JP2003249446A - 露光方法、素子の製造方法および露光装置 - Google Patents

露光方法、素子の製造方法および露光装置

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JP2003249446A JP2003080365A JP2003080365A JP2003249446A JP 2003249446 A JP2003249446 A JP 2003249446A JP 2003080365 A JP2003080365 A JP 2003080365A JP 2003080365 A JP2003080365 A JP 2003080365A JP 2003249446 A JP2003249446 A JP 2003249446A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被露光領域が露光位置に位置する時に一部の
フォーカスセンサーが検出不能または検出誤差が大きく
なる場合でも良好な転写が可能となる露光方法を提供す
る。 【解決手段】 一部のフォーカスセンサーが無効となる
露光位置、例えばウエハ周辺部、で露光を行う場合、露
光を行う前に、全てのフォーカスセンサーが有効となる
予備計測位置でフォーカス計測を行ない、そのフォーカ
ス計測値を事前に求めておいたパターン構造に起因する
誤差に基づいて補正し、その補正結果に基づいてウエハ
の姿勢を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法に関する
もので、特に、ステッパ等の半導体製造装置に用いられ
る投影露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のウエハー表面位置検出方法として
は、特開昭62−140418号公報に詳しく記載され
ているが、例えば図1に示すように露光領域の中心部の
高さ情報を斜入射の面位置検出光学系により検出、調整
する方法が提案されている。
【0003】図1において、1は縮小投影レンズであり
その光軸は図中AXで示されている。また、光軸AXは
図中のZ方向と平行な関係にある。3はウエハ2を吸着
し、固定するステージである。光源4から射出した光は
照明用レンズにより略平行な光束となり、ピンホールが
形成されたマスク6を照明する。マスク6のピンホール
を通過した光束は、結像レンズ7を経て折り曲げミラー
8に入射し、方向を変えられた後、ウエハ2の表面に斜
めから入射する。ピンホール像は、ウエハ2の露光領域
の中央部を照射し、そこで反射される。
【0004】ウエハ2の露光領域で反射した光束は、折
り曲げミラー9により方向を変えられた後、検出レンズ
10を介して位置検出素子11上に入射する。位置検出
素子11はCCDやポジションセンサなどから成り、反
射光束の素子11の受光面への入射位置を検知すること
が可能である。ウエハ2の縮小投影レンズ1の光軸AX
方向の位置変化は位置検出素子11上の反射光束の入射
位置のずれとして検出できるため、ウエハ2上の露光領
域の中央部におけるウエハ表面の光軸AX方向の位置
が、位置検出素子11からの出力信号に基づいて検出で
きる。また、従来の半導体製造装置において上記露光領
域中心部にないアライメントマークをマーク検出光学系
で検出するアライメント計測時にも上記露光領域の中心
部に配置されたフォーカスセンサーでウエハ表面位置を
検出し、ウエハー2の光軸AX方向の位置を調整してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ような方式では、ウエハ周辺で露光する場合に、ウエハ
からフォーカスセンサーがはずれてしまったり、ウエハ
のそり等の影響で、露光領域の一部が縮小投影レンズの
焦点面からはずれることがある。
【0006】また、ウェハ周辺でウェハアライメントマ
ークを計測するときにウェハからフォーカスセンサーが
はずれてしまう場合またはウエハーのそり等の影響を受
けてアライメントマークがマーク検出光学系の焦点面か
らはずれてしまう場合がある。
【0007】一般にマーク検出光学系と縮小投影レンズ
の焦点位置は異なることが多く、またオフアクシス系の
アライメント計測位置は露光位置とは異なるため、アラ
イメント前にフォーカス制御する必要がある。
【0008】図2は、ウエハ上に複数の被露光領域(シ
ヨツト)が形成されたもので、図示はされていないが各
シヨツト周辺にその位置を検出するためのアライメント
マークが形成されている。100は縮小投影レンズの概
略位置を示し、101は縮小投影レンズの露光領域中心
部の面位置を検出するフォーカスセンサーの検出域を示
し、MXは縮小投影レンズと固定位置関係にあるX方向
用のアライメントマークを計測するための第1のマーク
検出光学系の検出域を示し、MYは縮小投影レンズと固
定位置関係にあるY方向用のアライメントマークを計測
するための第2のマーク検出光学系の検出域を示す。
【0009】図2におけるショットP0には、露光位置
における第1のマーク検出光学系の検出域MXと第2の
マーク検出光学系の検出域MYとフォーカスセンサー検
出域101との位置関係を示している。ところがP1シ
ョットにおいて第2のマーク検出光学系にてY方向のマ
ークを計測する時には、フォーカスセンサーの検出域1
01はウエハーから外れてしまい、P1ショットにおい
てフォーカスは不能となる。同様に、P2ショットにお
いても第1のマーク検出光学系にてX方向のマークを計
測する時にフォーカスセンサーの検出域の位置101は
ウエハーから外れてしまいフォーカス不能となってしま
う。またフォーカスセンサーの検出域101はウエハー
から外れてしまわなくとも、フォーカスセンサーの検出
域の位置とマーク検出光学系の検出域の位置が離れてい
るため、マーク検出光学系の検出域のウエハの高さ位置
の測定に誤差が乗る。その結果アライメントマーク計測
時において、マーク検出光学系の焦点面とアライメント
マークとのずれが大きくなり、マークの位置検出精度を
低下させてしまうという欠点があった。
【0010】本発明は、上記従来例における問題点に鑑
みてなされたもので、ウエハ周辺で、縮小投影レンズの
焦点面と露光領域とのずれを小さくできるように調整で
き、フォーカスセンサーの検出域とマーク検出光学系の
検出域との位置が異なってる場合、例えフォーカスセン
サー測定不能となるウエハ周辺でも、マーク検出光学系
の焦点面とアライメントマークとのずれを小さくできる
ように調整でき、レチクルとウエハを精度良く位置合せ
し、ウエハ上にレチクル上のパターンを良好に転写可能
とした投影露光装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の露光方法のある形態は、同一パターン構造が形成され
た複数個の被露光領域が配列された第1物体を移動させ
ることにより順次露光位置に送り込まれた前記被露光領
域に第2物体上のパターンを露光する露光系と、前記露
光系に対して予め決められた位置で互いに異なる位置に
検出域を有し前記第1物体の複数の面位置を検出する面
位置検出装置とを備えた露光装置の露光方法で、前記被
露光領域が露光位置に位置する時、前記複数の被露光領
域の内の所定の被露光領域が前記面位置検出装置によっ
て前記第1物体の複数の面位置を検出する際の前記パタ
ーン構造に依存して生じる誤差が他の前記被露光領域と
異なる場合、前記所定の被露光領域が露光位置に送り込
まれる前の予め決められた位置に位置する時の面位置を
検出する際の前記パターン構造に依存して生じる誤差を
検出する誤差検出工程と、前記予め決められた位置に前
記所定の被露光領域を送り込み前記面位置検出装置によ
って前記第1物体の複数の面位置を検出する面位置検出
工程と、前記誤差に基づいて前記面位置検出工程で得ら
れた測定値を補正する工程と、前記所定の被露光領域を
前記予め決められた位置から露光位置に送り込み第2物
体上のパターンを前記所定の被露光領域に露光する前
に、前記補正された測定値に基づいて前記第1物体の姿
勢を調整する工程とを有することを特徴とする。
【0012】前記方法のより好ましい形態は、前記露光
位置に前記所定の被露光領域を送り込み前記面位置検出
装置によって前記第1物体の複数の面位置を検出する第
2面位置検出工程と、前記第2面位置検出工程で得られ
た複数の面位置の測定の少なくとも1つに基づいて、前
記第1物体と第2物体の間隔方向に対する第1物体の位
置を調整する工程とを更に有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、本発明を
図に示した第1の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図3は、ウェハー上WF上の各ショットの
位置を計測するステップアンドリピートタイプの露光装
置を示す図で、この図において、光源LSからのレーザ
光はビームスプリッタBSで2つの光路に分割された
後、レチクルステージRSと投影レンズLNの間に配置
されている対物ミラーMX、MYのそれぞれから投影レ
ンズLNに入射され、ウエハーWF上のウエハーWF上
のウエハーマークWMx、WMyを照明している。撮像
装置CMxはウエハーマークWMxの像を投影レンズL
N、対物ミラーMx、ハーフミラーHMxを介して撮像
し、撮像装置CMyはウエハーマークWMyの像を投影
レンズLN、対物ミラーMy、ハーフミラーHMyを介
して撮像している。この例では、ウエハマークから撮像
装置までの投影レンズを含む光学系によってマーク検出
光学系が構成されている。そしてウエハーマークWM
x、WMyの位置ずれ量は撮像装置CMx、CMyの撮
像画面の中心に対して検出される。
【0015】図4は面位置検出装置備えた縮小投影露光
装置の部分的概略図で、その光軸は図中AXで示されて
いる。光軸AXは図中のZ方向と平行な関係にある。4
〜11は、ウエハー2の表面位置および傾きを検出する
ために設けた検出光学系の各要素を示している。4は発
光ダイオード半導体レーザなどの高輝度光源、5は照明
用レンズである。光源4から射出した光は照明用レンズ
により平行な光束となり複数個のピンホールが形成され
たマスク6を照明する。マスク6の各ピンホールを通過
した複数個の光束は、結像レンズ7を経て折り曲げミラ
ー8に入射し、折り曲げミラー8で方向を変えられた
後、ウエハー2の表面に入射する。複数個の光束は、図
5に示すように縮小投影レンズに対しウエハが露光され
るべき位置にいる時、ウエハー上の被露光領域の中央部
を含む5箇所(501〜505)を照射し、各々の箇所で
反射される。ここで、面位置検出装置が縮小投影レンズ
に対し固定的位置関係にあるので、前記5箇所の面位置
の検出域の位置は、投影レンズの露光領域に対し予め決
められた位置となる。
【0016】本実施例では、マスク6にピンホールを5
個形成し、中央部を含む5箇所の測定点の位置が測定可
能となる。ただし、本発明の位置合わせ装置において、
面位置検出装置は光学式でなくとも例えばエアー式でも
上記のような位置に検出域を持てば構わない。
【0017】ウエハー2の各測定点で反射した光束は、
折り曲げミラー9により方向を変えられた後、検出レン
ズ10を介して2次元位置検出素子11に入射する。2
次元位置検出素子11はCCDなどから成り複数個の光
束の素子11の受光面への入射位置を各々独立に検知す
ることが可能である。
【0018】ウエハー2の縮小投影レンズ1の光軸AX
方向の位置の変化は、2次元位置検出素子11上の複数
の光束の入射位置のズレとして検出できるためウエハー
上の5つの測定点におけるウエハー表面の光軸AX方向
の位置が2次元位置検出素子11からの出力信号に基づ
いて検出できる。
【0019】ウエハーステージ3のx軸およびy軸方向
の変位はレーザ干渉計を用いて測定され、ウエハーステ
ージ3の変位量を示す信号がレーザ干渉計から信号線を
介して制御装置13へ入力される。ウエハーステージ3
の移動はステージ駆動手段12により制御され、ステー
ジ駆動装置12は、信号線を介して制御装置13からの
指令信号を受け、この信号に応答してウエハーステージ
3を駆動する。ステージ駆動装置12は第1駆動手段と
第2駆動手段を有し、第1駆動手段によりウエハー2の
光軸AXと直交する面内における位置(x,y)と回転
(θ)とを調整し、第2駆動手段により、ウエハー2の光
軸AX方向の位置と傾き(φxy)とを調整する。
【0020】制御装置13は、2次元位置検出素子11
からの出力信号(面位置データ)でウエハー2の表面の位
置を検出する。そして、この検出結果に基づいて所定の
指令信号をステージ駆動装置12に入力する。この指令
信号に応答して、ステージ駆動装置12の第2駆動手段
が作動し、第2駆動手段が作動し、第2駆動手段がウエ
ハー2の光軸AX方向の位置と傾きを調整する。
【0021】図6は、ショットNO.11を露光する時
のXYステージ位置と面位置を検出するための5箇所の
測定点とウエハーマークを計測するためのマーク検出光
学系の検出域Mx、Myの位置関係を示したものであ
る。
【0022】図7は、ショットNO.11においてウエ
ハーマークWMyを計測する時のステージ位置と面位置
計測のための5箇所の測定点とマーク検出光学系の検出
域Mx、Myの位置関係を示したものである。
【0023】図8は、ショットNO.11においてウエ
ハーマークWMxを計測する時のステージ位置と面位置
計測のための5箇所の測定点とマーク検出光学系の検出
域Mx、Myの位置関係を示したものである。
【0024】以下に図9に示すフローチャートを用い
て、本実施例の露光までの工程を説明する。
【0025】ステップS01:XYステージをY方向の
ずれ量計測用ウエハーマークWMyを検出域Myで計測
できる位置へ移動する。
【0026】ステップS02:図7において、面位置計
測の5箇所の測定点の中で検出域Myに最も距離が近く
かつウエハ上でのウエハマークの位置より面位置測定点
がウエハよりはずれると推定される計測不可能な測定点
以外の測定点すなわちこの場合は測定位置501と50
4を選択する。
【0027】ステップS03:ステップS02で選択さ
れた測定点で面位置を計測してステージ駆動装置12の
第2の駆動手段によってウエハー2の光軸AX方向の位
置を補正する。
【0028】ステップS04:検出域Myでウエハーマ
ークWMyを計測する。
【0029】ステップS05:XYステージをX方向の
ずれ量計測用ウエハーマークWMxを検出域Mxで計測
できる位置へ移動する。
【0030】ステップS06:図8においては、すべて
の面位置測定点がウエハ上にあるが、検出域Mxに最も
距離が近い501、502の測定点を選択する。
【0031】ステップS07:ステップS06で選択さ
れた測定点で面位置を計測して例えば複数個の有効測定
点があれば平均値もしくは検出域と測定点との距離に応
じた重み付けを行って平均化した平均値をとるなどして
ステージ駆動装置12の第2の駆動手段によってウエハ
ー2の光軸AX方向の位置を補正する。
【0032】ステップS08:検出域Mxでウエハーマ
ークWMxを計測する。
【0033】ステップS09:予め選択されたアライメ
ント計測用サンプルショット全て計測が終了するまでス
テップS01からステップS08まで繰り返す。
【0034】ステップS10:アライメント計測用各サ
ンプルショットの計測値から、ウエハを光軸と直交する
面内で移動させる第1の駆動手段の補正量を計算する。
以後、第1駆動手段を用いてステージを移動させる場
合、この補正量によりステージの座標位置を補正して駆
動するものとする。
【0035】次に、ステップS11、S12に示すフォ
ーカス計測の為の補正値を求める段階、および、ステッ
プS13、S14に示す露光のための第2駆動手段によ
るウェハの光軸方向の位置及び傾きの補正方法について
説明する。
【0036】図10は、全ショットに対して、露光時の
位置と、露光の直前に複数のフォーカスセンサーでウエ
ハの面位置を測定する予備計測位置との、移動量を示し
ている。矢印で示す8方向は、フォーカスセンサー5箇
所の検出域の中心位置を、ステージを移動させることを
示し、点印は、露光と予備計測の位置が一致しているこ
とを示している。
【0037】矢印で示す位置は、図11の例えば、ショ
ットNo.1,3,5,17,29,31,23,11
に示すように、ウェハ周辺側の露光位置でのフォーカス
センサーの検出域の一部がレイアウト外に位置する場
合、全てのフォーカスセンサーの検出域がレイアウト内
に位置するように、ウェハ中心側に移動させた位置とす
る。本実施例では、方向が同じ移動の場合、その移動量
も同じにしている。
【0038】また、他の例として、露光位置でのフォー
カスセンサーの検出域の一部がパターン領域とパターン
領域の境界部(スクライブライン)などのようにパター
ン部と段差が大きいために極端に面位置測定誤差量がパ
ターン部のそれと異なる位置に位置する場合、全てのフ
ォーカスセンサーの検出域がパターン領域内に位置する
ように、ウェハを移動させた位置としても良い。
【0039】この移動量は、図3に示すコンソールCS
により、ショットのレイアウト情報、および、フォーカ
スセンサー5箇所の検出域から、自動的に計算されるも
のである。
【0040】図3において、CUはステッパー全体を制
御する制御ユニット、CSは位置合わせデータや露光デ
ータなどの必要な情報を制御ユニットCUに入力するた
めのコンソールである。
【0041】図11は、図10の方向に移動した場合
の、フォーカスセンサー5箇所の検出域の位置を、代表
例で示すものである。
【0042】図12に、フォーカスオフセット補正量の
算出を行なう為の、計測のサンプルショット(ショット
No.8,15,26,21)と、サンプルショット計
測時のフォーカスセンサーの移動位置を、図10と同じ
く、矢印、および、点印で示している。移動方向の数は
図10と同じであり、図10と移動方向が同じである移
動の移動量は、それに対応する図10の移動方向の移動
量に同じである。
【0043】このサンプルショットは、図3に示すコン
ソールCSにより、フォーカスセンサー5箇所の検出域
が、露光位置と予備計測位置とが同一の場合を含めた9
箇所の移動位置において、全てレイアウト内となる様
に、サンプルショットの数を設定すれば、自動的に設定
されるものである。
【0044】一般に、縮小投影レンズにより、ウェハ上
に形成される、回路パターンに比べ、アライメントに用
いられるマークは、線幅が太いものとなっている。すな
わち、回路パターンを形成するために縮小投影レンズが
必要とする焦点深度は、アライメントマークを観察する
ためにマーク検出光学系が必要とする焦点深度に比べ
て、厳しいものが要求される。
【0045】そのため、露光領域全面に良好な回路パタ
ーンを形成するには、フォーカスセンサーの検出域の位
置での、ウェハ表面に形成されたパターン凹凸による、
フォーカス計測値の差を考慮する必要がある。
【0046】ウェハ表面のパターン凹凸による、フォー
カスセンサーの計測差を、ウェハ上に同一のパターンが
複数転写されており、形成された複数の同一構造を有す
るパターンの周期性を用いて補正する方法が、特開平2
ー102518で知られている。
【0047】しかし、この方法を用いても、ウェハ周辺
のショットで、フォーカスセンサーの検出域が、ウェハ
上に形成されたパターン領域と、パターンのない外周領
域の境界部に位置した場合には、形成されているパター
ンの周期性がなくなるため、補正値を求めることができ
ない。このような、ウェハ周辺のショットでは、フォー
カスセンサーの複数計測点の内、境界部に位置した計測
点に誤差が生じるため、ウェハ面傾きの計測精度が劣化
し、焦点深度に余裕がなくなる場合が生じてしまう。ま
た、フォーカスセンサーの複数計測点の内、ウェハ上に
形成されたパターン領域内に位置する計測点だけを用い
ても、ウェハ周辺ではウェハ面のソリの影響により、ウ
ェハ面傾きの計測精度が劣化してしまったり、計測点が
2点以下となり、面の傾き補正ができなくなる場合が生
じる。いずれにしろ、ウェハ周辺のショットでは、焦点
深度に余裕がなくなる場合が生じてしまう。
【0048】以下に、図13に示すフローチャートを用
いて、フォーカス、レベリングための第二駆動手段によ
るウェハ位置の補正方法について説明する。
【0049】図13は、図9に示すS11〜S14の詳
細なフローチャートである。
【0050】図9に示したステップS11,S12のフ
ォーカスオフセット補正量の計測、および、決定方法
は、特開平2−102518により知られているもの
を、図12に示すショット内の9箇所に対して求めるよ
うに拡張したものである。ステップS110〜S115
は、図9に示したステップS11を詳細に記したもので
ある。
【0051】ステップS110:ステージの第2駆動手
段において、ウェハー面の姿勢を、傾き、および、光軸
Ax方向の位置を固定する。
【0052】ステップS111:図12に示す、例えば
ショットNo.8に示すサンプルショットの位置に、ス
テージを移動する。
【0053】ステップS112:図12に示す、例えば
ショットNo.8の点印(または、矢印)で示す位置
に、ステージを移動する。
【0054】ステップS113:図12に示す、例えば
ショットNo.8の点印(または、矢印)で示す位置
で、フォーカスセンサーの各5点の計測点で、光軸Ax
方向のウェハ位置を測定する。
【0055】ステップS114:図12に示す、予め決
められたショット内9箇所の位置で、全て計測が終了す
るまで、ステップS112からステップS113までを
繰り返す。
【0056】ステップS115:図12に示す、予め決
められたフォーカスオフセット計測用サンプルショット
で、全て計測が終了するまで、ステップS111からス
テップS114までを繰り返す。
【0057】ステップS120〜S121は、図9に示
したステップS12を詳細に記したものである。
【0058】ステップS120:フォーカスセンサーの
各計測点に対して、ショット内9箇所の計4ショット分
の計測値より、9つのウェハー表面を表わすグローバル
平面を算出する。
【0059】この決定されたグローバル平面の、光軸A
x方向との切片をもって、計測点のショット内9箇所の
移動位置に対する、フォーカス計測の補正量とする。こ
のフォーカス計測補正量の算出を、フォーカスセンサー
の5つの計測点に対して、行なうものとする(補正量を
決定については、特開平2−102518に詳しいの
で、概念のみ示し詳細は省略する。)。
【0060】ステップS121:算出された、フォーカ
スセンサーの5つの計測点に、それぞれ9種類で、合計
45個のフォーカス計測補正量をメモリーに格納する。
【0061】ステップS1300〜S1312,およ
び、ステップS1320〜S1325は、図9に示した
ステップ13を詳細に記したものである。
【0062】ステップS1300:露光を行うショッ
ト、例えばショットNo.1に対して、下記の判定を行
なう。
【0063】露光位置で、複数のフォーカスセンサー計
測点の一部が、ウェハ上に形成されたパターン領域と、
パターンのない外周領域の境界部、または、パターンの
ない外周領域及びウエハ外に位置している場合は、ステ
ップS1301の動作を行なう。
【0064】露光位置で、複数のフォーカスセンサー計
測点の全てが、ウェハ上に形成されたパターン領域上に
位置している場合は、図14のステップS1320の動
作を行なう。
【0065】ステップS1301:例えば、図11のシ
ョットNo.1に示す位置すなわち前述した各シヨツト
であらかじめ決められた予備計測位置に、フォーカスセ
ンサーの計測点が位置する様に、ステージを移動する。
【0066】ステップS1302:フォーカスセンサー
の5計測点各々で、ウェハ面の光軸Ax方向の位置を計
測する。
【0067】ステップS1303:ステップS121で
メモリーに格納された、フォーカス計測補正量のうち、
例えば、図11のショットNo.1に示す位置に対応す
る、5点計測点各々の補正量を読み出す。
【0068】この補正量により、ステップS1302で
計測した、フォーカスセンサーの5計測点各々の計測値
を補正する。
【0069】ステップS1304:ステップS1303
で補正された、フォーカスセンサーの5計測点各々の計
測値より、例えば、図11のショットNo.1に示す位
置に対応する、ウェハ表面の傾き量を算出する。
【0070】ステップS1305:ステップS1304
で算出された、ウェハ表面の傾き量に従い、第2駆動手
段を動かし、例えば、図11のショットNo.1に示す
位置のウェハ表面の傾きを駆動、および、調整する。
【0071】ステップS1306:ステップS1305
で調整した傾き状態を保つ様に、第2駆動手段の傾き調
整機構を制御する(レベリングロック)。
【0072】ステップS1307:例えば、図11のシ
ョットNo.1の予備計測位置から、ショットNo.1
のショットを露光位置に位置する様に、ステージを移動
する。
【0073】ステップS1308:露光位置で、ウェハ
上に形成されたパターン領域上に位置している、フォー
カスセンサー計測点、例えば、ショットNo.1では、
503、504の2計測点を用いて、ウェハ面の光軸A
x方向の位置を計測する。
【0074】ステップS1309:ステップS121で
メモリーに格納された、フォーカス計測補正量のうち、
図12の点印で示す位置に対応する、5点計測点各々の
補正量を読み出す。
【0075】さらに、この補正量のうち、例えば、ショ
ットNo.1では、フォーカスセンサー503、504
の2計測点に対応する補正量により、ステップS130
9で計測したフォーカスセンサー503、504の計測
値を補正する。
【0076】ステップS1310:ステップS1309
で補正された、例えば、フォーカスセンサー503、5
04の2計測点の計測値より、ショットNo.1のショ
ットのウェハ面の光軸Ax方向の位置を算出する。
【0077】ウェハ面の光軸Ax方向の位置の算出方法
は、ショット中心のフォーカスセンサー503の値とし
ても良いし、ステップS1304で算出したウェハ表面
の傾き量とショット内2点の計測値であるフォーカスセ
ンサー503、504の値より、露光するショット全面
に最適な光軸Ax方向の位置を推定し、算出しても良
い。
【0078】ステップS1311:ステップS1310
で算出された、ウェハ表面の光軸Ax方向の位置に従
い、第二駆動手段を動かし、例えば、ショットNo.1
の光軸Ax方向の位置を駆動、および、調整する。
【0079】このとき、ステップS1306で制御され
る第2駆動手段の傾き状態は、保たれるものとする。
【0080】ステップS1312:ステップS1311
で調整した光軸Ax方向の位置を保つ様に、第二駆動手
段の光軸Ax方向の位置調整機構を制御する(レベリン
グ&フォーカスロック)。
【0081】ステップS140:パターン転写のため
の、露光を行なう。
【0082】露光終了後は、次のショットの露光のため
にステップS1300〜S140を最終ショットの露光
が終了するまで繰り返すものとする。
【0083】以下に、露光位置で、複数のフォーカスセ
ンサー計測点の全てが、ウェハ上に形成されたパターン
領域上に位置している場合について図14を用いて説明
する。
【0084】ステップS1320:例えば、図11のシ
ョットNo.14に示す位置に、フォーカスセンサーの
計測点が位置する様に、ステージを移動する。
【0085】この位置は、露光の場合の位置に等しいも
のである。
【0086】ステップS1321:フォーカスセンサー
の5計測点各々で、ウェハ面の光軸Ax方向の位置を計
測する。
【0087】ステップS1322:ステップS121で
メモリーに格納された、フォーカス計測補正量のうち、
例えば、図11のショットNo.14に示す露光位置に
対応する、5点計測点各々の補正量を読み出す。
【0088】この補正量により、ステップS1321で
計測した、フォーカスセンサーの5計測点各々の計測値
を補正する。
【0089】ステップS1323:ステップS1322
で補正された、フォーカスセンサーの5計測点各々の計
測値より、例えば、図11のショットNo.14に示す
露光位置に対応する、ウェハ表面の傾き量を算出する。
【0090】同時に、5計測点各々の計測値より、ショ
ットNo.14のショットのウェハ面の光軸Ax方向の
位置を算出する。
【0091】ウェハ面の光軸Ax方向の位置の算出方法
は、ショット中心のフォーカスセンサー503の値とし
ても良いし、同時に算出するウェハ表面の傾き量とショ
ット内5点の計測値より、露光するショット全面に最適
な光軸Ax方向の位置を推定し、算出しても良い。
【0092】ステップS1324:ステップS1323
で算出された、ウェハ表面の傾き量と光軸Ax方向の位
置に従い、例えば、ショットNo.14の光軸Ax方向
の位置を駆動、および、調整する。
【0093】ステップS1325:ステップS1324
で調整した傾きと光軸Ax方向の位置を保つ様に、第二
駆動手段の光軸Ax方向の位置調整機構を制御する(レ
ベリング&フォーカスロック)。
【0094】この後、ステップS140の露光を行な
う。
【0095】なお、図9には、ステップS11、S12
をウェハ毎に行なうフローを示したが、フォーカスセン
サーの計測点を補正する値は、ウェハプロセスに依存し
て一定であると考えられるため、ウェハをロットで一括
に連続露光を行なう場合などは、ロットの一枚目のウェ
ハに対して、ステップS11、S12を行ない、2枚目
以降のウェハは、ステップS11、S12を省略し、一
枚目のウェハで求めた補正値を用いてもよい。
【0096】また、本実施例では、露光位置と予備計測
位置とで、フォーカスセンサーの検出域のウエハのパタ
ーン構造が異なっていたため、予備計測位置での各フォ
ーカスセンサーのフォーカス計測補正量を測定し算出し
ていた。しかし、図15のように1シヨツト領域内に同
一構造を有するパターンa,b,c,dが形成されてい
て、他のシヨツトも同様に構成されている場合、露光位
置と予備計測位置との移動量をウエハに形成されたパタ
ーン間隔の整数倍にすれば、露光位置と予備計測位置と
で、フォーカスセンサーの検出域のウエハのパターン構
造が同一になるため、本実施例のように、サンプルシヨ
ツトで、8方向に動かして合計45個のフォーカス計測
補正量を計測して算出する必要がなく、わずか5個のフ
ォーカス計測補正量を計測して算出するだけで良い。
【0097】例えば、図15のウエハ周辺のNo.1シ
ヨツトの露光位置でのフォーカスセンサーの検出域は、
図16(a)のようになり、検出域がレイアウト外にな
るフォーカスセンサーが存在する。この時、予備計測位
置を露光位置からパターン間隔だけ移動すると図16
(b)に示すようになり、各フォーカスセンサーの検出
域のウエハのパターン構造はウエハ周辺でないNO.5
シヨツトの露光位置での、フォーカスセンサーの検出域
のウエハのパターン構造と同じになるため、サンプルシ
ヨツトとしてNO.2,4,5,6,8を選択し、各シ
ヨツトにおいて露光位置での計測だけをすれば良くな
る。
【0098】また、本実施例では、予備計測位置でウエ
ハの傾きを計測し、その位置でその計測値に基づいてウ
エハの傾きを調整しているが、対象としているシヨツト
が予備計測位置から露光位置に移動し露光する前までに
その計測値に基づいてウエハの傾きを調整すれば良い。
【0099】また、本実施例では、レチクル上の回路パ
ターンを投影レンズを介してウエハ上に投影露光する例
を示したが、投影レンズを用いないプロキシミティ型の
露光方法にも適用でき、その場合は、本実施例の「光軸
Ax方向の位置」を「ウエハとマスクとの間隔方向の位
置」と読み替えれば良い。
【0100】また、本実施例では、アライメントマーク
検出位置でのフォーカスセンサーの測定結果を選択し
て、その位置での光軸方向の位置を補正したが、本実施
例の露光に際のように、アライメントマーク検出位置と
異なる予備計測位置でフォーカスセンサーによって面位
置を測定し、その測定値に基づいてウエハの光軸方向の
位置及び傾きを補正しそしてその姿勢を保持しながら、
または、補正しながら予備計測位置からアライメントマ
ーク検出位置に移動してもよい。特にアライメントマー
ク検出位置で、全てのフォーカスセンサーによる検出が
不可能な場合有効である。
【0101】(第2の実施例)第1の実施例では、各計
測ショット毎に有効測定点を選択するようにしたが、ア
ライメント計測用サンプルショットで5箇所の測定点の
中で使用する測定点を予め図3に示すコンソールCSで
計算しテーブルとしてメモリー上に記憶してもよい。表
1はY方向のウエハーマークを計測する時の各アライメ
ントショットにおける有効測定点のテーブルを表したも
ので表2はX方向のウエハーマークを計測する時のテー
ブルを表したものである。ただし、YESは使用するフ
ォーカスセンサーを表しNOは使用しないフォーカスセ
ンサーを表す。
【0102】もちろん、ウエハ周辺での露光の際のフォ
ーカス調整にも適用できる。
【0103】
【表1】
【0104】
【表2】
【0105】(第3の実施例)第1の実施例では、各ア
ライメント計測ショット毎に有効測定点を選択するよう
にしたが、本実施例では、全測定点の面位置データより
ウエハの近似平面を算出し、フォーカスセンサーの測定
点の位置とマーク検出光学系の検出域の位置との位置関
係よりマーク検出光学系の検出域のウエハの面位置を算
出してその値を基にステージ駆動装置12の第2の駆動
手段によってウエハー2の光軸AX方向の位置を補正す
る。もちろん測定点がウエハ上にないフォーカスセンサ
ーの面位置データは除外される。また近似平面を算出す
る際、各面位置データに検出域と測定点との距離に応じ
た重み付けを行って処理しても構わない。
【0106】(第4の実施例)前述の第1の実施例から
第3の実施例においては、ウェハ表面に形成されたパタ
ーン凹凸による、フォーカス計測値の差を、露光の場合
のみ考慮したが、アライメントの場合も、この点を考慮
すれば、精度を向上させることが可能となる。
【0107】以下に、アライメントの場合の、フォーカ
スセンサーの計測値の補正方法について説明する。
【0108】図17は、アライメントのための、フォー
カスオフセット補正量計測を行なう場合の、移動量を示
している。矢印で示す2方向は、フォーカスセンサー5
箇所の検出域の中心位置を、ステージを移動させること
を示している。
【0109】矢印横方向に移動させるとマークMxが、
また、矢印縦方向に移動させるとマークMyが、それぞ
れのマーク検出光学系で観察できるものとする。矢印で
示す位置は、例えば、図18、および、図19のショッ
トNo.15に示すように、フォーカスセンサー5箇所
の検出域が、レイアウト内に位置するものである。
【0110】この場合は、フォーカスオフセット補正量
計測の為の、サンプルショットにショットNo.8,1
5,26,21が選択されている例を示している。
【0111】このサンプルショットは、図3に示すコン
ソールCSにより、フォーカスセンサー5箇所の検出域
が、2箇所の移動位置において、全てレイアウト内とな
る様に、サンプルショットの数を設定すれば、自動的に
設定されるものである。
【0112】図18は、図17の矢印横方向に移動した
場合の、フォーカスセンサー5箇所の検出域の位置を、
例えば、ショットNo.15に示すものである。
【0113】図19は、図17の矢印縦方向に移動した
場合の、フォーカスセンサー5箇所の検出域の位置を、
例えば、ショットNo.15に示すものである。
【0114】図20は、アライメントのためのフォーカ
スオフセット補正量計測を示すの詳細なフローチャート
である。
【0115】本フローチャートに示す計測は、図9に示
したフローチャート中、ステップS01の前に行なわれ
るものである。
【0116】ステップS001:通常、ステップS1〜
S09のアライメント計測動作を行なう前に、不図示の
ステージ近傍に設けられた粗検出用の顕微鏡を用いて、
ウェハー上の不図示のウェハ上に形成されたマークを観
察し、パターンの形成されたウェハを装置に対して、位
置合わせを行なうのが、一般的である。
【0117】粗検出用の顕微鏡は、縮小投影レンズを介
さず、単独でマークを観察するもので、図3に示すマー
ク観察光学系の視野内に、マークを確実に位置させる目
的で用いられるものである。
【0118】ステップS0011〜S0017は、図1
3で説明したステップS110〜S115に相当し、ス
テップS0020、S0021は、図13で説明したス
テップS120〜S121に相当する。ここでは、詳細
な説明を省略する。
【0119】ステップS0021でメモリーに格納され
た補正値は、ステップS03,および、ステップS07
で、フォーカスセンサーで面位置を測定される場合に、
用いられる。
【0120】補正値の反映のさせ方は、ステップS13
03,S1309,S1322と同様なので、詳細な説
明は省略する。
【0121】(第5の実施例)次に上記説明した露光方
法を利用した半導体デバイスの製造方法の実施例を説明
する。図21は半導体デバイス(ICやLSIなどの半
導体チップ、あるいは液晶パネルやCCDなど)の製造
のフローを示す。ステツプ1(回路設計)では半導体デ
バイスの回路設計を行う。ステツプ2(マスク製作)で
は設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
一方、ステツプ3(ウエハー製造)ではシリコンなどの
材料を用いてウエハーを製造する。ステツプ4(ウエハ
ープロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクと
ウエハーを用いて、リソグラフイー技術によってウエハ
ー上に実際の回路を形成する。次のステツプ5(組み立
て)は後工程と呼ばれ、ステツプ4によって作製された
ウエハーを用いて半導体チップ化する工程であり。アッ
センブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケー
ジング工程(チップ封入)などの工程を含む。ステツプ
6(検査)ではステツプ5で作製された半導体デバイス
の動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こ
うした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷
(ステツプ7)される。
【0122】図22は上記ウエハープロセスの詳細なフ
ローを示す。ステツプ11(酸化)ではウエハーの表面
を酸化させる。ステツプ12(CVD)ではウエハー表
面に絶縁膜を形成する。ステツプ13(電極形成)では
ウエハー上に電極を蒸着によって形成する。ステツプ1
4(イオン打ち込み)ではウエハーにイオンを打ち込
む。ステツプ15(レジスト処理)ではウエハーに感光
剤を塗布する。ステツプ16(露光)では上記説明した
露光方法によってマスクの回路パターンをウエハーに焼
付け露光する。ステツプ17(現像)では露光したウエ
ハーを現像する。ステツプ18(エッチング)では現像
したレジスト像以外の部分を削り取る。ステツプ19
(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となった
レジストを取り除く。これらのステツプを繰り返し行う
ことによってウエハー上に多重に回路パターンが形成さ
れる。
【0123】本実施例の製造方法を用いれば、従来製造
が難しかった高集積度の半導体デバイスが製造すること
ができる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シヨツトがアライメント位置または露光位置に位置する
時に一部のフォーカスセンサーが検出不能または検出誤
差が大きくなる場合でも精度の良いアライメントもしく
は良好な転写が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のウエハ表面位置検出方法を用いる縮小投
影露光装置の部分概略図。
【図2】従来のウエハマークを計測する時のウエハーの
面位置の検出域とマーク検出光学系の検出域との位置関
係を示す図。
【図3】本発明の一実施例に係わるステップアンドリピ
ートタイプの露光装置を示す図。
【図4】本発明の位置合わせ装置を用いる縮小投影露光
装置の部分概略図。
【図5】面位置検出光学系による面位置検出での被露光
領域と各測定点の位置関係を示す説明図。
【図6】露光時のXYステージ位置と面位置を計測する
ためのウエハー上の5箇所の測定点とウエハーマーク計
測用のマーク検出光学系の検出域との位置関係を示す
図。
【図7】Y方向のずれ量を計測する時、XYステージの
位置と面位置計測用のウエハー上の5箇所の測定点とウ
エハーマーク計測用のマーク検出光学系の検出域との位
置関係を示す図。
【図8】X方向のずれ量を計測する時、XYステージの
位置と面位置計測用のウエハー上の5箇所の測定点とウ
エハーマーク計測用のマーク検出光学系の検出域との位
置関係を示す図。
【図9】本発明に第1実施例に係わる露光方法を示すフ
ローチャート。
【図10】露光位置と予備計測位置との移動量を示す
図。
【図11】シヨツトレイアウトとフォーカスセンサーの
検出域とを示す図。
【図12】計測のサンプルシヨツトを示す図。
【図13】図9に示すS11〜S14の詳細なフローチ
ャート。
【図14】S1320〜S140のフローチャート。
【図15】1シヨツト内に同一構造を有する複数のパタ
ーンが形成されているシヨツトレイアウトを示す図。
【図16】図15に示すシヨツトレイアウトの場合の露
光位置と予備計測位置のフォーカスセンサーの検出域の
位置を示す図。
【図17】フォーカスオフセット補正量計測位置と露光
位置との移動量を示す図。
【図18】シヨツトレイアウトとフォーカスセンサーの
検出域とを示す図。
【図19】シヨツトレイアウトとフォーカスセンサーの
検出域とを示す図。
【図20】フォーカスオフセット補正量計測を示すフロ
ーチャート。
【図21】デバイスの製造方法を示すフローチャート。
【図22】ウエハプロセスを示すフローチャート。
【符号の説明】
XYS XYステージ WF ウエハー LN 縮小投影レンズ RS レチクルステージ RT レチクル CM 撮像装置 CS コンソール CU 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 雄一 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地キヤ ノン株式会社小杉事業所内 Fターム(参考) 5F046 BA03 CC01 CC03 CC05 DA05 DA14 DB04 DC10 EB05 EC03 FC04 FC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一パターン構造が形成された複数個の
    被露光領域が配列された第1物体を移動させることによ
    り順次露光位置に送り込まれた前記被露光領域に第2物
    体上のパターンを露光する露光系と、前記露光系に対し
    て予め決められた位置で互いに異なる位置に検出域を有
    し前記第1物体の複数の面位置を検出する面位置検出装
    置とを備えた露光装置の露光方法において、 前記被露光領域が露光位置に位置する時、前記複数の被
    露光領域の内の所定の被露光領域が前記面位置検出装置
    によって前記第1物体の複数の面位置を検出する際の前
    記パターン構造に依存して生じる誤差が他の前記被露光
    領域と異なる場合、前記所定の被露光領域が露光位置に
    送り込まれる前の予め決められた位置に位置する時の面
    位置を検出する際の前記パターン構造に依存して生じる
    誤差を検出する誤差検出工程と、 前記予め決められた位置に前記所定の被露光領域を送り
    込み前記面位置検出装置によって前記第1物体の複数の
    面位置を検出する面位置検出工程と、 前記誤差に基づいて前記面位置検出工程で得られた測定
    値を補正する工程と、 前記所定の被露光領域を前記予め決められた位置から露
    光位置に送り込み第2物体上のパターンを前記所定の被
    露光領域に露光する前に、前記補正された測定値に基づ
    いて前記第1物体の姿勢を調整する工程とを有すること
    を特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記露光位置に前記所定の被露光領域を
    送り込み前記面位置検出装置によって前記第1物体の複
    数の面位置を検出する第2面位置検出工程と、 前記第2面位置検出工程で得られた複数の面位置の測定
    の少なくとも1つに基づいて、前記第1物体と第2物体
    の間隔方向に対する第1物体の位置を調整する工程とを
    有することを特徴とする請求項1の露光方法。
  3. 【請求項3】 同一パターン構造が形成された複数個の
    被露光領域が配列されレジストが塗布されたウエハを移
    動させることにより順次露光位置に送り込まれた前記被
    露光領域にマスク上のパターンを露光する露光系と、前
    記露光系に対して予め決められた位置で互いに異なる位
    置に検出域を有し前記ウエハの複数の面位置を検出する
    の面位置検出装置とを備えた露光装置を用いて素子を製
    造する方法において、 前記被露光領域が露光位置に位置する時、前記複数の被
    露光領域の内の所定の被露光領域が前記面位置検出装置
    によって前記ウエハの複数の面位置を検出する際の前記
    パターン構造に依存して生じる誤差が他の前記被露光領
    域と異なる場合、前記所定の被露光領域が露光位置に送
    り込まれる前の予め決められた位置に位置する時の面位
    置を検出する際の前記パターン構造に依存して生じる誤
    差を検出する誤差検出工程と、 前記予め決められた位置に前記所定の被露光領域を送り
    込み前記面位置検出装置によって前記ウエハの複数の面
    位置を検出する面位置検出工程と、 前記誤差に基づいて前記面位置検出工程で得られた測定
    値を補正する工程と、 前記所定の被露光領域を前記予め決められた位置から露
    光位置に送り込み第2物体上のパターンを前記所定の被
    露光領域に露光する前に、前記補正された測定値に基づ
    いて前記ウエハの姿勢を調整する工程とを有することを
    特徴とする素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 同一パターン構造が形成された複数個の
    被露光領域が配列された第1物体を移動させることによ
    り順次露光位置に送り込まれた前記被露光領域に第2物
    体上のパターンを露光する露光系と、前記露光系に対し
    て予め決められた位置で互いに異なる位置に検出域を有
    し前記第1物体の複数の面位置を検出する面位置検出装
    置とを備えた露光装置において、 前記被露光領域が露光位置に位置する時、前記複数の被
    露光領域の内の所定の被露光領域が前記面位置検出装置
    によって前記第1物体の複数の面位置を検出する際の前
    記パターン構造に依存して生じる誤差が他の前記被露光
    領域と異なる場合、前記所定の被露光領域が露光位置に
    送り込まれる前の予め決められた位置に位置する時の面
    位置を検出する際の前記パターン構造に依存して生じる
    誤差を検出し、 前記予め決められた位置に前記所定の被露光領域を送り
    込み前記面位置検出装置によって前記第1物体の複数の
    面位置を検出し、 前記誤差に基づいて前記面位置検出工程で得られた測定
    値を補正し、 前記所定の被露光領域を前記予め決められた位置から露
    光位置に送り込み第2物体上のパターンを前記所定の被
    露光領域に露光する前に、前記補正された測定値に基づ
    いて前記第1物体の姿勢を調整することを特徴とする露
    光装置。
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