JP2003255378A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003255378A
JP2003255378A JP2002059336A JP2002059336A JP2003255378A JP 2003255378 A JP2003255378 A JP 2003255378A JP 2002059336 A JP2002059336 A JP 2002059336A JP 2002059336 A JP2002059336 A JP 2002059336A JP 2003255378 A JP2003255378 A JP 2003255378A
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Japan
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liquid crystal
layer
substrate
reflective
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Application number
JP2002059336A
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English (en)
Inventor
Shinji Ogawa
真司 小川
Kazuhiro Inoue
和弘 井上
Tokuo Koma
徳夫 小間
Satoshi Ishida
聡 石田
Tsutomu Yamada
努 山田
Toru Yamashita
徹 山下
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型や半透過型LCDの高品質化の実現。 【解決手段】 第1基板100には、画素毎に設けられ
たスイッチ素子であるTFT110、TFT110を覆
う絶縁膜の上にTFT110と絶縁され、第2基板20
0側からITO等からなる第2電極250を透過して入
射される光を反射する反射層44を形成し、反射層44
よりも液晶層300側に第2電極250と同様の仕事関
数を備え、ITO等の透明導電材料からなる第1電極5
0を形成しTFT110と接続する。第1電極50の膜
厚は100Å以下、又は750Å〜1250Å程度とす
る。これにより、第1電極50による色つきや、反射率
の減少などを防止しつつ、第1、第2電極50,250
によって液晶層300を対称性よく交流駆動可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射機能を備えた
反射型あるいは半透過型表示装置などの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(以下LCDという)は薄
型で低消費電力であるという特徴を備え、現在、コンピ
ュータモニターや、携帯情報機器などのモニターとして
広く用いられている。このようなLCDは、一対の基板
間に液晶が封入され、それぞれの基板に形成され電極に
よって間に位置する液晶の配向を制御することで表示を
行うものであり、CRT(陰極線管)ディスプレイや、
エレクトロルミネッセンス(以下、EL)ディスプレイ
等と異なり、原理上自ら発光しないため、観察者に対し
て画像を表示するには光源を必要とする。
【0003】そこで、透過型LCDでは、各基板に形成
する電極として透明電極を採用し、液晶表示パネルの後
方や側方に光源を配置し、この光源光の透過量を液晶パ
ネルで制御することで周囲が暗くても明るい表示ができ
る。しかし、常に光源を点灯させて表示を行うため、光
源による電力消費が避けられないこと、また昼間の屋外
のように外光が非常に強い環境下では、十分なコントラ
ストが確保できないという特性がある。
【0004】一方、反射型LCDでは、太陽や室内灯等
の外光を光源として採用し、液晶パネルに入射するこれ
らの周囲光を、非観察面側の基板に形成した反射電極に
よって反射する。そして、液晶層に入射し反射電極で反
射された光の液晶パネルからの射出光量を画素ごとに制
御することで表示を行う。このように反射型LCDは、
光源として外光を採用するため、外光がないと表示が見
えないが、透過型LCDと異なり光源による電力消費が
なく非常に低消費電力であり、また屋外など周囲が明る
いと十分なコントラストが得られる。しかし、この反射
型LCDは、従来においては、色再現性や表示輝度など
一般的な表示品質の点で透過型と比較すると不十分であ
るという課題があった。
【0005】他方で、機器の低消費電力化に対する要求
が一段と強まる状況下では透過型LCDよりも消費電力
の小さい反射型LCDは有利であるため、携帯機器の高
精細モニター用途などへの採用が試みられており、表示
品質の向上のための研究開発が行われている。
【0006】図8は、各画素ごとに薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transistor)を備えた従来のアク
ティブマトリクス型の反射型LCDの1画素あたりの平
面構造(第1基板側)を示し、図9は、この図8のC−
C線に沿った位置での反射型LCDの概略断面構造を示
している。
【0007】反射型LCDは所定ギャップ隔てて貼り合
わされた第1基板100と第2基板200との間に液晶
層300が封入されて構成されている。第1基板100
及び第2基板200としてはガラス基板やプラスチック
基板などが用いられ、少なくともこの例では、観察面側
に配置される第2基板200には透明基板が採用されて
いる。
【0008】第1電極100の液晶側の面には、各画素
ごとに薄膜トランジスタ(TFT:Thin film Transist
or)110が形成されている。このTFT110の能動
層120の例えばドレイン領域には、層間絶縁膜134
に形成されたコンタクトホールを介して各画素にデータ
信号を供給するためのデータライン136が接続され、
ソース領域は、層間絶縁膜134及び平坦化絶縁膜13
8を貫通するように形成されたコンタクトホールを介し
て、画素ごとに個別パターンに形成された第1電極(画
素電極)150に接続されている。
【0009】上記第1電極150としては、反射機能を
備えたAl、Agなどが用いられており、この反射電極
150上に液晶層300の初期配向を制御するための配
向膜160が形成されている。
【0010】第1基板100と対向配置される第2基板
200の液晶側には、カラー表示装置の場合カラーフィ
ルタ(R,G,B)210が各画素に対応して形成さ
れ、カラーフィルタ210の上に第2電極として、IT
O(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料が用いられた
透明電極250が形成されている。またこの透明電極2
50の上には、第1基板側と同様の配向膜260が形成
されている。
【0011】反射型LCDは、上述のような構成を備え
ており、液晶パネルに入射され、反射電極150で反射
され、再び液晶パネルから射出される光の量を、画素ご
と制御して所望の表示を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】反射型に限らず、LC
Dにおいては、焼き付き防止のため液晶を交流電圧駆動
している。透過型LCDでは、第1基板上の第1電極及
び第2基板の第2電極のいずれも透明であることが求め
られており、双方とも電極材料としてITOが採用され
ている。従って、液晶の交流駆動に際して、第1及び第
2電極は、互いに正、負電圧をほぼ同一の条件で液晶に
印加することができる。
【0013】しかし、上記図9のように、第1電極15
0として金属材料からなる反射電極、第2電極250と
してITOなどの透明金属酸化材料からなる透明電極を
用いた反射型LCDでは、駆動条件によっては、表示の
ちらつき(フリッカ)が発生したり、液晶の焼き付きの
問題が起こることがあった。これは、例えば最近報告さ
れている限界フリッカ周波数(CFF)以下で液晶を駆
動した場合に顕著である。CFF以下での駆動とは、L
CDにおける一層の低消費電力化を目的として、液晶の
駆動周波数(≒第1及び第2電極との対向領域にそれぞ
れ形成された画素それぞれにおける液晶(液晶容量)へ
のデータ書き込み周波数)を、例えばNTSC規格など
で基準とされている60Hzより低くするなど、人の目
にフリッカとして感知され得るCFF以下、例えば40
Hz〜30Hzとする試みである。ところが、従来の反
射型液晶パネルの各画素をこのようなCFF以下の周波
数で駆動したところ、上記フリッカや液晶の焼き付きの
問題は顕著となり、表示品質の大幅な低下を招くことが
わかったのである。
【0014】図8、図9に示すような反射型LCDのフ
リッカや液晶焼き付き発生の原因について、出願人の研
究の結果、これらは上述のような液晶層300に対する
第1及び第2電極の電気的性質についての非対称性が原
因の一つであることが判明した。この非対称性は、第2
電極250に用いられるITOなどの透明金属酸化物の
仕事関数が4.7eV〜5.2eV程度であるのに対
し、第1電極150に用いられるAlなどの金属の仕事
関数が4.2eV〜4.3eV程度と差が大きいことに
起因すると考えられる。仕事関数の相違は、同一電圧を
各電極に印加した時に、実際に配向膜160,260を
介して液晶界面に誘起される電荷に差を生じさせる。そ
して、このような液晶の配向膜界面に誘起される電荷の
差により、液晶層内の不純物イオンなどが一方の電極側
に偏り、結果として残留DC電圧が液晶層300に蓄積
される。液晶の駆動周波数が低くなればなるほど、この
残留DCが液晶に及ぼす影響が大きくなってフリッカや
液晶の焼き付き発生が顕著となるため、特に、CFF以
下での駆動は実質的には困難であった。
【0015】なお、反射型LCDとしては、従来、第1
第及び2電極に透過型LCDのようにITOを用い、第
1基板の外側(液晶との非対向側)に別途反射板を設け
る構造も知られている。しかし、第1基板の外側に反射
板を設けた場合、透明な第1電極150及び透明な第1
基板の厚さ分だけ光路長が伸び、視差による表示品質の
低下が発生しやすい。従って、高い表示品質の要求され
るディスプレイ用途の反射型LCDでは、画素電極とし
て反射電極を用いており、上述のように駆動周波数を低
くするとフリッカ等を生ずるため、低消費電力化のため
に駆動周波数を低下させることはできなかった。
【0016】上記課題を解決するために本発明は、液晶
層に対する第1及び第2電極の電気的特性をそろえ、フ
リッカや視差の影響がなく、また色つきなどがなく、表
示品質が高くて低消費電力な反射機能を備えた液晶表示
装置を実現することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1電極を備える第1基板と第2電極を
備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成された
液晶表示装置であって、前記第1基板の上には前記液晶
層に第2基板側から入射される光を反射する反射層を備
え、前記第1電極は、前記反射層を直接覆って形成され
た透明導電材料から構成された透明電極であり、該透明
電極の膜厚は、750Å〜1250Åの範囲である。
【0018】また本発明の他の態様では、第1電極を備
える第1基板と第2電極を備える第2基板との間に液晶
層が封入されて構成された液晶表示装置であって、前記
第1基板の上には前記液晶層に第2基板側から入射され
る光を反射する反射層を備え、前記第1電極は、前記反
射層を直接覆って形成された透明導電材料から構成され
た透明電極であり、該透明電極の膜厚は、1Å〜100
Åの範囲である。より好ましくは前記透明電極の膜厚
は、10Å以上である。
【0019】本発明の他の態様では、第1電極を備える
第1基板と第2電極を備える第2基板との間に液晶層が
封入されて構成された液晶表示装置であって、前記第1
基板の上には、前記液晶層に第2基板側から入射される
光を反射する反射層が第1電極として形成され、該反射
層を覆って透明導電材料から構成された透明電極が形成
され、該透明電極の膜厚は、1Å〜100Åの範囲であ
る。
【0020】本発明の他の態様では、上記液晶表示装置
において、前記透明電極の膜厚は、10Å以上である。
【0021】本発明の他の態様では、上記液晶表示装置
において、前記反射層と前記第1基板との間には、更
に、画素毎にスイッチ素子が設けられ、該スイッチ素子
は、前記第1電極に電気的に接続されている。
【0022】本発明の他の態様では、上記液晶表示装置
において、前記第1電極又は前記透明電極の前記透明導
電性材料の仕事関数と、前記第2基板の液晶層側に形成
される前記第2電極の透明導電性材料の仕事関数との差
は、0.5eV以下である。
【0023】以上のように第1基板側において、液晶層
側に第2基板の第2電極と同様の特性を備える透明な第
1電極を配置し、この第1電極の下層に反射層を配置す
ることで、液晶層を第1電極と第2電極とによって対称
性よく駆動することができる。特に、各画素における液
晶層の駆動周波数を例えば60Hzより低く設定した場
合でも、フリッカなどを発生することなく高品質な表示
が可能である。更に、透明第1電極の膜厚を100Å程
度以下、又は750Å〜1250Å程度の厚さとするこ
とで、反射層の前に配置される第1電極による色つきや
反射率の低下を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の好適
な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0025】図1は、本実施形態に係る反射型LCDと
して反射型アクティブマトリクスLCDの第1基板側の
平面構成の一部、図2は、図1のA−A線に沿った位置
におけるLCDの概略断面構成を示している。アクティ
ブマトリクス型LCDでは、表示領域内にマトリクス状
に複数の画素が設けられ、各画素に対してTFTなどの
スイッチ素子が設けられる。スイッチ素子は、第1及び
第2基板の一方、例えば第1基板100側に画素ごとに
形成され、このスイッチ素子に個別パターンに形成され
た画素電極(第1電極)50が接続されている。
【0026】第1及び第2基板100,200には、ガ
ラスなどの透明基板が用いられ、第1基板100と対向
する第2基板200側には、従来と同様に、カラータイ
プの場合にはカラーフィルタ210が画素電極50に対
応して形成され、このカラーフィルタ210上に透明導
電材料からなる第2電極250が形成されている。第2
電極250の透明導電材料としては、IZO(Indium Z
inc Oxide)やITOなどが採用される。なお、アクテ
ィブマトリクス型では、この第2電極250は各画素に
対する共通電極として形成されている。また、このよう
な第2電極250の上には、ポリイミドなどからなる配
向膜260が形成されている。
【0027】以上のような構成の第2基板側に対し、本
実施形態では、第1基板側の液晶層300に対する電気
的特性を揃えるような電極構造が採用されている。具体
的には、図2に示すように、第1基板100上の配向膜
の直下に、従来のような反射金属電極ではなく、第2電
極250と仕事関数の類似した材料、即ち、IZOやI
TOなど、第2電極250と同様の透明導電材料からな
る第1電極50を形成している。そして、反射型LCD
とするため、この第1電極50の下層には、第2基板側
からの入射光を反射する反射層44が形成されている。
【0028】第1電極50として用いる材料は、第2電
極250の材料と同一とすることにより、液晶層300
に対し、同一の仕事関数の電極が、間に配向膜60,2
60を介して配置されることになるため、第1電極50
と第2電極250とにより液晶層300を非常に対称性
よく交流駆動することが可能となる。但し、第1電極5
0と第2電極250とはその仕事関数が完全に同一でな
くても、液晶層300を対称性よく駆動可能な限り近似
していればよい。例えば、両電極の仕事関数の差を0.
5eV程度以下とすれば、液晶の駆動周波数を上述のよ
うなCFF以下とした場合であっても、フリッカや液晶
の焼き付きなく、高品質な表示が可能となる。
【0029】このような条件を満たす第1電極50及び
第2電極250としては、例えば、第1電極50にIZ
O(仕事関数4.7eV〜5.2eV)、第2電極25
0にITO(仕事関数4.7eV〜5.0eV)、ある
いはその逆などが可能であり、材料の選択にあたって
は、透過率、パターニング精度などプロセス上の特性
や、製造コストなどを考慮して各電極に用いる材料をそ
れぞれ選択してもよい。
【0030】反射層44としては、Al、Ag、これら
の合金(本実施形態ではAl−Nd合金)など、反射特
性に優れた材料を少なくともその表面側(液晶層側)に
用いる。また、反射層44はAl等の金属材料の単独層
であってもよいが、平坦化絶縁膜38と接する下地層と
してMo等の高融点金属層を設けてもよい。このような
下地層を形成すれば、反射層44と平坦化絶縁膜38と
の密着性が向上するため、素子の信頼性向上を図ること
ができる。なお、図2の構成では、平坦化絶縁膜38の
各画素領域内に所望の角度の傾斜面が形成されており、
この平坦化絶縁膜38を覆って反射層44を積層するこ
とで、反射層44の表面に同様な傾斜が形成されてい
る。このような傾斜面を最適な角度、位置で形成すれ
ば、各画素毎に外光を集光して射出することができ、例
えばディスプレイの正面位置での表示輝度の向上を図る
ことが可能である。もちろん、このような傾斜面は必ず
しも存在しなくてもよい。
【0031】上述のように反射層44はAl−Nd合金
などの導電性材料によって構成されるが、この反射層4
4上に積層される第1電極50と、反射層44とは電気
的に絶縁される。絶縁される理由は、第1電極50の材
料としてIZOや、ITO等を採用する場合、これらが
スパッタリングによって成膜されることによる。即ち、
Alなどからなる反射層44は、スパッタリング雰囲気
に晒されることで、表面で酸化反応が起き、自然酸化膜
で覆われるためである。そこで、本実施形態では、この
反射層44は従来の反射型LCDのように液晶を駆動す
るための第1電極としては利用せず、反射層44の上に
形成した透明導電層を第1電極50として用いて液晶層
300に表示内容に応じた電圧を印加する。
【0032】上記のような構成において、本実施形態で
は、上記透明な第1電極50の膜厚を(a)100Å以
下、具体的には1〜100Åの範囲、より好ましくは1
0Å〜100Åの範囲とする。或いは(b)750Å〜
1250Åの範囲、例えば1000Å付近とする。IZ
O、ITOなどの透明な材料を用いた場合であっても、
その光透過率は100%ではなく、また波長依存性など
の影響も考えられる。特に、本実施形態のような反射型
LCDでは、第2基板側から入射した光は液晶層300
を通り、反射層44で反射されて再び第2基板側から射
出されるため、光は第1電極50を2回通過する。従っ
て、第1電極50の光学特性を考慮しないと、色つきや
透過率の低下などの影響が大きくなるのである。しか
し、第1電極50の膜厚を上記(a)又は(b)の範囲
とすることで、色つきや透過率低下などを防止できる。
なお、第1電極50を上記のような膜厚とする場合に、
同様の透明電極材料からなる対向電極250の膜厚は8
00Å〜1500Å程度(一例としては1300Å)と
することが好ましい。また、本実施形態では、反射層4
4の膜厚は500Å〜1500Å程度(例えば1000
Å程度)とした。
【0033】図3は、反射層44の上層に、それぞれ厚
さdの異なるIZOからなる第1電極50を形成した場
合における反射率の波長依存性を示している。図3にお
いて、横軸は入射波長λ(nm)、縦軸は反射率R
(%)である。第1電極50の厚さdは、d=0Å、1
2Å、25Å、50Å、100Å、200Å、500
Å、750Å、1000Å、1250Åとした。また、
反射層44としては、1000Åの厚さのAl−Nd合
金を用いた。図3からわかるように、d=12,25,
50,100Åの場合には、d=0Åの場合、つまり、
第1電極50を形成しない場合と同様に、400nm〜
800nmの波長域において100%の反射率がほぼ達
成されている。d=200Å及び500Åでは、全波長
領域にわたって反射率が100%に到達しない。また、
d=750Åでは、長波長側では、反射率はあまり高く
ないが600nmより短波長側では比較的高い反射率が
得られている。
【0034】図4は、Al−Nd合金からなる反射層4
4上に、それぞれ厚さdの異なるIZOからなる第1電
極50を形成した場合のCIE色度図である。第1電極
50の厚さdは、上記図3と同様、d=0Å、12Å、
25Å、50Å、100Å、200Å、500Å、75
0Å、1000Å、1250Åである。図4において、
d=12,25,50,100Å、1000Åの場合に
は、CIE色度図では、d=0Åの場合、つまり、第1
電極50を形成しない場合とほぼ同様の座標に位置して
おり、第1電極50を形成しない場合と変わらない色再
現性が実現されていることがわかる。
【0035】下記表1
【表1】 は、図4の第1電極50の各厚さdについてのx、yの
座標値と、各厚さdの時のY値を表している。このY値
は、反射率の指標であり、100に近いほど明るい、つ
まり本実施形態では第1電極50における減衰がないこ
とを表している。この表1において、d0の時のY値9
8.8に対し、d=12Å,25Å,50Å,100
Å、1000Å、1250Åのいずれの場合も90以上
で非常に高いY値が実現されている。d=750Åの時
には79.0と、これらよりは低いが比較的高い値が得
られている。
【0036】以上のような各測定結果に基づくと、反射
層44の上に形成する第1電極50の膜厚dは、(a)
100Å程度以下、又は(b)750Å〜1250Å程
度とすることが適切であることがわかる。また、共通電
極250との駆動の対象性を維持するために条件(a)
については、0Åより大きいことが必要であり、例えば
1Å以上、プロセスの信頼性を考慮するとより好ましく
は10Åとする。条件(b)については、750Åより
大きく、1250Åより小さいことがより好ましく、ま
た、光学特性に加え、下層の凹凸に対する被覆性の観
点、及び抵抗を更に考慮すると、1000Å付近が最も
好ましい。
【0037】ところで、最近、光透過機能と反射機能の
両方を備えたいわゆる半透過型LCDが提案されてお
り、この半透過型としては、透過型LCDと同様、IT
Oなどの画素電極が先に形成されて、この透明電極の一
部領域を覆ってAlなどの反射電極を積層する構成が知
られている。このような半透過型LCDでは、基板側か
ら透明電極層/反射電極層を順に積層すれば2つの電極
層は電気的に接続されて1つの画素電極として機能す
る。しかし、上述のように、液晶層側に反射電極が配置
されるので、第2電極との仕事関数の相違から、液晶層
300を対称性よく駆動できないという問題が生じてし
まう。さらに、電気的な対称性を向上させるため、この
電極の積層順を逆にすることが考えられるが、上述のよ
うに反射電極に用いられるAlやAg系の金属材料は、
その表面に自然酸化膜が形成されやすく、特に、これら
の金属層の形成後に、透明導電材料層を形成するための
スパッタリングなどに晒されることで自然酸化膜に表面
が覆われ、金属層と透明電極とが絶縁されてしまう。従
って、単に電極の積層順を変えただけでは、第1基板側
では、透明電極によって液晶を駆動することができな
い。
【0038】そこで本実施形態では、反射層44は第1
電極50及びTFT110のいずれからも絶縁し、かつ
接続用金属層42を第1電極50とTFT110(例え
ばTFT110のソース電極40)との間に介在させる
ことで、第1電極50とTFT110とを接続する。こ
れにより、第2基板側と同様に、第1基板側でも液晶層
に近接配置された透明導電材料からなる第1電極50に
よって、液晶を駆動する。
【0039】第1電極50とTFT110とを接続する
ために本実施形態において採用する上記金属層42に求
められる条件は、(i)IZOやITOなどからなる第
1電極50との電気的接続がとれること、(ii)TF
T110に図2のように例えばAlなどのソース電極4
0が設けられる場合、このソース電極40と電気的にコ
ンタクトでき、ソース電極40が省略される場合には、
半導体(ここでは多結晶シリコン)能動層と電気的接続
できること、(iii)画素ごとの個別形状に反射層4
4をパターニングする際に、この反射層44のエッチン
グ液によって除去されないこと、などである。このよう
な金属層42としては、Mo、Ti、Crなどの高融点
金属材料を用いることが好適である。
【0040】以下、本実施形態のような第1電極50と
対応するTFT110とを確実に接続するための構造、
及びこの構造を実現する製造方法について説明する。
【0041】TFT110としては、トップゲート型を
採用しており、また、能動層20としてアモルファスシ
リコン(a−Si)をレーザアニールで多結晶化して得
た多結晶シリコン(p−Si)を用いている。もちろ
ん、TFT110は、トップゲート型p−Siに限定さ
れるものではなく、ボトムゲート型でもよいし、能動層
にa−Siが採用されていてもよい。TFT110の能
動層20のソース・ドレイン領域20s、20dにドー
プされる不純物は、n導電型、p導電型のいずれでもよ
いが、本実施形態ではリンなどのn導電型不純物をドー
プし、n−ch型のTFT110を採用している。
【0042】TFT110の能動層20はゲート絶縁膜
30に覆われ、ゲート絶縁膜30上にCrなどからなり
ゲートラインを兼用するゲート電極32が形成されてい
る。そして、このゲート電極32形成後、このゲート電
極をマスクとして能動層20には上記不純物がドープさ
れてソース及びドレイン領域20s、20d、そして不
純物がドープされないチャネル領域20cが形成され
る。次に、このTFT110全体を覆って層間絶縁膜3
4が形成し、この層間絶縁膜34にコンタクトホールを
形成した後、電極材料が形成され、このコンタクトホー
ルを介して、それぞれ、上記p−Si能動層20のソー
ス領域20sにソース電極40が接続され、ドレイン領
域20dにドレイン電極36が接続される。なお、本実
施形態では、ドレイン電極36は、各TFT110に表
示内容に応じたデータ信号を供給するデータラインを兼
用している。一方、ソース電極40は、後述するように
画素電極である第1電極50に接続される。
【0043】ソース電極40及びドレイン電極36の形
成後、基板全面を覆ってアクリル樹脂などの樹脂材料か
らなる平坦化絶縁膜38が形成され、ソース電極40の
形成領域にコンタクトホールが形成され、ここに接続用
金属層42が形成され、ソース電極40とこの金属層4
2とが接続される。ソース電極40としてAlなどが用
いられている場合に、金属層42としてMo等の金属材
料を採用することで、ソース電極40との接続は良好な
オーミックコンタクトとなる。なお、ソース電極40を
省略することも可能であり、この場合、金属層42は、
TFT110のシリコン能動層20と接することとなる
が、Mo等の金属は、このような半導体材料との間でオ
ーミックコンタクトを確立することができる。
【0044】接続用金属層42の積層・パターニング
後、基板全面に反射層44を構成する、Al−Nd合金
や、Alなどの反射特性に優れた材料が蒸着やスパッタ
リングなどによって積層される。積層されたこの反射材
料は、少なくとも、金属層42と後に形成される第1電
極50とのコンタクトを妨げないようTFT110のソ
ース領域付近(金属層42の形成領域)に残存しないよ
うにエッチング除去され、図1に示すようなパターンの
反射層44が各画素に形成される。なお、TFT110
(特にチャネル領域20c)に光が照射されてリーク電
流が発生してしまうことを防止し、かつ反射可能な領域
(つまり表示領域)をできるだけ広くするために、本実
施形態では、反射層44は、図1のように、TFT11
0のチャネル上方領域にも積極的に形成している。
【0045】このような反射層44のパターニングに際
し、上記Mo等からなる金属層42は、十分な厚さ(例
えば0.2μm)を備え、かつエッチング液に対して十
分な耐性を備える。従って、金属層42上の反射層44
をエッチング除去した後もこの金属層42は完全に除去
されずにコンタクトホール内に残存することができる。
また、多くの場合、ソース電極40等には、反射層44
と同様な材料(Al等)から構成されるため、上記金属
層42が存在しないと、ソース電極40が反射層44の
エッチング液に浸食されて断線等が発生してしまう。し
かし、金属層42を設けることで、反射層44のパター
ニングに耐えて、ソース電極40との良好な電気的接続
を維持することができる。
【0046】反射層44のパターニング後、上述の膜厚
条件を満たすように透明導電層をスパッタリングによっ
て反射層44を含む基板全面を覆うように積層する。こ
こで、上述のようにAlなどからなる反射層44の表面
は、このとき絶縁性の自然酸化膜46で覆われるが、M
o等の高融点金属は、スパッタリング雰囲気に晒されて
も表面は酸化されない。従って、コンタクト領域におい
て露出した金属層42は、この金属層42の上に積層さ
れる第1電極用の透明導電層との間でオーミックコンタ
クトすることができる。なお、透明導電層は、成膜後、
図1に示すように画素毎に独立した形状にパターニング
され、これにより画素電極(第1電極)50が得られ
る。また、各画素領域に第1電極50が形成された後、
基板全面を覆うようにポリイミドなどからなる配向膜6
0が形成され第1基板側が完成する。後は、配向膜26
0まで形成した第2基板200とこの第1基板100と
を一定のギャップに離して基板の周辺部分で貼り合わ
せ、基板間に液晶を封入して、液晶表示装置を得る。
【0047】次に、半透過型LCDについて説明する。
以上では、反射層44が1画素領域内のほぼ全域に形成
された反射型LCDを例に説明した。しかし本発明は反
射型としてだけでなく半透過型LCDにも適用すること
が可能である。
【0048】図5は、このような半透過型アクティブマ
トリクスLCDの一画素あたりの平面構成、図6は、図
5のB−B線に沿った位置におけるLCDの概略断面構
成を示している。上記図1及び図2に示した反射型LC
Dにおいて、反射層44は、1画素領域のほぼ全て(T
FTとのコンタクト領域は除く)に形成されている。こ
れに対し、図5及び図6に示すような半透過型LCDで
は、1画素内に反射層44、及び100Å以下、又は7
50Å〜1250Å程度の厚さの透明第1電極50が積
層された反射領域と、反射層44が除去されて、透明第
1電極50しか存在しない光透過領域とが形成されてい
る。
【0049】このような半透過型LCDにおいても、第
1電極50を反射層44よりも液晶層側に配置しつつ、
反射層44は、その直上に形成される第1電極50と自
然酸化膜46によって絶縁し、またTFT110と第1
電極50とのコンタクトを妨げないようこの領域から除
去する。従って、この半透過型LCDによっても、仕事
関数の近似した第1電極50及び第2電極250によっ
て、それぞれ配向膜を間に挟んで液晶層300を対称性
よく交流駆動でき、かつ、周囲光の強さ等に応じて光源
を切り替えることで、反射表示、透過表示のいずれも行
うことができる。ここで、第1電極50の膜厚を上述の
ような範囲に設定しているので、反射表示の場合におけ
る第1電極50に起因した色つきや反射率低下を防止で
き、反射表示も透過表示も高い品質とすることが容易と
なる。
【0050】以上、反射層44を備える反射または半透
過型のLCDについて説明したが、本発明に係るスイッ
チ素子(TFT)、接続用金属層、反射層及び透明第1
電極の構成を、ELディスプレイに適用することで、反
射機能を透明な第1電極の下部に設けつつ、この第1電
極と下層のTFTとを確実に接続することができる。図
7は本実施形態に係るアクティブマトリクス型のELデ
ィスプレイの各画素における部分断面構造を示す。
【0051】図7のELディスプレイにおいて採用され
た素子は、発光材料として有機化合物を用いた有機EL
素子90であり、陽極80と陰極86との間に有機素子
層88が形成されている。有機素子層88は、少なくと
も有機発光機能分子を含む発光層83を備え、有機化合
物の特性、発光色などにより単層構造、2層、3層また
はそれ以上の多層構造から構成することができる。図7
の例では、有機素子層88は、基板側100に配置され
る陽極80側から正孔輸送層82/発光層83/電子輸
送層84がこの順に形成され、発光層83は陽極80と
同様に画素ごとに個別パターンとされ、正孔輸送層82
及び電子輸送層84が陰極86と同様に全画素共通で形
成されている。なお、隣接する画素間で各陽極80を絶
縁し、また陽極80のエッジ領域において上層の陰極8
6とのショートを防止する目的で、隣接画素の陽極間領
域には平坦化絶縁膜39が形成されている。
【0052】以上のような構成の有機EL素子90は、
陽極80から注入される正孔と陰極86から注入される
電子とが発光層83で再結合して有機発光分子が励起さ
れ、これが基底状態に戻る際に光が放射される。このよ
うに有機EL素子90は電流駆動型の発光素子であり、
陽極80は、有機素子層88に対して十分な正孔注入能
力を備える必要があり、仕事関数の高いITO、IZO
などの透明導電材料が用いられることが多い。従って、
多くの場合、発光層83からの光は、この透明な陽極8
0側から透明な基板100を透過して外部に射出され
る。しかし、図7に示すアクティブマトリクス型有機E
Lディスプレイでは、陽極80の下に反射層44が形成
されているため陰極側から光を射出することができる。
【0053】即ち、図7のディスプレイにおいて、有機
EL素子90を駆動するためのTFT110、金属層4
2、反射層44、そして、有機EL素子90の陽極80
は、例えば図2に示すような上述のTFT110、金属
層42、反射層44及び第1電極50と同様の構成が採
用されている。また、第1電極50の厚さは100Å以
下、又は750Å〜1250Å程度に設定されている。
有機EL素子90の陰極86としては、陽極80と同様
にITOやIZOなどの透明導電材料を用いるか、また
は光を透過可能な程度薄くAl、Agなどの金属材料を
用いて形成する(開口部を設けてもよい)。このような
構成とすることで、発光層83からの光を陰極86側か
ら外部に効率的に射出するトップエミッション型構造が
実現できる。また、対応する画素において、R,G,B
光を発光する場合にも、陽極80(第1電極)の厚さを
上記のような範囲とすることで、いずれの色についても
高い反射率を実現でき、陽極80側に進んだ光は陽極8
0での減衰や色つきなどなく、反射層44で反射され、
結局発光層83で得られた光を陰極86側から射出する
ことが可能となる。従って、非常に高輝度のディスプレ
イを実現できる。
【0054】なお、以上においては、透明な第1電極を
TFTに接続する構成について説明したが、透明な第1
電極50の厚さを100Å以下の範囲とする場合には、
透明な第1電極の電気抵抗が大きくなるため、この透明
な第1電極をTFTに接続して液晶を駆動するよりも、
下層の反射層44をTFTに接続し、実質的にはこの反
射層44を第1電極として用い、第2電極とで液晶を駆
動することが好ましい。もちろん反射層44をTFTに
接続する場合に、透明な第1電極50の厚さを750Å
〜1250Åに設定しても良好な光学特性が得られる。
以上のような反射層44にTFTを接続し、液晶を駆動
するには、例えば反射画素電極の一部に上層の透明電極
50との接続を確保するためのMo層などを形成しつ
つ、TFTには反射画素電極44を接続する構成を採用
することで実現できる。或いは、透明第1電極と反射画
素電極44とを電気的に接続しない場合には、TFTに
接続された反射画素電極44から、これを覆う自然酸化
膜によって絶縁された透明電極50を、該自然酸化膜を
介して反射画素電極44と容量結合させ、この容量によ
り透明電極50に反射画素電極から液晶駆動のための電
圧を印加する構成を採用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、反
射型または半透過型LCDのように一方の基板側に射層
を形成する必要がある場合においても、同等な特性を有
する第1電極と第2電極とを液晶層に対して同等な位置
に配置できる。そして、透明第1電極の膜厚を100Å
程度以下、又は750Å〜1250Å程度の厚さとする
ことで、反射層の前に配置される第1電極による色つき
や反射率の低下を防止でき、また上記範囲内で厚くする
ことで第1電極の抵抗の低減と断線の防止が可能とな
る。従って、液晶を対称性よく交流駆動することができ
るとともに、高い表示品質を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るアクティブマトリク
ス型の反射型LCDの第1基板側の概略平面構成を示す
図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った位置における反射型
LCDの概略断面構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る第1電極のそれぞれ
の膜厚における反射率の波長依存性を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る第1電極のそれぞれ
の膜厚におけるCIE色度図上での座標を示す図であ
る。
【図5】 本発明の実施形態に係るアクティブマトリク
ス型の半透過型LCDの第1基板側の概略平面構成を示
す図である。
【図6】 図5のB−B線に沿った位置における半透過
型LCDの概略断面構成を示す図である。
【図7】 本発明のアクティブマトリクス型の有機EL
ディスプレイの概略断面構造を示す図である。
【図8】 従来のアクティブマトリクス型の反射型LC
Dにおける第1基板側の一部平面構造を示す図である。
【図9】 図8のC−C線に沿った位置における従来の
反射型LCDの概略断面構造を示す図である。
【符号の説明】
20 能動層(p−Si層)、30 ゲート絶縁膜、3
2 ゲート電極(ゲートライン)、34 層間絶縁膜、
36,37 ドレイン電極(データライン)、38,3
9 平坦化絶縁膜、40,41 ソース電極、42、4
3 接続用金属層、44 反射層、46 自然酸化膜、
50 第1電極、60,260 配向膜、80 陽極
(第1電極)、82 正孔輸送層、83 発光層、84
電子輸送層、86 陰極(第2電極)、88 有機素
子層、90 有機EL素子、100第1基板、110
TFT、200 第2基板、210 カラーフィルタ、
250 第2電極、300 液晶層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小間 徳夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 石田 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山田 努 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山下 徹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA14Y FA15Y GA03 LA16 LA17 2H092 GA17 JA24 JB01 JB07 KB13 NA01 NA29 PA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極を備える第1基板と第2電極を
    備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成された
    液晶表示装置であって、 前記第1基板の上には前記液晶層に第2基板側から入射
    される光を反射する反射層を備え、 前記第1電極は、前記反射層を直接覆って形成された透
    明導電材料から構成された透明電極であり、該透明電極
    の膜厚は、750Å〜1250Åの範囲であることを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 第1電極を備える第1基板と第2電極を
    備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成された
    液晶表示装置であって、 前記第1基板の上には前記液晶層に第2基板側から入射
    される光を反射する反射層を備え、 前記第1電極は、前記反射層を直接覆って形成された透
    明導電材料から構成された透明電極であり、該透明電極
    の膜厚は、1Å〜100Åの範囲であることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1電極を備える第1基板と第2電極を
    備える第2基板との間に液晶層が封入されて構成された
    液晶表示装置であって、 前記第1基板の上には、前記液晶層に第2基板側から入
    射される光を反射する反射層が第1電極として形成さ
    れ、 該反射層を覆って透明導電材料から構成された透明電極
    が形成され、該透明電極の膜厚は、1Å〜100Åの範
    囲であることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の液晶表示
    装置において、 前記透明電極の膜厚は、10Å以上であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記
    載の液晶表示装置において、 前記反射層と前記第1基板との間には、更に、画素毎に
    スイッチ素子が設けられ、 該スイッチ素子は、前記第1電極に電気的に接続されて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記
    載の液晶表示装置において、 前記第1電極又は前記透明電極の前記透明導電性材料の
    仕事関数と、前記第2基板の液晶層側に形成される前記
    第2電極の透明導電性材料の仕事関数との差は、0.5
    eV以下であることを特徴とする液晶表示装置。
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