JP2003251794A - プリンタ、及び、その制御方法 - Google Patents

プリンタ、及び、その制御方法

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JP2003251794A
JP2003251794A JP2002053870A JP2002053870A JP2003251794A JP 2003251794 A JP2003251794 A JP 2003251794A JP 2002053870 A JP2002053870 A JP 2002053870A JP 2002053870 A JP2002053870 A JP 2002053870A JP 2003251794 A JP2003251794 A JP 2003251794A
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Yasuhiro Oshima
島 康 裕 大
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い開発コスト及び製造コストで高速印刷モ
ードに対応できるインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 インクジェットプリンタ110は、ブラ
ックとライトブラックのような、濃色インクのインクノ
ズルと淡色インクのインクノズルとが千鳥状に配置され
た印刷ヘッド10を有している。そして、高速印刷モー
ドにおいては、例えばブラックのイメージデータを、ブ
ラックのインクノズルのノズル列20で印刷するデータ
と、ライトブラックのインクノズルのノズル列30で印
刷するデータに区分し、それぞれ、イメージバッファの
ライン1〜8とライン9〜16とに連続して格納してお
く。これにより、イメージデータをDMA転送により、
印刷ヘッド駆動回路180に転送できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ及びその
制御方法に関し、特に、高速印刷モードを有するプリン
タ及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、印刷ヘッ
ドを主走査方向に往復移動させながら、印刷ヘッドのイ
ンクノズルからドットマトリックス状の各画素に対して
色インク滴を吐出して印刷を行う。この印刷ヘッドのイ
ンクノズルは、印刷用紙を搬送する方向である印刷媒体
搬送方向に、一定間隔で列状に配置されて、ノズル列を
構成している。通常、このノズル列は、各色毎に形成さ
れており、各色毎のノズル列は1列又は複数列用意され
ている。
【0003】このような印刷ヘッドを有するインクジェ
ットプリンタにおいては、印刷結果の粒状感を少なくす
るため、同系色の濃色インクと淡色インクとの双方を使
用し、印刷ヘッドにおいては、これらのインクノズルを
千鳥配列にしたものがある。図10は、このような印刷
ヘッド10の構成の一例を示す図である。
【0004】この図10に示す例では、印刷ヘッド10
には、ブラックBのノズル列20と、ライトブラックL
Bのノズル列30と、シアンCのノズル列40と、ライ
トシアンCLのノズル列50と、マゼンタMのノズル列
60と、ライトマゼンタLMのノズル列70と、イエロ
ーYのノズル列80とが、設けられている。ここでは、
ブラックBが濃色インクであり、これに対する同系色の
淡色インクがライトブラックLBである。また、シアン
Cが濃色インクであり、これに対する同系色の淡色イン
クがライトシアンLCであり、マゼンタMが濃色インク
であり、これに対する同系色の淡色インクがライトマゼ
ンタLMである。イエローYについては、もともと色が
淡いので、この図10の例では、淡色インクを設けてい
ない。
【0005】濃色インクのインクノズルと、淡色インク
のインクノズルは、千鳥配列になっている。例えば、ブ
ラックBのノズル列20においては、インクノズル20
(1)〜20(8)が、180dpiのノズル間隔で配
列されており、ライトブラックLBのノズル列30にお
いては、インクノズル30(1)〜30(8)が、18
0dpiのノズル間隔で配列されているとともに、ブラ
ックBのノズル列20とライトブラックLBのノズル列
30とでは、インクノズルの位置が、360dpiにな
るように互いのインクノズルの間を補うようにずれて配
置されている。この位置関係は、シアンCとライトシア
ンLCとの間でも同様であり、マゼンタMとライトマゼ
ンタLMとの間でも同様である。
【0006】この印刷ヘッド10を用いて、通常印刷モ
ードで印刷を行う場合、印刷ヘッド10が印刷用紙の幅
方向に走査移動する1回目の印刷パスで、ブラックB
と、ライトブラックLBと、シアンCと、ライトシアン
CLと、マゼンタMと、ライトマゼンタLMと、イエロ
ーYのインクを、180dpiの印刷解像度で印刷用紙
に対して吐出する。次に、印刷用紙を、ノズル列におけ
るインクノズルの間隔の2分の1だけ、印刷媒体搬送方
向に搬送する。すなわち、ノズル列30、50、70の
インクノズルからインクを吐出して印刷を行った印刷用
紙のラインが、ノズル列20、40、60、80のイン
クノズルのラインに位置するように、印刷用紙を搬送す
る。そして、2回目の印刷パスにより、ブラックBと、
ライトブラックLBと、シアンCと、ライトシアンCL
と、マゼンタMと、ライトマゼンタLMと、イエローY
のインクを、180dpiの印刷解像度で印刷用紙に対
して吐出する。これにより、7色のインクを用いた、3
60dpiの解像度を有する印刷結果が得られる。この
場合、当然、コンピュータからこのインクジェットプリ
ンタに送信されてくる印刷データも、7色のインクを用
いた360dpiの解像度のデータである。
【0007】この通常印刷モードによる印刷は、印刷結
果に対してユーザが粒状感を感じないようにするため、
千鳥状に配列した同系色の2列のノズル列で高解像度の
印刷を行っているが、印刷用紙における印刷ヘッドの高
さに相当する印刷媒体搬送方向の長さを印刷するのに、
2回の印刷ヘッドの移動が必要になる。このため、印刷
が終了するまでに時間がかかる。
【0008】しかし、ユーザが印刷用紙に印刷を行う際
には、試し印刷のように、必ずしも高い解像度で印刷を
行う必要のない場合もある。このような場合のために、
インクジェットプリンタの中には、印刷解像度を落とし
た印刷モードである、高速印刷モードを用意しているプ
リンタがある。
【0009】特許願2001−326189号は、この
ような高速印刷モードの1つの手法を開示する。この手
法は、疑似4色印刷とも呼ばれる印刷手法であり、その
概要は次のようなものである。
【0010】まず、コンピュータは、印刷データを生成
する際に、4色で360dpiの印刷解像度を有する印
刷データを作成する。ここで、4色とは、ブラックB、
シアンC、マゼンタM、イエローYである。この4色で
360dpiの印刷解像度を有する印刷データを受信し
たインクジェットプリンタは、この印刷データに基づい
て、印刷ヘッド10を駆動した印刷を行うが、その際、
ブラックBのインクを吐出するドットである場合には、
ブラックB又はライトブラックLBのインクを吐出し、
シアンCのインクを吐出するドットである場合には、シ
アンC又はライトシアンLCのインクを吐出し、マゼン
タMのインクを吐出するドットである場合には、マゼン
タM又はライトマゼンタLMのインクを吐出する。
【0011】すなわち、図10の例においては、インク
ノズル20(1)のラスターラインに位置する、ブラッ
クBを吐出すべきドットについては、インクノズル20
(1)を駆動してブラックBを吐出する。一方、インク
ノズル30(1)のラスターラインに位置する、ブラッ
クBを吐出すべきドットについては、インクノズル30
(1)を駆動してライトブラックLBを吐出してしま
う。つまり、ライトブラックLBをブラックBの代用と
して用いてしまうのである。このことは、シアンCとマ
ゼンタMについても同様である。そして、印刷ヘッドに
相当する高さ分の印刷を、1回の印刷ヘッド10の移動
で終了させる。
【0012】このようにすることにより、必ずしも色使
いが正確であるとは言えないが、およそ近似した色合い
を有する、印刷結果を、短い印刷時間で得ることができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高速印刷モードに対応したインクジェットプリンタ
において、この高速印刷モードに必要な処理をすべてA
SIC(Application Specific IC)等の専用のハード
ウェアで実現するのは、その開発コスト及び製造コスト
を考えるとおよそ現実的でない。
【0014】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、低い開発コスト及び製造コストで、上述
した高速印刷モードに対応することのできる、インクジ
ェットプリンタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るプリンタは、第1の色のインクノズル
が印刷媒体搬送方向に列状に配置された第1のノズル列
と、前記第1の色と異なる色ではあるが同系色である第
2の色のインクノズルが前記印刷媒体搬送方向に列状に
配置された第2のノズル列とを有しており、前記第1の
色のインクノズルと前記第2の色のインクノズルは、互
いのインクノズルの間を補うように千鳥状に配置されて
いる、印刷ヘッドと、前記第1の色のイメージデータ
を、前記第1のノズル列のイメージデータと、前記第2
のノズル列のイメージデータとに振り分けた上で、前記
第1のノズル列のイメージデータを第1格納部の連続し
たエリアに格納し、前記第2のノズル列のイメージデー
タを第2格納部の連続したエリアに格納する、振り分け
部と、前記第1格納部の連続したエリアからイメージデ
ータを取り出して、そのイメージデータに基づいて、前
記第1のノズル列にある前記インクノズルを駆動し、前
記第2格納部の連続したエリアからイメージデータを取
り出して、そのイメージデータに基づいて、前記第2の
ノズル列にある前記インクノズルを駆動した印刷を実行
する、印刷実行部と、を備えることを特徴とする。
【0016】この場合、前記第1の色は、ある色の濃色
及び淡色の一方の色であり、前記第2の色は、前記ある
色の前記濃色及び淡色の他方であってもよい。
【0017】さらにプリンタは、受信した印刷データ
を、1又は複数のラインのイメージデータに展開して格
納する、第3格納部をさらに備えており、前記第3格納
部に前記イメージデータが展開されて格納された時点で
は、前記イメージデータの各ラインは、前記第1のノズ
ル列にある前記インクノズルと前記第2のノズル列にあ
る前記インクノズルとを合わせた、前記印刷媒体搬送方
向の並びと一致した順に格納されるようにしてもよい。
【0018】さらにプリンタは、前記第1のノズル列に
ある前記インクノズルの本数と前記第2のノズル列にあ
る前記インクノズルの本数とを合わせた本数と等しい本
数のラインを有し、前記第1の色のイメージデータを格
納するために連続的に確保されたラインのエリアである
第1ラインエリアと、前記第2の色のイメージデータを
格納するために連続的に確保されたラインのエリアであ
る第2ラインエリアとに区分されている、第4格納部を
さらに備えており、前記振り分け部は、前記第3格納部
から、前記イメージデータをライン毎に取り出して、そ
のラインが前記第1のノズル列のインクノズルに対応す
るラインであれば、そのラインのイメージデータを前記
第1ラインエリアに順に格納し、そのラインが前記第2
のノズル列のインクノズルに対応するラインであれば、
そのラインのイメージデータを前記第2ラインエリアに
順に格納し、この第4格納部の最後のラインまで前記イ
メージデータを格納した後に、前記第4格納部の各ライ
ンのイメージデータを、前記第4格納部のライン順のま
ま、前記第3格納部における前記イメージデータを取り
出したエリアに再び格納し、このエリアを前記第1格納
部及び前記第2格納部とする、一時格納処理部を備える
ようにしてもよい。
【0019】この場合、前記振り分け部は、前記一時格
納処理部による処理を、前記第3格納部に格納されてい
る前記イメージデータの最後のラインまで繰り返して行
う、ようにしてもよい。
【0020】また、前記印刷実行部は、前記印刷ヘッド
を主走査方向に1回移動して印刷を行う度に、印刷媒体
を前記印刷媒体搬送方向に、前記第1のノズル列の長さ
分だけ搬送するようにしてもよい。
【0021】さらに、前記振り分け部は、ソフトウェア
処理として実現され、印刷実行部はハードウェア処理と
して実現されるようにしてもよい。
【0022】本発明に係るプリンタの制御方法は、第1
の色のインクノズルが印刷媒体搬送方向に列状に配置さ
れた第1のノズル列と、前記第1の色と異なる色ではあ
るが同系色である第2の色のインクノズルが前記印刷媒
体搬送方向に列状に配置された第2のノズル列とを有し
ており、前記第1の色のインクノズルと前記第2の色の
インクノズルは、互いのインクノズルの間を補うように
千鳥状に配置されている、印刷ヘッドを備えており、前
記印刷ヘッドを主走査方向に往復移動させながら印刷を
行う、プリンタの制御方法であって、前記第1の色のイ
メージデータを、前記第1のノズル列のイメージデータ
と、前記第2のノズル列のイメージデータとに振り分け
る工程と、振り分けられた前記第1のノズル列のイメー
ジデータを第1格納部の連続したエリアに格納する工程
と、振り分けられた前記第2のノズル列のイメージデー
タを第2格納部の連続したエリアに格納する工程と、前
記第1格納部の連続したエリアからイメージデータを取
り出して、そのイメージデータに基づいて、前記第1の
ノズル列にある前記インクノズルを駆動し、前記第2格
納部の連続したエリアからイメージデータを取り出し
て、そのイメージデータに基づいて、前記第2のノズル
列にある前記インクノズルを駆動した印刷を実行する工
程と、を備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態は、コンピュ
ータから受信した印刷データイメージデータに展開し、
この展開されたイメージデータを、CPUを用いたソフ
トウェア処理により、吐出するインクの色毎に分類して
イメージバッファにおける連続的なエリアに格納し、こ
の連続的に格納されたイメージデータを、ハードウェア
処理により印刷ヘッドへ転送して印刷を行うようにした
ものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0024】図1は、本実施形態に係る印刷システムの
構成を説明するブロック図である。この図1に示すよう
に、本実施形態に係る印刷システムは、コンピュータ1
00と、このコンピュータ100に接続されたプリンタ
であるインクジェットプリンタ110とを備えて構成さ
れている。
【0025】インクジェットプリンタ110は、CPU
(Central Processing Unit)120と、RAM(Rando
m Access Memory)130と、ROM(Read Only Memor
y)140と、受信インターフェース回路150と、A
SIC(Application Specific IC)160とを備えて
おり、これらは内部バスにより相互に接続されている。
【0026】また、内部バスには、インターフェース回
路170が接続されており、このインターフェース回路
170を介して、印刷ヘッド駆動回路180が接続され
ている。この印刷ヘッド駆動回路180は、印刷ヘッド
10を駆動して、印刷を行うための回路である。ここで
は、印刷ヘッド10の構成は、図10と同様であるもの
とする。
【0027】このインクジェットプリンタ110は、上
述した通常印刷モードと高速印刷モードとを備えてい
る。図2は、インクジェットプリンタ110が高速印刷
モードで印刷を行う場合の処理を説明するためのブロッ
ク図である。
【0028】これら図1及び図2に示すように、高速印
刷モードにおいては、コンピュータ100では、4色で
360dpiの印刷解像度を有する印刷データを生成す
る。この印刷データは、インクジェットプリンタ110
の受信インターフェース回路150で受信され、RAM
130に形成されている受信バッファ200に格納され
る。
【0029】受信バッファ200に格納された印刷デー
タは、任意のタイミングで、イメージ生成処理210に
より読み出されて、イメージデータに展開され、イメー
ジバッファ220に格納される。具体的には、印刷デー
タのコマンド解析が行われて、そのコマンド解析の結果
に基づいて、イメージデータが生成される。また、詳し
くは後述するが、本実施形態においては、イメージデー
タを振り分けるイメージ振り分け処理も行われる。そし
て、この生成されたイメージデータが、RAM130に
形成されているイメージバッファ220に格納される。
このイメージ生成処理210は、CPU120により実
行させるソフトウェア処理である。
【0030】イメージバッファ220に格納されたイメ
ージデータは、任意のタイミングで、ASIC160に
より読み出されて、DMA(Direct Memory Access)転
送により、印刷ヘッド駆動回路180に転送される。そ
して、この印刷ヘッド駆動回路180による制御に基づ
いて、印刷ヘッド10が駆動されて、印刷が行われる。
具体的には、印刷ヘッド10は図示しないキャリッジに
搭載されており、このキャリッジが主走査方向に往復移
動するので、印刷ヘッド10も主走査方向に往復移動す
る。この往復移動をしながら、印刷ヘッド10にある複
数のインクノズルからインク滴を吐出することにより印
刷が行われる。
【0031】次に、図3及び図4に基づいて、上述した
イメージ振り分け処理について説明する。これら図3及
び図4は、このイメージ振り分け処理を説明するための
フローチャートを示す図である。本実施形態において
は、このイメージ振り分け処理は、ROM140に格納
されたイメージ振り分けプログラムを、CPU120が
読み出して実行することにより実現される。
【0032】また、本実施形態においては、このイメー
ジ振り分け処理は、イメージデータにおけるブラック、
シアン、マゼンタのそれぞれに対して、行われる処理で
ある。以下では、ブラックに対して、このイメージ振り
分け処理を行う場合を例に説明するが、シアン及びマゼ
ンタについても同様に処理される。
【0033】図3に示すように、イメージ振り分け処理
においては、まず、変数であるスタートラインStra
tLineを、イメージバッファ220の開始ライン、
つまり1に設定する(ステップS10)。図5は、ブラ
ックについてのイメージデータのイメージバッファ22
0(B)の構成を示す図である。この図5に示すよう
に、RAM130に形成されるイメージバッファ220
(B)は、複数のライン(図5における横方向のライ
ン)を備えており、この各ラインが、印刷用紙に印刷さ
れるラスターラインに対応している。
【0034】この図5においては、各ライン毎に、イメ
ージデータが16ビット単位で区切られている。例え
ば、イメージバッファ220(B)のライン1における
メモリエリアIB〔1、1〕には、「10001000
10001000」がイメージデータとして格納されて
おり、ライン1におけるメモリエリアIB〔2、1〕に
は、「0001000100010001」がイメージ
データとして格納されている。各ラインは、ラスターラ
インに対応しているので、印刷する内容により、各ライ
ンの長さが異なる。ここでは、ライン1のメモリエリア
は、IB〔x、1〕まで存在する。つまり、1≦x≦
「このプリンタの最大印刷幅」である。
【0035】また、本実施形態においては、インクノズ
ルから吐出するインク滴の大きさを、「大」、「中」、
「小」、「吐出なし」の4段階の階調に調整できる。つ
まり、ドットの大きさが可変である。このため、イメー
ジデータの2ビットが、1ドットの印刷ドットに対応し
ている。例えば、11=大ドット、10=中ドット、0
1=小ドット、00=ドットなし、に対応している。し
たがって、16ビットのイメージデータが、8ドットの
印刷に対応している。
【0036】但し、インクジェットプリンタ110が必
ずしも階調印刷をサポートしている必要はなく、単純
に、1=ドット有り、0=ドットなし、という関係にし
てもよい。この場合、16ビットのイメージデータが、
16ドットの印刷に対応することとなる。
【0037】高速印刷モードにおいては、このイメージ
バッファ220(B)に格納されるブラックのイメージ
データは、360dpiの印刷解像度に相当している。
このため、奇数ラインであるライン1、3、5、…、1
5に格納されているイメージデータは、図10のノズル
列20にあるブラックのインクノズル20(1)〜20
(8)で印刷されるデータである。一方、偶数ラインで
あるライン2、4、6、…、16に格納されているイメ
ージデータは、図10のノズル列30にあるライトブラ
ックのインクノズル30(1)〜30(8)で印刷され
るデータである。つまり、イメージデータがこのイメー
ジバッファ220(B)に格納された時点では、イメー
ジバッファ220(B)における各ラインの並び順は、
印刷媒体搬送方向における印刷ヘッド10のブラックと
ライトブラックとを合わせたインクノズルの並び順と一
致している。
【0038】このライン1〜ライン16に格納されてい
るイメージデータは、印刷ヘッド10が1回、主走査方
向に移動することにより、印刷できるデータの高さであ
る。そして、このイメージバッファ220(B)のライ
ン数yは、印刷する画像の印刷媒体搬送方向の長さに対
応して、定まることとなる。
【0039】次に、図3に示すように、イメージ振り分
け処理においては、変数であるエンドラインEndLi
neを、イメージバッファ220(B)の終了ラインに
設定する(ステップS12)。すなわち、エンドライン
EndLineを図5におけるyに設定する。
【0040】次に、スタートラインStartLine
とエンドラインEndLineが等しくなったかどうか
を判断する(ステップS14)。スタートラインSta
rtLineとエンドラインEndLineが等しい場
合(ステップS14:Yes)には、このイメージ振り
分け処理を終了する。
【0041】一方、スタートラインStartLine
とエンドラインEndLineとが等しくない場合(ス
テップS14:No)には、カウンタCの値を1に設定
する(ステップS20)。続いて、変数であるテンポラ
リーラインTempLineを、スタートラインSta
rtLineに設定する(ステップS22)。
【0042】次に、カウンタCが、印刷ヘッド10の高
さH以下であるどうかを判断する(ステップS24)。
ここで、印刷ヘッド10の高さHとは、図10における
ブラックBとライトブラックLBとを合わせた高さ方向
のインクノズル数である。すなわち、図10の例では、
H=16になる。カウンタCが印刷ヘッドの高さH以下
である場合(ステップS24:Yes)には、テンポラ
リーラインTempLineが、奇数ラインであるかど
うかを判断する(ステップS26)。
【0043】テンポラリーラインTempLineが奇
数ラインである場合(ステップS26:Yes)には、
イメージバッファ220(B)におけるテンポラリーラ
インTempLineの内容を、テンポラリーバッファ
におけるライン(C+1)/2に複写して格納する(ス
テップS28)。図6は、本実施形態に係るRAM13
0に形成されるテンポラリーバッファ230の構成を示
す図である。
【0044】この図6に示すように、テンポラリーバッ
ファ230は、メモリエリアTB〔1、1〕〜メモリエ
リアTB〔x、16〕を有している。X軸方向は、イメ
ージバッファ220(B)におけるX軸の方向幅に一致
している。すなわち、xの値は、イメージバッファ22
0(B)と等しい。Y軸方向のライン数は、印刷ヘッド
の高さHに一致している。すなわち、本実施形態におい
ては、H=16であるので、テンポラリーバッファ23
0のライン数も16である。
【0045】そして、上述したステップS28の処理で
は、カウンタCが1である場合には、イメージバッファ
220(B)のライン1の内容が、テンポラリーバッフ
ァ230のライン1に複写されて格納される。すなわ
ち、イメージバッファ220(B)のメモリエリアIB
〔1、1〕〜IB〔x、1〕の内容が、テンポラリーバ
ッファ230のメモリエリアTB〔1、1〕〜TB
〔x、1〕に複写されて格納される。また、カウンタC
が3である場合には、イメージバッファ220(B)の
ライン3の内容が、テンポラリーバッファ230のライ
ン2に複写されて格納される。すなわち、イメージバッ
ファ220(B)のメモリエリアIB〔1、3〕〜IB
〔x、3〕の内容が、テンポラリーバッファ230のメ
モリエリアTB〔1、2〕〜TB〔x、2〕に複写され
て格納される。
【0046】これに対して、上述したステップS26に
おいて、テンポラリーラインTempLineが奇数ラ
インでないと判断された場合(ステップS26:N
o)、つまり、テンポラリーラインTempLineが
偶数ラインであると判断された場合には、イメージバッ
ファ220(B)におけるテンポラリーラインTemp
Lineの内容を、テンポラリーバッファにおけるライ
ン(H+C)/2に複写して格納する(ステップS3
0)。
【0047】すなわち、カウンタCが2である場合に
は、イメージバッファ220(B)のライン2の内容
が、テンポラリーバッファ230のライン(16+2)
/2=9に複写されて格納される。すなわち、イメージ
バッファ220(B)のメモリエリアIB〔1、2〕〜
IB〔x、2〕の内容が、テンポラリーバッファ230
のメモリエリアTB〔1、9〕〜TB〔x、9〕に複写
されて格納される。また、カウンタCが4である場合に
は、イメージバッファ220(B)のライン4の内容
が、テンポラリーバッファ230のライン10に複写さ
れて格納される。すなわち、イメージバッファ220
(B)のメモリエリアIB〔1、4〕〜IB〔x、4〕
の内容が、テンポラリーバッファ230のメモリエリア
TB〔1、10〕〜TB〔x、10〕に複写されて格納
される。
【0048】これらステップS28又はステップS30
の処理の後に、テンポラリーラインTempLineに
1を加えて、インクリメントする(ステップS32)。
続いて、カウンタCに1を加えて、インクリメントする
(ステップS34)。そして、上述したステップS24
の処理に戻る。
【0049】これらステップS24〜ステップS34の
処理を繰り返すことにより、イメージバッファ220
(B)の奇数ラインの内容が、テンポラリーバッファ2
30のライン1〜8に複写され、イメージバッファ22
0(B)の偶数ラインの内容が、テンポラリーバッファ
230のライン9〜16に複写される。換言すれば、イ
メージデータの奇数ラインの内容が、テンポラリーバッ
ファ230の前半のメモリエリアに連続的に格納され、
イメージデータの偶数ラインの内容が、テンポラリーバ
ッファ230の後半のメモリエリアに連続的に格納され
る。
【0050】上述したステップS24において、カウン
タCが印刷ヘッドの高さH以下でないと判断した場合
(ステップS24:No)、つまり、本実施形態におい
ては、カウンタCが17になった場合には、図4に示す
ように、カウンタCを1に設定する(ステップS4
0)。
【0051】次に、カウンタCが印刷ヘッドの高さH以
下であるかどうかを判断する(ステップS42)。カウ
ンタCが印刷ヘッドの高さH以下である場合(ステップ
S42:Yes)には、テンポラリーバッファ230に
おけるラインCの内容を、イメージバッファ220
(B)におけるスタートラインStartLineに複
写する(ステップS44)。
【0052】次に、カウンタCに1を加えて、インクリ
メントする(ステップS46)。続いて、スタートライ
ンStartLineに1を加えて、インクリメントす
る(ステップS48)。そして、上述したステップS4
2に戻る。
【0053】これらステップS42〜ステップS48の
処理を繰り返すことにより、図7に示すように、テンポ
ラリーバッファ230のライン1〜16の内容が、イメ
ージバッファ220(B)におけるライン1〜16に複
写されて格納される。
【0054】ステップS42において、カウンタCが印
刷ヘッドの高さH以下でないと判断した場合(ステップ
S42:No)には、図3におけるステップS14の処
理からを繰り返す。つまり、イメージバッファ220
(B)のライン17以降(2回目のループであればライ
ン17〜ライン32)に対して、上述した処理と同様の
処理を繰り返す。
【0055】このステップS14において、スタートラ
インStartLineがエンドラインEndLine
と等しくなった場合というのは、図5におけるイメージ
バッファ220(B)に対するこの一連の処理を、最後
のラインであるラインyまで行ったことを意味する。こ
のため、ステップS14において、スタートラインSt
artLineがエンドラインEndLineと等しく
なった場合(ステップS14:Yes)には、このイメ
ージ振り分け処理を終了する。
【0056】図8は、このイメージ振り分け処理が終了
した場合のイメージバッファ220(B)の状態を模式
的に示す図である。この図8に示すように、イメージ振
り分け処理が終了した後のイメージバッファ220
(B)においては、印刷ヘッド10の1パス毎に、ブラ
ックのイメージデータが前半のラインから構成されるメ
モリエリアに連続して格納され、ライトブラックのイメ
ージデータが後半のラインから構成されるメモリエリア
に連続して格納される。すなわち、このイメージ振り分
け処理前においては、図5に示すように、ブラックのイ
メージデータとライトブラックのイメージデータとが、
1ライン毎に分離して格納されていたのに対して、イメ
ージ振り分け処理後においては、図8に示すように、ブ
ラックとライトブラックのイメージデータが区分され
て、連続したメモリエリアに格納される。
【0057】このイメージ振り分け処理が終了した場合
には、図2に示したASIC160は、図8の状態のイ
メージバッファ220(B)から、イメージデータを取
り出して、印刷ヘッド駆動回路180にDMA転送す
る。このDMA転送は、メモリエリアが連続している必
要があるが、CPU120によるイメージ振り分け処理
により、ブラックはブラックのメモリエリアに連続して
格納されており、ライトブラックはライトブラックのメ
モリエリアに連続して格納されているので、DMA転送
により容易に印刷ヘッド駆動回路180へ、転送するこ
とができる。
【0058】すなわち、図8における1回目のパスにお
いては、イメージバッファ220(B)のライン1〜8
から、ブラックのノズル列20におけるインクノズル2
0(1)〜20(8)に対応するイメージデータを連続
的に取り出して、DMA転送することができる。また、
イメージバッファ220(B)のライン9〜16から、
ライトブラックのノズル列30におけるインクノズル3
0(1)〜30(8)に対応するイメージデータを連続
的に取り出して、DMA転送することができる。そし
て、印刷ヘッド10を主走査方向に1回移動させること
により、1回のパスで印刷ヘッド10の高さHに相当す
る、印刷用紙における印刷媒体搬送方向の長さを印刷す
る。続いて、このインクジェットプリンタ110は、印
刷用紙を、印刷媒体搬送方向に、印刷ヘッド10におけ
るノズル列20〜80の長さ分だけ、搬送する。2回目
以降の印刷パスについても、これと同様の処理を繰り返
す。
【0059】なお、ここでは、ブラックのイメージバッ
ファ220(B)についてのみ説明したが、他の色であ
るシアン、マゼンタについても同様の処理が行われる。
但し、イエローについては、濃色インクと淡色インクが
用意されていないので、展開されたイメージバッファ2
20のイメージデータをそのままDMA転送すれば足り
る。しかし、イエローについても、濃色インクと淡色イ
ンクを用意した場合には、本実施形態に係るイメージ振
り分け処理を行うようにすればよい。
【0060】以上のように、本実施形態に係るインクジ
ェットプリンタ110によれば、イメージバッファ22
0に展開されたイメージデータを、濃色インクと淡色イ
ンクのデータに振り分ける処理を、予めCPU120に
よるソフトウェア処理により行い、連続したメモリエリ
アに格納しておくこととした。このように連続したメモ
リエリアにイメージデータが格納されていることによ
り、印刷の際に、このイメージデータを印刷ヘッド駆動
回路180へDMA転送することができるようになる。
【0061】しかも、このイメージ振り分け処理をソフ
トウェア処理で実現することとしたので、ASIC16
0に対して、複雑な設計変更を特にする必要がなくな
り、開発コスト及び製造コストを低減することができ
る。
【0062】また、イメージ振り分け処理を実行するの
に必要なRAM130のメモリエリアを、1回の印刷パ
スで印刷されるイメージデータと同じ大きさのテンポラ
リーバッファ230として確保し、このテンポラリーバ
ッファ230を使い回すこととしたので、RAM130
に確保する作業領域を極力少なくすることができる。
【0063】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態にお
いては、印刷媒体の一例として、印刷用紙を用いた場合
を説明したが、OHPシート等の他の印刷可能なシート
状の媒体を、印刷媒体として用いることができる。
【0064】上述の実施形態で説明した各処理について
は、これら各処理を実行するためのプログラムをフレキ
シブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read On
ly Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記
録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。こ
の場合、このプログラムが記録された記録媒体をインク
ジェットプリンタ110に読み込ませ、実行させること
により、上述した実施形態を実現することができる。
【0065】また、インクジェットプリンタ110は、
オペレーティングシステムや別のアプリケーションプロ
グラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場
合、インクジェットプリンタ110の備える他のプログ
ラムを活用し、記録媒体にはそのインクジェットプリン
タ110が備えるプログラムの中から、上述した実施形
態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような
命令を記録するようにしてもよい。
【0066】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒
布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形
で伝送されたプログラムは、インクジェットプリンタ1
10に取り込まれて、このプログラムを実行することに
より上述した実施形態を実現することができる。
【0067】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。
この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラム
を読み込んだインクジェットプリンタ110は、そのプ
ログラムの復号化や伸張化を行った上で、実行する必要
がある。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の色のインクノズルが印刷媒体搬送方向に列状に配
置された第1のノズル列と、第1の色と異なる色ではあ
るが同系色である第2の色のインクノズルが印刷媒体搬
送方向に列状に配置された第2のノズル列とを有してお
り、第1の色のインクノズルと第2の色のインクノズル
は、互いのインクノズルの間を補うように千鳥状に配置
されている、印刷ヘッドで印刷されるイメージデータに
ついて、第1の色のイメージデータを、第1のノズル列
のイメージデータと、第2のノズル列のイメージデータ
とに振り分けた上で、第1のノズル列のイメージデータ
を第1格納部の連続したエリアに格納し、第2のノズル
列のイメージデータを第2格納部の連続したエリアに格
納することとしたので、印刷の際には、第1格納部の連
続したエリアからイメージデータを取り出して、そのイ
メージデータに基づいて、第1のノズル列にあるインク
ノズルを駆動し、第2格納部の連続したエリアからイメ
ージデータを取り出して、そのイメージデータに基づい
て、第2のノズル列にあるインクノズルを駆動した印刷
を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る印刷システムの全体構成を説
明するためのブロック図。
【図2】図1に示した印刷システムにおいて、高速印刷
モードで印刷を行う場合におけるインクジェットプリン
タの処理内容を説明するためのブロック図。
【図3】本実施形態に係るインクジェットプリンタで実
行されるイメージ振り分け処理の内容を説明するフロー
チャートを示す図(その1)。
【図4】本実施形態に係るインクジェットプリンタで実
行されるイメージ振り分け処理の内容を説明するフロー
チャートを示す図(その2)。
【図5】ブラックを例にして、印刷データに基づいてイ
メージデータが生成され、このイメージデータがイメー
ジバッファに格納された直後のライン順を説明する図。
【図6】ブラックを例にして、本実施形態に係るイメー
ジ振り分け処理が行われる際に使用されるテンポラリー
バッファの構成を説明する図。
【図7】ブラックを例にして、本実施形態に係るイメー
ジ振り分け処理が行われた後のイメージバッファのライ
ン順を説明する図。
【図8】ブラックを例にして、本実施形態に係るイメー
ジ振り分け処理が行われた後のイメージバッファ全体の
ライン構成を説明する図。
【図9】図1に示した本実施形態に係るインクジェット
プリンタが備えている印刷ヘッドの構成を示す図。
【図10】印刷ヘッドの構成の変形例を示す図。
【符号の説明】
10 印刷ヘッド 100 コンピュータ 110 インクジェットプリンタ 120 CPU 130 RAM 140 ROM 150 受信インターフェース回路 160 ASIC 170 インターフェース回路 180 印刷ヘッド駆動回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の色のインクノズルが印刷媒体搬送方
    向に列状に配置された第1のノズル列と、前記第1の色
    と異なる色ではあるが同系色である第2の色のインクノ
    ズルが前記印刷媒体搬送方向に列状に配置された第2の
    ノズル列とを有しており、前記第1の色のインクノズル
    と前記第2の色のインクノズルは、互いのインクノズル
    の間を補うように千鳥状に配置されている、印刷ヘッド
    と、 前記第1の色のイメージデータを、前記第1のノズル列
    のイメージデータと、前記第2のノズル列のイメージデ
    ータとに振り分けた上で、前記第1のノズル列のイメー
    ジデータを第1格納部の連続したエリアに格納し、前記
    第2のノズル列のイメージデータを第2格納部の連続し
    たエリアに格納する、振り分け部と、 前記第1格納部の連続したエリアからイメージデータを
    取り出して、そのイメージデータに基づいて、前記第1
    のノズル列にある前記インクノズルを駆動し、前記第2
    格納部の連続したエリアからイメージデータを取り出し
    て、そのイメージデータに基づいて、前記第2のノズル
    列にある前記インクノズルを駆動した印刷を実行する、
    印刷実行部と、 を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】前記第1の色は、ある色の濃色及び淡色の
    一方の色であり、前記第2の色は、前記ある色の前記濃
    色及び淡色の他方である、ことを特徴とする請求項1に
    記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】受信した印刷データを、1又は複数のライ
    ンのイメージデータに展開して格納する、第3格納部を
    さらに備えており、 前記第3格納部に前記イメージデータが展開されて格納
    された時点では、前記イメージデータの各ラインは、前
    記第1のノズル列にある前記インクノズルと前記第2の
    ノズル列にある前記インクノズルとを合わせた、前記印
    刷媒体搬送方向の並びと一致した順に格納されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリン
    タ。
  4. 【請求項4】前記第1のノズル列にある前記インクノズ
    ルの本数と前記第2のノズル列にある前記インクノズル
    の本数とを合わせた本数と等しい本数のラインを有し、
    前記第1の色のイメージデータを格納するために連続的
    に確保されたラインのエリアである第1ラインエリア
    と、前記第2の色のイメージデータを格納するために連
    続的に確保されたラインのエリアである第2ラインエリ
    アとに区分されている、第4格納部をさらに備えてお
    り、 前記振り分け部は、 前記第3格納部から、前記イメージデータをライン毎に
    取り出して、そのラインが前記第1のノズル列のインク
    ノズルに対応するラインであれば、そのラインのイメー
    ジデータを前記第1ラインエリアに順に格納し、そのラ
    インが前記第2のノズル列のインクノズルに対応するラ
    インであれば、そのラインのイメージデータを前記第2
    ラインエリアに順に格納し、 この第4格納部の最後のラインまで前記イメージデータ
    を格納した後に、前記第4格納部の各ラインのイメージ
    データを、前記第4格納部のライン順のまま、前記第3
    格納部における前記イメージデータを取り出したエリア
    に再び格納し、このエリアを前記第1格納部及び前記第
    2格納部とする、 一時格納処理部を備えることを特徴とする請求項3に記
    載のプリンタ。
  5. 【請求項5】前記振り分け部は、前記一時格納処理部に
    よる処理を、前記第3格納部に格納されている前記イメ
    ージデータの最後のラインまで繰り返して行う、ことを
    特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】前記印刷実行部は、前記印刷ヘッドを主走
    査方向に1回移動して印刷を行う度に、印刷媒体を前記
    印刷媒体搬送方向に、前記第1のノズル列の長さ分だけ
    搬送する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】前記振り分け部は、ソフトウェア処理とし
    て実現され、印刷実行部はハードウェア処理として実現
    される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】第1の色のインクノズルが印刷媒体搬送方
    向に列状に配置された第1のノズル列と、前記第1の色
    と異なる色ではあるが同系色である第2の色のインクノ
    ズルが前記印刷媒体搬送方向に列状に配置された第2の
    ノズル列とを有しており、前記第1の色のインクノズル
    と前記第2の色のインクノズルは、互いのインクノズル
    の間を補うように千鳥状に配置されている、印刷ヘッド
    を備えており、前記印刷ヘッドを主走査方向に往復移動
    させながら印刷を行う、プリンタの制御方法であって、 前記第1の色のイメージデータを、前記第1のノズル列
    のイメージデータと、前記第2のノズル列のイメージデ
    ータとに振り分ける工程と、 振り分けられた前記第1のノズル列のイメージデータを
    第1格納部の連続したエリアに格納する工程と、 振り分けられた前記第2のノズル列のイメージデータを
    第2格納部の連続したエリアに格納する工程と、 前記第1格納部の連続したエリアからイメージデータを
    取り出して、そのイメージデータに基づいて、前記第1
    のノズル列にある前記インクノズルを駆動し、前記第2
    格納部の連続したエリアからイメージデータを取り出し
    て、そのイメージデータに基づいて、前記第2のノズル
    列にある前記インクノズルを駆動した印刷を実行する工
    程と、 を備えることを特徴とするプリンタ。
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