JP2003254035A - パティキュレートフィルタ - Google Patents

パティキュレートフィルタ

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JP2003254035A
JP2003254035A JP2002060699A JP2002060699A JP2003254035A JP 2003254035 A JP2003254035 A JP 2003254035A JP 2002060699 A JP2002060699 A JP 2002060699A JP 2002060699 A JP2002060699 A JP 2002060699A JP 2003254035 A JP2003254035 A JP 2003254035A
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Koichiro Nakatani
好一郎 中谷
Shinya Hirota
信也 広田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消音機能を具備するパティキュレートフィル
タを提供する。 【解決手段】 多孔質の材料で形成された隔壁によって
画成される複数の通路14、16、18を有し、排気ガ
スが隣接する一方の通路18の上流端から流入し上記隔
壁を通って隣接する他方の通路16に抜け、その下流端
から流出するようにされた排気中微粒子捕集用パティキ
ュレートフィルタにおいて、上記通路のうちの複数の通
路14が、閉塞手段11、22によって各通路14の二
ヶ所以上で閉塞されていて閉塞手段11、22の間に共
鳴室が構成されると共に、二ヶ所以上で閉塞された通路
14が断面の全体に渡って分散して配置されるパティキ
ュレートフィルタ40を提供する。このような構成によ
り、共鳴室が作用してフィルタ自体に消音機能を具備さ
せることができる。その結果、一緒に使用するマフラー
を小型化等することができ、排気系の圧力損失の低減が
図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ガス浄化手段に
関し、より詳細には排気ガス中の微粒子を捕集するパテ
ィキュレートフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関から排出される排気ガス中の微
粒子を捕集する方法として、排気ガス通路にウォールフ
ロータイプのパティキュレートフィルタを配置する方法
が知られている(例えば特開平5−149126号公
報)。このパティキュレートフィルタ(以下、単に「フ
ィルタ」と言う)は、通常、多孔質の材料で形成された
ハニカム構造体を有しており、このハニカム構造体の複
数の通路(以下、フィルタ通路と言う)のうちの幾つか
のフィルタ通路がその上流端にて塞がれると共に残りの
フィルタ通路がその下流端で塞がれ、フィルタに流入し
た排気ガスがフィルタ通路を形成している多孔質の壁
(以下、フィルタ隔壁と言う)を必ず通ってフィルタか
ら流出するようにされている。そして排気ガスはこのフ
ィルタ隔壁の細孔を通過することができるが排気ガス中
の微粒子(パティキュレート)はこれを通過することが
できないため、ここで排気ガス中の微粒子が捕集され
る。
【0003】そして当然のことながら、排気ガス中の微
粒子を捕集する方法として上記のようなフィルタを排気
ガス通路に配置する方法をとった場合には、内燃機関の
排気系の圧力損失がフィルタの分だけ上昇することにな
る。一方、内燃機関の排気系には、通常、消音のために
マフラーが設置されており、フィルタとは別の圧力損失
増加要因となっている。
【0004】一般に、排気ガス通路にフィルタを配置す
る場合には、そのフィルタによる圧力損失を小さく抑え
るために横断面積の大きなものが配置される。そのた
め、フィルタを配置する部分の排気ガス通路断面積は、
通常、その上流側の部分よりも大きくなっている。そし
てこのような排気ガス通路の構成はいわゆる拡張室とし
て機能するので、フィルタの配置部分にはある程度の消
音効果が期待できる。
【0005】しかしながら、その消音効果はマフラーが
不要になるほど大きなものではなく、マフラーを多少小
型化することが可能になる程度のものである。この結
果、排気系にはフィルタと、ほぼ通常の大きさのマフラ
ー(すなわち、通常のものとほぼ同等の圧力損失を生じ
るマフラー)とが存在し、大きな圧力損失が生じること
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みてなされたもので、その目的は、消音機能を有する
パティキュレートフィルタを提供することであり、その
結果として、一緒に使用するマフラーを不要にすること
もしくはマフラーを小型化することを可能にして排気系
の圧力損失を低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載されたパティキュレートフィルタを提供する。1番
目の発明は、排気ガス中の微粒子を捕集するためのパテ
ィキュレートフィルタであって、多孔質の材料で形成さ
れた隔壁によって画成される複数の通路を有し、排気ガ
スが隣接する一方の通路の上流端から流入し上記隔壁を
通って隣接する他方の通路に抜け、その下流端から流出
するようにされたパティキュレートフィルタにおいて、
上記通路のうちの複数の通路が、閉塞手段によって各通
路の二ヶ所以上で閉塞されていて、上記閉塞手段の間に
共鳴室が構成されると共に、二ヶ所以上で閉塞されてい
る上記通路が断面の中心から周縁までの全体に渡って分
散して配置される、パティキュレートフィルタを提供す
る。
【0008】このような構成とすることにより、パティ
キュレートフィルタ自体に消音機能を具備させることが
できる。すなわち、二ヶ所以上で閉塞されている上記通
路の閉塞手段に挟まれた部分が共鳴室を構成し、排気ガ
スがパティキュレートフィルタを通過する際に消音効果
を発揮する。そして更に、このような消音機能を有する
通路を断面の中心から周縁までの全体に渡って分散して
配置することにより、効率的な消音を図ることができ
る。また、閉塞手段に挟まれた部分(すなわち共鳴室)
の大きさを変えることで、パティキュレートフィルタの
消音特性を調整することもできる。
【0009】このようにパティキュレートフィルタ自体
が消音機能を有する結果、一緒に使用するマフラーを不
要にすることもしくはマフラーを小型化することが可能
になって排気系の圧力損失を低減することができる。2
番目の発明は、排気ガス中の微粒子を捕集するためのパ
ティキュレートフィルタであって、多孔質の材料で形成
された隔壁によって画成される複数の通路を有し、排気
ガスが隣接する一方の通路の上流端から流入し上記隔壁
を通って隣接する他方の通路に抜け、その下流端から流
出するようにされたパティキュレートフィルタにおい
て、少なくとも一つの上記通路が、閉塞手段によってそ
の通路の三ヶ所以上で閉塞されていて、閉塞手段の間に
少なくとも二つの共鳴室が構成される、パティキュレー
トフィルタを提供する。
【0010】このような構成とすることによっても、1
番目の発明とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に本発明によれば、一つの通路に大きさの異なる複数
の共鳴室を構成することができ、消音特性をより自在に
調整することができる。3番目の発明では、1番目また
は2番目の発明において、二ヶ所以上で閉塞されている
上記通路は、上記閉塞手段によってその通路の上流端開
口と下流端開口とにおいて閉塞されている。
【0011】このような構成によっても、1番目及び2
番目の発明とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
4番目の発明では、1番目から3番目の発明において、
二ヶ所以上で閉塞されている上記通路とその通路に隣接
する他の通路との間の隔壁の厚さが、一ヶ所で閉塞され
ている通路同士の間の隔壁の厚さと異なっている。
【0012】5番目の発明では、1番目から4番目の発
明において、二ヶ所以上で閉塞されている上記通路の横
断面の形状または面積が、一ヶ所で閉塞されている通路
の横断面の形状または面積と異なっている。このような
構成とすることによっても、パティキュレートフィルタ
の消音特性を調整することができ、所望の消音特性を具
備したパティキュレートフィルタを実現できる。
【0013】6番目の発明では、1番目から5番目の発
明において、流入する排気ガスの空燃比がリーンの時に
NOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が小さくな
り、且つ還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元
浄化するNOx吸蔵剤が担持されている。これにより、
上記各発明の作用効果に加えて、排気ガス中のNOxを
吸蔵し且つ還元浄化することも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について詳細に説明する。なお、図面におい
て、同一または類似の構成要素には共通の参照番号を付
す。図1は、本発明の第1実施形態のパティキュレート
フィルタ10の外観を示す略示斜視図である。パティキ
ュレートフィルタ10は例えばコージライトのような多
孔質材料から形成されたハニカム構造を有しており、隔
壁によって画成され互いに平行をなして延びる複数個の
排気流通路12を具備している。なお、このようなパテ
ィキュレートフィルタ(以下、単に「フィルタ」と言
う)の基本構成は本明細書で説明する他のフィルタにも
共通するものである。
【0015】そして、本実施形態のフィルタ10におい
ては、上記複数個の排気流通路12には、上流端開口が
閉塞されたもの(以下、「上流端閉通路16」と言
う)、下流端開口が閉塞されたもの(以下、「下流端閉
通路18」と言う)、及び上下流端の両方が閉塞された
もの(以下、「両端閉通路14」と言う)の三種類があ
る。図2は、上流側(排気ガスの入り口側)から見たフ
ィルタ10の部分端面図であって、上記の三種類の通路
14、16、18の配置を説明するためのものである。
図2中、二重斜線が施された部分が両端閉通路14、右
上がりの斜線のみ施された部分が上流端閉通路16、白
抜きの部分が下流端閉通路18を示している。
【0016】図3は、図2の線A−A´に沿ったフィル
タ10の部分縦断面図である。この図に示された断面に
は、両端閉通路14と下流端閉通路18のみが示されて
いる。図3に示されているように、本実施形態のフィル
タ10においては、排気流通路14、16、18の閉塞
すべき上流端開口または下流端開口は閉塞手段である栓
11により閉塞されている。
【0017】図2に示されたように本実施形態のフィル
タ10では、各排気流通路14、16、18の断面形状
は正方形であり、上記の三種類の通路14、16、18
が図2に示されたような配置で互いに隣接して設けられ
ている。このような構成のフィルタ10に排気ガスが到
達すると、従来のフィルタの場合と同様に、排気ガスは
まず下流端閉通路18に流入し、次いで周囲の隔壁内を
通って隣接する上流端閉通路16内に流出して、フィル
タ10を通過して行く。排気ガス中に微粒子が含まれて
いる場合には、排気ガスが多孔質材料からなる隔壁を通
過する際等に捕集される。
【0018】ここで、上流端閉通路16及び下流端閉通
路18は両端閉通路14とも隣接しており、これらとの
間も多孔質材料からなる隔壁によって隔てられている。
したがって、両端閉通路14と上流端閉通路16及び下
流端閉通路18とは隔壁の細孔によって互いに連通され
ていることになるが、両端閉通路14についてはその上
流側及び下流側端部の開口が閉塞されているため、実際
にはその内部での排気ガスの流動性は極めて低くなる。
そして、このような上流端閉通路16及び下流端閉通路
18と両端閉通路14との関係は、マフラーの排気管部
分と共鳴室部分との関係とほぼ同様であることから、排
気ガスが本実施形態のフィルタ10を通過して浄化され
る際には、両端閉通路14が共鳴室として機能して消音
効果が発揮される。
【0019】このように、上述したような構成を有する
本実施形態のフィルタ10は、通常の微粒子除去効果に
加え、両端閉通路14が共鳴室を構成することによる消
音効果を有している。したがって、本実施形態のフィル
タ10を用いることにより、その消音効果の程度に応じ
て、一緒に使用されるマフラーを小型化すること、もし
くは不要にすることができ、排気系全体としての圧力損
失を低減することができる。
【0020】なお、上記三種類の通路14、16、18
の配置及び割合については、図2に示された本実施形態
の配置及び割合に限定されるものではなく、所望する微
粒子除去効果及び消音効果の程度によって決定すること
ができるが、一つの通路とその正方形断面形状の4つの
辺の側で隣接する4つの通路との間には、通路の種類に
関して以下のような関係があるように配置することが好
ましい。すなわち、上流端閉通路16と隣接する4つの
通路には両端閉通路14と下流端閉通路18とが含ま
れ、且つ下流端閉通路18と隣接する4つの通路には両
端閉通路14と上流端閉通路16とが含まれるように配
置することが好ましい。
【0021】このように配置することによって、上流側
から来た排気ガスが下流端閉通路18に入り、隔壁を通
って上流端閉通路16へ抜け、そこから下流側へ流出し
て行くという排気ガスのフィルタ通過経路が確保され、
その結果、通常の微粒子除去機能が確保されると共に、
上流端閉通路16及び下流端閉通路18が共鳴室を構成
する両端閉通路14と隣接することで消音機能も確保す
ることができる。
【0022】次に本発明の第2実施形態のフィルタ20
について説明する。フィルタ20の構成は基本的に第1
実施形態のフィルタ10と同じであり、フィルタ20も
フィルタ10と同様に上述したような三種類の排気流通
路14、16、18を有している。そしてこれら三種類
の排気流通路14、16、18の断面形状、配置及び割
合についても図2の部分端面図に示されたものと同様で
ある。また、本実施形態のフィルタ20においても排気
流通路14、16、18の閉塞すべき上流端開口または
下流端開口は閉塞手段である栓11により閉塞されてい
る。
【0023】図4は、フィルタ10に対する図3と同様
なフィルタ20の部分縦断面図である。この図から明ら
かなように、本実施形態のフィルタ20においては、第
1実施形態のフィルタ10の場合と異なり、両端閉通路
14の内部にその通路内の空間を複数の部分空間に区分
けする仕切り22が設けられている。図4に示された例
では、図に示された二つの両端閉通路14がそれぞれ三
つの異なる大きさの部分空間に区分けされている。すな
わち、図示された両端閉通路14のそれぞれは、閉塞手
段である栓11と仕切り22とによって両端部を含めて
合計四ヶ所で閉塞されており、その結果、三つの異なる
大きさの部分空間が構成されている。そしてこれら閉塞
手段11、22によって両端が閉塞された各部分空間は
それぞれ大きさの異なる共鳴室を構成する。
【0024】一般に、共鳴室(共鳴器)による消音は、
排気通路内を共鳴室の自己振動数と同じ周波数を持つ音
波が伝わる場合に共鳴室で共鳴が起き、それによって音
波の振動のエネルギーが吸収されることによって行われ
るものであり、特定の周波数の音を消音するものであ
る。したがって、本実施形態のフィルタ20のように大
きさが異なり自己振動数の異なる複数の共鳴室を有して
いる場合には、複数の周波数の音を消音することが可能
となる。すなわち、本実施形態のフィルタ20を用いる
ことにより排気中の微粒子の除去に加え、複数の周波数
の音を消音することが可能となる。
【0025】そして更に、事前に消音したい音の周波数
またはその組合せ(以下、単に「周波数」と言う)を決
定し、その音が消音されるように仕切り22の位置を最
適位置に調整することによってフィルタ20に所望の消
音特性を具備させることが可能である。
【0026】次に図5及び図6を参照し、本発明の第3
実施形態のフィルタ30について説明する。本実施形態
のフィルタ30についても基本的な構成は第1実施形態
のフィルタ10と同じであり、フィルタ10と同様に上
述したような三種類の排気流通路14、16、18を有
している。本実施形態のフィルタ30においても排気流
通路14、16、18の閉塞すべき開口は栓11により
閉塞されている。
【0027】図5は、第3実施形態のフィルタ30を上
流側(排気ガスの入り口側)から見た場合の部分端面図
であり、第1実施形態のフィルタ10の図2に対応する
図であって、上述の三種類の排気流通路14、16、1
8の配置を説明するためのものである。図5中において
も、二重斜線が施された部分が両端閉通路14、右上が
りの斜線のみ施された部分が上流端閉通路16、白抜き
の部分が下流端閉通路18を示している。
【0028】図6は、図5の線A−A´に沿ったフィル
タ30の部分縦断面図である。この図に示された断面に
は、上流端閉通路16及び下流端閉通路18が二つず
つ、両端閉通路14が一つ示されている。図5に示され
たように本実施形態のフィルタ30では、各排気流通路
14、16、18の断面形状は正六角形であり、ある一
種類の通路の周りには他の二種類の通路が一つおきに三
つずつ配置されるというように三種類の通路が均一に配
置されている(例えば、両端閉通路14の周りには上流
端閉通路16と下流端閉通路18とが一つ置きに三つず
つ配置されている。)。
【0029】このような構成のフィルタ30に排気ガス
が到達すると、上述した他の実施形態のフィルタ10、
20の場合と同様に、排気ガスは下流端閉通路18から
入って隔壁を通過し、隣接する上流端閉通路16へ抜け
てフィルタ30を通過して行く。そしてこの際、本実施
形態のフィルタ30においても、第1実施形態のフィル
タ10と同様に、上流端閉通路16及び下流端閉通路1
8が両端閉通路14と隣接しているため、両端閉通路1
4が共鳴室として機能する。
【0030】したがって、本実施形態のフィルタ30に
おいても第1実施形態のフィルタ10と同様な消音効果
が得られ、その結果として、一緒に使用されるマフラー
を小型化すること、もしくは不要にすることができ、排
気系全体としての圧力損失の低減を図ることができる。
なお、三種類の通路14、16、18の配置及び割合に
ついては、図5に示された本実施形態の配置及び割合に
限定されるものではなく、所望する微粒子除去効果及び
消音効果の程度によって決定することができるが、上流
端閉通路16と隣接する通路には両端閉通路14と下流
端閉通路18とが含まれ、且つ下流端閉通路18と隣接
する通路には両端閉通路14と上流端閉通路16とが含
まれるように配置することが好ましい。このように配置
することによって、上流側から来た排気ガスのフィルタ
通過経路が確保されて微粒子除去機能が確保されると共
に、上流端閉通路16及び下流端閉通路18が共鳴室を
構成する両端閉通路14と隣接することで消音機能も確
保することができる。
【0031】また、本実施形態のフィルタ30では、排
気流通路14、16、18の断面形状を正六角形とした
ため三種類の通路14、16、18を均一に配置するこ
とが可能となり、上述した他の実施形態のフィルタ1
0、20のように排気流通路14、16、18の断面形
状を正方形とした場合に比べ、三種類の通路14、1
6、18が出来る限り均等に隣接するように配置した場
合(すなわち、図2に示した場合と図5に示した場合)
において、両端閉通路14の部分のフィルタ横断面全体
に占める割合を低下させることができる。これによっ
て、フィルタ全体の圧力損失の低減を図れると共に、排
気ガス中の微粒子の捕集能力を高く維持することができ
る。
【0032】次に本発明の第4実施形態のフィルタ40
について説明する。フィルタ40の構成は基本的に第3
実施形態のフィルタ30と同じであり、三種類の排気流
通路14、16、18の断面形状、配置及び割合につい
ても図5の部分端面図に示されたものと同様である。ま
た、本実施形態のフィルタ40においても排気流通路1
4、16、18の閉塞すべき上流端開口または下流端開
口は閉塞手段である栓11により閉塞されている。
【0033】図7は、図6と同様なフィルタ40の部分
縦断面図である。この図から明らかなように、本実施形
態のフィルタ40においては、第3実施形態のフィルタ
30の場合と異なり、また、第2実施形態のフィルタ2
0の場合と同様に、両端閉通路14の内部にその通路内
の空間を複数の部分空間に区分けする仕切り22が設け
られている。
【0034】そして、この仕切り22によって区分けさ
れた部分空間は、第2実施形態のフィルタ20に関連し
て説明したように、それぞれが吸収周波数の異なる共鳴
室を構成するので、本実施形態のフィルタ40によって
も第2実施形態のフィルタ20と同様に、複数の周波数
の音を消音することが可能である。また、事前に消音し
たい音の周波数を決定し、その音が消音されるように仕
切り22の位置を最適位置に調整することによってフィ
ルタ40に所望の消音特性を具備させることも可能であ
る。
【0035】次に図8及び図9を参照しつつ、本発明の
第5実施形態のフィルタ50について説明する。図8
は、第5実施形態のフィルタ50を上流側(排気ガスの
入り口側)から見たフィルタ50の部分端面図であり、
図9は、図8の線A−A´に沿ったフィルタ50の部分
縦断面図である。
【0036】図8及び図9から明らかなように、本実施
形態のフィルタ50においては、排気流通路14、1
6、18の断面形状は正六角形であり、排気流通路1
6、18の開口している端部の形状が漏斗状に形成され
ると共にその漏斗状に広げられた部分が隣接する排気流
通路14、16、18の閉塞すべき端部開口を閉塞して
いる(すなわち本実施形態のフィルタ50においては、
上記の漏斗状に広げられた部分も閉塞手段を構成す
る。)。そして、フィルタ50の上流側端部と下流側端
部とにおける漏斗状開口の配置を調整することで、上述
した三種類の通路が図5で示されたのと同様に、すなわ
ち、ある一種類の通路の周りには他の二種類の通路が一
つおきに三つずつ配置されるというように三種類の通路
14、16、18が均一に配置されている。
【0037】更に本実施形態のフィルタ50では、両端
閉通路14の内部にその通路内の空間を複数の部分空間
に区分けする仕切り22が設けられている。このような
構成とすることで、上述した他のフィルタ10、20、
30、40の場合と同様に、排気ガスがフィルタ50を
通過する際に両端閉通路14の部分が共鳴室として作用
し、消音効果を得ることができる。より詳細には、第2
実施形態及び第4実施形態のフィルタ20、40と同様
に、仕切り22によって区分けされた部分空間がそれぞ
れ吸収周波数の異なる共鳴室を構成するので、複数の周
波数の音を消音することが可能である。
【0038】そして、特に本実施形態のフィルタ50に
おいては、排気流通路16、18の開口している端部の
形状が漏斗状に形成されると共にその漏斗状に広げられ
た部分が隣接する排気流通路14、16、18の閉塞す
べき端部開口を閉塞しているため、その圧力損失は図5
から図7に示したような同様な通路の断面形状、配置及
び割合を有する第3実施形態及び第4実施形態のフィル
タ30、40に比べて小さくなる。
【0039】すなわち、第3実施形態及び第4実施形態
のフィルタ30、40においては、上流端閉通路16及
び両端閉通路14の上流端開口は栓11により閉塞され
る。この場合、フィルタ30、40に到達した排気ガス
の一部は栓11に衝突し、これによりフィルタ30、4
0の圧力損失が大きくなることになる。また、その栓1
1の近傍から下流端閉通路18に流入する排気ガスは下
流端閉通路18の上流端開口(排気ガス入口開口)近傍
にて乱流となるのでこれによっても排気ガスは下流端閉
通路18に流入しづらくなる。このためフィルタ30、
40の圧力損失は更に大きくなる。
【0040】一方、本実施形態のフィルタ50において
は、その下流端閉通路18の上流端開口が漏斗状に形成
されているため、排気ガスは乱流となることなく流入す
ることができる。このため排気ガスはフィルタ50に流
入し易く、フィルタ50による圧力損失は低くなる。ま
た、第3実施形態及び第4実施形態のフィルタ30、4
0においては、下流端閉通路18及び両端閉通路14の
下流端開口は栓11により閉塞され、上流端閉通路16
はその下流端開口(排気ガス出口開口)まで直線的に延
びる。この場合、上流端閉通路16の下流端開口から流
出した排気ガスの一部が栓11の下流端面に沿って流
れ、上流端閉通路16の下流端開口近傍に乱流が形成さ
れる。このように乱流が形成されると排気ガスは上流端
閉通路16の下流端開口から流出しづらくなり、フィル
タ30、40の圧力損失は大きくなる。
【0041】一方、本実施形態のフィルタ50において
は、その上流端閉通路16の下流端開口が漏斗状に形成
されているため、排気ガスは乱流となることなく流出す
ることができる。このため排気ガスはフィルタ50から
流出し易く、フィルタ50による圧力損失は低くなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のフィルタ
50を用いれば、フィルタ50自体で生ずる圧力損失を
小さくすることができるので、フィルタ50の消音効果
の程度に応じて一緒に使用されるマフラーを小型化する
こと、もしくは不要にすることによる圧力損失の低減と
合わせて、排気系全体としての圧力損失を更に低減する
ことが可能となる。
【0042】なお、本実施形態のフィルタ50では、両
端閉通路14の内部にその通路を閉塞し通路内の空間を
複数の部分空間に区分けする仕切り22が設けられてい
る構成としたが、このような仕切り22を有していない
構成も可能である。また、本実施形態のフィルタ50に
おいては、図9に示されたように、漏斗状の開口端部が
排気流通路14、16、18を画成する隔壁を変形する
ことによって形成されたが、この漏斗状部分を別部材に
する等、他の手段によって形成してもよい。
【0043】更に、本実施形態のフィルタ50では、排
気流通路14、16、18の断面形状が正六角形の場合
を例にとって説明したが、第1実施形態または第2実施
形態のフィルタ10、20のような排気流通路14、1
6、18の断面形状が正方形の場合等、他の断面形状の
排気流通路14、16、18を有するフィルタにおい
て、排気流通路16、18の開口している端部の形状を
漏斗状に形成すると共にその漏斗状に広げられた部分で
隣接する排気流通路14、16、18の閉塞すべき端部
開口を閉塞するようにしてもよい。
【0044】続いて図10及び図11を参照し、本発明
の第6実施形態のフィルタ60について説明する。所望
の消音特性を具備したフィルタを構成する方法として
は、上述の第2実施形態及び第4実施形態のフィルタ2
0、40等に関連して、両端閉通路14内の仕切り22
の位置を調整することを説明したが、本実施形態のフィ
ルタ60は、これとは別の方法によって消音特性を調整
したものである。
【0045】本実施形態のフィルタ60の基本的な構成
は第1実施形態のフィルタ10とほぼ同様であり、上述
の三種類の排気流通路、すなわち両端閉通路14、上流
端閉通路16及び下流端閉通路18を有している。図1
0は、第6実施形態のフィルタ60を上流側(排気ガス
の入り口側)から見た部分端面図であって、図2等と同
様、上述の三種類の排気流通路14、16、18の配置
を説明するためのものである。図10中においても、二
重斜線が施された部分が両端閉通路14、右上がりの斜
線のみ施された部分が上流端閉通路16、白抜きの部分
が下流端閉通路18を示している。
【0046】図11は、図10の線A−A´に沿ったフ
ィルタ60の部分縦断面図である。この図に示された断
面には、両端閉通路14と下流端閉通路18のみが示さ
れている。そしてこれらの図に示されているように、本
実施形態のフィルタ60においては、第1実施形態のフ
ィルタ10と異なり、両端閉通路14と上流端閉通路1
6または下流端閉通路18との間の隔壁と、上流端閉通
路16と下流端閉通路18との間の隔壁とでその厚さが
異なっている。また、本実施形態のフィルタ60は、そ
の上流端閉通路16及び下流端閉通路18と、両端閉通
路14とで断面の形状及び面積が異なっている点におい
ても第1実施形態のフィルタ10と相違している。
【0047】より詳細には、本実施形態のフィルタ60
においては、両端閉通路14と上流端閉通路16または
下流端閉通路18との間の隔壁の厚さは、上流端閉通路
16と下流端閉通路18との間の隔壁の厚さに比べて厚
くなっている。また、これら排気流通路14、16、1
8の断面形状については、上流端閉通路16及び下流端
閉通路18が正方形であるのに対し、両端閉通路14は
長方形となっており、更に、これら排気流通路14、1
6、18の断面積は、上流端閉通路16及び下流端閉通
路18の正方形が両端閉通路14の長方形よりも大きく
なっている。
【0048】そしてこのような構成を有することで、本
実施形態のフィルタ60は第1実施形態のフィルタ10
とは異なる消音特性を有することとなる。すなわち、両
端閉通路14内の仕切り22の位置を調整すること以外
に、上述のように隔壁厚さ並びに排気通路の断面の形状
または面積を変更することによっても消音される音の周
波数の調整を行うことができる。したがって、事前に消
音したい音の周波数を決定し、その音が消音されるよう
に隔壁厚さ並びに排気通路の断面の形状または面積等を
最適化することによってフィルタ60に所望の消音特性
を具備させることが可能である。
【0049】次に図12及び図13を参照して、本発明
の第7実施形態のフィルタ70について説明する。上述
の各実施形態のフィルタ10、20、30、40、5
0、60では、排気流通路12の上流端開口と下流端開
口とを閉塞した両端閉通路14が存在し、そこが共鳴室
となって消音効果を発揮した。しかしながら、共鳴室を
構成するためには、必ずしも排気流通路12を両端部で
閉塞する必要はなく、一つの排気流通路12の二ヶ所以
上で当該排気流通路12が閉塞されていればよい。本実
施形態のフィルタ70はその一例を示すものである。
【0050】上述の他の実施形態のフィルタ10、2
0、30、40、50、60と異なり、本実施形態のフ
ィルタ70においては、排気流通路12は二種類であ
る。一つは上流端開口が閉塞されると共に下流端開口以
外のもう一ヶ所で当該通路が閉塞されている第1通路2
4であり、もう一つは下流端開口が閉塞されると共に上
流端開口以外のもう一ヶ所で当該通路が閉塞されている
第2通路26である(図13参照)。
【0051】図12は、上流側(排気ガスの入り口側)
から見たフィルタ70の部分端面図であって、上記二種
類の通路の配置を説明するためのものである。図12
中、右上がりの斜線が施された部分が第1通路24を示
し、白抜きの部分が第2通路26を示している。図13
は、図12の線A−A´に沿ったフィルタ70の部分縦
断面図である。図13に示されるように、本実施形態の
フィルタ70においては、排気流通路24、26はその
閉塞すべき位置において閉塞手段である栓11により閉
塞されている。
【0052】図12に示されたように本実施形態のフィ
ルタ70では、各排気流通路24、26の断面形状は正
方形であり、上記二種類の通路が図12に示されたよう
に一つおきに相互に隣接して設けられている。上述した
ように第1通路24は上流端開口と下流端開口以外のも
う一ヶ所で閉塞され、第2通路26は下流端開口と上流
端開口以外のもう一ヶ所で閉塞されているので、各通路
24、26においてはこれらの閉塞部の間で共鳴室が構
成される。したがって、本実施形態のフィルタ70も上
述の他の実施形態のフィルタ10、20、30、40、
50、60と同様に消音機能を有する。そして、これら
共鳴室の大きさは各通路24、26の端部以外の栓11
の位置を変えることによって調整可能であるから、第2
実施形態及び第4実施形態のフィルタ20、40等と同
様に、複数の周波数の音を消音することができる。ま
た、事前に消音したい音の周波数を決定し、その音が消
音されるように上記栓11の位置を最適位置に調整する
ことによってフィルタ70に所望の消音特性を具備させ
ることも可能である。
【0053】ここで、各通路24、26の端部以外の栓
11の位置については、排気ガスのフィルタ通過経路を
確保する目的から、第1通路24の最も下流側にある栓
11が隣接する第2通路26の最も上流側にある栓11
よりも上流側にあることが好ましい。このような構成と
することで、本実施形態のフィルタ70においては両端
閉通路14が存在せず、排気ガスがフィルタを通過する
のに寄与しない部分を通路単位で有していないので、必
要に応じて消音効果とフィルタ70における圧力損失と
のバランスをより容易に調整することができる。すなわ
ち、消音効果を重視して共鳴室となる部分を増やせば排
気ガスがフィルタを通過するのに寄与する部分が減るた
め、圧力損失が増加する。逆に、共鳴室となる部分を減
らせば排気ガスがフィルタを通過するのに寄与する部分
が増えるので圧力損失は減少するが消音効果は低下す
る。この時、共鳴室となる部分が両端閉通路で構成され
ているとその増減は通路単位となり微調整は困難であ
る。一方、本実施形態のフィルタ70においては、共鳴
室となる部分は通路の一部のみから構成されている(そ
の他の部分は排気ガスがフィルタを通過するのに寄与す
る)のでその増減についての微調整は上記栓11の位置
の調整によって可能である。
【0054】以上説明したように、本発明によれば、フ
ィルタ内に共鳴室が構成され、フィルタ自体が消音機能
を有するようになる。そしてその結果として、一緒に使
用するマフラーを不要にすることもしくはマフラーを小
型化することが可能になり、排気系の圧力損失を低減す
ることができる。なお、本明細書において別々の実施形
態で説明した構成を組み合わせることによって新たな実
施形態を構成してもよい。例えば、図10及び図11に
示された第6実施形態のフィルタ60において、両端閉
通路14内に仕切り22を設けるようにしてもよい。
【0055】また、共鳴室によって消音する音の周波数
の調整は、本発明においては、共鳴室を構成する部分
(例えば両端閉通路14)と排気ガスのフィルタ通過経
路を構成する部分(上流端閉通路16及び下流端閉通路
18)との間の隔壁の細孔の大きさを調整することによ
っても可能である。この方法は、実際には除去する排気
ガス中微粒子の大きさとの関係で自由に実施できない場
合も考えられるが、もし可能であれば、もしくは可能な
範囲で行うのであれば、このような細孔の大きさを調整
する方法によっても、上述の各実施形態において消音す
る音の周波数の調整を行うことができる。
【0056】更に、上述の各実施形態のフィルタに、流
入する排気ガスの空燃比がリーンの時にNOxを吸蔵し
流入する排気ガスの空燃比が小さくなり、且つ還元剤が
存在していれば吸蔵したNOxを還元浄化する公知のN
Ox吸蔵剤を担持し、排気ガス中の微粒子を除去すると
同時に、排気ガス中のNOxを吸蔵し且つ還元浄化でき
るようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、所望の消音機能(消音
特性)を有するパティキュレートフィルタが提供され、
その結果、一緒に使用するマフラーを不要にすることも
しくはマフラーを小型化することが可能になって排気系
の圧力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態のフィルタの外
観を示す略示斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態または第2実施
形態のフィルタを上流側(排気ガスの入り口側)から見
た場合の部分端面図であって、三種類ある通路の配置を
説明するためのものである。
【図3】図3は、図2の線A−A´に沿った第1実施形
態のフィルタの部分縦断面図である。
【図4】図4は、図2の線A−A´に沿った第2実施形
態のフィルタの部分縦断面図である。
【図5】図5は、本発明の第3実施形態または第4実施
形態のフィルタを上流側(排気ガスの入り口側)から見
た場合の部分端面図であって、三種類ある通路の配置を
説明するためのものである。
【図6】図6は、図5の線A−A´に沿った第3実施形
態のフィルタの部分縦断面図である。
【図7】図7は、図5の線A−A´に沿った第4実施形
態のフィルタの部分縦断面図である。
【図8】図8は、本発明の第5実施形態のフィルタを上
流側(排気ガスの入り口側)から見た場合の部分端面図
である。
【図9】図9は、図8の線A−A´に沿った第5実施形
態のフィルタの部分縦断面図である。
【図10】図10は、本発明の第6実施形態のフィルタ
を上流側(排気ガスの入り口側)から見た場合の部分端
面図であって、三種類ある通路の配置を説明するための
ものである。
【図11】図11は、図10の線A−A´に沿った第6
実施形態のフィルタの部分縦断面図である。
【図12】図12は、本発明の第7実施形態のフィルタ
を上流側(排気ガスの入り口側)から見た場合の部分端
面図であって、二種類ある通路の配置を説明するための
ものである。
【図13】図13は、図12の線A−A´に沿った第7
実施形態のフィルタの部分縦断面図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70…パティキ
ュレートフィルタ 11…栓(閉塞手段) 12…排気流通路 14…両端閉通路 16…上流端閉通路 18…下流端閉通路 22…仕切り(閉塞手段) 24…第1通路 26…第2通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/24 F01N 3/24 E J N 3/28 301 3/28 301C 301P // B01D 46/00 302 B01D 46/00 302 Fターム(参考) 3G090 AA03 BA01 EA01 3G091 AA12 AB06 AB13 BA00 BA14 BA38 BA39 CA27 GA06 GA16 GA17 GA20 GA21 GA23 GB01X GB10X GB17X HA05 HA14 4D058 JA32 JB22 MA44 SA08 UA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス中の微粒子を捕集するためのパ
    ティキュレートフィルタであって、多孔質の材料で形成
    された隔壁によって画成される複数の通路を有し、排気
    ガスが隣接する一方の通路の上流端から流入し上記隔壁
    を通って隣接する他方の通路に抜け、その下流端から流
    出するようにされたパティキュレートフィルタにおい
    て、 上記通路のうちの複数の通路が、閉塞手段によって各通
    路の二ヶ所以上で閉塞されていて、該閉塞手段の間に共
    鳴室が構成されると共に、二ヶ所以上で閉塞されている
    該通路が断面の中心から周縁までの全体に渡って分散し
    て配置される、パティキュレートフィルタ。
  2. 【請求項2】 排気ガス中の微粒子を捕集するためのパ
    ティキュレートフィルタであって、多孔質の材料で形成
    された隔壁によって画成される複数の通路を有し、排気
    ガスが隣接する一方の通路の上流端から流入し上記隔壁
    を通って隣接する他方の通路に抜け、その下流端から流
    出するようにされたパティキュレートフィルタにおい
    て、 少なくとも一つの上記通路が、閉塞手段によって該通路
    の三ヶ所以上で閉塞されていて、該閉塞手段の間に少な
    くとも二つの共鳴室が構成される、パティキュレートフ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 二ヶ所以上で閉塞されている上記通路
    は、上記閉塞手段によって該通路の上流端開口と下流端
    開口とにおいて閉塞されている、請求項1または2に記
    載のパティキュレートフィルタ。
  4. 【請求項4】 二ヶ所以上で閉塞されている上記通路と
    該通路に隣接する他の通路との間の隔壁の厚さが、一ヶ
    所で閉塞されている通路同士の間の隔壁の厚さと異なっ
    ている、請求項1から3の何れか一項に記載のパティキ
    ュレートフィルタ。
  5. 【請求項5】 二ヶ所以上で閉塞されている上記通路の
    横断面の形状または面積が、一ヶ所で閉塞されている通
    路の横断面の形状または面積と異なっている、請求項1
    から4の何れか一項に記載のパティキュレートフィル
    タ。
  6. 【請求項6】 流入する排気ガスの空燃比がリーンの時
    にNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が小さくな
    り、且つ還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを還元
    浄化するNOx吸蔵剤が担持されている、請求項1から
    5の何れか一項に記載のパティキュレートフィルタ。
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