JP2003257464A - 燃料電池用の水素発生システム - Google Patents

燃料電池用の水素発生システム

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JP2003257464A
JP2003257464A JP2002051456A JP2002051456A JP2003257464A JP 2003257464 A JP2003257464 A JP 2003257464A JP 2002051456 A JP2002051456 A JP 2002051456A JP 2002051456 A JP2002051456 A JP 2002051456A JP 2003257464 A JP2003257464 A JP 2003257464A
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JP
Japan
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hydrogen
generating agent
reactor
fuel cell
hydrogen generating
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JP2002051456A
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English (en)
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Teiichi Tsubata
禎一 津幡
Kazuaki Mori
数明 森
Seijiro Suda
精二郎 須田
Masanori Nakamura
雅則 中村
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Nippei Toyama Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素以外の物質が取り除かれた有効な純度の
水素ガスを得ることができ、同水素ガスを利用した車両
用及び家庭用の効率的かつ耐久性を有する燃料電池とし
て使用することができる実用的な水素発生システムを提
供する。 【解決手段】 水素発生システムは、水素発生剤を貯留
する貯留槽11と、燃料電池12とを備え、貯留槽11
と燃料電池12の間には水素発生剤から水素ガスを発生
させる反応器13が配設されている。貯留槽11と反応
器13の間は発生剤供給経路14で接続され、発生剤供
給経路14を介して貯留槽11から反応器13へ水素発
生剤が供給されている。反応器13と燃料電池12の間
は水素供給経路15で接続され、水素供給経路15を介
して反応器13から燃料電池12へ水素ガスが供給され
ている。水素供給経路15にはミスト分離槽21を有す
る分離器が設けられ、同分離器で水素ガスから水素以外
の物質が取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両で使用され
る車両用燃料電池、一般家庭で使用される家庭用燃料電
池等の小型の燃料電池において、その燃料として使用さ
れる水素ガスを発生させるための燃料電池用の水素発生
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような燃料電池の燃料とし
て使用される水素ガスは、水の電気分解、金属と酸又は
アルカリとの反応、水素化カルシウムと水との反応、メ
タノール又は天然ガスの水蒸気改質、水素吸蔵合金や水
素吸収金属からの放出等の方法により得られる。しか
し、これらの方法では水素ガスを得るために大量のエネ
ルギーを必要としたり、実際に得られる水素量が少なか
ったり、その設備が大掛かりなものになったり等してし
まい、小型化が必要とされる車両用、家庭用の燃料電池
に用いるには不向きであった。そこで、効率よく水素ガ
スを発生させる方法として、特開2001−19401
号公報に記載されるような、水素化試薬である水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム等のよう
な金属水素錯化合物を用いる方法が提案されている。
【0003】すなわち、金属水素錯化合物をアルカリ性
媒質に溶解して得られる溶液を触媒に接触させることに
より、金属水素錯化合物とアルカリ性媒質に含有される
水とが反応し、水素ガスが発生する原理を用いるもので
ある。このとき使用される触媒としてはニッケル、コバ
ルト等の水素発生用触媒としての機能を有する金属又は
マグネシウム−ニッケル系合金等の水素吸蔵合金、ある
いはこれらのフッ化処理物が挙げられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記金属水
素錯化合物を用いる方法は、他の方法と比較して有用な
方法であるとはいえ、車両用及び家庭用の燃料電池とし
て実際に使用するにはまだ実用的であるとは言い難い。
例えば、上記方法により得られた水素ガスには水蒸気、
アルカリ性媒質が水蒸気に同伴することにより発生した
アルカリミスト等といった水素以外の物質が含まれてい
る。燃料電池の燃料として使用するとき、このような水
素以外の物質が水素ガスに含まれていると、燃料電池の
特に負極触媒が劣化されてエネルギー変換効率が低下す
る等の不具合を起こすおそれがあるため、発生した水素
ガスから水素以外の物質を取り除く必要がある。
【0005】また、車両用及び家庭用の燃料電池として
使用するとき、車両ならば高出力時と低出力時、家庭用
ならば時間帯によって水素ガスの必要量が大きく異なる
ため、所望時には水素ガスを効率よく大量に発生させる
必要がある。そこで、車両用及び家庭用の燃料電池とし
て実際に使用可能である金属水素錯化合物を用いる方法
を基とした実用的な水素発生システムを構築する必要が
ある。
【0006】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、水素以外の物質が取り除かれた有効な純度
の水素ガスを得ることができ、同水素ガスを利用した車
両用及び家庭用の効率的かつ耐久性を有する燃料電池と
して使用することができる実用的な水素発生システムを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の燃料電池用の水素発生システム
の発明は、燃料電池の燃料に使用される水素ガスを発生
させるための燃料電池用の水素発生システムであって、
下記の一般式(1)及び(2)で表される金属水素錯化
合物から選ばれる少なくとも1種をアルカリ性水溶液に
溶解して得られる溶液を水素発生剤とし、この水素発生
剤を貯留する貯留槽と、該貯留槽よりも下流側に配設さ
れ、水素発生触媒能を有する金属、水素吸蔵能を有する
合金及びそれらのフッ化処理物から選ばれる少なくとも
1種からなる触媒層を内部に有し、貯留槽から供給され
る水素発生剤を触媒層に接触させることにより、金属水
素錯化合物とアルカリ性水溶液に含まれる水とを固体の
反応生成物の析出を回避する条件下で化学反応させて水
素ガスを発生させる反応器と、前記反応器の内部の反応
領域よりも下流側に配設され、反応器で発生した水素ガ
スに含まれる水素以外の物質を取り除くための分離器と
を備えることを特徴とするものである。
【0008】MIIII4-nn ・・・(1) MII(MIII4-nn2 ・・・(2) (但し、式中のMIはアルカリ金属、MIIはアルカリ土
類金属又は亜鉛、MIIIはホウ素、アルミニウム又はガ
リウムを表し、Rはアルキル基、アルコキシル基又はア
シルオキシ基を表し、nは0〜3の整数を表す。) 請求項2に記載の燃料電池用の水素発生システムの発明
は、請求項1に記載の発明において、前記貯留槽と反応
器の間又は反応器には、固体の反応生成物の析出を回避
する条件下となるように、水素発生剤を反応器に供給す
る前に又は反応器の内部で熱交換する熱交換部を設ける
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項2に記載の発明において、前記
熱交換部は水素発生剤を加熱するための加熱部を備える
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記
載の発明において、前記反応器よりも下流側には未反応
の水素発生剤を回収するための回収槽を配設し、この回
収槽から未反応の水素発生剤を貯留槽へ戻すように構成
することを特徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項4に記載の発明において、前記
貯留槽に未反応の水素発生剤を戻し、かつ高濃度の水素
発生剤を供給して貯留された水素発生剤の濃度を高め、
反応器よりも上流側には水を貯留するための貯水槽を配
設し、貯水槽から供給される水で濃度を高められた水素
発生剤を希釈するとともに、貯留槽及び貯水槽と反応器
との間には水で希釈された水素発生剤を攪拌して均一な
濃度の溶液とするための混合器を配設することを特徴と
するものである。
【0012】請求項6に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項3から請求項5のいずれかに記
載の発明において、前記加熱部を貯留槽と反応器の間及
び反応器にそれぞれ設け、水素発生剤を反応器に供給す
る前に予熱し、さらに反応器で加熱することを特徴とす
るものである。
【0013】請求項7に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記
載の発明において、前記反応器を複数備えるとともに、
複数の反応器をそれぞれ並列に連結することを特徴とす
るものである。
【0014】請求項8に記載の燃料電池用の水素発生シ
ステムの発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記
載の発明において、前記分離器よりも下流側に配設さ
れ、発生した水素の流量を計測するための流量計と、該
流量計の計測結果に基づき、反応器への水素発生剤の供
給量を調節する供給量調節手段、水素発生剤中における
金属水素錯化合物の濃度を調節する濃度調節手段及び反
応器へ供給される水素発生剤の温度を調節する温度調節
手段から選ばれる少なくとも1つの調節手段とからなる
制御手段を備え、該制御手段により燃料電池への水素の
供給量を制御可能に構成することを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、この発
明の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0016】図1に示すように、燃料電池用の水素発生
システムは、図中右下となる最も上流側に水素発生剤を
貯留する貯留槽11、図中右上となる最も下流側に燃料
電池12を備え、貯留槽11と燃料電池12の間に水素
発生剤から水素ガスを発生させる反応器13が配設され
て構成されている。貯留槽11と反応器13の間は発生
剤供給経路14によって接続され、この発生剤供給経路
14を介して貯留槽11から反応器13へ水素発生剤が
供給される。この実施形態では水素発生剤として水素化
ホウ素ナトリウム(NaBH4)が用いられる。
【0017】反応器13と燃料電池12の間は水素供給
経路15によって接続され、この水素供給経路15を介
して反応器13から燃料電池12へ水素ガスが供給され
る。そして、燃料電池12は、図示しない別経路から空
気が供給され、その内部で反応器13から供給される水
素ガスと空気中の酸素ガスとを反応させることにより電
気エネルギーを発生させる。
【0018】前記発生剤供給経路14には貯留槽11と
反応器13の間において水素発生剤を予熱する予熱ヒー
ター19が設けられている。また、反応器13には加熱
ヒーター20が接続されており、この加熱ヒーター20
により反応器13の内部が加熱されている。これら予熱
ヒーター19及び加熱ヒーター20によって熱交換部の
加熱部が構成されている。加えて、予熱ヒーター19及
び加熱ヒーター20はそれぞれ図示しない温度調節器を
有し、温度調節器、予熱ヒーター19及び加熱ヒーター
20により温度調節手段が構成されている。
【0019】反応器13に供給される前に予熱ヒーター
19で予熱され、さらに加熱ヒーター20により反応器
13の内部で加熱された水素発生剤は、固体の反応生成
物(NaBO2)の析出を回避する条件下で容易に水素
ガスを発生させることができるように所定温度とされ
る。また、水素発生剤は、温度調節器により所定温度で
維持されるようになっている。この際、水素発生剤の温
度は50〜70℃であることが好ましい。水素発生剤の
温度が50℃未満の場合、水素発生剤から水素ガスが発
生した後、固体の反応生成物が析出してしまい、反応効
率が低下する等の不具合を生じるおそれがある。水素発
生剤の温度が70℃より高い場合には反応を制御し難
く、必要以上の水素ガスが発生してしまったり、水素ガ
スに水素以外の物質が大量に含まれたり等のような不具
合を生じるおそれがある。
【0020】前記反応器13は上下に延びる有底筒状に
形成されている。発生剤供給経路14は、反応器13の
下端部に接続されており、水素発生剤は反応器13の内
部を下方から上方へ向かって進行するように構成されて
いる。反応器13には下方から順番に多孔板16、金網
よりなるメッシュ層17、触媒層18がそれぞれ内蔵さ
れている。反応器13の内部に供給された水素発生剤
は、多孔板16で分散されるとともに、分散された状態
からメッシュ層17で拡散されることにより偏流を防止
され、触媒層18に達する。
【0021】加熱され、所定温度とされた水素発生剤
は、触媒層18に接触されることによって下記式(5)
に示すような化学反応を起こし、水素ガスを発生させ、
この水素ガスが反応器13の上部へと移動し、反応器1
3の上端に接続された水素供給経路15へ導入される。
また、反応器13の上部には上方に向かうに従って幅狭
となるテーパ部13aが設けられている。触媒層18で
発生した水素ガスは、このテーパ部13aの内面に衝突
することにより、水素以外の物質である水蒸気、この水
蒸気に同伴するアルカリがある程度取り除かれるように
なっている。
【0022】 NaBH4+2H2O → NaBO2+4H2 ・・・(5) 前記水素供給経路15には、ミスト分離槽21とミスト
分離槽21に内蔵された冷却管21aより構成される分
離器が設けられている。反応器13で発生した水素ガス
は、冷却管21aによって冷却され、前に挙げた水素以
外の物質がほぼ完全に取り除かれるようになっている。
つまり、水素以外の物質である水蒸気が冷却管21aの
表面で液化されて水になるとともに、この水に溶けたア
ルカリが冷却管21aの表面からミスト分離槽21の底
部に滴下されることにより、水素ガスから分離される。
【0023】ミスト分離槽21と燃料電池12の間にお
いて、水素供給経路15には圧力制御弁32が設けられ
ている。この圧力制御弁32により、ミスト分離槽21
から放出される水素量が制御され、燃料電池12への水
素ガスの供給量が調節されている。例えば、燃料電池1
2へ水素ガスを供給する必要がない場合には圧力制御弁
32を絞るように制御される。また、燃料電池12が大
量の水素ガスを必要とする場合には圧力制御弁32が開
かれるように制御される。また、圧力制御弁32と燃料
電池12の間には燃料電池12へ供給される水素量を計
測するための流量計33が設けられている。
【0024】前記反応器13には発生剤回収経路22を
介して回収槽23が接続されている。この発生剤回収経
路22は、反応器13に対し、触媒層18よりも上方に
位置するように接続されている。このため、発生剤供給
経路14から反応器13内に水素発生剤を供給し続ける
と、水素発生剤は発生剤回収経路22へオーバーフロー
し、この状態で触媒層18が水素発生剤に常時浸漬され
た状態とされる。この際、水素発生剤は反応済み、未反
応に係わらず、これらが混合された状態で発生剤回収経
路22へオーバーフローする。そして、反応済み及び未
反応の水素発生剤は、発生剤回収経路22を介して回収
槽23に貯留されている。また、回収槽23には水素供
給経路15から分岐した分岐路15aが接続されてお
り、反応器13から発生剤回収経路22を介して回収槽
23へと送られてしまった水素ガスを分岐路15aを介
して水素供給経路15へ戻すように構成されている。
【0025】回収槽23は発生剤循環経路24を介して
前記貯留槽11に接続されている。この発生剤循環経路
24には析出槽25及び析出槽25に内蔵された冷却管
25aからなる未反応原料回収部が設けられている。回
収槽23に貯留された反応済み及び未反応の水素発生剤
は、発生剤循環経路24を介して析出槽25へと送られ
る。析出槽25において、反応済み及び未反応の水素発
生剤は、冷却管25aによって冷却される。
【0026】前に挙げた式(5)において、水素化ホウ
素ナトリウム(NaBH4)は水に溶けやすいが、反応
生成物であるホウ酸ナトリウム(NaBO2)は、水に
溶けにくい。このため、前記析出槽25では溶液を冷却
管25aで冷却することにより、ホウ酸ナトリウム(N
aBO2)は析出させ、水素化ホウ素ナトリウム(Na
BH4)は水に溶けたままとすることが可能である。溶
液中から析出したホウ酸ナトリウム(NaBO2)は、
析出槽25の底部に沈殿され、後に回収される。析出槽
25の上部に貯留された溶液は未反応の水素発生剤であ
り、これが発生剤循環経路24を介して貯留槽11に戻
されるようになっている。また、析出槽25にはミスト
分離槽21もまた第2発生剤循環経路24aを介して接
続されており、ミスト分離槽21で回収された未反応の
水素発生剤をも貯留槽11に戻すことができる。
【0027】貯留槽11の近傍において、発生剤供給経
路14には貯水槽26から延びる水供給経路27が接続
されている。また、貯留槽11内には上記のように未反
応の水素発生剤が戻されるとともに、図示しない経路よ
り高濃度の水素発生剤が新たに供給され、貯留された水
素発生剤の濃度が高められるようになっている。高濃度
の水素発生剤は、水供給経路27を介して貯水槽26か
ら水を供給し、発生剤供給経路14で水素発生剤と合流
させることにより、所定の濃度まで希釈することが可能
である。高濃度の水素発生剤は粘度が高く、結晶を析出
させやすいため、発生剤供給経路14内を閉塞させる懸
念もあるが、しかし上記のように希釈することによって
これを解決することができる。
【0028】発生剤供給経路14において、貯留槽11
及び貯水槽26と予熱ヒーター19との間には混合部を
構成するミキサー28が設けられている。上記のように
濃度が高められた水素発生剤を発生剤供給経路14内に
おいて水で希釈した場合、水素発生剤はその濃度が不均
一となる。そこで、ミキサー28を通過させることによ
り、濃度が不均一な水素発生剤がミキサー28内で混
合、攪拌されることにより、均一な濃度の溶液とするこ
とが可能である。また、水で希釈されていない水素発生
剤がミキサー28を通過する際にも、貯留槽11で貯留
されている間にその濃度に偏りを生じてしまった水素発
生剤を均一な濃度の溶液とすることができる。
【0029】発生剤供給経路14における貯留槽11と
ミキサー28の間及び水供給経路27には、上流側から
順にポンプ31と流量計30がそれぞれ設けられてい
る。これらポンプ31及び流量計30によって濃度調節
手段が構成されている。この濃度調節手段においては、
各流量計30により、水素発生剤の供給量及び水の供給
量がそれぞれ計測されている。そして、これら計測結果
に基づき、各ポンプ31を操作し、水素発生剤の供給量
及び水の供給量をそれぞれ変更することにより、水素発
生剤中における金属水素錯化合物の濃度が調節される。
また、この濃度調節手段を構成するポンプ31及び流量
計30は、反応器13内への水素発生剤の供給量を調節
する供給量調節手段としての機能も兼ねている。
【0030】前に挙げた流量計33、圧力制御弁32、
温度調節手段、上記の濃度調節手段及び供給量調節手段
等により制御手段が構成されている。この制御手段にお
いては、流量計33からの計測結果に基づき、圧力制御
弁32、濃度調節手段、供給量調節手段及び温度調節手
段のうち少なくとも1つが操作され、水素発生システム
から燃料電池12への水素の供給量が制御されている。
【0031】ここで、水素発生剤について説明する。水
素発生剤は、下記の一般式(1)及び(2)で表される
金属水素錯化合物から選ばれる少なくとも1種をアルカ
リ性水溶液に溶解して得られる溶液である。
【0032】MIIII4-nn ・・・(1) MII(MIII4-nn2 ・・・(2) 上記の一般式(1)及び(2)において、MIはアルカ
リ金属を表し、MIIはアルカリ土類金属又は亜鉛を表
し、MIIIはホウ素、アルミニウム又はガリウムを表
す。Rはアルキル基又はアルコキシル基若しくはアシル
オキシ基を表す。
【0033】一般式(1)で表される金属水素錯化合物
としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム(NaB
4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、
トリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム(NaBH(OC
33)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(N
aBH(OCOCH33)が挙げられる。その他に水素
化トリエチルホウ素リチウム(LiBH(C
253)、水素化トリ−s−ブチルホウ素リチウム
(LiBH(s−C493)、水素化トリブチルホウ
素リチウム(LiBH(n−C493)、水素化トリ
−s−ブチルホウ素カリウム(KBH(s−C
493)が挙げられる。その他にトリメトキシ水素化
アルミニウムリチウム(LiAlH(OCH33)、モ
ノエトキシ水素化アルミニウムリチウム(LiAlH3
(OC25))、トリ−tert−ブトキシ水素化アル
ミニウムリチウム(LiAlH(t−OC493)、
水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナト
リウム等も挙げられる。また、一般式(2)で表される
金属水素錯化合物としては、例えば水素化ホウ素亜鉛
(Zn(BH42)、水素化ホウ素カルシウム(Ca
(BH42)、テトラメトキシ水素化ホウ素亜鉛(Zn
(BH2(OCH322)、ヘキサエトキシ水素化ホウ
素カルシウム(Ca(BH(OC2532)等が挙げ
られる。
【0034】一般式(1)及び(2)において、nは0
〜3の整数を表している。nが0〜3のもののうち、特
にnが1〜3のもの、つまり前に例示したように、水素
原子の一部がアルキル基、アルコキシル基又はアシルオ
キシ基で置換されたものは、置換されていないものと比
較して反応性が低く、水素ガスの発生量を減少させる場
合に用いることが好ましい。また、一般式(1)及び
(2)で表される金属水素錯化合物は、それぞれを単独
で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。この実施形態では金属水素錯化合物として式(1)
で表される金属水素錯化合物である水素化ホウ素ナトリ
ウム(NaBH4)が用いられている。
【0035】一般式(1)及び(2)で表される金属水
素錯化合物は、水と接触すると下記式(3)及び(4)
に示すような化学反応を起こし、水素ガスを発生する。 MIIII4-nn+2H2O → MIIII2+nRH+(4−n)H2 ・・・( 3) MII(MIII4-nn2+4H2O → MIIIII 24+2nRH+2(4−n)H2 ・・・( 4) この実施形態では上記式(3)を基に前に挙げた式
(5)が導かれる。そして、水素ガス全体の発生量は金
属水素錯化合物が分解されることにより発生する水素ガ
スの量に水が分解されることにより発生する水素ガスの
量を足したものとなり、水素ガスの発生効率は非常に高
いものとなる。
【0036】水素発生剤は、金属水素錯化合物をアルカ
リ性水溶液に溶解することによって得られる。アルカリ
性水溶液としては、水又は水とアルコール類、ジメチル
ホルムアミド、エチレングリコール等のような親水性の
溶剤との混合溶液を溶媒として、この溶媒にアルカリ性
物質を溶解したものが用いられる。このアルカリ性物質
としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第四アルキルアンモ
ニウム化合物等が挙げられる。この実施形態のアルカリ
性水溶液には水に水酸化ナトリウムを溶解した水酸化ナ
トリウム水溶液が用いられている。
【0037】金属水素錯化合物をアルカリ性水溶液に溶
解して得られる水素発生剤は、アルカリ中において金属
水素錯化合物の性状が安定することから、水素ガスの発
生が停止された状態とされる。このため、前に挙げた式
(5)は触媒の存在下で水素化ホウ素ナトリウムと水と
の化学反応が開始されるようになっている。
【0038】以上より、前記触媒層18は水素化ホウ素
ナトリウムと水との化学反応を進行させることが可能な
触媒より形成され、その材料としては水素発生触媒能を
有する金属又は水素吸蔵合金若しくはこれらのフッ化処
理物が挙げられる。水素発生触媒能を有する金属として
は、例えばニッケル、コバルト、ジルコニウム、ロジウ
ム、白金、パラジウム、銀、金等が挙げられる。水素吸
蔵合金としては、例えばMg2NiとMgとの共晶合金
のようなMg2Ni系合金、ZrNi2系合金、TiNi
2系合金等のラベス相系AB2型合金、TiFe系合金等
のAB型合金、LaNi5系合金等のAB5型合金、Ti
2系合金等のBCC型合金、Mg2Ni合金等が挙げら
れる。これらにフッ化処理を施す方法としては、金属又
は合金をフッ化剤を含有する溶液中に浸漬する方法が挙
げられる。そして、反応器13内において、触媒層18
に接触された水素発生剤が触媒の働きにより水素化ホウ
素ナトリウムと水との化学反応を進行させ、水素ガスを
発生させる。
【0039】次に、水素発生システムによる水素の発生
量の制御について以下に記載する。前記制御手段におい
ては、流量計33で計測される値と、要求される水素流
量との偏差の値を算出して、圧力制御弁32、濃度調節
手段、供給量調節手段及び温度調節手段のうち少なくと
も1つが操作され、水素発生システムから燃料電池12
への水素ガスの供給量が制御される。
【0040】燃料電池12が大量の水素ガスを必要とす
るときには、まず流量計33で水素ガスの流量が増大し
ていることが計測され、その計測結果に基づき、圧力制
御弁32がその開度を開けるように操作される。ここ
で、圧力制御弁32の開度の操作により水素ガスの流量
が安定することが流量計33で計測されるとき、圧力制
御弁32の開度はこのままの状態で維持される。そし
て、圧力制御弁32の開度の操作では水素ガスの流量が
安定せず、減少していることが計測されるようであれ
ば、濃度調節手段、供給量調節手段及び温度調節手段の
うち少なくともいずれか1つが必要に応じて操作され
る。
【0041】濃度調節手段が操作され、水素ガスの流量
を増加させるとき、発生剤供給経路14のポンプ31は
供給量が多く、水供給経路27のポンプ31は供給量を
少なくするように操作され、水素発生剤中における金属
水素錯化合物の濃度が高く調節される。すると、単位量
当たりの水素発生剤からの水素ガスの発生量が増加す
る。そして、反応器13への水素発生剤の供給量は変わ
らずとも、水素ガスの発生量が増加することにより、水
素ガスの流量の増加が図られる。濃度調節手段による水
素ガスの流量の増加は、水素ガスの流量が増加するまで
に若干のタイムラグがあるため、短時間で水素ガスの流
量を増加させるには不向きであり、流量を増加させた状
態を持続するときに主として用いられる。
【0042】供給量調節手段により水素ガスの流量を増
加させるとき、発生剤供給経路14のポンプ31及び水
供給経路27のポンプ31は、反応器13への単位時間
当たりの水素発生剤の供給量を減少させるように調節さ
れる。すると、反応器13内における水素発生剤の反応
温度が上昇し、単位時間当たりの水素ガスの発生量が増
加する。そして、反応器13内の水素発生剤から短時間
で大量の水素ガスを発生させることにより、水素ガスの
流量の増加が図られる。
【0043】温度調節手段により水素ガスの流量を増加
させるとき、予熱ヒーター19による予熱温度が上昇さ
れ、さらに加熱ヒーターによる加熱温度が上昇されるよ
うに操作され、水素発生剤の反応温度が上昇するように
調節される。すると、反応器13内における水素発生剤
の反応温度が上昇し、単位時間当たりの水素ガスの発生
量が増加する。そして、反応器13内の水素発生剤から
短時間で大量の水素ガスを発生させることにより、水素
ガスの流量の増加が図られる。上記供給量調節手段及び
温度調節手段による水素ガスの流量の増加は、水素発生
剤中における金属水素錯化合物の濃度は変わらないた
め、流量を増加させた状態を持続するには不向きであ
り、主に短時間で水素ガスの流量を増加させるときに用
いられる。
【0044】上記とは逆に燃料電池12が水素ガスを必
要としないとき、流量計33で水素ガスの流量が減少し
ていることが計測され、その計測結果に基づき、圧力制
御弁32がその開度を絞るように操作される。そして、
水素ガスは反応器13、水素供給経路15、ミスト分離
槽21内等に貯留される。また、濃度調節手段、供給量
調節手段、温度調節手段は必要に応じて前述の水素ガス
の流量を増加させる場合と逆の操作を行うことにより、
水素ガスの発生量を抑える。
【0045】前記第1の実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ この水素発生システムによれば、貯留槽11に貯留
された水素発生剤をその供給量を調節しながら反応器1
3へ供給し、水素ガスを発生させることができる。この
水素発生剤は、金属水素錯化合物をアルカリ性水溶液に
溶解して得られ、触媒下で水と反応することにより、少
量でありながら大量の水素ガスを発生することができ
る。このため、貯留槽11及び反応器13を小型化する
ことができ、車両用及び家庭用の小型の燃料電池として
十分に使用することができる。
【0046】・ また、熱交換部に備えられた加熱部と
して予熱ヒーター19及び加熱ヒーター20を設け、水
素ガスを容易に発生することができる所定温度に水素発
生剤を加熱するとともに、ミスト分離槽21を設け、こ
れに水素ガスを貯留することにより、制御可能な条件下
で効率よく水素ガスを発生させることができる。
【0047】・ 加えて、当該ミスト分離槽21は冷却
管21aとともに分離器を構成しており、同分離器によ
って水素ガスは水蒸気、同水蒸気に同伴するアルカリ等
のような水素以外の物質を取り除かれている。このた
め、当該分離器を通過した水素ガスは水素以外の物質を
取り除かれることにより、燃料電池の燃料として使用す
るときに有効な純度のものとすることができる。従っ
て、車両用及び家庭用の燃料電池は、同水素ガスを燃料
として利用することにより、燃料中に水素以外の物質、
つまりは不純物が少ないため効率的なものとすることが
できる。さらには、水素以外の物質、特にアルカリ等が
取り除かれた水素ガスを燃料として利用することによ
り、負極触媒の劣化等のような不具合を抑えることがで
き、耐久性を有する燃料電池を構成することができる。
【0048】・ さらに、反応器13から水素発生剤を
回収し、このうち、未反応の水素発生剤を貯留槽11に
戻すように構成することにより、水素発生剤からの水素
ガスの発生効率を向上させることができる。加えて、貯
水槽26を設け、高濃度となった水素発生剤を希釈する
ことができるように構成したことにより、反応をより効
率よく制御することができる。
【0049】・ さらにまた、ミキサー28を設けるこ
とにより、ミキサー28を通過した水素発生剤が攪拌さ
れ、均一な濃度の溶液となるため、反応をより効率よく
制御することができる。
【0050】・ さらに加えて、水素発生剤が予熱ヒー
ター19により予熱され、さらに加熱ヒーター20で加
熱されることにより、水素発生剤を所定温度に保持しや
すく、反応をより効率よく制御することができる。
【0051】・ そして、燃料電池12への水素ガスの
供給量を制御する制御手段を設けることにより、水素発
生システムを効率よく運用することができる。 (第2の実施形態)以下、この発明の第2の実施形態を
図面に基づいて説明する。なお、この第2の実施形態に
ついては、第1の実施形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0052】図2に示すように、第2の実施形態の水素
発生システムは、反応器13を複数基(図中では3基)
有している。発生剤供給経路14は、各反応器13の手
前で複数の分岐供給経路14aに分岐され、各分岐供給
経路14aがそれぞれ反応器13に接続されている。各
分岐供給経路14aには、上流側からポンプ31、流量
計30及びバルブ29よりなる第2の供給量調節手段が
それぞれ設けられ、各反応器13への水素発生剤の供給
量を調節している。この第2の供給量調節手段において
は、流量計30によって反応器13内への水素発生剤の
供給量が計測されている。そして、流量計30からの計
測結果に基づき、ポンプ31の操作による水素発生剤の
供給量の変更又はバルブ29の開度の調節若しくは開閉
操作により、各反応器13への水素発生剤の供給量がそ
れぞれ調節される。
【0053】水素供給経路15は各反応器13に対し、
複数の分岐経路15bを介して接続され、各反応器13
でそれぞれ発生した水素ガスは、分岐経路15bから水
素供給経路15へ導入されている。発生剤回収経路22
は各反応器13に対し、複数の分岐回収経路22aを介
して接続され、各反応器13から溢れ出した水素発生剤
は、分岐回収経路22aから発生剤回収経路22を介し
て回収槽23に貯留されている。また、各反応器13は
1つの加熱ヒーター20により、それぞれが同じ温度と
なるように加熱されている。
【0054】さて、この実施形態の水素発生システムに
おいて、複数の反応器13は、発生剤供給経路14及び
水素供給経路15に対し、それぞれ分岐供給経路14a
及び分岐経路15bを介して並列に接続される。さら
に、回収槽23、加熱ヒーター20及び予熱ヒーター1
9に対しても並列に接続される。これにより、全ての反
応器13において、水素発生剤の供給量、反応条件及び
水素ガスの発生量は同じである。
【0055】前記第2の実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。・ 第2の実施形態の水
素発生システムによれば、貯留槽11から供給される水
素発生剤を複数の反応器13で分散して処理することが
でき、水素ガスの発生効率を向上させることができると
ともに、第1の実施形態と比較してより短時間で大量の
水素を得ることができる。従って、水素ガスの発生量を
幅広く制御することで水素ガスの必要量に係わらず、あ
らゆる分野に対応することができる。
【0056】・ また、反応器13が複数備えられてい
ることから、例えばいずれか1つの反応器13での反応
を休止させるとともに、他の反応器13での反応は継続
したり等することにより、水素ガスの発生を停止させる
ことなくいずれかの反応器13を一時的に休止させるこ
とも可能である。このため、系内の汚れ、反応生成物の
析出等が起こった際にも水素ガスの発生を停止させるこ
となく迅速に清掃することが可能であり、水素ガスの発
生効率を良好に維持しつつ、メンテナンス性の向上を図
ることができる。
【0057】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。・ 図3に示すように、
第1実施形態の水素発生システムにおいて、回収槽23
から未反応の水素発生剤を貯留槽11へ戻すための発生
剤循環経路24及び析出槽25と、水素発生剤を水で希
釈するための貯水槽26及び水供給経路27とを省略し
て構成してもよい。また、加熱ヒーター20を省略し、
水素発生剤を予熱ヒーター19のみで加熱してもよい。
加えて、図示しないが予熱ヒーター19を省略し、水素
発生剤を加熱ヒーター20のみで加熱してもよい。
【0058】さて、この水素発生システムでは、貯留槽
11には一定濃度に保たれた水素発生剤が貯留されると
ともに、水素発生剤は反応器13で水素ガスを発生した
後、反応済み又は未反応に係わらず、全て回収槽23に
貯留され、ここから貯留槽11に戻されることはない。
このため、この水素発生システムは、貯留槽11に貯留
された水素発生剤を使い切るまでの間だけ稼動し、使い
切った後は、貯留槽11に水素発生剤を再び供給するま
で休止状態とされる。また、回収槽23に貯留された水
素発生剤は、図示しない別経路で回収されるか、あるい
は外部に排水され、この水素発生システム内では使い捨
てられる。
【0059】従って、この水素発生システムによれば、
第1実施形態の水素発生システムと比較し、水素発生剤
を使い捨てることにより、システムの省スペース化及び
簡易化を図ることができ、例えば小型車等のようにより
小型で省コストの燃料電池が必要とされる場合にも十分
に対応することができる。
【0060】・ 第2の実施形態の水素発生システムに
おいて、供給量調節手段により、各反応器13毎に水素
発生剤の供給量を変えたり、一部の反応器13を休止さ
せたり等してもよい。この場合、例えば触媒層18の機
能の低下により、これを交換等する場合、1つの反応器
13を休止させても、他の反応器13を稼動させること
により、水素ガスを得ることができる。また、水素発生
システムを連続稼動する場合、各反応器13を交代で休
止させることにより、水素発生システムを効率よく運用
しながら、水素ガスを発生させる機能を長期間に渡って
維持することができる。
【0061】・ 各実施形態において、析出槽25で回
収された金属水素錯化合物の酸化物であるホウ酸ナトリ
ウムを還元し、金属水素錯化合物である水素化ホウ素ナ
トリウムへと戻すための還元剤を有する還元設備を設け
てもよい。そして、得られた金属水素錯化合物を再び貯
留槽11に戻すように構成してもよい。
【0062】・ 各実施形態において、貯留槽11とは
別に再生槽を設け、再生槽を発生剤供給経路14に接続
するとともに、回収された未反応の水素発生剤を再生槽
へ戻し、この再生槽からその濃度を調整しながら発生剤
供給経路14に供給してもよい。このように構成した場
合、水素発生剤の濃度調節を効率よく行うことができ
る。
【0063】・ 各実施形態において、反応器13の上
部にはテーパ部13aが設けられ、同テーパ部13aの
内面に水素ガスを衝突させることにより、水素以外の物
質が取り除かれるように構成されている。しかし、水素
以外の物質を取り除くように構成する場合、この形態に
限定されるものではなく、その他の構成で水素以外の物
質を取り除くように構成してもよい。例えば、図4に示
すような反応器13を構成することにより、水素以外の
物質を取り除くように構成してもよい。すなわち、図4
に示す反応器13は、その上部に上方に向かうに従って
幅広となるテーパ部13bが設けられるとともに、同テ
ーパ部13b内には陣笠状をなす複数の障壁部34が収
容されている。当該テーパ部13bを上方に向かうに従
って幅広となる形状とすることにより、水素ガスはここ
で流速(線速度)を低下させる。そして、線速度が低下
した状態で水素ガスは複数の障壁部34に衝突し、同障
壁部34上に水素以外の物質を析出させることによって
水素以外の物質を取り除かれるように構成されている。
なお、障壁部34は、それぞれを一枚又は複数枚の板材
で形成してもよいし、また図4に示すもの以外に、例え
ば中央部を閉塞したもの等のような他の形態のものでも
よい。
【0064】・ 例えば、回収槽23内に冷却管を設
け、ここで金属水素錯化合物の酸化物であるホウ酸ナト
リウムを析出させてもよい。 ・ 分離器は冷却管21aを内装した構成のものに限ら
ず、水素以外の物質を取り除くことが可能な分離器(例
えば、セパレーター、デミスター、エリミネーター、コ
レクター等)であれば、冷却管21aに代えて繊維層、
ワイヤーメッシュ、ラシヒリング等よりなる充填層を内
装したものとしてもよい。あるいは、内部に設けられた
水素ガスを通過させるための流路が屈曲されて構成され
た慣性力分離器を使用してもよい。
【0065】・ 各実施形態において、分離器を反応器
13の内部に配設してもよい。このように分離器を反応
器13の内部に配設する際、分離器は反応器13の内部
において、反応領域よりも下流側、つまり水素発生剤の
水面よりも上方に配設される。この分離器は、例えばメ
ッシュ状又は格子状をなす層体によって構成されること
が好ましい。そして、この分離器内を水素ガスが通過す
る際、水素ガスに含まれる水素以外の物質のうち、特に
液体のミスト成分が液滴化を促進され、これを水素ガス
から分離することが可能であり、純度の高い水素ガスを
得ることができる。また、各実施形態で挙げた分離器の
内部又はこれよりも下流側にフィルター状の形状をなす
第2の分離器を設けてもよい。この第2の分離器を設け
た場合には水素ガスに含まれる水素以外の物質のうち結
晶性を有する固体のミスト成分をも取り除くことが可能
であり、さらに純度の高い水素ガスを得ることができ
る。
【0066】・ 各実施形態において、触媒層18を反
応器13内で上下動させるための触媒移動機構を設け、
同触媒移動機構によって触媒層18を反応器13内で上
下動可能に構成してもよい。このように触媒層18を反
応器13内で上下動可能に構成した場合、水素発生剤に
対する触媒層18の浸漬量を調節することが可能であ
り、この浸漬量の調節により水素発生流量を短時間で変
化させることができる。
【0067】・ 各実施形態では熱交換部は加熱部のみ
を備えているが、これに限らず温度が過剰に上昇した水
素発生剤を所定温度とするためにこれを冷却する冷却部
を備えてもよい。前に挙げた水素発生剤から水素ガスが
発生する化学反応は発熱反応であるため、反応中はその
温度が上昇し続け、反応を制御しにくくなる。このよう
な場合、冷却部で水素発生剤を冷却し、水素ガスの温度
上昇を抑えることにより、反応を制御可能に維持するこ
とができる。また、水素ガスを必要としないとき、この
冷却部によって水素発生剤を冷却し、水素ガスの発生量
を抑えることも可能である。冷却部は、例えば予熱ヒー
ター19及び加熱ヒーター20とは別に反応器13、発
生剤供給経路14等にクーラーを接続することによって
構成してもよい。あるいは、水、湯、エアー等の所定温
度に維持された加熱・冷却媒体が流れる加熱・冷却管を
有し、これに水素発生剤を接触させ、加熱・冷却媒体と
水素発生剤との間で熱交換を行うことによって加熱及び
冷却の両機能を備える熱交換部を設けてもよい。
【0068】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記反応器は、その下方から上方に向かって水素発
生剤が供給されるとともに、触媒層に接触した水素発生
剤が触媒層よりも上方位置で反応器の外部にオーバーフ
ローするように構成したことを特徴とする請求項1から
請求項8のいずれかに記載の燃料電池用の水素発生シス
テム。このように構成した場合、触媒層を水素発生剤に
常時浸漬させることができ、反応効率を良好なものとす
ることができる。
【0069】・ 前記反応器には触媒層よりも下流側と
なるように多孔板と、金網よりなるメッシュ層が内蔵さ
れ、供給された水素発生剤を多孔板で分散させるととも
に、メッシュ層で偏流を防止可能に構成することを特徴
とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料電
池用の水素発生システム。このように構成した場合、水
素発生剤を触媒層に対し、広い面積に渡って均一量で接
触させることができ、反応効率を良好なものとすること
ができる。
【0070】・ 前記回収槽と貯留槽の間には未反応原
料回収部を設け、該未反応原料回収部において、回収槽
で回収された未反応の水素発生剤を冷却し、水素発生剤
が水素ガスを発生した後に生成される反応生成物を析出
させ、分離可能に構成することを特徴とする請求項1か
ら請求項8のいずれかに記載の燃料電池用の水素発生シ
ステム。このように構成した場合、回収された水素発生
剤中に含まれる反応後生成物を容易に除去することがで
きる。
【0071】・ 前記気液分離器は、水素ガスを貯留す
るためのミスト分離槽と、ミスト分離槽に内蔵された冷
却管とを備え、ミスト分離槽に貯留された状態の水素ガ
スを冷却管で冷却することにより、水素以外の物質であ
る水蒸気及びこれに含まれるアルカリを液化させ、水素
ガスから分離可能に構成することを特徴とする請求項1
から請求項8のいずれかに記載の燃料電池用の水素発生
システム。このように構成した場合、水素以外の物質で
ある水蒸気及びこれに含まれるアルカリを効率よく分離
することができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、水素以外の物質が取り除かれた有効な純度の水
素ガスを得ることができ、同水素ガスを利用した車両用
及び家庭用の効率的かつ耐久性を有する燃料電池として
実用的に使用することができる。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、水素発生剤からの水素の
発生効率を向上させることができる。請求項3に記載の
発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、
水素発生剤からの水素の発生効率をより向上させること
ができる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
水素発生剤からの水素の発生効率を向上させることがで
きる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、水素発生剤を均一な濃度
の溶液とすることができ、反応をより効率よく制御する
ことができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
水素発生剤を所定温度に保持しやすく、反応をより効率
よく制御することができる。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
水素の発生効率を向上させることができるとともに、よ
り短時間で大量の水素を得ることができる。
【0078】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
から請求項7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
水素発生システムを効率よく運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の水素発生システムを示す概
念図。
【図2】 第2の実施形態の水素発生システムを示す概
念図。
【図3】 別形態の水素発生システムを示す概念図。
【図4】 別形態の反応器を示す概念図。
【符号の説明】
11…貯留槽、12…燃料電池、13…反応器、18…
触媒層、19…加熱部を構成する予熱ヒーター、20…
加熱部を構成する加熱ヒーター、21…気液分離器を構
成するミスト分離槽、21a…気液分離器を構成する冷
却管、23…回収槽、26…貯水槽、28…混合器とし
てのミキサー、29…調節手段を構成するバルブ、30
…調節手段を構成する流量計、31…調節手段を構成す
るポンプ、33…流量計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津幡 禎一 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 (72)発明者 森 数明 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 (72)発明者 須田 精二郎 神奈川県藤沢市辻堂太平台2丁目1番48号 (72)発明者 中村 雅則 茨城県つくば市和台32番地 積水化学工業 株式会社内 Fターム(参考) 5H027 AA02 BA13 BA14 BA16 MM08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の燃料に使用される水素ガスを
    発生させるための燃料電池用の水素発生システムであっ
    て、 下記の一般式(1)及び(2)で表される金属水素錯化
    合物から選ばれる少なくとも1種をアルカリ性水溶液に
    溶解して得られる溶液を水素発生剤とし、この水素発生
    剤を貯留する貯留槽と、 該貯留槽よりも下流側に配設され、水素発生触媒能を有
    する金属、水素吸蔵能を有する合金及びそれらのフッ化
    処理物から選ばれる少なくとも1種からなる触媒層を内
    部に有し、貯留槽から供給される水素発生剤を触媒層に
    接触させることにより、金属水素錯化合物とアルカリ性
    水溶液に含まれる水とを固体の反応生成物の析出を回避
    する条件下で化学反応させて水素ガスを発生させる反応
    器と、前記反応器の内部の反応領域よりも下流側に配設
    され、反応器で発生した水素ガスに含まれる水素以外の
    物質を取り除くための分離器とを備えることを特徴とす
    る燃料電池用の水素発生システム。 MIIII4-nn ・・・(1) MII(MIII4-nn2 ・・・(2) (但し、式中のMIはアルカリ金属、MIIはアルカリ土
    類金属又は亜鉛、MIIIはホウ素、アルミニウム又はガ
    リウムを表し、Rはアルキル基、アルコキシル基又はア
    シルオキシ基を表し、nは0〜3の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 前記貯留槽と反応器の間又は反応器に
    は、固体の反応生成物の析出を回避する条件下となるよ
    うに、水素発生剤を反応器に供給する前に又は反応器の
    内部で熱交換する熱交換部を設けることを特徴とする請
    求項1に記載の燃料電池用の水素発生システム。
  3. 【請求項3】 前記熱交換部は水素発生剤を加熱するた
    めの加熱部を備えることを特徴とする請求項2に記載の
    燃料電池用の水素発生システム。
  4. 【請求項4】 前記反応器よりも下流側には未反応の水
    素発生剤を回収するための回収槽を配設し、この回収槽
    から未反応の水素発生剤を貯留槽へ戻すように構成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の燃料電池用の水素発生システム。
  5. 【請求項5】 前記貯留槽に未反応の水素発生剤を戻
    し、かつ高濃度の水素発生剤を供給して貯留された水素
    発生剤の濃度を高め、反応器よりも上流側には水を貯留
    するための貯水槽を配設し、貯水槽から供給される水で
    濃度を高められた水素発生剤を希釈するとともに、貯留
    槽及び貯水槽と反応器との間には水で希釈された水素発
    生剤を攪拌して均一な濃度の溶液とするための混合器を
    配設することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用
    の水素発生システム。
  6. 【請求項6】 前記加熱部を貯留槽と反応器の間及び反
    応器にそれぞれ設け、水素発生剤を反応器に供給する前
    に予熱し、さらに反応器で加熱することを特徴とする請
    求項3から請求項5のいずれかに記載の燃料電池用の水
    素発生システム。
  7. 【請求項7】 前記反応器を複数備えるとともに、複数
    の反応器をそれぞれ並列に連結することを特徴とする請
    求項1から請求項6のいずれかに記載の燃料電池用の水
    素発生システム。
  8. 【請求項8】 前記分離器よりも下流側に配設され、発
    生した水素ガスの流量を計測するための流量計と、該流
    量計の計測結果に基づき、反応器への水素発生剤の供給
    量を調節する供給量調節手段、水素発生剤中における金
    属水素錯化合物の濃度を調節する濃度調節手段及び反応
    器へ供給される水素発生剤の温度を調節する温度調節手
    段から選ばれる少なくとも1つの調節手段とからなる制
    御手段を備え、該制御手段により燃料電池への水素ガス
    の供給量を制御可能に構成することを特徴とする請求項
    1から請求項7のいずれかに記載の燃料電池用の水素発
    生システム。
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