JP2003248904A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2003248904A JP2002364698A JP2002364698A JP2003248904A JP 2003248904 A JP2003248904 A JP 2003248904A JP 2002364698 A JP2002364698 A JP 2002364698A JP 2002364698 A JP2002364698 A JP 2002364698A JP 2003248904 A JP2003248904 A JP 2003248904A
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誠 生熊
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/022H-Bridge head driver circuit, the "H" configuration allowing to inverse the current direction in the head

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置において、磁気ヘッドに通
電される記録電流の通電方向が反転する際に生じるオー
バーシュートを強調する。 【解決手段】 磁気ディスク装置に、記録信号DT1,
DT2を微分して微分パルス信号DT1A,DT2Aを
それぞれ生成する微分パルス生成部21,22と、抵抗
R1に並列に設けられ、微分パルス信号DT1A,DT
2Aを受けることによってそれぞれ導通状態となるトラ
ンジスタM5,M6とを備える。記録信号DT1,DT
2が与えられて記録電流ILの通電方向が反転する際、
微分パルス信号DT1AおよびDT2Aのいずれか一方
が生成され、トランジスタM5およびM6のいずれか一
方は一時的に導通状態となる。これにより、記録電流I
Lのオーバーシュートが強調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
の情報記録技術に関するものであり、特に、記録ヘッド
に通電される記録電流のオーバーシュートの大きさを制
御する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの周辺機器であるハード・
ディスク・ドライブ(HDDとも称する)などの磁気デ
ィスク装置において、ディジタル情報はディスクの磁気
記録媒体(メディアとも称する)の表面に磁気的に記録
されている。近年、一般的に、メディアに記録された情
報の再生にはGMR(Giant Magneto Resistance)ヘッ
ドが用いられる一方、記録にはインダクティブ・コイル
で構成された記録ヘッドが用いられる。
【0003】記録ヘッドは、インダクティブ・コイルに
通電される記録電流の通電方向に応じた磁場を形成す
る。そして、この磁場によってメディア表面の磁化反転
の向きが決まり、ディジタル情報がメディアに書き込ま
れ、記録される。
【0004】図6は従来の一般的な磁気ディスク装置に
おける記録電流駆動回路1の構成を示す。従来の磁気デ
ィスク装置は、バイポーラ型のトランジスタQ1,Q
2,Q3,Q4から構成されるHブリッジ回路11によ
って、VCC端子から、ヘッドコンタクトHD1,HD
2を介して接続された記録ヘッド(コイルL1)ならび
に抵抗R1を通ってGND端子へと流れる記録電流IL
の量および通電方向を制御する。この制御は、記録信号
入力端子WDに与えられる記録信号DT1、および記録
信号入力端子WDNに与えられ、記録信号DT1の逆相
である記録信号DT2に基づいて行われる。
【0005】Hブリッジ回路11の上段におけるトラン
ジスタQ3,Q4は、記録信号DT1,DT2によって
それぞれ駆動され、記録電流ILの通電方向を制御す
る。一方、Hブリッジ回路11の下段のトランジスタQ
1,Q2は、定電圧源VREF、抵抗R1,R2および
MOSトランジスタM1,M2,M3,M4から成る回
路によってバイアス調整されて駆動され、記録電流IL
の量を制御する。
【0006】MOSトランジスタM1は、記録信号DT
2に基づいて、定電圧源VREFおよび抵抗R2によっ
て定められるバイアス電圧をトランジスタQ1に印加す
る。また、MOSトランジスタM3は、記録信号DT1
に基づいて、トランジスタQ1に印加するバイアス電圧
をGNDレベルにする。同様に、MOSトランジスタM
2は、記録信号DT1に基づいて、定電圧源VREFお
よび抵抗R2によって定められるバイアス電圧をトラン
ジスタQ2に印加する。また、MOSトランジスタM4
は、記録信号DT2に基づいて、トランジスタQ2に印
加するバイアス電圧をGNDレベルにする。
【0007】記録電流ILの量は、上記のバイアス調整
により制御される。すなわち、抵抗R1の抵抗値が小さ
いほど、記録電流ILの量は増大する。つまり、抵抗R
1を流れる電流I3が大きいほど、記録電流ILの量が
増大する。また、定電圧源VREFの電圧が高いほど、
記録電流ILの量は増大する。
【0008】以上のように構成された従来の磁気ディス
ク装置によって磁気ヘッドに通電される記録電流につい
て、図7のタイミングチャートを用いて説明する。
【0009】図7(a)は記録信号DT1、図7(b)
は記録信号DT2、図7(c)はコイルL1に流れる記
録電流ILを示す。ここで、記録電流ILについて、ヘ
ッドコンタクトHD1からヘッドコンタクトHD2への
向きを正方向とする(図6参照)。
【0010】記録信号DT1が“H”のとき、トランジ
スタQ3,Q2はオンし、記録電流駆動回路1には、V
CC端子から、トランジスタQ3、コイルL1(正方
向)、トランジスタQ2、抵抗R1、そしてGND端子
の方向に記録電流I1が流れる。そして、記録信号DT
1が“L”となり、逆に、記録信号DT2が“H”とな
ると、トランジスタQ3,Q2はオフとなり、代わっ
て、トランジスタQ4,Q1がオンとなる。そして、記
録電流駆動回路1には、VCC端子から、トランジスタ
Q4、コイルL1(負方向)、トランジスタQ1、抵抗
R1、そしてGND端子の方向に記録電流I2が流れ
る。このように、記録信号DT1,DT2に応じてコイ
ルL1への通電方向を反転させることにより、記録信号
DT1,DT2のディジタル情報をメディアに記録する
ことが可能となる。
【0011】磁気ディスク装置の信頼性は、メディア表
面への情報の記録および再生に関する信頼性に大きく依
存する。近年、メディアの記録密度が飛躍的に増加して
いるため、記録・再生の誤り率(ビット・エラー・レー
ト)をさらに低下させて、信頼性を高めることが必須で
ある。このうち、記録の信頼性を向上するための1つの
重要な点は、記録電流のオーバーシュートに関するもの
である。
【0012】図7(c)において、コイルL1に流れる
記録電流ILは、コイルL1への通電方向が反転した瞬
間、定常値を超えた値をとり、しばらくしてから定常値
に落ち着く。この定常値を過ぎた部分がオーバーシュー
ト(図7中のA)である。このオーバーシュートを俊敏
に高めて、俊敏に定常状態に戻すことにより、コイルL
1に一時的に強い磁場を形成することができる。これに
より、メディアを、短時間で、コイルL1によって形成
された磁場に応じて磁化させることができ、高速レート
での情報記録が可能となる。
【0013】オーバーシュートは、定性的には、コイル
L1およびそれに接続されているさまざまな寄生容量な
らびに寄生抵抗との共振や振動によるものと推測するこ
とができる。コイルL1には、たとえば、コイルL1自
体の寄生抵抗や容量、リードフレームとチップとを接続
するワイヤの寄生インダクタンス、ヘッドコンタクトH
D1,HD2におけるパッドの寄生容量、チップ内のア
ルミニウム配線の寄生容量やインダクタンス、記録電流
駆動回路1を構成するトランジスタQ1〜Q4の寄生容
量などが付随している。特に、トランジスタQ1〜Q4
は、大きな記録電流ILを流す能力を確保するために、
トランジスタ形状(ゲート幅や素子面積)を大きくする
ように設計されており、非常に大きな寄生容量を有す
る。
【0014】このように、コイルL1にはさまざまな寄
生素子が複雑に付随しているため、オーバーシュートを
正確な数式で定量的に書き表すのは複雑である。このた
め、オーバーシュートの量を制御することは、一般的に
困難であった。
【0015】この問題を解決するために、Hブリッジコ
イル駆動回路に改良を施している従来技術がある(たと
えば、特許文献1参照)。図8は、従来の改良されたH
ブリッジコイル駆動回路の回路構成を示す。Hブリッジ
コイル駆動回路20は、上記のトランジスタQ1,Q2
にそれぞれ相当するMOSトランジスタ13,15のゲ
ートにブーストコンデンサ回路40,41を設け、記録
信号S1,S2がそれぞれ低電位となるときに、当該ゲ
ートの電圧を一時的に高めるようにしている。これによ
り、磁気ヘッドの磁性が反転するときに、記録電流のオ
ーバーシュートを一時的に高めるようにしている。
【0016】また、上記とは別の改良を施している技術
もある(たとえば、特許文献2参照)。図9は、上記と
は別の構成の、従来の改良されたHブリッジコイル駆動
回路の回路構成を示す。Hブリッジコイル駆動回路45
は、上記のトランジスタQ1,Q2にそれぞれ相当する
MOSトランジスタ47,49に並列にMOSトランジ
スタ60,62をそれぞれ設けている。これらMOSト
ランジスタ47,49,60,62のゲートと記録信号
入力端子VCDI,/VCDIとの間にはそれぞれブー
ストコンデンサが設けられている。そして、記録信号V
CDI,/VCDIがそれぞれ低電位となるときに、並
列に設けられたMOSトランジスタを2個同時に導通状
態にすることによって、記録電流のオーバーシュートを
一時的に高めるようにしている。
【0017】
【特許文献1】特開平11−149604号公報(第4
−5頁、第2図)
【特許文献2】特開平11−149605号公報(第6
頁、第2図)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気ディス
ク装置において、記録電流ILの立ち上がり(または立
ち下がり)エッジから立ち下がり(または立ち上がり)
エッジまでの最小時間間隔は数ns程度であり、立ち上が
り時間および立ち下がり時間は1ns以下といった短いも
のである。したがって、オーバーシュートを数100ps
程度といったごく短い時間幅で終了させなければならな
い。磁気ディスク装置における記録信号の周波数は年々
増加しており、今後さらに短時間でオーバーシュートを
制御する必要がある。すなわち、より高速なオーバーシ
ュート制御が必要となる。
【0019】上記従来のHブリッジコイル駆動回路によ
ると、確かにオーバーシュートを一時的に高めることが
できる。しかし、図8に示したHブリッジコイル駆動回
路において、ブーストコンデンサ回路40,41を設け
るのみでは、オーバーシュート制御のための時定数が一
定せずにばらつきが多く、その分、動作マージンを多め
に設定しなければならない。したがって、オーバーシュ
ート制御の高速化には限界がある。
【0020】また、図9に示したHブリッジコイル駆動
回路において、MOSトランジスタ47,60およびM
OSトランジスタ49,62をそれぞれ並列に設けてい
るため、磁気ヘッド50に繋がる寄生容量が増大し、高
速なスイッチング動作を妨げる要因となる。したがっ
て、この従来技術についても、オーバーシュート制御の
高速化には限界がある。
【0021】上記の問題に鑑み、本発明は、磁気ヘッド
に通電される記録電流のオーバーシュートを、俊敏に高
めて俊敏に定常状態に戻すように制御することができ、
かつ、より高周波特性に優れた磁気ディスク装置の提供
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明が講じた手段は、直列に接続された一対のト
ランジスタの接続点間に磁気ヘッドを接続して構成され
たHブリッジ回路を有し、与えられた第1の記録信号お
よびその逆相である第2の記録信号に基づいて、前記H
ブリッジ回路を構成するトランジスタをスイッチング制
御して、前記磁気ヘッドに通電される記録電流の通電方
向を制御する磁気ディスク装置に、前記Hブリッジ回路
とグランドとの間に設けられ、前記記録電流の量を定め
る抵抗性素子と、前記記録電流の通電方向が反転する際
に生じる当該記録電流のオーバーシュートの大きさを制
御するオーバーシュート制御部とを備えたものとする。
ここで、前記オーバーシュート制御部は、前記第1の記
録信号を微分して第1の微分パルス信号を生成する第1
の微分パルス生成部と、前記第2の記録信号を微分して
第2の微分パルス信号を生成する第2の微分パルス生成
部と、前記抵抗性素子に並列に設けられ、かつ、前記第
1の微分パルス生成部によって生成された第1の微分パ
ルス信号を受け、当該第1の微分パルス信号が所定の閾
値電圧を超えたとき、導通状態となる第1のトランジス
タと、前記抵抗性素子に並列に設けられ、かつ、前記第
2の微分パルス生成部によって生成された第2の微分パ
ルス信号を受け、当該第2の微分パルス信号が所定の閾
値電圧を超えたとき、導通状態となる第2のトランジス
タとを有するものとする。
【0023】本発明によると、第1および第2の微分パ
ルス生成部によって第1および第2の微分パルス信号が
生成され、第1および第2のトランジスタにそれぞれ与
えられる。第1および第2のトランジスタは、第1およ
び第2の微分パルス信号が所定の閾値を超えたときにそ
れぞれ導通状態となる。ここで、第1および第2のトラ
ンジスタは、いずれも、記録電流の量を定める抵抗性素
子に並列に設けられているため、第1および第2のトラ
ンジスタがそれぞれ導通状態となることによって、Hブ
リッジ回路とグランドとの間の抵抗値は小さくなり、記
録電流の量が増す。第1および第2のトランジスタをそ
れぞれ導通状態に制御する第1および第2の微分パルス
信号は、磁気ディスク装置に第1および第2の記録信号
がそれぞれ与えられたとき、すなわち、磁気ヘッドへの
通電極性が反転する過渡期において生成される。したが
って、この過渡期に一時的に記録電流の量が増すことに
よって、記録電流のオーバーシュートが強調される。こ
れにより、メディアを磁化するための実質的な記録電流
が増大されて情報記録のための磁場が強化され、より高
速レートでの記録が可能となる。
【0024】また、本発明によると、第1および第2の
トランジスタはHブリッジ回路とグランドとの間に挿入
されるため、Hブリッジ回路を構成するトランジスタに
並列に設ける場合よりも磁気ヘッドに繋がる寄生容量が
小さくなり、寄生容量によるトランジスタの動作遅延の
悪影響を排除することができる。これにより、磁気ディ
スク装置の高周波特性をより優れたものとすることがで
きる。
【0025】一方、上記の課題を解決するために本発明
が講じた手段は、直列に接続された一対のトランジスタ
の接続点間に磁気ヘッドを接続して構成されたHブリッ
ジ回路を有し、与えられた第1の記録信号およびその逆
相である第2の記録信号に基づいて、前記Hブリッジ回
路を構成するトランジスタをスイッチング制御して、前
記磁気ヘッドに通電される記録電流の通電方向を制御す
る磁気ディスク装置に、前記Hブリッジ回路とグランド
との間に設けられ、前記記録電流の量を定める第1の抵
抗性素子と、所定のバイアス電圧を生成する定電圧源
と、前記記録電流の通電方向が反転する際に生じる当該
記録電流のオーバーシュートの大きさを制御するオーバ
ーシュート制御部とを備えたものとする。ここで、前記
オーバーシュート制御部は、前記Hブリッジ回路におい
て前記記録電流の量を制御するトランジスタのうち前記
第1の記録信号に基づいてターンオンする第1のトラン
ジスタのベースまたはゲートと前記第1の記録信号の入
力端子との間に設けられた第1の容量性素子と、前記H
ブリッジ回路において前記記録電流の量を制御するトラ
ンジスタのうち前記第2の記録信号に基づいてターンオ
ンする第2のトランジスタのベースまたはゲートと前記
第2の記録信号の入力端子との間に設けられた第2の容
量性素子と、前記第1および第2のトランジスタのベー
スまたはゲートに、前記定電圧源によって生成される所
定のバイアス電圧を与える第2の抵抗性素子と、前記定
電圧源が内部抵抗として有する抵抗性素子と、前記第2
の抵抗性素子と前記第1のトランジスタのベースまたは
ゲートとの間に接続され、前記第1の記録信号に基づい
てターンオンする第3のトランジスタと、前記第2の抵
抗性素子と前記第2のトランジスタのベースまたはゲー
トとの間に接続され、前記第2の記録信号に基づいてタ
ーンオンする第4のトランジスタとを有するものとす
る。そして、前記第1および第2の容量性素子は、前記
第2の抵抗性素子を共有し、前記第3および第4のトラ
ンジスタがスイッチングされることによって、交互に第
1および第2の微分パルス生成部を構成するものとす
る。
【0026】本発明によると、第1および第2の容量性
素子と第2の抵抗性素子とからそれぞれ構成される第1
および第2の微分パルス生成部によって、第1および第
2の記録信号が微分され、この微分電圧が第1および第
2のトランジスタのバイアス電圧にそれぞれ重畳され
る。これにより、磁気ヘッドへの通電極性が反転する過
渡期に一時的に記録電流の量が増し、記録電流のオーバ
ーシュートが強調される。したがって、メディアを磁化
するための実質的な記録電流が増大されて情報記録のた
めの磁場が強化され、より高速レートでの記録が可能と
なる。
【0027】また、本発明によると、第1および第2の
微分パルス生成部が一の抵抗性素子(第2の抵抗性素
子)を共有しているため、それぞれの時定数を同程度に
調整し易くなる。このため、第1および第2のトランジ
スタにそれぞれ与えられるバイアス電圧に重畳される微
分電圧のばらつきを抑えることができ、Hブリッジ回路
の動作マージンをより少なくすることができる。これに
より、磁気ディスク装置の高周波特性をより優れたもの
とすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0029】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る磁気ディスク装置における記録電流駆動
回路1およびオーバーシュート制御部2を示す。本実施
形態に係る記録電流駆動回路1は、従来のものと同様の
構成であるため説明を省略し、オーバーシュート制御部
2について説明する。
【0030】オーバーシュート制御部2は、微分パルス
生成部21,22(本発明の第1および第2の微分パル
ス生成部に相当)と、MOSトランジスタM5,M6
(本発明の第1および第2のトランジスタに相当)とか
ら成る。MOSトランジスタM5のソースはGND端子
に接続され、ドレインはHブリッジ回路11の下段のト
ランジスタQ1,Q2のエミッタに接続される。つま
り、MOSトランジスタM5のソースおよびドレイン
は、抵抗R1(本発明の抵抗性素子に相当)に並列に接
続される。同様に、MOSトランジスタM6について
も、ソースおよびドレインが抵抗R1に並列に接続され
る。
【0031】微分パルス生成部21におけるコンデンサ
C1および抵抗R3はMOSトランジスタM5のゲート
に接続される。そして、コンデンサC1の他端は記録信
号入力端子WDに、また、抵抗R3の他端はGND端子
に接続される。すなわち、微分パルス生成部21は、記
録信号DT1(本発明の第1の記録信号に相当)を微分
して、微分パルス信号DT1A(本発明の第1の微分パ
ルス信号に相当)を生成する微分回路である。なお、抵
抗R3はポリシリコン抵抗である。
【0032】微分パルス生成部22におけるコンデンサ
C2および抵抗R4はMOSトランジスタM6のゲート
に接続される。そして、コンデンサC2の他端は記録信
号入力端子WDNに、また、抵抗R4の他端はGND端
子に接続される。すなわち、微分パルス生成部22は、
記録信号DT2(本発明の第2の記録信号に相当)を微
分して、微分パルス信号DT2A(本発明の第2の微分
パルス信号に相当)を生成する微分回路である。なお、
抵抗R4はポリシリコン抵抗である。
【0033】以上のように構成されたオーバーシュート
制御部2を備えた磁気ディスク装置の動作について、以
下、図2のタイミングチャートを用いて説明する。
【0034】記録信号DT1(図2(a))は微分パル
ス生成部21によって微分され、立ち上がりおよび立ち
下がりエッジが一定時間、強調される微分パルスとな
る。そして、微分パルス信号DT1AとしてMOSトラ
ンジスタM5のゲートに出力される(図2(c))。記
録信号DT1が“H”となり、微分パルス信号DT1A
が所定の閾値Vthを超えると、MOSトランジスタM
5のゲートがオンして、ドレインからソースに微分電流
I4(図1参照)が流れるようになる(図2(e))。
【0035】記録信号DT1が“H”となる期間は、V
CC端子から、トランジスタQ3、コイルL1(正方
向)、トランジスタQ2、抵抗R1、そしてGND端子
の方向に記録電流I1が流れる。上述したように、MO
SトランジスタM5のソースおよびドレインは抵抗R1
に並列に接続されるため、記録電流I1は電流I3と微
分電流I4とを合わせたものである。したがって、MO
SトランジスタM5のゲートがオンし、ドレインとソー
ス間に大量の微分電流I4が流れる結果、記録電流I1
が増加し、オーバーシュートが従来のもの(図2(g)
中の正極性側のA)よりも強調される(図2(g)中の
正極性側のA´)。
【0036】記録信号DT2(図2(b))について
も、上記と同様の動作となる。記録信号DT2は微分パ
ルス生成部22によって微分され、立ち上がりおよび立
ち下がりエッジが一定時間、強調される微分パルスとな
る。そして、微分パルス信号DT2AとしてMOSトラ
ンジスタM6のゲートに出力される(図2(d))。記
録信号DT2が“H”となり、微分パルス信号DT2A
が所定の閾値Vthを超えると、MOSトランジスタM
6のゲートがオンして、ドレインからソースに微分電流
I5(図1参照)が流れるようになる(図2(f))。
【0037】記録信号DT2が“H”となる期間は、V
CC端子から、トランジスタQ4、コイルL1(負方
向)、トランジスタQ1、抵抗R1、そしてGND端子
の方向に記録電流I2が流れる。上述したように、MO
SトランジスタM6のソースおよびドレインは抵抗R1
に並列に接続されるため、記録電流I2は電流I3と微
分電流I5とを合わせたものである。したがって、MO
SトランジスタM6のゲートがオンし、ドレインとソー
ス間に大量の微分電流I5が流れる結果、記録電流I2
が増加し、オーバーシュートが従来のもの(図2(g)
中の負極性側のA)より強調される(図2(g)中の負
極性側のA´)。
【0038】上記のオーバーシュートの発生量を決定す
るのは、MOSトランジスタM5,M6のゲート電圧に
対するドレイン電流の大きさを決定する相互コンダクタ
ンスgmである。この相互コンダクタンスgmは、MO
SトランジスタM5,M6のゲート幅を変更することに
より調整することができる。したがって、オーバーシュ
ートの期間および量を調整することは容易である。ま
た、コンデンサC1,C2および抵抗R3,R4を調整
することによってもオーバーシュートの量を調整するこ
とが可能である。
【0039】以上、本実施形態によると、オーバーシュ
ート制御部2によってコイルL1に通電される記録電流
ILのオーバーシュートの発生期間を調節し、発生量を
増やすことができる。これにより、磁気ディスク装置の
情報記録の信頼性を向上することが可能となる。
【0040】また、MOSトランジスタM5,M6をH
ブリッジ回路11に直列に設けることにより、MOSト
ランジスタM5,M6の寄生容量が、Hブリッジ回路1
1を構成するトランジスタQ1,Q2の寄生容量に直列
に接続される。したがって、MOSトランジスタM5,
M6を設けても、磁気ヘッドL1とグランドとの間の寄
生容量が大幅に増加することはない。すなわち、磁気デ
ィスク装置の高周波特性を損なうことなく、微分パルス
信号DT1A,DT2Aに基づいて、記録電流ILのオ
ーバーシュートを強調することができる。
【0041】なお、微分パルス生成部21,22は、抵
抗R3,R4とコンデンサC1,C2とからそれぞれ構
成されているとしたが、記録信号DT1,DT2に同期
し、ある一定期間、パルスを発生することができれば、
これとは別の構成であってもよい。また、MOSトラン
ジスタM5,M6の代わりに、これらと同等な効果を示
すバイポーラトランジスタでオーバーシュート制御部2
を構成してもよい。また、トランジスタQ1〜Q4はバ
イポーラトランジスタであるとしたが、MOSトランジ
スタなどであってもよい。
【0042】(第2の実施形態)図3は本発明の第2の
実施形態に係る磁気ディスク装置における記録電流駆動
回路1およびオーバーシュート制御部2Aを示す。本実
施形態に係る記録電流駆動回路1は、従来のものと同様
の構成であるため説明を省略し、オーバーシュート制御
部2Aについて説明する。
【0043】オーバーシュート制御部2Aは、微分パル
ス生成部23,24(本発明の第2および第1の微分パ
ルス生成部に相当)と、抵抗R2(本発明の第2の抵抗
性素子に相当)とを備えている。図4は、本実施形態に
係る微分パルス生成部23,24の構成を示す。これ
は、図3の一部を抜粋したものである。
【0044】微分パルス生成部23は、コンデンサC3
(本発明の第2の容量性素子に相当)、記録電流駆動回
路1におけるMOSトランジスタM1(本発明の第4の
トランジスタに相当)および抵抗R2から構成される。
コンデンサC3は、MOSトランジスタM1のゲートと
ソースとの間に並列に、すなわち、Hブリッジ回路11
を構成するトランジスタQ1(本発明の第2のトランジ
スタに相当)と記録信号入力端子WDN(本発明の第2
の記録信号の入力端子に相当)との間に接続される。そ
して、微分パルス生成部23は、MOSトランジスタM
1がオンとなることによって微分回路として動作する。
なお、抵抗R2はポリシリコン抵抗である。
【0045】同様に、微分パルス生成部24は、コンデ
ンサC4(本発明の第1の容量性素子に相当)、記録電
流駆動回路1におけるMOSトランジスタM2(本発明
の第3のトランジスタに相当)および抵抗R2から構成
される。コンデンサC4は、MOSトランジスタM2の
ゲートとソースとの間に並列に、すなわち、Hブリッジ
回路11を構成するトランジスタQ2(本発明の第1の
トランジスタに相当)と記録信号入力端子WD(本発明
の第1の記録信号の入力端子に相当)との間に接続され
る。そして、微分パルス生成部24は、MOSトランジ
スタM2がオンとなることによって微分回路として動作
する。
【0046】また、一般に、バイポーラトランジスタで
は、オンしているときにベースに蓄積された電荷によ
り、バイアス電圧がオフしてからコレクタ電流がオフ
(ターンオフ)するまでに遅延が生じる。この遅延を低
減するには、ベースに蓄積された電荷を放電させる必要
がある。本実施形態におけるコンデンサC3(またはC
4)は、トランジスタQ1(またはQ2)のベースに蓄
積された電荷を放電するためのスピード・アップ・コン
デンサとしても機能し、トランジスタQ1(またはQ
2)のスイッチング速度を向上させる。
【0047】以上のように構成されたオーバーシュート
制御部2Aを備えた磁気ディスク装置の動作について、
以下、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
【0048】記録信号DT1(図5(a))が“H”と
なる期間は、VCC端子から、トランジスタQ3、コイ
ルL1(正方向)、トランジスタQ2、抵抗R1、そし
てGND端子の方向に記録電流I1が流れる。記録信号
DT1は微分パルス生成部24によって微分され、立ち
上がりエッジ近傍の電位が一定時間、持ち上がる微分パ
ルスとなる。この微分パルスは定電圧源VREFによる
バイアス電圧に重畳されて合成パルス信号DT1Bとな
り、トランジスタQ2のベースに印加される(図5
(c))。なお、図5(c)において、ハッチングした
部分が重畳された微分パルスを示す。
【0049】上記の微分パルスが発生している期間は、
トランジスタQ2に対するバイアス電圧が一時的に高く
なり、エミッタ電流が増加する。さらに、トランジスタ
Q1のベースに蓄積されている電荷はコンデンサC3を
通して急速に放電されるため、トランジスタQ1は素早
くターンオフする。そして、トランジスタQ1のターン
オフを速めて、トランジスタQ1およびQ2が同時にオ
ンとなる状態を回避することにより、トランジスタQ2
のエミッタ電流が増加する速度を速めることができる。
したがって、トランジスタQ2の上記のエミッタ電流の
増加が記録電流I1の増加となり、オーバーシュートが
従来のもの(図5(e)中の正極性側のA)よりも強調
される(図5(e)中の正極性側のA´´)。
【0050】記録信号DT2(図5(b))について
も、上記と同様の動作となる。記録信号DT2(図5
(b))が“H”となる期間は、VCC端子から、トラ
ンジスタQ4、コイルL1(負方向)、トランジスタQ
1、抵抗R1、そしてGND端子の方向に記録電流I2
が流れる。記録信号DT2は微分パルス生成部23によ
って微分され、立ち上がりエッジ近傍の電位が一定時
間、持ち上がる微分パルスとなる。この微分パルスは定
電圧源VREFによるバイアス電圧に重畳されて合成パ
ルス信号DT2Bとなり、トランジスタQ1のベースに
印加される(図5(d))。なお、図5(d)におい
て、ハッチングした部分が重畳された微分パルスを示
す。
【0051】上記の微分パルスが発生している期間は、
トランジスタQ1に対するバイアス電圧が一時的に高く
なり、エミッタ電流が増加する。さらに、トランジスタ
Q2のベースに蓄積されている電荷はコンデンサC4を
通して急速に放電されるため、トランジスタQ2は素早
くターンオフする。そして、トランジスタQ2のターン
オフを速めて、トランジスタQ1およびQ2が同時にオ
ンとなる状態を回避することにより、トランジスタQ1
のエミッタ電流が増加する速度を速めることができる。
したがって、トランジスタQ2の上記のエミッタ電流の
増加が記録電流I1の増加となり、オーバーシュートが
従来のもの(図5(e)中の負極性側のA)よりも強調
される(図5(e)中の負極性側のA´´)。
【0052】なお、上記のオーバーシュートの量および
期間については、コンデンサC3,C4および抵抗R2
を変更することによって調整することが可能である。
【0053】また、抵抗R2は、その抵抗値が小さい場
合には、定電圧源VREFの内部抵抗、たとえば定電圧
源の出力回路部を構成するトランジスタのエミッタ抵
抗、のような抵抗体ではない抵抗性素子を活用してもよ
いし、その抵抗値が大きい場合には、半導体基板上に形
成されたポリシリコン抵抗のような抵抗体の抵抗性素子
を活用してもよい。
【0054】以上、本実施形態によると、記録電流駆動
回路1にコンデンサC3,C4を追加することにより、
オーバーシュート制御部2Aが構成される。そして、こ
のオーバーシュート制御部2Aによって、コイルL1に
通電される記録電流ILのオーバーシュートを強調する
ことができ、磁気ディスク装置の情報記録の信頼性を高
めることが可能となる。
【0055】また、微分パルス生成部23,24は、抵
抗R2を共用しているため、時定数を同程度に調整し易
い。このため、トランジスタQ1,Q2に与えられるバ
イアス電圧に重畳される微分電圧のばらつきを抑えるこ
とができ、Hブリッジ回路11の動作マージンをより少
なくすることができる。これにより、より高い周波数の
記録信号でHブリッジ回路11を駆動させることができ
る。すなわち、より高周波特性に優れた磁気ディスク装
置を実現することができる。
【0056】なお、記録電流駆動回路1に追加されるの
はコンデンサC3,C4に限られず、記録信号DT1,
DT2に同期してある一定期間、パルスを発生するよう
なものであればよい。また、トランジスタQ1〜Q4は
バイポーラトランジスタであるとしたが、MOSトラン
ジスタなどであってもよい。
【0057】また、上記説明において、抵抗R3,R4
は、ポリシリコン抵抗であるとしたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、たとえば、拡散抵抗であって
もよい。しかし、ポリシリコン抵抗は寄生容量が小さ
く、より高周波特性に優れているため、ポリシリコン抵
抗を用いる方が好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
磁気ディスク装置がメディアに情報を記録するとき、磁
気ヘッドに通電される記録電流のオーバーシュートを俊
敏に高め、そして、俊敏に定常状態に戻すことができる
ようになり、磁気ヘッドが形成する磁場を強化すること
ができる。これにより、高速レートでの記録において信
頼性の高い記録が可能となり、ビット・エラー・レート
を低下させることができる。また、本発明の磁気ディス
ク装置は、従来のものよりも高周波特性に優れているた
め、より高速なデータ転送レートでの情報の記録が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成図である。
【図2】図1の磁気ディスク装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る磁気ディスク装
置の構成図である。
【図4】図3の磁気ディスク装置における微分パルス生
成部の構成図である。
【図5】図3の磁気ディスク装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図6】従来の磁気ディスク装置の構成図である。
【図7】図6の磁気ディスク装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図8】従来の改良されたHブリッジコイル駆動回路の
回路図である。
【図9】従来の改良されたHブリッジコイル駆動回路の
回路図である。
【符号の説明】
11 Hブリッジ回路 2,2A オーバーシュート制御部 21,24 微分パルス生成部(第1の微分パルス生成
部) 22,23 微分パルス生成部(第2の微分パルス生成
部) L1 コイル(磁気ヘッド) Q1 トランジスタ(第2の記録信号に基づいてターン
オンする第2のトランジスタ) Q2 トランジスタ(第1の記録信号に基づいてターン
オンする第1のトランジスタ) Q3,Q4 トランジスタ M1 MOSトランジスタ(第4のトランジスタ) M2 MOSトランジスタ(第3のトランジスタ) M5 MOSトランジスタ(第1のトランジスタ) M6 MOSトランジスタ(第2のトランジスタ) R1 抵抗(抵抗性素子、第1の抵抗性素子) R2 抵抗(第2の抵抗性素子) R3,R4 抵抗(抵抗性素子) C1,C2 コンデンサ(容量性素子) C3 コンデンサ(第2の容量性素子) C4 コンデンサ(第1の容量性素子) IL,I1,I2 記録電流 VREF 定電圧源 DT1 記録信号(第1の記録信号) DT2 記録信号(第2の記録信号) DT1A 微分パルス信号(第1の微分パルス信号) DT2A 微分パルス信号(第2の微分パルス信号)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月23日(2003.5.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】上記の微分パルスが発生している期間は、
トランジスタQ1に対するバイアス電圧が一時的に高く
なり、エミッタ電流が増加する。さらに、トランジスタ
Q2のベースに蓄積されている電荷はコンデンサC4を
通して急速に放電されるため、トランジスタQ2は素早
くターンオフする。そして、トランジスタQ2のターン
オフを速めて、トランジスタQ1およびQ2が同時にオ
ンとなる状態を回避することにより、トランジスタQ1
のエミッタ電流が増加する速度を速めることができる。
したがって、トランジスタQ1の上記のエミッタ電流の
増加が記録電流I2の増加となり、オーバーシュートが
従来のもの(図5(e)中の負極性側のA)よりも強調
される(図5(e)中の負極性側のA´´)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千木良 篤志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D031 AA04 CC06 EE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された一対のトランジスタの
    接続点間に磁気ヘッドを接続して構成されたHブリッジ
    回路を有し、与えられた第1の記録信号およびその逆相
    である第2の記録信号に基づいて、前記Hブリッジ回路
    を構成するトランジスタをスイッチング制御して、前記
    磁気ヘッドに通電される記録電流の通電方向を制御する
    磁気ディスク装置であって、 前記Hブリッジ回路とグランドとの間に設けられ、前記
    記録電流の量を定める抵抗性素子と、 前記記録電流の通電方向が反転する際に生じる当該記録
    電流のオーバーシュートの大きさを制御するオーバーシ
    ュート制御部とを備え、 前記オーバーシュート制御部は、 前記第1の記録信号を微分して第1の微分パルス信号を
    生成する第1の微分パルス生成部と、 前記第2の記録信号を微分して第2の微分パルス信号を
    生成する第2の微分パルス生成部と、 前記抵抗性素子に並列に設けられ、かつ、前記第1の微
    分パルス生成部によって生成された第1の微分パルス信
    号を受け、当該第1の微分パルス信号が所定の閾値電圧
    を超えたとき、導通状態となる第1のトランジスタと、 前記抵抗性素子に並列に設けられ、かつ、前記第2の微
    分パルス生成部によって生成された第2の微分パルス信
    号を受け、当該第2の微分パルス信号が所定の閾値電圧
    を超えたとき、導通状態となる第2のトランジスタとを
    有するものであることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記第1および第2の微分パルス生成部は、いずれも、
    容量性素子および抵抗性素子から構成された微分回路で
    あることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記第1および第2の微分パルス生成部を構成する前記
    抵抗性素子は、ポリシリコン抵抗であることを特徴とす
    る磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 直列に接続された一対のトランジスタの
    接続点間に磁気ヘッドを接続して構成されたHブリッジ
    回路を有し、与えられた第1の記録信号およびその逆相
    である第2の記録信号に基づいて、前記Hブリッジ回路
    を構成するトランジスタをスイッチング制御して、前記
    磁気ヘッドに通電される記録電流の通電方向を制御する
    磁気ディスク装置であって、 前記Hブリッジ回路とグランドとの間に設けられ、前記
    記録電流の量を定める第1の抵抗性素子と、 所定のバイアス電圧を生成する定電圧源と、 前記記録電流の通電方向が反転する際に生じる当該記録
    電流のオーバーシュートの大きさを制御するオーバーシ
    ュート制御部とを備え、 前記オーバーシュート制御部は、 前記Hブリッジ回路において前記記録電流の量を制御す
    るトランジスタのうち前記第1の記録信号に基づいてタ
    ーンオンする第1のトランジスタのベースまたはゲート
    と前記第1の記録信号の入力端子との間に設けられた第
    1の容量性素子と、 前記Hブリッジ回路において前記記録電流の量を制御す
    るトランジスタのうち前記第2の記録信号に基づいてタ
    ーンオンする第2のトランジスタのベースまたはゲート
    と前記第2の記録信号の入力端子との間に設けられた第
    2の容量性素子と、 前記第1および第2のトランジスタのベースまたはゲー
    トに、前記定電圧源によって生成される所定のバイアス
    電圧を与える第2の抵抗性素子と、 前記第2の抵抗性素子と前記第1のトランジスタのベー
    スまたはゲートとの間に接続され、前記第1の記録信号
    に基づいてターンオンする第3のトランジスタと、 前記第2の抵抗性素子と前記第2のトランジスタのベー
    スまたはゲートとの間に接続され、前記第2の記録信号
    に基づいてターンオンする第4のトランジスタとを有す
    るものであり、 前記第1および第2の容量性素子は、前記第2の抵抗性
    素子を共有し、前記第3および第4のトランジスタがス
    イッチングされることによって、交互に第1および第2
    の微分パルス生成部を構成するものであることを特徴と
    する磁気ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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