JP2003252659A - 中間膜の加工方法および加工装置 - Google Patents
中間膜の加工方法および加工装置Info
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Abstract
ガラスの2重反射像を解消するため、厚みの異なるフロ
ントガラスを合わせ加工で得るために用いる、厚みの異
なる中間膜の加工方法、加工装置を提供する。 【解決手段】 【課題を解決するための手段】中間膜を4辺形に切り出
し、該中間膜の1つの対向する辺の少なくとも1辺を、
両端に回転支持部がある押さえ具、あるいは可変長支持
具で連結されている複数の支持具、あるいは中間膜を筒
状に支持する支持具等を用いて、対向する辺の長さを異
なるようにし、該中間膜の厚みを変える。
Description
プディスプレイ装置のフロントガラスを作製するために
用いる中間膜の加工方法および加工装置に関し、特にフ
ロントガラスに写して表示する表示像の2重像を解消す
るために用いられる上下方向に厚みの異なるフロントガ
ラスを作製するための中間膜の加工方法および加工装置
に関する。
れた反射膜で表示光を反射させ、反射する表示光と透明
板状体を透過する前方の景色とを重畳して視認させる表
示装置が、自動車のヘッドアップディスプレイ(HU
D)として知られている。
透明板状体に入射して、該透明板状体で反射した表示光
で表示情報を視認するように、透明板状体の表面、ある
いは透明板状体に設けた半透明反射膜で、表示光を反射
させる。半透明反射膜は酸化金属膜や金属薄膜などであ
る。この半透明反射膜を透明板状体の表面に形成した
り、透明なフィルムに形成して、該フィルムを単板ガラ
スの表面あるいは合わせガラスの内部に接着したものが
あった。
面と車外面)で反射するため、像が二重に視認されると
いう欠点を有していた。また、半透明反射膜で反射させ
る場合でも、半透明反射膜以外の透明板状体の表面での
反射が、二重像の原因になってしまった。
2−279437号公報や欧州特許出願0420228
号明細書において、フロントガラスの断面の厚みを上部
と下部で変え、車内面に対して車外面の傾斜が異なるよ
うなフロントガラスが提案されている。さらに、このよ
うな厚みが上部と下部で異なるフロントガラスは、厚み
の異なる中間膜を用いて2枚のガラス板を合わせ加工す
ることにより得られることが開示されている。
特開平2−279437号公報では、図7に示すよう
な、間隔を異なるように配置した一対のロール(20,
21)で圧延する方法が開示され、また欧州特許出願0
420228号明細書では、金型を用いて押出成形する
方法が開示されている。
ている中間膜を一対のロールによって圧延することは、
非常に困難であり、また金型を用いて厚みの異なる中間
膜を押出成形する場合、車輌の品種に合わせた多品種に
対応させることが困難である。
法は、自動車用合わせガラスに用いる中間膜において、
中間膜を4辺形に切り出し、該中間膜の1つの対向する
辺の少なくとも1辺を引き延ばして対向する辺の長さを
異なるようにし、該中間膜の厚みを変えることを特徴と
する中間膜の加工方法である。
加工装置は、中間膜の対向する辺を押さえる、両端に回
転支持部がある押さえ具を有し、該押さえ具は引っ張り
と回転とが可能であることを特徴とする加工装置であ
る。
加工装置は、中間膜の引っ張る辺を押さえる複数個の押
さえ具を有し、該複数個の押さえ具の全部あるいは一部
が、可変長支持具で連結されていることを特徴とする加
工装置である。
用いる加工装置は、中間膜を筒状に支持する支持具であ
って、筒の両端の少なくとも1つの面積が広げられる構
造であることを特徴とする加工装置である。
間膜は、ポリビニールブチラール(PVB)エチレンビ
ニールアセテート(EVA)などである。
大きさの4辺形に切り出し、次いで、対向する辺の一部
あるいは全部を押さえ具で保持し、押さえ具を適当な方
向に引っ張り、中間膜を引き延ばして厚みを変化させ
る。
トガラス用に曲げ加工された2枚の板ガラスを合わせ加
工する。
向する辺を押さえ、該押さえ具3を引っ張りながら回動
させて厚みの異なる中間膜を作製する装置例である。図
1の(a)、(b)は、それぞれ、中間膜1を押さえ具
3,3’で押さえている、引っ張る前の平面図と側面図
である。(c)は、押さえ具3、3’を引っ張った後の
側面図である。
向する辺全体を押さえ、押さえ具3,3’を図に示す矢
印の方向にそれぞれ開動するように引っ張り、中間膜1
を引き延ばし、厚みの異なる中間膜を作製する。
で、押さえ具3,3’は、押さえ板4で中間膜1を両側
から挟み、ネジ5で押さえ板4を中間膜側に押して中間
膜1を押さえるものである。また、押さえ具3,3’の
両端には、押さえ具3,3’を引っ張ると同時に開動す
るように、回転支持具2を設けておくことが望ましい。
限定するものではないが、アルミニウム、鉄あるいはス
テンレス鋼などの金属で作製されていることが好まし
い。
連結されている複数個の押さえ具を用いて、中間膜の厚
みを変えるための装置例である。
膜1を引っ張る前の、複数個の押さえ具からなる押さえ
具6で中間膜1を押さえている、平面図、側面図であ
る。
る押さえ具6は、折り畳み式のアーム7で連結されてい
る。アーム7は、中間膜が目的の厚みになるように、長
さを変える方が好ましい。押さえ具6を左右に引っ張り
ながら、アーム7を押さえ具の間隔が広がるようにし
(図3(f))、中間膜1の厚みを変える。
膜の厚みを変える装置例である。
1を固定し、さらに、アーム10とアーム11とで複数
本の棒12を支持し、棒12の周りに中間膜を筒状に支
持する。アーム11にジャッキなどの長さを変えられる
ものを用い、棒12に筒状に巻いた中間膜1の一方の辺
を引っ張り、中間膜1の厚みが異なるようにするもので
ある。アーム10による棒12の支持およびアーム11
による棒12の支持は、角度が自由に変わるような支持
にする。図4の(g)は棒9の周りに中間膜を筒状に支
持している状態であり、図4(h)のように、アーム1
1を長くして中間膜1の厚みを変える。さらに、アーム
10も、アーム11と同様に、長さが可変となる機構に
してもよい。
みを変える加工が容易となるように、中間膜の一部ある
いは全体を加温する装置を併用することが望ましい。
で作製される合わせガラスの場合、表示器13の表示光
は、合わせガラスの表面19で反射されて見える表示光
21と、裏面14で反射される表示光22とは、アイポ
イント18への表示光の進む方向が異なるため、二重像
となる。
用いて作製される合わせガラスの場合、裏面16は表面
19に対して傾いているため、表面19で反射される表
示光21と裏面19で反射される表示光23とは、アイ
ポイント18への方向が一致し、二重像とならない。
1.16mm)を、図1に示す押さえ具3で縦1038
mmの辺を押さえ、左右方向に引っ張り、上辺の長さが
840mm、下辺の長さが1400mmとなるように変
形させた。
1.1mm、下辺の厚みが0.66mmとなり、このP
VBフィルムを用いて2枚の板ガラス(厚み2mm)を
合わせ加工し、合わせガラスを作製した。
に、入射角度60度で1945mm離れた表示器の表示
光を入射させ、合わせガラスの法線に対し表示器と反対
側60度の方向のアイポイントで、2重像のない表示が
観察できた。
1.4mm)を、図3に示す押さえ具6で縦833mm
の辺を押さえ、左右方向および上下方向に引っ張り、上
辺の長さが840mm、下辺の長さが1400mm、縦
の長さが1000mmとなるように変形させた。
1.1mm、下辺の厚みが0.66mmとなり、このP
VBフィルムを用いて2枚の板ガラス(厚み2mm)を
合わせ加工し、合わせガラスを作製した。
に、入射角度60度で1945mm離れた表示器の表示
光を入射させ、合わせガラスの法線に対し表示器と反対
側60度の方向のアイポイントで、2重像のない表示が
観察できた。
1.2mm)を、図4に示す棒12の周りに図示しない
固定具により縦1000mmの辺を押さえて筒状に固定
し、アーム11を伸ばして略扇形に引っ張り、縦の長さ
1000mmはそのままで、上辺の長さが840mm、
下辺の長さが1400mmとなるように変形させた。
1.1mm、下辺の厚みが0.66mmとなり、このP
VBフィルムを用いて2枚の板ガラス(厚み2mm)を
合わせ加工し、合わせガラスを作製した。
に、その法線に対して入射角度60度で300mm離れ
た位置に配置した表示器の表示光を凸レンズを通して入
射させ、合わせガラスの法線に対し表示器と反対側60
度の方向のアイポイントで、2重像のない表示が観察で
きた。
を用いて二重像のない表示装置を視認させる車両用表示
装置において、断面がくさび形の合わせガラスを容易に
作製できるようにする。
張り、厚みの異なる中間膜を作製する方法を示す概念図
である。
を引っ張り、厚みの異なる中間膜を作製する方法を示す
概念図である。
の異なる中間膜を作製する方法を示す概念図である。
る。
概念図である。
Claims (4)
- 【請求項1】自動車用合わせガラスに用いる中間膜にお
いて、中間膜を4辺形に切り出し、該中間膜の1つの対
向する辺の少なくとも1辺を引き延ばして対向する辺の
長さを異なるようにし、該中間膜の厚みを変えることを
特徴とする中間膜の加工方法。 - 【請求項2】中間膜の対向する辺を押さえる、両端に回
転支持部がある押さえ具を有し、該押さえ具は引っ張り
と回転とが可能であることを特徴とする請求項1に記載
の中間膜の加工方法に用いる加工装置。 - 【請求項3】中間膜の引っ張る辺を押さえる複数個の押
さえ具を有し、該複数個の押さえ具の全部あるいは一部
が、可変長支持具で連結されていることを特徴とする請
求項1に記載の中間膜の加工方法に用いる加工装置。 - 【請求項4】中間膜を筒状に支持する支持具であって、
筒の両端の少なくとも1つの面積が広げられる構造であ
ることを特徴とする請求項1に記載の中間膜の加工方法
に用いる加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002052722A JP2003252659A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 中間膜の加工方法および加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002052722A JP2003252659A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 中間膜の加工方法および加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003252659A true JP2003252659A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28664344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002052722A Pending JP2003252659A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 中間膜の加工方法および加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003252659A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013516375A (ja) * | 2009-12-31 | 2013-05-13 | サン−ゴバン グラス フランス | 低水準のゴースト像を有するガラスパネル |
US8574706B2 (en) | 2005-03-17 | 2013-11-05 | Solutia Inc. | Sound reducing wedge shaped polymer interlayers |
JP2014037347A (ja) * | 2006-05-12 | 2014-02-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
WO2019058944A1 (ja) * | 2017-09-21 | 2019-03-28 | セントラル硝子株式会社 | 車両フロント窓用の合せガラス |
US10596784B2 (en) * | 2015-09-28 | 2020-03-24 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass and laminated glass |
US10800143B2 (en) | 2014-03-07 | 2020-10-13 | Corning Incorporated | Glass laminate structures for head-up display system |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002052722A patent/JP2003252659A/ja active Pending
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CN111094208A (zh) * | 2017-09-21 | 2020-05-01 | 中央硝子株式会社 | 车辆前车窗用的夹层玻璃 |
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