JP2003248593A - マルチオペレーティングシステム制御装置 - Google Patents

マルチオペレーティングシステム制御装置

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JP2003248593A
JP2003248593A JP2002047244A JP2002047244A JP2003248593A JP 2003248593 A JP2003248593 A JP 2003248593A JP 2002047244 A JP2002047244 A JP 2002047244A JP 2002047244 A JP2002047244 A JP 2002047244A JP 2003248593 A JP2003248593 A JP 2003248593A
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interrupt
circuit
arithmetic unit
processing
operating system
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JP2002047244A
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Tomiyasu Ueda
富康 上田
Hisashi Katada
久 片田
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Seishiro Yanachi
征志郎 梁地
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類以上のOSを使用する場合において、
制御装置の小型化が可能で、制御装置を短期間で開発す
る場合に適した構造のマルチOS制御装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 2種類のオペレーチングシステムを持つ
一個の演算装置1と、外部から前記演算装置への割り込
み要求信号を入力する割込回路11と、前記割込回路に
割り込み要求信号があった時に、前記演算装置の資源を
前記オペレーチングシステムのいずれかに割り付けるこ
とを指定する資源コントロール回路101から構成され
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一個の演算装置内
に2種類以上のオペレーティングシステムを持ち、資源
コントロール回路で演算装置の資源を2種類以上のオペ
レーティングシステムに割り当てることで、一個の演算
装置で2種類以上のオペレーティングシステムを使用す
ることができるマルチOS制御方式、および電子部品実
装機用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント配線板に各種の部品を運
転プログラムに基づいて自動実装する電子部品実装機な
どでは、高速な実装動作を制御する動作制御部分と、実
装データの作成編集や機械操作を制御する操作制御部分
との、大きく2つの制御部分から構成されている。これ
らに加えてシステムの高度化を実現するために、更に多
くの制御部分を加えて制御装置が構成されている。
【0003】動作制御部分では実装動作の高速化に伴い
ますます処理の高速化を実現するリアルタイム処理が要
求され、操作制御部分では実装データの大容量化に伴う
データの大容量処理や上位コンピュータとデータ授受を
実行する通信ネットワークの高速処理や人にやさしい簡
単操作を実現するマンマシンインターフェース処理など
が要求されており、電子部品実装機用の制御装置では2
種類以上のオペレーティングシステムを同時に実行する
必要がある。
【0004】このため、2種類以上のオペレーティング
システム(以下、OSと略す)を使用する制御装置で
は、それぞれ別々の演算装置を使用し、それぞれに別々
のOSを搭載し、これらのOS間の情報のやりとりは演
算装置の外部に設置された共通メモリを用いて、制御装
置を構成するのが一般的な構成となっている。
【0005】図13はこのような2種類以上のオペレー
ティングシステムを使用する制御装置によって運転され
ている従来の電子部品実装機用制御装置を示す。本説明
では説明簡略化のため2種類のオペレーティングシステ
ムを持つ場合を例に挙げて説明する。
【0006】第1,第2の演算装置20,30の2種類
の演算装置と、共通メモリ40とを備える。第1の演算
装置20は、演算回路201と割込みテーブルレジスタ
202を有する演算実行処理部21と、割込回路22
と、メモリ200で構成されており、メモリ200に第
1のOSがインストールされている。
【0007】第2の演算装置30は、演算回路301と
割込みテーブルレジスタ302を有する演算実行処理部
31と、割込回路32と、メモリ300で構成されてお
り、メモリ300に第2のOSがインストールされてい
る。
【0008】第1の演算装置20の割込回路22は、外
部からの割り込み要求信号があった場合に演算回路20
1に割り込み要求を通知する。第1の演算実行処理部2
1の割込みテーブルレジスタ202は、論理演算を実行
する演算回路201を介して割込回路22から割り込み
通知が入力されたときに割り込み処理を第1のOS(以
下、OS1と略す)に指示する。
【0009】第1の演算装置20のメモリ200は、O
S1の割り込み処理先を指定する割込みテーブル204
と、OS1を格納するOS1領域205と、アプリケー
ションプログラム(以下、APLと略す)を格納するA
PL領域206と、主記憶領域203とで構成される。
【0010】第2の演算装置30の割込回路32は、外
部からの割り込み要求信号があった場合に演算回路30
1に割り込み要求を通知する。第2の演算実行処理部3
1の割込みテーブルレジスタ302は、論理演算を実行
する演算回路301を介して割込回路32から割り込み
通知が入力されたときに割り込み処理を第2のOS(以
下、OS2と略す)に指示する。
【0011】第2の演算装置30のメモリ300は、O
S2の割り込み処理先を指定する第2の割込みテーブル
304と、OS2を格納するOS2領域305と、アプ
リケーションプログラムを格納するAPL領域306
と、主記憶領域303とで構成される。
【0012】第1の演算装置20には、データバス信号
23および割り込みバス信号24を通じて複数の第1の
周辺回路2が接続されており、データバス信号23およ
び割り込みバス信号24を通じて第1の演算装置20に
情報の入力と出力を実行し、第1の周辺回路2は割り込
み処理が必要な場合には、割り込みバス信号24を通じ
て割り込み要求信号を第1の演算装置20に出力する。
【0013】第2の演算装置30にはデータバス信号3
3および割り込みバス信号34を通じて複数の第2の周
辺回路3が接続されており、データバス信号33および
割り込みバス信号34を通じて第2の演算装置30に情
報の入力と出力を実行し、第2の周辺回路3は割り込み
処理が必要な場合には、割り込みバス信号34を通じて
割り込み要求信号を第2の演算装置30に出力する。
【0014】第1,2の演算装置20,30とはそれぞ
れ独立し平行して処理を実行し、第1の演算装置20と
第2の演算装置30との間で情報のやりとりが必要な場
合には、たとえば第1の演算装置20から第2の演算装
置30に情報を伝える場合には、まず第1の演算装置3
0からデータバス信号23を通して共通メモリ40に情
報を書き込み、第2の演算装置30は書き込まれた情報
をデータバス信号33を通して読み出すことで情報を伝
えることができる。逆に第2の演算装置30から第1の
演算装置20に情報を伝える場合は、第2の演算装置3
0からデータバス信号33を通して共通メモリ40に情
報を書き込み、第1の演算装置20は書き込まれた情報
をデータバス信号23を通して読み出すことで情報を伝
えることができる。
【0015】第1の演算装置20または第2の演算装置
30はリアルタイム性を要求する処理の場合には、共通
メモリ40に情報を書き込むと同時に割り込み要求信号
を、割り込みバス信号24または割り込みバス信号34
を通じて割込回路22または割込回路32に出力するこ
とで実現できる。
【0016】このように構成された電子部品実装機用制
御装置の動作について説明する。第1の周辺回路2から
第1の演算装置20にデータを出力する場合について説
明する。
【0017】第1の周辺回路2はデータを出力する場合
に、第1の演算装置20に対して割り込みバス信号24
に「割り込み要求信号」を出力して第1の演算装置20
にデータ入力処理を要求する。「割り込み要求信号」は
第1の演算装置20内の割込回路22に入力され「割り
込み要因」を検出する。割込回路22は演算回路201
に対して「割り込み要因」を通知する。演算回路201
は「割り込み要因」から「割り込みレベル」を算出し、
割込みテーブルレジスタ202の中の、該当する「割り
込みレベル」を指定する要求ビットをONに書き込む。
また、割込みテーブルレジスタ202には「割り込みレ
ベル毎の割り込み要求があった場合に割り込み処理を実
行するか禁止するかの判断をするための「割り込み許可
/割り込み禁止」の情報が、APL領域206のプログ
ラムにより書き込まれる。
【0018】割込みテーブルレジスタ202に特定の割
り込みの処理を要求する割り込みビットがONされ、前
記割り込みの「割り込み許可/割り込み禁止」の情報が
割り込み許可の場合には、演算回路201のハードウエ
ア回路により、割込みテーブル204の情報を解析して
「割り込み実行番地」を算出し、OS1に対して「割り
込み実行番地」からのプログラム実行を要求する。OS
1領域205は「割り込み実行番地」から割り込み処理
の実行を開始し、前記割り込み処理の中で第1の周辺回
路2のデータを入力処理する。
【0019】第2の周辺回路3から第2の演算装置30
にデータを出力する場合や、共通メモリ40から第1の
演算装置20、または、共通メモリ40から第2の演算
装置30にデータを入出力する場合も、前記の場合と同
様である。
【0020】図11,図12は電子部品実装機の正面側
と背面側から見た斜視図を示す。Aは機械動作部分を制
御する制御装置で、基板搬送、基板位置決め、部品供
給、部品実装などの高速な実装動作を制御し、ますます
部品実装タクトタイムが短縮する電子部品実装機の高速
化を実現する。Bは機械操作を制御する制御装置で、作
業者の機械操作や実装データの登録、編集作業を実現す
る操作盤C1,C2や、ネットワークDを通して上位コ
ントローラEに接続され、CAD/CAMで作成された
実装データを上位コントローラEより電子部品実装機に
ダウンロードしたり、電子部品実装機の生産稼動状況を
生産管理データとして電子部品実装機より上位コントロ
ーラEにアップロードすることで、フレシキブルで効率
的な電子回路基板の生産を実現する。
【0021】一方、マルチOS制御方式では、特開平1
1−149385号公報がすでに出願されているが、こ
れは第1から第nまでのOSは対等であることを前提と
し、複数のオペレーティングシステムを同時に動作させ
ることを特徴としており、2種類以上のオペレーティン
グシステムのひとつに電子部品実装機などの高速な機械
動作をリアルタイムに制御するリアルタイムOSを使用
した場合には、リアルタイムOSが要求するリアルタイ
ム性を保証できないという課題がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】近年、高速な機械制御
をリアルタイムに制御する電子部品実装機においても、
生産設備の床面積当たりの投資効率を高めるために、生
産設備が小型化されそこに搭載する制御装置にも、より
小型化が要求されている。
【0023】上記のように構成された制御装置では、高
速な機械動作をリアルタイムに制御するリアルタイム性
を保証するため、2種類以上のOSを使用するときに
は、それぞれに個別の演算装置と演算装置間でデータの
やりとりを実行するための共通メモリが必要であった。
このため、制御装置の小型化が難しく、制御装置の小型
化が必要な設備には搭載できなかった。
【0024】また、2種類以上の演算装置と共通メモリ
を実装するためのバックプレーンボードには特殊な形態
が必要となることから、汎用のバス信号ボード(たとえ
ばコンパクトPCIバス等のバックプレーンボード)を
使用することが出来ないため、制御装置を短期間で開発
する場合の大きな障害となっている。
【0025】本発明は、高速な機械動作をリアルタイム
に制御するリアルタイム性を保証するため2種類以上の
OSを使用する場合において、制御装置の小型化が可能
で、汎用のバス信号ボード(たとえば コンパクトPC
Iバス等のバックプレーンボード)を使用することが出
来て、制御装置を短期間で開発する場合に適した構造の
マルチOS制御装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
マルチオペレーティングシステム制御装置は、2種類以
上のオペレーティングシステムを持つ一個の演算装置
と、外部から前記演算装置への割り込み要求信号を入力
する割込回路と、前記割込回路に割り込み要求信号があ
った時に前記演算装置の資源を前記オペレーティングシ
ステムのいずれかに割り付けることを指定する資源コン
トロール回路とから構成したことを特徴とする。
【0027】この構成によると、共通メモリを演算装置
の内部のメモリ部に設置できるため、演算装置の外部に
共通メモリを実装する必要がなく、制御装置の各制御ボ
ードを信号接続するバス信号用ボードには特殊な形態が
必要でなくなり、汎用のバス信号用ボード(たとえば、
コンパクトPCIバス等のバックプレーンボード)を使
用することができ、制御装置を短期間で開発できる。
【0028】本発明の請求項2記載のマルチオペレーテ
ィングシステムは、請求項1において、前記資源コント
ロール回路を、起動時には第1のオペレーティングシス
テムに前記演算装置のすべてのハードウエア資源を管理
させる手順と、第1のOSが前記演算装置のすべてのハ
ードウエアにアクセス可能な手順と、第1のOSが管理
OSとして第2のOS,第3のOS,…,第nのOSの
実行をスケジュールする手順と、第1のOS実行中に第
2のOS,第3のOS,…,第nのOSから前記演算装
置のハードウエア資源の要求がある都度に前記演算装置
のハードウエア資源を渡す手順と、前記OSの処理終了
後は第1のOSに前記演算装置のハードウエア資源を戻
す手順とから構成したことを特徴とする。
【0029】この構成によると、一個の演算装置に2種
類以上のオペレーティングシステムを搭載できる。ま
た、第1のOSを管理OSとし第2のOS、第3のO
S、…第nのOSの実行をスケジュールし、第1のOS
実行中に第2のOS、第3のOS、…第nのOSから前
記演算装置のハードウエア資源の要求がある都度、前記
演算装置のハードウエア資源を第1のOSから要求があ
ったOSに渡して要求があったOSの処理を実行するこ
とで、OS切り替えに必要なスイッチング処理を小さく
することが可能となり、OS切り替え時間の短縮と前記
演算装置の処理低下を抑えた効率的なマルチOS制御シ
ステムを構築することができる。また、2種類以上のオ
ペレーティングシステムを使用するマルチOS制御シス
テムを1個の演算装置の制御装置で構成することがで
き、制御装置の小型化を実現することができる。
【0030】本発明の請求項3記載のマルチオペレーテ
ィングシステム制御装置は、請求項1において、1つの
割り込みで2つ以上のOSに割り込み処理が発生した場
合または2つ以上の割り込みが発生して2つ以上のOS
に割り込み処理が発生した場合は、最もリアルタイム性
を要求するOSに最優先で割り込み処理を実行させ、他
のOSの割り込み処理は記録し前記OSの割り込み処理
が終了後に割り込み処理を実行するよう構成したことを
特徴とする。
【0031】この構成によると、割り込み処理において
最もリアルタイム性を要求するOSに最優先で前記演算
装置のハードウエア資源を渡して、OS処理を実行さ
せ、他のOSの割り込みは記録して最もリアルタイム性
を要求するOSの処理終了後に処理を実行させること
で、一個の演算装置内に2種類以上のオペレーティング
システムを構成するマルチOS制御方式で、2種類以上
のオペレーティングシステムの一つにリアルタイム性を
要求するリアルタイムOSを使用した場合にリアルタイ
ムOSのリアルタイム性を保証するマルチOS制御シス
テムを実現できる。
【0032】また、2種類以上のオペレーティングシス
テムの一つにリアルタイム性を要求するOSを使用し
て、高速な機械制御等のリアルタイム処理を実行するこ
とができるため、ますます高速な動作制御を要求される
電子部品実装機等にもマルチOS制御システムの制御装
置を使用することができる。また、2種類以上のオペレ
ーティングシステムを使用するマルチOS制御システム
を1個の演算装置の制御装置で構成することができ、制
御装置の小型化を実現することができる。
【0033】本発明の請求項4記載のマルチオペレーテ
ィングシステム制御装置は、運転状態の監視情報の読み
込み、部品実装動作するアクチュエータを運転する動作
制御部と、前記動作制御部に運転内容を指示する操作制
御部を有する電子部品実装機に使用されるマルチオペレ
ーティングシステム制御装置であって、2種類以上のオ
ペレーティングシステムを持つ一個の演算装置と、外部
から前記演算装置への割り込み要求信号を入力する割込
回路と、前記割込回路に割り込み要求信号があった時
に、前記演算装置のハードウエア資源を前記オペレーテ
ィングシステムのいずれかに割り付けることを指定する
資源コントロール回路とから構成され、前記オペレーテ
ィングシステムの一部をリアルタイム性を要求するオペ
レーティングシステムとして前記動作制御部の制御に使
用し、前記オペレーティングシステムの他の少なくとも
一部を前記操作制御部に使用したことを特徴とする。
【0034】この構成によると、電子部品実装機用制御
装置には、高速な実装動作を制御する動作制御部と、実
装動作中にも次期に生産する実装基板の実装データをネ
ットワークで接続された上位コンピュータ等から入力し
たり、生産性向上のため実装順番を最適化する実装デー
タの編集や、設備稼動率を高めるための生産管理データ
の作成、編集等を実行する操作制御部があり、それぞれ
に異なる2種類のオペレーティングシステムを使用して
いる。電子部品実装機では、生産性向上を実現するため
実装タクト時間の更なる短縮が要求されており、このた
めには実装動作がますます高速になる中で電子部品実装
機用制御装置の動作制御部にはますます制御処理の高速
動作が要求されるが、2種類以上のオペレーティングシ
ステムの内、一方をリアルタイム性を要求するリアルタ
イムOSとして、電子部品実装機用制御装置の中で、リ
アルタイム処理を要求される電子部品実装機の動作制御
部に使用し、もう一方のオペレーティングシステムを、
多量のデータ制御処理や上位コンピュータとのネットワ
ーク処理を要求される電子部品実装機の操作制御部に使
用することで、実装動作がますます高速化し、その制御
装置には更なる高速動作を要求される電子部品実装機用
制御装置にもマルチOS制御方式を使用することができ
るようになり、電子部品実装機用制御装置の小型化を実
現できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1〜図10に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1〜図5は本発明の(実施の形態
1)を示す。
【0036】図1は本発明の(実施の形態1)のマルチ
OS制御装置の構成を示し、図2はこれを制御装置とし
て適用した電子部品実装装置を示す。今、説明を簡略化
するため、2種類以上のOSを2種類のOSである第1
のOSと第2のOSで説明する。
【0037】図1において、演算装置1は、割込回路1
1と演算処理実行処理部10および2種類のオペレーテ
ィングシステムを格納したメモリ100とで構成されて
いる。演算処理実行処理部10は、資源コントロール回
路101と、演算回路102と、割込みテーブルレジス
タ103および内部タイマー回路104を有している。
【0038】演算装置1にはデータバス信号5および割
り込みバス信号6を介して第1,第2の周辺回路2,3
が接続されて構成される。割込回路11は、外部からの
割り込み要求信号を検出した場合に演算実行処理部10
の演算回路102に割り込み要求を通知する。
【0039】このように第1のOSまたは第2のOSに
よって動作する演算実行処理部10に設けられている前
記資源コントロール回路101は、割込回路11から割
り込み通知を検出して第1のOS(以下、OS1と称
す)の割り込み処理と第2のOS(以下、OS2と称
す)の割り込み処理のいずれの割り込み処理を優先して
処理するかを決定して演算回路102に決定した割り込
み要因を通知することで、演算実行処理部10の資源を
OS1またはOS2のいずれのシステムで使用するかを
管理する。
【0040】前記メモリ100は、資源コントロール回
路101の指令により演算回路102によって指示され
る割込みテーブルレジスタ103の値よりオペレーティ
ングシステムの割り込み処理先を指定する割込みテーブ
ル112と、2種類のオペレーティングシステムを格納
する領域をそれぞれ、第1のOS領域114と第2のO
S領域115と、第1のOS管理下で動作する第1のア
プリケーション領域である第1のAPL領域116と、
第2のOS管理下で動作する第2のアプリケーション領
域である第2のAPL領域117と、第1のOSである
OS1と第2のOSであるOS2の間でデータのやりと
りを実施するための共通メモリ領域113と主記憶領域
111とで構成される。
【0041】第1,第2の周辺回路2,3は、データバ
ス信号(5)および割り込みバス信号(6)を通じて演
算装置1に情報の入力と出力を要求し、割り込み処理が
必要な場合には、割り込みバス信号6を介して割り込み
要求信号を演算装置1に出力する。
【0042】このように構成された制御装置の動作につ
いて説明する。いま、第1の周辺回路2はOS1の制御
対象回路とし、第2の周辺回路3はOS2の制御対象と
するときに、第1,第2の周辺回路2,3から演算装置
1に割り込み要求信号が出力され、これが割込回路11
に入力されると、割込回路11は、それぞれの割り込み
要因を演算装置1に通知する。
【0043】演算装置1では、資源コントロール回路1
01により演算実行処理部10の資源を予め決められた
手順に従い、まずOS1の割り込み処理かどうか検索
し、OS1の割り込み処理であれば、演算回路102を
介して割込みテーブルレジスタ103に必要事項を書き
込むことで、OS1の割り込み処理を実行する。
【0044】また、資源コントロール回路101でOS
1の割り込み処理かどうか検索して、OS1の割り込み
処理でなければ、次にOS2の割り込み処理かどうか検
査し、OS2の割り込み処理であれば、演算回路102
を介して割込みテーブルレジスタ103に必要事項を書
き込むことで、OS2の割り込み処理を実行する。
【0045】資源コントロール回路101を演算装置1
の中に保有し、2種類以上のオペレーティングシステム
であるOS1とOS2に対する割り込み要求信号が発生
すれば、資源コントロール回路101で、予め決められ
た手順により、実行すべきOSを決定することで、一個
の演算装置に2種類以上のオペレーティングシステムを
持つ場合にも、それぞれのオペレーティングシステムに
対して演算装置1の資源を分担することができる。
【0046】さらに、図1において、内部タイマー回路
104と設定値テーブル118および要求信号テーブル
119は次のように作用するために設けられている。設
定値テーブル118には、第1のOSに対して第2のO
Sから演算装置1のハードウエア資源を要求するのを内
部タイマー回路104によって一定時間後毎に実行する
のか、第2のOSから演算装置1のハードウエア資源要
求がある都度実行するのかの別が予め設定される。
【0047】要求信号テーブル119には、設定テーブ
ル118の内容が第2のOSから要求がある都度の場合
に第2のOSからの要求信号が設定される。内部タイマ
ー回路104は、設定テーブル118にセットされた内
容が「一定時間毎に実行する」場合に一定時間毎に第2
のOSに演算装置1のハードウエア資源を渡すためのタ
イミングを発生する。
【0048】このように構成された制御装置の動作を図
3〜図5に基づいて説明する。図3は通常処理の場合を
示す。図3のステップS1において、資源コントロール
回路101は起動時には演算装置1の全てのハードウエ
ア資源を第1のOSに管理させる。第2ステップS2で
は、第1のOSが演算装置1および第1,第2の周辺回
路2,3のすべてのハードウエアにアクセス可能にす
る。
【0049】ステップS3において、第1のOSが管理
OSとして設定値テーブル118を参照する。ステップ
S4においては、ステップS3での参照結果により第2
のOS、第3のOS、第nのOSのすべてのOSの実行
をスケジュールする。
【0050】設定値テーブル118には各OS毎にハー
ドウエア資源を渡すタイミングが設定してあり、設定内
容が“1”ならば一定時間毎に、また“0”ならば各O
Sから要求がある都度に第1のOSが演算装置1のハー
ドウエア資源を要求があったOSに渡す。
【0051】今、説明を簡略化するため、2種類以上の
OSを2種類のOSである第1のOSと第2のOSで説
明すると、設定値テーブル118の内容をステップS6
でチェックするに際してステップS5で内部タイマー回
路104を起動し、ステップS5でチェックして設定値
テーブル118の内容が“1”で一定時間毎に第1のO
Sが第2のOSにハードウエア資源を渡す場合には、次
のようにステップS7〜ステップS13のルーチンを実
行する。
【0052】設定値テーブル118の内容が“1”であ
った場合には、ステップS6に次いでステップS7とス
テップS8を実行し、ステップS5で起動した内部タイ
マー回路104により一定時間が経過するまでステップ
S7で第1のOSを繰り返し実行し、ステップS8で一
定時間が経過したことを検出すると、ステップS9を実
行する。
【0053】ステップS9では、第1のOSの処理を中
断し、ステップS10では第1のOSが第2のOSに演
算装置1のハードウエア資源を渡し、ステップS11で
第2のOSが処理を実行する。第2のOSの処理はステ
ップS12で第2のOSの処理が終了したことを検出す
るまで実行され、ステップS12で第2のOSの処理が
終了したことを検出すると、ステップS13を実行す
る。
【0054】ステップS13では、第2のOSは第1の
OSへ演算装置1のハードウエア資源を戻し、ステップ
S7に戻る。前記ステップS6において、設定値テーブ
ル118の内容が“0”で第2のOSから要求がある都
度に第1のOSが第2のOSにハードウエア資源を渡す
と判定された場合には、ステップS14〜ステップS2
0のルーチンを実行する。
【0055】設定値テーブル118の内容が“0”であ
った場合には、ステップS6に次いでステップS14と
ステップS15を実行し、第2のOSから要求があった
ことをステップS15で検出するまでステップS14で
第1のOSを繰り返し実行し、ステップS15で第2の
OSから要求があったことを検出すると、ステップS1
6を実行する。
【0056】ステップS16で第1のOSの処理を中断
し、ステップS17では第1のOSが第2のOSに演算
装置1のハードウエア資源を渡し、ステップS18で第
2のOSが処理を開始しする。ステップS18はステッ
プS19で第2のOSの処理が終了したことを検出する
まで実行され、ステップS19で第2のOSの処理が終
了したことを検出するとステップS20で第2のOSは
第1のOSへ演算装置1のハードウエア資源を戻し、ス
テップS14に戻る。
【0057】図4は設定値テーブル118の内容が
“1”で一定時間毎に第1のOSが第2のOSにハード
ウエア資源を渡す場合のタイミング図を示す。図5は設
定値テーブル118の内容が“0”で第2のOSから要
求がある都度、第1のOSが第2のOSにハードウエア
資源を渡す場合のタイミング図を示す。
【0058】図4において、起動時には第1のOSが演
算装置1のハードウエア資源を占有し、第1のOSが内
部タイマーを起動(S5)し、第1のOSが処理を実行
中(S7)に内部タイマーにより一定時間が経過(S
8)すると、第1のOSが処理を中断(S9)し、第1
のOSが第2のOSに演算装置1のハードウエア資源を
渡し(S10)、第2のOSが処理を開始し実行中(S
11)になる。第2のOSの処理が完了(S12)する
と、第2のOSは第1のOSに演算装置1のハードウエ
ア資源を渡す(S13)ことで、第1のOSが処理を再
開して実行中(S7)になる。
【0059】図5において、起動時には第1のOSが演
算装置1のハードウエア資源を占有し、第1のOSが処
理を実行中(S14)に第2のOSから演算装置1のハ
ードウエア要求(S15)があると、第1のOSが処理
を中断(S16)し、第1のOSが第2のOSに演算装
置1のハードウエア資源を渡し(S17)、第2のOS
が処理を開始し実行中(S18)になる。第2のOSの
処理が完了(S19)すると、第2のOSは第1のOS
に演算装置1のハードウエア資源を渡す(S20)こと
で、第1のOSが処理を再開して実行中(S21)にな
る。
【0060】このように資源コントロール回路101
は、起動時には第1のOSに演算装置1のすべてのハー
ドウエア資源を管理させる手順(ステップS1)と、第
1のOSが演算装置1のすべてのハードウエアにアクセ
ス可能な手順(ステップS2)と、第1のOSが管理O
Sとして第2のOS,第3のOS,…,第nのOSの実
行をスケジュールする手順(ステップS4)と、第1の
OS実行中に第2のOS,第3のOS,…,第nのOS
から演算装置1のハードウエア資源の要求がある都度、
演算装置1のハードウエア資源を第1のOSから要求が
あったOSに渡す手順(ステップS7〜S10、ステッ
プS14〜S17)と、前記OSの処理終了後は第1の
OSに演算装置1のハードウエア資源を戻す手順(ステ
ップS12とステップS13,ステップS19とステッ
プS20)を持つことで、一個の演算装置内に2種類以
上のオペレーティングシステムを構成することができ
る。
【0061】図2において、第1のOSに割込要求する
第1の周辺回路2は、電子部品実装装置の場合で見る
と、認識制御回路513,シーケンス制御回路512,
モータ制御回路511を介してカメラ514からの画像
の取り込み、センサ515からの信号の取り込み、バル
ブ516,モータ517の駆動用と言ったリアルタイム
性が要求される動作制御部分に割り当てられている。
【0062】第2のOSに割込要求する第2の周辺回路
3は、電子部品実装装置の場合で見ると、操作制御系入
出力回路501を介して入力装置502の入力操作の取
り込み、表示器503の駆動、記憶装置504の読み書
きと言った、前記動作制御部分に比べてリアルタイム性
が要求されない操作制御部分に割り当てられている。
【0063】このように構成したため、一個の演算装置
に2種類以上のオペレーティングシステムを搭載するこ
とができ、制御装置の小型化を実現することができる。
また、共通メモリを演算装置1の内部のメモリ100に
設置できるため、演算装置1の外部に共通メモリを実装
する必要がなく、制御装置の各制御ボードを信号接続す
るバス信号用ボードには特殊な形態が必要でなくなり、
汎用のバス信号用ボート゛(たとえば、コンパクトPC
Iバス等のバックプレーンボード)を使用することがで
き、制御装置を短期間で開発することができる。
【0064】(実施の形態2)図6〜図10は本発明の
(実施の形態2)を示す。(実施の形態1)ではステッ
プS4でステップS3での参照結果により第2のOS、
第3のOS、第nのOSのすべてのOSの実行をスケジ
ュール(S4)し、一定時間毎または要求の都度に第1
のOSとは別のOSを運転してマルチオペレーティング
システムを構成したが、この(実施の形態2)では最も
リアルタイム性を要求するOSに最優先で割り込み処理
を実行させ、他のOSの割り込み処理は記録し前記OS
の割り込み処理が終了後に割り込み処理を実行するよう
構成されている点が異なっている。
【0065】なお、基本的な回路構成は図1,図2と同
じであって、演算装置1は図6に示すように構成されて
いる。図7〜図10はタイミング図を示す。図6は割り
込み処理を示し、図6のステップS1において、資源コ
ントロール回路101は起動時には第1のOSに演算装
置1のすべてのハードウエア資源を管理させる。
【0066】ステップS2において、資源コントロール
回路101は第1のOSが演算装置1の全てのハードウ
エアにアクセス可能にする。ステップS3において、設
定値テーブル118を参照し、ステップS4において、
ステップ3の参照結果により、第1のOSが管理OSと
して第2のOS、第3のOS、第nのOSをスケジュー
ルする。
【0067】次に、ステップS5において、第1のOS
が内部タイマー回路104を起動する。ステップS21
では、外部からの割り込みを受けつけるため、割り込み
解除を実行する。
【0068】ここで、説明を簡略化するため、2種類以
上のOSを2種類のOSである第1のOSと第2のOS
で説明すると、ステップS7またはステップS14とス
テップS22、または、ステップS11またはステップ
18とステップS22を実行して、第1のOSの処理を
実行中に割込回路11より演算装置1に割り込み信号が
あったか、第2のOSの処理を実行中に割込回路11よ
り演算装置1に割り込み信号があったかを判定する。
【0069】ステップS22において割り込みが発生し
たことを検出すると、ステップS23では割り込み信号
の数を判別する。割り込みが1個だけの場合には、ステ
ップS23〜S28のルーチンを実行してステップS7
またはステップS14,または、ステップ11またはス
テップ18に戻る。割り込みが2個以上の場合には、ス
テップS23,ステップS29〜S31,ステップS2
7、ステップS28のルーチンを実行してステップS7
またはステップS14,または、ステップ11またはス
テップ18に戻る。
【0070】ステップS23において割り込みが1個で
あると判定された場合には、ステップS24で実行中の
第1のOSまたは第2のOSは処理を中断し、割り込み
発生のOSにハードウエア資源をステップS25で渡
し、ステップS26で資源コントロール回路101は割
り込み発生のOSの割り込み処理を実行する。割り込み
処理終了後はステップS27を実行して、第1のOSへ
演算回路1のハードウエア資源を戻すことで、ステップ
S28で第1のOSの処理を実行または第2のOSの処
理を実行させる。
【0071】ステップS23において、割り込みが2個
以上であると判定された場合には、ステップS29で実
行中の第1のOSまたは第2のOSは処理を中断し、ス
テップS30において、資源コントロール回路101は
最もリアルタイム性を要求するOSにハードウエア資源
を渡し、別のOSの割り込みは記録し、ステップS31
では最もリアルタイム性を要求するOSの割り込み処理
を実行後、記録してある別のOSの割り込み処理を実行
する。割り込み処理終了後はステップS27を実行し
て、第1のOSへ演算回路1のハードウエア資源を戻す
ことで、ステップS28で第1のOSの処理を実行また
は第2のOSの処理を実行させる。
【0072】いま、リアルタイム性を要求するオペレー
ティングシステムを第2のOSとしてOS2とすると
き、演算装置1には外部からOS1とOS2の割り込み
要求信号があった場合にOS2の割り込み処理を優先し
て実行し、OS2の実行後にOS1の割り込み処理を実
行することでOS2のリアルタイム性を保証することが
でき、一個の演算装置内に2種類以上のオペレーティン
グシステムを構成するマルチOS制御方式で、リアルタ
イム性を要求するOSのリアルタイム性を保証するオペ
レーティングシステムを構成することができる。
【0073】図7は第1のOSまたは第2のOSから1
つの割り込み信号が発生した場合を示す。今、説明を簡
単にするために、第2のOSから1個の割り込み信号が
発生した場合で説明する。
【0074】図7で、第1のOSの処理実行中(ステッ
プS7またはステップS14)に、第2のOSから割り
込み信号が1個発生したことをステップS22、ステッ
プS23で検出した場合、第1のOSが処理を中断(ス
テップS24)し、資源コントロール回路101は演算
装置1のハードウエア資源を第2のOSに渡す(ステッ
プS25)ことで、第2のOSが割り込み処理を実行す
る(ステップS26)。第2の割り込み処理終了後に
は、資源コントロール回路101は演算装置1のハード
ウエア資源を第1のOSに戻す(ステップS27)。こ
の結果、第1のOSが処理を再開する(ステップS2
8)。
【0075】なお、図7のステップ22で第1のOSか
ら1個の割り込み信号が発生した場合には、ステップ2
6で第1のOSの割り込み処理を実行する。図8は第1
のOS実行中に第1のOSまたは第2のOSから2個以
上の割り込み信号が発生した場合を示す。
【0076】図8で、第1のOSの処理実行中(ステッ
プS7またはステップS14)に、2個以上のOSに対
して割り込みが発生したことをステップS22、S23
で検出した場合、資源コントロール回路101は最もリ
アルタイム性を要求するOSにハードウエア資源を渡
し、別のOSの割り込みは記録し(ステップS30)、
リアルタイム性を要求するOSの割り込み処理を実行
後、記録してある別のOSの割り込み処理を実行する
(ステップS31)。割り込み処理終了後、資源コント
ロール回路は演算装置1のハードウエア資源を第1のO
Sに戻し(S27)、第1のOSが処理を再開(ステッ
プS28)し、第1のOSが実行中になる(ステップS
7またはステップS14)。
【0077】いま、最もリアルタイム性を要求するオペ
レーティングシステムを第2のOSとしてOS2とする
とき、演算装置1には外部からOS1とOS2の割り込
み要求信号があった場合にOS2の割り込み処理を優先
して実行し、OS2の実行後にOS1の割り込み処理を
実行する。
【0078】図9は第1のOSまたは第2のOSから2
個以上の割り込み信号と同時に第2のOSから第1のO
Sに対して演算装置1のハードウエア資源の要求が発生
した場合を示す。
【0079】図9で、第1のOSの処理実行中(ステッ
プS7またはステップS14)に、第1のOSまたは第
2のOSから2個以上の割り込み信号と同時に第2のO
Sから第1のOSに対して演算装置1のハードウエア資
源の要求が発生したことをステップS22,S23で検
出した場合、資源コントロール回路101は割り込み処
理を優先して実行し、割り込み処理を要求したOSの中
で最もリアルタイム性を要求するOSにハードウエア資
源を渡し、別のOSの割り込みは記録し(ステップS3
0)、リアルタイム性を要求するOSの割り込み処理を
実行後、記録してある別のOSの割り込み処理を実行す
る(ステップS31)。割り込み処理終了後、資源コン
トロール回路は演算装置1のハードウエア資源を第1の
OSに戻し(ステップS27)、第1のOSは第2のO
Sから演算装置1のハードウエア資源の要求に対して第
2のOSに演算装置1のハードウエア資源を渡して(ス
テップS10またはステップS17)第2のOSの処理
を実行し(ステップS11またはステップS18)、第
2のOS処理終了後(ステップS12またはステップS
19)、第2のOSは第1のOSに演算装置1のハード
ウエア資源を戻して(ステップS13またはステップS
20)、第1のOSの処理を再開する(ステップS7ま
たはステップS14)。
【0080】2個以上の割り込み処理では、いま、最も
リアルタイム性を要求するオペレーティングシステムを
第2のOSとしてOS2とするとき、OS2の割り込み
処理を優先して実行し、OS2の実行後にOS1の割り
込み処理を実行する。
【0081】図10は第2のOSから第1のOSに対し
て演算装置1のハードウエア資源の要求が発生して第2
のOS処理を実行中に2個以上の割り込み信号が発生し
た場合のタイミング図を示す。今、説明を簡単にするた
め、第2のOS処理を実行中に第1のOSまたは第2の
OSから2個以上に割り込み信号が発生した場合で説明
する。
【0082】図10で、第2のOSから第1のOSに対
して演算装置1のハードウエア資源の要求が発生した場
合(ステップS8またはステップS15)には、第1の
OSが処理を中断(ステップS9またはステップS1
6)して演算装置1のハードウエア資源1を第2のOS
に渡して(ステップS10またはステップS17)、第
2のOS処理を実行中(ステップS11またはステップ
S18)する。
【0083】この第2のOSの処理実行中(ステップS
11またはステップS18)に、第1のOSまたは第2
のOSから演算装置1に2個以上の割り込み信号が発生
したことをステップS22,S23で検出した場合、第
2のOSは通常処理を中断(ステップS29)し、割り
込み処理を要求したOSの中で最もリアルタイム性を要
求するOSにハードウエア資源を渡し、別のOSの割り
込みは記録し(ステップS30)、リアルタイム性を要
求するOSの割り込み処理を実行後、記録してある別の
OSの割り込み処理を実行する(ステップS31)。割
り込み処理終了後、資源コントロール回路は演算装置1
のハードウエア資源を第2のOSに戻し(ステップS2
7)、第2のOSは通常処理を再開後(ステップS2
8)、第2のOSの通常処理終了後(ステップS12ま
たはステップS19)に資源コントロール回路は演算装
置1のハードウエア資源を戻し第1のOSに戻し(ステ
ップS13またはステップS20)、第1のOSが処理
を再開する(ステップ7またはステップS14)。
【0084】2個以上の割り込み処理では、いま、最も
リアルタイム性を要求するオペレーティングシステムを
第2のOSとしてOS2とするとき、OS2の割り込み
処理を優先して実行し、OS2の実行後にOS1の割り
込み処理を実行する。
【0085】このように、資源コントロール回路101
は、第1のOS起動時から1つの割り込みを2つ以上の
OSで割り込み制御可能な手順と、1つの割り込みで2
つ以上のOSに割り込み処理が発生した場合、または2
つ以上の割り込みが発生して2つ以上のOSに割り込み
処理が発生した場合は、最もリアルタイム性を要求する
OSに最優先で割り込み処理を実行させ、他のOSの割
り込み処理は記録し前記OSの割り込み処理が終了後に
割り込み処理を実行する手順を持つことで、一個の演算
装置内に2種類以上のオペレーティングシステムを構成
するマルチOS制御方式で、リアルタイム性を要求する
リアルタイムOSのリアルタイム性を保証するマルチO
S制御システムを構成することができる。
【0086】また、2種類以上のオペレーティングシス
テムの1つにリアルタイム性を要求するリアルタイムO
Sを使用して、高速な機械制御等のリアルタイム処理を
実行することができるため、ますます高速な動作制御を
要求される電子部品実装機等にもマルチOS制御方式の
制御装置を使用することができる。また、2種類以上の
オペレーチングシステムを使用するマルチOS制御方式
を1個の演算装置の制御装置で構成することができ、制
御装置の小型化を実現することができる。
【0087】この(実施の形態2)のマルチオペレーテ
ィングシステム制御装置を(実施の形態1)の図2に示
したように電子部品実装機に使用した場合、前記オペレ
ーティングシステムの一部をリアルタイム性を要求する
オペレーティングシステムとして前記動作制御部の制御
に使用し、前記オペレーティングシステムの他の少なく
とも一部を前記操作制御部に使用し、具体的には、2つ
の前記オペレーティングシステムの一方にはリアルタイ
ム性を要求するオペレーティングシステムとして実装機
の動作制御部に使用し、前記オペレーティングシステム
のもう一方を実装機の操作制御部に使用することで、動
作制御部分を制御するリアルタイムOSが要求するリア
ルタイム性を保証して、今後ますます部品実装タクトタ
イムが短縮する実装機の実装動作の高速化を実現し、実
装機用制御装置の小型化を実現する。
【0088】実装機用制御装置には、図2に示したよう
に演算装置1と第1の周辺回路2と第3の周辺回路3が
あって、第1の周辺回路2を機械の動作を制御する動作
制御部分とし、第3の周辺回路3を機械の操作部分を制
御する操作制御部分とする。
【0089】動作制御部分は、モータを高速で位置決め
制御するモータ制御回路511と、メカバルブやセンサ
を高速でON/OFF制御するシーケンス制御回路51
2と、基板上の電子部品を高速で認識し実装位置の補正
動作や電子部品の良否判定を高速で実施する認識制御回
路513等から構成される。
【0090】機械の動作内容を制御する操作制御部分
は、作業者が操作するための操作制御系入出力回路50
1とその周辺回路である入力装置502と表示装置50
3と実装データの出し入れを実施するための記憶装置5
04等から構成される。これは(実施の形態1)と同様
である。
【0091】これらを制御する演算装置1は、上記のよ
うに2種類のオペレーティングシステムを持ち、一方は
高速な動作制御に適したリアルタイム性を要求するオペ
レーティングシステムを選択し、もう一方には、簡単な
操作環境を実現すべくGUI環境に優れたオペレーティ
ングシステム(たとえばウンドウズ等)を選択して使用
することで、実装機に要求される高速な動作制御部分の
リアルタイム動作を保証するリアルタイム動作制御と、
簡単な操作環境を一個の演算装置で実現することができ
る。実装機では投資効率の向上から、単位時間当りの実
装点数と床面積当たりの実装点数に商品差別化の大きな
ウエイトが置かれてきたため、実装機の高速化と小型化
が進んでいるが、一個の演算装置に2種類以上のオペレ
ーティングシステムを持ち、動作制御部分にリアルタイ
ム性を要求するオペレーティングシステムを選択するこ
とで、実装機用制御装置の高速化と小型化を実現でき、
その結果、実装機の高速化と小型化に貢献できる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2種類以
上のオペレーティングシステムを持つ一個の演算装置
と、外部から前記演算装置への割り込み要求信号を入力
する割込回路と、前記割込回路に割り込み要求信号があ
った時に、前記演算装置の資源を前記オペレーティング
システムのいずれかに割り付けることを指定する資源コ
ントロール回路を設けたので、一個の演算装置に2種類
以上のオペレーティングシステムを搭載することがで
き、制御装置の小型化を実現することができる。また、
共通メモリを演算装置の内部のメモリ部に設置できるた
め、演算装置の外部に共通メモリを実装する必要がな
く、制御装置の各制御ボードを信号接続するバス信号用
ボードには特殊な形態が必要でなくなり、汎用のバス信
号用ボード(たとえば コンパクトPCIバス等のバッ
クプレーンボード)を使用することができ、制御装置を
短期間で開発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)のマルチOS制御装
置の構成図
【図2】同実施の形態のマルチOS制御装置を採用した
電子部品実装機の制御構成図
【図3】同実施の形態の演算装置の流れ図
【図4】同実施の形態のタイミング図
【図5】同実施の形態のタイミング図
【図6】本発明の(実施の形態2)のマルチOS制御装
置の流れ図
【図7】同実施の形態のタイミング図
【図8】同実施の形態のタイミング図
【図9】同実施の形態のタイミング図
【図10】(実施の形態2)のタイミング図
【図11】従来のマルチOS制御装置の構成図
【図12】実装機の正面側斜視図
【図13】実装機の背面側斜視図と制御装置のブロック
【符号の説明】
1 演算装置 2 第1の周辺回路 3 第2の周辺回路 5 データバス信号 6 割り込みバス信 10 演算実行処理部 11 割込回路 101 資源コントロール回路 102 演算回路 103 割込みテーブルレジスタ 104 内部タイマー回路 111 主記憶領域 112 割込みテーブル 113 共通メモリ領域 114 第1のOS領域 115 第2のOS領域 116 第1のAPL領域 117 第2のAPL領域 118 設定値テーブル 119 要求信号テーブル 501 操作制御系入出力回路 511 モータ制御回路 512 シーケンス制御回路 513 認識制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梁地 征志郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B098 AA05 GA02 GC01 GD02 GD14 5E313 FG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類以上のオペレーティングシステムを
    持つ一個の演算装置と、 外部から前記演算装置への割り込み要求信号を入力する
    割込回路と、 前記割込回路に割り込み要求信号があった時に前記演算
    装置の資源を前記オペレーティングシステムのいずれか
    に割り付けることを指定する資源コントロール回路とか
    ら構成したマルチオペレーティングシステム制御装置。
  2. 【請求項2】前記資源コントロール回路を、 起動時には第1のオペレーティングシステム(以下OS
    と略す)に前記演算装置のすべてのハードウエア資源を
    管理させる手順と、 第1のOSが前記演算装置のすべてのハードウエアにア
    クセス可能な手順と、 第1のOSが管理OSとして第2のOS,第3のOS,
    …,第nのOSの実行をスケジュールする手順と、 第1のOS実行中に第2のOS,第3のOS,…,第n
    のOSから前記演算装置のハードウエア資源の要求があ
    る都度に前記演算装置のハードウエア資源を渡す手順
    と、 前記OSの処理終了後は第1のOSに前記演算装置のハ
    ードウエア資源を戻す手順とから構成した請求項1記載
    のマルチオペレーティングシステム制御装置。
  3. 【請求項3】前記資源コントロール回路を、 1つの割り込みで2つ以上のOSに割り込み処理が発生
    した場合または2つ以上の割り込みが発生して2つ以上
    のOSに割り込み処理が発生した場合は、最もリアルタ
    イム性を要求するOSに最優先で割り込み処理を実行さ
    せ、他のOSの割り込み処理は記録し前記OSの割り込
    み処理が終了後に割り込み処理を実行するよう構成した
    請求項1記載のマルチオペレーティングシステム制御装
    置。
  4. 【請求項4】運転状態の監視情報の読み込み、部品実装
    動作するアクチュエータを運転する動作制御部と、前記
    動作制御部に運転内容を指示する操作制御部を有する電
    子部品実装機に使用されるマルチオペレーティングシス
    テム制御装置であって、 2種類以上のオペレーティングシステムを持つ一個の演
    算装置と、 外部から前記演算装置への割り込み要求信号を入力する
    割込回路と、 前記割込回路に割り込み要求信号があった時に、前記演
    算装置のハードウエア資源を前記オペレーティングシス
    テムのいずれかに割り付けることを指定する資源コント
    ロール回路とから構成され、前記オペレーティングシス
    テムの一部をリアルタイム性を要求するオペレーティン
    グシステムとして前記動作制御部の制御に使用し、前記
    オペレーティングシステムの他の少なくとも一部を前記
    操作制御部に使用したマルチオペレーティングシステム
    制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかのマルチオ
    ペレーティングシステム制御装置を搭載した電子部品実
    装機。
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