JP2003253782A - 断熱工法およびその断熱構造体ならびに樹脂モルタル - Google Patents

断熱工法およびその断熱構造体ならびに樹脂モルタル

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JP2003253782A
JP2003253782A JP2002055987A JP2002055987A JP2003253782A JP 2003253782 A JP2003253782 A JP 2003253782A JP 2002055987 A JP2002055987 A JP 2002055987A JP 2002055987 A JP2002055987 A JP 2002055987A JP 2003253782 A JP2003253782 A JP 2003253782A
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resin
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Masayuki Kato
正幸 加藤
Yoshitomo Kasashima
義朝 笠島
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KATO TOSOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬質ポリウレタンフォーム現場発泡による硬質
ポリウレタン層にプライマーを介して下地層を直接塗付
することによって、硬質ポリウレタン層と下地層間の空
洞部の発生を抑えることができる断熱工法およびその断
熱構造体ならびに樹脂モルタルを提供することを目的と
する。 【解決手段】 構造物の壁面に、ポリオール組成物とイ
ソシアネート組成物とを吹付けて現場発泡させることに
より硬質ポリウレタン層を形成し、該硬質ポリウレタン
層表面にプライマーを塗布した後、該プライマーを介し
て硬質ポリウレタン層に下地層として樹脂モルタルを直
接塗付する断熱工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱工法およびそ
の断熱構造体ならびに樹脂モルタルに関し、より詳細に
は、硬質ポリウレタンフォームの現場吹き付けを利用し
た、事務所、ビル、マンション、プラント等における壁
面、床、天井、柱などの構造体の下地層の形成に用いら
れる断熱工法およびその断熱構造体ならびに樹脂モルタ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】構造体等の内壁面の断熱構造を形成する
ための断熱工法の一手段として、図4に示したように、
硬質ポリウレタンフォームの現場発泡、例えば、硬質ポ
リウレタン現場発泡原液を、吹付け機を用いて構造体内
壁21面に吹き付け、発泡させて硬質ポリウレタン層2
2を形成する工法に、さらに、下地層となる石膏ボード
24と硬質ポリウレタン層22間の任意箇所に団子状の
GLボンドと称されるボンドセメント23を接着挟持
し、これらを一体として断熱構造を構成する、所謂GL
工法が広く知られ、極めて慣用的に実施されている。
【0003】ポリウレタンフォームとは、ポリオールと
イソシアネートとを反応させ、重合体生成反応と発泡反
応とを同時に開始させて造ったフォームを指し、例えば
ポリオール組成物とイソシアネート組成物とをミキシン
グガンで混合し、サーマルエアーレススプレイ機等の吹
付け機によって吹付けることによって現場発泡させ、硬
質ポリウレタン層を形成するのが一般的である。この吹
付け現場発泡による断熱層の形成には、硬質変成イソシ
アヌレートフォーム、フェノール変成ウレタンフォー
ム、イソシネート基を2個以上もった有機イソシアネー
ト化合物とイソシアネート基と反応する活性水素を2個
以上もつポリオール化合物を反応させたポリウレタンフ
ォーム(例えば、特開平6−184340号公報参照)
等を用いることが知られている。
【0004】また、ポリウレタンフォームを用いた断熱
工法として、構造体表面に、現場発泡により硬質ポリウ
レタンフォームによる補助断熱層を形成した後、その上
に硬質ポリウレタンフォームによる主断熱層を形成し、
さらにその上にモルタル等の不燃性の被覆材を吹き付け
る工法が知られている(例えば、特開平11−2999
5号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、所謂GL工法
では、吹付けによる硬質ポリウレタン層と下地層となる
石膏ボードとの間に、ボンドセメントを介して空胴部が
生じることとなるため、この空胴部が外部音の伝導率を
高くし、また外部音自体を増幅するという弊害を招く。
さらに、石膏ボード面に対して外部からの衝撃強度を弱
めたり、ボンドセメントの剥離による事故発生の危惧の
問題点を有していた。
【0006】また、既成の石膏ボードを、構造体のサイ
ズ及び形状に合わせて切断して用いることが必要となる
ため、石膏ボードの断片、端片等、産業廃棄物を発生さ
せることとなる。また、ボンドセメントの乾燥に長時間
を要するなど、コストアップに連動する多くの解決すべ
き課題も包含している。さらに、ポリウレタンフォーム
の表面に直接モルタル等を吹きつける場合には、本来的
に硬質ポリウレタン層がモルタルに比較して軟らかいた
め、下地層となるモルタルに亀裂やモルタル自体の剥離
等が生ずるという問題があった。
【0007】本発明は以上のような従来技術による断熱
工法の問題点を解決しようとするものであって、硬質ポ
リウレタンフォーム現場発泡による硬質ポリウレタン層
にプライマーを介して下地層を直接塗付することによっ
て、硬質ポリウレタン層と下地層間の空洞部の発生を抑
えることができる断熱工法およびその断熱構造体ならび
に樹脂モルタルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、構造物
の壁面に、ポリオール組成物とイソシアネート組成物と
を吹付けて現場発泡させることにより硬質ポリウレタン
層を形成し、該硬質ポリウレタン層表面にプライマーを
塗布した後、該プライマーを介して硬質ポリウレタン層
に下地層として樹脂モルタルを直接塗付する断熱工法が
提供される。また、別の観点から、本発明によれば、上
記断熱工法により形成された断熱構造体が提供される。
さらに、本発明によれば、上記断熱工法に用いられる樹
脂モルタルであって、ポルトランドセメント、骨材、樹
脂、混和剤、保水剤、水を所定の割合で配合してなる樹
脂モルタルが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の断熱工法は、主として、
構造物の壁面に、現場発泡により硬質ポリウレタン層を
形成し、その表面にプライマーを塗布し、さらに下地層
として樹脂モルタルを直接塗付することからなる。ここ
で、構造物の壁面とは、家屋、ビルディング、マンショ
ン、プラント、トンネル、橋等の断熱工法を適用し得る
すべての構造物における内外壁面、例えば、内壁、外
壁、床、天井、柱、間仕切り面等を意味する。また、こ
の壁面は、平坦であるもののほか、段差又は凹凸がある
ものも含まれる。また、本発明の断熱工法は、壁面への
部分的な適用や補修にも容易に適用できる。
【0010】現場発泡による壁面への硬質ポリウレタン
層の形成は、例えば、ポリオール組成物を含む溶液とイ
ソシアネート組成物を含む溶液とを壁面に直接吹付ける
ことにより行うことができ、例えば、硬質ポリウレタン
層は、イソシヌレート変性硬質ポリウレタンフォーム、
カルボジイミド変性硬質ポリウレタンフォーム、カルボ
ジイミド―イソシアヌレート変性硬質ポリウレタンフォ
ーム、ポリウレタン−ポリカルボジイミド発泡体等によ
り形成することができる。
【0011】ポリオール組成物としては、通常、断熱材
として用いられるポリウレタンを形成するために使用さ
れるものであれば、特に限定されるものではなく、例え
ば、1分子中に活性水素基(−OH、−NH2等)を2
以上有する化合物からなるもの、平均分子量200〜1
00000程度ものも等が挙げられる。具体的には、ポ
リエーテルポリオール(ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、これらの変性体等)、ポ
リエステルポリオール(二塩基酸(例えば、アジピン
酸)とグリコール又はトリオールとの縮合脱水反応によ
って製造される縮合系ポリエステルポリオール;多価ア
ルコールを開始剤としてε−カプロラクタムの開環重合
によって得られるラクトン系ポリエステルポリオール;
グリコールとエチレンカーボネート等のカーボネートと
の反応により得られるポリカーボネートポリオール
等)、その他のポリオール(ポリブタジエンポリオー
ル、アクリルポリオール、部分けん化EVA、フェノー
ル系ポリオール、含燐ポリオール、ハロゲン含有ポリオ
ール等)等が挙げられる。その他、特開平11−299
95号公報、特開平9−296531号公報、特開平6
−184340号公報、特開平4−239516号公
報、特開平4−351620号公報、特開平6−412
68号公報等に記載のポリオールを用いてもよい。これ
らの化合物は単独又は2以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0012】イソシアネート組成物としては、通常、断
熱材として用いられるポリウレタンを形成するために使
用されるものであれば、特に限定されるものではなく、
分子内に2個以上のイソシアネート基を有するものであ
れば特に限定されず、例えば、トリレンジイソシアネー
ト(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
(ポリメリックMDI)、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシリレン
ジイソシアネート(XDI)、水添キシリレンジイソシ
アネート(水添XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート(水添MDI)等が挙げられる。これらポ
リイソシアネートは単独で使用してもよいし、2種以上
併用して使用することもできる。その他、特開平11−
29995号公報、特開平9−296531号公報、特
開平6−184340号公報、特開平4−239516
号公報、特開平4−351620号公報、特開平6−4
1268号公報等に記載のイソシアネートを用いてもよ
い。これらの化合物は単独又は2以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0013】これらを含む溶液は、当該分野で公知の溶
媒を用いて公知の方法で調製することができる。なお、
各溶液には、ポリウレタンを形成するために必要な添加
剤、例えば、水、プロピレングリコール、エチレングリ
コール、KOH、グリセリン、TMP、トリエタノール
アミン、ジグリセリン、ソルビトール、糖類、燐酸等の
1種又は2種以上からなる開始剤;多価アルコール、多
価アミン、アルカノールアミン等の鎖延長剤;水、塩素
系化合物等の発泡剤;ポリエーテルシロキサン、フェノ
ール系化合物、スルホン酸塩含有化合物等の界面活性剤
(整泡剤);ハロゲン及び燐化合物、水酸化アルミニウ
ム等の難燃剤;有機・無機顔料、染料等の着色剤;ガラ
ス、有機微小繊維等の充填材;芳香族エステル、塩素系
パラフィン等の可塑剤;フェノール、アミン及び燐系化
合物、ベンゾフェノン系化合物、カルボジイミド系化合
物等の酸化防止、紫外線防止等の安定剤等の添加剤を1
種又は2種以上混合していてもよい。
【0014】これらポリオールとイソシアネートとは、
例えば、その組成に応じて、1:10〜10:1程度、
好ましくは1:3〜3:1程度の容量比で現場発泡に用
いることが適当である。ポリオール組成物とイソシアネ
ート組成物とは、例えば、サーマルエアーレススプレイ
機等の吹付け機でコンクリート等構造体の内壁面に吹き
付けることにより、硬質ポリウレタン層を形成すること
ができる。この場合の、各組成物の温度は、例えば、0
〜35℃程度の保持することが好ましく、硬質ポリウレ
タン層の厚さは、特に限定されるものではなく、断熱材
として機能し得る程度の総厚味が確保されることが好ま
しい。具体的には、10〜50mm程度、好ましくは1
0〜20mm程度が挙げられる。なお、硬質ポリウレタ
ンは、1種類のポリオール組成物とイソシアネート組成
物とを用いて単層又は積層構造として形成してもよい
し、異なるポリオール組成物とイソシアネート組成物と
を用いて、異なるポリウレタン層の2層以上の積層構造
としてもよい。
【0015】硬質ポリウレタン層は、表面が平坦になる
よう吹付けて現場発泡させることが好ましいが、壁面の
種類によっては、凹凸を有していもよいし、壁面に形成
された凹部や段差を埋め込むように発泡させてもよい。
また、硬質ポリウレタン層を形成した後、必要に応じ
て、サンダーケレン処理等の平坦化を行ってもよい。こ
れにより、研磨された硬質ポリウレタン層表面へのプラ
イマーの浸透が促進され、さらに強力に樹脂モルタルを
密着させることができる。なお、吹付け現場発泡で得ら
れた硬質ポリウレタン層による断熱材は、建設省告示1
231号 防火性試験難燃材料同等品又はJIS−A1
321 難燃3級同等品であって、JIS−K7201
の酸素指数法による高分子の燃焼試験法で酸素指数が2
4以上のものであることが好ましい。
【0016】ポリウレタン層上に塗布し、造膜するプラ
イマーは、ポリウレタン層とその上に塗付される樹脂モ
ルタルとの密着性を確保することができるものであれば
特に限定されず、ポリウレタンの組成、後述する樹脂モ
ルタルに含有されるポリマー樹脂の種類に応じて適宜選
択することができる。例えば、アクリル系樹脂、塩素化
オレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、マレイン酸系樹脂、塩化ゴム系樹脂、環化ゴム系樹
脂、ポリアミド系樹脂、クマロンインデン系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂等を1種又は2種
以上組み合わせて用いることができる。なかでも、後述
する樹脂モルタルに含有される樹脂と相溶性を有するも
のが好ましく、さらに、樹脂モルタルに含有される樹脂
と同一の成分からなるものが好ましい。
【0017】プライマーは、塗布、造膜できる限り、ど
のような方法によっても塗布することができ、例えば、
刷毛やローラ等でポリウレタン層表面に塗布してもよい
し、噴霧してもよい。プライマーの厚みは、特に限定さ
れず、例えば1μm〜1mm程度が挙げられる。なお、
プライマーは、ポリウレタン層が形成された直後に塗布
してもよいが、1時間〜24時間程度乾燥させた後、塗
布することが適当である。
【0018】下地層として塗布する樹脂モルタルは、通
常、当該分野で使用されているもののすべてを用いるこ
とができる。通常、モルタルは、セメント、水、骨材・
混和材、任意に混和剤により構成されるが、本発明の樹
脂モルタルは、さらに、混和剤として、樹脂を含有す
る。セメントは、一般的なセメントを用いることがで
き、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトラ
ンドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポ
ルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、
白色セメント等の最も一般的に用いられるポルトランド
セメントの他、高炉セメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメント等の混合セメント、アルミナセメン
ト、超速硬セメント、コロイドセメント、油井セメント
等の特殊セメント、水硬性石灰、ローマンセメント、天
然セメントなどが挙げられる。なかでも、普通ポルトラ
ンドセメントが好ましい。
【0019】混和材・骨材としては、例えば、砂、土
砂、石英、シリカヒューム、マイクロシリカ、エアロジ
ル、フライアッシュ、スラブ粉末、パーライト、発泡ガ
ラス、石英質岩等を主成分とする珪砂等の種々のものが
挙げられる。これらは、単独又は2等の種々のものが挙
げられる。なお、これらの混和材・骨材には、例えば、
施工仕上がり及び塗付性等を良好にするために珪酸マグ
ネシウムを主成分とするバーミキュライト等を添加して
もよい。樹脂は、特に限定されるものではなく、当該分
野で通常使用されているものを使用することができる。
例えば、エチレン酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。なかでもエチレン
酢酸ビニルが好ましい。また、樹脂は、モルタルの接着
性を増強させるのみならず、吸水調整機能をも有してい
るものが好ましい。
【0020】なお、樹脂の他、当該分野で通常使用され
るような、繊維質補強材、保水剤、AE剤(空気連行
剤)、減水剤、凝結・硬化調整剤(促進剤、遅延剤、急
結剤)、増粘剤、発泡・気泡剤、防錆剤等の混和剤をさ
らに含んでいてもよい。
【0021】特に、本発明の樹脂モルタルは、繊維質補
強材を含有していることが好ましい。繊維質補強材とし
ては、有機系又は無機系の繊維、例えば、合成樹脂繊維
(オレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ア
クリル系繊維、ポリエステル系繊維、ビニロン系繊維、
塩化ビニリデン系繊維、ナイロン系繊維、スチレン系繊
維等)、セルロース繊維、ガラス繊維、耐アルカリ性ガ
ラス繊維、鋼繊維、炭素繊維等)等が挙げられる。さら
に、単繊維、繊維束やマルチフィラメント束を水溶性糊
剤で集束接合された集束繊維等のほか、FRP粉末を混
入した炭素繊維(特開平06−157108号公報)や
集束力の調整された短繊維ストランド(特開平10−0
01341号公報)などを用いてもよい。これらの繊維
質補強材は、所望する断熱構造体によって適宜平均長を
調整することが好ましく、例えば、平均長10〜60m
m程度のものが適当である。
【0022】樹脂モルタルは、通常、セメント100重
量部に対して、骨材が200〜1200重量部、水30
〜300重量部、混和材0〜70重量部、連行気泡15
〜90重量部程度で構成することができるが、特に、本
発明の樹脂モルタルにおいては、さらに、樹脂を、セメ
ントに対して、5〜30重量部程度、好ましくは5〜1
5重量部程度で含有させることが好ましい。また、繊維
質補強材を用いる場合には、繊維質補強材を、セメント
に対して、0.01〜5重量部程度で含有させることが
好ましい。なかでも、ポルトランドセメント、骨材、樹
脂、混和剤、保水剤、水を所定の割合、例えば、100
重量部、40〜70重量部、5〜30重量部、5〜30
重量部、0.1〜3重量部、50〜200重量部でそれ
ぞれ配合・混練されてなるものが好ましい。さらに、繊
維質補強剤を、0.1〜2重量部で含有するものが好ま
しい。
【0023】樹脂モルタルを硬質ポリウレタン表面に塗
付する方法としては、予めミキサー等によりモルタルミ
ルク又はセメントミルクを作成しておき、そこにポリマ
ー樹脂、及びその他添加材を混合させる。得られた原料
をモルタルガンにより、現場に吹きつけるか、鏝塗り等
により施工する。また、施工現場が小さい時や補修材料
として使用する時はそれに応じた方法により施工する。
なお、樹脂モルタルの塗付は、下塗り、中塗り、上塗り
等の多段階で行ってもよい。樹脂モルタルの厚みは、例
えば、0.1〜50mm程度、好ましくは5〜12mm
程度が挙げられる。
【0024】以下に必要に応じて図面を参照しつつ、本
発明の断熱工法およびその断熱構造体ならびに樹脂モル
タルの実施の形態を説明する。まず、図1(a)に示す
ように、コンクリートからなる構造体の内壁1の表面
に、硬質ウレタン変成イソシアヌレート原液を、設定樹
脂温度50〜60℃下において、ミキシングガンを用い
て、吹付け、現場発泡させて、例えば、15mm厚の硬
質ポリウレタン層2を形成する。ここで用いる硬質ウレ
タン変成イソシアヌレート原液は、図3のフローテャー
トに示したように、20℃下での粘度が100〜200
cPs、液比重D4 20で1.173〜1.193で
あるポリオール組成物A「ハイプロックスヌレートU
N」(大日本インキ化学工業株式会社製)と、20℃下
での粘度が110〜200CPS、液比重D4 20で
1.230〜1.250であるポリイソシアネート組成
物B「ハイプロックスSP−290E」(大日本インキ
化学工業株式会社製)とを容積比100/100及び重
量比100/105の配合比で、発泡剤として代替フロ
ンHCFC−141bを使用し、それぞれ輸送ポンプF
1、F2、圧縮ポンプP1、P2、ヒーターS1、S2
を経由して、ミキシングガン本体Mにて供給されて混合
されたものである。
【0025】また、硬質ウレタン変成イソシアヌレート
原液は、ミスト状で壁面に吹付けられ、その後、瞬時に
フォーム化し非流動体となって継目が無く、機密性の高
い硬質ポリウレタン層2を形成し、断熱性、接着性、安
定性、耐衝撃性などの相乗効果によって優れた断熱層と
なる。
【0026】硬質ポリウレタン層2の吹付け現場発泡完
了後、図1(b)に示したように、硬質ポリウレタン層
2の凹凸表面を平滑に保つためにサンダーケレン処理等
を施す。次いで、図1(c)に示したように、硬質ポリ
ウレタン層2の表面にエチレン酢酸ビニル共重合体エマ
ルションを主成分とするモルタル接着増強剤・吸水調整
剤「NSハイフレックスHF−1000」<JIS−A
−6203規格品>(日本化成株式会社製)100重量
部と水20重量部を混合したプライマー3を塗布して造
膜する。この場合のプライマーの膜厚は0.05mm程
度である。
【0027】次いで、図1(d)に示したように、下地
層として、プライマー2を介して硬質ポリウレタン層2
上に、塗厚7mm程度に樹脂モルタル4を直接鏝塗りで
塗付して、断熱構造体5を得た。ここで用いる樹脂モル
タルは、100重量部のポルトランドセメントと、50
重量部の珪酸マグネシウムを主成分とするバーミキュラ
イト「ヒルコン−S」(ヒルイシ化学工業株式会社製)
または石英質岩を主成分とする「瑞浪珪砂」(六呂屋鉱
業株式会社製)等の骨材と、樹脂として、10重量部の
エチレン酢酸ビニル共重合体エマルションを主成分とす
るモルタル接着増強剤・吸水調整剤「NSハイフレック
スHF−1000」(日本化成株式会社製)と、14重
量部の珪酸マグネシュウムを主成分とするモルタル混和
材「モルスター」(株式会社ショウコー製)または無機
質結晶繊維主成分とするモルタル混和材「Aリング」
(株式会社豊運製)と、0.15重量部の珪酸マグネシ
ュウムを主成分とする保水剤「マーポローズエース」
(松本油脂製薬株式会社製)とを適量の水で混練して得
る。
【0028】また、セメント100重量部に対して、
0.75重量部のポリプロピレンファイバーである繊維
質補強材「ハーバーライト」(株式会社マノール製)ま
たは「ファイバーメッシュ」(ファイバーメッシュカン
パニー:Fibermesh Company製)を配合した。これによ
り、樹脂モルタル4の亀裂の発生を防止することができ
るとともに、耐衝撃性、防水性の向上に格段の効果がみ
られた。
【0029】上記と同様の方法によって形成した断熱構
造体における樹脂モルタルの接着強度を以下に示す方法
で試験した。断熱構造体に対して、ダイヤモンドカッタ
ーで、樹脂モルタルから内壁表面まで垂直に切り込みを
入れ、樹脂モルタル表面にエポキシ樹脂系接着剤で接着
強度試験用鋼鉄製アタッチメント(100×100m
m)を貼り付けた。接着剤硬化後に、アタッチメントに
対して建研式接着力試験機(山本打重機(株)、オック
スジャッキ(株)製、デジタル式圧力計)により垂直方
向の引張荷重をかけた。断熱構造体の破断時の最大荷重
(N)を測定し、その値をアタッチメントの面積で除し
て接着力強度(N/mm2)を求めた。その結果、接着
力強度は、施工3日後で0.50N/mm2(n=
3)、施工2週間後で0.53N/mm2(n=3)で
あり、いずれの場合も主として硬質ポリウレタン層内で
の破断が見られ、断熱構造体における樹脂モルタルの硬
質ポリウレタン層への密着力が強力であることがわかっ
た。
【0030】また、図2(a)に示したように、段差1
1を有する内壁10の凹部に、上記と同様の材料で同様
の方法により、硬質ポリウレタン層12を現場吹き付け
により形成した。次いで、図2(b)に示すように、ポ
リウレタン層12上にプライマー13を塗布して造膜
し、図2(c)に示したように、さらにその上に樹脂モ
ルタル14を塗付した。このような工程により、段差を
有する内壁においても、適当な断熱効果を付与すること
ができるとともに、段差を埋め込み、平坦な下地層を形
成することができる。
【0031】
【発明の効果】本願発明によれば、構造物の壁面に、ポ
リオール組成物とイソシアネート組成物とを吹付けて現
場発泡させることにより硬質ポリウレタン層を形成し、
該硬質ポリウレタン層表面にプライマーを塗布した後、
該プライマーを介して硬質ポリウレタン層に下地層とし
て樹脂モルタルを直接塗付することにより、ポリウレタ
ン層とモルタルとの間に空隙を与えることがなくなるた
め、外部音の伝導・増幅を極小化できるとともに、硬質
ポリウレタン層との接着強度を格段に向上させることが
でき、下地層の亀裂発生・剥離を防止し、断熱性、耐熱
性、防音性、耐衝撃性等に優れた断熱構造体を得ること
ができる。しかも、断熱構造体の総厚味を、従来工法に
おけるものよりも30〜60%程度薄肉化することがで
きるため、有効空間の拡大が実現できる。
【0032】また、この樹脂モルタルは、配合成分の相
乗効果により乾燥硬化時間が早く、目視や肌触りによっ
て容易に乾燥状態を判断することができるとともに、塗
付工程における断熱構造体の全工程期間を短縮すること
ができ、乾燥硬化後の表面強度に優れ、断熱効果の高い
断熱構造体を得ることができる。さらに、本願発明によ
れば、環境汚染として議論となる産業廃棄物の発生も従
来に比し、極小化することが可能となる等総コスト低減
に極めて多大な効果がある。
【0033】また、硬質ポリウレタン層を形成した後、
その表面を平坦化し、平坦化された表面にプライマーを
塗布する場合には、平坦化された硬質ポリウレタン層の
表面が削れられることにより、プライマーの浸透を促進
して、さらに強力に樹脂モルタルを密着させることがで
き、樹脂モルタルの剥離を防止すること可能となる。し
かも、硬質ポリウレタンの平坦化によって、凹凸に起因
する硬質ポリウレタンと樹脂モルタルとの間の空隙を抑
制することができ、さらに外部音の伝導・増幅を抑制す
ることが可能となる。
【0034】さらに、樹脂モルタルにポリプロピレンフ
ァイバー等のモルタル繊維質補強材が配合されている場
合には、下地層の亀裂の発生を防止し、耐衝撃性、防水
性を一層高めることができる。また、樹脂モルタルは、
エチレン酢酸ビニルポリマー樹脂エマルションをその成
分としてなることから、プライマーとの接着強度やモル
タルの耐衝撃性、吸水調整に優れた下地層を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱工法の実施の一形態を示す概略断
面工程図である。
【図2】本発明の断熱工法の別の実施の形態を示す概略
断面工程図である。
【図3】ミキシングガンでのポリウレタンの吹付け現場
発泡を説明するためのフローテャートである。
【図4】従来工法による断熱構造体の断面図である。
【符号の説明】
1、10、21 構造体の内壁 2、12、22 硬質ポリウレタン層 3、13 プライマー 4、14 樹脂モルタル 5 断熱構造体 11 段差 23 ボンドセメント 24 石膏ボード A ポリオール組成物 B ポリイソシアネート組成物 F1、F2 輸送ポンプ P1、P2 圧縮ポンプ S1、S2 ヒーター M ミキシングガン本体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の壁面に、ポリオール組成物とイ
    ソシアネート組成物とを吹付けて現場発泡させることに
    より硬質ポリウレタン層を形成し、該硬質ポリウレタン
    層表面にプライマーを塗布した後、該プライマーを介し
    て硬質ポリウレタン層に下地層として樹脂モルタルを直
    接塗付することを特徴とする断熱工法。
  2. 【請求項2】 硬質ポリウレタン層を形成した後、その
    表面を平坦化し、平坦化された表面にプライマーを塗布
    することからなる請求項1に記載の断熱工法。
  3. 【請求項3】 樹脂モルタルが、ポルトランドセメン
    ト、骨材、樹脂、混和剤、保水剤、水を所定の割合で配
    合・混練されてなる請求項1又は2に記載の断熱工法。
  4. 【請求項4】 樹脂モルタルが、さらに、繊維質補強材
    を配合してなる請求項1〜3のいずれか1つに記載の断
    熱工法。
  5. 【請求項5】 プライマーが、樹脂モルタルに含有され
    る樹脂に対して相溶性のある材料を含んでなる請求項1
    〜4のいずれか1つに記載の断熱工法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の断
    熱工法により形成された断熱構造体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の断
    熱工法に用いられる樹脂モルタルであって、ポルトラン
    ドセメント、骨材、樹脂、混和剤、保水剤、水を所定の
    割合で配合してなる樹脂モルタル。
  8. 【請求項8】 さらに、繊維質補強材が配合されてなる
    請求項7に記載の樹脂モルタル。
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