JP2003253889A - 発電所の建設方法 - Google Patents
発電所の建設方法Info
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- JP2003253889A JP2003253889A JP2002058367A JP2002058367A JP2003253889A JP 2003253889 A JP2003253889 A JP 2003253889A JP 2002058367 A JP2002058367 A JP 2002058367A JP 2002058367 A JP2002058367 A JP 2002058367A JP 2003253889 A JP2003253889 A JP 2003253889A
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Abstract
本設屋根に積雪する除雪作業やつらら(氷柱)の除去作
業を容易にする。 【解決手段】原子力発電所における建設途上の原子炉格
納容器7に袋状仮設養生屋根15を設け、この養生屋根
15に加圧源17から管16を通して加圧空気を送り込
んで、前記養生屋根15を膨らます。これにより、前記
養生屋根15の積雪またはつらら間の摩擦係数が小さく
なり、重力に従い積雪または氷柱は落下する。よって、
袋状仮設養生屋根15の許容耐力を超えないように維持
することができ、除雪作業が容易となる。
Description
ある積雪、寒冷地域に建設する建築構造物に対して積
雪、氷結対策を施した発電所の建設方法に関する。
築構造物を建設する例えば原子力発電所(以下、発電所
と記す)の建設工事においては、降雪またはつらら等の
氷結により建設工事の妨げや作業効率が低下する。この
対策として、除雪や屋根の雪下ろし等の作業を人力や除
雪資材、機材により実施している。
間は仮設屋根や、養生用シート等により降雪または氷結
の影響を受けないようにしており、積雪の状態や積雪荷
重の状態により、除雪や屋根の雪下ろし等の作業を人力
や除雪資材・機材により行っている。
た発電所においては、積雪荷重を建物設計の設計条件に
取り入れた設計をしているので、積雪の状態や積雪荷重
の状態によって、除雪や屋根の雪下ろし等の作業を人力
や除雪資材、機材により行っている。
における、冬期間の建設途上にある建築構造物の仮設屋
根に積雪した除雪作業方法を説明する。図4において、
符号1は建設途上の原子炉建屋で、要部を概略的に示し
ている。原子炉建屋内1のベースマットコンクリート2
上に仮支持台3が構築され、この仮支持台3にコンクリ
ート製原子炉格納容器(以下、PCVと記す)4が順次
積み上げられて構築されている。
示しており、また、符号5はペデスタル、6はしゃへい
コンクリート、7は仮設架台、8は圧力抑制室、9はベ
ントパイプ、10はモノレールで、それらは概略的に示
している。
境を確保するために、ある程度傾斜を有する仮設養生屋
根11によりPCV4の上端開口部全体を覆うようにし
て設置している。仮設養生屋根11は図5に上方から見
た平面図で示したように仮設養生屋根11の中心部から
放射状に延在した八角形傘状骨組12を有し、骨組12
に覆材13が取り付けられたもので、仮設屋根または仮
設養生用シートとも呼ばれている。
部分、つまり、積み上げ部分を溶接接続し、仕上げ作業
等の作業環境を確保するために、仮設養生屋根11から
養生シート14が下方に配置されている。
12を主体としているが、取付け、取外しを容易にする
ためと、重量軽減のために骨組12を軽量化している。
骨組12の覆材13としては、重量軽減のため、デッキ
プレートやトタン板や木材板、シート等を使用して養生
屋根11としているが、採光性を考慮し、シートを使用
することが多い。
電所の建設方法においては、降雪から作業環境を確保す
るためにある程度の傾斜を有する仮設養生屋根11を建
設途上の建築構造物に設けているが、降雪の度毎に雪は
滑り落ちることがなく、結果として仮設養生屋根11に
積る。雪は日中の寒暖の差で、ある程度解けたり凍結し
たりし、また、新たな降雪より圧縮され、比重が大きく
なり、仮設養生屋根11には大きな荷重が加わることに
なる。
力を超えると破壊につながり、仮設養生屋根11の下方
で作業している作業員の安全が確保できなくなったり、
機器類が損傷を受けたりするという課題がある。
耐力を超えないようにするために、仮設養生屋根11の
除雪作業を行う方法もあるが、そのためには、除雪作業
のために資材・機材や、作業者が必要となる。その結
果、作業者を新たに確保するとか、予定していた作業を
中断し、工程を遅延させて、除雪作業を行わなければな
らない等の課題がある。
たもので、積雪やつららの荷重が仮設養生屋根の許容耐
力を超えないようにして、除雪、つららの除去作業を容
易に行うことができる原子力発電所の建設方法を提供す
ることにある。
発電所における建設途上の建築構造物に袋状仮設養生屋
根を設け、この袋状仮設養生屋根に加圧空気を送り込
み、前記袋状仮設養生屋根を膨らませてこの袋状仮設養
生屋根に有する積雪またはつららを落下させることを特
徴とする。
生屋根に加圧された空気を流入することにより、積雪と
袋状仮設養生屋根との間の凍結密着を解消させることが
できる。その結果、積雪と袋状仮設養生屋根との間の摩
擦係数が非常に小さなものになる。従って、ある程度傾
斜を持った袋状仮設養生屋根を設けることで、重力に従
い、積雪は落下する。すなわち、積雪荷重が、袋状仮設
養生屋根の許容耐力を超えないようにすることができる
とともに、自然にまた徐々に大きくなるつららに対して
も積雪と同時に落下させることができる。
を複数の小袋状仮設養生屋根に区分し、この複数の小袋
仮設養生屋根の各々に空気供給口を設け、前記複数の小
袋状仮設養生屋根の空気供給口のいずれかを任意に選択
して加圧空気を送り込むことを特徴とする。
生屋根を複数に区分した小袋状養生屋根それぞれに空気
供給口を設け、任意に選択して加圧空気を供給して膨ら
ませる。これにより風向きまたは周囲の状態によって袋
状仮設屋根の積雪状態が異なる場合、部分的に、積雪と
小袋状仮設養生屋根との間の摩擦係数を非常に小さなも
のとする。
い、積雪は落下する事になり、容易に積雪荷重が仮設養
生屋根の許容耐力を超えないようにすることができる。
さらに、自然にまた徐々に大きくなるつららに対しても
積雪と同時に落下させることができる。
設途上の建築構造物に傾斜面を有する袋状本設屋根を設
け、この袋状本設屋根に加圧空気を送り込み、前記袋状
本設屋根を膨らませてこの本設屋根に有する積雪または
つららを落下させることを特徴とする。
根に加圧された空気を流入させることにより、積雪と袋
状本設屋根との間の凍結密着を阻害させることができ
る。その結果、積雪と袋状本設屋根との間の摩擦係数が
非常に小さなものになり、従って、ある程度傾斜を持っ
た袋状本設屋根であるので、重力に従い、積雪は落下す
る事になり、容易に除雪ができる。さらに、自然にまた
徐々に大きくなるつららに対しても積雪と同時に落下さ
せることができる。
を複数の小袋状本設屋根に区分し、この複数の小袋状本
設屋根の各々に空気供給口を設け、前記複数の小袋状本
設屋根の空気供給口のいずれかを任意に選択して加圧空
気を送り込むことを特徴とする。
せた小袋状本設屋根に加圧加温された空気を流入するこ
とにより、積雪と小袋状本設屋根との間の凍結密着を阻
害させることができる。その結果、積雪と小袋状本設屋
根との間の摩擦係数が非常に小さなものになる。従っ
て、ある程度傾斜を持った小袋状本設屋根であるので、
重力に従い、積雪は落下する事になり、容易に除雪がで
きる。さらに、自然にまた徐々に大きくなるつららに対
しても積雪と同時に落下させることができる。
気は加温空気からなることを特徴とする。請求項5に係
る発明によれば、袋状仮設養生屋根または小袋状仮設養
生屋根、あるいは袋状本設屋根もしくは小袋状本設屋根
に加圧された加温空気を流入することにより、積雪と前
記各々の屋根間の凍結密着を阻害させることができる。
と前記各々の屋根との間の摩擦係数が非常に小さなもの
になり、前述したように、重力に従い、積雪は落下する
事になり、容易に積雪荷重が前記各々の屋根の許容耐力
を超えないようにすることができる。さらに、自然にま
た徐々に大きくなるつららに対しても積雪と同時に落下
させることができる。
フレキシブルホースまたは仮設配管により加圧空気源に
接続されてなることを特徴とする。請求項6に係る発明
によれば、請求項2または4に係る発明において、仮設
養生屋根に加圧された空気を供給する系統を、仮設配管
またはフレキシブルホースにより接続することにより例
えば、機器・配管・資材・機材の搬入、据付等で刻々と
変化する現場の状況に合わせた干渉の無い、仮設養生屋
根に加圧された空気を流入することができる。
電所の建設方法の第1の実施の形態を説明する。図1
中、図4と同一部分には同一符号を付して重複する部分
は省略する。本実施の形態は、建設途上のPCV4に
は、降雪から作業環境を確保するために、ある程度の傾
斜のついた袋状仮設養生屋根15が建設途上のPCV4
の上端開口部全体を覆うように設けられている。また、
建設途上のPCV4を積み上げる分割部分を溶接して接
続し、仕上げ作業等の作業環境を確保するために、袋状
仮設養生屋根15の下端からPCV4の側面を包囲する
ように養生シート14が下方に配置されている。
を挿入すると膨らむように袋状に構成されており、袋状
仮設養生屋根15には、加圧源17から加圧された空気
を挿入する管16が接続されている。上記の状態におい
て、降雪があり、仮設養生屋根15上に積雪がある場合
で、袋状仮設養生屋根15に加圧源17から管16を通
して加圧空気を流入する。
なっているので空気が流入されると膨らんでくる。その
結果、積雪には亀裂とともに積雪の下面と袋状仮設養生
屋根15の間に、僅かな隙間や空間が生じ、摩擦係数が
小さくなり非常に滑りやすくなる。袋状仮設養生屋根1
5には、適度な傾斜が設けられているので、積雪は容易
に落下することになる。また、加圧源17から加圧され
た空気を流入する管16に、仮設でフレキシブルなホー
スを使用することにより、干渉を避け、容易に引き回し
ができるので、他工事に影響を与えることはない。
の形態を説明する。図2中、図1と同一部分には同一符
号を付して重複する部分の説明は省略する。本実施の形
態は第1の実施の形態において、袋状仮設養生屋根15
に加圧源17から加圧された空気を流入する管16の途
中に加温装置18を設けたことにある。なお、加温装置
18を加圧源17の下流側に設置して管16を通して袋
状仮設養生屋根15に加温空気を流入することもでき
る。
15は、袋状になっているので、加温空気が流入される
と膨らんでくる。その結果、積雪には亀裂とともに積雪
の下面と袋状仮設養生屋根15の間に、僅かな隙間や空
間が生じ、更に、空気が加温されていることで、積雪の
下面が溶け出し、摩擦係数が小さくなり非常に滑りやす
くなる。袋状仮設養生屋根15には、適度な傾斜がつい
ているので、容易に落下することになる。
施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態
または第2の実施の形態における袋状仮設養生屋根15
を複数の骨組12に沿って複数に区分し、それぞれの区
分部に空気供給口19を設け、この空気供給口19にカ
ップリング20を介して管16と接続したことにある。
管16の一端がカップリング20を介して接続し、管1
6の他端は図2に示した加温装置18に接続し、加温装
置18は加圧源17に接続している。仮設養生屋根15
は、中心部から8本の骨組12に沿って放射状に8個に
区分された三角形の小袋状仮設養生屋根15a〜15h
となっている。
には加圧源17から加温装置18で加温された加温空気
が管16および空気供給口19を通して供給される。各
管16にバルブ(図示せず)を取り付けることによって
任意区分の小袋状仮設養生屋根15a〜15hに加温空
気を送り込むことができる。
状仮設養生屋根15a〜15hの除雪が容易にできるこ
とから、積雪荷重による養生屋根の許容耐力を超えない
ようにすることができる。また、つららに対しても小さ
い時期に除去できるので、つららの落下による人身事故
も回避できる。
の状態によって小袋状仮設養生屋根15a〜15hの積
雪状態が異なる場合、部分的に積雪と小袋状仮設養生屋
根15a〜15hとの間の摩擦係数を小さくすることが
できる。
とになり、容易に積雪荷重が小袋状仮設養生屋根15a
〜15hの許容耐力を超えないようにすることができ
る。さらに、自然に、また徐々に大きくなるつららに対
しても小さい時期に除去でき、積雪と同じに落下させる
ことができるので、つらら落下による人身事故も回避で
きる。
よび小袋状仮設養生屋根15a〜15hの例について説
明したが、これらに限ることなく、本設屋根を袋状に形
成して適用することもできる。また、小袋状仮設養生屋
根の区分数についても任意に選択できる。さらに、原子
力発電所の例で説明したが、火力発電所、水力発電所、
風力発電所等についても適用することができる。
設屋根に加圧空気を流入すると膨らむように袋状に構成
したので、積雪やつららを容易に除去することができ
る。
実施の形態を説明するための概略的な縦断面図。
実施の形態を説明するための概略的な縦断面図。
実施の形態を説明するための仮説養生屋根を示す平面
図。
の概略的な縦断面図。
ート、3…仮支持台、4…建設途上のコンクリート、5
…ペデスタル、6…しゃへいコンクリート、7…仮設架
台、8…圧力抑制室、9…ベントパイプ、10…モノレ
ール、11…仮設養生屋根、12…骨組、13…覆材、
14…養生シート、15…袋状仮設養生屋根、16…
管、17…加圧源、18…加圧装置、19…空気供給
口、20…カップリング。
Claims (6)
- 【請求項1】 発電所における建設途上の建築構造物に
袋状仮設養生屋根を設け、この袋状仮設養生屋根に加圧
空気を送り込み、前記袋状仮設養生屋根を膨らませてこ
の袋状仮設養生屋根に有する積雪またはつららを落下さ
せることを特徴とする発電所の建設方法。 - 【請求項2】 前記袋状仮設養生屋根を複数の小袋状仮
設養生屋根に区分し、この複数の小袋状仮設養生屋根の
各々に空気供給口を設け、前記複数の小袋状仮設養生屋
根の空気供給口のいずれかを任意に選択して加圧空気を
送り込むことを特徴とする請求項1記載の発電所の建設
方法。 - 【請求項3】 発電所における建設途上の建築構造物に
傾斜面を有する袋状本設屋根を設け、この袋状本設屋根
に加圧空気を送り込み、前記袋状本設屋根を膨らませて
この袋状本設屋根に有する積雪またはつららを落下させ
ることを特徴とする発電所の建設方法。 - 【請求項4】 前記袋状本設屋根を複数の小袋状本設屋
根に区分し、この複数の小袋状本設屋根の各々に空気供
給口を設け、前記複数の小袋状本設屋根の空気供給口の
いずれかを任意に選択して加圧空気を送り込むことを特
徴とする請求項3記載の発電所の建設方法。 - 【請求項5】 前記加圧空気は加温空気からなることを
特徴とする請求項1ないし4記載の発電所の建設方法。 - 【請求項6】 前記空気供給口はフレキシブルホースま
たは仮設配管により加圧空気源に接続されてなることを
特徴とする請求項2または4記載の発電所の建設方法。
Priority Applications (1)
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JP2002058367A JP3980907B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 発電所の建設方法 |
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JP3980907B2 JP3980907B2 (ja) | 2007-09-26 |
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