JP2003249312A - 分割コネクタ - Google Patents

分割コネクタ

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JP2003249312A
JP2003249312A JP2002049583A JP2002049583A JP2003249312A JP 2003249312 A JP2003249312 A JP 2003249312A JP 2002049583 A JP2002049583 A JP 2002049583A JP 2002049583 A JP2002049583 A JP 2002049583A JP 2003249312 A JP2003249312 A JP 2003249312A
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JP2002049583A
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Tetsuya Shinozaki
哲也 篠崎
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブコネクタの抜け止めを確実に図り、か
つ、構造を簡略化できる分割コネクタを提供することに
ある。 【解決手段】 サブコネクタ10は、分割コネクタ1の
前方から後方へ向かって、すなわち相手側コネクタ50
と嵌合される面側から、嵌合方向とは逆向きの方向を組
み付け方向として組み付けられる。したがって、サブコ
ネクタ10が半挿入の状態で相手側コネクタ50との嵌
合を行ったとしても、嵌合動作に伴い、サブコネクタは
相手側コネクタ50の奥端面52Aに押圧されて正規の
組み付け位置に移動する。このため、サブコネクタ10
が正しく正規位置に挿入されているかどうかを確認する
ための半挿入検知機構等を設ける必要がなく、コネクタ
の構造を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割コネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車において配線を行う場合、個別の
経路に沿って配索した複数のワイヤーハーネスの端末部
を一カ所に纏め、その纏めた端末部を電源側の電線の端
末部に接続する手段として、分割コネクタが用いられ
る。この分割コネクタは、前後両面に開口する複数個の
組付部が形成された枠状のホルダを備えており、この組
付部に、各ワイヤーハーネスの端末のサブコネクタが後
方から挿入される。なお、分割コネクタとしては、特開
平10−241801号に開示されているもの等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
分割コネクタでは、サブコネクタが正規の位置まで挿入
されず、半挿入の状態に留め置かれている場合や、サブ
コネクタの後方へ延出される電線が引っ張られるなど後
方への過度の力が加えられた場合に、サブコネクタが後
方へ抜けてしまいやすいという問題があった。このよう
な事態を回避するために、サブコネクタが正しく正規位
置に挿入され、抜け止めが確実になされているかどうか
を検知するための半挿入検知機構等を設ける必要があ
り、コネクタの構造が複雑化していた。
【0004】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、サブコネクタの抜け止めを確
実に図り、かつ、構造を簡略化できる分割コネクタを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係る分割コネクタは、端子金具を
収容可能なキャビティが設けられたサブコネクタと、前
記サブコネクタを組み付け可能な組付部が設けられたホ
ルダとを備え、相手側コネクタと嵌合可能な分割コネク
タであって、前記サブコネクタは、前記分割コネクタに
おいて前記相手側コネクタと嵌合される面側から、嵌合
方向とは逆向きの方向を組み付け方向として前記組付部
に組み付けられることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の分割
コネクタであって、前記ホルダには板状の本体部が備え
られ、この本体部の一面側に前記組付部が形成されると
ともに、前記サブコネクタにおいて前記ホルダと対向す
る面には前記組付部に係合可能な被組付部が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載の分割コネクタであって、前記ホルダには、板
状に形成されて前記相手側コネクタとのカム作用によっ
て前記分割コネクタと前記相手側コネクタとの嵌合を助
勢するレバーが備えられるとともに、前記レバーはその
板面が前記ホルダの板面に沿うようにして取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の分割コネクタであって、前記ホルダと
前記サブコネクタとの間には、前記サブコネクタが前記
ホルダに対して正規の組み付け位置に組み付けられてい
るときに、互いに係合することで前記ホルダと前記サブ
コネクタとを組み付け状態にロックするロック機構が設
けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、サブコネクタは、分割コネクタにおいて相手側コ
ネクタと嵌合される面側から、嵌合方向とは逆向きの方
向を組み付け方向として組み付けられる。このような構
成によれば、サブコネクタが半挿入の状態に留め置かれ
ている場合には、サブコネクタは正規の組み付け位置か
ら、相手側コネクタとの嵌合方向へずれて取りつけられ
ることとなる。したがって、サブコネクタが半挿入の状
態で相手側コネクタとの嵌合を行ったとしても、嵌合動
作に伴い、サブコネクタは相手側コネクタの嵌合面に押
圧されて正規の組み付け位置に移動する。このため、サ
ブコネクタが正しく正規位置に挿入されているかどうか
を確認するための半挿入検知機構等を設ける必要がな
く、コネクタの構造を簡略化できる。
【0010】また、従来のようにサブコネクタを後方か
ら、すなわち相手側コネクタと嵌合される面とは逆側か
ら組み付ける場合には、コネクタの使用時にはサブコネ
クタの後方への離脱を規制し、サブコネクタを取り外し
たいときには規制を解除することのできる複雑な構造の
ロック機構を設置しなければならなかった。しかし、本
発明の分割コネクタにおいては、相手側コネクタと嵌合
されている状態では、相手側コネクタによってサブコネ
クタの離脱が規制される。このため、複雑なロック機構
を設ける必要がなく、コネクタの構造を簡略化できる。
さらに、サブコネクタは相手側コネクタと嵌合される面
側からのみ離脱できるようにされていればよく、嵌合さ
れる面とは逆の面側からは離脱不能なように設計してお
けばよい。このため、電線が引っ張られるなど後方への
過度の力が加えられた場合に、サブコネクタが抜けてし
まうことを確実に防止できる。
【0011】請求項2の発明によれば、分割コネクタの
ホルダは板状に形成され、このホルダの一面側に組付部
が形成されている。ここで、ホルダが従来のような枠状
に形成されている場合には、サブコネクタを電線が延出
される側以外の面から組み付けようとすれば、サブコネ
クタから引き出された電線が組付部の周囲に存在する枠
部に引っ掛かってしまう。そこで、ホルダを板状とし、
このホルダの一面側に組付部を設けるとともに、サブコ
ネクタ側にはこの組付部に係合可能な被組付部を設け
て、サブコネクタとホルダとを面で組み付ける構成とし
た。このような構成によれば、電線がホルダの枠部に引
っ掛かることがないため、どのような方向からであって
もサブコネクタのホルダへの組み付けを容易に行うこと
ができる。したがって、サブコネクタのホルダに対する
組付け方向を、電線の延出方向と関わりなく自由に設計
することができる。
【0012】請求項3の発明によれば、ホルダには、板
状のレバーがホルダの板面に沿って回動可能に取り付け
られている。ここで、通常のレバー式コネクタにおける
レバーは、カム溝の形成された一対のカム板部とこれら
を繋ぐ操作部とを有する門形状に形成されて、ホルダを
跨ぐように取り付けられるのが一般的である。しかし、
このような構成では、ホルダを跨ぐレバーとサブコネク
タとが干渉するために、サブコネクタの組付け方向や電
線の引き回し方向に制約を受けることとなる。また、門
形状のレバーを採用する場合には、ホルダにおいて一対
のカム板部をそれぞれ支持するための支持軸を設ける支
持面が一対必要である。ところが、請求項2のようにホ
ルダが枠状でなく板状である場合には、このような支持
面を一対確保することができず、レバーをホルダに取り
付けることができない。そこで、レバーを板状とし、そ
の板面がホルダの板面に沿うようにして取り付ける構成
とした。このような構成によれば、サブコネクタのホル
ダへの組み付け時に、レバーとサブコネクタとが干渉す
るおそれがない。したがって、サブコネクタにおいて、
サブコネクタの組付け方向等の設計の自由度を確保しつ
つ、レバーを取り付けて相手側コネクタとの嵌合操作力
の低減を図ることができる。
【0013】請求項4の発明によれば、ホルダとサブコ
ネクタとの間にはロック機構が設けられている。このよ
うな構成によれば、ホルダにサブコネクタを組み付けた
状態で分割コネクタを移送する場合等において、サブコ
ネクタのホルダからの抜け止めを図ることができる。ま
た、分割コネクタと相手側コネクタとの嵌合時には、上
述した相手側コネクタによるサブコネクタの離脱の規制
と併せて、サブコネクタの抜け止めを確実なものとする
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の分割コネクタを具
体化した実施形態について、図1〜図9を参照しつつ詳
細に説明する。なお、以下の説明において、各コネクタ
1、50が互いに相手方と嵌合する面側をそれぞれ前側
とし、これとは逆の面側を後側として説明する。
【0015】本実施形態の分割コネクタ1は、雌側のコ
ネクタであって、サブコネクタ10と、このサブコネク
タ10を組み付け可能なホルダ30とを備えている。
【0016】サブコネクタ10は、合成樹脂によって略
直方体状に形成されており、その内部には、雌型端子金
具21を収容可能な複数個のキャビティ11が、複数段
に分かれて整列して形成されている(図3、図5参
照)。このキャビティ11は、サブコネクタ10の前後
方向に貫通して設けられており、後方の開口から雌型端
子金具21を挿入可能とされている。また、キャビティ
11の前方の開口からは、相手側コネクタ50に備えら
れた雄型端子金具55のタブ部56を挿入可能とされて
いる。
【0017】各キャビティ11のうち最上段に位置する
キャビティ11の下方には、全幅に渡って短絡端子収容
室12が設けられている。短絡端子収容室12は、前方
へ向けて開口して形成されており、後述する相手側コネ
クタ50の解除リブ54を挿入可能とされている。短絡
端子収容室12の上面側は、それぞれ上側に位置するキ
ャビティ11と連通されている。また、キャビティ11
の下壁部における短絡端子収容室12との連通部分の後
側の位置には、ランス係止溝13が前方に開口して形成
されている。
【0018】また、サブコネクタ10には、下面側に開
口するリテーナ取付孔14が、各キャビティ11を横切
るようにして設けられており、このリテーナ取付孔14
には、下方から周知の構造のサイドリテーナ29を差し
込んで装着できるようになっている。
【0019】サブコネクタ10の上面中央には、前後方
向に沿って、ロックアーム15が延設されている。ロッ
クアーム15は、サブコネクタ10の後端から前方に向
かって片持ち状に延出されており、上下方向に撓み変形
可能とされている。ロックアーム15における前後方向
のほぼ中央位置には、ロック爪17が上方へ向かって突
設されており、このロック爪17の前端面は後述する相
手側ハウジングのロック突部34と係合する係合面17
Aとされている。また、ロック爪17の後側は、後方へ
向かって傾斜する傾斜面とされている。また、ロックア
ーム15の前端部には、サブコネクタ10をホルダ30
から離脱させるときに、ロックアーム15を下方に撓ま
せてロック爪17とロック突部34との係合を解除する
ための押圧部16が設けられている。
【0020】また、サブコネクタ10の上面において左
右両側部には、ロックアーム15の延設方向に沿って、
一対の側壁18が上方へ向かって突設されている(図4
参照)。各側壁18には、その上端縁がそれぞれ内側に
向かって突出されることで係合突部18Aが設けられて
いる。また、各側壁18の前端には、サブコネクタ10
の幅方向に延びる前壁19が、側壁18に連結して設け
られている。そして、両側壁18、前壁19およびロッ
クアーム15に囲まれた空間は、後方が開放されて、後
述するホルダ30のガイドリブ32を受け入れ可能なリ
ブ受入空間20をなしている。
【0021】サブコネクタ10のキャビティ11に装着
される雌型端子金具21は、その前部が角柱状に形成さ
れて雄型端子金具55のタブ部56を受け入れ可能な接
続部22とされるとともに、その後部には連結部を介し
てバレル部23が形成されている(図7参照)。バレル
部23には、電線Wの端末が圧着されている。また、接
続部22の下面側には、上下方向に僅かに弾性変形可能
とされたランス24が、前方を基端とした片持ち状に設
けられている。
【0022】この雌型端子金具21は、それぞれキャビ
ティ11の後方から挿入されて、ランス24の後端がキ
ャビティ11内のランス係止溝13の後壁に引っ掛けら
れることにより、一次係止状態とされている。次いで、
リテーナ取付孔14に下方から押し込まれたサイドリテ
ーナ29によって、二重係止がなされている。また、最
上段のキャビティ11に挿入される雌型端子金具21に
ついては、接続部22の前端下面が短絡端子収容室12
に臨んで配されるようになっている。
【0023】また、短絡端子収容室12内に配される短
絡端子25は、金属板を折り曲げ加工することにより形
成されており、板状の基板部26と、この基板部26に
連結された複数本の弾性接触片27とを備えている(図
7参照)。弾性接触片27は、板状の基板部26から後
方へ延出された舌片を前方へ折り返し、この折返部分か
ら所定長さだけ基板部26の上面とほぼ水平に延出され
てから、ほぼ垂直に立ち上がるように折り曲げられ、そ
の頂点部分が再びヘアピン状に曲げられて、その先端が
斜め下方を向くように形成されている。このうち頂点部
分が、雌型端子金具21に接触される接点部28とされ
ている。そして、弾性接触片27は、U字型の折返部分
を中心として上下方向へ弾性的に揺動変位可能とされて
いる。
【0024】この短絡端子25は、短絡端子収容室12
内に折返部分を後方に向けて収容される。そして、分割
コネクタ1が相手側コネクタ50と嵌合していない状態
では、接点部28が各雌型端子金具21における接続部
22の下面に接触して、各雌型端子金具21を短絡状態
とさせている。
【0025】このサブコネクタ10が取り付けられるホ
ルダ30は、合成樹脂により横長方形の略板状に形成さ
れた本体部38を備えている(図1、図3参照)。この
本体部38の下面側には、サブコネクタ10を組み付け
るための3つの組付部31が、左右方向に並列して形成
されている。各組付部31には、それぞれ前後方向に延
びる左右一対のガイドリブ32が形成されている(図4
参照)。このガイドリブ32は、上記したリブ受入空間
20内に丁度収まる大きさに形成されている。また、ガ
イドリブ32には、その上端縁がそれぞれ外側に向かっ
て突出されることで係止突部32Aが形成されており、
この係止突部32Aがサブコネクタ10の側壁18にお
ける係合突部18Aの下側に丁度入り込むことで、サブ
コネクタ10とホルダ30とが係合されるようになって
いる。
【0026】この組付部31において、両ガイドリブ3
2に挟まれた空間は、サブコネクタ10のロックアーム
15を受け入れ可能な逃がし部33とされており、その
ほぼ中央位置には、ロック爪17が係止可能なロック突
部34が下方に向かって突設されている。
【0027】また、組付部31の後端には、下方へ延出
される後壁35が左右方向に渡って設けられており、こ
の後壁35にサブコネクタ10の後端部10Bが当接さ
れることで、サブコネクタ10の後方への抜け止めが図
られている(図5、図6参照)。
【0028】また、本体部38における組付部31より
も上方の領域には、この本体部38の後端面に開口し、
本体部38の板面38Aと平行な横長スリット状をなす
レバー収容空間36が形成されている。このレバー収容
空間36の形成領域は、左右方向においてホルダ30の
ほぼ中央から右端に至る範囲とされている。この収容空
間36内には、下面壁から上向きに突出する支持軸37
が形成され、また、上面壁には、相手側コネクタ50の
カムピン53を収容空間36に進入させるための逃がし
溝39が形成されている。
【0029】このレバー収容空間36内には、レバー4
0が収容されている。このレバー40は、合成樹脂によ
り全体として水平な板状に形成され、やや細長い平板状
をなすカム板部41と、その一端側に設けられた操作部
42とを備えている。レバー40のカム板部41には、
ホルダ30の収容空間36内に設けられた支持軸37を
嵌合可能な円形の軸受孔43が設けられている。レバー
40は、その操作部42をホルダ30の後方へ突出させ
た状態で収容空間36内に収容され、支持軸37が軸受
孔43に嵌め付けられることで、その板面40Aが本体
部38の板面38Aに沿うようにして支持されている。
これにより、レバー40は初期位置と嵌合完了位置との
間で、支持軸37を中心として回動可能とされている。
【0030】レバー40のカム板部41には、後述する
相手側コネクタ50のカムピン53を係合可能な弧状の
カム溝44が設けられている。このカム溝44の始端側
に設けられた開口は、レバー40が回動始端位置にある
ときに、逃がし溝39の開口に整合して、カムピン53
を受け入れ可能となるようにされている。
【0031】レバー40の操作部42は、カム板部41
よりもやや肉厚に形成され、その上面側には、弾性係止
片45が設けられている。弾性係止片45は、レバー4
0が回動終端位置にあるときに操作部42の後端側とな
る位置から前方に向けて延出され、レバー40の厚み方
向に撓み可能な片持ち状に形成されている。そして、こ
の弾性係止片45の上面には、係止突起46が上方へ向
かって突設されている。そして、レバー40が回動終端
位置まで回動されたときには、弾性係止片45がホルダ
30の収容空間36内に進入し、収容空間36の上面壁
から突出された係止爪(図示せず)に係止突起46が係
合することによってロックされる。
【0032】また、弾性係止片45の前端部には、分割
コネクタ1を相手側コネクタ50から離脱させるとき
に、弾性係止片45を下方に撓ませて係止突起46と係
止爪との係合を解除するための押圧部47が設けられて
いる。さらに、操作部42の前端部には、レバー40に
指を掛けて回動操作を行うための指掛け部48が、弾性
係止片45を跨ぐ橋状に形成されている。
【0033】次に、分割コネクタ1と嵌合される相手側
コネクタ50について説明する。相手側コネクタ50
は、合成樹脂材料からなるハウジング51と、複数の雄
型端子金具55とを備えて構成されている(図7参
照)。ハウジング51は、前方に開口する方形のフード
部52を有し、このフード部52内に分割コネクタ1が
嵌入されるようになっている。フード部52内には、そ
の奥端面52Aから突出する雄型端子金具55、および
解除リブ54が、それぞれ雌型端子金具21、および短
絡端子25と整合する位置に設けられている。雄型端子
金具55の先端部は、雌型端子金具21の接続部22内
に挿入可能なタブ部56とされている。また、フード部
52の上面板52Bには、分割コネクタ1のカム溝44
に係合可能なカムピン53が下方に向かって、即ちフー
ド部52の内部空間に向けて突出して形成されている。
【0034】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について説明する。
【0035】分割コネクタ1の組み付けに際しては、ホ
ルダ30の各組付部31にサブコネクタ10を組み付け
る(図5、図6参照)。具体的には、組付部31のガイ
ドリブ32に設けられた係止突部32Aを、サブコネク
タ10の側壁18に設けられた係合突部18Aと整合さ
せるようにして、ガイドリブ32をホルダ30の前方か
らリブ受入空間20に進入させる。サブコネクタ10を
後方へ移動させていくと、ホルダ30のロック突部34
がロックアーム15のロック爪17に突き当たり、ロッ
クアーム15が下方へ弾性的に揺動変位される。
【0036】さらに、サブコネクタ10をその前端部1
0Aがホルダ30の前端部30Aと面一となるまで移動
させ、サブコネクタ10を正規嵌合位置に至らしめる
と、ロック突部34がロック爪17を乗り越えてロック
アーム15が弾性復帰する。そして、ロック爪17の係
合面17Aにロック突部34が係止されて、サブコネク
タ10が抜け止め状態に保持される。また、サブコネク
タ10の後端部10Bはホルダ30の後壁35に当接
し、これによりサブコネクタ10の後方への抜け止めが
図られている(図9参照)。
【0037】このとき、ホルダ30は板状に形成されて
おり、その下面側に組付部31が設けられている。ま
た、レバー40も板状に形成されて、その板面がホルダ
30における本体部38の板面38Aに沿うように取り
付けられている。したがって、サブコネクタ10のホル
ダ30への取り付け時に、このサブコネクタ10や電線
Wがホルダ30およびレバー40と干渉することを回避
でき、取り付けを容易に行うことができる。このように
して、分割コネクタ1の組付けが完了する。
【0038】次に、この分割コネクタ1を相手側コネク
タ50に嵌合させる。まず、相手側コネクタ50のカム
ピン53を分割コネクタ1のカム溝44に進入させるよ
うにして両コネクタ1、50を浅く嵌合させる。次い
で、分割コネクタ1のレバー40を所定の位置まで回動
させる。すると、カム作用により両コネクタ1、50が
引き寄せられて、分割コネクタ1が相手側コネクタ50
のフード部52内に収容され、雄型端子金具55と雌型
端子金具21が接合される。同時に、解除リブ54が雌
型端子金具21と短絡端子25の弾性接触片27との間
に進入して、弾性接触片27を雌型端子金具21から離
間させるようにして撓ませることで、各雌型端子金具2
1間の短絡状態が解除される。
【0039】このとき、サブコネクタ10の前端部10
Aはフード部52の奥端面52Aに当接しており、この
ことによっても、サブコネクタ10の前方への抜け止め
が図られる。
【0040】さて、上記は分割コネクタ1におけるホル
ダ30とサブコネクタ10との組み付けが正常におこな
われた場合について説明したが、次に、サブコネクタ1
0の組み付けが不完全である場合について説明する。
【0041】サブコネクタ10の組み付けが浅くて不完
全である場合には、ホルダ30の前端部30Aからサブ
コネクタ10の前端部10Aが前方に突出された状態と
なっている(図7参照)。この状態で、上記と同様にし
て分割コネクタ1と相手側コネクタ50との嵌合を行う
と、レバー40の回動に伴って分割コネクタ1が相手側
コネクタ50のフード部52内に進入していく。そし
て、サブコネクタ10の前端部10Aがフード部52の
奥端面52Aに当接し、ホルダ30はそれよりもやや後
方に位置した状態となる(図8参照)。
【0042】この状態で、さらにレバー40を回動させ
ていくと、ホルダ30はさらにフード部52の奥端面5
2Aに向かって進入する。これに伴って、サブコネクタ
10はフード部52の奥端面52Aに押圧され、ホルダ
30に対して後方へ移動していく。そして、レバー40
が嵌合完了位置まで回動されると、ホルダ30はフード
部52内の奥端面52Aと当接する位置まで挿入され
る。この状態では、サブコネクタ10はその前端部10
Aがホルダ30の前端部30Aと面一となる位置、すな
わちホルダ30に対して正規の組み付け位置まで挿入さ
れた状態となる(図9参照)。
【0043】このように、分割コネクタ1の相手側コネ
クタ50への嵌合完了と同時に、サブコネクタ10のホ
ルダ30への正規位置への組み付けが完了する。
【0044】以上のように本実施形態によれば、サブコ
ネクタ10は、分割コネクタ1の前方から後方へ向かっ
て、すなわち相手側コネクタ50と嵌合される面側か
ら、嵌合方向とは逆向きの方向を組み付け方向として組
み付けられる。したがって、サブコネクタ10が半挿入
の状態で相手側コネクタ50との嵌合を行ったとして
も、嵌合動作に伴い、サブコネクタは相手側コネクタ5
0の奥端面52Aに押圧されて正規の組み付け位置に移
動する。このため、サブコネクタ10が正しく正規位置
に挿入されているかどうかを確認するための半挿入検知
機構等を設ける必要がなく、コネクタの構造を簡略化で
きる。
【0045】また、両コネクタ1、50が嵌合されてい
る状態では、サブコネクタ10の前端部10Aはフード
部52の奥端面52Aに当接している。このことによっ
て、サブコネクタ10の前方への抜け止めが確実に図ら
れる。同時に、サブコネクタ10とホルダ30との間に
は、ロックアーム15とロック突部34とから構成され
るロック機構が設けられているから、これによっても抜
け止めを確実なものとすることができる。さらに、サブ
コネクタ10はホルダ30の前方からのみ離脱できるよ
うにされていればよい。このため、後側については後壁
35を設けておくという単純な構成によって、サブコネ
クタ10の後方への抜け止めを確実に図ることができ
る。
【0046】さらに、ホルダ30は板状に形成されてお
り、その下面側に組付部31が設けられている。また、
レバー40も板状に形成されて、その板面がホルダ30
における本体部38の板面38Aに沿うように取り付け
られている。したがって、サブコネクタ10のホルダ3
0への取り付け時に、このサブコネクタ10や電線Wが
ホルダ30およびレバー40と干渉することを回避で
き、取り付けを容易に行うことができる。
【0047】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。 (1)上記実施形態においては、3つのサブコネクタ1
0がホルダ30に対して組み付けられているが、本発明
によれば、サブコネクタの数は必ずしも本実施形態の限
りではなく、2つ以下、あるいは4つ以上であってもよ
いことは勿論である。 (2)上記実施形態においては、雌型コネクタが分割コ
ネクタ1であるが、本発明によれば、分割コネクタの種
類は必ずしも本実施形態の限りではなく、例えば雄型コ
ネクタが分割コネクタであってもよい。また、雌型、雄
型双方のコネクタが分割コネクタであってもよい。 (3)上記実施形態においては、すべてのサブコネクタ
10がホルダ30に対して前方から組み付けられる構成
となっているが、本発明によれば、必ずしもすべてのサ
ブコネクタが嵌合方向とは逆向きの方向を組み付け方向
として組み付けられている必要はなく、一部のサブコネ
クタのみであってもよい。 (4)上記実施形態においては、サブコネクタの前方へ
の抜けを規制するロックアーム15およびロック突部3
4が設けられているが、本発明の構成の分割コネクタに
おいては、相手側コネクタの嵌合面によってサブコネク
タの離脱が規制されるので、このようなロック機構を設
けなくても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の分割コネクタの上面図
【図2】本実施形態の分割コネクタの側面図
【図3】本実施形態の分割コネクタの正面図
【図4】ホルダの組付部、およびサブコネクタにおいて
ホルダの組付部に組み付けられる部分(図3の楕円R内
に相当する部分)を拡大した図
【図5】サブコネクタとホルダとの組み付け途中の様子
を示す側断面図
【図6】サブコネクタとホルダとを組み付けた側断面図
【図7】分割コネクタと相手側コネクタとの嵌合前の様
子を示す側断面図
【図8】分割コネクタと相手側コネクタとの嵌合途中の
様子を示す側断面図
【図9】分割コネクタと相手側コネクタとを嵌合した側
断面図
【符号の説明】
1…分割コネクタ 10…サブコネクタ 11…キャビティ 16…ロックアーム(ロック機構) 18A…係合突部(被組付部) 21…雌型端子金具(端子金具) 30…ホルダ 31…組付部 34…ロック突部(ロック機構) 38…本体部 38A…板面 40…レバー 40A…板面 50…相手側コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FA14 FA16 FA20 FC31 FC36 HA05 HB02 HC06 HC31 KA05 5E087 EE02 EE11 EE14 GG32 HH01 HH04 JJ03 JJ08 MM08 QQ04 RR25 RR26 RR36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なキャビティが設け
    られたサブコネクタと、前記サブコネクタを組み付け可
    能な組付部が設けられたホルダとを備え、相手側コネク
    タと嵌合可能な分割コネクタであって、 前記サブコネクタは、前記分割コネクタにおいて前記相
    手側コネクタと嵌合される面側から、嵌合方向とは逆向
    きの方向を組み付け方向として前記組付部に組み付けら
    れることを特徴とする分割コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ホルダには板状の本体部が備えら
    れ、この本体部の一面側に前記組付部が形成されるとと
    もに、前記サブコネクタにおいて前記ホルダと対向する
    面には前記組付部に係合可能な被組付部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の分割コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ホルダには、板状に形成されて前記
    相手側コネクタとのカム作用によって前記分割コネクタ
    と前記相手側コネクタとの嵌合を助勢するレバーが備え
    られるとともに、前記レバーはその板面が前記ホルダの
    板面に沿うようにして取り付けられていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の分割コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ホルダと前記サブコネクタとの間に
    は、前記サブコネクタが前記ホルダに対して正規の組み
    付け位置に組み付けられているときに、互いに係合する
    ことで前記ホルダと前記サブコネクタとを組み付け状態
    にロックするロック機構が設けられていることを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の分割コネク
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018733A (ja) * 2005-06-10 2007-01-25 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

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