JP2007234136A - 磁気ヘッド駆動回路および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド駆動回路および磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オーバーシュート量を所望の値に制御する。
【解決手段】記録ヘッド駆動回路16bは、磁気記録媒体に情報を記録する磁気ヘッド12を駆動する。スイッチング回路20は、複数のトランジスタを含み、各トランジスタの導通状態に応じて磁気ヘッド12に流れる書込電流Iwの方向を切り換える。書込電流制御部は、電圧Vbiasにより磁気ヘッド12に流れる書込電流Iwを制御する。オーバーシュート制御回路30a、30bは、磁気ヘッド12に流れる書込電流Iwの向きが変化する所定のオーバーシュート期間中、磁気ヘッド12に流れる書込電流Iwに、書込電流に応じたオーバーシュート電流を加算する。プルアップ回路70は、オーバーシュート期間中、磁気ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyを、独立に所定のプルアップレベルにプルアップする。
【選択図】図9

Description

本発明は、磁気記録媒体にデータを記録、再生する磁気記録再生装置に関し、特にその記録時の書込電流に付加するオーバーシュート電流の制御技術に関する。
近年の電子機器の内部に使用される記録媒体としてハードディスクに代表される磁気記録再生装置が多く用いられている。このような磁気記録再生装置においては、磁気記録されたデータを記録するために、書込用磁気ヘッド(記録ヘッド)のコイルに流れる電流(以下、書込電流ともいう)を制御する。磁気ヘッドを駆動するためには、Hブリッジ回路などのスイッチング回路を含む磁気ヘッド駆動回路が用いられる。
磁気ヘッド駆動回路は、磁気ヘッドのコイルに流れる書込電流の向きを制御するとともに、その振幅を制御する。たとえば、特許文献1には、かかる磁気ヘッド駆動回路が開示される。
特許文献1に記載されるように、磁気ヘッド駆動回路においては、記録ヘッドに流れる書込電流の方向が変化するときに、書込電流をオーバーシュートさせ、書込性能の改善を図るのが一般的である。
特開平6−176558号公報
ここで、書込能力は、オーバーシュート量が大きいほど向上する傾向にあるが、大きくしすぎると、周辺のトラックの情報を消去するサイドイレースの問題が発生する。したがって、磁気記録再生装置においては、書込電流の制御、すなわちオーバーシュート量の制御は、書込性能を向上させる上で非常に重要な技術となる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オーバーシュート量を所望の値に制御可能な磁気ヘッド駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、磁気記録媒体に情報を記録する磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動回路に関する。この磁気ヘッド駆動回路は、複数のトランジスタを含み、各トランジスタの導通状態に応じて磁気ヘッドに流れる書込電流の方向を切り換えるスイッチング回路と、磁気ヘッドに流れる書込電流を制御する書込電流制御部と、磁気ヘッドに流れる書込電流の向きが変化する所定のオーバーシュート期間中、磁気ヘッドに流れる書込電流に、当該書込電流に応じたオーバーシュート電流を加算するオーバーシュート制御回路と、オーバーシュート期間中、磁気ヘッドの両端の電圧を独立に所定のプルアップレベルにプルアップするプルアップ回路と、を備える。
この態様によると、オーバーシュート期間中に、スイッチング回路とは別の、電源電圧端子につながる電流経路を導通させて磁気ヘッドの両端の電圧をプルアップすることにより、書込電流を所望の値に近づけることができる。
磁気ヘッドの両端を第1、第2端子とし、磁気ヘッドに流れる書込電流が、第1端子から第2端子に流れる向きを第1方向、第2端子から第1端子に流れる向きを第2方向とするとき、プルアップ回路は、書込電流が第1方向から第2方向に切り替わるとき、第1端子の電圧をプルアップし、第2方向から第1方向に切り替わるとき、第2端子の電圧をプルアップしてもよい。
プルアップ回路は、所定のプルアップレベルを、書込電流のオーバーシュート量に応じて変化させてもよい。
プルアップ回路は、電源電圧端子から磁気ヘッドの第1端子に至る経路上に直列に設けられた第1の抵抗成分および第1スイッチを含み、第1端子の電圧をプルアップする第1プルアップ回路と、電源電圧端子から磁気ヘッドの第2端子に至る経路上に直列に設けられた第2の抵抗成分および第2スイッチを含む第2プルアップ回路と、を含み、第1スイッチまたは第2スイッチのいずれかを、オーバーシュート期間中オンしてもよい。
抵抗成分は、必ずしも抵抗素子として形成されるものを意味するものではなく、所望の抵抗値を有すればトランジスタなどであってもよい。
第1抵抗成分および第1スイッチにおける電圧降下は、スイッチング回路を構成する複数のトランジスタのうち、磁気ヘッドの第1端子に電流を供給する経路上に設けられたトランジスタが完全にオフしない値に設定され、第2抵抗成分および第2スイッチにおける電圧降下は、スイッチング回路を構成する複数のトランジスタのうち、磁気ヘッドの第2端子に電流を供給する経路上に設けられたトランジスタが完全にオフしない値に設定されてもよい。
第1、第2プルアップ回路はそれぞれ、スイッチとして機能する制御トランジスタと、制御トランジスタと直列に接続され、かつそれぞれが並列に接続された複数の調節トランジスタと、を含んでもよい。第1、第2プルアップ回路は、複数の調節トランジスタのいずれをオンするかによってプルアップレベルを変化させてもよい。
制御トランジスタおよび複数の調節トランジスタは、電界効果トランジスタであってもよい。
上述の磁気ヘッド駆動回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。磁気ヘッド駆動回路を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は、磁気記録再生装置である。この装置は、上述の磁気ヘッド駆動回路を備える。この態様によると、書込電流のオーバーシュート量を適切に設定することができるため、書込性能を向上することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るヘッド駆動回路および磁気記録再生装置によれば、書込電流のオーバーシュート量を所望の値に制御することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る磁気記録再生装置100の構成を示す回路図である。この磁気記録再生装置100は、図示されない磁気ディスクに情報を書き込み、あるいは読み出すハードディスク装置であって、再生ヘッド10、記録ヘッド12、磁気ヘッド駆動回路200を含む。
この磁気記録再生装置100において、記録ヘッド12にはコイルが装着されており、高速回転する磁気ディスクに近接して配置されている。この記録ヘッド12のコイルに、記録すべき情報に対応した信号電流を流すと、誘導磁界が発生し、磁気ギャップから漏れ出る磁束によって磁気ディスクが磁化されて情報が書き込まれる。
再生ヘッド10は、磁束に応じて抵抗値が変化するMR素子を含んでおり、書き込まれた情報に対応して磁化された磁気ディスクから発生する磁束によってその抵抗値が変化するため、磁気信号を電気信号に変換して読み出すことができる。
磁気ヘッド駆動回路200は、磁気ヘッド、すなわち再生ヘッド10および記録ヘッド12を駆動制御するための回路であって、再生ヘッド駆動回路14、記録ヘッド駆動回路16が一体集積化されている。この磁気ヘッド駆動回路200は、再生動作時にはリードモードに、記録動作時にはライトモードに時分割的に切り替えられる。
記録ヘッド駆動回路16の第1端子102、第2端子104は、書き込み配線Wx、Wyを介して記録ヘッド12と接続されている。記録ヘッド駆動回路16は、ライトモード時にアクティブとなり、磁気ディスクに書き込む情報に応じて記録ヘッド12に流す書込電流Iwの大きさおよび向きを制御する。
再生ヘッド駆動回路14は、読み込み配線Rx、Ryを介して再生ヘッド10と接続されている。再生ヘッド駆動回路14は、リードモード時にアクティブとなり、再生ヘッド10に対して一定のバイアス電流Ibiasを供給する。再生ヘッドのMR素子の抵抗値は磁気ディスクの磁束に依存して変化し、その抵抗値をRmrと書けば、再生ヘッド10の両端の電圧降下Vmrは、Vmr=Rmr×Ibiasで与えられる。通常、MR素子の抵抗値は数十Ω程度であり、数mAのバイアス電流を流すことによって0.1Vから1V程度の電圧降下を得ることができる。再生ヘッド駆動回路14は、再生ヘッド10の電圧降下を差動増幅することによって磁気ディスクに書き込まれた情報を電気信号として取り出す。
読み込み配線Rx、Ryおよび書き込み配線Wx、Wyは、磁気ヘッド駆動回路200から再生ヘッド10および記録ヘッド12までの間をFPC(Flexible Printed Circuit)上に平行に敷設されている。したがって、各配線間には図示しない寄生容量が存在し、また配線抵抗が存在することになる。
以下で説明する実施の形態は、磁気記録再生装置100の記録ヘッド駆動回路16に関し、特に書込特性を改善するための技術に関する。
図2は、第1の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16の構成を示す回路図である。記録ヘッド駆動回路16は、スイッチング回路20、オーバーシュート制御回路30、書込電流制御部40を含み、ひとつの半導体基板上に機能ICとして一体集積化される。
スイッチング回路20は、複数のトランジスタを含み、各トランジスタの導通状態に応じて、記録ヘッド12に流れる電流の方向を切り換える。本実施の形態において、スイッチング回路20はHブリッジ回路として構成される。
本実施の形態において、スイッチング回路20は、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2を含む。
第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1は、電源電圧Vddが印加される電源端子110から記録ヘッド12の一端102に電流を供給する経路上に設けられる。また、第1書込電流制御トランジスタ22および第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1は、記録ヘッド12の一端102から電流を引き抜く経路上に直列に設けられる。
同様に、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2は、電源端子110から記録ヘッド12の他端104に電流を供給する経路上に設けられる。また、第2書込電流制御トランジスタ24および第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2は、記録ヘッド12の他端から電流を引き抜く経路上に直列に設けられる。
本実施の形態において、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24は、NPN型バイポーラトランジスタで構成される。また、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2は、NチャンネルMOSFETとして構成される。もっとも、これらのトランジスタについて、バイポーラトランジスタあるいはFETのいずれを用いるかは設計事項であり、またNPN型、PNP型あるいはNチャンネル、Pチャンネルのいずれを用いるかも適宜変更してもよい。
スイッチング回路20は、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2のオンオフに応じて、書込電流Iwの方向を切り替える。すなわち、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2をオンすると、記録ヘッド12には端子102から端子104の向きに書込電流Iwが流れる。逆に、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1をオンすると、記録ヘッド12には、端子104から端子102の向きに書込電流Iwが流れる。
書込電流制御部40は、記録ヘッド12に流れる書込電流Iwの電流値を制御する。書込電流制御部40は、定電流源42、第1トランジスタ44、第2トランジスタ46、スイッチ制御部50を含む。
スイッチ制御部50は、オンオフが制御可能に構成されたスイッチングトランジスタ(図において、符号がSWで始まるトランジスタ)のオンオフを制御し、書込電流Iwの方向を制御する。さらに、オーバーシュート期間において、スイッチ制御部50は、スイッチングトランジスタ(SWOS1、SWOS2)をオンし、第1オーバーシュート制御回路30a、第2オーバーシュート制御回路30bをアクティブとする。スイッチ制御部50と、各スイッチングトランジスタの制御端子(ベースまたはゲート)は、図示しない信号線で接続されている。
定電流源42は、所望の書込電流Iwに比例したバイアス電流Ibiasを生成する。このバイアス電流Ibiasは、周囲温度などをパラメータとして、良好な書込特性が得られるように適時調節される。第1トランジスタ44、第2トランジスタ46は、バイアス電流Ibiasの経路上に、すなわち、定電流源42と接地(または負の電源電圧)間に直列に設けられる。第1トランジスタ44は、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24と同じタイプのトランジスタ、すなわちNPN型バイポーラトランジスタで構成し、第2トランジスタ46は、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2と同じタイプのトランジスタ、すなわちNチャンネルMOSFETで構成する。
第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24、第1トランジスタ44の制御端子であるベースは共通に接続されており、カレントミラー回路を構成する。第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24のベース電圧Vbiasは、書込電流制御部40によって制御され、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24には、サイズ比に応じてバイアス電流Ibiasに比例した電流が流れる。すなわち、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24は、書込電流Iwの電流量を調節するために設けられる。
第2トランジスタ46は、そのゲート電圧を固定することにより、書込動作中、常時オンとしておく。
オーバーシュート制御回路30は、第1オーバーシュート制御回路30a、第2オーバーシュート制御回路30bを含む。オーバーシュート制御回路30は、所定のオーバーシュート期間、記録ヘッド12に流れる書込電流Iwに、当該書込電流Iwに応じたオーバーシュート電流Iosを加算する。本実施の形態において、オーバーシュート制御回路30は、書込電流Iwに比例したオーバーシュート電流Iosを加算する。
第1オーバーシュート制御回路30aは、第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1を含む。第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1は、第1書込電流制御トランジスタ22および第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1が設けられる経路と並列な経路上に直列に設けられる。同様に、第2オーバーシュート制御回路30bは、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2を含む。第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2は、第2書込電流制御トランジスタ24および第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2が設けられる経路と並列な経路上に直列に設けられる。
第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32は、いずれも第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24、第1トランジスタ44と同じタイプのトランジスタ、すなわちNPN型バイポーラトランジスタで構成される。
第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32の制御端子、すなわちベースは、第1書込電流制御トランジスタ22、第2書込電流制御トランジスタ24のベースと共通に接続され、第1トランジスタ44とカレントミラー回路を構成する。したがって、第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32には、定電流源42により生成されるバイアス電流Ibiasに比例したオーバーシュート電流Iosが流れる。
第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2は、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2、第2トランジスタ46と同じタイプのトランジスタ、すなわちNチャンネルMOSFETで構成される。第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1がオンすると、第1オーバーシュート制御回路30aがアクティブとなり、記録ヘッド12を左向きに流れる書込電流Iwに、オーバーシュート電流Iosが加算される。逆に、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2がオンすると、第2オーバーシュート制御回路30bがアクティブとなり、記録ヘッド12を右向きに流れる書込電流Iwに、オーバーシュート電流Iosが加算される。オーバーシュート制御回路30は、所定のオーバーシュート期間、第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2のいずれかをオンする。
以上の様に構成された記録ヘッド駆動回路16の動作について説明する。図3、図4は、図2の記録ヘッド駆動回路16の動作波形図である。図3、図4および後出の図において、縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化して示している。
図3は、オーバーシュート制御を行わないときの、動作波形図である。このとき、第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2はいずれもオフした状態である。
スイッチングトランジスタの波形(SWH1、SWH2、SWL1、SWL2)は、ハイレベルがオン状態を、ローレベルがオフ状態を示している。また、第1電圧Vxは、記録ヘッド12の一端102の電圧を、第2電圧Vyは、記録ヘッド12の他端104の電圧を示す。最下段のIwは、書込電流を示しており、右向きの電流を正の電流として示している。
期間φ1では、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2がオンとなる。この間、書込電流Iwは正であり、記録ヘッド12を右向きに流れている。また、期間φ1では、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1がオンするため、第1電圧Vxは、電源電圧Vddよりも、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1のドレインソース間電圧Vds1だけ低い電位に固定される。一方、第2電圧Vyは、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2および第2書込電流制御トランジスタ24がオンするため、接地電圧よりも、第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2および第2書込電流制御トランジスタ24のドレインソース間電圧の和に近い電位に固定される。
期間φ2では、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1がオンであり、書込電流Iwは負となり、記録ヘッド12を左向きに流れる。この間の、第1電圧Vx、第2電圧Vyは、期間φ1と逆となる。
スイッチングトランジスタのオンオフが切り替わり、書込電流Iwの向きが変わると、記録ヘッド12のコイルには逆起電力が発生するため、電圧Vx、あるいは電圧Vyはオーバーシュートし、また、書込電流Iwもわずかながら上昇する。
本実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16では、スイッチング回路20のHブリッジ回路に、電流値を制御するためのトランジスタ(22、24)と、電流の向きを制御するためのトランジスタ(SWH1、SWH2、SWL1、SWL2)を別々に設けている。その結果、4つのトランジスタのみでHブリッジ回路を構成し、スイッチングと電流制御を行う場合に比べて、精度よく書込電流を制御することができる。
図4は、記録ヘッド12に流れる書込電流Iwの向きが反転する際に、書込電流Iwを強制的に増加させるオーバーシュート時の動作波形図である。図3では、簡略化のため、ハイサイドスイッチングトランジスタの波形は省略している。
第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1は、書込電流Iwが、左向きから右向きに反転するときに、所定のオーバーシュート期間Tos1の間オンする。第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1は、第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1と並列に設けられているため、2つのトランジスタが同時にオンすることにより、書込電流Iwは、第1書込電流制御トランジスタ22により設定される通常時の電流に、第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31により設定されるオーバーシュート電流Iosが加算された電流となる。その結果、オーバーシュート期間の書込電流Iwを、図4に破線で示すように大きくスイングさせることができる。
また、第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2についても同様であり、書込電流Iwが、右向きから左向きに反転するときに、所定のオーバーシュート期間Tos2の間、オンし、書込電流Iwをオーバーシュートさせることができる。
ここで、上述のように、オーバーシュート電流Iosは、第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32により電流値が制御される。これらのトランジスタは、第1トランジスタ44とカレントミラー接続されており、バイアス電流Ibiasに比例した電流となる。すなわち、本実施の形態に係る磁気記録再生装置100によれば、書込電流Iwの大小に応じて、オーバーシュート電流Iosを制御することができる。
さらに、本実施の形態では、第1書込電流制御トランジスタ22と第1ローサイドスイッチングトランジスタSWL1、第2書込電流制御トランジスタ24と第2ローサイドスイッチングトランジスタSWL2、第1オーバーシュート電流制御トランジスタ31と第1オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS1、第2オーバーシュート電流制御トランジスタ32と第2オーバーシュートスイッチングトランジスタSWOS2の各ペアが同様の回路構成をとる。その結果、各トランジスタのドレインソース間電圧、あるいはコレクタエミッタ間電圧が均一となり、書込電流Iwに比例したオーバーシュート電流Iosを正確に生成することができる。
図5は、図2の記録ヘッド駆動回路16のスイッチング回路20の変形例を示す回路図である。以降の図において、既出の構成要素と同一または同等の構成要素には同一の符号を付すものとし、適宜説明を省略する。
図5のスイッチング回路20は、第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1のエミッタから、記録ヘッド12の一端102に至る経路上に、直列に設けられた第1ダイオードD1、第1抵抗R1を含む。また、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2のエミッタから、記録ヘッド12の他端104に至る経路上に、直列に設けられた第2ダイオードD2および第2抵抗R2を含む。
図5の変形例によれば、図2の記録ヘッド駆動回路16により得られた効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
まず、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2を設けたことにより、記録ヘッド12の両端102、104の電位は、それぞれ第1ハイサイドスイッチングトランジスタSWH1、第2ハイサイドスイッチングトランジスタSWH2のエミッタ電圧よりも、ダイオードの順方向電圧Vfだけ低い電圧となる。その結果、記録ヘッド12の両端の電圧が必要以上に上昇しすぎるのを防止することができ、回路保護を図ることができる。
また、第1抵抗R1、第2抵抗R2を設けたことにより、インピーダンス整合を図ることができる。すなわち、上述したように、端子102および端子104と、記録ヘッド12は、フレキシブル基板上の配線を介して接続される。この配線には、寄生容量や配線抵抗が存在するが、フレキシブル基板の長さは、各セットに応じて異なる場合も想定される。そこで、第1抵抗R1、第2抵抗R2を設け、その抵抗値を調節することにより、インピーダンスの不整合を改善し、信号の反射を低減し、書込性能を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
一般にオーバーシュート期間Tosは、通常、数百psと非常に短いため、各トランジスタ22、24、31、32、44に流れる電流は、カレントミラー回路のミラー比で定まる電流値から逸脱する。その結果、ある状況下においては、書込電流Iwのオーバーシュート量が、第1の実施の形態に係る回路では十分に制御できない場合も想定される。以下で説明する第2の実施の形態は、第1の実施の形態で説明した技術と組み合わせて、あるいは単独で利用し、書込電流Iwのオーバーシュートを正確に制御するための技術に関する。
図6は、第2の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16aの構成の一部を示す回路図である。第2の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16aは、クランプ回路60を備えることを特徴とする。
クランプ回路60は、記録ヘッド12の両端102、104の電圧、すなわち第1電圧Vx、第2電圧Vyを、所定のクランプ電圧VCL以下に下がらないようにクランプする。
図7は、クランプ回路60の構成例を示す回路図である。クランプ回路60は、第1クランプトランジスタ62、第2クランプトランジスタ64、クランプレベル制御部66を含む。第1クランプトランジスタ62、第2クランプトランジスタ64は、いずれもNPN型バイポーラトランジスタであり、ベースには、クランプレベル制御部66によって生成される制御電圧Vcntが印加される。
図7のクランプ回路60により設定されるクランプ電圧VCLは、VCL=Vcnt−Vbeで与えられる。ここで、Vbeは、第1クランプトランジスタ62、第2クランプトランジスタ64のベースエミッタ間電圧であり、典型的には0.7V程度となる。
図7のクランプ回路60によって、記録ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyは、クランプ電圧VCLより低くならないようにクランプされる。さらに、クランプ回路60は、クランプ電圧VCLを、書込電流Iwに応じて変化させることが望ましい。より好ましくは、クランプ回路60は、書込電流Iwが増加するに従い、クランプ電圧VCLを低く設定することが望ましい。そのために、クランプレベル制御部66は、書込電流制御部40と連動して動作し、バイアス電流Ibiasに応じて制御電圧Vcntを変化させる。
以上のように構成された第2の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16の動作について説明する。図8は、図6の記録ヘッド駆動回路16の動作波形図である。図8には、比較ために、クランプを行わない場合の波形を破線で示す。
オーバーシュート期間が短い状況下では、書込電流Iwが小さいほどオーバーシュート量を大きく確保することができ、書込電流Iwが大きくなるにしたがい、必要なオーバーシュート量の確保が難しくなる。したがって、書込電流Iwが大きい場合に、十分なオーバーシュート量が得られるように回路設計を行うと、書込電流Iwが小さい場合のオーバーシュート量が大きくなりすぎる場合がある。
図6に示すように、第1電圧Vx、第2電圧Vyをクランプすると、書込電流Iwのオーバーシュート量が、クランプしない場合と比べて小さくなり、オーバーシュート量が大きくなりすぎるのを抑制することができる。言い換えれば、クランプ電圧VCLを適切に設定することにより、書込電流Iwのオーバーシュート量を所望の値に調節することができる。
さらに、クランプ電圧VCLを、書込電流Iwに応じて変化させることにより、書込電流Iwに応じてオーバーシュート量を最適な値に設定することが可能となる。なお、クランプ回路60は、図7の構成に限定されることはなく、第1電圧Vx、第2電圧Vyをクランプ可能であれば、いかなる構成であってもよい。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、記録ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyが、接地(ないし負の電源電圧)方向にスイングするときの挙動に着目して、オーバーシュート量を制御する技術について説明した。これに対して、以下で説明する第3の実施の形態は、記録ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyが、電源電圧Vdd方向にスイングするときの挙動に着目し、オーバーシュート量を制御するものである。
図9は、第3の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16bの構成を示す回路図である。プルアップ回路70は、オーバーシュート期間Tos中、記録ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyを独立に、所定のプルアップレベルにプルアップする。以下、記録ヘッド12に流れる書込電流Iwが、第1端子102から第2端子104に流れる向きを第1方向、第2端子104から第1端子102に流れる向きを第2方向とする。プルアップ回路70は、書込電流Iwが第1方向から第2方向に切り替わるとき、第1端子102の電圧Vxをプルアップし、第2方向から第1方向に切り替わるとき、第2端子104の電圧Vyをプルアップする。
プルアップ回路70は、プルアップレベルを、書込電流Iwのオーバーシュート量に応じて段階的に変化させることが望ましい。
図10は、プルアップ回路70の構成例を示す回路図である。プルアップ回路70は、第1プルアップ回路72と、第2プルアップ回路74を含む。第1プルアップ回路72および第2プルアップ回路74は同一の構成とされる。
第1プルアップ回路72は、電源端子110から記録ヘッド12の第1端子102に至る経路上に直列に設けられた、第1の抵抗成分Rp1a〜Rp1cおよび第1スイッチSWP1を含む。同様に第2プルアップ回路74は、第2の抵抗成分Rp2a〜Rp2c、第2スイッチSWP2を含む。抵抗成分Rp1a〜Rp1c、Rp2a〜Rp2cの抵抗値は、異なる値に設定される。
プルアップ回路70は、第1プルアップ回路72の第1スイッチSWP1または、第2プルアップ回路74の第2スイッチSWP2のいずれかを、オーバーシュート期間中に必要に応じてオンする。
第1プルアップ回路72が記録ヘッド12の第1端子102の第1電圧Vxをプルアップする場合、第1端子102が、第1スイッチSWP1を介して抵抗Rp1a〜Rp1cのいずれかと接続され、電源電圧Vddにプルアップされる。抵抗Rp1a〜Rp1cの抵抗値は異なるため、第1電圧Vxは、異なるプルアップレベルにプルアップされることになる。
第1抵抗成分Rp1および第1スイッチSWP1における電圧降下は、スイッチング回路20を構成する複数のトランジスタのうち、記録ヘッド12の第1端子102に電流を供給する経路上に設けられたトランジスタSWH1が完全にオフしない値に設定することが望ましい。第2プルアップ回路74は、第1プルアップ回路72と同様であるため説明を省略する。
図11は、第1プルアップ回路72(あるいは第2プルアップ回路74)の別の構成例を示す回路図である。図11の第1プルアップ回路72は、MOSFETである制御トランジスタM1、複数の調節トランジスタM2〜M4を含む。
制御トランジスタM1は、図10の第1スイッチSWP1に相当し、オーバーシュート期間中のみ、必要に応じてオンするスイッチとして機能する。複数の調節トランジスタM2〜M4は、制御トランジスタM1と直列に接続され、かつそれぞれが並列に接続される。複数の調節トランジスタM2〜M4は、図10の第1抵抗成分Rp1に相当し、いずれがオンするかによってプルアップレベルを変化させる。
以上のように構成された第3の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16の動作について説明する。図12は、図9の記録ヘッド駆動回路16bの動作波形図である。上述したように、書込電流Iwが大きくなるにしたがい、必要なオーバーシュート量の確保が難しくなる場合がある。そこで、本実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16bにおいては、プルアップ回路70によって、オーバーシュート期間Tosの間、第1端子102、第2端子104の電圧Vx、Vyを、それぞれ所定のプルアップレベルVPUまでプルアップする。記録ヘッド12の両端の電圧Vx、Vyがプルアップされることにより、書込電流Iwに所望のオーバーシュートを付加することが可能となる。さらに、プルアップレベルVPUを段階的に変化させることにより、オーバーシュート量を所望の値に変化させることができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、第2、第3の実施の形態の組み合わせたものである。図13は、第4の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16cの構成を示す回路図である。第4の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路16cによれば、第2、第3の実施の形態で得られる効果の両方が得られるため、オーバーシュート量が大きすぎる場合には、クランプ回路60によってオーバーシュート量を抑制することができ、不足する場合には、プルアップ回路70によってオーバーシュート量を増加することができ、いずれにおいても、所望のオーバーシュート電流を設定することができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、磁気ディスクを用いた磁気記録再生装置100について説明したが、本発明に係る技術はこれには限定されず、その他の磁気記録媒体として同じく円盤型のフレキシブルディスク記憶装置や、ヘリカルスキャン型の画像記録装置(VTR)、あるいはカード型の磁気カードなどにも適用することができる。
第1の実施の形態に係る磁気記録再生装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路の構成を示す回路図である。 オーバーシュート制御を行わないときの、図2の記録ヘッド駆動回路の動作波形図である。 オーバーシュート制御を行ったときの、図2の記録ヘッド駆動回路の動作波形図である。 図2の記録ヘッド駆動回路のスイッチング回路の変形例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路の構成の一部を示す回路図である。 クランプ回路の構成例を示す回路図である。 図6の記録ヘッド駆動回路の動作波形図である。 第3の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路の構成を示す回路図である。 プルアップ回路の構成例を示す回路図である。 第1プルアップ回路(あるいは第2プルアップ回路)の別の構成例を示す回路図である。 図9の記録ヘッド駆動回路の動作波形図である。 第4の実施の形態に係る記録ヘッド駆動回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10 再生ヘッド、 12 記録ヘッド、 14 再生ヘッド駆動回路、 16 記録ヘッド駆動回路、 20 スイッチング回路、 22 第1書込電流制御トランジスタ、 24 第2書込電流制御トランジスタ、 30 オーバーシュート制御回路、 30a 第1オーバーシュート制御回路、 30b 第2オーバーシュート制御回路、 31 第1オーバーシュート電流制御トランジスタ、 32 第2オーバーシュート電流制御トランジスタ、 40 書込電流制御部、 42 定電流源、 44 第1トランジスタ、 46 第2トランジスタ、 50 スイッチ制御部、 60 クランプ回路、 62 第1クランプトランジスタ、 64 第2クランプトランジスタ、 66 クランプレベル制御部、 70 プルアップ回路、 72 第1プルアップ回路、 74 第2プルアップ回路、 100 磁気記録再生装置、 200 磁気ヘッド駆動回路、 SWH1 第1ハイサイドスイッチングトランジスタ、 SWH2 第2ハイサイドスイッチングトランジスタ、 SWL1 第1ローサイドスイッチングトランジスタ、 SWL2 第2ローサイドスイッチングトランジスタ、 SWOS1 第1オーバーシュートスイッチングトランジスタ、 SWOS2 第2オーバーシュートスイッチングトランジスタ、 D1 第1ダイオード、 D2 第2ダイオード、 R1 第1抵抗、 R2 第2抵抗。

Claims (9)

  1. 磁気記録媒体に情報を記録する磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動回路であって、
    複数のトランジスタを含み、各トランジスタの導通状態に応じて前記磁気ヘッドに流れる書込電流の方向を切り換えるスイッチング回路と、
    前記磁気ヘッドに流れる書込電流を制御する書込電流制御部と、
    前記磁気ヘッドに流れる書込電流の向きが変化する所定のオーバーシュート期間中、前記磁気ヘッドに流れる書込電流に、当該書込電流に応じたオーバーシュート電流を加算するオーバーシュート制御回路と、
    前記オーバーシュート期間中、前記磁気ヘッドの両端の電圧を独立に所定のプルアップレベルにプルアップするプルアップ回路と、
    を備えることを特徴とする磁気ヘッド駆動回路。
  2. 前記磁気ヘッドの両端を第1、第2端子とし、前記磁気ヘッドに流れる書込電流が、第1端子から第2端子に流れる向きを第1方向、第2端子から第1端子に流れる向きを第2方向とするとき、
    前記プルアップ回路は、前記書込電流が第1方向から第2方向に切り替わるとき、前記第1端子の電圧をプルアップし、第2方向から第1方向に切り替わるとき、前記第2端子の電圧をプルアップすることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  3. 前記プルアップ回路は、前記所定のプルアップレベルを、前記書込電流のオーバーシュート量に応じて変化せしめることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  4. 前記プルアップ回路は、
    電源電圧端子から前記磁気ヘッドの第1端子に至る経路上に直列に設けられた第1の抵抗成分および第1スイッチを含み、前記第1端子の電圧をプルアップする第1プルアップ回路と、
    前記電源電圧端子から前記磁気ヘッドの第2端子に至る経路上に直列に設けられた第2の抵抗成分および第2スイッチを含む第2プルアップ回路と、
    を含み、前記第1スイッチまたは前記第2スイッチのいずれかを、前記オーバーシュート期間中オンすることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  5. 前記第1抵抗成分および前記第1スイッチにおける電圧降下は、前記スイッチング回路を構成する複数のトランジスタのうち、前記磁気ヘッドの第1端子に電流を供給する経路上に設けられたトランジスタが完全にオフしない値に設定され、
    前記第2抵抗成分および前記第2スイッチにおける電圧降下は、前記スイッチング回路を構成する複数のトランジスタのうち、前記磁気ヘッドの第2端子に電流を供給する経路上に設けられたトランジスタが完全にオフしない値に設定されることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  6. 前記第1、第2プルアップ回路はそれぞれ、
    前記スイッチとして機能する制御トランジスタと、
    前記制御トランジスタと直列に接続され、かつそれぞれが並列に接続された複数の調節トランジスタと、を含み、
    前記複数の調節トランジスタのいずれをオンするかによって前記プルアップレベルを変化せしめることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  7. 前記制御トランジスタおよび前記複数の調節トランジスタは、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の磁気ヘッド駆動回路。
  8. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動回路。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動回路を備えることを特徴とする磁気記録再生装置。
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