JP2003255399A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003255399A
JP2003255399A JP2003000660A JP2003000660A JP2003255399A JP 2003255399 A JP2003255399 A JP 2003255399A JP 2003000660 A JP2003000660 A JP 2003000660A JP 2003000660 A JP2003000660 A JP 2003000660A JP 2003255399 A JP2003255399 A JP 2003255399A
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liquid crystal
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region
reflective
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JP2003000660A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Inoue
和弘 井上
Tokuo Koma
徳夫 小間
Shinji Ogawa
真司 小川
Toru Yamashita
徹 山下
Nobuhiko Oda
信彦 小田
Satoshi Ishida
聡 石田
Tsutomu Yamada
努 山田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半透過型LCDの高品質化の実現。 【解決手段】 第1基板100には、画素毎に設けられ
たTFT110と、TFT110を覆う絶縁膜上の1画
素領域の反射領域に、TFT110と絶縁され、第2基
板側から透明第2電極を透過して入射される光を反射す
る反射層44を形成する。第2電極と同様の仕事関数を
備える透明導電材料からなる第1電極50が反射層44
を直接覆い、透過領域を含む1画素領域内に形成され、
接続用金属層42を介してTFT110と接続される。
第1、第2電極の特性を揃えられるので液晶を対称性よ
く交流駆動できる。反射領域と透過領域において液晶ツ
イスト角に応じて最適セルギャップdr、dtとするこ
とでいずれの領域でも最適な反射率、透過率を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各画素に反射領域
と透過領域の両方が設けられた半透過型の液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(以下LCDという)は薄
型で低消費電力であるという特徴を備え、現在、コンピ
ュータモニターや、携帯情報機器などのモニターとして
広く用いられている。このようなLCDは、一対の基板
間に液晶が封入され、それぞれの基板に形成され電極に
よって間に位置する液晶の配向を制御することで表示を
行うものであり、CRT(陰極線管)ディスプレイや、
エレクトロルミネッセンス(以下、EL)ディスプレイ
等と異なり、原理上自ら発光しないため、観察者に対し
て画像を表示するには光源を必要とする。
【0003】そこで、透過型LCDでは、各基板に形成
する電極として透明電極を採用し、液晶表示パネルの後
方や側方に光源を配置し、この光源光の透過量を液晶パ
ネルで制御することで周囲が暗くても明るい表示ができ
る。しかし、常に光源を点灯させて表示を行うため、光
源による電力消費が避けられないこと、また昼間の屋外
のように外光が非常に強い環境下では、十分なコントラ
ストが確保できないという特性がある。
【0004】一方、反射型LCDでは、太陽や室内灯等
の外光を光源として採用し、液晶パネルに入射するこれ
らの周囲光を、非観察面側の基板に形成した反射電極に
よって反射する。そして、液晶層に入射し反射電極で反
射された光の液晶パネルからの射出光量を画素ごとに制
御することで表示を行う。このように反射型LCDは、
光源として外光を採用するため、外光がないと表示が見
えないが、透過型LCDと異なり光源による電力消費が
なく非常に低消費電力であり、また屋外など周囲が明る
いと十分なコントラストが得られる。
【0005】図9は、各画素ごとに薄膜トランジスタ
(TFT:Thin film Transistor)を備えた従来のアク
ティブマトリクス型の反射型LCDの1画素あたりの平
面構造(第1基板側)を示し、図10は、この図9のC
−C線に沿った位置での反射型LCDの概略断面構造を
示している。
【0006】反射型LCDは所定ギャップを隔てて貼り
合わされた第1基板100と第2基板200との間に液
晶層300が封入されて構成されている。第1及び第2
基板100及び200としてはガラス基板やプラスチッ
ク基板などが用いられ、少なくともこの例では、観察面
側に配置される第2基板200には透明基板が採用され
ている。
【0007】第1電極100の液晶側の面には、各画素
ごとに薄膜トランジスタ(TFT:Thin film Transist
or)110が形成されている。このTFT110の能動
層120の例えばドレイン領域には、層間絶縁膜134
に形成されたコンタクトホールを介して各画素にデータ
信号を供給するためのデータライン136が接続され、
ソース領域は、層間絶縁膜134及び平坦化絶縁膜13
8を貫通するように形成されたコンタクトホールを介し
て、画素ごとに個別パターンに形成された第1電極(画
素電極)150に接続されている。
【0008】上記第1電極150としては、反射機能を
備えたAl、Agなどが用いられており、この反射電極
150上に液晶層300の初期配向を制御するための配
向膜160が形成されている。
【0009】第1基板100と対向配置される第2基板
200の液晶側には、カラー表示装置の場合カラーフィ
ルタ(R,G,B)210が形成され、カラーフィルタ
210の上に第2電極として、ITO(Indium Tin Oxi
de)等の透明導電材料が用いられた透明電極250が形
成されている。またこの透明電極250の上には、第1
基板側と同様の配向膜260が形成されている。
【0010】反射型LCDは、上述のような構成を備え
ており、液晶パネルに入射され、反射電極150で反射
され、再び液晶パネルから射出される光の量を、画素ご
と制御して所望の表示を行う。
【0011】反射型に限らず、LCDにおいては、焼き
付き防止のため液晶を交流電圧駆動している。透過型L
CDでは、第1基板上の第1電極及び第2基板の第2電
極のいずれも透明であることが求められており、双方と
も電極材料としてITOが採用されている。従って、液
晶の交流駆動に際して、第1及び第2電極は、互いに
正、負電圧をほぼ同一の条件で液晶に印加することがで
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図10の
ように、第1電極150として金属材料からなる反射電
極、第2電極250としてITOなどの透明金属酸化材
料からなる透明電極を用いた反射型LCDでは、駆動条
件によっては、表示のちらつき(フリッカ)が発生した
り、液晶の焼き付きの問題が起こることがあった。これ
は、例えば最近報告されている限界フリッカ周波数(C
FF)以下で液晶を駆動した場合に顕著である。CFF
以下での駆動とは、LCDにおける一層の低消費電力化
を目的として、液晶の駆動周波数(≒第1及び第2電極
との対向領域にそれぞれ形成された画素それぞれにおけ
る液晶(液晶容量)へのデータ書き込み周波数)を、例
えばNTSC規格などで基準とされている60Hzより
低くするなど、人の目にフリッカとして感知され得るC
FF以下、例えば40Hz〜30Hzとする試みであ
る。ところが、従来の反射型液晶パネルの各画素をこの
ようなCFF以下の周波数で駆動したところ、上記フリ
ッカや液晶の焼き付きの問題は顕著となり、表示品質の
大幅な低下を招くことがわかったのである。
【0013】図9、図10に示すような反射型LCDの
フリッカや液晶焼き付き発生の原因について、出願人の
研究の結果、これらは上述のような液晶層300に対す
る第1及び第2電極の電気的性質についての非対称性が
原因の一つであることが判明した。この非対称性は、第
2電極250に用いられるITOなどの透明金属酸化物
の仕事関数が4.7eV〜5.2eV程度であるのに対
し、第1電極150に用いられるAlなどの金属の仕事
関数が4.2eV〜4.3eV程度と差が大きいことに
起因すると考えられる。仕事関数の相違は、同一電圧を
各電極に印加した時に、実際に配向膜160,260を
介して液晶界面に誘起される電荷に差を生じさせる。そ
して、このような液晶の配向膜界面に誘起される電荷の
差により、液晶層内の不純物イオンなどが一方の電極側
に偏り、結果として残留DC電圧が液晶層300に蓄積
される。液晶の駆動周波数が低くなればなるほど、この
残留DCが液晶に及ぼす影響が大きくなってフリッカや
液晶の焼き付き発生が顕著となるため、特に、CFF以
下での駆動は実質的には困難であった。
【0014】なお、反射型LCDとしては、従来、第1
第2電極に透過型LCDのようにITOを用い、第1基
板の外側(液晶との非対向側)に別途反射板を設ける構
造も知られている。しかし、第1基板の外側に反射板を
設けた場合、透明な第1電極150及び透明第1基板の
厚さ分だけ光路長が伸び、視差による表示品質の低下が
発生しやすい。従って、高い表示品質の要求されるディ
スプレイ用途の反射型LCDでは、画素電極として反射
電極を用いており、上述のように駆動周波数を低くする
とフリッカ等を生ずるため、低消費電力化のために駆動
周波数を低下させることはできなかった。
【0015】最近、屋外でも見やすく、また暗いところ
でも見やすいディスプレイとして、反射機能と光透過機
能の両方を備えた半透過型LCDが提案され、着目され
ている。この半透過型LCDでは、透過機能を実現する
ため透過型LCDと同様のITOなどの透明電極を用
い、反射機能を実現するためにAlなど反射特性の良い
反射電極を用いる。このような半透過型LCDにおいて
も、他のLCDと同様に低消費電力化の要求が強いた
め、今後、上記反射型の場合と同様に、例えばCFF以
下での駆動でも良好な表示品質を得る必要がある。
【0016】現在知られている半透過型LCDでは、透
過型LCDと同様にまず透明電極を積層し、次に、反射
電極をこの透明電極上の一部領域に積層する。このよう
な積層順とすれば、透過型LCDのプロセスにおいて、
透明電極形成後に反射電極を形成するプロセスを追加す
るだけでよく、アクティブマトリクス型の場合には、ス
イッチ素子と透明電極との接続は透過型LCDと同様の
プロセスで得られ、透明電極上に形成された反射電極は
そのまま透明電極と電気的に接続される。従って、透過
型LCDの場合とほぼ同様のプロセスにより、透明電極
とその一部を覆う反射電極とが電気的に一体となった反
射機能と透過機能を備えた画素電極を各画素に形成する
ことが可能となっている。
【0017】しかし、電極をこのような積層順とする
と、第1基板側の反射領域では反射電極が液晶層側に配
置されることとなり、第2基板側の透明第2電極との間
の仕事関数の差により、上記反射型LCDと同じような
液晶の交流駆動の非対称によるフリッカなどの問題が発
生する。
【0018】特に、半透過LCDでは、1画素内で、液
晶層側に上記反射電極が形成される領域と、形成されな
い領域が存在することとなり、反射領域と透過領域とで
発生するフリッカや液晶の焼き付きなどの発生の仕方が
異なるため、例えば液晶が部分的に焼き付くなど、不具
合の発生が一層目立ってしまう可能性がある。また、反
射モードと透過モードとを切り替えた場合に、表示品質
が急激に変わる可能性もありこのような急激な変化や、
場所による表示品質の違いは表示装置としての品質低下
につながり好ましくない。
【0019】さらに、反射モードと透過モードを同一パ
ネルで実行することになるので、光学特性が反射領域と
透過領域で異なる場合には、その相違を考慮する必要も
あるが、まだ最適化には至っておらず、できるだけ効率
的にこのような調整を行う必要もある。
【0020】上記課題を解決するために本発明は、半透
過型LCDにおいて液晶層に駆動電圧を印加する第1及
び第2電極の電気的特性をそろえ、フリッカや視差の影
響がなく、表示品質が高くて低消費電力な反射機能と、
透過機能と、を備えた液晶表示装置を実現することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明はなされたものであり、以下のような特徴を備
える。
【0022】第1電極を備える第1基板と、第2電極を
備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成される
液晶表示装置であって、前記第1基板は、1画素領域内
の一部にのみ形成され前記液晶層に前記第2基板及び前
記第2電極を透過して入射される光を反射する反射層を
備え、前記第1電極として透明導電材料が用いられ、こ
の透明導電材料からなる第1電極は、1画素領域内の透
過領域を覆い、かつ反射領域では前記反射層上にこれを
直接覆って積層され、前記第1電極側における液晶配向
方角と、前記第2電極側での液晶配向方角との差である
ツイスト角は60°以上に設定され、1画素領域内にお
いて、前記反射領域における前記第1電極と前記第2電
極との距離で規定されるギャップdrと、前記透過領域
における前記第1電極と前記第2電極との距離で規定さ
れるギャップdtとがほぼ等しい。
【0023】以上のように1画素領域内に反射領域と透
過領域とが形成される半透過型の液晶表示装置におい
て、反射層の形成される反射領域及び透過領域のいずれ
においても、第1基板側において、液晶層側に透明導電
材料からなる第1電極を配置し、反射領域にのみこの第
1電極の下層に反射層を設ける。このように反射領域で
も透過領域でも液晶層側に透明導電材料からなる第1電
極を配置する構成とするので、この第1電極用の透明導
電材料として、例えば第2電極に用いられる透明導電材
料と仕事関数の類似した材料を採用することが容易とな
る。これにより、液晶層を第1電極と第2電極とによっ
て対称性よく駆動することができる。特に、各画素にお
ける液晶層の駆動周波数を例えば60Hzより低く設定
した場合でも、フリッカなど発生することなく高品質な
表示が可能である。
【0024】さらに、以上のようにツイスト角60°以
上の十分大きな角度であれば、液晶のツイスト角に対す
る最適な反射率または透過率を得るための反射領域及び
透過領域での各セルギャップがほぼ一致する。従って、
ツイスト角60°以上の場合に、上記のようにギャップ
drとdtとをほぼ等しくすることで、反射領域でも、
透過領域でもそれぞれ最大の反射率、透過率を得ること
ができる。
【0025】本発明の他の態様では、第1電極を備える
第1基板と、第2電極を備える第2基板との間に液晶層
が封入されて構成される液晶表示装置であって、前記第
1基板は、1画素領域内の一部にのみ形成され前記液晶
層に前記第2基板及び前記第2電極を透過して入射され
る光を反射する反射層を備え、前記第1電極として透明
導電材料が用いられ、この透明導電材料からなる第1電
極は、1画素領域内の透過領域を覆い、かつ反射領域で
は前記反射層上にこれを直接覆って積層され、前記第1
電極側における液晶配向方角と、前記第2電極側での液
晶配向方角との差であるツイスト角は80°以下に設定
され、前記反射領域に形成された前記反射層の下にはギ
ャップ調整層が形成され、1画素領域内の前記反射領域
での前記第1電極と前記第2電極との距離で規定される
ギャップdrと、前記透過領域における前記第1電極と
前記第2電極との距離で規定されるギャップdtとの差
が、前記反射層の厚さより大きい。
【0026】このように、ツイスト角80°以下の液晶
層を採用する場合に、液晶のツイスト角に対する最適な
反射率または透過率を得るための反射領域及び透過領域
での各セルギャップが異なり、ギャップdrとdtとの
差を少なくとも反射層の厚さ以上の適切な値とすること
で、反射領域でも、透過領域でもそれぞれ最大の反射
率、透過率を得ることができる。例えば、ツイスト角0
°程度の場合に、ギャップdtに対してギャップdrが
0.4倍程度〜0.6倍程度の条件を満たすように設定
することができる。
【0027】本発明の他の態様では、上記液晶表示装置
において、前記第1電極の前記透明導電性材料の仕事関
数と、前記第2基板の液晶層側に形成される前記第2電
極の透明導電性材料の仕事関数との差を0.5eV以下
とすることで、第1電極と第2電極とによって対称性よ
く液晶を駆動することが可能となる。
【0028】本発明の他の態様では、上記液晶表示装置
において、前記第1基板には、さらに、画素ごとにスイ
ッチ素子が形成され、前記スイッチ素子を覆う絶縁膜の
上に前記スイッチ素子と絶縁されて前記反射層が形成さ
れ、前記スイッチ素子を覆う前記絶縁膜に形成されたコ
ンタクトホール内には接続用金属層が形成され、前記ス
イッチ素子と前記第1電極とが、該接続用金属層を介し
て電気的に接続される。
【0029】このように、液晶側に第1電極を配置した
構成において、薄膜トランジスタ等のスイッチ素子と第
1電極の間に接続用金属層を介在させることにより、第
1電極の下層に形成される上記反射層のパターニング時
に、スイッチ素子の電極や能動層などが劣化することを
防止でき、反射層の上に形成される第1電極とスイッチ
素子とを確実に接続することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の好適
な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0031】図1は、本実施形態に係る半透過型LCD
として半透過型アクティブマトリクスLCDを用いた場
合の第1基板側の平面構成の一部、図2は、図1のA−
A線に沿った位置における1画素のTFT付近の概略断
面構成、図3は、図1のB−B線に沿った位置における
LCD全体の概略断面構成を示している。アクティブマ
トリクス型LCDでは、表示領域内にマトリクス状に複
数の画素が設けられ、各画素に対してTFTなどのスイ
ッチ素子が設けられる。スイッチ素子は、第1及び第2
基板の一方、ここでは、第1基板100側に画素ごとに
形成され、このスイッチ素子に個別パターンに形成され
た画素電極(第1電極)50が接続されている。
【0032】第1及び第2基板100,200には、ガ
ラスなどの透明基板が用いられ、第1基板100と対向
する第2基板200側には、従来と同様に、カラータイ
プの場合にはカラーフィルタ210が形成され、このカ
ラーフィルタ210上に透明導電材料からなる第2電極
250が形成されている。第2電極250の透明導電材
料としては、IZO(Indium Zinc Oxide)やITOな
どが採用される。なお、アクティブマトリクス型では、
この第2電極250は各画素に対する共通電極として形
成されている。また、このような第2電極250の上に
は、ポリイミドなどからなる配向膜260が形成されて
いる。
【0033】以上のような構成の第2基板側に対し、本
実施形態では、第1基板側の液晶層300に対する電気
的特性を揃えるような電極構造が採用されている。具体
的には、第1基板100上の配向膜の直下に、反射金属
電極ではなく、第2電極250と仕事関数の類似した材
料、即ち、IZOやITOなど、第2電極250と同様
の透明導電材料からなる第1電極50を1画素領域のほ
ぼ全面を覆うように積層している。また、本実施形態で
は、半透過性を実現するために、1画素領域内に図示す
るように第2基板200側から液晶層300に入射され
る光を反射する反射領域と、バックライトなど、第1基
板100側から光を第2基板側へと透過させる透過領域
とが形成されている。このうち、反射領域では、上記第
1電極50に直接覆われ、第2基板側からの入射光を反
射する反射層44が形成されている。また透過領域で
は、上記反射層44は開口されていて存在せず、ここで
は後述するような平坦化絶縁膜38の上に第1電極50
が直接形成されている。
【0034】第1電極50として用いる材料は、第2電
極250の材料と同一とすることにより、液晶層300
に対し、同一の仕事関数の電極が、間に配向膜60,2
60を介して配置されることになるため、第1電極50
と第2電極250とにより液晶層300を非常に対称性
よく交流駆動することが可能となる。但し、第1電極5
0と第2電極250とはその仕事関数が完全に同一でな
くても、液晶層300を対称性よく駆動可能な限り近似
していればよい。例えば、両電極の仕事関数の差を0.
5eV程度以下とすれば、液晶の駆動周波数を上述のよ
うなCFF以下とした場合であっても、フリッカや液晶
の焼き付きなく、高品質な表示が可能となる。
【0035】このような条件を満たす第1電極50及び
第2電極250としては、例えば、第1電極50にIZ
O(仕事関数4.7eV〜5.2eV)、第2電極25
0にITO(仕事関数4.7eV〜5.0eV)、ある
いはその逆などが可能であり、材料の選択にあたって
は、透過率、パターニング精度などプロセス上の特性
や、製造コストなどを考慮して各電極に用いる材料をそ
れぞれ選択してもよい。
【0036】反射層44としては、Al、Ag、これら
の合金(本実施形態ではAl−Nd合金)など、反射特
性に優れた材料を少なくともその表面側(液晶層側)に
用いる。また、反射層44はAl等の金属材料の単独層
であってもよいが、平坦化絶縁膜38と接する下地層と
してMo等の高融点金属層を設けてもよい。このような
下地層を形成すれば、反射層44と平坦化絶縁膜38と
の密着性が向上するため、素子の信頼性向上を図ること
ができる。
【0037】反射層44は以上のようにAlなど導電性
材料によって構成されるが、この反射層44上に積層さ
れる第1電極50と、反射層44とは電気的に絶縁され
る。絶縁される理由は、第1電極50の材料としてIZ
Oや、ITO等を採用する場合、これらがスパッタリン
グによって成膜されることによる。即ち、Alなどから
なる反射層44は、スパッタリング雰囲気に晒されるこ
とで、表面で酸化反応が起き、自然酸化膜で覆われるた
めである。そこで、本実施形態では、この反射層44
は、従来の反射型LCDのように液晶を駆動するための
第1電極としては利用せず、反射層44の上に形成した
透明導電層を第1電極50として用いて液晶層300に
表示内容に応じた電圧を印加することとしている。
【0038】次に、本実施形態において設定されている
液晶のツイスト角と、反射領域における第2電極250
と第1電極50との距離[セルギャップ]dr、透過領
域における第2電極250と第1電極50との距離[セ
ルギャップ]dtとの関係について説明する。本実施形
態において、液晶のツイスト角は、第1基板100側に
おいて配向膜60によって制御される液晶の初期配向の
基板面内における方角(ラビング角)と、第2基板20
0側において配向膜260によって制御される液晶の初
期配向の基板面内における方角(ラビング角)との差に
相当する。
【0039】図2及び図3に示すLCDの構成では、液
晶のツイスト角は、60°以上、例えば63°、より好
適には70°以上に設定されている。そして、反射領域
でのセルギャップdrと、透過領域におけるセルギャッ
プdtとは、図3に示すようにほとんど等しく設定され
ている。なお、実際には、透過領域においては反射層4
4が開口され、透明な第1電極50が透過領域及び反射
領域のいずれにも形成されているため、セルギャップd
rとdtとがほぼ等しいとは、反射層44の膜厚程度の
差を含むものとする。
【0040】図5及び図6は、液晶のツイスト角に対す
る半透過型LCDの反射領域及び透過領域での特性につ
いての出願人が行った評価結果を表している。図5は、
同一電圧を液晶に印加した場合における反射領域での反
射率及び透過領域での透過率のツイスト角依存性を示
す。図5からわかるように、まず、反射領域での反射率
は、ツイスト角依存性がほとんどなく、ほぼどの角度で
も十分な反射率が得られている。一方、透過領域におけ
る透過率は、ツイスト角が大きくなるにつれ低下してい
る。従って、図5の結果から、ツイスト角はできれば小
さい方が、反射率だけでなく十分な透過率を得ることも
できること、及びツイスト角を大きくする場合には、透
過領域の透過率が許容値を下回らないよう考慮して設定
する必要があることがわかる。
【0041】図6は、最適な反射率、透過率を達成でき
るΔnd(以下最適Δnd)のツイスト角依存性を示し
ている。但し、Δnは、液晶の屈折率異方性であり、d
はセルギャップ[第1電極と第2電極との距離]であ
る。図6からわかるように、ツイスト角が60°程度、
より好適には70°以上の場合には、反射領域の最適Δ
ndと透過領域の最適Δndはほぼ一致する。一方、透
過領域の最適Δndの変化は少ないが、ツイスト角が7
0°程度より小さくなると反射領域の最適Δndが小さ
くなることがわかる。ギャップdの値等は図6の例から
求まる値に限られる訳ではないが、以上の図6の結果か
ら、ツイスト角60°程度以上、より好適には70°程
度以上である場合には、透過領域のセルギャップdtと
反射領域でのセルギャップdrの最適Δndがほぼ等し
くなるので、図2及び図3に示したように、セルギャッ
プdt、drをこの最適Δndに応じたほぼ同じセルギ
ャップとすることで、最大反射率、透過率を得ることが
できる。
【0042】一方、ツイスト角が80°程度より小さ
く、より具体的には70°程度より小さくなったとき、
図6では透過領域の最適Δndは、0.26から0.2
75に変化する程度であるが、反射領域の最適Δnd
は、ツイスト角70°で0.255程度であった値が、
ツイスト角0°では、0.14に低下する。
【0043】ここで、半透過型であるから、液晶即ちΔ
nの値は、反射領域でも透過領域でも同じであるため、
ツイスト角が70°程度以下のときには、反射領域と透
過領域で、それぞれの最適Δndに応じた異なるセルギ
ャップdr、dtが実現されるように、第1電極50と
第2電極250とのギャップを決める必要がある。各ギ
ャップを最適な値とすれば、最大反射率、透過率を得る
ことが可能となる。少なくとも、反射領域のギャップd
rを透過領域のギャップdtより小さくすることが必要
である。一例を挙げれば、図6において用いた液晶のΔ
nが0.072である時、ツイスト角0°の場合、透過
領域においては最適ギャップ[dt]3.37μm、反
射領域においては最適ギャップ[dr]1.94μmと
なる。概略すると、ツイスト角0°の場合、透過領域の
ギャップdtに対し、反射領域のギャップdrが、その
約1/2程度(例えば、0.4〜0.6倍程度)となる
ように設定すればよいことがわかる。また、上記図5の
結果から、ツイスト角が小さい方が、角度依存性を示す
透過領域において透過率を高くすることができるので、
ツイスト角度を小さくし、反射領域と透過領域でそれぞ
れセルギャップを異なる値に設計することで、より高い
透過率・反射率を得ることが可能となる。
【0044】図7及び図8は、ツイスト角が80°以下
である場合に、反射領域と透過領域とで各セルギャップ
を最適な値に設定した場合、即ちいわゆるマルチギャッ
プ構造を示している。図7は、上記図1のA−A線に沿
った位置での第1基板側の概略断面構造を表し、図8
は、図1のB−B線に沿った位置でのLCDの概略断面
構造を示す。図7及び図8は、上述の図2及び図3と対
応しており、相違する点は、マルチギャップ構造が採用
され、反射領域と透過領域でそれぞれ異なるギャップが
実現されている点である。
【0045】上述の通り、ツイスト角が80°以下の場
合、求められる構造は、反射領域におけるギャップdr
<透過領域におけるギャップdtであり、これは、反射
層44の下層に所望の厚さのギャップ調整層を形成する
ことで実現される。図7及び図8の例では、いずれもこ
のギャップ調整層として、平坦化絶縁層38を利用して
おり、図8ではこの平坦化絶縁膜38の厚さを要求され
るdr、dtに応じて反射領域で厚く透過領域で薄くし
ている。例えば、反射領域で必要な十分な厚さにあらか
じめこの平坦化絶縁層38を形成した後、透過領域にお
いて選択的に平坦化絶縁膜38をエッチングして厚さを
減ずるまたは、完全に除去することで実現できる。図8
の例では、要求されるdr、dtに応じて反射領域では
平坦化絶縁層38を残し、透過領域では除去すること
で、ギャップを調整している。もちろん、反射領域のみ
平坦化絶縁層38とは別にこの絶縁層38と反射層44
との間に専用のギャップ調整層を形成してもよい。
【0046】次に、本実施形態に係る半透過型アクティ
ブマトリクスLCDにおいて第1電極50と対応するT
FT110とを確実に接続するための構造、及びこの構
造を実現する製造方法について図1〜図3及び図7,図
8を参照して説明する。なお、図7、図8に示すような
マルチギャップ構造を採用する場合でも、図2及び図3
のように単一ギャップ構造とする場合のいずれにおいて
も、TFT110と対応する第1電極50とは、以下の
ようなほぼ同一の工程により形成することができる。
【0047】本実施形態において、TFT110として
は、トップゲート型を採用しており、また、能動層20
としてアモルファスシリコン(a−Si)をレーザアニ
ールで多結晶化して得た多結晶シリコン(p−Si)を
用いている。もちろん、TFT110は、トップゲート
型p−Siに限定されるものではなく、ボトムゲート型
でもよいし、能動層にa−Siが採用されていてもよ
い。TFT110の能動層20のソース・ドレイン領域
20s、20dにドープされる不純物は、n導電型、p
導電型のいずれでもよいが、本実施形態ではリンなどの
n導電型不純物をドープし、n−ch型のTFT110
を採用している。
【0048】TFT110の能動層20はゲート絶縁膜
30に覆われ、ゲート絶縁膜30上にCrなどからなり
ゲートラインを兼用するゲート電極32が形成されてい
る。そして、このゲート電極32形成後、このゲート電
極をマスクとして能動層20には上記不純物がドープさ
れてソース及びドレイン領域20s、20d、そして不
純物がドープされないチャネル領域20cが形成され
る。次に、このTFT110全体を覆って層間絶縁膜3
4が形成され、この層間絶縁膜34にコンタクトホール
を形成した後、電極材料が形成され、このコンタクトホ
ールを介して、それぞれ、上記p−Si能動層20のソ
ース領域20sにソース電極40が接続され、ドレイン
領域20dにドレイン電極36が接続される。なお、本
実施形態では、ドレイン電極36は、各TFT110に
表示内容に応じたデータ信号を供給するデータラインを
兼用している。一方、ソース電極40は、後述するよう
に画素電極である第1電極50に接続される。
【0049】ソース電極40及びドレイン電極36の形
成後、基板全面を覆ってアクリル樹脂などの樹脂材料か
らなる平坦化絶縁膜38が形成される。ここで、図7及
び図8のようにマルチギャプ構造が採用される場合に
は、平坦化絶縁層38を反射領域で必要な厚さに形成し
た後、透過領域においてエッチングによりその厚さを減
じ、または除去する。あるいは、透過領域を基準とし
て、基板上面を平坦化するのに必要な厚さの平坦化絶縁
層38をまず基板全面に形成し、次に反射領域に選択的
に必要な厚さのギャップ調整層を形成する。このときの
ギャップ調整層の形成は、平坦化絶縁層38と同様、上
面が平坦となる材料を用いれば、上層に形成される反射
層44の反射面の平坦性を維持させることができるが、
これに限らず、他の絶縁材料を用いても良い。
【0050】以上のように平坦化絶縁層38(ギャップ
調整層を含む)を形成した後、ソース電極40の形成領
域にコンタクトホールを形成する。そして、このコンタ
クトホールに接続用金属層42を形成し、ソース電極4
0とこの金属層42とを接続する。ソース電極40とし
てAlなどが用いられている場合に、金属層42として
Mo等の金属材料を採用することで、ソース電極40と
の接続は良好なオーミックコンタクトとなる。なお、ソ
ース電極40は、省略することも可能であり、この場
合、金属層42は、TFT110のシリコン能動層20
と接することとなるが、Mo等の金属は、このような半
導体材料との間でオーミックコンタクトを確立すること
ができる。
【0051】接続用金属層42の積層・パターニング
後、まず、基板全面に、反射層用のAl−Nd合金や、
Alなど、反射特性に優れた反射材料層が蒸着やスパッ
タリングなどによって積層される。積層されたこの反射
材料層は、金属層42と後に形成される第1電極50と
のコンタクトを妨げないようTFT110のソース領域
付近(金属層42の形成領域)および透過領域に残存し
ないようにエッチング除去され、例えば図1に示すよう
なパターンの反射層44が各画素の反射領域に形成され
る。なお、TFT110(特にチャネル領域20c)に
光が照射されてリーク電流が発生してしまうことを防止
し、かつ反射可能な領域(つまり表示領域)をできるだ
け広くするために、本実施形態では、反射層44は、図
1のように、TFT110のチャネル上方領域にも積極
的に形成している。
【0052】このような反射層44のパターニングに際
し、上記Mo等からなる金属層42は、十分な厚さ(例
えば0.2μm)を備え、かつエッチング液に対して十
分な耐性を備える。従って、金属層42上の反射層44
をエッチング除去した後もこの金属層42は完全に除去
されずにコンタクトホール内に残存することができる。
また、多くの場合、ソース電極40等には、反射層44
と同様な材料(Al等)から構成されるため、上記金属
層42が存在しないと、ソース電極40が反射層44の
エッチング液に浸食されて断線等が発生してしまう。し
かし、本実施形態のように金属層42を設けることで、
反射層44のパターニングに耐えて、ソース電極40と
の良好な電気的接続が維持することができる。
【0053】反射層44のパターニング後、透明導電層
がスパッタリングによって反射層44を含む基板全面を
覆うように積層される。ここで、上述のようにAlなど
からなる反射層44の表面は、このとき絶縁性の自然酸
化膜で覆われるが、Mo等の高融点金属は、スパッタリ
ング雰囲気に晒されても表面は酸化されない。従って、
コンタクト領域において露出した金属層42は、この金
属層42の上に積層される第1電極用の透明導電層との
間でオーミックコンタクトすることができる。なお、透
明導電層は、成膜後、図1に示すように画素毎に独立
し、かつ1画素領域内では反射領域と透過領域で共通し
た形状にパターニングされ、これにより画素電極(第1
電極)50が得られる。また、各画素領域に第1電極5
0がパターニング形成された後には、基板全面を覆うよ
うにポリイミドなどからなる配向膜60が形成され第1
基板側が完成する。後は、配向膜260まで形成した第
2基板200とこの第1基板100とを一定のギャップ
に離して基板の周辺部分で貼り合わせ、基板間に液晶を
封入して、液晶表示装置を得る。
【0054】ここで、TFT110と第1電極50とを
接続するために用いる接続用金属層42は、ソース電極
40がMo等の高融点金属層によってAl層が挟まれた
多層構造を備える場合においても、この多層構造のソー
ス電極40と良好な接続を維持できる。ソース電極40
のこのような多層構造は、例えば、図4に示すように能
動層20側から順にMo層/Al層/Mo層が積層され
た構成であり、p−Siからなる能動層20側にMo層
が形成されていることで、Al層中にSi原子が移動し
て能動層に欠陥が生ずることを防止しており、また最上
層にMoが形成されていることで、コンタクト形成、金
属層42の形成・エッチング工程を経ても、金属層42
との間の電気的接続が良好に維持することを可能として
いる。また、本実施形態では、接続用金属層42とし
て、多層構造とされる場合のソース電極40の最上層と
同様なMo等を用いるので、このようなソース電極40
とも非常に良好にコンタクトすることができる。
【0055】また、上記接続用金属層42が、上記ソー
ス電極40のような多層構造を備えていてもよい。この
多層構造としては、例えば下層から順にMo等の高融点
金属層/Al等の導電層/Mo等の高融点金属層の3層
構造、あるいはAl等の導電層/Mo等の高融点金属層
の2層構造が採用できる。このような多層の金属層42
が採用される場合に、下に配置されるソース電極40と
しては、上記多層構造であってもよいし、Alなどの単
層構造であってもよい。さらに、この接続用金属層42
を能動層20と直接コンタクトさせることも可能であ
り、この場合金属層42として、上記同様の3層または
2層構造を採用することも可能である。いずれの場合に
おいても、金属層42は、反射層44のエッチングに耐
え、かつ該第1電極50形成時に表面に絶縁膜が形成さ
れずに安定してかつ電気的接続特性を維持する必要があ
り、少なくとも、第1電極50と接する表面側に高融点
金属層が形成されていることが好適である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、半
透過型LCDにおいて、一方の基板側の反射領域に選択
的に反射層を形成する必要がある場合においても、同等
な特性を有する第1電極と第2電極とを液晶層に対して
同等な位置に配置できる。従って、液晶を対称性よく交
流駆動することができる。このため、液晶の駆動周波数
を例えばCFF以下に設定したような場合であっても、
フリッカの発生がなく、また焼き付きを発生させること
なく高品質な表示の可能な半透過型LCDを実現でき
る。また、液晶層のツイスト角に応じて反射領域及び透
過領域でのセルギャップを調整することで、反射領域で
も透過領域でも最適な反射率、透過率を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るアクティブマトリク
ス型の半透過型LCDの第1基板側の概略平面構成を示
す図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った位置における第1基
板側の概略断面構成を示す図である。
【図3】 図1のB−B線に沿った位置における半透過
型LCDの概略断面構成を示す図である。
【図4】 図2のソース電極40及び接続用金属層42
の構造の一例を示す図である。
【図5】 透過領域及び反射領域における透過率・反射
率の液晶のツイスト角依存性を示す図である。
【図6】 透過領域及び反射領域における最適Δndの
液晶のツイスト角依存性を示す図である。
【図7】 図1のA−A線に沿った位置における第1基
板側の図2とは異なる例に係る概略断面構成を示す図で
ある。
【図8】 図1のB−B線に沿った位置における半透過
型LCDの図3とは異なる概略断面構成を示す図であ
る。
【図9】 従来のアクティブマトリクス型の反射型LC
Dにおける第1基板側の一部平面構造を示す図である。
【図10】 図9のC−C線に沿った位置における従来
の反射型LCDの概略断面構造を示す図である。
【符号の説明】
20 能動層(p−Si層)、30 ゲート絶縁膜、3
2 ゲート電極(ゲートライン)、34 層間絶縁膜、
36 ドレイン電極(データライン)、38,39 平
坦化絶縁膜、40 ソース電極、42 接続用金属層、
44 反射層、50 第1電極、60,260 配向
膜、100 第1基板、110 TFT、200 第2
基板、210 カラーフィルタ、250 第2電極、3
00 液晶層。
フロントページの続き (72)発明者 小川 真司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山下 徹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小田 信彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 石田 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山田 努 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H088 HA02 HA08 HA21 KA02 KA11 KA25 2H091 FA14Y GA03 GA06 GA13 LA13 2H092 GA19 HA04 HA05 JA46 JB56 PA02 PA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極を備える第1基板と、第2電極
    を備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成され
    る液晶表示装置であって、 前記第1基板は、1画素領域内の一部にのみ形成され前
    記液晶層に前記第2基板及び前記第2電極を透過して入
    射される光を反射する反射層を備え、 前記第1電極として透明導電材料が用いられ、 この透明導電材料からなる第1電極は、1画素領域内の
    透過領域を覆い、かつ反射領域では前記反射層上にこれ
    を直接覆って積層され、 前記第1電極側における液晶配向方角と、前記第2電極
    側での液晶配向方角との差であるツイスト角は60°以
    上に設定され、 1画素領域内において、前記反射領域における前記第1
    電極と前記第2電極との距離で規定されるギャップdr
    と、前記透過領域における前記第1電極と前記第2電極
    との距離で規定されるギャップdtとがほぼ等しいこと
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 第1電極を備える第1基板と、第2電極
    を備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成され
    る液晶表示装置であって、 前記第1基板は、1画素領域内の一部にのみ形成され前
    記液晶層に前記第2基板及び前記第2電極を透過して入
    射される光を反射する反射層を備え、 前記第1電極として透明導電材料が用いられ、 この透明導電材料からなる第1電極は、1画素領域内の
    透過領域を覆い、かつ反射領域では前記反射層上にこれ
    を直接覆って積層され、 前記第1電極側における液晶配向方角と、前記第2電極
    側での液晶配向方角との差であるツイスト角は80°以
    下に設定され、 前記反射領域に形成された前記反射層の下にはギャップ
    調整層が形成され、 1画素領域内の前記反射領域での前記第1電極と前記第
    2電極との距離で規定されるギャップdrと、前記透過
    領域における前記第1電極と前記第2電極との距離で規
    定されるギャップdtとの差が、前記反射層の厚さより
    大きいことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液晶表示装置におい
    て、 前記ツイスト角が0°程度の場合に、前記透過領域にお
    ける前記第1電極と前記第2電極との距離で規定される
    ギャップdtに対し、前記1画素領域内の前記反射領域
    での前記第1電極と前記第2電極との距離で規定される
    ギャップdrが0.4倍程度〜0.6倍程度の条件を満
    たすことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一つに記載の液晶
    表示装置において、 前記第1電極の前記透明導電性材料の仕事関数と、前記
    第2基板の液晶層側に形成される前記第2電極の透明導
    電性材料の仕事関数との差は、0.5eV以下であるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一つに記載の液晶
    表示装置において、 前記第1基板には、さらに、画素ごとにスイッチ素子が
    形成され、 前記スイッチ素子を覆う絶縁膜上に、前記反射層が前記
    スイッチ素子と絶縁されて配置され、 前記スイッチ素子を覆う前記絶縁膜に形成されたコンタ
    クトホール内には接続用金属層が形成され、前記スイッ
    チ素子と前記第1電極とが、該接続用金属層を介して電
    気的に接続されることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一つに記載の液晶
    表示装置において、 前記画素ごとにおける液晶層の駆動周波数は、60Hz
    より低いことを特徴とする液晶表示装置。
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