JP2003256005A - 制御方法および制御装置 - Google Patents

制御方法および制御装置

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JP2003256005A
JP2003256005A JP2002056271A JP2002056271A JP2003256005A JP 2003256005 A JP2003256005 A JP 2003256005A JP 2002056271 A JP2002056271 A JP 2002056271A JP 2002056271 A JP2002056271 A JP 2002056271A JP 2003256005 A JP2003256005 A JP 2003256005A
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control
neural network
controlled object
coupling coefficient
parameter
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JP2002056271A
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Toru Yamamoto
透 山本
Yoshiyo Suzuki
芳代 鈴木
Takaaki Yamada
隆章 山田
Ikuo Minamino
郁夫 南野
Masahito Tanaka
政仁 田中
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニューラルネットワークを用いた制御におい
て、設計パラメータの調整を容易にするとともに、局所
解に陥るのを抑制する。 【解決手段】 制御対象5の出力および目標値に基づい
て、制御対象5を制御するPIDコントローラ6と、P
IDコントローラ6のPIDゲインを調整するニューラ
ルネットワーク7とを備えており、ニューラルネットワ
ーク7は、遺伝的アルゴリズムによって予め決定された
結合係数およびシグモイド関数のパラメータで構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象の温度や
圧力などの様々な物理状態を制御する方法および制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御装置、例えば、PID制御装
置では、ニューラルネットワーク(Neural Network:N
N)制御の学習機能に注目し、人間が経験的に行ってき
たPIDゲインの調整を、ニューラルネットワークで行
うようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなニューラル
ネットワークによってPIDゲインを調整する従来例で
は、ニューラルネットワークにおける結合係数(結合荷
重)を、一般に、バックプロパゲーション(Back
Propagation)(逆誤差伝搬)法によって学習
させている。
【0004】かかるバックプロパゲーション法では、局
所解に陥りやすく、所望の制御特性が得られない場合が
あるといった難点がある。
【0005】また、ニューラルネットワークでは、応答
関数であるシグモイド関数の傾きあるいはユニット数な
どの多くの設計パラメータがあり、これら設計パラメー
タを試行錯誤的にマニュアル調整しなければならず、調
整工数が膨大になるという難点がある。
【0006】本発明は、上述のような点に鑑みてなされ
たものであって、ニューラルネットワークを用いた制御
において、設計パラメータの調整を容易にするととも
に、局所解に陥るのを抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のように構成している。
【0008】すなわち、本発明の制御方法は、遺伝的ア
ルゴリズムによってニューラルネットワークの結合係数
および設計パラメータを決定する決定ステップと、決定
された結合係数および設計パラメータで構成されるニュ
ーラルネットワークによって制御パラメータを調整する
調整ステップと、調整される制御パラメータに基づい
て、制御対象を制御する制御ステップとを備えている。
【0009】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
ってニューラルネットワークの結合係数および設計パラ
メータを決定するので、ランダムサーチによって広い範
囲における探索を行うことができ、従来例のような局所
解に陥りにくく、所望の制御特性が得られることにな
り、また、設計パラメータを試行錯誤的にマニュアル調
整する必要がない。
【0010】本発明の一実施態様においては、前記決定
ステップは、制御対象モデルを用いて、ニューラルネッ
トワークの結合係数および設計パラメータを決定するも
のであり、前記制御ステップで得られる情報に基づい
て、前記制御対象モデルを修正する修正ステップを備
え、修正された制御対象モデルを用いて前記決定ステッ
プを行って、前記調整ステップにおけるニューラルネッ
トワークの結合係数および設計パラメータを更新するも
のである。
【0011】本発明によると、システム変動が生じたよ
うな場合には、それに応じて制御対象モデルを修正し、
この修正した制御対象モデルを用いて、遺伝的アルゴリ
ズムによってニューラルネットワークの結合係数および
設計パラメータを再び決定し、この決定された結合係数
および設計パラメータでニューラルネットワークを更新
するので、システム変動に応じて、制御パラメータが調
整されることになる。
【0012】本発明の他の実施態様においては、前記決
定ステップでは、ニューラルネットワークの結合係数お
よび設計パラメータを遺伝子とする個体群を生成し、制
御対象モデルの出力と目標値との誤差に基づく適応度関
数を評価規範とし、前記個体群に遺伝子操作を繰り返し
て結合係数および設計パラメータを決定するものであ
る。
【0013】本発明によると、ニューラルネットワーク
の結合係数および設計パラメータを遺伝子とする個体
群、すなわち、初期集団を生成し、制御対象モデルの出
力と目標値との誤差に基づく適応度関数を評価規範と
し、選択、交叉、突然変異といった遺伝子操作を繰り返
して結合係数および設計パラメータを決定するので、局
所解に捕らわれることなく、最適解に近い結合係数およ
び設計パラメータが得られることになる。
【0014】本発明の更に他の実施態様においては、前
記調整ステップにおけるニューラルネットワークは、前
記制御対象の入力および出力を入力とし、前記制御パラ
メータを出力するものである。
【0015】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
って決定された結合係数および設計パラメータで構成さ
れるニューラルネットワークに、制御対象の入力および
出力を与えることにより、前記ニューラルネットワーク
から制御パラメータが出力されるので、制御対象の入力
および出力に応じて、制御パラメータが調整されること
になる。
【0016】本発明の好ましい実施態様においては、前
記設計パラメータは、シグモイド関数のパラメータを含
むものである。
【0017】本発明によると、シグモイド関数のパラメ
ータが遺伝的アルゴリズムによって決定されるので、従
来のように試行錯誤的に調整する必要がない。
【0018】本発明の他の実施態様においては、前記制
御パラメータが、PIDゲインである。
【0019】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
って決定された結合係数および設計パラメータで構成さ
れるニューラルネットワークを用いてPIDゲインが調
整されることになる。
【0020】また、本発明の制御装置は、制御対象の出
力および目標値に基づいて、前記制御対象を制御する制
御手段と、ニューラルネットワークによって前記制御手
段の制御パラメータを調整する調整手段とを備え、前記
ニューラルネットワークは、遺伝的アルゴリズムによっ
て予め決定された結合係数および設計パラメータで構成
されている。
【0021】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
ってニューラルネットワークの結合係数および設計パラ
メータを予め決定するので、ランダムサーチによって広
い範囲における探索を行うことができ、従来例のような
局所解に陥りにくく、所望の制御特性が得られることに
なり、また、設計パラメータを試行錯誤的にマニュアル
調整する必要がない。
【0022】本発明の制御装置は、制御対象の出力およ
び目標値に基づいて、前記制御対象を制御する制御手段
と、遺伝的アルゴリズムによってニューラルネットワー
クの結合係数および設計パラメータを決定する決定手段
と、前記決定手段で決定された結合係数および設計パラ
メータで構成されるニューラルネットワークによって前
記制御手段の制御パラメータを調整する調整手段とを備
えている。
【0023】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
ってニューラルネットワークの結合係数および設計パラ
メータを決定するので、ランダムサーチによって広い範
囲における探索を行うことができ、従来例のような局所
解に陥りにくく、所望の制御特性が得られることにな
り、また、設計パラメータを試行錯誤的にマニュアル調
整する必要がない。
【0024】本発明の他の実施態様においては、前記決
定手段は、制御対象モデルを用いて、ニューラルネット
ワークの結合係数および設計パラメータを決定するもの
であり、前記制御手段による制御状態に応じて、前記制
御対象モデルを修正する修正手段を備え、前記決定手段
は、修正された制御対象モデルを用いて結合係数および
設計パラメータを決定する一方、前記調整手段は、前記
ニューラルネットワークの結合係数および設計パラメー
タを、修正された制御対象モデルを用いて決定された結
合係数および設計パラメータに更新するものである。
【0025】本発明によると、システム変動が生じたよ
うな場合には、そのシステム変動に応じて、制御対象モ
デルを修正し、この修正した制御対象モデルを用いて、
遺伝的アルゴリズムによって結合係数および設計パラメ
ータを再び決定し、この決定された結合係数および設計
パラメータでニューラルネットワークを更新するので、
システム変動に応じて制御パラメータが調整されること
になる。
【0026】本発明の更に他の実施態様においては、前
記制御手段による制御および前記調整手段による調整
を、フォアグラウンドで処理し、前記修正手段による修
正および前記決定手段による決定を、バックグラウンド
で処理するものである。
【0027】本発明によると、フォアグラウンド処理に
よって、制御を行いながら、システム変動に対応する制
御対象モデルの修正および修正された制御対象モデルを
用いた遺伝的アルゴリズムによる結合係数および設計パ
ラメータの決定は、バックグラウンド処理にて行うこと
ができ、制御対象を制御しながらシステム変動にも対応
できる。
【0028】本発明の他の実施態様においては、前記決
定手段は、ニューラルネットワークの結合係数および設
計パラメータを遺伝子とする個体群を生成し、制御対象
モデルの出力と目標値との誤差に基づく適応度関数を評
価規範とし、前記個体群に遺伝子操作を繰り返して結合
係数および設計パラメータを決定するものである。
【0029】本発明によると、ニューラルネットワーク
の結合係数および設計パラメータを遺伝子とする個体
群、すなわち、初期集団を生成し、制御対象モデルの出
力と目標値との誤差に基づく適応度関数を評価規範と
し、選択、交叉、突然変異といった遺伝子操作を繰り返
して結合係数および設計パラメータを決定するので、局
所解に捕らわれることなく、最適解に近い結合係数およ
び設計パラメータが得られることになる。
【0030】本発明の好ましい実施態様においては、前
記調整手段の前記ニューラルネットワークは、前記制御
対象の入力および出力がそれぞれ入力されるとともに、
前記制御パラメータを出力する階層型のネットワークで
ある。
【0031】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
って決定された結合係数および設計パラメータで構成さ
れるニューラルネットワークに、制御対象の入力および
出力を与えることにより、階層型のニューラルネットワ
ークから制御パラメータが出力されるので、制御対象の
入力および出力に応じて、制御パラメータが調整される
ことになる。
【0032】本発明の他の実施態様においては、前記設
計パラメータは、シグモイド関数のパラメータを含むも
のである。
【0033】本発明によると、シグモイド関数のパラメ
ータが遺伝的アルゴリズムによって決定されるので、従
来のように試行錯誤的に調整する必要がない。
【0034】本発明の更に他の実施態様においては、前
記制御パラメータが、PIDゲインである。
【0035】本発明によると、遺伝的アルゴリズムによ
って決定された結合係数および設計パラメータで構成さ
れるニューラルネットワークを用いてPIDゲインが調
整されることになる。
【0036】本発明の好ましい実施態様においては、前
記制御対象の温度を制御するものである。
【0037】本発明によれば、温度調節器として好適に
実施できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。
【0039】(実施の形態1)本発明の制御装置は、後
述のように遺伝的アルゴリズムによってニューラルネッ
トワークの結合係数および設計パラメータを決定すると
ともに、決定された結合係数および設計パラメータで構
成されるニューラルネットワークによってPIDゲイン
等の制御パラメータを調整するものである。
【0040】ここで、ニューラルネットワークによるP
ID制御系(ニューロPID制御系)の概略、ニューラル
ネットワークの結合係数および設計パラメータの遺伝的
調整、さらに、数値例による本発明の有効性について説
明する。
【0041】図1は、ニューラルネットワークによるP
ID制御系の概略構成図であり、制御対象1からの出力
yおよびその出力yおよびその出力yと目標値wとの偏
差に基づいて、制御対象1への入力である操作量uを出
力するPIDコントローラ2と、操作量uと制御量yと
に基づいて、PIDコントローラ2に対するPIDゲイ
ンを調整するニューラルネットワーク3とを備えてい
る。
【0042】このニューラルネットワーク3によるPI
D制御系のシステムは、次式のように記述される。
【0043】
【数1】
【0044】ここで、uおよびyは、過去の入出力の値
として
【0045】
【数2】
【0046】と定義し、nおよびmは既知とする。さら
に、gは非線形関数とする。上述の記述モデル(1)を
詳細モデルと呼び、これは、後述する遺伝的アルゴリズ
ムにおいて、適応度関数を計算する際に用いられる。
【0047】次に、次式で与えられるPID制御則を考
える。
【0048】
【数3】
【0049】ここで、制御誤差e(t)は、
【0050】
【数4】
【0051】であり、Kp,KI,KDは、それぞれ比例
ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインである。上述の
(3)式は、いわゆる速度型PID制御則(I-PD制
御則とも言う)である。なお、本発明は、速度型PID
制御則に限らないのは勿論である。(3)式に含まれる
PIDゲインは、閉ループ系の性能を大きく左右するた
め、PID制御系を設計する際には、最適なPIDゲイ
ンの調整が重要である。特に化学プロセス系などのよう
な非線形系に対しては、その調整が難しい問題とされて
いる。そこで、本発明では、非線形系に対して有効な手
法とされるニューラルネットワークを用いて、PIDゲ
インを調整するのである。
【0052】次に、ニューラルネットワーク3の構造に
ついて説明する。ニューラルネットワーク3は、図2に
示すように3層から構成される。ここで、Ii,Hjおよ
びOkはそれぞれ、入力層の第iユニット、中間層の第
jユニットおよび出力層の第kユニットの出力信号であ
り、□は閾値ユニットである。pは入力層のユニット数
であり、n+m+1で定まる。qは中間層のユニット数
である。さらにWi,jは入力層の第iユニットと中間層
の第jユニットとの結合係数(結合荷重)であり、Vj,k
は中間層の第jユニットと出力層の第kユニットとの結
合係数である。ここで、HiおよびOkはそれぞれ次式に
より計算される。
【0053】
【数5】
【0054】
【数6】
【0055】I0およびH0は閾値ユニットである。さら
に、h1(・)およびh2(・)は次式のようなシグモイ
ド関数で与えられる。
【0056】
【数7】
【0057】
【数8】
【0058】ここで、(7)式および(8)式に含まれ
るa、b、ck(k=1,2,3)は設計パラメータ
で、各PIDゲインの範囲を考慮して適切に調整される
必要がある。なお、OkとPIDゲインの間には、次の
ような関係が成り立っている。
【0059】
【数9】
【0060】ニューラルネットワークの設計において
は、結合係数Wi,jとVj,kを適切に調整することが重要
である。従来からのニューロPID制御法の大半におい
て、これらの結合係数の調整は、上述のようにバックプ
ロパゲーション法によってなされている。しかしなが
ら、バックプロパゲーション法に基づくニューラルネッ
トワークを用いたPID制御については、上述した以外
にも、以下のような問題点が指摘されている。
【0061】すなわち、システムヤコビアンの符号が既
知でなければならない、バックプロパゲーション法を適
用するにあたっての誤差評価規範が、微分可能でなけれ
ばならない、さらに、バックプロパゲーション法には多
くの設計パラメータがあり、これらのパラメータの調整
は、試行錯誤に頼らざるを得ない。
【0062】そこで、これらの問題に対処するために、
本発明では、結合係数の調整にランダム探索法の一つで
ある遺伝的アルゴリズムを用いるのである。特にここで
は、実数値GA(Genetic Algorithm)を適用する。
【0063】次に、遺伝的アルゴリズムを用いた結合係
数および設計パラメータの調整について説明する。
【0064】先ず、結合係数Wi,j,Vj,kおよび設計パ
ラメータであるシグモイド関数に含まれるパラメータ
a,bおよびckの望ましい値を、遺伝的アルゴリズム
によって探索するため、これらのパラメータを遺伝的ア
ルゴリズムにおける各個体の表現型(Pheno type)S
の各セルsl(n1)(l=1,2,…,n2;n1=1,
2,…,(q(p+3)-p+5))として順に配列す
る。ただし、n2は個体数であり、概略図を図3に示
す。
【0065】ここで、世代数をGとし、第d(d=1,
2,…,G)世代の固体の表現型をSdで表すと、実数
値GAの手順は次のようになる。
【0066】(1)初期設定 初期集団{S0}の発生およ
び各種パラメータの設定を行う。ここで、d=1であ
る。
【0067】(2)適応度関数F(l)の計算適応度関数
は、設計した制御器の性能を考慮して、自由に決めるこ
とができるが、ここでは2乗誤差積分
【0068】
【数10】
【0069】を含む次式によって定義し、この値が大き
い、すなわち適応度が高い順に個体を並べ替える。
【0070】
【数11】
【0071】ここでym(t)は目標値w(t)を入力
とする参照モデルの出力、yl(t)は第l個体におけ
る各パラメータを用いた制御による詳細モデルの出力で
ある。
【0072】(3)選択 上位γ%の個体を、次世代に残
す。
【0073】(4)交叉 次世代の個体の(100-γ)
%を交叉によって生成する。上位γ%の個体の中から、
a(n1),sb(n1)の2個体をランダムに選び、次
式によってsc(n1)を生成する。ただし、式中の
a,sbおよびscはそれぞれsa(n1),s
b(n1),およびsc(n1)のことである。
【0074】
【数12】
【0075】ここでI(x)は適応度xをもった個体で
あり、I(max{F(sa),F(s b)})は、sa
bのうち、適応度が高い個体を示している。この交叉
をsaとsbのそれぞれ全てのセルの間で実行する。
【0076】(5)突然変異 交叉により生成した(10
0-γ)%の個体のうち、ω%の個体のそれぞれ一つの
セルをランダムに選び、これを乱数に置き換える。
【0077】次に、数値例によって本発明の有効性につ
いて説明する。本発明の有効性を検証するために、次の
Hammersteinモデルで与えられる非線形システムに対し
て、数値シミュレーションを行った。
【0078】
【数13】
【0079】ここでは、詳細モデルも(13)式として与
えられるものとする。制御対象の静特性を図4に示す。
【0080】本発明による手法を適用する前に、まず、
従来からあるPID制御法を用いた場合の制御結果を図
5に示す。
【0081】ここで、PIDゲインの値はそれぞれ、K
p=0.15,KI=0.08およびKD=0.07である。なお、こ
れらのPIDゲインは、Chien, Hrones & Reswick らの
調整則(CHR法)に基づいて計算している。図5か
ら、第3ステップ目における目標追従特性が好ましくな
いことが分かる。
【0082】次に、本発明の手法を適用する。まず、N
NおよびGAの各パラメータの値を以下のように定め
る。
【0083】
【数14】
【0084】これらの条件のもとで、GAにより調整し
た設計パラメータの値を次に示す。
【0085】
【数15】
【0086】適応度関数の計算においては次式のような
参照モデルを用いる。
【0087】
【数16】
【0088】また、目標値ω(t)は以下のように定め
る。
【0089】
【数17】
【0090】ここで用いたGAにおける各個体の表現型
は、図6に示すように、32個のセルからなっている。
【0091】以上のような設定のもとで本発明の手法を
適用した。図7にはその制御結果を示す。
【0092】図7から、本発明の手法を用いると、極め
て良好な制御性能が得られることが分かる。
【0093】次に、本発明の実施の形態について、更に
詳細に説明する。
【0094】図8は、本発明の一つの実施の形態に係る
制御装置4を備えるシステムの概略構成図である。
【0095】この実施の形態の制御装置4は、制御対象
5からの制御量が目標値に一致するように制御を行うも
のであり、制御対象5からの制御量およびその制御量と
目標値との偏差に基づいて、制御対象5に対する操作量
を演算出力する制御手段としてのPIDコントローラ6
と、このPIDコントローラ6からの操作量と制御対象
5からの制御量とに基づいて、PIDコントローラ6に
対する制御パラメータであるPIDゲインを調整する調
整手段としてのニューラルネットワーク7とを備えてお
り、PIDコントローラ6およびニューラルネットワー
ク7は、例えば、マイクロコンピュータによって構成さ
れる。
【0096】PIDコントローラ6が、上述の図1にお
けるPIDコントローラ2に相当し、調整手段としての
ニューラルネットワーク7が、図1および図2のニュー
ラルネットワーク3に相当する。
【0097】調整手段としてのニューラルネットワーク
7の結合係数および設計パラメータは、予めオフライン
でのコンピュータの時間応答シミュレーションによっ
て、遺伝的アルゴリズムによって決定されるものであ
る。
【0098】この遺伝的アルゴリズムによって決定され
る結合係数および設計パラメータが、上述の結合係数W
i,j,Vj,kおよびシグモイド関数に含まれるパラメータ
a,bおよびckである。
【0099】調整手段としてのニューラルネットワーク
7は、制御対象5の入力である操作量および制御対象の
出力である制御量に基づいて、PIDコントローラ6に
対するPIDゲインである比例、積分および微分の各ゲ
インKp,KI,KDを調整するものである。
【0100】次に、この調整手段としてのニューラルネ
ットワーク7の結合係数Wi,j,Vj ,kおよびシグモイド
関数に含まれるパラメータa,b,ckの遺伝的アルゴ
リズムによる決定について説明する。
【0101】図9は、コンピュータの時間応答シミュレ
ーションで遺伝的アルゴリズムによる結合係数Wi,j
j,kおよびシグモイド関数に含まれるパラメータa,
b,c kの決定のためのブロック図である。
【0102】同図において、6−1は仮想PIDコント
ローラ、5−1は制御対象5を近似した制御対象モデ
ル、7−1はニューラルネットワークであり、8はニュ
ーラルネットワーク7−1の結合係数Wi,j,Vj,kおよ
びシグモイド関数に含まれるパラメータa,b,ck
遺伝的アルゴリズムによって決定する決定手段である。
【0103】仮想PIDコントローラ6−1は、図8の
PIDコントローラ6と同じPID制御を行うものであ
り、ニューラルネットワーク7−1は、決定手段8によ
って結合係数Wi,j,Vj,kおよびシグモイド関数に含ま
れるパラメータa,b,ckが調整される以外は、図8
のニューラルネットワーク7と同じ、従って、上述の図
2に示されるニューラルネットワーク3と同じ構成であ
る。
【0104】決定手段8は、決定すべき結合係数
i,j,Vj,kおよびシグモイド関数に含まれるパラメー
タa,bおよびckを、上述の図3に示される表現型に
した個体群である初期集団を生成する。
【0105】次に、各個体毎に、結合係数Wi,j,Vj,k
およびシグモイド関数のパラメータa,b,ckを、ニ
ューラルネットワーク7−1に設定し、ニューラルネッ
トワーク7−1は、設定された結合係数Wi,j,Vj,k
よびシグモイド関数のパラメータa,b,ckに基づ
き、操作量および制御量に応じたPIDゲインを出力
し、PIDコントローラ6−1は、このPIDゲインに
基づいて制御を行い、決定手段8は、制御量と目標値と
の誤差に基づく上述の適応度関数を用いて各個体を評価
し、それを、全ての個体について行う。
【0106】この評価に基づいて、上述の選択、交叉お
よび突然変異の遺伝子操作を、収束条件を満足するまで
繰り返して、最良の個体の結合係数Wi,j,Vj,kおよび
シグモイド関数のパラメータa,b,ckに決定するも
のである。
【0107】以上のようにオフラインによるコンピュー
タの時間応答シミュレーションによって、遺伝的アルゴ
リズムによってニューラルネットワーク7−1の結合係
数W i,j,Vj,kおよびシグモイド関数のパラメータa,
b,ckが決定され、この決定された結合係数Wi,j,V
j,kおよびシグモイド関数のパラメータa,b,ckが、
図8の調整手段としてのニューラルネットワーク7に設
定され、実際の制御対象5の制御を行うものである。
【0108】このようにランダム探索法の一つである遺
伝的アルゴリズムによって、ニューラルネットワーク7
の結合係数Wi,j,Vj,kを決定するので、バックプロパ
ゲーション法によって結合係数を学習させる従来例のよ
うに局所解に陥ることもなく、所望の制御特性を得るこ
とができる。
【0109】しかも、シグモイド関数のパラメータa,
b,ckを、遺伝的アルゴリズムによって決定するの
で、従来例のように試行錯誤的に調整する必要がなく、
調整工数が大幅に削減されることになる。
【0110】なお、制御対象モデル5−1は、「1次遅
れ+むだ時間」などの線形モデルであってもよいし、
「1次遅れ+制御量によって変動するむだ時間」などの
非線形モデルであってもよく、あるいは、「状態空間モ
デル」、「操作量と制御量の時系列データを入力とし、
むだ時間、時定数などのモデルパラメータを出力するニ
ューラルネットワーク」などであってもよい。
【0111】(実施の形態2)図10〜図12は、本発
明の他の実施の形態に係る制御装置9の各動作モード示
す概略構成図であり、上述の図8に対応する部分には、
同一の参照符号を付す。
【0112】上述の実施の形態では、オフライン処理に
よって、ニューラルネットワーク7の結合係数Wi,j
j,kおよびシグモイド関数のパラメータa,b,c
kを、遺伝的アルゴリズムで決定したけれども、この実
施の形態では、オンライン処理で、制御対象5の制御を
行いながら、ニューラルネットワーク7の結合係数W
i,j,Vj,kおよびシグモイド関数のパラメータa,b,
kを、遺伝的アルゴリズムで決定できるようにしたも
のである。
【0113】図10の調整手段としてのニューラルネッ
トワーク7には、例えば、上述の実施の形態と同様に、
制御対象モデル5−1を用いて遺伝的アルゴリズムによ
って予め決定された結合係数Wi,j,Vj,kおよびシグモ
イド関数のパラメータa,b,ckが設定されており、
これに基づいて、制御対象5の制御が行われる。
【0114】この実施の形態では、破線Aのブロックで
示されるフォアグラウンド処理では、調整手段としての
ニューラルネットワーク7によるPIDゲインの調整お
よびPIDコントローラ6による制御対象5のPID制
御を行う。
【0115】また、破線Bのブロックで示されるバック
グラウンド処理では、図11に示されるように、制御対
象モデル5−1の修正を行うとともに、図12に示され
るように、修正された制御対象モデル5−1’を用いて
遺伝的アルゴリズムによるニューラルネットワーク7−
1の結合係数Wi,j,Vj,kおよびシグモイド関数のパラ
メータa,b,ckの再度の決定を行い、フォアグラウ
ンド処理におけるニューラルネットワーク7に再設定し
てニューラルネットワーク7を更新するものである。
【0116】図13は、この実施の形態にバックグラウ
ンド処理の動作説明に供するフローチャートである。
【0117】フォアグラウンドでは、上述のように、ニ
ューラルネットワーク7およびPIDコントローラ6に
よるPID制御を実行しながら、バックグラウンドにお
いて、目標値の変更があったか否かを判断し(ステップ
n1)、目標値の変更があったときには、図10に示さ
れる応答記憶モードに移行する。この応答記憶モードで
は、目標値の変更時点から整定するまでの操作量と制御
量とを時系列データとして、応答波形記憶部10に記憶
する(ステップn2)。
【0118】このように目標値の変更があったときに、
応答記憶モードおよび後述のモデリングモードに移行す
るのは、制御対象5が整定している状態では、操作量の
変化が小さいために、S/N比が悪くなり、制御対象モ
デル5−1の有効な修正が行えないからである。そこ
で、本発明の他の実施の形態として、目標値の変更幅の
閾値を設け、目標値の変更があったときには、その変更
幅が、閾値以上になったときに、応答記憶モードおよび
モデリングモードに移行するようにしてもよい。
【0119】次に、図11に示されるモデリングモード
に移行する(ステップn3)。このモデリングモードで
は、応答波形記憶部10に記憶した操作量および制御量
の波形を読み出して、制御対象モデル修正部11によっ
て、最小2乗法などの公知の手法を用いてモデル出力誤
差が最小になるように制御対象モデル5−1のモデルパ
ラメータを修正する。
【0120】次に、図13に示されるように、修正され
た制御対象モデル5−1の変化が大きいか否かを判断す
る(ステップn4)。この判断としては、例えば、少な
くとも一つのモデルパラメータが、元の10%以上変化
したら「変化大」と判断し、あるいは、元の制御対象モ
デルとのステップ応答波形の誤差面積が、閾値以上であ
れば、「変化大」と判断するといったものである。
【0121】このステップn4において、制御対象モデ
ル5−1の変化が大きいと判断されたときには、図12
に示されるチューニングモードに移行し(ステップn
5)、大きくない、すなわち、小さいと判断されたとき
には、ステップn1に戻る。
【0122】図12に示されるチューニングモードで
は、修正した制御対象モデル5−1’を用いて、上述の
図9と同様に、遺伝的アルゴリズムによる決定手段8で
ニューラルネットワーク7−1の結合係数Wi,j,Vj,k
およびシグモイド関数のパラメータa,b,ckを決定
し、この決定された結合係数Wi,j,Vj,kおよびシグモ
イド関数のパラメータa,b,ckを、フォアグラウン
ドの調整手段としてのニューラルネットワーク7に設定
してニューラルネットワーク7を更新し、フォアグラウ
ンドでは、この更新されたニューラルネットワーク7を
用いてPIDゲインを調整してPID制御を行うのであ
る。
【0123】これによって、システム変動が生じても、
それに対応してニューラルネットワーク7が更新されて
PIDゲインが調整されるので、最適な制御が可能とな
る。
【0124】この実施の形態では、操作量および制御量
の波形に基づいて、制御対象モデル5−1を修正したけ
れども、制御対象モデルの形式によっては、操作量の波
形のみに基づいて、修正するようにしてもよい。
【0125】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、設計パラメータとして、シグモイド関数のパラメ
ータa,b,ckを、遺伝的アルゴリズムによって決定
したけれども、本発明の他の実施の形態として、ニュー
ラルネットワークを構成するユニットの層数や閾値など
の他の設計パラメータを、遺伝的アルゴリズムを用いて
決定するようにしてもよい。
【0126】上述の実施の形態では、目標値の変更があ
ったときに、モデリングモードに移行したけれども、本
発明の他の実施の形態として、定期的に、あるいは、信
号の入力などに応答してモデリングモードに移行するよ
うにしてもよい。
【0127】上述の各実施の形態では、ニューラルネッ
トワークは、操作量および制御量を入力としてPIDゲ
インを出力したけれども、ニューラルネットワークの入
力は、これに限るものではなく、制御量のみを入力する
ようにしてもよく、あるいは、目標値を入力するように
してもよい。
【0128】上述の実施の形態では、PIDゲイン、す
なわち、比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインの全
てを調整したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、少なくとも一つのPIDゲインを調整するものであ
ってもよく、PID制御に限らず、比例制御、積分制
御、比例積分制御などの他の制御にも適用できるもので
ある。
【0129】本発明の制御装置は、制御対象の温度、圧
力、流量、速度あるいは液位などの様々な物理状態を制
御する制御装置に適用できるものである。
【0130】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遺伝的ア
ルゴリズムによってニューラルネットワークの結合係数
および設計パラメータを決定するので、ランダムサーチ
によって広い範囲における探索を行うことができ、結合
係数(結合荷重)をバックプロパゲーション法によって
学習させる従来例のような局所解に陥りにくく、所望の
制御特性が得られることになり、また、設計パラメータ
を試行錯誤的にマニュアル調整する必要がなく、調整工
数が大幅に削減される。
【0131】また、本発明によれは、制御対象モデルを
修正し、この修正した制御対象モデルを用いて、遺伝的
アルゴリズムによっての結合係数および設計パラメータ
を再び決定し、この決定された結合係数および設計パラ
メータでニューラルネットワークを更新するので、シス
テム変動に応じて制御パラメータを調整することができ
る。特に、フォアグラウンド処理によって、制御対象の
制御を行いながら、制御対象モデルの修正および修正さ
れた制御対象モデルを用いた遺伝的アルゴリズムによる
結合係数および設計パラメータの決定を、バックグラウ
ンド処理にて行うことができ、制御対象を制御しながら
システム変動にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニューロPID制御系の概略図である。
【図2】ニューラルネットワークの構成図である。
【図3】個体の表現型の概略図である。
【図4】制御対象の静特性を示す図である。
【図5】従来法による制御結果を示す図である。
【図6】数値例における表現型の概略図である。
【図7】本発明による制御結果を示す図である。
【図8】本発明の一つの実施の形態に係る制御装置を備
えるシステムの概略構成図である。
【図9】遺伝的アルゴリズムによる結合係数およびシグ
モイド関数のパラメータの決定のためのブロック図であ
る。
【図10】本発明の他の実施の形態の応答記憶モードの
概略構成図である。
【図11】図10の実施の形態のモデリングモードの概
略構成図である。
【図12】図10の実施の形態のチューニングモードの
概略構成図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の動作説明に供する
フローチャートである。
【符号の説明】
1,5,5−1 制御対象 2,6,6−1 PIDコントローラ 3,7,7−1 ニューラルネットワーク 8 遺伝的アルゴリズムによる決
定手段 11 制御対象モデル修正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆章 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 南野 郁夫 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 田中 政仁 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5H004 GA40 HA01 HA02 HA03 HA05 HA08 KB01 KD47 KD67 LA01 LA03 LA12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝的アルゴリズムによってニューラル
    ネットワークの結合係数および設計パラメータを決定す
    る決定ステップと、 決定された結合係数および設計パラメータで構成される
    ニューラルネットワークによって制御パラメータを調整
    する調整ステップと、 調整される制御パラメータに基づいて、制御対象を制御
    する制御ステップと、 を備えることを特徴とする制御方法。
  2. 【請求項2】 前記決定ステップは、制御対象モデルを
    用いて、ニューラルネットワークの結合係数および設計
    パラメータを決定するものであり、 前記制御ステップで得られる情報に基づいて、前記制御
    対象モデルを修正する修正ステップを備え、 修正された制御対象モデルを用いて前記決定ステップを
    行って、前記調整ステップにおけるニューラルネットワ
    ークの結合係数および設計パラメータを更新する請求項
    1記載の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記決定ステップでは、ニューラルネッ
    トワークの結合係数および設計パラメータを遺伝子とす
    る個体群を生成し、制御対象モデルの出力と目標値との
    誤差に基づく適応度関数を評価規範とし、前記個体群に
    遺伝子操作を繰り返して結合係数および設計パラメータ
    を決定する請求項1または2記載の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記調整ステップにおけるニューラルネ
    ットワークは、前記制御対象の入力および出力を入力と
    し、前記制御パラメータを出力する請求項1〜3のいず
    れかに記載の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記設計パラメータは、シグモイド関数
    のパラメータを含む請求項1〜4のいずれかに記載の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 前記制御パラメータが、PIDゲインで
    ある請求項1〜5のいずれかに記載の制御方法。
  7. 【請求項7】 制御対象の出力および目標値に基づい
    て、前記制御対象を制御する制御手段と、 ニューラルネットワークによって前記制御手段の制御パ
    ラメータを調整する調整手段とを備え、 前記ニューラルネットワークは、遺伝的アルゴリズムに
    よって予め決定された結合係数および設計パラメータで
    構成されることを特徴とする制御装置。
  8. 【請求項8】 制御対象の出力および目標値に基づい
    て、前記制御対象を制御する制御手段と、 遺伝的アルゴリズムによってニューラルネットワークの
    結合係数および設計パラメータを決定する決定手段と、 前記決定手段で決定された結合係数および設計パラメー
    タで構成されるニューラルネットワークによって前記制
    御手段の制御パラメータを調整する調整手段と、 を備えることを特徴とする制御装置。
  9. 【請求項9】 前記決定手段は、制御対象モデルを用い
    て、ニューラルネットワークの結合係数および設計パラ
    メータを決定するものであり、 前記制御手段による制御状態に応じて、前記制御対象モ
    デルを修正する修正手段を備え、 前記決定手段は、修正された制御対象モデルを用いて結
    合係数および設計パラメータを決定する一方、前記調整
    手段は、前記ニューラルネットワークの結合係数および
    設計パラメータを、修正された制御対象モデルを用いて
    決定された結合係数および設計パラメータに更新する請
    求項8記載の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段による制御および前記調
    整手段による調整を、フォアグラウンドで処理し、前記
    修正手段による修正および前記決定手段による決定を、
    バックグラウンドで処理する請求項9記載の制御装
    置。、
  11. 【請求項11】 前記決定手段は、ニューラルネットワ
    ークの結合係数および設計パラメータを遺伝子とする個
    体群を生成し、制御対象モデルの出力と目標値との誤差
    に基づく適応度関数を評価規範とし、前記個体群に遺伝
    子操作を繰り返して結合係数および設計パラメータを決
    定する請求項8〜10のいずれかに記載の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記調整手段の前記ニューラルネット
    ワークは、前記制御対象の入力および出力がそれぞれ入
    力されるとともに、前記制御パラメータを出力する階層
    型のネットワークである請求項7〜11のいずれかに記
    載の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記設計パラメータは、シグモイド関
    数のパラメータを含む請求項7〜12いずれかに記載の
    制御装置。
  14. 【請求項14】 前記制御パラメータが、PIDゲイン
    である請求項7〜13のいずれかに記載の制御装置。
  15. 【請求項15】 前記制御対象の温度を制御する請求項
    7〜14のいずれかに記載の制御装置。
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