身の有する制御機能情報を前記サーバ装置に通知し、
    前記IP電話機が立上げ時に検出する前記IP電話機の
    ハードウェア資源の機能情報を前記サーバ装置に通知
    し、前記サーバ装置が前記制御機能情報と前記機能情報
    とを基に前記IP電話機のハードウェア資源を活用する
    プログラムおよび/またはデータを作成し、前記サーバ
    装置が前記機能情報の通知を受けたIP電話機に対して
    前記作成したプログラムおよび/またはデータをダウン
    ロードすることを特徴とするIP−PBXにおけるIP
    電話機サービス機能のバージョンアップ方法。
  8. 【請求項8】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数の
    IP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ装
    置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法であ
    って、前記IP電話機が障害を検出した場合に障害情報
    を前記サーバ装置に通知し、前記サーバ装置が前記障害
    情報を基に障害を回避するプログラムとデータとを作成
    し、前記サーバ装置が前記障害情報の通知を受けたIP
    電話機に対して前記作成したプログラムとデータとをダ
    ウンロードすることを特徴とするIP−PBXにおける
    IP電話機サービス機能のバージョンアップ方法。
  9. 【請求項9】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数の
    IP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ装
    置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにおけ
    るIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法であ
    って、前記サーバ装置に制御機能情報と機能情報と毎に
    プログラム部品識別情報とデータ部品情報とを格納した
    機能部品変換テーブルと、前記サーバ装置にプログラム
    部品識別情報毎にプログラム部品を格納したプログラム
    部品格納部と、前記サーバ装置にデータ部品識別情報毎
    にデータ部品を格納したデータ部品格納部と、を準備
    し、前記IP−PBXが立上げ時に前記IP−PBX自
    身の有する前記制御機能情報を前記サーバ装置に通知す
    るステップと、前記IP電話機が立上げ時に検出する前
    記IP電話機のハードウェア資源の前記機能情報を前記
    サーバ装置に通知するステップと、前記サーバ装置が通
    知を受けた前記制御機能情報と前記機能情報とを基に前
    記機能部品変換テーブルを検索してプログラム部品識別
    情報とデータ部品識別情報とを抽出するステップと、前
    記サーバ装置が前記抽出したプログラム部品識別情報を
    基に前記プログラム部品格納部からプログラム部品を抽
    出しその抽出したプログラム部品を結合することで前記
    IP電話機のハードウェア資源を活用するブート・プロ
    グラムのファイルとアプリケーション・プログラムのフ
    ァイルとを作成するステップと、前記サーバ装置が前記
    抽出したデータ部品識別情報を基に前記データ部品格納
    部からデータ部品を抽出しその抽出したデータ部品を結
    合することで前記IP電話機のハードウェア資源を活用
    するデータのファイルを作成するステップと、前記サー
    バ装置が前記機能情報の通知を受けたIP電話機に対し
    て前記作成したブート・プログラムのファイルとアプリ
    ケーション・プログラムのファイルとデータのファイル
    とをダウンロードするステップと、を含むことを特徴と
    するIP−PBXにおけるIP電話機サービス機能のバ
    ージョンアップ方法。
  10. 【請求項10】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数
    のIP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ
    装置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにお
    けるIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法で
    あって、前記サーバ装置に制御機能情報と機能情報と毎
    にデータ部品情報とを格納した機能部品変換テーブル
    と、前記サーバ装置にデータ部品識別情報毎にデータ部
    品を格納したデータ部品格納部と、を準備し、前記IP
    −PBXが立上げ時に前記IP−PBX自身の有する前
    記制御機能情報を前記サーバ装置に通知するステップ
    と、前記IP電話機が立上げ時に検出する前記IP電話
    機のハードウェア資源の前記機能情報を前記サーバ装置
    に通知するステップと、前記サーバ装置が通知を受けた
    前記制御機能情報と前記機能情報とを基に前記機能部品
    変換テーブルを検索してデータ部品識別情報とを抽出す
    るステップと、前記サーバ装置が前記抽出したデータ部
    品識別情報を基に前記データ部品格納部からデータ部品
    を抽出しその抽出したデータ部品を結合することで前記
    IP電話機のハードウェア資源を活用するデータのファ
    イルを作成するステップと、前記サーバ装置が前記機能
    情報の通知を受けたIP電話機に対して前記作成したデ
    ータのファイルをダウンロードするステップと、を含む
    ことを特徴とするIP−PBXにおけるIP電話機サー
    ビス機能のバージョンアップ方法。
  11. 【請求項11】 IP−PBXと、サーバ装置と、複数
    のIP電話機と、IP−PBXとIP−PBXとサーバ
    装置と間を接続する伝送路とを備えたIP−PBXにお
    けるIP電話機サービス機能のバージョンアップ方法で
    あって、前記サーバ装置に障害情報毎にプログラム部品
    識別情報とデータ部品情報とを格納した障害部品変換テ
    ーブルと、前記サーバ装置にプログラム部品識別情報毎
    にプログラム部品を格納したプログラム部品格納部と、
    前記サーバ装置にデータ部品識別情報毎にデータ部品を
    格納したデータ部品格納部と、を準備し、前記IP電話
    機が障害を検出した場合に障害情報を前記サーバ装置に
    通知するステップと、前記サーバ装置が通知を受けた前
    記障害情報を基に前記部品変換テーブルを検索してプロ
    グラム部品識別情報とデータ部品識別情報とを抽出する
    ステップと、前記サーバ装置が抽出した前記プログラム
    部品識別情報を基に前記プログラム部品格納部からプロ
    グラム部品を抽出しその抽出したプログラム部品を結合
    することで障害を回避するプログラムのファイルを作成
    するステップと、前記サーバ装置が前記データ部品識別
    情報を基に前記データ部品格納部からデータ部品を抽出
    しその抽出したデータ部品を結合することで障害を回避
    するデータのファイルを作成するステップと、前記サー
    バ装置が前記障害情報の通知を受けたIP電話機に対し
    て前記作成したプログラムのファイルとデータのファイ
    ルとをダウンロードするステップと、を含むことを特徴
    とするIP−PBXにおけるIP電話機サービス機能の
    バージョンアップ方法。
  12. 【請求項12】 前記サーバ装置に障害情報毎にプログ
    ラム部品識別情報とデータ部品情報とを抽出させる障害
    部品変換テーブルを準備し、前記IP電話機が障害を検
    出した場合に障害情報を前記サーバ装置に通知するステ
    ップと、前記サーバ装置が通知を受けた前記障害情報を
    基に前記障害部品変換テーブルを検索してプログラム部
    品識別情報とデータ部品識別情報とを抽出するステップ
    と、前記サーバ装置が前記障害情報から抽出した前記プ
    ログラム部品識別情報を基に前記プログラム部品格納部
    からプログラム部品を抽出しその抽出したプログラム部
    品を結合することで障害を回避するプログラムのファイ
    ルを作成するステップと、前記サーバ装置が前記データ
    部品識別情報を基に前記データ部品格納部からデータ部
    品を抽出しその抽出したデータ部品を結合することで障
    害を回避するデータのファイルを作成するステップと、
    前記サーバ装置が前記障害情報の通知を受けたIP電話
    機に対して前記作成した障害用のプログラムのファイル
    と障害用のデータのファイルとをダウンロードするステ
    ップと、を含むことを特徴とする請求項9記載のIP−
    PBXにおけるIP電話機サービス機能のバージョンア
    ップ方法。
  13. 【請求項13】 前記データ部品は、前記IP電話機の
    ハードウェア資源の活用に対応した各種パラメータ情報
    と各種コード変換情報とを含むことを特徴とする請求項
    9または10記載のIP−PBXにおけるIP電話機サ
    ービス機能のバージョンアップ方法。
  14. 【請求項14】 前記IP電話機がダウンロードされた
    前記ブート・プログラムと前記アプリケーション・プロ
    グラムと前記データとを再書込みできる不揮発性メモリ
    の予め割り当てられた領域にそれぞれ保存して再立上げ
    を行うステップと、前記IP電話機が前記再立上げ時に
    前記不揮発性メモリに保存されたブート・プログラムを
    実行することにより前記アプリケーション・プログラム
    を読出し書込みのできる揮発性メモリに複写するステッ
    プと、前記IP電話機が前記揮発性メモリに複写した前
    記アプリケーション・プログラムを実行するステップ
    と、を含むことを特徴とする請求項9記載のIP−PB
    XにおけるIP電話機サービス機能のバージョンアップ
    方法。
  15. 【請求項15】 前記IP電話機がダウンロードされた
    前記データを再書込みできる不揮発性メモリの予め割り
    当てられた領域に保存するステップを含むことを特徴と
    する請求項10記載のIP−PBXにおけるIP電話機
    サービス機能のバージョンアップ方法。
JP2002056703A 2002-03-04 2002-03-04 Ip−pbxにおけるip電話機サービス機能のバージョンアップ方式および方法 Pending JP2003259000A (ja)

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